JP2014008123A - 引出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】部品点数を少なくし、組立て工数を少なくでき、組付け作業性を向上できる引出装置を得る。
【解決手段】引出装置10をキャビネット本体14に組付ける際に、引出装置10のガイドレール24の右縦壁部32のみをキャビネット本体14の右側板16に固定すると共に、ガイドベース23をキャビネット本体14の上壁部26に固定することで、組付けが完了するようになっている。また、ガイドレール24には、ガイドベース23の内側部を通過した引出体22が移動するためのレール部42が形成されている。
【選択図】図1
【解決手段】引出装置10をキャビネット本体14に組付ける際に、引出装置10のガイドレール24の右縦壁部32のみをキャビネット本体14の右側板16に固定すると共に、ガイドベース23をキャビネット本体14の上壁部26に固定することで、組付けが完了するようになっている。また、ガイドレール24には、ガイドベース23の内側部を通過した引出体22が移動するためのレール部42が形成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、キッチンキャビネット等に装備される引出装置に関するものである。
従来、キッチンキャビネット等に装備される引出装置としては、例えば、特許文献1がある。この従来技術では、キッチンキャビネットの前面に形成された開口部に、前板に底板を片持ち状に連結して左右開放状態に形成した引出しを出し入れ可能に挿入している。また、底板の左右端に、開口部内の下部左右に設けた固定レールに前後方向へ移動可能に係合案内される可動レールを設けると共に、底板を屈折してベース部材全長に亘る凸リブを形成している。
しかしながら、特許文献1の引出装置では、引出装置をキッチンキャビネットに組付ける際に、左右の固定レールをキッチンキャビネットの開口部内の下部左と下部右とにそれぞれ別々に固定する必要がある。このため、部品点数が多くなり、組立て工数が増加する。この結果、組付け作業性が良くない。
本発明は上記事実を考慮し、部品点数を少なくし、組立て工数を少なくでき、組付け作業性を向上できる引出装置を得ることを課題とする。
請求項1に記載の本発明の引出装置は、筐体に固定された枠体と、前記枠体の内側を通過可能な引出体と、左右の側壁の何れか一方のみが前記筐体の側壁に固定され、前記枠体の内側を通過する前記引出体を引き出し方向及び押し入れ方向へガイドするレール部が形成されたベース部材と、を有する。
請求項1に記載の本発明では、引出装置のベース部材に、筐体に固定された枠体の内側を通過した引出体を引き出し方向及び押し入れ方向へガイドするレール部が形成されている。また、筐体に引出装置を組付ける際には、引出装置の枠体を筐体に固定すると共に、引出装置のベース部材における左右の側壁の何れか一方のみを筐体の側壁に固定することで、組付けが完了する。この結果、部品点数を少なくし、組立て工数を少なくでき、組付け作業性を向上できる。
請求項2記載の本発明は請求項1に記載の引出装置において、前記ベース部材は前記引き出し方向及び押し入れ方向と直交する方向に沿って設定される仮想面に対して対称形状となっていると共に、前記引き出し方向側の端部及び押し入れ方向側の端部に前記枠体と連結するための連結部が形成されている。
請求項2記載の本発明では、ベース部材が、引き出し方向及び押し入れ方向と直交する方向に沿って設定される仮想面に対して対称形状となっていると共に、引き出し方向側の端部及び押し入れ方向側の端部に形成された連結部がそれぞれ枠体に連結できる。このため、ベース部材の一方の側面のみに、筐体の片側側面へ取り付けるための取付部を設けた構造であっても、組付け時にベース部材の引き出し方向と押し入れ方向とを反転することで、ベース部材を筐体の右側板と左側板とのどちらにも取り付けることができる。この結果、部品の共通化が可能になる。
請求項3記載の本発明は請求項1または請求項2に記載の引出装置において、前記引出体の前記押し入れ方向側の端部下面には前記レール部を走行する引出体ローラが設けられており、前記枠体の下部内側面には前記引出体の下面に形成された引出体レールを走行する枠体ローラが設けられている。
請求項3記載の本発明では、引出体が移動する際に、引出体の押し入れ方向側の端部下面に設けられた引出体ローラがレール部を走行すると共に、枠体の下部内側面に設けられた枠体ローラが引出体の下面に形成された引出体レールを走行する。このため、引出体は全移動領域において、引出体ローラと枠体ローラとの走行によって移動することができる。この結果、引出体の移動が円滑になる。
請求項4記載の本発明は請求項1〜3の何れか1項に記載の引出装置において、前記枠体は前記枠体の上部を覆う前記筐体の上壁部に固定される。
請求項4記載の本発明では、引出装置の枠体が枠体の上部を覆う筐体の上壁部に固定される。このため、筐体に引出装置を組付ける際に、枠体は、筐体の上壁部のみに固定することで組付けが完了する。この結果、組付け作業性がさらに向上する。
請求項5記載の本発明は請求項1〜4の何れか1項に記載の引出装置において、前記引出体には前記引き出し方向の端部に鏡板部が設けれ、前記引出体が押し入れ位置にあると、前記鏡板部の裏面側周縁部と前記枠体の前記引き出し側周縁部との一方に形成された凹部と他方に形成された凸部と、が噛み合う。
請求項5記載の本発明では、引出体の引き出し方向の端部に鏡板部が設けられており、引出体が押し入れ位置にあると、鏡板部の裏面側周縁部と枠体の引き出し側周縁部との一方に形成された凹部と他方に形成された凸部と、が噛み合う。このため、鏡板部の裏面側周縁部と枠体の引出側端周縁部との間を、凹部と凸部との噛み合いによってシールできる。この結果、鏡板部の裏面側周縁部と枠体の引出側端周縁部との間にシール部材を設ける必要がなく、部品点数がさらに少なくなる。
請求項1に記載の本発明の引出装置は、上記構成としたので、部品点数を少なくし、組立て工数を少なくでき、組付け作業性を向上できる。
請求項2に記載の本発明の引出装置は、上記構成としたので、取付位置の左右反転に対して部品の共通化が可能になる。
請求項3に記載の本発明の引出装置は、上記構成としたので、引出体の移動を円滑にできる。
請求項4に記載の本発明の引出装置は、上記構成としたので、組付け作業性をさらに向上できる。
請求項5に記載の本発明の引出装置は、上記構成としたので、シール部材を設ける必要がなく、部品点数をさらに少なくできる。
(第1実施形態)
次に、本発明の引出装置の第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、図中矢印FRは本実施形態の引出装置が適用されたキッチンキャビネットの前方方向を、矢印UPはキッチンキャビネットの上方方向を、矢印LEはキッチンキャビネットの左方方向を示す。
次に、本発明の引出装置の第1実施形態を図1〜図9に従って説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、図中矢印FRは本実施形態の引出装置が適用されたキッチンキャビネットの前方方向を、矢印UPはキッチンキャビネットの上方方向を、矢印LEはキッチンキャビネットの左方方向を示す。
図9に示すように、本実施形態の引出装置10が装備されたキッチンキャビネット12は、筐体であるキャビネット本体14を備えている。図1に示すように、キャビネット本体14は、底板(図示省略)、背板(図示省略)、左側板(図示省略)及び右側板16を備えている。また、キャビネット本体14は底板に対向する上面が上開口部14Aとなっており、背板に対向する前面が前開口部14Bとなっている。
キャビネット本体14の上開口部14Aには図9に示すガスコンロユニット18が取り付けられるようになっている。また、キャビネット本体14の右側板16とガスコンロユニット18との間に形成される空間20に引出装置10が設けられている。この引出装置10は引出体(引き出し)22と、枠体としてのガイドベース23と、ベース部材としてのガイドレール24を備えている。そして、引出体22はキャビネット本体14に対して引き出し方向となる前方(図1の矢印A方向)と、押し入れ方向となる後方(図1の矢印B方向)へ移動可能に設けられている。従って、引出体22はキャビネット本体14の内部に収容されている収納位置(押し入れ位置)と、キャビネット本体14の前開口部14Bから引き出された引き出し位置とへ移動するようになっている。
キャビネット本体14の右側板16における前端上部16Aには、矩形板状の上壁部(天板)26が水平に固定されている。この上壁部26は左右方向を長手方向としており、右端部26Aが右側板16に固定されている。なお、図3に2点鎖線で示すように、上壁部(天板)26に加えて、側壁部14Cと下壁部14Dを設け、右側板16との合計4枚の壁部で矩形枠状を形成する構成としてもよい。
(ベース部材)
図2に示すように、ベース部材としてのガイドレール24は、前後方向を長手方向とする矩形状となっている。ガイドレール24は、底壁部30と、底壁部30の右端部に形成された右縦壁部32と、底壁部30の左端部に形成された左縦壁部34と、を備えている。また、ガイドレール24は、引出体22の引き出し方向及び押し入れ方向となる前後方向の中央に前後方向と直交する方向に沿って設定される仮想面S1に対して対称形状となっている。即ち、ガイドレール24は前半分24Aと後半分24Bとが仮想面S1に対して対称形状となっている。
図2に示すように、ベース部材としてのガイドレール24は、前後方向を長手方向とする矩形状となっている。ガイドレール24は、底壁部30と、底壁部30の右端部に形成された右縦壁部32と、底壁部30の左端部に形成された左縦壁部34と、を備えている。また、ガイドレール24は、引出体22の引き出し方向及び押し入れ方向となる前後方向の中央に前後方向と直交する方向に沿って設定される仮想面S1に対して対称形状となっている。即ち、ガイドレール24は前半分24Aと後半分24Bとが仮想面S1に対して対称形状となっている。
ガイドレール24の前後方向の両端部には、ガイドベース23と連結するための連結部36が形成されている。これらの連結部36においては、右縦壁部32の内周面と左縦壁部34の内周面とに、係合手段の一例としての爪40が突出形成されている。また、ガイドレール24の底壁部30の上面側には、左右方向に所定の間隔を開けて一対のレール部42が前後方向に沿って形成されている。なお、各レール部42は2本の平行な壁部によって構成されており、底壁部30に一体成形されている。
ガイドレール24の右縦壁部32おける内側面の上下方向中央部には、前後方向に伸びるレールリブ44が前後方向に所定の間隔を開けて複数形成されている。なお、本実施形態では、右縦壁部32の前後方向両端部近傍と中央部との3箇所にレールリブ44が形成されている。同様に、ガイドレール24の左縦壁部34おける内側面の上下方向中央部の3箇所にもレールリブ44が形成されている。
図4に示すように、ガイドレール24の右縦壁部32の下部には、前後方向に所定の間隔を開けて取付部としての一対の螺子止め部48が形成されており、これらの螺子止め部48には取付孔50がそれぞれ形成されている。一方、ガイドレール24の左縦壁部34の下端には、一対の螺子止め部48と対向する部位に一対の切欠52が形成されている。
ガイドレール24の螺子止め部48の取付孔50には、図2に示す固定部材としての木螺子54が挿入可能となっている。従って、ガイドレール24の螺子止め部48の取付孔50に木螺子54を挿入し、これらの木螺子54をキャビネット本体14の右側板16の内側面にねじ込むことで、ガイドレール24がキャビネット本体14の右側板16の内面側に固定されるようになっている。なお、木螺子54をキャビネット本体14の右側板16の内側面にねじ込む際に、切欠52によって、ドライバー等の工具がガイドレール24の左縦壁部34に干渉しないようになっている。
(ガイドベース)
図2に示すように、枠体としてのガイドベース23は矩形枠状となっており、ガイドベース23の上壁部23Aの上面には、螺子孔60が左右方向に所定の間隔を開けて一対形成されている。一方、キャビネット本体14の上壁部26には、左右方向に所定の間隔を開けて一対の取付孔62が形成されている。そして、キャビネット本体14の上壁部26の取付孔62に上方から挿入された固定部材としてのタッピング螺子64(図3参照)が、ガイドベース23の上壁部23Aの螺子孔60に螺合することで、図3に示すように、ガイドベース23がキャビネット本体14の上壁部26の下面側に固定されるようになっている。
図2に示すように、枠体としてのガイドベース23は矩形枠状となっており、ガイドベース23の上壁部23Aの上面には、螺子孔60が左右方向に所定の間隔を開けて一対形成されている。一方、キャビネット本体14の上壁部26には、左右方向に所定の間隔を開けて一対の取付孔62が形成されている。そして、キャビネット本体14の上壁部26の取付孔62に上方から挿入された固定部材としてのタッピング螺子64(図3参照)が、ガイドベース23の上壁部23Aの螺子孔60に螺合することで、図3に示すように、ガイドベース23がキャビネット本体14の上壁部26の下面側に固定されるようになっている。
図2に示すように、ガイドベース23の下壁部23Bにおける前側端部近傍には、ローラベース66が取り付けられている。このローラベース66には、ガイドベース23の内周側となる上面66Aに、左右方向に所定の間隔を開けて一対の枠体ローラ68が設けられている。また、ローラベース66の上面66Aにおける一対の枠体ローラ68の間となる部位には、クローザ用のストライカ70が立設されている。さらに、ガイドベース23の下壁部23Bには上壁部23Aに比べて後方へ延設された延設部23Cが形成されている。この延設部23Cの上面側には、左右方向に所定の間隔を開けて一対のレールストッパ72が前後方向に沿って突出形成されている。
ガイドベース23の右側面23Dにおける下半分の部位には、上壁部23Aに比べて後方へ延設された延設部23Eが形成されている、この延設部23Eの上部内側には、一本の枠体ガイド74が前後方向に沿って突出形成されている。同様に、ガイドベース23の左側面23Fにおける下半分の部位には、上壁部23Aに比べて後方へ延設された延設部23Gが形成されている、この延設部23Gの上部内側にも、一本の枠体ガイド74が前後方向に沿って突出形成されている。
ガイドベース23における引出体22の引き出し側となる前側端の周縁部には、前方へ向って壁状の凸部76が形成されている。この凸部76は、前方から見て矩形状となっており、ガイドベース23の周縁部に沿って連続して形成されている。また、ガイドベース23の下壁部23Bにおける延設部23Cの後端部には係合手段の一例としての左右一対の凸部80が上方に向って形成されている。そして、ガイドレール24の連結部36が、ガイドベース23の壁部23Bにおける延設部23Cの後端部の下面側に連結されると、各凸部80の上端に、ガイドレール24の連結部36の爪40がそれぞれ係合するようになっている。また、ガイドベース23に、ガイドレール24を連結すると、ガイドレール24のレール部42にガイドベース23のレールストッパ72がそれぞれ連結されるようになっている。
なお、ガイドベース23とガイドレール24との連結部に形成する係合手段は凸部80と爪40とに限定されず他の構成としてもよい。
(引出体)
図6に示すように、引出体22は上方が開口された箱形状の本体部82と、鏡板部84とを備えており、本体部82の前端部となる引き出し方向の端部に鏡板部84が設けられている。また、鏡板部84は意匠面を構成する表板86と、本体部82の前板部82Aと表板86との間に配置される裏板88と、を備えている。なお、鏡板部84は本体部82の前板部82Aにタッピング螺子90等の固定部材で取り付けられていると共に、調整コマ92によって取付位置を調整できるようになっている。
図6に示すように、引出体22は上方が開口された箱形状の本体部82と、鏡板部84とを備えており、本体部82の前端部となる引き出し方向の端部に鏡板部84が設けられている。また、鏡板部84は意匠面を構成する表板86と、本体部82の前板部82Aと表板86との間に配置される裏板88と、を備えている。なお、鏡板部84は本体部82の前板部82Aにタッピング螺子90等の固定部材で取り付けられていると共に、調整コマ92によって取付位置を調整できるようになっている。
図5に示すように、引出体22の本体部82における下面82Bの前端部には、標準部品としての引出用のクローザ92がブッシュナット94等の取付部材によって取り付けられている。クローザ92は内部に付勢手段を備えており、引出体22が完全に収納される押入れ位置から所定範囲内の領域内で引き出されている場合に、ガイドベース23のクローザ用のストライカ70と係合して、引出体22を完全に収納される位置に引き込むようになっている。なお、クローザ92は周知の構造であるため詳細な説明は省略する。
引出体22における押し入れ方向側の端部下面となる本体部82の下面82Bの後端部にはローラベース95がブッシュナット96等の取付部材によって取り付けられている。ローラベース95の下面95Aには、左右方向に所定の間隔を開けて一対の引出体ローラ97が設けられている。また、引出体22の本体部82の下面82Bには、左右方向に所定の間隔を開けて一対の引出レール98が前後方向に沿って形成されている。これらの引出レール98は一対の引出体ローラ97の外側に設けられており、各引出レール98は2本の平行な壁部によって、本体部82の下面82Bに一体成形されている。
図7に示すように、引出体22の引出体ローラ97は、ガイドレール24のレール部42を走行するようになっている。一方、図1に示すガイドベース23の枠体ローラ68は図5に示す引出体22の引出レール98を走行するようになっている。従って、引出体22の全移動領域において、引出体ローラ97と枠体ローラ68との走行によって引出体22が移動するようになっている。
図5に示すように、鏡板部84の裏面の周縁部には、表板86と裏板88とによって後方へ向って開口した凹部100が形成されている。この凹部100は、後方から見て下部の一部を除いた略矩形状となっており、鏡板部84の裏面の周縁部に沿って連続して形成されている。なお、凹部100を鏡板部84の裏面の周縁部の全周に形成してもよい。また、引出体22が完全に収納される押入れ位置にあると、裏板88の凹部100とガイドベース23の凸部76とが噛み合い、裏板88の凹部100の内周面が、ガイドベース23の凸部76の外周面に重なるようになっている。
図6に示すように、引出体22の本体部82の両外側面82Cにおける後端部の上下方向中央部には、上ガイド板102が前後方向に沿って形成されており、上ガイド板102の後端には、上方に向ってストッパ104が形成されている。また、引出体22の本体部82の両外側面82Cにおける後端近傍の下端部には、下ガイド板106が前後方向に沿って形成されている。
引出体22の上ガイド板102の上面102Aは、図2に示すガイドベース23の枠体ガイド74の下面74Aと摺動可能となっている。また、引出体22を最大引き出し位置まで引き出すと、ストッパ104が枠体ガイド74の後端74Bに当接して、引出体22の移動を停止させるようになっている。
図7及び図8に示すように、引出体22の下ガイド板106の上面106Aは、ガイドレール24のレールリブ44の下面44Aと摺動可能となっている。また、図8に示すように、引出体22の下ガイド板106の前後方向の長さL1は、隣接するレールリブ44の間隔L2より長くなっており(L1>L2)、隣接するレールリブ44の隙間から下ガイド板106が上方へ外れないようになっている。
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、引出装置10をキャビネット本体14に組付ける際に、先ず、図2に示すように、ガイドレール24をキャビネット本体14の右側板16に木螺子54によって固定する。次に、図3に示すように、キャビネット本体14の上壁部26にタッピング螺子64によってガイドベース23を固定する。この際、ガイドベース23の連結部36の上面に、ガイドベース23の壁部23Bにおける延設部23Gの後端部を重ねることで、ガイドレール24とガイドベース23とが連結される。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
本実施形態では、引出装置10をキャビネット本体14に組付ける際に、先ず、図2に示すように、ガイドレール24をキャビネット本体14の右側板16に木螺子54によって固定する。次に、図3に示すように、キャビネット本体14の上壁部26にタッピング螺子64によってガイドベース23を固定する。この際、ガイドベース23の連結部36の上面に、ガイドベース23の壁部23Bにおける延設部23Gの後端部を重ねることで、ガイドレール24とガイドベース23とが連結される。
また、本実施形態の引出装置10では、ガイドレール24に、キャビネット本体14に固定されたガイドベース23の内側を通過した引出体22を引き出し方向及び押し入れ方向へガイドする一対のレール部42が形成されている。このため、キャビネット本体14に引出装置10を組付ける際には、ガイドレール24の右縦壁部32のみをキャビネット本体14の右側板16に固定すると共に、ガイドベース23をキャビネット本体14の上壁部26に固定することで、組付けが完了する。また、引出装置10のガイドレール24に一対のレール部42が形成されているため、キャビネット本体14への組付時に一対のレール部42間の位置調整作業も必要なくなる。この結果、引出装置10の部品点数を少なくし、組立て工数を少なくでき、組付け作業性を向上できる。
また、本実施形態では、キャビネット本体14に引出装置10を組付ける際に、ガイドベース23をキャビネット本体14の上壁部26のみに固定することで、ガイドベース23の組付けが完了する。この結果、引出装置10の組付け作業性をさらに向上できる。
また、本実施形態の引出装置10では、ガイドレール24が引出体22の引き出し方向及び押し入れ方向となる前後方向と直交する方向に沿って設定される仮想面S1に対し、前半分24Aと後半分24Bが対称形状となっていると共に、ガイドレール24の前後方向の両端部には、ガイドベース23と連結するための連結部36が形成されている。このため、ガイドレール24の右縦壁部32のみに、キャビネット本体14へ取り付けるための螺子止め部48を設けた構造であっても、組付け時にガイドレール24の引き出し方向と押し入れ方向とを反転することで、ガイドレール24をキャビネット本体14の右側板16と左側板(図示省略)とのどちらにも取り付けることができる。この結果、部品の共通化が可能になる。
また、本実施形態の引出装置10では、キャビネット本体14の上壁部26と、右側板16または左側板の一方と、があれば、キャビネット本体14への引出装置10の取り付けが可能になる。また、従来の引出装置をキャビネット本体14の右側板16と左側板との双方に固定する構成に比べて、本実施形態の引出装置10では、キャビネット本体14が歪んだ場合に引出装置10への影響が少ない。この結果、引出体22の作動不良を低減できる。
また、本実施形態では、引出体22が前後方向へ移動する際に、引出体22の後端部に設けられた引出体ローラ97がガイドレール24のレール部42を走行すると共に、ガイドベース23の下壁部30Bの内側面に設けられた枠体ローラ68が引出体22の下面に形成された引出レール98を走行する。このため、引出体22は全移動領域において引出体ローラ97と枠体ローラ68の回転によって移動できる。この結果、引出体22の移動を円滑にできる。
また、本実施形態では、引出体22の引出側端部に鏡板部84が形成されている。そして、引出体22が完全に収納される押入れ位置となった状態で、鏡板部84の凹部100とガイドベース23の凸部76とが噛み合い、凹部100の内周面が凸部76の外周面に重なる。このため、鏡板部84の裏面側周縁部とガイドベース23の引出側端周縁部との間を凹部100と凸部76との噛み合いによってシールでき、鏡板部84とガイドベース23との隙間から引出体22の内部に虫等が侵入するのを抑制できる。この結果、従来使用されていた防虫パッキンが不要となり、部品点数をさらに低減できる。
なお、上記実施形態では、ガイドベース23の上壁部23Aをキャビネット本体14の上壁部26に固定したが、これに代えて、ガイドベース23の右側面30Dをキャビネット本体14の右側板16に固定する構成としてもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の引出装置の第2実施形態を図10及び図11に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
次に、本発明の引出装置の第2実施形態を図10及び図11に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図10及び図11に示すように、本実施形態では、ガイドベース23及びガイドレール24のキャビネット本体14への固定手段としてスライドピース120を使用している。スライドピース120は、矩形板状の本体120Aの片面から2本の脚部120Bが本体120Aの長手方向に沿って所定の間隔で立設されている。また、図11に示すように、本体120Aの長手方向に沿った両側面120Cにはガイド溝122が形成されている。このガイド溝122は両側面120Cにおける脚部120Bが形成された面側に本体120Aの長手方向に沿って形成されている。
図10に示すように、本実施形態では、キャビネット本体14の右側板16に矩形板状の下壁部126が固定されている。この下壁部126は左右方向を長手方向としており、右端部126Aが右側板16に固定されている。また、スライドピース120は、2本の脚部120Bを下壁部126に形成された取付孔128に圧入することで下壁部126に固定できるようになっている。同様に、ガイドベース23とガイドレール24を右側板16に固定するためのスライドピース120も右側板16に固定できるようになっている。
ガイドレール24における右縦壁部32の外周面及び左縦壁部34の外周面には、それぞれ前後方向に所定に間隔で上下方向沿って伸びる取付部としてのガイド部130が形成されている。また、各ガイド部130に各スライドピース120のガイド溝122が嵌合するようになっている。従って、キャビネット本体14の右側板16に固定されたスライドピース120のガイド溝122に、ガイドレール24の右縦壁部32の外周面に形成されたガイド部130を上方から挿入し嵌合することで、ガイドレール24をキャビネット本体14へ容易に固定できる。
図11に示すように、本実施形態では、ガイドベース23における下壁部23Bの延設部23Cの外周面、右側面23Dの延設部23Eの外周面及び左側面23Fの延設部23Gの外周面に、それぞれ前後方向に沿って伸びるガイド部130が形成されている。また、各ガイド部130にスライドピース120のガイド溝122が嵌合するようになっている。従って、図10に示すように、キャビネット本体14の下壁部126と右側板16とに固定されたスライドピース120のガイド溝122に、ガイドベース23に形成された各ガイド部130を前方から挿入し嵌合することで、ガイドベース23をキャビネット本体14へ容易に固定できる。
また、本実施形態では、ガイドベース23とガイドレール24とを連結する係合手段として、ガイドレール24の連結部36にスライドピース120と同形状の係合部134が形成されている。そして、この係合部134がガイドベース23の下壁部23Bの延設部23Cに形成したガイド部130に係合するようになっている。
従って、本実施形態では、第1実施形態と同様の作用効果を得られると共に、引出装置10のキャビネット本体14への組付け作業性をさらに向上できる。
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、ガイドレール24に、左右方向に所定の間隔を開けて一対のレール部42を形成したが、これに代えて、ガイドレール24に、左右方向に所定の間隔を開けて一対以上のレール部を形成した構成としてもよい。また、1本のレール部を形成した構成としてもよい。
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記各実施形態では、ガイドレール24に、左右方向に所定の間隔を開けて一対のレール部42を形成したが、これに代えて、ガイドレール24に、左右方向に所定の間隔を開けて一対以上のレール部を形成した構成としてもよい。また、1本のレール部を形成した構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、ガイドレール24の右縦壁部32の下部に、前後方向に所定の間隔を開けて取付部としての一対の螺子止め部48を形成したが、これに代えて、組付け作業性を考慮して、ガイドレール24の右縦壁部32の上部に、前後方向に所定の間隔を開けて取付部としての一対の螺子止め部48を形成した構成としてもよい。さらに、螺子止め部48の数は一対に限定されない。
また、上記各実施形態では、ガイドレール24を仮想面S1に対して対称形状としたが、ガイドレール24は仮想面S1に対して対称形状でない構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、引出体22が完全に収納される押入れ位置となった状態で、鏡板部84の凹部100とガイドベース23の凸部76とが噛み合う構成にしたが、これに代えて、鏡板部84側に凸部を形成し、ガイドベース23側に凹部を形成した構成としてもよい。また、凹部と凸部を備えていない構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、引出体22における押し入れ方向側の端部下面となる本体部82の下面82Bの後端部に、ローラベース95の下面95Aに設けられた一対の引出体ローラ97を配置した。また、上記各実施形態では、ガイドベース23の下壁部23Bにおける前側端部近傍に、ローラベース66の上面66Aに設けられた一対の枠体ローラ68を配置した。これら一対の引出体ローラ97と一対の枠体ローラ68との何れか一方、または、双方に代えて、側面視において半ローラ形状となった一対の凸部を設け、これらの凸部が一対のレール部42または一対の引出レール98に沿って移動する構成としてもよい。
また、上記各実施形態では、本発明の引出装置をキッチンキャビネットに適用したが、本発明の引出装置はキッチンキャビネット以外の机等の筐体にも適用可能である。
10 引出装置
12 キッチンキャビネット
14 キャビネット本体(筐体)
16 キャビネット本体の右側板
22 引出体
23 ガイドベース(枠体)
24 ガイドレール(ベース部材)
26 キャビネット本体の上壁部
30 ガイドレールの底壁部
32 ガイドレールの右縦壁部
34 ガイドレールの左縦壁部
36 ガイドレールの連結部
42 ガイドレールのレール部
68 枠体ローラ
76 凸部
82 引出体の本体部
84 引出体の鏡板部
97 引出体ローラ
98 引出レール
100 凹部
S1 仮想面
12 キッチンキャビネット
14 キャビネット本体(筐体)
16 キャビネット本体の右側板
22 引出体
23 ガイドベース(枠体)
24 ガイドレール(ベース部材)
26 キャビネット本体の上壁部
30 ガイドレールの底壁部
32 ガイドレールの右縦壁部
34 ガイドレールの左縦壁部
36 ガイドレールの連結部
42 ガイドレールのレール部
68 枠体ローラ
76 凸部
82 引出体の本体部
84 引出体の鏡板部
97 引出体ローラ
98 引出レール
100 凹部
S1 仮想面
Claims (5)
- 筐体に固定された枠体と、
前記枠体の内側を通過可能な引出体と、
左右の側壁の何れか一方のみが前記筐体の側壁に固定され、前記枠体の内側を通過する前記引出体を引き出し方向及び押し入れ方向へガイドするレール部が形成されたベース部材と、
を有する引出装置。 - 前記ベース部材は前記引き出し方向及び押し入れ方向と直交する方向に沿って設定される仮想面に対して対称形状となっていると共に、前記引き出し方向側の端部及び押し入れ方向側の端部に前記枠体と連結するための連結部が形成されている請求項1に記載の引出装置。
- 前記引出体の前記押し入れ方向側の端部下面には前記レール部を走行する引出体ローラが設けられており、前記枠体の下部内側面には前記引出体の下面に形成された引出体レールを走行する枠体ローラが設けられている請求項1または請求項2に記載の引出装置。
- 前記枠体は前記枠体の上部を覆う前記筐体の上壁部に固定される請求項1〜3の何れか1項に記載の引出装置。
- 前記引出体には前記引き出し方向の端部に鏡板部が設けれ、前記引出体が押し入れ位置にあると、前記鏡板部の裏面側周縁部と前記枠体の前記引き出し側周縁部との一方に形成された凹部と他方に形成された凸部と、が噛み合う請求項1〜4の何れか1項に記載の引出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012145521A JP2014008123A (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 引出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012145521A JP2014008123A (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 引出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014008123A true JP2014008123A (ja) | 2014-01-20 |
Family
ID=50105356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012145521A Pending JP2014008123A (ja) | 2012-06-28 | 2012-06-28 | 引出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014008123A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104706042A (zh) * | 2015-03-11 | 2015-06-17 | 河南省大信整体厨房科贸有限公司 | 整体厨具 |
-
2012
- 2012-06-28 JP JP2012145521A patent/JP2014008123A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104706042A (zh) * | 2015-03-11 | 2015-06-17 | 河南省大信整体厨房科贸有限公司 | 整体厨具 |
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