JP2014010780A - 表示装置、表示装置の制御方法、制御プログラム、該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

表示装置、表示装置の制御方法、制御プログラム、該制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの操作を受け付けるオブジェクトをユーザが操作し易く表示する。
【解決手段】スマートフォン100は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示部12の表示面に表示させる表示制御部23と、上記表示面の基準傾きに対する傾きを検出する傾きセンサ4と、所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小するオブジェクト表示領域調整部22とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示する表示装置等に関する。
従来から、スマートフォンやタブレット端末等では、タッチパネルに、ユーザの操作を受け付けるGUI(グラフィカルユーザインタフェース)等のオブジェクトが表示される。そして、ユーザの操作性を高めるために、このようなオブジェクトの表示位置を適宜変更する技術が従来から開発されている。例えば、特許文献1には、表示画面に表示された表示対象の位置を変更する変更指示を、表示画面に対して予め定められた位置に配置された指示手段から受け付け、該変更指示に応じて、上記表示対象の表示位置を上記指示手段側に変更する構成が記載されている。
特開2010−72841号公報(2010年4月2日公開)
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、オブジェクトの位置を変更するためには、表示画面に対し予め定められた位置に配置された指示手段を操作する必要があり、また、オブジェクトの位置の変更方向は指示手段の配置された位置の方向に限られている。従って、オブジェクトの表示位置をユーザが所望する位置に変更できるとは限らず、また、ユーザの所望する表示サイズに縮小することができないことから、操作性が高いとは言えない。
さらに、オブジェクトの表示位置をユーザが所望する位置に変更しても、オブジェクトのサイズによってはユーザが所望する操作が行ないにくい場合がある。例えば、ユーザがスマートフォン等を手で把持しているとき、当該把持している手の指が、操作したい箇所に届かない場合がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトをユーザが操作し易く表示する表示装置等を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示部の表示面に表示させる表示制御手段と、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きを検出する傾き検出部とを備えた表示装置であって、上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小する表示領域調整手段を備え、上記表示制御手段は、上記表示領域調整手段により縮小された上記オブジェクトを上記表示面に表示させることを特徴としている。
また、本発明に係る表示装置の制御方法は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示部の表示面に表示させる表示制御ステップを含む、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きを検出する傾き検出部を備えた表示装置の制御方法であって、上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小する表示領域調整ステップを含み、上記表示制御ステップにて、上記表示領域調整ステップにより縮小された上記オブジェクトを上記表示面に表示させることを特徴としている。
上記構成によれば、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きが所定角以上であり、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小した上で、該縮小されたオブジェクトを上記表示面に表示させる。
よって、表示部の表示面を傾けることにより、オブジェクトを、オブジェクトより重力軸について下方に位置する表示面の辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小することができる。
したがって、表示装置がスマートフォンなどの携帯端末である場合、ユーザが表示装置を把持している手の指で操作し易い位置にて縮小させたオブジェクトを操作することが可能となることから、オブジェクトを操作するユーザの操作性を高めることができるという効果を奏する。
さらに言えば、オブジェクトが表示面の端に接したまま縮小する構成であるため、オブジェクトが表示面の表示領域外にはみ出て見えなくなることが無い。そのため、オブジェクトの全体を確認しつつ、オブジェクト内の操作したい部分をユーザが所望する側に近寄らせることができるので、オブジェクトを誤操作する可能性を低減することができる。
また、指の届く範囲を予め設定する従来の仕様では、表示装置を把持する手の位置に応じて指の届く範囲が変わり得ることに対応することができない。これに対して上記の構成によれば、どの位置で把持しても、把持している側にオブジェクトを近寄らせることができる。
さらに、指の届く範囲を予め設定する従来の仕様では、所有者以外のユーザは所有者の設定に従って使用せざるを得ないため必ずしも操作性が高くはない。これに対して上記の構成によれば、当該ユーザは自分の指がオブジェクトに届くように表示装置を傾けるだけでよいことから、使用するユーザにかかわらず操作性を高めることができる。
さらに、本発明に係る表示装置は、上記表示領域調整手段は、さらに、上記傾き検出部により検出された上記傾きの度合いに応じて、上記オブジェクトの縮小率を決定する構成であってもよい。
上記構成によれば、基準となる傾きに対する上記表示面の傾き度合いに応じて、オブジェクトの縮小率を決定する。
よって、ユーザは、表示装置の傾きを調整することにより、オブジェクトを所望のサイズに縮小することができる。
したがって、表示装置がスマートフォンなどの携帯端末である場合、ユーザが表示装置を把持している手の指が、オブジェクト上の操作したい部分に届く状態に至るまで、オブジェクトを縮小させることが可能となることから、オブジェクトを操作するユーザの操作性をさらに高めることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係る表示装置は、上記オブジェクトは、上記表示面の全面に表示されるものであってもよい。
よって、表示面の全面に表示されるオブジェクトを操作するユーザの操作性を高めることができる。
さらに、本発明に係る表示装置は、上記オブジェクトは、上記表示面の一部に表示されるものであってもよい。
よって、表示面の一部に表示されるオブジェクトを操作するユーザの操作性を高めることができる。
さらに、本発明に係る表示装置は、上記表示領域調整手段は、さらに、上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接していないとき、該オブジェクトを、サイズを維持したまま、該辺に向かう方向に移動させる構成であってもよい。
上記構成によれば、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きが所定角以上であり、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接していないとき、該オブジェクトを、サイズを維持したまま、該辺に向かう方向に移動させる。
よって、オブジェクトを、オブジェクトより重力軸について下方に位置する表示面の辺に接するまで移動させるとともに、オブジェクトが該辺に接すると、オブジェクトを、該辺に接した状態で該辺に向かう方向に縮小することができる。
したがって、オブジェクトをユーザの所望する位置に移動させた上で、当該位置にて縮小させたオブジェクトを操作することが可能となることから、ユーザの操作性を高めることができる。
さらに、本発明に係る表示装置は、上記表示領域調整手段は、さらに、上記オブジェクトを移動させたことによって上記表示面の辺に接したときの上記傾き検出部により検出される上記傾きを、新たに基準となる傾きとして設定する構成であってもよい。
上記構成によれば、オブジェクトが表示面の辺に接したときの傾きを、新たに基準となる傾きとして設定する。
よって、表示装置を傾けたことによりオブジェクトが移動して表示面の辺に到達した状態から、さらに表示装置を傾けることによってオブジェクトを縮小することができるので、ユーザの操作性を高めることができる。
なお、上記表示装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各手段として動作させることにより上記表示装置をコンピュータにて実現させる上記表示装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
以上のとおり、本発明に係る表示装置は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示部の表示面に表示させる表示制御手段と、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きを検出する傾き検出部とを備えた表示装置であって、上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小する表示領域調整手段を備え、上記表示制御手段は、上記表示領域調整手段により縮小された上記オブジェクトを上記表示面に表示させる。
また、本発明に係る表示装置の制御方法は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示部の表示面に表示させる表示制御ステップを含む、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きを検出する傾き検出部を備えた表示装置の制御方法であって、上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小する表示領域調整ステップを含み、上記表示制御ステップにて、上記表示領域調整ステップにより縮小された上記オブジェクトを上記表示面に表示させる。
よって、表示部の表示面を傾けることにより、オブジェクトを、オブジェクトより重力軸について下方に位置する表示面の辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小することができる。
したがって、表示装置がスマートフォンなどの携帯端末である場合、ユーザが表示装置を把持している手の指で操作し易い位置にて縮小させたオブジェクトを操作することが可能となることから、オブジェクトを操作するユーザの操作性を高めることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係るスマートフォンの要部構成を示すブロック図である。 図1に示すスマートフォンにおける処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、図1に示すスマートフォンの外観を示す斜視図である。(b)は、上記スマートフォンが備える表示部の表示面を、該表示面の下辺の方向から見た断面図である。(c)は、上記スマートフォンが備える表示部の表示面を、該表示面の右辺の方向から見た断面図である。 (a)は、図1に示すスマートフォンの表示部の表示面が傾いていない状態におけるオブジェクトの表示例を示す図である。(b)は、図4(a)に示した状態から、表示部の表示面のx軸のみを傾けた状態におけるオブジェクトの表示例を示す図である。 (a)は、図1に示すスマートフォンが備える表示部の表示面が基準傾きに沿っているときの該表示面を、該表示面の下辺の方向から見た断面図である。(b)は、図5(a)に示す状態における、オブジェクトの表示状態を示す模式図である。(c)は、図5(a)に示した状態から表示部の表示面のx軸のみを傾けたときの該表示面を、該表示面の下辺の方向から見た断面図である。(d)は、図5(c)に示す状態における、オブジェクトの表示状態を示す模式図である。(e)は、図5(c)に示した状態から表示部の表示面のx軸のみをさらに傾けたときの該表示面を、該表示面の下辺の方向から見た断面図である。(f)は、図5(e)に示す状態における、オブジェクトの表示状態を示す模式図である。(g)は、図5(e)に示した状態から表示部の表示面のy軸をさらに傾けたときの該表示面を、該表示面の右辺の方向から見た断面図である。(h)は、図5(g)に示す状態における、オブジェクトの表示状態を示す模式図である。 (a)は、図1に示すスマートフォンが取り扱うオブジェクトを縮小する際に用いる縮小率情報の一例を示す図である。(b)は、図1に示すスマートフォンが取り扱うオブジェクトを縮小する際に用いる縮小率情報の他の一例を示す図である。 本発明の別の実施形態に係るスマートフォンにおける処理の流れを示すフローチャートである。 (a)は、本発明の別の実施形態に係るスマートフォンの表示部の表示面が傾いていない状態におけるオブジェクトの表示例を示す図であり、(b)は、図8(a)に示した状態から表示部の表示面のx軸のみを傾けた状態におけるオブジェクトの表示例を示す図である。 (a)は、本発明の別の実施形態に係るスマートフォンが備える表示部の表示面が基準傾きに沿っているときの該表示面を、該表示面の下辺の方向から見た断面図である。(b)は、図9(a)に示す状態における、オブジェクトの表示状態を示す模式図である。(c)は、図9(a)に示した状態から表示部の表示面のx軸のみを傾けたときの該表示面を、該表示面の下辺の方向から見た断面図である。(d)は、図9(c)に示す状態における、オブジェクトの表示状態を示す模式図である。(e)は、図9(c)に示した状態から表示部の表示面のx軸のみをさらに傾けたときの該表示面を、該表示面の下辺の方向から見た断面図である。(f)は、図9(e)に示す状態における、オブジェクトの表示状態を示す模式図である。
以下で説明する各実施形態では、例として、本発明に係る表示装置を、スマートフォン100に適用した場合について説明する。しかしながら、本発明に係る表示装置は、これに限定されず、携帯電話、タブレットPC、PDA(Personal Digital Assistant)、電子書籍リーダ、ゲーム機器など、ユーザの操作を受け付けるオブジェクト400を表示させる機能を有するあらゆる表示装置に適用することができる。
なお、本明細書において、ユーザの操作を受け付けるオブジェクト400とは、典型的には、ソフトウェアキーボードなどのGUI、アプリケーションプログラムが生成する各種ウィンドウ、アプリケーションプログラムを起動するランチャーとしてのアイコンなどの、表示対象物である。さらに、表示部12の表示面に表示されている複数のアイコンやウィンドウを、仮想的な1つのオブジェクト400とみなしてもよい。
また、本明細書において単に「スマートフォン100」と表記するときは、後述するスマートフォン100Aおよび100Bの総称として用いるものとする。同様に、本明細書において単に「オブジェクト400」と表記するときは、後述するオブジェクト400Aおよび400Bの総称として用いるものとする。
〔第1の実施形態〕
以下に、本発明の一実施形態について、図1〜図6に基づいて説明する。本実施形態に係るスマートフォン100をスマートフォン100Aと表記する。また、本実施形態で表示するオブジェクト400をオブジェクト400Aと表記する。オブジェクト400Aは、デフォルト表示において、表示部12の表示面の全体に表示されるオブジェクトであるものとする(図4参照)。
スマートフォン100Aは、概説すると、オブジェクト400Aを表示部12の表示面の全体に表示している場合において、表示部12の表示面が所定角以上に傾けられたとき、オブジェクト400Aより重力軸gについて下方に位置する表示面の辺にオブジェクト400Aを接したまま、該辺に向かう方向にオブジェクト400Aを縮小することによって、オブジェクト400Aの表示領域を調整するものである。
なお、以下の図面において同一の部分には、同一の参照符号を付すものとし、それらの説明は重複して行なわない。また、図面における長さ、大きさおよび幅などの寸法関係ならびに形状は、図面の明瞭化と簡略化のために適宜に変更されており、実際の寸法および形状を表してはいない。
(スマートフォンの外観)
図3(a)は、スマートフォン100Aの外観を示す斜視図である。同図に示すとおり、スマートフォン100Aは、矩形の面状部材である表示面を有する表示部12を含むタッチパネル1を備えている。なお、表示部12の表示面の左辺、上辺、右辺、および下辺を、それぞれ、E1、E2、E3、およびE4と表記する。また、上辺E2および下辺E4に平行な(横方向の)軸をx軸とし、左辺E1および右辺E3に平行な(縦方向の)軸をy軸と表記する。
なお、本実施形態では、説明の簡素化を目的として、表示部12の表示面の形状は矩形であるものとして説明するが、表示面の形状は矩形以外の多角形であってもよいし、円形または楕円形などであってもよい。
(表示面の傾き)
次に、表示部12の表示面の傾きについて定義する。
まず、本実施形態では、表示部12の表示面が、重力軸gに対する法線方向である水平方向に沿っている状態にあるとき、表示部12の表示面は傾いていないものとする。この状態における表示部12の表示面の傾きを、基準となる傾き(以下、「基準傾き」と表記する)として設定する。なお、基準傾きには、x軸方向の基準傾きと、y軸方向の基準傾きとがある。
なお、基準傾きは、必ずしも、表示部12の表示面が水平方向に沿っている状態であるときの表示部12の表示面の傾きに限定されるものではなく、例えば、ユーザがスマートフォン100Aを所定の姿勢で把持しているときの表示部12の表示面の傾きを基準傾きとして設定してもよいし、後述するホールド機能が解除されたときの表示部12の表示面の傾きを基準傾きとして設定してもよい。なお、上記所定の姿勢は、スマートフォン100Aの出荷時に設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
また、基準傾きは、後述する記憶部3に格納されていることが望ましい。
そして、表示部12の表示面の傾きは、表示面のx軸およびy軸のそれぞれが、基準傾きに対して成す角度によって規定されるものとする。これについて図3(b)および図3(c)を参照しながら説明する。
図3(b)は、表示部12の表示面を、下辺E4の方向から見た断面図である。なお、説明の便宜上、表示部12の表示面のみを図示しており、スマートフォン100Aの筺体については図示を省略している。この例では、表示面のx軸は、破線にて示される基準傾きに対して角度θxだけ傾いており、右辺E3は左辺E1より重力軸gについて下方に位置している。
同様に、図3(c)は、表示部12の表示面を、右辺E3の方向から見た断面図である。なお、説明の便宜上、表示部12の表示面のみを図示しており、スマートフォン100Aの筺体については図示を省略している。この例では、表示面のy軸は、破線にて示される基準傾きに対して角度θyだけ傾いており、下辺E4は上辺E2より重力軸gについて下方に位置している。
なお、角度θxおよび角度θyの取り得る数値範囲は限定されるものではなく、角度θxは、例えば、−45≦θx≦45、0≦θx≦180、−180≦θx≦180、および0≦θx≦360などの範囲を取り得る。角度θyについても同様である。
なお、本明細書では、特定の方向から見た断面図に基づき各角度の正負を便宜上規定しているに過ぎない。以下の説明において、「角度θx(またはθy)の正負」は、「角度θx(またはθy)が所定角を超えるか否か」に読み替えられてもよく、この表現の違いによって本発明の技術的特徴は何らの変更を生じるものではない。
(オブジェクトの表示例)
次に、図4を参照しながら、オブジェクト400Aの表示例について説明する。図4は、オブジェクト400Aの表示例を示す模式図である。
まず、図4(a)は、表示部12の表示面が傾いていない状態における、オブジェクト400Aの表示例を示す模式図である。同図に示すオブジェクト400Aは、ソフトウェアキーボード付きのGUIであり、表示部12の表示面の全体に表示されている。なお、表示部12の表示面の全体に表示されているため、オブジェクト400Aの幅(つまりx軸方向の長さ)W1、および高さ(つまりy軸方向の長さ)H1は、それぞれ、表示部12の表示面の幅(つまり上辺E2または下辺E4の長さ)、および高さ(つまり、左辺E1または右辺E3の長さ)と同一である。言い換えれば、オブジェクト400Aは、各辺E1〜E4に接している。
次に、図4(b)は、図4(a)に示した状態から、表示部12の表示面のx軸のみを傾けた状態における、オブジェクト400Aの表示例を示す模式図である。この状態は、例えば図3(b)に示したように、表示部12の表示面のx軸のみを基準傾きから角度θxだけ傾けた状態である。図4(b)に示す表示例では、オブジェクト400Aは、オブジェクト400Aより重力軸gについて下方に位置するとともにオブジェクト400Aが接している右辺E3の方向(すなわち白矢印の方向)に縮小されている。そのため、オブジェクト400Aの幅の長さのみが、W1からw11に縮小されている。
なお、オブジェクト400Aの縮小率は、表示部12の表示面の傾き度合いに応じて決定される構成であることが好ましい。縮小率の決定方法については後述する。
(スマートフォンの構成)
次に、図1を参照しながら、スマートフォン100Aの要部構成について説明する。図1は、スマートフォン100Aの要部構成を示す機能ブロック図である。
図1に示すとおり、スマートフォン100Aは、少なくとも、タッチパネル1、制御部2、記憶部3、および、傾きセンサ(傾き検出部)4を備えている。さらに、スマートフォン100Aは、スマートフォンが通常具備する機能として、例えば、通信部、タッチパネルとは別の操作部(ボタン、スイッチなど)、近距離無線通信部、音声出力部、音声入力部、外部インターフェース、通話処理部、撮像部(レンズ・撮像素子など)、放送受像部(チューナ・復調部など)、GPSなどの各種部品を備えていてもよい。
タッチパネル1は、ユーザの操作を受け付けるとともに、画像を表示するための入出力インターフェースである。そのために、タッチパネル1は、操作部11と表示部12とを備えて成る。
操作部11は、ユーザの指などの指示体の接触(または接近)を検知することによってユーザの操作を受け付けたことを示す指示信号を出力するものである。操作部11は、例えば、圧力センサ、静電容量センサ、光センサ等を含んで実現される。
次に、表示部12は、スマートフォン100Aが扱う情報を画像として表示するものである。表示部12は、特に、オブジェクト400を画像として表示する。表示部12は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)などの表示装置で実現される。
次に、記憶部3は、制御部2が実行する(1)制御プログラム、(2)OSプログラム、(3)制御部2が、スマートフォン100Aが有する各種機能を実行するためのアプリケーションプログラム、および、(4)該アプリケーションプログラムを実行するときに読み出す各種データを記憶するものである。あるいは、(5)制御部2が各種機能を実行する過程で演算に使用するデータおよび演算結果等を記憶するものである。例えば、上記の(1)〜(4)のデータは、ROM(read only memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)(登録商標)、HDD(Hard Disc Drive)等の不揮発性記憶装置に記憶される。例えば、上記(5)のデータは、RAM(Random Access Memory)等の揮発性記憶装置に記憶される。どのデータを記憶するために、記憶部3をどの記憶装置にて実現するのかについては、スマートフォン100Aの使用目的、利便性、コスト、物理的な制約等から適宜決定されればよい。記憶部3は、オブジェクトDB31を備える。
オブジェクトDB31は、オブジェクト400を表示するために必要な情報(以下、オブジェクトデータと表記する。)をオブジェクト400毎に記憶するものである。オブジェクトデータは、少なくとも、オブジェクト400の画像、デフォルトの表示位置(左上端の座標位置)、デフォルトの表示サイズ(幅および高さ)、およびオブジェクト400を表示するために必要となる各種データを含んでいる。さらに、オブジェクトデータは、表示部12の表示面の傾きと、オブジェクト400の縮小率との対応関係を示す縮小率情報を含んでいてもよい。縮小率情報については後述する。
また、オブジェクトDB31は、表示領域が調整された状態のオブジェクト400のオブジェクトデータを一時的に記憶する構成であってもよい。
次に、傾きセンサ4は、x軸方向、y軸方向、および重力軸g方向の加速度を検出することによって、基準傾きに対する表示部12の表示面の傾きを検出するものである。より具体的には、傾きセンサ4は、図3(b)および図3(c)に例示したように表示部12の表示面が傾いているときの、基準傾きに対するx軸およびy軸の成す角度を検出する。
次に、制御部2は、スマートフォン100Aが備える各部の機能を統括し、スマートフォン100Aの駆動を制御するものである。制御部2は、例えば、CPU(central processing unit)等で実現され、スマートフォン100Aが備える機能は、制御部2としてのCPUが、ROM等に記憶されているプログラムを、RAM等に読み出して実行することで実現される。制御部2は、図1に示すとおり、機能ブロックとして、少なくとも、操作取得部21、オブジェクト制御部(表示制御手段)24、および、表示制御部(表示制御手段)23を含む構成である。
操作取得部21は、操作部11から出力される指示信号を受け付け、ユーザの指などの指示体が表示部12の表示面に接触(または接近)した位置の座標を特定する。また、上記指示信号を時系列で受け付け、接触位置の軌跡の座標を時系列で特定することによって、ユーザの操作の継続時間および接触位置の移動を検知し、ユーザの操作の種別(タップ、長押し、フリック、およびドラッグ等)を識別する構成であることが望ましい。本実施形態では、特に、オブジェクト400に対する操作を受け付けるとともに、後述するホールド機能の設定および解除を指示する操作を受け付ける。なお、操作取得部21が特定した座標情報は、オブジェクト制御部24に供給される。
次に、オブジェクト制御部24は、所定トリガまたはユーザの操作に応じて、記憶部3から読み出したオブジェクトデータに従ってオブジェクト400を表示部12に表示させるものである。オブジェクト400を表示部12に表示させるために、記憶部3から読み出したオブジェクトデータを表示制御部23に送信する。
さらに、オブジェクト制御部24は、オブジェクト400の表示領域を調整するために、オブジェクト表示領域調整部(表示領域調整手段)22を備えている。オブジェクト表示領域調整部22は、傾きセンサ4が検出した傾きが基準傾きに対して所定角以上である場合に、表示部12に表示されているオブジェクト400のうち、重力軸gについてオブジェクト400より下方に位置している表示面の辺に接しているオブジェクト400を、該辺に接したまま、該辺に対する法線上を該辺に向かう方向に縮小することによって、オブジェクト400の表示領域を調整するものである。
なお、オブジェクト表示領域調整部22は、傾きセンサ4が検出した傾きの度合いに応じて、オブジェクト400の縮小率を決定することが好ましい。縮小率の決定方法については後述する。
そして、オブジェクト表示領域調整部22は、表示領域が調整されたオブジェクト400を、表示制御部23を介して表示部12に表示させる。具体的には、調整後の表示位置、および調整後の表示サイズを含むオブジェクトデータを、表示制御部23に送信する。
また、オブジェクト表示領域調整部22は、調整後の表示位置、および調整後の表示サイズを含むオブジェクトデータを、オブジェクトDB31に格納することが好ましい。
なお、オブジェクト制御部24は、表示部12に表示されるオブジェクト400の表示位置および表示サイズを知っているので、オブジェクト400が、表示部12の表示面の左辺E1、上辺E2、右辺E3、および下辺E4の少なくともいずれかに接しているか否かを知ることができる。
最後に、表示制御部23は、表示部12に対して、各種情報を画像として表示するための信号を出力するものである。特に、表示制御部23は、オブジェクト制御部24から取得したオブジェクトデータにて示される表示位置および表示サイズでオブジェクト400の画像を表示させるための信号を、表示部12に対して出力する。
(縮小率の決定方法)
次に、図5および図6を参照しながら、オブジェクト400Aの縮小率の決定方法について説明する。
まず、図6を参照しながら、表示部12の表示面の傾きと、オブジェクト400Aの縮小率との対応関係を規定する縮小率情報について説明する。図6(a)は、縮小率情報の一例を示す模式図である。図6(a)に示す縮小率情報では、表示部12の表示面のx軸の傾きを示す角度θxの絶対値と、オブジェクト400Aのx軸方向の縮小率とが対応付けられている。
なお、図6(a)に示す縮小率情報では、角度θxの絶対値が10度以上である場合にオブジェクト400Aを縮小することを規定している。そして、角度θxの絶対値が10度以上の場合、5度増える毎に縮小率を5%ずつ増大することを規定している。このように階段状に縮小率を増大させるように規定する理由は、手ぶれなどに起因して表示部12の表示面の傾きが僅かな範囲で変化する毎にオブジェクト400Aの縮小率が変動してしまうことを防止するためである。
また、オブジェクト400Aの縮小率は、表示部12の表示面の傾き度合いに応じて決定することが好ましいが、上限値を設けておくことが好ましい。これは、オブジェクト400Aが縮小され過ぎることによりオブジェクト400Aの視認性および操作性が著しく低下するという不都合を防止するためである。
なお、縮小率情報は、スマートフォン100Aの出荷時に設定されていてもよいし、ユーザにより設定可能であってもよい。
また、全てのオブジェクト400Aに共通する縮小率情報を用いる代わりに、オブジェクト400Aに応じた縮小率情報を用いる構成であってもよい。
同様に、y軸方向についてもx軸方向と同様に縮小率情報を規定することができる。図6(b)は、縮小率情報の他の一例を示す模式図である。図6(b)に示す縮小率情報では、表示部12の表示面のy軸の傾きを示す角度θyの絶対値と、オブジェクト400Aのy軸方向の縮小率とが対応付けられている。
なお、図6に示すような対応関係を縮小率情報として規定する他に、表示部12の表示面の傾きの角度を引数とした所定の演算式を縮小率情報として用いてもよい。この場合、オブジェクト表示領域調整部22が、所定の演算式を演算することによってオブジェクト400Aの縮小率を算出する構成であることが望ましい。
続いて、図5(a)および図5(b)を参照しながら、表示領域を調整する前のオブジェクト400Aについて説明する。図5(a)は、角度θx=0かつ角度θy=0である場合の、表示部12の表示面を、下辺E4の方向から見た断面図である。このとき、角度θx=0であるから、表示部12の表示面は、基準傾きである水平方向に沿っており、左辺E1と右辺E3とは、重力軸gについて同一の位置にある。
そして、図5(b)は、図5(a)に示す状態における、オブジェクト400Aの表示状態を示す模式図である。図5(b)では、図4(a)と同様に、オブジェクト400Aは表示部12の表示面の全体に表示されており、オブジェクト400Aの幅W1および高さH1は、それぞれ、表示部12の表示面の幅(つまり上辺E2または下辺E4の長さ)、および高さ(つまり、左辺E1または右辺E3の長さ)と同一である。
次に、図5(c)から図5(h)を参照しながら、表示領域を調整したオブジェクト400Aについて説明する。
まず、図5(c)は、角度θx=−25かつ角度θy=0とした場合の、表示部12の表示面を、下辺E4の方向から見た断面図である。なお、このとき、右辺E3は、左辺E1、上辺E2、および下辺E4のそれぞれより、重力軸gについて下方に位置している。
そして、図5(d)は、図5(c)に示す状態における、オブジェクト400Aの表示状態を示す模式図である。このとき、図6(a)に示した例に基づけば、角度θx=−25であるから、角度θxの絶対値が「25」の値を有するレコードを参照することにより、x軸方向の縮小率が25%に決定される。
したがって、図5(d)に示すように、オブジェクト400Aはx軸方向に25%だけ縮小され、その結果、幅がw12(=W1×0.75)となる。なお、オブジェクト400Aの縮小方向は、オブジェクト400Aより重力軸gについて下方に位置している右辺E3に向かう方向(図5(d)の白矢印の方向)である。さらに、オブジェクト400Aは、右辺E3に接している状態を維持しながら縮小される。これにより、オブジェクト400Aが表示部12の表示面からはみ出すことがなく、オブジェクト400Aの一部が操作不能となる不都合を防止する。
次に、図5(e)は、図5(c)に示す状態から、さらに表示部12の表示面のx軸を傾け、角度θx=−45かつ角度θy=0とした場合の表示部12の表示面を、下辺E4の方向から見た断面図である。このとき、右辺E3は、左辺E1、上辺E2、および下辺E4のそれぞれより、重力軸gについて下方に位置している。
そして、図5(f)は、図5(e)に示す状態における、オブジェクト400Aの表示状態を示す模式図である。このとき、図6(a)に示した例に基づけば、角度θx=−45であるから、角度θxの絶対値が「45」の値を有するレコードを参照することにより、x軸方向の縮小率が45%に決定される。
したがって、図5(f)に示すように、オブジェクト400Aはx軸方向に45%だけ縮小され、その結果、幅がw13(=W1×0.55)となる。なお、オブジェクト400Aの縮小方向は、オブジェクト400Aより重力軸gについて下方に位置している右辺E3に向かう方向(図5(f)の白矢印の方向)である。さらに、オブジェクト400Aは、右辺E3に接している状態を維持しながら縮小される。
上述に続いて、表示部12の表示面のy軸をさらに傾けた場合について説明する。図5(g)は、図5(e)に示す状態から、さらに表示部12の表示面のy軸を傾け、角度θx=−45かつ角度θy=15とした場合の表示部12の表示面を、右辺E3の方向から見た断面図である。このとき、下辺E4は、上辺E2および左辺E1より、重力軸gについて下方に位置している。
そして、図5(h)は、図5(g)に示す状態における、オブジェクト400Aの表示状態を示す模式図である。このとき、図6(b)に示した例に基づけば、角度θy=15であるから、角度θyの絶対値が「15」の値を有するレコードを参照することにより、y軸方向の縮小率が20%に決定される。
したがって、図5(h)に示すように、オブジェクト400Aはy軸方向に20%だけ縮小され、その結果、高さがh1(=H1×0.8)となる。なお、オブジェクト400Aの縮小方向は、オブジェクト400Aより重力軸gについて下方に位置している下辺E4に向かう方向(図5(h)の黒矢印の方向)である。さらに、オブジェクト400Aは、下辺E4に接している状態を維持しながら縮小される。
なお、上述では、まず表示部12の表示面のx軸を傾け、その後、y軸を傾ける例について説明したが、実際にスマートフォン100Aを使用する際は、表示部12の表示面のx軸およびy軸を同時に傾けることが多い。この場合、x軸およびy軸のそれぞれにおける縮小方向および縮小率は、並行して決定される。
上述のように、オブジェクト400Aの幅および高さは、オブジェクト400Aの縮小率によって定まる。そして、オブジェクト400Aの幅および高さが定まれば、オブジェクト400Aが接している表示面の辺の座標から、オブジェクト400Aの左上端の座標が特定されるので、オブジェクト400Aの表示位置が決定される。例えば、図5(h)においては、オブジェクト400Aの右下端502の座標値(Gx,Gy)と、オブジェクト400Aの幅w13および高さh1とに基づき、オブジェクト400Aの左上端501の座標値(Ox,Oy)が特定される。具体的には、Ox=Gx−w13であり、Oy=Gy−h1である。
(処理の流れ)
次に、図2を参照して、スマートフォン100Aにおける処理の流れの一例を説明する。
図2は、スマートフォン100Aにおける、オブジェクト400Aの表示領域を調整する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
なお、本フローチャートは、操作取得部21にて、ホールド機能の解除を指示する操作を、操作部11を介して取得した時点で開始される構成が好ましい。なお、ホールド機能とは、オブジェクト400Aの表示領域の調整しないように制御する機能である。ホールド機能を解除すると、オブジェクト400Aの表示領域の調整を行なう。一方、ホールド機能を設定すると、オブジェクト400Aの表示領域の調整を行なわない。
また、オブジェクト400Aの表示領域の調整された後にホールド機能が設定されれば、オブジェクト表示領域調整部22は、表示部12の表示面の傾きの変化によらず、調整されたオブジェクト400Aの表示領域を維持してもよい。なお、ホールド機能の設定および解除は、ソフトウェアキーで受け付けてもよいし、タッチパネル1とは別のハードウェアキーで受け付けてもよい。
オブジェクト400Aの表示領域を調整する処理が開始されると、まず、傾きセンサ4により表示部12の表示面の傾きを検出する(S201)。具体的には、傾きセンサ4は、表示部12の表示面を規定するx軸およびy軸が、基準傾きに対して成す角度θxおよび角度θyを検出する。
そして、表示部12の表示面の傾きが基準傾きに対して所定角以上である場合(S202でYES)、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Aの縮小率および縮小方向を決定する(S203)。具体的には、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクトDB31に格納されている縮小率情報に基づき、ステップS201で傾きセンサ4が検出した角度θxおよび角度θyのそれぞれに対応する縮小率を決定する。オブジェクト表示領域調整部22はさらに、重力軸gについてオブジェクト400Aより下方に位置している表示面の辺に向かう方向を、オブジェクト400Aの縮小方向と決定する。図5(c)および図5(d)に示す例では、重力軸gについて下方に位置している右辺E3に向かう方向(図5(d)の白矢印の方向)が、オブジェクト400Aのx軸上の縮小方向となる。y軸については、図5(g)および図5(h)に示す例の場合、重力軸gについて下方に位置している下辺E4に向かう方向(図5(h)の黒矢印の方向)が、オブジェクト400Aのy軸上の縮小方向となる。
次に、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Aを縮小する(S204)(表示領域調整ステップ)。具体的には、オブジェクト表示領域調整部22は、ステップS203で決定した、x軸およびy軸のそれぞれについての縮小率および縮小方向に基づき、オブジェクト400Aを縮小する。この縮小処理は、オブジェクト400Aが該縮小方向の辺に接した状態を維持しながら行われる。そして、縮小後のオブジェクト400Aの表示サイズ(幅および高さ)と、これらに基づく該オブジェクトの表示位置を示す情報は、オブジェクトデータとして、表示制御部23に供給される。上記オブジェクトデータはまた、オブジェクトDB31に格納される。
次に、表示制御部23は、縮小後のオブジェクト400Aを表示部12に表示させる(S205)(表示制御ステップ)。具体的には、表示制御部23は、オブジェクト表示領域調整部22から縮小後の表示サイズを含むオブジェクトデータを取得すると、該オブジェクトデータによって特定されるオブジェクト400Aを画像として表示させるための信号を、表示部12に対し出力する。なお、ステップS205の後は、ステップS201に戻る。
一方、ステップS202において、表示部12の表示面の傾きが基準傾きに対して所定角未満である場合(S202でNO)、オブジェクト表示領域調整部22は、表示制御部23を介して、デフォルトの表示サイズでオブジェクト400Aを表示部12に表示させる(S206)。なお、ステップS206の後は、ステップS201に戻る。
なお、ホールド機能が設定されたときは、本フローチャートの処理を終了することが好ましい。この場合、表示部12は、その時点でのオブジェクト400Aの表示状態を維持してもよいし、調整前のデフォルトのオブジェクト400Aを表示してもよい。
(効果)
以上のように、スマートフォン100Aは、オブジェクト400Aを表示部12の表示面の全体に表示している場合において、傾きセンサ4にて表示部12の表示面の傾きが所定角以上であることを検出すると、オブジェクト400Aより重力軸gについて下方に位置する表示面の辺にオブジェクト400Aを接したまま、該辺に向かう方向にオブジェクト400Aを縮小することによって、オブジェクト400Aの表示領域を調整する。
これにより、スマートフォン100Aは、オブジェクト400Aの全体を表示しながら、表示部12の表示面の傾きに応じて、オブジェクト400Aを、オブジェクト400Aより重力軸gについて下方に位置する表示面の辺に接した状態で該辺に向かう方向に縮小することができる。従って、ユーザは、例えば、スマートフォン100Aを把持している手の指で操作し易い可能な位置にて縮小させたオブジェクト400Aを操作することが可能となることから、ユーザの操作性を高めることができる。
さらに、スマートフォン100Aは、表示部12の表示面の傾き度合いに応じて、オブジェクト400Aの縮小率を決定する構成である。よって、ユーザは、スマートフォン100Aの傾きを調整することにより、所望のサイズに縮小されたオブジェクト400Aを操作することができる。例えば、スマートフォン100Aを把持している手の指が、オブジェクト上の操作したい部分に届く状態に至るまで、オブジェクト400Aを縮小させることが可能となる。これにより、ユーザの操作性をさらに高めることができる。
〔第2の実施形態〕
本発明の別の実施形態について、図7〜図9に基づいて説明すれば以下のとおりである。本実施形態に係るスマートフォン100をスマートフォン100Bと表記する。また、本実施形態で表示するオブジェクト400をオブジェクト400Bと表記する。オブジェクト400Bは、デフォルト表示において、表示部12の表示面の一部に表示されるオブジェクトであるものとする(図8参照)。
なお、説明の便宜上、第1の実施形態にて説明した図面と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
スマートフォン100Bは、概説すると、ユーザの操作を受け付けるオブジェクト400Bを表示部12の表示面の一部に表示している場合において、表示部12の表示面が所定角以上に傾けられたとき、オブジェクト400Bより重力軸gについて下方に位置する表示面の辺にオブジェクト400Bが接していない場合、オブジェクト400Bの表示サイズを維持したまま、該辺に向かってオブジェクト400Bを移動させる。そして、スマートフォン100Bは、上記移動によりオブジェクト400Bが該辺に接したときの表示部12の表示面の傾きを新たな基準傾きとして設定し、該設定した基準傾きに対する表示部12の表示面の傾き度合いに応じて、オブジェクト400Bを該辺に接したまま、該辺に向かう方向にオブジェクト400Bを縮小することによって、オブジェクト400Bの表示領域を調整するものである。
なお、スマートフォン100Bの外観は、第1の実施形態に係るスマートフォン100Aの外観と同一であるので、その説明を省略する。
(オブジェクトの表示例)
次に、図8を参照しながら、オブジェクト400Bの表示例について説明する。図8は、オブジェクト400Bの表示例を示す模式図である。
まず、図8(a)は、表示部12の表示面が傾いていない状態における、オブジェクト400Bの表示例を示す模式図である。この表示例では、表示部12の表示面に表示されているアイコンの全てをまとめて、仮想的な1つのオブジェクト400Bとみなすこととする。なお、オブジェクト400Bは、幅W2および高さH2を有し、表示部12の表示面の一部に表示されており、表示部12の表示面の左辺E1、上辺E2、右辺E3、および下辺E4のいずれにも接していないものとする。
次に、図8(b)は、図8(a)に示した状態から、表示部12の表示面のx軸のみを傾けた状態における、オブジェクト400Bの表示例を示す模式図である。この状態は、例えば図3(b)に示したように、表示部12の表示面のx軸のみを基準傾きから角度θxだけ傾けた状態である。図8(b)に示す表示例では、オブジェクト400Bは、オブジェクト400Bより重力軸gについて下方に位置する右辺E3に向かって移動し、右辺E3に接した後、右辺E3に接した状態で、右辺E3の方向(すなわち白矢印の方向)に縮小された状態である。そのため、オブジェクト400Bの幅の長さのみが、W2からw21に縮小されている。
なお、第1の実施形態と同様に、幅wの値は角度θxの値に応じた縮小率によって決定されることが好ましい。
y軸方向の縮小については、x軸方向の縮小と同様であるので、説明を省略する。
(スマートフォンの構成)
スマートフォン100Bは、第1の実施形態に係るスマートフォン100Aが備える機能を具備している。
ただし、スマートフォン100Bが備えるオブジェクト表示領域調整部22は、第1の実施形態にて記載した機能に加え、オブジェクト400Bの表示領域を所定方向に移動させる機能と、オブジェクト400Bが表示部12の表示面の辺E1、E2、E3、およびE4のいずれかに接するか否かを判定する機能とを有する。
さらに、スマートフォン100Bが備えるオブジェクト表示領域調整部22は、移動したオブジェクト400Bが該移動する方向に存在する表示面の辺に接すると最初に判定した時点における表示部12の表示面の傾きを基準傾きとして設定し、該基準傾きに対する表示面の傾きに応じてオブジェクト400Bの縮小率を決定する機能を有する。
本実施形態に係るオブジェクト表示領域調整部22の有する機能について、図9を参照して説明する。同図において、オブジェクト400Bは、いわゆるウィンドウオブジェクトによって生成されたフローティング式のソフトウェアキーボードであり、表示位置が自在に移動が可能であるものとする。オブジェクト400Bの移動については後述する。
まず、図9(a)および図9(b)を参照しながら、表示領域を調整する前のオブジェクト400Bについて説明する。図9(a)は、角度θx=0かつ角度θy=0である場合の、表示部12の表示面を、下辺E4の方向から見た断面図である。このとき、角度θx=0であるから、表示部12の表示面は、基準傾きである水平方向に沿っており、左辺E1と右辺E3とは、重力軸gについて同一の位置にある。
そして、図9(b)は、図9(a)に示す状態における、オブジェクト400Bの表示状態を示す模式図である。オブジェクト400Bは、表示部12の表示面のデフォルトの表示位置に表示されており、オブジェクト400Bの幅W3および高さH3は、それぞれ、表示部12の表示面の幅(つまり上辺E2または下辺E4の長さ)、および高さ(つまり、左辺E1または右辺E3の長さ)より小さい。
次に、図9(c)は、角度θx=−20かつ角度θy=0とした場合の、下辺E4の方向から見た断面図である。このとき、右辺E3は、左辺E1、上辺E2、および下辺E4のそれぞれより、重力軸gについて下方に位置している。
そして、図9(d)は、図9(c)に示す状態における、オブジェクト400Bの表示状態を示す模式図である。ここで、本実施形態に係るオブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Bより重力軸gについて下方に位置している右辺E3に向かう方向(図9(d)の白矢印の方向)に、オブジェクト400Bを、表示サイズを維持したまま移動させる。
このとき、移動中のオブジェクト400Bは、幅W3および高さH3を維持し、移動によって右辺E3に接することとなる。そして、オブジェクト表示領域調整部22は、該接した時点における表示部12の表示面の傾きを、基準傾きとして設定する。ここで、再び図9(c)を参照すれば、表示部12の表示面は、破線で示された基準傾きに対して角度θxだけ傾いているため、オブジェクト表示領域調整部22は、この角度θxを新たな基準傾きとして設定する。なお、新たな基準傾きに対する表示部12の表示面のx軸の傾きを角度θxaと表記し、新たな基準傾きに対する表示部12の表示面のy軸の傾きを角度θyaと表記すると、図9(c)に示す状態では、角度θxa=0、かつ、角度θya=0である。
次に、図9(e)は、図9(c)に示す状態から、さらに表示部12の表示面のx軸を傾け、角度θxa=−20かつ角度θya=0とした場合の表示部12の表示面を、下辺E4の方向から見た断面図である。このとき、右辺E3は、対向する左辺E1、上辺E2、および下辺E4のそれぞれより、重力軸gについて下方に位置している。
そして、図9(f)は、図9(e)に示す状態における、オブジェクト400Bの表示状態を示す模式図である。このとき、オブジェクト400Bの縮小率は、角度θxa、すなわち新たな基準傾きに対する表示部12の表示面の傾きに基づき決定される。
ここで、オブジェクト400Bの縮小率は、第1の実施形態にて示した決定方法における角度θxおよび角度θyを、それぞれ、角度θxaおよび角度θyaに読み替えた決定方法によって決定されてもよい。
そこで、図6(a)に示した例において角度θxを角度θxaに読み替えて用いれば、角度θxa=−20であるから、角度θxaの絶対値が「20」の値を有するレコードを参照することにより、x軸方向の縮小率が20%に決定される。
したがって、図9(f)に示すように、オブジェクト400Bはx軸方向に20%だけ縮小され、その結果、幅がw31(=W3×0.8)となる。なお、オブジェクト400Bの縮小方向は、重力軸gについて下方に位置している右辺E3に向かう方向(図9(f)の白矢印の方向)である。さらに、オブジェクト400Bは、右辺E3に接している状態を維持しながら縮小される。
y軸方向の縮小率についても同様に、図6(b)に示した例において角度θyを角度θyaに読み替えて参照することにより決定することができる。
なお、新たに設定された基準傾きは、少なくともホールド機能が解除されている間は、記憶部3などに記憶しておくことが好ましい。
(処理の流れ)
次に、図7を参照して、スマートフォン100Bにおける処理の流れの一例を説明する。図7は、スマートフォン100Bにおける、オブジェクト400Bの表示領域を調整する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第1の実施形態と同様に、本フローチャートは、ホールド機能が解除された時点で開始される構成が好ましい。
なお、開始時点で、オブジェクト400Bは、表示部12の表示面の各辺に接していないものとして説明する。
オブジェクト400Bの表示領域を調整する処理が開始されると、まず、傾きセンサ4により表示部12の表示面の傾きを検出する(S701)。この処理は第1の実施形態におけるステップS201と同様である。
そして、表示部12の表示面の傾きが基準傾きに対して所定角以上である場合(S702でYES)、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Bが、重力軸gについてオブジェクト400Bより下方に位置している表示面の辺に接しているか否かを判定する(S703)。具体的には、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Bの左上端の座標、およびオブジェクト400Bの幅および高さに基づき、オブジェクト400Bの表示領域を算出するとともに、オブジェクト400Bの表示領域が上述の該辺に接しているか否かを判定する。
なお、上述したとおり、オブジェクト400Bは表示部12の表示面の各辺に接していない状態であると仮定しているため、ステップS704に進む。
次に、オブジェクト表示領域調整部22は、重力軸gについてオブジェクト400Bより下方に位置している表示面の辺に向かう方向にオブジェクト400Bを移動させる(S704)。
そして、移動によりオブジェクト400Bが該辺に接した場合(S705でYES)、次に、オブジェクト表示領域調整部22は、現在の表示部12の表示面の傾きを、新たな基準傾きとして設定する(S706)。具体的には、図9(c)および図9(d)を参照して説明したように、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Bが移動したことによって表示面の辺に接した時点の表示部12の表示面の傾きを、新たな基準傾きとして設定する。なお、新たな基準傾きに対する表示面のx軸の傾きである角度θxa=0、および、新たな基準傾きに対する表示部12の表示面のy軸の傾きである角度θya=0とする。なお、新たな基準傾きは記憶部3に格納されることが好ましい。
ステップS705にてNOおよびステップS706の後、表示制御部23は、移動後のオブジェクト400Bを表示部12に表示させる(S709)(表示制御ステップ)。具体的には、表示制御部23は、オブジェクト表示領域調整部22から移動後の表示位置を含むオブジェクトデータを取得し、該オブジェクトデータによって特定されるオブジェクト400を画像として表示させるための信号を、表示部12に対し出力する。
ステップS709の後、ステップS701に戻る。
続いて、ステップS705にて、オブジェクト400Bが重力軸gについてオブジェクト400Bより下方に位置している表示面の辺に接したものと仮定して、引き続き、図9(e)に示すように、表示部12の表示面をさらに傾けた場合の処理の流れについて説明する。
ステップS706にて設定された新たな基準傾きは記憶部3に格納されている。よって、続くステップS702では、新たな基準傾きに対して、現在の表示部12の表示面の傾き(つまり、角度θxaおよび角度θya)が所定角以上であるか否かが判定される。そして、新たな基準傾きに対する傾きが所定角以上である場合(S702でYES)、オブジェクト400Bは重力軸gについてオブジェクト400Bより下方に位置している表示面の辺に接しているので(S703でYES)、次に、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Bの縮小率を決定する(S707)。具体的には、オブジェクト表示領域調整部22は、ステップS702にて検出した角度θxaおよび角度θyaに基づき、オブジェクト400Bの縮小率を決定する。
続いて、オブジェクト表示領域調整部22は、オブジェクト400Bを縮小する(S708)(表示領域調整ステップ)。具体的には、オブジェクト表示領域調整部22は、ステップS707において決定された縮小率で、オブジェクト400Bと接している表示面の辺に向かう方向に、オブジェクト400Bを該辺に接したまま、オブジェクト400Bを縮小する。
そして、表示制御部23は、縮小後のオブジェクト400Bを表示部12に表示させる(S709)。具体的には、表示制御部23は、オブジェクト表示領域調整部22から縮小後の表示サイズを含むオブジェクトデータを取得し、該オブジェクトデータによって特定されるオブジェクト400を画像として表示させるための信号を、表示部12に対し出力する。
なお、ステップS702において、表示部12の表示面の傾きが基準傾きに対して所定角未満である場合(S702でNO)、オブジェクト表示領域調整部22は、表示制御部23を介して、デフォルトの表示サイズでオブジェクト400Bを表示部12に表示させる(S710)。なお、ステップS710の後は、ステップS701に戻る。
(効果)
以上のように、スマートフォン100Bは、基準傾きに対する表示部12の表示面の傾きが所定角以上であり、かつ、表示面の、オブジェクト400Bより重力軸gについて下方に位置する辺にオブジェクト400Bが接していないとき、オブジェクト400Bを、サイズを維持したまま、該辺に向かう方向に移動させる。
そして、スマートフォン100Bは、オブジェクト400Bを移動させたことによって表示面の辺に接したときの表示部12の表示面の傾きを、新たな基準傾きとして設定する。
そして、スマートフォン100Bは、新たな基準傾きに対する表示部12の表示面の傾きが所定角以上となり、かつ、表示面の、オブジェクト400Bより重力軸gについて下方に位置する辺にオブジェクト400Bが接しているとき、オブジェクト400Bを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小する。
これにより、スマートフォン100Bは、オブジェクト400Bの全体を表示しながら、表示部12の表示面の傾きに応じて、オブジェクト400Bを、オブジェクト400Bより重力軸gについて下方に位置する表示面の辺に接するまで移動させるとともに、オブジェクト400Bが該辺に接すると、オブジェクト400Bを、該辺に接した状態で該辺に向かう方向に縮小することができる。従って、ユーザは、例えば、スマートフォン100Bを把持している手の指で操作可能な位置にオブジェクトを移動させた上で、当該位置にて縮小させたオブジェクト400Bを操作することが可能となることから、ユーザの操作性を高めることができる。
さらに、スマートフォン100Bは、移動によりオブジェクト400Bが表示面の辺に接した時点の表示部12の表示面の傾きを基準傾きとして設定し、該設定した基準傾きに対する表示面の傾きに応じてオブジェクト400Bの縮小率を決定する構成である。これにより、ユーザは、スマートフォン100Bを傾けたことにより表示面の辺に到達したオブジェクト400Bについて、縮小させるか否かを調整することができる。また、スマートフォン100Bをさらに傾けることで、オブジェクト400Bを所望の方向に縮小することができる。例えば、スマートフォン100Bを把持している手の指が、操作したい箇所に届く状態に至るまで、オブジェクト400Bを縮小することができる。従って、ユーザの操作性をさらに高めることができる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
最後に、スマートフォン100の制御部2の各ブロックは、集積回路(ICチップ)上に形成された論理回路によってハードウェア的に実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェア的に実現してもよい。
後者の場合、スマートフォン100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムを格納したROM(Read Only Memory)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)、上記プログラムおよび各種データを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)などを備えている。そして、本発明の目的は、上述した機能を実現するソフトウェアであるスマートフォン100の制御プログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録した記録媒体を、スマートフォン100に供給し、そのコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成可能である。
上記記録媒体としては、一時的でない有形の媒体(non-transitory tangible medium)、例えば、磁気テープやカセットテープ等のテープ類、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスクやCD−ROM/MO/MD/DVD/CD−R等の光ディスクを含むディスク類、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード類、マスクROM/EPROM/EEPROM(登録商標)/フラッシュROM等の半導体メモリ類、あるいはPLD(Programmable logic device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の論理回路類などを用いることができる。
また、スマートフォン100を通信ネットワークと接続可能に構成し、上記プログラムコードを通信ネットワークを介して供給してもよい。この通信ネットワークは、プログラムコードを伝送可能であればよく、特に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、衛星通信網等が利用可能である。また、この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な媒体であればよく、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAやリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、IEEE802.11無線、HDR(High Data Rate)、NFC(Near Field Communication)、DLNA(Digital Living Network Alliance)、携帯電話網、衛星回線、地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は、上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
このように、本明細書においては、手段とは必ずしも物理的手段を意味せず、各手段の機能がソフトウェアによって実現される場合も含む。また、1つの手段の機能が2つ以上の物理的手段により実現されてもよいし、2つ以上の手段の機能が1つの物理的手段により実現されてもよい。
本発明は、ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示する表示装置等に適用することができる。特に、スマートフォンやタブレット端末などのタッチパネルを備えた表示装置に好適に適用することができる。
4 傾きセンサ(傾き検出部)
12 表示部
22 オブジェクト表示領域調整部(表示領域調整手段)
23 表示制御部(表示制御手段)
24 オブジェクト制御部(表示制御手段)
100、100A、100B スマートフォン(表示装置)
400、400A、400B オブジェクト
E1 左辺(辺)
E2 上辺(辺)
E3 右辺(辺)
E4 下辺(辺)
g 重力軸

Claims (9)

  1. ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示部の表示面に表示させる表示制御手段と、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きを検出する傾き検出部とを備えた表示装置であって、
    上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小する表示領域調整手段を備え、
    上記表示制御手段は、上記表示領域調整手段により縮小された上記オブジェクトを上記表示面に表示させることを特徴とする表示装置。
  2. 上記表示領域調整手段は、さらに、上記傾き検出部により検出された上記傾きの度合いに応じて、上記オブジェクトの縮小率を決定することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 上記オブジェクトは、上記表示面の全面に表示されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 上記オブジェクトは、上記表示面の一部に表示されるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  5. 上記表示領域調整手段は、さらに、
    上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接していないとき、該オブジェクトを、サイズを維持したまま、該辺に向かう方向に移動させることを特徴とする請求項4に記載の表示装置。
  6. 上記表示領域調整手段は、さらに、上記オブジェクトを移動させたことによって上記表示面の辺に接したときの上記傾き検出部により検出される上記傾きを、新たに基準となる傾きとして設定することを特徴とする請求項5に記載の表示装置。
  7. ユーザの操作を受け付けるオブジェクトを表示部の表示面に表示させる表示制御ステップを含む、基準となる傾きに対する上記表示面の傾きを検出する傾き検出部を備えた表示装置の制御方法であって、
    上記傾き検出部により所定角以上の上記傾きが検出され、かつ、上記表示面の、上記オブジェクトより重力軸について下方に位置する辺に該オブジェクトが接しているとき、該オブジェクトを、該辺に接したまま、該辺に向かう方向に縮小する表示領域調整ステップを含み、
    上記表示制御ステップにて、上記表示領域調整ステップにより縮小された上記オブジェクトを上記表示面に表示させることを特徴とする表示装置の制御方法。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の表示装置の上記各手段としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
  9. 請求項8に記載の制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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