JP2014006689A - 警報システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スマート掃除ロボット10は、住宅15の部屋を自立走行しながら掃除作業を行うと共に、物体からの熱放射をとらえて温度を測定する放射温度測定部24を備え、所定の閾値温度以上となる高温異常を検知した場合に、スマート掃除ロボット10から高温異常を報知すると共に、高温異常検知信号を外部ネットワークのサーバ18を経由して利用者の携帯電話22へ送信して高温異常を報知させる。またスマート掃除ロボット10からの高温異常検知信号は、中継アダプタ26を経由して住警器28−11〜28−22へ送信され、住警器28−11〜28−22からも高温異常を報知させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、警報システムに於いて、
監視領域の火災に伴う異常を検知して異常警報を出力すると共に、他の警報手段との間で所定の第1通信プロトコルに従った信号を送受信する警報手段と、
監視領域を含む所定の作業領域を自立走行しながら所定の作業を行うと共に、所定の第2通信プロトコルに従った信号を送受信することにより、外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末との間で信号を送受信する移動体手段と、
警報手段から受信した第1通信プロトコルに従った信号を第2通信プロトコルに従った信号に変換して送信すると共に、移動体手段から受信した第2通信プロトコルに従った信号を第1通信プロトコルに従った信号に変換して送信する中継手段と、
を備え、
更に、移動体手段に、物体からの熱放射をとらえて温度を測定する放射温度測定手段を設け、移動体手段は放射温度測定手段の測定温度が所定の閾値温度以上となる高温異常を検知した場合に、移動体手段自身及び警報手段による高温異常の報知を含む所定の高温異常対処制御を行うことを特徴とする。
移動体手段は、高温異常を検知した場合に、高温異常を報知すると共に、第2通信プロトコルに従った高温異常検知信号を送信することにより、外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末へ送信して高温異常を報知させ、
中継手段は、移動体手段から受信した第2通信プロトコルに従った高温異常検知信号を第1通信プロトコルに従った高温異常検知信号に変換して警報手段に送信し、
警報手段は、中継手段から第1通信プロトコルに従った高温異常検知信号を受信した場合に、高温異常を報知させる。
警報手段は、監視領域の火災に伴う異常を検知した場合に第1通信プロトコルに従った異常連動信号を送信し、
中継手段は、警報手段から受信した第1通信プロトコルに従った異常連動信号を第2通信プロトコルに従った異常連動信号に変換して移動体手段に送信し、
移動体手段は、中継手段から第2通信プロトコルに従った異常連動信号を受信した場合に、当該異常連動信号を外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末へ送信して異常を報知させる。
移動体手段は、作業領域に予め設定した測定点を巡回移動し、各測定点に移動する毎に、放射温度測定手段により当該測定点を設定した領域の温度を測定して高温異常を検知する。
移動体手段は、作業領域に予め設定した所定局所の温度を測定する所定の測定点を巡回移動し、各測定点に移動する毎に、放射温度測定手段により所定局所の温度を測定して高温異常を検知する。
移動体手段は、測定点に移動した場合に、放射温度測定手段を当該測定点で2次元又は3次元に走査して温度を測定する。
移動体手段は、放射温度測定手段を移動体手段の本体に所定の垂直回りの指向角に固定し、測定点に移動した場合に、当該測定点を中心に旋回走行することにより放射温度測定手段を旋回走査して温度を測定する。
移動体手段は、放射温度測定手段を移動体手段に垂直回りの指向角を可変制御可能に設け、測定点に移動した場合に、当該垂直回りの指向角を所定の角度範囲で変化しながら当該測定点を中心に旋回走行することにより、放射温度測定手段を走査して温度を測定する。
更に、移動体手段は、撮像手段を備え、制御手段は高温異常を検知した場合に、撮像手段により作業領域の画像を撮像し、当該撮像した画像を、外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末へ送信して表示させる。
移動体手段は、作業領域に配置した機器の高温異常を検知した場合に、当該機器の動作を停止させる制御を行う。
外部ネットワークサーバーは、放射温度測定手段により測定された温度と、撮像手段により撮影された画像とにより、制御手段が検知した高温異常について火災か否かの判定をおこなう。
移動体手段は、更に消火手段を備え、高温異常が火災と判定された場合、放射温度測定手段により検出した火災位置に向けて消火剤を散布する。
本発明によれば、本警報システムは、所定の作業領域を自立走行しながら所定の作業を行う移動体手段に、物体からの熱放射をとらえて温度を測定する放射温度測定手段を設け、放射温度測定手段の測定温度が所定の閾値温度以上となる高温異常(温度異常)を検知した場合に、所定の高温異常対処制御、例えば移動体手段自身で高温異常を報知すると共に、高温異常検知信号を外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末へ送信して高温異常を報知させ、更に、高温異常検知信号を、中継手段を経由して警報手段へ送信して高温異常警報を報知させるようにしたため、掃除ロボット等の移動体手段により放射温度測定手段(放射温度計)を移動しながら、作業領域で火災に至る可能性の高い高温となっている機器や場所を局所的(スポット的)に検知して高温異常を利用者に報知し、利用者は過熱して発火に至る前の段階で、機器の動作を停止するなどの適切な対処が可能となり、掃除ロボット等の移動体手段の導入に伴って警報手段を固定設置して火災を監視する警報システムの機能が拡張され、このような機能拡張によりロボットシステムとして提供できるサービスも充実し、サービス利用者の利便性を向上すると共に、サービス利用者の加入拡大効果が期待できる。
本発明によれば、本警報システムは、火災に伴う異常を検知して異常警報を報知する警報手段による監視領域の全体的な異常監視と、掃除ロボット等の移動体手段に設けた放射温度測定手段(放射温度計)による局所的な異常監視の組み合わせにより、監視領域で発生した火災等の異常を早い段階で確実に検知して警報することができる。
また、警報手段による全体監視では異常検知に時間のかかる局所的な異常であっても、本警報システムは、移動体手段の放射温度測定手段により、例えば各種ストーブ、ガスコンロ等の火気や熱源の使用機器、その設置場所、喫煙などで火気を使用する場所、特に寝タバコをするベッドや寝室の所定場所、更にはくず入れ等、その他相対的に火源となる可能性の高い機器や場所或いはそれらの近傍等の所定局所を移動しながら、スポット的に高温異常を検知することで、局所的に発生した火災につながる可能性のある高温異常を迅速且つ確実に報知することによって、利用者に適切に対処させるができる。
また、移動体手段の放射温度測定手段による温度測定では見逃すような場所で火災等の異常が発生しても、監視領域を全体的に監視している警報手段により異常が迅速且つ確実に検知され、移動体手段の放射温度測定手段による高温異常の監視では逃してしまうような火災等の異常であっても、早期に異常またはその兆候を検知して報知することができる。
移動体手段の制御手段は、作業領域に予め設定した巡回経路の測定点を巡回移動しながら、放射温度測定手段による測定温度の高温異常を検知するようにしたため、放射温度測定手段は、部屋毎に設置されている住警器と比べ、床面近傍で発生する初期段階の火災熱或いは火災の原因となる高温異常を早期に検知することができ、さらに放射温度測定手段により作業領域に含まれる複数の部屋の高温異常を検知することができる。
移動体手段の制御手段は、作業領域に予め設定した所定局所(火災につながる可能性のある場所や機器)の温度を測定する所定の測定点を巡回しながら、放射温度測定手段により所定局所の温度を測定して高温異常を検知するようにしたため、火災が発生する場所や機器の多くは各種ストーブ、ガスコンロ等の火気を使用している場所、喫煙などで火気を使用する場所、くず入れ等であることから、このような場所や機器を含む所定局所の温度を測定する測定点を予め設定しておき、これら火災につながる可能性の高い所定局所の温度を測定して高温異常の有無を検知することで、火災に至る可能性のある高温異常を早い段階で捕らえて利用者に報知し、機器の動作を停止するなどの適切な対処を可能とする。
移動体手段の制御手段は、測定点に移動した場合に、放射温度測定手段を当該測定点で2次元又は3次元に走査して温度を測定するため、移動体手段が例えば掃除ロボットのように、火災による熱気流を受けにくい床面近くを移動する場合であっても、放射温度測定手段の走査により、作業領域全体の高温異常を監視することができる。
移動体手段の制御手段は、放射温度測定手段を移動体手段の本体に所定の垂直回りの指向角に固定し、測定点に移動した場合に、当該測定点を中心に旋回走行することにより放射温度測定手段を旋回走査(2次元走査)して温度を測定するようにしたため、移動体手段の自立走行機能による旋回走行を活用して放射温度測定手段の走査を簡単に行うことができる。
移動体手段の制御手段は、放射温度測定手段を移動体手段に垂直回りの指向角を可変制御可能に設け、測定点に移動した場合に、当該垂直回りの指向角を所定の角度範囲で変化しながら当該測定点を中心に旋回走行することにより、放射温度測定手段を走査して温度を測定するようにしたため、放射温度測定手段に設けた垂直周りの指向角を可変制御する機能と、移動体手段が備えた一箇所に止まった上体で旋回走行する自立走行機能を活用して、放射温度測定手段の3次元的な走査を簡単に行うことができ、放射温度測定手段を床面に近い低い位置を移動する掃除ロボット等の移動体手段に設けていても、床面、壁面、及び天井面を含む作業領域全域の高温異常を監視することを可能とする。
掃除ロボット等の移動体手段は、放射温度測定手段が高温異常を検知した場合には、放射温度測定手段により測定された温度と、撮像手段により検知領域の画像を撮影し、当該撮影した画像を外部ネットワークのサーバへ送信し、外部ネットワークのサーバにおいて、検知領域の異常温度データと当該画像から、当該高温異常が火災であるか否かの判定を適切且つ確実に行うことができる。
移動体手段は、更に消火手段を備え、高温異常が火災と判定された場合、放射温度測定手段により検出した火災位置に向けて消火剤を散布するようにしたため、初期火災を確実に消火することを可能とする。
(システム構成の概略)
図1は本発明による警報システムの住宅に対する設置例であり、本発明の警報システムは、住警器28−11〜28−22、中継アダプタ26、放射温度測定部24を設けたスマート掃除ロボット10、無線ルータ12、ゲートウェイ14、インターネット16、サーバ18、携帯電話ネットワーク20及び携帯電話22で構成する。
図1において、住宅15の例えば1階にはスマート掃除ロボット10を導入しており、スマート掃除ロボット10は、予め記憶した所定の掃除経路情報に基づき、予め設定した所定の時間スケジュール又は利用者の操作(音声指示操作を含む)を受け付け、掃除経路情報に従った自立走行により、搭載した吸塵部の駆動で床面のダストを吸引除去する掃除作業を行う。また掃除作業を行わない場合は、1階の所定箇所に配置した充電ステーションに戻っており、充電ステーションで充電端子をステーション側に接続し、搭載した電池電源の充電を行っている。
図1において、住宅15の各部屋に分けて、無線連動型の住警器28−11〜24−22を設置している。なお、図2は図1の住宅15の1階部分であり、部屋A〜Dの各々に住警器28−11〜24−14を設置している。以下、住警器28−11〜24−22をそれぞれ区別しない場合は住警器28という。
図1の警報システムは、住警器28をスマート掃除ロボット10と連携するため、例えば住警器28−12と同じ部屋に中継アダプタ26を配置している。中継アダプタ26は、住警器28から受信した第1通信プロトコルに従った火災連動信号を、無線LAN通信プロトコルとなる第2通信プロトコルに従った火災連動信号に変換してアクセスポイントとなる無線ルータ12を経由してスマート掃除ロボット1へ送信し、所定の火災連携制御を行わせる。
(スマート掃除ロボットの構成)
図3はスマート掃除ロボットの機能構成の概略を示したブロック図である。図3において、スマート掃除ロボット10は、制御部30、アンテナ34を接続した無線LAN通信部32、カメラ部36、音声入出力部38、操作表示部40、自立走行センサ部42、走行駆動部44、充電部46、吸塵部48、放射温度計測部24及び走査駆動部50を備え、図示しない電池電源により動作する。
(距離係数)=(測定距離)/(標的サイズ)
となる。本実施形態にあっては、距離係数が例えば20〜30の範囲にある放射温度測定部24を使用する。例えば距離係数が20の場合、10cmの大きさの標的を2メートルの距離で測定することになる。
制御部30による掃除制御には、例えば自動モード、壁際モード、局所モードがある。自動モードはメモリに予め記憶した掃除経路に従って部屋の床を自動で掃除する。壁際モードは、メモリに予め記憶した壁際経路に従って部屋の壁際を集中的に掃除する。局所モードは、メモリに予め記憶した所定半径の床面を例えばスパイラル経路に従って集中的に掃除する。
また、制御部30は、無線LAN通信部32を介して、外出先或いは室内の利用者の携帯電話22の操作による撮影指示信号を受信した場合、カメラ部36に指示し、撮影動作により部屋の画像を取得し、利用者の携帯電話22へ送信して画像表示させる制御を行う。
制御部30は、所定の音声認識アルゴリズムに従った音声認識制御を行う。制御部30による音声認識制御は、例えば孤立単語単位に認識を行うフレーズ認識方式に従って動作する音声認識エンジン(音声認識LSI)により音声を認識する制御を行う。フレーズ認識方式は、予めメモリに登録したフレーズの中から1つのフレーズを選んで利用者が音声入力すると、音声認識エンジンは、入力した音声のフレーズごとの音声特徴量を算出し、算出したフレーズごとの音声特徴量とメモリに登録している複数のフレーズの音声パターン系列情報とを比較して、フレーズごとの尤度値を算出し、所定の閾値を超える尤度値のフレーズを示す識別子(インデックス)を認識結果として出力する。
制御部30は、無線LAN通信部32を介して、図1に示した中継アダプタ26によるプロトコル変換及び無線ルータ12を経て、住警器28で火災を検知した場合に出力される火災連動信号を受信した場合、無線LAN通信部32に指示し、当該火災連動信号を無線ルータ12、ゲートウェイ14、インターネット16を経由してサーバ18へ送信し、当該火災連動信号を受信したサーバ18による火災連携制御機能により火災報知情報を含む火災連動信号を生成し、当該火災連動信号をインターネット16及び携帯電話ネットワーク20を経由して利用者の携帯電話22へ送信し、火災警報画面を表示すると共に火災警報音を出力させる制御を行う。
制御部30は、放射温度測定部24の測定温度が所定の閾値温度Tth以上、例えば室温最高温度より高いTth=50℃以上となる高温異常を検知した場合に、所定の高温異常対処制御を行う。
制御部30は、例えば図2に示すように、住宅15におけるP0を起点に部屋A〜Dに設定した測定点P1〜P4を通る巡回経路Lを予め設定し、巡回経路Lの測定点P1〜P4を巡回移動しながら、放射温度測定部24により温度を測定して高温異常を検知する第1高温異常監視制御を行う。なお、本実施形態では、巡回経路L及び測定点P1〜P4は、住警器28から火災連動信号を受信した場合に移動してカメラ部36により撮像する火災監視経路L及び撮影ポイントP1〜P4と同じにしている。また測定点P1〜P4は、スマート掃除ロボット10の放射温度測定部24により部屋全体を走査可能な部屋A〜Dの略中央等の所定の位置に設定する。
制御部30は、例えば図4に示すように、住宅15における部屋A〜Dに配置している火災の発生につながる高温異常を起こす可能性のある場所や機器等の所定局所を監視対象として予め設定し、これらの監視対象の温度を観測する測定点P1〜P7を通る巡回経路Lを予め設定し、巡回経路Lの測定点P1〜P7を巡回移動しながら、放射温度測定部24により各監視対象の温度を測定して高温異常を検知する第2高温異常監視制御を行う。
図5は掃除ロボットの他の実施形態を示したブロック図であり、この実施形態にあっては、図3の実施形態に、更に消火ユニット52を設けたことを特徴とする。それ以外の構成及び機能は、図3の場合と同様であることから、同じ符号を付して、その説明は省略する。
制御部30は、巡回中に放射温度測定部24の測定温度から高温異常を検知した場合、
または、住警器28が送信した火災連動信号を受信して火災を検知した監視領域となる部屋に移動した場合、カメラ部36に指示し、高温異常又は火災を検知した部屋の画像を撮像し、サーバ18を経由して利用者の携帯電話22へ送信し、画像を画面表示させる制御を行う。
制御部30は、携帯電話22からの利用者の消火指示を待って消火ユニット50を作動させる制御を行うことを基本とするが、サーバ18により高温異常が火災によるものと判定されてから所定時間を経過しても携帯電話22からの消火開始操作の指示信号を受信しなかった場合、制御部30の指示で消火ユニット52を作動させる自動消火制御を行う。
図6は無線連動型の住警器28−11の機能構成の概略を示したブロック図であり、他の住警器28−12〜28−22も同様となる。
警報制御部60は、センサ部62から出力した温度又は煙濃度の検知信号をAD変換により読み込み、所定の閾値以上の場合に火災を検知し、報知部66から連動元を示す火災警報を出力させる制御を行う。この場合の火災警報として例えば「ピー ピー ピー 火事です 火事です」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
警報制御部60は、センサ部62の検出信号に基づき温度又は煙濃度が閾値を下回る状態が例えば所定時間継続した場合或いは例えば所定回数連続した場合、火災の復旧(火災検知状態が解消したこと)を検知し、報知部66からの連動先を示す火災警報出力を停止させると共に、第1通信プロトコルに従った火災復旧連動信号を生成し、連動通信部64に指示し、当該火災復旧連動信号を他の住警器28−12〜28−22へ送信させる制御を行い、これを受信した他の住警器に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
警報制御部60は、連動元として火災警報の出力中に操作部68の警報停止スイッチで受け付けた警報停止操作を検知した場合、報知部66からの連動元を示す火災警報出力を停止させると共に、第1通信プロトコルに従った警報停止連動信号を生成し、連動通信部64に指示し、当該警報停止連動信号を他の住警器28−12〜28−22へ送信させる制御を行い、これを受信した他の住警器28−22〜28−22に、連動先を示す火災警報出力を停止させる。
警報制御部60は、連動通信部64を介し、中継アダプタ26を経由してスマート掃除ロボットからの第1通信プロトコルに従った高温異常検知信号の受信を検知した場合、報知部66からの高温異常を示す高温異常警報を出力させる制御を行う。この場合の高温異常警報は例えば「ピー ピー ピー 掃除ロボットで高温異常を検知しました 確認してください」といった音声メッセージをスピーカから繰り返し出力すると共にLEDを例えば点灯して行う。
図7は中継アダプタ26の機能構成の概略を示したブロック図である。図7において、中継アダプタ26は、アンテナ72を接続した連動通信部70、中継制御部74及びアンテナ78を接続した無線LAN通信部76を備え、図示しない電池電源により動作する。中継制御部74は、例えばプログラムの実行により実現される機能である。ハードウェアとしてはCPU、メモリ、各種の入出力ポート等を備えたコンピュータ回路又はワイヤードロジック回路等を使用する。
上記の実施形態は火災を検知して警報する住警器を例にとるものであったが、ガス漏れ警報器、CO警報器を配置した警報システムやそれらの警報器を混在させて配置した警報システムについても同様に適用できる。
12:無線ルータ
14:ゲートウェイ
16:インターネット
18:サーバ
20:携帯電話ネットワーク
22:携帯電話
24:放射温度測定部
26:中継アダプタ
27:充電ステーション
28−11〜28−22:住警器
30:制御部
32,76:無線LAN通信部
36:カメラ部
38:音声入出力部
40:操作表示部
42:自立走行センサ部
44:走行駆動部
46:充電部
48:吸塵部
50:走査駆動部
50:火災センサ部
52:消火ユニット
60:警報制御部
62:センサ部
64:連動通信部
66:報知部
68:操作部
70:連動通信部
74:中継制御部
Claims (12)
- 監視領域の火災に伴う異常を検知して異常警報を出力すると共に、他の警報手段との間で所定の第1通信プロトコルに従った信号を送受信する警報手段と、
前記監視領域を含む所定の作業領域を自立走行しながら所定の作業を行うと共に、所定の第2通信プロトコルに従った信号を送受信することにより、外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末との間で信号を送受信する移動体手段と、
前記警報手段から受信した第1通信プロトコルに従った信号を前記第2通信プロトコルに従った信号に変換して送信すると共に、前記移動体手段から受信した第2通信プロトコルに従った信号を前記第1通信プロトコルに従った信号に変換して送信する中継手段と、
を備え、
更に、前記移動体手段に、物体からの熱放射をとらえて温度を測定する放射温度測定手段を設け、前記移動体手段は前記放射温度測定手段の測定温度が所定の閾値温度以上となる高温異常を検知した場合に、移動体手段自身及び前記警報手段による高温異常の報知を含む所定の高温異常対処制御を行うことを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、
前記移動体手段は、前記高温異常を検知した場合に、高温異常を報知すると共に、前記第2通信プロトコルに従った高温異常検知信号を送信することにより、外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末へ送信して前記高温異常を報知させ、
前記中継手段は、前記移動体手段から受信した第2通信プロトコルに従った高温異常検知信号を前記第1通信プロトコルに従った高温異常検知信号に変換して前記警報手段に送信し、
前記移動体手段は、前記中継手段から第1通信プロトコルに従った高温異常検知信号を受信した場合に、前記高温異常を報知させることを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、
前記警報手段は、監視領域の火災に伴う異常を検知した場合に前記第1通信プロトコルに従った異常連動信号を送信し、
前記中継手段は、前記警報手段から受信した第1通信プロトコルに従った異常連動信号を前記第2通信プロトコルに従った異常連動信号に変換して前記移動体手段に送信し、
前記移動体手段は、前記中継手段から第2通信プロトコルに従った異常連動信号を受信した場合に、前記当該異常連動知信号を前記外部ネットワークのサーバを経由して利用者端末へ送信して前記異常を報知させることを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、前記作業領域に予め設定した測定点を巡回移動し、各測定点に移動する毎に、前記放射温度測定手段により当該測定点を設定した領域の温度を測定して高温異常を検知することを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、前記制御手段は、前記作業領域に予め設定した所定局所の温度を測定する所定の測定点を巡回移動し、各測定点に移動する毎に、前記放射温度測定手段により前記所定局所の温度を測定して高温異常を検知することを特徴とする警報システム。
- 請求項4又は5記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、前記測定点に移動した場合に、前記放射温度測定手段を当該測定点で2次元又は3次元に走査して温度を測定することを特徴とする警報システム。
- 請求項6記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、前記放射温度測定手段を移動体手段の本体に所定の垂直回りの指向角に固定し、前記測定点に移動した場合に、当該測定点を中心に旋回走行することにより前記放射温度測定手段を旋回走査して温度を測定することを特徴とする警報システム。
- 請求項6記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、前記放射温度測定手段を移動体手段の本体に垂直回りの指向角を可変制御可能に設け、前記測定点に移動した場合に、当該垂直回りの指向角を所定の角度範囲で段階的に変化しながら当該測定点を中心に旋回走行することにより、前記放射温度測定手段を走査して温度を測定することを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、更に、撮像手段を備え、前記高温異常を検知した場合に、前記撮像手段により前記作業領域の画像を撮像し、当該撮像した画像を、前記外部ネットワークのサーバを経由して前記利用者端末へ送信して表示させることを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、前記作業領域に配置した機器の高温異常を検知した場合に、前記機器の動作を停止させることを特徴とする警報システム。
- 請求項3又は請求項9記載の警報システムに於いて、前記外部ネットワークのサーバは、前記放射温度測定手段により測定された温度と、前記撮像手段により撮影された画像とにより、前記制御手段が検知した高温異常について火災か否かの判定をおこなうことを特徴とする警報システム。
- 請求項1記載の警報システムに於いて、前記移動体手段は、更に消火手段を備え、前記放射温度測定手段の測定温度から火災を検知した場合、前記放射温度測定手段により検出した火災位置に向けて消火剤を散布することを特徴とする警報システム。
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