JP2014010247A - 点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置 - Google Patents

点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014010247A
JP2014010247A JP2012146027A JP2012146027A JP2014010247A JP 2014010247 A JP2014010247 A JP 2014010247A JP 2012146027 A JP2012146027 A JP 2012146027A JP 2012146027 A JP2012146027 A JP 2012146027A JP 2014010247 A JP2014010247 A JP 2014010247A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
braille
layer
recording medium
printed matter
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012146027A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiharu Hojo
芳治 北條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP2012146027A priority Critical patent/JP2014010247A/ja
Publication of JP2014010247A publication Critical patent/JP2014010247A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Printers Characterized By Their Purpose (AREA)

Abstract

【課題】立体印刷画像の任意の描画部位に点字を形成して描画部位の形状と共に描画部位の名称も触知可能とする点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置を提供する。
【解決手段】アート紙4に描画された立体画像26には、空42、雲43、峰44aと裾野44bを伴う遠景の富士山44、その手前左方に大きく広がる丘陵45、その手前一面の平野部46、平野部46に立ち並ぶ民家47、平野部46の手前に拡がる湖48、湖48の手前を塞ぐ土手49、土手49一面の草むら51等が描かれている。これら雲43、富士山44、丘陵45、民家47等にはその輪郭部にそれらを説明する点字が同色で形成される。空42、湖48、草むら51等にはそれらの描画領域一面にそれらを説明する点字が同色で形成される。点字は周囲の色と同色であるので健常者には識別困難であるが、視覚に障害のある人は手でなぞるだけで絵の形状だけでなく絵の内容を理解することができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、立体印刷画像の描画対象物の任意の描画部位に点字を形成して描画部位の形状と共に描画部位の名称も触知可能とする点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置に関する。
従来、写真又は画像を記録媒体に印刷する際に、画像データとして変換される平面データを立体データに変換するUVVP変換を用いて、例えば油絵等の世界で言われる「筆跡」等を立体データとして変換し、その立体データをUVインク印刷装置で多層印刷を行って、油絵等の画像を立体的に表現する印刷方法が知られている。
このような立体画像は、実際に筆跡などが凹凸として表現されているため、例えば目の不自由な人でも立体画像を直接触ってその絵画の内容を感じ取れることが出来る。しかし実際、撮影した正確な構図や他の人の作品の構図を理解することは難しい。
一方、点字の印刷に関しては、例えば金属母材基盤に文字、画像等の表示と視覚障害者向けの点字を同一平面に並べて深いエッチングによつて背景を溶解して一体に成形し、健常者の視認と視覚障害者の触知の何れにも違和感なく同時に兼用出来る視覚障害者兼用表示触知板の製造方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照。)
また、健常者用の案内文字または絵文字の表面に透明なインキを厚盛り印刷して点字を構成することにより、健常者用の表示と視覚障害者用の触知とを兼用させた点字触知案内板が提案されている。(例えば、特許文献2参照。)
特開平09−118990号公報 特開平08−185124号公報
しかしながら、いずれの特許文献に記載の技術も、描画対象物の描画部位の形状と共に描画部位の名称も触知可能とすることはできない。
本発明は、上記従来の課題を解決するものであって、立体印刷画像の任意の描画対象物の描画部位に点字を形成して描画部位の形状と共に描画部位の名称も触知可能とする点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の点字付き印刷物は、記録媒体の表面に形成された描画対象物と、該記録媒体の表面に、該描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字と、を備える点字付き印刷物であって、上記点字は、上記記録媒体上において上記描画対象物が描画された描画領域を特定する位置に該位置の彩色と同色の彩色で複数形成されている、ように構成される。
また、上記課題を解決するために、本発明の点字付き印刷物印刷方法は、記録媒体の表面に、描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層形成工程と、該凹凸層形成工程により形成された上記凹凸層の表面に下地色のインクを塗布して下塗り層を形成する下塗り層形成工程と、該下塗り層形成工程により形成された上記下塗り層の上に上記印刷インクにより上記描画対象物を表現したカラー描画層を形成するカラー描画層形成工程と、を有し、上記凹凸層形成工程は、上記描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字を、上記記録媒体上において上記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成する点字形成工程を、更に有する、ように構成される。
また、上記課題を解決するために、本発明の点字付き印刷物形成装置は、記録媒体の表面に描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層形成手段と、該凹凸層形成手段により形成された上記凹凸層の表面に下地色のインクを塗布して下塗り層を形成する下塗り層形成手段と、該下塗り層形成手段により形成された上記下塗り層の上に上記印刷インクにより上記描画対象物を表現したカラー描画層を形成するカラー描画層形成手段と、を有し、上記凹凸層形成手段は、上記描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字を、上記記録媒体上において上記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成する点字形成手段を更に有する、ように構成される。
本発明は、立体印刷画像の任意の描画部位に点字を形成して描画部位の形状と共に描画部位の名称も触知可能とする点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係る任意の描画部位に点字を形成する印刷方法で印刷物を作成する点字付き印刷物形成装置の外観斜視図である。 (a)は用紙に印刷された通常のカラー画像を示す図、(b)はそのカラー画像を分析して自動的に得られる又は手動による指定入力で得られるカラー画像に高低差や凹凸を付けて表現するための凹凸データをメモリに展開した図である。 (a)はアート紙とその上に塗り重ね印刷するインク層の各層の印刷データ(凹凸データ)、白インクの印刷データ、白の下地に印刷するカラー画像の画像データそれぞれの平面展開図、(b)は最終的に形成される凹凸付き画像の一部断面拡大図である。 実施例1に係る任意の描画部位に点字を形成する印刷方法で印刷物を作成する点字付き印刷物形成装置の動作を制御する本体の内部に備えられている制御部の構成を示す回路ブロック図である。 図4に示す制御部のCPUにより通常のカラー画像を表面に凹凸のある特殊画像として且つ点字付きで印刷する処理の動作を説明するフローチャートである。 実施例1に係る任意の描画部位に点字を形成する印刷方法で作成された印刷物の一例としての風景立体画を示す図である。 (a)は点字の一例として「クモ(雲)」を表す点字を示す図であり、(b)〜(g)は点字を形成する所望の描画部位の例を数例示す図である。 点字の他の例として所望の描画部位の輪郭上の全体にわたって点字を形成する例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、実施例1に係る任意の描画部位に点字を形成する印刷方法で印刷物を作成する点字付き印刷物形成装置の外観斜視図である。同図に示すように、点字付き印刷物形成装置1は、本体2及びヘッド移動部3を備えている。本体2は内部に詳しくは後述する制御部を備えている。
制御部からは、ヘッド移動部3を移動駆動するモータの回転と回転数(回転期間)と回転方向を制御する制御信号や、ヘッド移動部3に懸架されている後述するインクジェットヘッドのインクの吐出を制御する制御信号等を送信する不図示のフレキシブル配線が、本体2とヘッド移動部3との間に配設されている。
また、本体2の上面には例えば最大およそ1850mm×3200mmのアート紙4を載置可能な広い印刷物載置面5を備えている。印刷物載置面5には、図ではアート紙4の陰になって見えないが、内部の負圧発生装置に接続された多数の吸着ノズルが配置されている。それら多数の吸着ノズルは、アート紙4を裏面から吸着して、アート紙4を印刷物載置面5に固定している。
また、本体2の長手方向(ヘッド移動部3の移動方向)の側面には、インクカートリッジ挿入部6が形成されている。インクカートリッジ挿入部6には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)、白(W)の紫外線硬化型アクリル系インク(以下、UVインクという)を収容した5個のインクカートリッジがそれぞれ着脱可能に装着される。
また、本体2の短手方向の側面には、データ入力端子部7が形成されている。このデータ入力端子部7には、例えばパーソナルコンピュータ等の不図示のホスト機器の画像データ出力端子部からの信号線が接続される信号線接続端子、画像情報が記録されている種々の様式のフラッシュメモリが着脱自在に装着されるメモリ装着端子が設けられている。
ヘッド移動部3は、副操作方向移動部8を備えている。副操作方向移動部8は、本体2の長手方向の側面に沿って不図示のガイドレールに乗って両方向矢印aで示す副操作方向に往復移動する2本の脚部9(9a、9b)を備えている。
また、ヘッド移動部3は、本体2の印刷物載置面5を跨ぐように2本の脚部9に差し渡されて脚部9と共に移動するヘッド支持部11を備えている。ヘッド支持部11には、ヘッド部12が懸架されている。ヘッド部12は、ヘッド支持部11により両方向矢印bで示す主走査方向に往復移動可能に支持されている。
ヘッド部12は、中央部にヘッド本体13を備えている。ヘッド本体13は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)のインクをアート紙4の面に向けて吐出する4個のラインヘッド14(14c、14m、14y、14k)を備えている。なお、図1には白(W)のインクを吐出するラインヘッドの図示を省略している。
前述したインクカートリッジ挿入部6に装着される5個のインクカートリッジのそれぞれの装着部からは、特には図示しないが、インクカートリッジに収容されているUVインクの色に対応するラインヘッド14に連通するインク補給パイプが、ヘッド支持部11及びヘッド本体13を介して配設されている。
各ラインヘッド14は、その下面に、図では陰になって見えないが、副走査方向に並ぶ多数のノズルからなるノズル列を備えている。また、ヘッド部12は、ヘッド本体13の主走査方向の両側面にそれぞれ連設された紫外線照射部15(15a、15b)を備えている。
点字付き印刷物を形成する、つまり点字付き画像を形成する画像形成処理時には、先ず、ヘッド移動部3は、例えば本体2の上部の最初の画像形成位置に移動して停止する。ヘッド部12は、例えばヘッド支持部11の左端部まで移動した後、右端部へ移動しながら、ヘッド本体13の各ラインヘッド14のノズル列からUVインクを画像情報に応じて吐出する。
このUVインクの吐出により、ラインヘッド14のノズル列の長さに応じた幅でアート紙4の面に形成された画像に対して、ヘッド本体13の左側に配置され、ヘッド本体13と共にヘッド本体13の後から移動する紫外線照射部15aが紫外線を照射して、アート紙4の面に画像を形成しているUVインクを硬化させる。
後述する重ね印刷をするときは、ヘッド移動部3は停止したまま、ヘッド部12がヘッド支持部11の右端から左端へ引き返しながら、ヘッド本体13の各ラインヘッド14のノズル列から重ね印刷の画像情報に応じたUVインクを吐出する。
ヘッド本体13の右側に配置され、ヘッド本体13と共にヘッド本体13の後から移動する紫外線照射部15bが紫外線を照射して、アート紙4の面に重ね画像を形成しているUVインクを硬化させる。
重ね印刷をしないときは、ヘッド部12がヘッド支持部11の右端で停止した状態のまま、ヘッド移動部3が次の画像形成位置まで移動して停止する。次に、ヘッド部12がヘッド支持部11の右端から左端へ移動しながらヘッド本体13の各ラインヘッド14のノズル列から次の位置の画像情報に応じたUVインクを吐出する。
ヘッド本体13と共にヘッド本体13の後から移動する紫外線照射部15bが紫外線を照射して、アート紙4の面に画像を形成しているUVインクを硬化させる。このように、重ね印字、又は通常の平面印字を、画像形成位置ごとに繰り返しながらヘッド移動部3がアート紙4の最終画像形成位置まで移動する。
そして、ヘッド本体13の各ラインヘッド14のノズル列から最終画像形成位置の画像情報に応じたUVインクが吐出され、ヘッド本体13の後に続いて移動する紫外線照射部15a又は15bが紫外線を照射して、アート紙4の面に画像を形成しているUVインクを硬化させる。
図2(a)は、用紙19に印刷された通常のカラー画像21を示す図である。図2(b)はこのカラー画像21を画像認識で分析して自動的に得られる、又は手動による指定入力で得られるカラー画像21に立体化した高低差や油絵調の凹凸や点字用の凹凸(以下、一括して凹凸という)を付けて表現するための凹凸データ22をメモリ23に展開した図である。なお図2(a)はカラー画像21であるが、図示の都合上、グレースケールで表現している。
画像に凹凸を付けて印刷する技術としては、点字向け印刷、物理的押し出し法、3次元プリンタなどにより実現されている。ここでは、その一例としてUVインクによる重ね塗り方式を取り上げて簡単に説明する。
図3(a)は、アート紙4と、その上に塗り重ね印刷して凹凸を形成する凹凸UVインク層20の各層の印刷データ(凹凸データ)、白UVインク層24の印刷データ、および、白の下地上に印刷するカラー画像21の画像データに対応するカラーUVインク層25の印刷データのそれぞれの平面展開模式図であり、図3(b)は、最終的に形成される凹凸付き画像の一部断面拡大図である。
なお、実際には、凹凸UVインク層20をアート紙4の上面の一部のみに再現したい凹凸に対応するように設けるものであるが、図3(a)では、層構造を明確に示すため、凹凸UVインク層20をベタ印刷してアート紙4の上面全体に設けた場合を示している。また、図3(b)では、層構造を明確に示すため、凹凸UVインク層20、白UVインク層24、及びカラーUVインク層25の各層間に隙間を設けて、各層を分離して示している。
図3(a)の平面展開図に示すように、最下部のアート紙4の上には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のUVインクを印刷することによって凹凸UVインク層20が形成される。
図3(a)の例では、最大2層の塗り重ね印刷が行われることを示している。この際、各色のUVインクの消費量の偏りを避けるために、CMYKの4色のUVインクが凹凸の各層ごとに同時に使用される。また、点字は画像の所望とする任意の描画対象物の描画部位に、第1層目、第二層目のいずれにも形成される。
この塗り重ね印刷後の凹凸面に、白UVインク層24が塗布(ベタ印刷)される。これで白い下地の凹凸面が形成される。この凹凸のある白色の下地面に、カラー画像21の画像データに対応するカラーUVインク層25が印刷される。これで図3(b)に示すように、画像面に凹凸のある立体画像又は油絵調画像(以下、一括して特殊画像という)26がアート紙4に形成される。
図4は、上記のように構成されて上記のように動作する点字付き印刷物形成装置1の動作を制御する本体2の内部に備えられている制御部の構成を示す回路ブロック図である。同図に示すように、制御部27は、CPU(central processing unit)28を中心部に備えている。
CPU28には、複数のバス29を介してプリンタヘッドドライバ31、モータドライバ32、熱制御部33、駆動系制御部34、メディア制御部35、ネットワーク接続部A36が接続されている。
更に上記のメディア制御部35には他の複数のバス37を介してLCD(liquid crystal display)38、スイッチ操作部39、第2ネットワーク接続部41が接続されている。なお、LCD38及びスイッチ操作部39は外付け装置である。
CPU28は、不図示のROM(read only memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)等のメモリを内蔵している。ROMには点字付き印刷物形成装置1を制御する制御プログラムが格納されている。CPU28は、ROMから読み出した制御プログラムに基づいて各部を制御する。
EEPROMには、制御プログラムで必要なパラメータが書き換え可能に記憶されている。RAMは、CPU28が制御プログラムを実行するに際して行う各種演算の途中データや結果でータを一時的に記憶する。
プリンタヘッドドライバ31は、4個のラインヘッド14(14c、14m、14y、14k)のノズル列の各ノズルから吐出されるUVインクの吐出タイミング、吐出量、及び紫外線照射部15(15a、15b)の照射タイミングと照射量を制御する。
モータドライバ32は、副操作方向移動部8の2本の脚部9(9a、9b)をガイドレールに沿って移動させる不図示のモータを制御して副操作方向移動部8が移動するタイミングと方向と距離を制御する。また、副操作方向移動部8の長手方向(印刷主操作方向)に沿ってヘッド部12を往復移動させる不図示のモータの回転を制御する。
熱制御部33は、不図示の熱交換器を備えており、インクカートリッジ、インク補給パイプ、インクジェットヘッドの内部のUVインクの粘性が、流路の移動と吐出に最適な状態となるように、熱交換器を用いて環境温度を制御する。
駆動系制御部34は、要所々々に監視に適する複数のセンサを備えており、各部の駆動状態を監視して、監視結果が適正であるか否かをCPU28に通知する。
第1ネットワーク接続部36は、コマンドデータを含む画像データを取り込むための入力ポートであり、USB端子で構成されている。また、メディア制御部35は、バッファであり、バッファの所定領域に展開された画像データを外付けのLCD38に送信して表示させる。
更に、メディア制御部35は、外付けのスイッチ操作部39から入力される操作イベントや、他の第2ネットワーク接続部41から入力されるデータを時系列に一時的に保持してそれら一時的に保持したデータやイベントを、CPU28の他の演算処理の合間を見てCPU28に通知する。
図5は、上記構成の制御部27のCPU28により、図2(a),(b)及び図3(a),(b)で述べた通常のカラー画像を、表面に点字を含む凹凸のある特殊画像として印刷する処理の動作を説明するフローチャートである。
先ず、点字付き印刷物形成装置1及び外付けの周辺機器に電源が投入され、点字付き印刷物形成装置1の印刷物載置面5に所望のサイズのアート紙4が載置され、通常画像データと特殊画像への印刷様式その他の指定がスイッチ操作部39からキー入力、あるいは第1ネットワーク接続部36に接続するホスト機器からの信号として入力されると、処理が開始される。
処理が開始されると、先ず初期設定として、前述したようにヘッド移動部3が本体2の上部の印刷物載置面5に載置されたアート紙4のサイズに応じた最初の画像形成位置に移動して停止する。次にヘッド部12がヘッド支持部11の左端部まで移動して停止する。
印刷に先立って、先ず、入力された写真データ(通常画像データも含む)を元に、高低差のデータ(凹凸層データ)を含む立体画像データを生成する(ステップS1)。更に、それらの凹凸層データの所定の位置に点字データを設定する(ステップS2)。
本実施形態において、上記の凹凸層データは、印刷の高さを5段階で表現したデータである。また、点字データは平面データと凸データを組み合わせて設定される。点字データが設定される所定の位置については後述する。
次に、立体画像データを第1層データから第5層データまで分割して印刷処理を開始する(ステップS3)。なお、この処理では、印刷領域に必ず第1層データから第5層データまで作成される訳ではない。
すなわち、凹凸層データに含まれる5段階で表現された印刷の高さに応じて、第1層のみ、第1層および第2層、第1層乃至第3層、第1層乃至第4層、又は第1層乃至第5層までの印刷が行われる。つまり最大で第5層までの印刷となる。
続いて、第1層のみ、第1層および第2層、第1層乃至第3層、第1層乃至第4層、又は第1層乃至第5層までの印刷が行われる領域に対して、一層の高さ分のUVインクが塗布(吐出印刷)される(ステップS4)。
この処理では、前述したように、ヘッド部12がヘッド支持部11の左端から右端方向へ移動しながら、ヘッド本体13の各ラインヘッド14のノズル列からUVインクを一層の高さデータに応じて吐出する。
また、このとき、これも前述したように、各色のUVインクの消費量の偏りを避けるための、CMYKの4色のUVインクが同時に使用される。
続いて、紫外線照射してUVインクを硬化させる(ステップS5)。この処理では、前述したように、ヘッド本体13の移動方向上流側の紫外線照射部15a又は15bが発光駆動される。したがって、上記のようにヘッド部12が左端から右端へ移動しながらインクを吐出したときは、紫外線照射部15aが発光駆動される。
次に、CPU28は、指定されている層までインクを塗布したか否かを判別する(ステップS6)。この処理では、ステップS3の処理でUVVP変換データが第1層データから第何層データまで分割されているかの分割数と、現在第何層まで塗布したかの塗布回数を比較する処理である。
そして、まだ指定された層まで塗布していないときは(S6の判別がNo)、ステップS4の処理に戻って、ステップS4〜S6の処理を繰り返す。この処理では、これも前述したように、ヘッド移動部3の副操作方向移動部8は静止したままで、ヘッド部12のみが駆動される。
すなわち、2回目のUVインク塗布処理(ステップS4)では、第1層および第2層、第1層乃至第3層、第1層乃至第4層、又は第1層乃至第5層までの印刷が行われる領域に対して、一層の高さ分のUVインクが塗布(吐出印刷)され、続いて、UVインクに紫外線を照射してUVインクを硬化させる(2回目のステップS5)。
同様に、3回目には、第1層乃至第3層、第1層乃至第4層、又は第1層乃至第5層までの印刷が行われる領域に対して、一層の高さ分のUVインクを塗布して、紫外線を照射する。以下、4回目、5回目についても同様である。
やがて、ステップS6の判別で、指定されている層までインクを塗布したと判別されたときは(S6の判別がYes)、下地としての白UVインクを塗布する(ステップS7)。この処理では、凹凸の別なくアート紙4の全面に白UVインクがベタ印刷される。
なお、CPU28は、上述のステップS3〜S6を実行する凹凸層形成手段として機能する。また、CPU28は、上述のステップS2〜S6を実行する点字形成手段として機能する。
上記の白UVインクがベタ印刷に引き続き、紫外線照射によりUVインクを硬化させる(ステップS8)。この処理も、ヘッド本体13の移動方向上流側の紫外線照射部15a又は15bが発光駆動される。
上記に続いて、上述の絵画表現層データである元画像データに基づくフルカラーの印刷を行う(ステップS9)。この処理では、ステップS1でUVVP変換の元データとなった写真データに基づくフルカラーの印刷が実行される。
そして、紫外線照射によりUVインクを硬化させる(ステップS10)。これにより、図3(b)に示した凹凸のある特殊画像がアート紙4上に実現する。このとき、CPU28は、カラー描画層形成手段として機能する。なお、図3(b)に示した特殊画像の凹凸の層は、簡明に示すため2層で構成されている。
このように、本例の特殊画像印刷方法によれば、凹凸印刷のそれぞれの層ごとの印刷時にCMYKデータを使用するが、色にこだわらず、総体のインク塗布量により凹凸の程度を表現する。例えば、CMYKが全て100%の使用量のときは最高凸量、0%の時は凸無しの凹凸印刷結果になる。これが印刷ドットにより細かく打ち出される。
図6は、上記の印刷方法によって、記録媒体の表面に描画対象物が形成され、且つ、同じ記録媒体の表面に、描画対象物を表意し且つ記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字とが作成された印刷物の一例としての風景立体画を示す図である。同図に示すように、アート紙4に描画された特殊画像26には、空42の上に浮かぶ雲43が立体的に描画されている。
その雲43の下方には、富士とおぼしき山44が、峰44aと裾野44bを伴う遠景として描かれている。また、それより手前には、左方に大きく広がる丘陵45が描かれ、丘陵45の裾の平野部46には多くの民家47が立ち並んでいる様子が描かれている。
また、それら民家47が立ち並ぶ平野部46より手前(画像面では下方)には、湖48が描かれ、更に湖48の手前は一面の土手49となっている様子が描かれ、土手49には一面に草むら51が生い茂っている様子が描かれている。
なお、同図に示す特殊画像26はカラー画像であるが、図示の都合上、白黒で表現している。黒で表現された部分は1層〜5層の凸状で描画された部位を示している。
図7(a)は点字の一例として「クモ(雲)」を表す点字を示す図であり、(b)〜(g)は点字が形成(設定)される所望の描画対象物の描画部位を数例示す図である。同図(a)に示すように、画像に形成される点字は、平面データで形成された平面部52と、凸データで形成された凸部53を組み合わせて設定される。
図7(b) は例えば図6に示した雲43であり、やや左右に扁平な楕円形で表された場合を示している。雲43の輪郭上のうち、上下の輪郭部と左右の輪郭部にそれぞれ「クモ」の点字が、雲43と同色で形成されている。
「クモ」の点字は、もともと凹凸を持って描画された雲43の凹凸の中に、雲43と同色で図7(a)に示す平面部52と凸部53とで描画された凹凸であるから、健常者には容易に視認できない。したがって、点字の存在は画像を観賞する上で邪魔にはならない。それでいて、視覚に障害のある人でも手でなぞるだけで、雲43の輪郭と、それが雲であることを示す「クモ」の点字を容易に触知することができる。
図7(c)は、横長の直方形で表される描画対象物の場合を示している。例えば、画像の一番手前に民家が描かれている場合などには、その民家が図7(c)の描画対象物に同等する。そのような場合は、直方形の四隅に「ミンカ」の点字を形成する。
ただし、図7(c)には、図示する便宜上、「ミンカ」の点字の代りに、図7(a)に示した「クモ」の点字を代用させて示している。なお、「クモ」の点字の代用は、図7(d)〜(g)についても同様である。
図7(e)は、三角形の各角に点字を形成している例を示している。これは、例えば、図6に示した富士山44の峰44a、裾野44bなどの部位に適用できる点字形成方法である。
また、図7(f)、(g)は描画対象物の輪郭内の領域を点字で一面に埋め尽くしている例を示しているが、これは例えば図6に示した空42、湖48、草むら51等に適用できる点字形成方法であるが、これらの対象物に限らず、雲43などの他の対象物に対して適用してもよい。
なお、点字は、「クモ」などの点字が指示する対象物の輪郭上の一部分だけでなく、図8に示すように、輪郭上の全体にわたって多数配置するようにしてもよい。この場合、視覚に障害のある人でも手でなぞるだけで、雲43の輪郭をよりはっきりと認識することができる。
このように、本発明の実施例によれば、撮影した被写体の画像等を印刷データに変換するときに、被写体認識(画像認識)を行い、この画像認識に基づいて立体印刷データの一部分に、文章としてその絵の構図や部位を説明する点字の印刷データを形成する。
形成する位置は、被写体の適宜の輪郭部、広がりのある被写体の場合は被写体の描画領域一面に、その被写体を説明する点字を配置して、視覚に障害のある人であっても描画対象の構図を理解できるようにする。
すなわち、目の不自由な人でも、立体画像の輪郭のみでなく、画像の中の説明文を点字で読みとって絵画を楽しむことができる。特に、自分や他の人がカメラで撮影した被写体をUVVP立体変換と共に点字変換して、画像の中に点字を形成した印刷をすることにより、印刷された画像の構図や態様を楽しむことが出来る。
なお、上述の実施例においては、記録媒体の表面に形成される描画対象物が、記録媒体の表面に、該描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすように形成された、凹凸層によって描画されている場合を例示したが、これに限るものではない。
例えば、描画対象物がカラー描画層だけを含んでおり、即ち、立体的に形成されていなくてもよい。この場合も、点字を、記録媒体上において描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に複数形成することによって、描画対象物の形状と共に描画部位の名称も触知可能とすることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明は特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
記録媒体の表面に形成された描画対象物と、
該記録媒体の表面に、該描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字と、
を備える点字付き印刷物であって、
前記点字は、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定する位置に複数形成されている、
ことを特徴とする点字付き印刷物。
[付記2]
前記点字は、前記描画対象物の描画輪郭上に形成されている、ことを特徴とする付記1記載の点字付き印刷物。
[付記3]
前記点字は、前記描画対象物の描画輪郭上の全体にわたって形成されている、ことを特徴とする付記2記載の点字付き印刷物。
[付記4]
前記点字は、前記描画対象物の描画領域内に形成されている、ことを特徴とする付記1記載の点字付き印刷物。
[付記5]
前記点字は、前記描画対象物の描画領域内の全体にわたって形成されている、ことを特徴とする付記4記載の点字付き印刷物。
[付記6]
前記描画対象物は、前記記録媒体の表面に、該描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすように形成された、凹凸層によって描画されている、ことを特徴とする付記1〜5のいずれか一項に記載の点字付き印刷物。
[付記7]
前記点字および前記凹凸層は、
積層された複数の印刷インク層と、
前記印刷インク層上に形成された下塗り層と、
前記下塗り層上に形成されたカラー描画層と、
を有することを特徴とする付記6に記載の点字付き印刷物。
[付記8]
前記点字は、前記描画領域を特定する前記位置の彩色と同色の彩色で形成されている、
ことを特徴とする付記1〜6のいずれか一項に記載の点字付き印刷物。
[付記9]
記録媒体の表面に、描画対象物の平面形状に対応し且つ前記記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層と、
前記描画対象物の表面に、該描画対象物を表意し且つ前記記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字と、
を備える点字付き印刷物であって、
前記点字は、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成されている、
ことを特徴とする点字付き印刷物。
[付記10]
記録媒体の表面に、描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層形成工程と、
該凹凸層形成工程により形成された前記凹凸層の表面に下地色のインクを塗布して下塗り層を形成する下塗り層形成工程と、
該下塗り層形成工程により形成された前記下塗り層の上に前記印刷インクにより前記描画対象物を表現したカラー描画層を形成するカラー描画層形成工程と、
を有し、
前記凹凸層形成工程は、前記描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字を、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成する点字形成工程を、更に有する、
ことを特徴とする点字付き印刷物の印刷方法。
[付記11]
記録媒体の表面に描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層形成手段と、
該凹凸層形成手段により形成された前記凹凸層の表面に下地色のインクを塗布して下塗り層を形成する下塗り層形成手段と、
該下塗り層形成手段により形成された前記下塗り層の上に前記印刷インクにより前記描画対象物を表現したカラー描画層を形成するカラー描画層形成手段と、
を有し、
前記凹凸層形成手段は、前記描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字を、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成する点字形成手段を更に有する、
ことを特徴とする点字付き印刷物形成装置。
本発明は、立体印刷画像の任意の描画部位に点字を形成して描画部位の形状と共に描画部位の名称も触知可能とする点字形成立体画印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置に利用することができる。
1 点字付き印刷物形成装置
2 本体
3 ヘッド移動部
4 アート紙
5 印刷物載置面
6 インクカートリッジ挿入部
7 データ入力端子部
8 副操作方向移動部
9(9a、9b) 脚部
11 ヘッド支持部
12 ヘッド部
13 ヘッド本体
14(14c、14m、14y、14k) ラインヘッド
15(15a、15b) 紫外線照射部
19 用紙
20 凹凸UVインク層
21 カラー画像
22 凹凸データ
23 メモリ
24 白UVインク
25 画像データ
26 特殊画像(立体画像、油絵調画像)
27 制御部
28 CPU(central processing unit)
29 バス
31 プリンタヘッドドライバ
32 モータドライバ
33 熱制御部
34 駆動系制御部
35 メディア制御部
36 第1ネットワーク接続部
37 バス
38 LCD(liquid crystal display)
39 スイッチ操作部
41 第2ネットワーク接続部
42 空
43 雲
44 富士山
44a 峰
44b 裾野
45 丘陵
46 平野部
47 民家
48 湖
49 土手
51 草むら
52 平面部
53 凸部

Claims (11)

  1. 記録媒体の表面に形成された描画対象物と、
    該記録媒体の表面に、該描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字と、
    を備える点字付き印刷物であって、
    前記点字は、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定する位置に複数形成されている、
    ことを特徴とする点字付き印刷物。
  2. 前記点字は、前記描画対象物の描画輪郭上に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の点字付き印刷物。
  3. 前記点字は、前記描画対象物の描画輪郭上の全体にわたって形成されている、ことを特徴とする請求項2記載の点字付き印刷物。
  4. 前記点字は、前記描画対象物の描画領域内に形成されている、ことを特徴とする請求項1記載の点字付き印刷物。
  5. 前記点字は、前記描画対象物の描画領域内の全体にわたって形成されている、ことを特徴とする請求項4記載の点字付き印刷物。
  6. 前記描画対象物は、前記記録媒体の表面に、該描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすように形成された、凹凸層によって描画されている、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の点字付き印刷物。
  7. 前記点字および前記凹凸層は、
    積層された複数の印刷インク層と、
    前記印刷インク層上に形成された下塗り層と、
    前記下塗り層上に形成されたカラー描画層と、
    を有することを特徴とする請求項6に記載の点字付き印刷物。
  8. 前記点字は、前記描画領域を特定する前記位置の彩色と同色の彩色で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の点字付き印刷物。
  9. 記録媒体の表面に、描画対象物の平面形状に対応し且つ前記記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層と、
    前記描画対象物の表面に、該描画対象物を表意し且つ前記記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字と、
    を備える点字付き印刷物であって、
    前記点字は、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成されている、
    ことを特徴とする点字付き印刷物。
  10. 記録媒体の表面に、描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層形成工程と、
    該凹凸層形成工程により形成された前記凹凸層の表面に下地色のインクを塗布して下塗り層を形成する下塗り層形成工程と、
    該下塗り層形成工程により形成された前記下塗り層の上に前記印刷インクにより前記描画対象物を表現したカラー描画層を形成するカラー描画層形成工程と、
    を有し、
    前記凹凸層形成工程は、前記描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字を、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成する点字形成工程を、更に有する、
    ことを特徴とする点字付き印刷物の印刷方法。
  11. 記録媒体の表面に描画対象物の平面形状に対応し且つ該記録媒体の表面から前方に突出する立体形状をなすよう印刷インクを積層して凹凸層を形成する凹凸層形成手段と、
    該凹凸層形成手段により形成された前記凹凸層の表面に下地色のインクを塗布して下塗り層を形成する下塗り層形成手段と、
    該下塗り層形成手段により形成された前記下塗り層の上に前記印刷インクにより前記描画対象物を表現したカラー描画層を形成するカラー描画層形成手段と、
    を有し、
    前記凹凸層形成手段は、前記描画対象物を表意し且つ該記録媒体の表面から前方に突出するように立体的に形成された点字を、前記記録媒体上において前記描画対象物が描画された描画領域を特定するように、該描画領域の輪郭上または該描画領域内に該描画領域の彩色と同色の彩色で複数形成する点字形成手段を更に有する、
    ことを特徴とする点字付き印刷物形成装置。
JP2012146027A 2012-06-28 2012-06-28 点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置 Pending JP2014010247A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146027A JP2014010247A (ja) 2012-06-28 2012-06-28 点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146027A JP2014010247A (ja) 2012-06-28 2012-06-28 点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014010247A true JP2014010247A (ja) 2014-01-20

Family

ID=50107025

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012146027A Pending JP2014010247A (ja) 2012-06-28 2012-06-28 点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014010247A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018122564A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 凸版印刷株式会社 点字形成方法ならびに情報媒体
JP2018169503A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 東日本旅客鉄道株式会社 点字表示シート
JP2018187919A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 ローランドディー.ジー.株式会社 点字、印刷物の形成方法、およびインクジェットプリンタ
JP2019018549A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 白山印刷株式会社 加飾印刷物、点字印刷物、加飾印刷物の作製方法
JP2019155778A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
KR102223213B1 (ko) * 2021-01-14 2021-03-05 (주)엘앤피 점자 인쇄물 제조방법
KR20210073307A (ko) * 2019-12-10 2021-06-18 성균관대학교산학협력단 색상 인지를 위한 색상-촉각패턴 변환 시스템 및 이를 이용한 색상-촉각패턴 변환 방법
JP2021169213A (ja) * 2016-12-22 2021-10-28 カシオ計算機株式会社 立体造形システム、立体造形方法および立体造形プログラム

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021169213A (ja) * 2016-12-22 2021-10-28 カシオ計算機株式会社 立体造形システム、立体造形方法および立体造形プログラム
JP2018122564A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 凸版印刷株式会社 点字形成方法ならびに情報媒体
JP2018169503A (ja) * 2017-03-30 2018-11-01 東日本旅客鉄道株式会社 点字表示シート
JP2018187919A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 ローランドディー.ジー.株式会社 点字、印刷物の形成方法、およびインクジェットプリンタ
JP2018187931A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 ローランドディー.ジー.株式会社 点字、印刷物の形成方法、およびインクジェットプリンタ
US10286704B2 (en) 2017-05-09 2019-05-14 Roland Dg Corporation Method for forming braille text and print
JP2019018549A (ja) * 2017-07-20 2019-02-07 白山印刷株式会社 加飾印刷物、点字印刷物、加飾印刷物の作製方法
JP2019155778A (ja) * 2018-03-14 2019-09-19 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
JP7047500B2 (ja) 2018-03-14 2022-04-05 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理プログラムおよび画像処理方法
KR20210073307A (ko) * 2019-12-10 2021-06-18 성균관대학교산학협력단 색상 인지를 위한 색상-촉각패턴 변환 시스템 및 이를 이용한 색상-촉각패턴 변환 방법
KR102336051B1 (ko) 2019-12-10 2021-12-06 성균관대학교산학협력단 색상 인지를 위한 색상-촉각패턴 변환 시스템 및 이를 이용한 색상-촉각패턴 변환 방법
KR102223213B1 (ko) * 2021-01-14 2021-03-05 (주)엘앤피 점자 인쇄물 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2014010247A (ja) 点字付き印刷物、その印刷方法、及び点字付き印刷物形成装置
JP5982919B2 (ja) 印刷物、印刷方法、及び、画像形成装置
CN110091614B (zh) 立体图像打印方法、装置、设备及存储介质
JP2005138169A (ja) レーザマーキング装置、レーザマーキング方法、及び被マーキング体
CN103136792A (zh) 用于形成三维物体的介质系统
JP2011068055A (ja) 画像記録方法および描画装置
JP2017105101A (ja) 三次元造形物、並びにこれを生成する三次元造形装置及び方法
EP1838085A3 (en) Print data generating apparatus and controlling method therefor
JP6056191B2 (ja) 印刷物、印刷方法、画像形成装置、及び、プログラム
JP2016221962A (ja) 画像データ作成装置およびそれを備えた3次元造形装置
US20180015667A1 (en) Solid object shaping apparatus, control method for solid object shaping apparatus, and control program for solid object shaping apparatus
JP2017154256A (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
US6481844B1 (en) Apparatus, method and medium for providing an optical effect
CN103889730B (zh) 在线集成的浮凸打印
JP6972096B2 (ja) 立体印刷物、及び立体印刷物の形成方法
JP7357879B2 (ja) 着色成果物の製造方法及びインク吐出装置
JP2011079231A (ja) 画像記録方法
JP6828348B2 (ja) 画像形成装置、画像形成システム、画像形成方法、及びプログラム
JP5844693B2 (ja) 印刷物の製造方法および放射線硬化型インクジェット印刷装置
US11179950B2 (en) Liquid discharge apparatus and liquid discharge method
JP2016210082A (ja) プリンタ
US20230066252A1 (en) Printer, printed matter, and printing method
JP5397089B2 (ja) 画像記録方法および描画装置
JP2013210429A5 (ja)
JP2018034421A (ja) 三次元造形装置、方法及びプログラム