JP2014003975A - ピラゾール化合物による造血幹細胞の製造方法 - Google Patents

ピラゾール化合物による造血幹細胞の製造方法 Download PDF

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泰斗 西野
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Abstract

【課題】 各種の造血系疾患に対する治療方法として有用であり、遺伝子治療時の造血幹細胞への遺伝子導入効率の向上に有用である、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅剤を提供する。
【解決の手段】 下記式(1)(式中のR〜R、Yは、本文中において定義される。)で表される化合物、該化合物の互変異性体、それらの医薬的に許容され得る塩又はそれら化合物の溶媒和物の存在下、造血幹細胞を培養して増幅させることを特徴とする造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
【化1】
Figure 2014003975

【選択図】なし

Description

本発明は、血球増幅作用を有する化合物を用いることを特徴とする、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅方法に関する。さらに詳しくは、当該化合物との存在下にて、各種サイトカイン及び増殖因子からなる群より選ばれる少なくとも1種を含有する培地中で造血幹細胞を培養して、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を増幅させる方法、当該増幅方法を用いた遺伝子治療方法、及び当該増幅方法によって得られた造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を用いた細胞治療用材料に関する。
血液中には、生体機能を司る血球細胞として酸素運搬に関わる赤血球系、血小板を産生する巨核球系、感染防御に関わる顆粒球、単球及び/又はマクロファージなどの骨髄球系、免疫を担当するT細胞及びB細胞などのリンパ球系の各細胞系列がある。これらの血球細胞は、いずれも共通の起源である造血幹細胞より分化・成熟することにより、個体の一生を通じて維持、産生されている。ここで、造血幹細胞とは、リンパ球、赤血球、血小板等の機能細胞に分化し得る多能性と、そのような多能性を維持したまま自己増殖する能力(自己複製能)を兼ね備えた細胞と定義されている。
これまでの研究より、造血幹細胞は、まず骨髄球系及びリンパ球系の2系列へ方向づけられ、それぞれ骨髄系前駆細胞(混合コロニー形成細胞、CFU−GEMM)及びリンパ球系前駆細胞へ分化し、さらに骨髄系前駆細胞は赤芽球バースト形成細胞(BFU−E)、赤血球コロニー形成細胞(CFU−E)を経て赤血球に、巨核球コロニー形成細胞(CFU−MEG)を経て血小板に、顆粒球・マクロファージコロニー形成細胞(CFU−GM)を経て単球・好中球・好塩基球に、好酸球コロニー形成細胞(CFU−EO)を経て好酸球になり、またリンパ球系前駆細胞はT前駆細胞を経てT細胞に、B前駆細胞を経てB細胞になることが知られている。なお、これらの内、直径1mm以上の高分化能コロニーを形成する細胞は、HPP−CFUコロニー形成細胞と呼ばれ、混合コロニー形成細胞(CFU−GEMM)と共に、分化の程度が最も低い造血前駆細胞として知られている。これらの骨髄系前駆細胞とそこから派生する各種造血前駆細胞は、各種サイトカインの存在下にて軟寒天やメチルセルロースなどの半固形培地中で形成される各種コロニーの性状によって特定することができる(例えば、非特許文献1参照)。
近年、造血や免疫機能の不全に由来する各種血液疾患、癌、免疫不全症、自己免疫疾患、先天性代謝異常症等の多くの難治性疾患の根治的な治療手段として、自己あるいは同種の造血幹細胞移植が行われている。またごく最近では、脳梗塞や心筋梗塞及び閉塞性動脈硬化症等における治療手段として、造血幹細胞を含むCD34陽性細胞移植の有効性が報告されている(非特許文献2、3、4、5参照)。更に、造血幹細胞移植による神経や筋肉の再生という試みも進められている。その例としては、臍帯血由来のCD34陽性細胞をマウス脳梗塞モデルに移植し、血管新生を介して神経を再生したとする報告(例えば、非特許文献2参照)やCD34陽性細胞により筋損傷の修復が可能という報告(例えば、非特許文献5、及び特許文献1参照)が挙げられる。これらの中でも、骨髄移植は治療実績が多く、標準的な造血幹細胞移植治療法として最も確立されている。しかし骨髄移植のためには、骨髄を提供するドナーと移植を受けるレシピエントのヒト白血球抗原(HLA)の一致率が高くなければならず、ドナーからの骨髄の供給不足が問題になっている。また、ドナーは4日間程度の入院が必要であり、大量に骨髄を採取することに伴う痛み、発熱や出血もあり、ドナーへの負担は大きい。
骨髄に代わる造血幹細胞源としては、末梢血も現在用いられている。顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)をヒトに投与すると造血幹細胞が骨髄から末梢血に動員されるため、この動員された造血幹細胞を、血液成分分離装置を用いて濃縮した後、移植に用いている。しかし、末梢血幹細胞移植は、G−CSFをドナーに4乃至6日間連続投与する必要があり、それに伴う副作用(血液凝固、脾臓肥大)も懸念され、ドナーへの負担が大きい。さらに、G−CSF投与により骨髄から末梢血へ造血幹細胞が動員されるとはいえ、その効率はドナーによりそれぞれ異なり、十分な造血幹細胞が得られないこともある。
さらに最近になり、臍帯血が骨髄と同程度の造血幹細胞を含むことが判明し、造血幹細胞移植に有効であることが明らかにされた(例えば、非特許文献6参照)。臍帯血は、HLA型が完全に一致していなくても移植が可能で、骨髄や末梢血と比べて重度の急性移植片対宿主病(acute GVHD)の発生率が低く、その有用性が確認されているために使用頻度が増加してきている。しかし、一人の提供者あたりから採取される臍帯血は少量であり、臍帯血に含まれる造血幹細胞数も少ないため、その適用は主に小児に限定されている。
また、造血幹細胞は、現在効果的な治療法のない致死的遺伝性疾患や、HIV感染症、慢性肉芽腫症、生殖細胞腫瘍等に対する遺伝子治療においても、有効な細胞と考えられている。しかし、目的遺伝子を組み込んだレトロウイルスベクターを効率よく造血幹細胞にトランスフェクトさせるには、通常は静止期にある造血幹細胞を細胞周期に入れ、人為的に自己増殖を促進させることが求められる。さらに、形質導入された造血幹細胞は、その後の移植を成立させるため、かつ遺伝子の発現を長期間維持するために、生体外での培養系において未分化の状態で維持する必要がある。したがって、より効率的に遺伝子を導入し、その後の移植治療を成功させるため、遺伝子導入時の細胞培養方法の改善が望まれていた(例えば、非特許文献7参照)。
一方、造血前駆細胞は、骨髄や臍帯血を移植した後の初期の血球回復において重要であり、特に移植後の初期感染症を防ぐうえで有効な細胞と考えられている。したがって、移植時の造血前駆細胞の数が少ない場合には、初期の血球回復が遅れ、移植後の生存率が下がることもある(例えば、非特許文献8参照)。
以上の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を用いた移植及び遺伝子治療の課題を解決するため、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を生体外(ex vivo)にて増幅する技術が求められており、これまでに様々な培養方法が試みられている。
ここで培養する造血幹細胞並びに造血前駆細胞について説明する。ヒトにおいて、造血幹細胞及びそこから派生する各種造血前駆細胞は、細胞表面抗原であるCD34分子を発現しているCD34陽性細胞集団に含まれていることが明らかにされており、そのため造血幹細胞は、CD34陽性の細胞集団として濃縮することが可能である(例えば、非特許文献9参照)。具体的な濃縮方法としては、磁気ビーズで標識したCD34抗体を分離したい細胞集団と混合させ、その後磁石にてCD34陽性細胞を回収する方法がよく利用されている(例えば、非特許文献10、11参照)。また、CD34陽性細胞集団中には、細胞表面抗原であるCD38分子を発現していないCD34陽性CD38陰性細胞集団が10%未満の割合で存在する。これらのCD34陽性CD38陰性細胞は、CD34陽性細胞よりも造血幹細胞がさらに濃縮された細胞集団であると考えられるようになった(例えば、非特許文献12、13参照)。また、細胞集団における未分化な造血前駆細胞の割合を判断するため、前述のHPP−CFUコロニー形成細胞を測定する方法が一般的に用いられている(例えば、非特許文献13参照)。近年、ヒト造血幹細胞を実験的に検証する手段として、糖尿病マウスと免疫不全マウスを掛け合わせて作られたNOD/SCIDマウスを用いて、骨髄再構築能を有するヒト造血幹細胞の存在を調べることが可能となった。この方法により測定される細胞は、SCID−repopulating cells (SRC)と呼ばれ、ヒト造血幹細胞に最も近い細胞と考えられている(例えば、非特許文献15参照)。
次いで、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増殖方法の従来の技術について説明する。先に述べたように、造血幹細胞及び造血前駆細胞はCD34陽性細胞に多く含まれているため、増幅の際の出発細胞は主にCD34陽性細胞が利用されている。CD34陽性細胞から造血幹細胞及び造血前駆細胞を増幅した例としては、幹細胞因子(SCF)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン(IL−6)/可溶性インターロイキン6受容体(soluble IL−6 receptor)複合体、インターロイキン−11(IL−11)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球マクロファージ−コロニー刺激因子(GM−CSF)、flk2/flt3リガンド(FL)、トロンボポエチン(TPO)、Notchリガンド(Delta1など)等のサイトカインや増殖因子の存在下で培養する方法が報告されている(例えば、特許文献2、3、及び非特許文献8、14、16、17参照)。これらの内、TPOは造血幹細胞の増幅効果が特に優れており、殆ど全ての増幅例において使用されている(例えば、非特許文献18参照)。これらの各種サイトカインや増殖因子と共に培養することにより造血幹細胞及び造血前駆細胞は増幅可能であるが、造血幹細胞の増幅度は数倍程度である。さらに、これらの各種サイトカインや増殖因子は、全て遺伝子組み換え技術により製造される蛋白質であるため、増幅の際に安定的、大量、安価、かつ迅速に入手することが課題となる場合がある。
また、造血幹細胞を生体外にて増幅させる方法としては、各種サイトカインの存在下、他の種類の細胞を支持細胞として用いる共培養系の方法が報告されている。例えば、ヒト骨髄由来のストローマ細胞との共培養によって造血幹細胞を増幅することが試みられている(例えば、非特許文献19参照)。また、支持細胞としてマウス骨髄由来のHESS−5細胞を、TPO、FL、及びSCFの共存下、CD34陽性細胞の増幅を試みた報告もある(例えば、非特許文献20参照)。しかし、これらの方法は、外来の細胞を共存させる培養系であることから、存在の確認ができない未知の病原体に感染した細胞を患者に移植してしまう危険性がある。また、ストローマ細胞に異種動物由来細胞を用いる場合には、移植後にレシピエントの生体内で免疫反応が起こる危険性があるため、ストローマ細胞とCD34陽性細胞を完全に分離する必要がある。
その他、各種サイトカインだけではなく、低分子化合物を培養系にTPOなどのサイトカインと共に添加して造血幹細胞を生体外にて増幅させる方法も報告されている。その低分子化合物の例としては、銅キレーター、ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤とDNAメチル化阻害剤の併用、オールトランスレチノイン酸、アルデヒド脱水素酵素阻害剤、アリルハイドロカーボン受容体アンタゴニストなどが挙げられる(例えば、非特許文献21、22、23、24及び特許文献4参照)。しかし、いずれの化合物の添加によっても、造血幹細胞の増幅度は数倍程度であるか、培養期間が3週間程度必要であり、十分に有効とは言えない。
一方、造血幹細胞移植を実施した後の造血と免疫回復を加速させるための処置は、感染の危険性を排除し入院期間を短縮させるため非常に有効であることが知られている。この様な処置として造血系サイトカインである顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)などを移植後に投与することが臨床場面において実施されている(非特許文献25)。しかし、その効果は白血球細胞に限定されており、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を移植前に予め増幅して全ての血球系細胞の回復を改善する有効な処置法が望まれている。
特開2009−40692号公報 特開2001−161350号公報 特開2000−23674号公報 特表2002−502617号公報
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本発明は、生物学的に安全かつ廉価にて製造可能な化合物を利用し、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を生体外で従来よりも効率的かつ短期間に増幅することを課題とする。本発明のさらなる課題は、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の機能不全に伴う各種の造血系疾患や組織損傷に伴う筋肉・神経疾患に対する治療方法として有用であり、遺伝子治療時の造血幹細胞への遺伝子導入効率の向上に有用である、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅剤を提供することにある。
本発明者らは、ヒト造血幹細胞から造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を増幅する方法を見出すべく、増幅活性をもつ化合物について鋭意探索を行ったところ、下記一般式で表される化合物が優れたCD34陽性細胞、CD34陽性CD38陰性細胞、HPP−CFUコロニー形成細胞又はSRCの増幅活性を有し、ヒト造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅剤として高い有効性を示すことを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は下記〔1〕〜〔29〕に関するものである。
〔1〕 式(1):
Figure 2014003975
[式中、Yは、Y−1〜Y−3の何れかで示される置換基を表し、
Figure 2014003975
置換基の組合せが下記(a)〜(f)の何れかである。
(a)YがY−1を表し、R3が-NHR31を表し、Xが単結合又は-(CR67)n-を表し、かつ、nが1の整数を表す場合、
1は、C1〜C6アルキル又はフェニルを表し、
2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びRは、水素原子を表し、
8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、2つのR81が隣接する場合には、隣接する2つのR81は-OCH2O-又は-CH=CHCH=CH-を形成することにより、2つのR81のそれぞれが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよく、このとき、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていてもよく、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
21は、C1〜C10アルキルを表し、
31は、水素原子又は-S(O)32を表し、
32は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R35bによって置換されたフェニルを表し、bが2以上の整数を表すとき、各々のR35は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
35は、C1〜C6アルキルを表し、
81は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
Zは、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシを表し、
bは、1〜5の整数を表し、
eは、1〜5の整数を表し、
mは、0〜2の整数を表す。
(b)YがY−1を表し、R3が-OHを表し、Xが-(CR67)-を表し、かつ、nが2の整数を表す場合、
1は、C1〜C6アルキル又はフェニルを表し、
2は、水素原子、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びR7は、水素原子を表し、
8は、フェニルを表し、
21は、C1〜C6アルキルを表し、
eは、1〜5の整数を表す。
(c)YがY−2を表し、R3が-OHを表し、Xが-(CR67)-を表し、かつ、nが1の整数を表す場合、
1は、C1〜C6アルキル又はフェニルを表し、
2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びR7は、水素原子を表し、
8は、フェニルを表し、
21は、C1〜C10アルキルを表し、
eは1〜5の整数を表す。
(d)YがY−3を表し、かつ、R3が-OHを表す場合、
1は、C1〜C6アルキル、-C(O)OR12、フェニル又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
11は、ハロゲン原子を表し、
12は、C1〜C6アルキルを表し、
21は、C1〜C6アルキルを表し、
85は、C1〜C6アルキルを表し、
aは1〜5の整数を表し
eは1〜5の整数を表す。
(e)YがY−1、Y−2又はY−3を表し、Xが単結合又は-(CR67)-を表し、nが1〜6の整数を表し、かつ、R2が-OR22を表す場合、
1は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、フェニル又は(R11aによって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
3は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、フェニル又は(R33によって置換されたフェニルを表し、hが2以上の整数を表すとき、各々のR33は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びR7は、水素を表し、
8は、C3〜C10シクロアルキル、F1、F2、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、2つのR81が隣接する場合には、隣接する2つのR81は-OCH2O-又は-CH=CHCH=CH-を形成することにより、2つのR81のそれぞれが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよく、このとき、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていてもよく、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
F1〜F2は、それぞれ下記の構造式で表される環を表し、
Figure 2014003975
11は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はフェニルを表し、
22は、水素原子、-C(O)R23、-C(O)OR23、C1〜C6アルキル、ベンジル又はベンゼン環上が(R24によって置換されたベンジルを表し、gが2以上の整数を表すとき、各々のR24は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
23は、水素原子、C1〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、ベンジル、ベンゼン環上が(R25qによって置換されたベンジル、フェニル又は(R25によって置換されたフェニルを表し、qが2以上の整数を表すとき、各々のR25は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
24は、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、フェノキシ又はフェニルを表し、
25はハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキル又はC1〜C10アルコキシを表し、
33は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はフェニルを表し、
81は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
85は、C1〜C6アルキルを表し、
Zは、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシを表し、
a、h、g、k及びqは1〜5の整数を表す。
(f)YがY−1、Y−2又はY−3を表し、Xが単結合又は-(CR67)-を表し、nが1〜6の整数を表し、かつ、R3が-C(O)R34又は-S(O)m36を表す場合、
1は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、フェニル又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
は、C1〜C6アルキル、(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びR7は、水素原子を表し、
8は、C〜C10シクロアルキル、前記F1、前記F2、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
さらに、2つのR81が隣接する場合には、隣接する2つのR81は-OCH2O-又は-CH=CHCH=CH-を形成することにより、2つのR81のそれぞれが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよく、このとき、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていてもよく、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
11は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はフェニルを表し、
21は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
34は、-OR37又は-NR3839を表し、
36は、水素原子、-OH、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R40によって置換されたフェニルを表し、pが2以上の整数を表すとき、各々のR40は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
37は、水素原子、C1〜C6アルキル、フェニル又はベンジルを表し、
38及びR39は、各々独立して水素原子、C1〜C6アルキル、フェニル又はベンジルを表し、
40は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
81は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
85は、C1〜C6アルキルを表し、
Zは、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシを表し、
a、e、k及びpは、各々独立して1〜5の整数を表し、
mは0〜2の整数を表す。]
で表されるピラゾール化合物、該化合物の互変異性体、それらの医薬的に許容され得る塩又はそれら化合物の溶媒和物の存在下、造血幹細胞を生体外で培養して造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を増幅させることを特徴とする造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔2〕
前記式(1)で表されるピラゾール化合物が、前記(a)〜(d)の何れかの場合の化合物であって、
前記(a)の場合、
1は、C1〜C6アルキルを表し、
2は、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びR7は、水素原子を表し、
8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
21は、C1〜C10アルキルを表し、
31は、水素原子又は-S(O)32を表し、
32は、フェニルを表し、
81は、C1〜C6アルキルを表し、
eは、1〜5の整数を表し、
kは、1〜5の整数を表し、
mは、2の整数を表す、
前記(b)の場合、
1は、C1〜C6アルキルを表し、
2は、水素原子又は(R21eによって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びR7は、水素原子を表し、
8は、フェニルを表し、
21は、C1〜C6アルキルを表し、
eは、1〜5の整数を表す、
前記(c)の場合、
1は、C1〜C6アルキルを表し、
2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21eによって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
6及びR7は、水素原子を表し、
8は、フェニルを表し、
21は、C1〜C10アルキルを表し、
eは、1〜5の整数を表す、
前記(d)の場合、
1は、C1〜C6アルキル、-C(O)OR12又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
2は、(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
11は、ハロゲン原子を表し、
12は、C1〜C6アルキルを表し、
21は、C1〜C6アルキルを表し、
85は、C1〜C6アルキルを表し、
aは1〜5の整数を表し、
eは1〜5の整数を表す、
上記〔1〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔3〕 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(a)の場合の化合物である、上記〔2〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔4〕 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(b)の場合の化合物である、上記〔2〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔5〕 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(c)の場合の化合物である、上記〔2〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔6〕 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(d)の場合の化合物である、上記〔2〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔7〕 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(e)の場合の化合物である、上記〔1〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔8〕
Yは、Y―1を表し、
nは、1の整数を表し、
1は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
2は、-OHを表し、
3は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R33によって置換されたフェニルを表し、hが2以上の整数を表すとき、各々のR33は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、を表し、
11は、C1〜C6アルキルを表し、
33は、C1〜C6アルキルを表し、
81は、C1〜C6アルキルを表す、
上記〔7〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔9〕 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(f)の場合の化合物である、上記〔1〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔10〕
Yは、Y―1を表し、
nは、1の整数を表し、
1は、C1〜C6アルキルを表し、
は、(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、を表し、
21は、C1〜C10アルキルを表し、
34は、-OH又はC1〜C6アルコキシを表し、
36は、水素原子、-OH又はC1〜C6アルキルを表し、
eは、1〜5の整数を表し、
kは、1〜5の整数を表し、
mは、0の整数を表す、
上記〔9〕記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔11〕
生体外で増幅された細胞が、CD34陽性細胞である、上記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔12〕
生体外で増幅された細胞が、CD34陽性CD38陰性細胞である、上記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔13〕
生体外で増幅された細胞が、HPP−CFCコロニー形成細胞である、上記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔14〕
生体外で増幅された細胞が、SCID−repopulating cells(SRC)である、上記〔1〕〜〔10〕の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔15〕
1種以上の血液細胞刺激因子を含む培地を使用する、上記〔1〕〜〔14〕の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔16〕
血液細胞刺激因子が、幹細胞因子(SCF)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−11(IL−11)、flk2/flt3リガンド(FL)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、トロンボポエチン(TPO)及びエリスロポエチン(EPO)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記〔15〕に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔17〕
血液細胞刺激因子が、幹細胞因子(SCF)、トロンボポエチン(TPO)及びflk2/flt3リガンド(FL)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、上記〔16〕に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔18〕
造血幹細胞の由来が骨髄、肝臓、脾臓、末梢血或いは臍帯血である、上記〔1〕〜〔17〕の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔19〕
造血幹細胞の由来が臍帯血である、上記〔18〕に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
〔20〕
上記〔1〕〜〔19〕の何れか1項に記載の製造方法により製造された、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞。
〔21〕
上記〔1〕〜〔19〕の何れか1項に記載の製造方法により製造された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞からなる、ヒトに移植し、疾患を治療するための細胞治療用材料。
〔22〕
前記式(1)で表されるピラゾール化合物、該化合物の互変異性体、それらの医薬的に許容され得る塩又はそれら化合物の溶媒和物を有効成分として含有することを特徴とする、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅用試薬又は試薬キット。
〔23〕
前記式(1)で表されるピラゾール化合物、該化合物の互変異性体、それらの医薬的に許容され得る塩又はそれら化合物の溶媒和物の存在下で、造血幹細胞を生体外で培養しながら当該細胞に遺伝子を導入する、又は遺伝子を導入した造血幹細胞に対し前記培養を行い増幅することを特徴とする形質転換された造血幹細胞の製造方法。
〔24〕
1種以上の血液細胞刺激因子を含む培地を使用する、上記〔23〕に記載の形質転換された造血幹細胞の製造方法。
〔25〕
血液細胞刺激因子が、幹細胞因子(SCF)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−11(IL−11)、flk2/flt3リガンド(FL)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、トロンボポエチン(TPO)及びエリスロポエチン(EPO)からなる群から選ばれる少なくとも1種である、上記〔24〕に記載の形質転換された造血幹細胞の製造方法。
〔26〕
造血幹細胞の由来が骨髄、肝臓、脾臓、末梢血或いは臍帯血である、上記〔23〕〜〔25〕の何れか1項に記載の形質転換された造血幹細胞の製造方法。
〔27〕
上記〔23〕〜〔26〕の何れか1項に記載の製造方法により製造された、形質転換された造血幹細胞。
〔28〕
上記〔23〕〜〔26〕の何れか1項に記載の製造方法により製造された、形質転換された造血幹細胞からなる、ヒトに移植し、疾患を治療するための細胞治療用材料。
〔29〕
治療される疾患が、白血病、再生不良性貧血、顆粒球減少症、リンパ球減少症、血小板減少症、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、骨髄増殖性疾患、遺伝性血液疾患、固形腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全症、糖尿病、神経損傷、筋肉損傷、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症の何れかである上記〔21〕又は〔28〕に記載の細胞治療用材料。
本発明は、前記化学式で表わされるピラゾール化合物(以下、特定化合物ともいう)の使用により、造血幹細胞を生体外で培養して造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を増幅することができる。特定化合物の使用により製造された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞は、疾患治療のための移植用細胞として利用できる。さらに、本発明における特定化合物は、特に採取量が限定される移植源であっても、容易に造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を増幅できるため、必要に応じて速やかに移植用細胞(移植片)を調製することができる。また、本発明における特定化合物は、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を増幅する効果を有するため、生体内で用いる医薬品としても有用であり、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を生体内で増幅させることが有効である疾患の予防・治療・改善薬として用いることができる。
前記特定化合物は、通常の有機合成プロセスにより製造できる低分子化合物である。このため、製造を微生物などの細胞が生存しえない条件で行うことが容易であり、精製をより厳密に行って不純物の少ない化合物を得ることも容易である。それ故に、遺伝子組み換え技術により製造されるサイトカインや増殖因子などの蛋白質を用いる従来法に比較して、前記特定化合物を用いる方法は未知の病原菌及びヒト以外の動物の生体物質の混入を防ぐことが容易となる。すなわち、本発明の方法により製造された造血幹細胞は、感染や外来遺伝子の混入、外来蛋白質による免疫反応を避けることができる。また、サイトカインや増殖因子は蛋白質であるため保存時や使用時でのpHや熱、イオン強度に対する最適域が狭いが、特定化合物は比較的広い条件で使用及び保存することが可能となる。さらに、特定化合物は、蛋白質に比べてより廉価かつ継続的に製造することが可能であり、最終的な治療コストを下げることができる。
以下、更に詳細に本発明を説明する。
本明細書において用いる用語につき、以下の通り定義する。
造血幹細胞とは、血球の全ての血液細胞分化系列に分化し得る多分化能を有する細胞であり、かつ、その多分化能を維持したまま自己複製することが可能な細胞である。
多能性造血前駆細胞とは、全てではないが複数の血液細胞分化系列に分化できる細胞である。
単能性造血前駆細胞とは、単一の血液細胞分化系列に分化できる細胞である。
造血前駆細胞とは、多能性造血前駆細胞と単能性造血前駆細胞の両者を含む細胞群である。例えば本発明における造血前駆細胞には、顆粒球・マクロファージコロニー形成細胞(CFU−GM)、好酸球コロニー形成細胞(EO−CFC)、赤芽球系前駆細胞である赤芽球バースト形成細胞(BFU−E)、巨核球コロニー形成細胞(CFU−MEG)及び骨髄系幹細胞(混合コロニー形成細胞、CFU−GEMM)などが含まれる。なお、これらの内、直径1mm以上の高分化能コロニーを形成する細胞は、HPP−CFUコロニー形成細胞(HPP−CFC)と呼ばれ、混合コロニー形成細胞(CFU−GEMM)と共に、最も未分化な造血前駆細胞として定義される(McNiece,I.K.,et al.1989.Detection of a human CFC with a high proliferative potential.Blood.74:609−612.)。
CD34陽性とは、CD(cluster of differentiation)34抗原を細胞表面上に発現していることを意味する。この抗原は造血幹細胞及び造血前駆細胞のマーカーであり、分化するに従って消失する。CD34陽性細胞(集団)は造血幹細胞及び造血前駆細胞をより多く含む細胞集団である。なお、本発明では、特に言及しない限り、CD34陽性細胞とはCD34陽性細胞を含む細胞集団をいう。下記CD34陽性CD38陰性細胞等においても同様である。
CD38陰性とは、CD38抗原を細胞表面上に発現していないことを意味する。この抗原の発現は血液系細胞の分化とともに増強される。
CD34陽性D38陰性細胞とは、CD34抗原を発現しているが、CD38抗原を発現していない細胞集団をいう。CD34陽性CD38陰性細胞は造血幹細胞をCD34陽性細胞より多く含む細胞集団として特徴付けられる。
また、ヒト造血幹細胞を実験的に検証する手段として、糖尿病マウスと免疫不全マウスを掛け合わせて作られたNOD/SCIDマウスを用いて、骨髄再構築能を有するヒト造血幹細胞の存在を調べることが可能となった。この方法により測定される細胞は、SCID−repopulating cells(SRC)と呼ばれ、ヒト造血幹細胞のみからなる細胞集団に最も近い細胞集団と考えられる。
本発明において造血幹細胞の分化とは、造血幹細胞が造血前駆細胞へ、多能性造血前駆細胞が単能性造血前駆細胞へ、造血前駆細胞が特有の機能を有する分化した細胞、すなわち赤血球、白血球、巨核球などの成熟血液細胞に変換していくことをいう。
本発明において、造血幹細胞の増幅とは、培養の前と比較して培養後に造血幹細胞の数が増大していることをいう。造血前駆細胞の増幅とは、培養の前と比較して(培養の前の数が0であってもよい)培養後に造血前駆細胞の数が増大していることをいう。造血幹細胞の培養により造血幹細胞の数が増大すると同時に一部の造血幹細胞が造血前駆細胞に分化して、細胞集団中の造血前駆細胞の数が培養前に比較して増大する場合がある。この場合、結果的に造血幹細胞の数は培養前に比較して増大しないことがあってもよい。
本発明における培養前の造血幹細胞は、上記CD34陽性細胞のように、造血幹細胞以外の細胞(造血前駆細胞など)を含む細胞集団であってもよい。
本発明において培養後の細胞集団は、培養中の造血幹細胞の自己増殖で生じた造血幹細胞からなる細胞集団、造血幹細胞の分化で生じた造血前駆細胞からなる細胞集団、造血幹細胞と造血前駆細胞の両者を含む細胞集団などである。通常は、培養後の細胞集団は、造血幹細胞の自己増殖と分化により、造血幹細胞と造血前駆細胞とを含む細胞集団となる。造血幹細胞の増幅を主たる目的とする場合は、造血前駆細胞の数は培養の前後で増大してもよく、減少してもよい。
本発明における造血幹細胞の増幅活性とは、上述した機能を有する造血幹細胞を増殖させて、同じ機能を有する造血幹細胞の数を増やす活性のことをいう。また、本発明における造血幹細胞の分化促進活性とは、造血幹細胞を分化させて、上述した機能を有する造血前駆細胞に、及びさらに成熟血液細胞(赤血球、白血球、巨核球など)に、変換する活性のことをいう。
本発明で用いる特定化合物は、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞に作用し、生体外で造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を培養したときに、その増殖又は生存を支持する活性を示すものである。ここで、当該化合物は造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の分化を抑えながら増殖させることが可能である。末梢血幹細胞移植、臍帯血幹細胞移植などの造血幹細胞移植療法では、移植するための造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞が十分数得られず移植が実施できない、或いは移植の成功率が低いときがあるが、そのような場合でも、当該化合物を利用することで採取した造血幹細胞を生体外で増幅し、必要量の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を取得し移植することが可能である。具体的には、当該化合物を含む培地で造血幹細胞を培養することで、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の分化を抑えながら増幅し移植することが可能である。その際に、培地中に種々のサイトカインや増殖因子を更に添加したり、ストローマ細胞と共培養したり、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞に作用するその他の低分子化合物を更に添加したりすることによって造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞をより効率的に増幅することも可能である。
採取した細胞を本発明の方法で培養するに際し、培養する細胞は、前記のように造血前駆細胞などの造血幹細胞以外の細胞を含む細胞集団であってもよく、実質的に造血幹細胞のみが単離された細胞集団であってもよい。これらの例としては、CD34陽性細胞、CD34陽性CD38陰性細胞、CD90陽性細胞、CD133陽性細胞などが挙げられる。また、造血幹細胞又は造血前駆細胞の少なくとも一方或いは両方を含み、さらに他の成熟血液細胞を含むのであってもよい。
本発明の方法における造血幹細胞の採取源としては、造血幹細胞を含む組織であればいずれであってもよい。好ましくは、ヒトの骨髄、末梢血、サイトカインなどの投与によって造血幹細胞を動員した末梢血、脾臓、肝臓、臍帯血等が挙げられる。
造血幹細胞を培養する際には、動物細胞の培養に一般的に用いられるシャーレ、フラスコ、プラスチックバック、テフロン(登録商標)バックなどを用いて培養することが可能である。これらの培養器材に対しては、予め細胞外マトリックスや細胞接着分子などをコーティングしてもよい。このようなコーティング材料としては、コラーゲンI乃至XIX、フィブロネクチン、ビトロネクチン、ラミニン−1乃至12、ニトジェン、テネイシン,トロンボスポンジン,フォンビルブランド(von Willebrand)因子、オステオポンチン、フィブリノーゲン、各種エラスチン、各種プロテオグリカン、各種カドヘリン、デスモコリン、デスモグレイン、各種インテグリン、E−セレクチン、P−セレクチン、L−セレクチン、免疫グロブリンスーパーファミリー、マトリゲル、ポリ−D−リジン、ポリ−L−リジン、キチン、キトサン、セファロース、アルギン酸ゲル、ハイドロゲル、さらにこれらの切断断片などが挙げられる。これらのコーティング材料は、遺伝子組換え技術によりアミノ酸配列を人為的に改変させたものも使用することできる。また、造血幹細胞の培養は、培地組成、pHなどを機械的に制御し、高密度での培養が可能なバイオリアクターによって行うこともできる(Schwartz RM, Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.,88:6760,1991; Koller, MR, Bone Marrow Transplant, 21:653, 1998; Koller, MR,Blood, 82: 378, 1993; Astori G, Bone Marrow Transplant, 35: 1101, 2005)。
本発明における特定化合物を用いて造血幹細胞を培養する際に用いられる栄養培地としては、組成による分類では天然培地、半合成培地、合成培地、また、形状による分類では固形培地、半固形培地、液体培地などが挙げられる。これらのうち動物細胞の培養に用いられる栄養培地、特に造血幹細胞の培養に用いられる栄養培地であればいずれも用いることができる。このような栄養培地としては、例えばダルベッコ改変イーグル培地(Dulbecco’s Modified Eagles’s Medium;DMEM)、ハムF12培地(Ham’s Nutrient Mixture F12)、マッコイ5A培地(McCoy’s 5A medium)、イーグルMEM培地(Eagles’s Minimum Essential Medium;EMEM)、αMEM培地(alpha Modified Eagles’s Minimum Essential Medium;αMEM)、RPMI1640培地、イスコフ改変ダルベッコ培地(Isocove’s Modified Dulbecco’s Medium;IMDM)、StemPro34(インビトロジェン社製)、X−VIVO 10(ケンブレックス社製)、X−VIVO 15(ケンブレックス社製)、HPGM(ケンブレックス社製)、StemSpan H3000(ステムセルテクノロジー社製)、StemSpanSFEM(ステムセルテクノロジー社製)、StemlineII(シグマアルドリッチ社製)又はQBSF−60(クオリティバイオロジカル社製)などが挙げられる。
これらの培地は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、塩素、アミノ酸、ビタミン、サイトカイン、ホルモン、抗生物質、血清、脂肪酸、糖などを含有してもよい。培養の際には、目的に応じてその他の化学成分あるいは生体成分を一種類以上組み合わせて添加することもできる。培地に添加される成分としては、ウシ胎児血清、ヒト血清、ウマ血清、インシュリン、トランスフェリン、ラクトフェリン、コレステロール、エタノールアミン、亜セレン酸ナトリウム、モノチオグリセロール、2−メルカプトエタノール、ウシ血清アルブミン、ピルビン酸ナトリウム、ポリエチレングリコール、各種ビタミン、各種アミノ酸、寒天、アガロース、コラーゲン、メチルセルロース、各種サイトカイン、各種増殖因子などが挙げられる。培地に添加されるサイトカインとしては、例えばインターロイキン−1(IL−1)、インターロイキン−2(IL−2)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−4(IL−4)、インターロイキン−5(IL−5)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−7(IL−7)、インターロイキン−8(IL−8)、インターロイキン−9(IL−9)、インターロイキン−10(IL−10)、インターロイキン−11(IL−11)、インターロイキン−12(IL−12)、インターロイキン−13(IL−13)、インターロイキン−14(IL−14)、インターロイキン−15(IL−15)、インターロイキン−18(IL−18)、インターロイキン−21(IL−21)、インターフェロン−α(IFN−α)、インターフェロン−β(IFN−β)、インターフェロン−γ(IFN−γ)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、単球コロニー刺激因子(M−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、幹細胞因子(SCF)、flk2/flt3リガンド(FL)、白血病細胞阻害因子(LIF)、オンコスタチンM(OM)、エリスロポエチン(EPO)、トロンボポエチン(TPO)などが挙げられるが、これらに限られるわけではない。
培地に添加される増殖因子としては、トランスフォーミング成長因子−α(TGF−α)、トランスフォーミング成長因子−β(TGF−β)、マクロファージ炎症蛋白質−1α(MIP−1α)、上皮細胞増殖因子(EGF)、繊維芽細胞増殖因子(FGF)、神経細胞増殖因子(NGF)肝細胞増殖因子(HGF)、プロテアーゼネキシンI、プロテアーゼネキシンII、血小板由来成長因子(PDGF)、コリン作動性分化因子(CDF)、ケモカイン、Notchリガンド(Delta1など)、Wnt蛋白質、アンジオポエチン様蛋白質2、3、5または7(Angpt2、3、5、7)、インスリン様成長因子(IGF)、インスリン様成長因子結合蛋白質(IGFBP)、プレイオトロフィン(Pleiotrophin)などが挙げられるが、これらに限られるわけではない。
また、遺伝子組替え技術によりこれらのサイトカインや増殖因子のアミノ酸配列を人為的に改変させたものも添加させることもできる。その例としては、IL−6/可溶性IL−6受容体複合体あるいはHyper IL−6(IL−6と可溶性IL−6受容体との融合タンパク質)などが挙げられる。
以上のサイトカインや増殖因子の中で好ましくは、幹細胞因子(SCF)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−11(IL−11)、flk2/flt3リガンド(FL)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、トロンボポエチン(TPO)、エリスロポエチン(EPO)、Notchリガンド(Delta1)などが挙げられ、より好ましくは幹細胞因子(SCF)、flk2/flt3リガンド(FL)、トロンボポエチン(TPO)、プレイオトロフィン(Pleiotrophin)などが挙げられる。サイトカインや増殖因子を培養時に添加する際の濃度としては、通常は0.1ng/mL乃至1000ng/mL、好ましくは1ng/mL乃至100ng/mLが挙げられる。
さらに、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅に有効とされている化学物質を一種類以上組み合わせて培地中に添加することができる。その様な例としては、テトラエチレンペンタアミンに代表される銅キレーター、トリコスタチンAに代表されるヒストン脱アセチル化酵素阻害剤、5−アザ−2’−デオキシシチジンに代表されるDNAメチル化阻害剤、オールトランスレチノイン酸に代表されるレチノイン酸受容体リガンド、ジメチルアミノベンズアルデヒドに代表されるアルデヒド脱水素酵素阻害剤、6−bromoindirubin−3’−oxime(6BIO)に代表されるグリコーゲンシンターゼキナーゼ−3阻害剤、1−Methyl−N−[2−methyl−4−[2−(2−methylphenyl)diazenyl]phenyl−1H−pyrazole−5−carboxamide(CH223191)に代表されるアリルハイドロカーボン受容体アンタゴニスト、プロスタグランジンE2などが挙げられるが、これらに限られるわけではない。
以上の化学成分あるいは生体成分は、培地中に添加して使用するだけでなく、培養の際の基板や担体表面上に固定化して使用することもできる。具体的には、目的の成分を適切な溶媒にて溶解し、基板や担体表面上にコーティングした後、余分な成分を洗浄することにより達成される。また、基板や担体表面に予め目的の成分と特異的に結合する様な物質をコーティングしておき、その基板上に目的の成分を添加してもよい。
本発明における特定化合物を以上に述べてきた培地に添加する場合には、まず適切な溶媒にて特定化合物を用時溶解した後、培地中での化合物濃度として100nM乃至1mM、好ましくは300nM乃至300μM、より好ましくは1μM乃至100μM、さらに好ましくは3μM乃至30μMとなるように、特定化合物を培地中に添加すれば良い。ここで、適切な溶媒の例としては、ジメチルスルホキシド(DMSO)、各種アルコールなどが挙げられるが、これらに限られるわけではない。また、特定化合物を培養の際の基板や担体表面上に固定化して使用することもできる。特定化合物は、提供時あるいは保存時に任意の形状であり得る。特定化合物は、錠剤、丸剤、カプセル剤、顆粒剤のような製剤化された固体、適切な溶媒並びに溶解剤にて溶解した溶液あるいは懸濁液のような液体、又は基板や単体に結合させた状態であり得る。製剤化される際の添加物としては、p−ヒドロキシ安息香酸エステル類等の防腐剤;乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マンニット等の賦形剤;ステアリン酸マグネシウム、タルク等の滑沢剤;ポリビニールアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、ゼラチン等の結合剤;脂肪酸エステル等の界面活性剤;グリセリン等の可塑剤等が挙げられる。これらの添加物は上記のものに限定されることはなく、当業者が利用可能であれば自由に選択することができる。
造血幹細胞を培養する際の温度は、通常25乃至39℃、好ましくは33乃至39℃である。CO濃度は、通常、培養の雰囲気中、4乃至10体積%であり、4乃至6%体積が好ましい。培養期間は通常3乃至35日間であり、好ましくは5乃至21日間、より好ましくは7乃至14日間に設定すればよい。
本発明の方法において、造血幹細胞をストローマ細胞と共培養する際には、骨髄細胞を採取した後、そのまま培養を行うことで可能である。また、骨髄を採取した上で、ストローマ細胞、造血幹細胞、造血前駆細胞、その他の細胞群などを分離し、骨髄を採取した個人以外のストローマ細胞と造血幹細胞の組み合わせで共培養を実施することも可能である。また、ストローマ細胞のみを培養し増殖させた後に造血幹細胞を添加し共培養を実施することも可能である。その際の培養条件や培地組成は上記に記載したものを用いることができる。
本発明の方法により増幅された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞は、移植用の細胞として用いることができる。また、造血幹細胞は全ての血球系の分化系列へ分化が可能なので、生体外で種々の血球細胞種に分化させ移植することが可能である。さらに、本発明の方法により増幅された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞は、そのまま移植しても良いし、細胞表面の抗原を指標として、例えば磁気ビーズ法又はセルソーター法などを用いて造血幹細胞、造血前駆細胞又は血球細胞をそれぞれ濃縮した後、移植してもよい。このような細胞表面の抗原分子としては、CD2、CD3、CD4、CD8、CD13、CD14、CD15、CD16、CD19、CD24、CD33、CD34、CD38、CD41、CD45、CD56、CD66、CD90、CD133、グリコフォリンAなどが挙げられるが、これらに限られるわけではない。またこの際、増幅された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞は、採取源と同一の個人に移植されてもよいし、別の個人に移植されてもよい。
すなわち、本発明の方法により増幅された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞は、従来の骨髄移植や臍帯血移植に代わる造血幹細胞治療用の移植片として用いることができる。本発明の方法により増幅された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞による移植法は、用いる細胞以外は、従来行われている骨髄移植や臍帯血移植と同様に行えばよい。また、本発明の方法により増幅された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞は、外傷や血管障害により誘起された神経や筋肉損傷の再生を促進する移植片として用いることができる。移植片は、本発明の方法により増幅した造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の他に、緩衝液や抗生物質、医薬品等を含む組成物としてもよい。
本発明の方法による造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の移植片は、各種白血病に対する治療に用いられる他、種々の疾患の治療に有効である。例えば、固形癌患者に対する化学療法、放射線療法等により骨髄抑制が副作用として生じる場合、施術前に骨髄を採取しておき、生体外で増幅した造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を、施術後に患者に戻すことで、造血系の障害から早期に回復させることができる。この方法により、更に強力な化学療法を行えるようになり、化学療法の治療効果を改善する事ができる。また、本発明の方法により得られる造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を各種血液細胞に分化させ、それらを患者の体内に戻すことにより、各種血液細胞が欠乏している患者の改善を図ることができる。さらに本発明の方法は、造血細胞減少及び/又は造血機能低下を伴う疾患、造血細胞増大を伴う疾患、造血機能障害を伴う疾患、免疫細胞減少、免疫細胞増大、自己免疫を伴う疾患、免疫機能障害あるいは虚血性疾患に有効である。
具体的な例としては、慢性肉芽腫症、重症複合型免疫不全症候群、アデノシンデアミナ−ゼ(ADA)欠損症、無ガンマグロブリン血症、Wiskott−Aldrich症候群、Chediak−Higashi症候群、後天性免疫不全症候群(AIDS)等の免疫不全症候群、C3欠損症、サラセミア、酵素欠損による溶血性貧血、鎌状赤血球症等の先天性貧血、Gaucher病、ムコ多糖症等のリソゾーム蓄積症、副腎白質変性症、各種の癌又は腫瘍とくに急性又は慢性白血病等の血液癌、Fanconi症候群、再生不良性貧血、顆粒球減少症、リンパ球減少症、血小板減少症、突発性血小板減少性紫斑病、血栓性血小板減少性紫斑病、Kasabach−Merritt症候群、悪性リンパ腫、ホジキン病、慢性肝障害、腎不全、手術時あるいは保存血の大量輸血患者、B型肝炎、C型肝炎、重症感染症、全身エリテマトーデス、関節リウマチ、シェーグレン症候群、全身性硬化症、多発性筋炎、皮膚筋炎、混合性組織結合病、結節性多発動脈炎、橋本病、バセドー氏病、重症筋無力症、インスリン依存性糖尿病、自己免疫性溶血性貧血、蛇咬症、溶血性尿毒症症候群、脾機能亢進症、出血、Bernard−Soulier症候群、Glanzmann’s血小板無力症、尿毒症、骨髄異形成症候群、真性多血症、赤血球増多症、本態性血小板血症、骨髄増殖性疾患、外傷などによる脊髄損傷、神経損傷、神経断裂、骨格筋損傷、瘢痕、糖尿病、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症等が挙げられる。
また、本発明により増幅される造血幹細胞は、遺伝子治療用の細胞として用いることができる。造血幹細胞に対する遺伝子治療は、幹細胞が静止期にあるため目的の遺伝子の導入効率が低いこと、また、遺伝子導入のための培養中に造血幹細胞が分化してしまうこと等から困難であったが、本発明の低分子化合物を培養時に用いることによって、造血幹細胞の分化をなるべく抑えて増幅することができ、遺伝子導入効率に大幅な改善が期待できる。この遺伝子治療は、本発明の低分子化合物を用いて造血幹細胞に治療用の遺伝子を導入し、得られる遺伝子導入細胞(即ち、形質転換された造血幹細胞)を患者に移植することによって行われる。この際、導入される治療用の遺伝子は、疾患に応じてホルモン、サイトカイン、受容体、酵素、ポリペプチドなどの遺伝子が適宜選択される(Advanced in Pharmacology 40,Academic Press,1997参照)。具体的な遺伝子としては、インスリン、アミラーゼ、プロテアーゼ、リパーゼ、トリプシノーゲン、キモトリプシノーゲン、カルボキシペプチダーゼ、リボヌクレアーゼ、デオキシリボヌクレアーゼ、フォスフォリパーゼA2、エステラーゼ、α1−アンチトリプシン、血液凝固因子(例えば第VII因子、第VIII因子、第IX因子など)、プロテインC、プロテインS、アンチトロンビン、UDPグルクロニルトランスフェラーゼ、オルニチントランスカルバノイラーゼ、ヘモグロビン、NADPHオキシダーゼ、グルコセレブロシダーゼ、α−ガラクトシダーゼ、α−グルコシダーゼ、α−イズロニダーゼ、チトクロームP450酵素、アデノシンデアミナーゼ、ブルトンキナーゼ、補体C1〜C4、JAK3、サイトカインレセプター共通γ鎖、Ataxia Telangiectasia Mutated(ATM)、Cystic Fibrosis(CF)、ミオシリン、胸腺ホルモン因子、チモポイエチン、ガストリン、セクレチン、コレシストキニン、セロチニン、サブスタンスP、Major Histocompatibility Complex(MHC)、多剤耐性因子(MDR−1)などの遺伝子が挙げられる。
その他、疾患遺伝子の発現を抑制するRNA遺伝子も治療用の遺伝子として有効であり、本発明の方法に利用可能である。その例としては、アンチセンスRNA、siRNA、shRNA、デコイRNA、リボザイムなどが挙げられる。
造血幹細胞に治療用遺伝子を導入するには、通常動物細胞の遺伝子導入に用いられる方法、例えば、マウス幹細胞ウイルス(MSCV)、モロニーマウス白血病ウイルス(MmoLV)等のレトロウイルスベクター、アデノウイルスベクター、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクター、単純ヘルペスウイルスベクター、レンチウイルスベクター等のウイルス由来の遺伝子治療に用いられる動物細胞用ベクター(遺伝子治療用ベクターについては、Verma、 I.M., Nature, 389:239, 1997参照)を用いる方法、リン酸カルシウム共沈法、DEAE−デキストラン法、エレクトロポレーション法、リポソーム法、リポフェクション法、マイクロインジェクション法等を用いることができる。これらの中では、標的細胞の染色体DNAに組み込まれて恒久的に遺伝子の発現が期待できるという点から、レトロウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター又はレンチウイルスベクターが好ましい。
例えば、アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターは、次のようにして作製することができる。まず、野生型アデノ随伴ウイルスDNAの両端のITR(inverted terminal repeat)の間に治療用遺伝子を挿入したベクタープラスミドと、ウイルスタンパク質を補うためのヘルパープラスミドを293細胞にトランスフェクション(Transfection)する。続いてヘルパーウイルスのアデノウイルスを感染させると、AAVベクターを含むウイルス粒子が産生される。あるいは、アデノウイルスの代わりに、ヘルパー機能を担うアデノウイルス遺伝子を発現するプラスミドをトランスフェクションしてもよい。次に、得られるウイルス粒子を造血幹細胞に感染させる。ベクターDNA中において、目的遺伝子の上流には、適当なプロモーター、エンハンサー、インシュレーター等を挿入し、これらによって遺伝子の発現を調節することが好ましい。さらに、治療用遺伝子に加えて薬剤耐性遺伝子等のマーカー遺伝子を導入すると、治療用遺伝子が導入された細胞の選択が容易となる。治療用遺伝子は、センス遺伝子であってもアンチセンス遺伝子であってもよい。
造血幹細胞に治療用遺伝子を導入する際の培養法は、造血幹細胞を増幅するために上述した方法を基に当事者により適宜選択される。遺伝子の導入効率は、当該分野の標準的な方法により評価することができる。また、別途遺伝子を導入された造血幹細胞(形質転換された造血幹細胞)を、造血幹細胞を増幅するための上述した方法により増幅して形質転換された造血幹細胞とし、得られた形質転換された造血幹細胞を遺伝子治療用に用いることもできる。
遺伝子治療用の移植片は、形質転換された造血幹細胞の他に、緩衝液や抗生物質、医薬品等を含む組成物としてもよい。
血液細胞を標的細胞とする遺伝子治療の対象となる疾患としては、慢性肉芽腫症、重症複合型免疫不全症候群、アデノシンデアミナ−ゼ(ADA)欠損症、無ガンマグロブリン血症、Wiskott−Aldrich症候群、Chediak−Higashi症候群、後天性免疫不全症候群(AIDS)等の免疫不全症候群、B型肝炎、C型肝炎、サラセミア、酵素欠損による溶血性貧血、Fanconi貧血、鎌状赤血球症等の先天性貧血、Gaucher病、ムコ多糖症等のリソゾーム蓄積症、副腎白質変性症、各種の癌、腫瘍等が挙げられる。
本発明による造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の好ましい増幅方法、遺伝子導入方法並びに増幅或いは遺伝子導入された造血幹細胞の移植方法を以下に例示する。
まず、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅は、例えば臍帯血、骨髄、末梢血などを採取し、そこから造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を豊富に含む細胞集団を分離することにより行われる。この様な細胞集団としてはCD34陽性細胞、CD34陽性CD38陰性細胞、CD90陽性細胞、CD133陽性細胞などが挙げられる。例えばCD34陽性細胞は、比重遠心法及び磁気細胞分離(Magnetic Cell Sorting;MACS)システム又はフローサイトメトリー(Flow Cytometry)を組み合わせることにより分離することができる。例えばCPD液(クエン酸−リン酸−デキストラン)添加血液を、比重遠心法などにより分画し、単核球を多く含む画分(以下、有核細胞画分という。)を分離回収する。比重遠心法としては、例えばデキストランやFicoll液を用いた比重遠心法、Ficoll−paque密度勾配法、Percoll不連続密度勾配比重遠心法、Lymphoprepを用いた密度勾配比重遠心法などが挙げられる。次いで、抗ヒトCD34モノクローナル抗体を固定した磁気ビーズ(ミルテニー・バイオテク社製;以下、CD34抗体磁気ビーズという。)と上記分離回収した有核細胞画分を混合し、次いで約2乃至8℃でインキュベーション(約30分)し、有核細胞画分中のCD34陽性細胞をこの抗体磁気ビーズに結合させる。結合した抗体磁気ビーズ/CD34陽性細胞を専用磁気細胞分離装置、例えばオートMACSシステム(ミルテニー・バイオテク社製)などを用い分離回収する。このようにして得られたCD34陽性細胞について、本発明の低分子化合物を用いた培養を行う。CD34陽性細胞を培養する際の条件、培養装置、培地の種類、本発明化合物の種類、本発明化合物の含量、添加物の種類、添加物の含量、培養期間、培養温度などは、本明細書に記載した範囲から当事者により適宜選択されるが、これらに限定されるものではない。CD34陽性細胞に遺伝子を導入する際には、予め目的とする遺伝子を当該分野の標準的な方法によりベクターにクローニングし、本ベクターをCD34陽性細胞と本発明における特定化合物と共に培養すればよい。この際の目的遺伝子の種類、ベクターの種類、遺伝子導入方法、培養方法は、本明細書に記載した範囲を基に当事者により適宜選択されるが、これらに限定されるものではない。
培養後、トリパンブルー法などにより全細胞数を測定するとともに、培養された細胞をFITC(フルオロセインイソチオシアネート)、PE(フィコエリスリン)、APC(アロフィコシアニン)などの蛍光色素により標識された抗CD34抗体及び抗CD38抗体により染色し、CD34陽性CD38陰性細胞の割合をフローサイトメトリーにて解析することにより、培養された細胞中の造血幹細胞と造血前駆細胞がどれだけ増幅されたかを判断することができる。さらに、その培養液の一部をコロニーアッセイに供し、形成されるHPP−CFCコロニー数を測定することにより、最も未分化な造血前駆細胞の割合を判断することができる。細胞に導入された遺伝子は、細胞からDNA或いはRNAを抽出しサザンブロッティング法、ノーザンブロッティング法、RT−PCR法(Reverse Transeriptase Polymerase Chain Reaction法)などによって検出することができる。また、導入された遺伝子から発現された蛋白質を、特異的抗体を用いてELISA(Enzyme Linked ImmunoSorbent Assay)やフローサイトメトリーにより検出したり、その機能的活性を各種酵素アッセイにより検出し、目的の遺伝子の導入効率を判断することができる。
増幅或いは遺伝子導入された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞は、例えば白血病の治療の場合、がん細胞の撲滅やドナー細胞の生着促進を目的とした抗がん剤、全身放射線照射或いは免疫抑制剤による前処置を受けた患者に対し、点滴により輸注すればよい。この際、治療の対象とする疾患の種類、前処置方法並びに細胞移植方法は、当事者により適宜選択される。移植された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞のレシピエント(Recipient)への生着と造血の回復や、移植に伴う副作用の有無、治療の効果は、移植治療における一般的な方法により適宜検査され、判断することができる。
以上のとおり本発明によって、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅方法、さらに増幅した細胞を用いて安全に、簡便で、しかも短期間で移植治療並びに遺伝子治療を行うことができる。
さらに、本発明の方法により造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞が効率よく増幅されるため、本発明における特定化合物は造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の研究用試薬として用いることができる。例えば、造血幹細胞や造血前駆細胞の分化や増殖を調節する因子を解明する際、造血幹細胞や造血前駆細胞と目的の因子を共存させて培養した時のコロニー形成細胞の種類、細胞表面分化マーカーや発現遺伝子の変化を解析するが、この際に特定化合物を添加することにより解析する造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の数を効率よく増幅することができる。目的とする因子の解明時の培養条件、培養装置、培地の種類、本発明化合物の種類、本発明化合物の含量、添加物の種類、添加物の含量、培養期間、培養温度などは、本明細書に記載した範囲から当事者により適宜選択される。培養により出現したコロニー形成細胞は、当該分野にて標準的な顕微鏡を用いて観察することができる。この際、コロニー形成細胞について特異的抗体を用いて染色してもよい。目的の因子により変化した発現遺伝子は、細胞からDNA(デオキシリボ核酸)或いはRNA(リボ核酸)を抽出しサザンブロッティング法、ノーザンブロッティング法、RT−PCR法などによって検出することができる。また、細胞表面分化マーカーは、特異的抗体を用いてELISAやフローサイトメトリーにより検出し、目的の因子による分化や増殖に対する効果を観察することができる。
一般式(1)で表される本発明化合物において、置換基R3がOH、NH2又は−NHR31を表す場合、あるいは、置換基R2がOH基を表す場合環内異性化により、互変異性体(2)〜(4)、(2’)〜(4’)、(2’’)〜(4’’) 、(2’’’)〜(3’’’)の存在する場合があるが、本発明には、これら互変異性体(2)〜(4))、(2’)〜(4’)、(2’’)〜(4’’) 、(2’’’)〜(3’’’)又は互変異性体の任意の割合の混合物を包含するものである。
Figure 2014003975
本発明に包含される化合物には、異性化により生じるか否かに拘わらず、不斉中心を有する場合は、分割された光学異性体或いはそれらを任意の比率で含む混合物を包含するものである。
本発明に包含される化合物には、異性化により生じるか否かに拘わらず、置換基の種類によってE-体及びZ-体の幾何異性体が存在する場合があるが、本発明はこれら幾何異性体又は幾何異性体の任意の割合の混合物を包含するものである。
本発明の式(1)で示される本発明における特定化合物は、必要に応じて製薬上許容され得る塩に変換することも、又は生成した塩から遊離させることもできる。本発明に包含される化合物のうちで、常法に従って酸付加塩にすることができるものは、例えば、フッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸、沃化水素酸等のハロゲン化水素酸の塩、硝酸、硫酸、燐酸、塩素酸、過塩素酸等の無機酸の塩、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸等のスルホン酸の塩、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、酒石酸、蓚酸、マレイン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、マンデル酸、アスコルビン酸、乳酸、グルコン酸、クエン酸等のカルボン酸の塩又はグルタミン酸、アスパラギン酸等のアミノ酸の塩とすることができる。
或いは、本発明に包含される化合物のうちで、常法に従って金属塩にすることができるものは、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属の塩、カルシウム、バリウム、マグネシウムといったアルカリ土類金属の塩又はアルミニウム、亜鉛、銅等の金属塩とすることができる。
本発明に使用される式(1)で示される本発明における特定化合物或いはその製薬上許容され得る塩は製造条件により任意の結晶形として存在することができ、任意の水和物として存在することができるが、これら結晶形や水和物及びそれらの混合物も本発明の範囲に含有される。またアセトン、エタノール、テトラヒドロフランなどの有機溶媒を含む溶媒和物として存在することもあるが、これらの形態はいずれも本発明の範囲に含有される。
プロドラッグとして利用できる化合物は、加溶媒分解によりまたは生理的条件下のインビボにおいて本発明の薬理学的に活性な化合物を生成する、化学的または代謝的に分解できる基を有する本発明における特定化合物の誘導体である。適当なプロドラッグを選択する方法および製造する方法は、例えばDesign of Prodrugs(Elsevier,Amsterdam 1985)に記載されている。本発明において、水酸基を有する化合物である場合は、該化合物と適当なアシルハライドまたは適当な酸無水物とを反応させることによって得られるアシルオキシ誘導体がプロドラッグとして例示される。プロドラッグとして特に好ましいアシルオキシとしては-OCOC2H5、-OCO(t-Bu)、-OCOC15H31、-OCO(m-CO2Na-Ph)、-OCOCH2CH2CO2Na、-OCOCH(NH2)CH3、-OCOCH2N(CH3)2などが挙げられる。本発明における特定化合物がアミノ基を有する場合は、アミノ基を有する化合物と適当な酸ハロゲン化物または適当な混合酸無水物とを反応させることにより製造されるアミド誘導体がプロドラッグとして例示される。プロドラッグとして特に好ましいアミドとしては、-NHCOCH(NH2)CH3等が挙げられる。
次に、本明細書において示した各置換基の具体例を以下に示す。ここで、n-はノルマル、i-はイソ、s-はセカンダリー及びt-はターシャリーを各々意味し、Phはフェニルを意味する。
本発明化合物におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子及びヨウ素原子が挙げられる。尚、本明細書中「ハロ」の表記もこれらのハロゲン原子を表す。
本明細書におけるCα〜Cβアルキルの表記は、炭素原子数がα〜β個よりなる直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表し、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、s-ブチル基、t-ブチル基、n-ペンチル基、1-メチルブチル基、2-メチルブチル基、3-メチルブチル基、1-エチルプロピル基、1,1-ジメチルプロピル基、1,2-ジメチルプロピル基、2,2-ジメチルプロピル基、n-ヘキシル基、1-メチルペンチル基、2-メチルペンチル基、1,1-ジメチルブチル基、1,3-ジメチルブチル基、1-シクロプロピル-2-メチルプロピル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書におけるCα〜Cβハロアルキルの表記は、炭素原子に結合した水素原子が、ハロゲン原子によって任意に置換された、炭素原子数がα〜β個よりなる直鎖状又は分岐鎖状の炭化水素基を表し、このとき、2個以上のハロゲン原子によって置換されている場合、それらのハロゲン原子は互いに同一でも、又は互いに相異なっていてもよい。例えばフルオロメチル基、クロロメチル基、ブロモメチル基、ヨードメチル基、ジフルオロメチル基、クロロフルオロメチル基、ジクロロメチル基、ブロモフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、クロロジフルオロメチル基、ジクロロフルオロメチル基、トリクロロメチル基、ブロモジフルオロメチル基、ブロモクロロフルオロメチル基、ジフルオロヨードメチル基、2-フルオロエチル基、2-クロロエチル基、2-ブロモエチル基、2,2-ジフルオロエチル基、2-クロロ-2-フルオロエチル基、2,2-ジクロロエチル基、2-ブロモ-2-フルオロエチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、2-クロロ-2,2-ジフルオロエチル基、2,2-ジクロロ-2-フルオロエチル基、2,2,2-トリクロロエチル基、2-ブロモ-2,2-ジフルオロエチル基、1,1,2,2-テトラフルオロエチル基、ペンタフルオロエチル基、1-クロロ-1,2,2,2-テトラフルオロエチル基、2-クロロ-1,1,2,2-テトラフルオロエチル基、1,2-ジクロロ-1,2,2-トリフルオロエチル基、1-ブロモ-1,2,2,2-テトラフルオロエチル基、2-ブロモ-1,1,2,2-テトラフルオロエチル基、2-フルオロプロピル基、2-クロロプロピル基、2,3-ジクロロプロピル基、3,3,3-トリフルオロプロピル基、3-ブロモ-3,3-ジフルオロプロピル基、2,2,3,3-テトラフルオロプロピル基、2,2,3,3,3-ペンタフルオロプロピル基、1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロピル基、ヘプタフルオロプロピル基、2,3-ジクロロ-1,1,2,3,3-ペンタフルオロプロピル基、2-フルオロ-1-メチルエチル基、2-クロロ-1-メチルエチル基、2-ブロモ-1-メチルエチル基、2,2,2-トリフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル基、1,2,2,2-テトラフルオロ-1-(トリフルオロメチル)エチル基、ノナフルオロブチル基等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書におけるCα〜Cβアルコキシの表記は、炭素原子数がα〜β個よりなる前記の意味であるアルキル-O-基を表し、例えばメトキシ基、エトキシ基、n-プロピルオキシ基、i-プロピルオキシ基、n-ブチルオキシ基、i-ブチルオキシ基、s-ブチルオキシ基、t-ブチルオキシ基、n-ペンチルオキシ基、n-ヘキシルオキシ基等が具体例として挙げられ、各々の指定の炭素原子数の範囲で選択される。
本明細書における(R11によって置換されたフェニル、(R21によって置換されたフェニル、(R25によって置換されたフェニル、(R33によって置換されたフェニル、(R35b によって置換されたフェニル、(R40によって置換されたフェニル又は(R81によって置換されたフェニルの表記は、任意のR11、R21、R25、R33、R35、R40又はR81によって、ベンゼン環上の炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された炭素原子数がa、e、q、h、b、p又はk個よりなる前記の意味であるフェニル基を表す。このとき、それぞれのベンゼン環上の置換基R11、R21、R25、R33、R35、R40又はR81が2個以上存在するとき、それぞれの置換基R11、R21、R25、R33、R35、R40又はR81は互いに同一でも、又は互いに相異なっていてもよい。
本明細書におけるベンゼン環上が(R24によって置換されたベンジル又はベンゼン環上が(R25によって置換されたベンジルの表記は、任意のR24又はR25によって、ベンゼン環上の炭素原子に結合した水素原子が任意に置換された炭素原子数がg又はq個よりなる前記の意味であるベンジル基を表す。このとき、それぞれのベンゼン環上の置換基R24又はR25が2個以上存在するとき、それぞれの置換基R24又はR25は互いに同一でも、又は互いに相異なっていてもよい。
本発明化合物は、例えば以下の方法により製造することが出来る。
製造法A
Figure 2014003975
一般式(1−1)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]と一般式(71)[式中R31は前記と同じ意味を表し、J11は塩素原子、臭素原子などのハロゲン原子を表す。]を必要ならば塩基の存在下、必要ならば溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2009/041447号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−2)[式中R1、R2、R4、R5、R8、R31及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(1−1)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(71)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
塩基を用いる場合、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムアミド等のアルカリ金属アミド類、t-ブチルリチウム等の有機金属化合物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、イミダゾール、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン等の有機塩基等を、一般式(1−1)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(1−1)で表される化合物1当量に対して1〜10当量の一般式(71)で表される化合物を用い、トルエン、ピリジン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば塩基として4-(ジメチルアミノ)ピリジンや1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン等を一般式(1−1)で表される化合物1当量に対して1〜3当量用いて、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる一般式(71)で表されるハロゲン化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えばSynlett、2011年、16号、2315頁等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法B
Figure 2014003975
一般式(13−1)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]と一般式(14−1)[式中R1及びR2は前記と同じ意味を表す。]を必要ならば酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2011/120026号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−1)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(14−1)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(13−1)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(14−1)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(14−1)で表される化合物1当量に対して1〜10当量の一般式(13−1)で表される化合物を用い、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば酸として酢酸、p−トルエンスルホン酸や塩酸等を一般式(14−1)で表される化合物1当量に対して1〜3当量用いて、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる一般式(14−1)で表されるケトニトリル化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えばBioorganic & Medicinal Chemistry Letters、2010年、20巻、19号、5799頁等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法C
Figure 2014003975
一般式(13−1)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]と一般式(14−2)[式中R1及びR2は前記と同じ意味を表し、J2はメチル基、エチル基などのアルキル基を表す。]を必要ならば酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2005/061462号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−3)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(13−1)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(14)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜10当量の一般式(13−1)で表される化合物を用い、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば酸として酢酸、p−トルエンスルホン酸や塩酸等を一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜3当量用いて、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる一般式(14−2)で表されるケトエステル化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えば日本国特許出願公報(JP2002-020366号公報)、J. Med. Chem.、2005年、48巻、3400頁等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法D
Figure 2014003975
一般式(13−2)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]と一般式(14−2)[式中R1及びR2は前記と同じ意味を表し、J2はメチル基、エチル基などのアルキル基を表す。]を必要ならば酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2005/061462号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−4)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(13−2)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(14)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜10当量の一般式(13−2)で表される化合物を用い、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば酸として酢酸、p−トルエンスルホン酸や塩酸等を一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜3当量用いて、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる一般式(14−2)で表されるケトエステル化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えば日本国特許出願公報(JP2002-020366号公報)、J. Med. Chem.、2005年、48巻、3400頁等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法E
Figure 2014003975
一般式(13−3)[式中R85は前記と同じ意味を表す。]と一般式(14−2)[式中R1及びR2は前記と同じ意味を表し、J2はメチル基、エチル基などのアルキル基を表す。]を必要ならば酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2005/061462号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−5)[式中R1, R2及びR85は前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(13−3)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(14)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜10当量の一般式(13−2)で表される化合物を用い、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば酸として酢酸、p−トルエンスルホン酸や塩酸等を一般式(14−2)で表される化合物1当量に対して1〜3当量用いて、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる一般式(14−2)で表されるケトエステル化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えば日本国特許出願公報(JP2002-020366号公報)、J. Med. Chem.、2005年、48巻、3400頁等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法F
Figure 2014003975
一般式(51)[式中R1は前記と同じ意味を表す。]と一般式(52)[式中R3、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]を必要ならば酸の存在下、必要ならば脱水剤の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えばJ. Chem. Soc., Perkin Trans. 2, 1985年、81頁等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−6)[式中R1、R2 、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(52)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(51)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(52)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
塩基を用いる場合、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムアミド等のアルカリ金属アミド類、t-ブチルリチウム等の有機金属化合物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、イミダゾール、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン等の有機塩基等を、一般式(52)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(52)で表される化合物1当量に対して1〜3当量の一般式(51)で表される化合物を用い、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、酢酸エチル、酢酸ブチル、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば酸として酢酸、p−トルエンスルホン酸や塩酸等を一般式(52)で表される化合物1当量に対して2〜5当量用いて、0〜120℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる一般式(51)で表されるケトアルデヒド化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO2008/003149号公報、WO2008/064157号公報)等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
ここで用いられる一般式(52)で表されるヒドラジン化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えばJ. Chem. Soc., Perkin Trans. 2, 1985年、81頁等等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法G
Figure 2014003975
一般式(1−7)[式中R1、R2、R4、R5、R8、R34及びXは前記と同じ意味を表す。]を必要ならば酸の存在下、必要ならば塩基の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば米国特許出願公報(US20110071128号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−8)[式中R1, R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
塩基を用いる場合、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムアミド等のアルカリ金属アミド類、t-ブチルリチウム等の有機金属化合物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、イミダゾール、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン等の有機塩基等を、一般式(1−7)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(1−7)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(1−7)で表される化合物1当量に対して、エタノール、水、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば塩基として水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等を一般式(1−7)で表される化合物1当量に対して1〜5当量用いて、0〜120℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
製造法H
Figure 2014003975
一般式(54)[式中R1、R4、R5、R8、R34及びXは前記と同じ意味を表し、J4は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を表す。]と一般式(55)[式中R2は前記と同じ意味を表し、J5はジヒドロキシボラン等を表す。]を必要ならば金属触媒の存在下、必要ならば塩基の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2010/0794432号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1−7)[式中R1、R4、R5、R8、R34及びXは前記と同じ意味を表す。] で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(54)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(55)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
塩基を用いる場合、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムアミド等のアルカリ金属アミド類、t-ブチルリチウム等の有機金属化合物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、イミダゾール、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン等の有機塩基等を、一般式(54)及び一般式(55)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
金属触媒を用いる場合、具体例としては、例えばPd(OH)等の水酸化パラジウム触媒、例えばPdO等の酸化パラジウム触媒、例えばPdBr、PdCl、PdI等のハロゲン化パラジウム触媒、例えばパラジウムアセテート(Pd(OAc)),パラジウムトリフルオロアセテート(Pd(OCOCF))等のパラジウム酢酸塩触媒、例えばPd(RNC)Cl,Pd(acac),ジアセテートビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム[Pd(OAc)(PPh)],Pd(PPh),Pd(dba),Pd(NH)Cl,Pd(CHCN)Cl,ジクロロビス(ベンゾニトリル)パラジウム[Pd(PhCN)Cl],Pd(dppe)Cl,Pd(dppf)Cl,Pd[PCy]Cl,Pd(PPh)Cl,Pd[P(o-tolyl)]Cl,Pd(cod)Cl,Pd(PPh)(CHCN)Cl、Bis(di-tert-butyl(4-dimethylaminophenyl)phosphine)dichloropalladium(II)等の配位子に配位されたパラジウム金属錯体触媒等が挙げられる。
これらの金属触媒を、一般式(54)及び一般式(55)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。0.01〜10当量用いることができる。
製造法I
Figure 2014003975
一般式(57)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表し、J6は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を表す。]を必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えばChemical & Pharmaceutical Bulletin, 1981年、29巻、2号、445頁等に記載の方法で、水硫化ナトリウムと反応させることにより、一般式(1−9)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(57)で表される化合物1当量に対して1〜10当量の水硫化ナトリウムを用い、エタノール、水、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
製造法A〜Iにおいて、反応終了後の反応混合物は、直接濃縮する、有機溶媒に溶解し、水洗後濃縮する、又は氷水に投入、有機溶媒抽出後濃縮といった通常の後処理を行ない、目的の本発明化合物を得ることができる。また、精製の必要が生じたときには、再結晶、カラムクロマトグラフ、薄層クロマトグラフ、液体クロマトグラフ分取等の任意の精製方法によって分離、精製することができる。
製造法B及びCで用いられる一般式(13−1)で表される化合物は、例えば次のようにして合成することができる。
反応式1
Figure 2014003975
すなわち、一般式(19−1)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される公知の置換アミンと一般式(20)[式中k1及びk2は水素原子、トリクロロメチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、p-シアノフェニル基、エトキシカルボニル基などを表し、Bocはt-ブトキシカルボニル基を表す。] を、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えばテトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Lett., 1989年、39号、6845頁)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(13−1)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。] で表される化合物を得ることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
ここで用いられる一般式(19−1)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えばJournal of Medicinal Chemistry, 2009年、52巻、3982頁、Chem. Commun., 2001年、1792頁、Synthesis 2000年、12巻、1709頁等に記載の方法に準じて容易に合成することができる。
またここで用いられる一般式(20)で表される化合物は、Journal of Medicinal Chemistry, 2009年、52巻、1471頁[52(5), 1471-1476; 2009]、国際特許出願公報(WO2008/073987号公報)等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することができる。
あるいは製造法B及びCで用いられる一般式(13−1)は、J. Chem. Soc., Chem. Commun.、1986年、176頁、J. Chem. Soc., Chem. Commun.、1983年、1040頁等に記載の方法に準じて、例えば次のように合成することができる。
反応式2
Figure 2014003975
すなわち、一般式(22)で表されるピバル酸エチルエステルに一般式で表されるフェニルグリニャール試薬を、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて反応させることにより、一般式(23)で表されるアルコール化合物とした後、ハロゲン化して一般式(24)で表されるハライド化合物とし、ヒドラジンと反応させることにより、一般式(25)で表されるヒドラジン化合物を得ることが出来る。
ここで得られた一般式(25)で表されるヒドラジン化合物と一般式(26)[式中R4及びR5はメチル基、エチル基などアルキル基を表す。]で表されるカルボニル化合物を、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、反応させることにより、一般式(27)で表されるヒドラジン化合物とした後、一般式(28)[式中R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表されるハライド化合物を、必要ならば塩基の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、反応させることにより、一般式(29)で表されるヒドラジン化合物とし、酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、反応させることにより、一般式(30)で表されるヒドラジン化合物を得ることが出来る。
ここで得られた一般式(30)で表されるヒドラジン化合物を酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、反応させることにより、一般式(13−1)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表されるヒドラジン化合物を得ることが出来る。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
塩基を用いる場合、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、ナトリウムエトキシド、カリウムt-ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド類、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラザン、ナトリウムアミド等のアルカリ金属アミド類、t-ブチルリチウム等の有機金属化合物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム等のアルカリ金属炭酸塩、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン、ピリジン、4-(ジメチルアミノ)ピリジン、イミダゾール、1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]-7-ウンデセン等の有機塩基等を、一般式(27)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(29)及び一般式(30)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
ここで用いられる一般式(22)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載のエステル化合物類の一般的な合成方法に準じて合成することができる。
また、ここで用いられる一般式(26)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載のカルボニル化合物類の一般的な合成方法に準じて合成することができる。
また、ここで用いられる一般式(28)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載のハライド化合物類の一般的な合成方法に準じて合成することができる。
あるいは製造法B及びCで用いられる一般式(13−1)は、J. Am. Chem. Soc.、1958年、80巻、6562頁等に記載の方法に準じて、例えば次のように合成することができる。
反応式3
Figure 2014003975
すなわち、ヒドラジンと一般式(26)[式中R4及びR5はメチル基、エチル基などアルキル基を表す。]で表されるカルボニル化合物を、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて反応させることにより、一般式(31)で表されるヒドラジン化合物とした後、一般式(32)[式中R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表されるグリニャール試薬と反応させることにより、一般式(33)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表されるヒドラジン化合物を得ることが出来る。
ここで得られた一般式(33)で表されるヒドラジン化合物を酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、反応させることにより、一般式(13−1)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表されるヒドラジン化合物を得ることが出来る。
ここで用いられる一般式(26)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載のカルボニル化合物類の一般的な合成方法に準じて合成することができる。
また、ここで用いられる一般式(32)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載のグリニャール試薬類の一般的な合成方法に準じて合成することができる。
これらの各反応においては、反応終了後、通常の後処理を行なうことにより原料化合物となる各々の製造中間体を得ることができる。
製造法Dで用いられる一般式(13−2)で表される化合物は、例えば次のようにして合成することができる。
反応式4
Figure 2014003975
すなわち、一般式(19−2)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される公知の置換アミンと一般式(20)[式中k1及びk2は水素原子、トリクロロメチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、p-シアノフェニル基、エトキシカルボニル基などを表し、Bocはt-ブトキシカルボニル基を表す。] を、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えばテトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Lett., 1989年、39号、6845頁)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(13−2)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される化合物を得ることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
ここで用いられる一般式(19−2)で表される化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えばJ. Chem. Soc., Perkin Transactions 1, 1976年、33頁等に記載の方法に準じて容易に合成することができる。
またここで用いられる一般式(20)で表される化合物は、Journal of Medicinal Chemistry, 2009年、52巻、1471頁[52(5), 1471-1476; 2009]、国際特許出願公報(WO2008/073987号公報)等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することができる。
また、これらの方法により製造された各々の製造中間体は、単離・精製することなく、それぞれそのまま次工程の反応に用いることもできる。
製造法Eで用いられる一般式(13−3)の化合物は、例えば次のように合成することができる。
反応式5
Figure 2014003975
すなわち、式(19−3)で表される公知の置換アミンと一般式(20)[式中k1及びk2は水素原子、トリクロロメチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、p-シアノフェニル基、エトキシカルボニル基などを表し、Bocはt-ブトキシカルボニル基を表す。] を、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えばテトラヘドロンレターズ(Tetrahedron Lett., 1989年、39号、6845頁)等に記載の方法で反応させることにより、式(13−3)で表される化合物を得ることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
またここで用いられる一般式(20)で表される化合物は、Journal of Medicinal Chemistry, 2009年、52巻、1471頁[52(5), 1471-1476; 2009]、国際特許出願公報(WO2008/073987号公報)等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することができる。
ここで用いられる式(19−3)で表されるアミン化合物は以下の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
反応式6
Figure 2014003975
式(72)とトリメチルシリルアジドを必要ならばルイス酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて反応させることにより得られた反応混合物を、必要ならば金属触媒の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて水素雰囲気下、水素添加反応を行うことにより、式(19−3)で表される化合物を得ることができる。好ましいルイス酸としては、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体等が挙げられる。
反応基質の量は、式(72)で表される化合物1当量に対して1〜50当量のトリメチルシリルアジドを用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
金属触媒を用いる場合、具体例としては、例えば、パラジウム炭素担持体等のパラジウム触媒、例えばPd(OH)等の水酸化パラジウム触媒、例えばPdO等の酸化パラジウム触媒、例えばPdBr、PdCl、PdI等のハロゲン化パラジウム触媒、例えばパラジウムアセテート(Pd(OAc)),パラジウムトリフルオロアセテート(Pd(OCOCF))等のパラジウム酢酸塩触媒等を、式(72)で表される化合物1当量に対して0.01〜0.1当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば式(72)で表される化合物1当量に対して1〜10当量のトリメチルシリルアジド及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体を用い、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行った後、式(72)で表される化合物1当量に対して0.01〜0.1当量の10重量%パラジウム炭素を用い、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等の溶媒中、水素雰囲気下、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる式(72)で表されるアルコール化合物は文献記載の公知の方法、例えばJournal of Medicinal Chemistry, 2009年、52巻、3982頁に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
あるいは、式(19−3)で表されるアミン化合物は文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2008/074403号公報)等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
反応式7
Figure 2014003975
式(73)とアンモニウム塩化合物を還元剤の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて反応させることにより得られた反応混合物を、必要ならば金属触媒の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて水素雰囲気下、水素添加反応を行うことにより、式(19−3)で表される化合物を得ることができる。
反応基質の量は、式(73)で表される化合物1当量に対して1〜50当量のアンモニウム塩化合物、1〜50当量の還元剤を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
アンモニウム塩化合物を用いる場合、酢酸アンモニウム、塩化アンモニウムなどを、式(72)で表される化合物1当量に対して1〜50当量用いることができる。
環現在を用いる場合、具体例としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム、トリメトキシ水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウム、水素化トリエチルホウ素リチウム、水素化ホウ素リチウム、水素化リチウムアルミニウム等を、式(73)で表される化合物1当量に対して1〜50当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば式(73)で表される化合物1当量に対して20〜50当量の酢酸アンモニウム及び1〜5等量のシアノ水素化ホウ素ナトリウムを用い、メタノールやエタノール等の溶媒中、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる式(73)で表されるアルコール化合物は文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2008/074403号公報)に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法Hで用いられる一般式(54)の化合物は、例えば次のように合成することができる。
反応式8
Figure 2014003975
一般式(55)[式中R1、R4、R5、R8、R34及びXは前記と同じ意味を表す。]を必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えばBioorganic & Medicinal Chemistry、2006年、14巻、5061頁等に記載の方法で反応させることにより、一般式(54)[式中R1、R4、R5、R8、R34及びXは前記と同じ意味を表し、J4は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
ハロゲン化試薬としてはN-ブロモスクシンイミド、N-クロロスクシンイミド、塩素、臭素、ヨウ化カリウム、ヨウ化ナトリウム等を用いることができる。
反応基質の量は、一般式(55)で表される化合物1当量に対して1〜50当量のハロゲン化試薬を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
ここで用いられる一般式(55)の化合物は、例えば次のように合成することができる。
反応式9
Figure 2014003975
一般式(13−1)[式中R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]と一般式(56)[式中R1及びR34は前記と同じ意味を表す。]を必要ならば酸の存在下、必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えば国際特許出願公報(WO 2005/061462号公報)等に記載の方法で反応させることにより、一般式(1)[式中R1、R4、R5、R8、R34及びXは前記と同じ意味を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
反応基質の量は、一般式(56)で表される化合物1当量に対して1〜50当量の一般式(13−1)で表される化合物を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
酸を用いる場合、塩酸、硫酸などの鉱酸、あるいはギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、マンデル酸、酒石酸などのカルボン酸類、あるいはメタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、カンファースルホン酸などのスルホン酸類、オキシ塩化リン、Amberlite IR-120(H型)等を、一般式(56)で表される化合物1当量に対して1〜10当量用いることができる。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(56)で表される化合物1当量に対して1〜10当量の一般式(13−1)で表される化合物を用い、エタノール、トルエン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、アセトニトリル、N、N-ジメチルホルムアミド、クロロホルムや塩化メチレン等の溶媒中、必要ならば酸として酢酸、p−トルエンスルホン酸や塩酸等を一般式(56)で表される化合物1当量に対して1〜3当量用いて、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
ここで用いられる一般式(56)で表されるケトエステル化合物の或るものは公知化合物であり、一部は市販品として入手できる。また、それ以外のものも文献記載の公知の方法、例えばJournal of Agricultural and Food Chemistry, 2011年、59巻、6号、2456頁等に記載の方法に準じて、公知化合物から容易に合成することが出来る。
製造法Iで用いられる一般式(57)の化合物は、例えば次のように合成することができる。
反応式10
Figure 2014003975
一般式(1−1)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表す。]を必要ならば該反応に対して不活性な溶媒を用いて、文献記載の公知の方法、例えばJournal of Heterocyclic Chemistry 2003年、40巻、2号、303頁等に記載の方法で反応させることにより、一般式(57)[式中R1、R2、R4、R5、R8及びXは前記と同じ意味を表し、J6は塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等を表す。]で表される本発明化合物を得ることができる。
ハロゲン化試薬としてはオキシ塩化リン、オキシ臭化リン等を用いることができる。
溶媒を用いる場合、用いられる溶媒としては反応の進行を阻害しないものであれば特に制限はないが、例えばベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素類、シクロヘキサン等の脂環式炭化水素類、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2-ジクロロエタン、1,1,1-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の脂肪族ハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、1,2-ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン等のエーテル類、酢酸エチル、プロピオン酸エチル、等のエステル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N-メチル-2-ピロリドン等のアミド類、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N-ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン、ピコリン等のピリジン類、メタノール、エタノール、エチレングリコール等のアルコール類、アセトニトリル、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3-ジメチル-2-イミダゾリジノン及び水等が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いても、これらのうちの2種類以上を混合して用いてもよい。
反応温度は−60℃から反応混合物の還流温度までの任意の温度を設定することができ、反応時間は、反応基質の濃度、反応温度によって変化するが、通常5分から100時間の範囲で任意に設定できる。
一般的には、例えば一般式(1−1)で表される化合物1当量に対して1〜10当量のオキシ塩化リンを用い、0〜100℃の温度範囲で、10分から24時間反応を行なうのが好ましい。
また、これらの方法により製造された各々の製造中間体は、単離・精製することなく、それぞれそのまま次工程の反応に用いることもできる。
本発明に包含される化合物としては、具体的に例えば、第2表〜第38表に示す化合物が挙げられる。但し、第1表〜第37表の化合物は例示のためのものであって、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
尚、表中Etとの記載はエチル基を表し、以下同様にn-Pr及びPr-nはノルマルプロピル基を、i-Pr及びPr-iはイソプロピル基を、c-Pr及びPr-cはシクロプロピル基を、n-Bu及びBu-nはノルマルブチル基を、s-Bu及びBu-sはセカンダリーブチル基を、i-Bu及びBu-iはイソブチル基を、t-Bu及びBu-tはt-ブチル基を、c-Bu及びBu-cはシクロブチル基を、n-Pen及びPen-nはノルマルペンチル基を、c-Pen及びPen-cはシクロペンチル基を、n-Hex及びHex-nはノルマルヘキシル基を、c-Hex及びHex-cはシクロヘキシル基を、n-Oct及びOct-nはノルマルオクチル基をそれぞれ表す。
また、表中Phはフェニル基、つまり「無置換」のフェニル基を表す。「置換された」フェニル基を表す場合、例えば(2-CH3)Phの様に、括弧内に、下記に示した置換位置及び置換基を示す。
Figure 2014003975
さらにまた、表中「naphthalen-1-yl」、「thiophen-2-yl」、「F1-1」及び「F2-1」は、それぞれ下記の構造を表す。
Figure 2014003975
Figure 2014003975
第1表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第2表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第3表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第4表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
Et Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第5表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R31 R8 R1 R2 R31 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SO2Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph SO2CH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SO2CH3 Ph
CH3 Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 Ph
Et Ph SO2Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2NH2 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2CH3 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2Ph Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2Ph Ph Ph (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2CH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SO2CH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph F1-1
i-Pr Ph SO2Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph F2-1
i-Pr Ph SO2Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2NH2 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Pen c-Pr (4-n-Hex)Ph CO2N(CH3)2 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第6表
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R1 R2 R31 R8 R1 R2 R31 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SO2Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph SO2CH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SO2CH3 Ph
CH3 Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 Ph
Et Ph SO2Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2NH2 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2CH3 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2Ph Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2Ph Ph Ph (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2CH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SO2CH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph F1-1
i-Pr Ph SO2Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph F2-1
i-Pr Ph SO2Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2NH2 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Pen c-Pr (4-n-Hex)Ph CO2N(CH3)2 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第7表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R31 R8 R1 R2 R31 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SO2Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph SO2CH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SO2CH3 Ph
CH3 Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 Ph
Et Ph SO2Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2NH2 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2CH3 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
CH3 Ph CO2Ph Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2Ph Ph Ph (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2CH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SO2Ph Ph
n-Pr Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SO2CH3 (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph F1-1
i-Pr Ph SO2Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph F2-1
i-Pr Ph SO2Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2NH2 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Pen c-Pr (4-n-Hex)Ph CO2N(CH3)2 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SO2Ph c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SO2Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SO2Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SO2CH3 thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SO2Ph Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SO2Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第8表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第9表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第10表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第11表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第12表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第13表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R8 R1 R2 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第14表
------------------------ -------------------------------------------------
R1 R2 R85 R1 R2 R85
------------------------ -------------------------------------------------
CH3 Ph CH3 CH3 (4-n-Hex)Ph i-Pr
CH3 Ph Et CO2CH3 (4-n-Hex)Ph i-Pr
CH3 Ph i-Pr CO2Et (4-n-Hex)Ph i-Pr
CH3 Ph n-Pr CO2n-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph CH3 i-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph Et c-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph i-Pr t-Bu (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr
i-Pr Ph CH3 (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr
i-Pr Ph Et (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr
i-Pr Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph n-Pr CO2Et (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
CO2Et Ph CH3 (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
CO2CH3 Ph i-Pr (4-Cl)Ph (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
CO2Et Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
CO2Et Ph n-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph n-Hex CO2Et (4-n-Hex)Ph F1-1
CO2Et Ph n-Hex CO2Et (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr (4-CH3)Ph i-Pr (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph F1-1
CO2Et (4-CH3)Ph i-Pr (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr c-Hex i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
CO2Et c-Hex i-Pr CO2Et (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CO2Et c-Hex Ph CO2Et (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex i-Pr i-Pr (4-n-Oct)Ph i-Pr
i-Pr n-Hex i-Pr i-Pr (4-t-Bu)Ph i-Pr
------------------------ -------------------------------------------------
Figure 2014003975
第15表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
第15表(続き)
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
Ph CH3 Ph (4-n-Hex)Ph CH3 Ph
Ph CH3 (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph Et Ph
Ph CH3 (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph n-Pr Ph
Ph CH3 (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr Ph
Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph n-Bu Ph
Ph n-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu Ph
Ph n-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pen Ph
Ph n-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Hex Ph
H i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph Ph Ph
H i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph (4-Ph)Ph Ph
H i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
H i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (4-CH3)Ph
Ph i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F1-1
Ph i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F2-1
Ph i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (3-CH3)Ph
(2-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph c-Pr (3-CH3)Ph
(3-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Cl)Ph
(4-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Br)Ph
c-Hex i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr thiophen-2-yl
c-Hex i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr thiophen-2-yl
c-Hex CF3 Ph (4-n-Oct)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
n-Hex i-Pr Ph (4-t-Bu)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第16表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
第16表(続き)
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
Ph CH3 Ph (4-n-Hex)Ph CH3 Ph
Ph CH3 (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph Et Ph
Ph CH3 (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph n-Pr Ph
Ph CH3 (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr Ph
Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph n-Bu Ph
Ph n-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu Ph
Ph n-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pen Ph
Ph n-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Hex Ph
H i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph Ph Ph
H i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph (4-Ph)Ph Ph
H i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
H i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (4-CH3)Ph
Ph i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F1-1
Ph i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F2-1
Ph i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (3-CH3)Ph
(2-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph c-Pr (3-CH3)Ph
(3-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Cl)Ph
(4-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Br)Ph
c-Hex i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr thiophen-2-yl
c-Hex i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr thiophen-2-yl
c-Hex CF3 Ph (4-n-Oct)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
n-Hex i-Pr Ph (4-t-Bu)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第17表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
第17表(続き)
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
Ph CH3 Ph (4-n-Hex)Ph CH3 Ph
Ph CH3 (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph Et Ph
Ph CH3 (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph n-Pr Ph
Ph CH3 (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr Ph
Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph n-Bu Ph
Ph n-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu Ph
Ph n-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pen Ph
Ph n-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Hex Ph
H i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph Ph Ph
H i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph (4-Ph)Ph Ph
H i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
H i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (4-CH3)Ph
Ph i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F1-1
Ph i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F2-1
Ph i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (3-CH3)Ph
(2-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph c-Pr (3-CH3)Ph
(3-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Cl)Ph
(4-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Br)Ph
c-Hex i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr thiophen-2-yl
c-Hex i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr thiophen-2-yl
c-Hex CF3 Ph (4-n-Oct)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
n-Hex i-Pr Ph (4-t-Bu)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第18表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
第18表(続き)
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
Ph CH3 Ph (4-n-Hex)Ph CH3 Ph
Ph CH3 (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph Et Ph
Ph CH3 (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph n-Pr Ph
Ph CH3 (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr Ph
Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph n-Bu Ph
Ph n-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu Ph
Ph n-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pen Ph
Ph n-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Hex Ph
H i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph Ph Ph
H i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph (4-Ph)Ph Ph
H i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
H i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (4-CH3)Ph
Ph i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F1-1
Ph i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F2-1
Ph i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (3-CH3)Ph
(2-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph c-Pr (3-CH3)Ph
(3-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Cl)Ph
(4-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Br)Ph
c-Hex i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr thiophen-2-yl
c-Hex i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr thiophen-2-yl
c-Hex CF3 Ph (4-n-Oct)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
n-Hex i-Pr Ph (4-t-Bu)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第19表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
第19表(続き)
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
Ph CH3 Ph (4-n-Hex)Ph CH3 Ph
Ph CH3 (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph Et Ph
Ph CH3 (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph n-Pr Ph
Ph CH3 (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr Ph
Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph n-Bu Ph
Ph n-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu Ph
Ph n-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pen Ph
Ph n-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Hex Ph
H i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph Ph Ph
H i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph (4-Ph)Ph Ph
H i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
H i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (4-CH3)Ph
Ph i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F1-1
Ph i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F2-1
Ph i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (3-CH3)Ph
(2-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph c-Pr (3-CH3)Ph
(3-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Cl)Ph
(4-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Br)Ph
c-Hex i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr thiophen-2-yl
c-Hex i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr thiophen-2-yl
c-Hex CF3 Ph (4-n-Oct)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
n-Hex i-Pr Ph (4-t-Bu)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第20表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (2-CH3)Ph Et (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (3-CH3)Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
CH3 Ph (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (2-CH3)Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (3-CH3)Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph Ph
n-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H Ph Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (2-CH3)Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph Ph
i-Pr H (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr H (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
i-Pr Ph (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph (2-CH3)Ph
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (2-CH3)Ph c-Hex c-Pr (4-n-Hex)Ph (3-CH3)Ph
i-Pr (3-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph
i-Pr (4-CH3)Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
第20表(続き)
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R3 R8 R1 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
Ph CH3 Ph (4-n-Hex)Ph CH3 Ph
Ph CH3 (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph Et Ph
Ph CH3 (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph n-Pr Ph
Ph CH3 (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr Ph
Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph n-Bu Ph
Ph n-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu Ph
Ph n-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pen Ph
Ph n-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Hex Ph
H i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph Ph Ph
H i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph (4-Ph)Ph Ph
H i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
H i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (4-CH3)Ph
Ph i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F1-1
Ph i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr F2-1
Ph i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr (2-CH3)Ph
Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (3-CH3)Ph
(2-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph c-Pr (3-CH3)Ph
(3-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Cl)Ph
(4-CH3)Ph i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-Br)Ph
c-Hex i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (2-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr (3-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr thiophen-2-yl
c-Hex i-Pr (4-CH3)Ph (4-n-Hex)Ph c-Pr thiophen-2-yl
c-Hex CF3 Ph (4-n-Oct)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
n-Hex i-Pr Ph (4-t-Bu)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第21表
------------------------ -------------------------------------------------
R1 R3 R85 R1 R3 R85
------------------------ -------------------------------------------------
CH3 Ph CH3 CH3 (4-n-Hex)Ph i-Pr
CH3 Ph Et CO2CH3 (4-n-Hex)Ph i-Pr
CH3 Ph i-Pr CO2Et (4-n-Hex)Ph i-Pr
CH3 Ph n-Pr CO2n-Hex (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph CH3 i-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph Et c-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph i-Pr t-Bu (4-n-Hex)Ph i-Pr
Ph Ph n-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr
i-Pr Ph CH3 (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr
i-Pr Ph Et (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr
i-Pr Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
i-Pr Ph n-Pr CO2Et (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
CO2Et Ph CH3 (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
CO2CH3 Ph i-Pr (4-Cl)Ph (4-n-Hex)Ph (4-CH3)Ph
CO2Et Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph F1-1
CO2Et Ph n-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr Ph n-Hex CO2Et (4-n-Hex)Ph F1-1
CO2Et Ph n-Hex CO2Et (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr (4-CH3)Ph i-Pr (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph F1-1
CO2Et (4-CH3)Ph i-Pr (2,4-F2)Ph (4-n-Hex)Ph F2-1
i-Pr c-Hex i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
CO2Et c-Hex i-Pr CO2Et (4-n-Hex)Ph naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CO2Et c-Hex Ph CO2Et (4-n-Hex)Ph thiophen-2-yl
CF3 c-Hex i-Pr i-Pr (4-n-Oct)Ph i-Pr
i-Pr n-Hex i-Pr i-Pr (4-t-Bu)Ph i-Pr
------------------------ -------------------------------------------------
第21表(続き)
------------------------- ------------------------------------------------
R1 R3 R85 R1 R3 R85
------------------------- ------------------------------------------------
Ph CH3 CH3 (4-n-Hex)Ph CH3 i-Pr
Ph CH3 Et (4-n-Hex)Ph CO2CH3 i-Pr
Ph CH3 i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2Et i-Pr
Ph CH3 n-Pr (4-n-Hex)Ph CO2n-Hex i-Pr
Ph Ph CH3 (4-n-Hex)Ph i-Pr i-Pr
Ph Ph Et (4-n-Hex)Ph c-Pr i-Pr
Ph Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph t-Bu i-Pr
Ph Ph n-Pr (4-n-Hex)Ph Ph i-Pr
Ph i-Pr CH3 (4-n-Hex)Ph (2,4-F2)Ph i-Pr
Ph i-Pr Et (4-n-Hex)Ph (4-Ph)Ph i-Pr
Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr (4-CH3)Ph
Ph i-Pr n-Pr (4-n-Hex)Ph CO2Et (4-CH3)Ph
Ph CO2Et CH3 (4-n-Hex)Ph (2,4-F2)Ph (4-CH3)Ph
Ph CO2CH3 i-Pr (4-n-Hex)Ph (4-Cl)Ph (4-CH3)Ph
Ph CO2Et i-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr F1-1
Ph CO2Et n-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr F2-1
Ph i-Pr n-Hex (4-n-Hex)Ph CO2Et F1-1
Ph CO2Et n-Hex (4-n-Hex)Ph CO2Et F2-1
(4-CH3)Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph (2,4-F2)Ph F1-1
(4-CH3)Ph CO2Et i-Pr (4-n-Hex)Ph (2,4-F2)Ph F2-1
c-Hex i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr naphthalen-1-yl
c-Hex CO2Et i-Pr (4-n-Hex)Ph CO2Et naphthalen-1-yl
c-Hex i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph i-Pr thiophen-2-yl
c-Hex CO2Et Ph (4-n-Hex)Ph CO2Et thiophen-2-yl
c-Hex CF3 i-Pr (4-n-Oct)Ph i-Pr i-Pr
n-Hex i-Pr i-Pr (4-t-Bu)Ph i-Pr i-Pr
------------------------- ------------------------------------------------
Figure 2014003975
第22表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R3 R8 R1 R2 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph S(O)2OH Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2CH3 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2Ph Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SH Ph
Et Ph SH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH Ph Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F1-1
i-Pr Ph SH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F2-1
i-Pr Ph SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SH (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第23表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R3 R8 R1 R2 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph S(O)2OH Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2CH3 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2Ph Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SH Ph
Et Ph SH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH Ph Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F1-1
i-Pr Ph SH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F2-1
i-Pr Ph SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SH (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第24表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R3 R8 R1 R2 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph S(O)2OH Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2CH3 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2Ph Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SH Ph
Et Ph SH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH Ph Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F1-1
i-Pr Ph SH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F2-1
i-Pr Ph SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SH (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第25表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R3 R8 R1 R2 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph S(O)2OH Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2CH3 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2Ph Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SH Ph
Et Ph SH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH Ph Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F1-1
i-Pr Ph SH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F2-1
i-Pr Ph SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SH (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第26表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R3 R8 R1 R2 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph S(O)2OH Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2CH3 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2Ph Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SH Ph
Et Ph SH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH Ph Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F1-1
i-Pr Ph SH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F2-1
i-Pr Ph SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SH (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第27表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R3 R8 R1 R2 R3 R8
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
CH3 Ph S(O)2OH Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2CH3 Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph SH Ph
CH3 Ph S(O)2Ph Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph SH Ph
Et Ph SH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH Ph Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph SPh (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F1-1
i-Pr Ph SH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F2-1
i-Pr Ph SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2CH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex SH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph SH (4-CH3)Ph
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第28表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R3 R85 R1 R2 R3 R85
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph SH CH3 CH3 (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
CH3 Ph SCH3 CH3 CH3 (4-n-Hex)Ph S(O)2OH i-Pr
CH3 Ph SH i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
CH3 Ph SPh i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH i-Pr
CH3 Ph S(O)2OH i-Pr n-Bu (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
CH3 Ph S(O)2CH3 i-Pr t-Bu (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
CH3 Ph S(O)2Ph i-Pr c-Pen (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
Et Ph SH i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
n-Pr Ph SH i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
n-Pr Ph SCH3 i-Pr (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph SH i-Pr
n-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH Ph
n-Pr Ph SPh i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH Ph
i-Pr Ph SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F1-1
i-Pr Ph SH CH3 i-Pr (4-n-Hex)Ph SH F2-1
i-Pr Ph SH Et i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph SH i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2OH i-Pr
i-Pr Ph SH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2CH3 i-Pr
i-Pr Ph SH n-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph S(O)2NHCH3 i-Pr
i-Pr Ph SH n-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph SH n-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph SH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex SH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH CH3 c-Pr (4-n-Hex)Ph SH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex SH i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex SH c-Pr c-Pr (4-n-Hex)Ph SH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex SH i-Pr i-Pr (4-n-Oct)Ph SH i-Pr
i-Pr n-Hex SH i-Pr i-Pr (4-t-Bu)Ph SH i-Pr
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第29表
------------------------------ -------------------------------------------
R1 R2 R34 R8 R1 R2 R34 R8
------------------------------ -------------------------------------------
CH3 Ph OH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OCH3 Ph
CH3 Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 Ph
CH3 Ph N(CH3)2 Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OBn Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph NH2 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph OH Ph
Et Ph OH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH Ph Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph NHCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F1-1
i-Pr Ph OH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F2-1
i-Pr Ph OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph NHPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph NHBn (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph OH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex OH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph OH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex OH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph OH (4-CH3)Ph
------------------------------ -------------------------------------------
Figure 2014003975
第30表
------------------------------ -------------------------------------------
R1 R2 R34 R8 R1 R2 R34 R8
------------------------------ -------------------------------------------
CH3 Ph OH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OCH3 Ph
CH3 Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 Ph
CH3 Ph N(CH3)2 Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OBn Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph NH2 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph OH Ph
Et Ph OH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH Ph Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph NHCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F1-1
i-Pr Ph OH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F2-1
i-Pr Ph OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph NHPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph NHBn (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph OH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex OH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph OH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex OH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph OH (4-CH3)Ph
------------------------------ -------------------------------------------
Figure 2014003975
第31表
------------------------------ -------------------------------------------
R1 R2 R34 R8 R1 R2 R34 R8
------------------------------ -------------------------------------------
CH3 Ph OH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OCH3 Ph
CH3 Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 Ph
CH3 Ph N(CH3)2 Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OBn Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph NH2 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph OH Ph
Et Ph OH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH Ph Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph NHCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F1-1
i-Pr Ph OH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F2-1
i-Pr Ph OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph NHPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph NHBn (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph OH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex OH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph OH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex OH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph OH (4-CH3)Ph
------------------------------ -------------------------------------------
Figure 2014003975
第32表
------------------------------ -------------------------------------------
R1 R2 R34 R8 R1 R2 R34 R8
------------------------------ -------------------------------------------
CH3 Ph OH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OCH3 Ph
CH3 Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 Ph
CH3 Ph N(CH3)2 Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OBn Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph NH2 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph OH Ph
Et Ph OH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH Ph Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph NHCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F1-1
i-Pr Ph OH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F2-1
i-Pr Ph OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph NHPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph NHBn (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph OH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex OH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph OH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex OH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph OH (4-CH3)Ph
------------------------------ -------------------------------------------
Figure 2014003975
第33表
------------------------------ -------------------------------------------
R1 R2 R34 R8 R1 R2 R34 R8
------------------------------ -------------------------------------------
CH3 Ph OH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OCH3 Ph
CH3 Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 Ph
CH3 Ph N(CH3)2 Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OBn Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph NH2 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph OH Ph
Et Ph OH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH Ph Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph NHCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F1-1
i-Pr Ph OH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F2-1
i-Pr Ph OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph NHPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph NHBn (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph OH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex OH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph OH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex OH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph OH (4-CH3)Ph
------------------------------ -------------------------------------------
Figure 2014003975
第34表
------------------------------ -------------------------------------------
R1 R2 R34 R8 R1 R2 R34 R8
------------------------------ -------------------------------------------
CH3 Ph OH Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 Ph CH3 (4-n-Hex)Ph OCH3 Ph
CH3 Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 Ph
CH3 Ph N(CH3)2 Ph n-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph OBn Ph t-Bu (4-n-Hex)Ph OH Ph
CH3 Ph NH2 Ph c-Pen (4-n-Hex)Ph OH Ph
Et Ph OH Ph c-Hex (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH Ph Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OCH3 Ph (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-CH3)Ph
n-Pr Ph NHCH3 (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph NHCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F1-1
i-Pr Ph OH (2-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F2-1
i-Pr Ph OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH (4-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph NHPh (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph NHBn (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph OH c-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (2-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH (3-CH3)Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex OH (4-CH3)Ph c-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Oct)Ph OH (4-CH3)Ph
i-Pr n-Hex OH Ph i-Pr (4-t-Bu)Ph OH (4-CH3)Ph
------------------------------ -------------------------------------------
Figure 2014003975
第35表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R34 R85 R1 R2 R34 R85
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph OH CH3 CH3 (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
CH3 Ph OCH3 CH3 CH3 (4-n-Hex)Ph OCH3 i-Pr
CH3 Ph OH i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
CH3 Ph OPh i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 i-Pr
CH3 Ph N(CH3)2 i-Pr n-Bu (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
CH3 Ph OBn i-Pr t-Bu (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
CH3 Ph NH2 i-Pr c-Pen (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
Et Ph OH i-Pr c-Hex (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
n-Pr Ph OH i-Pr Ph (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
n-Pr Ph OCH3 i-Pr (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph OH i-Pr
n-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH Ph
n-Pr Ph OPh i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph OCH3 Ph
i-Pr Ph OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F1-1
i-Pr Ph OH CH3 i-Pr (4-n-Hex)Ph OH F2-1
i-Pr Ph OH Et i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-CH3)Ph
i-Pr Ph OH i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph OPh i-Pr
i-Pr Ph OH c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph NHPh i-Pr
i-Pr Ph OH n-Pen i-Pr (4-n-Hex)Ph NHBn i-Pr
i-Pr Ph OH n-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Cl)Ph
i-Pr Ph OH n-Oct i-Pr (4-n-Hex)Ph OH (4-Br)Ph
i-Pr c-Hex OH Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH CH3 c-Pr (4-n-Hex)Ph OH naphthalen-1-yl
i-Pr c-Hex OH i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
i-Pr c-Hex OH c-Pr c-Pr (4-n-Hex)Ph OH thiophen-2-yl
CF3 c-Hex OH i-Pr i-Pr (4-n-Oct)Ph OH i-Pr
i-Pr n-Hex OH i-Pr i-Pr (4-t-Bu)Ph OH i-Pr
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第36表
--------------------------- ----------------------------------------------
R1 R2 R90 R1 R2 R90
--------------------------- ----------------------------------------------
CH3 Ph - CH3 (4-n-Hex)Ph -
CH3 Ph 4-CH3 Et (4-n-Hex)Ph -
CH3 Ph 4-i-Pr n-Pr (4-n-Hex)Ph -
CH3 Ph 4-t-Bu i-Pr (4-n-Hex)Ph -
CH3 Ph 4-CF3 n-Bu (4-n-Hex)Ph -
CH3 Ph 4-Cl t-Bu (4-n-Hex)Ph -
CH3 Ph 2,4-Cl2 c-Pen (4-n-Hex)Ph -
CH3 Ph 3,4-Cl2 c-Hex (4-n-Hex)Ph -
i-Pr Ph - Ph (4-n-Hex)Ph -
i-Pr Ph 4-CH3 (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph -
i-Pr Ph 4-i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph 4-CH3
i-Pr Ph 4-t-Bu i-Pr (4-n-Hex)Ph 4-i-Pr
i-Pr Ph 4-CF3 i-Pr (4-n-Hex)Ph 4-t-Bu
i-Pr Ph 4-Cl i-Pr (4-n-Hex)Ph 4-CF3
i-Pr Ph 2,4-Cl2 i-Pr (4-n-Hex)Ph 4-Cl
i-Pr Ph 3,4-Cl2 i-Pr (4-n-Hex)Ph 2,4-Cl2
i-Pr Ph 4-Ph i-Pr (4-n-Hex)Ph 3,4-Cl2
i-Pr (4-CH3)Ph - i-Pr (4-n-Hex)Ph 2-CH3
i-Pr (4-CH3)Ph 4-t-Bu i-Pr (4-n-Hex)Ph 3-CH3
i-Pr (4-CH3)Ph 4-CF3 i-Pr (4-n-Hex)Ph 2-Cl
i-Pr (4-CH3)Ph 3,4-Cl2 i-Pr (4-n-Hex)Ph 3-Cl
i-Pr c-Hex - c-Pr (4-n-Hex)Ph 4-t-Bu
i-Pr c-Hex 4-t-Bu c-Pr (4-n-Hex)Ph 4-CF3
i-Pr c-Hex 4-CF3 c-Pr (4-n-Hex)Ph 3,4-Cl2
CF3 c-Hex - i-Pr (4-n-Oct)Ph -
i-Pr n-Hex 3,4-Cl2 i-Pr (4-t-Bu)Ph -
--------------------------- ----------------------------------------------
Figure 2014003975
第37表
------------------------ -------------------------------------------------
R1 R2 R91 R1 R2 R91
------------------------ -------------------------------------------------
CH3 Ph - CH3 (4-n-Hex)Ph t-Bu
CH3 Ph CH3 Et (4-n-Hex)Ph t-Bu
CH3 Ph Et n-Pr (4-n-Hex)Ph t-Bu
CH3 Ph n-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph t-Bu
CH3 Ph i-Pr n-Bu (4-n-Hex)Ph t-Bu
CH3 Ph c-Pr t-Bu (4-n-Hex)Ph t-Bu
CH3 Ph t-Bu c-Pen (4-n-Hex)Ph t-Bu
CH3 Ph c-Hex c-Hex (4-n-Hex)Ph t-Bu
i-Pr Ph - Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu
i-Pr Ph CH3 (4-Ph)Ph (4-n-Hex)Ph t-Bu
i-Pr Ph Et i-Pr (4-n-Hex)Ph -
i-Pr Ph n-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph CH3
i-Pr Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph Et
i-Pr Ph c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph n-Pr
i-Pr Ph t-Bu i-Pr (4-n-Hex)Ph i-Pr
i-Pr Ph c-Hex i-Pr (4-n-Hex)Ph c-Pr
i-Pr Ph Bn i-Pr (4-n-Hex)Ph n-Bu
i-Pr (4-CH3)Ph CH3 i-Pr (4-n-Hex)Ph t-Bu
i-Pr (4-CH3)Ph i-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph n-Hex
i-Pr (4-CH3)Ph c-Pr i-Pr (4-n-Hex)Ph c-Hex
i-Pr (4-CH3)Ph t-Bu i-Pr (4-n-Hex)Ph Bn
i-Pr c-Hex CH3 c-Pr (4-n-Hex)Ph -
i-Pr c-Hex i-Pr c-Pr (4-n-Hex)Ph CH3
i-Pr c-Hex c-Pr c-Pr (4-n-Hex)Ph t-Bu
CF3 c-Hex t-Bu i-Pr (4-n-Oct)Ph t-Bu
i-Pr n-Hex t-Bu i-Pr (4-t-Bu)Ph t-Bu
------------------------ -------------------------------------------------
以下に本発明化合物の合成例、試験例を実施例として具体的に述べることで、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
以下の合成例で得られた化合物において、同定はプロトン核磁気共鳴(1H NMR)により行った。なお、ケミカルシフト値(δ値)は基準物質としてテトラメチルシラン(Me4Si)を用いた。なおプロトン核磁気共鳴ケミカルシフト値はJEOL JNM-ECX300、JEOL JNM-ECP300、JEOL JNM-ECX400、又はバリアン社製 INOVA AS500を用いて測定した。
〔合成例〕
合成例1
4-phenyl-1-(2-phenylpropan-2-yl)-3-propyl-1H-pyrazol-5-amine(本発明化合物No.2-07)
工程1;
Triphenyl(t-butoxycarbonylimino)phosphoraneの合成
カルバジン酸t-ブチル25 g(0.19 mol)を酢酸80 mL及び水160mLに溶解させ、氷冷下、亜硝酸ナトリウム15g(0.22mol)を少量ずつ分割して添加した。添加終了後、氷冷下、該反応混合物を30分攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物をジイソプロピルエーテル250mLで抽出し、得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200 mLで2回、飽和食塩水100mLで1回順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過してt-butyl carbonazidateのジイソプロピルエーテル溶液を得た。
上記のようにして得られたt-butyl carbonazidateのジイソプロピルエーテル溶液に、氷冷下、トリフェニルホスフィン49.6g(0.19mol)を少量ずつ添加した。該反応混合物を室温まで昇温した後、同温度で1時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物中に析出した固体をろ取した。得られた固体をヘキサン200mLで洗浄した後、減圧下にて乾燥することで、目的物67gを白色結晶として得た。
工程2;
t-Butyl 3-(trichloromethyl)-1,2-oxaziridine-2-carboxylate の合成
Triphenyl(t-butoxycarbonylimino)phosphorane 20.0g(53mmol)をトルエン80mLに懸濁させ、無水クロラール8.84g(60mmol)を添加した。添加終了後、該反応混合物を120℃に昇温し、トルエンを還流させながら4時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を室温まで放冷した後、ヘキサン300mL を添加した。該反応混合物中に生じた白色固体をろ別し、得られたろ液を減圧下にて濃縮することで、茶色液体としてt-butyl (2,2,2-trichloroethylidene)carbamate 23.4gを得た。これをクロロホルム200mLに溶解させ、氷冷下、氷冷した炭酸カリウム3.74g(50mmol)の水20mL溶液及び氷冷したOXONE (2KHSO5・KHSO4・K2SO4の混合物、デュポン社登録商標) 4.94g(15mmol)の水40mL溶液を同時に滴下し、1時間攪拌する操作を3度繰り返した。3度目の操作が終了した後、該反応混合物から分液操作により水層を分取した。得られた有機層に、氷冷下、前記と同じ条件で調整した炭酸カリウム水溶液及びOXONE水溶液を同時に滴下し、1 時間攪拌する操作を3度繰り返した。再度、3度目の操作が終了した後、該反応混合物から分液操作により水層を分取した。得られた有機層に、氷冷下、前記と同じ条件で調整した炭酸カリウム水溶液とOXONE水溶液を同時に滴下し、1 時間攪拌する操作を3度繰り返した。3度目の操作が終了した後、該反応混合物から分液操作により水層を分取した。
得られた有機層に、氷冷下、氷冷した炭酸カリウム11.2g(150mmol)の水60mL溶液及び氷冷したOXONE 14.8g(45mmol)の水120mL溶液を同時に滴下し、1時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物から分液操作により水層を分取した。得られた有機層に、氷冷下、前記と同じ条件で調整した炭酸カリウム水溶液とOXONE水溶液を同時に滴下し、1時間攪拌した。再度、該反応混合物から分液操作により水層を分取した。得られた有機層に、氷冷下、前記と同じ条件で調整した炭酸カリウム水溶液及びOXONE水溶液を同時に滴下し、1 時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物から分液操作により水層を分取した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過した後、得られた有機層を減圧下にて濃縮した。得られた残渣をn-ヘキサン−酢酸エチル{100:0〜80:20(体積比、以下同じである)のグラジエント}で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的物10.3gを淡黄色オイルとして得た。
工程3;
t-Butyl 2-(2-phenylpropan-2-yl)hydrazinecarboxylateの合成
2-Phenylpropan-2-amine 2.63g(19.5mmol)を塩化メチレン25mLに溶解させ、氷冷下、工程2で得られたt-butyl 3-(trichloromethyl)-1,2-oxaziridine-2-carboxylate 2.63g(10.0mmol)の塩化メチレン5mL溶液を添加した。滴下終了後、氷冷下、該反応混合物を1時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を室温に昇温した後、減圧下にて塩化メチレンを除去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、酢酸エチル:n-ヘキサン=5:95〜100:0のグラジエント) にて精製し、目的物1.31gを無色のオイルとして得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz)δ;7.48 (d, J=7.8Hz, 2H), 7.35(t, J=7.8Hz, 2H), 7.20〜7.29 (m, 1H), 5.68 (s, 1H), 4.11 (s, 1H), 1.46 (s, 6H), 1.41 (s, 9H)
工程4;
3-Oxo-2-phenylhexanenitrileの合成
テトラヒドロフラン55 mLに、n-ヘキサンで洗浄した60重量%水素化ナトリウム(鉱油中に分散)0.76g(19.0mmol)を懸濁させ、氷冷下、フェニルアセトニトリル2.0mL(17.4mmol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を室温に昇温した後、10 分攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を再度氷冷し、氷冷下、酪酸メチル1.9mL(16.7mmol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を50℃に昇温し、同温度にて1時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物に1M塩酸水溶液50mLを滴下し、液性が酸性になったのをpH試験紙で確認した。その後、酢酸エチル50mLにて抽出した。得られた有機層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液50mL、飽和食塩水50mLにて順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過した後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(装置名Purif α、昭光サイエンティフィック製、シリカゲル30g、酢酸エチル:n-ヘキサン=0:100〜35:65のグラジエント、流速毎分13mL) にて精製し、目的物1.34gを黄色液体として得た。
工程5;
4-Phenyl-1-(2-phenylpropan-2-yl)-3-propyl-1H-pyrazol-5-amineの合成
t-Butyl 2-(2-phenylpropan-2-yl)hydrazinecarboxylate 400mg(1.60mmol)を塩化メチレン6mLに溶解させ、p-トルエンスルホン酸一水和物0.58g(3.37mmol)を滴下し、室温で18時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和した後、分液操作により有機層を分取した。得られた有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥・ろ過し、減圧下濃縮した。得られた残渣をトルエン4mL及び酢酸0.2mLに溶解させ、工程4で得られた3-oxo-2-phenylhexanenitrile 330mg(1.76mmol)を添加した。添加後、該反応混合物を90℃に昇温し、同温度にて1 時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を室温まで冷却した後、酢酸エチル20mLで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液20mL、飽和食塩水20mLで順次洗浄した。得られた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥・ろ過し、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー (シリカゲル10g、酢酸エチル:n-ヘキサン=1:40)にて精製し、目的物71mgを白色結晶として得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz) P-1'
δ7.15-7.4 (m, 10H), 3.02 (s, 2H), 2.6-2.7 (m, 2H), 1.96 (s, 3H), 1.5-1.7 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H)
合成例2
1-(1-cyclopropyl-2-methylpropyl)-4-(4-hexylphenyl)-3-isopropyl-1H-pyrazol-5-olの合成(本発明化合物No.4-77)
工程1;
t-Butyl 2-(1-cyclopropyl-2-methylpropyl)hydrazinecarboxylateの合成
2-Cyclopropylacetic acid 25g(0.25mol)を塩化メチレン170mLに溶解させ、N,N-ジメチルホルムアミド0.3mL及び塩化オキザリル26mLを滴下し、室温にて3時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を常圧で単蒸留(塔頂温度130℃)し,2-cyclopropylacetyl chloride 23.2g(196mmol)を無色液体として得た。
上記のようにして得られた2-cyclopropylacetyl chloride 23.2g(196mmol)を脱水ジエチルエーテル500mLに溶解させ、反応容器中を窒素ガスで置換した後、該反応混合物を0℃に保ちながら、氷冷した3Mメチルマグネシウムブロミドジエチルエーテル溶液160mL(0.48mol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を室温に昇温した後、15時間攪拌した。この反応混合物に蒸留水を添加し反応を停止させた後、分液操作により有機層を分取した。得られた有機層を1M塩酸 200mL、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液200mL、飽和食塩水200mLにて順次洗浄し、得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮(400hPa、水浴40℃)し、1-cyclopropyl-2-methylpropan-2-ol 228 gを無色液体として得た。
上記のようにして得られた1-cyclopropyl-2-methylpropan-2-ol 22.8g(20.0mol)を塩化メチレン500mLに溶解させ、氷冷下、トリメチルシリルアジド40mL(0.31mol)及び三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体40mL(0.32mol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を室温まで昇温し、同温度にて18時間攪拌した。
反応終了後、該反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液500mL、飽和食塩水500mLにて順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過した。
上記のようにして得られた有機層600 mLにテトラヒドロフラン600mLを添加し、攪拌しながら10重量%パラジウム炭素4.8g(0.045mol)を添加した。添加終了後、反応容器中を水素ガスで置換した後、18時間攪拌した。反応終了後、パラジウム炭素をろ別し、ろ液に1M塩酸 300mLを加えて分液した。得られた水層を5M水酸化ナトリウム水溶液で塩基性にし、塩化メチレン180mLで抽出した。
上記のようにして得られた有機層180mLに、氷冷下、合成例1の工程2で得られたt-butyl 3-(trichloromethyl)-1,2-oxaziridine-2-carboxylate 7.3g(28mmol)を添加した。添加終了後、室温で30分攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を10重量%クエン酸水溶液150 mL、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液150mL、飽和食塩水150mLにて順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、減圧下にて塩化メチレンを除去した。得られた残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル100 g、酢酸エチル:n-ヘキサン=3:97〜10:90のグラジエント)にて精製し、目的物1.34gを薄黄色アモルファスとして得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 400MHz)δ5.9-6.1 (m, 1H), 4.0-4.2 (m, 1H), 1.8-2.0 (m, 1H), 1.6-1.7 (m, 1H), 1.45 (s, 9H), 0.99 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 0.6-0.7 (m, 1H), 0.4-0.6 (m, 2H), 0.15-0.3 (m, 2H)
工程2;
2-(4-Hexylphenyl)-1-morpholinoethanethioneの合成
1-(4-Hexylphenyl)ethanone 5.0g(25mmol)をモルホリン2.13g(24.5mmol)に溶解させ、硫黄1.33g(41.6mmol)を添加した。添加終了後、該反応混合物を115℃に昇温し、モルホリンを還流させながら5時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を室温まで放冷した後、メタノールを添加した。該反応混合物中に生じた結晶をろ取し、得られた結晶をメタノールで洗浄した後、真空ポンプにより減圧乾燥し、目的物4.50gを淡黄色結晶として得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz)δ7.11〜7.26 (m, 4H), 4.3〜4.5 (m, 4H), 3.6〜3.9 (m, 4H) 3.35〜3.48 (m, 2H), 2.55〜2.60 (m, 2H), 1.51〜1.70 (m, 2H), 1.23〜1.42 (m, 6H), 0.82〜1.01 (m, 3H)
工程3;
2-(4-Hexylphenyl)acetic acidの合成
1-(4-Hexylphenyl)ethanone 12.0g(39.3mmol)を氷酢酸23.6g(393mmol)に溶解させ、水4.95g(275mmol)及び硫酸5.79g(58.9mmol)を添加した。添加終了後、該反応混合物を150℃に昇温し、氷酢酸を還流させながら6.5時間攪拌した。攪拌終了後、水400mLで希釈し、酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル:n-ヘキサン(1:20〜1:4のグラジエント)にて溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的物5.74gを白色結晶として得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz)δ7.08〜7.21 (m, 4H), 3.61 (s, 2H), 2.55〜2.61 (m, 2H), 1.51〜1.67 (m, 2H), 1.20〜1.41 (m, 6H), 0.86〜0.90 (m, 3H)
工程4;
Ethyl 2-(4-hexylphenyl)acetateの合成
2-(4-Hexylphenyl)acetic acid 5.5g(25mmol)をエタノール11mLに溶解させ、硫酸1.1g(11.2mmol)を添加した。添加終了後、該反応混合物を60℃に昇温し、同温度で1時間攪拌した。該反応混合物に冷却した炭酸ナトリウム飽和水溶液100mLを滴下して反応停止後、該反応混合物を酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮し、目的物5.68gを淡黄色オイルとして得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz)δ7.06〜7.22 (m, 4H), 4.14 (q, J = 7.2Hz, 2H), 3.57 (s, 2H), 2.58 (t, J = 7.8Hz, 2H), 1.50〜1.65 (m, 2H), 1.1〜1.4 (m, 6H), 1.25 (t, J = 7.2Hz, 3H), 0.82〜0.92 (m, 3H)
工程5;
Ethyl 2-(4-hexylphenyl)-4-methyl-3-oxopentanoateの合成
窒素雰囲気下、テトラヒドロフラン30mLにジイソプロピルアミン5.0mL(36mmol)を溶解させ、氷冷下、1.57M n-ブチルリチウム(n-ヘキサン溶液、31 mmol) 20mLを滴下した。滴下終了後、該反応混合物を室温まで昇温し30分攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を-78℃に冷却し、ethyl 2-(4-hexylphenyl)acetate 4.0g(16mmol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を0℃に昇温し、同温度を保ちながら1時間撹拌した。攪拌終了後、該反応混合物を-78℃に冷却した後、イソブチルクロリド2.0mL(19mmol)を滴下した。滴下終了後、室温まで昇温後、同温度で該反応混合物を18時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を滴下して反応停止後、n-ヘキサンにて抽出した。得られた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水にて順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣を酢酸エチル:n-ヘキサン(0:100〜1:9のグラジエント)で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精製し、目的物4.54gを黄色オイルとして得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz)δ7.11〜7.33 (m, 4H), 4.84 (s, 1H), 4.19 (d, J = 7.1Hz, 2H), 2.67〜2.81 (m, 1H), 2.59 (t, J = 7.8Hz, 2H), 1.50〜1.71 (m, 2H), 1.22〜1.42 (m, 6H), 1.27 (d, J = 7.1Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.8Hz, 3H), 1.01 (d, J = 6.8Hz, 3H), 0.81〜0.95 (m, 3H)
工程6;
1-(1-Cyclopropyl-2-methylpropyl)-4-(4-hexylphenyl)-3-isopropyl-1H-pyrazol-5-ol(本発明化合物No.4-77)の合成
t-Butyl 2-(1-cyclopropyl-2-methylpropyl)hydrazinecarboxylate 300mg(0.90mmol)とethyl 2-(4-hexylphenyl)-4-methyl-3-oxopentanoate 0.46g(1.4mmol)を酢酸1.3mLに溶解させ、該反応混合物を90℃に昇温し、同温度で18時間攪拌した。該反応混合物を室温まで放冷した後、ジエチルエーテル20mLで希釈し、分液操作により水層を分取した。得られた有機層を蒸留水15mL、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液15mL、飽和食塩水15mLで順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー (シリカゲル30g、酢酸エチル:n-ヘキサン=5:95〜10:90のグラジエント)にて精製し、目的物214mgを白色固体として得た。
融点 130-132℃
1H NMR (DMSO-d6, Me4Si, 300MHz) P-1とP-3の混合物 4:6
δ10.64 (s, 1H), 7.1-7.4 (m, 4H), 3.10 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 2.9 - 3.0 (m, 1H), 2.55 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.2-2.4 (m, 1H), 1.5-1.7 (m, 2H), 1.2-1.4 (m, 10H), 1.0-1.2 (m, 6H), 0.8-0.9 (m, 3H), 0.67 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.6-0.8 (m, 1H), 0.3-0.5 (m, 2H), 0.1-0.25 (m, 1H)
δ9.63 (s, 1H), 7.1-7.4 (m, 4H), 3.10 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 2.9 - 3.0 (m, 1H), 2.55 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.2-2.4 (m, 1H), 1.5-1.7 (m, 2H), 1.2-1.4 (m, 10H), 1.0-1.2 (m, 6H), 0.8-0.9 (m, 3H), 0.67 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.6-0.8 (m, 1H), 0.3-0.5 (m, 2H), 0.1-0.25 (m, 1H)
合成例3
3-methyl-1-(2-methyl-2-phenylpropyl)-4-phenyl-1H-pyrazol-5-olの合成(本発明化合物No.1-77)
工程1;
2-Methyl-2-phenylpropan-1-amineの合成
2-Phenylacetonitrile 24mL(0.21mol)をテトラヒドロフラン250mLに溶解させ、氷冷下、60重量%水素化ナトリウム(鉱油中に分散)20g(0.50mol)、ヨードメタン31mL(0.50mol)を順次滴下した。滴下終了後、該反応混合物を室温まで昇温し、同温度で18時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を氷冷し、0℃にて、反応を蒸留水200mLでクエンチした。反応終了後、室温に戻し該反応混合物を酢酸エチル500mLで希釈し、飽和食塩水200mLで洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮し、2-methyl-2-phenylpropanenitrileを得た。
上記のようにして得られた2-methyl-2-phenylpropanenitrileをジエチルエーテル300mLに溶解させ、氷冷下、水素化リチウムアルミニウム11g(0.42mol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を35℃に昇温し、ジエチルエーテルを還流させながら3時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を、氷冷下、飽和硫酸ナトリウム水溶液を滴下して反応をクエンチし、生じた結晶をろ別した。得られたろ液を減圧下にて濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル250g、メタノール:塩化メチレン=1:9) にて精製し、目的物23.4gを得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 400MHz)δ7.2-7.4 (m, 5H), 2.80 (s, 2H), 1.29 (s, 6H), 1.2-1.4 (m, 2H)
工程2;
t-Butyl 2-(2-methyl-2-phenylpropyl)hydrazinecarboxylateの合成
2-Methyl-2-phenylpropan-1-amine 3.0g(20mmol)を塩化メチレン60mLに溶解させ、氷冷下、工程1で得られたt-butyl 3-(trichloromethyl)-1,2-oxaziridine-2-carboxylate 2.6g(10mmol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を室温まで昇温し、同温度で30分攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を減圧下濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル50g、酢酸エチル:n-ヘキサン=1:9)にて精製し、目的物0.71gを得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 400MHz)δ7.1-7.5 (m, 5H), 5.8-5.9 (m, 1H), 3.6-3.8 (m, 1H), 3.07 (s, 2H), 1.36 (s, 6H), 1.28 (s, 9H)
工程3;
3-Methyl-1-(2-methyl-2-phenylpropyl)-4-phenyl-1H-pyrazol-5-ol(本発明化合物No.1-77)の合成
工程2で得られたtert-butyl 2-(2-methyl-2-phenylpropyl)hydrazinecarboxylate 199mg(0.753mmol)を1,2-ジクロロエタン4mLに溶解させ、氷冷下p-トルエンスルホン酸一水和物286mg(1.50mmol)を添加した。添加終了後、該反応混合物を室温まで昇温し、同温度で19時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mLを滴下して反応を停止し、塩化メチレン20mLを加え分液した。得られた有機層を飽和食塩水10mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をトルエン3mLに溶解させ、酢酸0.3mLを滴下した後、2-フェニルアセト酢酸エチル173mL(0.910mmol)を滴下して、90℃で1.5時間攪拌した。該反応混合物を室温まで放冷した後、析出した結晶をろ取し、トルエン3mLで洗浄した後、減圧下乾燥することで目的物58.5mg (0.191mmol)を白色固体として得た。
合成例4
3-isopropyl-1-(2-methyl-4-phenylbutan-2-yl)-1H-pyrazol-5(4H)-oneの合成(本発明化合物No.3-55)
工程1;
1-(2-Methyl-4-phenylbutan-2-yl)-2-(propan-2-ylidene)hydrazineの合成
マグネシウム2.36g(97.3mmol)及びジエチルエーテル25mLを順次反応容器に添加した。滴下終了後、室温にて該反応混合物を撹拌しながら、2-ブロモエチルベンゼン9.0g(48.6mmol)のジエチルエーテル50mL溶液を、該反応混合物の温度がジエチルエーテルの沸点を超えないよう注意しながら30分間かけて滴下した。滴下終了後、該反応混合物をさらに室温にて30分間攪拌し、0.65M フェネチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液75mLとした。
1,2-di(propan-2-ylidene)hydrazine 6.0g(53.5mmol)をジエチルエーテル40mLに溶解させ、上記のようにして得られた0.65M フェネチルマグネシウムブロミドのジエチルエーテル溶液75mL(48.8mmol)を滴下した。滴下終了後、該反応混合物を36℃で2時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え反応停止後、該反応混合物を酢酸エチルで抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル40g、酢酸エチル:n-ヘキサン=1:9)にて精製し、目的物1.39gを淡黄色オイルとして得た。
1H NMR (CDCl3, Me4Si, 300MHz)δ7.12-7.32 (m, 5H), 2.52-2.61 (m, 2H), 1.92 (s, 3H), 1.74-1.85 (m, 2H), 1.67 (s, 3H), 1.22 (s, 6H)
工程2;
3-Isopropyl-1-(2-methyl-4-phenylbutan-2-yl)-1H-pyrazol-5(4H)-one(本発明化合物No.3-55)の合成
工程1で得られた1-(2-methyl-4-phenylbutan-2-yl)-2-(propan-2-ylidene)hydrazine 471mg(2.16mmol)を酢酸2.4mLに溶解させ、該反応混合物を100℃に昇温し、同温度で1時間攪拌した。該反応混合物を室温まで放冷した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を滴下して反応を停止させ、酢酸エチルにて抽出した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水・乾燥し、ろ過後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル12g、酢酸エチル:n-ヘキサン=1:20〜1:9のグラジエント) にて精製し、目的物250mgを桃色固体として得た。
合成例5
N-(4-(4-hexylphenyl)-3-isopropyl-1-(2-methyl-1-(p-tolyl)propan-2-yl)-1H-pyrazol-5-yl)benzenesulfonamideの合成(本発明化合物No.5-08)
合成例1記載の方法に準じて合成した4-(4-hexylphenyl)-3-isopropyl-1-(2-methyl-1-(p-tolyl)propan-2-yl)-1H-pyrazol-5-amine 81mg(0.19mmol)をピリジン1mLに溶解させ、ベンゼンスルホニルクロリド0.24mL(1.9mmol)及び4-ジメチルアミノピリジン10mg(0.082mmol)を添下し、該反応混合物を80℃で5時間攪拌した。該反応混合物を室温まで放冷した後、15時間攪拌した。攪拌終了後、該反応混合物を酢酸エチル15mLで希釈し、1mol/L塩酸15mL、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液15mL、飽和食塩水15mLで順次洗浄した。得られた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥・ろ過し、減圧下にて濃縮した。得られた残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル130g、酢酸エチル:n-ヘキサン= 0:100〜10:90のグラジエント)にて精製し、目的物84mgを薄茶色固体として得た。
合成例6
4-(4-hexylphenyl)-3-isopropyl-1-(2-methyl-1-(p-tolyl)propan-2-yl)-1H-pyrazole-5-thiolの合成(本発明化合物No.5-09)
合成例1記載の方法に準じて合成した4-(4-hexylphenyl)-3-isopropyl-1-(2-methyl-1-(p-tolyl)propan-2-yl)-1H-pyrazol-5-ol 0.18 g(0.42 mmol)をトルエン3mLに溶解させ、室温にて2,4-Bis(4-methoxyphenyl)-1,3-dithia-2,4-diphosphetane 2,4-Disulfide(ローソン試薬)250mg(0.62mmol)を添加し、100℃で3時間撹拌した。攪拌終了後、該反応混合物を室温まで放冷した後、2,4-Bis(4-methoxyphenyl)-1,3-dithia-2,4-diphosphetane 2,4-Disulfide(ローソン試薬)250mg(0.62mmol)を添加し、100℃で3時間攪拌した。該反応混合物を室温まで放冷した後、14時間撹拌した。該反応混合物中に生じた不溶物をろ別し、得られた固形物をトルエン10mLで洗浄し、ろ液を減圧下にて濃縮した。得られた残渣を中圧シリカゲルカラムクロマトグラフィー(シリカゲル10g、トルエン:n-ヘキサン=1:4)にて精製し、目的物113mgを薄黄色固体として得た。
上記以外の本発明化合物は、前記製造法及び実施例に準じて製造することができる。合成例1及至4と同様に製造した本発明化合物の構造を、前記実施例に記載された化合物と共に第38表乃至第44表に示すが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
なお、表中Etとの記載はエチル基を表し、以下同様にn-Pr及びPr-nはノルマルプロピル基を、i-Pr及びPr-iはイソプロピル基を、c-Pr及びPr-cはシクロプロピル基を、n-Bu及びBu-nはノルマルブチル基を、s-Bu及びBu-sはセカンダリーブチル基を、i-Bu及びBu-iはイソブチル基を、t-Bu及びBu-tはt-ブチル基を、c-Bu及びBu-cはシクロブチル基を、n-Pen及びPen-nはノルマルペンチル基を、c-Pen及びPen-cはシクロペンチル基を、n-Hex及びHex-nはノルマルヘキシル基を、c-Hex及びHex-cはシクロヘキシル基を、Phはフェニル基をそれぞれ表す。
表中の「No.」は、本発明化合物のNo.である。
第38表
Figure 2014003975
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No. R1 R2 R3 Y
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1-03 CH3 Ph OH t-Bu
4-77 i-Pr (4-n-Hex)Ph OH CH(c-Pr)(i-Pr)
4-78 2,4-F2Ph (4-n-Hex)Ph OH CH(c-Pr)(i-Pr)
4-79 C(O)OEt (4-n-Hex)Ph OH CH(c-Pr)(i-Pr)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第39表
Figure 2014003975
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No. R1 R2 R3 R81
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1-02 CH3 Ph OH 4-t-Bu
1-04 CH3 Ph OH 3,4-Cl2
1-05 CH3 Ph OH 4-CF3
1-06 CH3 Ph OH H
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第40表
Figure 2014003975
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
No. R1 R2 R3 R81
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2-07 n-Pr Ph NH2 H
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第41表
Figure 2014003975
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No. R1 R2 R3 R81
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2-15 n-Pr Ph NH2 H
5-08 i-Pr (4-n-Hex)Ph NHSO2Ph 4-CH3
5-09 i-Pr (4-n-Hex)Ph SH 4-CH3
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
第42表
Figure 2014003975
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
No. R1 R2 R3 R81
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1-77 CH3 Ph OH H
5-07 i-Pr (4-n-Hex)Ph OH H
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第43表
Figure 2014003975
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
No. R1 R2 R3 R81
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3-55 i-Pr H OH H
3-56 i-Pr (4-n-Hex)Ph OH H
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第44表
Figure 2014003975
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No. R1 R21 R3 R8
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5-01 i-Pr 4-C(O)OH OH Ph
5-02 CF3 4-C(O)OH OH Ph
5-03 i-Pr 4-C(O)NHCH2CH(OH)CH3 OH Ph
5-04 CF3 4-C(O)NHCH2CH(OH)CH3 OH Ph
5-05 i-Pr 4-C(O)NHn-Pr OH Ph
5-06 CF3 4-C(O)NHn-Pr OH Ph
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
次に第38表〜第44表中の本発明化合物の物性値を第45表に示す。物性値としてプロトン核磁気共鳴(1H NMR)ケミカルシフト値又は融点を記載する。
但し、R3が水素原子の場合、1H NMR測定時、化合物の構造が測定条件によって互変異性体構造P-1、P-2又はP-3、P-1'、P-2'又はP-3'あるいはP-1''、 P-2''又はP-3''をとることが分かっている。第45表には物性値に加え1H NMR測定条件、互変異性体の構造、互変異性体の混合物の場合その混合比を記載する。
1H NMR測定は、基準物質としてテトラメチルシラン(Me4Si)を用い、以下の(i)〜(vi)の条件により行った。
(i);測定溶媒CDCl3, 300MHz。
(ii);測定溶媒DMSO-d6, 300MHz。
(iii);測定溶媒DMSO-d6, 400MHz。
(iv);測定溶媒DMSO-d6, 500MHz。
(v);測定溶媒CDCl3, 500MHz。
(vi);測定溶媒acetone-d63, 500MHz。
(vii);測定溶媒CDCl3, 270MHz。
Figure 2014003975
第45表
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No. 測定条件 互変異性体 混合比
1H NMRケミカルシフト値 又は融点
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1-02 融点 265〜267℃
1-03 融点 219〜221℃
1-04 融点 205〜207℃
1-05 融点 238〜240℃
1-06 (i) P-1
δ7.1-7.6 (m, 10H), 5.0-6.0 (br, 1H), 2.09 (s, 3H)
1-77 融点 231〜233℃
2-07 (i) P-1'
δ7.15-7.4 (m, 10H), 3.02 (s, 2H), 2.6-2.7 (m, 2H), 1.96 (s, 3H), 1.5-1.7 (m, 2H), 0.91 (t, J = 7.4 Hz, 3H)
2-15 (i) P-1'
δ7.15-7.45 (m, 8H), 6.8-6.9 (m, 2H), 3.12 (s, 2H), 2.98 (s, 2H), 2.5-2.6 (m, 2H), 1.73 (s, 6H), 1.4-1.6 (m, 2H), 0.86 (t, J = 7.4 Hz, 3H)
3-55 (i) P-2
δ7.12-7.29 (m, 5H), 3.11 (s, 2H), 2.54-2.71 (m, 3H), 2.10-2.18 (m, 2H), 1.54 (s, 6H), 1.15 (d, J = 6.9 Hz, 6H)
3-56 (i) P-2
δ6.92-7.42 (m, 9H), 4.15 (s, 1H), 2.45-2.71 (m, 3H), 2.10-2.25 (m, 2H), 1.51-1.71 (m, 8H), 1.20-1.44 (m, 8H), 1.15 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.08 (s, J = 7.2 Hz, 3H), 0.81-1.00 (m, 3H)
4-77 (iii) P-1とP-3の混合物 4:6
δ10.64 (s, 1H), 7.1-7.4 (m, 4H), 3.10 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 2.9 - 3.0 (m, 1H), 2.55 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.2-2.4 (m, 1H), 1.5-1.7 (m, 2H), 1.2-1.4 (m, 10H), 1.0-1.2 (m, 6H), 0.8-0.9 (m, 3H), 0.67 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.6-0.8 (m, 1H), 0.3-0.5 (m, 2H), 0.1-0.25 (m, 1H)
δ9.63 (s, 1H), 7.1-7.4 (m, 4H), 3.10 (t, J = 9.2 Hz, 1H), 2.9 - 3.0 (m, 1H), 2.55 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.2-2.4 (m, 1H), 1.5-1.7 (m, 2H), 1.2-1.4 (m, 10H), 1.0-1.2 (m, 6H), 0.8-0.9 (m, 3H), 0.67 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.6-0.8 (m, 1H), 0.3-0.5 (m, 2H), 0.1-0.25 (m, 1H)
融点 130〜132℃
4-78 (iii) P-1
δ10.10 (s, 1H), 7.41 (dd, J = 8.5 Hz, 15.3 Hz, 1H), 7.0-7.2 (m, 6H), 3.24 (t, J = 9.4 Hz, 1H), 2.4-2.6 (m, 2H), 2.2-2.4 (m, 1H), 1.5-1.6 (m, 2H), 1.2-1.4 (m, 7H), 1.09 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.85 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 0.74 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.6-0.8 (m, 1H), 0.3-0.5 (m, 2H), 0.15-0.25 (m, 1H)
融点 180〜182℃
4-79 (iii) P-1
δ10.34 (s, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.15 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.13 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.22 (t, J = 9.7 Hz, 1H), 2.57 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 2.2-2.4 (m, 1H), 1.5-1.7 (m, 2H), 1.2-1.4 (m, 8H), 1.14 (t, J = 7.2 Hz, 3H), 1.09 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 0.87 (t, J = 6.8 Hz, 3H), 0.6-0.8 (m, 1H), 0.68 (d, J = 6.6 Hz, 3H), 0.44 (dt, J = 14.2, 4.9 Hz, 1H), 0.34 (dt, J = 13.1, 4.8 Hz, 1H), 0.10 (dt, J = 14.1, 5.0 Hz, 1H)
融点 148〜150℃
第45表(続き)
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No. 測定条件 互変異性体 混合比
1H NMRケミカルシフト値 又は融点
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
5-01 (iv) P-1とP-3の混合物 9:1
δ12.80 (s, 1H), 10.05 (s, 1H), 7.96 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.4-7.5 (m, 2H), 7.1-7.2 (m, 3H), 6.8-6.9 (m, 2H), 3.1-3.3 (m. 2H), 2.8-3.0 (m, 1H), 1.54 (s, 6H), 1.06 (d, J = 7.0 Hz, 6H)
δ12.80 (s, 1H), 9.6-9.8 (m, 1H), 7.96 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.5-7.7 (m, 2H), 7.1-7.2 (m, 3H), 6.9-7.1 (m, 2H), 3.1-3.3 (m. 2H), 2.8-3.0 (m, 1H), 1.54 (s, 6H), 1.06 (d, J = 7.0 Hz, 6H)
融点 258〜260℃
5-02 (iv) P-1
δ12.96 (s, 1H), 11.25 (s, 1H), 8.00 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.1-7.3 (m, 3H), 6.8-7.0 (m, 2H), 3.23 (s. 2H), 1.59 (s, 6H)
融点 197〜199℃
5-03 (v) P-2
δ7.73 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.4-7.5 (m, 2H), 7.1-7.3 (m, 4H), 7.0-7.1 (m, 2H), 3.7-4.1 (m, 2H), 3.6-3.7 (m, 1H), 3.2-3.3 (m. 1H), 3.19 (s, 2H), 3.07 (sep, J = 7.0 Hz, 1H), 1.57 (s, 6H), 1.23 (d, J = 9.5 Hz, 3H), 1.05 (d, J = 7.0 Hz, 6H),
融点 90〜92℃
5-04 (vi) P-2
δ7.91 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.45 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.1-7.3 (m, 3H), 7.01 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.9-4.0 (m, 1H), 3.4-3.5 (m, 1H), 3.32 (s, 2H), 3.2-3.3 (m, 1H), 1.69 (s, 6H), 1.16 (d, J = 6.0 Hz, 3H)
融点 178〜180℃
5-05 (v) P-1
δ7.75 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.55 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.1-7.3 (m, 3H), 7.0-7.1 (m, 2H), 6.91 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 3.41 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.22 (s, 2H), 3.14 (sep, J = 7.0 Hz, 1H), 1.6-1.7 (m, 2H), 1.60 (s, 6H), 1.07 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 0.98 (t, J = 7.5 Hz, 3H)
融点 97〜99℃
5-06 (vi) P-2
δ7.87 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.1-7.3 (m, 3H), 7.01 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 3.36 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 3.32 (s, 2H), 1.69 (s, 6H), 1.63 (dt, J = 7.5 Hz, 14.5 Hz, 2H), 0.95 (t, J = 7.5 Hz, 3H)
融点 191〜193℃
5-07 (iii) P-1とP-3の混合物 3:7
δ10.38 (s, 1H), 7.1-7.45 (m, 9H), 3.84 (s, 2H), 3.12 (sep, J = 7.2 Hz, 1H), 2.55 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 1.56 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.2-1.4 (m, 12H), 1.13 (d, J = 6.9 Hz, 6H), 0.86 (t, J = 6.5 Hz, 3H)
δ9.80 (s, 1H), 7.1-7.45 (m, 9H), 3.96 (s, 2H), 2.93 (sep, J = 6.9 Hz, 1H), 2.55 (t, J = 7.9 Hz, 2H), 1,56 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 1.2-1.4 (m, 12H), 1.09 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 0.86 (t, J = 6.5 Hz, 3H)
5-08 (vii) P-1
δ7.1-7.3 (m, 3H), 7.0-7.1 (m, 4H), 6.75 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 6.63 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.58 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 4.94 (s, 1H), 3.05 (s, 2H), 2.89 (sep, J = 7.0 Hz, 1H), 2.46 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H), 1.88 (s, 6H), 1.5-1.7 (m, 2H), 1.2-1.5 (m, 6H), 1.16 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 0.92 (d, J = 6.8 Hz, 3H)
5-09 (vii) P-2
δ7.24 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.16 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.99 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 6.72 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 3.36 (s, 1H), 3.20 (s, 2H), 2.86 (sep, J = 7.0 Hz, 1H), 2.64 (t, J = 8.1 Hz, 2H), 2.29 (s, 3H), 1.74 (s, 6H), 1.6-1.8 (m, 2H), 1.2-1.5 (m, 6H), 1.09 (d, J = 7.0 Hz, 6H), 0.90 (t, J = 7.3 Hz, 3H)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
以下に試験例を示し、本発明を更に詳細に説明する。
なお、COインキュベーターにおけるCOの濃度(%)は、雰囲気中のCOの体積%で示した。またPBSはリン酸緩衝生理食塩水(シグマアルドリッチジャパン社製)を意味し、FBSは牛胎児血清(ハナ・ネスコバイオ社製)を意味する。
(試験例1:ヒト臍帯血CD34陽性細胞を用いたCD34陽性CD38陰性細胞の増幅試験)
Lonza社より購入したヒト由来臍帯血のCD34陽性細胞を、24ウエルプレート(コーニング社製)にプレーティングした(10000細胞/1mL/ウエル)。用いた培地は、StemSpanSFEM(ステムセルテクノロジー社製)に、最終濃度100ng/mLのSCF(和光純薬工業社製)及び最終濃度20ng/mLのTPO(PeproTech社製)を添加したものであり、さらに、ジメチルスルホキシド中に溶解した化合物No.1−01乃至4−91を最終濃度0.01乃至10μg/mLとなるように0.1%(v/v)添加した。この際、陰性対照としては0.1%(v/v)のジメチルスルホキシドを用いた。
37℃で7日間、COインキュベーター(5%CO)内で液体培養した後、生細胞数をトリパンブルー法にて測定した。CD34陽性細胞及びCD34陽性CD38陰性細胞数は、以下の通りに算出した。まず、液体培養後の細胞をCD34抗体(APC、ベクトンディッキンソン社製)及びCD38抗体(PE、ベクトンディッキンソン社製)にて染色した。染色された細胞を、2%(v/v)FBS含有PBS(−)溶液で洗浄した後、ヨウ化プロピジウム(シグマアルドリッチジャパン社製)を最終濃度5μg/mLになるように加えて染色した。染色された細胞を、BD FACSCANTOTM(登録商標)II フローサイトメーター(ベクトンディッキンソン社製)で解析して、CD34陽性細胞及びCD34陽性CD38陰性細胞比率を求め、生細胞数にその比率を乗じることにより、CD34陽性細胞及びCD34陽性CD38陰性細胞数を算出した。
その結果、本発明における化合物は優れたCD34陽性細胞及びCD34陽性CD38陰性細胞の増幅活性を示し、造血幹細胞及び造血前駆細胞の増幅活性を有することが確認された。化合物無添加時のCD34陽性CD38陰性細胞数を1としたときの、0.01乃至10μg/mLの化合物添加時の増幅率を示した結果を第46表に示す。なお、表中の増幅率は、化合物添加時の増幅率が4倍以上をA、増幅率3倍以上4倍未満をB、増幅率1.5倍以上3倍未満をCとして表す。
第46表
―――――――
化合物
No. 増幅率
―――――――
1-02 C
1-03 B
1-04 C
1-05 C
1-06 C
1-77 C
2-07 C
2-15 A
3-55 C
3-56 B
4-77 A
4-78 A
4-79 C
5-03 C
5-05 C
―――――――――
本発明における特定化合物は、生体外培養での有効成分として用いることにより、ヒトの造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を、無添加に比べてより未分化の状態で増幅できる。本発明の化合物を利用して増幅或いは遺伝子導入された細胞は、造血機能不全、虚血や免疫機能障害を伴う疾患に対する移植用造血幹細胞として有用であるため、細胞治療、遺伝子治療への応用が期待できる。

Claims (29)

  1. 式(1)
    Figure 2014003975
    [式中、Yは、Y−1〜Y−3の何れかで示される置換基を表し、
    Figure 2014003975
    置換基の組合せが下記(a)〜(f)の何れかである。
    (a)YがY−1を表し、R3が-NHR31を表し、Xが単結合又は-(CR67)n-を表し、かつ、nが1の整数を表す場合、
    1は、C1〜C6アルキル又はフェニルを表し、
    2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びRは、水素原子を表し、
    8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、2つのR81が隣接する場合には、隣接する2つのR81は-OCH2O-又は-CH=CHCH=CH-を形成することにより、2つのR81のそれぞれが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよく、このとき、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていてもよく、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    21は、C1〜C10アルキルを表し、
    31は、水素原子又は-S(O)32を表し、
    32は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R35bによって置換されたフェニルを表し、bが2以上の整数を表すとき、各々のR35は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    35は、C1〜C6アルキルを表し、
    81は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
    Zは、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシを表し、
    bは、1〜5の整数を表し、
    eは、1〜5の整数を表し、
    mは、0〜2の整数を表す。
    (b)YがY−1を表し、R3が-OHを表し、Xが-(CR67)-を表し、かつ、nが2の整数を表す場合、
    1は、C1〜C6アルキル又はフェニルを表し、
    2は、水素原子、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びR7は、水素原子を表し、
    8は、フェニルを表し、
    21は、C1〜C6アルキルを表し、
    eは、1〜5の整数を表す。
    (c)YがY−2を表し、R3が-OHを表し、Xが-(CR67)-を表し、かつ、nが1の整数を表す場合、
    1は、C1〜C6アルキル又はフェニルを表し、
    2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びR7は、水素原子を表し、
    8は、フェニルを表し、
    21は、C1〜C10アルキルを表し、
    eは1〜5の整数を表す。
    (d)YがY−3を表し、かつ、R3が-OHを表す場合、
    1は、C1〜C6アルキル、-C(O)OR12、フェニル又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    11は、ハロゲン原子を表し、
    12は、C1〜C6アルキルを表し、
    21は、C1〜C6アルキルを表し、
    85は、C1〜C6アルキルを表し、
    aは1〜5の整数を表し、
    eは1〜5の整数を表す。
    (e)YがY−1、Y−2又はY−3を表し、Xが単結合又は-(CR67)-を表し、nが1〜6の整数を表し、かつ、R2が-OR22を表す場合、
    1は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、フェニル又は(R11aによって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    3は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、フェニル又は(R33によって置換されたフェニルを表し、hが2以上の整数を表すとき、各々のR33は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びR7は、水素を表し、
    8は、C3〜C10シクロアルキル、F1、F2、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、2つのR81が隣接する場合には、隣接する2つのR81は-OCH2O-又は-CH=CHCH=CH-を形成することにより、2つのR81のそれぞれが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよく、このとき、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていてもよく、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    F1〜F2は、それぞれ下記の構造式で表される環を表し、
    Figure 2014003975
    11は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はフェニルを表し、
    22は、水素原子、-C(O)R23、-C(O)OR23、C1〜C6アルキル、ベンジル又はベンゼン環上が(R24によって置換されたベンジルを表し、gが2以上の整数を表すとき、各々のR24は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    23は、水素原子、C1〜C10アルキル、C〜C10シクロアルキル、ベンジル、ベンゼン環上が(R25qによって置換されたベンジル、フェニル又は(R25によって置換されたフェニルを表し、qが2以上の整数を表すとき、各々のR25は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    24は、ハロゲン原子、ニトロ、シアノ、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10ハロアルコキシ、フェノキシ又はフェニルを表し、
    25はハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C1〜C10ハロアルキル又はC1〜C10アルコキシを表し、
    33は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はフェニルを表し、
    81は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
    85は、C1〜C6アルキルを表し、
    Zは、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシを表し
    a、h、g、k及びqは1〜5の整数を表す。
    (f)YがY−1、Y−2又はY−3を表し、Xが単結合又は-(CR67)-を表し、nが1〜6の整数を表し、かつ、R3が-C(O)R34又は-S(O)m36を表す場合、
    1は、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル、フェニル又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    は、C1〜C6アルキル、(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びR7は、水素原子を表し、
    8は、C〜C10シクロアルキル、前記F1、前記F2、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    さらに、2つのR81が隣接する場合には、隣接する2つのR81は-OCH2O-又は-CH=CHCH=CH-を形成することにより、2つのR81のそれぞれが結合する炭素原子と共に5員環又は6員環を形成してもよく、このとき、環を形成する各々の炭素原子に結合した水素原子はZによって任意に置換されていてもよく、さらに、同時に2個以上のZで置換されている場合、各々のZは互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく
    11は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル又はフェニルを表し、
    21は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
    34は、-OR37又は-NR3839を表し、
    36は、水素原子、-OH、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R40によって置換されたフェニルを表し、pが2以上の整数を表すとき、各々のR40は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    37は、水素原子、C1〜C6アルキル、フェニル又はベンジルを表し、
    38及びR39は、各々独立して水素原子、C1〜C6アルキル、フェニル又はベンジルを表し、
    40は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
    81は、ハロゲン原子、C1〜C10アルキル又はフェニルを表し、
    85は、C1〜C6アルキルを表し、
    Zは、ハロゲン原子、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシを表し、
    a、e、k及びpは、各々独立して1〜5の整数を表し、
    mは0〜2の整数を表す。]
    で表されるピラゾール化合物、該化合物の互変異性体、それらの医薬的に許容され得る塩又はそれら化合物の溶媒和物の存在下、造血幹細胞を生体外で培養して造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞を増幅させることを特徴とする造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  2. 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が、前記(a)〜(d)の何れかの場合の化合物であって、
    前記(a)の場合、
    1は、C1〜C6アルキルを表し、
    2は、フェニル又は(R21eによって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びR7は、水素原子を表し、
    8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    21は、C1〜C10アルキルを表し、
    31は、水素原子又は-S(O)32を表し、
    32は、フェニルを表し、
    81は、C1〜C6アルキルを表し、
    eは、1〜5の整数を表し、
    kは、1〜5の整数を表し、
    mは、2の整数を表す、
    前記(b)の場合、
    1は、C1〜C6アルキルを表し、
    2は、水素原子又は(R21eによって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びR7は、水素原子を表し、
    8は、フェニルを表し、
    21は、C1〜C6アルキルを表し
    eは、1〜5の整数を表す、
    前記(c)の場合、
    1は、C1〜C6アルキルを表し、
    2は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R21eによって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    4及びR5は、各々独立してC1〜C6アルキルを表し、
    6及びR7は、水素原子を表し、
    8は、フェニルを表し、
    21は、C1〜C10アルキルを表し、
    eは、1〜5の整数を表す、
    前記(d)の場合、
    1は、C1〜C6アルキル、-C(O)OR12又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    2は、(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    11は、ハロゲン原子を表し、
    12は、C1〜C6アルキルを表し、
    21は、C1〜C6アルキルを表し、
    85は、C1〜C6アルキルを表し、
    aは1〜5の整数を表し、
    eは1〜5の整数を表す、
    請求項1に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  3. 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(a)の場合の化合物である、請求項2に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  4. 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(b)の場合の化合物である、請求項2に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  5. 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(c)の場合の化合物である、請求項2に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  6. 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(d)の場合の化合物である、請求項2に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  7. 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(e)の場合の化合物である、請求項1に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  8. Yは、Y―1を表し、
    nは、1の整数を表し、
    1は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R11によって置換されたフェニルを表し、aが2以上の整数を表すとき、各々のR11は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    2は、-OHを表し、
    3は、C1〜C6アルキル、フェニル又は(R33によって置換されたフェニルを表し、hが2以上の整数を表すとき、各々のR33は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、を表し、
    11は、C1〜C6アルキルを表し、
    33は、C1〜C6アルキルを表し、
    81は、C1〜C6アルキルを表す、
    請求項7に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  9. 前記式(1)で表されるピラゾール化合物が前記(f)の場合の化合物である、請求項1に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  10. Yは、Y―1を表し、
    nは、1の整数を表し、
    1は、C1〜C6アルキルを表し、
    は、(R21によって置換されたフェニルを表し、eが2以上の整数を表すとき、各々のR21は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、
    8は、フェニル又は(R81によって置換されたフェニルを表し、kが2以上の整数を表すとき、各々のR81は互いに同一であっても又は互いに相異なっていてもよく、を表し、
    21は、C1〜C10アルキルを表し、
    34は、-OH又はC1〜C6アルコキシを表し、
    36は、水素原子、-OH又はC1〜C6アルキルを表し、
    eは、1〜5の整数を表し、
    kは、1〜5の整数を表し、
    mは、0の整数を表す、
    請求項9に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  11. 生体外で増幅された細胞が、CD34陽性細胞である、請求項1〜10の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  12. 生体外で増幅された細胞が、CD34陽性CD38陰性細胞である、請求項1〜10の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  13. 生体外で増幅された細胞が、HPP−CFCコロニー形成細胞である、請求項1〜10の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  14. 生体外で増幅された細胞が、SCID−repopulating cells(SRC)である、請求項1〜10の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  15. 1種以上の血液細胞刺激因子を含む培地を使用する、請求項1〜14の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  16. 血液細胞刺激因子が、幹細胞因子(SCF)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−11(IL−11)、flk2/flt3リガンド(FL)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、トロンボポエチン(TPO)及びエリスロポエチン(EPO)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項15に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  17. 血液細胞刺激因子が、幹細胞因子(SCF)、トロンボポエチン(TPO)及びflk2/flt3リガンド(FL)からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項16に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  18. 造血幹細胞の由来が骨髄、肝臓、脾臓、末梢血或いは臍帯血である、請求項1〜17の何れか1項に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  19. 造血幹細胞の由来が臍帯血である、請求項18に記載の造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の製造方法。
  20. 請求項1〜19の何れか1項に記載の製造方法により製造された、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞。
  21. 請求項1〜19の何れか1項に記載の製造方法により製造された造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞からなる、ヒトに移植し、疾患を治療するための細胞治療用材料。
  22. 式(1)で表されるピラゾール化合物、該化合物の互変異性体、それらの医薬的に許容され得る塩又はそれら化合物の溶媒和物を有効成分として含有することを特徴とする、造血幹細胞及び/又は造血前駆細胞の増幅用試薬又は試薬キット。
  23. 式(1)で表されるピラゾール化合物、該化合物の互変異性体、それらの医薬的に許容され得る塩又はそれら化合物の溶媒和物の存在下で、造血幹細胞を生体外で培養しながら当該細胞に遺伝子を導入する、又は遺伝子を導入した造血幹細胞に対し前記培養を行い増幅することを特徴とする形質転換された造血幹細胞の製造方法。
  24. 1種以上の血液細胞刺激因子を含む培地を使用する、請求項23に記載の形質転換された造血幹細胞の製造方法。
  25. 血液細胞刺激因子が、幹細胞因子(SCF)、インターロイキン−3(IL−3)、インターロイキン−6(IL−6)、インターロイキン−11(IL−11)、flk2/flt3リガンド(FL)、顆粒球コロニー刺激因子(G−CSF)、顆粒球−マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)、トロンボポエチン(TPO)及びエリスロポエチン(EPO)からなる群から選ばれる少なくとも1種である、請求項24に記載の形質転換された造血幹細胞の製造方法。
  26. 造血幹細胞の由来が骨髄、肝臓、脾臓、末梢血或いは臍帯血である、請求項23〜25の何れか1項に記載の形質転換された造血幹細胞の製造方法。
  27. 請求項23〜26の何れか1項に記載の製造方法により製造された、形質転換された造血幹細胞。
  28. 請求項23〜26の何れか1項に記載の製造方法により製造された、形質転換された造血幹細胞からなる、ヒトに移植し、疾患を治療するための細胞治療用材料。
  29. 治療される疾患が、白血病、再生不良性貧血、顆粒球減少症、リンパ球減少症、血小板減少症、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、骨髄増殖性疾患、遺伝性血液疾患、固形腫瘍、自己免疫疾患、免疫不全症、糖尿病、神経損傷、筋肉損傷、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症の何れかである請求項21又は28に記載の細胞治療用材料。
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