JP2014005845A - ブレーキ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ブレーキキャリパのリンク機構およびピストン機構を小型にできるブレーキ装置を提供する。
【解決手段】ブレーキ装置において、ブレーキキャリパは、キャリパボディを介して第1パッドを押圧可能なキャリパアダプタと、第2パッドを押圧可能なピストン機構と、を有する。リンク機構は、ピストン機構を駆動させて第1パッドおよび第2パッドをディスクロータに接近させるためのものである。リンク機構の第1リンク30は、一端がキャリパアダプタ28に軸支される。第2リンク32は、一端が第1リンク30の他端に回動可能に連結され、他端がピストン機構に軸支され、第1リンク30から折り返すように配される。ピストン機構の内側ピストン部は、キャリパアダプタ28の径方向内側に配置される。外側ピストン部は、内側ピストン部に固定されてキャリパアダプタ28の径方向外側に配置される。
【選択図】図2
【解決手段】ブレーキ装置において、ブレーキキャリパは、キャリパボディを介して第1パッドを押圧可能なキャリパアダプタと、第2パッドを押圧可能なピストン機構と、を有する。リンク機構は、ピストン機構を駆動させて第1パッドおよび第2パッドをディスクロータに接近させるためのものである。リンク機構の第1リンク30は、一端がキャリパアダプタ28に軸支される。第2リンク32は、一端が第1リンク30の他端に回動可能に連結され、他端がピストン機構に軸支され、第1リンク30から折り返すように配される。ピストン機構の内側ピストン部は、キャリパアダプタ28の径方向内側に配置される。外側ピストン部は、内側ピストン部に固定されてキャリパアダプタ28の径方向外側に配置される。
【選択図】図2
Description
本発明は、ブレーキ装置に関する。
ブレーキパッドをディスクロータに押し当てて摩擦により制動力を発生させるディスクブレーキ装置が車両に用いられる。特許文献1にはブレーキパッドを押し当てるための機構として、トグルリンクを用いたディスクブレーキ装置が開示される。
特許文献1のディスクブレーキ作動装置は、一方のブレーキパッドに接続されるロータ側リンクと、他方のブレーキパッドに接続される反ロータ側リンクと、それぞれのリンクが揺動自在に係合するトグルピンと、トグルピンに作動力を伝達するためのカムシャフトとを有する。このカムシャフトは半円の断面を有し、その円弧部分がトグルピンに接している。カムシャフトの回転によりトグルピンを上下方向に移動させ、両方のリンクを回転させて、ブレーキパッドをロータに向けて押圧させる方向に移動させる。
ところで、ディスクブレーキ装置は車輪構造内の非常に狭い空間に配置される。そのため、ディスクブレーキ装置の小型化が望まれている。特許文献1に記載の技術では、パッドの移動方向においてロータ側リンク、反ロータ側リンクがその移動方向に沿って配置されているため、それらの全長は長くなる。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、リンク機構を小型にできるブレーキ装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様のブレーキ装置は、ディスクロータを第1パッドおよび第2パッドにより挟持することで摩擦力を発生させるブレーキキャリパであって、キャリパボディを介して第1パッドを押圧可能なキャリパアダプタと、第2パッドを押圧可能なピストン機構と、を有するブレーキキャリパと、ピストン機構を駆動させて第1パッドおよび第2パッドをディスクロータに接近させるためのリンク機構と、を備える。リンク機構は、一端がキャリパアダプタに軸支される第1リンクと、一端が第1リンクの他端に回動可能に連結され、他端がピストン機構に軸支され、第1リンクから折り返すように配される第2リンクと、を有する。ピストン機構は、キャリパアダプタの径方向内側に配置される内側ピストン部と、内側ピストン部に固定されてキャリパアダプタの径方向外側に配置され、第2パッドを押圧可能な外側ピストン部と、を有する。
この態様によると、第1リンクとのキャリパアダプタの軸支の位置を外側ピストンの中に配置することができるため、キャリパボディからの張り出したリンク機構の長さを短くすることができる。また、外側ピストンの中にキャリパアダプタの一部およびそれに連結する第1リンクの一部を収めることで、リンク機構およびピストン機構の全体構造を小型化できる。
本発明によれば、リンク機構を小型にできるブレーキ装置を提供できる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
図1は、実施形態に係るブレーキ装置10の斜視図である。図1に示すように、ブレーキ装置10は、円板状のディスクロータ(不図示)と、ディスクロータを挟持することで摩擦力を発生させる一対のパッド16と、車両に支持されるブレーキキャリパ14と、一対のパッドをリンクするリンク機構20と、リンク機構20を動作させる駆動部(不図示)とを備える。
ブレーキキャリパ14は、第1パッドが連結されるキャリパボディ18と、キャリパボディ18を介して第1パッドを押圧可能なキャリパアダプタ28と、第2パッドを押圧可能なピストン機構と、を有する。第1パッドは、キャリパボディ18に固定され、キャリパボディ18およびキャリパアダプタ28に連動する。一方、第2パッドは、キャリパボディ18にスライド可能に収容され、ピストン機構の移動に応じてスライドする。第1パッドおよび第2パッドの間にはディスクロータが配される。ブレーキキャリパ14は、ディスクロータを第1パッドおよび第2パッドにより挟持することで摩擦力を発生させる。キャリパアダプタ28は、環状に形成され、キャリパボディ18の取付孔に取り付けられる。
図2は、リンク機構20およびピストン機構25の部品組み立て図である。また、図3は、図1に示すリンク機構20およびピストン機構25の線分A−Aの断面図である。リンク機構20は、第1リンク30、第2リンク32、第1ピン34、第2ピン36、および第3ピン38を有する。ピストン機構25は、ピストン24、連結部40、プランジャ26、ネジ留め部42およびネジ46を有する。
第1リンク30は、板材を屈曲させて2重の板材の対向して形成され、一対の第1軸孔30aおよび一対の第2軸孔30bを有する。第1軸孔30aは、第1ピン34によりキャリパアダプタ28の軸孔28aに回転可能に軸支される。
第2リンク32は、平板状に形成され、第3軸孔32aおよび第4軸孔32bを有する。第3軸孔32aは、第3ピン38により連結部40の軸孔40aに回転可能に軸支される。第4軸孔32bは、第2ピン36により第2軸孔30bに相対回転可能に連結される。
連結部40は、一端に軸孔40aと軸孔40aと交差する切欠部40bが形成される。切欠部40bには第2リンク32の一端が挿入され、第3軸孔32aと軸孔40aに第3ピン38が挿入される。切欠部40bは、連結部40の一端を径方向に切り欠いて形成され、第2リンク32の可動域を拡げている。連結部40の他端はプランジャ26に連結する。連結部40の外周はねじ切りされており、プランジャ26と螺合される。
プランジャ26は筒状に形成され、一端の開口から連結部40の他端側が圧入されて連結部40と連結され、他端の開口からネジ留め部42が挿入されネジ留め部42と連結される。プランジャ26の一端には歯車形状の歯部26aが形成され、歯部26aのに隣接して他の部分より縮径した縮径部26bが形成される。バネ部44の環状部分は縮径部26bに引っ掛けられ、バネ部44の一端は第1リンク30に係止し、他端はプランジャ26の歯部26aに係止する。バネ部44は、プランジャ26が回転するように歯部26aを付勢する。バネ部44によりプランジャ26と連結部40とが相対回転した場合、ねじ部分の締まりまたは緩みにより連結部40およびプランジャ26の軸方向長さが変化する。
図3に示すように、第1リンク30は第2リンク32より長尺であり、第1軸孔30aと第2軸孔30bの間隔は、第3軸孔32aと第4軸孔32bの間隔より大きく、ほぼ2倍である。一対の第1軸孔30aが対向する間隔は、一対の第2軸孔30bが対向する間隔、プランジャ26の直径および連結部40の直径より大きく、一対の第1軸孔30aの間にプランジャ26および連結部40が収まる。
図3に示すように、プランジャ26、連結部40およびネジ留め部42は、直列に連結され、ネジ留め部42がネジ46によりピストン24に固定される。これにより、ピストン24、ネジ留め部42、プランジャ26および連結部40が、同軸に一体に連結されてピストン機構25をなす。ピストン機構25の先には第2パッドがあり、ピストン機構25によって第2パッドを押すことができる。
ピストン24は、有底円筒形状に形成され、底部にネジ留め部42が固定される。ピストン24には内側にキャリパアダプタ28の一部が収容される。キャリパアダプタ28は、貫通した円筒形状に形成され、第1軸孔30aに連結される一対の軸孔28aと外周の中途に径方向外向きに張り出したフランジ部28bとを有する。フランジ部28bは、シリンダ22への抜け止めとして機能する。なお、ピストン24の外周にはシールリング(不図示)が設けられてる。このシールリングは、油圧式ブレーキ装置でのピストンの引き戻しと、パッドとピストンの間隔の自動調整と、液圧を保持する作用のうち少なくとも2つの機能を有する。
ピストン機構25において、内側に配置される連結部40、プランジャ26およびネジ留め部42を内側ピストン部といい、内側ピストン部の径方向外側に配置されるピストン24を外側ピストン部という。内側ピストン部と外側ピストン部の間にキャリパアダプタ28が収まり、キャリパアダプタ28がその間でスライドする。内側ピストン部は、キャリパアダプタ28の径方向内側に配置され、外側ピストン部は、キャリパアダプタ28の径方向外側に配置される。すなわち、一体の円柱状の内側ピストンと外筒状の外側ピストンを径方向に重ねて、その間にキャリパアダプタ28およびリンク機構20の一部を入れる。ピストン機構25が動作した場合に外側ピストンが第2パッドを間接的または直接的に押す。
ピストン24の内側でキャリパアダプタ28をスライドさせることで、リンク機構20およびピストン機構25の全体構造を小径にでき、かつ、第1ピン34の位置をピストン24の内側に配置することができるため、キャリパボディ18からの張り出したリンク機構20の長さを短くすることができる。このリンク機構20およびピストン機構25の動作について説明する。
図4(a)および(b)は、リンク機構20およびピストン機構25の動作について説明するための図である。図4(a)および(b)は、部材の形状を簡略化して示している。
リンク機構20には駆動部材によって図4(a)に示す矢印50の方向に力が付与され、揺動する。ピストン機構25はリンク機構20の揺動に応じて軸方向52に移動する。第1軸孔30aと連結されたキャリパアダプタ28は、キャリパボディ18に固定されており、リンク機構20の揺動に応じてピストン機構25が移動するとピストン機構25に対して相対移動する。この相対移動距離に応じて第1パッドと第2パッドが接近または離間する。
図5(a)および(b)は、バネ部44の動作について説明する図であり、プランジャ26、第1リンク30およびバネ部44の側面図である。図5(a)は制動前の状態を示し、図5(b)は制動中の状態を示す。バネ部44は、第1リンク30に係止する第1端部44aと、歯部26aに引っかかる第2端部44bと、縮径部26bを囲繞する環状部44cと、第1リンク30の動作により環状部44cを縮径させるための押接部44dと、を有する。
バネ部44は、第1リンク30の動作に応じて歯部26aにおける第2端部44bの位置を変化させ、プランジャ26が回転するよう歯部26aを付勢する。通常の制動状態においては制動反力を受けているプランジャ26は回転しない。制動するために図5(b)に示す矢印56の方向に第1リンク30が動作されると、第1リンク30の動作に応じて図5(b)に示すように第1リンク30が矢印56の方向に動作されると、環状部44cが拡径して第2端部44bの位置を図中上方にずらす。
図5(a)に示す制動を解除するときの動きを第1パッドおよび第2パッドは経時的に摩耗するため、ピストン機構25と第2パッドの間隔を調整することが望ましい。通常の制動状態であれば反力によりプランジャ26は回転しないが、パッドが摩耗してくるとシールの間隔自動調整機能によりピストン24が前進した場合に反力が弱まり、押接部44dはバネ部44の一部を押してバネ部44は矢印58の方向にプランジャ26を回転させる。この回転によりプランジャ26と連結部40が相対回転してピストン機構25が伸びて第2パッドに接近する。
このように、第1パッドおよび第2パッドが摩耗して反力が所定値以下になった場合に、バネ部44によりプランジャ26が回転させられ、ピストン機構25が第2パッドに接近する。これにより、パッドの摩耗が進んだ場合に、ピストン機構25と第2パッドの間隔を調整することができる。なお、プランジャ26の回転により連結部40とプランジャ26の軸方向長さが変化するとともに、プランジャ26とネジ留め部42の軸方向長さも変化してよい。
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各実施の形態における組合せや処理の順番を適宜組み替えることや各種の設計変更等の変形を各実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
なお、上述のブレーキ装置は、車両だけではなく、産業用の設備において制動力が必要な用途にも適用できる。
10 ブレーキ装置、 14 ブレーキキャリパ、 16 パッド、 18 キャリパボディ、 20 リンク機構、 22 シリンダ、 24 ピストン、 25 ピストン機構、 26 プランジャ、 26a 歯部、 28 キャリパアダプタ、 30 第1リンク、 30a 第1軸孔、 30b 第2軸孔、 32 第2リンク、 32a 第3軸孔、 32b 第4軸孔、 34 第1ピン、 36 第2ピン、 38 第3ピン、 40 連結部、 42 ネジ留め部、 44 バネ部、 46 ネジ。
Claims (1)
- ディスクロータを第1パッドおよび第2パッドにより挟持することで摩擦力を発生させるブレーキキャリパであって、キャリパボディを介して前記第1パッドを押圧可能なキャリパアダプタと、前記第2パッドを押圧可能なピストン機構と、を有するブレーキキャリパと、
前記ピストン機構を駆動させて前記第1パッドおよび前記第2パッドを前記ディスクロータに接近させるためのリンク機構と、を備え、
前記リンク機構は、
一端が前記キャリパアダプタに軸支される第1リンクと、
一端が前記第1リンクの他端に回動可能に連結され、他端が前記ピストン機構に軸支され、前記第1リンクから折り返すように配される第2リンクと、を有し、
前記ピストン機構は、
前記キャリパアダプタの径方向内側に配置される内側ピストン部と、
前記内側ピストン部に固定されて前記キャリパアダプタの径方向外側に配置され、前記第2パッドを押圧可能な外側ピストン部と、を有することを特徴とするブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012139938A JP2014005845A (ja) | 2012-06-21 | 2012-06-21 | ブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012139938A JP2014005845A (ja) | 2012-06-21 | 2012-06-21 | ブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014005845A true JP2014005845A (ja) | 2014-01-16 |
Family
ID=50103762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012139938A Pending JP2014005845A (ja) | 2012-06-21 | 2012-06-21 | ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014005845A (ja) |
-
2012
- 2012-06-21 JP JP2012139938A patent/JP2014005845A/ja active Pending
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