JP2014005676A - 地上タンク構築用型枠の仮置構造及び地上タンクの構築方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】既設側壁の周面に、前記型枠を仮置き可能な仮置部を設けることを特徴とする。既設側壁の周面に仮置部を設けた後、既設側壁の上方に、新たな側壁を構築し、新たな側壁から撤去した型枠を前記仮置部に仮置する。これらの工程を順に繰り返して、地上タンクの側壁部分を構築する。
【選択図】図1
Description
地上タンクの側壁aは、該側壁aの内外周にそれぞれ一定高さの型枠bを配置してからコンクリートを打設し、前記型枠bを撤去してから表面処理を行う作業を周方向で行うことにより、1ロット分の側壁aを構築する。この作業を順番に上方へ繰り返すことで、所定高さの側壁を構築する。
(1)型枠の変形
円筒形の地上タンクでは、側壁を形成するための型枠が湾曲形状を呈しているため、型枠を平積みすると、積み上げた型枠の重量でもって型枠が変形する場合がある。
また、型枠を設置する時には型枠を立てた状態で使用するため、平積みした型枠をクレーンで吊り上げる際、型枠の上部にフックを掛止して揚重する方法がとられる。しかし、この方法だと、吊り上げ時に型枠の下部が、地面や他の型枠と接触するため、型枠の変形や破損を引き起こす場合がある。
このように、型枠が変形してしまうと、地上タンクの躯体精度に悪影響を及ぼしてしまう。
(2)仮置き場所の確保
型枠を仮置きするための場所を、作業ヤード内に別途確保する必要が生じる。
(3)作業効率の悪化
型枠の揚重は、風の影響を受けやすく、型枠の仮置きスペースから地上タンクまでの揚重距離が長ければ長いほど、作業に慎重を要し、効率が低下してしまう。
また、本願の第2発明は、前記発明において、前記仮置部を、既設側壁のセパ穴内に露出したセパレータのシャフト先端に螺合したナットを介して連結することを特徴とする。
また、本願の第3発明は、現場打ちコンクリートで形成する地上タンクの構築方法であって、少なくとも、(A)既設側壁の周面に仮置部を設ける工程、(B)既設側壁の上方に、新たな側壁を構築する工程、及び、(C)新たな側壁から撤去した型枠を前記仮置部に仮置する工程、を順に繰り返して、地上タンクの側壁部分を構築することを特徴とする、地上タンクの構築方法を提供する。
(1)作業領域の低減化
型枠を平積みするための仮置き場所を別途用意する必要がなく、作業ヤードの節減化に寄与する。
(2)型枠の精度保証
型枠を縦置きするため、型枠の平積みに起因する変形を回避することができる。
(3)作業効率性及び安全性の向上
型枠の運搬にあたって、運搬距離を短縮できるとともに、上下方向への揚重が主作業となるため、風の影響を受けにくく、作業の効率化及び安全性の向上に寄与する。
以下、各図面を参照しながら、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明に係る地上タンクの構築方法の基本例を示す図である。
以下、施工手順の詳細を各工程毎に説明する。
まず、本発明は、構築予定の側壁部分(新設側壁A2)の下方に、既設側壁A1が存する状態を前提とする。
構築予定の側壁部分A2の内外周面には型枠Bを設置し、コンクリートの打設が可能な状態とする。
このとき、既設側壁A1の周面に、仮置部1を設けておく。
仮置部1の設置作業は、新設側壁から型枠を撤去する前であればいかなるタイミングであってもよい。
仮置部1は、型枠Bを載置或いは固定できる機構であればいかなる構成であっても良い。また、仮置部1と既設側壁A1との取付機構も特に限定しない。
なお、仮置部の詳細例は別途後述する。
構築予定の側壁部分(新設側壁A2)へのコンクリート打設及び養生が完了した際には、型枠Bを撤去する。
この撤去後の型枠Bを下方へ降ろして、前記した仮置部1へと仮置きする。
この状態で、新設側壁A2の表面仕上げや、型枠Bの清掃などを行う。
仮置部1への型枠Bの仮置態様は、載置、立て掛け、掛止、その他治具を用いた固定など、あらゆる公知方法を採用することができる。
新設側壁A2の仕上げが完了した後、新たに構築予定の側壁部分へと型枠Bを揚重して設置する。仕上げが完了した新設側壁A2は、次の工程における既存側壁A1として位置づけられる。
必要に応じて、設置済みの仮置部A1を取り外して望ましい箇所に付け替える。
このように、本発明によれば、コンクリート打設後に撤去した型枠を、すでに構築済みの側壁部分に設けた仮置部に仮置きすることにより、型枠の長距離移動や平積みを回避することができる。
例えば、仮置部1の突出部の長さを型枠Bの厚さよりも長く構成しておけば、仮置部1が備える耐荷重性の範囲内で、複数の型枠Bを仮置しておくことができる。
本実施例では、既設側壁A1の内外周面に設置する二つの型枠Bを既設側壁A1の外周面側に設置した仮置部に、まとめて仮置している。
本実施例は、何らかの事情で地上タンクの一側に仮置部を設置することができない場合などに有効である。
図3は、本発明に係る地上タンク構築用型枠の仮置構造に用いる仮置部の一例を示す図である。
仮置部1は、ブラケット状を呈する部材を用いることができる。
より詳細には、仮置部1は、地上タンクの側壁と接触する接面部2と、該接面部2から水平方向に突出するように設けた突出部3と、該接面部2と突出部3とを別途連結補強する控え材4とから構成することができる。
本例では、接面部2を構成する部材に山形鋼(アングル材)を用い、突出部3を構成する部材に溝形鋼(チャンネル材)を用い、控え材4に平板を用いているが、本発明は、当該構成に限定しない。
接面部2には、仮置部1を側壁に固定するための取付孔21を設けておく。取付孔の数も特に限定しない。
図4は、本発明に係る仮置部と側壁との取付例を示す図である。
本例では、既設側壁A1の表面に生じるセパ穴5を介して仮置部1を取り付けている。
セパ穴5とは、型枠Bの脱型を容易とするために、セパレータとなるシャフト51の先端に取り付けたPコン(プラスチックコーン)によって既設側壁A1の周面上に生じる凹部である。
シャフト51の先端には、前記Pコンを取り付けておくためのネジ溝が切ってある。このシャフト51先端と、別途仮置部1の接面部2に設けた取付孔21にワッシャ62を介在させて挿通したボルト61とを、長手状のナット63を介して連結し、固定する。
前記した実施例2のように、既設側壁A1の外周面側のみに仮置部1を設ける場合には、内周面側に設けたセパ穴5は、通常通りモルタル7を詰めておけばよい。
2 接面部
21 取付孔
3 突出部
4 控え材
5 セパ穴
51 シャフト
61 ボルト
62 ワッシャ
63 ナット
7 モルタル
A1 既設側壁
A2 新設側壁
B 型枠
C 足場
Claims (3)
- 現場打ちコンクリートで形成する地上タンクの側壁構築に用いる型枠の仮置構造であって、少なくとも、
既設側壁の周面に、前記型枠を仮置き可能な仮置部を設けたことを特徴とする、
地上タンク構築用型枠の仮置構造。 - 前記仮置部を、既設側壁のセパ穴内に露出したセパレータのシャフト先端に螺合したナットを介して連結することを特徴とする、
請求項1に記載の地上タンク構築用型枠の仮置構造。 - 現場打ちコンクリートで形成する地上タンクの構築方法であって、少なくとも、
(A)既設側壁の周面に仮置部を設ける工程、
(B)既設側壁の上方に、新たな側壁を構築する工程、及び、
(C)新たな側壁から撤去した型枠を前記仮置部に仮置する工程、
を順に繰り返して、地上タンクの側壁部分を構築することを特徴とする、
地上タンクの構築方法。
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