JP2014008529A - 取鍋ノズルの酸素洗浄装置及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】取鍋ノズルにエアシールパイプを取り付けたままの酸素洗浄を行うことができ、また、エアシールパイプの交換作業も不要とする取鍋ノズルの酸素洗浄装置を提供する。
【解決手段】取鍋ノズルの酸素洗浄装置は、エアシールパイプ25の下側開口から、エアシールパイプ25内で先端部42aの開口が垂直上向きになるように挿入される酸素ガス配管42と、エアシールパイプ25の上側開口から挿入され、酸素ガス配管42の先端部42aに接続される詰物除去ランス46と、を備える。詰物除去ランス46は、第一のパイプ44と、第一のパイプ44に対して昇降可能であり、先端部に着火剤が取り付けられた第二のパイプ45と、を有する。エアシールパイプ25に酸素ガス配管42及び詰物除去ランス46を挿入したとき、詰物除去ランス46の第一のパイプ44が酸素ガス配管42の先端部42aに接続される。
【選択図】図3

Description

本発明は、取鍋底部の取鍋ノズルの詰物を酸素洗浄により除去する取鍋ノズルの酸素洗浄装置及び方法に関する。
図7に示すように、取鍋1の底部には溶鋼を排出するために取鍋ノズル2が取り付けられる。取鍋ノズル2は、上部ノズル3、固定板4、摺動板5、及びコレクターノズル6を備える。取鍋1が溶鋼を受鋼する際には、摺動板5を閉とし、固定板4から上部ノズル3までの間に砂を充填する。受鋼後、取鍋1の溶鋼をタンディッシュ7に排出する際には、上部ノズル3内の砂を排出後、コレクターノズル6から流下する溶鋼の流量を摺動板5を開閉することによって制御する。しかし、上部ノズル3内の砂の排出後も、上部ノズル3内の溶鋼の凝固その他の原因による詰物12によって溶鋼の排出ができない場合がしばしばある。
このような場合、従来は図7に符号で示すように、L字状に折り曲げた洗浄管8の直管部11をコレクターノズル6の下側から挿入し、直管部11の先端から酸素を供給して詰物に着火させ、取鍋ノズル2内を酸素洗浄することが行われている(特許文献1参照)。直管部11は、外側洗浄管10と、外側洗浄管10に入れ子式に嵌められる内側洗浄管9と、から構成される。洗浄用酸素の圧力によって内側洗浄管9が外側洗浄管10に対してスライド上昇し、直管部11が伸長する。特許文献1に記載の酸素洗浄装置によれば、直管部11が伸長するので、取鍋ノズル2とタンディッシュ7との間の距離が短くても、直管部11の先端を詰物12に到達させることができる。
ところで、取鍋ノズル2には、タンディッシュ7への溶鋼注入流が外気に晒されないようにエアシールパイプが取り付けられる。特許文献1に記載の酸素洗浄装置を使用するにあたっては、エアシールパイプを取鍋ノズル2から取り外し、取鍋ノズル2の酸素洗浄を行う必要がある。しかし、エアシールパイプを取り外した状態での酸素洗浄は、作業者が取鍋ノズル2から流出した溶鋼に接近することになるから、危険な作業になるという問題がある。酸素洗浄後の溶鋼が付着したコレクターノズル6の清掃、エアシールパイプの取付け作業も、溶鋼飛散箇所に接近しての作業になるので危険な作業になるし、コレクターノズル6の清掃が不十分な場合、エアシールパイプの嵌め合せ部が損傷を受けるという問題もある。
この問題を解決するために、特許文献2には、取鍋ノズルにエアシールパイプを装着したまま酸素洗浄を行う酸素洗浄装置が開示されている。図8に示すように、エアシールパイプ14には、エアシールパイプ14の下側開口からエアシールパイプ14の上端まで達する伸縮式の詰物除去ランス17が挿入される。エアシールパイプ14を取鍋ノズルに装着した後、詰物除去ランス17に酸素を送入すると、酸素の圧力によってランス外管15の内側に設けたランス内管16が上昇して、取鍋ノズルを酸素洗浄することが可能になる。この酸素洗浄装置によれば、取鍋ノズルにエアシールパイプ14を装着したまま酸素洗浄を行うことができるので、作業者にとって溶鋼からの退避距離を確保した上で安全に酸素洗浄を行うことが可能になる。
特開昭52−111832号 特開平08−25025号
しかし、特許文献2に記載の酸素洗浄装置にあっては、エアシールパイプ14の全長と略等しい長さの詰物除去ランス17をエアシールパイプ14に挿入する必要があるので、支持装置によるエアシールパイプ14の可動範囲内において、エアシールパイプ14の下方に十分なスペースが確保できない場合には使用できないという問題がある。エアシールパイプ14の下方に十分なスペースが確保できない場合、詰物除去ランス17が組み込まれた新たなエアシールパイプを用意し、新たなエアシールパイプを既存のエアシールパイプと交換する必要がある。しかし、エアシールパイプの交換作業は、作業者が高温のエアシールパイプに接近することになるので、危険な作業になるという問題がある。
さらに、ランス内管16には酸素圧受圧板16aに設けられた小さな酸素通気孔16bを介して酸素が流入するので、ランス内管16の上端では酸素ガスの噴出圧力が低下して、十分な酸素ガス流速を確保できず、酸素ガスによる物理的な洗浄効果が得られないという問題もある。
そこで、本発明は、取鍋ノズルにエアシールパイプを取り付けたままの酸素洗浄を行うことができ、また、エアシールパイプの交換作業も不要とする取鍋ノズルの酸素洗浄装置及び方法を提供する。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、エアシールパイプの下側開口から、エアシールパイプ内で先端部の開口が垂直上向きになるように挿入される酸素ガス配管と、エアシールパイプの上側開口から挿入され、前記酸素ガス配管の前記先端部に接続される詰物除去ランスと、を備え、前記詰物除去ランスは、第一のパイプと、前記第一のパイプに対して昇降可能であり、先端部に着火剤が取り付けられた第二のパイプと、を有し、エアシールパイプに前記酸素ガス配管及び前記詰物除去ランスを挿入したとき、前記詰物除去ランスの前記第一のパイプが前記酸素ガス配管の前記先端部に接続され、前記酸素ガス配管及び前記詰物除去ランスが組み込まれたエアシールパイプを取鍋ノズルに装着した後、前記酸素ガス配管に酸素を供給することによって、前記第二のパイプを前記第一のパイプに対して上昇させて酸素洗浄を行う取鍋ノズルの酸素洗浄装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の取鍋ノズルの酸素洗浄装置において、前記第一のパイプの下端部には、下方に向かうに従って外径が円錐状に広がる連結部が設けられ、前記連結部の下端の内径は、前記酸素ガス配管の前記先端部の外径よりも大きく、前記連結部が前記酸素ガス配管の前記先端部に接続されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、エアシールパイプにエアシールパイプの下側開口から、エアシールパイプ内で先端部の開口が垂直上向きになるように酸素ガス配管を挿入する工程と、エアシールパイプの上側開口から、第一のパイプ、及び前記第一のパイプに対して昇降可能であり、先端部に着火剤が取り付けられた第二のパイプを有する詰物除去ランスを挿入する工程と、エアシールパイプ内において、前記詰物除去ランスの前記第一のパイプを前記酸素ガス配管の前記先端部に接続する工程と、前記酸素ガス配管及び前記詰物除去ランスが組み込まれたエアシールパイプを取鍋ノズルに装着した後、前記酸素ガス配管に酸素を供給することによって、前記第二のパイプを前記第一のパイプに対して上昇させて酸素洗浄を行う工程と、を備える取鍋ノズルの酸素洗浄方法である。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の取鍋ノズルの酸素洗浄方法において、前記第一のパイプ内の酸素ガスの線速度を200Nm/s以下とし、前記第二のパイプ内の酸素ガスの線速度を250Nm/s以上とすることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、酸素ガス配管をエアシールパイプの下側から挿入し、詰物除去ランスをエアシールパイプの上側から挿入し、酸素ガス配管と詰物除去ランスとをエアシールパイプ内で接続するので、エアシールパイプの下方に十分なスペースが確保できない場合でも、エアシールパイプに酸素ガス配管及び詰物除去ランスを組み込むことができる。既存のエアシールパイプ内にも酸素ガス配管及び詰物除去ランスを組み込むことができるので、エアシールパイプの交換作業が不要になる。また、取鍋ノズルにエアシールパイプを装着したまま酸素洗浄作業が行えるので、作業者にとって溶鋼からの退避距離を確保した上で安全に酸素洗浄を行うことが可能になる。
請求項2に記載の発明によれば、詰物除去ランスの第二のパイプに下方に向かうに従って外径が円錐状に広がる連結部を設け、この連結部を酸素ガス配管の先端部に接続するので、酸素洗浄時に溶け落ちた地金が第二のパイプと酸素ガス配管の接続部分に入り、当該接続部分を塞いでしまうのを防止できる。
請求項3に記載の発明によれば、酸素ガス配管をエアシールパイプの下側から挿入し、詰物除去ランスをエアシールパイプの上側から挿入し、酸素ガス配管と詰物除去ランスとをエアシールパイプ内で接続するので、エアシールパイプの下方に十分なスペースが確保できない場合でも、エアシールパイプに酸素ガス配管及び詰物除去ランスを組み込むことができる。エアシールパイプの下方に十分なスペースが確保できない既存のエアシールパイプ内にも酸素ガス配管及び詰物除去ランスを組み込むことができるので、エアシールパイプの交換作業が不要になる。また、取鍋ノズルにエアシールパイプを装着したまま酸素洗浄作業が行えるので、作業者にとって溶鋼からの退避距離を確保した上で安全に酸素洗浄を行うことが可能になる。
請求項4に記載の発明によれば、詰物除去ランスの第二のパイプの先端で大きな酸素ガス流速が得られるので、酸素ガスによる物理的な洗浄効果が得られる。
連続鋳造機の概要を示す図 取鍋、エアシールパイプ、及びタンディッシュの断面図 本発明の一実施形態における取鍋ノズルの酸素洗浄装置を示す図(図中(a)は詰物除去ランスを示し、図中(b)はエアシールパイプに組み込まれた酸素ガス配管を示す) 本実施形態の取鍋ノズルの酸素洗浄装置の組み立て工程を示す図 本実施形態の取鍋ノズルの酸素洗浄装置が組み込まれたエアシールパイプを取鍋ノズルに取り付けた状態を示す図(ノズル洗浄前) 本実施形態の取鍋ノズルの酸素洗浄装置が組み込まれたエアシールパイプを取鍋ノズルに取り付けた状態を示す図(ノズル洗浄後) 従来の取鍋ノズルの酸素洗浄装置を示す断面図 従来の取鍋ノズルの酸素洗浄装置を示す断面図
以下、添付図面に基づいて、本発明の一実施形態における取鍋ノズルの酸素洗浄装置を詳細に説明する。本実施形態の取鍋ノズルの酸素洗浄装置は、取鍋ノズルを酸素洗浄するものである。まず、連続鋳造機の概要を説明する。
図1は、連続鋳造機の概要を示す図である。連続鋳造機は、取鍋21、タンディッシュ22、鋳型23、ガス切断機24を備える。高炉で作られた溶鋼は精錬プロセスを経て取鍋21に入れられ、連続鋳造機の最上部に運ばれる。溶鋼は取鍋21の底部からエアシールパイプ25を介して下のタンディッシュ22へ注がれる。そして、溶鋼はタンディッシュ22の底部から鋳型23へと注がれる。鋳型23は銅製で出来ており、常に水冷されている。溶鋼は鋳型23の中で凝固シェルを作りはじめる。溶鋼が固められた鋳片はロール26によって鋳型22から引き抜かれる。鋳造方向に隣り合うロール26の間隙には、水スプレーノズル或いはエアーミストスプレーノズルなどのスプレーノズル(図示せず)が配置された二次冷却帯が構成され、二次冷却帯のスプレーノズルから噴霧される冷却水(「二次冷却水」ともいう)によって鋳片は引抜かれながら冷却されるようになっている。ロール26で運ばれる間に固体となった鋳片はロール列の末端にあるガス切断機24で適度な長さに切断される。
図2は、取鍋21及びタンディッシュ22の断面図を示す。取鍋21の底部には、取鍋ノズル31が設けられる。取鍋ノズル31は、上部ノズル27、固定板28、摺動板29、及びコレクターノズル30を備える。コレクターノズル30から流下する溶鋼の流量は、摺動板を開閉することによって制御される。コレクターノズル30には、溶鋼を取鍋21からタンディッシュ22に注入する間、溶鋼が空気に晒され、品質が低下するのを防止するエアシールパイプ25が装着される。
上部ノズル内の溶鋼の凝固その他の原因による詰物によって溶鋼の排出ができない場合がしばしばある。詰物を除去するために、本実施形態の取鍋ノズルの酸素洗浄装置が使用される。取鍋21から溶鋼が排出できない場合、まず、取鍋21及びエアシールパイプ25をタンディッシュ22から上昇させる。その後、エアシールパイプ25を取鍋ノズル31から取り外す。そして、取鍋ノズル31から分離された状態のエアシールパイプ25に本実施形態の取鍋ノズルの酸素洗浄装置を組み込む。エアシールパイプ25に取鍋ノズルの酸素洗浄装置を組み込んだら、再びエアシールパイプ25を取鍋ノズル31に取り付け、取鍋ノズル31の詰物に下方から酸素を吹き付けて燃焼・溶解する。
図3は、本実施形態の取鍋ノズルの酸素洗浄装置の分解図を示す。本実施形態の酸素洗浄装置は、酸素ガスホース41、酸素ガスホース41に接続される酸素ガス配管42、酸素ガス配管42に接続される詰物除去ランス46に3分割されている。図3(a)は詰物除去ランス46を示し、図3(b)は酸素ガスホース41、及び酸素ガス配管42を示す。図3(a)では、詰物除去ランス46の第一のパイプ44を断面にしている。図3(b)では、エアシールパイプ25を断面にしている。
図3(a)に示すように、詰物除去ランス46は、直管状の第一のパイプ44と、第一のパイプ44に挿入される直管状の第二のパイプ45と、を備える。第一のパイプ44には、第一のパイプ44の内面に沿ってスライド可能な外径を有する第二のパイプ45が入れ子式に挿入される。第一のパイプ44の内径及び外径は下端から上端まで一定である。互いに摺動する第一のパイプ44の内周面及び第二のパイプ45の外周面には、焼付き防止剤が塗布される。第一のパイプ44はステンレス製である。第一のパイプ44の外周面には、耐溶損対策として耐火クロスが巻かれる。第一のパイプ44の上端の外側には、弾性変形が可能な位置決めばねが設けられる。
第一のパイプ44の下端部には、酸素ガス配管42に接続可能な連結部48が結合される。連結部48は、その外径が下方に向かうに従って円錐状に広がる。連結部48の厚さは一定であり、連結部48の内径も下方に向かうに従って円錐状に広がる。連結部48の下端の内径は、酸素ガス配管42の先端部42aの外径よりも大きい。連結部48に酸素ガス配管42の先端部42aを接続したとき、連結部48の内周面が酸素ガス配管42の先端部42aに接触する。連結部48を第一のパイプ44に結合するため、連結部48の上端には第一のパイプ44に嵌められる嵌合パイプ48aが結合される。
第二のパイプ45はステンレス製である。第二のパイプ45の内径及び外径は下端から上端まで一定である。第二のパイプ45の先端には、着火剤49が取り付けられる。着火剤49は、例えば酸化鉄、メタルアルミ、塩素酸カリウム等の混合物、もしくはメタルメッシュ入りゴムホースに切屑を詰めこれに油を含浸させたものである。着火剤49には、第二のパイプ45の中空空間に連通する貫通孔が開けられる。第二のパイプ45の下端には酸素圧受圧板は設けられていない。その替わりに、第二のパイプ45の下端には、第一のパイプ44の内周面と第二のパイプ45の外周面との間のすきまから酸素ガスが漏れ出るのを防止するパッキンが巻き付けられる。第一のパイプ44に酸素を圧入することによって、第二のパイプ45が第一のパイプ44の内周面に沿って上昇する。
図3(b)に示すように、エアシールパイプ25の上端には、パイプホルダ50が取り付けられており、エアシールパイプ25はパイプホルダ50を介して図示しない支持装置に支持される。パイプホルダ50の外側には配管ホルダ50aが設けられており、酸素ガス配管42の上端部は配管ホルダ50aに支持される。酸素ガス配管42の上端部には、酸素ガスホース41が接続される。酸素ガスホース41は作業床51上に載せられる。着脱作業を容易にするため、酸素ガスホース41は酸素ガス配管42にワンタッチで差し込むことが可能になっている。
酸素ガス配管42は、エアシールパイプ25と平行にパイプホルダ50から垂直下向きに延びており、エアシールパイプ25の下端付近でL字形に曲げられ、酸素ガス配管42の先端部42aの開口がエアシールパイプ25内で垂直上向きになるように、さらにL字形に曲げられている。酸素ガス配管42の、溶鋼に接触する部分には、耐溶損対策として耐火クロスが巻かれる。
図4は、酸素ガス配管42及び詰物除去ランス46をエアシールパイプ25に組む込む工程を示す工程図である。図4(a)に示すように、まず、エアシールパイプ25の下側開口から、エアシールパイプ25内で先端部42aの開口が垂直上向きになるように酸素ガス配管42を挿入する。この状態で、酸素ガス配管42の上端部をエアシールパイプ25のパイプホルダ50に結合する。そして、酸素ガス配管42の上端部に酸素ガスホース41を接続する。
次に、図4(b)に示すように、詰物除去ランス46をエアシールパイプ25の上側開口から垂直下向きにエアシールパイプ25内へ挿入する。詰物除去ランス46の連結部48の外径は、エアシールパイプ25の内径の最小径より小さくなっている。
次に、図4(c)に示すように、詰物除去ランス46の第一のパイプ44の連結部48が酸素ガス配管42の先端部42aに嵌まるまで、詰物除去ランス46を下降させる。第一のパイプ44の連結部48が酸素ガス配管42の先端部42aに嵌まると、詰物除去ランス46の第一のパイプ44が酸素ガス配管42に接続され、酸素ガスを酸素ガス配管42から第一のパイプ44に供給することが可能になる。第一のパイプ44の下端に設けられた連結部48は内径が円錐形をしているので、第一のパイプ44の連結部48に酸素ガス配管42を嵌めると、第一のパイプ44の中心と酸素ガス配管42の中心が一致する。また、詰物除去ランス46の第一のパイプ44の上端部に設けられた位置決めばね44aが、エアシールパイプ25の内径部に挿入される。位置決めばね44aが若干圧縮され弾性力が発生するので、詰物除去ランス46がエアシールパイプ25の中心線上に配置される。
このように、酸素ガス配管42をエアシールパイプ25の下側から挿入し、詰物除去ランス46をエアシールパイプ25の上側から挿入し、酸素ガス配管42と詰物除去ランス46とをエアシールパイプ25内で接続するので、エアシールパイプ25の下方に十分なスペースが確保できない場合でも、エアシールパイプ25に酸素ガス配管42及び詰物除去ランス46を組み込むことができる。
図5は、酸素ガス配管42及び詰物除去ランス46を組み込んだエアシールパイプ25を取鍋ノズル31に取り付けた状態を示す。エアシールパイプ25を取鍋ノズル31に取り付けるとき、酸素ガスホース41の酸素供給バルブ41aは閉塞されている。エアシールパイプ25を取鍋ノズル31に取り付けた後、酸素ガスホース41の酸素供給バルブ41aを開けると、第一のパイプ44内に挿入された第二のパイプ45が供給された酸素圧を受けて上昇し、第二のパイプ45の先端に備えられた着火剤49が詰物の近くまで移動する。詰物は供給される酸素によって燃焼し、高温になって溶解して下方へ流れ落ちる。
図6は詰物が溶解して下方へ流れ、取鍋ノズル31が開放した状態を示す。詰物の除去作業は、高温のエアシールパイプ25から離れた位置での、酸素供給バルブ41aの開閉作業のみなので、作業員の火傷などの問題もなく、また作業員の熟練技術も不要となる。
第一のパイプ44の酸素ガスの線速度を200Nm/s以下とし、第二のパイプ45の酸素ガスの線速度を250Nm/s以上とすることで、第二のパイプ45の先端での十分な酸素供給圧を得ることができる。これらの線速度の条件は、酸素供給バルブ41aの開度を調整して酸素ガスの供給速度を最適化したり、第一及び第二のパイプ44,45の内径を調整することにより、得ることができる。
詰まり物の除去を完了し、溶鋼の注入が確認されると、酸素供給バルブ41aを再び閉塞する。そして、取鍋21及びエアシールパイプ25を下降させ、タンディッシュ内にエアシールパイプ25を挿入する。その後、エアシールパイプ25に酸素ガス配管42及び詰物除去ランス46を組み込んだまま、通常の鋳込み工程に復帰する。詰物除去ランス46とエアシールパイプ25との間には十分なスペースがあり、且つ、第一のパイプ44の下端に備えられた連結部48は、大径側が下向きとなっているので、注入される溶鋼の流れを妨げることはない。また、詰物除去ランス46及び酸素ガス配管42は、常に高温の溶鋼と接触しているが、これらの材質はステンレスであり、外周には耐火クロスが巻かれているので、詰物除去ランス46及び酸素ガス配管42が損傷を受けて、溶鋼の品質が低下したり、鋳込み工程が中断したりすることはない。鋳込み工程終了後、エアシールパイプ25を片付けるときに、酸素ガス配管42及び詰物除去ランス46が取り外される。
21…取鍋
22…タンディッシュ
25…エアシールパイプ
31…取鍋ノズル
42…酸素ガス配管
42a…先端部
44…第一のパイプ
45…第二のパイプ
46…詰物除去ランス
48…連結部
49…着火剤

Claims (4)

  1. エアシールパイプの下側開口から、エアシールパイプ内で先端部の開口が垂直上向きになるように挿入される酸素ガス配管と、
    エアシールパイプの上側開口から挿入され、前記酸素ガス配管の前記先端部に接続される詰物除去ランスと、を備え、
    前記詰物除去ランスは、第一のパイプと、前記第一のパイプに対して昇降可能であり、先端部に着火剤が取り付けられた第二のパイプと、を有し、
    エアシールパイプに前記酸素ガス配管及び前記詰物除去ランスを挿入したとき、前記詰物除去ランスの前記第一のパイプが前記酸素ガス配管の前記先端部に接続され、
    前記酸素ガス配管及び前記詰物除去ランスが組み込まれたエアシールパイプを取鍋ノズルに装着した後、前記酸素ガス配管に酸素を供給することによって、前記第二のパイプを前記第一のパイプに対して上昇させて酸素洗浄を行う取鍋ノズルの酸素洗浄装置。
  2. 前記第一のパイプの下端部には、下方に向かうに従って外径が円錐状に広がる連結部が設けられ、
    前記連結部の下端の内径は、前記酸素ガス配管の前記先端部の外径よりも大きく、
    前記連結部が前記酸素ガス配管の前記先端部に接続されることを特徴とする請求項1に記載の取鍋ノズルの酸素洗浄装置。
  3. エアシールパイプにエアシールパイプの下側開口から、エアシールパイプ内で先端部の開口が垂直上向きになるように酸素ガス配管を挿入する工程と、
    エアシールパイプの上側開口から、第一のパイプ、及び前記第一のパイプに対して昇降可能であり、先端部に着火剤が取り付けられた第二のパイプを有する詰物除去ランスを挿入する工程と、
    エアシールパイプ内において、前記詰物除去ランスの前記第一のパイプを前記酸素ガス配管の前記先端部に接続する工程と、
    前記酸素ガス配管及び前記詰物除去ランスが組み込まれたエアシールパイプを取鍋ノズルに装着した後、前記酸素ガス配管に酸素を供給することによって、前記第二のパイプを前記第一のパイプに対して上昇させて酸素洗浄を行う工程と、を備える取鍋ノズルの酸素洗浄方法。
  4. 前記第一のパイプ内の酸素ガスの線速度を200Nm/s以下とし、前記第二のパイプ内の酸素ガスの線速度を250Nm/s以上とすることを特徴とする請求項3に記載の取鍋ノズルの酸素洗浄方法。
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