JP2014002539A - サーバ装置、端末装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents

サーバ装置、端末装置、情報処理方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】ワークプレースフリー環境であってもオリジナルの電子データからの印刷出力を可能とすることを目的とする。
【解決手段】オリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて、前記電子データへのアクセスの可否を判定する判定手段と、判定手段で前記電子データへのアクセスができないと判定された場合、アクセスができない要因を特定する特定手段と、アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定手段で特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行手段と、を有することによって課題を解決する。
【選択図】図5

Description

本発明は、サーバ装置、端末装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
近年、環境問題が重要視される中、オフィスでのペーパレス化が急速に進んでおり、電子文書を、ネットワークを介してデータベースに保管し、再利用可能にする等の電子文書を取り扱う技術が各種提案されている。例えば、紙文書を電子文書に変換する方法として、紙文書をスキャナで読み取り電子文書フォーマット(JPEG等)に変換するものがある(特許文献1)。しかしながら、この特許文献1の技術は、スキャナで読み取った画像をJPEG等の電子文書に変換することを目的としている。よって、オフィスでのワークフローで電子文書と紙文書との再利用の過程で印刷とスキャンとを繰り返すため、その都度、電子文書及び紙文書の画像品質が劣化するという問題がある。
上記、問題に対し紙文書に対応する電子情報を検索する技術も提案されている(特許文献2)。特許文献2の技術では、紙文書をスキャンし、スキャンした画像に、対応するオリジナルの電子データに対するポインタ情報が付加情報として記録されているか検索する。特許文献2の技術では、付加情報があれば、サーバに、前記電子データの存在又はラスタライズ済みのイメーデータの存在を照会する。特許文献2の技術では、前記電子データ又はラスタライズ済みのイメージデータが存在すれば、それらデータから印刷を行うことにより、劣化のない印刷出力を得る。一方で、特許文献2の技術では、前記電子データ又はラスタイメージが存在しない場合、スキャン画像から印刷する。
また、近年クラウド等、より広域なネットワークが普及し、どのような場所でもネットワークに接続して業務を行うワークプレースフリー化が進んでいる。広域ネットワーク上では、従来のイントラネット内に構築されたオフィス環境以上に、電子文書に対するセキュリティーが重要視され、閲覧権限や印刷権限の設定について細分化される傾向にある。
特開2001−358863号公報 特開2011−40892号公報
特許文献2では、オリジナルの電子データが存在しない場合に、スキャン画像から印刷を行うため、電子文書と紙文書との相互変換を繰り返すと画質劣化する問題が残る。
また、ワークプレースフリー環境では、オリジナルの電子データが存在しない場合だけでなく、電子データに対するアクセス権限がないために、電子データからの印刷ができない場合が多発する。
本発明はこのような問題点に鑑みなされたもので、ワークプレースフリー環境であってもオリジナルの電子データからの印刷出力を可能とすることを目的とする。
そこで、本発明は、オリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて、前記電子データへのアクセスの可否を判定する判定手段と、前記判定手段で前記電子データへのアクセスができないと判定された場合、アクセスができない要因を特定する特定手段と、前記アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定手段で特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、ワークプレースフリー環境であってもオリジナルの電子データからの印刷出力を可能とすることができる。
iPrintを実現する、印刷システムのシステム構成及び各機器のハードウェア構成の一例を示す図である。 iPrintサーバのソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。 クライアントPCのソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。 MFPのソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。 印刷データ指定WEBページの一例を示す図である。 アプリケーションデータの印刷処理の一例を示すフローチャートである。 付加情報生成処理の一例を示すフローチャートである。 MFPで原稿がコピーされる場合の情報処理の一例を示すフローチャートである。 アクセス判定処理の一例を示すフローチャートである。 アクセス権設定又は印刷依頼処理の一例を示すフローチャートである。 アクセス権の設定又は印刷の依頼を行うかを問い合わせる画面の一例を示す図である。 印刷ジョブテーブルの一例を示す図である。 S704で生成された電子メールの一例を示す図である。 印刷依頼処理の一例を示すフローチャートである。 印刷の依頼を行うかを問い合わせる画面の一例を示す図である。 S1103で生成された電子メールの一例を示す図である。 iPrintサーバ切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 他のiPrintサーバに切り替えるかを問い合わせる画面の一例を示す図である。 iPrintサーバの切り替え画面の一例を示す図である。 スマートフォンからiPrint機能を実現する、印刷システムの一例を示す図である。 スマートフォンのソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。 スマートフォンからiPrint機能を利用したコピー処理を実行する場合の情報処理の一例を示すフローチャートである。 撮影した写真画像に含まれ印刷物のコピーをするか、又は、廃棄して撮影をやり直すかを選択させるための画面の一例を示す図である。 写真画像からの印刷を行うか否かを選択させるための画面の一例を示す図である。 印刷物のオリジナルデータから印刷するか、写真画像から印刷を行うか選択させるための画面の一例を示す図である。 チャットによるアクセス権設定又は印刷依頼処理の一例を示すフローチャートである。 アクセス権の設定又は印刷の依頼を行うかを問い合わせる画面の一例を示す図である。 チャットアプリが表示する画面の一例を示す図である。 チャットによる印刷又はデータ送信依頼処理の一例を示すフローチャートである。 印刷又はデータの送信依頼を行うかを問い合わせる画面の一例を示す図である。 チャットアプリが表示する画面の一例を示す図である。 サーバ切り替え処理の一例を示すフローチャートである。 他のiPrintサーバに切り替えるかを問い合わせる画面の一例を示す図である。 iPrintサーバの切り替え画面の一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
<第1実施形態>
(印刷システム)
図1は、iPrintを実現する、印刷システムのシステム構成及び各機器のハードウェア構成の一例を示す図である。図1の例では、iPrintサーバ1、クライアントPC2、プリンタ3、MFP4が、ネットワークを介してインターネットに接続され、相互に通信可能である。ここで、iPrintとは、印刷物に付加された付加情報を読み取り、付加情報に含まれる印刷物のオリジナルデータであるアプリケーションデータから印刷を行うことである。なお、本実施形態では、アプリケーションデータから印刷を行うとしているが、アプリケーションデータから生成したPDLデータやラスタ画像から印刷を行ってもよい。
iPrintサーバ1は、後述するiPrintや指定データ印刷サービス等のWEBサービスを提供し、ネットワーク上の各機器からのサービスリクエストに応答する。CPU111は、iPrintサーバ1の全体を制御する。CPU111が、HDD113等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述のiPrintサーバ1上で動作する、各種サービス及びアプリケーションソフトウェア等のソフトウェアモジュールが実現される。RAM112は、CPU111がデータ保存や自分自身の動作のために使用する。ハードディスク(HDD)113は、アプリケーションソフトウェアのプログラムやアプリケーションデータ等を保存する。iPrintサーバ1は、ネットワークインターフェース(NetworkI/F)114を介して、インターネット上の各機器と通信可能である。ユーザインターフェースデバイス(UI)115には、グラフィック表示のためのLCDや、キーボード、マウスが配置され、ユーザとの入出力デバイスとして機能する。
クライアントPC2は、ユーザが利用する汎用のクライアントPCである。ユーザは、クライアントPC2を操作することで、アプリケーションの実行や、アプリケーションデータの操作や、印刷等を行う。また、ユーザは、クライアントPC2上で動作する、ブラウザアプリケーションを介して、インターネット上のWEBサービスに接続し、様々なサービスの享受を受けることが可能である。CPU121は、クライアントPC2の全体を制御する。CPU121が、HDD123等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、アプリケーションソフトウェア等のソフトウェアモジュールが実現される。RAM122は、CPU121がデータ保存や自分自身の動作のために使用する。ハードディスク(HDD)123は、アプリケーションソフトウェアのプログラムやアプリケーションデータ等を保存する。クライアントPC2は、ネットワークインターフェース(NetworkI/F)124を介して、インターネット上の各機器と通信可能である。ユーザインターフェースデバイス(UI)125は、グラフィック表示のためのLCDや、キーボード、マウスが配置され、ユーザとの入出力デバイスとして機能する。
プリンタ3は、プリンタエンジン(PrinterEngine)136を持ち、iPrintサーバ1やクライアントPC2から通知されるPDLデータを解釈し指定用紙へ印刷を行う。CPU131は、プリンタ3の全体を制御する。CPU131が、ROM133等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、ファームソフトウェア等が実現される。RAM132は、CPU131がデータ保存や自分自身の動作のために使用する。ROM133は、ソフトウェアやフォント等のリソースを保存する。プリンタ3は、ネットワークインターフェース(NetworkI/F)134を介して、インターネット上の各機器と通信可能である。パネル135は、UIを介したユーザの動作設定の操作に基づき、プリンタ3の動作設定を行う。プリンタエンジン136は、CPU131が作りだすイメージデータを指定用紙に対して印刷を行う。
MFP4は、スキャナ(Scanner)147及びプリンタエンジン(PrinterEngine)146を持つMFP(Multi Function Peripheral)である。MFP4は、iPrintサーバ1やクライアントPC2から通知されるPDLデータを解釈し指定用紙へ印刷を行うプリント機能や、スキャナ147から読みこんだ画像をそのまま、又は加工して印刷する複写機能を併せ持つ。CPU141は、MFP4の全体を制御する。CPU141が、HDD143等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、ファームソフトウェア等が実現される。RAM142は、CPU141がデータ保存や自分自身の動作のために使用する。ハードディスク(HDD)143は、ソフトウェアやイメージデータ、フォント等のリソースを保存する。MFP4は、このネットワークインターフェース(NetworkI/F)144を介して、インターネット上の各機器と通信可能である。パネル(panel)145は、UIを介したユーザの動作設定の操作に基づき、MFP4の動作設定を行う。プリンタエンジン146は、CPU131が作りだすイメージデータを指定用紙に対して印刷を行う。スキャナ147は、印刷物をスキャンすることで電子的なイメージを得る。
(モジュール構成)
図2Aは、iPrintサーバ1のソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。
図2Aにおいて、210―225の各ソフトウェアモジュールは、iPrintサーバ1の、CPU111がプログラムを実行することによって実現される。また、230−232の各テーブルやデータは、HDD113に格納される。
ネットワークモジュール211は、ネットワークインターフェース114を介して行われる通信を制御する。ネットワークモジュール211は、WEBサービスモジュール212及び、ファイル共有モジュール213を含む。WEBサービスモジュール212は、SOAP、WSDL等の実装を持つ、Webサービスの実行フレームワークであり、後述の各サービスをWEBサービスとして外部機器に提供する。なお、SOAPは、Simple Object Access Protocolの略である。また、WSDLは、Web Service Description Languageの略である。ファイル共有モジュール213は、FTP、SMB、HTTP等の、ファイル転送・共有のプロトコル実装を持ち、HDD113に格納されているファイルの転送・共有を行う。なお、FTPは、File Transfer Protocolの略である。また、SMBは、Server Message Blockの略である。HTTPは、HyperText Transfer Protocolの略である。
認証部210は、外部機器から、後述のiPrintサービス214及び指定データ印刷サービス220を受け付ける際の、ユーザ認証を行う。
iPrintサービス214は、ネットワーク上の各機器からの要求に応じて、iPrint処理を行う。iPrint処理には、オリジナルデータのURLを入力として、URLのデータの印刷処理を行う場合と、画像の入力を受けて、前記入力画像から付加情報を抽出し、抽出した付加情報に基づいて、オリジナルデータの印刷処理を行う場合と、がある。また、iPrint処理には、オリジナルデータへのアクセスが不可能である場合、その要因の解析及び、解析に結果に応じたアクションを行う処理がある。
215−219及び、225は、iPrintサービス214内で実行される、サブソフトウェアモジュールである。
付加情報抽出部215は、入力された画像から、付加情報として2次元バーコードを検出する。付加情報抽出部215は、2次元バーコードが検出すると、2次元バーコードを解析し、含まれている情報の抽出を行う。
2次元バーコードに含まれる情報は、オリジナルデータへのポインタ情報としてのURL情報、ページID、印刷者のメールアドレス/氏名/電話番号/ユーザIDが含まれる。なお、本実施形態では、付加情報として2次元バーコードとして説明しているが、付加情報は、2次元バーコードに限らず、画像の所定位置に、テキストで記載されていてもよい。また、場合によっては、電子透かし技術を利用し、人間に視認しづらいように付加情報がオリジナルデータに埋め込まれていてもよい。また、これらの何れでも対処できるようにしてもよい。因みに、電子透かしで情報を埋め込む方法には、各文字の間隔を調整して情報を埋め込む方法、ハーフトーン画像中の各画素値を変更することで情報を埋め込む方法等を用いることができる。
アクセス判定部216は、付加情報抽出部215で抽出された、ポインタ情報から、オリジナルデータへアクセス可能であるか判定すると共に、アクセス不可である場合にその要因の判定も行う。アクセス不可能である要因には、指定URLのファイルが存在しない場合、指定URLにファイルが存在するがファイルに対するアクセス権限がない場合、ファイルに対するアクセス権限があるが印刷権限がない場合がある。また、アクセス不可能である要因には更に、指定URLのホストにアクセスできない場合もある。
印刷ジョブ登録部218は、指定URLのデータを印刷するための印刷ジョブ情報をHDD113内の印刷ジョブテーブル232に登録し、印刷ジョブIDを生成する。
メール作成・送信部219は、オリジナルデータの印刷者に対して、印刷依頼、又は、アクセス権設定依頼、又は、オリジナルデータの送付依頼の電子メールを作成し、送信を行う。
写真画像補正部225は、入力された写真画像に対して印刷用の画像補正を行い、HDD113に格納する。写真画像補正部225が行う画像補正には、用紙切り出し処理、傾き補正、明度補正、陰影除去、解像度補正処理、サイズ補正処理が含まれる。
指定データ印刷サービス220は、ネットワーク上の各機器からの印刷リクエストに応じて、指定されたデータの印刷処理を行う。印刷処理は、認証部210で認証を受けたユーザ権限で実行される。指定データ印刷サービス220は、図3に例示する、自身が生成する印刷データ指定WEBページからデータを指定されると、印刷実行部221に対し、指定データの印刷を依頼する。図3の印刷データ指定WEBページは、印刷先の印刷装置毎に生成される。図3は、"http://iPrint1/print_data?printer=MFP4"として、指定データ印刷サービス220へアクセスしたとときの画面である。図3の例では、指定データ印刷サービス220は、前記URLアドレスの"printer="で指定された、MFP4を印刷先の印刷装置と指定する画面を生成している。
また、指定データ印刷サービス220は、外部機器から、印刷ジョブIDを指定した印刷リクエストを受けると、印刷ジョブテーブル232を検索することで、前記印刷ジョブIDに対応するデータのURLアドレスを取得する。更に、指定データ印刷サービス220は、印刷実行部221に対し、前記取得したURLアドレスのデータの印刷を依頼する。
印刷実行部221は、依頼されたデータの解析に必要なアプリケーション222とプリンタドライバ223とを起動し、前記依頼されたデータから、PDLデータを生成し、指定された印刷装置に送信することで印刷処理を行う。プリンタドライバ223は、PDLデータ生成時に、付加情報生成部224から、付加情報としての2次元バーコードを取得し、ページ毎に付加する。
付加情報生成部224は、ユーザ情報、プリンタドライバ223から通知されるデータのURL、及びページIDを含めた2次元バーコードを生成する。前記ユーザ情報は、情報テーブル257に格納されており、アプリケーション253を実行しているユーザのユーザIDに基づいて検索することにより取得される。情報テーブル230に含まれるユーザ情報には、メールアドレス、氏名、電話番号がユーザIDに紐付けられて格納されている。
図2Bは、クライアントPC2のソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。
図2Bにおいて、251―255の各ソフトウェアモジュールは、クライアントPC2の、CPU121がプログラムを実行することによって実現される。また、256及び257のデータやテーブルは、HDD123に格納される。
ネットワークモジュール251は、ネットワークインターフェース124を介して行われる通信を制御する。ネットワークモジュール251は、ファイル共有モジュール252を含む。ファイル共有モジュール252は、FTP、SMB、HTTP等の、ファイル転送・共有のプロトコル実装を持ち、HDDに格納されているファイルの転送・共有を行う。
アプリケーション253は、図示しないOS(Operating System)が、作成・閲覧・編集・印刷を行うアプリケーションデータ256に合わせて起動する。
アプリケーション253は、ユーザからUI125を介して、現在処理中のアプリケーションデータの印刷を指示されると、プリンタドライバ254を起動する。プリンタドライバ254は、アプリケーションデータからPDLデータを生成し、指定された印刷装置に送信することで印刷処理を行う。プリンタドライバ254は、PDLデータ生成時に、付加情報生成部255から、付加情報としての2次元バーコードを取得し、ページ毎に付加する。付加情報生成部255は、ユーザ情報、プリンタドライバ254から通知されるデータのURL、及びページIDを含めた2次元バーコードを生成する。前記ユーザ情報は、情報テーブル257に格納されており、アプリケーション253を実行しているユーザのユーザIDに基づいて検索されることにより取得される。情報テーブル257に含まれるユーザ情報には、メールアドレス、氏名、電話番号がユーザIDに紐付けられて格納されている。
図2Cは、MFP4のソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。
図2Cにおいて、271―276の各ソフトウェアモジュールは、MFP4の、CPU141がプログラムを実行することによって実現される。
ネットワークモジュール271は、ネットワークインターフェース144を介して行われる通信を制御する。iPrint制御部272は、MFP4のiPrintの動作に係る全体的な制御を行う。iPrint制御部272の詳細な動作は、後述する。
スキャナ処理部273は、スキャナ147を制御し、印刷物をスキャンすることで電子的なイメージを生成し、ノイズ除去や明度調整等の画像処理を施したのち、スキャンイメージとしてHDD143上のイメージバッファ280に格納する。
付加情報抽出部274は、前記スキャンイメージからから、付加情報として2次元バーコードを検出する。付加情報抽出部274は、2次元バーコードが検出すると、2次元バーコードを解析し、含まれている情報の抽出を行う。2次元バーコードに含まれる情報には、オリジナルデータへのポインタ情報としてのURL情報、ページID、印刷者のメールアドレス/氏名/電話番号/ユーザIDが含まれる。
PDL処理部275は、外部機器から入力されたPDLデータを解析し、ラスタライズすることで、ラスタイメージを生成し、HDD143上のイメージバッファ280に格納する。
プリント処理部276は、イメージバッファ280に格納されたスキャンイメージ又はラスタイメージに対し、2値化処理や色処理等印刷用の画像処理を施したのち、指定用紙上に印刷する。
(クライアントPC2からの印刷)
ここで、図4A、Bのフローチャートを参照して、ユーザがクライアントPC2を操作することで、クライアントPC2又はiPrintサーバ1のHDDに記録されている、アプリケーションデータを印刷するときの動作を説明する。ユーザがUI125を操作し、アプリケーション253の表示画面上から現在処理中のアプリケーションデータの印刷指示を行うと、図4Aの印刷処理が開始される。
ステップS401では、アプリケーション253は、印刷設定画面を表示する。ユーザは、印刷設定画面から印刷設定を行う。刷設定画面では、印刷したい印刷装置や、印刷するページの指定、用紙サイズや1ページに印刷するページ数等の印刷設定を行うことができる。本実施形態では、プリンタ3から印刷を行うように指示したものとする。
ステップS402では、アプリケーション253は、ユーザが指定した印刷装置に対応するプリンタドライバ254を起動する。起動された、プリンタドライバ254は、各ページのPDLデータを生成するため、S403からS406までの処理を繰り返す。
S404では、プリンタドライバ254は、付加情報生成部255を起動して、現在印刷を行おうとしているアプリケーションデータのURLと現在処理中のページIDとを通知し、2次元バーコードの生成を依頼する。
S405では、プリンタドライバ254は、アプリケーション253から通知されるページ描画情報とS404で生成した2次元バーコードのビットマップとを合成した、PDLデータを生成する。生成したPDLデータは順次、ネットワークモジュール251を介して、指定の印刷装置に送信される。
S406では、プリンタドライバ254は、指定された全ページのPDLデータ作成と送信とが行われたことを確認すると、印刷処理を終了する。
図4Bは、付加情報生成部255の付加情報生成処理のフローチャートである。
S411では、付加情報生成部255は、現在、アプリケーション253を実行中のユーザのユーザIDから情報テーブル257を検索し、ユーザ情報を取得する。
S412では、付加情報生成部255は、S411で取得したユーザ情報及びプリンタドライバ254から通知された、アプリケーションデータのURLとページIDとを2次元バーコードとして符号化し、ビットマップを生成す。そののち、付加情報生成部255は、付加情報生成処理を終了する。
本処理により、付加情報の付加された印刷出力が生成される。
(コピー処理)
ここで、図5のフローチャートを参照して、MFP4で原稿をコピーする場合の動作を説明する。図5は、MFPで原稿がコピーされる場合の情報処理の一例を示すフローチャートである。図5のフローチャートにおいて、S500−S505の処理はMFP4で動作する処理であり、CPU141がプログラムに基づき処理を実行することにより実現する処理である。また、S521−S528は、iPrintサーバ1で動作する処理であり、CPU111がプログラムに基づき処理を実行することにより実現する処理である。
ユーザがMFP4上のスキャナ147の原稿台に印刷物を置き、パネル145上のコピーボタンを押下すると、iPrint制御部272が起動し、図5のコピー処理を開始する。
S501で、iPrint制御部272は、スキャン処理部273を起動し、原稿台の印刷物のスキャンを開始する。スキャン処理部273は、スキャナ147を制御することで原稿台の印刷物をスキャンし電子イメージとして取り込むと、ノイズ除去及び明度調整の画像処理を施し、スキャンイメージとして、HDD143上のイメージバッファ280に格納する。スキャン処理部273は、スキャンイメージの格納終了がすると、スキャンした印刷物の用紙サイズを、iPrint制御部272へ通知する。
S502で、iPrint制御部272は、付加情報抽出部274を起動し、S501で入力した前記スキャンイメージから、付加情報抽出を依頼する。付加情報抽出部274は、前記スキャンイメージを解析し、付加情報として2次元バーコードの有無を検知する。付加情報抽出部274は、2次元バーコードを検知すると、2次元バーコードをデコードし、2次元バーコードに含まれるURL情報、ページID、ユーザ情報の抽出を行う。付加情報抽出部274は、付加情報の有無、及び抽出した各種情報を、iPrint制御部272に通知する。
S503で、iPrint制御部272は、付加情報抽出部274から通知された、付加情報の有無の情報を参照し、処理の分岐を行う。iPrint制御部272は、付加情報が検出されていなければ、S505へ進み、付加情報が検出されていればS504へ進む。
S505では、iPrint制御部272は、プリント処理部276を起動し、S501でスキャンした印刷物の用紙を指定して、前記スキャンイメージの印刷を依頼する。プリント処理部276は、イメージバッファ280からスキャンイメージを読み出し、スキャンイメージに対し、2値化処理及びプリント用の色処理を施した後、指定用紙上に印刷し、コピー処理を終了する。
S504で、iPrint制御部272は、予め設定されたiPrintサーバのiPrintサービスに対しSOAPメッセージを生成し、iPrint処理を依頼する。生成されるSOAPメッセージには、S502で抽出された、URL、ページID、ユーザ情報、現在、MFP4を使用中のユーザのユーザID、及びiPrintの出力先としてMFP4自身のアドレスが含まれる。本実施形態では、iPrintサーバ1がiPrintサーバとして設定されているものとする。
iPrintサーバ1のWEBサービスモジュール212は、SOAPメッセージでiPrint処理の依頼を受けると、認証部210に対し、SOAPメッセージに含まれるユーザIDで、ユーザ認証を依頼する(S520)。続いて、WEBサービスモジュール212は、iPrintサービス214へ依頼を通知する。
iPrintサービス214は、iPrint処理の依頼を受けると、S520で認証を受けたユーザの権限で、iPrint処理を開始する(S521)。
S522で、iPrintサービス214は、アクセス判定部216を起動し、通知されたURLのデータに対して、アクセスが可能か否か、また、アクセスが不可である場合にその要因の判定を行う。アクセス判定部216のアクセス判定処理については後で詳述する。アクセス不可である場合の要因は、"データは存在するがリード権限や印刷権限がない場合"がある。本ケースの要因を"権限なし"と記載する。また、アクセス不可である他の要因として、"データが削除された等の原因で、存在しない場合"がある。本ケースの要因を"データ無"と記載する。また、アクセス不可である他の要因として、"データが他サーバにあり、ネットワーク的にアクセスできない場合"がある。本ケースを、"他サーバ"と記載する。
S523で、iPrintサービス214は、アクセス判定処理522の判定結果に基づいて処理の分岐を行う。iPrintサービス214は、前記通知されたURLのデータにアクセス可能であればS524へ進み、アクセス不可能であればS525進む。
S524で、iPrintサービス214は、前記通知されたURLとページIDとを、印刷実行部221へ通知し、前記通知されたURLのデータの印刷処理を依頼する。印刷処理の依頼を受けた、印刷実行部221は、前記通知されたURLのデータの解析に必要なアプリケーション222とプリンタドライバ223とを起動し、前記通知されたページIDのページのPDLデータを生成する。プリンタドライバ223は、PDLデータ生成時に、付加情報生成部224から、付加情報である2次元バーコードの生成を依頼・取得し、PDLデータとして合成する。プリンタドライバ223は、更に、生成したPDLデータをMFP4に送信する。ネットワークモジュール271を介してPDLデータ受信の通知を受けたMFP4のiPrint制御部272は、PDL処理部275を起動し、PDLデータのラスタイメージへの変換を行う。iPrint制御部272は、PDL処理部275が生成したラスタイメージを、プリント処理部276で指定用紙に印刷する。以上の処理により、MFP4の原稿台に置かれた印刷物について、印刷物のオリジナルであるアプリケーションデータからの印刷複製物を得ることができる。
S523で、前記URLのデータにアクセス不可であると判断した場合、S525で、iPrintサービス214は、アクセス不可であった要因に基づいて処理の分岐を行う。iPrintサービス214は、アクセス不可の要因が"権限なし"の場合、S526へ進み、アクセス不可の要因が"データ無"の場合、S527へ進み、アクセス不可の要因が"他サーバ"の場合、S528へ進む。なお、S526、S527、S528は、アクセスできないことに対する複数の対応処理の一例である。
S526で、iPrintサービス214は、S501でスキャンした印刷物の印刷者に対し、印刷物の原稿であるアプリケーションデータのアクセス権設定、又は印刷依頼を行い、本コピー処理が終了する。S526の、アクセス権設定、又は印刷処理については後述するが、依頼を受けたユーザは1クリック又は、2クリックの簡便な処理でアクセス権の設定、又は該当するアプリケーションデータをMFP4に対して印刷指示することができる。
S527で、iPrintサービス214は、S501でスキャンした印刷物の印刷者に対し、印刷物の原稿であるアプリケーションデータの印刷の依頼を行い、本コピー処理を終了する。S527の印刷依頼処理については後述するが、依頼を受けたユーザは簡便な操作でMFP4に対して印刷出力を指示することができる。
S528で、iPrintサービス214は、MFP4のユーザに対して、iPrintサーバを切り替えることで印刷が可能となる可能性があることを示唆する、サーバ切り替え処理を行い、本コピー処理を終了する。S528のサーバ切り替え処理については後述するが、MFP4のユーザは、iPrintサーバ1以外の、他のiPrintサーバにアクセスすることでiPrintを行うことができる。
(アクセス判定処理)
ここで図6のフローチャートを参照して、アクセス判定部216の処理でありS522で実行される、アクセス判定処理の動作を説明する。
アクセス判定部216は、URLを入力として受け取り処理を開始する。URLは、スキーム名、ホスト、ファイルパス、その他付加情報から構成されている。
S601で、アクセス判定部216は、URLのホストを参照し、ネットワークモジュール211を介してホストに対しアクセス可能か否か判断する。アクセス判定部216は、アクセス不可能である場合にはS602へ進み、アクセス可能である場合、S608へ進む。
S602で、アクセス判定部216は、前記ホストの指定がIPアドレスであるかホスト名での指定であるかで処理を切り替える。アクセス判定部216は、IPアドレスである場合にはS603へ進み、ホスト名である場合にはS606へ進む。
S603で、アクセス判定部216は、ホストのIPアドレスが、プライベートアドレスか否かを判定する。IPアドレスがIPv4である場合、IPアドレスが、下記の場合、アクセス判定部216は、プライベートアドレスと判断する。
即ち、"10.0.0.0"から"10.255.255.255"まで
又は、"172.16.0.0"から"172.31.255.255"まで、
又は"192.168.0.0"から"192.168.255.255"まで
の場合である。
また、IPアドレスがIPv6である場合、アクセス判定部216は、IPアドレスが、リンクローカルアドレス(fd00から始まるアドレス)の場合、プライベートアドレスと判断する。プライベートアドレスは、LAN(Local Area Network)等、特定の閉じたネットワークで使用されるアドレスであるため、プライベートネットワーク間の機器同士でのみ通信可能なアドレスである。したがって、プライベートネットワークで指定されたホストにアクセスできない場合は、iPrintサーバ1の居るネットワーク上には該当のホストは存在しないが、他のネットワークにあるサーバからならアクセスできる可能性がある。そこで、S603でホストのIPアドレスがプライベートアドレスであれば、S604で、アクセス判定部216は、アクセス不可の要因を、"他サーバ"に設定すると共に、アクセスの可否をアクセス不可と判定する。また、S603で、プライベートアドレスでなければ、S605で、アクセス判定部216は、アクセス不可の要因を"ファイル無"に設定すると共に、アクセスの可否をアクセス不可と判定する。
S606で、アクセス判定部216は、ホスト名で記載されている、前記URLのホストについて、ネットワークモジュール211を介して、DNS(Domain Name System)サーバに問い合わせ、IPアドレスを取得できるか否かを確認する。DNSサーバからIPアドレスを取得できれば、アクセス判定部216は、前記ホスト名のホストはアクセス可能領域にいるが、電源断等でアクセスできない状態であると判断できる。一方で、アドレスが取得できない場合は、アクセス判定部216は、iPrintサーバ1の居るネットワークとは異なるネットワーク上のホストであると判断できる。そこで、アクセス判定部216は、S605で、アクセス不可要因を"ファイル無"に設定すると共に、アクセスの可否をアクセス不可と判定する。また、アクセス判定部216は、S607で、アクセス不可要因を"他サーバ"に設定すると共に、アクセスの可否をアクセス不可と判定する。なお、本実施形態では、アクセス判定部216は、DNSサーバにIPを問い合わせるとしているが、LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバ等、他の同等の機能を持つサーバに問い合わせてもよい。
S608で、アクセス判定部216は、URLのファイルパスに指定されているファイルが存在するか否か確認する。アクセス判定部216は、前記ファイルが存在していなければS613で、アクセス不可要因を"ファイル無"に設定すると共に、アクセスの可否をアクセス不可と判定する。一方、S608で、前記ファイルが存在している場合、アクセス判定部216は、S609へ進む。
アクセス判定部216は、S609及びS610で、前記URLのファイルパスで指定されているデータのRead権限があり、かつ、印刷権限があるか否かを判定する。アクセス判定部216は、前記URLのデータのファイルオープンを試みた結果を参照することでRead権限があるか否か判定可能である。本処理は、iPrintサービス214を起動したユーザ(本実施形態では、MFP4の操作者)の権限で実行されており、ユーザが前記URLのデータに対して、Read権限を持っていなければ、"権限無"としてオープン処理が失敗する。印刷権限については、前記URLのデータにポリシーという形で、設定されていることがある。印刷権限が設定されている場合は、アクセス判定部216は、ポリシーを参照することで、本処理を実行しているユーザ権限で印刷の実行可否を判定することできる。アクセス判定部216は、前記URLのファイルパスで指定されているデータに対して、Read権限があり、かつ、印刷権限があると判断した場合、S611で、アクセスの可否をアクセス可能と判定する。一方、アクセス判定部216は、Read権限又は印刷権限の何れかの権限がない場合は、S612で、アクセス不可要因を"権限なし"に設定し、アクセスの可否を不可と判定する。
以上の処理により、アクセス判定部216は、指定URLのデータへのアクセス可否、及びアクセス不可である場合の要因の判定を行う。
(アクセス権設定又は印刷依頼処理)
ここで、S526のアクセス権設定又は印刷依頼処理について、図7のフローチャートを参照して説明する。図7のS701−S705の処理は、iPrintサーバ1のCPU111が実行する処理であり、S721−S725の処理は、MFP4のCPU141が実行する処理である。
iPrintサービス214は、アクセス権設定又は印刷依頼処理を開始すると、S701で、指定されたURLのデータに、アクセス権がないためアクセスできない旨のメッセージをMFP4へ送信する。
MFP4の、iPrint制御部272は、iPrintサービス214から、前記アクセス権がない旨のメッセージを受けると、S721で、パネル145上のLCDに図8に例示する画面を表示する。図8の画面は、MFP4の操作者に対し、iPrintを実行しようとしたが、付加情報に含まれるURLのデータに対するアクセス権限がないため、原稿である印刷物の印刷者に対し、アクセス権の設定又は印刷の依頼を行うかを問い合わせる画面である。
MFP4の操作者は本画面の801のボタンをクリックすることにより、前記印刷者に対しアクセス権の設定又は印刷の依頼を指示する。一方で、前記操作者は802のボタンをクリックすることで、スキャンイメージから印刷を行うことを指示する。図8の画面に表示される、印刷者の情報は、S502で取得したユーザ情報が利用される。
S722で、iPrint制御部272は、前記操作者からの入力により処理を切り替える。ユーザが801のボタンをクリックすることにより、印刷者への依頼を指示した場合、S724へ進み、802のボタンをクリックすることによりスキャンイメージからの印刷を指示した場合、S723へ進む。
S723で、iPrint制御部272は、プリント処理部276を起動し、S501でスキャンした印刷物の用紙を指定して、前記スキャンイメージの印刷を依頼する。プリント処理部276は、イメージバッファ280からスキャンイメージを読み出し、スキャンイメージに対し、2値化処理及びプリント用の色処理を施した後、指定用紙上に印刷し、コピー処理を終了する。
S724で、iPrint制御部272は、iPrintサーバ1のiPrintサービス214に対して、iPrint処理継続のメッセージを送信する。
iPrintサーバ1のiPrintサービス214は、iPrint処理継続の通知を受けると、S702で、MFP4に対し、画像送信依頼のメッセージを送信する。
MFP4のiPrint制御部272は、iPrintサービス214から、画像送信依頼のメッセージを受けると、S725で、イメージバッファ280に格納されているスキャンイメージをiPrintサーバ1のiPrintサービス214へ送信する。iPrintサービス214は、MFP4からのスキャンイメージの通知を受けると、前記スキャンイメージをHDD113のバッファに格納する。
S703で、iPrintサービス214は、前記通知されたURL及びiPrintの出力先の印刷装置(本実施形態ではMFP4)を指定して印刷ジョブ登録部218を起動する。印刷ジョブ登録部218は、前記通知されたURL及びiPrintの出力先の印刷装置を、HDD113内の印刷ジョブテーブル232に登録し、印刷ジョブIDを生成する。図9は、印刷ジョブテーブル232の一例を示す図である。901列には印刷ジョブIDが登録されている。902列には出力印刷装置が登録されている。903列にはデータパスとして印刷ジョブ登録部218に指定されたURLが登録されている。
S704で、iPrintサービス214は、メール作成・送信部219を起動して、前記印刷者に対する、依頼電子メールの生成を行う。S705で、iPrintサービス214は、生成した、前記依頼電子メールを、前記印刷物の印刷者宛てに送信して終了する。
図10は、S704で生成された電子メールの一例を示す図である。図10の1001は、前記印刷者の氏名であり、iPrintサービス214に通知されたユーザ情報から取得される。1002は、依頼者即ちMFP4の操作者の情報であり、iPrintサービス214を認証したときのユーザ情報から取得される。1003は、印刷又はアクセス権設定を依頼するデータへのURLであり、iPrintサービス214に通知されたURLである。1004は、指定データ印刷サービス220に対する、印刷ジョブID付きの印刷リクエストのURLである。1005は、MFP4から通知を受けたスキャン画像の縮小画像である。本メールの閲覧者は、縮小画像1005によって、1003のデータを開くことなく、1003がどのようなデータであるか視認することが可能である。1006は、メールの添付データとして添付されている、アクセス権設定を行うためのスクリプトデータである。本メールの閲覧者は、本スクリプトを実行することで、1003のURLのデータに対しリード権限及び印刷権限を付加する。
本メールを受信したユーザは、閲覧しているメーラで1004のURLをクリックすると、iPrintサーバ1の指定データ印刷サービス220に対して、印刷リクエストを送ることができる。図10の例では、印刷ジョブID=0x001の印刷リクエストを示している。したがって、本メールを受信したユーザが、1004のURLをクリックすると、印刷ジョブID=0x001を指定した印刷リクエストが、iPrintサービス214に対して行われる。
印刷リクエストを受けた、iPrintサービス214は、図9に例示される印刷ジョブテーブル232を検索し、出力先の印刷装置としてMFP4、印刷データとして、http://Printer1/data/test.txtを得る。その後、iPrintサービス214は、印刷実行部221に、出力先印刷装置としてMFP4を指定して、前記印刷データの印刷を依頼する。iPrintサービス214は、前記印刷データのからPDLデータを取得し、MFP4に送信することで、MFP4から前記印刷データの印刷を行う。本処理において、iPrintサービス214及び印刷実行部221は、メールを受信したユーザ、即ち、前記印刷者の権限で実行されるため、前記URLに対する印刷権限は保障されている。
以上、アクセス権設定又は印刷依頼処理では、MFP4の操作者が指示をすれば、アクセス権のないデータに対して、コピーを行いたい印刷物の印刷者へ、アクセス件の設定又は印刷依頼を行う。また、アクセス権の設定又は印刷依頼を受けた前記印刷者は、1クリックで前記データの印刷指示又はアクセス権の設定を行うことができる。前記印刷者が、印刷指示を行った場合、MFP4から前記印刷物のオリジナルデータである、アプリケーションデータからの印刷が行われることになり、結果としてiPrint処理が行われる。
(印刷依頼処理)
ここで、S527の印刷依頼処理について、図11のフローチャートを参照して説明する。図11のS1101−S1104の処理は、iPrintサーバ1のCPU111がプログラムを実行することによって実現される処理であり、S1121−S1125の処理は、MFP4のCPU141がプログラムを実行することによって実現される処理である。
iPrintサービス214は、印刷依頼処理を開始すると、S1101で、指定されたURLのデータが存在しない旨のメッセージをMFP4へ送信する。
MFP4の、iPrint制御部272は、iPrintサービス214から、前記データが存在しない旨のメッセージを受けると、S1121で、パネル145上のLCDに図12に例示する画面を表示する。図12の画面は、MFP4の操作者に対し、iPrintを実行しようとしたが、付加情報に含まれるURLのデータが存在しないため、原稿である印刷物の印刷者に対し、印刷の依頼を行うかを問い合わせる画面である。
MFPの操作者は本画面の811のボタンをクリックすることにより、前記印刷者に対しアクセス権の設定又は印刷の依頼を指示する。一方で、前記操作者は812のボタンをクリックすることで、スキャンイメージから印刷を行うことを指示する。
S1122で、iPrint制御部272は、前記操作者からの入力結果により処理を切り替える。iPrint制御部272は、前記操作者が811のボタンをクリックすることにより、印刷者への依頼を指示した場合、S1124へ進み、前記操作者が812のボタンをクリックすることによりスキャンイメージからの印刷を指示した場合、S1123へ進む。
S1123で、iPrint制御部272は、プリント処理部276を起動し、S501でスキャンした印刷物の用紙を指定して、前記スキャンイメージの印刷を依頼する。プリント処理部276は、イメージバッファ280からスキャンイメージを読み出し、スキャンイメージに対し、2値化処理及びプリント用の色処理を施した後、指定用紙上に印刷し、コピー処理を終了する。
S1124で、iPrint制御部272は、iPrintサーバ1のiPrintサービス214に対して、iPrint処理継続のメッセージを送信する。
iPrintサーバ1のiPrintサービス214は、iPrint処理継続の通知を受けると、S1102で、MFP4に対し、画像送信依頼のメッセージを送信する。
MFP4のiPrint制御部272は、iPrintサービス214から、画像送信依頼のメッセージを受けると、S1125で、イメージバッファ280に格納されているスキャンイメージをiPrintサーバ1のiPrintサービス214へ送信する。iPrintサービス214は、MFP4からのスキャンイメージの通知を受けると、前記スキャンイメージをHDD113のバッファに格納する。
S1103で、iPrintサービス214は、メール作成・送信部219を起動して、前記印刷者に対する、依頼電子メールの生成を行う。S1104で、iPrintサービス214は、生成した、前記依頼電子メールを、前記印刷物の印刷者宛てに送信して終了する。
図13は、S1103で生成された電子メールの一例を示す図である。図13の1021は、前記印刷者の氏名であり、iPrintサービス214に通知されたユーザ情報から取得される。1022は、依頼者即ちMFP4の操作者の情報であり、iPrintサービス214を認証したときのユーザ情報から取得される。1023は、印刷又はアクセス権設定を依頼するデータへのURLであり、iPrintサービス214に通知されたURLである。1024は、図3に例示する、指定データ印刷サービス220の印刷用WEBページのURLであり、印刷先の印刷装置としてMFP4を指定している。印刷先の印刷装置は、iPrintサービス214に通知されたiPrintの出力先が指定される。1025は、MFP4から通知を受けたスキャン画像の縮小画像であり、本メールの閲覧者は、1023のデータがどのようなデータであるか視認することが可能である。
本メールを受信したユーザは、閲覧しているメーラで1024のURLをクリックすると、図3の指定データ印刷サービス220の印刷データ指定WEBページを開くことができる。
前記受信したユーザが、前記印刷データ指定WEBページで、前記ユーザの保持する1023で指定されたデータに該当するデータを設定して印刷ボタンをクリックすることで、指定データ印刷サービス220は、設定されたデータの印刷処理を行う。
以上、印刷依頼処理では、MFP4の操作者が指示をすれば、削除等で、付加情報に指定されたファイルパスに存在しないデータについて、コピーを行いたい印刷物の印刷者へ、印刷依頼を行う。印刷依頼を受けた前記印刷者は、依頼されたメールから開くことのできる、指定データ印刷サービス220上の画面で、依頼を受けたデータに対応するデータを指定することで、印刷装置の指定等の余計な処理を行うことなく印刷依頼に対応できる。前記印刷者が、印刷指示を行った場合、MFP4から前記印刷物のオリジナルデータである、アプリケーションデータからの印刷が行われることになり、結果としてiPrint処理が行われる。
(サーバ切り替え処理)
ここで、S528のiPrintサーバ切り替え処理について、図14のフローチャートを参照して説明する。図14のS1201の処理は、iPrintサーバ1のCPU111が実行する処理であり、S1221−S1125の処理は、MFP4のCPU141が実行する処理である。
iPrintサービス214は、サーバ切り替え処理を開始すると、S1201で、指定されたURLのホストが存在しない旨のメッセージをMFP4へ送信する。
MFP4の、iPrint制御部272は、iPrintサービス214から、前記指定されたURLのホストが存在メッセージを受けると、S1221で、パネル145上のLCDに図15に例示する画面を表示する。図15の画面は、MFP4の操作者に対し、iPrintを実行しようとしたが、付加情報に含まれるURLのホストにアクセスできないため、他のiPrintサーバに切り替えるかを問い合わせる画面である。
MFP4の操作者は、本画面の821のボタンをクリックすることにより、iPrintサーバの切り替えを指示する。一方、前記操作者は、822のボタンをクリックすることで、スキャンイメージから印刷を行うことを指示する。
S1222で、iPrint制御部272は、前記操作者からの入力結果により処理を切り替える。iPrint制御部272は、前記操作者が821のボタンをクリックすることにより、iPrintサーバの切り替えを指示した場合、S1224へ進み、822のボタンをクリックすることによりスキャンイメージからの印刷を指示した場合、S1223へ進む。
S1223で、iPrint制御部272は、プリント処理部276を起動し、S501でスキャンした印刷物の用紙を指定して、前記スキャンイメージの印刷を依頼する。プリント処理部276は、イメージバッファ280からスキャンイメージを読み出し、スキャンイメージに対し、2値化処理及びプリント用の色処理を施した後、指定用紙上に印刷し、コピー処理を終了する。
S1224で、iPrint制御部272は、パネル145上のLCDに図16に例示する、iPrintサーバの切り替え画面を表示する。MFPの操作者は、本画面にて、iPrintサーバの切り替えを行う。MFP4の操作者が、831のボタンをクリックして、iPrintサーバの設定を指示すると、iPrint制御部272は、S1225へ進む。
S1225で、iPrint制御部272は、S1224でMFP4の操作者が設定した、iPrintサーバのiPrintサービスに対して、S504と同等のSOAPメッセージを生成し、iPrint処理を依頼して、終了する。
以上、本サーバ切り替え処理では、印刷物の付加情報に含まれるURLのホストに、予め指定のiPrintサーバ1からアクセスできない場合、他のiPrintサーバからならアクセスできる可能性を考慮し、iPrintサーバの切り替えを可能とする。iPrintサーバの切り替えを行った場合、切り替えたiPrintサーバにiPrint処理を依頼することにより、iPrint処理が実行される。
(実施形態1の効果)
以上、実施形態1によれば、印刷物から抽出した付加情報のデータ(オリジナルデータ)にアクセスできない場合、アクセスできない要因に応じて、処理を行うことにより、スキャン画像からの印刷ではなくオリジナルデータから印刷できる場合が増加する。
また、アクセスできない要因に応じて、印刷物の印刷者に各種依頼を行う場合でも、印刷者の行う作業は、1クリックや2クリックでよく作業負荷を与えることはない。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について説明する。
(印刷システム)
図17は、スマートフォンからiPrint機能を実現する、印刷システムの一例を示す図である。スマートフォンからのiPrint機能とは、スマートフォンに搭載されるカメラで、コピーをしたい印刷物を撮影することにより、前記印刷物の複写物を指定の印刷装置から出力する機能である。なお、スマートフォンは、端末装置の一例である。
第2実施形態では、iPrintサーバ1、プリンタ3、スマートフォン5、スマートフォン6、チャットサーバ7が、ネットワークを介してインターネットに接続され、相互に通信可能である。
iPrintサーバ1及びプリンタ3の構成は実施形態1の図1の構成と同一であるため説明を省略する。
スマートフォン5は、カメラ機能を持ち、印刷物をカメラで撮影し、撮影した画像をiPrintサーバ1に送信することにより、iPrintによる、コピー出力を得ることができる。
CPU181は、後述のスマートフォン5を制御する。CPU181が、SSD183等に記憶されているプログラムに基づき処理を実行することによって、後述のスマートフォン5上で動作する、アプリケーションソフトウェア等のソフトウェアモジュールが実現される。RAM182は、CPU181がデータ保存や自分自身の動作のために使用する。SSD(Solid State Drive)183は、アプリケーションソフトウェアのプログラムやアプリケーションデータ等を保存する。スマートフォン5は、この無線ネットワークインターフェース184を介して、インターネット上の各機器と通信可能である。
また、無線ネットワークインターフェース184は、公衆携帯電話回線への接続機能を持ち、図示しない携帯電話への音声通話を行う。タッチパネルの機能を持ったLCD(タッチパネルLCD)185は、各種グラフィック表示を行うと共に、ユーザから入力IFの役割を果たす。カメラモジュール186は、画像入力を行う。電話モジュール187は、マイク及びスピーカを搭載し、無線ネットワークインターフェース184の回線の公衆携帯電話回線接続機能を介して、音声通話機能を提供する。
スマートフォン6は、スマートフォン5と同等の構成である。
チャットサーバ7は、チャットサービスを仲介するサーバであり、外部機器からチャットの接続相手のユーザIDを含む接続要求を受けつけることで、ユーザIDのユーザがログインしている機器を特定し、機器のアドレスを、接続要求をした機器に返送する。
(モジュール構成)
図18は、スマートフォンのソフトウェアモジュール構成の一例を示す図である。
図18において、ネットワークモジュール1301は、無線ネットワークインターフェース184を介して行われる通信を制御する。また、スマートフォン6も同様のソフトウェア構成をもつ。
iPrintアプリ1302は、後述する各ソフトモジュールを制御しながら、スマートフォン5におけるiPrint機能を実現する。
カメラ処理部1303は、カメラモジュール186を制御することで、電子画像を入力し、SSD183上のイメージバッファに1310へ格納する。
電話制御部1304は、電話モジュール187を制御することで、携帯電話回線を利用した電話による音声通話の機能を実現する。
チャットアプリ1305は、他のスマートフォンやPC等外部、機器のチャットアプリに接続し、音声やユーザの入力するテキストをオンデマンドで送受信することで音声又はテキストベース会話機能を実現する。チャットアプリ1305は、接続したいユーザのユーザIDをチャットサーバ7に送信することにより、ユーザがログインしている機器のアドレスを得る。チャットアプリ1305は、音声やテキストのみでなく、画像データやスクリプトデータ等、添付データの送受信を行う。チャットアプリ1305は、画像データを受信した場合は、画像の表示を行う。また、チャットアプリ1305は、タッチパネルLCD185に表示した、URLアドレスをユーザがクリック(タッチ)すると、Webブラウザ1306を起動して、前記URLアドレスのページへアクセスを行う。
Webブラウザ1306は、外部のWebサーバやWebサービスにアクセスすることで、各種Webページの表示を行う。
(iPrint機能を利用したコピー処理)
ここで、図19のフローチャートを参照して、スマートフォン5からiPrint機能を利用したコピー処理を実行する場合の動作を説明する。図19は、スマートフォンからiPrint機能を利用したコピー処理を実行する場合の情報処理の一例を示すフローチャートである。図19のフローチャートにおいて、S1401−S1416の処理は、スマートフォン5のCPU181が実行する処理であり、S1421−1427の処理は、iPrintサーバ1のCPU111が実行する処理である。
ユーザがスマートフォン5上で、iPrintアプリ1302を起動すると、iPrintアプリ1302は、カメラ処理部1303を起動し、タッチパネルLCD185のLCD上に、カメラモジュール186で映している画像を表示する。ユーザが、LCDの表示画像を確認しながら、コピーしたい印刷物をLCD上に表示し、写真撮影を行う。カメラ処理部1303は、前記撮影した写真画像を、イメージバッファ1310へ格納する(S1401)。
iPrintアプリ1302は、前記写真画像が格納されたことを確認すると、S1402で、タッチパネルLCD185上に、図20Aに例示する1501及び1502のボタンを表示する。ユーザは、本画面上でボタンをタッチすることで、前記撮影した写真画像に含まれ印刷物のコピーをするか、又は、廃棄して撮影をやり直すか指示する。
iPrintアプリ1302は、S1403で前記ユーザからの指示に基づいて処理を切り替える。
iPrintアプリ1302は、ユーザがコピー開始を指示した場合は、S1404進み、廃棄を指示した場合は、S1401へ戻って、写真撮影から繰り返す。
S1404で、iPrintアプリ1302は、予め設定されたiPrintサーバのiPrintサービスに対しSOAPメッセージを生成し、iPrint処理を依頼する。生成されるSOAPメッセージには、イメージバッファ1310に格納されている、前記写真画像、現在、スマートフォン5を使用中のユーザのユーザID、及びiPrintの出力先としてのプリンタ3のアドレスが含まれる。なお、前記、iPrintの出力先はiPrintアプリ1302のコンフィグレーション情報として予め設定され、SSD183に格納されている。
iPrintサーバ1のWEBサービスモジュール212は、SOAPメッセージでiPrint処理の依頼を受けると、認証部210に対し、SOAPメッセージに含まれるユーザIDで、ユーザ認証を依頼する(S1421)。続いて、WEBサービスモジュール212は、iPrintサービス214へ依頼を通知する。
iPrintサービス214は、iPrint処理の依頼を受けると、S1421で認証を受けたユーザの権限で、iPrint処理を開始する(S1422)。
S1423で、iPrintサービス214は、付加情報抽出部215を起動し、通知された写真画像から、付加情報抽出を依頼する。付加情報抽出部215は、前記写真画像を解析し、付加情報として2次元バーコードの有無を検知する。付加情報抽出部215は、2次元バーコードを検知すると、2次元バーコードをデコードし、2次元バーコードに含まれるURL情報、ページID、ユーザ情報の抽出を行う。
S1424で、iPrintサービス214は、アクセス判定部216を起動し、付加情報から抽出したURLのデータに対して、アクセスが可能か否か、また、アクセスが不可である場合にその要因の判定を行う。アクセス不可である場合の要因は、"データは存在するがリード権限や印刷権限がない場合"がある。アクセス判定部216は、本ケースの要因を"権限なし"と記載する。また、アクセス不可である他の要因として、"データが削除された等の原因で、存在しない場合"がある。アクセス判定部216は、本ケースの要因を"データ無"と記載する。また、アクセス不可である他の要因として、"データが他サーバにあり、ネットワーク的にアクセスできない場合"がある。アクセス判定部216は、本ケースを、"他サーバ"と記載する。
S1425で、iPrintサービス214は、S1423で付加情報が検出されたか否かの付加情報抽結果と、S1423で抽出されたユーザ情報、及び、S1424のアクセス判定結果及びアクセス不可の要因とを、スマートフォン5へ通知する。
スマートフォン5のiPrintアプリ1302は、付加情報抽出結果及びアクセス判定結果の通知を受け取る(受取)。スマートフォン5のiPrintアプリ1302は、S1405で前記付加情報抽出結果により処理を分岐する。iPrintアプリ1302は、付加情報が検出されている場合は、S1406へ進み、検出されていない場合はS1407に進む。
S1407で、iPrintアプリ1302は、図20Bに例示する画面をタッチパネルLCD185上に表示し、ユーザに対して写真画像からの印刷を行うか否か確認する。
S1408で、iPrintアプリ1302は、S1407でのユーザの指示に基づいて処理の分岐を行う。iPrintアプリ1302は、ユーザが写真画像からの印刷をしないと指示した場合、本コピー処理を終了し、写真画像からの印刷をすると判断した場合、S1409へ進む。
S1409で、iPrintアプリ1302は、iPrintサーバ1へ写真画像の印刷依頼を通知する。
S1426で、前記写真画像の印刷依頼の通知を受けたiPrintサービス214は、写真画像の印刷を行う。写真画像の印刷処理で、iPrintサービス214は、写真画像補正部225を起動して、前記通知された写真画像に対し、印刷用の画像補正を行い、補正済みの画像と通知された出力先であるプリンタ3とを指定して、印刷実行部221へ印刷を依頼する。
補正済み画像の印刷依頼を受けた印刷実行部221は、画像印刷用のアプリケーション222とプリンタドライバ223とを起動して、PDLデータに変換し、指定のプリンタ3に対して送信することで、プリンタ3からの印刷を行う。
S1405で、付加情報ありと判断したiPrintアプリ1302は、S1406で、通知を受けたアクセス判定結果に基づいて処理の分岐を行う。iPrintアプリ1302は、前記抽出したURLのデータにアクセス可能であればS1410へ進み、アクセス不可能であればS1413へ進む。
S1410で、iPrintアプリ1302は、図20Cに例示する画面をタッチパネルLCD185上に表示し、ユーザに対して写真で撮影した印刷物のオリジナルデータから印刷するか、写真画像から印刷を行うか確認を行う。
S1411で、iPrintアプリ1302は、S1410でのユーザ指示に基づいて処理の分岐を行う。iPrintアプリ1302は、ユーザから、前記オリジナルデータから印刷を指示された場合、S1412へ進み、写真画像から印刷を指示された場合、S1409へ進む。
S1412で、iPrintアプリ1302は、iPrintサーバ1へオリジナルデータからの印刷依頼を通知する。
S1427で、前記オリジナルデータからの印刷依頼の通知を受けたiPrintサービス214は、S1423で抽出したURLとページIDとを、印刷実行部221へ通知し、印刷処理を依頼する。印刷処理の依頼を受けた、印刷実行部221は、前記抽出されたURLのデータの解析に必要なアプリケーション222とプリンタドライバ223とを起動し、前記通知されたページIDのページのPDLデータを生成する。プリンタドライバ223は、PDLデータ生成時に、付加情報生成部224から、付加情報である2次元バーコードの生成を依頼・取得し、PDLデータとして合成する。プリンタドライバ223は、更に、生成したPDLデータをプリンタ3に送信することで、プリンタ3から印刷出力が行われる。
以上の処理により、S1401で、写真を撮った印刷物について、印刷物のオリジナルであるアプリケーションデータからの印刷複製物を得ることができる。
S1406で、アクセス不可能と判断したiPrintアプリ1302は、S1413で、前記通知されたアクセス不可の要因に基づいて処理の分岐を行う。iPrintアプリ1302は、アクセス不可の要因が"権限なし"の場合、S1414へ進み、アクセス不可の要因が"データ無"の場合、S1415へ進み、アクセス不可の要因が"他サーバ"の場合、S1416へ進む。
S1414で、iPrintアプリ1302は、S1401で写真を撮った、印刷物の印刷者に対し、印刷物の原稿であるアプリケーションデータのアクセス権設定又は印刷依頼を行い、本コピー処理が終了する。S1414の、アクセス権設定又は印刷処理については後述するが、前記印刷者に対して、双方向コミュニケーションをとりながら、依頼を行うことが可能である。また、依頼を受けたユーザは、1クリック又は、2クリックの簡便な処理でアクセス権の設定又は該当アプリケーションデータをプリンタ3に対して印刷が可能である。
S1415で、iPrintアプリ1302は、S1401で写真を撮った印刷物の印刷者に対し、印刷物の原稿であるアプリケーションデータの印刷又はデータ送信の依頼を行い、本コピー処理を終了する。S1415の印刷又はデータ送信依頼処理については後述するが、前記印刷者に対して、双方向コミュニケーションをとりながら、依頼を行うことが可能である。また、依頼を受けたユーザは簡便な操作でプリンタ3に対して印刷出力が可能である。
S1416で、iPrintアプリ1302は、ユーザに対してiPrintサーバを切り替えることで印刷が可能となる可能性があることを示唆する、サーバ切り替え処理を行い、本コピー処理を終了する。S1416のサーバ切り替え処理については後述するが、スマートフォン5のユーザは、iPrintサーバ1以外の、他のiPrintサーバにアクセスすることでiPrintを行うことが可能である。
(チャットによるアクセス権設定又は印刷依頼処理)
ここで、S1414のアクセス権設定又は印刷依頼処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。図21のS1601−S1606の処理は、スマートフォン5のCPU181がプログラムを実行することによって実現される処理である。また、S1621−S1624の処理は、iPrintサーバのCPU111がプログラムを実行することによって実現される処理である。
iPrintアプリ1302は、アクセス権設定又は印刷依頼処理を開始すると、S1601で、タッチパネルLCD185に図22に例示する画面を表示する。図22の画面は、ユーザに対し、iPrintを実行しようとしたが、付加情報に含まれるURLのデータに対するアクセス権限がないため、原稿である印刷物の印刷者に対し、アクセス権の設定又は印刷の依頼を行うかを問い合わせる画面である。また、ユーザは、図22の画面で、アクセス権又は印刷の依頼ではなく、写真画像からの印刷を行うか、又は何もせずに終了するかを選択することができる。
ユーザは、本画面の1541のボタンをタッチすることにより、前記印刷者に対しアクセス権の設定又は印刷の依頼を指示する。また、ユーザは、1542のボタンをタッチすることで、写真画像からの印刷を行うことを指示する。また、ユーザは、1543のボタンをタッチすることにより、何もせずに終了することを指示する。図22の画面に表示される、印刷者の情報はiPrintサーバ1から通知されるユーザ情報に含まれる。
S1602で、iPrintアプリ1302は、前記ユーザからの入力指示により処理を切り替える。iPrintアプリ1302は、ユーザが1541のボタンタッチすることにより、印刷者への依頼を指示した場合、S1604へ進み、1542のボタンをタッチすることにより写真画像からの印刷を指示した場合、S1603へ進む。また、ユーザが1543のボタンをタッチすることで、終了を指示した場合、iPrintアプリ1302は、全ての処理を終了する。
S1603で、iPrintアプリ1302は、iPrintサーバ1へ写真画像の印刷依頼を通知する。
S1621で、前記写真画像の印刷依頼の通知を受けたiPrintサービス214は、写真画像の印刷を行う。写真画像の印刷処理で、iPrintサービス214は、写真画像補正部225を起動して、前記通知された写真画像に対し、印刷用の画像補正を行い、補正済みの画像と、通知された出力先であるプリンタ3とを指定して、印刷実行部221へ印刷を依頼する。
補正済み画像の印刷依頼を受けた印刷実行部221は、画像印刷用のアプリケーション222とプリンタドライバ223とを起動して、PDLデータに変換し、指定のプリンタ3に対して送信することで、プリンタ3からの印刷を行う。
S1604で、iPrintアプリ1302は、iPrintサーバ1に対し印刷依頼情報の通知依頼を通知する。
S1622で、前記印刷情報の通知依頼を受けたiPrintサービス214は、S1423で抽出したURL及びiPrintの出力先の印刷装置であるプリンタ3を指定して印刷ジョブ登録部218を起動する。印刷ジョブ登録部218は、前記通知されたURL及びiPrintの出力先の印刷装置を、HDD113内の印刷ジョブテーブル232に登録し、印刷ジョブIDを生成する。
S1623で、iPrintサービス214は、写真画像補正部225を起動し、写真の画像の補正処理を行い、補正済み写真画像を生成する。
S1624で、iPrintサービス214は、スマートフォン5に対して、印刷依頼情報を通知する。ここで、印刷依頼情報には、指定データ印刷サービス220に対する印刷ジョブID付きの印刷リクエストのURL、前記S1423で抽出されたURL、S1623で生成された補正済み写真画像が含まれる。
S1605で、前記印刷依頼情報の通知を受けた、iPrintアプリ1302は、チャットアプリ1305を起動し、前記印刷者のログインしている機器のチャットアプリに対して接続を行う。チャットアプリ1305は、予め登録されているチャットサーバ7へ、iPrintサーバ1から通知されたユーザ情報に含まれる印刷者のユーザIDを、通知することで、前記印刷者のログインしている機器のアドレスを取得する。本実施形態では、印刷者はスマートフォン6にログインしているものとする。チャットアプリ1305が、スマートフォン6に対して接続要求を行うと、スマートフォン6のチャットアプリが検知し、チャットの接続要求が来たことをLCD上に表示する。スマートフォン6のユーザである印刷者が接続要求に対して接続許可を行うと、スマートフォン5のチャットアプリ1305とスマートフォン6との接続が確立される。
S1606で、iPrintアプリ1302は、チャットアプリ1305に対して、前記印刷依頼情報を含む、アクセス権設定及び印刷依頼メッセージを通知する。本処理により、チャットアプリ1305が表示する、タッチパネルLCD185上の画面に、前記印刷依頼メッセージが予め表示される。
図23は、チャットアプリ1305が表示する画面の一例を示す図である。チャットアプリ1305の表示する画面は、大きく3つエリアに分割される。1つ目は、下部のエリアであり、テキストの入力エリアである。2つ目は、左上のエリアであり、チャットによる会話テキストの内容が表示される表示エリアである。また、添付イメージの表示も本表示エリア内に行われる。3つ目は、右上の添付ファイルエリアであり、添付ファイルの一覧が表示される。表示エリアと、添付ファイルエリアとは、接続されている2つのチャットアプリで同一の表示内容が共有される。即ち、スマートフォン5とスマートフォン6との画面に同一の内容が表示され、それぞれのユーザが同じ内容を共有できる。
1つ目のテキスト入力エリアにテキストが入力され、送信ボタン1705がタッチされると、入力した内容が、表示エリアに表示される。このとき、入力したユーザ名のプレフィクスが追加して表示されるため、どのユーザが入力した内容か判別することが可能である。図23の例では、"YYY"のプレフィクスを持つ内容が、スマートフォン5で入力された内容であり、"XXX"のプレフィクスを持つ内容が、スマートフォン6で入力された内容である。図23の表示例において、"YYY"のプレフィクスの内容は、ユーザが入力した内容ではなく、全てS1606でiPrintアプリ1302が通知した、アクセス件設定及び印刷依頼メッセージである。
メッセージ1701は、印刷又はアクセス件設定を依頼するデータのURLである。メッセージ1702は、指定データ印刷サービス220に対する、印刷ジョブID付きの印刷リクエストのURLである。1703は、補正済み写真画像である。アクセス権設定又は印刷依頼を受けた印刷者は、補正済み写真画像1703によって、メッセージ1701のデータを開くことなく、メッセージ1701がどのようなデータであるか視認することが可能である。なお、1701、1702、及び1703は全て前記印刷依頼情報に含まれる情報である。
スマートフォン6のユーザである印刷者が、メッセージ1702のURLをタッチすると、スマートフォン6のチャットアプリがWebブラウザを起動して、iPrintサーバ1の指定データ印刷サービス220対して、印刷リクエストを送ることができる。1702の例では、印刷ジョブIDが0x002のリクエストを示している。添付ファイルエリアの1708は、アクセス権設定を行うためのスクリプトデータであり、iPrintアプリ1302が生成して添付したものである。
スマートフォン6のユーザである印刷者が、スクリプトデータ1708をタッチすると、スマートフォン6のチャットアプリがスクリプトデータ1708を実行し、1701に示すURLのデータにリード権限及び印刷権限を付与する。ユーザが、テキストの入力エリアでテキストを入力し、1705のボタンをタッチすると入力したテキストが追加される。
例えば、スマートフォン6のユーザが1702をタッチして、印刷リクエストを送った後、処理を行った旨の内容を入力すると、1709のように表示エリアに追加して表示される。このように、チャットアプリ1305を利用することで、印刷者が行った内容をオンデマンドで共有できる。また、チャットアプリ1305は、音声会話の機能を持つ。ユーザが、音声会話ボタン1707をタッチすると、電話モジュール187のマイク及びスピーカを利用して音声での会話を行うことができる。したがって、印刷者は1709に例示するテキストではなく、音声で実行した結果を伝えることが可能である。
以上、本アクセス権設定又は印刷依頼処理では、スマートフォン5のユーザが指示をすれば、アクセス権のないデータに対して、チャットアプリ1305から、コピーを行いたい印刷物の印刷者へ、アクセス件の設定又は印刷依頼を行う。アクセス権の設定又は印刷依頼を受けたスマートフォン6のユーザである印刷者は、1タッチで前記データの印刷指示又はアクセス権の設定を行うことができる。前記印刷者が、印刷指示を行った場合、プリンタ3から前記印刷物のオリジナルデータである、アプリケーションデータからの印刷が行われることになり、結果としてiPrint処理が行われる。また、スマートフォン5のユーザは、スマートフォン6のユーザとオンデマンドで会話ができるため、アクセス件設定又は印刷依頼の結果をオンデマンドで確認することが可能である。
(チャットによる印刷又はデータ送信依頼処理)
ここで、S1415の印刷又はデータ送信依頼処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。図24のS1801−S1806の処理は、スマートフォン5のCPU181がプログラムを実行することによって実現される処理である。また、S1821−S1823の処理は、iPrintサーバ1のCPU111がプログラムを実行することによって実現される処理である。
iPrintアプリ1302は、アクセス権設定又は印刷依頼処理を開始すると、S1801で、タッチパネルLCD185に図25に例示する画面を表示する。図25の画面は、ユーザに対し、iPrintを実行しようとしたが、付加情報に含まれるURLのデータが存在しないため、原稿である印刷物の印刷者に対し、印刷又はデータの送信依頼を行うかを問い合わせる画面である。また、ユーザは、図25の画面で、印刷又はデータの送信依頼ではなく、写真画像からの印刷を行うか、又は何もせずに終了するかを選択することができる。
ユーザは、本画面の1561のボタンをタッチすることにより、前記印刷者に対し印刷又はデータの送信依頼を指示する。ユーザは1562ボタンをタッチすることで、写真画像からの印刷を行うことを指示する。また、ユーザは、ボタン1563をタッチすることにより、何もせずに終了することを指示する。図25の画面に表示される、印刷者の情報は、iPrintサーバ1から通知されるユーザ情報に含まれる。
S1802で、iPrintアプリ1302は、前記ユーザからの入力指示により処理を切り替える。iPrintアプリ1302は、ユーザが1561のボタンタッチすることにより、印刷者への依頼を指示した場合、S1804へ進み、1562のボタンをタッチすることにより写真画像からの印刷を指示した場合、S1803へ進む。また、iPrintアプリ1302は、ユーザが1563のボタンをタッチすることで、終了を指示した場合、iPrintアプリ1302の全ての処理を終了する。
S1803で、iPrintアプリ1302は、iPrintサーバ1へ写真画像の印刷依頼を通知する。
S1821で、前記写真画像の印刷依頼の通知を受けたiPrintサービス214は、写真画像の印刷を行う。写真画像の印刷処理で、iPrintサービス214は、写真画像補正部225を起動して、前記通知された写真画像に対し、印刷用の画像補正を行い、補正済みの画像と、通知された出力先であるプリンタ3と、を指定して、印刷実行部221へ印刷を依頼する。
補正済み画像の印刷依頼を受けた印刷実行部221は、画像印刷用のアプリケーション222とプリンタドライバ223とを起動して、PDLデータに変換し、指定のプリンタ3に対して送信することで、プリンタ3からの印刷を行う。
S1804で、iPrintアプリ1302は、iPrintサーバ1に対し印刷依頼情報の通知依頼を通知する。
S1822で、前記印刷情報の通知依頼を受けたiPrintサービス214は、写真画像補正部225を起動し、写真の画像の補正処理を行い、補正済み写真画像を生成する。
S1823で、iPrintサービス214は、スマートフォン5に対して、印刷依頼情報を通知する。ここで、印刷依頼情報には、プリンタ3を指定した、指定データ印刷サービス220の生成するWEBページのURL、S1423で抽出されたURL、S1822で生成された補正済み写真画像を含む。
S1805で、前記印刷依頼情報の通知を受けた、iPrintアプリ1302は、チャットアプリ1305を起動し、前記印刷者のログインしている機器のチャットアプリに対して接続を行う。チャットアプリ1305は、予め登録されているチャットサーバ7へ、iPrintサーバ1から通知されたユーザ情報に含まれる印刷者のユーザIDを通知することで、前記印刷者のログインしている機器のアドレスを取得する。本実施形態では、印刷者はスマートフォン6にログインしているものとする。チャットアプリ1305が、スマートフォン6に対して接続要求を行うと、スマートフォン6のチャットアプリが検知し、チャットの接続要求が来たことをLCD上に表示する。スマートフォン6のユーザである印刷者が接続要求に対して接続許可を行うと、スマートフォン5のチャットアプリ1305とスマートフォン6との接続が確立される。
S1806で、iPrintアプリ1302は、チャットアプリ1305に対して、前記印刷依頼情報を含む、印刷又はデータ送信依頼のメッセージを通知する。本処理により、チャットアプリ1305が表示する、タッチパネルLCD185上の画面に、前記印刷依頼メッセージが予め表示される。図26は、チャットアプリ1305が表示する画面の一例を示す図である。図26の表示例において、"YYY"のプレフィクスの内容は、ユーザが入力した内容ではなく、全てS1806でiPrintアプリ1302が通知した、印刷又はデータ送信刷依頼のメッセージである。メッセージ1721は、印刷又はアクセス件設定を依頼するデータのURLである。メッセージ1722は、図3に例示する、指定データ印刷サービス220の印刷用WEBページのURLであり、印刷先の印刷装置としてプリンタ3を指定している。1723は、補正済み写真画像であり、アクセス権設定又は印刷依頼を受けた印刷者は、メッセージ1721のデータを開くことなく、メッセージ1721がどのようなデータであるか視認することが可能である。なお、1721、1722、及び1723は全て前記印刷依頼情報に含まれる情報である。スマートフォン6のユーザである印刷者が、1702のURLをタッチすると、スマートフォン6のチャットアプリがWebブラウザを起動して、図3に例示する、指定データ印刷サービス220の印刷データ指定WEBページを開く。前記印刷者が、前記印刷データ指定WEBページで、前記印刷者の保持する補正済み写真画像1723で指定されたデータに該当するデータを選択して印刷ボタンをタッチすることで、指定データ印刷サービス220は、設定されたデータの印刷処理を行う。また、前記印刷者が1706をタッチして、前記印刷者の保持する1723で指定されたデータに該当するデータをチャットアプリ上に添付すると、1728のように添付ファイルとしてエリアに添付される。スマートフォン5のユーザは添付データである1708をタッチすることでデータを取得することができる。
スマートフォン6のユーザである印刷者は、データの印刷指示又は添付による送信を行った後、テキスト入力や音声会話で、スマートフォン5のユーザに伝えることができる。
以上、本印刷又はデータ送信依頼処理では、スマートフォン5のユーザが指示をすれば、削除等で付加情報に指定されたファイルパスに存在しないデータについて、印刷物の印刷者へ、印刷又はデータ送信依頼を行う。印刷依頼を受けた前記印刷者は、チャットアプリから開くことのできる、指定データ印刷サービス220上の画面で、依頼を受けたデータに対応するデータを指定することで、印刷装置の指定等の余計な処理を行うことなく印刷依頼に対応できる。前記印刷者が、印刷指示を行った場合、プリンタ3から前記印刷物のオリジナルデータである、アプリケーションデータからの印刷が行われることになり、結果としてiPrint処理が行われる。また、前記印刷者データの送信を行った場合には、スマートフォン5のユーザは、スマートフォン上でデータの閲覧を行うことが可能となる。
また、スマートフォン5のユーザは、スマートフォン6のユーザとオンデマンドで会話ができるため、印刷又はデータ送信依頼の結果をオンデマンドで確認することが可能である。
(サーバ切り替え処理)
ここで、S1416のiPrintサーバ切り替え処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。図27のS1921の処理は、iPrintサーバ1のCPU111がプログラムを実行することによって実現される処理であり、S1901−S1905の処理は、スマートフォン5のCPU181がプログラムを実行することによって実現される処理である。
iPrintアプリ1302は、アクセス権設定又は印刷依頼処理を開始すると、S1901で、タッチパネルLCD185に図28に例示する画面を表示する。図28の画面は、ユーザに対し、iPrintを実行しようとしたが、付加情報に含まれるURLのホストにアクセスできないため、他のiPrintサーバに切り替えるかを問い合わせる画面である。
また、ユーザは、図28の画面で、iPrintサーバの切り替えではなく、写真画像からの印刷を行うか、又は何もせずに終了するかを選択することができる。
ユーザは、本画面のボタン1581をタッチすることにより、iPrintサーバの切り替えを指示する。また、ユーザはボタン1582をタッチすることで、写真画像からの印刷を行うことを指示する。また、ユーザはボタン1583をタッチすることにより、何もせずに終了することを指示する。
S1902で、iPrintアプリ1302は、前記ユーザからの入力指示により処理を切り替える。iPrintアプリ1302は、ユーザが1581のボタンタッチすることにより、サーバの切り替えを指示した場合、S1904へ進み、1582のボタンをタッチすることにより写真画像からの印刷を指示した場合、S1903へ進む。また、iPrintアプリ1302は、ユーザが1583のボタンをタッチすることで、終了を指示した場合、iPrintアプリ1302の全ての処理を終了する。
S1903で、iPrintアプリ1302は、iPrintサーバ1へ写真画像の印刷依頼を通知する。
S1921で、前記写真画像の印刷依頼の通知を受けたiPrintサービス214は、写真画像の印刷を行う。写真画像の印刷処理で、iPrintサービス214は、写真画像補正部225を起動して、前記通知された写真画像に対し、印刷用の画像補正を行い、補正済みの画像と、通知された出力先であるプリンタ3と、を指定して、印刷実行部221へ印刷を依頼する。
補正済み画像の印刷依頼を受けた印刷実行部221は、画像印刷用のアプリケーション222とプリンタドライバ223とを起動して、PDLデータに変換し、指定のプリンタ3に対して送信することで、プリンタ3からの印刷を行う。
S1904で、iPrintアプリ1302は、タッチパネルLCD185上のLCDに図29に例示する、iPrintサーバの切り替え画面を表示する。ユーザは、本画面にて、iPrintサーバの切り替えを行う。ユーザが、図29の1591のボタンをクリックして、iPrintサーバの設定を指示すると、iPrintアプリ1302は、S1905へ進む。
S1905で、iPrintアプリ1302は、S1904でユーザの設定した、iPrintサーバのiPrintサービスに対して、S1404と同等のSOAPメッセージを生成し、iPrint処理を依頼して、終了する。
以上、本サーバ切り替え処理では、印刷物の付加情報に含まれるURLのホストに、予め指定のiPrintサーバ1からアクセスできない場合、他のiPrintサーバからならアクセスできる可能性を考慮し、iPrintサーバの切り替えを可能とする。iPrintサーバの切り替えを行った場合、切り替えたiPrintサーバにiPrint処理を依頼することにより、iPrint処理が実行される。
(実施形態2の効果)
以上、実施形態2によれば、印刷物から抽出した付加情報のデータ(オリジナルデータ)にアクセスできない場合、アクセスできない要因に応じて、処理を行うことにより、スキャン画像からの印刷ではなくオリジナルデータから印刷できる場合が増加する。
また、アクセスできない要因に応じて、印刷物の印刷者に各種依頼を行う場合でも、印刷者の行う作業は、1クリックや2クリックでよく作業負荷を与えることはない。
また、印刷者への依頼を、双方でオンデマンド通信可能なチャットツールを利用することにより、依頼を行ったユーザは依頼に対する結果をオンデマンドで確認できる。
また、写真画像からの印刷が行われる場合、事前にユーザに対する確認が行われるため、ユーザが画質の劣化した印刷出力を拒否することが可能であり、不要な印刷出力を低減することができる。
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
以上、上述した各実施形態によれば、ワークプレースフリー環境であってもオリジナルの電子データからの印刷出力を可能とすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。

Claims (11)

  1. オリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて、前記電子データへのアクセスの可否を判定する判定手段と、
    前記判定手段で前記電子データへのアクセスができないと判定された場合、アクセスができない要因を特定する特定手段と、
    前記アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定手段で特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行手段と、
    を有することを特徴とするサーバ装置。
  2. 前記複数の対応処理のうちの1つは、前記電子データのアクセス権設定依頼であり、
    前記特定手段で特定された要因が「権限なし」である場合、前記実行手段は、前記電子データのアクセス権設定依頼を、ネットワークを介して通信可能な画像処理装置に行うことを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  3. 前記複数の対応処理のうちの1つは、前記電子データの印刷依頼であり、
    前記特定手段で特定された要因が「電子データなし」である場合、前記実行手段は、前記電子データの印刷依頼を、ネットワークを介して通信可能な画像処理装置に行うことを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  4. 前記複数の対応処理のうちの1つは、サーバ装置の切り替え依頼であり、
    前記特定手段で特定された要因が「他サーバ装置」である場合、前記実行手段は、サーバ装置の切り替え依頼を、ネットワークを介して通信可能な画像処理装置に行うことを特徴とする請求項1記載のサーバ装置。
  5. 前記判定手段で前記電子データへのアクセスができると判定された場合、前記オリジナルの電子データの印刷処理を制御する制御手段を更に有する請求項1乃至4何れか1項記載のサーバ装置。
  6. ネットワークを介して通信可能なサーバ装置よりオリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて判定された前記電子データへのアクセスの可否の判定結果を受け取る受取手段と、
    前記受取手段で受け取られた前記判定結果に基づき、前記電子データへのアクセスができない場合、アクセスができない要因を特定する特定手段と、
    前記アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定手段で特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行手段と、
    を有することを特徴とする端末装置。
  7. 前記受取手段で受け取られた前記判定結果に基づき、前記電子データへのアクセスができる場合、前記オリジナルの電子データの印刷処理の制御を前記サーバ装置に依頼する依頼手段を更に有する請求項6記載の端末装置。
  8. サーバ装置が実行する情報処理方法であって、
    オリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて、前記電子データへのアクセスの可否を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記電子データへのアクセスができないと判定された場合、アクセスができない要因を特定する特定ステップと、
    前記アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定ステップで特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  9. 端末装置が実行する情報処理方法であって、
    ネットワークを介して通信可能なサーバ装置よりオリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて判定された前記電子データへのアクセスの可否の判定結果を受け取る受取ステップと、
    前記受取ステップで受け取られた前記判定結果に基づき、前記電子データへのアクセスができない場合、アクセスができない要因を特定する特定ステップと、
    前記アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定ステップで特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行ステップと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  10. コンピュータに、
    オリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて、前記電子データへのアクセスの可否を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップで前記電子データへのアクセスができないと判定された場合、アクセスができない要因を特定する特定ステップと、
    前記アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定ステップで特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
  11. コンピュータに、
    ネットワークを介して通信可能なサーバ装置よりオリジナルの電子データへのポインタを含む付加情報に基づいて判定された前記電子データへのアクセスの可否の判定結果を受け取る受取ステップと、
    前記受取ステップで受け取られた前記判定結果に基づき、前記電子データへのアクセスができない場合、アクセスができない要因を特定する特定ステップと、
    前記アクセスができないことに対する複数の対応処理のうち、前記特定ステップで特定された要因に応じた対応処理に切り替えて実行する実行ステップと、
    を実行させるためのプログラム。
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