JP2014006432A - 矯正コンタクトレンズの製造方法及び老眼矯正コンタクトレンズ - Google Patents

矯正コンタクトレンズの製造方法及び老眼矯正コンタクトレンズ Download PDF

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Abstract

【課題】簡単な構成で、老眼の人の視力を改善する。
【解決手段】コンタクトレンズを成形するための金型にレンズ素材を充填するレンズ素材充填工程A1と、充填されたレンズ素材にマスキング材を位置させるマスキング工程A2と、マスキング材を中心にして着色剤をレンズ素材に定着させる着色剤定着工程A3と、マスキング材を除去するマスキング材除去工程A4と、マスキング材を除去した着色剤を覆うようにカバー材をレンズ素材に設けるカバー工程A5とを有し、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成する。
【選択図】図1

Description

この発明は、角膜に直接装着して使用される矯正コンタクトレンズの製造方法及び老眼矯正コンタクトレンズに関する。
個人が加齢するにしたがって、眼は観測者(その個人)の比較的近くの物体に焦点を合わせるために生来の水晶体が硬くなったり調節力が低くなる。このような状態は、老眼として知られており、典型的には加齢した患者は、老眼、乱視、近視、および遠視のさまざまな組合せを有し、特に、老眼を有する患者の視力を矯正することは難しく、この課題を解決するためのさまざまな方法が長年に亘って示唆されてきた。
ひとつの公知の方法は、凸面および反対側の凹面を有し、凸面および凹面の一方が交互に配置された遠用度数と近用度数の部分を含み、ひとつ以上の遠用度数の部分が円柱度数を有する、眼用レンズを含むコンタクトレンズを用いるものがある(特許文献1)。
このコンタクトレンズでは、眼用レンズの構成が複雑であり、精度も要求されることから生産コストが嵩むなどの問題があり、簡単な構成で老眼の人の視力を改善する方法が必要とされている。
また、レンズの中央領域に着色部を有し、着色部の中心部にピンホールを形成した多焦点コンタクトレンズがある(例えば、特許文献2、特許文献3、引用文献4)。このような、ピンホールレンズは、殆ど屈曲しない細い光が水晶体に入り焦点距離が伸び焦点深度が深くなるため、毛様体筋を使用しなくても網膜の焦点が合い視力が向上する。
特表2004−507794号公報 米国特許第3794414号明細書 特表平9−502542号公報 特開平11−242191号公報
このようなピンホールレンズでは、ピンホールの内径が小さすぎると瞳孔に入る光量が足りなくなり、大きすぎるとピンホール効果が得られなくなり、精密な寸法精度が要求され、さらに精密な位置精度、鮮明な輪郭が要求される。
この発明は、かかる点に鑑みてなされたもので、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を、精密な寸法精度、精密な位置精度、鮮明な輪郭で形成することが可能な矯正コンタクトレンズの製造方法及び老眼矯正コンタクトレンズを提供することを目的とする。
前記課題を解決し、かつ目的を達成するために、この発明は、以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、コンタクトレンズを成形するための金型にレンズ素材を充填するレンズ素材充填工程と、前記充填されたレンズ素材にマスキング材を位置させるマスキング工程と、前記マスキング材を中心にして着色剤を前記レンズ素材に定着させる着色剤定着工程と、前記マスキング材を除去するマスキング材除去工程と、前記マスキング材を除去した着色剤を覆うようにカバー材を前記レンズ素材に設けるカバー工程と、を有し、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成することを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズの製造方法である。
請求項2に記載の発明は、一対の分割コンタクトレンズを成形するレンズ成形工程と、絞り孔を有する着色部材を成形する着色部材成形工程と、前記一対の分割コンタクトレンズの間に前記着色部材を挟み込む挟込接合工程と、を有し、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成することを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズの製造方法である。
請求項3に記載の発明は、コンタクトレンズを成形するレンズ成形工程と、
絞り孔を有する着色部材を成形する着色部材成形工程と、前記コンタクトレンズに前記着色部材を設けてカバー材にて覆うカバー工程と、を有し、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成することを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズの製造方法である。
請求項4に記載の発明は、コンタクトレンズを成形するための金型に充填されたレンズ素材にマスキング材を位置させ、前記マスキング材を中心にして着色剤を前記レンズ素材に定着させ、前記マスキング材を除去して着色剤を覆うようにカバー材を前記レンズ素材に設け、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成したことを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズである。
請求項5に記載の発明は、一対の分割コンタクトレンズの間に、絞り孔を有する着色部材を挟み込み接合し、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成したことを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズである。
請求項6に記載の発明は、コンタクトレンズに、絞り孔を有する着色部材を設け、前記着色部材をカバー材にて覆い、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成したことを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズである。
前記構成により、この発明は、以下のような効果を有する。
請求項1乃至請求項6に記載の発明では、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を、精密な寸法精度、精密な位置精度、鮮明な輪郭で形成するこが可能である。
第1の実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造工程を説明する図である。 レンズ素材充填工程を説明する図である。 マスキング工程を説明する図である。 着色剤定着工程を説明する図である。 マスキング材除去工程を説明する図である。 カバー工程を説明する図である。 老眼矯正コンタクトレンズを示す図である。 老眼矯正コンタクトレンズの実施形態を示す図である。 第2の実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造工程を説明する図である。 スピンキャスティング法を説明する図である。 モールディング法を説明する図である。 レースカット法を説明する図である。 老眼矯正コンタクトレンズを示す図である。 第3の実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造工程を説明する図である。 老眼矯正コンタクトレンズを示す図である。 老眼矯正コンタクトレンズを示す図である。 老眼矯正コンタクトレンズを眼の角膜の表面に装着した状態を示す図である。 老眼矯正コンタクトレンズの透明部による焦点合わせを説明する図である。
以下、この発明の老眼矯正コンタクトレンズの製造方法及び老眼矯正コンタクトレンズの実施の形態について説明する。この発明の実施の形態は、発明の最も好ましい形態を示すものであり、この発明はこれに限定されない。
(老眼矯正コンタクトレンズの製造方法及び老眼矯正コンタクトレンズ)
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造方法を、図1乃至図6に基づいて説明する。図1は老眼矯正コンタクトレンズの製造工程を説明する図、図2はレンズ素材充填工程を説明する図、図3はマスキング工程を説明する図、図4は着色剤定着工程を説明する図、図5はマスキング材除去工程を説明する図、図6はカバー工程を説明する図である。
この実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造は、図1に示すように、レンズ素材充填工程A1と、マスキング工程A2と、着色剤定着工程A3と、マスキング材除去工程A4と、カバー工程A5とを有し、老眼矯正コンタクトレンズ1に環状の着色部2を設け、このレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を形成する。
(レンズ素材充填工程A1)
レンズ素材充填工程A1は、図2に示すように、コンタクトレンズを成形するための金型10にレンズ素材11を充填する。金型10は、成形するコンタクトレンズの形状に形成されており、レンズ素材11としては、公知の種々の材料が利用可能であり、酸素非透過性ハードコンタクトレンズのMMA(メタルメタクリレート)、酸素透過性ハードコンタクトレンズのSMA(シロキサニルメタクリレート)やFMA(フルオロメタクリレート)、含水性ソフトコンタクトレンズのHEMA(ハイドロキシエチルメタクリレート),N−VP(N−ビニルピロリドン),DMAA(ジメチルアクリアミド),GMA(グリセロールメタクリレート)、非含水性ソフトコンタクトレンズのシリコンラバー,ブチルアクリレート,ジメチルシロキサン、生体親和性コンタクトレンズのコラーゲン,アミノ酸共重合体などに適用できる。
この他、コンタクトレンズ用の重合性モノマーとしては、一般的に用いられるラジカル重合可能な化合物が考えられ、例えばビニル基、アリル基、アクリル基、またはメタクリル基を分子中に1個以上含む化合物で、通常ハードコンタクトレンズまたはソフトコンタクトレンズ材料として使用されている物質ならばどのようなものでも利用可能である。具体的には、アルキルアクリレート、シロキサニルアクリレート、フルオロアルキルアクリレート、ヒドロキシアルキルアクリレート、ポリエチレングリコールアクリレート、ビニルアクリレート等のアクリル酸エステル類、スチレンの誘導体、N−ビニルラクタム、(多価)カルボン酸ビニル等のビニル化合物等を考えることができる。さらに具体的には、例えば、スチレン、アクリル酸、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、フェニルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、メタクリル酸、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、イソボルニルメタクリレート、ベンジルメタクリレート、フェニルメタクリレート、2−メタクリロイルオキシエチルコハク酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、フマル酸およびそれらのエステル類、メタクリロニトリル、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニル−2−ピロリドン等を用いることが可能である。
さらに架橋剤として、エチレングリコールジメタアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、グリセリンジアクリレート、ジビニルベンゼンジアリルフタレート、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート等の多官能モノマーを用いることができる。
また、ポリマーとしては、特に、官能基(例えばヒドロキシル基)をポリマー鎖上に含むか、官能基(例えばイミノ基)をポリマー鎖中に含むか、又は架橋基を介してポリマー骨格に結合した官能基を含む原料ポリマーに基づくポリマーを用いることができる。これら原料ポリマーは、特に、ポリビニルアルコールのような1,2−及び/又は1,3−ジオール構造を有するポリヒドロキシル化合物、又は酢酸ビニルの加水分解されたコポリマー(例えば、塩化ビニル、N−ビニルピロリドンなどとのコポリマー)である。
(マスキング工程A2)
マスキング工程A2は、図3に示すように、充填されたレンズ素材11にマスキング材12を位置させる。マスキング材12は、コンタクトレンズのレンズ中心に精密に位置させる。このマスキング材12を位置させる方法は、液滴として滴下させ、あるいは印刷、転写、塗布などの方法による。マスキング材12は円形状で、例えば直径は0.8mm〜1.6mmの範囲が好ましく、公差は±0,1mmとする。
マスキング材12としては、着色剤をはじく物質、撥インク物質を用いることができ、シリコン系化合物、フッ素系樹脂が代表的である。この撥インク物質としては、例えば、特開2011−98341号公報、特開2012−30488号公報、特開2012−22337号公報、特開2011−209443号公報、特開2010−217910号公報、特開2010−208286号公報、特開2010−108927号公報、特開2010−33952号公報、特開2009−168948号公報、特開2009−48200号公報に記載のものを用いることができる。また、着色剤としてインクを用い、このインクの調製は、例えば特表2008−508377号公報、特表2007−537492号公報に開示される。
(着色剤定着工程A3)
着色剤定着工程A3は、図4に示すように、マスキング材12を中心にして着色剤13をレンズ素材11に定着させる。この着色剤13をレンズ素材11に定着させる方法としては、液滴として滴下させ、あるいは印刷、転写、塗布などの方法によるが、例えば滴下して加熱、UV照射、化学反応などによって定着させてもよい。定着した着色剤13の直径は、例えば3.8mm〜5.0mmの範囲とすることができ、公差は±0,1mmとする。また、着色剤13として、アントラキノン系着色剤、またはフタロシアニン系着色剤、またはアゾ系着色剤、またはトリフェノジオキサン系着色剤、またはビオラントロン系着色剤、または金属酸化物系着色剤、または無機系着色剤などを用いることができる。
(マスキング材除去工程A4)
マスキング材除去工程A4は、図5に示すように、マスキング材12を除去する。このマスキング材12の除去は、水圧洗浄、風圧洗浄などによる物理的な除去、UV照射による除去、あるいは化学的な処理による除去などを用いることができる。
(カバー工程A5)
カバー工程A5は、図6に示すように、マスキング材12を除去した着色剤13を覆うようにカバー材14をレンズ素材11に設ける。カバー材14としては、レンズ素材のモノマーまたはポリマーよりも親水性、生体適合性はあり滑らであることが好ましく、ポリアクリル酸(PAA)表面複合体、または炭化水素コートまたはポリマーコート、またはポリマー性カーボン第1コートなどを用いることができる。
このようにして、老眼矯正コンタクトレンズ1に環状の着色部2を設け、この環状の絞り孔を有する着色部2によりレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を、精密な寸法精度、精密な位置精度、鮮明な輪郭で形成することが可能である。
(老眼矯正コンタクトレンズ)
この老眼矯正コンタクトレンズ1は、図7に示すように、コンタクトレンズを成形するための金型に充填されたレンズ素材11にマスキング材を位置させ、マスキング材を中心にして着色剤13をレンズ素材11に定着させ、マスキング材を除去して着色剤13を覆うようにカバー材14をレンズ素材11に設け、環状の絞り孔を有する着色部2によりレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を形成した構成である。
この老眼矯正コンタクトレンズ1は、図8に示すように形成することができる。実施形態1(図8(a))は、外周が円形の老眼矯正コンタクトレンズで、着色部2の中心は円形であり、外周は6角形であり、円形が絞り透明部3である。実施形態2(図8(b))は、外周が円形の老眼矯正コンタクトレンズで、着色部2の部分の中心は円形であり、外周は円形であり、円形が絞り透明部3である。実施形態3(図8(c))は、外周が円形の老眼矯正コンタクトレンズで、着色部2には19個の円形があり、外周は円形であり、19個の円形が絞り透明部3である。実施形態4(図8(d))は、外周が円形の老眼矯正コンタクトレンズで、着色部2の部分の中心は星形であり、外周は24角形であり、星形が絞り透明部3である。実施形態5(図8(e))は、外周が6角形の老眼矯正コンタクトレンズで、着色部2の中心は円形であり、外周は6角形であり、円形が絞り透明部3である。実施形態6(図8(f))は、外周がハート形の老眼矯正コンタクトレンズで、着色部2の中心は円形であり、外周は円形であり、円形が絞り透明部3である。この実施形態1乃至実施形態6に示す老眼矯正コンタクトレンズの形状、着色部2の形状は、1例であり、形状の組合せはこの限りでない。
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造方法を、図9乃至図12に基づいて説明する。図9は老眼矯正コンタクトレンズの製造工程を説明する図、図10はスピンキャスティング法を説明する図、図11はモールディング法を説明する図、図12はレースカット法を説明する図である。
この実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造は、図9に示すように、レンズ成形工程B1と、着色部材成形工程B2と、挟込接合工程B3とを有し、老眼矯正コンタクトレンズ1に環状の着色部2を設け、この環状の着色部2によりレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を形成する。
(レンズ成形工程B1)
レンズ成形工程B1では、一対の分割コンタクトレンズを成形する。この分割コンタクトレンズの製造方法としては、回転するモールドの中にコンタクトレンズのレンズ素材を注入して遠心力によってこれを拡げて重合するスピンキャスティング法(図10)、凹型にコンタクトレンズのレンズ素材を流し込んで凸型を合わせて成型するモールディング法(図11)などが知られている。また、近年では、前面を型により形成し後面をレースカットする製造方法や、その逆に後面を型により形成して前面をレースカットするレースカット製法(図12)などがあり、このようなコンタクトレンズの製造方法のいずれも採用することができる。
(着色部材成形工程B2)
着色部材成形工程B2では、環状の着色部材を成形する。着色部材は、特殊なレンズで眼の中に入る光量を調節することにより、ピンホール効果で近くが見やすくなるアキュフォーカスリングでもよく、また薄い耐熱プラスチックシート、金属薄膜、耐熱フィルムを環状に成形したものでもよい。薄い耐熱プラスチックシートとして、例えばアクリル樹脂、金属薄膜として、例えばマンガン、クロムなどの黒色金属、耐熱フィルムとして、例えばポリイミドフィルムなどを用いることができる。
(挟込接合工程B3)
挟込接合工程B3では、一対の分割コンタクトレンズの間に着色部材を挟み込む接合する。この接合は、一対の分割コンタクトレンズの間に着色部材を挟み込み貼り付ける。
このようにして、老眼矯正コンタクトレンズ1に環状の着色部2を設け、この環状の着色部2によりレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を、精密な寸法精度、精密な位置精度、鮮明な輪郭で形成することが可能である。
(老眼矯正コンタクトレンズ)
この老眼矯正コンタクトレンズ1は、図13に示すように、一対の分割コンタクトレンズ21,21の間に、環状の着色部材22を挟み込み接合し、環状の着色部2によりレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を形成した構成である。この老眼矯正コンタクトレンズ1は、第1の実施の形態において説明した実施形態1乃至実施形態6と同様に構成することができる。
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造方法を、図14に基づいて説明する。図14は老眼矯正コンタクトレンズの製造工程を説明する図である。
この実施の形態の老眼矯正コンタクトレンズの製造は、図14に示すように、レンズ成形工程C1と、着色部材成形工程C2と、カバー工程C3とを有し、老眼矯正コンタクトレンズ1に環状の着色部2を設け、このレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を形成する。
(レンズ成形工程C1)
レンズ成形工程C1では、コンタクトレンズを成形する。このコンタクトレンズ31は、第2の実施の形態と同様に製造する。
(着色部材成形工程C2)
着色部材成形工程C2では、環状の着色部材32を第2の実施の形態と同様に成形する。
(カバー工程C3)
カバー工程C3では、コンタクトレンズ31に環状の着色部材32を設けてカバー材33にて覆う。カバー材33として、レンズ素材のモノマーまたはポリマーよりも親水性、生体適合性があり滑らである部材が好ましく、例えばポリアクリル酸(PAA)表面複合体、または炭化水素コートまたはポリマーコート、またはポリマー性カーボン第1コートなどを用いる。
このようにして、老眼矯正コンタクトレンズ1に環状の着色部2を設け、この環状の着色部2によりレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部3を、精密な寸法精度、精密な位置精度、鮮明な輪郭で形成することが可能である。
(老眼矯正コンタクトレンズ)
この老眼矯正コンタクトレンズ1は、図15に示すように、コンタクトレンズ31に、環状の着色部材32を設け、着色部材32をカバー材33にて覆い、環状の着色部2によりレンズ中心に着色しない円形の絞り透明部2を形成した構成である。この老眼矯正コンタクトレンズ1は、第1の実施の形態において説明した実施形態1乃至実施形態6と同様に構成することができる。
(老眼矯正コンタクトレンズの構造)
この老眼矯正コンタクトレンズを、図16に基づいて説明する。
この老眼矯正コンタクトレンズ1は、着色部2を有し、この着色部2の中心部に着色しない円形の絞り透明部3を形成した構成である。着色部2は、絞り透明部3を除いて全面に設けても良いが、絞り透明部3は直径0.8乃至1.6mmの円形が好ましい。この実施の形態の着色部2は、直径8.0乃至10.0mmの外周縁部と、直径0.8乃至1.6mmの内周縁部とにより構成される環状の着色部としている。着色部2は、黒色であるが、この黒色に限定されず、紺、赤、茶色などでもよく、明度の低い色が好ましい。
絞り透明部3は、着色部2の中心部に形成され、老眼矯正コンタクトレンズ1を眼の角膜の表面に装着した際に、眼に入る光の量を減らし、焦点の合う範囲が広がり鮮明に見えるように機能する。
また、着色部2は、直径8.0乃至10.0mmの外周縁部と、直径0.8mm乃至1.6mmの内周縁部とにより構成される環状であり、直径8.0乃至10.0mmの外周縁部とすることで、着色部2の外周縁部がほぼ眼の瞳の大きさに対応しており、外部から老眼矯正コンタクトレンズ1を装着している印象がなく体裁が良い。また、絞り透明部3の直径が0.8mm乃至1.6mmであることが、眼に入る光の量を減らし、しかも焦点の合う範囲をより広げることができ好ましい。
老眼矯正コンタクトレンズ1は、乱視、近視、および遠視のさまざまな組合せにすることができる。
(老眼矯正方法)
この発明の老眼矯正方法を、図17及び図18に基づいて説明する。老眼が進み、老眼鏡を使用するようになると、老眼矯正コンタクトレンズ1を、図17に示すように、老眼が進んだ片方の眼50の角膜51の表面に装着する。このように老眼矯正コンタクトレンズ1を装着すると、着色部2の直径0.8mm乃至1.6mmの内周縁部により形成された絞り透明部3を通して焦点合わせが可能になる。
したがって、図18(a)に示すように、老眼矯正コンタクトレンズ1を、老眼が進んだ片方の眼50の角膜51の表面に装着したことで、老眼矯正コンタクトレンズ1の絞り透明部3を通して焦点合わせを可能になり、この絞り透明部3により眼50に入る光の量が減り、焦点の合う範囲が広がり鮮明に見えるようになる。
これに対して、老眼矯正コンタクトレンズ1を装着しない状態では、図18(b)に示すように、眼50に入る光の量が多く、ぼやけたり、かすむなど不鮮明である。
この老眼矯正コンタクトレンズ1を使用した老眼矯正方法は、老眼が進んだ片方の矯正に使用することで、両眼とのバランスが行われ、見え方に違和感がなくなる。
この発明は、角膜に直接装着して使用される矯正コンタクトレンズの製造方法に適用可能であり、着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を、精密な寸法精度、精密な位置精度、鮮明な輪郭で形成することが可能である。
1 矯正コンタクトレンズ
2 着色部
3 絞り透明部
A1 レンズ素材充填工程
A2 マスキング工程
A3 着色剤定着工程
A4 マスキング材除去工程
A5 カバー工程
B1 レンズ成形工程
B2 着色部材成形工程
B3 接合工程
C1 レンズ成形工程
C2 着色部材成形工程
C3 カバー工程

Claims (6)

  1. コンタクトレンズを成形するための金型にレンズ素材を充填するレンズ素材充填工程と、
    前記充填されたレンズ素材にマスキング材を位置させるマスキング工程と、
    前記マスキング材を中心にして着色剤を前記レンズ素材に定着させる着色剤定着工程と、
    前記マスキング材を除去するマスキング材除去工程と、
    前記マスキング材を除去した着色剤を覆うようにカバー材を前記レンズ素材に設けるカバー工程と、を有し、
    着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成することを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズの製造方法。
  2. 一対の分割コンタクトレンズを成形するレンズ成形工程と、
    絞り孔を有する着色部材を成形する着色部材成形工程と、
    前記一対の分割コンタクトレンズの間に前記着色部材を挟み込む挟込接合工程と、を有し、
    着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成することを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズの製造方法。
  3. コンタクトレンズを成形するレンズ成形工程と、
    絞り孔を有する着色部材を成形する着色部材成形工程と、
    前記コンタクトレンズに前記着色部材を設けてカバー材にて覆うカバー工程と、を有し、
    着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成することを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズの製造方法。
  4. コンタクトレンズを成形するための金型に充填されたレンズ素材にマスキング材を位置させ、
    前記マスキング材を中心にして着色剤を前記レンズ素材に定着させ、
    前記マスキング材を除去して着色剤を覆うようにカバー材を前記レンズ素材に設け、
    着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成したことを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズ。
  5. 一対の分割コンタクトレンズの間に、
    絞り孔を有する着色部材を挟み込み接合し、
    着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成したことを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズ。
  6. コンタクトレンズに、絞り孔を有する着色部材を設け、
    前記着色部材をカバー材にて覆い、
    着色部によりレンズ中心に着色しない絞り透明部を形成したことを特徴とする老眼矯正コンタクトレンズ。
JP2012143221A 2012-06-26 2012-06-26 矯正コンタクトレンズの製造方法 Expired - Fee Related JP5936055B2 (ja)

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