JP2014004522A - 畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置 - Google Patents

畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置 Download PDF

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俊一 庄野
Toshiaki Endo
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Abstract

【課題】生物脱臭床の交換が容易にできる脱臭装置を提供する。
【解決手段】四角筒の下部に微生物担体多孔質体Aを戴置する通気床2が配置されるコンテナ体3と、該コンテナ体3を縦方向に気密的に着脱自在に複類個段積みしたものの下方に落下する水を集水する循環水槽4と、最上段の前記コンテナ体3の上方から前記循環水槽4に溜まった水をくみ上げて散水する散水装置5と、前記循環水槽4の水面と前記コンテナ体3の最下段の通気床2との間に形成される空間内に畜産動物排泄物、畜産副産物等の悪臭を含む浄化すべき空気を供給する空気供給装置6と、を具備する畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置。
【選択図】図1

Description

この発明は、豚、牛、馬、羊、鶏等の畜産動物の飼育場または堆肥化施設、肥料・飼料工場等から発生する畜産動物排泄物、畜産副産物等の悪臭を含んだ空気を浄化する畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置に関する。
この種の従来技術としては、特許文献1に開示される生物脱臭槽がある。この生物脱臭槽は、槽の内部に配設される複数段の支持板部にそれぞれ生物脱臭材を充填した通気性活性炭網袋を積載した生物脱臭床を作り、支持板部には下方から供給される臭気ガスを通過させるために多数の通気孔を設け、最上段の生物脱臭床の上部には下方に向けて散水する散水手段を設けたものである。
そして、支持板部の少なくとも周辺部分を中央に向けて下り勾配に形成したことにより、上方から散水される水分は、支持板部の周辺部分に滞留することなく、多数の通気孔を通じて下段の生物脱臭床から滴下するから、部分的に水分過多になることがない。従って、生物脱臭床の全体が脱臭効果に寄与する上、部分的に腐敗することもないので、保守期間の間隔が短くなるおそれもなくなる。
特開2007−203149号公報
しかしながら、上記従来技術によると、保守期間の間隔が短くなるおそれはないもののいつかは生物脱臭床の交換をしなければならず、その際には、生物脱臭槽内周面に固定している支持板部を取り外す作業が必要であるが、この作業を各段について全て行うためには、最上段の支持板部上にある生物脱臭床を除去してから支持板部を撤去し、以下同様にして上方から順次撤去して行かねばならない。生物脱臭槽の深さが深い場合には作業が特に困難となる欠点がある。また、撤去後に、新たな生物脱臭床を各段の支持板部に載置して行く際には、前述とは逆に最下段の支持板部を槽の下方に取付けた後に生物脱臭床を積層してから、下から2段目の支持板部を取付けて同様の操作を繰り返し行わなければならず、槽の深さが深い場合には、作業能率が著しく低下するという問題点がある。
更に又、上記構造のために、上段の支持板部の生物脱臭床内の生物脱臭材には脱臭余力があるにも拘わらず下段の脱臭余力のない生物脱臭材との交換が容易にできないという問題点がある。更に、生物脱臭材は袋詰めしなければならないので、手数と費用が嵩むのに加えて、袋によって生物脱臭材と空気との接触が希薄になって生物脱臭材の再生能力が劣るという問題点がある。
この発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その手段とするところは、請求項1においては、四角筒の下部に微生物担体多孔質体を載置する通気床が配置されるコンテナ体と、該コンテナ体を縦方向に気密的に着脱自在に複数個段積みしたものの下方に落下する水を集水する循環水槽と、最上段の前記コンテナ体の上方から前記循環水槽に溜まった水をくみ上げて散水する散水装置と、前記循環水槽の水面と前記コンテナ体の最下段の通気床との間に形成される空間内に畜産動物排泄物、畜産副産物等の悪臭を含む浄化すべき空気を供給する空気供給装置と、を具備することを特徴としたことにある。
請求項2においては、前記コンテナ体は、四角筒からなるコンテナと、該コンテナの下部に着脱自在な四角筒台座であって上げ底の通気床を有するパレットと、を具備してなることを特徴としたことにある。
請求項3においては、前記パレットは、前記四角筒台座の少なくとも1つの相対向する1対の台座板面に開閉自在な蓋部材を有する差し込み穴を形成したことを特徴としたところにある。
請求項4においては、前記コンテナには吊り上げ部材が設けられていることを特徴とするところにある。
請求項5においては、前記微生物担体多孔質体がガラス材を焼成して発泡させたガラス発泡材であることを特徴とするところにある。
請求項1の発明によると、複数個のコンテナ体が、縦方向に着脱自在に段積みされているので、コンテナ体を一つずつ取り外しすることができ、従って、複数段のコンテナ体の上下方向や横方向の位置を置き換えることが可能となる。これによって、下段のコンテナ体の通気床に載置している微生物担体多孔質体に、長期間の使用によって送られて来た浄化すべき空気の中に含まれている塵埃が表面に付着して浄化能力が低下した場合であっても、上段の位置にあるコンテナ体と上下方向に交換移動することにより、再度消臭能力が高まる。同様に、空気供給装置の空気の排出口付近に位置するために高濃度の臭気に常時さらされて活性力が弱くなったり、塵埃が付着した微生物担体多孔質体についても、コンテナ体の平面方向の位置を置き換えることによって、再活性化することが出来る。また、コンテナ体の外形状が四角筒であるために、上下方向に段積した場合は勿論のこと、左右前後方向の平面方向に並べた場合にも、隣接するコンテナ体の間に隙間が生じないので、下方から上昇する洗浄すべき空気の漏れがなく、周囲の環境を良好に保つことができる。
請求項2の発明によると、コンテナ体は着脱自在なコンテナとパレットからなっているので、コンテナ体内部に詰め込まれている微生物担体多孔質体を交換する際には、四角筒からなるコンテナの下部と四角台座のパレットとの連結を外してから、コンテナのみを重機等により持ち上げれば、上げ底を構成するパレットの四角台座の上方に固定されている通気床からその周囲に零れ落ち、通気床上面に残ったものはパレットを傾けるだけでよいので、排出が簡単となる。また、通気床は上げ底であるので、上下に隣接する2つのコンテナ体の間に空気層が生じて微生物担体多孔質体の表面に付着している微生物が恒常的に空気に触れるので活性化し易くなり、浄化効果が向上する。加えて、微生物担体多孔質体を袋に入れる必要がないので、新たな微生物担体多孔質体を詰め込む際には、地上でパレットにコンテナを載せて固定してから、その内部にバラで入れるだけで良いので作業は簡単である。詰め込み後は、重機で持ち上げて段積することが出来るので、この作業も簡単である。
請求項3の発明によると、パレットの四角筒台座の相対向する少なくとも1対の台座板面には開閉自在な蓋部材を有する差し込み穴を有しているので、重機としてフォークリフトを用いてコンテナ体を持ち上げる際には、この差し込み穴の蓋部材を開けてフォークを差し込んで持ち上げられるので、作業が簡単である。不使用時には、蓋部材で差し込み穴を閉めて内部を上方へ移動する浄化すべき空気の漏れを防ぐことが出来る。更に、この蓋部材をフォークを差し込み穴に差し込むと閉方向への付勢力に抗して開き、引き出すと弾性力により又は自重により閉まる構成とすれば、より作業能率が向上する。この差し込み穴は、パレットの1対の台座板面にあればよいが、2対の台座板面にあれば、2方向からの作業も可能となるのでより便利である。更に、いずれの方向から押しても常時閉方向へ付勢される蓋部材の構成とすれば、4方向からの差し込み穴への挿入が可能となり、作業能率が一層向上する。
請求項4の発明によると、コンテナに吊り上げ部材があるので、この吊り上げ部材に重機を用いてコンテナ体やコンテナを持ち上げることが出来る。これにより、微生物担体多孔質体を排出時にコンテナ体を傾ける際や、コンテナとパレットの連結固定を外してからコンテナを吊り上げて微生物担体多孔質体を取出す時、あるいは取出し後に再度取付ける場合のように、コンテナとパレットを着脱する際に、コンテナを重機等により持ち上げ易くなり、作業能率が向上する。
請求項5の発明によると、微生物担体多孔質体がガラス発泡材であるので、安価なガラス材を使用したり、廃ガラスを使用することにより、製作が容易で廉価な多孔質材を提供することが出来る。
畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置例の全体外観斜視図 図1の中央横方向縦断面図 コンテナ体の斜視図 コンテナ体の分解斜視図で、(a)はコンテナ、(b)はパレット、(c)は連結金具、 (d)は固定具 コンテナとパレットとの連結金具による連結状態の断面説明図 コンテナとパレットの固定具を使用しない連結状態を示す説明斜視図 パレットの差し込み穴と開閉蓋の断面説明図 パレットの差し込み穴と開閉蓋の他の実施例の断面説明図 パレットの差し込み穴にフォークリフトのフォークを差し込んだ説明図 コンテナ体の配置図 コンテナ体の配置替え後の配置例図
この発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態の畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置1は、図1〜図4に示すように、微生物担体多孔質体Aを収納する通気床2が配置されるコンテナ体3と、該コンテナ体3を着脱自在に複数個段積みしたものの下方に位置して上方から落下する水を受ける循環水槽4と、最上段の前記コンテナ体3の上方から前記循環水槽4に溜まった水Hをくみ上げて散水する散水装置5と、前記循環水槽4の水面と前記コンテナ体3の最下段の通気床2との間に形成される空間B内に浄化すべき空気を供給する空気供給装置6と、を主な構成要件としている。
前記コンテナ体3は、図3に示すように、四角筒のコンテナ7と、その下方に連結固定される同じ四角筒のパレット8からなる。四角筒の断面形状が正方形の場合には、段積する時や前後左右に配置換えする場合にコンテナ体3の向きを考慮しなくても良くなるので、作業能率が向上する利点があるが、その利点に勝る効果が生じる場合には、長方形状、菱形形状になっても差支えがない。四角筒以外の形状の場合には、配置換えの作業能率を維持しつつ且つ設備施設を安価にしつつ横方向に隣接するコンテナ体3の隙間をなくすようにすることができれば他の形状のものでも良い。コンテナ7の四角筒の4周面板9は、硬質合成樹脂、鋼板などの気密性と強度を有する部材が好適に使用される。なお、横方向への並べがなく縦方向の段積のみの場合には、横方向の隙間が発生しないのでその外形状は問われない。
このコンテナ7の上方の4周面板9の内面の内の相対向する少なくとも1対の2内面の上方には、図4,5に示すように、上方へ突出する回動自在な吊り上げ部材10が設けられているので、コンテナ体3やコンテナ7を移動させる際には、この吊り上げ部材10に重機の引掛け部、例えば、フォークリフトFの時にはフォークDを差し込んで持ち上げて移動させることが出来る。4つの周面板9の内面全てにこの吊り上げ部材10を設けた場合には、4方向のいずれの方向からでも重機を使用できるようになるので、作業能率が向上する。吊り上げ部材10は上記実施例に限らずに、例えば重機としての小型クレーンのフックと係合する引掛け部を内面に設けるなど、種々の公知のものが適用できるが、周面板9の外側に設ける場合には、隣接のコンテナ7の周面板9との間に隙間が生じないようにする工夫が必要である。なお、重機としては、他にホイールローダー、フロントローダーなどを好適に使用できる。
また、コンテナ7の4隅の上方には、図4(c)に示すような、段積の時に上下のコンテナ体3の位置ずれを防止するための連結部材11が使用される。この連結部材11は、交差する2つの周面板9の交差点付近上方に被さるL字型の嵌着笠12と、その交差部の外側に直立したL字型の位置決め板13とからなり、下方に位置するコンテナ7の4隅にこの連結部材11の嵌着笠12を被せて取付けてから、その上方にコンテナ体3の下方の4隅を合わせて載せるだけで横ずれしないように段積できるので、作業が簡単である。この連結部材11の各部材の肉厚が厚いと周面板9の外側への張出しが大きくなって、隣接のコンテナ体3との間に隙間が出来るので、強度のある材質で薄いものが望ましい。
また、この連結部材11に代えて、図6に示すように、2つの周面板9が交差する4隅の外側上方に周面板9の肉厚より薄いL字型の係止板14を立てて固定し、上方のコンテナ体3の下方の4隅には、この4つの係止板14内に全て嵌合するようにL字型の切欠き部15を形成するようにしても良い。なお、重ね合わせた上下のコンテナ体3の間に隙間が生じると、コンテナ体3の内部を上昇中の浄化すべき空気が漏れ悪臭を発散させる恐れがあるので、気密状態を維持できるように、パッキンを周面板9の上下の端部に設けることが望ましい。
コンテナ体3を構成するコンテナ7の下方とパレット8の上方との固定は、図3、図4(d)に示すように、コンテナ7の周面板9の4隅の下方に設けた連結孔16とパレット8の四角筒を構成する4つの台座面板17の4隅の上方に設けた連結孔16にそれぞれ貫入できる先端形状を有するコの字形状の固定具18を用いて着脱自在に連結する。この場合においても、固定具18が台座面板17の外側へ突出しないように、周面板9や台座面板17に固定具18が挿入できる縦溝を形成しておくのが望ましい。コンテナ7とパレット8の固定は、上記以外の公知手段によって着脱自在に固定しても良いのは勿論である。
又、パレット8の少なくとも相対向する1対の台座面板17には、台座面板17の内外を貫通する差し込み穴19が形成されており、且つ、この差し込み穴19には開閉自在に閉じる蓋部材20が設けられている。この蓋部材20は、図7に示すように、ばね等の弾性体21によって常時閉方向に付勢されて差し込み穴19を塞いで、内部を上昇通過する浄化すべき空気が漏れないようにしている。弾性体21の取付は、図7に示すように、蝶番によって回転自在に固定した蓋部材20の上方で台座面板17の外側に張り出さないように設けられれば良い。又、図8に示すように、蓋部材20の丸みを帯びた上面の真ん中を蝶番などによって差し込み穴19内の上部に回転自在に固定して、その両端を差し込み穴19の両側に固定した長いコイルばね22などの弾力性のある部材で当該蓋部材20を両面から締め付けるようにして巻いた構成として、蓋部材20を例えばフォークリフトFのフォークDで内外のいずれの方向へ押しても常に閉方向へ付勢された構成のものであっても良い。図7の蓋部材20は、一対の台座面板17の差し込み穴19に取り付けられ、重機としてフォークリフトFのフォークDを差し込む場合のように、一方向から差し込まれた部材によって開き、抜き出すことによって自動的に閉まる機構となっている。しかし、もう一対の台座面板17に同じ差し込み穴19と蓋部材20を設ければ2方向からの重機による作業が出来る。前述した図8の蓋部材20は、双方向からの差し込みにも対応できるので、台座面板17の全てに、即ち、4つの台座面板17にそれぞれ差し込み穴19と蓋部材20を設けた場合には、どの方向からの差し込みにも対応でき、重機による作業能率が向上する。差し込み穴19は、この例では各台座面板17に1つずつであるが、例えばフォークDの数と同じ2つ或いはそれ以上設けても良い。
差し込み穴19への蓋部材20の取付は、上記のように弾性体21、22を使用するものに限らず、例えば、差し込み穴19の天井に蓋部材20を回転自在に吊下げておき、差し込み穴19の下面に磁石を取付けて、蓋部材20の下面に取り付けた磁石と引合うようにしておいても良い。この場合には、蓋部材20をフォークDで押すと双方の磁石の引合う力に打ち勝って吊下げられている蓋部材20は吊下げられている部位を中心に回転して差し込み穴19を開け、フォークDを引っ込めると蓋部材20は自重で下方へ回転して差し込み穴19を塞ぐと共に双方の磁石が引合って施錠した状態になるので、風力や振動等によっても開かず、コンテナ体3の内部を通過する浄化すべき空気に含まれる悪臭の漏れを防ぐことが出来る。
パレット8の上方には、図2,図4などにおいて示すように、微生物担体多孔質体Aを載置する網目などの通気孔を有する通気床2が設けられている。この通気床2の取付位置は、パレット8の台座面板17の内側の最上部に設けられているが、中間付近であっても良い。最上部に設けられた場合には、微生物担体多孔質体Aを排出し易くなる。又、台座面板17の下部とこの通気床2の間の空間に空気層を形成するので、上段のコンテナ体3の微生物担体多孔質体Aの下方と下段のコンテナ体3の微生物担体多孔質体Aの上方がこの空気層にとくに良く触れて、微生物担体多孔質体Aの表面に付着している微生物を活性化する役割を果たす。網目などの通気孔の大きさは、微生物担体多孔質体Aが抜け落ちない程度であればよく、又、その材質も特に限定されるものではない。段積みした際にパレット体3の下部であるパレット8の台座面板17の下面とコンテナ7の上面との間に隙間が出来ると浄化すべき空気が漏れるので、パッキンを設けるなどして気密状態を保てるようにしている。なお、コンテナ体3の横方向に隣接する隙間からの浄化すべき空気の漏れを防止するために、コンテナ7の周面板9やパレット8の台座面板17の外側面にもパッキン材或いはこれに代わる部材を用いたり、漏れ防止構造を形成しても良い。
循環水槽4は、この実施形態においては、地上のコンクリート構造物とし、その上方にコンテナ体3を載置するコンテナ体支持枠24を構築したものとした。このように上方に前記のコンテナ体3の段積した集合体が載置される場合には、丈夫な構造物であることが必要である。循環水槽4の深さは、常時貯留する水位より少し高くして、最下段のコンテナ体3の下面である通気床2と循環水槽4に貯留されている水面の間に空間Bを形成し、空気供給装置6より循環水槽4の上方へ供給された畜産動物排泄物、畜産副産物等の悪臭を含む浄化すべき空気の空気層ができるようにしている。この空気供給装置6は、図1に示すように、豚、牛、馬、羊、鶏等の畜産動物の飼育場またはその堆肥化施設、肥料・飼料工場等Cにその吸引口を向けている吸引管25の途中に吸引ブロアー26を介在させて、吸引口から吸い込んだ畜産動物排泄物、畜産副産物等の悪臭を含んだ浄化すべき空気を前記の循環水槽4の水面上の空間Bへと送り込むものである。
又、循環水槽4には、該槽4内に貯留する水Hをポンプ27を途中に具備した循環水配管28を経由して、段積されている最上段のコンテナ体3の上方からその内部にある微生物担体多孔質体Aに散水する散水装置5が設けられている。散水は、最上段から露出している微生物担体多孔質体Aに出来るだけ均一に出来るように、循環水配管28の先端部分に散水穴を設けている。散水するための水Hは、この実施形態においては、水の有効利用を図るために、散水して流下して最下段のコンテナ体3から落下した水Hが溜まっている循環水槽4のものを循環させて利用している。
この発明の実施形態で使用する微生物担体多孔質体Aは、表面形状が多数の凹凸形状を有している部材であれば特に限定されるものではなく、セラミック、スポンジ、不織布等であっても良いが、ガラス発泡材を用いれば、製作が容易で且つ安価であるので好適に利用できる。このガラス発泡材は、廃ガラスなどのガラス材を900〜1000℃で焼成して発泡させたものであり、表面に無数の窪みを生じているので、この窪みに空気浄化微生物を膜状に付着させて空気との接触面積を増大させることが出来る結果、浄化作用を効率的に行うことが出来る。
上記構成からなるこの発明の実施形態の使用について説明する。使用開始準備として、まず、循環水槽4に所定量の水Hを貯めておく。そして、それぞれのコンテナ体3の内部に微生物担体多孔質体Aを所定高さまで詰め込んだものを、循環水槽4の上方のコンテナ体支持枠24上に段積して行く。この微生物担体多孔質体Aは、袋詰めしないものをバラで使用することが出来る。この段積の際に、重機としてフォークリフトFを使用する場合には、図9に示すように、そのフォークDを矢符イ方向へ押込んで差し込み穴19を閉じている蓋部材20を矢符ロ方向に回動させて開けて更に内部へ差し込み、向い側の蓋部材20も押して矢符ハ方向に回動させて開ける。この時点で、2つの台座面板17の差し込み穴19に掛かるようにしてから矢符ニ方向に持ち上げて所定位置まで移動して順次段積して行く。段積した後は、フォークDを差し込み穴19から引抜くだけで良い。蓋部材20は、弾性体21の付勢力により閉まるので、内部を上昇する浄化すべき空気が漏れ出ることはない。コンテナ体3を段積する時は、まず1段目を循環水槽4のコンテナ体支持枠24上に水平方向に隙間なく並べてから、次に2段目、3段目と順次同様に水平方向に並べ且つ上下方向に隙間なく並べて浄化する空気が上昇する際に漏れないようにする。フォークリフトF以外の重機を使用する場合には、差し込み穴19に例えばクレーンのフックを引掛けるなどして持ち挙げても良い。或いは、軽くて低い位置の時は棒を差し込んで持ち上げることも可能である。或いは、差し込み穴19に代えて、コンテナ7の相向かう内面の吊り上げ部材10を上方へ上げてここにフォークリフトFのフォークDなどを挿通して持ち上げても良い。このように段積したコンテナ体3は野ざらしにするよりも、屋根のある状態で運転する方が、雨水が流入して循環水槽4から水が漏れだすことを防ぐことが出来るので好ましい。
以上のような準備が整ってから、図1、図2に示すように、散水装置5のポンプ27を駆動して循環水配管28から散水するなどして湿らせてから、汚泥を含んだ水を最上段のコンテナ体3内の微生物担体多孔質体Aの上方から散水して、微生物担体多孔質体Aの表面に汚泥に含まれる微生物を付着させる。この汚泥は汚水処理場にある汚泥を用いることが出来るので、微生物の種類などを特定することは別段必要ない。
電源を入れて、空気供給装置6の吸引ブロアー26を駆動し、吸引管25を通じて悪臭を含んだ空気を循環水槽4の水面と最下段のコンテナ体3の通気床2の間に生じている空間B内に送り込むと同時に、散水装置5のポンプ27を駆動して、循環水槽4内の水を最上段のコンテナ体3の上方から循環水配管28に先端部分の散水孔から散水する。この散水は常時行う必要がなく、1時間当り数分から10分程度間欠的に行い微生物が乾燥して活性化を失わない程度に行えばよい。そして、送り込まれた浄化すべき空気Eは、最下段のコンテナ体3の下方の通気床2から入って微生物担体多孔質体Aの表面に付着している微生物と接触して生物学的反応によって消臭なされながらその上方から出て、2段目のコンテナ体3の通気床2の下面の空気層を通って、2段目の微生物担体多孔質体Aの間に入り、ここでもその表面に付着している微生物と接触して更に消臭されながら、同様に下から3段目のコンテナ体3との間の空気層を通って該3段目の微生物担体多孔質体Aの表面に付着している微生物によって消臭されて上方から大気へ放出されてゆく。この段階では、付着している微生物が悪臭の成分であるアンモニア、硫化水素、メチルメルカプタン、硫化メチル、二硫化メチルなどと反応して消臭され、ほとんど臭いのないきれいな空気となっている。各段のコンテナ体3の間に形成されている空気層によって、微生物担体多孔質体Aに付着している微生物は常時酸素と接触できる状態となっているので、活性化を維持でき、消臭効果を高める大きな要因になっている。なお、循環水槽4は必ずしもコンテナ体3の下方に位置しなくても、コンテナ体3の下方で集められた水を樋などで受けたものを取水するものであっても良い。
以上のようにして、長時間の運転を続けた結果、下部のコンテナ体3にある微生物担体多孔質体Aには送り込まれた空気中に含まれる塵埃が付着し易い。特に吸引管25の排出口付近にある微生物担体多孔質体Aはその傾向が強い。そこで微生物による悪臭除去能力が低下してきた場合には、直ぐに微生物担体多孔質体Aを交換することなく、まず、コンテナ体3の配置替えを行う。この場合には、例えば、図1、図10のように、縦3段積、横5列、奥行き2列配置で運転してきた場合には、図11に示すように、最上段のコンテナ体3、中、最下段のコンテナ体3と上下方向或いは横方向に入れ替え、又、吸引管25の排出口付近に位置する縦一列のコンテナ体3と、該排出口と最も遠い位置にある反対側の縦一列のコンテナ体3についても位置を交換し、微生物担体多孔質体Aの消臭能力の維持に努める。なお、奥行きの2列は大きな影響がないのでそのままでも良いが、手前と奥とを交互に置き換えても良い。このような位置の交換の際には、前述したように、重機等を用いて吊り上げて循環水槽4の上方から一旦取り外して地上に置いてから、再度、積み替えることが出来る。このコンテナ体3の位置替えは、臭気濃度にもよるが、1〜2年に1回程度で良い。
コンテナ体3の配置換えを行ったものの、悪臭除去効率が低下した場合には、コンテナ体3内の微生物担体多孔質体Aを新しいものと交換する。この場合には、前述したように、フォークリフトFのフォークDを用いてコンテナ体3を1個ずつ取り外して地上に置いて、コンテナ7とパレット8を連結固定している固定具18を取り外してから、コンテナ7の2つの吊り上げ部材10を上方へ回転させてフォークリフトFのフォークDを差し込んで持ち上げる。すると、パレット8の通気床2上の微生物担体多孔質体Aは周囲の囲いがなくなるので、パレット8の周りに散らばって落下する。この状態で、パレット8の差し込み穴19にフォークを差し込んでパレット8を傾けると、残余の微生物担体多孔質体Aも通気床2上から落下してすべての使用済みの微生物担体多孔質体Aはコンテナ体3から排出出来る。そして、再び、フォークリフトFのフォークDをコンテナ7の2つの吊り上げ部材10に差し込んで持ち上げて、通気床2の上に置き、固定具18で連結固定してから、コンテナ7の内部に微生物担体多孔質体Aをそのままの状態で所定量挿入する。このような作業をすべてのコンテナ体3に施したのちに、循環水槽4のコンテナ体支持枠24上に、コンテナ体3を並べて載置して行く。この載置の仕方は先に述べたのと同じであるので、説明を省略する。
コンテナ7とパレット8が一体となっている状態のコンテナ体3の場合には、微生物担体多孔質体Aの排出は、重量のあるコンテナ体3を重機を用いて深く傾ける作業が必要となる。
この発明は豚、牛、馬、羊、鶏などの畜産動物の飼育場、堆肥化施設、肥料・飼料工場、畜産農家、牧場などで有効に利用される。又、畜産動物排泄物、畜産副産物等の悪臭のみならず他の種類の脱臭装置としても活用できる。更に、生ゴミ等の各種の悪臭発生源の周囲の空気の浄化にも活用できる。
1 畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置
2 通気床
3 コンテナ体
4 循環水槽
5 散水装置
6 空気供給装置
7 コンテナ
8 パレット
9 周面板
10 吊り上げ部材
11 連結部材
17 台座面板
19 差し込み穴
20 蓋部材
A 微生物担体多孔質体

Claims (5)

  1. 四角筒の下部に微生物担体多孔質体を戴置する通気床が配置されるコンテナ体と、該コンテナ体を縦方向に気密的に着脱自在に複類個段積みしたものの下方に落下する水を集水する循環水槽と、最上段の前記コンテナ体の上方から前記循環水槽に溜まった水をくみ上げて散水する散水装置と、前記循環水槽の水面と前記コンテナ体の最下段の通気床との間に形成される空間内に畜産動物排泄物、畜産副産物等の悪臭を含む浄化すべき空気を供給する空気供給装置と、を具備することを特徴とする畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置。
  2. 前記コンテナ体は、四角筒からなるコンテナと、該コンテナの下部に着脱自在な四角筒台座であって上げ底の通気床を有するパレットと、を具備してなることを特徴とする請求項1記載の畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置。
  3. 前記パレットは、前記四角筒台座の少なくとも1つの相対向する1対の台座板面に開閉自在な蓋部材を有する差し込み穴を形成したことを特徴とする特許請求の範囲第1又は2項記載の畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置。
  4. 前記コンテナ体には吊り上げ部材が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置。
  5. 前記微生物担体多孔質体がガラス材を焼成して発泡させたガラス発泡材であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の畜産動物排泄物、畜産副産物等の脱臭装置。
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