JP2014011553A - 複写機、プログラム、および記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙原稿を複写する際に乱丁や落丁といった不整合が生じるのを防止する技術を提供する。
【解決手段】複写機500は、複写対象である用紙原稿を光学的に読み取って読取データを生成し、当該用紙原稿に含まれるコンテンツを認識する認識部(51、52)と、当該コンテンツを有する用紙原稿の元データを、所定の記憶装置に記憶されている電子ファイルの中から検索する検索部54と、読取データに基づく出力に先立ち、読取データと元データとを比較して、元データに対する用紙原稿の不整合を検出する検出部54と、を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、複写機、プログラム、および記録媒体に関し、特に、ADF(Auto Document Feeder)や原稿台に載置された用紙原稿の乱丁、落丁を検出する技術に関する。
一般的な複写機では、複数組の用紙原稿を連続的に複写できる。たとえば、複数組の用紙原稿を束ねてADFに載置することによって、複数組の用紙原稿を連続的に複写できる。また、用紙原稿を1ページずつ原稿台に載置することによっても、複数組の用紙原稿を連続的に複写できる。
いずれにしても、複数組の用紙原稿を連続的に複写する場合には、ユーザーはADFや原稿台に載置する用紙原稿の扱いに注意する必要がある。
たとえば、複数組の用紙原稿を束ねてADFに載置する際に各用紙原稿が混合してしまうと、誤ったページ順で用紙原稿が複写される。したがって、本来の正しいページ順の用紙原稿と、複写されてできた印刷物と、に不整合が生じてしまう。
また、用紙原稿を1ページずつ原稿台に載置して複写する場合には、ユーザーが複数組の用紙原稿を束ねて持ち運ぶ際に各用紙原稿が混合してしまうことがある。これに気づかずにそのままのページ順で複写されると、ADFを用いて複写する場合と同様に、本来の正しいページ順の用紙原稿と、複写されてできた印刷物と、に不整合が生じてしまう。
なお、上記の不整合には、複写の際にページの順序が乱れてしまう乱丁や、複写の際に一部のページが抜け落ちてしまう落丁が含まれる。
そして、乱丁や落丁といった不整合が生じた印刷物を、正しいページ順に並べ直す作業は、ユーザーにとって煩雑な作業となる。
この問題を解決するものとして、不整合が生じた印刷物を、後処理によって正しいページ順に並べ直す複写機がある(例えば、特許文献1)。この複写機では、印刷物の各ページに付加されたページ番号を認識することによって、正しいページ順で複写されたか判断している。
特開2010−215385号公報
しかし、特許文献1に記載される技術では、後処理によって正しいページ順に並べ直すといっても、シート単位でしか並べ直すことができない。そのため、両面複写や割付複写などのように同一シートに複数のページを複写する場合には、乱丁や落丁といった不整合が生じると、後から正しいページ順に並べ直すことはできないという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、用紙原稿を複写する際に乱丁や落丁といった不整合が生じるのを防止する複写機、プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
(1)複写対象である用紙原稿を光学的に読み取って読取データを生成し、当該用紙原稿に含まれるコンテンツを認識する認識部と、前記コンテンツを有する用紙原稿の元データを、所定の記憶装置に記憶されている電子ファイルの中から検索する検索部と、前記読取データに基づく出力に先立ち、当該読取データと前記元データとを比較して、前記元データに対する前記用紙原稿の不整合を検出する検出部と、を有する複写機。
(2)前記検索部は、前記用紙原稿の複写を指示するユーザーを識別するための識別情報と、前記記憶装置に記憶されている電子ファイルの閲覧履歴と、を照合して、当該ユーザーが閲覧したことのある電子ファイルから優先的に検索する上記(1)に記載の複写機。
(3)前記検出部は、前記読取データから求まるハッシュ値と、前記元データから求まるハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う上記(1)または(2)に記載の複写機。
(4)前記検出部は、前記読取データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、前記元データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う上記(3)に記載の複写機。
(5)前記検出部により前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記元データを表示する表示部を、さらに有する上記(1)〜(4)のいずれかに記載の複写機。
(6)前記検出部により前記用紙原稿の不整合が検出されない場合には、前記読取データに基づく印刷物の出力を行う出力部をさらに有し、前記出力部は、前記検出部により前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記読取データに基づく出力を行わない上記(1)〜(5)のいずれかに記載の複写機。
(7)前記検出部は、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、を比較して、前記検出を行う上記(1)〜(6)のいずれかに記載の複写機。
(8)前記検出部は、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、を比較して、前記検出を行う上記(1)〜(7)のいずれかに記載の複写機。
(9)前記検出部は、前記読取データを構成する各ページに付されたページ番号と、前記元データを構成する各ページに付されたページ番号と、を比較して、前記検出を行う上記(1)〜(8)のいずれかに記載の複写機。
(10)複写対象である用紙原稿を光学的に読み取って読取データを生成し、当該用紙原稿に含まれるコンテンツを認識する認識ステップと、前記コンテンツを有する用紙原稿の元データを、所定の記憶装置に記憶されている電子ファイルの中から検索する検索ステップと、前記読取データに基づく出力に先立ち、当該読取データと前記元データとを比較して、前記元データに対する前記用紙原稿の不整合を検出する検出ステップと、をコンピューターに実行させるプログラム。
(11)前記検索ステップでは、前記用紙原稿の複写を指示するユーザーを識別するための識別情報と、前記記憶装置に記憶されている電子ファイルの閲覧履歴と、を照合して、当該ユーザーが閲覧したことのある電子ファイルから優先的に検索する上記(10)に記載のプログラム。
(12)前記検出ステップでは、前記読取データから求まるハッシュ値と、前記元データから求まるハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う上記(10)または(11)に記載のプログラム。
(13)前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、前記元データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う上記(12)に記載のプログラム。
(14)前記検出ステップで前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記元データを表示する表示ステップを、さらに前記コンピューターに実行させる上記(10)〜(13)のいずれかに記載のプログラム。
(15)前記検出ステップで前記用紙原稿の不整合が検出されない場合には、前記読取データに基づく印刷物の出力を行う出力ステップをさらに前記コンピューターに実行させ、前記出力ステップでは、前記検出ステップで前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記読取データに基づく出力を行わない上記(10)〜(14)のいずれかに記載のプログラム。
(16)前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、を比較して、前記検出を行う上記(10)〜(15)のいずれかに記載のプログラム。
(17)前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、を比較して、前記検出を行う上記(19)〜(16)のいずれかに記載のプログラム。
(18)前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページに付されたページ番号と、前記元データを構成する各ページに付されたページ番号と、を比較して、前記検出を行う上記(10)〜(17)のいずれかに記載の複写機。
(19)上記(10)〜(18)のいずれかに記載のプログラムを記憶したコンピューター読み込み可能な記録媒体。
本発明によれば、ADFや原稿台に載置された用紙原稿が光学的に読み取られると、その読み取りデータに基づく出力がされる前に、当該用紙原稿の乱丁または落丁を検出する。これにより、ADFや原稿台に載置された用紙原稿を複写する際に乱丁や落丁といった不整合が生じるのを防止できる。
上記した以外の課題、構成、および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
複写システムの概略構成図である。 管理サーバーおよび複写機のハードウェア構成を示すブロック図である。 管理サーバーおよび複写機の基本的な機能構成を示すブロック図である。 用紙原稿の不整合について説明するための図である。 管理サーバーで実行される原稿データ管理動作の手順を示すフローチャートである。 複写機で実行される複写動作の手順を示すフローチャートである。 用紙原稿の元データと読取データの比較例を示す図である。 用紙原稿の正しい並べ方について示唆するための画面例を示す図である。 文字サイズにより用紙原稿の不整合を検出する方法について説明するための図である。 フォント種別により用紙原稿の不整合を検出する方法について説明するための図である。 ページ番号により用紙原稿の不整合を検出する方法について説明するための図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1は、本実施形態にかかる複写システム1の概略構成図の一例を示す図である。また、図2は、複写システム1に含まれる管理サーバー400および複写機500のハードウェア構成を示すブロック図である。また、図3は、管理サーバー400および複写機500の基本的な機能構成を示すブロック図である。また、図4は、複写機500に載置される用紙原稿の不整合について説明するための図である。
以下、図1〜図4を参照して、複写システム1の概略構成について説明する。
図1に示されるとおり、複写システム1は、クライアント装置100と、メールサーバー200と、ファイルサーバー300と、管理サーバー400と、複写機500と、を備えている。各装置(100、200、300、400、500)は、コンピューターネットワーク(以下では単に「ネットワーク」という)を介して相互に通信可能に接続されている。
クライアント装置100は、メールサーバー200、ファイルサーバー300、管理サーバー400の少なくともいずれかのクライアント装置として機能する。たとえば、クライアント装置100は、ユーザーが使用するPC(Personal Computer)や、タブレット型PC、スマートフォン、携帯電話、PDA等の携帯端末である。
クライアント装置100は、不図示の、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置と、ROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk)等の二次記憶装置と、NIC(Network Interface Card)等の通信装置と、キーボードやマウス、ICタグリーダ等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置と、を備えた一般的なコンピューター装置によって構成される。
クライアント装置100には、OS(Operating System)や各種のアプリケーションがインストールされている。たとえば、文書データを作成するための文書作成プログラム、図形データを描画するための描画プログラム、画像データを編集するための編集プログラム等がインストールされている。また、作成された文書データ、図形データ、画像データ等の原稿データを電子メールに添付して送信するメール送信プログラムがインストールされていてもよい。また、原稿データをファイルサーバー300にアップロードするアップローダーがインストールされていてもよい。また、管理サーバー400に原稿データを提供する提供プログラムがインストールされていてもよい。なお、クライアント装置100で作成される原稿データは、1ページ以上の電子ファイルである。
メールサーバー200は、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)、POP3(Post Office Protocol 3)、IMAP(Internet Message Access Protocol)等のプロトコルによって電子メールの送受信を行う一般的なメールサーバーとして機能する。たとえば、メールサーバー200は、クライアント装置100で作成された原稿データが添付された電子メールを送信する。もちろん、クライアント装置100宛ての電子メールを受信することもできる。また、メールサーバー200は、送受信された電子メールに添付されている原稿データを蓄積し、管理サーバー400に提供する。
以上のようなメールサーバー200は、不図示の、CPUと、RAM等の主記憶装置と、ROMやHDD等の二次記憶装置と、NIC等の通信装置と、キーボードやマウス等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置と、を備えた一般的なコンピューター装置によって構成される。
ファイルサーバー300は、クライアント装置100で作成された原稿データを、複写システム1内の各装置で共有するために設置される。たとえば、ファイルサーバー300は、NFS(Network File System)、SMB(Server Message Block)、CIFS(Common Internet File System)等のプロトコルによってファイル共有を実現する一般的なファイルサーバーである。
以上のようなファイルサーバー300は、不図示の、CPUと、RAM等の主記憶装置と、ROMやHDD等の二次記憶装置と、NIC等の通信装置と、キーボードやマウス等の入力装置と、ディスプレイ等の出力装置と、を備えた一般的なコンピューター装置によって構成される。また、ファイルサーバー300は、ネットワークアタッチトストレージのようなファイルサーバー機能に特化した専用機であってもよい。
管理サーバー400は、クライアント装置100で作成された原稿データを管理する。
たとえば、管理サーバー400は、図2に示されるとおり、CPU401、HDD402、RAM403、ROM404、およびNIC405を有する。CPU401、HDD402、RAM403、ROM404、およびNIC405は、バスを経由して相互に接続されている。
CPU401は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行するマルチコアのプロセッサ等から構成される制御回路である。
HDD402は、各種のアプリケーション、プリンタードライバー、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する大容量かつ不揮発性の記憶装置である。
RAM403は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速かつ揮発性の記憶装置である。
ROM404は、各種プログラムや各種データを格納する小容量かつ不揮発性のメモリーである。
NIC405は、ネットワークを介して、クライアント装置100、メールサーバー200、ファイルサーバー300、複写機500等と通信を行うためのインターフェース部であり、管理サーバー400に通信機能を追加する。
以上のような管理サーバー400の各機能は、対応するプログラムをCPU401がHDD402やROM404からRAM403に読み出して実行することにより実現される。
たとえば、図3に示されるとおり、管理サーバー400は、クライアント装置100、メールサーバー200、およびファイルサーバー300の少なくともいずれかの装置から原稿データを取得する取得部41として機能する。
また、管理サーバー400は、原稿データを構成する各ページの指標となる値(以下では「指標値」とよぶ)を算出し、複写機500からの要求に応じて提供する指標算出部42として機能する。
複写機500は、ADFや原稿台に載置された用紙原稿を複写する装置である。たとえば、複写機500は、クライアント装置100で作成された原稿データを元データとする印刷物(用紙原稿)について複写できる。ここで、複写の動作には、用紙原稿を光学的に読み取って読取データを生成する動作と、生成した読取データに基づく出力(印刷)を行う動作と、が含まれる。
もちろん、複写機500は、少なくとも複写機能を有していればよく、さらに、ファクシミリ機能等を有するMFP(多機能周辺機器:Multiple Function Peripheral)であってもよい。
複写機500は、図2に示されるとおり、コントローラー510、印刷エンジン520、画像読取機構530、および入出力装置540を有する。
コントローラー510は、複写機500の各部を統括して制御する。たとえば、コントトラー510は、画像読取機構530を制御して用紙原稿を光学的に読み取り、その読取データを印刷エンジン520で印刷可能なデータに変換して、印刷エンジン520へ出力する。
コントローラー510は、図2に示されるとおり、CPU501、HDD502、RAM503、ROM504、NIC505、およびビデオインターフェース506を有する。CPU501、HDD502、RAM503、ROM504、NIC505、およびビデオインターフェース506は、バスを経由して相互に接続されている。
CPU501は、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行するマルチコアのプロセッサ等から構成される制御回路である。
HDD502は、複写機500を制御する各種プログラムや各種データを格納する大容量かつ不揮発性の記憶装置である。HDD502に格納されるプログラムには、用紙原稿を複写するためのプログラムや、ADFや原稿台に載置された用紙原稿の元データ(クライアント装置100で作成された原稿データ)に対する不整合を検出するためのプログラム等が含まれる。
RAM503は、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速かつ揮発性の記憶装置である。
ROM504は、各種プログラムや各種データを格納する小容量かつ不揮発性のメモリーである。
NIC505は、ネットワークを介して管理サーバー400と通信を行うためのインターフェース部であり、コントローラー510に通信機能を追加する。
ビデオインターフェース506は、印刷エンジン520と通信するための専用インターフェース(VIF:Video Interface)であり、印刷対象のラスターデータを、印刷エンジン520へ転送する。なお、RS−232(Recommended Standard 232)C、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394、USB(Universal Serial Bus)等のシリアルインターフェース、IEEE1284等のパラレルインターフェース、独自規格によるインターフェースを、VIFの代わりに適宜適用することも可能である。
以上のようなコントローラー510の各機能は、対応するプログラムをCPU501がHDD502やROM504からRAM503に読み出して実行することにより実現される。
たとえば、図3に示されるとおり、コントローラー510は、後述する画像読取機構530を制御する読取制御部51として機能する。読取制御部51として機能する場合、コントローラー510は、画像読取機構530から出力された電気信号をA/D変換し、用紙原稿の読取データ(デジタルデータ)を生成する。
また、コントローラー510は、用紙原稿に含まれるコンテンツを認識する認識部52として機能する。認識部52として機能する場合、コントローラー510は、たとえば、読取制御部51によって生成された読取データに含まれる特定の特徴(たとえば、テキストの特徴)を認識し、用紙原稿に含まれるコンテンツを表現するデータとして、所定形式の認識データ(たとえば、文字コード等のテキスト情報)に変換する。
また、コントローラー510は、認識部52によって生成された認識データを用いて、読取データを構成する各ページの指標となる値(指標値)を算出する指標算出部53として機能する。
また、コントローラー510は、元データ(クライアント装置100で作成された原稿データ)と読取データを比較する比較部54として機能する。この機能により、元データを基準として、ADFや原稿台にセットされた用紙原稿の不整合を検出できる。元データ比較部54として機能する場合、コントローラー510は、用紙原稿の元データを、管理サーバー400に記憶されている電子ファイルの中から検索する。元データが特定されると、コントローラー510は、指標算出部42によって算出された元データの指標値と、指標算出部54によって算出された読取データの指標値と、を比較する。このとき、コントローラー510は、元データと読取データにおいて、各ページの内容と順序が一致しなければ不整合と判断する。
なお、用紙原稿の不整合には、用紙原稿の乱丁や落丁が含まれる。たとえば、図4には、用紙原稿Aと用紙原稿Bに乱丁が生じた場合の例が示されている。図示する例では、3ページからなる用紙原稿Aと、3ページからなる用紙原稿Bと、が束ねてADFに載置され、用紙原稿Aの1ページ目と2ページ目の間に、用紙原稿Bの1ページ目が挿入されている。コントローラー510は、例示されたような乱丁が生じた状態で用紙原稿A、Bが複写されないように、用紙原稿A、Bにかかる読取データの出力(印刷)に先立って、用紙原稿の不整合を検出する。
また、コントローラー510は、用紙原稿に不整合があると判断された場合には、その旨をユーザーに警告する警告通知部56として機能する。警告通知部56として機能する場合、コントローラー510は、入出力装置540の液晶タッチパネル等に、用紙原稿に不整合がある旨の警告メッセージを表示させる。もちろん、これに限定されず、音声や警告ランプの点灯等によってユーザーに警告を通知してもよい。
また、コントローラー510は、用紙原稿に不整合がないと判断された場合には、読取データに基づく出力を実行する印刷制御部55として機能する。印刷制御部55として機能する場合、コントローラー510は、読取データを印刷エンジン530で印刷可能な形式のデータに変換して、印刷エンジン530へ出力する。
印刷エンジン520は、コントローラー510から出力されたデータを印刷する。たとえば、印刷エンジン520は、トナーを充填したカートリッジ、感光体ドラム、レーザー光照射機構、紙送り機構、給排紙機構等を備え、トナーを印刷用紙等の印刷媒体に転写することで印刷を行うレーザー方式のユニットである。もちろん、インクジェット方式などその他の方式であってもよい。
画像読取機構530は、光源およびイメージセンサーなどを搭載したキャリッジを原稿台の下に備え、キャリッジ駆動モーターの駆動によりキャリッジの往復移動を制御して、原稿台に載置された用紙原稿を光学的に読み取る。イメージセンサーは、主走査方向に並んだ複数のセンサーチップからなり、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーなどを備えている。各センサーチップは、光電変換素子(フォトダイオード)と、シフトゲートと、シフトレジスターと、を備える。光電変換素子に蓄積された電荷は、シフトゲートが開通してシフトレジスターへ転送され、電気信号に変換されてコントローラー510へ出力される。なお、ADFにより用紙原稿を搬送させながら読み取りを行う場合、キャリッジは、イメージ読取窓の下の所定位置に固定される。また、図示していないが、画像読取機構530とコントローラー510は、一般的な接続インターフェースを介して接続されているものとする。
入出力装置540は、液晶タッチパネルおよびキーボードを有し、複写処理の進行状況やエラーの発生状況を表示すると共に、種々の操作(入力)が可能となるように構成されている。たとえば、液晶タッチパネルは、設定をユーザーに提示するための出力装置と、ユーザー指示を取得するための入力装置とを兼ねている。キーボードは、コピー枚数等を指定するテンキー、ユーザーの識別情報(ID)等を入力するアルファベットキー、動作の開始を指示するスタートキー、動作の停止を指示するストップキー等の複数のキーを有している。なお、図示していないが、入出力装置540とコントローラー510は、一般的な接続インターフェースを介して接続されているものとする。
なお、クライアント装置100、メールサーバー200、ファイルサーバー300、管理サーバー400、および複合機500は、上記構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上記構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
また、図1の例では、1台のクライアント装置100しか示されていないが、これに限定されず、複写システム1には、複数台のクライアント装置100が含まれていてもよい。同様に、複写システム1には、複数台のメールサーバー200、複数台のファイルサーバー300、複数台の管理サーバー400、複数台の複写機500が含まれていてもよい。
次に、複写システム1の動作について説明する。
上述したように、クライアント装置100、メールサーバー200、ファイルサーバー300は、それぞれ、原稿データからなる電子ファイルを保持している。管理サーバー400は、複写機500における複写の事前処理として、クライアント装置100、メールサーバー200、ファイルサーバー300で保持されている原稿データを把握、管理している。
以下では、管理サーバー400において原稿データを管理する動作(以下では「原稿データ管理動作」とよぶ)について説明する。
<原稿データ管理動作>
図5は、原稿データ管理動作の手順を示すフローチャートである。管理サーバー400は、たとえば、電源が投入されるタイミングで本フローチャートを開始する。
本フローチャートが開始されると、図5に示されるとおり、管理サーバー400は、クライアント装置100、メールサーバー200、ファイルサーバー300にアクセスし、各装置(100、200、300)で保持されている原稿データに更新があるか否か判別する(ステップS600)。たとえば、S600の処理では、管理サーバー400は、前回に各装置(100、200、300)にアクセスしたときに把握できた原稿データと、今回アクセスして把握できた原稿データと、の差分を調べればよい。もちろん、管理サーバー400は、いずれかの装置(100、200、300)に新たに原稿データが追加された場合にも、原稿データが更新されたと判定する。また、いずれかの装置(100、200、300)から原稿データが削除された場合にも、原稿データが更新されたと判定する。
管理サーバー400は、ステップS600の判別処理を繰り返すことにより、各装置(100、200、300)で保持されている原稿データが更新されるまで待機する(ステップS600:No)。一方、管理サーバー400は、各装置(100、200、300)で保持されている原稿データに更新があると(ステップS600:Yes)、処理をステップS601に進める。
そして、管理サーバー400は、上述した取得部41として機能し、更新された原稿データを取得する(ステップS601)。
続いて、管理サーバー400は、上述した指標算出部42として機能し、ステップS601で取得された原稿データを構成する各ページの指標値を算出する(ステップS602)。たとえば、管理サーバー400は、各ページの指標値として、各ページに含まれるテキストに対応するハッシュ値を算出すればよい。もちろん、原稿データを構成する各ページを識別可能なデータであれば、ハッシュ値に限定する必要はない。また、各ページに含まれる全テキストに対応するハッシュ値を算出する必要はなく、情報量を減らすために、各ページの先頭と末尾の少なくともいずれかのテキストに対応するハッシュ値のみを算出するようにしてもよい。
そして、管理サーバー400は、ステップS601で取得した原稿データと、ステップ602に算出された指標値と、を対応づけて所定の記憶装置(たとえば、HDD402)に記憶する(ステップS603)。
その後、管理サーバー400は、原稿データ管理動作を終了する。
以上の原稿データ管理動作が管理サーバー400で実行されることにより、各装置(100、200、300)で保持されている原稿データを、管理サーバー400に集めて蓄積できる。これと共に、管理サーバー400は、集めた原稿データを構成する各ページについて指標値を算出できる。これにより、管理サーバー400は、複写機500からの要求に応じて、随時、原稿データの指標値を提供できる。
次に、複写機500における複写動作について説明する。
<複写動作>
図6は、複写機500で実行される複写動作の手順を示すフローチャートである。また、図7は、用紙原稿の元データと読取データの比較例を示す図である。
なお、複写機500のコントローラー510は、たとえば、電源が投入されるタイミングで本フローチャートを開始する。
本フローチャートが開始されると、図6に示されるとおり、コントローラー510は、入出力装置540を介して複写を開始する指示があるか否か判別する(ステップS700)。
コントローラー510は、ステップS700の判別処理を繰り返すことにより、複写を開始する指示があるまで待機する(ステップS700:No)。そして、コントローラー510は、複写を開始する指示があると(ステップS700:Yes)、処理をステップS701に進める。
そして、コントローラー510は、上述した比較部54として機能し、管理サーバー400で管理されている全ての原稿データに基づいて求められた指標値を取得する(ステップS701)。たとえば、コントローラー510は、ステップS701において、管理サーバー400に対して指標値を要求し、その要求に応じて管理サーバー400から提供された指標値を受信すればよい。
次に、コントローラー510は、読取制御部51として機能し、画像読取機構530を制御してADFまたは原稿台に載置された用紙原稿を1ページ分読み取る(ステップS702)。たとえば、コントローラー510は、画像読取機構530に対してシフトパルスを出力し、そのタイミングで画像読取機構530のシフトレジスターから出力された電気信号をA/D変換してデジタルデータ、すなわち1ライン分の読取データを生成する。このような制御を繰り返すことにより、コントローラー510は、1ページ分の読取データを生成できる。なお、ステップS702で生成される読取データは、たとえば、RGBデータである。
続いて、コントローラー510は、認識部52として機能し、ステップS702で生成された読取データに含まれる特定の特徴を認識し、用紙原稿に含まれるコンテンツを表現するデータとして所定形式の認識データに変換する(ステップS703)。たとえば、ステップS703において、コントローラー510は、一般的なOCR(Optical Charcter Reader)と同様に機能し、ステップS702で生成された読取データに含まれるテキストを文字コードに変換すればよい。
次に、コントローラー510は、指標算出部53として機能し、ステップS703で生成された認識データを用いて、ステップS702で生成された1ページ分の読取データについて指標値を算出する(ステップS704)。たとえば、ステップS704において、コントローラー510は、ステップS703で生成された文字コードを、予め用意されたハッシュ関数に入力することによって、指標値となるハッシュ値を算出する。もちろん、読取データを構成する各ページを識別可能なデータであれば、ハッシュ値に限定する必要はない。また、ページ内の全テキストに対応するハッシュ値を算出する必要はなく、情報量を減らすために、ページ内の先頭と末尾の少なくともいずれかのテキストに対応するハッシュ値のみを算出するようにしてもよい。たとえば、図7の紙面左側に示す例のように、コントローラー510は、用紙原稿の1ページ目にかかる読取データの先頭にあるテキスト「いろはに」から、ハッシュ値「1a」を算出する。他のページについて算出する場合にも、2ページ目にかかる読取データの先頭にあるテキストからハッシュ値「0c」を算出し、3ページ目にかかる読取データの先頭にあるテキストからハッシュ値「92」を算出する。
続いて、コントローラー510は、比較部54として機能し、ステップS704で算出された読取データの指標値と、ステップS701で取得された原稿データの指標値と、を比較する(ステップS705)。このとき、コントローラー510は、比較した指標値が一致する場合に、対応する両ページが同一であると判定する。図7に示す例でいえば、用紙原稿の1ページ目にかかる読取データの先頭テキストのハッシュ値は「1a」であるため、用紙原稿の1ページ目は、原稿データAの1ページ目および原稿データCの2ページ目と同一であると判定される。他のページについて判定する場合にも、同様に、用紙原稿の2ページ目は、原稿データBの1ページ目と同一であると判定され、用紙原稿の3ページ目は、原稿データAの2ページ目と同一であると判定される。
ステップS705の処理が終了後、コントローラー510は、ADFまたは原稿台に載置された用紙原稿の全てのページについて、上記ステップS702〜S705の処理が終了したか否か判別する(ステップS706)。
コントローラー510は、用紙原稿の全てのページについて上記ステップS702〜705の処理が終了するまで、繰り返し上記ステップS702〜705の処理を行う(ステップS706:No)。これにより、コントローラー510は、用紙原稿の全ページについて読取データを生成し、原稿データのどのページと同一なのか調べることができる。そして、コントローラー510は、用紙原稿の全てのページについて上記ステップS702〜705の処理が終了したと判定された場合には(ステップS706:Yes)、処理をステップS707に進める。
次に、コントローラー510は、比較部54として機能し、ADFや原稿台に載置された用紙原稿の元データを、管理サーバー400に記憶されている電子ファイル(すなわち原稿データ)から検索する(ステップS707)。ここで、コントローラー510は、ステップS705の比較結果に基づき、ステップS702で生成された読取データと共通するページが最も多い原稿データを、元データとして特定する。図7に示す例でいえば、読取データと原稿データAでは、共通するページが2ページ存在する。また、読取データと原稿データBでは、共通するページが1ページしか存在しない。同様に、読取データと原稿データCでも、共通するページが1ページしか存在しない。そのため、コントローラー510は、読取データと共通するページを最も多く有している原稿データAを、元データとして特定する。
次に、コントローラー510は、そのまま比較部54として機能し、ADFや原稿台に載置された用紙原稿の元データと、ステップS702で生成された読取データと、の整合性を判断する(ステップS708)。具体的には、ステップS708において、コントローラー510は、ステップS707で特定された元データと、ステップS702で生成された読取データと、について各ページの内容と順序が一致しているか否か調べる。図7に示す例でいえば、紙面左側に示される用紙原稿の1ページ目にかかる読取データと、紙面右側に示される元データ(すなわち、原稿データA)の1ページ目は内容も順序も一致する。しかし、用紙原稿の2ページ目にかかる読取データと、元データの2ページ目は一致しておらず、同様に、用紙原稿の3ページ目にかかる読取データと、元データの3ページ目も一致していない。そのため、コントローラー510は、図7に示される例では、読取データと元データは、不整合と判定する。
コントローラー510は、読取データと元データが不整合と判定された場合には(ステップS708:No)、その読取データに基づく出力を実行すると、出力された印刷物に乱丁や落丁が生じる可能性が高いことをユーザーに警告する(ステップS710)。たとえば、コントローラー510は、ステップS710において、警告通知部56として機能し、読取データに基づく出力を行わずに、入出力装置540の液晶タッチパネル等に、用紙原稿に不整合がある旨の警告メッセージを表示させる。その後、コントローラー510は、複写動作を終了させる。
一方、コントローラー510は、ステップS708において読取データと元データが整合すると判定された場合には(ステップS708:Yes)、ステップS702で生成された読取データに基づく出力を行う(ステップS709)。具体的には、コントローラー510は、印刷制御部55として機能し、読取データを印刷エンジン530で印刷可能な形式のデータに変換して、印刷エンジン530へ出力する。その後、コントローラー510は、複写動作を終了させる。
以上の複写動作が複写機500のコントローラー510で実行されることにより、用紙原稿を複写する際に乱丁や落丁といった不整合が生じそうな場合に、複写の出力に先立って、ユーザーに警告できる。
なお、上記した各フローチャートの各処理単位は、複写システム1の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理ステップの分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。複写システム1で行われる処理は、さらに多くの処理ステップに分割することもできる。また、1つの処理ステップが、さらに多くの処理を実行してもよい。
また、上記の実施形態は、本発明の要旨を例示することを意図し、本発明を限定するものではない。多くの代替物、修正、変形例は当業者にとって明らかである。
たとえば、上記実施形態では、複写の際に、乱丁や落丁といった不整合が生じる可能性がある場合には、ADFや原稿台に載置された用紙原稿に不整合がある旨の警告メッセージを表示させる。
しかし、本発明は、これに限定されず、ユーザーへの警告と共に、ADFや原稿台に載置すべき用紙原稿の正しいページ順序を、ユーザーに示唆するようにしてもよい。
たとえば、図7に示す例でいえば、用紙原稿の1ページ目と、元データ(原稿データA)の1ページ目とは、内容も順序も一致しているので、コントローラー510は、用紙原稿の1ページ目にかかる読取データは正しいと判断する。また、用紙原稿の2ページ目にかかる読取データと、元データの2ページ目は一致しておらず、用紙原稿の3ページ目にかかる読取データと、元データの2ページ目が一致している。そのため、コントローラー510は、用紙原稿の3ページ目として読み取られたページが、実際には2ページ目に載置されるべきであると判断し、その旨をユーザーに示唆する。これと共に、元データの3ページ目が、実際には用紙原稿の3ページ目に載置されるべきである旨をユーザーに示唆する。また、用紙原稿の2ページ目にかかる読取データは、元データとは別の原稿データBの1ページ目に一致している。そのため、コントローラー510は、原稿データBの1ページ目が、実際には4ページ目に載置されるべきである旨をユーザーに示唆する。
図8は、用紙原稿の正しい並べ方について示唆するための画面例を示す図である。図8に示すように、コントローラー510は、「原稿に乱丁落丁はありませんか?以下の並べ方が正しいのではないのでしょうか?」というメッセージと共に、ADFや原稿台に載置すべき正しいページ順序に並べ直した用紙原稿を表現する。
また、上記実施形態では、ページごとの指標値を参照して、用紙原稿の読取データと、管理サーバー400で管理されている原稿データと、を比較し、用紙原稿の乱丁や落丁といった不整合を検出している。しかし、本発明は、これに限定されず、用紙原稿の不整合を検出する精度を高めるために、読取データと原稿データの文字サイズをさらに参照するようにしてもよい。
図9は、文字サイズにより用紙原稿の不整合を検出する方法について説明するための図である。
図9に示されるように、コントローラー510は、用紙原稿の読取データについてページごとに、使用されている文字サイズの割合を求める。そして、コントローラー510は、求めた割合分布が相互に類似するページ同士を、同一の元データに属するページと判定する。これとは反対に、求めた割合分布が他のページ群と類似していないページについては、同一の元データに属するページではないと判定する。たとえば、図9に示す例でいえば、用紙原稿の1ページ目、3ページ目、4ページ目については、使用されている文字サイズの割合分布が類似しているが、2ページ目は他のページと類似していない。そのため、コントローラー510は、原稿データAの1ページ目と2ページ目の間に、他の原稿データBの1ページ目が混合して乱丁が生じていると判断できる。
コントローラー510は、文字サイズによる不整合の検出結果と、上記実施形態による不整合の検出結果と、に基づいて総合的に用紙原稿に不整合があるかどうか判断してもよい。
また、用紙原稿の不整合を検出する精度を高めるために、読取データと原稿データのフォント種別をさらに参照するようにしてもよい。
図10は、フォント種別により用紙原稿の不整合を検出する方法について説明するための図である。
図10に示されるように、コントローラー510は、用紙原稿の読取データについてページごとに、使用されているフォント種別の割合を求める。そして、コントローラー510は、求めた割合分布が相互に類似するページ同士を、同一の元データに属するページと判定する。これとは反対に、求めた割合分布が他のページ群と類似していないページについては、同一の元データに属するページではないと判定する。たとえば、図10に示す例でいえば、用紙原稿の1ページ目、3ページ目、4ページ目については、使用されているフォント種別の割合分布が類似しているが、2ページ目は他のページと類似していない。そのため、コントローラー510は、原稿データAの1ページ目と2ページ目の間に、他の原稿データBの1ページ目が混合して乱丁が生じていると判断できる。
コントローラー510は、フォント種別による不整合の検出結果と、上記実施形態による不整合の検出結果と、に基づいて総合的に用紙原稿に不整合があるかどうか判断してもよい。また、コントローラー510は、文字サイズによる不整合の検出結果と、フォント種別による不整合の検出結果と、上記実施形態による不整合の検出結果と、に基づいて総合的に用紙原稿に不整合があるかどうか判断してもよい。
また、用紙原稿の不整合を検出する精度を高めるために、読取データと原稿データに付されたページ番号をさらに参照するようにしてもよい。
図11は、ページ番号により用紙原稿の不整合を検出する方法について説明するための図である。
図11に示されるように、コントローラー510は、用紙原稿の読取データについて各ページに付されているページ番号を、スキャン順序で特定していく。そして、コントローラー510は、スキャン順序と、読取データに付されているページ番号とが、一致する場合には、乱丁、落丁といった不整合は生じていないと判断する。一方、スキャン順序と、読取データに付されているページ番号とが、一致しない場合には、スキャン順序が2番目のページに付されているページ番号が「1」であるため、原稿データAに不整合が生じていると判断できる。
コントローラー510は、ページ番号による不整合の検出結果と、上記実施形態による不整合の検出結果と、に基づいて総合的に用紙原稿に不整合があるかどうか判断してもよい。また、コントローラー510は、文字サイズによる不整合の検出結果と、ページ番号による不整合の検出結果と、上記実施形態による不整合の検出結果と、に基づいて総合的に用紙原稿に不整合があるかどうか判断してもよい。また、コントローラー510は、文字サイズによる不整合の検出結果と、フォント種別による不整合の検出結果と、ページ番号による不整合の検出結果と、上記実施形態による不整合の検出結果と、に基づいて総合的に用紙原稿に不整合があるかどうか判断してもよい。
また、上記実施形態では、図6に示す複写動作を、複写機500に電源が投入されるタイミングで開始している。しかし、本発明は、これに限定されず、たとえば、複写機500の入出力装置540にユーザーIDが入力されたタイミングで、複写動作を開始してもよい。
また、上記実施形態では、ステップS707において、コントローラー510は、ADFや原稿台に載置された用紙原稿の元データを、管理サーバー400に記憶されている全ての電子ファイル(原稿データ)から検索している。しかし、管理サーバー400に記憶さえている全ての電子ファイルを検索対象とすると時間がかかる。そのため、元データの検索時間を短縮するために、検索対象を狭めてもよい。たとえば、検索対象を、複写機500で操作を行っているユーザーが閲覧したことがある電子ファイルに限定してもよい。この場合、コントローラー510は、複写機500に入力されたユーザーID(識別情報)と、管理サーバー400に記憶されている電子ファイルの閲覧履歴と、を照合して、複写機500で操作しているユーザーが閲覧したころのある電子ファイルから優先的に検索する。
また、上記実施形態では、ステップS710において用紙原稿に不整合がある旨の警告メッセージを表示させた後の処理については特に言及していない。しかし、警告メッセ―ジを表示させた後、コントローラー510は、ADFや原稿台に用紙原稿が再セットされるのを待ってから、複写を再開してもよい。
また、上記実施形態では、ステップS701において、コントローラー510は、管理サーバー400から指標値だけを取得している。しかし、本発明は、これに限らず、管理サーバー400に記憶されている原稿データも取得し、複写機500で保持しておいてもよい。また、コントローラー510は、管理サーバー400だけでなく、クライアント装置100、メールサーバー200、ファイルサーバー300の少なくともいずれかからも原稿データを取得するようにしてもよい。
以上の複写システム1の構成は、上記の各実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的なクライアント装置100、メールサーバー200、ファイルサーバー300、管理サーバー400、複写機500が備える構成を排除するものではない。
また、上記した複写システム1の各機能構成は、各機能構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。各機能構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
また、管理サーバー400、複写機500を動作させるプログラムは、USBメモリー、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、ROMやHDD等に転送され記憶される。また、このプログラムは、たとえば、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、管理サーバー400、複写機500の一機能としてその装置のソフトウェアに組み込んでもよい。
また、上記の各構成要素の処理は、専用のハードウェア回路によっても実現することもできる。この場合には、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
1 複写システム、
41 取得部、
42 指標算出部(管理サーバー)、
51 読取制御部、
52 認識部、
53 指標算出部(複写機)、
54 比較部、
55 印刷制御部、
56 警告通知部、
100 クライント装置、
200 メールサーバー、
300 ファイルサーバー、
400 管理サーバー、
500 複写機、
510 コントローラー、
520 印刷エンジン、
530 画像読取機構、
540 入出力装置。

Claims (19)

  1. 複写対象である用紙原稿を光学的に読み取って読取データを生成し、当該用紙原稿に含まれるコンテンツを認識する認識部と、
    前記コンテンツを有する用紙原稿の元データを、所定の記憶装置に記憶されている電子ファイルの中から検索する検索部と、
    前記読取データに基づく出力に先立ち、当該読取データと前記元データとを比較して、前記元データに対する前記用紙原稿の不整合を検出する検出部と、を有する複写機。
  2. 前記検索部は、前記用紙原稿の複写を指示するユーザーを識別するための識別情報と、前記記憶装置に記憶されている電子ファイルの閲覧履歴と、を照合して、当該ユーザーが閲覧したことのある電子ファイルから優先的に検索する請求項1に記載の複写機。
  3. 前記検出部は、前記読取データから求まるハッシュ値と、前記元データから求まるハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う請求項1または2に記載の複写機。
  4. 前記検出部は、前記読取データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、前記元データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う請求項3に記載の複写機。
  5. 前記検出部により前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記元データを表示する表示部を、さらに有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の複写機。
  6. 前記検出部により前記用紙原稿の不整合が検出されない場合には、前記読取データに基づく印刷物の出力を行う出力部をさらに有し、
    前記出力部は、前記検出部により前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記読取データに基づく出力を行わない請求項1〜5のいずれか1項に記載の複写機。
  7. 前記検出部は、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、を比較して、前記検出を行う請求項1〜6のいずれか1項に記載の複写機。
  8. 前記検出部は、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、を比較して、前記検出を行う請求項1〜7のいずれか1項に記載の複写機。
  9. 前記検出部は、前記読取データを構成する各ページに付されたページ番号と、前記元データを構成する各ページに付されたページ番号と、を比較して、前記検出を行う請求項1〜8のいずれか1項に記載の複写機。
  10. 複写対象である用紙原稿を光学的に読み取って読取データを生成し、当該用紙原稿に含まれるコンテンツを認識する認識ステップと、
    前記コンテンツを有する用紙原稿の元データを、所定の記憶装置に記憶されている電子ファイルの中から検索する検索ステップと、
    前記読取データに基づく出力に先立ち、当該読取データと前記元データとを比較して、前記元データに対する前記用紙原稿の不整合を検出する検出ステップと、をコンピューターに実行させるプログラム。
  11. 前記検索ステップでは、前記用紙原稿の複写を指示するユーザーを識別するための識別情報と、前記記憶装置に記憶されている電子ファイルの閲覧履歴と、を照合して、当該ユーザーが閲覧したことのある電子ファイルから優先的に検索する請求項10に記載のプログラム。
  12. 前記検出ステップでは、前記読取データから求まるハッシュ値と、前記元データから求まるハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う請求項10または11に記載のプログラム。
  13. 前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、前記元データを構成する各ページの先頭部分のハッシュ値と、を比較して、前記検出を行う請求項12に記載のプログラム。
  14. 前記検出ステップで前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記元データを表示する表示ステップを、さらに前記コンピューターに実行させる請求項10〜13のいずれか1項に記載のプログラム。
  15. 前記検出ステップで前記用紙原稿の不整合が検出されない場合には、前記読取データに基づく印刷物の出力を行う出力ステップをさらに前記コンピューターに実行させ、
    前記出力ステップでは、前記検出ステップで前記用紙原稿の不整合が検出された場合には、前記読取データに基づく出力を行わない請求項10〜14のいずれか1項に記載のプログラム。
  16. 前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のサイズと、を比較して、前記検出を行う請求項10〜15のいずれか1項に記載のプログラム。
  17. 前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、前記元データを構成する各ページに含まれる文字のフォントと、を比較して、前記検出を行う請求項10〜16のいずれか1項に記載のプログラム。
  18. 前記検出ステップでは、前記読取データを構成する各ページに付されたページ番号と、前記元データを構成する各ページに付されたページ番号と、を比較して、前記検出を行う請求項10〜17のいずれか1項に記載の複写機。
  19. 請求項10〜18のいずれか1項に記載のプログラムを記憶したコンピューター読み込み可能な記録媒体。
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