JP2014004197A - 中留 - Google Patents

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Abstract

【課題】装身具を腕に装着した状態で装身具の長さを調整できるようにする。
【解決手段】留金10は、腕時計(不図示)の一方の時計バンドBND−A及び他方の時計バンドBND−Aと共に帯状の装身具をなす。留金10では、ロックピース15−kの押部33−kが付勢方向と逆方向に距離D11だけ動いたときにフック部32−kによるロックピン78の挟持が解除される。また、ロックピース15−kの押部33−kが逆方向に距離D12だけ動いたときにロックピース15−kの凸部34−kと長孔52−kの凹部53−k,54−kとの係合が解除される。
【選択図】図1

Description

この発明は、三つ折れプッシュ式の装身具の中留に関する。
この種の中留に関わる技術を開示した文献として、特許文献1がある。同文献に開示された装身具は、腕時計の一方の時計バンドと、他方の時計バンドと、中折れ部材と、中留機構とから構成されている。この装身具の中折れ部材は、2枚の板を回動自在に連結したものである。中折れ部材における一方の板にはロックピンが植設されている。中留機構は、プッシュボタン保持部材と、お互いの一端部の係合部同士を対向させるようにしてプッシュボタン保持部材内に収められた一対のプッシュボタンと、このプッシュボタンに付勢力を与えるスプリングと、スプリングの付勢方向の直交方向に摺動し得るように支持されたスライド板とを有する。この中留機構では、スライド板にその上下を貫く開口があり、この開口の内縁にラチェット歯が設けられている。また、プッシュボタンの係合部からは係合突起が起立している。また、腕時計における一方の時計バンドの先端部が中折れ部材におけるロックピンの付いていない方の板の端部に連結されており、腕時計における他方の時計バンドの先端部がスライド板の前端部に連結されている。この中留機構では、プッシュボタンを内側に押し込んでいない状態で中折れ部材における2枚の板を折り畳むと、その一方の板上のロックピンがプッシュボタン保持部材内におけるプッシュボタンの係合部間の隙間に進入してそのまま係合部間に挟持され、プッシュボタンを内側に押し込むとその挟持が解除される。また、プッシュボタンを内側に押し込んでいない状態では、プッシュボタンの係合突起とスライド板のラチェット歯が係合し合ってスライド板の摺動が規制され、プッシュボタンを内側に押し込むと係合突起とラチェット歯が係合しなくなってスライド板の摺動の規制が解除される。この中留機構では、このプッシュボタンを内側に押し込んだ状態におけるスライド板の摺動により、装身具自体の長さを調整することができる。
特許第3710872号公報
しかしながら、特許文献1の技術の場合、プッシュボタンを押しこむと係合突起とラチェット歯の係合が解除されてしまうため、装身具を腕から外すときにそれ自体の長さが変化してしまい易いという問題があった。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、装身具自体の長さを保ったままでの腕への着脱を容易に行えるような技術的手段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、空洞をその両側に開口ができるようにして囲む複数個の壁部からなるハウジングであって、前記空洞を挟んで上下に対向する2つの壁部のうち少なくとも下側の壁部に孔が設けられたハウジングと、一端部にフック部を有するとともに他端部に押部とこの押部から凸んだ凸部とを有する2つのロックピースであって、各々のフック部が前記空洞内における前記下側の壁の孔の真上の位置を挟んで対向するとともに各々の押部が前記各開口から露出するように前記空洞内に収められた2つのロックピースと、前記2つのロックピースが前記空洞外に広がる方向を付勢力の作用方向とし、この作用方向に前記2つのロックピースを付勢する付勢部材と、前記2つのロックピースの押部が基準位置よりも外に広がらないように前記空洞内における前記2つのロックピースの前記作用方向への移動を規制する規制部材と、前記2つのロックピースにおける前記開口から露出した部分が挿通される長孔であって当該長孔の内縁の複数の箇所が凹部として切り欠かれた長孔を有する2つの側壁部とこれら2つの側壁部の上縁の間に介在する壁部とからなるアジャスタであって、前記2つのロックピースの凸部が前記長孔の各凹部のいずれとも係合していないときに当該アジャスタが前記2つのロックピース上を摺動し前記凸部が前記長孔の各凹部のいずれかと係合しているときに前記摺動が規制されるようにして前記ハウジングを覆うアジャスタと、一方の板が前記ハウジングの端部に回動自在に連結された2枚の板からなる中折れ部材であって、一方の板上に当該板を前記ハウジングと当接するまで動かしたときに前記下側の壁部の孔から前記2つのロックピースのフック部間に進入してこれらに挟持されるロックピンが設けられている中折れ部材とを具備し、前記2つのロックピースの押部が前記作用方向と逆方向に第1の距離だけ動いたときに前記フック部による前記ロックピンの挟持が解除され、前記2つのロックピースの押部が前記基準位置から前記逆方向に前記第1の距離よりも長い第2の距離だけ動いたときに前記2つのロックピースの凸部と前記長孔の凹部との係合が解除されるように構成されていることを特徴とする中留を提供する。
本発明によると、2つのロックピースの押部が付勢力の作用方向と逆方向に第1の距離だけ動いたときにフック部によるロックピンの挟持が解除され、2つのロックピースの押部が基準位置から付勢力の作用方向と逆方向に第2の距離だけ動いたときに2つのロックピースの凸部と長孔の凹部との係合が解除される。よって、本発明によると、装身具自体の長さを保ったままでの腕への着脱を容易に行うことができる。
本発明の一実施形態である中留の斜視図である。 図1を矢印A方向から視た図である。 図1を矢印B方向から視た図である。 図1に示す中留の分解状態の斜視図である。 同中留のハウジングユニットの分解状態の斜視図である。 同中留のハウジングの側面図および下面図である。 同中留のロックピースの側面図および下面図である。 同中留のロックピースの押部の位置とそれらのフック部の内縁間の距離との関係を示す図である。 同中留のロックピースの押部の位置とそれらのフック部の内縁間の距離との関係を示す図である。 同中留のロックピースの凸部の位置とアジャスタの摺動との関係を示す図である。 同中留のロックピースの凸部の位置とアジャスタの摺動との関係を示す図である。 同中留のフロントカバーの上面図及び断面図である。 同中留におけるプレートとフロントカバーの上壁部との関係を示す図である。 同中留における半径差D11と幅D12との関係を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態である中留10の斜視図である。図2は、図1を矢印A方向から視た図である。図3は、図1を矢印B方向から視た図である。図4は、中留10の分解状態の斜視図である。この中留10は、腕時計(不図示)の一方の時計バンドBND−A(不図示)及び他方の時計バンドBND−B(不図示)と共に帯状の装身具をなすものである。この中留10は、ハウジングユニット11と、フロントカバー12と、中折れ部材13とを有する。
図5は、ハウジングユニット11の分解状態の斜視図である。ハウジングユニット11は、ハウジング14、ロックピース15−k(k=1,2)、スプリング16−k(k=1,2)、ネジ17−k(k=1,2)、アジャスタ18、及びプレート19の各部材を一体化したものである。このハウジングユニット11のハウジング14は、ロックピース15−k(k=1,2)とスプリング16−k(k=1,2)を収容する筐体としての役割を果たす。図6(A)は、ハウジング14の側面図である。図6(B)は、図6(A)のハウジング14を矢印C方向から見た図である。図6(A)及び図6(B)に示すように、ハウジング14は、偏平な略直方体状の空洞CVをその側方に開口21−k(k=1,2)ができるようにして囲む壁部22,23,24,25,26からなる。壁部22,23,24,25,26のうち壁部22と壁部23及び24は空洞CVを挟んで上下に対向している。壁部23と壁部24の間には隙間があいている。壁部25及び壁部26は空洞CVを挟んで前後に対向している。壁部26における開口21−k(k=1,2)の裏側にあたる部分には凸部27−k(k=1,2)が設けられている。凸部27−k(k=1,2)には孔28−k(k=1,2)が穿設されている。壁部22の中央には孔100が穿設されている。壁部23及び24における孔100の真下の位置は略半円状に切り欠かれており、この壁部23及び24の切欠部分の内縁が孔101を形成している。壁部23における開口21−1の側の端部から反対側の端部に向かって距離D1(例えば、D1=6.10mm)だけ離れた位置にはネジ穴31−1が設けられている。壁部24における開口21−2の側の端部から反対側の端部に向かって距離D1だけ離れた位置にはネジ穴31−2が設けられている。
ロックピース15−k(k=1,2)は手指による押し込み操作を行う操作子としての役割を果たす。図7(A)は、ロックピース15−kの側面図である。図7(B)は、図7(A)のロックピース15−kを矢印D方向から見た図である。図7(A)及び図7(B)に示すように、ロックピース15−kは、一端部におけるフック部32−kと他端部における押部33−k及びこの押部33−kから凸んだ凸部34−kとからなる。押部33−kは、壁部22及び壁部23,24間よりも僅かに小さい縦幅H2(例えば、H2=1.00mm)と、壁部25及び26間よりも僅かに小さい横幅W2(例えば、W2=7.50mm)と、奥行幅D2(例えば、D2=5.80mm)とを持った薄板状をなしている。押部33−kにおける幅D2方向に対向する端面35−k,36−kのうちの端面35−kは外側に向かって湾曲している。押部33−kにおける幅W2方向に対向する端面37−k,38−kのうちの端面37−kと端面36−kとの交差位置における幅W3(例えば、W3=1.25mm)×幅D3(例えば、D3=1.00mm)の寸法を持った部分は切り欠かれている。この押部33−kの切欠き部分における2つの切欠き面39−k及び40−kは略L字状に交差している。凸部34−kは、押部33−kにおける縦幅H2方向に対向する端面45−k,46−kのほぼ中央における幅W4(例えば、W4=1.30mm)×幅D4(例えば、D4=2.50mm)の寸法を持った矩形状の領域を端面45−kから端面46−kの側に縦幅H4(例えば、H4=0.50mm)だけ押し出したものである。フック部32−kは、略J字状をなしている。フック部32−kは、縦幅H2、横幅W5(例えば、W5=5.15mm)、及び奥行幅D5(例えば、D5=7.20mm)の寸法を有している。フック部32−kは、押部33−kの端面36−kにおける端面38−kよりも幅W6(例えば、W6=1.25mm)だけ離れた点とこの点からさらに幅W7(例えば、W7=1.10mm)だけ離れた点との間の部分を基端として幅D5方向に直進し、その直進した先が端面37−k側に屈曲している。フック部32−kの直進部分における端面36−kから幅D8(例えば、D8=3.80mm)だけ離れた点とこの点からさらに幅D9(例えば、D9=1.20mm)だけ離れた点との間の部分は端面38−k側に凸んでいる。この凸んだ部分における幅D9方向に対向する端面41−k,42−kは押部33−kの端面36−kと平行になっている。フック部32−kの屈曲部分における端面36−k側に臨む内縁43−kは円弧状をなしている。
ロックピース15−k(k=1,2)は、各々のフック部32−kがハウジング14の空洞CV内における壁部23及び24の孔100の真上の位置を挟んで対向するとともに各々の押部33−kが開口21−kから露出するようにして空洞CV内に収められている。より具体的に説明すると、図8に示すように、空洞CV内におけるロックピース15−1の押部33−1は孔101よりも開口21−1側にあり、この開口21−1から押部33−1の一部が露出している。ロックピース15−2の押部33−2は孔101よりも開口21−2側にあり、この開口21−2から押部33−2の一部が露出している。ロックピース15−1のフック部32−1は孔101の壁部26側から孔101の開口21−1側に回り込んでいる。ロックピース15−1のフック部32−1の内縁43−1は孔101の中心Oを向いている。ロックピース15−2のフック部32−2は孔101の壁部25側から孔101の開口21−2側に回り込んでいる。ロックピース15−2のフック部32−2の内縁43−2は孔101の中心Oを向いている。
ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)の端面45−k(k=1,2)は壁部22を摺動し得る程度の弱い摩擦力を持って壁部22に接している。ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)の端面46−k(k=1,2)は壁部23,24を摺動し得る程度の弱い摩擦力を持って壁部23,24に接している。ロックピース15−k(k=1,2)の凸部34−k(k=1,2)は幅W4を有している。この凸部34−k(k=1,2)は壁部23,24間を摺動し得るようになっている。
ロックピース15−1の押部33−1の端面39−1とロックピース15−2のフック部32−2の端面41−2との間には付勢部材たるスプリング16−1が介挿されている。ロックピース15−2の押部33−2の端面39−2とロックピース15−1のフック部32−1の端面41−1との間には付勢部材たるスプリング16−2が介挿されている。スプリング16−k(k=1,2)は、ロックピース15−k(k=1,2)が空洞CV外に広がる方向を付勢力の作用方向Eとし、この作用方向Eにロックピース15−k(k=1,2)を付勢する役割を果たす。
壁部23のネジ穴31−1(図6(B))には規制手段たるネジ17−1が累合されている。ネジ17−1の先端部は壁部23を貫いて空洞CV内に達している。壁部24のネジ穴31−2(図6(B))には規制手段たるネジ17−2が累合されている。ネジ17−2の先端部は壁部24を貫いて空洞CV内に達している。ネジ17−k(k=1,2)は、ロックピース15−k(k=1,2)の各々の押部33−kが空洞CVの開口21−kから幅D10(例えば、D10=3.10mm)だけ外に露出する位置を基準位置NPとし、押部33−k(k=1,2)がこの基準位置NPよりも外に広がらないように空洞CV内におけるロックピース15−k(k=1,2)の移動を規制する役割を果たす。
より具体的に説明すると、図8に示すように、ロックピース15−k(k=1,2)の各々の押部33−kが基準位置NPまで広げられた状態では、ロックピース15−k(k=1,2)のフック部32−k(k=1,2)の内縁43−k(k=1,2)は付勢方向Eと平行な短軸をもった略楕円状をなしている。そして、図9に示すように、ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)に付勢方向Eと逆方向E’の力が加わると、ロックピース15−k(k=1,2)はスプリング16−k(k=1,2)の付勢力に抗って移動し、空洞CV内における孔101の中心Oの位置からフック部32−kの内縁43−kまでの距離がこの移動量の分だけ広がる。
アジャスタ18は、当該中留10と時計バンドBND−A(不図示)及び時計バンドBND−A(不図示)とからなる装身具の長さを調整する調整手段としての役割を果たす。図5及び図10に示すように、アジャスタ18は、ハウジング14の開口21−k(k=1,2)と平行に延在する2つの側壁部50−k(k=1,2)とこれらの側壁部50−k(k=1,2)の上縁の間に介在する上壁部51とからなる。側壁部50−k(k=1,2)には、押部33−k(k=1,2)の縦幅H2よりも僅かに大きい縦幅H11(例えば、H11=1.10mm)と同部33−kよりも十分に長い横幅W11(例えば、W11=10.70mm)とを持った長孔52−k(k=1,2)が穿設されている。長孔52−k(k=1,2)には、ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)における開口21−k(k=1,2)から露出した部分が挿通される。長孔52−k(k=1,2)の各々の内縁には下方向に切り欠かれた凹部53−k,54−kがある。側壁部50−k(k=1,2)における後端から僅かに長孔52−kの側に離れた位置には孔55−kが穿設されている。アジャスタ18の孔55−kには時計バンドBND−A(不図示)の端部がピン201(図4)を連結軸として回動自在に連結される。アジャスタ18の上壁部51は開口56を囲む枠状をなしている。
アジャスタ18は、ロックピース15−k(k=1,2)の凸部34−k(k=1,2)が長孔52−k(k=1,2)の凹部53−k(k=1,2),54−k(k=1,2)のいずれとも係合していないときに当該アジャスタ18がロックピース(k=1,2)上を摺動し凸部34−k(k=1,2)が長孔52−k(k=1,2)の各凹部53−k(k=1,2),54−k(k=1,2)のいずれかと係合しているときにこの摺動が規制されるようにしてハウジング14を覆っている。より具体的に説明すると、図4に示すように、ロックピース15−k(k=1,2)の各々の押部33−kにおける開口21−kの外の部分は長孔52−kを通ってその外側に突出している。図10に示すように、ロックピース15−kの押部33−kが押されてその凸部34−kが側壁部50−kの内側にある間は、アジャスタ18は、その長孔52−k(k=1,2)内におけるロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)とハウジング14における側壁部50−k(k=1,2)側を向いた面をガイドとして横幅W11方向(図10の矢印Fが示す方向)に摺動し得る。図11に示すように、ロックピース15−kの押部33−kの横幅W11方向における押部33−kの凸部34−kと側壁部50−kの長孔52−kの凹部53−k(または,凹部54−k)の位置が重なっている状態において押部33−kを押す力が弱まると、ロックピース15−kが外側に動いて押部33−kの凸部34−kが凹部53−k(または,凹部54−k)に係合する。そして、凸部34−kが凹部53−k(または凹部54−k)に係合している間は、アジャスタ18の横幅W11方向(図10の矢印Fが示す方向)への摺動が規制される。
プレート19は、アジャスタ18の上壁部51の開口56より狭い横幅とこれよりも短い奥行幅とを持った矩形状をなしている。プレート19の底面は、ハウジング14の上壁部22の上面に固定されている。
フロントカバー12は、ハウジング14の開口21−k(k=1,2)に沿って延在する2つの側壁部60−k(k=1,2)とこの2つの側壁部60−k(k=1,2)の上縁の間に介在する上壁部61とからなる。図12(A)は、フロントカバー12を上から見た図である。図12(B)は、図12(A)のH−H’線断面図である。図12(C)は、図12(A)のG−G’線断面図である。図12(A)、図12(B)、図12(C)に示すように、上壁部61は僅かに湾曲している。側壁部60−k(k=1,2)には長孔62−k(k=1,2)が穿設されている。長孔62−k(k=1,2)の下縁の中央内側は凹部64−k(k=1,2)として切り欠かれている。フロントカバー12は、側壁部60−k(k=1,2)の長孔62−k(k=1,2)からロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)を露出させるようにしてハウジングユニット11を覆っている。また、図13に示すように、フロントカバー12に覆われた状態において、プレート19の上面は、フロントカバー12の上壁部61の内面65に接している。このプレート19により、側壁部60−k(k=1,2)の長孔62−k(k=1,2)の上端面63−k(k=1,2)とロックピース15−k(k=1,2)の端面45−k(k=1,2)との間には一定の間隔が保たれる。また、フロントカバー12に覆われた状態において、ロックピース15−k(k=1,2)が基準位置NPまで広がると、ロックピース15−k(k=1,2)の凸部34−k(k=1,2)が、フロントカバー12の側壁部60−k(k=1,2)の凹部64−k(k=1,2)まで移動する。
中折れ部材13は、ハウジングユニット11と時計バンドBND−B(不図示)とを連結する役割を果たす。図4に示すように、中折れ部材13は2枚の板71及び72からなる。板71と板72の各一端部はピン202を連結軸として回動自在に連結されている。板72における板71と連結された側と反対側の端部75はその表面側に屈曲している。板72の端部75には同部75を板72の幅方向に貫く孔76が設けられている。板72の孔76とハウジング14の凸部27−k(k=1,2)の孔28−k(k=1,2)はピン204を連結軸として回動自在に連結されている。板72には、その表面と裏面の間を貫く矩形状の開口301が設けられている。板71における板72と連結された側と反対側の端部73はその表面側に屈曲している。板71の端部73には同部73を板71の幅方向に貫く孔74が設けられている。板71の孔74には時計バンドBND−B(不図示)の端部がピン203を連結軸として回動自在に連結される。板71の表面には、板72の開口301より僅かに狭い縦幅及び横幅を持った矩形状の凸部302が設けられている。この凸部302の上面における端部73側の中央の位置にはロックピン78がある。ロックピン78は、板71の凸部302の表面に基端が固定された軸部79と軸部79の先端に固定された傘部80とからなる。ロックピン78は、板71を当該板71の凸部302がハウジング14と当接するまで動かしたときにハウジング14の壁部23、24の孔101からロックピース15−k(k=1,2)のフック部32−k(k=1,2)の内縁43−k(k=1,2)間に進入してこれらに挟持される。より具体的に説明すると、板71及び72を折り曲げるようにして板71をハウジング14側に動かすと、図4に示すように、板71の凸部302が板72の開口301の下側から開口301に嵌り込み、凸部302上のロックピン78の傘部80が孔101を通ってロックピース15−k(k=1,2)のフック部32−k(k=1,2)の内縁43−k(k=1,2)に接触する。板71をさらにハウジング14側に動かすと、ロックピン78は傘部80によりロックピース15−k(k=1,2)のフック部32−k(k=1,2)の内縁43−k(k=1,2)間を押し広げつつ上に移動する。ロックピン78の傘部80がロックピース15−k(k=1,2)のフック部32−k(k=1,2)の端面45−k(k=1,2)よりも上に達すると、ロックピース15−k(k=1,2)が基準位置NPに向かって動き、傘部80の下側の面とフック部32−k(k=1,2)の上側の面とが係合する。この係合以降は傘部80はフック部32−k(k=1,2)の内縁43−k(k=1,2)間の側に戻れなくなり、ロックピン78の軸部79がフック部32−k(k=1,2)の内縁43−k(k=1,2)に挟まれた状態が保たれる。
ここで、この中留10では、図14に示すように、軸部79の半径R1と傘部80の半径R2の差D11(=R2−R1、例えば、D11=0.48mm)よりもロックピース15−k(k=1,2)のフック部32−k(k=1,2)の内縁43−k(k=1,2)がロックピン78を挟持した状態における凸部34−k(k=1,2)の開口21−k(k=1,2)外に露出した部分の幅D12(例えば、D12=1.10mm)のほうが大きい。このため、この中留10では、ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)が基準位置NPから方向E’(付勢力の作用方向Eと逆方向)に距離D11だけ動いたときにフック部32−k(k=1,2)によるロックピン78の挟持が解除され、ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)が基準位置NPから方向E’に距離D12だけ動いたときにロックピース15−k(k=1,2)の凸部34−k(k=1,2)と長孔52−k(k=1,2)の凹部53−k(または凹部54−k)との係合が解除される。
以上が、本実施形態の構成の詳細である。本実施形態によると、次の効果が得られる。
第1に、本実施形態では、ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)が基準位置NPから方向E’に距離D11だけ動いたときにフック部32−k(k=1,2)によるロックピン78の挟持が解除され、ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)が基準位置NPから方向E’に距離D12だけ動いたときに凸部34−k(k=1,2)と凹部53−k(または凹部54−k)との係合が解除される。よって、当該中留10と時計バンドBND−A及びBND−Bとからなる装身具の長さを保ったままでの腕への着脱を容易に行うことができる。
第2に、本実施形態では、アジャスタ18の側壁部50−k(k=1,2)には長孔52−k(k=1,2)が穿設されている。そして、ロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)における開口21−k(k=1,2)の外の部分は長孔52−k(k=1,2)を通ってその外側に突出している。このため、長孔52−k(k=1,2)内の押部33−k(k=1,2)の移動は上下方向からの規制を受ける。よって、本実施形態によると、アジャスタ18をより滑らかに移動させることができる。
第3に、本実施形態では、フロントカバー12が2つのロックピース15−k(k=1,2)の押部33−k(k=1,2)をその孔62−k(k=1,2)により支持している。このため、本実施形態では、ハウジングユニット11における凸部34−k(k=1,2)と凹部53−k(または凹部54−k)との係合機構は外部からは見えない。よって、本実施形態によると、中留10全体としての統一感ある外観を呈することができる。
第4に、本実施形態では、フロントカバー12に覆われた状態において、ロックピース15−k(k=1,2)が基準位置NPまで広がると、ロックピース15−k(k=1,2)の凸部34−k(k=1,2)が、フロントカバー12の側壁部60−k(k=1,2)の凹部64−k(k=1,2)まで移動する。よって、本実施形態によると、フック部32−k(k=1,2)によるロックピン78の挟持の解除に要する距離D11とロックピース15−k(k=1,2)の凸部34−k(k=1,2)とアジャスタ18の凹部53−k(または凹部54−k)との係合の解除に要する距離D12との差が凹部64−k(k=1,2)のないものよりも大きくなる。従って、本実施形態によると、当該中留10と時計バンドBAND−A及びBAND−Bとからなる装身具の長さを保ったままでの着脱がより一層行いやすくなる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、かかる実施形態に以下の変形を加えてもよい。
(1)上記実施形態では、壁部22の中央には孔100が穿設されていた。しかし、この孔100を設けなくてもよい。
(2)上記実施形態における各部の寸法はすべて一例であり、これらの寸法を上記実施形態のものより短くしてもよいし、長くしてもよい。
(3)上記実施形態では、フック部32−kの屈曲部分における端面36−k側に臨む内縁43−kは円弧状をなしていた。しかし、この内縁43−kは直線状をなしていてもよい。
(4)上記実施形態では、板71にロックピン78が設けられていた。しかし、板72を開口301のない部材とし、この板72の表面上にロックピン78を設けてもよい。
10…中留、11…ハウジングユニット、12…フロントカバー、13…中折れ部材、14…ハウジング、15…ロックピース、16…スプリング、17…ネジ、18…アジャスタ、19…プレート、78…ロックピン。

Claims (3)

  1. 空洞をその両側に開口ができるようにして囲む複数個の壁部からなるハウジングであって、前記空洞を挟んで上下に対向する2つの壁部のうち少なくとも下側の壁部に孔が設けられたハウジングと、
    一端部にフック部を有するとともに他端部に押部とこの押部から凸んだ凸部とを有する2つのロックピースであって、各々のフック部が前記空洞内における前記下側の壁の孔の真上の位置を挟んで対向するとともに各々の押部が前記各開口から露出するように前記空洞内に収められた2つのロックピースと、
    前記2つのロックピースが前記空洞外に広がる方向を付勢力の作用方向とし、この作用方向に前記2つのロックピースを付勢する付勢部材と、
    前記2つのロックピースの押部が基準位置よりも外に広がらないように前記空洞内における前記2つのロックピースの前記作用方向への移動を規制する規制部材と、
    前記2つのロックピースにおける前記開口から露出した部分が挿通される長孔であって当該長孔の内縁の複数の箇所が凹部として切り欠かれた長孔を有する2つの側壁部とこれら2つの側壁部の上縁の間に介在する壁部とからなるアジャスタであって、前記2つのロックピースの凸部が前記長孔の各凹部のいずれとも係合していないときに当該アジャスタが前記2つのロックピース上を摺動し前記凸部が前記長孔の各凹部のいずれかと係合しているときに前記摺動が規制されるようにして前記ハウジングを覆うアジャスタと、
    一方の板が前記ハウジングの端部に回動自在に連結された2枚の板からなる中折れ部材であって、一方の板上に当該板を前記ハウジングと当接するまで動かしたときに前記下側の壁部の孔から前記2つのロックピースのフック部間に進入してこれらに挟持されるロックピンが設けられている中折れ部材と、
    を具備し、
    前記2つのロックピースの押部が前記作用方向と逆方向に第1の距離だけ動いたときに前記フック部による前記ロックピンの挟持が解除され、前記2つのロックピースの押部が前記基準位置から前記逆方向に前記第1の距離よりも長い第2の距離だけ動いたときに前記2つのロックピースの凸部と前記長孔の凹部との係合が解除されるように構成されていることを特徴とする中留。
  2. 前記ロックピンは、板の表面に基端が固定された軸部と軸部の先端に固定された傘部とからなり、前記軸部の半径と前記傘部の半径の差よりも前記ロックピースのフック部の内縁が前記ロックピンを挟持した状態における前記開口外に露出した部分の幅のほうが大きいことを特徴とする請求項1に記載の中留。
  3. 前記開口と平行に延在するとともに長孔を有する2つの側壁部であって当該側壁部の長孔から前記2つのロックピースの押部を露出させるようにして前記2つのロックピースを支持する2つの側壁部とこの2つの側壁部の上縁の間に介在する上壁部とからなるフロントカバーを具備することを特徴とする請求項1または2に記載の中留。




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