JP2001002435A - ガラス板の風冷強化方法 - Google Patents

ガラス板の風冷強化方法

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JP2001002435A JP11171140A JP17114099A JP2001002435A JP 2001002435 A JP2001002435 A JP 2001002435A JP 11171140 A JP11171140 A JP 11171140A JP 17114099 A JP17114099 A JP 17114099A JP 2001002435 A JP2001002435 A JP 2001002435A
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    • C03B35/14Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands
    • C03B35/16Transporting hot glass sheets or ribbons, e.g. by heat-resistant conveyor belts or bands by roller conveyors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】効率よくガラス板を風冷強化することができる
ガラス板の風冷強化方法を提供する。 【解決手段】エアの噴射エリアがローラコンベア22の
搬送方向に沿って前後2分割されており、ガラス板18
が第1エリアXを通過すると該第1エリアXからのエア
の噴射が停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、自動車、船舶、鉄道、航空機などの輸送機器
あるいは建築用その他各種用途のガラス板の風冷強化方
法に関する。
【0001】
【従来の技術】加熱炉において軟化点近くまで加熱した
ガラス板を、湾曲した複数のローラからなるローラコン
ベアで搬送することによって、ガラス板を曲げ成形する
方法が知られている(例えば米国特許4,123,24
6号明細書参照)。この方法によれば、軟化したガラス
板はその自重により垂れ下がるので、ガラス板はローラ
の曲率に倣うように曲げられる。この場合、ガラス板は
搬送方向に直交する方向に曲げ成形される。
【0002】また、加熱炉において軟化点近くまで加熱
したガラス板を、その搬送路が湾曲するように搬送方向
に傾斜配置した複数のローラにより搬送することによっ
て、ガラス板を曲げ成形する方法が知られている(例え
ば米国特許4,820,327号明細書参照)。この方
法によれば、軟化したガラス板はその自重により垂れ下
がるので、ガラス板は搬送路の曲率に倣うように曲げら
れる。この場合、ガラス板は搬送方向に曲げ成形され
る。
【0003】なお、本明細書において、「搬送方向に直
交する方向に曲げ成形される」とは、曲げ成形されたガ
ラス板の形状が、搬送方向軸のまわりに湾曲した形状に
なることを意味する。いいかえると、曲げ成形されたガ
ラス板は、搬送方向軸に垂直な断面が湾曲形状となる。
「搬送方向に沿って曲げ成形される」も同様に、曲げ成
形されたガラス板の形状が、搬送方向に直交する軸のま
わりに湾曲した形状になることを意味する。いいかえる
と、曲げ成形されたガラス板は、搬送方向に直交する軸
に垂直な断面が湾曲形状となる。以下に示す複数のロー
ラで形成される湾曲面の形状についても、「搬送方向に
(沿って)曲がった」「搬送方向に湾曲した」等の説明
は「搬送方向に(沿って)曲げ成形される」の意味と同
旨である。搬送方向に直交する方向に関する湾曲面の説
明も、「搬送方向に直交する方向に曲げ成形される」の
意味と同旨である。
【0004】本明細書における「・・・方向に直交」
は、水平面上であって・・・方向に垂直な方向を意味す
る。本明細書における「上」、「下」は、水平面に対し
それぞれ「上」、「下」を意味する。
【0005】近年の自動車産業では少量多品種の要求が
高まっているため、その型式毎にそれぞれ対応する曲率
のガラス板が必要になる。このために、上記米国特許
4,123,246号明細書に記載された方法(以下’
246の方法という)では、型式毎にその型式に対応し
た曲率のローラに交換する必要があった。この交換には
時間がかかるものであり、しかも型式毎に求められる曲
率のローラを用意する必要があった。
【0006】また、’246の方法では、ガラス板は曲
げられる方向に直交する方向に搬送される。この場合、
例えば自動車用サイドガラス板の曲げ成形において、自
動車への組付け状態における側辺方向がローラの延在方
向となる。そのため、ローラのガラス板への接触による
筋状のローラ歪が組付け状態における鉛直方向に形成さ
れ、ローラによる筋状の歪が目立ちやすい。
【0007】米国特許4,820,327号明細書に記
載された方法(以下’327の方法という)では、型式
毎にその型式に対応した曲率の搬送路になるようにロー
ラの配置を変更する必要があった。この変更には時間が
かかるものであった。
【0008】また、’327の方法では、ガラス板の搬
送方向を鉛直方向に変えるものである。そのため、’3
27の方法に用いる設備全体が大きくなる。そして、ガ
ラス板の搬送方向を鉛直方向から水平方向に戻すため
に、複雑な機構を設ける必要がある。
【0009】ところで、上記のようにして曲げ成形され
たガラス板は、その後、風冷強化装置に搬送されて風冷
強化されるが、ここでもガラス板はローラコンベアによ
って搬送されながら風冷強化される。すなわち、ガラス
板は、ローラコンベアで搬送されながら、その搬送過程
でローラコンベアの上下に配設されたエア噴射手段から
上面と下面とにエアが吹き付けられて風冷強化される。
この際、風冷強化装置は、ガラス板の全面が均一に風冷
強化されるようにするため、ガラス板の全体が上下のエ
ア噴射手段の間に完全に搬入されたところでエアの噴射
を開始することが好ましい。すなわち、風冷強化装置
は、ガラス板全体が上下のエア噴射手段の間に搬入され
たところでエアの噴射を開始し、そのガラス板がエア噴
射手段を完全に通過したところで、エアの噴射を停止す
るようにしている。そして、次に風冷強化するガラス板
全体が上下のエア噴射手段の間に完全に搬入されたとこ
ろで再びエアの噴射を開始するようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法でガラス板を風冷強化すると、先に風冷強化す
るガラス板が完全に上下のエア噴射手段の間を通過する
まで、次に風冷強化するガラス板を上下のエア噴射手段
の間に搬入することができず、間隔を置いて搬入しなけ
ればならないという欠点がある。この結果、ガラス板を
効率よく風冷強化することができないという欠点があっ
た。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、効率よくガラス板を風冷強化することができる
ガラス板の風冷強化方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送手段によ
って順次搬送されるガラス板の上面と下面に該搬送手段
に沿って配設されたエア噴射手段からエアを吹き付ける
ことにより、該ガラス板を風冷強化するガラス板の風冷
強化方法であって、前記エア噴射手段は、エアの噴射エ
リアが前記搬送手段の搬送方向上流側の第1エリアと下
流側の第2エリアとに分割されており、前記ガラス板の
全体が第1エリア内に搬入されると、第1エリアと第2
エリアとにおいてエアを噴射するステップ、前記ガラス
板全体が第1エリアを通過すると、第1エリアのエアの
噴射を停止させるステップ、エアの噴射を停止した第1
エリアに次のガラス板が搬入されると、第1エリアのエ
アの噴射を再開するステップ、を順次繰り返すことを特
徴とするガラス板の風冷強化方法を提供する。
【0013】本発明によれば、搬送手段によって搬送さ
れるガラス板全体が第1エリア内に搬入されると、第1
エリアと第2エリアにエアが噴射される。そして、ガラ
ス板全体が第1エリアを通過すると、第1エリアのエア
の噴射が停止され、そのエアの噴射が停止された第1エ
リアに次に風冷強化されるガラス板が搬入される。これ
により、ガラス板の搬送間隔を短くでき、効率よくガラ
ス板を風冷強化できる。
【0014】また、本発明は、搬送手段によって順次搬
送されるガラス板の上面と下面とに該搬送手段に沿って
配設されたエア噴射手段からエアを吹き付けることによ
り、該ガラス板を風冷強化するガラス板の風冷強化方法
であって、前記エア噴射手段は、エアの噴射エリアが前
記搬送手段の搬送方向に沿って多数分割されており、前
記ガラス板の全体が前記エア噴射手段のエアの噴射エリ
ア内に搬入されると、分割された全エリアからエアを噴
射するステップ、前記ガラス板が通過したエリアから順
にエアの噴射を停止するステップ、エアの噴射が停止さ
れたエリア内に次のガラス板の全体が搬入されると、全
エリアからエアの噴射を再開するステップ、該ガラス板
が通過したエリアから順にエアの噴射を再停止するステ
ップ、を順次繰り返すことを特徴とするガラス板の風冷
強化方法を提供する。
【0015】本発明によれば、搬送手段によって搬送さ
れるガラス板全体が上下のエア噴射手段の間に搬入され
ると、全エリアからエアが噴射される。そして、ガラス
板の搬送とともに、そのガラス板が通過したエリアから
順次エアの噴射が停止され、そのエアの噴射が停止され
たエリアに次に風冷強化されるガラス板が搬入される。
これにより、ガラス板の搬送間隔を短くでき、効率よく
ガラス板を風冷強化できる。
【0016】また、本発明は、搬送手段によって順次搬
送されるガラス板の上面と下面とに該搬送手段に沿って
配設されたエア噴射手段からエアを吹き付けることによ
り、該ガラス板を風冷強化するガラス板の風冷強化方法
であって、前記エア噴射手段は、エアの噴射エリアが前
記搬送手段の搬送方向に沿って多数分割されており、前
記ガラス板の全体が前記エア噴射手段のエアの噴射エリ
ア内に搬入されると、搬送中のガラス板の位置に対応す
るエリアのエア噴射手段のみからエアが噴射されること
を特徴とするガラス板の風冷強化方法を提供する。
【0017】本発明によれば、搬送手段によって搬送さ
れるガラス板全体がエア噴射手段のエア噴射エリア内に
搬入されると、そのガラス板の位置に対応するエリアの
エア噴射手段のみからエアが噴射される。これにより、
ガラス板の搬送間隔を短くでき、効率よくガラス板を風
冷強化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るガラス板の風冷強化方法の好ましい実施の形態につい
て詳説する。
【0019】図1は、本発明に係る風冷強化方法が適用
されたガラス板の曲げ成形ラインの構造を示す斜視図で
ある。
【0020】曲げ成形前のガラス板18は、加熱炉12
の入口において搬送位置が位置決めされた後、図示しな
い搬入用のローラコンベアによって加熱炉12内に搬送
される。そして、その加熱炉12内を搬送される過程で
所定の曲げ成形温度(600〜700℃程度)まで加熱
される。
【0021】所定の曲げ成形温度まで加熱されたガラス
板18は、続いて曲げ成形用のローラコンベア20に移
載されて成形ゾーン14に搬送される。そして、この成
形ゾーン14を搬送される過程で曲げ成形用のローラコ
ンベア20によって所定の曲率に曲げ成形される。すな
わち、この曲げ成形用のローラコンベア20は、ストレ
ート状に形成された複数本の(曲げ成形用の)ローラ2
0A、20B、…によって構成されており、各ローラ2
0A、20B、…は、所定の間隔をもって水平に搬送方
向に並列配置されている。そして、各ローラ20A、2
0B、…(図2)が鉛直方向に上下移動自在に設けられ
おり、このローラ20A、20B、…をガラス板18の
搬送位置に応じて上下移動させることにより、搬送面を
湾曲させてガラス板18を所定の曲率に曲げ成形する。
以下に、図2を用いて、このローラコンベア20による
ガラス板18の曲げ成形動作について説明する。なお、
説明中の( )内の符号は、図2中の( )内の符号に
対応する。
【0022】初期状態において、全てのローラ20A、
20B、…は最上位の位置に位置している(A)。
【0023】ガラス板18の搬送が開始されると、ロー
ラ20D〜20Fが下降する(B)。これにより、ロー
ラ20D〜20Fで形成される搬送面が曲率半径の大き
い緩やかな湾曲状に変形する。ガラス板18は、このロ
ーラ20D〜20F上を通過することにより、自重でロ
ーラ20D〜20Fの湾曲面に沿って撓み、搬送方向に
沿って曲げ成形される。
【0024】ガラス板18が更に搬送されると、ローラ
20F〜20Hが、先のローラ20D〜20Fよりも大
きく下降する(C)。これにより、ローラ20F〜20
Hで形成される搬送面が、先の湾曲面よりも曲率半径の
小さい湾曲状に変形する。ガラス板18は、このローラ
20F〜20H上を通過することにより、自重でローラ
20F〜20Hの湾曲面に沿って更に撓み、搬送方向に
沿って曲げ成形される。
【0025】ガラス板18が更に搬送されると、ローラ
20H〜20Jが、先のローラ20F〜20Hよりも更
に大きく下降する(D)。これにより、ローラ20H〜
20Jで形成される搬送面が、先の湾曲面よりも曲率半
径の小さい湾曲状に変形する。ガラス板18は、このロ
ーラ20H〜20J上を通過することにより、自重でロ
ーラ20H〜20Jの湾曲面に沿って更に撓み、搬送方
向に沿って曲げ形成される。
【0026】ガラス板18が更に搬送されると、ローラ
20J〜20Lが、先のローラ20H〜20Jよりも更
に大きく下降する(E)。そして、ローラ20J〜20
Lで形成される搬送面が、最終的に得ようとするガラス
板18の曲率と同じ曲率の湾曲面に変形する。ガラス板
18は、このローラ20J〜20L上を通過することに
より、最終的に得ようとする曲率に搬送方向に沿って曲
げ成形される。以後、ローラ20M、…は、この曲率の
湾曲面を維持するように上下移動する。
【0027】このように、ローラコンベア20は、ロー
ラ20A、20B、…の上下移動によって形成される湾
曲面の曲率半径を順次小さくしてゆくことで、ガラス板
18を搬送方向に沿って曲げ成形する。
【0028】図1の説明に戻る。前記のごとく成形ゾー
ン14で所定の曲げ成形がなされたガラス板18は、続
いて風冷強化用のローラコンベア22に移載される。そ
して、その風冷強化用のローラコンベア22によって風
冷強化装置16に搬送され風冷強化される。
【0029】ここで、この風冷強化用のローラコンベア
22は、前記曲げ成形用のローラコンベア22と同様
に、ストレート状に形成された複数本の(風冷強化用
の)ローラ22A、22B、…によって構成されてお
り、各ローラ22A、22B、…は、所定の間隔をもっ
て水平に搬送方向に並列配置されている。そして、各ロ
ーラ22A、22B、…は、鉛直方向に上下移動自在に
設けられている。そして、これらの各ローラ22A、2
2B、…は、前記成形ゾーン14で曲げ成形されたガラ
ス板18の形状を保持するように、該ガラス板18の搬
送位置に応じて上下移動される。すなわち、ガラス板1
8が搬送されてきた位置における各ローラにより、搬送
方向にガラス板の曲げ形状に一致した湾曲面を形成し、
各ローラの上下動により湾曲面を進行させる。
【0030】一方、風冷強化装置16は、前記ローラコ
ンベア22を挟んで一対の送風ボックス30、32を有
している。この送風ボックス30、32には、それぞれ
図示しないダクトを介してブロアが連結されている。そ
して、このブロアが駆動されることにより、該ブロアで
発生したエアが、ダクトを介して上側の送風ボックス3
0と下側の送風ボックス32に供給される。なお、図1
では、送風ボックス32の図示を省略している。
【0031】図3に示すように、一対の送風ボックス3
0、32には、それぞれローラコンベア22に沿って多
数の送風口34A、34B、…、36A、36B、…が
形成されている。この送風口34A、34B、…、36
A、36B、…には、それぞれ可撓性パイプ38A、3
8B、…、40A、40B、…を介してエア吹口ヘッド
42A、42B、…、44A、44B、…が連結されて
いる。このエア吹口ヘッド42A、42B、…、44
A、44B、…は、ローラコンベア22の各ローラ22
A、22B、…間に配設されており、互いに対向するよ
うに設けられている。送風ボックス30、32に供給さ
れたエアは、可撓性パイプ38A、38B、…、40
A、40B、…を介して、このエア吹口ヘッド42A、
42B、…、44A、44B、…に供給される。そし
て、このエア吹口ヘッド42A、42B、…、44A、
44B、…に設けられたノズル46A、46B、…、4
8A、48B、…からローラコンベア22によって搬送
されるガラス板18に向けて噴射される。
【0032】ところで、図3に示すように、送風ボック
ス30、32に設けられた各送風口34A、34B、
…、36A、36B、…には、それぞれダンパ50A、
50B、…、52A、52B、…が設けられている。そ
して、このダンパ50A、50B、…、52A、52
B、…は、それぞれ図示しないコントローラによって個
別に開閉が制御されている。各エア吹口ヘッド42A、
42B、…、44A、44B、…は、このダンパ50
A、50B、…、52A、52B、…が開けられること
によりエアが供給され、閉められることによりエアの供
給が停止される。そして、これによりエア吹口ヘッド4
2A、42B、…、44A、44B、…から噴射される
エアの噴射エリアが分割される。
【0033】なお、エア吹口ヘッド42A、42B、
…、44A、44B、…は上下移動自在に設けられてお
り、図示しない連動機構によってローラコンベア22の
各ローラ22A、22B、…に連動して上下移動され
る。
【0034】風冷強化装置16は、前記のごとく構成さ
れる。この風冷強化装置16を用いた本発明に係る風冷
強化方法の第1の実施の形態は次のとおりである。装置
の構成を説明するために、図3では、ガラス板18の湾
曲形状を省略して示したので、図4を用いて風冷強化方
法を説明する。
【0035】前述したように風冷強化装置16は、コン
トローラでダンパ50A、50B、…、52A、52
B、…の開閉を制御することによって、エアの噴射エリ
アを分割することができる。そこで、図4(A)に示す
ように、エアの噴射エリアをローラコンベア22の中間
地点で分割し、上流側の第1エリアXと下流側の第2エ
リアYとに分ける。これにより、エアは、ローラコンベ
ア22の上流側の第1エリアXと下流側の第2エリア
Y、及び全エリアXYの3つから選択的に吹き付けるこ
とができる。
【0036】図4(A)〜(F)は、(A)→(F)で
時系列的に風冷強化方法を示すものである。以下の説明
の( )内の符号は、図4中の( )内の符号に対応す
る。
【0037】ガラス板18が移載される前のローラコン
ベア22の各ローラ22A、22B、…は全て最上位の
位置に位置している(A)。
【0038】曲げ成形されたガラス板18が風冷強化用
のローラコンベア22に移載されると、該風冷強化用の
ローラコンベア22は、そのガラス板18の形状を保持
するようにローラ22A、22B、…を上下移動させな
がらガラス板18を風冷強化装置16内に搬入する
(B)。そして、そのガラス板18の全体が第1エリア
X内に搬入されると、全エリアXYのエア吹口ヘッド4
2A〜42J、44A〜44Jからローラコンベア22
に向けてエアが噴射される(C)。ガラス板18は、こ
の上下のエア吹口ヘッド42A〜42J、44A〜44
Jの間を通過する過程で、その上面と下面にエアが吹き
付けられて風冷強化される(D)。
【0039】ローラコンベア22によって搬送されたガ
ラス板18が、図4(E)に示すように、第1エリアX
を通過すると、その第1エリアXに属するエア吹口ヘッ
ド42A〜42E、44A〜44Eによるエアの噴射が
停止される。そして、第2エリアYで前記ガラス板18
が風冷強化されている最中に、次に風冷強化するガラス
板18Aが第1エリアX内に搬入されてくる。そして、
このガラス板18Aの全体が第1エリアX内に搬入され
ると、図4(F)に示すように、再び第1エリアXのエ
ア吹口ヘッド42A〜42E、44A〜44Eからのエ
アの噴射が開始され、ガラス板18Aの風冷強化が開始
される。
【0040】以下同様に、ガラス板18Aが第1エリア
Xを通過すると、その第1エリアXに属するエア吹口ヘ
ッド42A〜42E、44A〜44Eによるエアの噴射
が停止され、そのエアの噴射が停止された第1エリアX
内に次に風冷強化するガラス板18”が搬入されてく
る。
【0041】このように、エアの噴射エリアを前後2分
割することにより、先に風冷強化装置16内に搬入した
ガラス板18の風冷強化中に、次に風冷強化するガラス
板18Aを風冷強化装置16内に搬入することができ
る。これにより、順次搬送されるガラス板18の間隔を
短くでき、効率よくガラス板18を風冷強化できる。
【0042】図5は、上記の風冷強化装置16を用いた
本発明に係る風冷強化方法の第2の実施の形態の作用の
説明図である。以下の第2の実施の形態の作用の説明中
()内の符号は、図5の( )内の符号に対応する。
【0043】ガラス板18が移載される前のローラコン
ベア22の各ローラ22A、22B、…は全て最上位の
位置に位置している(A)。
【0044】曲げ成形されたガラス板18が風冷強化用
のローラコンベア22に移載されると、該風冷強化用の
ローラコンベア22は、そのガラス板18の形状を保持
するようにローラ22A、22B、…を上下移動させな
がらガラス板18を風冷強化装置16内に搬入する
(B)。そして、そのガラス板18の全体が風冷強化装
置16内に搬入されると、全エリアのエア吹口ヘッド4
2A〜42J、44A〜44Jが、ローラコンベア22
に向けてエアを噴射する(C)。
【0045】ガラス板18の搬送が進行すると、そのガ
ラス板18が通過したエリアのエア吹口ヘッド42A〜
42J、44A〜44Jが、順次エアの噴射を停止して
ゆく(D)。そして、一定の間隔をおいて、次に風冷強
化するガラス板18Aが、風冷強化装置16内に搬入さ
れてくる(E)。このガラス板18Aの全体が風冷強化
装置16内に搬入されると、再び全エリアのエア吹口ヘ
ッド42A〜42E、44A〜44Eがエアを噴射し、
ガラス板18Aの風冷強化を開始する(F)。
【0046】以下同様に、ガラス板18Aの搬送が進行
すると、そのガラス板18Aが通過したエリアのエア吹
口ヘッド42A〜42J、44A〜44Jが、順次エア
の噴射を停止してゆき、一定の間隔をおいて、次に風冷
強化するガラス板18Bが、風冷強化装置16内に搬入
されてくる。
【0047】このように、ガラス板18が通過したエリ
アのエアの噴射を順次停止してゆくことにより、先に風
冷強化装置16内に搬入したガラス板18の風冷強化中
に、次に風冷強化するガラス板18Aを風冷強化装置1
6内に搬入することができる。これにより、順次搬送さ
れるガラス板18の間隔を短くでき、効率よくガラス板
18を風冷強化できる。
【0048】図6は、上記の風冷強化装置16を用いた
本発明に係る風冷強化方法の第3の実施の形態の作用の
説明図である。以下の第3の実施の形態の作用の説明中
()内の符号は、図6中の( )内の符号に対応する。
【0049】ガラス板18が移載される前のローラコン
ベア22の各ローラ22A、22B、…は全て最上位の
位置に位置している(A)。
【0050】曲げ成形されたガラス板18が風冷強化用
のローラコンベア22に移載されると、該風冷強化用の
ローラコンベア22は、そのガラス板18の形状を保持
するようにローラ22A、22B、…を上下移動させな
がらガラス板18を風冷強化装置16内に搬入する
(B)。そして、そのガラス板18の全体が風冷強化装
置16内に搬入されると、そのガラス板18の位置に対
応するエリアのエア吹口ヘッド42A〜42E、44A
〜44Eからローラコンベア22に向けてエアが噴射さ
れる((C)、(D))。
【0051】ここで、前記のごとくエアはガラス板18
が位置するエリアからのみ噴射され、他のエリアからは
噴射されない。したがって、ガラス板18の前後のエリ
アからはエアは噴射されず、このエアが噴射されていな
いエリアに一定の間隔をおいて、次に風冷強化するガラ
ス板18Aが搬入されてくる(E)。そして、このガラ
ス板18Aの全体が風冷強化装置16内に搬入される
と、そのガラス板18の位置に対応するエリアのエア吹
口ヘッド42A〜42E、44A〜44Eからローラコ
ンベア22に向けてエアが噴射され、これにより、ガラ
ス板18Aの風冷強化が開始される(F)。
【0052】このように、ガラス板18が位置するエリ
アからのみエアを噴射することにより、先に風冷強化装
置16内に搬入したガラス板18の風冷強化中に、次に
風冷強化するガラス板18Aを風冷強化装置16内に搬
入することができる。これにより、順次搬送されるガラ
ス板18の間隔を短くでき、効率よくガラス板18を風
冷強化できる。
【0053】以上、説明したように、本実施の形態の風
冷強化方法によれば、順次搬送されるガラス板18の間
隔を短くでき、効率よくガラス板18を風冷強化でき
る。この風冷強化されたガラス板18は、風冷強化用の
ローラコンベア22から搬出用のローラコンベア28に
移載され、次工程の図示しない検査装置に向けて搬送さ
れる。
【0054】図1に示す実施の形態では、成形ゾーン1
4が加熱炉12の囲い中に設けられている。すなわち、
成形ゾーン14が加熱炉12内であって加熱炉12の下
流側に設けられている。本発明におけるガラス板の曲げ
成形装置では、(i)成形ゾーンを加熱炉内に設けるこ
との他に、(ii)加熱炉外に設けることも、(ii
i)成形ゾーンの一部を加熱炉外に設けることもでき
る。こうした成形ゾーンを設ける位置は、ガラス板の寸
法や曲げ形状に応じて、上記(i)〜(iii)から適
宜選択できる。
【0055】まず、ガラス板の厚みと成形ゾーンの位置
との関係を説明する。ガラス板が曲げ成形された後の強
化処理は、ガラス板の厚みの影響を受ける。すなわち、
強化処理されたガラス板は、表面に圧縮応力が、内部に
引張応力が形成されている。これらの残留応力は、加熱
されたガラス板の急冷により生じるガラス板表面とガラ
ス板内部との温度差に起因する。ガラス板の厚みが小さ
いとこの温度差が得にくくなるので、厚みが小さいガラ
ス板の強化処理にあたっては、急冷時の冷却能を増加さ
せる必要がある。冷却能の増加のための手段の1つに
は、冷却風の吹付け圧や風量を増加することがあげられ
る。他に、急冷時のガラス板の温度を増加させる手段も
ある。
【0056】(i)の場合、ガラス板を加熱炉内で曲げ
成形できるので、曲げ成形後のガラス板をすぐに風冷強
化装置に搬送できる。そのため、ガラス板の温度が下が
ることなく風冷強化装置までガラス板を搬送できる。し
たがって、(i)の成形ゾーンの配置は、厚みが小さい
ガラス板の曲げ成形・強化処理に優位である。
【0057】次に、ガラス板の曲げ形状と成形ゾーンの
位置との関係を説明する。ガラス板を複数の方向に湾曲
した形状(複曲形状)に曲げ成形する場合、成形ゾーン
には、搬送方向に直交する方向へのガラス板の曲げ成形
をするための手段が設けられる。この手段を加熱炉内に
設けようとすると、加熱炉内の閉空間を確保しにくくな
る。そのため、加熱炉内の温度を所定の温度に保てない
という不具合が生じる。そこで、この手段を加熱炉外に
設けることによって、加熱炉内の温度の安定化が実現で
きる。したがって、(ii)の成形ゾーンの配置は、ガ
ラス板を複曲形状に曲げ成形する場合に優位である。
【0058】さらに、厚みの小さいガラス板を複曲形状
に曲げ成形する曲げ成形・強化処理には、(i)と(i
i)の折衷として(iii)が優位である。そして、
(iii)の曲げ成形ゾーンの配置は、単なる折衷案の
位置付けに留まらず、次の点で好ましい。すなわち、自
動車産業の少量多品種の要求により、1つのガラス板の
曲げ成形装置で多くの型式のガラス板を曲げ成形するこ
とも要求されている。型式に応じて、ガラス板の厚みは
多種にわたり、ガラス板の曲げ形状も多種にわたる。そ
のため、同じ仕様のガラス板の曲げ成形装置で、多種の
厚みの多種の曲げ形状のガラス板を成形できることは優
位である。そして、このような少量多品種の事情に適応
できる成形ゾーンの配置が、(iii)の配置である。
【0059】本発明において、ガラス板の風冷強化前の
曲げ成形方法・装置には、従来から知られているか知ら
れていないかに限らず種々のものが使用できる。例え
ば、加熱されたガラス板の下面周縁をリングで支持する
とともに、ガラス板の上面側に配された成形型とリング
とでガラス板を挟持して曲げ成形する方法・装置があ
る。また、上記実施の形態で説明した曲げ成形方法・装
置がある。いづれの方法・装置であっても、ガラス板を
曲げ成形した後に、ガラス板はローラコンベアにより風
冷強化装置に搬送される。そのうち、上記の実施の形態
で説明した曲げ成形方法・装置は、以下の理由で好まし
い。
【0060】すなわち、既に述べたように、ガラス板に
形成される歪の観点から、ガラス板は搬送方向に沿った
方向に曲げ成形されることが好ましい。搬送方向に沿っ
た方向に曲げ成形する方法としては、’327の方法が
ある。しかし、この方法はガラス板を水平面から鉛直方
向に向けて搬送するものである。そのため、設備全体が
大きくなる。しかも、重力に逆らってガラス板を搬送す
るため、ガラス板を高速で搬送することが困難であり、
ローラ上でのガラス板の滑りを防止する機構を特別に設
けなければならない。さらに、曲げ成形、風冷強化され
た後のガラス板は、鉛直方向から水平方向へと搬送方向
を変えなければならない。この搬送方向を変える機構は
複雑であり、ガラス板への傷の発生が懸念される。
【0061】これに対し、上記実施の形態で説明した曲
げ成形方法・装置では、ローラの上下移動制御データを
変更するだけで別の型式のガラス板を成形できる。しか
も、ガラス板の搬送方向は水平方向であるため、ガラス
板への傷の発生を抑制できる。このように、上記実施の
形態で説明した曲げ成形方法・装置は、ガラス板は搬送
方向に沿った方向に曲げ成形できる、設備全体の機構が
簡素な曲げ成形方法・装置である。したがって、本発明
におけるガラス板の風冷強化の前に用いるガラス板の曲
げ成形方法・装置としては、上記実施の形態であげた例
が好ましい。
【0062】上記実施の形態であげたガラス板の曲げ成
形方法・装置が好ましいことから、本発明において風冷
強化装置にガラス板を搬送する搬送手段を、ガラス板の
搬送位置に応じて鉛直方向に上下動させる複数のローラ
から構成することは好ましい。以下に、好ましい理由を
さらに詳しく説明する。
【0063】ガラス板をローラにより搬送する場合、ガ
ラス板がローラに接触することによるローラ歪と呼ばれ
るものが形成される。各ローラは、搬送方向に直交する
方向に延存しており、かつ搬送方向に隣接配置されてい
る。そのため、ローラ歪はガラス板の搬送方向に直交す
る方向に筋状に形成される。
【0064】通常、人間の眼ではローラ歪を観測するこ
とは困難であり、使用状態でローラ歪により視認性が阻
害されることはない。しかし、使用状態とガラス板に入
射する光の状態によっては、ローラ歪がまれに観測され
ることがある。例えば、ガラス板を自動車に組付けた場
合、組付け状態におけるガラス板の鉛直方向に延存する
筋状の歪は、組付け状態における水平方向に延存する筋
状の歪に比べて見えやすい。したがって、曲げ成形時の
ガラス板に搬送方向と組付け状態における水平方向とを
一致させることが好ましい。
【0065】一方で、ガラス板を搬送方向に沿って曲げ
成形すると、風冷強化装置の間口からみたガラス板のみ
かけの厚みが大きくなる。そのため、従来のガラス板の
風冷強化装置では間口を大きく確保する必要がある。間
口を大きくすると、風冷強化装置のエア吹口とガラス板
面との間の距離が大きくなり、冷却能が低下する。
【0066】これに対し、上記実施の形態のように、上
下移動自在に設けられたローラコンベアによりガラス板
を搬送するとともに、ローラコンベアの上下移動にとも
なってエア吹口ヘッドを上下移動させることは、優位で
ある。すなわち、この実施の形態に係る風冷強化装置
は、ガラス板の曲げ形状に応じて間口の上下位置を変化
させることができる。この場合、ガラス板を風冷強化装
置に搬送するための間口は小さくてよく、エア吹口ヘッ
ドとガラス板面との間を所定の短い距離にできる。した
がって、冷却能を低減させることなく、ガラス板の歪の
発生を考慮したガラス板の風冷強化を実現できる。
【0067】なお、曲げ成形用の各ローラ自身、風冷強
化用の各ローラ自身は、ガラス板の搬送にともない鉛直
方向に上下動する。この上下動により、ガラス板が搬送
されている位置の複数のローラによって所望の湾曲面を
形成し、この湾曲面がガラス板の搬送方向に進行する。
言いかえると、上記の湾曲面が波面に、各ローラが波の
振動子に、各ローラの上下動ストローク長が振幅に、そ
れぞれ相当する。そして、各振動子の位相を搬送方向下
流に向かうにしたがって順次変えるように、各ローラの
上下動に位相差を与えることによって波を伝播させ、湾
曲面がガラス板の搬送方向に進行する。
【0068】このように、複数のローラをガラス板の搬
送位置に応じて上下移動させることにより、複数のロー
ラで形成される搬送面を湾曲させ、この湾曲した搬送面
に沿ってガラス板を搬送する。これにより、本発明は、
型式に応じた曲率の複数のローラを使用することなくガ
ラス板を曲げ成形、風冷強化できるので、従来必要であ
ったローラの交換作業を省くことができる。そして、ロ
ーラの上下移動制御データを変更するだけで別の型式の
ガラス板を成形することができるので、ジョブチェンジ
時間を実質的になくすことができる。
【0069】ところで、ローラが上下移動した場合、ガ
ラス板の水平方向成分の搬送速度は、ローラの上下位置
に依存することとなる。この場合、複数のローラの角速
度が一定であると、水平方向成分の搬送速度は、下方側
のローラの方が上側のローラよりも速くなる。このよう
な速度のアンバランス現象が生じると、ローラとガラス
板との間でスリップが発生し、ガラス板に傷を付けると
いう不具合が発生する。そこで、複数のローラを独立し
て回転させる回転駆動手段を備え、そして、制御装置に
よりガラス板の水平方向成分の搬送速度が等しくなるよ
うに前記回転駆動手段を制御することは好ましい。これ
により、前記不具合は解消するので、傷の無いガラス板
を得ることができる。
【0070】なお、風冷強化用の各ローラにより形成さ
れる所望の湾曲面とは、ガラス板の搬送方向について、
曲げ成形されたガラス板の湾曲形状に対応した湾曲面を
意味する。
【0071】曲げ成形用の各ローラにより形成される所
望の湾曲面とは、ガラス板が成形用ローラ上の搬送され
ている位置に応じて必要とされる湾曲面である。具体的
には、ガラス板を曲げ成形するゾーンのうちの最下流の
位置では、この位置の各成形用ローラで形成される湾曲
面は、ガラス板の搬送方向についての最終的に得ようと
するガラス板の曲げ形状に概略一致した湾曲形状を呈す
る。
【0072】1つの例として、最下流の位置よりも上流
に位置する各成形用ローラで形成される湾曲面は、最下
流の位置での各成形用ローラで形成される湾曲面よりも
大きな曲率半径を有する。さらに上流へいくに従って、
上流位置の各成形用ローラで形成される湾曲面はさらに
大きな曲率半径を有する。
【0073】他の例として、ガラス板を曲げ成形するゾ
ーンのすべての位置において、各成形用ローラで形成さ
れる湾曲面を最終的に得ようとするガラス板の搬送方向
の曲げ形状に概略一致した湾曲形状にすることもでき
る。いづれにしても、最終的に得ようとするガラス板の
曲げ形状にガラス板を曲げ成形するために、各成形用ロ
ーラで形成される湾曲面は、ガラス板が搬送されている
位置に応じて決められる湾曲面とされる。この際、湾曲
形状はガラス板の厚みやガラス板の温度を考慮しながら
決めるものであり、これらの各条件に応じて、どのよう
に湾曲面の形状を変えるか(または一定の湾曲形状とす
るか)を適宜設定できるように装置を構成することは好
ましい。
【0074】ガラス板は瞬時には自重により曲がらない
ことが多い。そのため、各成形用ローラで形成される湾
曲面の曲率半径を、上流側から徐々に小さな曲率半径に
し、最下流位置で最終的に得ようとするガラス板の湾曲
形状にすることが、各成形用ローラの搬送駆動力をガラ
ス板に充分に伝達できる点に鑑みて好ましい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るガラ
ス板の風冷強化方法によれば、ガラス板の搬送間隔を短
くでき、効率よくガラス板を風冷強化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る風冷強化方法が適用されたガラス
板の曲げ成形ラインの構造を示す斜視図
【図2】ローラコンベアによるガラス板の曲げ動作を示
す遷移図
【図3】風冷強化装置の要部の構成を示す側面図
【図4】本発明に係るガラス板の風冷強化方法の第1の
実施の形態の作用の説明図
【図5】本発明に係るガラス板の風冷強化方法の第2の
実施の形態の作用の説明図
【図6】本発明に係るガラス板の風冷強化方法の第3の
実施の形態の作用の説明図
【符号の説明】
10…ガラス板の曲げ成形装置、12…加熱炉、14…
成形ゾーン、16…風冷強化装置、18…ガラス板、2
0…曲げ成形用のローラコンベア、22…風冷強化用の
ローラコンベア、22A…ローラ、42A〜42J、4
4A〜44J…エア吹口ヘッド、46A〜46J、48
A〜48J…ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 謙 愛知県知多郡武豊町字旭1番地 旭硝子株 式会社内 Fターム(参考) 4G015 AA04 AB03 AB10 CA04 CA10 CB01 CC01 GA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送手段によって順次搬送されるガラス
    板の上面と下面に該搬送手段に沿って配設されたエア噴
    射手段からエアを吹き付けることにより、該ガラス板を
    風冷強化するガラス板の風冷強化方法であって、 前記エア噴射手段は、エアの噴射エリアが前記搬送手段
    の搬送方向上流側の第1エリアと下流側の第2エリアと
    に分割されており、前記ガラス板の全体が第1エリア内
    に搬入されると、第1エリアと第2エリアとにおいてエ
    アを噴射するステップ、前記ガラス板全体が第1エリア
    を通過すると、第1エリアのエアの噴射を停止させるス
    テップ、エアの噴射を停止した第1エリアに次のガラス
    板が搬入されると、第1エリアのエアの噴射を再開する
    ステップ、を順次繰り返すことを特徴とするガラス板の
    風冷強化方法。
  2. 【請求項2】 搬送手段によって順次搬送されるガラス
    板の上面と下面とに該搬送手段に沿って配設されたエア
    噴射手段からエアを吹き付けることにより、該ガラス板
    を風冷強化するガラス板の風冷強化方法であって、 前記エア噴射手段は、エアの噴射エリアが前記搬送手段
    の搬送方向に沿って多数分割されており、前記ガラス板
    の全体が前記エア噴射手段のエアの噴射エリア内に搬入
    されると、分割された全エリアからエアを噴射するステ
    ップ、前記ガラス板が通過したエリアから順にエアの噴
    射を停止するステップ、エアの噴射が停止されたエリア
    内に次のガラス板の全体が搬入されると、全エリアから
    エアの噴射を再開するステップ、該ガラス板が通過した
    エリアから順にエアの噴射を再停止するステップ、を順
    次繰り返すことを特徴とするガラス板の風冷強化方法。
  3. 【請求項3】 搬送手段によって順次搬送されるガラス
    板の上面と下面とに該搬送手段に沿って配設されたエア
    噴射手段からエアを吹き付けることにより、該ガラス板
    を風冷強化するガラス板の風冷強化方法であって、 前記エア噴射手段は、エアの噴射エリアが前記搬送手段
    の搬送方向に沿って多数分割されており、前記ガラス板
    の全体が前記エア噴射手段のエアの噴射エリア内に搬入
    されると、搬送中のガラス板の位置に対応するエリアの
    エア噴射手段のみからエアが噴射されることを特徴とす
    るガラス板の風冷強化方法。
  4. 【請求項4】前記搬送手段として複数の強化用ローラを
    用い、曲げ成形されたガラス板を、ガラス板が搬送され
    ている位置の複数の強化用ローラをガラス板の搬送にと
    もない上下動させて、該位置の複数の強化用ローラによ
    り前記搬送面の少なくとも一部にガラス板の搬送方向に
    ガラス板の湾曲形状に対応した湾曲した湾曲面を形成す
    るとともに、前記各強化用ローラをガラス板の搬送にと
    もない、順次上下動させて前記湾曲面をガラス板の搬送
    とともにガラス板の搬送方向に進行させ、各強化用ロー
    ラ間に配された前記エア噴射手段の複数のエア吹口ヘッ
    ドを各強化用ローラの上下動に対応して上下動させなが
    ら、ガラス板を風冷強化する請求項1、2又は3に記載
    のガラス板の風冷強化方法。
  5. 【請求項5】ガラス板を曲げ成形温度まで加熱し、該加
    熱されたガラス板をローラコンベアの複数の曲げ成形用
    ローラで形成される搬送面に沿って搬送しながらガラス
    板の自重によってガラス板を所定の曲率に曲げ成形する
    方法であって、ガラス板が搬送されている位置の複数の
    曲げ成形用ローラをガラス板の搬送にともない上下動さ
    せて、該位置の複数の曲げ成形用ローラにより前記搬送
    面の少なくとも一部にガラス板の搬送方向に湾曲した所
    望の湾曲面を形成するとともに、前記各曲げ成形用ロー
    ラをガラス板の搬送にともない、順次上下動させて前記
    湾曲面をガラス板の搬送とともにガラス板の搬送方向に
    進行させ、ガラス板を搬送しながら前記湾曲面に沿うよ
    うに曲げ成形する方法でガラス板を曲げ成形した後に、
    前記搬送手段によって順次ガラス板を搬送して風冷強化
    する請求項1、2、3又は4に記載のガラス板の風冷強
    化方法。
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