JP2014003496A - 画像処理装置、撮像装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】画像処理に要する電力が無駄になってしまう場合があること。
【解決手段】画像処理装置は、撮像素子で撮像される画像の画質を判断する判断部と、撮像素子でより低画質の画像が撮像されると判断部が判断した場合に、撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す画像処理部と、画像処理部で画像処理が施された画像データを圧縮する圧縮部とを備える。プログラムは、撮像素子で撮像される画像の画質を判断する判断ステップと、撮像素子でより低画質の画像が撮像されると判断ステップで判断された場合に、撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す画像処理ステップと、画像処理ステップで画像処理が施された画像データを圧縮する圧縮ステップとをコンピュータに実行させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置、撮像装置およびプログラムに関する。
処理能力が異なる複数のプロセッサを具備し、情報の処理命令に含まれる処理負荷値に基づき、各プロセッサの処理能力別の予測処理負荷値を算出し、当該予測処理負荷値と、各プロセッサの処理能力別の処理負荷閾値とに基づき、予測処理負荷に対応可能な処理能力を有するプロセッサに処理を実行させる情報処理装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2009−230220公報
撮像素子で撮像される画像の画質が低画質である場合、撮像素子で撮像することにより得られた画像データに対して演算量が多い画像処理を施しても、高い画像処理効果を得ることができないときがある。そのため、画像処理に要する電力が無駄になってしまう場合がある。
本発明の第1の態様においては、画像処理装置は、撮像素子で撮像される画像の画質を判断する判断部と、撮像素子でより低画質の画像が撮像されると判断部が判断した場合に、撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す画像処理部と、画像処理部で画像処理が施された画像データを圧縮する圧縮部とを備える。
本発明の第2の態様においては、撮像装置は、上述の画像処理装置と撮像素子とを備える。
本発明の第3の態様においては、プログラムは、撮像素子で撮像される画像の画質を判断する判断ステップと、撮像素子でより低画質の画像が撮像されると判断ステップで判断された場合に、撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す画像処理ステップと、画像処理ステップで画像処理が施された画像データを圧縮する圧縮ステップとをコンピュータに実行させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
一実施形態におけるカメラ10のブロック構成の一例を示す。 画像処理エンジン部135のブロック構成の一例を模式的に示す。 撮像素子132を全画素読み出し駆動して得られる全画素画像データの一例を示す。 撮像素子132を間引き読み出し駆動して得られる間引き画像データの一例を示す。 ガンマ補正処理に適用するガンマカーブの一例を示す。 カメラ10の起動から終了までの処理フローを示す。 動画撮影における動作フローの一例を示す。 画像処理エンジン部135の他のブロック構成の一例を模式的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、一実施形態におけるカメラ10のブロック構成の一例を示す。本図ではレンズユニット120が装着された状態のカメラ10のブロック構成を示す。
レンズユニット120は、レンズマウント接点121を有するレンズマウントを備える。カメラ本体130は、カメラマウント接点131を有するカメラマウントを備える。レンズマウントとカメラマウントとが係合してレンズユニット120とカメラ本体130とが一体化されると、レンズマウント接点121とカメラマウント接点131とが接続される。レンズMPU123は、レンズマウント接点121およびカメラマウント接点131を介してカメラMPU140と接続され、相互に通信しつつ協働してレンズユニット120を制御する。
レンズユニット120は、レンズ群122、レンズ駆動部124およびレンズMPU123を有する。レンズMPU123は、角速度センサ125で検出された角速度に基づきレンズ駆動部124を制御して、ぶれ補正を行う。角速度センサ125で検出された角速度等の信号は、カメラMPU140に供給され、カメラ本体130の各部の制御に供される。
被写体光は、レンズユニット120が有する光学系としてのレンズ群122を光軸に沿って透過して、カメラ本体130に入射する。メインミラー145は、レンズ群122の光軸を中心とする被写体光束中に斜設される斜設状態と、被写体光束から退避する退避状態を取り得る。
メインミラー145が斜設状態にある場合、メインミラー145は、レンズ群122を通過した被写体光束の一部を反射する。具体的には、斜設状態におけるメインミラー145の光軸近傍領域は、ハーフミラーとして形成されている。光軸近傍領域に入射した被写体光束の一部は透過し、他の一部は反射する。メインミラー145により反射された被写体光束はファインダ部147に導かれて、ユーザに観察される。ユーザは、ファインダ部147を通じて構図等を確認することができる。ファインダ部147は、被写体光束に基づく被写体像とともに、撮像動作の設定状態を示す情報等を含む種々の情報をユーザに提示する表示デバイスを含んでよい。
メインミラー145の光軸近傍領域を透過した被写体光束の一部は、サブミラー146で反射されて、AFユニット142へ導かれる。AFユニット142は、被写体光束を受光する複数の光電変換素子列を有する。光電変換素子列は、合焦状態にある場合には位相が一致した信号を出力し、前ピン状態または後ピン状態にある場合には、位相ずれした信号を出力する。位相のずれ量は、焦点状態からのずれ量に対応する。AFユニット142は、光電変換素子列の出力を相関演算することで位相差を検出して、位相差を示す位相差信号をカメラMPU140へ出力する。
レンズ群122の焦点状態は、カメラMPU140等の制御により、AFユニット142からの位相差信号を用いて調節される。例えば、位相差信号から検出された焦点状態に基づき、カメラMPU140によってレンズ群122が含むフォーカスレンズの目標位置が決定され、決定された目標位置に向けてレンズMPU123の制御によってフォーカスレンズの位置が制御される。具体的には、レンズMPU123は、一例としてフォーカスレンズモータを含むレンズ駆動部124を制御して、レンズ群122を構成するフォーカスレンズを移動させる。このように、メインミラー145がダウンして斜設状態にある場合に、位相差検出方式でレンズ群122の焦点状態が検出されて焦点調節が行われる。AFユニット142は、被写体像における複数の領域のそれぞれにおいて焦点状態を調節すべく、複数の領域にそれぞれ対応する複数の位置にそれぞれ光電変換素子列が設けられる。
測光素子144は、光学ファインダ部に導かれた光束の一部の光束を受光する。測光素子144が有する光電変換素子で検出された被写体の輝度情報は、カメラMPU140に出力される。カメラMPU140は、測光素子144から取得した輝度情報に基づき、AE評価値を算出して露出制御に用いる。
メインミラー145が被写体光束から退避すると、サブミラー146はメインミラー145に連動して被写体光束から退避する。撮像素子132のレンズ群122側には、メカニカルシャッタの一例としてのフォーカルプレーンシャッタ143が設けられる。メインミラー145が退避状態にあり、フォーカルプレーンシャッタ143が開状態にある場合、レンズ群122を透過した被写体光束は、撮像素子132の受光面に入射する。
撮像素子132は、撮像部として機能する。撮像素子132は、レンズ群122を通過した被写体光束により被写体を撮像する。撮像素子132は、例えばCCDセンサ、CMOSセンサ等の固体撮像素子を含む。撮像素子132は、被写体光束を受光する複数の光電変換素子を有しており、複数の光電変換素子でそれぞれ生じた蓄積電荷量に応じたアナログ信号をアナログ処理部133へ出力する。アナログ処理部133は、撮像素子132から出力されたアナログ信号に対して、感度補正処理、OBクランプ処理、欠陥画素補正等の撮像素子132に固有の前処理を施して、A/D変換器134へ出力する。A/D変換器134は、アナログ処理部133から出力されたアナログ信号を、画像データを表すデジタル信号に変換して出力する。撮像素子132、アナログ処理部133およびA/D変換器134は、カメラMPU140からの指示を受けた駆動部148により駆動される。
A/D変換器134からデジタル信号で出力した画像データは、画像処理エンジン部135に入力される。画像処理部200は、アナログ処理部133で前処理が施された画像データに対して画像処理を施す。画像処理エンジン部135は、揮発性メモリの一例としてのRAM136の少なくとも一部のメモリ領域を、画像データを一時的に記憶するバッファ領域として使用して、RAM136に記憶させた画像データに対して種々の画像処理を施す。画像処理エンジン部135が担う画像処理としては、色補間処理、色補正、ガンマ補正、輪郭強調処理、画像データの圧縮処理等を例示することができる。撮像素子132が連続して撮像動作を行った場合、撮像毎に順次に出力される画像データはバッファ領域に順次に記憶される。撮像素子132が連続して撮像動作を行うことにより得られた複数の画像データは、連続する静止画の画像データ、または、動画を構成する各画像の画像データとして、バッファ領域に順次に記憶される。RAM136は、画像処理エンジン部135において動画データを処理する場合にフレームを一時的に記憶するフレームメモリとしても機能する。
画像処理エンジン部135における画像処理としては、記録用の画像データを生成する処理の他、表示用の画像データを生成する処理、自動焦点調節(AF)用の処理、自動露出調節(AE)用の処理等を例示できる。AF用の処理としては、画像データからコントラスト評価値を算出する処理等を含む。具体的には、画像処理エンジン部135は、画像データからコントラスト評価値を検出してカメラMPU140に供給する。例えば、画像処理エンジン部135は、光軸方向の異なる位置にフォーカスレンズを位置させて撮像することにより得られた複数の画像データのそれぞれからコントラスト量を検出する。カメラMPU140は、検出されたコントラスト量とフォーカスレンズの位置とに基づいて、レンズ群122の焦点状態を調節する。例えば、カメラMPU140は、コントラスト量を増大させるようフォーカスレンズの目標位置を決定して、レンズMPU123に、決定された目標位置に向けてフォーカスレンズの位置を制御させる。このように、メインミラー145がアップして退避状態にある場合に、コントラスト検出方式でレンズ群122の焦点状態が検出されて焦点調節が行われる。このように、カメラMPU140は、画像処理エンジン部135およびレンズMPU123と協働して、レンズ群122の焦点調節を行う。
また、画像処理エンジン部135は、A/D変換器134から出力された画像データを記録する場合、当該画像データを規格化された画像フォーマットの画像データに変換する。例えば、画像処理エンジン部135は、静止画の画像データを、JPEG等の規格に準拠した符号化形式で符号化された静止画データを生成するための圧縮処理を行う。また、画像処理エンジン部135は、複数のフレームを、QuickTime、H.264、MPEG2、Motion JPEG等の規格に準拠した符号化方式で符号化された動画データを生成するための圧縮処理を行う。画像処理エンジン部135は、後述するGPSユニット158で取得された位置情報が付帯された画像データを、RAM136内に生成する。例えば、画像処理エンジン部135は、Exif形式の画像データを生成する。
画像処理エンジン部135は、生成した静止画データ、動画データ等の画像データを、不揮発性の記録媒体の一例としての外部メモリ180へ出力して記録させる。例えば、画像処理エンジン部135は、静止画ファイル、動画ファイルとして外部メモリ180に記録させる。外部メモリ180としては、フラッシュメモリ等の半導体メモリを例示することができる。具体的には、外部メモリ180としては、SDメモリカード、CFストレージカード、XQDメモリカード等の種々のメモリカードを例示することができる。RAM136に記憶されている画像データは、記録媒体IF150を通じて外部メモリ180へ転送される。また、外部メモリ180に記録されている画像データは、記録媒体IF150を通じてRAM136へ転送され、表示等の処理に供される。記録媒体IF150としては、上述したメモリカードに対するアクセスを制御するカードコントローラを例示することができる。
画像処理エンジン部135は、記録用の画像データの生成に並行して、表示用の画像データを生成する。例えば、画像処理エンジン部135は、いわゆるライブビュー動作時に、表示部138に表示させる表示用の画像データを生成する。また、画像の再生時においては、画像処理エンジン部135は、外部メモリ180から読み出された画像データから表示用の画像データを生成する。生成された表示用の画像データは、表示制御部137の制御に従ってアナログの信号に変換され、液晶ディスプレイ等の表示部138に表示される。また、撮像により得られた画像データに基づく画像表示と共に、当該画像データに基づく画像表示をすることなく、カメラ10の各種設定に関する様々なメニュー項目も、画像処理エンジン部135および表示制御部137の制御により表示部138に表示される。
位置検出装置の一例としてのGPSユニット158は、アンテナおよび測地演算器を有する。GPSユニット158は、複数のGPS衛星から発信されたGPS信号をアンテナで受信して測地演算器により測地演算を行う。GPSユニット158は、測地演算により取得した位置情報をデータとして出力する。位置情報としては、緯度、経度および高度情報ならびに測位時刻情報を例示することができる。GPSユニット158が出力した位置情報は、システムメモリ139に記録される。システムメモリ139に記憶された位置情報は、GPSユニット158が位置情報を取得する毎に書き換えられ、カメラ10の現在地を示す位置情報として更新される。画像処理エンジン部135は、システムメモリ139に記録されている位置情報を、画像データとともに画像ファイルとして外部メモリ180に記録させる。外部機器IF152は、外部機器との通信を担う。外部メモリ180に記録された画像データは、外部機器IF152を通じて外部機器へ転送される。外部機器IF152は、USB通信により外部機器と通信してよい。
カメラ10は、上記に説明した制御を含めて、カメラMPU140および画像処理エンジン部135により直接的または間接的に制御される。カメラ10の動作に必要な定数、変数等のパラメータ、プログラム等は、システムメモリ139に格納される。システムメモリ139は、電気的に消去・記憶可能な不揮発性メモリであり、例えばフラッシュROM、EEPROM等により構成される。システムメモリ139は、パラメータ、プログラム等を、カメラ10の非動作時にも失われないように格納する。システムメモリ139に記憶されたパラメータ、プログラム等は、RAM136に展開され、カメラ10の制御に利用される。カメラ本体130内の、画像処理エンジン部135、RAM136、システムメモリ139、表示制御部137、カメラMPU140、GPSユニット158は、バス等の接続インタフェース149により相互に接続され、各種のデータをやりとりする。
操作入力部141は、ユーザから操作を受け付ける。操作入力部141は、レリーズボタンを含む。その他、操作入力部141は、再生ボタン、ライブビュースイッチ、動画ボタン、電源スイッチ等の各種操作部材等を含む。また、操作入力部141は、タッチパネル等として表示部138と一体に実装された入力部材を含んでよい。カメラMPU140は、操作入力部141が操作されたことを検知して、操作に応じた動作を実行する。例えば、カメラMPU140は、レリーズボタンが押し込まれた場合に、撮像動作を実行するようにカメラ10の各部を制御する。また、カメラMPU140は、タッチパネルとして実装された入力部材が操作された場合に、表示部138に表示されたメニュー項目および操作内容に応じた動作をするよう、カメラ10の各部を制御する。
カメラ本体130の各部、レンズユニット120の各部および外部メモリ180は、カメラMPU140の制御により、電源回路192を介して電源190から電力供給を受ける。電源190は、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池、非充電式の電池等であってよい。電池としての電源190は、カメラ本体130に対して着脱可能に装着される。電源190は、商用電源であってもよい。
カメラMPU140は、電池から電力が供給されているか否かを判断する。電池から電力が供給されている場合、電池の残存容量を検出する。カメラMPU140は、カメラ10を駆動する電池の残存容量を検出する残存容量検出部として機能する。カメラMPU140は、電池の残存容量に基づいて、カメラ本体130の各部を制御する。例えば、カメラMPU140は、残存容量が少ないほど、画像処理エンジン部135等をより省電力で動作させる。
図2は、画像処理エンジン部135のブロック構成の一例を模式的に示す。画像処理エンジン部135は、画像処理部200、処理画像出力部230、制御部240および圧縮部250を有する。画像処理部200は、第1画像処理部210および第2画像処理部220を含む。画像処理エンジン部135へは、撮像素子132から読み出されA/D変換器134から供給される、撮像素子132の1画素あたり1色の画像データが入力される。
第1画像処理部210は、第2画像処理部220より多い演算量を要する画像処理を担う。具体的には、第1画像処理部210および第2画像処理部220は、共に、画像データに対して予め定められた種類の画像処理を施す機能を有する。第1画像処理部210は、少なくとも1つの種類の画像処理について、第2画像処理部220における画像処理に要する演算量より多い演算量を要する画像処理を施す機能を有する。すなわち、例えば、第1画像処理部210は、同種の画像処理において第2画像処理部220より多い演算量を要する画像処理を担う。具体的には、画像データに対してフィルタを適用する特定種類の画像処理において、第1画像処理部210は、第2画像処理部220が適用するフィルタより大きいサイズのフィルタを適用する。一例として、第2画像処理部220は第2サイズのフィルタを適用して色補間処理を行い、第1画像処理部210は、第2サイズよりサイズが大きい第1サイズのフィルタを適用して色補間処理を行う。色補間処理としては、1画素あたり1色の画像データから、1画素あたり3色の画像データを生成する処理等を例示することができる。圧縮部250における圧縮処理等、記録用の画像データとして処理される場合、色補間処理の一部として、YC信号としての画像データを生成する処理を含んでよい。
第1画像処理部210および第2画像処理部220は、共に、色補間処理の他に、色補正処理、ガンマ補正処理、輪郭強調処理等、ノイズ除去処理および偽色除去処理の画像処理の機能を有する。第1画像処理部210は、第2画像処理部220は、これらの画像処理のそれぞれについて、第2画像処理部220において要する演算量より多い演算量を要する画像処理を行ってよい。第1画像処理部210および第2画像処理部220は、画像データに対してフィルタを適用することによって、色補正、輪郭強調処理等、ノイズ除去処理および偽色除去処理を施す。ガンマ補正処理については、図5に関連して述べる。
制御部240は、撮像素子132で撮像される画像の画質を判断する。制御部240は、画質の判断結果に基づいて、画像処理エンジン部135の各部を制御する。また、制御部240による判断結果を示す情報は、カメラMPU140に供給され、カメラ本体130の各部の制御に供される。
具体的には、制御部240は、撮像素子132で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されるか否かを判断する。そして、制御部240は、撮像素子132で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると判断した場合に、第1画像処理部210に画像データを処理させ、撮像素子132で予め定められた画質以上の画質の画像が撮像されると判断した場合に、第2画像処理部220に画像データを処理させる。制御部240は、撮像素子132で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると判断した場合に、第2画像処理部220の動作を停止させてよい。例えば、制御部240は、第2画像処理部220の画像処理の動作を停止させてよい。制御部240は、第2画像処理部220へ供給する動作クロックを制御して、第2画像処理部220における電力の消費量を低減させてもよい。例えば、制御部240は、第2画像処理部220へ供給する動作クロックの周波数を低下させてよい。制御部240は、第2画像処理部220への動作クロックの供給を停止してもよい。
このように、画像処理部200は、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合に、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す。具体的には、画像処理部200は、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合に、画像データに対して、フィルタサイズがより小さいフィルタを適用することにより画像処理を施す。
なお、制御部240は、合焦状態を評価することにより、画質を判断してよい。具体的には、制御部240は、撮像素子132で撮像される被写体に対する合焦状態を判断する。制御部240は、画像データからコントラスト評価値を算出して、コントラスト評価値に基づいて、合焦状態を評価してよい。AFユニット142の出力を利用できる場合、制御部240は、AFユニット142の出力に基づいて、合焦状態を評価してもよい。そして、画像処理部200は、撮像素子132で被写体がより不良な合焦状態で撮像されると制御部240が判断した場合に、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す。例えば、制御部240は、非合焦状態にあるか否かを判断し、合焦状態にあると判断した場合に、撮像素子132から読み出された画像データを第1画像処理部210で処理させ、非合焦状態にあると判断した場合に、撮像素子132から読み出された画像データを第2画像処理部220で処理させる。
また、制御部240は、露出状態を評価することにより、画質を判断してよい。例えば、制御部240は、撮像素子132で撮像される被写体に対して露出が適正であるか否かを判断する。制御部240は、画像データから露出評価値を算出して、露出評価値に基づいて、露出状態を評価してよい。測光素子144の出力を利用できる場合、制御部240は、測光素子144の出力に基づいて、露出状態を評価してもよい。画像処理部200は、撮像素子132で撮像される被写体に対して適正が露出でないと制御部240が判断した場合に、撮像素子132で撮像される被写体に対して適正が露出であると制御部240が判断した場合と比較して、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す。例えば、制御部240は、適正露出であるか否かを判断し、適正露出であると判断した場合に、撮像素子132から読み出された画像データを第1画像処理部210で処理させ、適正露出でないと判断した場合に、撮像素子132から読み出された画像データを第2画像処理部220で処理させる。
その他、制御部240は、撮像素子132において撮像される被写体に対する撮像装置のブレ量を判断してよい。画像処理部200は、制御部240が判断したブレ量がより大きい場合に、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施してよい。また、制御部240は、角速度センサ125の出力に基づいて、ブレ量判断してよい。制御部240は、撮像素子132において撮像される画像の高周波数成分の大きさを判断してよい。画像処理部200は、制御部240が判断した高周波数成分がより少ない場合に、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施してよい。制御部240は、画像データから予め定められた周波数より高い空間周波数成分を抽出して、抽出した空間周波数成分の大きさを判断してよい。
また、制御部240は、撮像素子132で人物の顔の画像が撮像されるか否かを更に判断してよい。画像処理部200は、人物の顔が撮像されないと制御部240が判断した場合に、人物の顔が撮像されると制御部240が判断した場合と比較して、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施してよい。制御部240は、人物の顔の画像が撮像されるか否かを、画像データから判断してよい。測光素子144の出力を利用できる場合、制御部240は、測光素子144の出力に基づいて、人物の顔の画像が撮像されるか否かを判断してよい。
なお、第1画像処理部210へ供給される画像データの画素数である第1画素数は、第2画像処理部220へ供給される画像データの画素数である第2画素数よりも大きくてよい。具体的には、画像処理部200は、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合に、撮像素子132からより少ない画素数の画像データを読み出して、より少ない画素数で読み出された画像データに対して予め定められた画像処理を施してよい。制御部240は、予め定められた画質より高い画質の画像が撮像されると判断した場合、カメラMPU140に撮像素子132から全画素読み出しさせ、予め定められた画質より低い画質の画像が撮像されると判断した場合、カメラMPU140に撮像素子132から間引き読み出しさせてよい。このように、画像処理部200は、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合に、より少ない画素数の画像データに対して予め定められた画像処理を施す。
画素数変換部212は、第2画像処理部220から出力された間引き読み出しされた画像データである間引き画像データに対して、補間演算等によって画素数を変換する処理を行う。画素数変換部212は、間引き画像データを、第1画像処理部210が出力する画像データの画素数と同じ画素数の画像データに変換する。一例として、画素数変換部212は、間引き画像データを、全画素読み出しされた画像データである全画素画像データと同一の画素数の画像データに変換する。
処理画像出力部230は、画像処理された全画素画像データおよび間引き画像データを、同一の画素数で出力する。具体的には、処理画像出力部230は、第1画像処理部210において画像処理が施された画像データと、第2画像処理部220から出力された対応する画像処理および画素数変換が施された画像データとのいずれかを選択して、RAM136に出力する。処理画像出力部230は、第1画像処理部210および第2画像処理部220のいずれから画像データを入力するかを選択して、RAM136に記憶させるスイッチ部として機能してよい。処理画像出力部230は、制御部240からの制御により、第1画像処理部210から画像処理後の画像データが出力される場合、第1画像処理部210を入力として選択し、第2画像処理部220から画像処理および画素数変換が施された画像データが出力される場合、第2画像処理部220を入力として選択する。このように、制御部240は、撮像素子132で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されるか否かを判断する。そして、画像処理部200および処理画像出力部230において、撮像素子132で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合に、第1画素数の画像データに画像処理が施され、撮像素子132で予め定められた画質以上の画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合に、第1画素数より多い第2画素数の画像データに画像処理が施された後に、第1画素数の画像データに変換される。このため、動画の撮像動作を行っている間に画質が変化した場合でも、出力される画像データの画素数を一定に保つことができる。
圧縮部250は、処理画像出力部230から出力されRAM136に記憶されている画像データに対して圧縮処理を行う。例えば、圧縮部250は、静止画撮像により得られた画像データに対して、JPEGデータを生成する。また、圧縮部250は、複数のフレームの画像データから、QuickTime、H.264、MPEG2、Motion JPEG等の動画データを生成する。なお、圧縮部250は、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合には、画像処理部200で画像処理が施された画像データに対して、より少ない演算を要する圧縮処理を施してよい。例えば、圧縮部250は、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合には、動きベクトルの探索範囲をより狭くしてよい。
図3は、撮像素子132を全画素読み出し駆動して得られる全画素画像データの一例を示す。撮像素子132は、有効画素としてL×Mのマトリクス状に光電変換素子を配列した光電変換素子アレイを有する。複数の光電変換素子は、R、G、Bのいずれかの光を選択的に透過するカラーフィルタを通じて被写体光を受光する。
カメラMPU140は、制御部240によって予め定められた画質より高い画質の画像が撮像されると判断された場合、光電変換素子アレイから全画素読み出しするよう駆動部148を制御する。この結果、撮像素子132に形成された被写体像300は、全画素画像データ310として画像処理エンジン部135に取り込まれる。例えば、全画素画像データ310における第1ラインに属するM個の画素値は、被写体像300の第1ラインに属するM個の光電変換素子の出力にそれぞれ対応し、全画素画像データ310における第Lラインに属するM個の画素値は、被写体像300の第Lラインに属するM個の光電変換素子の出力にそれぞれ対応する。したがって、例えば光電変換素子アレイが5760×3240の光電変換素子で形成される場合、5760×3240の画素数の全画素画像データ310が画像処理エンジン部135に取り込まれる。
図4は、撮像素子132を間引き読み出し駆動して得られる間引き画像データの一例を示す。カメラMPU140は、制御部240によって予め定められた画質以下の画質の画像が撮像されると判断された場合、光電変換素子アレイから間引き読み出しするよう駆動部148を制御する。この結果、撮像素子132に形成された被写体像400は、間引き画像データ410として画像処理エンジン部135に取り込まれる。例えば、間引き画像データ410における第1ラインに属するM個の画素値は、被写体像400の第1ラインに属するM個の光電変換素子の出力にそれぞれ対応する。一方、第L/3ラインに属するM個の画素値は、被写体像400の第L−2ラインに属するM個の光電変換素子の出力にそれぞれ対応する。したがって、例えば、光電変換素子アレイが5760×3240の光電変換素子で形成される場合、5760×1080の画素数の引き画像データ410が画像処理エンジン部135に取り込まれる。本図に例示されるように、間引き画像データが表す画像は、全画素画像データが表す画像の部分画像ではなく、全画素画像データが表す画像と画角が略等しい画像であるといえる。
撮像素子132から間引き読み出しすることで、撮像素子132、A/D変換器134、駆動部148における処理ブロックの消費電力も低減することができる場合がある。なお、撮像素子132を単に間引き駆動するだけでなく、画素加算することによって間引き画像データを出力してもよい。例えば、駆動部148は、複数ラインに属する光電変換素子の電荷を加算させて、加算された電荷信号をA/D変換器134に供給してもよい。
図5は、ガンマ補正処理に適用するガンマカーブの一例を示す。ガンマカーブ510は、第1画像処理部210において用いられるガンマカーブである。ガンマカーブ520は、第2画像処理部220において用いられるガンマカーブである。
ガンマカーブ510によって表される入力値対出力値の関係は、システムメモリ139にルックアップテーブルとして記録される。第1画像処理部210は、システムメモリ139からRAM136に展開されたルックアップテーブルを参照して、ガンマ補正処理を行う。
ガンマカーブ520は、ガンマカーブ510を2本の直線で近似したものに相当する。すなわち、ガンマカーブ520に対応するガンマ補正処理は、ガンマカーブ510に対応するガンマ補正処理より精度が粗い処理であるといえる。しかし、ガンマカーブ520を表す直線は、それぞれ2つの係数で表すことができる。ガンマカーブ520によって表される入力値対出力値の関係は、システムメモリ139に直線を表す係数データとして記録されている。第2画像処理部220は、当該システムメモリ139に記録されている係数データを用いてガンマ補正処理を行う。
第2画像処理部220においては、ガンマカーブ520に対応する係数データを用いて出力値を算出することで、出力値の算出に要するRAM136へのメモリアクセス量を、著しく削減することができる。例えば、第2画像処理部220は、係数データをレジスタに格納して、レジスタに格納した係数データを用いて出力値を算出してよい。これにより、メモリアクセス量を最小限にしつつ出力値を高速に算出することができる。このため、ルックアップテーブルを参照してガンマ補正を行う場合と比較して、電力の消費量を削減することができる。したがって、画像処理部200は、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合には、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より粗いガンマ補正処理を施すことで、電力の消費量を削減することができる。
なお、本例では、2本の直線でガンマカーブ510を近似した場合を例示した。しかし、第2画像処理部220は、1本の直線でガンマカーブ510を近似したものでガンマ補正処理を行ってよく、3本以上の直線でガンマカーブ510を近似したものでガンマ補正処理を行ってもよい。
図6は、カメラ10の起動から終了までの処理フローを示す。本フローは、操作入力部141の一部としての電源スイッチがON位置に切り替えられた場合に、開始される。本フローは、カメラMPU140が主体となってカメラ10の各部を制御することにより実行される。
ステップS602において、初期設定を開始する。例えば、カメラMPU140は、カメラ10を制御するプログラム、各種パラメータなどを、システムメモリ139からRAM136に展開する。そして、カメラMPU140は、展開されたパラメータ、プログラム等に従って、例えば操作入力部141の一部としての撮像モードダイヤル等の状態に基づき、カメラ10の動作条件を設定する。動作条件としては、撮影モード、撮像条件、記録条件等を例示できる。撮影モードとしては、連写モードや単写モード等を例示することができる。撮像条件としては、露光時間、絞り値および撮像感度等を例示できる。記録条件としては、記録画素数等を例示することができる。また、動作条件として、上述した第1画像処理部210および第2画像処理部220による画像処理の切り替えを行うか否かを例示できる。初期設定で設定された内容は、表示部138に表示される。
ステップS604において、操作入力部141に対するユーザ指示を判断する。ユーザ指示が諸設定を実行する指示である場合、カメラMPU140が主体となって、指示された設定処理を行う(ステップS642)。ステップS642における処理としては、撮像条件等を設定する処理、記録条件を設定する処理等を例示することができる。後述する撮像動作時には、本ステップで設定された撮像条件に基づいて撮像制御が行われ、本ステップで設定された記録条件に基づいて画像処理エンジン部135における画像処理動作が制御される。
ステップS604の判断において、ユーザ指示が画像の再生を実行する指示であると判断された場合、再生処理を実行する(ステップ632)。再生処理としては、外部メモリ180に記録された画像を表示部138にサムネイル表示する処理、ユーザにより選択された画像を表示部138に表示する処理等を例示することができる。
ステップS604の判断において、ユーザ指示が撮影を実行する指示であると判断された場合、ステップS606において、動画を撮像するか静止画を撮像するかを判断する。例えば、操作入力部141の一部としてのレリーズスイッチが押し込まれた場合、静止画を撮像する指示であると判断する。操作入力部141の一部としての動画撮影ボタンが押し込まれた場合、動画を撮像する指示であると判断する。
静止画を撮像する場合、ステップS608において静止画撮影の処理を実行する。具体的には、カメラMPU140は、駆動部148を制御して撮像素子132で露光させ、撮像素子132から静止画データとして画像処理エンジン部135に取り込む処理を行う。そして、カメラMPU140は、取り込んだ画像データに対して画像処理エンジン部135に静止画用の画像処理を実行させ、RAM136に記憶させる。続いて、ステップS610において、カメラMPU140は、RAM136に記憶された画像データを外部メモリ180に記録させる。
ステップS606の判断において、動画を撮像する指示であると判断された場合、ステップS622において動画撮影を行う。具体的には、カメラMPU140は、駆動部148を制御して撮像素子132で露光させ、撮像素子132から画像処理エンジン部135にフレームとしての画像データを取り込ませる処理を繰り返す。駆動部148は、撮像条件として指定されたフレームレートに従って、撮像素子132を読み出し駆動する。画像処理エンジン部135は、取り込まれた画像データを動画用に処理して動画データを生成する。ステップS622における処理フローについては、図7に関連して説明する。
続いて、ステップS624において、動画の撮像を終了する否かを判断する。例えば、動画撮影ボタンが再度押し込まれた場合に、動画の撮像を終了すると判断する。動画の撮像を終了しない場合、ステップS622に処理を移行させ、動画の撮像を終了すると判断されるまで、フレームとしての画像データの取り込みと動画用の画像処理とを繰り返す。ステップS624の判断において動画の撮像を終了すると判断された場合、ステップS610に処理を移行させる。ステップS610においては、複数のGOPのGOPデータだけでなく、ヘッダ情報等の付加情報を含む動画ファイルを生成する。
ステップS642、ステップS612、ステップS632の処理が完了すると、ステップS614に進み、電源をOFFするか否かを判断する。例えば、電源スイッチがOFF位置に切り替えられた場合や、電源がONされてから予め定められた期間、ユーザ指示のない状態が継続した場合等に、電源をOFFすると判断する。電源をOFFすると判断した場合は動作を終了し、電源をOFFしないと判断した場合はステップS604に処理を移行させる。
図7は、動画撮影における動作フローの一例を示す。本フローは、図6のステップS622の詳細な処理フローの一例である。本処理フローに関する処理は、カメラMPU140が主体となって、駆動部148、画像処理エンジン部135等を制御することによって実行される。
ステップS704において、カメラMPU140は、電源190が電池であり、電池の残存容量が予め定められた値より小さいか否かを判断する。電池の残存容量が予め定められた値より小さい場合、制御部240は、被写体に対して合焦状態にあるか否かを判断する(ステップS706)。制御部240は、次に撮像するフレームより前のフレームに対応する画像データに基づいて、合焦状態にあるか否かを判断する。
被写体に対して合焦状態にない場合、カメラMPU140は、次の読み出しタイミングで撮像素子132から間引き読み出しされるよう駆動部148を制御する。(ステップS708)。そして、ステップS710において、画像処理エンジン部135は、次に取り込まれるフレームに対して間引き画素用の画像処理を行うよう設定される。具体的には、制御部240の制御により、第2画像処理部220で画像処理を行うよう設定される。
被写体に対して合焦状態にある場合、カメラMPU140は、次の読み出しタイミングで撮像素子132から全画素読み出しされるよう駆動部148を制御する。(ステップS742)。そして、ステップS744において、画像処理エンジン部135は、次に取り込まれるフレームに対して全画素用の画像処理を行うよう設定される。具体的には、制御部240の制御により、第1画像処理部210で画像処理を行うよう設定される。
ステップS710、ステップS744の処理が完了すると、フレームの取り込みを行い(ステップS712)、画像処理エンジン部135で画像処理が行われる(ステップS714)。なお、RAM136に記録されたフレームデータは予め定められたフレーム数毎に外部メモリ180に転送され記録される。
本フローに関連して説明したように、制御部240は、画像処理部200に電力を供給する電池の残存容量を判断し、画像処理部200は、制御部240が判断した残存残容量がより少ない場合に、撮像素子132から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す。このため、電池残量が早期に消耗してしまうことを未然に防ぐことができる。
本図のフローでは、制御部240が合焦状態に基づいて画質を判断する場合について例示した。上述したように、制御部240は、合焦状態に加えて、または合焦状態に代えて、露出状態、画像の高周波数成分の大きさ、顔の検出状態等に基づいて画質を判断できることはいうまでもない。また、図7においては、図2等に関連して説明した画質に応じた画像処理を、動画データのフレームに対して行うことについて説明した。しかし、当該画像処理は、静止画データ等、種々の画像データに対しても適用できる。
以上の説明では、画像処理部200が第1画像処理部210および第2画像処理部220を有するとした。第1画像処理部210および第2画像処理部220は、それぞれASIC等の集積回路で実現されてよい。また、第1画像処理部210および第2画像処理部220の機能は、1つの集積回路で実現されてもよい。
図8は、画像処理エンジン部135のブロック構成の他の一例を模式的に示す。画像処理エンジン部135は、画像処理部800、第1画素数変換部810、第2画素数変換部820、処理画像出力部230、制御部240および圧縮部250を有する。処理画像出力部230、制御部240および圧縮部250は、以上に例示した構成要素と略同一の動作を行うので、相違点を除いて説明を省略する。
第1画素数変換部810は、A/D変換器134から出力された画像データを、予め定められた画素数の画像に変換する。予め定められた画素数とは、A/D変換器134から出力された画像データの画素数より少ない画素数であってよい。画像処理部800は、第1画素数変換部810による画素数変換後の画像データに予め定められた画像処理を施して、処理画像出力部230に出力する。画像処理部800は、第1画像処理部210および第2画像処理部220において行われる画像処理と同じ種類の画像処理を行う。
また、画像処理部800は、第1画素数変換部810を介さずに、A/D変換器134から出力された画像データを取得することができる。画像処理部800は、A/D変換器134から出力された画像データに対して、予め定められた画像処理を施して、第2画素数変換部820に出力する。第2画素数変換部820は、画像処理部800から出力された画像データを、予め定められた画素数の画像に変換して、処理画像出力部230へ出力する。
すなわち、処理画像出力部230には、第1画素数変換部810を介して画像処理される場合と、第2画素数変換部820を介さずに画像処理される場合とで、同じ画素数の画像データが供給される。ここで、制御部240は、撮像素子132で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると判断した場合に、第1画素数変換部810を介して画像処理部800に画像処理を行わせ、撮像素子132で予め定められた画質以上の画質の画像が撮像されると判断した場合に、第1画素数変換部810を介さずに画像処理部800に画像処理を行わせる。このように、撮像素子132でより低画質の画像が撮像されると制御部240が判断した場合に、第1画素数変換部810は撮像素子132から読み出された画像データをより少ない画素数の画像データに変換して、画像処理部800は、より少ない画素数に変換された画像データに対して予め定められた画像処理を施す。このため、画像処理部800は、撮像素子132で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると判断した場合は、撮像素子132で予め定められた画質以上の画質の画像が撮像されると判断した場合より、少ない画素数の画像データに対して画像処理を行えばよい。そのため、本構成の画像処理エンジン部135においても、画像処理に要する電力の消費量を削減することができる。
上記の説明において、カメラMPU140の動作として説明した処理は、カメラMPU140がプログラムに従ってカメラ10が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。また、上記の説明において画像処理エンジン部135により実現される処理は、プロセッサによって実現することができる。例えば、画像処理エンジン部135の動作として説明した処理は、プロセッサがプログラムに従ってカメラ10が有する各ハードウェアを制御することにより実現される。すなわち、本実施形態のカメラ10に関連して説明した処理は、プロセッサがプログラムに従って動作して各ハードウェアを制御することにより、プロセッサ、メモリ等を含む各ハードウェアとプログラムとが協働して動作することにより実現することができる。すなわち、当該処理を、いわゆるコンピュータ装置によって実現することができる。コンピュータ装置は、上述した処理の実行を制御するプログラムをロードして、読み込んだプログラムに従って動作して、当該処理を実行してよい。コンピュータ装置は、当該プログラムを記憶しているコンピュータ読取可能な記録媒体から当該プログラムをロードすることができる。
また、本実施形態において、レンズユニット120が装着された状態のカメラ10を、撮像装置の一例として取り上げた。しかし、撮像装置とは、レンズユニット120が装着されていないカメラ本体130を含む概念である。撮像装置としては、レンズ交換式カメラの一例である一眼レフレックスカメラの他に、レンズ非交換式カメラの一例であるコンパクトデジタルカメラ、ミラーレス式カメラ、ビデオカメラ、撮像機能付きの携帯電話機、撮像機能付きの携帯情報端末、撮像機能付きのゲーム機器等の娯楽装置等、撮像機能を有する種々の電子機器を適用の対象とすることができる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 カメラ、120 レンズユニット、121 レンズマウント接点、122 レンズ群、123 レンズMPU、124 レンズ駆動部、125 角速度センサ、130 カメラ本体、131 カメラマウント接点、132 撮像素子、133 アナログ処理部、134 A/D変換器、135 画像処理エンジン部、136 RAM、137 表示制御部、138 表示部、139 システムメモリ、140 カメラMPU、141 操作入力部、142 AFユニット、143 フォーカルプレーンシャッタ、144 測光素子、145 メインミラー、146 サブミラー、147 ファインダ部、148 駆動部、149 接続インタフェース、150 記録媒体IF、180 外部メモリ、190 電源、192 電源回路、240 制御部

Claims (18)

  1. 撮像素子で撮像される画像の画質を判断する判断部と、
    前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す画像処理部と、
    前記画像処理部で画像処理が施された画像データを圧縮する圧縮部と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記判断部は、前記撮像素子で撮像される被写体に対する合焦状態を判断し、
    前記画像処理部は、前記撮像素子で被写体がより不良な合焦状態で撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記判断部は、前記撮像素子で撮像される被写体に対して露出が適正であるか否かを判断し、
    前記画像処理部は、前記撮像素子で撮像される被写体に対して適正が露出でないと前記判断部が判断した場合に、前記撮像素子で撮像される被写体に対して適正が露出であると前記判断部が判断した場合と比較して、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記判断部は、前記撮像素子において撮像される被写体に対する撮像装置のブレ量を判断し、
    前記画像処理部は、前記判断部が判断したブレ量がより大きい場合に、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す
    請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記判断部は、前記画像処理部に電力を供給する電池の残存容量を更に判断し、
    前記画像処理部は、前記判断部が判断した残存残容量がより少ない場合に、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す
    請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記判断部は、前記撮像素子で人物の顔の画像が撮像されるか否かを更に判断し、
    前記画像処理部は、前記判断部によって人物の顔が撮像されないと判断された場合に、前記判断部によって人物の顔が撮像されると判断された場合と比較して、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す
    請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記画像処理部は、前記撮像素子から読み出された画像データに、色補間処理、ノイズ除去、偽色処理および輪郭強調処理の少なくともいずれかを含む前記画像処理を施す
    請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理部は、前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記画像データに対して、フィルタサイズがより小さいフィルタを適用することにより前記画像処理を施す
    請求項1から7のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像処理部は、前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より粗いガンマ補正処理を施す
    請求項1から8のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  10. 前記判断部は、前記撮像素子で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されるか否かを判断し、
    前記画像処理部は、
    前記画像データに対して、第1の画像処理を施す第1画像処理部と、
    前記画像データに対して、前記第1の画像処理に要する演算量より多い演算量を要する画像処理を施す第2画像処理部と、
    前記撮像素子で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記第1画像処理部に前記画像データを処理させ、前記撮像素子で前記予め定められた画質以上の画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記第2画像処理部に前記画像データを処理させる制御部と
    を有する請求項1から9のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  11. 前記制御部は、前記撮像素子で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記第2画像処理部の動作を停止させる
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記画像処理部は、前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、より少ない画素数の画像データに対して予め定められた画像処理を施す
    請求項1から11のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  13. 前記画像処理部は、前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記撮像素子から読み出された画像データをより少ない画素数の画像データに変換して、前記より少ない画素数に変換された画像データに対して前記予め定められた画像処理を施す
    請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 前記画像処理部は、前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記撮像素子からより少ない画素数の画像データを読み出して、前記より少ない画素数で読み出された画像データに対して前記予め定められた画像処理を施す
    請求項12に記載の画像処理装置。
  15. 前記判断部は、前記撮像素子で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されるか否かを判断し、
    前記画像処理部は、前記撮像素子で予め定められた画質より低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、第1画素数の画像データに画像処理を施し、前記撮像素子で前記予め定められた画質以上の画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記第1画素数より多い第2画素数の画像データに画像処理を施した後に、前記第1画素数の画像データに変換する
    請求項12から14のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  16. 前記圧縮部は、前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断部が判断した場合に、前記画像処理部で画像処理が施された画像データに対して、より少ない演算を要する圧縮処理を施す
    請求項1から15のいずれか一項に記載の画像処理装置。
  17. 前記撮像素子
    をさらに備える請求項1から16のいずれか一項に記載の撮像装置。
  18. 撮像素子で撮像される画像の画質を判断する判断ステップと、
    前記撮像素子でより低画質の画像が撮像されると前記判断ステップで判断された場合に、前記撮像素子から読み出された画像データに対して、より少ない演算を要する画像処理を施す画像処理ステップと、
    前記画像処理ステップで画像処理が施された画像データを圧縮する圧縮ステップと
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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