JP2014010377A - 電気光学モジュール、電気光学モジュールの製造方法、および電子機器 - Google Patents

電気光学モジュール、電気光学モジュールの製造方法、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】ケースの内側でフレキシブル配線基板の引き出し部分を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板と素子基板との間の所定位置にモールド樹脂を選択的に設けることのできる電気光学モジュール、電気光学モジュールの製造方法、および電子機器を提供すること。
【解決手段】電気光学モジュール10では、出射側見切り部材70の第1凸部72およびフレーム60の第2凸部62によって、フレキシブル配線基板90を素子基板51から離間するように曲げてある。電気光学パネル40を収容するケース30には、モールド樹脂R1を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部32が設けられており、モールド樹脂R1を配置する位置と第2開口部32との間には遮蔽部材が存在しない。従って、電気光学パネル40をケース30に収容した後、第2開口部32からノズルPを差し込んで、モールド樹脂R1を塗布することができる。
【選択図】図8

Description

本発明は、電気光学パネルにフレキシブル配線基板が接続された電気光学モジュール、該電気光学モジュールの製造方法、および該電気光学モジュールを備えた電子機器に関するものである。
電子機器において画像を表示する際には、液晶パネルや有機エレクトロルミネッセンスパネル等の電気光学パネルによって変調した光を利用する。かかる電気光学パネルのうち、例えば、液晶パネルは、素子基板と、素子基板の一方面側に対向する対向基板と、素子基板と対向基板との間に保持された液晶層(電気光学物質層)とを有しており、素子基板の対向基板から突出した突出部の端部には第1端子が形成されている。かかる電気光学パネルを電気光学モジュールとして電子機器に搭載する際は、素子基板の第1端子にフレキシブル配線基板の第2端子を異方性導電材等によって接続した後、電気光学パネルをケースに収容する。その際、フレキシブル配線基板は、ケースから外側に引き出される(特許文献1参照)。
ここで、フレキシブル配線基板と素子基板との接続部分を補強するには、フレキシブル配線基板と素子基板との間にモールド樹脂を設けることが好ましい。そこで、電気光学パネルをケースに収容する前にフレキシブル配線基板と素子基板との間の所定位置にモールド樹脂を設ける技術が提案されている(特許文献2参照)。
特開平10−186333号公報 特開2007−250877号公報
しかしながら、電気光学モジュールでは、ケースの内側でフレキシブル配線基板の引き出し部分を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板と素子基板との間にモールド樹脂を設けたい場合があり、このような場合、特許文献2に記載の技術では対応することができない。一方、特許文献1に記載の技術では、遮光や放熱を目的として、電気光学パネルをケースの内側に配置した後、ケースの開口部から電気光学パネルとケースの間の全体にモールド樹脂を充填する方法である。このため、フレキシブル配線基板と素子基板との間のうちの所定位置に選択的にモールド樹脂を設ける場合には、特許文献2に記載の技術では対応することができない。
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、ケースの内側でフレキシブル配線基板の引き出し部分を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板と素子基板との間の所定位置にモールド樹脂を選択的に設けることのできる電気光学モジュール、電気光学モジュールの製造方法、および該電気光学モジュールを備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学モジュールは、一方面側で電気光学物質を保持し、当該一方面側の端部に第1端子を有する素子基板を備えた電気光学パネルと、該第1端子に接続する第2端子を第1面側に備え、当該第2端子から前記電気光学パネルの外側に引き出されたフレキシブル配線基板と、前記電気光学パネルと前記フレキシブル配線基板との間に選択的に設けられたモールド樹脂と、前記電気光学パネルを内側に収容するケースと、を有する電気光学モジュールであって、前記ケースには、前記フレキシブル配線基板を当該ケースの外側に引き出すための第1開口部と、外側から前記モールド樹脂を視認可能な第2開口部と、が設けられていることを特徴とする。
また、本発明は、一方面側で電気光学物質を保持し、当該一方面側の端部に第1端子を有する素子基板を備えた電気光学パネルと、該第1端子に接続する第2端子を第1面側に備え、当該第2端子から前記電気光学パネルの外側に引き出されたフレキシブル配線基板と、前記電気光学パネルと前記フレキシブル配線基板との間に選択的に設けられたモールド樹脂と、前記電気光学パネルを内側に収容するケースと、を有する電気光学モジュールの製造方法であって、前記フレキシブル配線基板を前記素子基板に接続する基板接続工程と、前記電気光学パネルを前記ケースの内側に収容するとともに、前記ケースの第1開口部から前記フレキシブル配線基板を前記ケースの外側に引き出す収容工程と、前記ケースにおいて前記モールド樹脂を配置する位置を外側から視認可能に形成された第2開口部から前記電気光学パネルと前記フレキシブル配線基板との間にモールド樹脂を塗布する塗布工程と、前記モールド樹脂を固化させる固化工程と、を有することを特徴とする。なお、本発明において「前記フレキシブル配線基板を前記ケースの外側に引き出す」とは、フレキシブル配線基板をケース内部にいったん収容した後にフレキシブル配線基板を外側に取り出す場合だけでなく、予めフレキシブル配線基板を引き出した状態で、電気光学パネルをケース内に実装する場合も含む意味である。
本発明では、電気光学パネルを収容するケースには、モールド樹脂を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部が設けられており、モールド樹脂を配置する位置と第2開口部との間には遮蔽部材が存在しない。このため、電気光学パネルをケースに収容した後、第2開口部からノズル等を差し込んで、モールド樹脂を塗布することができる。従って、ケースの内側でフレキシブル配線基板の引き出し部分を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板と素子基板との間の所定位置にモールド樹脂を選択的に設けることができる。
本発明に係る電気光学モジュールにおいて、前記フレキシブル配線基板は、前記素子基板の縁から離間する方向に曲げられた状態で前記第1開口部から外側に引き出され、前記モールド樹脂は、少なくとも、前記フレキシブル配線基板と前記素子基板の前記縁との間に設けられていることが好ましい。すなわち、本発明に係る電気光学モジュールの製造方法において、前記収容工程では、前記フレキシブル配線基板を前記素子基板の縁から離間する方向に曲がった状態で前記第1開口部から外側に引き出し、前記塗布工程では、前記モールド樹脂を、少なくとも、前記フレキシブル配線基板と前記素子基板の前記縁との間に設けることが好ましい。かかる構成によれば、素子基板の縁付近で導電層が露出していても、素子基板側の導電層の露出部分とフレキシブル配線基板の配線とが短絡することを防止することができる。
本発明において、前記ケースは、前記素子基板の側面から離間した位置で前記フレキシブル配線基板の前記第1面に接して当該フレキシブル配線基板を前記素子基板から離間するように曲げる第1保持部材と、前記フレキシブル配線基板の引き出し方向において前記第1端子と前記第2端子との接続部分と前記第1保持部材が前記フレキシブル配線基板に接する位置との間で前記フレキシブル配線基板の前記第1面とは反対側の第2面側から前記フレキシブル配線基板に接する第2保持部材と、を備えていることが好ましい。かかる構成によれば、フレキシブル配線基板は、第2保持部材とフレキシブル配線基板とが接する部分を起点に曲がることになる。このため、第1端子と第2端子との接続部分に過大な力が加わらないので、第1端子と第2端子との接続部分での接続不良の発生を防止することができる。しかも、第1保持部材および第2保持部材によってフレキシブル配線基板を所定形状に曲げるので、フレキシブル配線基板を予め折り曲げ加工するフォーミング加工を必要としない。それ故、電気光学モジュールの生産コストを低減することができる。
この場合、例えば、前記第1保持部材は、前記フレキシブル配線基板の前記第1面に対向する第1板状部と、該第1板状部から前記フレキシブル配線基板に向けて突出して前記フレキシブル配線基板の前記第1面に接する第1凸部と、を備え、前記第2保持部材は、前記フレキシブル配線基板の前記第2面に対向する第2板状部と、該第2板状部から前記フレキシブル配線基板に向けて突出して前記フレキシブル配線基板に接する第2凸部と、を備えている構成を採用することができる。
本発明において、前記第2開口部は、前記フレキシブル配線基板の引き出し方向に直交する当該フレキシブル配線基板の幅方向に沿って連続して延在するスリット状開口部であることが好ましい。かかる構成によれば、スリット状開口部(第2開口部)内でノズルを移動させながら、モールド樹脂を塗布することができる。それ故、モールド樹脂を塗布する工程を効率よく行うことができる。
本発明において、前記第2開口部は、前記フレキシブル配線基板の引き出し方向に直交する当該フレキシブル配線基板の幅方向に沿って直列する複数のスリット状開口部からなる構成であってもよい。
本発明において、前記第1開口部と前記第2開口部とは、繋がっている構成を採用することができる。
本発明において、前記第1開口部と前記第2開口部とは、離間している構成を採用してもよい。
本発明は、前記第1端子と前記第2端子とが異方性導電材を介して電気的に接続している場合に適用すると効果的である。第1端子と第2端子とを異方性導電材を介して電気的に接続すると、大きな力が加わった際、接続不良が発生しやすいが、本発明によれば、かかる接続不良の発生を防止することができる。
本発明において、前記電気光学パネルは、前記素子基板の前記一方面側に対向する対向基板を備え、前記第1端子は、前記素子基板において前記対向基板から外側に突出した突出部に形成されている構成を採用することができる。
本発明に係る電気光学モジュールは各種電子機器に用いることができる。また、電子機器として投射型表示装置を構成した場合、電子機器は、前記電気光学モジュールに供給される光を出射する光源部と、前記電気光学モジュールによって変調された光を投射する投射光学系と、を有している。
本発明を適用した電子機器の一例としての投射型表示装置の説明図である。 本発明を適用した投射型表示装置に用いた光学ユニットの構成を示す説明図である。 本発明を適用した投射型表示装置に用いた光学ユニットの詳細構成を示す説明図である。 本発明を適用した電気光学モジュールに用いた電気光学パネルの説明図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールを光出射側からみたときの斜視図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールの断面図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールにおいてフレキシブル配線基板が接続されている側の平面図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールに設けたモールド樹脂、および第2開口部の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュールに設けたモールド樹脂、および第2開口部の説明図である。 本発明の実施の形態3に係る電気光学モジュールに設けたモールド樹脂、および第2開口部の説明図である。 本発明の実施の形態4に係る電気光学モジュールに設けたモールド樹脂、および第2開口部の説明図である。 本発明の実施の形態5に係る電気光学モジュールに設けたモールド樹脂、および第2開口部の説明図である。 本発明の実施の形態6に係る電気光学モジュールの説明図である。 本発明の実施の形態6の電気光学モジュールにおいてフレキシブル配線基板が接続されている側の平面図である。
図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の説明では、本発明を適用した電子機器として、透過型の電気光学パネル(透過型の液晶パネル)を備えた電気光学モジュールをライトバルブとして用いた投射型表示装置を説明する。また、以下の説明で参照する図においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
[実施の形態1]
(投射型表示装置(電子機器)の全体)
図1は、本発明を適用した電子機器の一例としての投射型表示装置の説明図であり、図1(a)、(b)は、投射型表示装置の主要部分の平面的な構成を示す説明図、および主要部分を側方からみたときの説明図である。図2は、本発明を適用した投射型表示装置に用いた光学ユニットの構成を示す説明図である。
図1に示す投射型表示装置1において、外装ケース2の内部には、その後端側に電源ユニット7が配置され、電源ユニット7に装置前側で隣り合う位置に光源ランプユニット8(光源部)および光学ユニット9が配置されている。また、外装ケース2の内部には、光学ユニット9の前側の中央に投射レンズユニット6の基端側が位置している。光学ユニット9の一方の側には、入出力インターフェース回路が搭載されたインターフェース基板11が装置前後方向に向けて配置され、インターフェース基板11に平行に、ビデオ信号処理回路が搭載されたビデオ基板12が配置されている。光源ランプユニット8および光学ユニット9の上側には装置駆動制御用の制御基板13が配置され、装置前端側の左右の角の各々にはスピーカー14R、14Lが配置されている。
光学ユニット9の上方および下方には装置内部冷却用の吸気ファン15A、15Bが配置されている。また、光源ランプユニット8の裏面側である装置側面には排気ファン16が配置されている。さらに、インターフェース基板11およびビデオ基板12の端に面する位置には、吸気ファン15Aからの冷却用空気流を電源ユニット7内に吸引するための補助冷却ファン17が配置されている。これらのファンのうち、吸気ファン15Bは、後述する電気光学パネル40に対する冷却用ファン(冷却装置)として機能している。
図2において、光学ユニット9を構成する各光学素子(要素)は、色光合成手段を構成しているプリズムユニット20を含めて、MgやAl等の金属からなる上ライトガイド21または下ライトガイド22により支持されている。上ライトガイド21および下ライトガイド22は、アッパーケース3およびロアーケース4に固定ねじにより固定されている。
(光学ユニット9の詳細構成)
図3は、本発明を適用した投射型表示装置に用いた光学ユニットの詳細構成を示す説明図である。図3に示すように、光学ユニット9は、光源ランプ805と、均一照明光学素子であるインテグレーターレンズ921、922を有する照明光学系923と、この照明光学系923から出射される光束Wを、赤、緑、青の各光束R、G、Bに分離する色光分離光学系924とを有している。また、光学ユニット9は、各色光束を変調する電気光学パネル(ライトバルブ)としての3枚の透過型の電気光学パネル40(R)、40(G)、40(B)と、変調された色光束を合成する色光合成光学系としてのプリズムユニット20と、合成された光束を投射面上に拡大投射する投射レンズユニット6とを有している。また、色光分離光学系924によって分離された各色光束のうち、青色光束Bに対応する電気光学パネル40(B)に導くリレー光学系927を備えている。
照明光学系923は、さらに、反射ミラー931を備えており、光源ランプ805からの出射光の光軸1aを装置前方向に向けて直角に折り曲げるようにしている。この反射ミラー931を挟み、インテグレーターレンズ921、922が前後に直交する状態に配置されている。
色光分離光学系924は、青緑反射ダイクロイックミラー941と、緑反射ダイクロイックミラー942と、反射ミラー943から構成される。まず、青緑反射ダイクロイックミラー941において、照明光学系923を通った光束Wのうち、そこに含まれている青色光束Bおよび緑色光束Gが直角に反射されて、緑反射ダイクロイックミラー942の側に向かう。赤色光束Rは、この青緑反射ダイクロイックミラー941を通過して、後方の反射ミラー943で直角に反射されて、赤色光束の出射部944から色光合成光学系の側に出射される。次に、緑反射ダイクロイックミラー942において、青緑反射ダイクロイックミラー941において反射された青および緑の光束B、Gのうち、緑色光束Gのみが直角に反射されて、緑色光束の出射部945から色光合成光学系の側に出射される。緑反射ダイクロイックミラー942を通過した青色光束Bは、青色光束の出射部946からリレー光学系927の側に出射される。本形態では、照明光学系923の光束の出射部から色光分離光学系924における各色光束の出射部944、945、946までの距離が、全てほぼ等しくなるように設定されている。
色光分離光学系924の赤色光束および緑色光束の出射部944、945の出射側には、それぞれ集光レンズ951、952が配置されている。従って、各出射部から出射した赤色光束および緑色光束は、これらの集光レンズ951、952に入射して平行化される。
平行化された赤色および緑色の光束R、Gは、偏光板160(R)、160(G)によって偏光方向が揃えられた後、電気光学パネル40(R)、40(G)に入射して変調され、各色光に対応した画像情報が付加される。すなわち、これらの電気光学パネル40(R)、40(G)は、図示していない駆動手段によって画像情報に対応する画像信号によってスイッチング制御され、これにより、ここを通過する各色光の変調が行われる。このような駆動手段は、公知の手段をそのまま使用することができる。
一方、青色光束Bは、リレー光学系927を介し、さらに、偏光板160(B)によって偏光方向が揃えられた後、対応する電気光学パネル40(B)に導かれて、ここにおいて、同様に画像情報に応じて変調が施される。リレー光学系927は、集光レンズ974と入射側反射ミラー971と、出射側反射ミラー972と、これらのミラー間に配置した中間レンズ973と、電気光学パネル40(B)の手前側に配置した集光レンズ953から構成される。各色光束の光路の長さ、すなわち、光源ランプ805から各液晶パネルまでの距離は、青色光束Bが最も長くなり、従って、この光束の光量損失が最も多くなる。しかし、リレー光学系927を介在させることにより、光量損失を抑制できる。
各電気光学パネル40(R)、40(G)、40(B)を通って変調された各色光束は、偏光板161(R)、161(G)、161(B)に入射し、これを透過した光がプリズムユニット20(クロスダイクロイックプリズム)に入射して合成される。ここで合成されたカラー画像は、投射レンズ系を備えた投射レンズユニット6を介して、所定の位置にあるスクリーン等の被投射面1b上に拡大投射される。
(電気光学パネル40の構成)
図4は、本発明を適用した電気光学モジュールに用いた電気光学パネル40の説明図であり、図4(a)、(b)は各々、電気光学パネル40を各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。
なお、図4および後述する図5において、光源光の進行方向については矢印L11で示し、電気光学パネル40によって光源光を変調した後の表示光の進行方向については矢印L12で示し、図1に示す吸気ファン15B等によって電気光学パネル40に供給される冷却空気(冷却気体)の流れについては矢印Aで示してある。また、以下の説明では、電気光学パネル40および電気光学モジュール10の面内方向で互いに交差する方向の一方をX軸方向とし、他方をY軸方向とし、X軸方向およびY軸方向に交差する方向をZ軸方向とする。また、以下に参照する図面では、X軸方向の一方側(フレキシブル配線基板90が設けられている側)をX1側とし、他方側をX2側とし、Y軸方向の一方側をY1側とし、他方側をY2側とし、Z軸方向の一方側(光源光が入射する側)をZ1側とし、他方側(表示光が出射される側)をZ2側として表してある。
図1〜図3を参照して説明した投射型表示装置1において、光学ユニット9に電気光学パネル40(R)、40(G)、40(B)を搭載するにあたっては、電気光学パネル40(R)、40(G)、40(B)を各々、後述する電気光学モジュール10(R)、10(G)、10(B)として搭載する。電気光学パネル40(R)、40(G)、40(B)は同一の構成を有しており、電気光学パネル40(R)、40(G)、40(B)を備えた電気光学モジュール10(R)、10(G)、10(B)も赤色用(R)、緑色用(G)、青色用(B)で同一の構成を有している。従って、以下の説明では、電気光学パネル40(R)、40(G)、40(B)および電気光学モジュール10(R)、10(G)、10(B)等については、対応する色を示す(R)(G)(B)を付さずに説明する。
図4に示すように、電気光学パネル40では、透光性の素子基板51と透光性の対向基板52とが所定の隙間を介してシール材407によって貼り合わされている。素子基板51および対向基板52は石英ガラスや耐熱ガラス等が用いられており、本形態において、素子基板51および対向基板52には石英ガラスが用いられている。本形態において、電気光学パネル40は液晶パネルであり、素子基板51と対向基板52との間においてシール材407によって囲まれた領域内に電気光学物質層としての液晶層450が保持されている。シール材407は、対向基板52の外縁に沿うように枠状に設けられている。シール材407は、光硬化性を備えた接着剤、熱硬化性の接着剤、あるいは光硬化性および熱硬化性の双方を備えた接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。ここで、シール材407は一部が途切れており、かかる途切れ部分によって液晶注入口407aが形成されている。また、液晶注入口407aは液晶材料の注入後、封止材406によって封止されている。
本形態において、素子基板51は平面視で四角形であり、4つの辺からなる側面511、512、513、514を備えている。対向基板52も、素子基板51と同様、平面視で四角形であり、4つの辺からなる側面521、522、523、524を備えている。電気光学パネル40の略中央には、変調光を出射する画像表示領域40aが四角形の領域として設けられている。かかる形状に対応して、シール材407も略四角形に設けられ、シール材407の内周縁と画像表示領域40aの外周縁との間には、四角枠状の周辺領域40cが設けられている。
本形態において、素子基板51は対向基板52よりサイズが大きく、素子基板51の4つの側面511、512、513、514は各々、対向基板52の側面521、522、523、524より外側に張り出している。このため、対向基板52の周りには、素子基板51と対向基板52の側面521、522、523、524とによって段部が形成され、かかる段部では、素子基板51が対向基板52から露出した状態にある。
素子基板51の第1面51a(一方面)および第2面51b(他方面)のうち、対向基板52と対向する第1面51aには、画像表示領域40aに、透光性の画素電極405aおよび画素電極405aに対応する画素トランジスター(スイッチング素子/図示せず)を備えた画素がマトリクス状に形成されており、かかる画素電極405aの上層側には配向膜416が形成されている。また、素子基板51の第1面51aにおいて、周辺領域40cには、画素電極405aと同時形成されたダミー画素電極405bが形成されている。ダミー画素電極405bについては、ダミーの画素トランジスターと電気的に接続された構成、ダミーの画素トランジスターが設けられずに配線に直接、電気的に接続された構成、あるいは電位が印加されていないフロート状態にある構成が採用される。
素子基板51において、Y軸方向の一方側Y1に位置する側面514は、他の側面511、512、513より対向基板52の側面524から大きく突出しており、かかる突出部515の対向基板52側の面(第1面51a)の端部には、側面514に沿ってデータ線駆動回路401および複数の第1端子402が形成されている。また、素子基板51には、側面511、512に沿って走査線駆動回路404が形成されている。
また、素子基板51にはフレキシブル配線基板90が接続されている。フレキシブル配線基板90の第1面90aおよび第2面90bのうち、素子基板51と対向する第1面90aには、第1端子402に平面視で重なる位置に第2端子902が形成されており、第1端子402と第2端子902は電気的に接続されている。従って、素子基板51には、フレキシブル配線基板90を介して各種電位や各種信号が入力される。第1端子402と第2端子902との接続には各種の方法を採用することができるが、本形態では、異方性導電材によって第1端子402と第2端子902との接続が行われている。
対向基板52の第1面52aおよび第2面52bのうち、素子基板51と対向する第1面52aには透光性の共通電極421が形成されており、共通電極421の上層には配向膜426が形成されている。共通電極421は、対向基板52の略全面あるいは複数の帯状電極として複数の画素に跨って形成されており、本形態において、共通電極421は、対向基板52の略全面に形成されている。また、対向基板52の第1面52aには、共通電極421の下層側に遮光層408が形成されている。本形態において、遮光層408は、画像表示領域40aの外周縁に沿って延在する額縁状に形成されており、かかる遮光層408の内縁によって画像表示領域40aが規定されている。なお、遮光層408は、対向基板52において、隣り合う画素電極405aにより挟まれた領域と重なる領域にブラックマトリクスあるいはブラックストライプとして形成されることもある。
素子基板51には、シール材407より外側において対向基板52の角部分と重なる領域に、素子基板51と対向基板52との間で電気的導通をとるための基板間導通用電極409が形成されている。基板間導通用電極409と対向基板52との間には、導電粒子を含んだ基板間導通材409aが配置されており、対向基板52の共通電極421は、基板間導通材409aおよび基板間導通用電極409を介して、素子基板51側に電気的に接続されている。このため、共通電極421は、素子基板51の側から共通電位が印加されている。シール材407は、略同一の幅寸法をもって対向基板52の外周縁に沿って設けられている。
かかる構成の電気光学パネル40において、本形態では、画素電極405aおよび共通電極421がITO膜等の透光性導電膜により形成されているため、電気光学パネル40は透過型の液晶パネルである。かかる透過型の液晶パネル(電気光学パネル40)の場合、素子基板51および対向基板52のうち、一方側の基板から入射した光が他方側の基板を透過して出射される間に変調される。本形態では、対向基板52から入射した光(矢印L11で示す)が素子基板51を透過して変調光(矢印L12で示す)として出射される構成になっている。このため、対向基板52はZ軸方向の一方側Z1に配置され、素子基板51はZ軸方向の他方側Z2に配置されている。なお、共通電極421を透光性導電膜により形成し、画素電極405aを反射性導電膜により形成すると、反射型の液晶パネルを構成することができる。反射型の液晶パネルの場合、対向基板52の側から入射した光が素子基板51の側で反射して出射される間に変調される。本形態の電気光学パネル40は、前記した投射型表示装置(液晶プロジェクター)において、ライトバルブとして用いられるため、カラーフィルターは形成されない。但し、電気光学パネル40を、モバイルコンピューター、携帯電話機等といった電子機器の直視型のカラー表示装置として用いる場合、対向基板52には、カラーフィルターが形成される。
(電気光学モジュール10の全体構成)
図5は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールを光出射側からみたときの斜視図である。図6は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュールの断面図であり、図6(a)、(b)は、電気光学モジュールのYZ断面図、およびフレキシブル配線基板90と素子基板51との接続部分付近を拡大した様子を模式的に拡大して示すYZ断面図である。なお、図6(b)では、第1透光板56、第2透光板57、入射側見切り部材80等の図示を省略してある。
図4を参照して説明した電気光学パネル40を、図1〜図3を参照して説明した投射型表示装置1および光学ユニット9に搭載するにあたっては、電気光学パネル40にフレキシブル配線基板90を接続するとともに、図5および図6(a)に示すように、補強等を目的に、電気光学パネル40をフレーム60(第2保持部材)により保持した電気光学モジュール10とする。また、本形態の電気光学モジュール10では、電気光学パネル40およびフレーム60に加えて、出射側見切り部材70(第1保持部材)や入射側見切り部材80が用いられており、これらの部材(フレーム60、出射側見切り部材70、および入射側見切り部材80)によって、電気光学パネル40を内側に収容するケース30が構成されている。また、本形態では、図6(b)を参照して後述するように、出射側見切り部材70を本発明における「第1保持部材」として用い、フレーム60を本発明における「第2保持部材」として用いて、フレキシブル配線基板90と素子基板51との短絡を防止する。
図4(b)、図5および図6(a)に示すように、本形態では、電気光学パネル40を用いて電気光学モジュール10を構成するにあたって、電気光学パネル40では、素子基板51の第2面51b(外面/素子基板51の対向基板52と反対側の面)に第1透光板56が接着剤等により貼付され、対向基板52の第2面52b(外面/対向基板52の素子基板51と反対側の面)に第2透光板57が接着剤等により貼付されている。第1透光板56および第2透光板57は各々、防塵ガラスとして構成されており、塵等が素子基板51の外面(第2面51b)および対向基板52の外面(第2面52b)に付着するのを防止する。このため、電気光学パネル40に塵が付着したとしても、塵は液晶層450から離間している。従って、図1等を参照して説明した投射型表示装置1では、塵がデフォーカス状態にあるので、投射された画像に塵が像として写し出されることを抑制することができる。第1透光板56および第2透光板57には石英ガラスや耐熱ガラス等が用いられており、本形態において、第1透光板56および第2透光板57には、素子基板51および対向基板52と同様、石英ガラスが用いられており、その厚さは1.1〜1.2mmである。
第1透光板56は、素子基板51の第2面51bの一部を露出させた状態で電気光学パネル40の少なくとも画像表示領域40aに重なるように設けられている。より具体的には、第1透光板56は、平面視で素子基板51よりサイズが小さい四角形状であり、第1透光板56の周りでは、素子基板51の第2面51bが露出した状態にある。第2透光板57は、対向基板52の第2面52bの一部を露出させた状態で電気光学パネル40の少なくとも画像表示領域40aに重なるように設けられている。より具体的には、第2透光板57は、平面視において、第1透光板56とサイズが略同一の四角形であり、対向基板52よりはサイズが小さい。このため、第2透光板57の周りには、対向基板52の第2面52bが露出した状態にある。
(フレーム60の構成)
図5および図6(a)に示すように、フレーム60は、中央に矩形の開口部を備えた矩形枠状の樹脂製部材あるいは金属製部材であり、電気光学パネル40を内側に収容する枠部65を備えている。枠部65の連結部(角部分)は、角柱状の連結部651、652、653、654になっており、電気光学モジュール10は、連結部651、652、653、654でのネジ止め等によって、図1に示す投射型表示装置1の所定位置に固定される。本形態において、フレーム60はアルミニウム等の金属製部材であり、素子基板51や対向基板52に比して熱伝導率が高い。
フレーム60の枠部65において、素子基板51の突出部515が位置するY軸方向の一方側Y1の部分以外の内側面は、電気光学パネル40に第1透光板56および第2透光板57を貼付した状態の端部の形状に対応する多段構造になっている。これに対して、枠部65において、素子基板51の突出部515が位置する部分は、フレキシブル配線基板90の第2面90bに対向する板状部64になっており、素子基板51の側面514を覆っていない。このため、フレキシブル配線基板90をフレーム60の外側に引き出すことができる。
(入射側の入射側見切り部材80の構成)
フレーム60に対して光入射側(Z軸方向の一方側Z1)には、金属板あるいは樹脂板からなる板状の入射側見切り部材80が重ねて配置されている。本形態において、入射側見切り部材80は金属製である。入射側見切り部材80は、フレーム60に対して光入射側で重なる四角形の端板部87を備えており、端板部87には、フレーム60の開口部68に重なる開口部88が形成されている。開口部88は、フレーム60の開口部68に比して小さく、端板部87は、開口部68の全周において開口部68の内側に張り出している。このため、入射側見切り部材80の端板部87は、電気光学パネル40に光が入射する範囲を制限する見切り部として機能する。なお、入射側見切り部材80は、X軸方向の両側に側板部81を備えており、2枚の側板部81の各々に係合穴810が形成されている。一方、フレーム60の枠部65において、側板部81と重なる外側面には、2つの係合穴810の各々に嵌る突部617が形成されている。従って、入射側見切り部材80は、側板部81がフレーム60の突部617に係合することによってフレーム60に連結され、フレーム60と一体化している。その結果、フレーム60の内側には、入射側見切り部材80の端板部87を底部とするパネル収容部66が構成され、かかるパネル収容部66に、第1透光板56および第2透光板57が貼付された電気光学パネル40が収容される。
(出射側見切り部材70の構成)
本形態において、第1透光板56は、素子基板51よりサイズが小さい四角形状である。そこで、本形態では、素子基板51の第2面51b側には出射側見切り部材70が設けられており、出射側見切り部材70は、素子基板51の第2面51bのうち、第1透光板56から露出する部分にZ軸方向の他方側Z2で重なる枠部75を備えている。本形態において、出射側見切り部材70は、第1透光板56や電気光学パネル40(素子基板51および対向基板52)より熱伝導率が高い材料からなる。より具体的には、出射側見切り部材70は、アルミニウムや銅等の金属製である。従って、出射側見切り部材70は、フレーム60との間に電気光学パネル40を保持するとともに、電気光学パネル40で発生した熱をフレーム60に逃がす放熱部材として機能する。
また、出射側見切り部材70は、枠部75の内縁から内側に張り出した内周側薄板部分77(板状部分)を備えており、かかる内周側薄板部分77は、第1透光板56において電気光学パネル40が位置する側とは反対側の面に重なっている。ここで、内周側薄板部分77には、電気光学パネル40の画像表示領域40aと重なる領域に開口部78が形成されており、内周側薄板部分77は、出射側の見切り部として機能する。従って、出射側見切り部材70の表面には黒色化処理が施されている。
出射側見切り部材70の枠部75において、素子基板51の突出部515が位置するY軸方向の一方側Y1の部分以外の部分は、フレーム60の枠部65に重なっている。これに対して、枠部75のうち、素子基板51の突出部515が位置する部分は、フレーム60の板状部64との間にフレキシブル配線基板90をフレーム60の外側に引き出すためのスリット状の第1開口部31を構成している。
(フレキシブル配線基板90周辺の構造)
図7は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール10においてフレキシブル配線基板90が接続されている側の平面図である。
図6(b)に示すように、本形態の電気光学モジュール10のY軸方向の一方側Y1では、素子基板51の第1面51aの端部(突出部515の端部)に形成された第1端子402と、フレキシブル配線基板90の第1面90aに形成された第2端子902とが異方性導電材(図示せず)によって接続されている。フレキシブル配線基板90において第2端子902等が形成されている領域以外はソルダーレジスト(図示せず)で覆われている。また、フレキシブル配線基板90は、第2端子902から電気光学パネル40の外側に引き出され、さらに、フレーム60と出射側見切り部材70との間に形成されたスリット状の第1開口部31を通ってY軸方向の一方側Y1に引き出されている。
本形態において、第2端子902は、フレキシブル配線基板90の引き出し方向の寸法が第1端子402より大であり、本形態では、第1端子402と第2端子902の接続部分95は、第1端子402が形成されている領域に相当する。すなわち、第1端子402と第2端子902の接続部分95は、第1端子402と第2端子902とが平面視で重なっている領域に相当する。
ここで、素子基板51において、第1端子402の下層側には、第1端子402等に接続する導電層403が素子基板51の側面514まで延在している。すなわち、素子基板51は、大型基板を単品サイズに切断した基板であり、大型基板では、素子基板51として切り出される領域から外側に向けて第1端子402等に接続する導電層403が延在している。このため、大型基板を切断して素子基板51を得ると、導電層403が素子基板51の側面514まで延在することになる。また、素子基板51において、導電層403の表面は絶縁膜518で覆われており、第1端子402は、絶縁膜518に形成されたコンタクトホールを介して導電層403に導通している。なお、図6(b)には、第1端子402が絶縁膜518の表面から突出した形態が表されているが、第1端子402の表面が絶縁膜518の表面より凹んだ位置にある場合や、第1端子402の表面が絶縁膜518の表面と同一の高さにある場合もある。
このように構成した電気光学モジュール10において、出射側見切り部材70の枠部75のうち、素子基板51の突出部515が位置する側の板状部74には、フレキシブル配線基板90の電気光学パネル40からの引き出し方向(Y軸方向の一方側Y1)に向かって素子基板51の側面514から離間した位置にフレキシブル配線基板90に向けて突出した第1凸部72が形成されている。また、第1凸部72の先端部720は、フレキシブル配線基板90の第1面90aに接している。ここで、第1凸部72の先端部720は、素子基板51の第1面51aよりフレーム60側に位置している。このため、第1凸部72の先端部720は、矢印Z3で示すように、フレキシブル配線基板90のうち、素子基板51より外側に位置する引き出し部分91を素子基板51から浮き上がらせている。このため、フレキシブル配線基板90の引き出し部分91は、素子基板51から離間するように曲がっており、フレキシブル配線基板90の第1面90aは、素子基板51の第1面51aと側面514とが繋がる縁514a(角)から離間している。
また、フレーム60の板状部64には、フレキシブル配線基板90の引き出し方向(Y軸方向の一方側Y1)において、第1端子402と第2端子902との接続部分95と、出射側見切り部材70の第1凸部72がフレキシブル配線基板90に接する位置との間48でフレキシブル配線基板90に向けて突出した第2凸部62が形成されている。より具体的には、フレーム60の板状部64には、フレキシブル配線基板90の引き出し方向(Y軸方向の一方側Y1)において、第1端子402と第2端子902との接続部分95の側面514側の端縁と、出射側見切り部材70の第1凸部72がフレキシブル配線基板90に接する位置との間48でフレキシブル配線基板90に向けて突出した第2凸部62が形成されている。ここで、第2凸部62の先端部620は、出射側見切り部材70の第1凸部72の先端部720より出射側見切り部材70の側に位置しており、矢印Z4で示すように、第2凸部62の先端部620は、フレキシブル配線基板90の第2面90bに接し、フレキシブル配線基板90を素子基板51に向けて押圧している。このため、第2凸部62の先端部620のうち、フレキシブル配線基板90の引き出し方向側(Y軸方向の一方側Y1)に位置する角部621は、フレキシブル配線基板90が出射側見切り部材70の第1凸部72によって曲げられた際の起点を規定している。本形態において、第2凸部62の先端部620の素子基板51からの高さ位置は、フレキシブル配線基板90の第2面90bにおいて第2端子902と重なる部分の素子基板51からの高さ位置と同一、あるいはわずかに高い位置にある。
かかる第2凸部62において、先端部620の角部621は、フレキシブル配線基板90の引き出し方向(Y軸方向の一方側Y1)において第1端子402と第2端子902との接続部分95の側面514側の端縁と出射側見切り部材70の第1凸部72がフレキシブル配線基板90に接する位置との間48のうち、側面514より内側でフレキシブル配線基板90に接している。すなわち、第2凸部62の先端部620の角部621は、フレキシブル配線基板90の引き出し方向(Y軸方向の一方側Y1)において第1端子402と第2端子902との接続部分95の側面514側の端縁と側面514との間49でフレキシブル配線基板90に接している。なお、本形態では、異方性導電材が素子基板51の縁514aまで形成されていないので、フレキシブル配線基板90は、素子基板51の縁514aより内側を起点に容易に曲がることになる。但し、異方性導電材が素子基板51の縁514aまで形成されている場合でも、フレキシブル配線基板90が曲がった際、異方性導電材の樹脂部分が変形し、フレキシブル配線基板90は、素子基板51の縁514aより内側を起点に曲がることになる。また、異方性導電材が素子基板51の縁514aまで形成されている場合でも、フレキシブル配線基板90が曲がった際、素子基板51の縁514a付近で異方性導電材が剥離し、その結果、フレキシブル配線基板90は、素子基板51の縁514aより内側を起点に曲がることになる。
図7に示すように、本形態では、第1凸部72は、X軸方向に延在するリブ状凸部であり、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)の全体にわたって接している。また、第2凸部62も、第1凸部72と同様、X軸方向に延在するリブ状凸部であり、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)の全体にわたって接している。かかる構成によれば、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)の全体を素子基板51から確実に浮かせることができる。但し、第1凸部72および第2凸部62の長さ寸法は、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)と同一、あるいはフレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)より小であってもよい。
このように、本形態の電気光学モジュール10では、出射側見切り部材70(第1保持部材)の第1凸部72は、素子基板51の側面514から離間した位置でフレキシブル配線基板90の第1面90aに接してフレキシブル配線基板90を素子基板51から離間するように曲げている。このため、素子基板51の側面514や側面514付近で導電層403がバリ状に変形して露出していても、導電層403の露出部分がソルダーレジストを突き破ってフレキシブル配線基板90に形成されている配線と短絡することを防止することができる。すなわち、素子基板51の側面514や側面514付近で導電層403がバリ状に変形した状態で露出していると、露出部分がソルダーレジストを突き破ってフレキシブル配線基板90の配線と短絡するおそれがある。また、素子基板51にフレキシブル配線基板90を実装した際、素子基板51の縁514aにフレキシブル配線基板90が当たってソルダーレジストが損傷し、フレキシブル配線基板90の配線が露出している場合に、導電層403のバリ状の露出部分が発生すると、露出部分とフレキシブル配線基板90の配線とが短絡するおそれがある。しかるに本形態では、フレキシブル配線基板90が素子基板51の縁514aから離間しているので、素子基板51の導電層403とフレキシブル配線基板90の配線とが短絡することを防止することができる。
また、フレーム60(第2保持部材)の第2凸部62は、第1端子402と第2端子902との接続部分95の側面514側の端縁と出射側見切り部材70の第1凸部72がフレキシブル配線基板90に接する位置との間でフレキシブル配線基板90の第2面90b側からフレキシブル配線基板90に接しており、フレキシブル配線基板90は、フレーム60の第2凸部62とフレキシブル配線基板90とが接する部分を起点に曲がることになる。このため、第1端子402と第2端子902との接続部分95に過大な力が加わらないので、第1端子402と第2端子902との接続部分での接続不良の発生を防止することができる。それ故、電気光学モジュール10の信頼性を向上することができる。
しかも、本形態では、第1凸部72および第2凸部62によってフレキシブル配線基板90を所定形状に曲げるので、フレキシブル配線基板90を予め折り曲げ加工するフォーミング加工を必要としない。それ故、電気光学モジュール10の生産コストを低減することができる。
また、フレーム60(第2保持部材)の第2凸部62は、フレキシブル配線基板90の引き出し方向において側面514より接続部分95側でフレキシブル配線基板90に接している。このため、素子基板51の側面514付近からフレキシブル配線基板90を確実に離間させることができるので、素子基板51の側面514や側面514付近で導電層403が露出していても、素子基板51側の導電層403の露出部分とフレキシブル配線基板90とが短絡することを確実に防止することができる。
特に本形態では、第1端子402と第2端子902とが異方性導電材を介して電気的に接続しているため、大きな力が加わった際、接続不良が発生しやすいが、本形態によれば、かかる接続不良の発生を防止することができる。
また、出射側見切り部材70は、素子基板51の第2面51b側で電気光学パネル40に重なり、フレーム60は、素子基板51の第1面51a側で電気光学パネル40に重なって出射側見切り部材70との間に電気光学パネル40を保持している。このため、本形態では、電気光学パネル40を保持する部材(出射側見切り部材70およびフレーム60)の一部(第1凸部72および第2凸部62)を利用して、フレキシブル配線基板90と素子基板51の側面514付近での短絡、および素子基板51とフレキシブル配線基板90との接続不良を防止することができ、他の部材を追加する必要がない。
(モールド樹脂の構成)
図8は、本発明の実施の形態1に係る電気光学モジュール10に設けたモールド樹脂、および第2開口部の説明図である。なお、図8では、第1透光板56、第2透光板57、入射側見切り部材80等の図示を省略してある。
図6(b)および図8に示すように、素子基板51とフレキシブル配線基板90の引き出し部分91との間には、素子基板51の第1面51aおよび側面514からフレキシブル配線基板90の第1面90aに跨るように、シリコーン樹脂系等のモールド樹脂R1が設けられている。このため、素子基板51の縁514aとフレキシブル配線基板90の第1面90aとの間にはモールド樹脂R1が設けられ、第1端子402と第2端子902との接続部分95は、モールド樹脂R1によって保護されている。このため、第1端子402と第2端子902との接続部分95に過大な力が加わらないので、第1端子402と第2端子902との接続部分での接続不良の発生を防止することができる。
また、本形態において、モールド樹脂R1は、以下に製造方法を説明するように、電気光学パネル40をケース30の内側に収容した後、ケース30の外部から選択的に塗布されてなる。このため、フレキシブル配線基板90は、第1凸部72および第2凸部62によって曲げられた形状のまま、第1端子402と第2端子902との接続部分95が離間しないようにモールド樹脂R1によって保護されている。
(電気光学モジュール10の製造方法)
本形態の電気光学モジュール10の製造方法では、図8に示すように、まず、基板接続工程において、フレキシブル配線基板90を素子基板51に異方性導電材により接続する。
次に、収容工程では、電気光学パネル40をケース30の内側(フレーム60と出射側見切り部材70との間)に収容する。その際、フレーム60の板状部64と出射側見切り部材70の第1凸部72との間に形成されている第1開口部31からフレキシブル配線基板90をケース30の外側(フレーム60)の外側に引き出す。その結果、出射側見切り部材70の第1凸部72とフレーム60の第2凸部62とによって、フレキシブル配線基板90は、素子基板51の縁514aから離間する方向に曲がった状態で第1開口部31から外側に引き出される。
次に、塗布工程において、ケース30の外側から電気光学パネル40とフレキシブル配線基板90との間にモールド樹脂R1を塗布する。すなわち、本形態では、ケース30のうち、出射側見切り部材70の板状部74には、第1凸部72の近傍にフレキシブル配線基板90の幅方向(X方向)に連続して延在するスリット状の第2開口部32が形成されており、かかる第2開口部32の外側からは、モールド樹脂R1を塗布する個所が視認可能である。従って、第2開口部32からノズルPを挿入し、ノズルPからフレキシブル配線基板90と素子基板51との間にモールド樹脂R1を塗布する。なお、第1開口部31は、第1凸部72とフレーム60の板状部64との間に形成された隙間からなる。このため、第1開口部31と第2開口部32とは離間している。
次に、固化工程では、モールド樹脂R1を固化させる。なお、収容工程において、フレーム60と出射側見切り部材70との間に接着剤を塗布しておき、固化工程において、接着剤も固化させれば、フレーム60と出射側見切り部材70とを固定することができる。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、電気光学パネル40を収容するケース30には、モールド樹脂R1を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部32が設けられており、モールド樹脂R1を配置する位置と第2開口部32との間には遮蔽部材が存在しない。このため、電気光学パネル40をケース30に収容した後、第2開口部32からノズルPを差し込んで、モールド樹脂R1を塗布することができる。従って、ケース30の内側でフレキシブル配線基板90の引き出し部分91を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板90と素子基板51との間の所定位置にモールド樹脂R1を選択的に設けることができる。
また、第2開口部32は、フレキシブル配線基板90の引き出し方向に直交するフレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)に沿って連続して延在するスリット状開口部である。このため、スリット状開口部(第2開口部32)内でノズルPを移動させながら、モールド樹脂R1を所定の範囲に塗布することができる。それ故、モールド樹脂R1を塗布する工程を効率よく行うことができる。
[実施の形態2]
図9は、本発明の実施の形態2に係る電気光学モジュール10に設けたモールド樹脂R1、および第2開口部32の説明図である。なお、本形態、および以下に説明する実施の形態3、4、5、6の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通する部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。また、以下の説明で参照する図9〜図13では、第1透光板56、第2透光板57、入射側見切り部材80等の図示を省略してある。
実施の形態1では、ケース30のうち、出射側見切り部材70の板状部74に第2開口部32を形成したが、図9に示すように、本形態では、出射側見切り部材70の第1凸部72に第2開口部32が形成されている。ここで、第2開口部32は、第1凸部72の高さ方向の途中位置で、フレキシブル配線基板90の幅方向(X方向)に連続して延在するスリット状開口部である。これに対して、第1開口部31は、第1凸部72とフレーム60の板状部64との間に形成された隙間からなる。このため、第1開口部31と第2開口部32とは離間している。
このように構成した電気光学モジュール10においても、実施の形態1と同様、電気光学パネル40を収容するケース30には、モールド樹脂R1を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部32が設けられており、モールド樹脂R1を配置する位置と第2開口部32との間には遮蔽部材が存在しない。このため、電気光学パネル40をケース30に収容した後、第2開口部32からノズルPを差し込んで、モールド樹脂R1を塗布することができる。従って、ケース30の内側でフレキシブル配線基板90の引き出し部分91を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板90と素子基板51との間の所定位置にモールド樹脂R1を選択的に設けることができる。また、第2開口部32は、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)に沿って連続して延在するスリット状開口部である。このため、スリット状開口部(第2開口部32)内でノズルPを移動させながら、モールド樹脂R1を所定の範囲に塗布することができる。それ故、モールド樹脂R1を塗布する工程を効率よく行うことができる。
[実施の形態3]
図10は、本発明の実施の形態3に係る電気光学モジュール10に設けたモールド樹脂R1、および第2開口部32の説明図である。
実施の形態1、2では、第1開口部31と第2開口部32とは離間していたが、図10に示すように、本形態では、第1開口部31と第2開口部32とは繋がっている。より具体的には、本形態では、出射側見切り部材70の第1凸部72の上半部に切り欠き状の第2開口部32が形成されており、第1開口部31は、第1凸部72とフレーム60の板状部64との間に形成された隙間からなる。このため、第1開口部31と第2開口部32とは繋がっている。ここで、第2開口部32は、フレキシブル配線基板90の幅方向(X方向)で直列する複数の開口部からなる。
このように構成した電気光学モジュール10においても、実施の形態1と同様、電気光学パネル40を収容するケース30には、モールド樹脂R1を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部32が設けられており、モールド樹脂R1を配置する位置と第2開口部32との間には遮蔽部材が存在しない。このため、電気光学パネル40をケース30に収容した後、第2開口部32からノズルPを差し込んで、モールド樹脂R1を塗布することができる。従って、ケース30の内側でフレキシブル配線基板90の引き出し部分91を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板90と素子基板51との間の所定位置にモールド樹脂R1を選択的に設けることができる。
[実施の形態4]
図11は、本発明の実施の形態4に係る電気光学モジュール10に設けたモールド樹脂R1、および第2開口部32の説明図である。
図11に示すように、本形態でも、実施の形態3と同様、出射側見切り部材70の第1凸部72の上半部に切り欠き状の第2開口部32が形成されており、第1開口部31は、第1凸部72とフレーム60の板状部64との間に形成された隙間からなる。このため、第1開口部31と第2開口部32とは繋がっている。ここで、第2開口部32は、フレキシブル配線基板90の幅方向(X方向)で連続して延在するスリット状開口部からなる。
このように構成した電気光学モジュール10においても、実施の形態1と同様、電気光学パネル40を収容するケース30には、モールド樹脂R1を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部32が設けられており、モールド樹脂R1を配置する位置と第2開口部32との間には遮蔽部材が存在しない。従って、電気光学パネル40をケース30に収容した後、第2開口部32からノズルPを差し込んで、モールド樹脂R1を塗布することができる。従って、ケース30の内側でフレキシブル配線基板90の引き出し部分91を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板90と素子基板51との間の所定位置にモールド樹脂R1を選択的に設けることができる。
また、第2開口部32は、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)に沿って連続して延在するスリット状開口部である。このため、スリット状開口部(第2開口部32)内でノズルPを移動させながら、モールド樹脂R1を所定の範囲に塗布することができる。それ故、モールド樹脂R1を塗布する工程を効率よく行うことができる。
[実施の形態5]
図12は、本発明の実施の形態5に係る電気光学モジュール10に設けたモールド樹脂R1、および第2開口部32の説明図である。
実施の形態1〜4では、素子基板51とフレキシブル配線基板90の引き出し部分91との間にモールド樹脂R1が設けられていたが、本形態では、さらに、素子基板51とフレキシブル配線基板90の先端部との間のうち、素子基板51の第1面51aとフレキシブル配線基板90の先端部の第2面90bとに跨るようにモールド樹脂R2が設けられている。このため、第1端子402と第2端子902との接続部分95は、モールド樹脂R1、R2によって保護されている。
ここで、モールド樹脂R1は、出射側見切り部材70の第1凸部72に形成された第2開口部32からノズルPを差し込んで塗布される。また、本形態では、フレーム60の板状部64には、第2凸部62の近傍に、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)に沿って連続して延在するスリット状の第2開口部33が形成されている。すなわち、ケース30には、モールド樹脂R2を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部33が設けられており、モールド樹脂R2を配置する位置と第2開口部33との間には遮蔽部材が存在しない。このため、電気光学パネル40をケース30に収容した後、第2開口部33からノズルQを差し込んで、モールド樹脂R2を塗布することができる。従って、ケース30の内側でフレキシブル配線基板90の引き出し部分91を所定形状に保持しつつ、フレキシブル配線基板90と素子基板51との間の所定位置にモールド樹脂R2を選択的に設けることができる。
また、第2開口部33は、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)に沿って連続して延在するスリット状開口部である。このため、スリット状開口部(第2開口部33)内でノズルQを移動させながら、モールド樹脂R2を所定の範囲に塗布することができる。それ故、モールド樹脂R2を塗布する工程を効率よく行うことができる。なお、図6に示す入射側見切り部材80をフレーム60に取り付けた後、モールド樹脂R2を塗布する場合には、入射側見切り部材80において第2開口部33と重なる位置に開口部を設けておく。但し、入射側見切り部材80をフレーム60に取り付ける前にモールド樹脂R2を塗布する場合には、入射側見切り部材80が第2開口部33を塞ぐような構成であってもよい。
[実施の形態6]
図13は、本発明の実施の形態6に係る電気光学モジュール10の説明図であり、図13(a)、(b)は、電気光学モジュール10の組み立て途中のYZ断面図、および電気光学モジュール10の組み立て終了後のYZ断面図である。図14は、本発明の実施の形態6の電気光学モジュール10においてフレキシブル配線基板90が接続されている側の平面図である。
図13に示すように、本形態の電気光学モジュール10でも、実施の形態1と同様、Y軸方向の一方側Y1では、素子基板51の第1面51aの端部(突出部515の端部)に形成された第1端子402と、フレキシブル配線基板90の第1面90aに形成された第2端子902とが異方性導電材(図示せず)によって接続されている。このように構成した電気光学モジュール10において、出射側見切り部材70の板状部74には、フレキシブル配線基板90の電気光学パネル40からの引き出し方向(Y軸方向の一方側Y1)に向かって素子基板51の側面514から離間した位置にフレキシブル配線基板90に向けて突出した第1凸部72が形成されており、第1凸部72の先端部720は、フレキシブル配線基板90の第1面90aに接している。このため、第1凸部72の先端部720は、フレキシブル配線基板90の引き出し部分91を素子基板51から浮き上がらせている。このため、フレキシブル配線基板90の引き出し部分91の第1面90aは、素子基板51の第1面51aと側面514とが繋がる縁514a(角)から離間している。
また、フレーム60の板状部64には、フレキシブル配線基板90の引き出し方向(Y軸方向の一方側Y1)において第1端子402と第2端子902との接続部分の側面514側の端縁と出射側見切り部材70の第1凸部72がフレキシブル配線基板90に接する位置との間48でフレキシブル配線基板90に向けて突出した第2凸部62が形成されている。かかる第2凸部62の先端部620は、フレキシブル配線基板90に第2面90bの側から接している。
ここで、フレキシブル配線基板90には、第2凸部62と重なる位置に貫通部98が形成されており、第2凸部62は貫通部98に嵌って、貫通部98の内縁に接している。このため、フレキシブル配線基板90は、第2凸部62のY軸方向の他方側Y2の面に引っ掛かった状態にあり、第2凸部62によって、フレキシブル配線基板90が出射側見切り部材70の第1凸部72によって曲げられた際の起点が規定されている。
本形態では、図14に示すように、第1凸部72は、X軸方向に延在するリブ状凸部であり、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)の全体にわたって接している。これに対して、第2凸部62および貫通部98は、フレキシブル配線基板90に形成されている配線等を避けるように、X軸方向で離間する複数個所に設けられている。本形態において、第2凸部62および貫通部98は、フレキシブル配線基板90の幅方向(X軸方向)の両端に位置する2個所に設けられている。なお、フレキシブル配線基板90の幅方向の中央位置等に配線が形成されていない領域が存在する場合、かかる領域に貫通部98を設けてもよい。
このような構成の電気光学モジュール10でも、実施の形態1〜5と同様、電気光学パネル40を収容するケース30に、モールド樹脂を配置する位置を外側から視認可能な第2開口部を設けておき、電気光学パネル40をケース30に収容した後、第2開口部からノズルを差し込んで、モールド樹脂を塗布してもよい。
[電気光学モジュールの他の形態]
上記実施の形態では、電気光学パネル40を保持する肉厚の部材(出射側見切り部材70およびフレーム60)に第1凸部72および第2凸部62を設けてフレキシブル配線基板90を所定形状に曲げたが、第1保持部材および第2保持部材が板材である場合、板材を部分的に折り曲げた部分やプレス加工で突出した部分によって、第1凸部あるいは第2凸部を形成してもよい。
上記実施の形態では、透過型の電気光学パネル40を備えた電気光学モジュール10を例示したが、反射型の電気光学パネル40を備えた電気光学モジュール10に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、投射型表示装置として投射像を観察する方向から投射を行う前面投射型表示装置を例示したが、投射像を観察する方向とは反対側から投射を行う背面投射型表示装置に用いる投射型表示装置に本発明を適用してもよい。
上記実施の形態では、電気光学パネルとして液晶パネルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されず、有機エレクトロルミネッセンス表示用パネル、プラズマディスプレイパネル、FED(Field Emission Display)パネル、SED(Surface-Conduction Electron-Emitter Display)パネル、LED(発光ダイオード)表示パネル、電気泳動表示パネル等を用いた電気光学モジュールに本発明を適用してもよい。
[他の電子機器]
本発明を適用した電気光学モジュールについては、上記の電子機器(投射型表示装置)の他にも、携帯電話機、情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルカメラ等のファインダー用モニター、液晶テレビ、カーナビゲーション装置、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等の電子機器において直視型表示装置として用いてもよい。
1・・投射型表示装置、10・・電気光学モジュール、30・・ケース、31・・第1開口部、32、33・・第2開口部、40・・電気光学パネル(液晶パネル)、40a・・画像表示領域、51・・素子基板、51a・・素子基板の第1面(一方面)、51b・・素子基板の第2面(他方面)、52・・対向基板、56・・第1透光板、57・・第2透光板、60・・フレーム(第2保持部材)、62・・第2凸部、70・・出射側見切り部材(第1保持部材)、72・・第1凸部、90・・フレキシブル配線基板、90a・・フレキシブル配線基板の第1面、90b・・フレキシブル配線基板の第2面、91・・フレキシブル配線基板の引き出し部分、95・・接続部分、98・・貫通部、402・・第1端子、450・・電気光学物質層(液晶層)、902・・第2端子、R1、R2・・モールド樹脂

Claims (14)

  1. 一方面側で電気光学物質を保持し、当該一方面側の端部に第1端子を有する素子基板を備えた電気光学パネルと、
    該第1端子に接続する第2端子を第1面側に備え、当該第2端子から前記電気光学パネルの外側に引き出されたフレキシブル配線基板と、
    前記電気光学パネルと前記フレキシブル配線基板との間に選択的に設けられたモールド樹脂と、
    前記電気光学パネルを内側に収容するケースと、
    を有する電気光学モジュールであって、
    前記ケースには、前記フレキシブル配線基板を当該ケースの外側に引き出すための第1開口部と、外側から前記モールド樹脂を視認可能な第2開口部と、が設けられていることを特徴とする電気光学モジュール。
  2. 前記フレキシブル配線基板は、前記素子基板の縁から離間する方向に曲げられた状態で前記第1開口部から外側に引き出され、
    前記モールド樹脂は、少なくとも、前記フレキシブル配線基板と前記素子基板の前記縁との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電気光学モジュール。
  3. 前記ケースは、前記素子基板の側面から離間した位置で前記フレキシブル配線基板の前記第1面に接して当該フレキシブル配線基板を前記素子基板から離間するように曲げる第1保持部材と、
    前記フレキシブル配線基板の引き出し方向において前記第1端子と前記第2端子との接続部分と前記第1保持部材が前記フレキシブル配線基板に接する位置との間で前記フレキシブル配線基板の前記第1面とは反対側の第2面側から前記フレキシブル配線基板に接する第2保持部材と、
    を備えていることを特徴とする請求項2に記載の電気光学モジュール。
  4. 前記第1保持部材は、前記フレキシブル配線基板の前記第1面に対向する第1板状部と、該第1板状部から前記フレキシブル配線基板に向けて突出して前記フレキシブル配線基板の前記第1面に接する第1凸部と、を備え、
    前記第2保持部材は、前記フレキシブル配線基板の前記第2面に対向する第2板状部と、該第2板状部から前記フレキシブル配線基板に向けて突出して前記フレキシブル配線基板に接する第2凸部と、を備えていることを特徴とする請求項3に記載の電気光学モジュール。
  5. 前記第2開口部は、前記フレキシブル配線基板の引き出し方向に直交する当該フレキシブル配線基板の幅方向に沿って連続して延在するスリット状開口部であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  6. 前記第2開口部は、前記フレキシブル配線基板の引き出し方向に直交する当該フレキシブル配線基板の幅方向に沿って直列する複数の開口部からなることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  7. 前記第1開口部と前記第2開口部とは、繋がっていることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  8. 前記第1開口部と前記第2開口部とは、離間していることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  9. 前記第1端子と前記第2端子とが異方性導電材を介して電気的に接続していることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  10. 前記電気光学パネルは、前記素子基板の前記一方面側に対向する対向基板を備え、
    前記第1端子は、前記素子基板において前記対向基板から外側に突出した突出部に形成されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載の電気光学モジュール。
  11. 一方面側で電気光学物質を保持し、当該一方面側の端部に第1端子を有する素子基板を備えた電気光学パネルと、
    該第1端子に接続する第2端子を第1面側に備え、当該第2端子から前記電気光学パネルの外側に引き出されたフレキシブル配線基板と、
    前記電気光学パネルと前記フレキシブル配線基板との間に選択的に設けられたモールド樹脂と、
    前記電気光学パネルを内側に収容するケースと、
    を有する電気光学モジュールの製造方法であって、
    前記フレキシブル配線基板を前記素子基板に接続する基板接続工程と、
    前記電気光学パネルを前記ケースの内側に収容するとともに、前記ケースの第1開口部から前記フレキシブル配線基板を前記ケースの外側に引き出す収容工程と、
    前記ケースにおいて前記モールド樹脂を配置する位置を外側から視認可能に形成された第2開口部から前記電気光学パネルと前記フレキシブル配線基板との間にモールド樹脂を塗布する塗布工程と、
    前記モールド樹脂を固化させる固化工程と、
    を有することを特徴とする電気光学モジュールの製造方法。
  12. 前記収容工程では、前記フレキシブル配線基板を前記素子基板の縁から離間する方向に曲がった状態で前記第1開口部から外側に引き出し、
    前記塗布工程では、前記モールド樹脂を、少なくとも、前記フレキシブル配線基板と前記素子基板の前記縁との間に設けることを特徴とする請求項11に記載の電気光学モジュールの製造方法。
  13. 請求項1乃至10の何れか一項に記載の電気光学モジュールを備えていることを特徴とする電子機器。
  14. 前記電気光学モジュールに供給される光を出射する光源部と、
    前記電気光学モジュールによって変調された光を投射する投射光学系と、
    を有していることを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
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