JP2014012499A - 電動自動車兼用電動車椅子及び電動車椅子 - Google Patents

電動自動車兼用電動車椅子及び電動車椅子 Download PDF

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Abstract

【課題】操舵ユニットを装着した電動自動車としての使用時において高速走行を可能にした電動自動車兼用電動車椅子を、提供する。
【解決手段】電動車椅子部2のフレーム21の左右には、インホイールモータ22を介して駆動輪23が夫々取り付けられている。操舵ユニット3には、ハンドル46によって操舵されるフロントタイヤ41及びスロットルが備えられている。電動車椅子部2のコントローラ本体36は、コネクタ60を通じて操舵ユニット3の装着の有無を検出し、操舵ユニット3が装着されている場合にはジョイスティック37からの制御信号に応じて各インホイールモータ22を制御し、操舵ユニット3が装着されていない場合にはスロットルからの制御信号に応じて各インホイールモータ22を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハンドルによって操舵輪を操舵し且つスロットルによって速度調整することで走行が可能となる電動自動車と、操作入力装置によって左右の駆動輪の回転方向及び回転速度を個別に制御することで走行が可能になる電動車椅子とを兼ねる電動自動車兼用電動車椅子及び電動車椅子に関する。
かかる電動自動車兼用電動車椅子は、従来、具体的な提案はなされていない。ただ、特許文献1の図7には、モータ106によって後輪3が駆動される車椅子型の車体ユニットU1の前端に、三輪車の前輪部分に相当する前輪ユニットU2を接続できる構造の乗り物が、記載されている。従って、引用文献1に記載された乗り物は、前輪ユニットU2を取り外した状態においては、通常の車椅子と同様に動かすことができるとともに、前輪ユニットU2を接続した場合には、ハンドルによって前輪を操舵することによって操縦ができるようになっていると、考えられる。
実用新案第3129587号公報
しかしながら、特許文献1記載の乗り物では、前輪ユニットU2は足こぎ式の前輪2を備えたものに過ぎず、モータ106によって後輪3を駆動できるとしても、モータ106の制御を前輪ユニットU2の有無に応じて変えるものではない。従って、前輪ユニットU2の装着時において高速走行を可能にする技術思想を開示するものではなかった。
以上に鑑み、本発明の課題は、電動車椅子としての使用状態において通常の電動車椅子と同様に駆動輪を制御するとともに、操舵ユニットを装着した電動自動車としての使用時において高速走行を可能にした電動自動車兼用電動車椅子を、提供することである。
本発明による電動自動車兼用電動車椅子の第1の態様は、座席の囲むフレーム左右に駆動輪を備えるとともに当該駆動輪の回転軸よりも進行方向前側において前記フレームに取り付けられた左右の補助輪を備えた電動車椅子部と、当該電動車椅子の前端に着脱自在に装着されるとともに、ハンドルによって操舵可能な操舵輪を備えた操舵ユニットとからなる電動自動車兼用電動車椅子であって、前記操舵ユニットが取り外された場合において移動方向及び移動速度についての操作信号を入力するための操作入力装置と、前記操舵ユニットが装着された場合において移動速度についての操作信号を入力するためのスロットルと、前記電動車椅子部に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出する検出手段と、各駆動輪を夫々駆動する一対のモータと、前記検出手段によって前記電動車椅子に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出させ、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていないと検出された場合には、前記電動自動車兼用電動車椅子の速度が第1の上限速度内となるように、前記操作入力装置から入力された操作信号に応じて前記各モータを制御し、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていると検出された場合には、前記電動自動車兼用電動車椅子の速度が第1の上限速度よりも速い第2の上限速度内となるように、前記スロットからの操作信号に応じて前記各モータを制御する制御手段とを、備えたことを特徴とする。
本発明による電動自動車兼用電動車椅子の第2の態様は、座席の囲むフレームの左右に駆動輪を備えるとともに当該駆動輪の回転軸よりも進行方向前側において前記フレームに取り付けられた左右の補助輪を備えた電動車椅子部と、当該電動車椅子の前端に着脱自在に装着されるとともに、ハンドルによって操舵可能な操舵輪を備えた操舵ユニットとからなる電動自動車兼用電動車椅子であって、前記操舵ユニットが取り外された場合において移動方向及び移動速度についての操作信号を入力するための操作入力装置と、前記操舵ユニットが装着された場合において移動速度についての操作信号を入力するためのスロットルと、前記電動車椅子部に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出する検出手段と、各駆動輪を夫々駆動する一対のモータと、前記検出手段によって前記電動車椅子に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出させ、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていないと検出された場合には、前記操作入力装置から入力された操作信号に応じて前記各モータの回転方向及び回転速度を個別に制御し、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていないと検出された場合には、前記スロットからの操作信号に応じた回転速度で前記各モータを互いに同じ方向に回転させるように制御する制御手段とを、備えたことを特徴とする。
なお、操舵ユニットにおける操舵輪は、一輪に限らず、左右二輪であっても良い。この場合は、後輪駆動の4輪車におけるものと同様のステアリング機構が操舵ユニットに組み込まれれば良い。
以上のように構成された本発明による電動自動車兼用電動車椅子によると、電動車椅子部に操舵ユニットが装着されたことが検出されない間は、各駆動輪を駆動するモータの制御として通常の電動車椅子用の制御がなされるが、電動車椅子部に操舵ユニットが装着されたことが検出されると、各駆動輪を夫々駆動するモータの制御が高速運転用の制御に変更されるので、ハンドルによる操舵輪の操舵及びスロットルの操舵に応じて各駆動輪が夫々回転駆動されて、高速走行が可能になる。
本発明による電動自動車兼用電動車椅子の接合状態における側面図 本発明による電動自動車兼用電動車椅子の分離状態における側面図 電動車椅子部の正面図 キャスターユニットの正面図(a)及び側面図(b) 操舵ユニットのモノコックフレーム後端の縦断面図 電動車椅子部の連結フレームと操舵ユニットのモノコックフレームとの接合部分の透過斜視図であって、(a)はチャックユニットによる接続ピン解放時の状態を示し、(b)はチャックユニットによる接続ピン係合時の状態を示す。 図6(a)の矢印A方向からチャックユニットを見た背面透視図(a)及び図6(b)の矢印A方向からチャックユニットを見た背面透視図(b) ジャッキユニットの分解図 電動自動車兼用車椅子に組み込まれた制御システムの回路構成を示すブロック図 ROMに格納されたメイン制御プログラムに従ったコントローラ本体の処理内容を示すフローチャート ROMに格納された電動車椅子用プログラムに従ったコントローラ本体の処理内容を示すフローチャート ROMに格納された電動自動車用プログラムに従ったコントローラ本体の処理内容を示すフローチャート ROMに格納された操舵ユニット離脱用プログラムに従ったコントローラ本体の処理内容を示すフローチャート
以下、図面に基づいて、本発明による
図1は、本発明による電動ミニカー兼用電動車椅子の一実施形態における電動自動車としての使用状態を示す側面図であり、図2は、電動車椅子としての使用状態を示す側面図であり、図3は、電動車椅子部の正面図である。これら図1乃至図3に示されるように、本実施形態の電動ミニカー兼用車椅子1は、前後に分割可能に構成されており、その後半部分が、単独で電動車椅子として機能し得る電動車椅子部2であり、その前半部分が、主として、ハンドルによって操舵可能な操舵綸を備えた操舵ユニット3である。
先ず、電動車椅子部2は、スチール又はアルミ製のパイプやアングル材を肘掛椅子と略同型に組み上げることによって構成された運転者の座席を囲むシートを兼ねるフレーム21と、当該フレーム21の左右の後脚21aに相当する部分の外面に夫々インホイールモータ22,22を介して回転自在に取り付けられた左右の駆動綸23,23と、各駆動輪23,23と一体に回転するように各駆動輪23,23の内側に固定されたブレーキディスク34,34と、各ブレーキディスク34,34を外側から挟み込むようにフレーム21に固定されたブレーキキャリパーユニット35,35と、フレーム21における右手用肘掛に相当する部分21の先端に取り付けられたコントロールユニット24と、フレーム21の後端に取り付けられたバッテリーコネクタ25と、当該バッテリーコネクタ25に対して着脱自在に取り付けられたバッテリー26と、フレーム21における背もたれ21cの上縁の中央に取り付けられたストップランプ27及び両端近傍に取り付けられたウィンカーランプ29,29と、フレーム21における座面前縁の両端から夫々前方斜下方へ向けて垂下した一対のステー30,30の先端に夫々取り付けられた運転者の足置き用のステップ31,31と、フレーム21における左右の前脚に相当する位置に夫々取り付けられた左右のキャスターユニット32,32と、フレーム21における座面の裏側における前縁近傍から、左右のキャスターユニット32,32の間を前方斜め下方へ延びるように固定された連結フレーム33とを、主要構成として有している。
上述した各構成要素のうち、コントロールユニット24の上面にはジョイスティック37が取り付けられているとともに、その前面にはリリースボタン39が取り付けられている。また、その内部には、コントローラ本体36及びROM38が取り付けられている。
また、キャリパーユニット35,35は、コントローラユニット24からの制御信号により、ブレーキパッドをブレーキディスク34に押し当てるアクチュエータを備えている。
また、各キャスターユニット32,32は、図4に示すように、鉛直方向にその中心軸を向けてフレーム21に固定された角筒(第1規制部材に相当)321と、この角筒321内において軸方向に進退可能且つ回転不能に収容された角柱(第1規制部材に相当)322と、角筒321の下端に設けられた円形の開口321aを貫通しているとともにその上端が角柱322に対して同軸に固定された雄螺子(シャフトに相当)323と、その内周面には雄螺子323と螺合する雌螺子が切られているとともに、上下方向への移動が図示せぬ規制部材によって規制されたピニオンギア(円形部材に相当)324と、雄螺子323の下端に対して水平面内で回転自在に取り付けられたフォーク325と、フォーク325の先端に回転自在に設けられたキャスターホイール(補助輪に相当)326と、その回転軸を水平方向且つ進行方向前向きに向けてフレームに固定されたモータ(回転手段に相当)327と、モータ327の回転軸の先端に固定されてピニオンギア324に螺合したウォームギア(回転部材に相当)328とから、構成されている。上述したフォーク325は、雄螺子323の先端に、その軸方向と直行する方向を向けて回転自在に取り付けられたプレートの両端325aを鉛直方向に折り曲げてキャスターホイール326を両側から挟み込んだのと等価な構造を有している。フォーク325の両端の先端には、キャスターホイール326の回転軸326aが貫通しているが、この回転軸326aは、雄螺子323の回転軸を中心とした径方向に直交するように当該回転軸からオフセットしている。従って、電動車椅子部2が旋回又はスピンすると、フレーム21の動きに従ってフォーク325が回転するので、キャスターホイール326がストレスなく回転することができる。
上述した構成を有するキャスターユニット32において、モータ327がウォームギア328を回転させると、これに螺合しているピニオンギア324の上下動が図示せぬ規制部材によって規制されている為に、ピニオンギア324がその場で回転することとなる。そして、このピニオンギア324の雌螺子に螺合している雄螺子323の回転が角筒321及び角柱322によって規制されているので、ピニオンギア324の回転により、雄螺子323全体が上下に進退することとなる。これにより、キャスターホイール326,326が昇降するので、各キャスターユニット32,32におけるキャスターホイール326,326を除いた構成が、補助輪昇降手段に相当する。
そして、図2及び図3に示すように、キャスターユニット32によってキャスターホイール326が最も下がった第1の位置にある状態においては、キャスターホイール326が路面に接地し、連結フレーム33に干渉することなく、水平方向に自由に回転できる。他方、図1に示すように、キャスターユニット32によってキャスターホイール326が最も上昇した第2の位置にある状態においては、キャスターホイール326は路面から完全に離れて、多少の路面の凸部を乗り越えても、これに接触することがない。
連結フレーム33の先端は、ステップ31の下方において水平方向を向くように屈曲して途切れている。その先端面33aは、進行方向に直行する垂直面となっており、その中央と左右の縁との中間点に、夫々、連結ピン331,331が垂直に突出するように固定されている。これら各連結ピン331,331の先端は、各連結ピン331,331の軸よりも大径な半球状に、形成されている。
次に、操舵ユニット3は、フロントタイヤ31と、このフロントタイヤ31の回転軸の両端を夫々の先端近傍にて軸支する一対のフロントフォーク42,42と、左右のフロントフォーク42,42の上端に架け渡されたステアリングヘッド43と、ステアリングヘッド43の中心において各フロントフォーク42,42と平行に固定されたステアリングコラム44と、このステアリングコラム44を所定のキャスター角をなすように傾けて回転自在に支持するモノコックフレーム45と、このモノコックフレーム45の上端を突き抜けたステアリングコラム44の上端に対してT字状に固定されたハンドル46と、ハンドル46の中央部において前方に向けて固定されたヘッドライト47と、ヘッドライト47の左右に固定された一対のウインカーランプ48,48と、ハンドル46の左端に設けられたリアブレーキレバー49と、ハンドル46の中央部において後方に向けて取り付けられた後退ボタン50と、ハンドル46の中央部において上方に向けられて設けられたスピードメータ57と、フロントタイヤ41の操舵角を検出するためにモノコックフレーム45内に内蔵された操舵角センサ51と、電動車椅子部2の連結ピン331,331を銜え込んで固定するためにモノコックフレーム45内に内蔵されたチャックユニット52と、操舵ユニット3を自立させるためのモノコックフレーム45の底部近傍に内蔵された左右一対のジャッキユニット53,53と、操舵ユニット3内の各センサー類からの検出信号をコントローラ本体24に中継するとともに、コントローラ本体24から各アクチュエータ類52,53及び灯火類47,48やスピードメータ57への制御信号を中継するサブコントローラ54とを、主要な構成要素として有している。
なお、図1〜図3には図示されていないが、ハンドル46の右端部には、ハンドル46の軸周りに回転させることによってスロットル開度信号(移動速度についての操作信号)を生じるスロットル55(図9)及びウインカーボタン59(図9)が設けられているとともに、ハンドル46の左端近傍には、リアブレーキレバー49の押し込み量を検出するリアブレーキセンサ56(図9)が設けられている。さらに、ハンドル46の右端近傍には、フロントタイヤ41のハブに組み込まれた機械式のフロントブレーキ58を操作するためのフロントブレーキレバーが、取り付けられている。
上述した各構成要素のうち、モノコックフレーム45は、ステアリングコラム44を軸支している部分から下方へ延び、フロントフォーク42,42やフロントタイヤ41を後方からカバーするように左右に広がった状態のまま、後方へ水平に伸びている。図5及び図6に示すように、このモノコックフレーム45の後端部45aは箱状形状をなしており、その後端面45bは、進行方向に直行する垂直面になっている。この後端面45bは、電動車椅子部2との接続時においては、電動車椅子部2の連結フレーム33の先端面33aと密着するので、その寸法及び地上からの高さは、連結フレーム33の先端面33aと同一となっている。
このモノコックフレーム45の後端面45bには、電動車椅子部2との接続時において連結ピン331,331が侵入する一対の貫通孔45c,45cが穿たれている。上述したチャックユニット52は、このようにしてモノコックフレーム45の先端部45a内に侵入した各連結ピン331,331を先端部45a内において係止する機構である。このチャックユニット52は、モノコックフレーム45の後端面45bと連結フレーム33の先端面33aとが密着して、各連結ピン331,331が貫通孔45c,45cに侵入したときに、当該各連結ピン331,331を左右から挟み込んでそのフランジ状に拡大した先端の半球状部331,331にその根元側から係合してその脱落を規制する2個一組計4個の係止部材521,521,521,521と、各係止部材521,521,521,521の下端に夫々一体に設けられたナット521a,521b,521a,521bと、各ナット521a,521b,521a,521bに夫々螺合したシャフト522と、このシャフト522の右端にユニバーサルジョイント523を介してその回転軸が接続されたモータ524と、シャフト522の左端を軸支するようにモノコックフレーム45の先端部45a内に固定された軸受525とを、主要構成としている。
なお、各係止部材521,521,521,521は、図示せぬ規制部材により、上述した状態に各連結ピン331,331を係止できる位置において、左右方向にのみ移動可能に支持されている。また、モータ524及び軸受525は、上述したように位置規制された各係止部材521,521,521,521の各ナット521a,521b,521a,521bに螺合する位置において、シャフト522を、後端面45bと平行且つ水平に保持している。
また、図7に示すように、各連結ピン331,331に対して左側から係合する係止部材521,521のナット521a,521aの雌螺子は右螺子であり、シャフト522における当該ナット521a,521aに螺合する箇所には右螺子の雄螺子522a,522aが切ってある。他方、各連結ピン331,331に対して右側から係合する係止部材521,521のナット521b,521bの雌螺子は左螺子であり、シャフト522における当該ナット521b,521bに螺合する箇所には右螺子の雄螺子522b,522bが切ってある。
従って、図6(a),図7(a)に示すように、モータ524から見てシャフト522を時計方向に回転させると、各対の係止部材521,521の間隔が拡大し、それにより、各連結ピン331,331の半球部331a,331aとの係合が外れ、貫通孔45a,45aから連結ピン331,331を抜き出すことが可能になる。他方、図6(b),図7(b)に示すように、モータ524から見てシャフト522を反時計方向に回転させると、各対の係止部材521,521の間隔が狭まり、各連結ピン331,331の半球部331a,331aに係合し、貫通孔45a,45aから連結ピン331,331を抜き出すことが不可能となり、これにより、電動車椅子部2と操舵ユニット2とが強固に接続される。
次に、上述したモノコックフレーム45におけるフロントタイヤ41を後方からカバーする部分も、図5に示すように箱型となっており、その内部における左右両端近傍に、一対のジャッキユニット53,53が内蔵されている。図5及び図8に示すように、各ジャッキユニット53,53は、下端が後方へ向くように傾けられてモノコックフレーム45内に固定された角筒531と、この角筒531内において軸方向に進退可能且つ回転不能に収容された角柱532と、その上端が角柱532に対して同軸に固定された雄螺子533と、その内周面には雄螺子533と螺合する雌螺子が切られているとともに、上下方向への移動が図示せぬ規制部材によって規制されたピニオンギア534と、雄螺子533の下端に対して全方向に傾動可能に接続された円盤状のジャッキパッド535と、その回転軸を水平方向且つ後端面45bと平行な方向に向けてモノコックフレーム45内に固定されたモータ537と、モータ537の回転軸に対して、ユニバーサルジョイント538を介して接続されたシャフト539と、このシャフト539に回転不可能に嵌められてピニオンギア534に螺合したウォームギア538と、シャフト539の先端を軸支する軸受536とから、構成されている。
上述した構成を有するジャッキユニット53において、モータ537がウォームギア538を回転させると、これに螺合しているピニオンギア534の上下動が図示せぬ規制部材によって規制されている為に、ピニオンギア534がその場で回転することとなる。そして、このピニオンギア534の雌螺子に螺合している雄螺子533の回転が角筒531及び角柱532によって規制されているので、ピニオンギア534の回転により、雄螺子533全体が上下に進退することとなる。これにより、脚部に相当するジャッキパッド535が昇降するので、各ジャッキユニット53,53におけるジャッキパッド535,535を除いた構成が、脚部昇降手段に相当する。
そして、図2に示すように、各ジャッキユニット53,53によって各ジャッキパッド535,535が最も下がった第1の位置にある状態においては、各ジャッキパッド535,535はモノコックフレーム45の下面に開けられた貫通孔45dから突出して地面に接地し、フロントタイヤ41を含めた3点において、モノコックフレーム45の後端面45bの高さを電動車椅子部2の連結フレーム33の先端面33aと同じ高さに維持しつつ、操舵ユニット3を自立させる。他方、図1に示すように、各ジャッキユニット53,53によって各ジャッキパッド535,535が最も上昇した第2の位置にある状態においては、各ジャッキパッド535,535はモノコックフレーム45内に収容されるので、走行の妨げとはならない。
次に、上述した各構成要素を制御するための回路構成を、図9に示す。この図9に示されるように、電動車椅子部2内において、上述したジョイスティック37及びリリースボタン39は、コントローラ本体36に接続され、運転手による操作に応じた信号をコントローラ本体36に入力する。なお、ジョイスティック37は、運転手によって何れかの方向に倒された場合には、倒された方向及び倒された角度を夫々示す操作信号をコントローラ36に入力し、運転手によって捩じられた場合には、その回転方向及び回転角度を夫々示す操作信号をコントローラ36に入力する。
また、ROM38は、コントローラ本体36に接続されており、コントローラ本体36によって読み出されて実行される各種プログラムを格納している。これらのプログラムの内容については、図10〜図13を参照して、後述する。
また、バッテリー26もコントローラ本体36に接続され、コントローラ本体36に駆動電力を供給する。
また、コントローラ本体36は、ブレーキキャリパーユニット35,35、インホイールモータ22,22,キャスターユニット32,32(のモータ321,321),ストップランプ28及び各ウィンカーランプ29,29に接続され、これら各部に駆動電流を供給して動作させる。
他方、操舵ユニット3内のサブコントローラ54とコントローラ本体36とは、CAN(Controller Area Network),LIN(Local Interconnect Network )等の車載ネットワークNを通じて、相互に通信可能に構成されている。この車載ネットワークNは、電動車椅子部2の連結フレーム33の先端面33aに設けられたコネクタ60(図6)と操舵ユニット2のモノコックフレーム45の後端面45bに設けられたコネクタ61との接続を通じて、連通する。従って、チャックユニット52が動作する以前に、両コネクタ60,61が相互に接続されることにより、コントローラ本体36とサブコントローラ54との間の車載ネッとワークNが連通し、両者間の通信及び前者から後者への電力供給が可能となる。
サブコントローラ54は、上述したように、ウィンカーボタン59,後退ボタン50,リアブレーキセンサ56,スロットル55及び操舵角センサー51から入力された信号を、パケット化して、コントローラ本体36へ送信する。また、サブコントローラ54は、コントローラ本体36からパケット化されて送信されてきたウィンカーランプ48,スピードメータ57,チャックユニット52(のモータ524),各ジャッキユニット53,53(のモータ537,537)宛の制御信号を受信し、これら各部に対して駆動電流を供給して動作させる。
以下、図10〜図13を参照し、コンピュータであるコントローラ本体36が記録媒体であるROM38内に格納されている各プログラムを読み込むことによって実行する処理の内容を、説明する。
図10に示すメイン制御プログラムによる処理は、図示せぬメインキーのイグニッションON等の操作によりコントローラ本体36に主電源が投入されることにより、スタートする。スタート後最初のS01では、コントローラ本体36は、操舵ユニット3の検出処理を実行する(検出手段に相当)。この検出処理は、例えば、サブコントローラ54宛の応答要求メッセージを車載ネットワークNへ送信し、これに応じてサブコントローラ54からの応答メッセージが受信された場合に操舵ユニット3が検出されたものと認定する処理であっても良いし、車載ネットワークNを構成する特定信号線のインピーダンスや抵抗値の検出値に基づいて操舵ユニット3の有無を判定する処理であっても良いし、別途マイクロスイッチを連結フレーム33の先端面に設け、このマイクロスイッチがモノコックフレーム45の先端面45bによって押圧されているかどうかに基づいて操舵ユニット3の有無を判定する処理であっても良い。
次のS02では、制御手段としてのコントローラ本体36は、S01での操舵ユニット検出処理の結果に基づいて、操舵ユニット3が検出されたか否かを判定する。そして、操舵ユニット3が検出された場合には、処理をS04へ進め、操舵ユニット3が検出されていない場合には、処理をS03へ進める。
S03では、コントローラ本体36は、各インホイールモータ22,22を制御するために図10の処理とは並行に実行されるモータ制御プログラムを、ROM38から読み出した電動車椅子用プログラムに切り返る。なお、既に起動されているモータ制御プログラムが電動車椅子用プログラムである場合には、このS03は、スキップされる。
図11は、電動車椅子用プログラムによる処理の流れを示すフローチャートである。このプログラムによる処理がスタートして最初のS11では、コントローラ本体36は、ジョイスティック37から入力される操作信号に基づいて、ジョイスティック37が傾けられているのか捻られているのか或いは何ら操作されていないのかを、検出する。そして、コントローラ本体36は、何ら操作されていない場合には、処理をS19へ進め、ジョイスティック37が傾けられている場合には処理をS16へ進め、ジョイスティック37が捻られている場合には処理をS13へ進める。
S13では、コントローラ本体36は、ジョイスティック37から入力されている操作信号に基づいて、ジョイスティック37の回転方向及び回転角度を検出する。
次のS14では、コントローラ本体36は、S13にて検出された回転方向に応じて左右のインホイールモータ22,22の回転方向を夫々決定する。この場合、ジョイスティック37の回転方向が時計方向であれば、左側のインホイールモータ22の回転方向は前転に、右側のインホイールモータ22の回転方向は後転に、夫々決定される。逆に、ジョイスティック37の回転方向が反時計方向であれば、左側のインホイールモータ22の回転方向は後転に、右側のインホイールモータ22の回転方向は前転に、夫々決定される。
次のS15では、コントローラ本体36は、S13にて検出された回転角度に応じた角速度で、左右のインホイールモータ22,22を、夫々、S14にて決定した回転方向へ夫々回転させる。その結果、電動車椅子部2は、その場所を移動することなくスピンする。S15を完了すると、コントローラ本体36は、処理をS11へ戻す。
一方、S16では、コントローラ本体36は、ジョイスティック37から入力されている操作信号に基づいて、ジョイスティックの傾き方向及び傾き角度を検出する。
次のS17では、コントローラ本体36は、S16にて検出されたジョイスティック37の傾き方向に応じて、左右のインホイールモータ22,22の回転方向及び回転比率を決定する。この場合、前進方向を0度として、時計回りにジョイスティック37の傾き方向を定義すると、傾き方向が0度である場合には、両インホイールモータ22,22の回転方向は前転であり、その回転比率は50:50であると決定される。同様に、傾き方向が180度である場合には、両インホイールモータ22,22の回転方向は後転であり、その回転比率は50:50であると決定される。また、傾き方向が90度である場合には、両インホイールモータ22,22の回転方向は前転であり、左右の回転比率は100:0であると決定される。同様に、傾き角度が270度である場合には、両インホイールモータ22,22の回転方向は前転であり、左右の回転比率は0:100であると決定される。これらの中間の傾き方向においては、上記した各方向との偏角に応じて回転比率が按分される。
次のS18では、コントローラ本体36は、両インホイールモータ22,22の角速度の比率がS17にて決定した回転比率となるとともに両者の平均がS16にて検出された傾き角度に応じた角速度となるように、両インホイールモータ22,22の角速度を夫々決定し、両インホイールモータ22,22を、S17にて決定した回転方向に、決定した角速度で回転させる。その結果、ジョイスティック37の傾き方向が270度〜0度〜90度の範囲であれば駆動輪23,23が前転し、ジョイスティック37の傾き方向の0°からの偏角の向きに応じた方向へ、その偏角の大きさに反比例した半径で、ジョイスティック37の傾き角度に応じた速度(ただし、上限は6km/h)で直進前進又は旋回前進する。同様に、ジョイスティック37の傾き方向が90°を超え且つ270度未満の範囲であれば駆動輪が後転し、ジョイスティック37の傾き方向の180°からの偏角の向きに応じた方向へ、その偏角の大きさに反比例した半径で、ジョイスティック37の傾き角度に応じた速度(ただし、上限は6km/h)で直進後退又は旋回後退する。S18を完了すると、コントローラ本体36は、処理をS11へ戻す。
一方、S19では、コントローラ本体36は、それまで回転させていた両インホイールモータ22,22を、いずれも停止させる。S19を完了すると、コントローラ本体36は、処理をS11へ戻す。
図10に戻り、S03を完了すると、コントローラ本体36は、処理をS01へ戻す。
一方、S04では、制御手段としてのコントローラ本体36は、チャックユニット52のモータ524によってシャフト522を、反時計方向へ所定トルクにて限界まで回転させる。これにより、電動車椅子部2の連結ピン311,311が操舵ユニット3の貫通孔45c,45cに挿入された場合には、チャックユニット52によってその抜けが防止され、既に操舵ユニット3が装着されている場合には増し締めがなされるので、安全性が高くなっている。
次のS05では、制御手段としてのコントローラ本体36は、各キャスターユニット32,32のモータ327,327に対してキャスターホイール326,326を引き上げさせるとともに、各ジャッキユニット53,53のモータ537,537に対してジャッキパッド535,535を引き上げさせる。すでにこれらが引き上げられている場合にも各モータ327,537を所定トルクにて限界まで回転させることにより、安全性が確実にされているのである。
次のS06では、制御手段としてのコントローラ本体36は、各インホイールモータ22,22を制御するために図10の処理とは並行に実行されるモータ制御プログラムを、ROM38から読み出した電動自動車用プログラムに切り返る。なお、既に起動されているモータ制御プログラムが電動自動車用プログラムである場合には、このS06は、スキップされる。
図12は、電動自動車用プログラムによる処理の流れを示すフローチャートである。このプログラムによる処理がスタートして最初のS20では、コントローラ本体36は、後退ボタン50が押されているか否かを判断する。そして、後退ボタン50が押されている場合には、処理をS25へ進め、後退ボタン50が押されていない場合には、処理をS21へ進める。
S21では、コントローラ本体36は、スロットル55からの操作信号に基づいて、スロットル開度(スロットルの回転角)を検出する。
次のS22では、コントローラ本体36は、操舵角センサー51からの入力信号に基づいて、フロントタイヤ41の操舵角の方向及び大きさを検出する。
次のS23では、コントローラ本体36は、S22にて検出された操舵角の方向及び大きさに基づいて、左右のインホイールモータ22,22の回転比率を決定する。即ち、フロントタイヤ41が直進方向を向いている場合には、左右のインホイールモータ22,22の回転比率を50:50と決定する。これに対して、フロントタイヤ41が左右の何れかの方向に切られている場合には、その操舵角の方向及び角度に応じた半径で電動自動車が旋回するので、左右の駆動輪23,23の回転量はその旋回中心からの半径に比例する。従って、左右の駆動輪23,23を駆動する場合においても、駆動量に差を付けるための所謂ディファレンシャル制御が必要となる。そのため、コントローラ本体36は、操舵角の方向及び大きさに基づいて所定の関数を適用するかルックアップテーブルを読み出す等して、対応する回転比率を求めるのである。
次のS24では、コントローラ本体36は、両インホイールモータ22,22の角速度の比率がS23にて決定した回転比率となるとともに両者の平均がS21にて検出されたスロットル開度に応じた角速度となるように、両インホイールモータ22,22の角速度を夫々決定し、両インホイールモータ22,22を、決定した角速度で前転させる。その結果、運転者がハンドル46を向けた方向へ、スロットル55の回転角に応じた速度(ただし、上限は60km/h)で直進前進又は旋回前進する。S24を完了すると、コントローラ本体36は、処理をS20へ戻す。
一方、S25では、コントローラ本体36は、コントローラ本体36は、操舵角センサー51からの入力信号に基づいて、フロントタイヤ41の操舵角の方向及び大きさを検出する。
次のS26では、コントローラ本体36は、S25にて検出された操舵角の方向及び大きさに基づいて、左右のインホイールモータ22,22の回転比率を決定する。即ち、フロントタイヤ41が直進方向を向いている場合には、左右のインホイールモータ22,22の回転比率を50:50と決定する。これに対して、フロントタイヤ41が左右の何れかの方向に切られている場合には、その操舵角の方向及び角度に応じた距離(R)で電動自動車が旋回するので、左右の駆動輪23,23の回転量はその旋回中心からの半径に比例する。従って、左右の駆動輪23,23を駆動する場合においても、駆動量に差を付けるための所謂ディファレンシャル制御が必要となる。そのため、コントローラ本体36は、操舵角の方向及び大きさに基づいて所定の関数を適用するかルックアップテーブルを読み出す等して、対応する回転比率を求めるのである。
次のS27では、コントローラ本体36は、両インホイールモータ22,22の角速度の比率がS23にて決定した回転比率となるとともに両者の平均が所定の低速な角速度となるように、両インホイールモータ122,22の角速度を夫々決定し、両インホイールモータ22,22を、決定した角速度で後転させる。その結果、運転者がハンドル46を向けた方向へ、所定の低速で、直進後退又は旋回後退する。S27を完了すると、コントローラ本体36は、処理をS20へ戻す。
図10に戻り、S06を完了すると、コントローラ本体36は、処理をS07へ進める。S07では、コントローラ本体36は、道路交通法に応じた保安部品の動作を制御する。例えば、リアブレーキレバー49が押されたことをリアブレーキセンサ56が検出した場合には、コントローラ本体36は、各ブレーキキャリパーユニット35,35を制御して、リアブレーキレバー49が押された強さに応じた強さでブレーキパッドをブレーキディスク34,34に押し当てさせる。また、ウィンカーボタン59が操作された場合には、それに対応したウィンカーランプ29を点滅させる。また、各インホイールモータ22,22の回転速度に基づいて算出される電動自動車の速度を、メータ57に表示させる。また、ヘッドライト47を常時転送させるとともに、何れかのブレーキレバーが操作された場合には、ストップランプ28を点灯させる。このようにしてS07を完了すると、コントローラ本体36は処理をS01に戻す。
以上の各処理が実行されている間にリリースボタン39が押下されると、コントローラ本体36は、他の実行中の処理と並行に、図13に示す接続ユニット離脱用プログラムに従った処理を、割り込みスタートさせる。そして、最初のS31において、コントローラ本体36は、両インホイールモータ22,22が停止中であるかどうかをチェックする。そして、何れかのインホイールモータ22,22が動作中であると判断した場合には、電動車椅子部2から操舵ユニット3を分離させることはできないので、当該処理をそのまま終了させる。
これに対して、両インホイールモータ22,22が停止中であると判断した場合には、コントローラ本体36は、S32において、各キャスターユニット32,32のモータ327,327に対してキャスターホイール326,326を降下させて接地させるとともに、各ジャッキユニット53,53のモータ537,537に対してジャッキパッド535,535を降下させて接地させる。
次のS33では、制御手段としてのコントローラ本体36は、チャックユニット52のモータ524によってシャフト522を、時計方向へ回転させる。これにより、電動車椅子部2の連結ピン311,311に対する各係合部材521,521,521,521の係合が外れ、連結ピン311,311を操舵ユニット3の貫通孔45c,45cから引抜可能となる。
以上の構成を有しているために、電動車椅子部2が操舵ユニット3から分離された状態においては、キャスターホイール326が降下して設置しているとともに、モータ制御プログラムとして図11に示す電動車椅子用プログラムのみが実行されるので(S03)、運転者は、通常の電動車椅子と同様に、ジョイスティック37を操作することによって、電動車椅子部2を動作させることができる。この場合、最大速度は6km/hに制限されるが、運転手がジョイスティック37を捻ることにより、左右の駆動輪23,23を相互に逆方向に回転させて、その場で電動車椅子部3をスピンさせることも可能である。
運転者が、高速運転をしたい場合には、ジャッキパッド535,535が降下して接地していることによって自立している操舵ユニット3に対して、その後方から電動車椅子部3を接近させる。この時、電動車椅子部3の連結フレーム33の前端面33aと操舵ユニット3の後端面45bとは相互に同じ高さにあり、各連結ピン311,331の中心軸と各貫通孔45c,45cの中心軸とは相互に同じ高さにある。従って、運転手が操舵ユニット3の後方から電動車椅子部3を接近させるだけで、各連結ピン311,331を操舵ユニット3の貫通孔45c,45cに同時に挿入させ、電動車椅子部3の連結フレーム33の前端面33aと操舵ユニット3の高端面45bとを密着させることができる。
このようにして両者を密着させると、電動車椅子部2側のコネクタ60と操舵ユニット3側のコネクタ61とが相互に接続され、コントローラ本体36は車載ネットワークNを通じてサブコントローラ54と通信できるようになる。その結果、コントローラ本体36は、操舵ユニット3を検出し(S01,S02:Yes)、チャックユニット52によって各連結ピン311,311を係合させてその抜けを防止する(S04)。これにより、左右の駆動輪23,23及びフロントタイヤ41の三点での自立が可能となるので、コントローラユニット52は、不要となった各キャスターホイール326,326及びジャッキパッド535,535を、夫々、キャスターユニット32,32,ジャッキユニット53,53によって引き上げさせる(S05)。
これにより、左右の駆動輪23,23及び操舵輪であるフロントタイヤ41の計3輪のみによって、電動自動車兼用電動車椅子1を、電動自動車として動作させることが可能になる。即ち、以後、モータ制御プログラムは電動自動車用プログラムに切り替わり(S07)、ハンドル58による操作及びスロットル55による速度制御が可能になり、その最高時速が60km/hまでの高速走行が可能になる。
電動自動車として移動して目的地に到着すると、建物内に入ったり小回りする必要が生じるので、運転手は、電動車椅子部2から操舵ユニット3を離脱させるために、リリースボタン39を押下する。この時、未だ電動自動車兼用電動車椅子1が走行中であると、危険防止のため、操舵ユニット3の離脱は拒否されてしまう(S31:No)。そこで、運転手は、電動自動車兼用電動車椅子1を停止させた状態で、リリースボタン39を押下する。
すると、先ず、コントローラ本体36が、各キャスターユニット32,32及びジャッキユニット53,53によって各キャスターホイール326,326及びジャッキパッド535,535を降下させて、接地させる。これにより、電動車椅子部2と操舵ユニット3とを分離させても、両者夫々自立できるようになったので、コントローラ本体36は、チャックユニット52によって連結ピン311,311を解放させる。
この後、電動車椅子部2を単独で動作させるには、モータ制御プログラムを電動車椅子用プログラムに切り換える必要がある。そこで、運転者は、後退ボタン50を押す。これにより、電動車椅子部2の接続フレーム33の前端面33aが操舵ユニット3の高端面から離間して、コネクタ60,61同士の接続が外れる。これにより、コントローラ本体36は、操舵ユニット3が検出できないと判断し(S01,S02:No)、モータ制御プログラムを電動車椅子用プログラムに切り替えるのである(S03)。従って、電動車椅子部2の後退は直ちに停止し(S19)、以後、上述したように、電動車椅子部2単体で動作するようになるのである。
1 電動自動車兼用電動車椅子
2 電動車椅子部
3 操舵ユニット
21 フレーム
22 インホイールモータ
23 駆動輪
32 キャスターユニット
36 コントローラ本体
37 ジョイスティック
38 ROM
41 フロントタイヤ
45 モノコックフレーム
46 ハンドル
52 チャックユニット
53 ジャッキユニット
54 サブコントローラ
55 スロットル
60 コネクタ
61 コネクタ
326 キャスターホイール
535 ジャッキパッド
N 車載ネットワーク

Claims (4)

  1. 座席の囲むフレーム左右に駆動輪を備えるとともに当該駆動輪の回転軸よりも進行方向前側において前記フレームに取り付けられた左右の補助輪を備えた電動車椅子部と、当該電動車椅子の前端に着脱自在に装着されるとともに、ハンドルによって操舵可能な操舵輪を備えた操舵ユニットとからなる電動自動車兼用電動車椅子であって、
    前記操舵ユニットが取り外された場合において移動方向及び移動速度についての操作信号を入力するための操作入力装置と、
    前記操舵ユニットが装着された場合において移動速度についての操作信号を入力するためのスロットルと、
    前記電動車椅子部に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出する検出手段と、
    各駆動輪を夫々駆動する一対のモータと、
    前記検出手段によって前記電動車椅子に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出させ、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていないと検出された場合には、前記操作入力装置から入力された操作信号に応じて前記各モータの回転方向及び回転速度を個別に制御し、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていないと検出された場合には、前記スロットからの操作信号に応じた回転速度で前記各モータを互いに同じ方向に回転させるように制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする電動自動車兼用電動車椅子。
  2. 前記操作入力装置は、その傾斜方向に対応した移動方向についての操作信号及びその傾斜角度に対応した移動速度についての操作信号を制御手段に入力するジョイスティックである
    ことを特徴とする請求項1記載の電動自動車兼用電動車椅子。
  3. 前記スロットルは、前記操舵ユニットに設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の電動自動車兼用電動車椅子。
  4. 座席の囲むフレーム左右に駆動輪を備えるとともに当該駆動輪の回転軸よりも進行方向前側において前記フレームに取り付けられた左右の補助輪を備えた電動車椅子部と、当該電動車椅子の前端に着脱自在に装着されるとともに、ハンドルによって操舵可能な操舵輪を備えた操舵ユニットとからなる電動自動車兼用電動車椅子であって、
    前記操舵ユニットが取り外された場合において移動方向及び移動速度についての操作信号を入力するための操作入力装置と、
    前記操舵ユニットが装着された場合において移動速度についての操作信号を入力するためのスロットルと、
    前記電動車椅子部に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出する検出手段と、
    各駆動輪を夫々駆動する一対のモータと、
    前記検出手段によって前記電動車椅子に対する前記操舵ユニットの装着の有無を検出させ、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていないと検出された場合には、前記電動自動車兼用電動車椅子の速度が第1の上限速度内となるように、前記操作入力装置から入力された操作信号に応じて前記各モータを制御し、前記電動車椅子に対して前記操舵ユニットが装着されていると検出された場合には、前記電動自動車兼用電動車椅子の速度が第1の上限速度よりも速い第2の上限速度内となるように、前記スロットからの操作信号に応じて前記各モータを制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とする電動自動車兼用電動車椅子。
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