JP2014008740A - 記録システム及びそのヘッドシェーディング補正方法 - Google Patents

記録システム及びそのヘッドシェーディング補正方法 Download PDF

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Abstract

【課題】インク吐出時のヨレによって生じる可能性があるHS処理の効果の低下などを抑えて、高品位な画像記録することである。
【解決手段】記録ヘッドの各ノズルから吐出されるインクにより形成されるドットの濃度情報に対して行うヘッドシェーディング処理において、記録したテストパターンを読取って各ノズルにより形成されたドットの位置を測定する。そして、各ドットの正常な位置からのずれを算出し、ドットの位置ずれと所定のドットサイズにより算出した補正係数をHSヘッドシェーディング処理時に掛けて画像処理を行う。
【選択図】 図13

Description

本発明は記録システム及びそのヘッドシェーディング補正方法に関し、特に、フルライン記録ヘッドを搭載した記録装置とそれに接続するホスト装置とを有する記録システム及びそのシステムで用いられるヘッドシェーディング補正方法に関する。
インクジェット記録装置(以下、記録装置)は、非接触記録が可能であるという特性から、多様な記録媒体に高速で記録することができる。この記録装置の中でも、特に、記録用紙のような記録媒体の幅に相当する記録幅を有したフルライン記録ヘッドを用いて、記録媒体を連続的に搬送させつつ記録を行う記録装置は、記録の一層の高速化が可能であることから、広く使用されつつある。
一般に、このような記録装置は、記録ヘッドに形成された複数の吐出口(ノズル)からインクを吐出することにより、記録媒体に画像を記録する。さて、ノズルに連通するインク流路の形状の微妙なばらつきや、ノズルに設けられている吐出エネルギー発生素子(電気熱変換素子や圧電素子など)の特性のばらつきにより、ノズル毎にインク吐出量が微妙に異なることがある。そのため、同一の記録データに基づいて画像を記録しても、記録画像中に、記録に用いるノズルの記録特性に依存した斑が発生する場合がある。特に、フルライン記録ヘッドを用いた場合は、ノズルが記録媒体の幅方向に同じ位置にインクを吐出することになるため、その傾向が顕著となり、記録画像中の斑も目立ちやすい。
このようなノズル毎に異なる記録特性により生じる斑は、濃度斑もしくは記録斑と称されており、このような濃度斑を目立たなくする補正方法として、ヘッドシェーディング処理(以下、HS処理)が従来よりに知られている。
また、吐出口形状のばらつきや吐出口付近の表面状態などの影響でインク液滴の吐出方向がずれること(以下、ヨレ)により、記録媒体に記録されるドットの間隔が画像データ通りにならず、寄ったり離れたりする場合がある。そういった場合にも濃度斑が発生するが、これがHS処理の効果を下げる一因となっている。
特許文献1は、フルライン記録ヘッドを用いたインクジェット記録装置においてヨレを考慮したHS処理を適用する構成を開示している。HS処理は、記録ヘッドの各ノズルからインクを吐出して記録したテストパターン等を読取ることにより、予め測定した各ノズルの濃度情報に基づいて画像データのドット密度を調整するための処理である。
さて、ヨレの発生によりこれを生じさせているノズルによる記録の濃度が低くなり、その隣接ノズルによる記録の濃度が高くなる。濃度の低い部分を濃度を高く記録しようとするとヨレが生じているノズルを使用する画像データのドット密度を増やすように画像処理をする。しかしながら、このような処理をすると、ヨレの影響で濃度が高くなっている隣接ノズルにより記録される部分の濃度がさらに高くなり、濃度斑がより鮮明に表れる可能性がある。従って、従来からも、隣接画素に対する影響を考慮するため該当ノズルから吐出されたインクにより形成されるドットの両側に隣接するドット間距離に比例して、HS処理を調整している。
特開2004−42456号公報
ヨレにより隣接画素に影響を与えるドットの面積はドット形状が一般的には円であるがために単純にドット間隔に比例しない。このため、上記従来例に従って、ドット間距離に比例して、HS処理を調整しても、所望の効果が得られないおそれがある。また、1つのノズルにヨレが生じている場合、そのノズルにより形成されるドットは、一方の側のノズルにより形成されるドットには近く、他方の側のノズルにより形成されるドットからは離れている。このため、結局どちらにもよれの影響を調整できなくなるおそれがある。
本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、ヨレによって生じるおそれがあるヘッドシェーディング処理の効果の低下などを抑えて高品位な画像を記録可能な記録システム、及びヘッドシェーディング補正方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の記録システムは次のような構成からなる。
即ち、記録媒体を搬送し、前記記録媒体にインクジェット記録ヘッドにより画像データに基づいて画像を記録する記録装置と、前記記録装置を接続し、前記画像データを生成し、前記記録装置に前記画像データを送信するホスト装置とを含む記録システムであって、前記インクジェット記録ヘッドにより記録媒体に記録した、予め定められた濃度分布を有するテストパターンを読み取ることにより生成した濃度データに基づいてヘッドシェーディング処理のために補正データを生成する生成手段と、前記濃度データの濃度分布から、前記インクジェット記録ヘッドが備える複数のノズルから吐出されるインク液滴により記録媒体上に形成されるドットの位置のずれ量を測定する測定手段と、前記測定手段により測定されたずれ量に基づいて、前記ドットがずれることなく形成された場合の画素に対する寄与率を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された寄与率により前記補正データを補正する補正手段と、前記補正手段により補正された補正データを用いてヘッドシェーディングを行うヘッドシェーディング手段とを有することを特徴とする。
また本発明を別の側面から見れば、記録媒体を搬送し、前記記録媒体にインクジェット記録ヘッドにより画像データに基づいて画像を記録する記録装置と、前記記録装置を接続し、前記画像データを生成し、前記記録装置に前記画像データを送信するホスト装置とを含む記録システムにおけるヘッドシェーディング補正方法であって、前記インクジェット記録ヘッドにより記録媒体に記録した、予め定められた濃度分布を有するテストパターンを読み取ることにより生成した濃度データに基づいてヘッドシェーディング処理のために補正データを生成する生成工程と、前記濃度データの濃度分布から、前記インクジェット記録ヘッドが備える複数のノズルから吐出されるインク液滴により記録媒体上に形成されるドットの位置のずれ量を測定する測定工程と、前記測定工程において測定されたずれ量に基づいて、前記ドットがずれることなく形成された場合の画素に対する寄与率を設定する設定工程と、前記設定工程において設定された寄与率により前記補正データを補正する補正工程と、前記補正工程において補正された補正データを用いてヘッドシェーディング補正を行うヘッドシェーディング補正工程とを有することを特徴とするヘッドシェーディング補正方法を備える。
従って本発明によれば、ヨレによって生じるおそれがあるヘッドシェーディング処理の効果の低下などを考慮して、高品位な画像を記録することができるという効果がある。
本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録装置の概略構成図である。 図1に示すインクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図である。 図1に示すインクジェット記録装置のインク供給系の構成を示す図である。 図1に示すインクジェット記録装置の回復動作を示すフローチャートである。 図1に示すインクジェット記録装置とコンピュータ装置との通信を説明するためのブロック図である。 ヘッドシェーディング(HS)補正に必要なテストパターンとその階調特性を説明する図である。 ヘッドシェーディング(HS)処理を示すフローチャートである。 記録ヘッドの各ノズルから吐出したインクにより形成されるドット位置を説明する図である。 記録ヘッドの各ノズルから吐出したインクにより形成されるドット位置の基準グリッドからのずれを説明する図である。 インクによる形成されるドット位置のずれ量を測定し決定する処理を示すフローチャートである。 記録ヘッドの各ノズルから吐出したインクにより形成されるドット位置の基準グリッドからのずれ量の分布図である。 ヨレが生じているノズルにより形成されたドットの当該画素への寄与を示す図である。 形成されるドットの位置と補正係数との関係を示す図である。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。さらに人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「記録要素」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
図1は、本発明の代表的な実施例である記録システムの構成概要を示すブロック図である。図1に示すように、この記録システムはインクジェット記録装置(以下、記録装置)10とその記録装置で記録を行うための画像データを生成し、これを記録装置に転送するコンピュータ装置(ホスト装置)12とから構成される。
記録装置10には、複数のラベルが仮付けされてロール状に巻回されたラベル用紙11が記録媒体として供給され、ラベル用紙11は、搬送機構26の搬送ベルト26aによって矢印A方向に定速度で搬送される。搬送ベルト26aは、複数のローラ26bの間に掛け渡されており、搬送モータ26bによって駆動される。ラベル用紙11に仮付けされた複数のラベルの先端部をセンサで検知し、それらが検知された位置を基準として、それら複数のラベルに対し複数のインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)22(22K,22C,22M,22Y)からインクが吐出される。つまり、ラベルが記録ヘッド22の下部を通過するときに、それらの記録ヘッド22に複数形成されたノズルから吐出されるインクによって、ラベルに画像が記録される。
記録ヘッド22K,22C,22M,22Yはそれぞれ、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロのインクを吐出する記録ヘッドであり、これらのインクによってカラー画像を記録することができる。記録ヘッド22は、ラベルの最大幅相当の記録幅を有するフルライン記録ヘッドであり、それらの下面(吐出口形成面)には、インクを吐出可能な複数のノズルが配列されている。それらのノズルは矢印Aのラベルの搬送方向と交差する方向(この実施例の場合は、直交する方向)に沿ってノズル列を形成するように配列されている。
各ノズルには、後述するサブタンクから供給されるインクをノズル先端の吐出口から吐出するために、電気熱変換素子(ヒータ)や圧電素子などの吐出エネルギー発生素子が備えられている。電気熱変換素子を用いた場合には、その発熱によってノズル内のインクを発泡させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口からインクを吐出することができる。
記録装置10の下部には、記録ヘッド22(22K,22C,22M,22Y)に対するインクカートリッジ28(28K,28C,28M,28Y)及びサブタンク(不図示)が備えられている。また、記録ヘッド22の下部には、各記録ヘッドの吐出口をキャッピング可能なキャッピング機構50が備えられている。記録ヘッド22とキャッピング機構50は、図1中の上下方向の矢印B及び図1中の左右方向に相対移動可能である。
キャッピング機構50は、記録ヘッドのインクの吐出状態を良好に維持するための回復動作に用いられる。回復動作としては、キャッピング機構50のキャップ内にインクを吐出する予備吐出、記録ヘッド内のインクをノズルからキャップ内に吸引する吸引回復、記録ヘッド内のインクを加圧することによりノズルからキャップ内に排出する加圧回復を含む。
図1の例では6つのキャッピング機構50が備えられている。しかし、4つの記録ヘッド22K,22C,22M,22Yを備えた場合に使用されるキャッピング機構50は、6つの内の4つである。例えば、淡シアン、淡マゼンタ、あるいは特別な色のインクを吐出するための記録ヘッドを追加した場合に、それらの記録ヘッドにも対応できるように、さらに2つのキャッピング機構50が予備として設けられている。
インクカートリッジ28、サブタンク、記録ヘッド22、およびキャッピング機構50は、それぞれインク色毎に独立したインクチューブによって接続されている。また、記録装置10には、外部のコンピュータ装置(ホスト装置)12が接続されており、コンピュータ装置12から入力した画像データに基づいて画像を記録する。
図2は記録装置10の制御構成系を示すブロック図である。記録装置10には、CPU、USBインタフェース、ROM、記録ヘッドを含む記録機構などが備えられている。
図2において、CPU901はROM903に記憶されているプログラムを実行して、記録装置10の各部を制御する。ROM903には記録装置10を制御するプログラムやデータが格納される。記録装置10の処理は、CPU901がROM903内のプログラムを読み出して実行することにより実現される。
コンピュータ装置12から送信された画像データは、記録装置10のインタフェースコントローラ902によって受信される。記録媒体としてのラベルの枚数、種類、およびサイズ等を指示するコマンドもインタフェースコントローラ902により受信されて、解析される。CPU901は、これらのコマンドの解析の他、画像データの受信、記録動作、記録媒体のハンドリング等、記録装置10全般の制御を司るための演算処理を実行する。
CPU901で実行する処理は、ROM903に記憶された処理プログラムに基いて実行され、そのプログラムは、後述する図4のフローチャートに示された手順に対応するプログラムを含む。また、CPU901がプログラムを実行する際のの作業領域としてRAM905が使用される。EEPROM906には、前回の回復動作を実施した時刻、複数の記録ヘッドの相互の距離、および搬送方向における記録位置を微調整(縦方向のレジストレーション)するための補正値等、記録装置10に固有のパラメータが記憶される。
具体的に、CPU901は、受信したコマンドを解析した後、画像データの各色成分データをイメージメモリ904にビットマップ展開して描画する。また、CPU901は、入出力ポート(I/O)908Aとモータ駆動部910を介して、キャッピング機構50を駆動するためのキャッピングモータ(不図示)と記録ヘッドを移動させるためのヘッドモータ(不図示)とを制御する。なお、記録動作に特定の処理はASIC(アプリケーション専用集積回路)913がCPU901と協働して実行する。記録ヘッド22は、キャッピング機構50によってキャッピングされるキャッピング位置と、画像を記録するための記録位置との間で移動する。
さて、画像記録の際には、ラベル紙11を給紙するための給紙モータ(不図示)を駆動すると共に、搬送モータ26bにより搬送ベルト26aを駆動して、ラベル紙11を一定の速度で搬送する。一定速度で搬送されるラベル紙11上のラベルに対する画像の記録タイミングを決定するために、先端検知センサ914によってラベルの先端を検出する。先端検知センサ914の検出信号は、入出力回路(I/O)908Bを介して入力される。搬送モータ26bによるラベル紙11の搬送に同期して、CPU901は、イメージメモリ904から色成分毎の画像データを順次読み出し、記録ヘッド制御回路909を介して、その画像データを対応する記録ヘッド22に転送する。これにより、記録ヘッド22は、その画像データに基づいてインクを吐出する。
加圧ポンプ(後述)を駆動する加圧ポンプモータ911やサブポンプ(後述)を駆動するサブポンプモータ912はそれぞれ、入出力回路(I/O)908Aとモータ駆動部910を介して駆動制御される。操作パネル915は入出力回路(I/O)908Cを介して接続され、後述するインク検知センサ817の検知信号はA/Dコンバータ907を介して入力される。
図3は、記録装置10が用いる4色のインクそれぞれについて設けられるインク流路系の内の1つを示す図である。この実施例の場合、記録ヘッド22とキャッピング機構50とサブタンク804とインクカートリッジ28との間のインク流路は、5本のチューブ801、814、820、818、819によって形成されている。
チューブ801は、インクカートリッジ28と、サブポンプモータ912によって駆動されるサブポンプ803とを連通する。チューブ820は、サブポンプ803とサブタンク804とを連通する。チューブ818はサブタンク804と記録ヘッド22とを連通し、チューブ819は同様に、サブタンク804と記録ヘッド22とを連通する。チューブ814は、キャッピング機構50とサブポンプ803とを連通する。
チューブ801、820は、インクカートリッジ28からサブタンク804にインクを供給するときに用いられる。また、チューブ820は、チューブ814共に、キャッピング機構50からサブタンク804にインクを戻すためにも用いられる。チューブ818は、サブタンク804から記録ヘッド22にインクを供給するときに用いられ、チューブ819は、記録ヘッド22からサブタンク804にインクを還流するときに用いられる。なお、図3において、812は大気連通路である。
次に、インク流路系の動作を図4に示すフローチャートを参照して説明する。図4において、(a)はインクカートリッジ28からサブタンク804にインクを供給する供給動作を示すフローチャートであり、(b)は記録ヘッド22の回復動作を示すフローチャートる。
まず、図4(a)に従って、インクカートリッジ28からサブタンク804にインクを供給する供給動作について説明する。
インクカートリッジ28からサブタンク804にインクを供給する場合、まず、ステップS1でリサイクル弁815を閉じると共に、ステップS2で供給弁802を開放する。これにより、インク供給のためのインク流路がチューブ801,820によって形成される。
次に、ステップS3では、サブポンプ803の駆動を開始して、インクカートリッジ28からサブタンク804にフィルタ801Aを経てインクを供給する。インクカートリッジ28は、図3に示すように、可撓性の袋816Aの中にインクを収納し、そのインクをニードル816Bを通して供給する構成となっている。
サブポンプ803を駆動中、ステップS4では、各インク色毎のサブタンク804内に設けられたインク検知センサ(インクフル/空センサ)817により、全てのサブタンク804が満タンとなったか否かを調べる。全てのサブタンク804が満タンとなったと判断された場合、処理はステップS5に進み、サブポンプ803の駆動を停止する。
なお、図3に示したインク流路系は1種類のインクに対応しているが、同様のインク流路系が4種類のインクそれぞれについて形成される。ただし、この実施例では、サブポンプ803を駆動するサブポンプモータ912(図2参照)は、4種類のインク色に対応する4つのサブポンプ803に対して共通に1つだけ設けられる。サブポンプ803はダイヤフラムタイプのポンプであり、これら4つのサブポンプ803は、1つの共通するサブポンプモータ912が同軸のローラを回転させることによって、駆動される。
ステップS5において、サブポンプ803の駆動を停止後、ステップS6では、供給弁802を閉じ、さらに、ステップS7ではリサイクル弁815を開いて、この処理を終了する。なお、供給弁802とリサイクル弁815を含む各種の弁は、図示しないソレノイド等によって開閉される。
また、ステップS4において、全てのサブタンク804が満タンではないと判断された場合、処理はステップS8に進み、一定の時間が経過したかどうかを調べる。ここで、一定の時間が経過していない場合には、処理はステップS4における判断を再び行い、一定の時間が経過した場合には、ステップS9に進み、操作パネル15などにメッセージを表示するなどの警告処理を実行する。
次に、図4(b)に従って、記録ヘッド22の回復動作について説明する。
この回復動作では、ステップS11においてリサイクル弁815を開放したまま、供給弁802を閉じ、ステップS12においてサブポンプ803の駆動を開始する。
その後、ステップS13で回復弁811を閉じ、さらにステップS14で加圧ポンプ805を駆動する。これにより、サブタンク804内のインクは、チューブ818を通して記録ヘッド22の共通液室807内に送られる。しかしながら、回復弁811を閉じているため、共通液室807内のインクは加圧され、記録ヘッド22の各吐出口から比較的大量に押し出される。これにより、記録ヘッド22の吐出口とその吐出口に連通するインク流路によって形成されるノズル内の粘度の高くなったインクなどが強制的に排出され、インクの吐出状態を良好に保つことができる。インク溜まり813内に吸引排出されたインクは、チューブ814によって、リサイクルフィルタ814Aとリサイクル弁815とを経てサブタンク804に流入する。
記録ヘッド22の吐出口からキャッピング機構50のインク溜まり813内に排出されたインクは、リサイクル弁815を開放しかつ供給弁802を閉じた状態でサブポンプ803を駆動しているため、サブタンク804に戻る。即ち、インク溜まり813に排出されたインクは、リサイクルフィルタ814Aによってフィルタリングされた後、リサイクル弁815を経由してサブタンク804に戻される。従って、回復動作により記録ヘッド22から排出されたインクは無駄なくリサイクルされることになる。
ステップS15において時間の経過を監視し、このような回復動作を一定時間継続した後、一定時間が経過すると、処理はステップS16に進み、加圧ポンプ805を停止し、さらにステップS17では回復弁811を開く。その後、ステップS18において一定時間の経過を待ち合わせ、その後、ステップS19においてサブポンプ803を停止し、この処理を終了する。
加圧ポンプ805を停止後に、サブポンプ803の動作を一定時間継続させる理由は、キャッピング機構50のインク溜まり813内に排出された比較的大量のインクを確実にサブタンク804内に戻すためである。回復動作として、ワイパブレード(不図示)による記録ヘッド22の吐出口面808のワイピング動作や、サブタンク804と記録ヘッド22との間のインク循環等、種々の動作を行なうこともできる。
さて、画像記録時、CPU901はホスト装置から受信した記録コマンドを解析後、画像データの各色成分データをイメージメモリ904にビットマップ展開して描画する。そして、CPU901は、イメージメモリ904から各色成分毎の画像データを順次読み出す。ASIC913は不吐出補完処理(後述)のための記録パラメータを含むパラメータを調整し、記録ヘッド制御回路909を介して記録ヘッド22に画像データを転送する。記録ヘッド22はその画像データに基づいて吐出口からインクを吐出する。
図5は記録装置とコンピュータ装置とにおける画像データの処理を説明するための各装置の要部を示すブロック図である。
コンピュータ装置12には、記録装置10に対する画像データと制御データとを生成するプリンタドライバがインストールされており、そのプリンタドライバによって生成された画像データおよび制御データの転送とHS処理とを実行する。この実施例におけるコンピュータ装置12は、パーソナルコンピュータ等のスタンドアロン型であり、その装置全体を制御するCPU12Aが備えられている。RAM12Bは、CPU12Aがプログラム(プリンタドライバを含む)を実行する際の作業領域及びCPU12の動作中に各種データの一時的に格納する領域として使用される。ROM12Cには、各種制御プログラム、および固定データが格納される。
また、コンピュータ装置12には、キーボードやディスプレイ等の入出力機器を制御するための標準入出力部12D、ハードディスク等のメモリ(記憶領域)12E、外部機器との通信を行うためのインタフェース(I/F)12Fを備える。
記録装置10は、前述したように、フルライン記録ヘッドによりラベル用紙11の記録領域に画像を記録する。即ち、記録装置10は、コンピュータ装置12から転送された画像データと制御データとに従って、ラベル用紙11を搬送させつつ記録ヘッド22からインクを吐出することにより画像を記録する。
記録装置10の制御系は、その装置全体を制御するCPU901を中心にして構成されている。コンピュータ装置12との間のデータ通信を行うインタフェース(I/F)104には、図2中のインタフェースコントローラ902が含まれる。RAM102は、CPU901がプログラムを実行するときの作業領域やCPU901の動作中に各種データを一時的に格納する領域として使用され、図2中のRAM905を含む。ROM103は、前述した図4(a),(b)の処理に対応するプログラムや各種制御プログラムや固定データを格納するために使用され、図2中のプログラムROM903を含む。記録機構106は、ラベル用紙11に画像記録を行うための記録ヘッド22、インクの供給機構、およびラベル用紙11の搬送機構などを含む。メモリ105は、後述するHS補正データを記憶する消去/書込み可能なメモリであり、図2中のEEPROM906などを含む。
コンピュータ装置12のインタフェース12Fと記録装置10のインタフェース104とは、例えば、USB、IEEE1394等の所定の規格に準拠するインタフェースであり、その規格に応じたケーブル108が使用される。また、それらのインタフェースは、ケーブル108を用いた有線接続に限られず、例えば、Bluetooth(登録商標)やIrDA等の規格に準拠した無線接続される構成であってもよい。また、コンピュータ装置12としては、スタンドアロン型のパーソナルコンピュータに限定されず、メインフレーム端末に代表される記憶領域を自ら持たずに、ネットワークを通して共有される記憶領域を持つような構成であってもよい。
ヘッドシェーディング処理(HS処理)に関しては、メモリ105に保持されたHS処理用のヘッドシェーディング補正データ(HS補正データ)をコンピュータ装置12に転送し、コンピュータ装置12においてHS処理を行う既知の方法を採用してもよい。あるいは、メモリ12EにHS補正データを管理する既知の方法を採用してもよい。
ラベル用紙11に、記録ヘッド22によって画像が記録される記録領域の大きさは、コンピュータ装置12にインストールされたプリンタドライバによって設定される記録媒体のサイズに応じて決定される。記録領域の横方向(搬送方向と直交する方向)の大きさは、記録媒体の横方向のサイズが記録ヘッドのノズル列よりも短い場合においても、記録媒体の横方向と同等若しくは小さくなる。
図6はヘッドシェーディング補正(HS補正)に必要な情報を説明する図である。
図6において、(a)はHS補正データを取得するために記録されるHS補正用のテストパターン301を示し、(b)はテストパターン301が表現する階調特性を示すグラフである。
テストパターン301は、記録ヘッドの全てのノズルを使用して記録されるパターンであり、この実施例の場合、図6(a)の上方から下方に向かい記録濃度が次第に濃くなるようなグラデーションパターンである。コンピュータ装置12から記録装置10に送信されるテストパターン301の階調特性は、記録装置10に送信する画像データを生成するプリンタドライバの画像処理により、図6(b)に示すように入力濃度値と出力濃度値との関係は線形となる。
記録ヘッド22は記録媒体にインクを付与するか否かの2値の記録信号によって制御されるため、画像データ(濃度データ)は2値化処理により、記録媒体の単位面積当たりのインク付与率によって階調(濃度値)を表現するように変換される。この実施例では、入力濃度値が8ビット(0〜255)で表されるものして説明する。
HS補正データは4つの記録ヘッド夫々に管理される。そのため、4つの記録ヘッド22に対応した4つのHS補正データが存在する。記録ヘッド22の各ノズルに対応する出力濃度の補正値であるHS補正データの格納領域は、記録装置10のメモリ105に設定される。HS処理時には、HS補正データの補正値を参照することにより、ノズル単位の出力濃度を補正する。
次に、図7に示すフローチャートを参照してHS処理について説明する。
図7(a)はコンピュータ装置12の処理を示すフローチャート、図7(b)は記録装置10の処理を示すフローチャートである。
まず、図7(a)に従ってコンピュータ装置12の処理について説明する。
ステップS21では、CPU12Aは、プリンタドライバを起動してHS処理の実行を指示し、HS補正データ取得用のテストパターンの画像データを生成して、そのテストパターンを記録するように記録装置に要求する。次に、ステップS22では、記録装置10によって記録されたテストパターンをコンピュータ装置12に接続されたイメージスキャナ等の画像読取装置21を用いて読み取り、そのテストパターンの記録濃度値を取り込む。実際には、ステップS21とS22との間において、画像読取装置21が起動され、テストパターンの読取指示がチェックされる。テストパターンの記録濃度値は、RAM12Bの所定領域に記憶される。
次に、ステップS23では、その濃度値に基づいて、各記録ヘッドのノズル毎の記録濃度特性を算出し、それらノズル毎の濃度値を均一とするようなノズル毎の濃度補正値を算出してRAM12Bに記憶する。その後、ステップS24ではその濃度補正値に基づいてHS補正データの補正率を設定し、入力濃度値に対して出力濃度値が線形特性になるようなノズル毎のHS補正データを作成する。このように作成したHS補正データは、ステップS25においてコンピュータ装置12から記録装置10に送信される。これにより、コンピュータ装置12側におけるHS処理が終了する。
次に、図7(b)に従って記録装置10の処理について説明する。
ステップS31では、記録装置10は、コンピュータ装置12からテストパターンの記録要求を受信するまで待機する。そして、テストパターンの記録要求を受信したら、ステップS32でコンピュータ装置12から送信されたデータに基づいてテストパターンを記録する。その後、ステップS34ではコンピュータ装置12からHS補正データを受信するまで待機し、そのHS補正データを受信したら、ステップS35で各ノズルに対応するHS補正データをメモリ105の所定の領域に格納する。このようなHS補正データに基づくHS処理により、各ノズルの記録濃度が均一となるように、インクの出力濃度が調整される。
図8は記録ヘッドの各ノズルから吐出したインクによるドットの位置関係を説明する図である。
図8において、(a)はヨレていない状態のドット801の位置を示している。(a)において、記録媒体上の画素の境界802を跨いで左右の隣接するインクドットが位置されていて、ドット801の中心は各画素の中心線803上に位置している。(b)は中央のドットが図中左方向にヨレている状態のドット801の位置を示している。中央のドット801の中心は各画素の中心線803から離れ、左の方にずれている。(c)は中央のドットが図中左方向に大きくヨレている状態のドット801の位置を示している。中央のドット801の中心は各画素の中心線803から大きく離れ、左の方にずれている。
図9はテストパターンに形成された各ノズルから吐出されたインクによるドットの位置の画像読取装置上の基準グリッドからのずれとドットが寄与する光学濃度との関係を模式的に表した図である。
図9に示すように、ドット801は基準グリッド900に対してヨレがない場合は一定の距離をおいて存在している。即ち、ドットによる光学濃度のピークは基準グリッド900に対して一定の距離を保持している。一方、ヨレが生じているノズルから吐出されたインクにより形成されたドット801はそのドットによる光学濃度のピークと基準グリッドの距離が他のノズルから吐出されたものと異なる。このような特性を利用して、ヨレが生じているノズルとヨレている距離(量)を画像読取装置21により測定する。
ここで測定の手順をフローチャートを参照して説明する。
図10はテストパターン測定に基くずれ量決定処理を示すフローチャートである。
まず、ステップS1101では、各ノズルから吐出されたインクにより形成されたドット濃度を画像読取装置21で測定し、その濃度分布より各ピーク位置を求める。さらに、ステップS1102では、各ピーク位置と基準グリッド900との距離を全ノズル分測定し、ステップS1103では、その平均値を求める。
図11は、各ドットと基準グリッドからの距離のヒストグラムを示す図である。図10において、横軸はi番目のノズルにより記録されたドットの基準グリッド900からの距離Liであり、縦軸は各距離に分布するドット数である。図11の分布から分かるように、平均距離はCとなり、基準グリッド900からCの距離の位置をヨレがなく正常なドットの位置と決定する。
最後に、ステップS1104では、これを基に各ノズルから吐出されたインクにより形成されたドットのヨレ量を算出する。
図12はヨレが生じているノズルにより形成されたドットの当該画素への寄与を示す図である。
図12に示すように、隣接画素の境界135に対して正常な位置のドット132の中心が破線131上にある。一方、ヨレが生じているノズルにより記録されたドット134との距離は、正常な位置のドットの中心線131とヨレているドット134の中心線133との距離になり、当該画素への寄与率は以下の式により算出され、設定される。
上記の式において、
S:当該ノズルにより形成されるドットの当該画素への寄与率
r:ドット半径
a:画素半幅
b:ヨレ量の絶対値
である。
図13は形成されるドットの位置と補正係数との関係を示す図である。
図13において、点線は正常な位置にドットが形成された場合の中心線を示し、実線は隣接画素との境界線を示し、黒丸は形成されたドットを示す。この図には7つのドットが形成されていることが図示されている。これらドットの内、右側3つのドットと左側3つのドットは各ドットの中心が点線上に位置し、正常な位置に記録されている、ヨレは発生していないことが分かる。これに対して、中央のドットは左側にずれで記録され、ヨレが発生している。
このような場合に、HS補正値の補正係数として、正常な位置に記録されたドットに対しては“1”を適用(即ち、補正しない)し、ヨレが発生したドットに対して上記の式により算出された寄与率Sを適用、つまり、Sが画素のHS処理への補正係数となる。このように、この実施例では、補正係数Sを元のHS補正データに掛けて実際のHS補正処理量を低くするように補正値を設定している。即ち、
実際のHS補正値=元のHS補正値×S
である。
この補正係数により、該当画素に対する寄与率Sが低ければHS処理をしても効果が低いか、若しくは逆効果になる可能性を考慮している。なお、コンピュータ装置12では、この寄与率を計算し、HS補正データに反映させる処理を実行する。なお、Sが負の値になった場合、補正係数を0に置き換えて計算する。
従って以上説明した実施例によれば、ヨレが生じ正常な位置からずれて形成されたドットが正常にインク液滴が吐出されたドットにより形成された画素が占める面積に対して、どれほど寄与しているかを算出し、この寄与率をHS補正の補正係数として用いる。これにより、ヨレによって生じるおそれがあるHS処理の効果の低下などを抑えて、高品位な画像を記録することができる。
なお、以上説明した実施例では、HS補正データを記録装置のメモリ105に格納するものとした。しかし、HS補正データをコンピュータ装置や記録ヘッド内の不揮発性メモリに格納するようにしてもよい。また、上述した実施例においては、コンピュータ装置がHS補正データの生成とテストパターンのデータの生成機能を果たすとして説明した。しかしながら、これらと同様の機能を記録装置が担当するようにしてもよく、この場合、記録装置とこれに接続される画像読取装置21とによって記録システムを構成することができる。
本発明は、フルライン記録ヘッドを用いた記録装置のみならず、他の構成のインクジェット記録ヘッドを用いた記録装置にも適用することができる。特に、インクジェット記録方式の中でも、特に、インクの吐出エネルギーの発生素子として、熱エネルギーを発生する手段(例えば、電気熱変換素子(ヒータ)やレーザ光等)を備え、その熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式が効果的である。この記録方式によれば、記録の高密度化および高精細化が達成できる。
また本発明は、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ,インタフェース機器,リーダ,プリンタなど)から構成されるインクジェット記録システムや、1つの機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置など)に対しても適用することができる。本発明は、異なるインクを吐出可能な記録ヘッドを複数用いるインクジェット記録装置と、その記録装置に画像データを供給可能なホスト装置とを含む記録システムとして構成することができる。その場合、前述したHS処理、および記録濃度の補正値の変更処理の機能は、インクジェット記録装置とホスト装置の一方、あるいは両方に分散して備えることができる。
また、記憶媒体に、前述した実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶してもよい。この場合には、その記憶媒体に記憶したプログラムコードを記録システムあるいは記録装置に供給し、その記録システムあるいは記録装置のコンピュータ(または、CPUやMPU)が記憶媒体に記憶されたプログラムコードを読出し実行することができる。本発明の目的は、このような構成によっても達成できる。この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。そのような記憶媒体に本発明を適用する場合、その記憶媒体には、前述したフローチャートに対応するプログラムコードが格納されることになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,BD−R,磁気テープ,不揮発性メモリカード,ROMなどを用いることができる。コンピュータは、読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施例の機能を実現することができる。さらに、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能が実現することもできる。
また、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに、記憶媒体から読出されたプログラムコードを読み込んでもよい。その場合、その読み込まれてプログラムコードの指示に基づいて、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施例の機能を実現することもできる。

Claims (8)

  1. 記録媒体を搬送し、前記記録媒体にインクジェット記録ヘッドにより画像データに基づいて画像を記録する記録装置と、前記記録装置を接続し、前記画像データを生成し、前記記録装置に前記画像データを送信するホスト装置とを含む記録システムであって、
    前記インクジェット記録ヘッドにより記録媒体に記録した、予め定められた濃度分布を有するテストパターンを読み取ることにより生成した濃度データに基づいてヘッドシェーディング処理のために補正データを生成する生成手段と、
    前記濃度データの濃度分布から、前記インクジェット記録ヘッドが備える複数のノズルから吐出されるインク液滴により記録媒体上に形成されるドットの位置のずれ量を測定する測定手段と、
    前記測定手段により測定されたずれ量に基づいて、前記ドットがずれることなく形成された場合の画素に対する寄与率を設定する設定手段と、
    前記設定手段により設定された寄与率により前記補正データを補正する補正手段と、
    前記補正手段により補正された補正データを用いてヘッドシェーディングを行うヘッドシェーディング手段とを有することを特徴とする記録システム。
  2. 前記生成手段と前記測定手段と前記設定手段と前記補正手段とは前記ホスト装置に備えられることを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
  3. 前記生成手段と前記測定手段と前記設定手段と前記補正手段とは前記記録装置に備えられることを特徴とする請求項1に記載の記録システム。
  4. 前記ずれ量は、前記ドットがずれることなく形成された場合のドットの位置からのずれ量であり、
    前記設定手段は、前記形成されるドットの径と、隣接する画素の間の距離と、前記ずれ量とに基づいて前記寄与率を設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録システム。
  5. 前記テストパターンを読取る画像読取装置をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の記録システム。
  6. 前記記録装置は前記補正手段により補正された補正データを格納する記憶手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の記録システム。
  7. 前記インクジェット記録ヘッドはフルライン記録ヘッドであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録システム。
  8. 記録媒体を搬送し、前記記録媒体にインクジェット記録ヘッドにより画像データに基づいて画像を記録する記録装置と、前記記録装置を接続し、前記画像データを生成し、前記記録装置に前記画像データを送信するホスト装置とを含む記録システムにおけるヘッドシェーディング補正方法であって、
    前記インクジェット記録ヘッドにより記録媒体に記録した、予め定められた濃度分布を有するテストパターンを読み取ることにより生成した濃度データに基づいてヘッドシェーディング処理のために補正データを生成する生成工程と、
    前記濃度データの濃度分布から、前記インクジェット記録ヘッドが備える複数のノズルから吐出されるインク液滴により記録媒体上に形成されるドットの位置のずれ量を測定する測定工程と、
    前記測定工程において測定されたずれ量に基づいて、前記ドットがずれることなく形成された場合の画素に対する寄与率を設定する設定工程と、
    前記設定工程において設定された寄与率により前記補正データを補正する補正工程と、
    前記補正工程において補正された補正データを用いてヘッドシェーディング補正を行うヘッドシェーディング補正工程とを有することを特徴とするヘッドシェーディング補正方法。
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