JP2014011386A - 太陽電池装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の太陽電池アレイを直列接続して構成される太陽電池モジュールの発電効率を容易に、しかも確実に向上させることのできる簡易な構成の太陽電池装置を提供する。
【解決手段】太陽電池モジュールを構築する複数の太陽電池アレイのそれぞれに並列接続されて起電力を発生しない太陽電池アレイに対する電流バイパス路を形成するバイパス回路を備え、このバイパス回路を、ソースおよびドレインを前記太陽電池アレイの出力端間に接続したバイパス用のデプレッション形FETと、直列接続された第1〜第3のコンデンサからなり、前記太陽電池アレイの出力端間に接続されて該太陽電池アレイの起電力を分圧して検出する電圧検出回路と、この電圧検出回路における第2のコンデンサの充電電圧を前記デプレッション形FETのソース・ゲート間に印加して該デプレッション形FETをオフ動作させるバイパス制御回路とにより構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】太陽電池モジュールを構築する複数の太陽電池アレイのそれぞれに並列接続されて起電力を発生しない太陽電池アレイに対する電流バイパス路を形成するバイパス回路を備え、このバイパス回路を、ソースおよびドレインを前記太陽電池アレイの出力端間に接続したバイパス用のデプレッション形FETと、直列接続された第1〜第3のコンデンサからなり、前記太陽電池アレイの出力端間に接続されて該太陽電池アレイの起電力を分圧して検出する電圧検出回路と、この電圧検出回路における第2のコンデンサの充電電圧を前記デプレッション形FETのソース・ゲート間に印加して該デプレッション形FETをオフ動作させるバイパス制御回路とにより構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の太陽電池アレイを直列接続して構成される太陽電池モジュールの発電効率低下の低減を防止した太陽電池装置に関する。
太陽電池モジュールは、受光面を平面的に並べた複数の太陽電池セルを直列接続して10V程度の起電力が得られるように構成した素子構造の太陽電池アレイを、一般的には2〜3個程度直列に接続して20〜30V程度の起電力が得られるように構成される。具体的には複数の太陽電池アレイを二次元配列して大きな受光面を形成し、これらの太陽電池アレイを所定個数ずつ直列に接続した複数の太陽電池モジュールを、更に並列接続して所望とする発電量(電力容量)の太陽電池装置が実現される。
ところで太陽電池装置を構成する複数の太陽電池アレイの中で光(太陽光)が当たらないものが存在すると、その太陽電池アレイには起電力が発生せず、逆に高抵抗体として働くので太陽電池モジュールとしての発電効率を低下させる要因となる。そこで従来においては、例えば図6に示すように太陽電池モジュール10を構成する個々の太陽電池アレイ11にそれぞれダイオード12を並列接続し、或る太陽電池アレイ11が高抵抗となった場合には、他の太陽電池アレイ11からの電流を上記ダイオード12を介してバイパスすることで太陽電池モジュール10の発電効率の低下を防ぐことが提唱されている(例えば特許文献1を参照)。
特に特許文献1には、上記ダイオード12に替えてダイオードの順方向降下電圧よりも電圧降下(オン電圧)の小さいノーマリ・オン型の半導体スイッチを太陽電池アレイ11に並列接続し、前記太陽電池アレイ11を構成する太陽電池セル(太陽電池素子)とは別に設けた太陽電池素子を用いて上記半導体スイッチをオン・オフ制御するように構成した複合素子(太陽電池装置)が開示される。
ところでバイパス用のダイオード12を太陽電池アレイ11に並列接続して太陽電池モジュール10の発電効率低下を防ぐには、ダイオード12のえんそう電圧(電流が流れ出す電圧)と内部抵抗とによって定まる順方向降下電圧を小さくする必要がある。しかしながら一般的なダイオードのえんそう電圧は最低でも0.4V程度あり、仮にダイオード接合部の面積を大きくしたり、或いは複数のダイオードを並列接続して内部抵抗の影響を軽減しても、上記えんそう電圧の影響を排除することができない。これ故、さほど大きな発電効率改善効果が期待できないと言う問題がある。
この点、特許文献1に開示されるようにワイドバンドギャップのノーマリ・オン型の半導体スイッチを用いれば、ダイオード12を用いる場合よりも発電効率の改善が期待できる。しかしながら太陽電池アレイ11に並列接続した半導体スイッチをオン・オフ制御するための太陽電池素子と、上記太陽電池アレイ11の日照条件(日当たり条件)を同じにする必要があるので、太陽電池アレイ11に起電力が生じないときに前記半導体スイッチを確実に導通(オン)させ得るかと言う点で課題が残る。
しかも半導体スイッチのオン・オフ制御用の太陽電池素子を設けるならば、むしろ該太陽電池素子の形成素子領域を太陽電池アレイ11として用いる方がその総発電量を増やすことができ、ひいては光エネルギに対する発電効率の向上につながると言える。また上記ノーマリ・オン型の半導体スイッチと太陽電池素子(太陽電池セル)とは、一般的にはその構成材料である半導体の種類が異なるので、これらを同一基体上に集積一体化した複合素子(太陽電池ブロック)を実現するにも多くの課題が残される。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、その目的は、複数の太陽電池アレイを直列接続して構成される太陽電池モジュールの発電効率を容易に、しかも確実に向上させることのできる簡易な構成の太陽電池装置を提供することにある。
上述した目的を達成するべく本発明に係る太陽電池装置は、複数個の太陽電池セルを直列接続した素子構造の太陽電池アレイを複数個直列に接続して構成される太陽電池モジュールと、上記各太陽電池アレイのそれぞれに並列接続されて起電力を発生しない太陽電池アレイに対する電流バイパス路を形成するバイパス回路とを備えたものであって、
前記各バイパス回路を、ソースおよびドレインを前記太陽電池アレイの出力端間に接続したバイパス用のデプレッション形FETと、
直列に接続された第1〜第3のコンデンサからなり、前記太陽電池アレイの出力端間に接続されて該太陽電池アレイの起電電圧を分圧して検出する電圧検出回路と、
この電圧検出回路における第2のコンデンサの充電電圧を前記デプレッション形FETのソース・ゲート間に印加して該デプレッション形FETをオフ動作させるバイパス制御回路とにより構成したことを特徴としている。
前記各バイパス回路を、ソースおよびドレインを前記太陽電池アレイの出力端間に接続したバイパス用のデプレッション形FETと、
直列に接続された第1〜第3のコンデンサからなり、前記太陽電池アレイの出力端間に接続されて該太陽電池アレイの起電電圧を分圧して検出する電圧検出回路と、
この電圧検出回路における第2のコンデンサの充電電圧を前記デプレッション形FETのソース・ゲート間に印加して該デプレッション形FETをオフ動作させるバイパス制御回路とにより構成したことを特徴としている。
ちなみに前記デプレッション形FETは、例えばドレインを前記太陽電池アレイの正極端に接続すると共にソースを前記太陽電池アレイの負極端に接続したn型のものからなり、前記バイパス制御回路は、前記第2のコンデンサに充電された電圧のプラス側を前記n型のデプレッション形FETのソースに印加し、且つ前記第2のコンデンサの充電された電圧のマイナス側を前記n型のデプレッション形FETのゲートに印加するように構成される。
好ましくは前記バイパス制御回路は、抵抗、コンデンサおよびダイオードの少なくとも1つを用いて構成されて前記第2のコンデンサのプラス側端と前記n型のデプレッション形FETのソースとの間に接続されたクランプ回路と、前記前記第2のコンデンサのマイナス側端と前記n型のデプレッション形FETのゲートとの間に接続されたゲート抵抗とを備える。また前記デプレッション形FETについては、順方向電圧降下特性が0.4V以下に相当する50mΩ以下の低オン抵抗特性を有するものを用いることが好ましい。
上記構成の太陽電池装置によれば、えんそう電圧の小さいデプレッション形FETを太陽電池アレイに並列接続すると共に、直列に接続された第1〜第3のコンデンサからなる電圧検出回路にて太陽電池アレイの起電力(発生電圧)を分圧して検出して、特に第2のコンデンサの充電電圧を用いて上記デプレッション形FETをオフ制御するので、前記太陽電池アレイが起電力を生じている場合には該起電力を用いて前記デプレッション形FETを確実にオフ(遮断)させ、その耐圧保持状態を維持することができる。また前記太陽電池アレイが起電力を生じない場合には前記デプレッション形FETを確実に導通させることができるので、他の太陽電池アレイからの電流バイパス時における電圧降下損失を十分小さくすることができ、太陽電池モジュールでの発電効率を改善することができる。
特に第2のコンデンサの充電電圧である太陽電池アレイの起電力そのものを利用してデプレッション形FETをオン・オフ制御するので、太陽電池アレイとは別個に太陽電池素子を設けることで該太陽電池アレイの総発電量を制限してしまうような不具合を招来するがなく、この点でも太陽電池モジュールの発電効率を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態に係る太陽電池装置について説明する。
図1はこの実施形態に係る太陽電池装置1の概略構成図であり、10は複数(この例では3個)の太陽電池アレイ11を直列に接続して構成された太陽電池モジュールである。尚、太陽電池アレイ11は、受光面を平面的に並べた複数の太陽電池セル(図示せず)を直列接続し、全体として10V程度の起電力が得られるように構成したものである。従ってここに示す太陽電池モジュール10は、30V程度の起電力を得る発電仕様のものである。
図1はこの実施形態に係る太陽電池装置1の概略構成図であり、10は複数(この例では3個)の太陽電池アレイ11を直列に接続して構成された太陽電池モジュールである。尚、太陽電池アレイ11は、受光面を平面的に並べた複数の太陽電池セル(図示せず)を直列接続し、全体として10V程度の起電力が得られるように構成したものである。従ってここに示す太陽電池モジュール10は、30V程度の起電力を得る発電仕様のものである。
太陽電池装置1は、上記太陽電池モジュール10を構成する複数の太陽電池アレイ11のそれぞれに、起電力を発生しない太陽電池アレイ11に対する電流バイパス路を形成するバイパス回路20を並列接続したものであり、各バイパス回路20をデプレッション形FET21、直列に接続された第1〜第3のコンデンサ22,23,24からなる電圧検出回路25、この電圧検出回路25により検出された電圧を用いて前記デプレッション形FET21をオン・オフ制御するバイパス制御回路26により構成したことを特徴としている。
具体的には前記デプレッション形FET21は、例えば太陽電池アレイ11の短絡電流が8Aである場合には約50mΩ以下の低オン抵抗特性を有するものであって、そのドレインDを前記太陽電池アレイ11の正極端に、またソースSを前記太陽電池アレイ11の負極端に接続したn型のものからなる。そして太陽電池アレイ11に起電力が生じないとき、該太陽電池アレイ11をバイパスして他の太陽電池アレイ11からの電流を流す役割を担う。尚、上記約50mΩ以下の低オン抵抗特性は、例えば8Aの短絡電流に対して0.4V以下の電圧降下を生じるだけものであり、従来一般的なショットキーバリアダイオードのえんそう電圧0.4Vよりも低い順方向電圧降下特性を有することを意味する。
また直列接続されて前記電圧検出回路25を構成する第1〜第3のコンデンサ22,23,24は、前記太陽電池アレイ11に並列接続されて該太陽電池アレイ11の起電力Eを分圧して検出するものであって、例えば太陽電池アレイ11の正極側に接続される第1のコンデンサ22は10μF、そして第2および第3のコンデンサ23,24はそれぞれ1μFの容量を有するものからなる。従ってこの電圧検出回路25は、前記太陽電池アレイ11の起電力Eを[10:1:1]の容量比で分圧して検出する。
しかしてデプレッション形FET21をオン・オフ制御する前記バイパス制御回路26は、前記電圧検出回路25における第2のコンデンサ23の充電電圧を前記デプレッション形FET21のソース・ゲート間に印加して該デプレッション形FET21をオン・オフ制御する役割を担う。具体的にはこのバイパス制御回路26は、抵抗R、コンデンサCおよびダイオードDの少なくとも1つを用いて構成されて前記第2のコンデンサ23のプラス側端と前記n型のデプレッション形FET21のソースとの間に接続されたクランプ回路27と、前記第2のコンデンサ23のマイナス側端(第3のコンデンサ24のプラス側端)と前記n型のデプレッション形FET21のゲートとの間に接続されたゲート抵抗28とを備える。
このゲート抵抗28は、前記第3のコンデンサ24の充電電圧にて前記n型のデプレッション形FET21のゲート電圧を制御するものであって、また前記クランプ回路27は前記第2のコンデンサ23の充電電圧、詳しくは前記第3のコンデンサ24の充電電圧に前記第2のコンデンサ23の充電電圧を重畳した電圧にて前記n型のデプレッション形FET21のソース電圧を規定する。このクランプ回路27とゲート抵抗28とによって前記n型のデプレッション形FET21のゲート・ソース間電圧が前記第2のコンデンサ23の充電電圧によって制御される。
尚、前記クランプ回路27は、例えば図1に示すように前記n型のデプレッション形FET21のソースに抵抗Rを介してアノードを接続し、カソードを前記第2のコンデンサ23のプラス側端に接続したダイオードDと、このダイオードDに並列接続されたコンデンサCとにより構成される。このクランプ回路27によって、太陽電池アレイ11が起電力を発生しているときには、その起電力Eを容量分圧した電圧にて前記第2のコンデンサ23のプラス側の電圧(充電電圧)が規定される。また前記太陽電池アレイ11が起電力を生じないときには、前記第2のコンデンサ23のプラス側の電圧は零(0)、つまり太陽電池アレイ11の負極電位に保たれる。
従って前記第2のコンデンサ23に太陽電池アレイ11の起電力エネルギが蓄積されたときには、該第2のコンデンサ23の充電電圧にて前記n型のデプレッション形FET21のゲート・ソース間に負電圧が印加されて該n型のデプレッション形FET21をオフ動作させる。この結果、デプレッション形FET21による前記太陽電池アレイ11のバイパス路が遮断されて、図2(a)に示すように太陽電池アレイ11の起電力による電流が他の太陽電池アレイ11を介して流れる。
これに対して前記太陽電池アレイ11に起電力が生じないときには、前記第1〜第3のコンデンサ22,23,24の各充電電圧はそれぞれ零(0)であり、前記n型のデプレッション形FET21のゲート・ソース間電圧も零(0)に保たれる。また起電力を発生していた太陽電池アレイ11が遮光されて起電力が生じなくなった場合には、前記第1〜第3のコンデンサ22,23,24の放電に伴って前記n型のデプレッション形FET21のゲート・ソース間電圧は負電圧から零(0)に至る。
するとn型のデプレッション形FET21のオフ動作条件が失われるので該デプレッション形FET21はオン動作し、そのゲート・ソース間電圧に前記第2のコンデンサ23から負電圧が加えられるまでオン(導通)状態を保つ。この結果、デプレッション形FET21のオン動作に伴って図2(b)に示すように前記太陽電池アレイ11のバイパス電流路が形成され、起電力を発生している他の太陽電池アレイ11から電流は、デプレッション形FET21を介して流れる。
図3は太陽電池アレイ11に光が照射された際に発生する該太陽電池アレイ11の起電力Eの変化と、これに伴う前記デプレッション形FET21のゲート・ソース間に加わる負電圧VGSの変化の様子、および前記太陽電池アレイ11への光の照射が失われた際の該太陽電池アレイ11の起電力Eの変化と、これに伴う前記デプレッション形FET21のゲート・ソース間に加わる負電圧VGSの変化の様子を示している。
上述した構成の太陽電池装置によれば、図3に示すように太陽電池アレイ11に生じる起電力Eに相応して前記デプレッション形FET21をオフ動作させるに必要な負電圧が該デプレッション形FET21のゲート・ソース間に加えられ、また太陽電池アレイ11に起電力Eが生じない場合にはデプレッション形FET21のゲート・ソース間の電圧が零(0)に保たれて該デプレッション形FET21がオン動作する。従って太陽電池アレイ11が起電力Eを発生するか否か応じて該太陽電池アレイ11を信頼性良く、確実にバイパス制御することができる。特に太陽電池アレイ11に生起される起電力Eそのものを利用してデプレッション形FET21をオン動作させるので、その動作信頼性が高い。
また図4に、8A程度の短絡電流における耐圧が40V程度の一般的なショットキーバリアダイオードの順方向電圧降下特性VFに対比させて、同等の耐圧特性を有するデプレッション形FET21のオン抵抗特性Vonを示すように、デプレッション形FET21のオン抵抗に起因する電圧降下(ソース・ドレイン間電圧)は、同一素子面積を有する上記ショットキーバリアダイオードの1/3〜1/4程度である。従ってバイパス用のダイオードを用いる場合に比較して、太陽電池アレイ11をバイパスする際の損失を十分小さく抑えることができる。特に太陽電池アレイ11の短絡電流を8Aと仮定した場合、ショットキーバリアダイオードの順方向電圧降下特性が0.4V程度あることを考慮すると、例えば50mΩ(=0.4V/8A)以下の低オン抵抗特性を有するデプレッション形FET21を用いることでそのバイパス損失を抑えることができ、太陽電池モジュール10に対する発電効率を大幅に向上させることが可能となる。
更には特許文献1に紹介される太陽電池装置に対比すれば、太陽電池アレイとは別にバイパス制御用の太陽電池素子を設ける必要がなく、受光面を形成し得る素子領域の全てを太陽電池アレイ11を構築する複数の太陽電池セルの形成領域として活用することができるので、その分、発電容量を大きくすることができる。従って前述したバイパス損失の低減効果と相俟って、バイパス制御用の太陽電池素子を不要とする分、太陽電池モジュール10として発電効率を高めることができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば前記クランプ回路27を、図5(a)〜(c)にそれぞれ示すようにダイオードDだけ、抵抗Rだけ、或いはコンデンサCだけにより構成することも可能であり、これらを組み合わせて構成することも勿論可能である。またここでは3個の太陽電池アレイ11を直列接続した太陽電池モジュール10について説明したが、その直列接続個数は特に限定されるものではない。また複数の太陽電池モジュール10を直並列に接続して大規模発電容量の太陽電池装置を構築する場合にも本発明を適用可能なことは勿論のことである。
また実施形態においては、太陽電池アレイ11のバイパス用としてn型のデプレッション形FET21を用いたが、p型のデプレッション形FETを用いることも勿論可能である。この場合には、p型のデプレッション形FETのドレインDを前記太陽電池アレイ11の負極端に、またそのソースSを前記太陽電池アレイ11の正極端に接続すると共に、太陽電池アレイ11の正極側に接続される第1のコンデンサ22と、該太陽電池アレイ11の負極側に接続される第3のコンデンサ24の容量比を逆にする。
そして前記第2のコンデンサ23のプラス側端とp型のデプレッション形FETのゲートとの間にゲート抵抗28を接続すると共に、クランプ回路27を前記第2のコンデンサ23のマイナス側端とp型のデプレッション形FETのソースとの間に接続することで、前記第2のコンデンサ23の充電電圧を該デプレッション形FETのゲート・ソース間に印加するようにすれば良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 太陽電池装置
10 太陽電池モジュール
11 太陽電池アレイ
20 バイパス回路
21 n型のデプレッション形FET
22,23,24 第1〜第3のコンデンサ
25 電圧検出回路
26 バイパス制御回路
27 クランプ回路
28 ゲート抵抗
C コンデンサ
D ダイオード
R 抵抗
10 太陽電池モジュール
11 太陽電池アレイ
20 バイパス回路
21 n型のデプレッション形FET
22,23,24 第1〜第3のコンデンサ
25 電圧検出回路
26 バイパス制御回路
27 クランプ回路
28 ゲート抵抗
C コンデンサ
D ダイオード
R 抵抗
Claims (4)
- 複数個の太陽電池セルを直列接続した素子構造の太陽電池アレイを複数個直列に接続して構成される太陽電池モジュールと、上記各太陽電池アレイのそれぞれに並列接続されて起電力を発生しない太陽電池アレイに対する電流バイパス路を形成するバイパス回路とを備えた太陽電池装置であって、
前記各バイパス回路は、
ソースおよびドレインを前記太陽電池アレイの出力端間に接続したバイパス用のデプレッション形FETと、
直列に接続された第1〜第3のコンデンサからなり、前記バイパス用のデプレッション形FETと並列に前記太陽電池アレイの出力端間に接続されて該太陽電池アレイの起電力を分圧して検出する電圧検出回路と、
この電圧検出回路における第2のコンデンサの充電電圧を前記デプレッション形FETのソース・ゲート間に印加して該デプレッション形FETをオフ動作させるバイパス制御回路と
を具備したことを特徴とする太陽電池装置。 - 前記デプレッション形FETは、ドレインを前記太陽電池アレイの正極端に接続すると共にソースを前記太陽電池アレイの負極端に接続したn型のものからなり、
前記バイパス制御回路は、前記第2のコンデンサに充電された電圧のプラス側を前記n型のデプレッション形FETのソースに印加し、且つ前記第2のコンデンサの充電された電圧のマイナス側を前記n型のデプレッション形FETのゲートに印加するものである請求項1に記載の太陽電池装置。 - 前記バイパス制御回路は、抵抗、コンデンサおよびダイオードの少なくとも1つを用いて構成されて前記第2のコンデンサのプラス側端と前記n型のデプレッション形FETのソースとの間に接続されたクランプ回路と、前記前記第2のコンデンサのマイナス側端と前記n型のデプレッション形FETのゲートとの間に接続されたゲート抵抗とを備える請求項2に記載の太陽電池装置。
- 前記デプレッション形FETは、順方向電圧降下特性が0.4V以下に相当する50mΩ以下の低オン抵抗特性を有するものからなる請求項1に記載の太陽電池装置。
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