JP2014010860A - 光ディスク装置のトラッキング引き込み方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電流を監視するための手段を用いることなく、インターフェースを介してホストに接続したときの動作の信頼性が高い光ディスク装置を提供する。
【解決手段】スピンドル制御をオフするステップと、トラッキング制御をオンするステップと、トラッキング引き込み成否を監視するステップと、前記トラッキング制御をオンした後の時間を監視するステップと、前記トラッキング制御をオンした後の所定の時間Tw0内にトラッキング引き込みが成功しなかった場合に前期トラッキング制御をオフするステップと、前記トラッキング引き込み成否を監視するステップでトラッキング引き込みが成功した判断した場合及び前記トラッキング制御をオフした場合に前記スピンドル制御をオンするステップと、を有する。
【選択図】図3
【解決手段】スピンドル制御をオフするステップと、トラッキング制御をオンするステップと、トラッキング引き込み成否を監視するステップと、前記トラッキング制御をオンした後の時間を監視するステップと、前記トラッキング制御をオンした後の所定の時間Tw0内にトラッキング引き込みが成功しなかった場合に前期トラッキング制御をオフするステップと、前記トラッキング引き込み成否を監視するステップでトラッキング引き込みが成功した判断した場合及び前記トラッキング制御をオフした場合に前記スピンドル制御をオンするステップと、を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、レーザを用いて光ディスクから情報を再生、または光ディスクに情報を記録する光ディスク装置のトラッキング引き込み方法に関する。
光ディスク装置の利用形態として従来のようにデスクトップ型のパーソナルコンピュータやビデオレコーダに内臓された状態で使用するばかりでなく、ユニバーサル・シリアル・バス(USB)のようなインターフェースを介してホストとなるノート型のパーソナルコンピュータやテレビに接続して外付けの装置として使用される形態が増えている。ホストと光ディスク装置と接続するインターフェースはデータバスによりデータを送受信すると共に電源バスにより光ディスク装置に電源を供給するようにしている。
光ディスク装置で消費される電流は一定ではなく、例えばシーク動作においてトラック引き込みに失敗した場合などでは大きな電流が流れる。このとき、ホストから供給することができる電流の許容値を超えると光ディスク装置がシャットダウンされたり、ホストとなるパーソナルコンピュータ等のホスト自身がリセットされる等、光ディスク装置或いはホストとなる機器の動作の信頼性が損なわれるという問題が生じる場合がある。このため、光ディスク装置に供給される電流を監視する手段を設け、所定の閾値以上の電流を検出したときには光ディスク装置の動作を一時停止することで対応する方法が特許文献1で提案されている。
光ディスク装置で消費される電流は一定ではなく、例えばシーク動作においてトラック引き込みに失敗した場合などでは大きな電流が流れる。このとき、ホストから供給することができる電流の許容値を超えると光ディスク装置がシャットダウンされたり、ホストとなるパーソナルコンピュータ等のホスト自身がリセットされる等、光ディスク装置或いはホストとなる機器の動作の信頼性が損なわれるという問題が生じる場合がある。このため、光ディスク装置に供給される電流を監視する手段を設け、所定の閾値以上の電流を検出したときには光ディスク装置の動作を一時停止することで対応する方法が特許文献1で提案されている。
上記の文献では光ディスク装置に供給される電流を監視するために設けた回路による電圧降下、電力消費が発生するという問題が生じる。
そこで本発明の目的は、電流を監視するための手段を用いることなく、インターフェースを介してホストに接続したときの動作の信頼性が高い光ディスク装置を提供することである。
そこで本発明の目的は、電流を監視するための手段を用いることなく、インターフェースを介してホストに接続したときの動作の信頼性が高い光ディスク装置を提供することである。
上記課題は一例として、特許請求の範囲に記載の発明により改善される。
本発明によれば、電流を監視するための手段を用いることなく、インターフェースを介してホストに接続したときの動作の信頼性が高い光ディスク装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に従う光ディスク装置の一実施例を示すブロック構成図である。
光ディスク装置1は装置に装着された光ディスク3にレーザ光を照射することで情報の記録または再生を行い、USB、SATAなどのインターフェースケーブル12を通じてパーソナルコンピュータ或いはテレビなどのホストと接続される。インターフェースケーブル12はホスト10のコネクタ11と光ディスク装置1のコネクタ2に接続され、データバスDBusによりデータの送受信を行なうとともに、電源バスVBusによりホスト10から光ディスク装置1に電源を供給する。
本光ディスク装置1は、光ピックアップ20と、光ディスク3を回転させるスピンドルモータ30と、光ピックアップ20を光ディスク3の半径方向に移動するスライダモータ40と、装置全体の制御や信号処理などを行なうシステム制御手段50と、スピンドルモータ30などを駆動する駆動手段60と、システム制御手段50などに電源を供給する電源回路70を備えている。光ディスク装置1のコネクタ2を介してデータバスDBusがシステム制御手段50に内蔵されたインターフェース手段58に接続され、電源バスVBusが電源回路70に接続される。
光ディスク3が光ディスク装置1に挿入されると、スピンドルモータ30によって所定の回転数で光ディスク3が回転される。
レーザ光源22は、コントローラ59から光ピックアップ20に搭載されたレーザ駆動手段21への指示信号により所定のパワーで発光する。
レーザ光源22から発光されたレーザ光はコリメートレンズ23、ビームスプリッタ24、立上ミラー25、対物レンズ26を通して光ディスク3の情報記録面に光スポットとして集光される。
光ディスク3の情報記録面で反射したレーザ光は対物レンズ26、立上ミラー25を通してビームスプリッタ24で反射され、集光レンズ28で光検出器29に集光される。光検出器29では集光された光を電気信号に変換し、システム制御手段50に内蔵された再生信号生成手段51に出力する。
再生信号生成手段51では光ディスク3に照射された光スポットの焦点ずれ量に対応したフォーカス誤差信号FE、光スポットと光ディスク上のトラックとの位置ずれ量に対応したトラッキング誤差信号TE及び光ディスク3に記録されたデータ対応したRF再生信号を出力する。
再生信号生成手段51から出力されるフォーカス誤差信号FEはフォーカス制御手段54及びコントローラ59に入力される。コントローラ59は入力されたフォーカス誤差信号FEに基づいてフォーカス制御を開始するタイミングを検出し、フォーカスオン信号FONを例えば“L”レベルから“H”レベルとする。フォーカス制御手段54はコントローラ59から“H”レベルのフォーカスオン信号FONが入力されると、フォーカス誤差信号FEに基づいて生成されたフォーカス制御信号FODを出力する。
駆動手段60に内蔵されたアクチュエータ駆動手段61では対物レンズ26と一体で動作するように構成されたアクチュエータ27をフォーカス制御信号FODに従ってディスク面に垂直な方向に駆動することにより、光ディスク3に照射された光スポットが常にディスク1の情報記録面で合焦するようにフォーカス制御が行われる。
情報記録面に光スポットが合焦することにより情報記録面に形成されているトラックと光スポットの位置ずれ量に対応したトラッキング誤差信号TEが再生信号生成手段51からコントローラ59及びトラッキング制御手段55に出力される。コントローラ59は入力されたトラッキング誤差信号TEに基づいてトラッキング制御を開始するタイミングを検出し、トラックオン信号TONを例えば“L”レベルから“H”レベルとする。トラッキング制御手段55はコントローラ59から“H”レベルのトラックオン信号TONが入力されると、トラッキング誤差信号TEに基づいて生成されたトラッキング制御信号TRDを出力する。
再生信号生成手段51から出力されるフォーカス誤差信号FEはフォーカス制御手段54及びコントローラ59に入力される。コントローラ59は入力されたフォーカス誤差信号FEに基づいてフォーカス制御を開始するタイミングを検出し、フォーカスオン信号FONを例えば“L”レベルから“H”レベルとする。フォーカス制御手段54はコントローラ59から“H”レベルのフォーカスオン信号FONが入力されると、フォーカス誤差信号FEに基づいて生成されたフォーカス制御信号FODを出力する。
駆動手段60に内蔵されたアクチュエータ駆動手段61では対物レンズ26と一体で動作するように構成されたアクチュエータ27をフォーカス制御信号FODに従ってディスク面に垂直な方向に駆動することにより、光ディスク3に照射された光スポットが常にディスク1の情報記録面で合焦するようにフォーカス制御が行われる。
情報記録面に光スポットが合焦することにより情報記録面に形成されているトラックと光スポットの位置ずれ量に対応したトラッキング誤差信号TEが再生信号生成手段51からコントローラ59及びトラッキング制御手段55に出力される。コントローラ59は入力されたトラッキング誤差信号TEに基づいてトラッキング制御を開始するタイミングを検出し、トラックオン信号TONを例えば“L”レベルから“H”レベルとする。トラッキング制御手段55はコントローラ59から“H”レベルのトラックオン信号TONが入力されると、トラッキング誤差信号TEに基づいて生成されたトラッキング制御信号TRDを出力する。
駆動手段60に内蔵されたアクチュエータ駆動手段61ではアクチュエータ27をトラッキング制御信号TRDに従ってディスク半径方向に駆動する。
これにより、光ディスク3に照射された光スポットが常にディスク1の情報記録面で合焦するようにフォーカス制御が行われるとともに、情報記録面上のトラックを追従するようトラッキング制御が行なわれる。
これにより、光ディスク3に照射された光スポットが常にディスク1の情報記録面で合焦するようにフォーカス制御が行われるとともに、情報記録面上のトラックを追従するようトラッキング制御が行なわれる。
スライダ制御手段56は、記録或いは再生動作において対物レンズ26が常にアクチュエータ27の中立位置近傍で動作するように光ピックアップ20をディスク半径方向に移送するため、例えばトラッキング制御信号TRDのディスク1回転の期間の平均値に基づいてスライダモータ40を駆動するスライダ駆動信号を出力する。また、光スポットを光ディスクの任意のトラックに位置づけるシーク動作において光ピックアップ20をディスク半径方向に移送するため、コントローラ59からの指令信号に従ってスライダモータ40を駆動するスライダ駆動信号を出力する。
スライダモータ駆動手段62ではスライダ駆動信号に従ってスライダモータ40を駆動することにより、光ピックアップ20をディスク半径方向に移送する。
再生信号生成手段51から出力されたRF再生信号は再生信号処理手段52に入力される。再生信号処理手段52では入力されたRF再生信号に対して増幅、等化、復号などの処理を行い、復号したデータをコントローラ59に出力する。コントローラ59は再生したデータをインターフェース手段58を介してデータバスDBusによりホスト10に出力する。
また、再生専用の光ディスク或いはデータが記録済の記録再生可能なディスクではRF再生信号から再生の基準となるクロック及び光ディスク3の回転を制御するための同期信号が生成され、同期信号はスピンドル制御手段57に出力される。
記録再生可能な光ディスクでは再生信号生成手段51から出力されるトラッキング誤差信号TEにウォブルして形成されたトラックに対応したウォブル信号成分が含まれている。再生信号処理手段52では入力されたトラッキング誤差信号TEからウォブル信号をフィルタにより濾波し、記録再生の基準となるクロック及び光ディスク3の回転を制御するための同期信号を生成し、各々記録信号処理手段53及びスピンドル制御手段57に出力する。また、トラックのディスク上の位置に対応したアドレス情報をコントローラ59に出力する。
記録再生可能な光ディスクでは再生信号生成手段51から出力されるトラッキング誤差信号TEにウォブルして形成されたトラックに対応したウォブル信号成分が含まれている。再生信号処理手段52では入力されたトラッキング誤差信号TEからウォブル信号をフィルタにより濾波し、記録再生の基準となるクロック及び光ディスク3の回転を制御するための同期信号を生成し、各々記録信号処理手段53及びスピンドル制御手段57に出力する。また、トラックのディスク上の位置に対応したアドレス情報をコントローラ59に出力する。
スピンドル制御手段57には再生信号処理手段52から出力される同期信号と、スピンドルモータ駆動手段63から出力されるスピンドルモータ30の回転速度に対応した周波数のFG信号が入力される。スピンドル制御手段57ではコントローラ59からの指令信号により、光ディスク3を角速度一定で回転させる場合にはFG信号に基づいたスピンドル駆動信号を出力し、光ディスク3を線速度一定で回転させる場合には同期信号に基づいたスピンドル駆動信号を出力する。スピンドル駆動手段63ではスピンドル駆動信号に応じてスピンドルモータ30を駆動することで光ディスク3の回転速度が所定の値となるようにスピンドル制御が行われる。
光ディスク3にデータを記録する際には、ホスト10からインターフェース手段58を介して入力されたデータ及びデータを記録するディスク上の位置に対応したアドレス情報がコントローラ59から記録信号処理手段53に出力される。記録信号処理手段53では入力されたデータ及びアドレス情報を再生信号処理手段52から入力される基準クロック信号に基づいて所定の方式で変調し、レーザ駆動手段21に出力する。レーザ駆動手段21は記録信号処理手段53の出力に応じた駆動電流をレーザダイオード22に出力し、駆動電流に応じた強度のレーザ光を出射することで光ディスク3に記録が行われる。
光ディスク3にデータを記録する際には、ホスト10からインターフェース手段58を介して入力されたデータ及びデータを記録するディスク上の位置に対応したアドレス情報がコントローラ59から記録信号処理手段53に出力される。記録信号処理手段53では入力されたデータ及びアドレス情報を再生信号処理手段52から入力される基準クロック信号に基づいて所定の方式で変調し、レーザ駆動手段21に出力する。レーザ駆動手段21は記録信号処理手段53の出力に応じた駆動電流をレーザダイオード22に出力し、駆動電流に応じた強度のレーザ光を出射することで光ディスク3に記録が行われる。
図2に光ディスク装置1に光ディスク3を挿入した時の起動処理フローを示す。
S201で光ディスク3が光ディスク装置1に挿入されると、S202で光ディスク装置1はディスクの有無の確認やディスク種別の確認を行う。このとき、たとえば光ディスク装置1は光ディスク3にレーザ光を照射して、反射光によって確認を行うことができる。
次にS203では、挿入された光ディスク3に対して、光ディスク装置1内の各種パラメータを好適するための調整処理を行う。各種パラメータとは、たとえばフォーカス制御手段54やトラッキング制御手段55内に含まれる増幅器の増幅率を光ディスク3の反射率にあわせて調節することなどが挙げられる。
各種調整を行った後、S204で光ディスク3の管理情報等を読み出す。
S205まで処理が進むと、記録または再生可能な状態となり、ホスト200からのコマンドに応じて記録または再生を行うことができる。
調整処理S203のタイミングはこれに限るものではなく、一部の調整処理を管理情報読み出しS204の後などに行ってもよい。
次にフォーカス制御を開始してトラッキング誤差信号TEが検出された後、或いは光スポットをディスクの任意のトラックに位置づけるシーク動作において光ピックアップ20をディスク半径方向に移送した後にトラッキング制御動作を開始するトラック引き込み処理について、図3を用いて説明する。
図3において、S300ではコントローラ59からスピンドル制御動作をオフする指令信号をスピンドル制御手段57に出力し、スピンドル制御手段57からの出力をオフとする。次にコントローラ59からトラッキング制御をオンする“H”レベルのトラックオン信号TONを出力し(S301)、トラッキング誤差信号TEに基づいて生成されたトラッキング制御信号TRDが出力され、トラッキング制御動作を開始する。トラッキング制御動作開始後の時間を計測するため、S302において、タイマーをスタートする。S303ではトラック引き込みの成否を判定し、引き込みが成功したと判定した場合(Yes)にはコントローラ59からスピンドル制御動作をオンする指令信号をスピンドル制御手段57に出力し、スピンドル制御手段57からの出力をオンとする。(S306)。
S303で引き込みが否と判定された場合(No)には、S304においてタイマーが所定の時間Tw0を経過したかを判定する。所定の時間Tw0を経過していない場合(No)には再度S303に戻り、トラック引き込みの成否を判定する。所定の時間Tw0を経過した場合(Yes)にはトラック引き込みに失敗したと判断し、コントローラ59からトラッキング制御動作をオフする“L”レベルのトラックオン信号TONを出力し(S305)、トラッキング制御をオフし、コントローラ59からスピンドル制御動作をオンする指令信号をスピンドル制御手段57に出力し、スピンドル制御手段57からの出力をオンとする。(S306)。
S303においてトラック引き込みの成否を判定する方法としては、例えばトラッキング誤差信号TEが所定のレベル以下の期間が所定の期間Tj(ただし、Tj<Tw0)以上であった場合に引き込み成功と判断する。
図4は本実施例を適用しない場合の動作波形を示す図であり、図5は本実施例を適用した場合の動作波形を示す図である。
図4(a)はt1の時点でトラッキング制御動作がオンとなり、トラック引き込みが速やかに行なわれた場合である。図4(b)はt1の時点でトラッキング制御動作がオンしているが、引き込みに失敗し、所定の時間経過後のt5との時点でトラッキング制御動作をオフとしている。この動作波形においては、トラッキング制御動作をオンしてからオフするまでのt1からt5の期間において、大きなトラッキング駆動信号TRDがトラッキング制御手段55から出力され、これに伴って電源バスVbusの電流IVbusが大きくなっている。
図5(a)はt0の時点で図3のS300の処理が行なわれ、スピンドル制御手段57の出力がオフとなり、スピンドル制御信号SPDが小さくなっている。これによりスピンドルモータ30を駆動する電流が低下し、電源バスVBusの電流IVBusが小さくなっている。引き続いてS301以下の処理が行なわれ、トラック引き込みに成功したと判断された後、t6の時点でS306処理によりスピンドル制御手段57の出力がオンとされる。図5(b)はt0の時点で図3のS300の処理が行なわれ、スピンドル制御手段57の出力がオフとなり、スピンドル制御信号SPDが小さくなっている。次にS301の処理によりトラッキング制御動作がオンしているが、引き込みに失敗し、所定の時間経過後のt5の時点でトラッキング制御動作をオフとしている。この動作波形においては、トラッキング制御動作をオンしてからオフするまでの期間において、大きなトラッキング駆動信号TRDがトラッキング制御手段55から出力されているが、スピンドル制御手段57の出力をオフとしているため、図4(b)のt1からt5の期間より電源バスVBusの電流IVBusが小さくなっている。トラッキング制御動作をオフした後、t6の時点でS306の処理によりスピンドル制御手段57の出力がオンとされる。
なお、S300からS302の処理は100マイクロ秒以下の短時間の処理であり、処理の順はこの例に限ることはない。また、S300でスピンドル制御手段57の出力をオフしてからS306でオンするまでの期間は光ディスクの慣性により回転している状態である。この期間の回転数の低下が小さいほうがS306でスピンドル制御手段57の出力をオンした後に元の回転数に復帰するまで時間が短くできる。従って、回転数の低下が例えば5%以下となるようにS300からS306の処理までの期間を設定することが望ましく、例えば10ミリ秒以下とするのが望ましい。
なお、S300からS302の処理は100マイクロ秒以下の短時間の処理であり、処理の順はこの例に限ることはない。また、S300でスピンドル制御手段57の出力をオフしてからS306でオンするまでの期間は光ディスクの慣性により回転している状態である。この期間の回転数の低下が小さいほうがS306でスピンドル制御手段57の出力をオンした後に元の回転数に復帰するまで時間が短くできる。従って、回転数の低下が例えば5%以下となるようにS300からS306の処理までの期間を設定することが望ましく、例えば10ミリ秒以下とするのが望ましい。
図6はディスク回転数とスピンドル制御手段57の出力をオフしている期間の電流低下ΔIVBusの関係を示す図である。光ディスク3を高速で回転させるほどスピンドルモータ30を駆動するために必要な電流が大きくなることから、スピンドル制御手段57の出力をオフしているS300からS306の期間の電流の低下ΔIVBusはディスクの回転数が高いほど大きくなる。従って、電源バスVBusの電流IVBusの電流が大きい高速で光ディスクを回転させて記録再生を行う際に、特に本発明は有効である。
図7に本発明に従う第2の実施例のフローチャートを示す。
図7においてS700からS706の処理は図3のS300からS306の処理と同じであり、説明を省略する。
図7のフローチャートにおいて、S707ではタイマーが所定の時間Tw1を経過したかを判定する。所定の時間Tw1を経過していない場合(No)には再度S703に戻り、トラック引き込みの成否を判定する。所定の時間Tw1を経過した場合(Yes)にはS708においてコントローラ59からの指令信号によりトラッキング制御手段から出力するトラッキング制御信号TRDの振幅を制限するリミット・オン状態とし、再度S703に戻り、トラック引き込みの成否を判定する。S704においてタイマーが所定の時間Tw0を経過した場合(Yes)にはトラック引き込みに失敗したと判断し、コントローラ59からトラッキング制御をオフする“L”レベルのトラックオン信号TONを出力し(S705)、トラッキング制御動作をオフとする。ここで、(トラッキング引き込みに失敗したと判断する時間Tw0)>(トラッキング制御信号TRDの振幅を制限する時間Tw1)とする。S703でトラッキング引き込みが成功した(Yes)と判断した後、或いはS705でトラッキング制御動作をオフした後にS706でコントローラ59からスピンドル制御手段57の出力をオンする指令信号をスピンドル制御手段57に出力し、S709でコントローラ59からの指令信号によりトラッキング制御手段から出力するトラッキング制御信号TRDの振幅の制限を解除するリミット・オフ状態とする。
図8は本実施例を適用した場合の動作波形を示す図である。
図8(a)はt0の時点で図7のS700の処理が行なわれ、スピンドル制御手段57の出力がオフとなり、スピンドル制御信号SPDが小さくなっている。これに伴って電源バスVBusの電流IVBusが小さくなっている。引き続いてS701以下の処理が行なわれ、トラック引き込みに成功したと判断された後、t6の時点でS706の処理によりスピンドル制御手段57の出力がオンとされる。図8(b)はt0の時点で図7のS700の処理が行なわれ、スピンドル制御手段57の出力がオフとなり、スピンドル制御信号SPDが小さくなっている。次にS701の処理によりトラッキング制御動作がオンしているが、引き込みに失敗し、大きなトラッキング制御信号TRDが出力される。タイマーが所定の時間Tw1以上経過した時点t7でS708の処理によりトラッキング制御信号TRDの振幅が制限される。さらに所定の時間Tw0が経過したt5の時点でトラッキング制御動作をオフとしている。この動作波形においては、トラッキング制御動作をオンしてからトラッキング制御信号をリミットするまでのt1からt7の期間において、大きなトラッキング駆動信号TRDがトラッキング制御手段55から出力されているが、スピンドル制御手段57の出力をオフとしているため、図4(b)のt1からt5の期間より電源バスVBusの電流IVBusは小さくなっている。また、トラッキング制御信号TRDをリミットすることでt7からt5の期間の電流はt1からt7の期間より小さくなっている。本実施例ではトラッキング制御信号TRDをリミットする期間を設けることで、電源バスVBusの電流IVBusを低減しつつ、トラック制御信号TRDを出力してトラッキング制御動作を行なっている期間を長くすることができ、トラック引き込みが成功する可能性を高めることができる。
図8(a)はt0の時点で図7のS700の処理が行なわれ、スピンドル制御手段57の出力がオフとなり、スピンドル制御信号SPDが小さくなっている。これに伴って電源バスVBusの電流IVBusが小さくなっている。引き続いてS701以下の処理が行なわれ、トラック引き込みに成功したと判断された後、t6の時点でS706の処理によりスピンドル制御手段57の出力がオンとされる。図8(b)はt0の時点で図7のS700の処理が行なわれ、スピンドル制御手段57の出力がオフとなり、スピンドル制御信号SPDが小さくなっている。次にS701の処理によりトラッキング制御動作がオンしているが、引き込みに失敗し、大きなトラッキング制御信号TRDが出力される。タイマーが所定の時間Tw1以上経過した時点t7でS708の処理によりトラッキング制御信号TRDの振幅が制限される。さらに所定の時間Tw0が経過したt5の時点でトラッキング制御動作をオフとしている。この動作波形においては、トラッキング制御動作をオンしてからトラッキング制御信号をリミットするまでのt1からt7の期間において、大きなトラッキング駆動信号TRDがトラッキング制御手段55から出力されているが、スピンドル制御手段57の出力をオフとしているため、図4(b)のt1からt5の期間より電源バスVBusの電流IVBusは小さくなっている。また、トラッキング制御信号TRDをリミットすることでt7からt5の期間の電流はt1からt7の期間より小さくなっている。本実施例ではトラッキング制御信号TRDをリミットする期間を設けることで、電源バスVBusの電流IVBusを低減しつつ、トラック制御信号TRDを出力してトラッキング制御動作を行なっている期間を長くすることができ、トラック引き込みが成功する可能性を高めることができる。
なお、S700からS702の処理は100マイクロ秒以下の短時間の処理であり、処理の順はこの例に限ることはない。また、S700でスピンドル制御手段57の出力をオフしてからS706でオンするまでの期間は光ディスクの慣性により回転している状態である。この期間の回転数の低下が小さいほうがS706でスピンドル制御手段57の出力をオンした後に元の回転数に復帰するまで時間が短くできる。従って、回転数の低下が例えば5%以下となるようにS700からS706の処理までの期間を設定することが望ましく、例えば10ミリ秒以下とするのが望ましい。
以上の実施例ではスピンドル制御手段57の出力をオフすることでスピンドルモータ30を駆動する電流を小さくし、電源バスVBusの電流IVBusが小さくなるようにしたが、スピンドル制御手段57の出力にオフセットを印加する手段を設け、スピンドル制御信号SPDが小さくなるようなオフセットを印加することでスピンドルモータ30を駆動する電流が小さくなるようにしても良い。或いはスピンドル制御手段57の出力に1以下の所定の係数を乗ずる手段を設け、スピンドル制御手信号SPDが小さくなるようにすることでスピンドルモータ30を駆動する電流が小さくなるようにしても良い。また、スピンドル駆動手段63において、スピンドルモータ30の駆動をオン・オフする機能を設け、コントローラ59からオン・オフを制御する構成としても良い。
1 光ディスク装置
3 光ディスク
10 ホスト
20 光ピックアップ
30 スピンドルモータ
50 システム制御手段
55 トラッキング制御手段
57 スピンドル制御手段
58 インターフェース手段
59 コントローラ
62 スピンドルモータ駆動手段
3 光ディスク
10 ホスト
20 光ピックアップ
30 スピンドルモータ
50 システム制御手段
55 トラッキング制御手段
57 スピンドル制御手段
58 インターフェース手段
59 コントローラ
62 スピンドルモータ駆動手段
Claims (4)
- 所定の回転数となるように光ディスクの回転を制御するスピンドル制御手段と、トラッキング誤差信号に基づいて光スポットが光ディスク上のトラックを追従するように制御するトラッキング制御手段と、前記スピンドル制御手段及びトラッキング制御手段の制御動作のオン・オフを制御するコントロール手段を有し、インターフェースを介してホストと接続する光ディスク装置のトラッキング引き込み方法において、
前記スピンドル制御手段の制御動作をオフするステップと、
前記トラッキング制御手段の制御動作をオンするステップと、
トラッキング引き込み成否を監視するステップと、
前記トラッキング制御手段の制御動作をオンした後の時間を監視するステップと、
前記トラッキング制御手段の制御動作をオンした後の所定の時間Tw0内にトラッキング引き込みが成功しなかった場合に前期トラッキング制御手段の制御動作をオフするステップと、
前記トラッキング引き込み成否を監視するステップでトラッキング引き込みが成功した判断した場合及び前記トラッキング制御手段の制御動作をオフした場合に前記スピンドル制御手段の制御動作をオンするステップと、
を有する光ディスク装置のトラッキング引き込み方法。 - 所定の回転数となるように光ディスクの回転を制御するスピンドル制御手段と、トラッキング誤差信号に基づいて光スポットが光ディスク上のトラックを追従するように制御するトラッキング制御手段と、前記スピンドル制御手段及びトラッキング制御手段の制御動作のオン・オフを制御するコントロール手段を有し、インターフェースを介してホストと接続する光ディスク装置のトラッキング引き込み方法において、
前記スピンドル制御手段の制御動作をオフするステップと、
前記トラッキング制御手段の制御動作をオンするステップと、
トラッキング引き込み成否を監視するステップと、
前記トラッキング制御手段の制御動作をオンした後の時間を監視するステップと、
前記トラッキング制御手段の制御動作をオンした後の所定の時間Tw1内にトラッキング引き込みが成功しなかった場合に前期トラッキング制御手段の出力信号の振幅を制限するステップと、
前記トラッキング制御手段の制御動作をオンした後の所定の時間Tw0内にトラッキング引き込みが成功しなかった場合に前期トラッキング制御手段の制御動作をオフするステップと、
前記トラッキング引き込み成否を監視するステップでトラッキング引き込みが成功した判断した場合及び前記トラッキング制御手段の制御動作をオフした場合に前記スピンドル制御手段の制御動作をオンするステップと、
を有する光ディスク装置のトラッキング引き込み方法。 - 前記スピンドル制御手段の制御動作をオフするステップから前記スピンドル制御手段の制御動作をオンするステップまでの時間を10ミリ秒以下としたことを特徴とする
請求項1乃至請求項2に記載のトラッキング引き込み方法。 - 前記スピンドル制御手段の制御動作をオフするステップから前記スピンドル制御手段の制御動作をオンするステップまでの期間に於ける光ディスクの回転数の低下を5%以下としたことを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載のトラッキング引き込み方法。
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JP2012146307A JP2014010860A (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 光ディスク装置のトラッキング引き込み方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012146307A JP2014010860A (ja) | 2012-06-29 | 2012-06-29 | 光ディスク装置のトラッキング引き込み方法 |
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JP2014010860A true JP2014010860A (ja) | 2014-01-20 |
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ID=50107430
Family Applications (1)
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JP (1) | JP2014010860A (ja) |
-
2012
- 2012-06-29 JP JP2012146307A patent/JP2014010860A/ja active Pending
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