JP2014009105A - ガラス管の清浄装置及び清浄切断装置 - Google Patents

ガラス管の清浄装置及び清浄切断装置 Download PDF

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Abstract

【課題】専用の動力源を要することなく、ガラス管の管内をその切断直後に清浄できる構成簡素なガラス管の清浄装置及び清浄切断装置を提供すること。
【解決手段】コンベヤ400により管軸に対し直交方向へ並列状態で搬送される所定長さのガラス管G1の管内を清浄するガラス管の清浄装置において、各ガラス管G1を搬送方向に所定間隔を隔てて一本ずつ仕切る仕切り手段31と、仕切り手段31により仕切られた各ガラス管G1の一の端部側の開口部へ清浄空気を吹き込む噴気手段32と、噴気手段32により清浄空気A2を吹き込まれるガラス管G1の外周面を叩打して衝撃を与える打撃手段33と、を設け、打撃手段33を、装置フレームFrに基端が固定された弾性部材331と、弾性部材331の先端側に設けられた叩打部材332と、から構成した。この清浄装置をガラス管の清浄切断装置において、連続ガラス管を所定長ずつ切断した直後に設けた。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定長さに切断されたガラス管の管内をその切断直後に清浄する清浄装置及び当該清浄装置を備えたガラス管の清浄切断装置に関する。
例えば、蛍光灯、アンプルやバイアル等の医薬容器、液晶パネル用バックライトなどに用いられるガラス管は、主としてダンナー法により生産されるのが一般的である(下記特許文献1参照)。
即ち、図10に示すように、マッフル炉100内において、トラフ110から流下する溶融ガラスMを連続回転するスリーブ120の外周面に巻き付けて筒状に形成し、スリーブ120の先端から離れる筒状の溶融ガラスMを、その筒内へブローエアA1を吹き込みながら、マッフル炉100の外に設けられた管引機200により連続的に引き出すことにより、連続ガラス管G0を管引き成形する。この連続ガラス管G0を連続走行させたまま、切断装置300により所定長ずつ切断し、複数のガラス管G1を得る。そして、得られたガラス管G1をコンベヤ400で搬送しながら、ガラス管G1の両端を再切断し口焼処理することにより、製品となるガラス管が生産される。
上述したガラス管の生産工程において用いられる連続ガラス管G0の切断装置300の一例として、下記の特許文献2に記載のものが知られている。かかる切断装置は、連続ガラス管G0の外周面に切断刃を間欠的に接触させて擦り傷を形成するとともに熱衝撃を与えることにより、連続ガラス管G0を所定長さに切断するものである。しかしながら、従来の切断装置では、図11に示すように、切断時に発生するガラス微粉Pが、連続ガラス管G0の先端開口部F0から噴出するブローエアA1によって、ガラス管G1の後端開口部B1から管内へ吹き込まれてしまう。このため、ガラス微粉Pがガラス管G1の内周面に付着して、ガラス管G1の清浄性が損なわれる。
そこで、ガラス管G1の内周面に付着したガラス微粉Pを除去するための付着物除去装置が、下記の特許文献3に開示されている。かかる付着物除去装置は、ガラス管G1自体を超音波振動させることにより内周面から遊離させたガラス微粉Pを、ガラス管G1の一端開口部からその管内へ空気を噴射することにより他端開口部を通じて管外部へ排出するものである。このような乾式清浄は、ガラス管G1の管内が乾燥状態であるほど効果的である。上述の生産工程においては、再切断や口焼処理の際に使用される燃焼ガスの影響によりガラス管G1の管内湿度がこれらの工程の前後で高まるため、切断装置300による切断直後にガラス管G1の管内清浄を行うのが望ましい。
ところが、従来の付着物除去装置は、専用の動力源(電源)が別途必要である点、コンベヤ400の下方等に十分な設置スペースを確保しなければならないなどの理由から設置場所が制限されることがあり、既存設備における所望の場所(上述の生産工程では、例えば、切断装置300による切断直後の場所)に設置できない場合がある。また、かかる付着物除去装置を切断装置300による切断直後の場所で用いる場合、切断直後の各ガラス管G1の温度が250〜300℃と非常に高温であるため、精密機械を厳しい温度環境下で継続的に動作させることを余儀なくされる。
特開平7−172852号公報 特開2007−331994号公報 特開平7−100449号公報
本発明は、かかる事情に鑑みて為されたものであり、専用の動力源を要することなく、ガラス管の管内をその切断直後に清浄できる構成簡素なガラス管の清浄装置及び清浄切断装置を提供することを技術的課題とする。
本発明は、コンベヤにより管軸に対し直交方向へ並列状態で搬送される所定長さのガラス管の管内を清浄するガラス管の清浄装置であって、
前記コンベヤの無端搬送部材の周回軌道に沿って該無端搬送部材に一定間隔で設けられた複数の突起部材からなり、前記各ガラス管を搬送方向に所定間隔を隔てて一本ずつ仕切る仕切り手段と、前記仕切り手段により仕切られた前記各ガラス管の一の端部側の開口部へ清浄空気を吹き込む噴気手段と、前記噴気手段により清浄空気を吹き込まれる前記ガラス管の外周面を叩打して衝撃を与える打撃手段と、を備え、
前記打撃手段が、装置フレームに基端が固定され、前記無端搬送部材の移動によって一のガラス管により押圧されて変形する弾性部材と、前記弾性部材の先端側に設けられ、前記一のガラス管からの押圧が外れたとき、弾性変形する該弾性部材の弾性力により該一のガラス管と搬送上流側で隣接する他のガラス管を叩打する叩打部材と、から構成されていることを特徴とする。
本発明は、前記打撃手段を、前記ガラス管の管軸に対し直交方向において所定間隔を隔てて複数設けることを特徴とする。
本発明は、前記打撃手段を、前記ガラス管の搬送下流側ほど前記ガラス管の他の端部側に近い位置に設けることを特徴とする。
本発明は、前記叩打部材が、耐熱性樹脂からなることを特徴とする。
本発明は、前記突起部材が、耐熱性樹脂からなることを特徴とする。
本発明は、前記コンベヤの前記無端搬送部材に、該無端搬送部材の移動によって前記一のガラス管の代わりに前記打撃手段の前記弾性部材を押圧して変形させる押圧手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係るガラス管の清浄切断装置は、ブローエアが吹き込まれながら管引き成形されて連続走行する連続ガラス管の外周面に第一の切断刃を間欠的に接触させることにより、該連続ガラス管の外周面に擦り傷を形成するとともに熱衝撃を与えて該連続ガラス管を所定長ずつ切断し、複数のガラス管を得る第一の切断部と、前記第一の切断部において得られた前記ガラス管をコンベヤにより管軸に対し直交方向へ搬送しながら、第二の切断刃により該ガラス管の一の端部側及び他の端部側それぞれの外周面に擦り傷を形成するとともに熱衝撃を与えて該ガラス管の一の端部側及び他の端部側を切断する第二の切断部と、前記ガラス管の搬送経路であって前記第一の切断部と前記第二の切断部との間に配設された上記ガラス管の清浄装置と、を備えることを特徴とする。
本発明のガラス管の清浄装置によれば、ガラス管の外周面に衝撃を与える打撃手段が、装置フレームに基端が固定された弾性部材と、この弾性部材の先端側に設けられた叩打部材と、から構成されており、装置構成が極めて簡素である。また、この打撃手段はコンベヤの駆動源の動力によって継続的に動作するため、打撃手段専用の動力源を設ける必要がない。さらに、並列状態で移動する各ガラス管が打撃手段を作動させるトリガとして機能するため、その動作を制御する制御手段等を別途設ける必要もない。したがって、安価なコストで設置可能であると同時に、既存の設備への設置にも好適である。
また、打撃手段を、ガラス管の管軸に対し直交方向において所定間隔を隔てて複数設ければ、ガラス管が一定距離を移動する間、複数回にわたってガラス管に衝撃を与えることができる。これにより、一回あたりの衝撃の大きさを抑制しつつ、より確実にガラス微粉をガラス管の内周面から遊離させ、管内から除去することができる。
さらに、各打撃手段を、ガラス管の搬送下流側ほどガラス管の他の端部側に近い位置に設ければ、ガラス微粉をガラス管の中央部側から後端側へ逐次的に吹き飛ばすことができる。これにより、例えば、ブローエアによって相当長いガラス管の中央部近傍の管内までガラス微粉が吹き込まれてしまった場合や、ガラス管の内径が小さく管内における清浄空気の圧力が十分に確保し難い場合等においても、ガラス微粉を確実にガラス管の管内から除去することができる。
しかも、突起部材及び叩打部材が耐熱性樹脂で構成することにより、ガラス管の温度が高温状態であっても、ガラス管との接触による溶融や変形などが発生しない。したがって、ガラス管の外周面に汚れや傷を付けることなく使用できるとともに、例えば、各ガラス管が連続ガラス管から所定長さに切断された直後等のような厳しい温度環境の場所にも設置することが可能である。
また、コンベヤの無端搬送部材に、この無端搬送部材の移動によって一のガラス管の代わりに打撃手段の弾性部材を押圧して変形させる押圧手段を設けても、上述したそれぞれの効果を同様に得ることができる。加えて、押圧手段がガラス管の代わりに打撃手段の動作等に直接的に関与するため、たとえガラス管が歯抜けの状態で搬送されている場合等であっても、打撃手段の継続的な動作が阻害されることがなく、すべてのガラス管に対して衝撃を与えることができる。
また、本発明のガラス管の清浄切断装置によれば、ガラス管の搬送経路であって、とりわけガラス管が高温状態にある第一の切断部と第二の切断部との間に本発明のガラス管の清浄装置が配設されているため、ガラス管の管内をその切断直後に清浄することができる。これにより、第二の切断部においてガラス管の両端部の再切断を行う際に使用する燃焼ガスの影響によりガラス管の管内湿度が高まる前により効果的な乾式清浄を行うことが可能となり、ガラス管の管内の清浄性を保持しながら所望の長さに切断することができる。
本実施形態のガラス管の清浄装置及び清浄切断装置の概略平面図である。 本実施形態のガラス管の清浄切断装置における第一の切断部の平面図である。 本実施形態のガラス管の清浄装置における噴気手段の斜視図である。 本実施形態のガラス管の清浄装置における打撃手段の側断面図である。 本実施形態のガラス管の清浄装置における打撃手段の動作を示す概略断面図である。 本実施形態のガラス管の清浄装置によってガラス管に衝撃が与えられたときの様子を示す径方向の断面図である。 本実施形態のガラス管の清浄装置によってガラス管に衝撃が与えられたときの様子を示す管軸方向の断面図である。 他の実施形態に係るガラス管の清浄装置を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るガラス管の清浄切断装置の概略平面図である。 従来のガラス管の生産工程を示す概略側面図である。 従来のガラス管の生産工程においてガラス微粉がガラス管の内面に付着する様子を示す要部断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下に説明するガラス管の清浄装置及び清浄切断装置は、ダンナー法によりブローエアが吹き込まれながら管引き成形される連続ガラス管の切断・清浄処理に適用できるほか、例えば、ダウンドロー法、アップドロー法等によりブローエアが吹き込まれながら管引き成形される連続ガラス管の切断・清浄処理に適用することもできる。
図1に示すように、本実施形態のガラス管の清浄切断装置10は、ブローエアA1が吹き込まれながら管引き成形されて連続走行する連続ガラス管G0を所定長ずつ切断する第一の切断部1と、当該第一の切断部1により切断されたガラス管G1の一の端部側及び他の端部側をそれぞれ切断する第二の切断部2と、ガラス管G1の管内を清浄するガラス管の清浄装置3と、を備えている。
第一の切断部1は、図2に示すように、モータ11により不図示のべベルギヤを介して駆動される鉛直の回転軸12と、この回転軸12に設けられて略水平面内で連続回転しながらカム13に応じて軸14で上下動するアーム15と、このアーム15の先端下部に固定され、不図示の供給路を通じて適量の水分が供給される第一の切断刃16と、から構成されている。第一の切断部1は、連続ガラス管G0を牽引する公知の管引機200よりも連続ガラス管G0の走行下流側に配設されており、以下のようにして連続走行する連続ガラス管G0を所定長ずつ切断する。
即ち、第一の切断部1のアーム15を水平方向に連続走行する連続ガラス管G0の走行と同期させて連続回転させ、第一の切断刃16を連続ガラス管G0の外周面の上部に間欠的に接触させることによって、連続ガラス管G0の外周面上部に擦り傷を形成すると同時に熱衝撃を与え、この熱衝撃により連続ガラス管G0の外周面にこの擦り傷をオリジンとする亀裂を発生させるとともに連続ガラス管G0の自重による曲げモーメントを作用させることによって、連続ガラス管G0を所定長ずつ切断する。
第一の切断部1において所定長さに切断された各ガラス管G1は、コンベヤ400により管軸に対し直交方向へ並列状態で搬送される。本実施形態のコンベヤ400は、不図示のスプロケット間に巻き掛けられて並行する一対の無端状のローラチェーンからなる無端搬送部材410を備える。コンベヤ400は、この無端搬送部材410を不図示の駆動源によりスプロケットを介して周回軌道で循環走行させることによって、当該無端搬送部材410を構成する各ローラチェーン上に架け渡されて支持された各ガラス管G1を次工程へ搬送する。
第二の切断部2は、図1に示すように、不図示の駆動源により水平軸周りに連続回転する円盤状カッターからなる第二の切断刃21a、21bを備え、これら第二の切断刃21a、21bがこれらの下方に設けられた不図示の水槽に貯留された冷却水に浸漬されることにより、その下部が冷却されるように構成されている。本実施形態の第二の切断部2では、第二の切断刃21a、21bが、それぞれ第一の切断部1において得られた各ガラス管G1を搬送するコンベヤ400の搬送経路におけるガラス管G1の搬送下流側(以下、単に「搬送下流側」とする)であって、ガラス管G1の一の端部側及び他の端部側の切断予定部位近傍に、ガラス管G1の搬送方向における相対的な位置を違えて配設されている。
第二の切断部2は、不図示の予熱手段(例えば、バーナ等)により搬送中に切断予定部位近傍を予熱されたガラス管G1の外周面に冷却された第二の切断刃21a、21bを接触させることによって、ガラス管G1の外周面に擦り傷を形成するとともに熱衝撃を与えてガラス管G1の端部を切断する。なお、搬送中のガラス管G1を管軸周りに回転させるための機構(例えば、搬送中のガラス管G1に接触させるローラ等)を無端搬送部材410やその近傍におけるコンベヤ400の搬送経路に設けてもよい。これにより、予熱処理及び擦り傷の形成をガラス管G1の外周面のほぼ全周に亘って行うことが可能となり、ガラス管G1の端部をその管軸に対し直角に切断することができる。
ガラス管の清浄装置3は、コンベヤ400の無端搬送部材410に懸架支持される各ガラス管G1を搬送方向に所定間隔を隔てて一本ずつ仕切る仕切り手段31と、この仕切り手段31により仕切られた各ガラス管G1の一の端部側の開口部(先端開口部F1)へ清浄空気A2を吹き込む噴気手段32と、この噴気手段32により清浄空気A2を吹き込まれるガラス管G1の外周面を叩打して衝撃を与える打撃手段33と、を備えている。本実施形態のガラス管の清浄装置3は、ガラス管G1の搬送経路であって、第一の切断部1と第二の切断部2との間に配設されている。さらに詳しくは、第一の切断部1によるガラス管G1の切断直後の場所に設けられている。
ガラス管の清浄装置3の仕切り手段31は、図1に示すように、コンベヤ400の無端搬送部材410に設けられた複数の突起部材311からなる。各突起部材311は、無端搬送部材410の周回軌道に沿って一定間隔で設けられており、無端搬送部材410と共に互いの間隔を一定に保ちながらその周回軌道に沿って移動する。本実施形態では、並行する一対のローラチェーンそれぞれに複数の突起部材311が同一の間隔で設けられており、各突起部材311は、その周回軌道を含む各仮想平面の法線方向に互いの位置を一致させた状態で同期して周回移動するように構成されている。なお、仕切り手段31は、無端搬送部材410と同期させて循環走行が可能な他の無端状のローラチェーン等に複数の突起部材311を一定間隔で設けたものであってもよい。
本実施形態の仕切り手段31において、各突起部材311は、図5に示すように、コンベヤ400におけるガラス管G1の搬送面Sから上方へ突起する円錐台状に形成されており、その高さはガラス管G1の外径よりも高く設計されている。また、互いに隣り合う突起部材311は、少なくともガラス管G1の外径よりも若干大きい間隔を隔てて並設されている。このため、本実施形態の仕切り手段31は、ガラス管G1の管軸の向きを規定して各ガラス管G1を並列状態に整列させる整列手段、並びに、ガラス管G1の管軸に対し直交方向への当該ガラス管G1と無端搬送部材410との相対移動をこの間隔の範囲内に規制する規制手段としても兼用できるという利点がある。
さらに、本実施形態の仕切り手段31は、これらの突起部材311の原材料として、耐熱性樹脂を採用している。耐熱性樹脂は、その耐熱温度が第一の切断部1による切断直後の各ガラス管G1の温度に相当する250〜300℃よりも高いものを用いる。同時に、耐摩耗性にも優れたものを用いるのが望ましい。このような耐熱性樹脂の具体例として、例えば、ポリベンゾイミダゾール(Polybenzimidazole:PBI)樹脂などが挙げられる。かかる材質の突起部材311を用いることにより、高温のガラス管G1との接触時に突起部材311の一部が溶融してガラス管G1の外周面に汚れとして付着するのを防止するとともに、各突起部材311の後発的な変形(例えば、熱による塑性変形や摩耗による変形など)を抑制し、これに起因する不要な傷がガラス管G1の外周面に形成されるのを回避することができる。
ガラス管の清浄装置3の噴気手段32は、図1に示すように、コンベヤ400の搬送経路に沿って所定長さを有しており、無端搬送部材410に懸架支持されて搬送移動する各ガラス管G1の一の端部側の開口部(先端開口部F1)へ所定時間、清浄空気A2を吹き込む。本実施形態の噴気手段32は、第一の切断部1によるガラス管G1の切断直後の搬送下流側であって、かつ、ガラス管G1の先端側に設けられている。
本実施形態の噴気手段32は、図3に示すように、ガラス管G1の搬送経路に沿った偏平形状のノズル口321を有する噴気ノズル322を備えており、不図示の供給源から供給された乾燥空気をノズル口321から横長帯状の清浄空気A2として噴射する。ノズル口321から噴射される清浄空気A2を搬送経路に沿った横長帯状とすることで、各ガラス管G1が無端搬送部材410の移動により一定距離だけ搬送移動する間、各ガラス管G1の先端開口部F1へ確実に清浄空気A2を吹き込むことができる。
本実施形態において、噴気手段32は、後述する打撃手段33がガラス管G1の外周面に衝撃を与えるときに、ガラス管G1の先端開口部F1へ吹き込まれた清浄空気A2が少なくとも打撃手段33により叩打される他端開口部まで到達しているように清浄空気A2を吹き込む。具体的には、噴気手段32による清浄空気A2の噴射圧、噴射時間、噴射のタイミング等を、ガラス管G1の長さや内径、ガラス管G1の搬送移動速度、無端搬送部材410における各突起部材311の間隔の大きさ等に応じて適宜調整する。また、本実施形態では、噴気手段32により噴射される清浄空気A2をガラス管G1の管内へ連続的に吹き込んでいるが、間欠的に吹き込むようにしてもよい。
ガラス管の清浄装置3の打撃手段33は、図4に示すように、装置フレームFrに基端が固定された弾性部材331と、この弾性部材331の先端側に設けられた叩打部材332と、から構成されている。本実施形態の打撃手段33は、図1に示すように、ガラス管G1の搬送経路であって、ガラス管G1の先端開口部F1が噴気手段32と対向しながら通過する範囲における所定位置に設けられている。
打撃手段33の弾性部材331は、図5(b)に示すように、無端搬送部材410の移動によって管軸に対し直交方向へ搬送移動する一のガラス管G1により押圧されて変形する。つまり、本実施形態の弾性部材331は、無端搬送部材410を周回軌道で移動させる不図示の駆動源の動力によって、突起部材311、ガラス管G1及び叩打部材332を介して荷重を加えられることにより変形させられる。本実施形態では、弾性部材331としてコイルばねが用いられているが、板ばね等を用いてもよい。
打撃手段33の叩打部材332は、図5(c)に示すように、無端搬送部材410による搬送移動中の一のガラス管G1により、その外周面に当接した状態で搬送方向へ押圧され、一のガラス管G1からの押圧が外れたとき、弾性変形する弾性部材331の弾性力により一のガラス管G1とその搬送上流側で隣接する他のガラス管G1を叩打する。本実施形態の叩打部材332は、例えば、多角柱や円柱等の柱状体、柱状体にテーパ部を形成した錐状体、あるいはこれらに所定形状の中空部を設けた筒状体などの形状であり、ガラス管G1への衝撃が部分的に集中するのを回避するために、その幅広な平面部分でガラス管G1の管軸方向における所定長さの範囲を叩打するように構成されている。
また、本実施形態の叩打部材332は、その原材料として、耐熱性樹脂(例えば、ポリベンゾイミダゾール樹脂)を採用している。叩打部材332は、上述した仕切り手段31の突起部材311と同様に高温のガラス管G1と接触するため、ガラス管G1よりもやわらかく、耐熱性及び耐摩耗性に優れた材質の叩打部材332を用いることで、ガラス管G1の外周面への汚れの付着を防止するとともに、後発的な変形に起因する不要な傷の形成を回避する。
また、本実施形態の打撃手段33は、図1に示すように、ガラス管G1の管軸に対し直交方向において所定間隔を隔てて複数設けられており、ガラス管G1の管内へ清浄空気A2が吹き込まれている間に搬送下流側へ移動するガラス管G1の外周面を順次叩打し、複数回にわたってガラス管G1に衝撃を与える。本実施形態では、ガラス管G1の先端開口部F1が噴気手段32と対向しながら搬送移動する一定距離の間に、互いに隣り合う突起部材311の間隔と同程度の間隔を隔てて5ヶ所に打撃手段33が設けられている。
なお、これらの打撃手段33を等間隔で設けるか不等間隔で設けるかについては適宜、設計変更が可能である。各打撃手段33を等間隔で設けた場合、一定の速度で移動する各ガラス管G1をそれぞれが略同一のタイミングで叩打することとなるため、各叩打部材332により叩打される部位はガラス管G1の外周面の周方向において略同じになる。一方、各打撃手段33を不等間隔で設けた場合、一定の速度で移動する各ガラス管G1をそれぞれが異なるタイミングで叩打することとなり、各叩打部材332はガラス管G1の外周面の周方向においてわずかに異なる部位をそれぞれ叩打する。
さらに、本実施形態では、これらの打撃手段33が、ガラス管G1の搬送下流側ほどガラス管G1の他の端部側(後端側)に近い位置に設けられている。したがって、各打撃手段33は、ガラス管G1の位置が搬送上流側であるほどその中央部寄りの外周面に衝撃を与え、ガラス管G1が搬送下流側へ移動するにつれて衝撃を与える部位を次第にガラス管G1の後端側へと変動させるように構成されている。また、各打撃部材33は、無端搬送部材410を構成する一対のローラチェーンの間の範囲内に設けている。これにより、打撃手段33からの衝撃によって搬送中の各ガラス管G1の並列状態が乱れるのを防止し、ガラス管G1の管内へ吹き込まれる清浄空気A2の風圧低下を回避できる。
以下、図面を参照しながら、本実施形態のガラス管の清浄装置3の動作とともに、所定長さに切断されたガラス管G1の管内をガラス管の清浄装置3によって清浄する方法について説明する。
本実施形態のガラス管の清浄切断装置10は、図1に示すように、公知の管引機200により牽引されて連続走行する連続ガラス管G0を、第一の切断部1において所定長ずつ切断する。こうして得られた複数のガラス管G1は、それぞれ仕切り手段31により一本ずつ仕切られつつ無端搬送部材410に懸架支持されて、コンベヤ400により管軸に対し直交方向へ並列状態で搬送される。
ところで、連続ガラス管G0は、ブローエアA1が吹き込まれながら管引き成形されているため(図10参照)、第一の切断部1による切断時に発生するガラス微粉Pが、連続ガラス管G0の先端開口部F0から噴出するブローエアA1によって、ガラス管G1の後端開口部B1から管内へ吹き込まれてしまう(図11参照)。このため、第一の切断部1による切断直後の各ガラス管G1は、その後端側における管内の清浄性がガラス微粉Pの管内付着によって損なわれている。
本実施形態のガラス管の清浄切断装置10は、各ガラス管G1の搬送経路であって、第一の切断部1によるガラス管G1の切断直後の場所にガラス管の清浄装置3が設けられており、このガラス管の清浄装置3によって、各ガラス管G1がその切断直後から次工程(第二の切断部2によるガラス管G1の端部の再切断工程)へ搬送されるまでの間に各ガラス管G1の管内清浄が行われる。
本実施形態のガラス管の清浄装置3は、ガラス管G1の先端開口部F1から管内へ清浄空気A2を吹き込むと共にガラス管G1の外周面に衝撃を与えることによって、ガラス管G1の内周面に付着したガラス微粉Pを管内から除去する。これについて以下に詳細に説明する。
ガラス管G1は、図1に示すように、第一の切断部1による切断後コンベヤ400により並列状態で搬送され、先端開口部F1が噴気手段32(詳しくは、噴気ノズル322のノズル口321)と対向する位置まで移動する。このとき、噴気手段32により、ガラス管G1の先端開口部F1へ清浄空気A2が吹き込まれる。本実施形態では、ガラス管G1が打撃手段33よりも搬送上流側にあるときから先端開口部F1への清浄空気A2の吹込みが開始される。また、本実施形態の噴気手段32は、噴気ノズル322のノズル口321がガラス管G1の搬送経路に沿った偏平形状であるため、各ガラス管G1は、清浄空気A2を管内へ連続的または間欠的に吹き込まれながら一定距離を移動する。
噴気手段32により管内へ清浄空気A2を吹き込まれている一のガラス管G1は、図5(a)に示すように、コンベヤ400による搬送途中でその搬送経路に配設された打撃手段33の叩打部材332に当接する。コンベヤ400の無端搬送部材410はそのまま周回移動を続け、一のガラス管G1は、無端搬送部材410と共に移動する突起部材311によって搬送方向へ押圧されつつ叩打部材332を同方向へ押圧する。したがって、本実施形態では、コンベヤ400の駆動源の動力によって、無端搬送部材410、突起部材311及び一のガラス管G1を介して打撃手段33の叩打部材332に荷重が加えられる。
一のガラス管G1と叩打部材332とが互いに当接したまま、無端搬送部材410がさらに搬送下流側へ移動すると、図5(b)に示すように、打撃手段33の叩打部材332が一のガラス管G1によりさらに押圧されて搬送下流側へ変位する。また、叩打部材332と一体的に連結された弾性部材331は、装置フレームFrに基端が固定されているため、叩打部材332に加えられた荷重により変形する。このとき、元の位置から搬送下流側へ変位した叩打部材332は、変形した弾性部材331の弾性力による位置エネルギー(弾性エネルギー)が蓄えられた状態にある。
無端搬送部材410が引き続き搬送下流側への移動を続けると、打撃手段33(直接的には、叩打部材332)に対する一のガラス管G1からの押圧が外れる。すると、かかる押圧から解放されて荷重が取り除かれた弾性部材331は、図5(C)に示すように、元の形状に戻ろうとして弾性変形し、叩打部材332は弾性変形する弾性部材331の弾性力により元の位置へ復帰しようとして搬送上流側へ変位する。このときも、無端搬送部材410は周回移動を継続しているため、打撃手段33を押圧していた一のガラス管G1とその搬送上流側で隣接する他のガラス管G1の外周面が元の位置へ復帰しようとする叩打部材332によって叩打される。
打撃手段33の叩打部材332によってガラス管G1の外周面が叩打されると、その内周面に付着しているガラス微粉Pは、図6に示すように、その衝撃によって瞬間的にガラス管G1の内周面から遊離する。本実施形態では、仕切り手段31の各突起部材311によって搬送中の各ガラス管G1の無端搬送部材410に対する搬送方向への相対移動を一定範囲内に規制しているため、打撃手段33によるガラス管G1への衝撃が必要以上に逃げることはなく、ガラス微粉Pをガラス管G1の内周面から確実に遊離させることができる。
ガラス管G1が打撃手段33からの衝撃を受けるとき、このガラス管G1の管内は、上述のとおり先端開口部F1から後端開口部B1へ向けて噴気手段32からの清浄空気A2が吹き込まれている状態にある。したがって、ガラス管G1の内周面から遊離したガラス微粉Pは、図7に示すように、清浄空気A2によってガラス管G1の後端開口部B1を通じてその外側へ吹き飛ばされ、ガラス管G1の管内からガラス微粉Pが除去される。こうして、ガラス微粉Pの付着によって清浄性が損なわれたガラス管G1の管内が乾式清浄される。
ガラス管G1は、その後も打撃手段33の叩打部材332に当接したまま、さらに搬送下流側へと移動し続ける。このため、打撃手段33から衝撃を受けたガラス管G1は、その直後から、今度は打撃手段33の叩打部材332を押圧して弾性部材331を変形させる側へとその立場を変える。本実施形態では、コンベヤ400により各ガラス管G1が並列状態で順次搬送されるため、上述した打撃手段33の動作(図5(a)〜(c))が搬送方向に隣り合う二本のガラス管G1の間で繰り返し行われる。
なお、本実施形態では、仮に第一の切断部1による切断直後の時点でガラス管G1に傷等の製品不良が発生している場合であっても、すべてのガラス管G1が次工程へ搬送される。このため、打撃手段33が配設された搬送経路を各ガラス管G1が歯抜けの状態で通過することはなく、搬送方向に隣り合う二本のガラス管G1の間隔は常に一定範囲内に保持される。したがって、本実施形態では、打撃手段33の空振り等による誤作動は発生せず、各ガラス管G1と叩打部材332との当接(図5(a))は、先頭のガラス管G1を除き、すべて打撃手段33による衝撃を伴うものとなる。
ここで、例えば、ブローエアA1によって相当長いガラス管G1の中央部近傍の管内までガラス微粉Pが吹き込まれてしまった場合や、ガラス管G1の内径が小さく管内における清浄空気A2の圧力が十分に確保し難い場合等においては、一度の管内清浄のみではガラス管G1の管内からガラス微粉Pを十分に除去できない可能性がある。
しかしながら、このような場合であっても、本実施形態では、ガラス管G1を搬送移動させながら複数の打撃手段33によって複数回にわたってその外周面を叩打しつつ、衝撃を与える部位をガラス管G1の中央部側から次第にその後端側へと変動させるため、ガラス微粉Pは、ガラス管G1の中央部側から後端側へ逐次的に吹き飛ばされる。このため、ガラス管G1の中央部近傍の管内に付着したガラス微粉Pも確実にガラス管G1の外側へ吹き飛ばすことができる。なお、打撃手段33が複数設けられている場合においても、各打撃手段33の動作が搬送方向に隣り合う二本のガラス管G1の間で繰り返し行われることに変わりはない。
そして、管内清浄を終えた各ガラス管G1は、次工程まで搬送された後、第二の切断部2によってガラス管G1の両端部を再切断され、さらに再切断された両端部に対し口焼処理が行われる。こうして、製品となるガラス管が生産されるのである。
このように本実施形態のガラス管の清浄装置3によれば、各ガラス管G1の外周面に衝撃を与える打撃手段33が、装置フレームFrに基端が固定された弾性部材331と、この弾性部材331の先端側に設けられた叩打部材332と、から構成されており、装置構成が極めて簡素である。また、この打撃手段33はコンベヤ400の駆動源の動力によって継続的に動作するため、打撃手段33専用の動力源を設ける必要がない。さらに、並列状態で移動する各ガラス管G1が打撃手段33を作動させるトリガとして機能するため、その動作を制御する制御手段等を別途設ける必要もない。したがって、安価なコストで設置可能であると同時に、既存の設備への設置にも好適である。
また、打撃手段33を、ガラス管G1の管軸に対し直交方向において所定間隔を隔てて複数設ければ、ガラス管G1が一定距離を移動する間、複数回にわたってガラス管G1に衝撃を与えることができる。これにより、一回あたりの衝撃の大きさを抑制しつつ、より確実にガラス微粉Pをガラス管G1の内周面から遊離させることができる。
さらに、各打撃手段33を、ガラス管G1の搬送下流側ほどガラス管G1の他の端部側(後端側)に近い位置に設ければ、ガラス微粉Pをガラス管G1の中央部側から後端側へ逐次的に吹き飛ばすことができる。これにより、例えば、ブローエアA1によって相当長いガラス管G1の中央部近傍の管内までガラス微粉Pが吹き込まれてしまった場合や、ガラス管G1の内径が小さく管内における清浄空気A2の圧力が十分に確保し難い場合等においても、ガラス微粉Pを確実にガラス管G1の管内から除去することができる。
しかも、突起部材311及び叩打部材332が耐熱性樹脂からなるため、ガラス管G1の温度が250〜300℃程度の高温状態であっても、ガラス管G1との接触による溶融や変形などが発生しない。したがって、ガラス管G1の外周面に汚れや傷を付けることなく使用できるとともに、例えば、第一の切断部1による切断直後等のような厳しい温度環境の場所にも設置することが可能である。
また、本実施形態のガラス管の清浄切断装置10によれば、上述のとおり、ガラス管G1の搬送経路であって、とりわけガラス管G1が高温状態にある第一の切断部1と第二の切断部2との間に本実施形態のガラス管の清浄装置3が配設されているため、ガラス管G1の管内をその切断直後に清浄することができる。これにより、第二の切断部2においてガラス管G1の両端部の再切断を行う際に使用する燃焼ガスの影響によりガラス管G1の管内湿度が高まる前により効果的な乾式清浄を行うことが可能となり、ガラス管G1の管内の清浄性を保持しながら所望の長さに切断することができる。
以上、本実施形態に係るガラス管の清浄装置3及び清浄切断装置10について説明したが、本発明は、他の形態でも実施することができる。
例えば、上記実施形態のガラス管の清浄装置3では、打撃手段33の弾性部材331が一のガラス管G1により押圧されて変形するように構成されていたが、図8に示すように、コンベヤ400の無端搬送部材410に、この無端搬送部材410の移動によって一のガラス管G1の代わりに打撃手段33の弾性部材331を押圧して変形させる押圧手段34が設けられていてもよい。押圧手段34は、図8、図9に示すように、一対のローラチェーンに並列状態で架設された複数の懸架部材341で構成されているが、例えば、無端搬送部材410の周回軌道を含む仮想平面と交差する方向(好ましくは、法線方向)へ突起する不図示の突起部材を並列状態で複数設けたものであってもよい。
かかる実施形態のガラス管の清浄装置3'において、押圧手段34を構成する各懸架部材341は、対応するガラス管G1の下方であって、このガラス管G1を搬送上流側で仕切る突起部材311寄りの位置に、仕切り手段31の各突起部材311と同程度の間隔を隔ててそれぞれ配設されている。よって、打撃手段33の弾性部材331は、ガラス管G1により押圧されて多少の変形を生じるが、主として押圧手段34に押圧されることにより変形し、最終的に押圧手段34からの押圧が外れたときに弾性変形する。したがって、かかる実施形態においても、上記実施形態のガラス管の清浄装置3と同一の作用・効果を奏する。
ガラス管の清浄装置3'によれば、押圧手段34がガラス管G1の代わりに打撃手段33の動作等に直接的に関与する。このため、たとえガラス管G1が歯抜けの状態で搬送されている場合であっても、打撃手段33の継続的な動作が阻害されることがなく、すべてのガラス管G1に対して上記実施形態のガラス管の清浄装置3と同様に衝撃を与えることができる。ガラス管の清浄装置3'は、例えば、図9に示すガラス管の清浄切断装置20のような形態で用いることができる。
ガラス管の清浄切断装置20は、図9に示すように、ガラス管の清浄装置3'が、ガラス管G1の搬送経路における第一の切断部1と第二の切断部2との間、及び、第二の切断部2にそれぞれ設けられている。なお、第一の切断部1と第二の切断部2との間に設けられたガラス管の清浄装置3'の動作等については上記実施形態のガラス管の清浄装置3と同様であるため、ここでは説明を省略する。
第二の切断部2に設けられたガラス管の清浄装置3'は、コンベヤ400の搬送経路を挟んで第二の切断刃21a、21bとは反対側にそれぞれ設けられた第二の噴気手段32a、32bと、第二の切断刃21a、21bよりも搬送下流側であって、第二の切断部21a、21bによる切断直後におけるガラス管G1の後端側及び先端側にそれぞれ設けられた打撃手段33と、をさらに備えている。
第二の切断部2では、切断予定部位となる両端部側の開口部からガラス管G1の管内へブローエアA1は吹き込まれず、その切断時にガラス微粉Pがガラス管G1の中央部近傍まで吹き込まれる可能性は、第一の切断部1による切断時と比べてはるかに低い。このため、一の打撃手段33による一度の衝撃であっても十分な清浄を行うことができる。
また、第二の切断部2では、搬送途中で不良品が排除されてガラス管G1が歯抜けの状態で搬送されてくることも考えられる。しかしながら、ガラス管の清浄装置3'は、上述のとおり、押圧手段34がガラス管G1の代わりに打撃手段33の動作等に直接的に関与するため、打撃手段33の動作が阻害されることはない。したがって、ガラス管の清浄切断装置20によれば、ガラス管G1の管内を口焼処理に至るまで高い清浄性に保つことができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様でも実施できる。また、同一の作用又は効果が生じる範囲内で、何れかの発明特定事項を他の技術に置換した形態で実施しても良い。
1:第一の切断部
16:第一の切断刃
2:第二の切断部
21a、21b:第二の切断刃
3、3':ガラス管の清浄装置
10、20:ガラス管の清浄切断装置
31:仕切り手段
311:突起部材
32:噴気手段
321:ノズル口
322:噴気ノズル
33:打撃手段
331:弾性部材
332:叩打部材
34:押圧手段
341:懸架部材
400:コンベヤ
410:無端搬送部材
A1:ブローエア
A2:清浄空気
G0:連続ガラス管
G1:ガラス管
Fr:装置フレーム

Claims (7)

  1. コンベヤにより管軸に対し直交方向へ並列状態で搬送される所定長さのガラス管の管内を清浄するガラス管の清浄装置であって、
    前記コンベヤの無端搬送部材の周回軌道に沿って該無端搬送部材に一定間隔で設けられた複数の突起部材からなり、前記各ガラス管を搬送方向に所定間隔を隔てて一本ずつ仕切る仕切り手段と、
    前記仕切り手段により仕切られた前記各ガラス管の一の端部側の開口部へ清浄空気を吹き込む噴気手段と、
    前記噴気手段により清浄空気を吹き込まれる前記ガラス管の外周面を叩打して衝撃を与える打撃手段と、を備え、
    前記打撃手段が、
    装置フレームに基端が固定され、前記無端搬送部材の移動によって一のガラス管により押圧されて変形する弾性部材と、
    前記弾性部材の先端側に設けられ、前記一のガラス管からの押圧が外れたとき、弾性変形する該弾性部材の弾性力により該一のガラス管と搬送上流側で隣接する他のガラス管を叩打する叩打部材と、
    から構成されていることを特徴とするガラス管の清浄装置。
  2. 前記打撃手段を、前記ガラス管の管軸に対し直交方向において所定間隔を隔てて複数設けることを特徴とする請求項1に記載のガラス管の清浄装置。
  3. 前記打撃手段を、前記ガラス管の搬送下流側ほど前記ガラス管の他の端部側に近い位置に設けることを特徴とする請求項2に記載のガラス管の清浄装置。
  4. 前記叩打部材が、耐熱性樹脂からなることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一つに記載のガラス管の清浄装置。
  5. 前記突起部材が、耐熱性樹脂からなることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一つに記載のガラス管の清浄装置。
  6. 前記コンベヤの前記無端搬送部材に、該無端搬送部材の移動によって前記一のガラス管の代わりに前記打撃手段の前記弾性部材を押圧して変形させる押圧手段が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一つに記載のガラス管の清浄装置。
  7. ブローエアが吹き込まれながら管引き成形されて連続走行する連続ガラス管の外周面に第一の切断刃を間欠的に接触させることにより、該連続ガラス管の外周面に擦り傷を形成するとともに熱衝撃を与えて該連続ガラス管を所定長ずつ切断し、複数のガラス管を得る第一の切断部と、
    前記第一の切断部において得られた前記ガラス管をコンベヤにより管軸に対し直交方向へ搬送しながら、第二の切断刃により該ガラス管の一の端部側及び他の端部側それぞれの外周面に擦り傷を形成するとともに熱衝撃を与えて該ガラス管の一の端部側及び他の端部側を切断する第二の切断部と、
    前記ガラス管の搬送経路であって前記第一の切断部と前記第二の切断部との間に配設された請求項1から請求項6の何れか一つに記載のガラス管の清浄装置と、
    を備えることを特徴とするガラス管の清浄切断装置。
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