JP2014003359A - 映像データをストリーム型データ転送するために用いられるデータ転送システム及びデータ転送システムに用いられる送信装置、受信装置及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】TCPによるストリーム型データ転送であってもスケーラブル符号化の特性が発揮され、リアルタイム性を確保しつつ動画データの記録しているコンテンツ映像の特性に合った高品質の動画再生を可能とするデータ転送システムを提供する。
【解決手段】データ転送システム200であって、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部5と、前記映像特性特定部5によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部6とを備えており、前記再送処理部73が、前記受信完了処理部84から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部85において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部72に再送させるように構成した。
【選択図】図2
【解決手段】データ転送システム200であって、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部5と、前記映像特性特定部5によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部6とを備えており、前記再送処理部73が、前記受信完了処理部84から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部85において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部72に再送させるように構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、映像データをストリーム型データ転送するために用いられるデータ転送システム及びデータ転送システムに用いられる送信装置及び受信装置、プログラムに関するものである。
例えばインターネット通信を介した映像データのデータ転送が行われる場合、ダウンロード型伝送方式ではなく、送信装置から受信装置側へデータ転送が行われている間に、並列して再生処理も行うストリーム型データ転送が用いられている。
このような映像データのストリーム型データ転送が行われる場合、回線状態や受信端末能力等に応じた送信映像結果が得られるように映像データをスケーラブル符号化した符号化映像データが用いられている。
スケーラブル符号化の一例としては、H.264ビデオコーデック規格内にあるSVC(Scalable Video Coding)が挙げられる。このコーデックのデータ構造は、図4に示すように必要最低限の動画要素で構成されるベースレイヤと、前記ベースレイヤと組み合わせることで映像品質を向上させることができる拡張レイヤとに分けることができる。
高信頼性チャネルである前記ベースレイヤに関しては、受信側において映像を再生するのに必須のデータ・ストリームであるため、FEC(Forward Error Correction)等の冗長化等により高い信頼性で送受信される。
一方、低信頼性チャネルである前記拡張レイヤは、画像の高精細化に寄与する空間レイヤと、動画のフレームレート向上に寄与する時間レイヤと、画像のS/N比の向上に寄与するS/N比レイヤにさらに分かれる。
前記拡張レイヤに関しては例えばFEC処理等がかけられていないため、回線状況が悪くなると受信装置には届きにくくなる。受信装置においては、必須のベースレイヤに関しては必ず受信されているので、拡張レイヤのうち無事に送信装置から届いたものとベースレイヤとを組み合わせて適宜デコードすることにより、回線品質に見合った送信映像結果が得られる。
ところで、スケーラブル符号化された符号化映像データによるデータ転送を行う場合、特許文献1等に示されるように転送プロトコルとしては再送処理の行われない伝送方式であるRTP(Real Time Protocol)を用いることによって、データ転送の信頼性よりもリアルタイム性を優先させている。
なお、特許文献1では原則としては再送処理の行われないRTPを転送プロトコルとして用いながらも一部のレイヤについては再送処理が行われるように構成したデータ転送システムが示されている。
しかしながら、動画等のストリーム型転送を行う場合においては、再送処理を行うことにより信頼性を保つTCPが転送プロトコルとして用いられることもある。TCPによりスケーラブル符号化された符号化映像データを転送すると、受信装置において受信されなかった送信映像パケットがあった場合、未到達の全ての送信映像パケットについて再送処理が行われてしまう。このため、TCPにより、スケーラブル符号化されたデータの転送を行うと、最悪の場合動画再生だけを目的とするのであれば受信装置において未到達であっても構わない拡張レイヤの送信映像パケットまで確実に再送処理されてしまう。従って、動画再生時の品質は最高のものに固定できるものの、全ての送信映像パケットが受信されるまでの待機時間が生じるためリアルタイム性は損なわれてしまう。
つまり、TCPとスケーラブル符号化を単純に組み合わせただけでは回線品質に見合った画質を自動的に得ることができず、RTPとスケーラブル符号化を組み合わせた時のようなベストエフォート型の結果を得られない。従って、SVCの特性を発揮することができず、従来と同様に回線状態に応じたビットレートのエンコードをそれぞれ行うもしくは、複数のエンコード済みの動画データを用意しなくてはならなくなる。
また、特許文献1のデータ転送システムでは、回線状況をモニタリングし、回線状況に応じて再送処理の行われる拡張データが動的に変更されることが示されている。
しかしながら、回線状況に応じて再送される拡張データが決められてしまうと、映像データに記録されているコンテンツ映像の内容によってはそれほど画質等の向上に寄与しない拡張レイヤが優先されてしまい、好ましい品質で動画再生を行うことができない恐れがある。
そこで、本発明は上述したような問題を鑑みてなされたものであり、TCPによるストリーム型データ転送であってもスケーラブル符号化の特性が発揮され、ベストエフォート型の映像データの転送を可能とするとともに、リアルタイム性を確保しつつ動画データの記録しているコンテンツ映像の特性に合った高品質の動画再生を可能とするデータ転送システムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、送信装置及び受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムであって、前記送信装置が、映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部とを備え、前記受信装置が、前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部とを備え、前記送信装置又は前記受信装置が、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とを備えており、前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されていることを特徴とする。
このようなものであれば、前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されているので、TCP等の再送処理を有する転送プロトコルによりデータ転送を行う場合であっても、回線状況が悪い場合には優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤについては再送されず、少なくともベースレイヤと優先拡張レイヤに設定された拡張レイヤを組み合わせてデコードして動画再生を行うことができる。一方、回線状況がよい場合には全ての拡張レイヤが前記受信装置に送信されて、最高品質での再生が可能となる。つまり、本発明のデータ転送システムによれば、TCPのような再送処理のある転送プロトコルでも回線状況に応じた画質の動画再生が可能となり、ベストエフォート型のサービスを提供できる。
さらに、本発明は前記送信装置又は前記受信装置が、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とを備えているので、映像データの映像特性に応じた拡張レイヤを再送することができ、回線状況によらずに、常にコンテンツ映像に適した拡張レイヤとベースレイヤの組み合わせによるデコードを実現でき、好ましい映像品質で動画を再生できる。
これらのことから、本発明であれば、TCPを用いながらもスケーラブル符号化の特性を享受しつつ、しかも、映像データに記録されているコンテンツ映像にあった拡張レイヤによるデコード及び動画再生が可能となる。
映像データの映像特性を簡単な構成で特定し、計算負荷をそれほどかけずに優先拡張レイヤを設定するには、前記映像特性特定部が、映像データのメタデータに基づいて記録されているコンテンツ映像のジャンルを特定するものであり、前記優先拡張レイヤ設定部が、前記映像特性特定部により特定されたコンテンツ映像のジャンルに応じて優先拡張レイヤを設定するように構成されていればよい。
特にフレームレート等の動画再生時の滑らかさを重視する場合には、ストリーム型データ転送において、動画再生時の品質に前記符号化映像データの拡張レイヤが、空間レイヤと、時間レイヤと、S/N比レイヤを含むものであり、前記映像特性特定部が、映像データに記録されているコンテンツ映像の動きの激しさを特定するものであり、前記優先拡張レイヤ設定部が、前記映像特性特定部により特定されたコンテンツ映像の動きの激しさが所定値以上の場合には、時間レイヤを優先拡張レイヤに設定するように構成されていればよい。
映像データに記録されているコンテンツ映像の解像度に合わせた動画再生を可能にするには、前記映像特性特定部が、映像データがスケーラブル符号化される際に高周波成分の量に基づいて解像度を特定するように構成されており、前記優先拡張レイヤ設定部が、解像度が所定値以上の場合には、空間レイヤを優先拡張レイヤとして設定するように構成されていればよい。
受信装置に特別な構成がなかったとしても送信装置だけで前記再送処理部により前記送出部から優先拡張レイヤを含む送信映像パケットのみが再送されるようにするには、前記送信装置が、前記送出部において送信される送信映像パケットに格納される符号化映像データのレイヤをレイヤデータに基づいて認識するレイヤ認識部をさらに備え、前記再送処理部が、前記送出部において送信された送信映像パケットのうち前記レイヤ認識部において優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤであると認識されたものは、受信完了パケットを受信していなくても送信映像パケットを再送しないように構成されていればよい。
逆に送信装置に特別な構成がなくても前記再送処理部により前記送出部から優先拡張レイヤを含む送信映像パケットのみが再送されるようにするには、前記受信完了処理部が、前記受信部において受信されていない送信映像パケットのうち、優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤの送信映像パケットについては前記受信部において受信されていなくても受信完了パケットを前記送信装置に送信するように構成されていればよい。
前記受信装置側において未到達の送信映像パケットについて修復することができるようにし、誤りが修正されない場合でも重要ではない拡張レイヤについては再送処理が行われないようにしてベストエフォート型の結果が得られるようにするには、前記受信装置が、前記受信部において受信された送信映像パケットに基づいてFEC処理を行うFEC処理部を更に備え、前記受信完了処理部が、前記FEC処理部において誤り訂正できなかった送信映像パケットが優先拡張レイヤ以外の送信映像パケットの場合には、受信完了パケットを前記送信装置に送信するように構成されていればよい。
TCP等の再送処理のある転送プロトコルと符号化映像データの組み合わせであってもベストエフォート型の動画再生を可能にするための送信装置としては、映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部とを備えた送信装置、及び、前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部とを備えた受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムに用いられる送信装置であって、前記送信装置が、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とをさらに備えており、前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されている送信装置であればよい。
また、上述した送信装置と同様の効果を得るための受信装置としては、映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部とを備え、前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されている送信装置、及び、前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部とを備えた受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムに用いられる受信装置であって、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とをさらに備えている受信装置が挙げられる。
既存の送信装置及び受信装置に、記録媒体等を介してプログラムを新たにインストールすることで、TCP等の再送処理を有する転送プロトコルであってもスケーラブル符号化された映像データを回線状況に応じた転送できるようにするには、送信装置及び受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムに用いられるプログラムであって、映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部と、前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部と、前記受信部において受信された送信映像パケットに格納されている符号化映像データのレイヤをレイヤデータに基づいて識別するレイヤ識別部と、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とを備え、前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されているデータ転送システム用プログラムを用いればよい。
このように本発明のデータ転送システム等によれば、TCPによるストリーム型データ転送であっても回線状態が悪い場合には所望の拡張レイヤのみを確実に受信装置に到達するようにし、回線状態に応じた品質での動画再生が可能となる。また、優先拡張レイヤが映像データに記録されているコンテンツ映像の内容に応じて決められているので、ベストエフォート型の映像データの転送を可能とするとともに、リアルタイム性を確保しつつ動画データの記録しているコンテンツ映像の特性に合った高品質の動画再生を可能となる。
本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。
本実施形態のデータ転送システム200は、送信装置101から受信装置100へと映像データをストリーム型転送するためのものである。
前記送信装置101及び前記受信装置100は、図1に示すようにCPU11、メモリ12、HDDやフラッシュメモリ14、通信インターフェース15、入出力機器16等を備えたいわゆるコンピュータであって、メモリ12に格納されているプログラムをCPU11が実行することにより、各種機能を発揮するものである。また前記送信装置101と前記受信装置100はインターネット等のネットワークにより情報のやり取りを行い、ネットワーク上における転送プロトコルとしてはRTPではなくTCPが用いられている。
前記送信装置101は上記列挙したもの以外に撮影用のカメラ13を更に具備しており、撮影された映像データをスケーラブル符号化したうえで前記受信装置100へと送信するように構成してある。そして、前記送信装置101は、図2の機能ブロック図に示すように少なくとも、映像符号化部3、符号化制御部2、映像データ記憶部4、送信処理部7、映像特性特定部5、優先拡張レイヤ設定部6としての機能を発揮するように構成してある。
一方、前記受信装置100は前記送信装置101から送信されている送信映像パケットのうち当該受信装置100に正常に届かなかった、あるいは、誤りがあるものについて再送させるかどうかを判断し、必要なものについては再送させた上でスケーラブル符号化された映像データをデコード(復号)して動画を再生するものである。すなわち、前記受信装置100は、図2に示すように少なくとも受信処理部8、映像復号部9としての機能を発揮するように構成してある。
次に上述した各部の構成及び、映像データのスケーラブル符号化、パケットの送受信における動作等について詳述する。
前記映像符号化部3は、例えば、H.264ビデオコーデック規格内にあるSVCにより、前記カメラ13によって撮像された映像データをスケーラブル符号化するように構成してある。より具体的には、前記映像符号化部3は、映像データを必要最低限の動画要素で構成されるベースレイヤと、前記ベースレイヤと組み合わせることで映像品質を向上させることができる拡張レイヤとからなる符号化映像データにするものである。
前記符号化制御部2は、どのレイヤをどれだけの階層に分割して前記映像符号化部3が映像データのスケーラブル符号化を行うかを制御するものである。本実施形態では、拡張レイヤはさらに3つの階層に分割するように制御し、拡張レイヤは画像の高精細化に寄与する空間レイヤと、画像のフレームレート向上に寄与する時間レイヤと、画像のS/N比の向上に寄与するS/N比レイヤとから構成される。ベースレイヤとこれらの拡張レイヤを適宜組み合わせた上でデコードすることにより、所望の品質態様の動画再生が実現される。
前記映像データ記憶部4は、前記映像符号化部3において符号化されたベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶するものである。
前記送信処理部7は、符号化映像データを前記受信装置100にパケット送信するものであるとともに、原則的には前記受信装置100から送信される受信完了パケットが受信されていない送信映像パケットを全て再送するように構成してあるものである。
より具体的には、前記送信処理部7は図3に示すようにレイヤ認識部71、送出部72、再送処理部73とから構成してある。
前記レイヤ認識部71は、前記映像データ記憶部4から取得した符号化映像データとそのレイヤを示すレイヤデータとを受け取り、受け取った符号化映像データがどのレイヤのデータであるかをレイヤデータに基づいて認識するものである。
前記送出部72は、前記レイヤ識別部82において認識された符号化映像データと対応するレイヤデータともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置100へとパケット送信するように構成してある。そして、前記レイヤ認識部71におけるレイヤ認識に基づいて、パケット送信時においてシーケンスのどの部分がベースレイヤ、時間レイヤ、空間レイヤ、S/N比レイヤを含む送信映像パケットであるかについてのシーケンス情報を前記再送処理部73に記憶させている。
前記再送処理部73は、前記受信装置100において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置100から受信するものであり、前記送出部72が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置100から受信していない送信映像パケットを前記送出部72に再送させるように構成してある。
より具体的には、後述する受信完了処理部8から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記シーケンス情報を参照して優先拡張レイヤの送信映像パケットであるものは前記送出部72に再送させるとともに、受信完了パケットを受信していない送信映像パケットが優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤの場合は再送処理を打ち切るように構成してある。
前記映像特性特定部5は、前記映像符号化部3において映像データがスケーラブル符号化される際の動きベクトル情報に基づいて映像データに記録されているコンテンツ映像の動きの激しさを特定して構成映像データの映像特性を特定するものである。また、この映像特性特定部5は、映像データのメタデータに格納されているコンテンツ映像のジャンル等にも基づいて映像特性を特定している。例えば、ジャンルがスポーツ等であれば、コンテンツ映像の動きが激しいものであると特定する。さらに、この映像特性特定部5は、映像データがスケーラブル符号化される際に高周波成分が所定値以上発生している場合には、コンテンツ映像に多くの細かな描写が含まれているものと特定する。
前記優先拡張レイヤ設定部6は、前記映像特性特定部5において特定されたコンテンツ映像の動きの激しさ、ノイズ成分の多さ、解像度等に基づいて時間レイヤ、空間レイヤ、S/N比レイヤのいずれを優先拡張レイヤにするか、あるいは、どのような重み付けで各拡張レイヤに対して再送処理や後述するFEC処理が行われるようにするかについて設定するものである。例えば、前述したように映像コンテンツのジャンルがスポーツ等の動きの激しいものであると特定されている場合には、前記優先拡張レイヤ設定部6は、動画再生時におけるフレームレートが所定値以上に保たれるように時間レイヤを優先拡張レイヤとして設定する。また、その他のジャンルの動画であって動きがそれほど激しくなく、細かな描写が多く含まれている高解像度のコンテンツ映像の場合には、前記優先拡張レイヤ設定部6は、空間レイヤを優先拡張レイヤとして設定する。さらに、ノイズ成分の多いコンテンツ映像の場合には、S/N比レイヤを優先拡張レイヤとして設定する。
次に前記受信装置100について説明する。
前記受信装置100は、図2に示すように受信処理部8と映像復号部9とからなる。
前記受信処理部8は、図3に示すように受信部81、レイヤ識別部82、FEC部83、受信完了処理部84とからなるものであり、前記送信装置101から送信された送信映像パケットを受け付け、回線状態等により届かなかった送信映像パケットや壊れており修復不可能な送信映像パケットのうちベースレイヤと優先拡張レイヤに設定された拡張レイヤの送信映像パケットのみを再送させるように構成してある。
前記受信部81は、前記送出部72からどのレイヤの送信映像パケットがどのシーケンス番号で送信されているかを示すシーケンス情報を受け付けるとともに、各送信映像パケットを受信するものである。
前記レイヤ認識部71は、前記受信部81において受信された送信映像パケットに格納されている符号化映像データのレイヤをレイヤデータに基づいて識別するものである。このレイヤ認識部71において受信した送信映像パケットの損傷や欠落があることが分かった場合には、前記FEC部83においてFEC処理が試みられる。ここで修復された符号化映像データは前記映像復号部9に送られて動画再生のために用いられる。
前記受信完了処理部84は、前記受信部81において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置101に送信し、再送処理部73が再送処理を開始しないようにするものである。また、前記受信完了処理部84は、受信された送信映像パケットのうち前記FEC部83において誤り訂正できなかった送信映像パケットについては再送処理が開始されるように受信完了パケットを前記送信装置101に送信しない。
前記映像復号部9では、前記受信部81において受信された送信映像パケット及び前記FEC部83において修復された送信映像パケットに基づいて使用できるレイヤを全て用いてデコードが行われる。前記受信部81で受信されるデータは、少なくともベースレイヤと優先拡張レイヤを含むものであり、これらを組み合わせてデコードが行われる。例えば回線状況がよい場合等には、前記映像復号部9では優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤのデータも組み合わせてデコードが行われ、さらに高品質の動画再生が行われるように構成してある。
このように本実施形態のデータ転送システム200によれば、TCPのような再送処理がある転送プロトコルにおいても、前記再送処理部73が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを受信しなかったもののうち、優先拡張レイヤのものは前記送出部72に再送処理を開始させ、それ以外のものについては再送処理を行わないように構成してあるので、回線状態が良い場合には全ての拡張レイヤが揃った高品質の動画再生ができる一方、回線状態が悪い場合には、一部の拡張レイヤは欠落して品質は低下するもののリアルタイム性は確保された動画再生が可能となる。つまり、TCPのような再送処理が前提となった転送プロトコルと、スケーラブル符号化の組み合わせであっても、回線状況に応じた画質の動画再生が可能となり、ベストエフォート型のサービスを提供できる。
さらに、本発明は前記送信装置101又は前記受信装置100が、映像データの映像特性を特定する映像特性特定部5と、前記映像特性特定部5によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部6とを備えているので、映像データの映像特性に応じた拡張レイヤが再送することができ、回線状況によらずに、常にコンテンツ映像にあった拡張レイヤとベースレイヤを組み合わせた動画再生ができる。
言い換えると、回線状態ではなく、まずコンテンツ映像の特性に合わせて優先する拡張レイヤが設定されるので、常に映像データごとに適した拡張レイヤの送信を保護することができ、動画再生時の品質を従来よりも高めることができる。
次に本発明の第2実施形態について説明する。
前記第1実施形態では、前記送信装置101における前記再送処理部73が優先拡張レイヤの送信映像データのみを再送させるように構成していたが、第2実施形態では前記受信装置100における受信完了処理部84の構成により未受信の優先拡張レイヤのみが再送されるようにしてある。
以下では第1実施形態と構成の異なる部位についてのみ詳述する。
第2実施形態の送信装置101において、前記送出部72と前記再送処理部73の構成は前記第1実施形態のものと異なっている。
より具体的には、第2実施形態において前記送出部72は、前記レイヤ認識部71におけるレイヤ認識に基づいて、パケット送信時においてシーケンスのどの部分がベースレイヤ、時間レイヤ、空間レイヤ、S/N比レイヤを含む送信映像パケットであるかについての情報であるシーケンス情報を前記受信装置100へと予め送信している。
また、第2実施形態において前記再送処理部73は、どの送信映像パケットについても特に判別することなく、受信完了パケットを受け付けていない映像送信パケットについては全て再送させるように構成してある。
一方、前記受信装置100においては、前記受信完了処理部84の構成が第1実施形態の構成と異なっている。
より具体的には、この第2実施形態の受信完了処理部84では、前記受信部81において受信された送信映像パケットのシーケンス番号とレイヤの対応関係から未受信の送信映像パケットがどのレイヤのデータが格納されているかを推定するように構成してある。前記受信完了処理部84は、未受信の送信映像パケットのうち動画再生に必要不可欠なベースレイヤに関するものについては、その送信映像パケットが受信されるまで受信完了パケットを送信しない。また、前記優先拡張レイヤ設定部6において設定された優先拡張レイヤに該当する拡張レイヤの送信映像パケットについても実際に受信されるまで受信完了パケットを送信しないように構成してある。
そして、前記受信完了処理部84は、未受信の送信映像パケットがシーケンス番号とレイヤの対応から優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤのデータが格納されていると推定される場合には、未受信であっても受信完了パケットを前記再送処理部73に送信し、再送処理を強制的に打ち切るようにしてある。加えて、前記受信完了処理部84は、前記FEC部83で誤り訂正できなかった送信映像パケットが優先拡張レイヤ以外の送信映像パケットの場合には、受信完了パケットを前記送信装置101に送信するように構成してある。
このように、前記受信完了処理部84は、動画再生に必要不可欠なベースレイヤと画質等を一定の水準に保つために保護している一部の拡張レイヤについては実際に受信されるまで受信完了パケットを送信しないが、優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤについては受信されなかった場合には、再送処理が行われないようにダミーの受信完了パケットが送信されることになる。
このように第2実施形態のデータ転送システム200においては、前記受信完了処理部84が再送処理を行う必要のない優先度の低い拡張レイヤについては実際には受信されていなくてもダミーの受信完了パケットを再送処理部73に送信することで再送処理を強制的に打ち切ることができるので、前記送信装置101において優先拡張レイヤの送信映像パケットのみを再送する構成がなかったとしても優先拡張レイヤのみを再受信することができる。
従って、受信装置100の構成だけでTCPとスケーラブル符号化の組み合わせであっても第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
その他の実施形態について説明する。
前記実施形態では、前記優先拡張レイヤ設定部は、1つの拡張レイヤのみを優先拡張レイヤに設定していたが、例えば複数の拡張レイヤを優先拡張レイヤに設定するものであってもよい。また、当該優先拡張レイヤ設定部が、特定された動画特性に応じて各拡張レイヤの優先度について重み付けを行うように構成してもよい。この場合、前記受信完了処理部は、優先度の高い拡張レイヤの送信映像パケットほど受信完了パケットが送信されるまでの待機時間を長く設定する等して重み付けが実現されるようにすればよい。このようにすれば、さらに細かな送信制御、回線品質に見合った中でのベストエフォートな復号品質制御が可能となる。
前記実施形態では前記動画特性特定部及び前記優先拡張レイヤ設定部は、送信装置内において構成されていたが、受信装置内に構成してもよい。また、送信装置及び受信装置の双方にまたがって前記動画特性特定部及び前記優先拡張レイヤ設定部が構成してあってもよい。
前記実施形態では、カメラから撮像された映像データを前記映像符号化部において逐次スケーラブル符号化していたが、予めスケーラブル符号化された符号化データを映像データ記憶部に記憶しておいたものを受信装置へと送信するようにしてもよい。
また、受信端末の受信能力たとえば解像度など、そもそも受信端末がVGA(640x480)レベルの表示解像度能力のディスプレイを有した端末である場合には、たとえ送信映像ソース解像度がフルHD(1920x1080)の解像度の空間拡張レイヤデータを送信しても十分に生かせない。加えて、受信機の有するデコーダのデコード能力が720P(1280x720)までしかサポートしていないにもかかわらず、フルHD(1920x1080)の解像度の空間拡張レイヤデータを送信しても十分に生かせないため、あらかじめ受信端末と送信端末とのネゴシエーションにより受信端末の最大解像度やビットレートなどの能力交換を実施しておき、送信端末はその能力以下の映像となるようにあらかじめ拡張レイヤデータを間引いて送信してもよい。これまで述べた手法は本制限を加えた場合においてもその機能を十分生かすことが可能である。
また、上述した各部を既存の送信装置及び受信装置に新たなプログラムとしてインストールして本発明の機能を実現するようにしても構わない。前記映像符号化部におけるスケーラブル符号化は前記実施形態に示したものに限られない。例えば、拡張レイヤの階層をさらに多数に分割しても構わない。
その他、本発明の趣旨に反しない限りにおいて様々な変形や実施形態の組み合わせを行っても構わない。
200 :データ転送システム
100 :受信装置
101 :送信装置
2 :符号化制御部
3 :映像符号化部
4 :映像データ記憶部
5 :映像特性特定部
6 :優先拡張レイヤ設定部
7 :送信処理部
8 :受信処理部
9 :映像復号部
71 :レイヤ認識部
72 :送出部
73 :再送処理部
81 :受信部
82 :レイヤ識別部
83 :FEC部
84 :受信完了処理部
100 :受信装置
101 :送信装置
2 :符号化制御部
3 :映像符号化部
4 :映像データ記憶部
5 :映像特性特定部
6 :優先拡張レイヤ設定部
7 :送信処理部
8 :受信処理部
9 :映像復号部
71 :レイヤ認識部
72 :送出部
73 :再送処理部
81 :受信部
82 :レイヤ識別部
83 :FEC部
84 :受信完了処理部
Claims (11)
- 送信装置及び受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムであって、
前記送信装置が、
映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、
符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、
前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部とを備え、
前記受信装置が、
前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、
少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部とを備え、
前記送信装置又は前記受信装置が、
映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、
前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とを備えており、
前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されているデータ転送システム。 - 前記映像特性特定部が、映像データのメタデータに基づいて記録されているコンテンツ映像のジャンルを特定するものであり、
前記優先拡張レイヤ設定部が、前記映像特性特定部により特定されたコンテンツ映像のジャンルに応じて優先拡張レイヤを設定するように構成されている請求項1記載のデータ転送システム。 - 前記符号化映像データの拡張レイヤが、空間レイヤと、時間レイヤと、S/N比レイヤを含むものであり、
前記映像特性特定部が、映像データに記録されているコンテンツ映像の動きの激しさを特定するものであり、
前記優先拡張レイヤ設定部が、前記映像特性特定部により特定されたコンテンツ映像の動きの激しさが所定値以上の場合には、時間レイヤを優先拡張レイヤに設定するように構成されている請求項1又は2記載のデータ転送システム。 - 前記映像特性特定部が、映像データがスケーラブル符号化される際の動きベクトル情報に基づいて映像データに記録されているコンテンツ映像の動きの激しさを特定するように構成されており、
前記優先拡張レイヤ設定部が、コンテンツ映像の動きの激しさが所定値以下の場合には、空間レイヤ又はS/N比レイヤを優先拡張レイヤとして設定するように構成されている請求項1乃至3いずれかに記載のデータ転送システム。 - 前記送信装置が、
前記送出部において送信される送信映像パケットに格納される符号化映像データのレイヤをレイヤデータに基づいて認識するレイヤ認識部をさらに備え、
前記再送処理部が、前記送出部において送信された送信映像パケットのうち前記レイヤ認識部において優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤであると認識されたものは、受信完了パケットを受信していなくても送信映像パケットを再送しないように構成されている請求項1乃至4いずれかに記載のデータ転送システム。 - 前記受信完了処理部が、前記受信部において受信されていない送信映像パケットのうち、優先拡張レイヤ以外の拡張レイヤの送信映像パケットについては前記受信部において受信されていなくても受信完了パケットを前記送信装置に送信するように構成されている請求項1乃至5いずれかに記載のデータ転送システム。
- 前記受信装置が、前記受信部において受信された送信映像パケットに基づいてFEC処理を行うFEC処理部を更に備え、
前記受信完了処理部が、前記FEC処理部において誤り訂正できなかった送信映像パケットが優先拡張レイヤ以外の送信映像パケットの場合には、受信完了パケットを前記送信装置に送信するように構成されている請求項1乃至6いずれかに記載のデータ転送システム。 - 前記映像特性特定部が、映像データがスケーラブル符号化される際に高周波成分の量に基づいて解像度を特定するように構成されており、
前記優先拡張レイヤ設定部が、解像度が所定値以上の場合には、空間レイヤを優先拡張レイヤとして設定するように構成されている請求項1乃至7いずれかに記載のデータ転送システム。 - 映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部とを備えた送信装置、及び、前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部とを備えた受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムに用いられる送信装置であって、
前記送信装置が、
映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、
前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とをさらに備えており、
前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されている送信装置。 - 映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部とを備え、前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されている送信装置、及び、前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部とを備えた受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムに用いられる受信装置であって、
映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、
前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とをさらに備えている受信装置。 - 送信装置及び受信装置からなり、映像データをストリーム型データ転送するデータ転送システムに用いられるプログラムでであって、
映像データがスケーラブル符号化されたものであり、ベースレイヤと拡張レイヤからなる符号化映像データ及び符号化映像データのレイヤを示すレイヤデータを対にして記憶する映像データ記憶部と、
符号化映像データと対応するレイヤデータをともに格納した送信映像パケットを生成して、前記受信装置へとパケット送信する送出部と、
前記受信装置において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを当該受信装置から受信するものであり、前記送出部が送信映像パケットを送信してから所定時間内に受信完了パケットを前記受信装置から受信していない送信映像パケットを前記送出部に再送させる再送処理部と、
前記送信装置から送信された送信映像パケットを受信する受信部と、
少なくとも前記受信部において受信された送信映像パケットを示す受信完了パケットを前記送信装置に送信する受信完了処理部と、
映像データの映像特性を特定する映像特性特定部と、
前記映像特性特定部によって特定された映像特性に基づいて再送されるべき拡張レイヤである優先拡張レイヤを設定する優先拡張レイヤ設定部とを備え、
前記再送処理部が、前記受信完了処理部から受信完了パケットを受信していない送信映像パケットのうち、前記優先拡張レイヤ設定部において設定された優先拡張レイヤの送信映像パケットを前記送出部に再送させるように構成されているデータ転送システム用プログラム。
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