JP2014006960A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料の供給に補機を用いないパッシブ型の燃料電池に適した空冷技術により燃料電池の性能を向上させる。
【解決手段】燃料電池システム10は、水素吸蔵合金を収容する燃料収容部30と、燃料収容部30の両主面にそれぞれ配設された燃料電池20を有する。燃料電池20の下方に、送風部40が設けられている。送風部40は、燃料電池20のカソード側の主表面に対して直交する方向から送風を行う。整流部50は送風部40の上方に設けられている。整流部50は、送風部40から送出された風の方向を燃料電池20のカソード側の主表面に向くように角度を付ける。
【選択図】図3
【解決手段】燃料電池システム10は、水素吸蔵合金を収容する燃料収容部30と、燃料収容部30の両主面にそれぞれ配設された燃料電池20を有する。燃料電池20の下方に、送風部40が設けられている。送風部40は、燃料電池20のカソード側の主表面に対して直交する方向から送風を行う。整流部50は送風部40の上方に設けられている。整流部50は、送風部40から送出された風の方向を燃料電池20のカソード側の主表面に向くように角度を付ける。
【選択図】図3
Description
本発明は、パッシブ型の燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは水素と酸素とから電気エネルギを発生させる装置であり、高い発電効率を得ることができる。燃料電池システムの主な特徴としては、従来の発電方式のように熱エネルギや運動エネルギの過程を経ることがない直接発電であるので、小規模でも高い発電効率が期待できること、窒素化合物等の排出が少なく、騒音や振動も小さいので環境性が良いことなどが挙げられる。このように、燃料電池システムは燃料のもつ化学エネルギを有効に利用でき、環境にやさしい特性を持っているので、21世紀を担うエネルギ供給システムとして期待され、宇宙用から自動車用、携帯機器用まで、大規模発電から小規模発電まで、種々の用途に使用できる将来有望な新しい発電システムとして注目され、実用化に向けて技術開発が本格化している。
燃料電池は発電に伴い発熱し、温度が上昇する。燃料電池の温度が過度に上昇すると、ドライアウトによる性能低下が生じる。その防止のために、ファンなどの送風手段を用いた空冷技術が知られている(特許文献1〜3参照)。
従来の空冷技術では、送風のための流路を必要としている。このため、流路入口で圧損が生じることにより、ファンの補機電力が増大するという課題がある。また、流路の設置により、燃料電池表面からの放熱が阻害される。そのため、空冷を常に行う必要がある。さらに、流路上流の燃料電池で発生した熱や水蒸気が流路下部の燃料電池に影響を与えることがある。
このように従来の空冷技術には克服すべき課題が残されており、特に、燃料および酸化剤の供給に補機を用いないパッシブ型の燃料電池に適した空冷技術が求められている。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、燃料および酸化剤の供給に補機を用いないパッシブ型の燃料電池に適した空冷技術の提供にある。
本発明のある態様は、燃料電池システムである。当該燃料電池システムは、電解質膜と、電解質膜の一方の面に設けられているカソードと、電解質膜の他方の面に設けられているアノードとを含む燃料電池と、送風方向が前記燃料電池のカソード側の主表面と平行な方向を含む送風部と、送風部から送出された風の方向を燃料電池のカソード側の主表面に向くように角度を付ける整流部と、を備えることを特徴とする。
上記態様の燃料電池システムによれば、送風用の流路を要しないため、送風量が圧損により低減することがほとんどない。このため、補機に必要な電力を抑制することができる。燃料電池のカソード側の主表面全体に均一な風量で送風することができるため、場所による温度のばらつきを低減することができ、ひいては、燃料電池による発電を安定化させることができる。また、燃料電池のカソード側の主表面のある箇所で発生した熱や水蒸気が別の箇所に与える影響を低減することができるため、燃料電池の発電を安定化させることができる。
上記態様の燃料電池システムにおいて、送風部によって供給される風に関し、整流部の上流側で、送風方向と直交する断面において前記燃料電池のカソード側の主表面からの距離が長くなるほど、前記整流部から前記カソード側の主表面において到達する部分までの距離が長くなってもよい。送風部は旋回流を発生させる送風機を有し、整流部は送風機によって生じた旋回流を燃料電池のカソード側の主表面に向けて反射する形状を持つ整流板を有してもよい。整流板はインボリュート曲線形状をなしてもよい。送風部は、燃料電池のカソード側の主表面に沿った方向に送風を行う送風機を有し、整流部は送風部による送風方向に対して燃料電池のカソード側の主表面の方に傾いた平板状の整流板を有してもよい。燃料電池のカソード側の主表面が外部に露出していてもよい。また、燃料電池の温度を測定する温度検出部と、温度検出部によって測定された温度が、燃料電池でドライアウトが生じ始める温度近傍に達したとき、送風部による送風を開始させる送風制御部と、をさらに備えてもよい。
なお、上述した各要素を適宜組み合わせたものも、本件特許出願によって特許による保護を求める発明の範囲に含まれうる。
本発明によれば、燃料および酸化剤の供給に補機を用いないパッシブ型の燃料電池に適した空冷技術により燃料電池の性能を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
図1(A)は、実施の形態1に係る燃料電池システムを斜め上方から見た斜視図である。図1(B)は、実施の形態1に係る燃料電池システムを斜め下方から見た斜視図である。図2(A)〜(D)は、それぞれ実施の形態1の筐体の上面図、底面図、正面図および側面図である。図3(A)、(B)は、それぞれ、実施の形態1に関し、筐体100に収容された燃料電池システム10の構成の概略を示す正面図および斜視図である。
燃料電池システム10は、筐体100、燃料電池20、燃料収容部30、燃料供給部32、送風部40、整流部50、温度検出部60および制御部70を備える。本実施の形態の燃料電池システム10は、燃料の供給にポンプなどの補機を使用しないパッシブ型の燃料電池システムである。
筐体100は、燃料電池20、燃料収容部30、送風部40、整流部50、温度検出部60および制御部70を持ち運びに容易な形態でコンパクトに収容している。図2(A)〜(D)に示すように、筐体100の大部分は一体的に形成されているが、便宜的に主に基部110と突出部120とに分けられる。
基部110は直方体形状であり、底面の長手方向両端部に机などの設置面に載置するための脚部112が設けられている。基部110の底面には吸気口114が設けられており、吸気口114を介して外気が基部110の中に取り込まれる。基部110の底面は、吸気口114が設けられている領域が脚部112に対して凹部になっており、脚部112が設置面に接した状態で、設置面と吸気口114との間に隙間が生じるようになっている。これにより、筐体100を設置面に載置した状態で、基部110の底面から外気を取り込むことができる。吸気口114の数および位置は、後述する送風部40の形態に応じて適宜設定される。
また、基部110の上面は、長手方向に沿った一方の辺に沿った領域Mと、長手方向に沿った他方の辺に沿った領域Nに分けられている(図2(A)参照)。領域Mには、2組の排気口116a、116bが設けられている。また、領域Nには、2組の排気口116c、116dが設けられている。排気口116a〜dの開口形状は、ともに円弧と当該円弧の両端を弦で結んだ形状である。
突出部120は、領域Mと領域Nに挟まれた領域において、基部110の上方に突出している。側面方向から見ると逆T字形状になっている(図2(D)参照)。突出部120の一方の側(領域Mの側)には、領域M側に設けられた燃料電池20の設置領域に応じた開口118mが設けられている。同様に、突出部120の他方の側(領域Nの側)には、領域N側に設けられた燃料電池20の設置領域に応じた開口118nが設けられている。
図3(B)に示すように、突出部120(図示せず)の中には、燃料電池20、燃料収容部30、燃料供給部32が収容されている。
燃料収容部30には水素吸蔵合金が収容されている。水素吸蔵合金は、水素の吸蔵と、吸蔵した水素の放出とが可能であり、たとえば、希土類系のMmNi4.32Mn0.18Al0.1Fe0.1Co0.3(Mmはミッシュメタル)である。なお、水素吸蔵合金は、希土類系の合金に限られず、たとえばTi−Mn系合金、Ti−Fe系合金、Ti−Zr系合金、Mg−Ni系合金、Zr−Mn系合金等であってもよい。具体的には、水素吸蔵合金としてLaNi5合金、Mg2Ni合金、Ti1+xCr2−yMny(x=0.1〜0.3、y=0〜1.0)合金などを挙げることができる。水素吸蔵合金は、上述した水素吸蔵合金の粉末にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)デイスパージョンなどの結着剤を混合し、プレス機で圧縮成形した圧縮成形体(ペレット)とすることができる。必要に応じて、圧縮成形後に焼結処理がなされていてもよい。
燃料収容部30の両主面にそれぞれ燃料電池20が配設されている。燃料電池20は、電解質膜と、前記電解質膜の一方の面に設けられているカソードと、前記電解質膜の他方の面に設けられているアノードとを含む平面配列型の燃料電池であり、その構成の典型的な例は特開2004−146092号公報に開示されている。燃料収容部30の両主面において、燃料電池20のカソード側の主表面が外側を向くように配置されており、燃料電池20のカソード側の主表面が開口 内で外部に露出している。燃料電池20のカソード側の主表面には、空気をカソードに取り込むための開口(図示せず)が設けられている。
燃料電池20のカソード側の主表面には、温度検出部22が設けられている。温度検出部22により燃料電池20の温度が測定され、温度検出部22で得られた燃料電池20の温度情報が後述する制御部70に送信される。
燃料供給部32は、水素供給路およびレギュレータ(ともに図示せず)を主な構成として備える。水素供給路は、一端が燃料収容部30の出口と連通し、他端が一対の燃料電池20のアノードと連通している。水素供給路の途中にレギュレータが設けられている。レギュレータにより、水素吸蔵合金から水素が放出される際に、一対の燃料電池20に供給される水素の圧力が低減される。これにより、燃料電池20のアノード触媒層が保護される。
図3(A)および図3(B)に示すように、基部110に、主に送風部40、整流部50および制御部70が収容されている。
制御部70は、基部110の底面をなす部材に搭載されている。制御部70は、ハードウェア構成として、CPU、ROM、メモリ等を有し、送風部40の動作を制御する。具体的には、制御部70は、温度検出部22によって測定された温度が、燃料電池20でドライアウトが生じ始める温度近傍に達したとき、送風部40による送風を開始させる。ドライアウトが生じ始める温度近傍とは、ドライアウトが生じ始める温度Tから5℃の範囲をいう。
制御部70の上方に送風部40が設置されている。送風部40は、燃料電池20のカソード側の主表面に対して直交する方向から送風を行う。本実施の形態では、送風部40として旋回流を発生させる送風機42が基部110の長手方向に2組並設されている。具体的には、送風機42は軸流ファン(プロペラファン)である。一方の送風機42で発生した風は、領域M側の排気口116a、領域N側の排気口116cの両方に送風される。また、他方の送風機42で発生した風は、領域M側の排気口116b、領域N側の排気口116dの両方に送風される。このように、一つの送風機で、燃料収容部30の両主面にそれぞれ設けられた燃料電池20への送風を担うことにより構成を簡単化し、燃料電池システム10をコンパクト化および省電力化を図ることができる。
整流部50は送風部40の上方に設けられている。整流部50は、送風部40から送出された風の方向を燃料電池20のカソード側の主表面に向くように角度を付ける。具体的には、送風部40によって生じた旋回流を燃料電池20のカソード側の主表面に向けて反射する形状を持つ整流板52を有する。
図4(A)は、整流板52の形状を示す概略図である。図4(B)は、図4(A)のA−A線に沿った断面における整流の様子を示す図である。図5は、実施の形態1の燃料電池システム10における送風の様子を示す概略図である。
図4(A)に示すように、整流板52は、インボリュート曲線形状Qを有する。インボリュート曲線とは定円に糸を巻きつけて、糸の端を引っぱりながらほどくとき、その糸の先端が描く曲線である。図4(A)において、実線矢印は旋回流の方向を示す。図4(B)に示すように、旋回流は整流板52で反射し、整流板52の上方に向かい、燃料電池20のカソード側の主表面に向く流れとなる。図5に示すように、点P1で整流された風は、燃料電池20のカソード側の主表面の下部に向けられる。点P2で整流された風は、燃料電池20のカソード側の主表面の中央部に向けられる。また、点P3で整流された風は、燃料電池20のカソード側の主表面の上部に向けられる。本実施の形態の燃料電池システム10における送風の態様をまとめると、送風部40によって供給される風に関し、整流部50の上流側で、送風方向と直交する断面において燃料電池20のカソード側の主表面からの距離が長くなるほど、整流部50から燃料電池20のカソード側の主表面において到達する部分までの距離が長くなる。なお、上流側とは送風部40に近い側を指し、下流側とは送風部40から離れた側を指す。また、整流部50の上流側で送風方向と直交する断面とは、送風方向のうちカソード側の主表面と平行な風と直交する面を指し、図5において点線Dで示した面を指す。
以上説明した燃料電池システムによれば、送風の流路を要しないため、送風量が圧損により低減することがほとんどない。このため、補機に必要な電力を抑制することができる。
燃料電池のカソード側の主表面全体に均一な風量で送風することができるため、場所による温度のばらつきを低減することができ、ひいては、燃料電池による発電を安定化させることができる。
燃料電池のカソード側の主表面のある箇所で発生した熱や水蒸気が別の箇所に与える影響を低減することができるため、燃料電池の発電を安定化させることができる。
燃料電池のカソード側の主表面が流路に遮られることなく外部に露出しているため、送風機を使用しないときでも、燃料電池のカソード側の主表面からの放熱を確保することができ、燃料電池システム全体の放熱性を向上させることができる。
また、燃料電池のドライアウト温度に応じてファンを動作させることにより、燃料電池でドライアウトが生じることを抑制することができ、ひいては燃料電池による発電を安定化させることができる。
以上説明したように、実施の形態1の燃料電池システムによれば、パッシブ型の燃料電池に適した送風機構が実現される。
(実施の形態2)
図6(A)は、実施の形態2に係る燃料電池システムを斜め上方から見た斜視図である。図6(B)は、実施の形態2に係る燃料電池システムを斜め下方から見た斜視図である。図7(A)〜(D)は、それぞれ実施の形態2の筐体の上面図、底面図、正面図および側面図である。図8(A)、(B)は、それぞれ、実施の形態2に関し、筐体に収容された燃料電池システムの構成の概略を示す正面図および斜視図である。
図6(A)は、実施の形態2に係る燃料電池システムを斜め上方から見た斜視図である。図6(B)は、実施の形態2に係る燃料電池システムを斜め下方から見た斜視図である。図7(A)〜(D)は、それぞれ実施の形態2の筐体の上面図、底面図、正面図および側面図である。図8(A)、(B)は、それぞれ、実施の形態2に関し、筐体に収容された燃料電池システムの構成の概略を示す正面図および斜視図である。
実施の形態2の燃料電池システムは、主に基部110に収容された構成を除き、実施の形態1の燃料電池システム10の構成と共通する。以下、実施の形態2の燃料電池システム10について実施の形態1と異なる構成を中心に説明する。
基部110の領域Mに設けられた116a、116b、および基部110の領域Nに設けられた116c、116dの形状は長方形である。
送風部40は、基部110の底面をなす部材に搭載されている。本実施の形態の送風部40は、燃料電池20のカソード側の主表面に沿った方向に送風を行う送風機42を有する。送風機42の具体的な態様については後述する。整流部50は送風部40による送風方向に対して燃料電池20のカソード側の主表面の方に傾いた平板状の整流板52を有する(図8(B)参照)。なお、平板状の整流板52は複数あり、カソード側の主表面からより離れた位置にある整流板で整流された風ほど、整流板からカソード側の主表面における到達する部分までの距離が長くなる。吸気口114は基部110の底面中央部に設けられている。制御部70は送風部40の上に設けられている。
図9は、実施の形態2で用いられる送風機42の概略構成を示す平面図である。
本実施の形態2の送風機42はシロッコファンである。シロッコファンは多数の羽根43を備えた筒44と整風器45を組み合わせた構造になっており、排気口46から直線状の風が吹き出す。本実施の形態では、シロッコファンの回転軸47に対して対称となる位置に、2組の整風器45が設けられており、回転軸47を挟んだ2箇所の排気口46から送風が可能になっている。
本実施の形態2の送風機42はシロッコファンである。シロッコファンは多数の羽根43を備えた筒44と整風器45を組み合わせた構造になっており、排気口46から直線状の風が吹き出す。本実施の形態では、シロッコファンの回転軸47に対して対称となる位置に、2組の整風器45が設けられており、回転軸47を挟んだ2箇所の排気口46から送風が可能になっている。
図10は、実施の形態2の燃料電池システムにおける送風の様子を示す概略図である。送風部40は、燃料収容部30の両主面にそれぞれ配置されている燃料電池20のカソード側の主表面に向けて送風を行う。送風機42に設けられた羽根43が回転することにより、整風器45に空気が供給され、排気口46から直線的な風が排気される。排気口46から排気された風の向きは、整流部50によって燃料電池20のカソード側の主表面の方に傾けられ、燃料電池20のカソード側の主表面全体に均一に風が供給される。
本実施の形態の燃料電池システムによれば、実施の形態1と同様な効果を得ることができる。
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうるものである。
10 燃料電池システム、20 燃料電池、30 燃料収容部、32 燃料供給部、40 送風部、50 整流部、60 温度検出部、70 制御部、100 筐体、110 基部、120 突出部
Claims (7)
- 電解質膜と、前記電解質膜の一方の面に設けられているカソードと、前記電解質膜の他方の面に設けられているアノードとを含む燃料電池と、
送風方向が前記燃料電池のカソード側の主表面と平行な方向を含む送風部と、
前記送風部から送出された風の方向を前記燃料電池のカソード側の主表面に向くように角度を付ける整流部と、
を備えることを特徴とする燃料電池システム。 - 前記送風部によって供給される風に関し、前記整流部の上流側で、前記送風方向と直交する断面において前記燃料電池のカソード側の主表面からの距離が長くなるほど、前記整流部から前記カソード側の主表面において到達する部分までの距離が長くなる請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記送風部は旋回流を発生させる送風機を有し、前記整流部は前記送風機によって生じた旋回流を前記燃料電池のカソード側の主表面に向けて反射する形状を持つ整流板を有する請求項1または2に記載の燃料電池システム。
- 前記整流板はインボリュート曲線形状をなす請求項3に記載の燃料電池システム。
- 前記送風部は、前記燃料電池のカソード側の主表面に沿った方向に送風を行う送風機を有し、前記整流部は前記送風部による送風方向に対して前記燃料電池のカソード側の主表面の方に傾いた平板状の整流板を有する請求項1に記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池のカソード側の主表面が外部に露出している請求項1乃至5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記燃料電池の温度を測定する温度検出部と、
前記温度検出部によって測定された温度が、前記燃料電池でドライアウトが生じ始める温度近傍に達したとき、前記送風部による送風を開始させる送風制御部と、
をさらに備える請求項1乃至6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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