JP7116607B2 - エンボスキャリアテープ - Google Patents

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Description

本発明は、縮合型シリコーン成分を含有したシール材の収納、保管、搬送、輸送等に使用されるエンボスキャリアテープに関するものである。
建築用のシール材には、様々なタイプがあるが、その一つとして、縮合型シリコーン成分を含有したシール材があげられる(特許文献1参照)。この縮合型シリコーン成分を含有したシール材は、優れた接着力、耐久性、耐候性、耐熱性等に特徴があり、利用の便宜を図る観点から、細長い紐形やシート形に成形され、その後、非透湿加工された専用の防湿袋に全体が収納され、取り扱われる。
このようなシール材を使用して水道管等の微細孔を補修したい場合には、先ず、専用の防湿袋を破き、この破いた専用の防湿袋からシール材を取り出して所定の大きさに加工し、その後、水道管等の微細孔にシール材を直接貼着し、密着・吸湿により硬化させれば、微細孔を確実に塞いで補修することができる。
ところで、縮合型シリコーン成分を含有したシール材は、水道管等の補修に使用されているが、近年、RFIDタグ等の小型デバイスを各種物品(各種の工具や器具、事務用品、生活用品、足場のパイプ等の建築用品、工場の柱、自転車のパイプやホーク等)に取り付ける場合にも使用される。
例えば、所定の工具40にRFIDタグ41を取り付ける場合には図7に示すように、工具40の一部にRFIDタグ41を位置決め配置するとともに、専用の防湿袋を破き、この破いた専用の防湿袋からシール材30を取り出して所定の大きさにカットし、工具40の一部とRFIDタグ41とにシール材30を巻いて被包すれば、RFIDタグ41を取り付け、資産の管理や作業効率を向上させることができる。
特開昭60‐008361号公報
従来における縮合型シリコーン成分含有のシール材30は、以上のように専用の防湿袋を破いて取り出され、使用されるが、硬化するまでの間に使用を開始して使い切る必要があるので、使用者の作業時間が制約されることがある。
また、縮合型シリコーン成分含有のシール材30を全て使い切ることができず、一部を残す場合には、残ったシール材30を防湿袋に収納してヒートシールしたり、次回の使用を断念して廃棄することになる。
しかしながら、残ったシール材30を防湿袋に収納してヒートシールする作業には、時間と手間がかかるので、保存性と取扱性に問題が生じる。さらに、残ったシール材30の廃棄は、無駄となるので、シール材30の効率的な利用に支障を来すこととなる。
本発明は上記に鑑みなされたもので、縮合型シリコーン成分含有のシール材を使用する場合に作業時間が制約されるのを抑制し、シール材の保存性と取扱性を向上させ、しかも、シール材を効率的に利用することのできるエンボスキャリアテープを提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、樹脂により形成されるエンボステープと、このエンボステープに剥離可能に貼り着けられる防湿カバーテープとを含み、エンボステープと防湿カバーテープとがそれぞれ長尺の略帯形に形成され、エンボステープの長手方向に複数の収納エンボスが所定の間隔をおき配列形成されて各収納エンボスが平面矩形のポケット形に凹み形成されるものであって、
エンボステープの複数の収納エンボスに、表裏両面に被覆保護層がそれぞれ剥離可能に粘着された縮合型シリコーン成分含有のシール材が隙間をおいて収納され、
防湿カバーテープは、エンボステープの表面に対する貼着領域が複数の収納エンボスを包囲するよう形成され、JIS Z 0208カップ法に準拠して測定した場合における透湿度が0.3g/m ・24hr以上10g/m ・24hr以下であるとともに、JIS K 6854‐1999に準拠して測定した場合におけるエンボステープの表面からの剥離強度が0.01N/50mm以上100N/50mm以下であることを特徴としている。
なお、エンボステープは、複数の異なる樹脂により二層以上の積層構造に形成されて防湿性を有することが好ましい。
また、エンボステープの両側部のうち、少なくとも一側部の長手方向に、複数の送り孔が所定の間隔をおいて配列形成されるようにすることができる。
また、防湿カバーテープは、少なくともエンボステープに貼り着けられる貼着層と、この貼着層に積層される防湿層とを含み、平均厚さが1μm以上500μm以下とされることが好ましい。
また、防湿カバーテープの貼着層が、複数の枠パターンを一列に並べ備えた略梯子形に形成され、枠パターンが収納エンボスを包囲する貼着領域に形成されるようにすることができる。
ここで、特許請求の範囲におけるエンボステープは、必要に応じて透明性、絶縁性、導電性、色彩が付与される。このエンボステープは、防湿性を有するのであれば、既存のタイプを流用することが可能である。また、防湿カバーテープは、防湿性を有するのであれば、透明、不透明、半透明を特に問うものではない。この防湿カバーテープは、貼着層と必要数の防湿層とを含み、全体で二層構造、三層構造、四層構造、多層構造に形成される。防湿カバーテープの防湿層が複数の場合、複数の防湿層をそれぞれ異なる材料により形成することができる。
シール材は、小型デバイス(例えば、RFIDタグや各種センサ等)を被覆可能な粘着性のシート形、あるいはテープ形に形成され、両面に被覆保護層がそれぞれ剥離可能に粘着される。このシール材は、収納エンボスに一枚あるいは複数枚(二枚、三枚、五枚等)が収納される。
本発明によれば、エンボステープの収納エンボスにシール材を収納するので、シール材の使用の度に専用の防湿袋を破いて取り出す必要がなく、取扱性やハンドリング性の向上に資することができる。また、必要に応じ、シール材を収納エンボスに再度収納して保護することができるので、シール材が硬化するまでの間に使用を開始して使い切る必要性に乏しく、使用する者の作業時間が制約されるのを防止することができる。
本発明によれば、縮合型シリコーン成分含有のシール材を使用する場合の作業時間が制約されるのを抑制することができるという効果がある。また、シール材の保存性と取扱性とを向上させたり、シール材を最後まで効率的に利用することが容易になるという効果がある。また、エンボスキャリアテープに複数のシール材を収納したり、保管することにより、複数のシール材を使用する場合の便宜を図ることができる。また、エンボステープと防湿カバーテープの貼着領域が収納エンボスを囲むので、湿気や水蒸気等の揮発成分が収納エンボスの外部から内部に侵入するのを抑制することができ、収納エンボスに収納されたシール材の吸湿による硬化反応を抑制することができる。
また、防湿カバーテープの透湿度が0.3g/m ・24hr以上10g/m ・24hr以下なので、シール材の吸湿による硬化反応を確実に抑制することが可能になる。さらに、防湿カバーテープのエンボステープからの剥離強度が0.01N/50mm以上100N/50mm以下なので、防湿カバーテープを手作業で簡単に引き剥がし、収納エンボスからシール材を取り出すことが可能になる。
請求項2記載の発明によれば、エンボステープが複数の異なる樹脂により二層以上に形成されるので、エンボステープの特性の拡充が期待できる。また、エンボステープが防湿性を有するので、湿気や水蒸気等の揮発成分がエンボステープを透過することにより、シール材が吸湿して硬化するのを抑制することができる。
請求項3記載の発明によれば、防湿カバーテープが、単層構造ではなく、少なくともエンボステープに貼り着けられる貼着層と、この貼着層に積層される防湿層とを含むので、防湿カバーテープの貼り着き機能と防湿機能とを共に向上させることが可能になる。また、防湿カバーテープの平均厚さが1μm以上500μm以下なので、防湿カバーテープの製造時の取り扱いが容易となり、しかも、透湿度の低下が期待できる。加えて、防湿カバーテープの柔軟性を確保し、防湿カバーテープの容易な剥離が可能となる。
請求項4記載の発明によれば、エンボステープではなく、防湿カバーテープの貼着層に貼着領域を形成するので、エンボステープの構造の複雑化を抑制することができ、エンボステープの製造の迅速化や容易化が期待できる。
本発明に係るエンボスキャリアテープの実施形態における巻取リールに巻回された状態を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係るエンボスキャリアテープの実施形態を模式的に示す平面説明図である。 本発明に係るエンボスキャリアテープの実施形態を模式的に示す断面端面図である。 本発明に係るエンボスキャリアテープの実施形態を模式的に示す断面側面図である。 本発明に係るエンボスキャリアテープの実施形態における防湿カバーテープを模式的に示す断面説明図である。 本発明に係るエンボスキャリアテープの実施形態におけるシール材を模式的に示す断面説明図である。 工具にRFIDタグを取り付けた状態を示す斜視説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態におけるエンボスキャリアテープは、図1ないし図6に示すように、巻取リール1に巻回される長尺のエンボステープ10と、このエンボステープ10に剥離可能に貼着される長尺の防湿カバーテープ20とを備え、エンボステープ10に防湿性が付与されて複数の収納エンボス12が配列形成されており、この複数の収納エンボス12に、縮合型シリコーン成分を含有したシール材30がそれぞれ収納される。
エンボステープ10は、所定の樹脂により図2の左右方向に伸びる可撓性の帯形に成形され、左右両側部の長手方向に、複数の送り孔11がそれぞれ所定の間隔をおき一列に並べてパンチングされるとともに、各送り孔11が平面円形に形成されており、複数の送り孔11がエンボスキャリアテープの繰り出しに利用される。このエンボステープ10は、防湿性等の機能性を向上させる観点から、複数の異なる樹脂により二層以上、好ましくは三層以上の積層構造に成形され、融点が15℃以上120℃以下とされる。
エンボステープ10の材料としては、特に限定されるものではないが、例えば防湿性,耐水性,耐溶剤性等に優れるポリ塩化ビニル樹脂、耐衝撃性や寸法安定性等に優れるポリエチレン樹脂、防湿性やガスバリア性に優れるポリ塩化ビニリデン樹脂、汎用性に優れるポリスチレン樹脂、成形性や加工性に優れるA‐PET樹脂、強度に優れるポリエチレンテレフタレート樹脂、耐薬品性に優れるポリプロピレン樹脂、機械的性質や成形性に優れるABS樹脂、耐衝撃性や寸法安定性に優れるポリカーボネート樹脂等があげられる。これらの中では、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、及びポリ塩化ビニリデン樹脂の組み合わせが最適である。
エンボステープ10の厚さは、特に限定されるものではないが、可撓性と強度とを両立させる観点から、0.17mm以上0.50mm以下、好ましくは0.20mm以上0.40mm以下、より好ましくは0.30mm前後の薄さに設定される。また、エンボステープ10の幅は、限定されるものではないが、例えば規格化された32、44、56、72mm等のサイズに設定される。エンボステープ10の長さは、多数のシール材30を収納・保管するため、500m以上、1400m以上、2000m以上とされる。
複数の収納エンボス12は、図2に示すように、エンボステープ10の中央部長手方向に所定の等間隔で配列形成される。各収納エンボス12は、図3や図4に示すように、例えば底の浅い平面矩形のポケット形に凹み形成され、シール材30を隙間を介して水平に収納する。この収納エンボス12の大きさは、シール材30の大きさに応じて変更されるが、例えば18×23×4mmに成形される。
防湿カバーテープ20は、図2ないし図5に示すように、少なくともエンボステープ10の表面に密着される貼着層21と、この貼着層21に対向して積層される防湿層24とを備えて図2の左右方向に伸びる可撓性の帯形に形成され、エンボステープ10の表面に熱圧着されて複数の収納エンボス12内のシール材30を保護するとともに、エンボステープ10の両側部の複数の送り孔11を露出させるよう機能する。
防湿カバーテープ20の貼着層21は、特に制約されるものではないが、例えば熱圧着に好適な低密度ポリエチレンシート(LDPE、LLDPE)、2軸延伸ポリプロピレン/無延伸ポリプロピレン(OPP/CPP)ラミネートフィルム等により形成される。この貼着層21の材質や厚さは、必要とされる熱圧着力に応じ、変更される。
貼着層21の少なくともエンボステープ10表面に対する熱圧着面は、エンボステープ10の長手方向に複数の枠パターン22を一列に並べ備えた平面梯子形にパターン形成され、各枠パターン22が収納エンボス12の周囲を前後左右から包囲する熱圧着領域23に形成される。この熱圧着領域23は、エンボステープ10の両側部、及び隣接する収納エンボス12の間に熱圧着され、湿気や水蒸気等が収納エンボス12の外部から内部に侵入するのを遮断し、シール材30の吸湿に伴う硬化を防止するよう機能する。
防湿層24は、収納エンボス12内のシール材30を湿気から保護するため、必要に応じ、単層構造に形成されたり、二層構造や多層構造(図5参照)に形成される。この防湿層24の材料は、防湿性を有するのであれば、特に制約されるものではないが、例えば樹脂シート、ゴムシート、紙、不織布、ネット、発泡シート、アルミ箔、金属箔、又はこれらのラミネート体があげられる。防湿層24が樹脂シートの場合には、ポリエチレン樹脂シート、ポリプロピレン樹脂シート、エチレン‐酢酸ビニル共重合体樹脂シート、エチレン‐ビニルアルコール共重合体樹脂シート、ポリエチレンテレフタレート樹脂シート等が採用される。
防湿層24が不織布の場合には、セルロース系繊維、ポリプロピレン系繊維やポリエチレン系繊維等からなるポリオレフィン系繊維、ポリエステル系繊維、ポリアクリル系繊維、ナイロン系繊維、これらの樹脂の共重合物、変性物、これらを組み合わせた繊維等が採用される。これらの中では、セルロース系繊維が最適である。セルロース系繊維が採用される場合、綿、パルプ、麻等の他、パルプから得られるビスコースレーヨン、銅アンモニアレーヨン、溶剤紡糸されたレーヨンであるリオセル等が用いられる。
防湿層24の両面のうち、少なくとも貼着層21に積層される片面には、良好な防湿性を確保するため、シリコーン処理、長鎖アルキル処理、アルミ蒸着処理、フッ素処理等が選択的に施されるのが望ましい。これらの処理の中では、透湿抵抗に優れるアルミ蒸着処理が最適である。
このような防湿カバーテープ20の具体例としては、図5に示すように、エンボステープ10の表面に密着されるシーラントの貼着層21、この貼着層21に積層されるアルミ箔製の防湿層24、及びこの防湿層24に積層されるポリエチレンテレフタレート樹脂シート製の別の防湿層24からなる三層構造の防湿カバーテープ20があげられる。
防湿カバーテープ20の平均厚さは、1μm以上500μm以下、好ましくは5μm以上300μm以下、より好ましくは10μm以上100μm以下、特に好ましくは20m以上80μm以下が最適である。これは、防湿カバーテープ20の平均厚さが1μm未満の場合には、製造時の取り扱いが困難になり、しかも、透湿度が高くなるからである。これに対し、防湿カバーテープ20の平均厚さが500μmを越える場合には、防湿カバーテープ20の柔軟性が低下し、防湿カバーテープ20の剥離が困難になるからである。防湿カバーテープ20の平均厚さは、JIS K 7130に準拠して測定することができる。
防湿カバーテープ20の透湿度は、0.3g/m・24hr以上10g/m・24hr以下、好ましくは0.3g/m・24hr以上5.0g/m・24hr以下、より好ましくは0.4g/m・24hr以上4.0g/m・24hr以下が最適である。これは、防湿カバーテープ20の透湿度が10g/m・24hrを越える場合には、シール材30の吸湿による硬化反応を抑制することができないからである。防湿カバーテープ20の透湿度は、JIS Z 0208カップ法に準拠して温度40℃、相対湿度90%の条件下で測定することができる。
防湿カバーテープ20をエンボステープ10の表面から剥離する際の強度、すなわち、防湿カバーテープ20のエンボステープ10表面からの剥離強度は、0.01N/50mm以上100N/50mm以下、好ましくは0.01N/50mm以上50N/50mm以下、より好ましくは0.1N/50mm以上10N/50mm以下が良い。
これは、防湿カバーテープ20の剥離強度の値が0.01N/50mm未満の場合には、エンボステープ10と防湿カバーテープ20との接着力が非常に弱くなり、エンボステープ10から防湿カバーテープ20が不用意に剥がれるおそれがあるという理由に基づく。逆に、防湿カバーテープ20の剥離強度の値が100N/50mmを越える場合には、接着力が過剰に強くなり、防湿カバーテープ20を手作業で簡単に引き剥がすことが困難になるという理由に基づく。防湿カバーテープ20の剥離強度は、JIS K 6854‐1999に準拠して剥離速度300mm/min、剥離角度180°、測定幅50mmで測定することが可能である。
シール材30は、図2ないし図4、図6に示すように、縮合型シリコーン成分の接着剤により平面矩形のシート形に成形され、表裏両面に被覆保護層31がそれぞれ剥離可能に粘着されており、エンボステープ10の収納エンボス12に一枚あるいは複数枚が収納される。このシール材30は、例えば厚さ2mm、幅25mm、長さ50mmの大きさの透明に形成される。
シール材30の物性は、例えばJIS K 6249 Aタイプにより測定された硬度が45デュロA、JIS K 6249 3号ダンベルにより測定された引張り強さが5.4MPa、JIS K 6249 3号ダンベルで測定された伸びが730%、JIS K 6249 アングル型切り込み無しで測定された引裂き強度が16N/mmであるのが好ましい。このようなシール材30としては、冷凍保存される常温硬化タイプのポリマエース[信越ポリマー株式会社製:製品名]があげられる。
各被覆保護層31は、特に限定されるものではなく、所定の用紙、アルミ箔、樹脂シート、樹脂フィルム等が選択的に使用される。このような被覆保護層31は、シール材30の表裏両面にそれぞれ剥離可能に粘着された後、シール材30と共に所定の大きさに加工される。
上記構成において、エンボスキャリアテープに複数のシール材30を収納する場合には、巻取リール1にエンボスキャリアテープを巻き取りながらエンボステープ10の複数の収納エンボス12にシール材30を順次収納するとともに、エンボステープ10の表面に防湿カバーテープ20を重ねて被覆し、エンボステープ10の表面に防湿カバーテープ20の熱圧着領域23を熱圧着すれば、エンボスキャリアテープに複数のシール材30を収納することができる。
この際、防湿カバーテープ20の熱圧着領域23が各収納エンボス12の周囲を前後左右から隙間なく包囲するので、湿気が収納エンボス12の外部から内部に侵入するのを遮断することができ、シール材30の吸湿に伴う硬化を防止することができる。エンボスキャリアテープに複数のシール材30を収納したら、巻取リール1毎冷凍保存し、シール材30を使用するまで硬化を防ぐことが好ましい。
次に、所定の物品にRFIDタグ41を取り付ける場合、例えば工具40の一部にRFIDタグ41を取り付ける場合には、先ず、巻取リール1からエンボスキャリアテープを所定の長さ分引き出し、エンボステープ10の表面を被覆する防湿カバーテープ20を少しずつ引き剥がし、収納エンボス12からシール材30を取り出して所定の大きさに加工する。
こうしてシール材30を所定の大きさに加工したら、工具40の一部にRFIDタグ41を位置決め配置し、シール材30の両面から被覆保護層31をそれぞれ剥離し、工具40の一部とRFIDタグ41とをシール材30で被包すれば、RFIDタグ41を装着することができる。この際、シール材30を全て使い切ることができず、一部を残す場合には、残ったシール材30を収納エンボス12に収納し、エンボステープ10の表面に防湿カバーテープ20を重ねて被覆すれば、シール材30を硬化させることなく、保管することができる。
上記によれば、エンボスキャリアテープに複数のシール材30を収納するので、シール材30の使用の度に専用の防湿袋を破いて取り出す必要が全くなく、取扱性やハンドリング性を大幅に向上させることができる。また、必要に応じ、シール材30を収納エンボス12に収納して有効に保護することができるので、シール材30が硬化するまでの間に使用を開始して使い切る必要が全くなく、使用者の作業時間が制約されるのを防止することができる。
また、シール材30の一部を残す場合、シール材30を収納エンボス12に収納して次の使用に備えることができるので、残ったシール材30を防湿袋に収納してヒートシールする手間や作業を省くことができる。さらに、残ったシール材30を廃棄する必要もないので、シール材30の効率的な活用が大いに期待できる。
なお、上記実施形態では平板形のエンボステープ10を示したが、何らこれに限定されるものではない。例えば、エンボステープ10を、間隔をおいて相対向する左右一対のフランジ片と、この左右一対のフランジ片の間に架設されて複数の収納エンボス12を支持する段差受片とを一体に備えた可撓性の長い帯形に形成しても良い。また、エンボステープ10の一側部に複数の送り孔11を一定の間隔をおき一列に並べてパンチングしても良い。また、収納エンボス12の底部は、平坦でも良いが、上げ底でも良い。さらに、エンボステープ10の表面に防湿カバーテープ20を熱圧着しても良いが、着脱自在に粘着することも可能である。
本発明に係るエンボスキャリアテープは、医療、機械、電気、電子、建築、土木、事務用品、生活用品等の分野で使用される。
1 巻取リール
10 エンボステープ
12 収納エンボス
20 防湿カバーテープ
21 貼着層
22 枠パターン
23 熱圧着領域(貼着領域)
24 防湿層
30 シール材
31 被覆保護層
40 工具
41 RFIDタグ

Claims (4)

  1. 樹脂により形成されるエンボステープと、このエンボステープに剥離可能に貼り着けられる防湿カバーテープとを含み、エンボステープと防湿カバーテープとがそれぞれ長尺の略帯形に形成され、エンボステープの長手方向に複数の収納エンボスが所定の間隔をおき配列形成されて各収納エンボスが平面矩形のポケット形に凹み形成されるエンボスキャリアテープであって、
    エンボステープの複数の収納エンボスに、表裏両面に被覆保護層がそれぞれ剥離可能に粘着された縮合型シリコーン成分含有のシール材が隙間をおいて収納され、
    防湿カバーテープは、エンボステープの表面に対する貼着領域が複数の収納エンボスを包囲するよう形成され、JIS Z 0208カップ法に準拠して測定した場合における透湿度が0.3g/m ・24hr以上10g/m ・24hr以下であるとともに、JIS K 6854‐1999に準拠して測定した場合におけるエンボステープの表面からの剥離強度が0.01N/50mm以上100N/50mm以下であることを特徴とするエンボスキャリアテープ。
  2. エンボステープは、複数の異なる樹脂により二層以上の積層構造に形成されて防湿性を有する請求項1記載のエンボスキャリアテープ。
  3. 防湿カバーテープは、少なくともエンボステープに貼り着けられる貼着層と、この貼着層に積層される防湿層とを含み、平均厚さが1μm以上500μm以下とされる請求項1又は2記載のエンボスキャリアテープ。
  4. 防湿カバーテープの貼着層が、複数の枠パターンを一列に並べ備えた略梯子形に形成され、枠パターンが収納エンボスを包囲する貼着領域に形成される請求項3記載のエンボスキャリアテープ。
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