JP2014003792A - 電解コンデンサの寿命推定装置及び電解コンデンサの寿命推定方法 - Google Patents

電解コンデンサの寿命推定装置及び電解コンデンサの寿命推定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータの回転数が変化した際に検出した温度に基づいて、所定時間における温度変化を取得して寿命を求めることにより、電解コンデンサの寿命を算出する精度を落とすことなく、電解コンデンサ周辺の温度を取得するための処理負荷を低減すること。
【解決手段】電解コンデンサの寿命推定装置100は、モータに供給する電源電圧を平滑化するための電解コンデンサの残寿命を推定する。温度検出部101は、電解コンデンサの周辺の温度を検出する。温度変化推定部105は、モータの回転数が変化した際の温度検出部101により検出した温度に基づいて、所定期間における電解コンデンサの周辺の温度変化を推定する。寿命推定部106は、推定した温度変化より電解コンデンサの寿命を推定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータに供給する電源電圧を平滑化するための電解コンデンサの寿命を推定する電解コンデンサの寿命推定装置及び電解コンデンサの寿命推定方法に関する。
従来、空気調和装置の電解コンデンサの寿命を計算するものが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1では、圧縮機を1時間運転する間の電解コンデンサの周辺温度の平均値を求め、求めた周辺温度の1時間毎の平均値より、最高使用温度での寿命換算時間を計算する。そして、電解コンデンサの最初の電源投入時の残り寿命から寿命換算時間を減算して残り寿命時間を算出する。特許文献1において、電解コンデンサの周辺温度の平均値を求めるためには、一般に、1時間運転する間に10msec等の一定周期で周辺温度を測定し、1時間運転する間に複数のデータを取得する方法が考えられる。
特開2006−166569号公報
しかしながら、特許文献1においては、1時間運転する間に一定周期で電解コンデンサの周辺温度を測定する場合には、周辺温度の測定結果を取得するごとに割り込み等の処理が頻発し、処理負荷が増大するという問題がある。一方、処理負荷の増大を抑制するために、電解コンデンサの周辺温度を測定する一定周期を長く(例えば、1時間)設定すると、大まかな周辺温度の変化しか把握できず、電解コンデンサの実際の残り寿命時間と算出した残り寿命時間との誤差が大きくなり、算出精度が低下するという問題がある。
本発明の目的は、電解コンデンサの寿命を算出する精度を落とすことなく、電解コンデンサの周辺の温度を取得するための処理負荷を低減することができる電解コンデンサの寿命推定装置及び電解コンデンサの寿命推定方法を提供することである。
本発明の電解コンデンサの寿命推定装置は、モータに供給する電源電圧を平滑化するための電解コンデンサの残寿命を推定する電解コンデンサの寿命推定装置であって、前記電解コンデンサの周辺の温度を検出する温度検出部と、前記モータの回転数が変化した際の前記温度検出部により検出した温度に基づいて、所定期間における前記電解コンデンサの周辺の温度変化を推定するとともに、推定した前記温度変化より前記電解コンデンサの残寿命を推定する推定部と、を有する構成を採る。
本発明の電解コンデンサの寿命推定方法は、モータに供給する電源電圧を平滑化するための電解コンデンサの残寿命を推定する電解コンデンサの寿命推定方法であって、前記電解コンデンサの周辺の温度を検出するステップと、前記モータの回転数が変化した際の前記検出した温度に基づいて、所定期間における前記電解コンデンサの周辺の温度変化を推定するとともに、推定した前記温度変化より前記電解コンデンサの残寿命を推定するステップと、を有するようにした。
本発明によれば、モータの回転数が変化した際に検出した温度に基づいて、所定時間における温度変化を取得して寿命を求めることにより、電解コンデンサの残寿命を算出する精度を落とすことなく、電解コンデンサ周辺の温度を取得するための処理負荷を低減することができる。
本発明の実施の形態における電動コンプレッサの構成を示す図 本発明の実施の形態に係る電動コンプレッサの寿命推定装置の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る電解コンデンサの寿命推定装置の動作を示すフロー図 本発明の実施の形態におけるモータの回転数が小さくなった場合のタイムチャートを示す図 本発明の実施の形態におけるモータの回転数が大きくなった場合のタイムチャートを示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態)
<電動コンプレッサの構成>
本発明の実施の形態における電動コンプレッサ10の構成について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態における電動コンプレッサ10の構成を示す図である。なお、図1では、電動コンプレッサ10とともにバッテリ11も記載する。
電動コンプレッサ10は、インバータ12と、モータ13と、電解コンデンサの寿命推定装置100とから主に構成されている。電動コンプレッサ10は、例えば、HEV(Hybrid Electric Vehicle)、PHEV(Plug-in Hybrid Electric Vehicle)またはEV(Electric Vehicle)といったバッテリ11の電力で走行する自動車に搭載される。
インバータ12は、バッテリ11より供給される直流電圧を平滑化するための電解コンデンサ50を有している。インバータ12は、電解コンデンサの寿命推定装置100の制御に従って、電解コンデンサ50により平滑化した直流電圧を交流電圧に変換してモータ13に対して供給する。
モータ13は、インバータ12から交流電圧の供給を受けて駆動し、モータ13を備える図示しない圧縮機構において冷媒を圧縮させる。圧縮された冷媒は冷房または暖房するために用いられる。
電解コンデンサの寿命推定装置100は、電解コンデンサ50の周辺の温度を検出する。電解コンデンサの寿命推定装置100は、温度の検出結果と、外部のECU(Engine Control Unit)等の図示しない制御装置から入力した制御信号とに基づいて、電解コンデンサ50の残寿命を推定する。
<電解コンデンサの寿命推定装置の構成>
本発明の実施の形態に係る電解コンデンサの寿命推定装置100の構成について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る電解コンデンサの寿命推定装置100の構成を示すブロック図である。
電解コンデンサの寿命推定装置100は、温度検出部101と、記憶部102と、駆動制御部103と、記憶部104と、温度変化推定部105と、寿命推定部106とから主に構成されている。
温度検出部101は、電解コンデンサ50の周辺の温度を検出する。温度検出部101は、温度変化推定部105の指示に従って、検出した温度を温度変化推定部105に出力する。温度検出部101は、例えばサーミスタにより温度を検出する。
記憶部102は、設定温度とモータ13の回転数とを対応付けたテーブルを予め記憶している。
駆動制御部103は、外部から入力した制御信号に基づいてモータ13の回転数を設定し、設定した回転数を温度変化推定部105に出力する。
駆動制御部103は、モータ13が設定した回転数になるように、インバータ12からモータ13に供給される交流電圧の電圧値を制御する。
記憶部104は、モータ13の回転数の変化量と所定期間における温度変化の近似線とを対応付けたテーブルを予め記憶している。記憶部104で記憶しているテーブルは、例えば、モータ13の回転数の変化量と、所定期間における温度変化を一次関数として近似した近似線とを対応付けている。
温度変化推定部105は、駆動制御部103から入力した回転数の変化量が閾値以上の場合に、温度検出部101に対して検出結果の出力を指示し、温度検出部101から検出結果を取得する。温度変化推定部105は、記憶部104に記憶しているテーブルを参照して、駆動制御部103から入力した回転数の変化量に対応付けられている温度変化の近似線を選択する。温度変化推定部105は、選択した温度変化の近似線及び温度検出部101から取得した温度の検出結果を用いて温度変化を推定し、推定結果を寿命推定部105に出力する。なお、温度変化の近似線を用いて温度変化を推定する方法については、後述する。
寿命推定部106は、温度変化推定部105から入力した温度変化の推定結果に基づいて、電解コンデンサ50の残寿命を推定する。ここで「残寿命」とは、電解コンデンサ50が所定の機能を果たさなくなるまでの残り時間である。なお、電解コンデンサ50の残寿命を推定する方法については後述する。
<電解コンデンサの寿命推定装置の動作>
本発明の実施の形態に係る電解コンデンサの寿命推定装置100の動作について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態に係る電解コンデンサの寿命推定装置100の動作を示すフロー図である。
まず、温度検出部101は、電解コンデンサ50の周辺の温度(検出温度N2)を検出する(ステップST301)。なお、温度検出部101から検出温度を取得する温度変化推定部105は、前回及び今回の検出温度を記憶しておく。
また、温度変化推定部105は、モータ13の回転数の変化量(回転数の変化量K2)を検出する(ステップST302)。なお、温度変化推定部105は、前回及び今回検出した回転数の変化量を記憶しておく。
温度変化推定部105は、今回検出した回転数の変化量K2が閾値より大きいか否かを判定する(ステップST303)。
今回検出した回転数の変化量K2が閾値以下であると判定した場合(ステップST303:NO)には、電解コンデンサの寿命推定装置100は、ステップST301に処理を戻す。
一方、今回検出した回転数の変化量K2が閾値より大きいと判定した場合(ステップST303:YES)には、温度変化推定部105は、今回回転数の変化量K2を検出した時刻から前回回転数の変化量K1を検出した時刻を減算し、減算結果が閾値より大きいか否かを判定する(ステップST304)。ここで、ステップST303の判定を行う理由は、温度を検出する時間間隔が短い場合(減算結果が閾値以下の場合)は、電解コンデンサ50の残寿命を大きく短縮するものではないので、電解コンデンサ50の残寿命を算出する必要がないからである。
減算結果が閾値以下であると判定した場合(ステップST304:NO)には、電解コンデンサの寿命推定装置100は、処理をST301に戻す。
減算結果が閾値より大きいと判定した場合(ステップST304:YES)には、温度変化推定部105は、前回検出した回転数の変化量K1が「0」より大きいか否かを判定する(ステップST305)。
なお、ステップST304において、今回回転数の変化量K2を検出した時刻から前回回転数の変化量K1を検出した時刻を減算したが、これに代えて、温度N2を検出した時刻から温度N2を検出した時刻を減算し、減算結果が閾値より大きいか否かを判定するようにしてもよい。
前回検出した回転数の変化量K1が「0」より大きいと判定した場合(ステップST305:YES)には、温度変化推定部105は、過渡温度区間について、前回検出した検出温度N1と記憶部102に記憶しているテーブルとに基づいて、温度が下降する近似線により温度変化を推定する(ステップST306)。
次に、温度変化推定部105は、飽和温度区間について、一律に今回検出した検出温度N2であるものとして温度変化を推定する(ステップST307)。
一方、前回検出した回転数の変化量K1が「0」以下の場合(ステップST305:NO)には、温度変化推定部105は、過渡温度区間について、前回検出した検出温度N1と記憶部102に記憶しているテーブルとに基づいて、温度が上昇する近似線により温度変化を推定する(ステップST308)。
次に、温度変化推定部105は、飽和温度区間について、一律に今回検出した検出温度N2であるものとして温度変化を推定する(ステップST309)。
そして、ステップST307またはステップST309の後に、寿命推定部106は、残寿命を算出する(ステップST310)。
電解コンデンサの寿命推定装置100は、ステップST310の処理の後、今回の検出温度N2を前回の検出温度N1として設定するとともに、今回検出した回転数の変化量K2を前回検出の回転数の変化量K1として設定する。
ここで、「過渡温度区間」は、記憶部102に記憶した一次関数の近似線に基づいて、電解コンデンサ50の周辺の温度変化を推定した区間である。また、「飽和温度区間」は、次にモータ13の回転数が変化した際に温度検出部101により温度を検出した温度を維持した区間である。
具体的には、モータ13の回転数が変化した際に温度検出部101により温度を検出した時刻から、次にモータ13の回転数が変化した際に温度検出部101により検出した温度(以下、「飽和温度」と記載する)に達する時刻までの区間を「過渡温度区間」とし、飽和温度に達した時刻以降の区間を、飽和温度を維持した「飽和温度区間」とする。
電解コンデンサの寿命推定装置100は、上記処理を繰り返すことにより、5年または10年等の長い期間に渡る電解コンデンサ50の残寿命を推定することができる。この際、電解コンデンサの寿命推定装置100は、モータ13の回転数が変化した時刻の間隔が閾値より大きく、かつ、モータ13の回転数の変化量が閾値以上の時刻に検出した温度のみを用いて温度変化を推定するので、長い期間に渡って電解コンデンサ50の残寿命を推定しても、計算量を抑制することができる。
<温度変化の推定方法>
本発明の実施の形態における温度変化の推定方法について、図4及び図5を用いて説明する。図4は、本実施の形態におけるモータ13の回転数が小さくなった場合のタイムチャートを示す図である。図5は、本実施の形態におけるモータ13の回転数が大きくなった場合のタイムチャートを示す図である。
図4において、図4Aは、時間とモータ13の回転数との関係を示し、図4Bは、時間と電解コンデンサ50の周辺の温度との関係を示している。図4Aでは、時刻t1において、回転数の変化量は「0」以下であり、時刻t3において、回転数の変化量は「0」より大きい。
図5において、図5Aは、時間とモータ13の回転数との関係を示し、図5Bは、時間と電解コンデンサ50の周辺の温度との関係を示している。図5Aでは、時刻t11において、回転数の変化量は「0」より大きく、時刻t13において、回転数の変化量は「0」以下である。
なお、モータ13の回転数が小さくなると、冷媒の流量が減少するため、電解コンデンサ50の周辺の温度は高くなる。一方、モータ13の回転数が大きくなると、冷媒がより多く流れるため、電解コンデンサ50の周辺の温度は低下する。
最初に、モータ13の回転数が小さくなった場合における温度変化の推定方法について図4を用いて説明する。図4は、図3のステップST306〜ステップST307の処理を示すものである。
図4より、温度変化推定部105は、モータ13の回転数が小さくなった時刻t1の温度T0と、モータ13の回転数が大きくなった時刻t3の温度T1とを温度検出部101より取得する。温度変化推定部105は、記憶部104に記憶しているテーブルを参照して、時刻t1におけるモータ13の回転数の変化量R1に対応付けられている温度変化の近似線S1を選択することにより、時刻t1から時刻t3までの間の温度変化を推定する。温度変化推定部105は、選択した近似線S1より、時刻t2(t1<t2<t3)において飽和温度T1(最高温度)になるので、飽和温度T1未満である時刻t1から時刻t2までを過渡温度区間とし、時刻t2から時刻t3までを飽和温度区間とする。なお、過渡温度区間と飽和温度区間とに分ける理由は、後述する電解コンデンサ50の寿命を求める際に、過渡温度区間と飽和温度区間とで異なる処理になるためである。
次に、モータ13の回転数が大きくなった場合における温度変化の推定方法について図5を用いて説明する。図5は、図3のステップST308〜ステップST309の処理を示すものである。
図5より、温度変化推定部105は、モータ13の回転数が大きくなった時刻t11の温度T10と、モータ13の回転数が小さくなった時刻t13の温度T11とを温度検出部101より取得する。温度変化推定部105は、記憶部104に記憶しているテーブルを参照して、時刻t11におけるモータ13の回転数の変化量R2に対応付けられている温度変化の近似線S2を選択することにより、時刻t11から時刻t13までの間の温度変化を推定する。温度変化推定部105は、選択した近似線S2より、時刻t12(t11<t12<t13)において飽和温度T11(最低温度)になるので、飽和温度T11以上である時刻t11から時刻t12までを過渡温度区間とし、時刻t12から時刻t13までを飽和温度区間とする。
<電解コンデンサの寿命算出方法>
寿命推定部106は、以下の(1)式より、モータ13の回転数が変化した時刻に温度検出部101により検出した電解コンデンサ50の周辺の温度を用いて、電解コンデンサ50の残寿命を求める。
Figure 2014003792
なお、上記(1)式のTmax及びL0は、電解コンデンサ50のスペックで規定される値である。
寿命推定部106は、上記の(1)式より求めた寿命を用いて、寿命消費率を求める。 最初に、飽和温度区間における寿命消費率の算出方法について説明する。
図4の場合、寿命推定部106は、飽和温度区間(t2〜t3)では、以下の(2)式により寿命消費率を求める。
Figure 2014003792
また、図5において、飽和温度区間(t12〜t13)では、以下の(3)式により寿命消費率を求める。
Figure 2014003792
次に、過渡温度区間における寿命消費率の算出方法について説明する。
図4において、過渡温度区間(t1〜t2)では、時刻t2−時刻t1の値が閾値以下の場合には、以下の(4)式により寿命消費率を求める。
Figure 2014003792
一方、時刻t2−時刻t1の値が閾値より大きい場合には、時刻t1から時刻t2までの推定した温度を用いて寿命を算出した場合、実際の寿命と算出した寿命とに誤差が生じる可能性が高い。従って、寿命推定部106は、過渡温度区間(t1〜t2)を時間軸において複数に分割し、分割した区間毎に上記の(4)式と同様の式により寿命消費率を求める。
図4の場合、温度変化推定部105は、過渡温度区間における電解コンデンサ50の周辺の温度を、一律に、温度検出部101がt1で取得した温度(T1)と推定することができる。これにより、寿命推定部106において、(1)式より寿命の変化L(t2〜t1)を算出する際に、寿命の変化を過小に推定することを防止することができる。
また、図5において、過渡温度区間(t11〜t12)では、時刻t12−時刻t11の値が閾値以下の場合には、以下の(5)式により寿命消費率を求める。
Figure 2014003792
図5の場合、温度推定部105は、過渡温度区間における電解コンデンサ50の周辺の温度を、一律に、温度検出部101がt11で取得した温度(T10)と推定することができる。これにより、寿命推定部106において、(1)式より寿命の変化L(t11〜t12)を算出する際に、寿命の変化を過小に推定することを防止することができる。
一方、時刻(t12−t11)の値が閾値より大きい場合には、上記と同様の理由により、過渡温度区間(t12−t11)を時間軸において複数に分割し、分割した区間毎に上記の(5)式と同様の式により寿命消費率を求める。
寿命推定部106は、図4の場合、(2)式より求めた寿命消費率と(4)式より求めた寿命消費率とを加算して、時刻t1〜時刻t3における寿命消費率を求める。また、寿命推定部106は、図5の場合、(3)式より求めた寿命消費率と(5)式より求めた寿命消費率とを加算して、時刻t11〜時刻t13における寿命消費率を求める。
そして、寿命推定部106は、上記により算出した、時刻t1〜時刻t3における寿命消費率、または時刻t11〜時刻t13における寿命消費率を、「1」から減算することにより、残寿命を求める(残寿命=(1−寿命消費率))。
<本実施の形態の効果>
本実施の形態によれば、モータの回転数が変化した際に検出した温度に基づいて、所定時間における温度変化を取得して寿命を求めることにより、電解コンデンサの寿命を算出する精度を落とすことなく、電解コンデンサ周辺の温度を取得するための処理負荷を低減することができる。
また、本実施の形態によれば、飽和温度区間と過渡応答区間とに分けて寿命を求めるので、実際の寿命と求めた寿命との誤差を少なくすることができる。
また、本実施の形態によれば、温度変化が大きい過渡応答区間をさらに細分化して寿命を求めるので、実際の寿命と求めた寿命との誤差を極めて少なくすることができる。
また、本実施の形態によれば、モータの回転数の変化量と近似線とを対応付けたテーブルを用いて近似線を選択して温度変化を推定するので、簡易な方法により温度変化を推定することができる。
<本実施の形態変形例>
上記実施の形態において、電解コンデンサの残寿命を寿命消費率から求めたが、本発明はこれに限らず、他の方法にて電解コンデンサの残寿命を求めてもよい。
本発明にかかる電解コンデンサの寿命推定装置及び電解コンデンサの寿命推定方法は、モータに供給する電源電圧を平滑化するための電解コンデンサの寿命を推定するのに好適である。
100 電解コンデンサの寿命推定装置
101 温度検出部
102 記憶部
103 駆動制御部
104 記憶部
105 温度変化推定部
106 寿命推定部

Claims (6)

  1. モータに供給する電源電圧を平滑化するための電解コンデンサの残寿命を推定する電解コンデンサの寿命推定装置であって、
    前記電解コンデンサの周辺の温度を検出する温度検出部と、
    前記モータの回転数が変化した際の前記温度検出部により検出した温度に基づいて、所定期間における前記電解コンデンサの周辺の温度変化を推定するとともに、推定した前記温度変化より前記電解コンデンサの残寿命を推定する推定部と、
    を有する電解コンデンサの寿命推定装置。
  2. 前記所定期間は、前記モータの回転数が変化した第1の時刻から、その次に前記モータの回転数が変化した第2の時刻までの期間である、
    請求項1記載の電解コンデンサの寿命推定装置。
  3. 前記モータの回転数の変化量と温度変化の近似線とを対応付けたテーブルを記憶する記憶手段をさらに有し、
    前記推定部は、
    前記テーブルを参照して、検出した前記モータの回転数の変化量に対応付けられている前記近似線を選択し、選択した前記近似線により前記所定期間における前記温度変化を推定する、
    請求項1または請求項2記載の電解コンデンサの寿命推定装置。
  4. 前記記憶手段は、
    前記モータの回転数の変化量と温度変化を一次関数として近似した近似線とを対応付けたテーブルを記憶し、
    前記推定部は、
    前記テーブルを参照して、検出した前記モータの回転数の変化量に対応付けられている前記近似線を選択するとともに、前記第1の時刻からの温度変化を、選択した前記近似線で近似した過渡温度区間と、前記第2の時刻において前記温度検出部で検出した温度を維持する飽和温度区間とに分けて前記所定期間における前記温度変化を推定する、
    請求項2記載の電解コンデンサの寿命推定装置。
  5. 前記推定部は、
    前記過渡温度区間を複数区間に分割して前記電解コンデンサの残寿命を推定する、
    請求項4記載の電解コンデンサの寿命推定装置。
  6. モータに供給する電源電圧を平滑化するための電解コンデンサの残寿命を推定する電解コンデンサの寿命推定方法であって、
    前記電解コンデンサの周辺の温度を検出するステップと、
    前記モータの回転数が変化した際の前記検出した温度に基づいて、所定期間における前記電解コンデンサの周辺の温度変化を推定するとともに、推定した前記温度変化より前記電解コンデンサの残寿命を推定するステップと、
    を有する電解コンデンサの寿命推定方法。
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