JP2014010271A - 現像装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
排出される現像剤量のばらつきを抑えることができる現像装置および画像形成装置を提供する。
【解決手段】
排出口201dが形成された現像槽201、第1搬送部材202、および現像ローラ204を備える現像装置200に、排出口201dを囲む現像槽201の一部分とともに、側壁部に排出口201dが位置し、かつ下端部が開口した中空体を形成する案内部材209であって、第1搬送部材202によって搬送される現像剤の一部を、該中空体の下端部の開口を介して上側に案内して、排出口201dから排出させる案内部材209と、該中空体の下端部の開口の一部を塞ぐ飛散排出抑制部材213と、を設ける。
【選択図】 図5

Description

本発明は、現像装置および画像形成装置に関する。
従来から、トナーとキャリアとからなる2成分現像剤を用いる現像装置および該現像装置を用いて画像を形成する画像形成装置が広く知られている。画像形成の際には、トナーは記録用紙に定着して消費されるが、キャリアはほとんどが消費されずに現像装置内に残る。したがって、現像装置にトナーのみを補給してキャリアを繰り返し使用すると、キャリアが摩耗劣化し、その結果、形成される画像の画質が劣化してしまう。
このような問題を解決するための装置として、特許文献1,2には、劣化したキャリアを新しいキャリアに交換可能な現像装置が記載されている。特許文献1,2に記載の現像装置は、トナーと新しいキャリアとからなる2成分現像剤を貯留する補給装置と接続され、この補給装置から少量ずつ2成分現像剤を補給しつつ、トナーと劣化したキャリアとからなる2成分現像剤を少量ずつ排出している。また、特許文献1,2に記載の現像装置は、排出する2成分現像剤の量が不所望に増加するのを防ぐための機構を、それぞれ備えている。この機構により、特許文献1,2に記載の現像装置は、補給される2成分現像剤の量に比べて排出される2成分現像剤の量が多くなるのを防いでいる。
具体的には、特許文献1に記載の現像装置は、2成分現像剤を貯留する現像槽と、現像剤を像担持体(感光体)に供給するための現像ローラと、現像槽内の2成分現像剤を現像ローラへと搬送するための、回転軸部材および螺旋羽根からなるオーガスクリューとを備えており、劣化したキャリアを排出するための排出口が現像槽に形成される。オーガスクリューは、回転軸部材の軸線方向において、排出口に臨む部分を含む広い範囲において、螺旋羽根が設けられない部分が形成される。これによって、特許文献1に記載の現像装置は、排出口付近で螺旋羽根によって2成分現像剤が飛散し、2成分現像剤の排出量が不所望に多くなってしまうのを防いでいる。
また、特許文献2に記載の現像装置は、2成分現像剤を貯留する現像槽と、現像剤を像担持体(感光体)に供給するための現像ローラと、現像槽内の2成分現像剤を現像ローラへと搬送するための、回転軸部材および螺旋羽根からなるオーガスクリューとを備えており、劣化したキャリアを排出するための排出口が、現像槽の、オーガスクリューによる搬送方向下流側部分に形成される。これによって、特許文献2に記載の現像装置は、現像槽において搬送される2成分現像剤が滞留し易い部分である、現像槽の搬送方向下流側部分で、劣化したキャリアを排出することができ、排出口付近で螺旋羽根によって2成分現像剤が飛散し、2成分現像剤の排出量が不所望に多くなってしまうのを防いでいる。
特開2009−58649号公報 特開2009−63991号公報
現像槽内のトナー濃度は、画像形成装置が形成しようとする画像の印字率に応じて制御される。具体的には、印字率の大きい画像(高カバレッジ画像)を形成しようとする際には、現像槽内のトナー濃度が高くなるように、補給装置からの2成分現像剤の供給量が多く制御され、印字率の小さい画像(高カバレッジ画像)を形成しようとする際には、現像槽内のトナー濃度が低くなるように、補給装置からの2成分現像剤の供給量が少なく制御される。補給装置からの2成分現像剤の供給量が少ないと現像槽内の2成分現像剤量は、比較的少なくなる。
現像槽内の2成分現像剤量が少ないと、現像槽内で、オーガスクリューによって2成分現像剤が大きく舞い散ることがある。特許文献1に記載の現像装置は、現像槽の排出口付近に螺旋羽根が設けられていないけれども、現像槽内の2成分現像剤量が少なく、その結果、排出口から離れた位置に設けられる螺旋羽根によって2成分現像剤が大きく舞い散ると、排出口から2成分現像剤が不所望に流出してしまう。また、特許文献1に記載の現像装置は、排出口付近に螺旋羽根が設けられていないことにより、2成分現像剤の滞留が生じ易いという問題もある。
特許文献2に記載の現像装置は、2成分現像剤が滞留し易い、現像槽の搬送方向下流側部分に排出口が設けられているけれども、現像槽内の2成分現像剤量が少ないと、滞留する2成分現像剤量が減り、オーガスクリューによって飛散した2成分現像剤が排出口から不所望に流出してしまう。
また、上記のような、現像槽内の2成分現像剤量が少ないときに2成分現像剤が舞い散るという問題の他にも、2成分現像剤中のトナーやキャリアが劣化すると、2成分現像剤の流動性が低下し、オーガスクリューによって搬送される2成分現像剤の表面が波打つという問題も生じる。特許文献1,2に記載の現像装置は、このような2成分現像剤の表面の波打ち現象には対応することができていない。具体的には、特許文献1,2に記載の現像装置において、2成分現像剤の流動性が低下し、搬送される2成分現像剤の表面が波打つと、波の高さが高い部分では多量の2成分現像剤が排出され、波の高さが低い部分では少量の2成分現像剤が排出されるというように、排出される2成分現像剤量にばらつきが生じてしまう。排出される2成分現像剤量にばらつきが生じると、補給される2成分現像剤量とのバランスが取れなくなり、良好な画像が形成できなくなってしまう。
本発明は、上記のような課題を解決するためのものであり、排出される現像剤量のばらつきを抑えることができる現像装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明は、像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
現像剤を貯留する現像槽であって、該現像槽の底部を下とし、該現像槽の天井部を上とする上下方向において現像剤面が所定の高さを超えたときに、一部の現像剤を該現像槽の外へ排出するための排出口が形成された現像槽と、
前記現像槽内において、現像剤を、前記上下方向に交差する搬送方向に搬送する搬送部材と、
前記排出口を囲む前記現像槽の一部分とともに、前記現像槽内に中空体を構成する案内部材と、
前記現像槽内において、前記排出口よりも前記上下方向下方に設けられる飛散排出抑制部材と、を備え、
前記中空体は、側壁部に前記排出口が位置し、かつ前記上下方向における下端部が開口した中空体であり、
前記飛散排出抑制部材は、前記中空体の前記下端部の開口の一部に対向し、
前記案内部材は、前記搬送部材によって前記搬送方向に搬送される現像剤の一部を、前記開口を介して前記上下方向上側に案内して、前記排出口から排出させることを特徴とする現像装置である。
また本発明は、前記案内部材は、
前記搬送方向に垂直に延び、前記排出口よりも前記搬送方向上流側に設けられる上流板と、
前記搬送方向に垂直に延び、前記排出口よりも前記搬送方向下流側に設けられる下流板と、
前記搬送方向に延び、前記上流板と前記下流板とを接続する接続板とを含むことを特徴とする。
また本発明は、前記上下方向における前記上流板の下端部は、前記排出口の前記上下方向における下端部よりも前記上下方向上側に位置し、
前記飛散排出抑制部材は、前記上流板よりも前記上下方向下方において、前記上流板から離間しており、前記上下方向上側に現像剤を担持可能に設けられることを特徴とする。
また本発明は、前記搬送方向における前記飛散排出抑制部材の中心部は、前記排出口よりも前記搬送方向上流側に位置することを特徴とする。
また本発明は、前記飛散排出抑制部材は、前記搬送方向における中心部と下流端との間において、前記上流板と対向することを特徴とする。
また本発明は、前記搬送部材は、回転軸部材と、該回転軸部材を取り巻く螺旋羽根であって、該回転軸部材が軸線まわりに回転するのに伴って回転して、現像剤を搬送する螺旋羽根と、を含み、
前記螺旋羽根は、前記排出口よりも前記搬送方向上流側において、多重螺旋構造を有することを特徴とする。
また本発明は、前記螺旋羽根は、前記排出口に臨まない位置に設けられる大径螺旋羽根と、前記排出口に臨む位置に設けられ、前記大径螺旋羽根よりも外径が小さい小径螺旋羽根とを含むことを特徴とする。
また本発明は、電子写真方式の画像形成装置において、
前記現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、現像槽内において搬送方向に搬送される現像剤の一部は、該現像槽内の現像剤の嵩が増したときに、案内部材と現像槽とによって形成される中空体の下端部の開口を経て、該中空体の内側を通り、上下方向上側に移動する。このとき、上下方向上側に移動する現像剤は、該現像剤の自重や、中空体の外側にある現像剤の重さによって生じる押圧力によって、現像剤面が平坦化される。したがって、現像剤の流動性が低下し、搬送方向に搬送される現像剤の現像剤面が波打っている場合であっても、上下方向上側に移動する現像剤の現像剤面の、上下方向における高低差は抑えられ、現像剤面の高低差が抑えられた状態で、上下方向上側に移動する現像剤の一部が排出口から排出される。これにより、搬送方向に搬送される現像剤の現像剤面が波打っている場合であっても、排出口から排出される現像剤量のばらつきを抑えることができる。
また、案内部材によって形成される中空体の下端部の開口の一部には、飛散排出抑制部材が対向している。したがって、現像槽内の現像剤の嵩が減り、搬送部材によって現像剤が飛散したときに、飛散した現像剤が中空体の下端部の開口に入り難くなっており、その結果、現像槽内から現像剤が不所望に排出されることを抑制することができる。
また本発明によれば、案内部材の上流板は、搬送方向に垂直に延びるので、搬送部材によって搬送される現像剤を滞留させ易く、これによって、搬送される現像剤の現像剤面が波打っている場合に、該現像剤面の上下方向における高低差を抑えることができる。また、案内部材の下流板は、搬送方向に垂直に延びるので、搬送方向とは逆方向に現像剤が移動した場合に、該現像剤を堰き止め、排出口から不所望に現像剤が排出されるのを防ぐことができる。また、案内部材の接続板は搬送方向に延びるので、搬送方向に搬送される現像剤の流れを阻害することがない。
また本発明によれば、現像槽内の現像剤の嵩が小さいときに、現像剤の飛散による現像槽からの現像剤の不所望な排出を抑制しつつ、現像槽内の現像剤の嵩が大きいときに、排出口を介して現像剤を速やかに現像槽から排出し、現像剤の圧縮による劣化を抑制することができる。
また本発明によれば、搬送方向上流側から飛散してきた現像剤を、飛散排出抑制部材上に担持された現像剤によって堰き止めることができ、現像剤の飛散による、現像槽からの現像剤の不所望な排出をより抑制することができる。
また本発明によれば、飛散排出抑制部材上に担持された現像剤と上流板との間の距離が小さくなるので、現像剤の飛散による、現像槽からの現像剤の不所望な排出をより抑制することができる。
また本発明によれば、排出口よりも搬送方向上流側に多重螺旋構造の螺旋羽根が設けられるので、現像剤面が波打っている場合に、隣接する波の頂点間隔(波のピッチ)を狭くすることができ、その結果、案内部材によって現像剤面を平坦化させ易くすることができる。
また本発明によれば、搬送部材において排出口に臨む位置に小径螺旋羽根が設けられ、排出口に臨まない位置に大径螺旋羽根が設けられる。小径螺旋羽根および大径螺旋羽根は、回転の際の摩擦によって現像剤を上下方向に変位させ、これが現像剤面の波打ちの要因となるが、外径が比較的小さい小径螺旋羽根は、現像剤面からの距離が比較的遠く、現像剤面の波打ちを比較的生じさせ難い。したがって、小径螺旋羽根は、現像剤面の波打ちを抑えつつ、現像槽内の現像剤面から下方に離れた現像剤に滞留が生じないように、該現像剤を搬送することができる。
また本発明によれば、現像装置は、現像槽から排出される現像剤量のばらつきを抑えることができるので、現像槽に補給される現像剤量と現像槽から排出される現像剤量とのバランスをとることができ、その結果、高画質の画像を形成することが可能になる。
画像形成装置100の構成を示す模式図である。 現像剤カートリッジ300の構成を示す模式図である。 図2に示す線III−IIIを切断面線とする現像剤カートリッジ300の断面図である。 現像装置200の構成を示す模式図である。 図4に示す線V−Vを切断面線とする現像装置200の断面図である。 図5に示す線VI−VIを切断面線とする現像装置200の断面図である。 図6に示す線VII−VIIを切断面線とする現像装置200の断面図である。 図7で示す断面に対して垂直な方向に見たときの現像装置200の外観図である。 案内部材209の斜視図である。 図7の一部を拡大して示す図である。 上流板209aおよび飛散排出抑制部材213の効果を説明するための図である。 上流板209aおよび飛散排出抑制部材213の効果を説明するための図である。 現像装置200の第2の変形例の、排出口201d付近の様子を示す図である。
はじめに、本発明に係る現像装置200を備える画像形成装置100の全体的な構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す模式図である。画像形成装置100は、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能を併せ持つ複合機であり、伝達される画像情報に応じて、記録媒体上にフルカラーまたはモノクロの画像を形成する。画像形成装置100は、コピアモード(複写モード)、プリンタモード、およびファクシミリモードという3種の印刷モードを有しており、図示しない操作部からの操作入力、パーソナルコンピュータ、携帯端末装置、情報記録媒体、メモリ装置を用いた外部機器などからの印刷ジョブの受信に応じて、図示しない制御ユニット部によって、印刷モードが選択される。
画像形成装置100は、トナー像形成部20と、転写部30と、定着部40と、記録媒体供給部50と、排出部60と、図示しない制御ユニット部とを含む。トナー像形成部20は、感光体ドラム21b,21c,21m,21yと、帯電部22b,22c,22m,22yと、露光ユニット23と、現像装置200b,200c,200m,200yと、クリーニングユニット25b,25c,25m,25yと、現像剤カートリッジ300b,300c,300m,300yと、現像剤供給パイプ250b,250c,250m,250yとを含む。転写部30は、中間転写ベルト31と、駆動ローラ32と、従動ローラ33と、中間転写ローラ34b,34c,34m,34yと、転写ベルトクリーニングユニット35と、転写ローラ36とを含む。
感光体ドラム21、帯電部22、現像装置200、クリーニングユニット25、現像剤カートリッジ300、現像剤供給パイプ250、および中間転写ローラ34は、カラー画像情報に含まれるブラック(b)、シアン(c)、マゼンタ(m)、およびイエロー(y)の各色の画像情報に対応するために、それぞれ4つずつ設けられる。本明細書中において、各色に応じて4つずつ設けられる各部材を区別する場合は、各部材を表す数字の末尾に各色を表すアルファベットを付して参照符号とし、各部材を総称する場合は、各部材を表す数字のみを参照符号とする。
感光体ドラム21は、図示しない駆動部によって軸線回りに回転可能に支持され、図示しない導電性基体と、この導電性基体の表面に形成される光導電層とを含む。導電性基体は種々の形状を採ることができ、たとえば、円筒状、円柱状、薄膜シート状などを挙げることができる。光導電層は、光を照射されることで導電性を示す材料によって形成される。感光体ドラム21としては、たとえば、アルミニウムで形成された円筒状部材(導電性基体)と、この円筒状部材の外周面上に形成される、アモルファスシリコン(a−Si)、セレン(Se)、または有機光半導体(OPC)からなる薄膜(光導電層)とを含むものを用いることができる。
帯電部22、現像装置200、およびクリーニングユニット25は、感光体ドラム21の回転方向回りに、この順序で配置され、帯電部22は、現像装置200およびクリーニングユニット25よりも鉛直方向下方に配置される。
帯電部22は、感光体ドラム21表面を所定の極性および電位に帯電させる装置である。帯電部22は、感光体ドラム21に臨む位置に、感光体ドラム21の長手方向に沿って設置される。接触帯電方式の場合、帯電部22は、感光体ドラム21表面に接するように設置される。非接触帯電方式の場合、帯電部22は、感光体ドラム21表面から離隔するように設置される。
帯電部22は、現像装置200、クリーニングユニット25などとともに、感光体ドラム21の周囲に設置される。帯電部22は、現像装置200、クリーニングユニット25などよりも、感光体ドラム21に近い位置に設置されることが好ましい。これによって、感光体ドラム21の帯電不良の発生を確実に防止することができる。
帯電部22としては、ブラシ型帯電装置、ローラ型帯電装置、コロナ放電装置、イオン発生装置などを使用できる。ブラシ型帯電装置およびローラ型帯電装置は、接触帯電方式の帯電装置である。ブラシ型帯電装置には、帯電ブラシを用いるもの、磁気ブラシを用いるものなどがある。コロナ放電装置およびイオン発生装置は、非接触帯電方式の帯電装置である。コロナ放電装置には、ワイヤ状の放電電極を用いるもの、鋸歯状の放電電極を用いるもの、針状の放電電極を用いるものなどがある。
露光ユニット23は、露光ユニット23から出射される光が、帯電部22と現像装置200との間を通過して感光体ドラム21の表面に照射されるように配置される。露光ユニット23は、帯電状態にある感光体ドラム21b,21c,21m,21y表面に、各色の画像情報に対応するレーザ光をそれぞれ照射することによって、感光体ドラム21b,21c,21m,21yそれぞれの表面に、各色の画像情報に対応する静電潜像を形成する。露光ユニット23には、たとえば、レーザ照射部および複数の反射ミラーを備えるレーザスキャニングユニット(LSU)を使用できる。露光ユニット23としては、LED(Light Emitting Diode)アレイ、液晶シャッタと光源とを適宜組み合わせたユニットなどを用いてもよい。
現像装置200は、感光体ドラム21上に形成された静電潜像をトナーによって現像することで、感光体ドラム21上にトナー像を形成する装置である。現像装置200の鉛直方向上部には、筒状部材である現像剤供給パイプ250が接続される。現像装置200の詳細については後述する。
現像剤カートリッジ300は、現像装置200よりも鉛直方向上方に配され、未使用のトナーおよびキャリアからなる2成分現像剤を貯蔵する。現像剤カートリッジ300の鉛直方向下部には現像剤供給パイプ250が接続される。現像剤カートリッジ300は、現像剤供給パイプ250を介して、現像装置200へ2成分現像剤を供給する。現像剤カートリッジ300の詳細については後述する。
クリーニングユニット25は、感光体ドラム21から中間転写ベルト31にトナー像が転写された後に、感光体ドラム21の表面に残留するトナーを除去し、感光体ドラム21の表面を清浄化する部材である。クリーニングユニット25としては、たとえば、トナーを掻き取るための板状部材と、掻き取ったトナーを回収する容器状部材とが用いられる。
トナー像形成部20によれば、帯電部22によって均一な帯電状態にある感光体ドラム21の表面に、露光ユニット23から画像情報に応じたレーザ光が照射されて静電潜像が形成される。感光体ドラム21上の静電潜像に現像装置200からトナーが供給されることでトナー像が形成される。このトナー像は後述する中間転写ベルト31に転写される。トナー像が中間転写ベルト31に転写された後に、感光体ドラム21表面に残留するトナーは、クリーニングユニット25によって除去される。
中間転写ベルト31は、感光体ドラム21の鉛直方向上方に配置される無端ベルト状部材である。中間転写ベルト31は、駆動ローラ32と従動ローラ33とによって張架されてループ状の経路を形成し、矢符A4方向に移動する。
駆動ローラ32は、図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。駆動ローラ32は、その回転によって、中間転写ベルト31を矢符A4方向へ移動させる。従動ローラ33は、駆動ローラ32の回転に従動して回転可能に設けられ、中間転写ベルト31が弛まないように、中間転写ベルト31に一定の張力を発生させる。
中間転写ローラ34は、中間転写ベルト31を介して感光体ドラム21に圧接し、かつ図示しない駆動部によってその軸線回りに回転可能に設けられる。中間転写ローラ34としては、たとえば、直径8mm〜10mmの金属(たとえば、ステンレス)ローラの表面に、導電性の弾性部材が形成されたものを用いることができる。中間転写ローラ34は、転写バイアスを印加する図示しない電源が接続され、感光体ドラム21表面のトナー像を中間転写ベルト31に転写する機能を有する。
転写ローラ36は、中間転写ベルト31を介して駆動ローラ32に圧接し、図示しない駆動部によって軸線回りに回転可能に設けられる。転写ローラ36と駆動ローラ32との圧接部(転写ニップ部)において、中間転写ベルト31に担持されて搬送されるトナー像は、後述する記録媒体供給部50から送給される記録媒体に転写される。
転写ベルトクリーニングユニット35は、中間転写ベルト31を介して従動ローラ33に対向し、中間転写ベルト31のトナー像担持面に接触するように設けられる。転写ベルトクリーニングユニット35は、記録媒体へのトナー像の転写後に、中間転写ベルト31表面のトナーを除去し回収するために設けられる。記録媒体へのトナー像の転写後に中間転写ベルト31にトナーが付着したまま残っていると、中間転写ベルト31の移動によって、残留トナーが転写ローラ36に付着するおそれがある。転写ローラ36にトナーが付着すると、該トナーは、次に転写する記録媒体の裏面を汚染してしまう。
転写部30によれば、中間転写ベルト31が感光体ドラム21に接しながら移動するとき、中間転写ローラ34に、感光体ドラム21表面のトナーの帯電極性とは逆極性の転写バイアスが印加され、感光体ドラム21の表面に形成されたトナー像は、中間転写ベルト31上へ転写される。感光体ドラム21y、感光体ドラム21m、感光体ドラム21c、感光体ドラム21bでそれぞれ形成される各色のトナー画像が、中間転写ベルト31上に、この順番で順次重ねて転写されることによって、フルカラートナー像が形成される。中間転写ベルト31に転写されたトナー像は、中間転写ベルト31の移動によって転写ニップ部に搬送され、転写ニップ部において、記録媒体に転写される。トナー像が転写された記録媒体は、後述する定着部40に搬送される。
記録媒体供給部50は、給紙ボックス51と、ピックアップローラ52a,52bと、搬送ローラ53a,53bと、レジストローラ54と、給紙トレイ55とを含む。給紙ボックス51は、画像形成装置100の鉛直方向下部に設けられ、画像形成装置100内部において記録媒体を貯留する容器状部材である。給紙トレイ55は、画像形成装置100外壁面に設けられ、画像形成装置100外部において記録媒体を貯留するトレイ状部材である。記録媒体としては、普通紙、カラーコピー用紙、オーバーヘッドプロジェクタ用シート、葉書などがある。
ピックアップローラ52aは、給紙ボックス51に貯留される記録媒体を1枚ずつ取り出し、用紙搬送路A1に送給する部材である。搬送ローラ53aは互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材であり、用紙搬送路A1において記録媒体をレジストローラ54に向けて搬送する。ピックアップローラ52bは、給紙トレイ55に貯留される記録媒体を1枚ずつ取り出し、用紙搬送路A2に送給する部材である。搬送ローラ53bは互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材であり、用紙搬送路A2において記録媒体をレジストローラ54に向けて搬送する。
レジストローラ54は、互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材であり、搬送ローラ53a,53bから送給される記録媒体を、中間転写ベルト31に担持されるトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、転写ニップ部に送給する。
記録媒体供給部50によれば、中間転写ベルト31に担持されるトナー像が転写ニップ部に搬送されるのに同期して、給紙ボックス51または給紙トレイ55から記録媒体が転写ニップ部に送給され、この記録媒体にトナー像が転写される。
定着部40は、加熱ローラ41および加圧ローラ42を備える。加熱ローラ41は、所定の定着温度となるように制御される。加圧ローラ42は、加熱ローラ41に圧接するローラである。加熱ローラ41は、加圧ローラ42とともに記録媒体を加熱しながら挟持することにより、トナー像を構成するトナーを溶融させて記録媒体上に定着させる。トナー像が定着した記録媒体は、後述する排出部60に搬送される。
排出部60は、搬送ローラ61と、排出ローラ62と、排出トレイ63とを含む。搬送ローラ61は、定着部40よりも鉛直方向上方において、互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材である。搬送ローラ61は、画像が定着した記録媒体を排出ローラ62に向けて搬送する。
排出ローラ62は、互いに圧接するように設けられる一対のローラ状部材である。排出ローラ62は、片面印刷の場合、片面の印刷が完了した記録媒体を排出トレイ63に排出する。排出ローラ62は、両面印刷の場合、片面の印刷が完了した記録媒体を、用紙搬送路A3を介してレジストローラ54へ搬送し、両面の印刷が完了した記録媒体を排出トレイ63に排出する。排出トレイ63は、画像形成装置100の鉛直方向上面に設けられ、画像が定着した記録媒体を貯留する。
画像形成装置100は、図示しない制御ユニット部を含む。制御ユニット部は、たとえば、画像形成装置100の内部空間における鉛直方向上部に設けられ、記憶部と演算部と制御部とを含む。記憶部には、画像形成装置100の鉛直方向上面に配置される図示しない操作パネルを介した各種設定値、画像形成装置100内部の各所に配置される図示しないセンサなどからの検知結果、外部機器からの画像情報などが入力される。また、記憶部には、各種処理を実行するプログラムが書き込まれる。各種処理とは、たとえば、記録媒体判定処理、付着量制御処理、定着条件制御処理などである。
記憶部には、この分野で常用されるものを使用でき、たとえば、リードオンリィメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ハードディスクドライブ(HDD)などが挙げられる。外部機器には、画像情報の形成または取得が可能であり、かつ画像形成装置100に電気的に接続可能な電気、電子機器を使用でき、たとえば、コンピュータ、デジタルカメラ、テレビジョン受像機器、ビデオレコーダ、DVD(Digital Versatile Disc)レコーダ、HDDVD(High-Definition Digital Versatile Disc)レコーダ、ブルーレイディスクレコーダ、ファクシミリ装置、携帯端末装置などが挙げられる。
演算部は、記憶部に書き込まれる各種データ(画像形成命令、検知結果、画像情報など)および各種処理のプログラムを取り出し、各種判定を行う。制御部は、演算部の判定結果に応じて画像形成装置100に設けられる各装置に制御信号を送付し、動作制御を行う。
制御部および演算部は中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)を備えるマイクロコンピュータ、マイクロプロセッサなどによって実現される処理回路を含む。制御ユニット部は、この処理回路とともに主電源を含み、電源は制御ユニット部だけでなく、画像形成装置100に設けられる各装置にも電力を供給する。
図2は、現像剤カートリッジ300の構成を示す模式図である。図3は、図2に示す線III−IIIを切断面線とする現像剤カートリッジ300の断面図である。現像剤カートリッジ300は、現像剤供給パイプ250を介して、現像装置200へ2成分現像剤を供給する装置である。現像剤カートリッジ300は、現像剤収容容器301と、現像剤汲み上げ部材302と、現像剤排出部材303と、現像剤排出容器304とを含む。
現像剤収容容器301は、略半円柱状の内部空間を有する容器状部材であり、該内部空間において、現像剤汲み上げ部材302を回転自在に支持し、未使用のトナーおよびキャリアからなる2成分現像剤を収容する。なお、現像剤収容容器301内の2成分現像剤における、キャリアに対するトナーの混合率(トナー濃度)は、現像装置200内の2成分現像剤と比較して、高く設定されている。
現像剤排出容器304は、現像剤収容容器301の長手方向に沿って設けられる略半円柱状の内部空間を有する容器状部材であり、該内部空間において、現像剤排出部材303を回転自在に支持する。現像剤収容容器301の内部空間と現像剤排出容器304の内部空間とは、現像剤収容容器301の長手方向に沿って形成される連通口305を介して連通する。
現像剤排出容器304は、その鉛直方向下部に、排出口306が形成される。現像剤排出容器304には、排出口306において、現像剤供給パイプ250が接続される。
現像剤汲み上げ部材302は、回転軸302aと、基体302bと、摺動部302cとを含む。回転軸302aは、現像剤収容容器301の長手方向に沿って延びる円柱状の部材である。基体302bは、現像剤収容容器301の長手方向に沿って延びる板状の部材であり、その幅方向および厚さ方向の中央部において、回転軸302aに取り付けられる。摺動部302cは、基体302bの幅方向両端部に取り付けられる可撓性を有する部材であり、たとえば、ポリエチレンテレフタレート(PET)から形成される。現像剤汲み上げ部材302は、回転軸302aがその軸線回りに回転するのに伴って基体302bが回転運動し、これによって基体302bの幅方向両端部に設けられる摺動部302cが現像剤収容容器301の内壁面を摺擦することで、現像剤収容容器301内の2成分現像剤を、現像剤排出容器304へ汲み上げる。
現像剤排出部材303は、現像剤排出容器304内の2成分現像剤を攪拌しながら排出口306に向けて搬送する部材である。現像剤排出部材303は、円柱状部材である排出回転軸303aと、この排出回転軸303aを螺旋状に取り巻いて設けられる部材である排出羽根303bとを含む、オーガスクリュー状部材である。
現像剤カートリッジ300によれば、現像剤収容容器301内の未使用の2成分現像剤が、現像剤汲み上げ部材302によって現像剤排出容器304に汲み上げられる。そして、現像剤排出容器304に汲み上げられた2成分現像剤は、現像剤排出部材303が回転することで、該現像剤排出部材303の排出羽根303bによって、排出口306に搬送される。排出口306に搬送された2成分現像剤は、この排出口306から現像剤排出容器304外へ排出され、現像剤供給パイプ250を介して、現像装置200に供給される。
なお、画像形成装置100では、現像剤カートリッジ300からトナーおよびキャリアが現像装置200に同時に補給されるように構成されているけれども、現像剤カートリッジ300の代わりにトナーカートリッジおよびキャリアカートリッジを設け、トナーおよびキャリアが現像装置200にそれぞれ個別に補給されるように構成されてもよい。
図4は、現像装置200の構成を示す模式図である。図5は、図4に示す線V−Vを切断面線とする現像装置200の断面図である。図6は、図5に示す線VI−VIを切断面線とする現像装置200の断面図である。図7は、図6に示す線VII−VIIを切断面線とする現像装置200の断面図である。図8は、図7で示す断面に対して垂直な方向に見たときの現像装置200の外観図である。
現像装置200は、感光体ドラム21の表面にトナーを供給することで、感光体ドラム21の表面に形成された静電潜像を現像する装置である。現像装置200は、現像槽201と、第1搬送部材202と、第2搬送部材203と、現像ローラ204と、現像槽カバー205と、ドクターブレード206と、隔壁207と、トナー濃度検知センサ208と、案内部材209と、廃現像剤搬送容器210と、廃現像剤搬送部材211と、廃現像剤回収容器212と、飛散排出抑制部材213とを含む。
現像槽201は、側壁部201a,201bと底壁部201cとによって内部空間が形成される部材であり、該内部空間にトナーとキャリアとからなる2成分現像剤を貯留する。側壁部201a,201bと底壁部201cとは一体成形されていてもよいし、別部材であってもよい。現像槽201は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合合成樹脂)などの樹脂材料から形成される。
現像槽201には、その鉛直方向上方に現像槽カバー205が設けられ、内部空間に、第1搬送部材202、第2搬送部材203、現像ローラ204、ドクターブレード206、隔壁207、および案内部材209が設けられる。また、現像槽201の鉛直方向下部(底部)には、トナー濃度検知センサ208が設けられる。
現像槽201は、感光体ドラム21と現像ローラ204との間に開口部が設けられる。現像ローラ204は、マグネットローラを含み、現像槽201内の2成分現像剤を表面に担持して、担持した2成分現像剤に含まれるトナーを感光体ドラム21へ供給する。現像ローラ204には、図示しない電源が接続され、現像バイアス電圧が印加される。現像ローラ204に担持されたトナーは、感光体ドラム21近傍において、現像バイアス電圧による静電気力によって、感光体ドラム21へ移動する。
ドクターブレード206は、現像ローラ204の軸線方向に延びる矩形板状部材であり、その幅方向の一端が現像槽201に固定され、かつ他端が現像ローラ204の表面に対して間隔を空けて設けられる。ドクターブレード206と現像ローラ204との間隔(ドクターギャップ)は、たとえば0.4mm〜2.0mmである。ドクターブレード206は、現像ローラ204の表面に対して間隔を空けて設けられることで、現像ローラ204に担持される2成分現像剤の量を所定量に規制する。ドクターブレード206の材料としては、ステンレス鋼、アルミニウム、合成樹脂などが挙げられる。
隔壁207は、現像槽201の幅方向略中央部において、現像槽201の長手方向に沿って延びる形状の部材である。隔壁207は、現像槽201の底壁部201cと現像槽カバー205との間にわたって設けられ、かつ、長手方向両端部が現像槽201の側壁部201a,201bから離間するように設けられる。隔壁207によって、現像槽201の内部空間は、第1搬送路Pと、第2搬送路Qと、第1連通路Rと、第2連通路Sとに区分されている。
第2搬送路Qは、隔壁207の長手方向に沿って延びる略半円柱状の空間であって、現像ローラ204に臨む空間である。第1搬送路Pは、隔壁207の長手方向に沿って延びる略半円柱状の空間であって、隔壁207を挟んで第2搬送路Qに対向する空間である。第1連通路Rは、隔壁207の長手方向一端部207a側において、第1搬送路Pと第2搬送路Qとを連通する空間である。第2連通路Sは、隔壁207の長手方向他端部207b側において、第1搬送路Pと第2搬送路Qとを連通する空間である。
現像槽201の底壁部201cには、現像槽201の底部を下方とし、現像槽201の天井部を上方とする第1方向Z(上下方向)において2成分現像剤面が所定の高さを超えたときに一部の2成分現像剤を現像槽201の外へ排出するための排出口201dが形成される。現像装置200において、排出口201dは、第1搬送路Pの、第1連通路Rに連なる部分に臨んで形成される。また、現像装置200において、第1方向Zは鉛直方向である。
現像槽カバー205は、現像槽201の天井部であり、現像槽201の鉛直方向上方に着脱自在に設けられ、供給口部205aを有する。現像槽カバー205には、供給口部205aにおいて、現像剤供給パイプ250が接続される。供給口部205aは、現像槽201に2成分現像剤を供給するための開口が形成される開口部であり、現像剤カートリッジ300に収容されている2成分現像剤は、現像剤供給パイプ250および該開口を経て、現像槽201内に供給される。
供給口部205aは、第1搬送路Pの鉛直方向上方において第2連通路Sの近傍に設けられる。より詳細には、供給口部205aに形成される開口が、第1搬送路Pに臨み、かつ、隔壁207の長手方向において第2連通路Sと同じ位置となるように設けられる。
第1搬送部材202は、第1搬送路P内に設けられる。第1搬送部材202は、隔壁207の長手方向他端部207b側から長手方向一端部207a側へ向けて、現像槽201内の2成分現像剤を搬送する。以下では、第1搬送部材202による2成分現像剤の搬送方向を、第2方向X1と称する。第2方向X1は、第1方向Zに垂直に交差する方向であり、第2連通路Sから第1連通路Rへ向かう方向でもある。なお、第1方向Zと第2方向X1とに垂直な方向を、「第3方向Y」と称する。
第1搬送部材202は、第1回転軸部材202aと、第1螺旋羽根202bと、第1ギア202cとを含むオーガスクリュー状部材である。第1回転軸部材202aは、直径4mm〜10mmの円柱状部材であり、第2方向X1下流端において、第1ギア202cと接続される。第1回転軸部材202aは、現像槽201の側壁部201aに固定される図示しない軸受および現像槽201の側壁部201bに固定される図示しない軸受によって、軸線まわりに回転自在に支持される。第1回転軸部材202aの側面には、この側面を螺旋状に取り巻く形状の部材である第1螺旋羽根202bが設けられる。
第1回転軸部材202a、第1螺旋羽根202b、および第1ギア202cは、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂、ポリアセタールなどの樹脂材料から形成される。また、第1回転軸部材202aは、SUSやSUMなどの金属材料から形成されてもよい。第1回転軸部材202aおよび第1螺旋羽根202bは、同一の材料から一体成形されることが好ましい。
このような第1搬送部材202は、画像形成装置100が備える図示しないモータなどの回転駆動源によって、第1ギア202cを介して、第1回転軸部材202aの軸線まわりに、150rpm〜600rpmで回転する。このとき、第1螺旋羽根202bが第1回転軸部材202aの軸線を中心として回転運動する。具体的には、第1螺旋羽根202bの第1方向Z最上部に位置する部分が、隔壁207から遠ざかり、現像槽201の底壁部201cに近づく回転方向Gに回転運動する。このような回転運動の結果、第1搬送路Pに貯留される2成分現像剤は、第2方向X1下流側に搬送される。上述したように、現像槽カバー205の供給口部205aは、第1搬送路Pの鉛直方向上方において第2連通路Sの近傍に形成されるので、現像剤カートリッジ300内の未使用の2成分現像剤は、まず、第1搬送路Pに供給され、その後、第1搬送部材202によって、第1搬送路Pの第2方向X1下流側に搬送されることになる。
第1螺旋羽根202bは、第2方向X1において排出口201dに臨まない位置に設けられる大径螺旋羽根202ba,202bb,202bcと、排出口201dに臨む位置に設けられ、大径螺旋羽根202ba,202bb,202bcよりも外径が小さい小径螺旋羽根202bdとを含む。小径螺旋羽根202bdよりも第2方向X1下流側に大径螺旋羽根202bcが設けられ、第2方向X1上流側に大径螺旋羽根202bbが設けられ、さらにその上流側に大径螺旋羽根202baが設けられる。大径螺旋羽根202ba,202bb,202bcの外径Lは、たとえば20mm〜30mmであり、小径螺旋羽根202bdの外径Lは、たとえば7mm〜12mmである。
大径螺旋羽根202bbは、多重螺旋構造となっている。ここで、多重螺旋構造とは、第1回転軸部材202aの軸線方向において同じ位置、かつ第1回転軸部材202aの周方向において異なる位置で、複数の螺旋羽根が、第1回転軸部材202aの側面を取り巻いている構造を指す。現像装置200において、大径螺旋羽根202bbは、2つの螺旋羽根を含む2重螺旋構造であるが、3重以上の螺旋構造であることがより好ましい。また、現像装置200において、大径螺旋羽根202bbの第2方向X1における長さは、排出口201dの第2方向X1における長さ(後述する図10に示す長さL)よりも大きいことが好ましい。
第2搬送部材203は、第2搬送路Q内に設けられる。第2搬送部材203は、隔壁207の長手方向一端部207a側から長手方向他端部207b側へ向けて、現像槽201内の2成分現像剤を搬送する。以下では、第2搬送部材203による2成分現像剤の搬送方向を、方向X2と称する。
第2搬送部材203は、第2回転軸部材203aと、第2螺旋羽根203bと、第2ギア203cとを含むオーガスクリュー状部材である。第2回転軸部材203aは、直径4mm〜10mmの円柱状部材であり、方向X2上流端において、第2ギア203cと接続される。第2回転軸部材203aは、現像槽201の側壁部201aに固定される図示しない軸受および現像槽201の側壁部201bに固定される図示しない軸受によって、軸線まわりに回転自在に支持される。
第2回転軸部材203aの側面には、この側面を螺旋状に取り巻く形状の部材である第2螺旋羽根203bが設けられる。第2螺旋羽根203bの外径Lは、たとえば20mm〜30mmである。
第2回転軸部材203a、第2螺旋羽根203b、および第2ギア203cは、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂、ポリアセタールなどの樹脂材料から形成される。また、第2回転軸部材203aは、SUSやSUMなどの金属材料から形成されてもよい。第2回転軸部材203aおよび第2螺旋羽根203bは、同一の材料から一体成形されることが好ましい。
このような第2搬送部材203は、画像形成装置100が備える図示しないモータなどの回転駆動源によって、第2ギア203cを介して、第2回転軸部材203aの軸線まわりに、150rpm〜600rpmで回転する。このとき、第2螺旋羽根203bが第2回転軸部材203aの軸線を中心として回転運動する。具体的には、第2螺旋羽根203bの第1方向Z最上部に位置する部分が、隔壁207から遠ざかり、現像槽201の底壁部201cに近づく回転方向Gに回転運動する。このような回転運動の結果、第2搬送路Qに貯留される2成分現像剤は、方向X2下流側に搬送される。
トナー濃度検知センサ208は、現像槽201の底部において、第2搬送部材203の鉛直方向下方に装着され、センサ面が第2搬送路Qに露出するように設けられる。トナー濃度検知センサ208は、図示しないトナー濃度制御部に電気的に接続される。
トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ208が検知するトナー濃度検知結果に応じて、現像剤カートリッジ300の現像剤排出部材303を回転させ、現像槽201内にトナーを含む2成分現像剤を供給する制御を行う。より具体的には、トナー濃度制御部は、トナー濃度検知センサ208によるトナー濃度検知結果が所定の設定値よりも低いか否かを判断し、低いと判断した場合に、現像剤排出部材303を回転させる回転駆動源に制御信号を送り、現像剤排出部材303を回転させ、現像槽201内に2成分現像剤を供給させる。
トナー濃度検知センサ208には、図示しない電源が接続される。電源は、トナー濃度検知センサ208を駆動させるための駆動電圧、およびトナー濃度検知結果をトナー濃度制御部に出力するための制御電圧を、トナー濃度検知センサ208に印加する。電源によるトナー濃度検知センサ208への電圧の印加は、画像形成装置100の図示しない制御部によって制御される。
トナー濃度検知センサ208としては、一般的なトナー濃度検知センサを使用でき、たとえば、透過光検知センサ、反射光検知センサ、透磁率検知センサなどを使用できる。これらのトナー濃度検知センサの中でも、透磁率検知センサを使用することが好ましい。透磁率検知センサとしては、たとえば、TS−L(商品名、TDK株式会社製)、TS−A(商品名、TDK株式会社製)、TS−K(商品名、TDK株式会社製)などが挙げられる。
案内部材209は、第1搬送路P内に設けられる。案内部材209は、現像槽201の底壁部201cにおける排出口201dを囲む部分とともに中空体を構成する。この中空体は、後述する図11に示す中空体T1や中空体T2のように、側壁部に排出口201dが形成され、かつ、少なくとも第1方向Zにおける下端部が開口した中空体である。現像装置200においては、案内部材209の第1方向Z上端部は現像槽カバー205に接しており、この中空体の第1方向Z上端部は開口していない。ただし、この中空体の第1方向Zにおける長さが、第1搬送部材202の第1螺旋羽根202bによって飛散した2成分現像剤が排出口201dから漏れ出ない程度に充分長い場合、第1方向Z上端部は開口していてもよい。この場合、案内部材209の第1方向Z上端部は、現像槽カバー205から離間する。
案内部材209は、第1搬送部材202によって第2方向X1に搬送される2成分現像剤の一部を第1方向Zに案内して排出口201dから排出させる部材である。より詳細には、第2方向X1に搬送される2成分現像剤の一部は、案内部材209と現像槽201の底壁部201cとによって形成される中空体の第1方向Z下端部の開口を経て、該中空体の内側を通り、第1方向Zにおいて上側へ移動し、該中空体の側壁部に形成される排出口201dから排出される。このとき、第1方向Zに移動する2成分現像剤は、該2成分現像剤の自重や、中空体の外側にある2成分現像剤の重さによって生じる押圧力によって、現像剤面が平坦化される。その結果、2成分現像剤面の、第1方向Zにおける高低差は抑えられ、高低差が抑えられた状態で、2成分現像剤の一部が排出口201dから排出されることになる。
飛散排出抑制部材213は、現像槽201の排出口201dよりも第1方向Z下方に設けられる。飛散排出抑制部材213は、案内部材209によって形成される中空体の第1方向Z下端部の開口の一部を塞ぐ。より詳細には、飛散排出抑制部材213は、この開口の第2方向X1上流側の部分に対向して設けられる。
案内部材209および飛散排出抑制部材213は、たとえば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂などの樹脂材料から形成される。案内部材209および飛散排出抑制部材213は、同一の材料から一体成形されることが好ましい。さらに、これらは、現像槽201の底壁部201cと一体成形されることがより好ましい。
廃現像剤搬送容器210は、排出口201dから排出されたトナーやキャリアを収容し、廃現像剤回収容器212へ導くための容器であり、内部に廃現像剤搬送部材211を備える。廃現像剤搬送容器210は、略L字状に折れ曲がった筒状部材であり、第1筒部210aと、該第1筒部210aに連なる第2筒部210bとを含む。
第1筒部210aは、一端部が排出口201dに臨み、該一端部から第1方向Z下方に延びる。第1筒部210aの内部空間は、排出口201dを介して現像槽201の内部空間と連通する。第2筒部210bは、一端部が第1筒部210aの他端部に連なり、該一端部から第2方向X1に延びる。第2筒部210b内には、該第2筒部210bの底部に沿って、廃現像剤搬送部材211が設けられる。第2筒部210bの内部空間は、該第2筒部210bの底部に形成される第2排出口210baを介して廃現像剤回収容器212の内部空間と連通する。
廃現像剤搬送部材211は、円柱状の回転軸部材と該回転軸部材を螺旋状に取り巻く螺旋羽根とを含むオーガスクリュー状部材である。廃現像剤搬送部材211は、画像形成装置100が備える図示しないモータなどの回転駆動源によって、回転軸部材の軸線まわりに回転する。廃現像剤搬送部材211は、排出口201dから排出され、廃現像剤搬送容器210に収容されたトナーやキャリアを、回転することによって第2排出口210baに向けて搬送し、第2排出口210baから排出させる。
廃現像剤回収容器212は、第2排出口210baから排出されたトナーやキャリアを収容するための容器であり、上部に形成される受入口212aを介して、廃現像剤搬送容器210と連通する。廃現像剤回収容器212は、廃現像剤搬送容器210に対して着脱可能に構成される。廃現像剤回収容器212は、内部に図示しないセンサを有し、廃現像剤回収容器212内がトナーやキャリアで満杯になると、このセンサが感知し、その結果、画像形成装置100は、ユーザに対して、廃現像剤回収容器212内が満杯になったことを報知する。これによって、ユーザは、廃現像剤回収容器212内が満杯になったときに、廃現像剤回収容器212を交換することができる。
以上のように構成される現像装置200によれば、現像槽201内において、2成分現像剤は、第1搬送路P、第1連通路R、第2搬送路Q、第2連通路S、という順序で循環搬送される。循環搬送される2成分現像剤のうちの一部は、第2搬送路Qにおいて、現像ローラ204の表面に担持され、担持された2成分現像剤中のトナーは、感光体ドラム21へと移動して順次消費される。所定量のトナーが消費されたことをトナー濃度検知センサ208が検知すると、未使用のトナーおよびキャリアが現像剤カートリッジ300から第1搬送路P内へ供給される。供給されたトナーおよびキャリアは、第1搬送路P内で搬送されながら、既に貯留されていた2成分現像剤中に拡散する。これによって、現像槽201に貯留される2成分現像剤のトナー濃度が上昇するとともに、現像槽201に貯留される2成分現像剤の嵩が増す。2成分現像剤の嵩が増すことによって、余剰の2成分現像剤が排出口201dから排出されることになり、その結果、未使用のトナーおよびキャリアの代わりに、劣化したトナーやキャリアを現像槽201から排出することができる。
そして、現像装置200は、2成分現像剤面を平坦化させる案内部材209を備えているので、排出口201d近傍において2成分現像剤面の第1方向Zにおける高低差が抑えられ、高低差が抑えられた状態で、2成分現像剤を排出口201dから排出させることができる。これにより、2成分現像剤の流動性が低下して2成分現像剤面が波打っている場合であっても、排出口201dから排出される2成分現像剤量のばらつきを抑えることができる。
また、現像装置200では、案内部材209によって形成される中空体の第1方向Z下端部の開口の一部を塞ぐように、飛散排出抑制部材213が設けられている。したがって、現像槽201内の2成分現像剤量が減少し、2成分現像剤が飛散した場合に、飛散した2成分現像剤が現像槽201内から不所望に排出されることを抑制することができる。
また、現像装置200では、排出口201dよりも第2方向X1上流側に多重螺旋構造の大径螺旋羽根202bbが設けられるので、2成分現像剤面が波打っている場合に、波のピッチを狭くすることができ、その結果、案内部材209によって2成分現像剤面を平坦化させ易くすることができる。
また、現像装置200では、第1搬送部材202において排出口201dに臨む位置に小径螺旋羽根202bdが設けられ、排出口201dに臨まない位置に大径螺旋羽根202ba,202bb,202bcが設けられる。小径螺旋羽根202bdおよび大径螺旋羽根202ba,202bb,202bcは、回転の際の摩擦によって2成分現像剤を第1方向Z上下に変位させ、2成分現像剤面を波打たせるが、外径Lが比較的小さい小径螺旋羽根202bdは、2成分現像剤面からの距離が比較的遠く、2成分現像剤面の波打ちを比較的生じさせ難い。したがって、小径螺旋羽根202bdは、2成分現像剤面の波打ちを抑えつつ、2成分現像剤を第2方向X1に搬送することができ、2成分現像剤面の第1方向Z下方における、2成分現像剤の滞留を抑えることができる。
また、現像装置200では、排出口201dが、第1搬送部材202が設けられる第1搬送路Pの、第2方向X1下流側において第1連通路Rと連なる部分に臨んで形成される。この部分は、第1搬送部材202によって搬送される2成分現像剤が滞留し易い部分であり、このような2成分現像剤が滞留し易い部分に臨んで排出口201dが形成されることで、2成分現像剤面の波打ちを抑えた状態で2成分現像剤を排出口201dから排出させ易くすることができる。
また、現像装置200では、第1螺旋羽根202bは、第1方向Z最上部に位置する部分が現像槽201の底壁部201cに近づく回転方向Gに回転運動し、これによって、第2方向X1に2成分現像剤を搬送する。本発明は、現像槽201の排出口201dの周囲に案内部材209が設けられる装置であり、案内部材209が設けられない装置と比較して現像槽201から2成分現像剤が排出され難くなっているが、現像装置200は、第1螺旋羽根202bが回転方向Gに回転することで、2成分現像剤を排出口201d付近に移動させ易くなっているので、2成分現像剤の嵩が増したときに確実に2成分現像剤を排出することができる。
次に、案内部材209および飛散排出抑制部材213について詳細に説明する。図9は、案内部材209および飛散排出抑制部材213の斜視図である。図10は、図7の一部を拡大して示す図である。
案内部材209は、上流板209aと、下流板209bと、接続板209cとからなる。上流板209aは、第2方向X1に対して垂直な主面を有し、排出口201dよりも第2方向X1上流側に設けられる矩形板状部材である。下流板209bは、第2方向X1に対して垂直な主面を有し、排出口201dよりも第2方向X1下流側に設けられる矩形板状部材である。接続板209cは、第2方向X1に対して平行な主面を有し、上流板209aと下流板209bとを接続する矩形板状部材である。
上流板209aおよび下流板209bの矩形の主面は、第1方向Zに延びる2辺と、第3方向Yに延びる2辺とによって形成される。接続板209cの矩形の主面は、第1方向Zに延びる2辺と、第2方向X1に延びる2辺とによって形成される。図4および図6に示すように、上流板209aおよび下流板209bの第3方向Y一端部は、現像槽201の底壁部201cに固定され、第3方向Y他端部は、隔壁207に対して間隔を空けて設けられ、接続板209cによって接続されている。
図9に示すように、案内部材209の上流板209aは、第2方向X1に垂直に延びるので、第1搬送部材202によって第2方向X1に搬送される2成分現像剤を堰き止め易く、その結果、第1搬送部材202によって搬送される2成分現像剤の2成分現像剤面が波打っている場合に、該2成分現像剤面の第1方向Zにおける高低差を抑えることができる。また、案内部材209の下流板209bは、第2方向X1に垂直に延びるので、第2方向X1とは逆方向に2成分現像剤が移動した場合に、該2成分現像剤を堰き止め、排出口201dから不所望に2成分現像剤が排出されるのを防ぐことができる。また、案内部材209の接続板209cは、第2方向X1に延びるので、第2方向X1に搬送される2成分現像剤の流れを阻害することがない。なお、上流板209a、下流板209b、および接続板209cは、それぞれ湾曲した板状部材であってもよい。
現像装置200において、下流板209bは、第1方向Z下端が、排出口201dの第1方向Z下端よりも第1方向Zにおいて下側となるように設けられる。下流板209bの第1方向Z下端と排出口201dの第1方向Z下端との、第1方向Zにおける距離L10は、排出口201dの第1方向Zにおける長さLの20%〜50%に設定され、たとえば、2mm〜5mmである。このように、下流板209bの第1方向Z下端が排出口201dの第1方向Z下端よりも第1方向Zにおいて下側となるように下流板209bを設けることで、現像槽201の第1搬送路Pにおいて、下流板209bよりも第2方向X1下流側の部分に滞留した2成分現像剤が排出口201dに雪崩れ込むのを防ぐことができる。
また、現像装置200において、第1方向Zにおける接続板209cの長さは、第1方向Zにおける下流板209bの長さと等しい。したがって、接続板209cの第1方向Z下端は、排出口201dの第1方向Z下端よりも、第1方向Zにおいて下側に位置しており、接続板209cは第1方向Zにおいて排出口201dよりも下側に延びて設けられる。接続板209cの第1方向Z下端が排出口201dの第1方向Z下端よりも第1方向Zにおいて上側であると、第1螺旋羽根202bによって2成分現像剤が飛散したときに、該2成分現像剤が排出口201dから不所望に排出されるおそれがあるが、現像装置200では、接続板209cが、第1方向Zにおいて排出口201dよりも下側に延びて設けられるので、飛散した2成分現像剤が排出口201dに到達するのを遮ることができ、2成分現像剤の不所望な排出を防ぐことができる。
現像装置200において、上流板209aの第3方向Yにおける長さおよび下流板209bの第3方向Yにおける長さは互いに等しい。図9に示すこの長さLは、図4に示す、第1搬送路Pの第3方向Yにおける長さLの30%〜60%に設定され、たとえば、7mm〜18mmである。
また、現像装置200において、図10に示す、接続板209cの第2方向X1における長さLは、排出口201dの第2方向X1における長さLの150%〜250%に設定され、たとえば、15mm〜25mmである。そして、上流板209aは、第2方向X1において排出口201dから、たとえば2mm〜7mm離間して設けられ、下流板209bは、第2方向X1において排出口201dから、たとえば3mm〜8mm離間して設けられる。
また、現像装置200において、上流板209aは、第1方向Z下端が、排出口201dの第1方向Z下端よりも第1方向Zにおいて上側となるように設けられる。上流板209aの第1方向Z下端と排出口201dの第1方向Z下端との、第1方向Zにおける距離Lは、排出口201dの第1方向Zにおける長さLの20%〜50%に設定され、たとえば、2mm〜5mmである。
図9に示す飛散排出抑制部材213は、上流板209aの第1方向Z下方において、該上流板209aから離間し、接続板209cと現像槽201の底壁部201cとの間にわたって設けられる。飛散排出抑制部材213は、第1方向Z上面に2成分現像剤を担持可能な板状部材である。飛散排出抑制部材213の第1方向Z上面と排出口201dの第1方向Z下端との、第1方向Zにおける距離は、たとえば、2mm〜3mmである。現像装置200において、飛散排出抑制部材213は、第1方向Zに対して平行な矩形の主面を有する矩形板状部材であり、該矩形の主面は、第2方向X1に延びる2辺と、第3方向Yに延びる、長さLの2辺とによって形成される。なお、飛散排出抑制部材213は、第1方向Z上面に2成分現像剤を担持可能であれば、湾曲した板状部材であってもよい。
上記のように、上流板209aの第1方向Z下端が排出口201dの第1方向Z下端よりも第1方向Zにおいて上側となるように上流板209aを設け、かつ、該上流板209aの下方に、2成分現像剤を担持可能な飛散排出抑制部材213を離間させて設けることで、2成分現像剤の嵩が小さいときに2成分現像剤の飛散による不所望な排出を抑制しつつ、2成分現像剤の嵩が大きいときに排出口201dから確実に2成分現像剤を排出し、2成分現像剤の圧縮による劣化を防ぐという効果が得られる。
この効果について、図11および図12を用いて説明する。図11(a)は、上流板209aの第1方向Z下端が、排出口201dの第1方向Z下端よりも、第1方向Zにおいて下側となる例を示す図であり、現像装置200の第1の変形例に相当する。上述したように、第2方向X1に搬送される2成分現像剤の一部は、現像槽201内の2成分現像剤の嵩が増したとき、案内部材209と底壁部201cとによって形成される中空体T1を介して、排出口201dから排出される。この中空体T1は、第1方向Z下端部が開口し、かつ、側壁部に排出口201dが形成された形状であり、第1方向Z下端部の開口の第2方向X1上流側の部分は、飛散排出抑制部材213によって塞がれている。2成分現像剤の流動性が少し低下している程度であれば、第1方向Z下端部の開口の一部が飛散排出抑制部材213によって塞がれていても、該開口を経て、排出口201dから確実に2成分現像剤を排出することができる。しかしながら、2成分現像剤の流動性が極度に低下している場合、飛散排出抑制部材213によって一部が塞がれている開口を通過する際、2成分現像剤が塊となってしまい、この塊は、中空体T1の内側を第1方向Zにおいて上昇して排出口201dに到達しても、該排出口201dから排出されず、2成分現像剤の嵩が増したときに、現像槽カバー205にまで達し、圧縮されるおそれがある。
そこで、現像装置200では、図11(b)に示すように、上流板209aの第1方向Z下端を排出口201dの第1方向Z下端よりも第1方向Zにおいて上側にし、該上流板209aの下方に飛散排出抑制部材213を離間させて設けることで、2成分現像剤が圧縮されるのを防いでいる。図11(b)に示す中空体T2は、第1方向Z下端部が開口し、該開口の第2方向X1上流側の部分は飛散排出抑制部材213によって塞がれ、側壁部に排出口201dが形成され、さらに、上流板209aの第1方向Z下方に切欠きが形成された形状となる。これによって、2成分現像剤が上流板209aと飛散排出抑制部材213との間を移動可能になり、中空体T2内への経路が第1方向Z下端部の開口だけではなくなるので、中空体T2内で2成分現像剤が塊になり難くなり、その結果、2成分現像剤の流動性が極度に低下している場合において、現像槽201内の2成分現像剤の嵩が増したときであっても、一部の2成分現像剤を排出口201dから確実に排出することができ、2成分現像剤の圧縮および圧縮による劣化を防ぐことができる。
また、図12に示すように、現像槽201内の2成分現像剤の嵩が増した後、使用によって2成分現像剤中のトナー量が減り、2成分現像剤の嵩が小さくなると、上流板209aと飛散排出抑制部材213との間に、2成分現像剤が残り、小さな山(以下、「現像剤小山M」と称する)を形成する。中空体T2は、上流板209aの第1方向Z下方に切欠きが形成された形状であるので、中空体T1よりも、上流板209aの、第2方向X1上流側から飛散してきた2成分現像剤を堰き止める効果が小さくなっているが、中空体T2の第1方向Z下端部の開口を塞ぐために設けられる飛散排出抑制部材213の上に、現像剤小山Mが形成されることで、該現像剤小山Mによって、飛散した2成分現像剤を堰き止めることが可能となる。その結果、2成分現像剤の嵩が小さく、2成分現像剤の飛散が生じ易い場合であっても、中空体T2は、中空体T1と同様に、2成分現像剤の飛散による不所望な排出を抑制することができる。
上記現像剤小山Mは、頂上部Mが、第2方向X1における飛散排出抑制部材213の中心部付近に形成される。したがって、飛散排出抑制部材213は、第2方向X1における中心部が、現像槽201の排出口201dよりも第2方向X1上流側に位置するように、設けられることが好ましい。これにより、第2方向X1上流側から飛散してきた2成分現像剤を、飛散排出抑制部材213上に形成された現像剤小山Mの頂上部Mによって堰き止めることができ、2成分現像剤の飛散による不所望な排出をより抑制することができる。
図12に示すように、現像剤小山Mの頂上部Mは、より詳細には、第2方向X1における飛散排出抑制部材213の中心点よりも第2方向X1下流側に形成される。第1搬送路P内の2成分現像剤は第2方向X1に搬送されているからである。したがって、飛散排出抑制部材213は、第2方向X1における中心点と下流端との間において、上流板209aと対向するように設けられることが好ましい。これにより、飛散排出抑制部材213上に形成された現像剤小山Mの頂上部Mと上流板209aとの間の距離が小さくなり、2成分現像剤の飛散による不所望な排出をより抑制することができる。
以上のように構成される現像装置200を備える画像形成装置100では、現像装置200が、現像槽201から排出される2成分現像剤量のばらつきを抑え、その結果、補給される2成分現像剤量と排出される2成分現像剤量とのバランスをとることができるので、高画質の画像を形成することが可能になる。
次に、現像装置200の第2の変形例について説明する。第2の変形例では、現像装置200の上流板209aおよび飛散排出抑制部材213の構成以外は、上述した形態と同様である。図13は、第2の変形例の現像装置200の、排出口201d付近の様子を示す図であり、図10に対応している。以下の説明は、すべて変形例についてのものである。
図13に示すように、第2の変形例における上流板209aは、第1方向Z下端面が、第2方向X1に進むにつれて、第1方向Z下方に進むように傾斜している。また、第2の変形例における飛散排出抑制部材213は、第1方向Z上面の、上流板209aと対向する部分よりも第2方向X1下流側の部分が、第2方向X1に進むにつれて、第1方向Z下方に進むように傾斜している。
上述したように、現像槽201内の2成分現像剤の嵩が増したとき、2成分現像剤の一部は、上流板209aと飛散排出抑制部材213との間を移動する。第2の変形例では、上流板209aと飛散排出抑制部材213との間を第2方向X1に移動する2成分現像剤は、上流板209aの第1方向Z下端面によって、第1方向Z下方に付勢される。また、第2の変形例では、上流板209aと飛散排出抑制部材213との間を第2方向X1に移動する2成分現像剤は、自重によって、飛散排出抑制部材213の第1方向Z上面の、上流板209aと対向する部分よりも第2方向X1下流側の部分を滑り落ちる。すなわち、第2の変形例では、上流板209aと飛散排出抑制部材213との相乗効果によって、上流板209aと飛散排出抑制部材213との間を第2方向X1に移動する2成分現像剤は、第1方向Z下方に移動し易くなっている。これにより、現像槽201内の2成分現像剤の嵩が増したときに、飛散排出抑制部材213近傍の2成分現像剤面が高くなるのを抑制することができ、その結果、案内部材209によって2成分現像剤面をより平坦化させ易くすることができ、排出口201dから排出される2成分現像剤量のばらつきをより抑えることができる。
なお、飛散排出抑制部材213は、飛散排出抑制部材213の第2方向X1上流端と飛散排出抑制部材213に形成される傾斜面の第1方向Z最上端との第2方向X1における中点と、該傾斜面の第1方向Z最上端との、第2方向X1における間の部分で、上流板209aと対向するように設けられることが好ましい。これにより、飛散排出抑制部材213上に形成される現像剤小山の頂上部と上流板209aとの間の距離が小さくなり、2成分現像剤の飛散による不所望な排出をより抑制することができる。
20 トナー像形成部
30 転写部
40 定着部
50 記録媒体供給部
60 排出部
100 画像形成装置
200,200b,200c,200m,200y 現像装置
201 現像槽
201d 排出口
202 第1搬送部材
202a 第1回転軸部材
202b 第1螺旋羽根
202ba,202bb,202bc 大径螺旋羽根
202bd 小径螺旋羽根
204 現像ローラ
205 現像槽カバー
207 隔壁
209 案内部材
209a 上流板
209b 下流板
209c 接続板
213 飛散排出抑制部材
250,250b,250c,250m,250y 現像剤供給パイプ
300,300b,300c,300m,300y 現像剤カートリッジ

Claims (8)

  1. 像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像装置において、
    現像剤を貯留する現像槽であって、該現像槽の底部を下とし、該現像槽の天井部を上とする上下方向において現像剤面が所定の高さを超えたときに、一部の現像剤を該現像槽の外へ排出するための排出口が形成された現像槽と、
    前記現像槽内において、現像剤を、前記上下方向に交差する搬送方向に搬送する搬送部材と、
    前記排出口を囲む前記現像槽の一部分とともに、前記現像槽内に中空体を構成する案内部材と、
    前記現像槽内において、前記排出口よりも前記上下方向下方に設けられる飛散排出抑制部材と、を備え、
    前記中空体は、側壁部に前記排出口が位置し、かつ前記上下方向における下端部が開口した中空体であり、
    前記飛散排出抑制部材は、前記中空体の前記下端部の開口の一部に対向し、
    前記案内部材は、前記搬送部材によって前記搬送方向に搬送される現像剤の一部を、前記開口を介して前記上下方向上側に案内して、前記排出口から排出させることを特徴とする現像装置。
  2. 前記案内部材は、
    前記搬送方向に垂直に延び、前記排出口よりも前記搬送方向上流側に設けられる上流板と、
    前記搬送方向に垂直に延び、前記排出口よりも前記搬送方向下流側に設けられる下流板と、
    前記搬送方向に延び、前記上流板と前記下流板とを接続する接続板とを含むことを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
  3. 前記上下方向における前記上流板の下端部は、前記排出口の前記上下方向における下端部よりも前記上下方向上側に位置し、
    前記飛散排出抑制部材は、前記上流板よりも前記上下方向下方において、前記上流板から離間しており、前記上下方向上側に現像剤を担持可能に設けられることを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
  4. 前記搬送方向における前記飛散排出抑制部材の中心部は、前記排出口よりも前記搬送方向上流側に位置することを特徴とする請求項3に記載の現像装置。
  5. 前記飛散排出抑制部材は、前記搬送方向における中心部と下流端との間において、前記上流板と対向することを特徴とする請求項4に記載の現像装置。
  6. 前記搬送部材は、回転軸部材と、該回転軸部材を取り巻く螺旋羽根であって、該回転軸部材が軸線まわりに回転するのに伴って回転して、現像剤を搬送する螺旋羽根と、を含み、
    前記螺旋羽根は、前記排出口よりも前記搬送方向上流側において、多重螺旋構造を有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の現像装置。
  7. 前記螺旋羽根は、前記排出口に臨まない位置に設けられる大径螺旋羽根と、前記排出口に臨む位置に設けられ、前記大径螺旋羽根よりも外径が小さい小径螺旋羽根とを含むことを特徴とする請求項6に記載の現像装置。
  8. 電子写真方式の画像形成装置において、
    請求項1に記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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