JP2014001861A - 冷蔵倉庫の省電力運転方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の冷却室を有する冷蔵倉庫において、省電力化を可能にすると共に、昼間の電力ピーク時に、各冷却室の設定温度を超えることなく、冷凍機を休止可能にする。
【解決手段】電力消費量が少ない夜間の時間帯に複数の冷却室24a〜cを、昼間の設定温度より低い第2の設定温度まで冷却する。昼間の電力消費量がピークとなる時間帯に冷凍機26の運転を停止すると共に、冷却室14a〜cの温度を監視し、昼間の設定温度を超えた冷却室14a(高負荷型冷却室)の空気冷却器44aに、他の冷却室14b、14c(保管型冷却室)の空気冷却器44b、44cで冷却液化したCO2ブライン液を供給し、冷却室44aの温度を昼間の設定温度に戻す。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の冷却室を有する冷蔵倉庫に好適な冷蔵倉庫及びその省電力運転方法に関する。
地球環境保全の観点から、自然冷媒を用いた冷凍装置が見直されている。自然冷媒のうち、NH3はオゾン破壊係数がゼロで、地球温暖化係数がほぼゼロであり、かつ冷媒としての性能が優れている。しかし、NH3は人体に毒性があるので、NH3を1次冷媒として用い、同じく自然冷媒であり、比較的安全で、熱を運ぶ媒体として優れた特徴をもつCO2を2次冷媒として用いた冷凍機が広く採用されている。特許文献1及び特許文献2には、かかる冷凍装置をショーケースの冷却や室内の空調等に用いたことが開示されている。
冷蔵倉庫にもかかる冷凍装置が用いられているが、冷蔵倉庫の経費の多くは、冷凍機を運転するために費やす電力料金である。そのため、省電力化を図ることでコストダウンを達成できる。また、夏場の電力消費量がピークとなる時間帯に電力供給不足を起こすおそれがあり、冷蔵倉庫の分野でも省電力化が求められている。そのため、現状では機器の効率向上や、こまめな運転管理などを行って省電力化に努めている。
NH3を1次冷媒とする冷凍装置によって冷却液化されたCO2ブラインは、一旦液溜器に貯留された後、導管を介して冷蔵倉庫に送られる。CO2ブライン液は、冷蔵倉庫に設けられた空気冷却器に供給され、空気冷却器で室内の空気を冷却する。そこで、一部がガス化し、導管を介して液溜器に戻る。複数の冷却室を有する冷蔵倉庫では、各冷却室の空気温度を検知し、設定温度を超えそうになったら、空気冷却器を稼働させ、室内空気を冷却する。この時、CO2配管系の圧力が上昇し設定値を超えたら、冷凍機を運転してCO2ブラインを冷却するようにしている。
一方、夏場での省電力化の一環として、夜間に各冷却室を十分冷却しておき、荷物や建物による蓄熱効果を利用して、電力ピークとなる昼間には冷凍機を休止させる工夫も行われている。
特開2002−243350号公報 特開2011−196607号公報
しかし、このような方法は、昼間に荷物の出し入れが少ない保管型の冷蔵倉庫では有効な方法であるが、安全幅をみて、夜間に必要以上に冷却してしまい、省エネにならない場合がある。また、逆に昼間の負荷が大きくなって、冷却室の許容温度を超えてしまう場合がある。特に、最近増加してきている物流型冷蔵倉庫では、荷物の出し入れが激しいために、このような不具合いが起こりやすい傾向にある。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、物流型冷蔵倉庫のように、被保冷品の出し入れが激しく、昼間の冷却負荷が大きい高負荷型冷却室を有する冷蔵倉庫においても、省電力化を達成でき、かつ昼間の電力ピーク時に、冷却室の設定温度を超えることなく、冷凍機を休止可能にすることを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の冷蔵倉庫の省電力運転方法は、被保冷品の出し入れが多い高負荷型冷却室と被保冷品の出し入れが少ない保管型冷却室とを含む複数の冷却室を有する冷蔵倉庫の省電力運転方法において、冷凍サイクルを構成する冷凍機でCO2ブライン液を製造する第1工程と、CO2ブライン液を各冷却室に夫々設けられた空気冷却器に供給して各冷却室を第1の設定温度に冷却する第2工程と、電力消費量がピークとなる時間帯以外の時間帯に前記冷凍機を運転し、第1の設定温度より低く、CO2ブラインを液化可能な第2の設定温度に各冷却室を冷却する第3工程と、電力消費量がピークとなる時間帯を含む時間帯に冷凍機の運転を停止し、第1の設定温度より高温となった高負荷型冷却室の空気冷却器に、保管型冷却室で冷却液化したCO2ブライン液を供給し、高負荷型冷却室の温度を第1の設定温度に戻す第4工程とからなるものである。
本発明は、高負荷型冷却室及び保管型冷却室を含む複数の冷却室を有する冷蔵倉庫を対象とする。夜間など、電力消費量がピークとなる時間帯以外の時間帯に、例えば、夜間等の電力消費量が少ない時間帯に冷凍機を運転し、冷却室の通常の冷却温度である第1の設定温度より低く、CO2ブラインを液化可能な第2の設定温度となるように冷却室を冷却しておく。そして、昼間の電力消費量がピークとなる時間帯を含む時間帯に、冷凍機の運転を停止する。この間、高負荷型冷却室が第1の設定温度より高温となったときは、保管型冷却室の空気冷却器にCO2ブラインを供給し、保管型冷却室の蓄熱効果によって、CO2ブラインを冷却液化する。この冷却液化したCO2ブライン液を高負荷型冷却室に供給して冷却し、高負荷型冷却室を第1の設定温度に戻すようにする。
これによって、冷凍機を停止した時でも、温度が上昇し易い高負荷型冷却室を含め、各冷却室を第1の設定温度に保持できる。また、保管型冷蔵倉庫の蓄熱効果を利用して高負荷型冷却室を冷却すると共に、第2の設定温度を冷やしすぎとならない温度に設定しているので、省電力化を達成できる。これによって、高負荷型冷却室を有する冷蔵倉庫においても、省電力化を可能にしながら、昼間の電力ピーク時に、冷凍機の運転を停止しながら、冷却室を第1の設定温度に保持できる。
また、前記本発明方法の実施に直接使用可能な本発明の冷蔵倉庫は、被保冷品の出し入れが多い高負荷型冷却室と被保冷品の出し入れが少ない保管型冷却室とを含む複数の冷却室を有する冷蔵倉庫において、冷凍サイクルを構成する冷凍機と、該冷凍機で冷却されたCO2ブライン液を貯留するCO2液溜器と、各冷却室に夫々設けられた空気冷却器と、CO2液溜器から各空気冷却器にCO2ブライン液を供給するCO2循環路と、CO2液溜器から空気冷却器にCO2ブライン液を供給するCO2循環路の往路に設けられた液ポンプと、各冷却室に夫々設けられた温度センサと、CO2循環路から分岐し、保管型冷却室で冷却液化したCO2ブライン液を高負荷型冷却室に供給するCO2ブライン液供給路とを備えている。
本発明の冷蔵倉庫では、通常の冷却温度である第1の設定温度より低く、CO2ブラインを液化可能な第2の設定温度を設定し、電力消費量がピークとなる時間帯以外の時間帯に、例えば、夜間等の電力消費量が少ない時間帯に冷凍機を運転し、複数の冷却室を第2の設定温度まで冷却する。そして、昼間の電力消費量がピークとなる時間帯には、冷凍機の運転を停止し、この間、高負荷型冷却室が第1の設定温度を超えたら、他の保管型冷却室の蓄熱効果によって冷却液化したCO2ブラインを高負荷型冷却室に供給する。これによって、高負荷型冷却室を冷却し、第1の設定温度に戻す。そのため、冷凍機を停止した時でも、すべての冷却室を第1の設定温度に保持できる。
このように、保管型冷蔵倉庫の蓄熱効果を利用すると共に、第2の設定温度を冷やしすぎが起らない温度に設定しているので、省電力化を達成できる。従って、高負荷型冷却室を有する冷蔵倉庫においても、省電力化を可能にしながら、昼間の電力ピーク時に、冷凍機の運転を停止しながら、冷却室を第1の設定温度に保持できる。
本発明において、高負荷型冷却室は保管型冷却室より下層の階にあり、CO2液溜器は各冷却室より下方に配置され、CO2ブライン液供給路は、保管型冷却室の空気冷却器のCO2流れ方向上流側部位でCO2循環路の往路から分岐し、CO2液溜器に接続されているとよい。これによって、保管型冷却室の蓄熱効果によって冷却液化したCO2ブライン液を重力によりCO2液溜器に自然流下させ、その後、CO2液溜器に流下したCO2ブライン液を液ポンプで高負荷型冷却室に送ることができる。そのため、CO2ブライン液を高負荷型冷却室に送るときだけ液ポンプを稼働させればよく、液ポンプの動力を節減できる。
本発明において、高負荷型冷却室は他の冷却室より下層の階にあり、CO2液溜器は各冷却室より下方に配置され、CO2ブライン液供給路は、保管型冷却室の空気冷却器のCO2流れ方向上流側部位でCO2循環路の往路から分岐し、高負荷型冷却室の空気冷却器のCO2流れ方向上流側部位でCO2循環路の往路に接続しているとよい。これによって、保管型冷却室の蓄熱効果によって冷却液化したCO2ブライン液を重力により高負荷型冷却室に自然流入させ、また、高負荷型冷却室でガス化したCO2ブラインは、サーモサイフォン効果の原理でCO2循環路の復路を通って保管型冷却室へ戻すことができる。そのため、液ポンプを稼働させる必要がなく、液ポンプの動力を節減できる。
本発明によれば、物流型冷蔵倉庫のように、高負荷型冷却室と保管型冷却室を有する冷蔵倉庫においても、省電力化を達成できると共に、昼間の電力ピーク時に、冷凍機の運転を停止しながら、冷却室を設定された冷却温度に保持できる。
本発明方法の一実施形態に係る冷蔵倉庫の全体構成図である。 本発明の冷蔵倉庫の第1実施形態に係る冷蔵倉庫の全体構成図である。 前記第1実施形態に係る冷蔵倉庫の制御系のブロック線図である。 本発明の冷蔵倉庫の第2実施形態に係る冷蔵倉庫の全体構成図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明方法の一実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1において、地面GLより上方に3階建ての冷蔵倉庫10が設けられ、冷蔵倉庫10の右隣りに半地下室12が設けられている。冷蔵倉庫10の各階には、1階から順に冷却室14a、14b及び14cが設けられ、各冷却室の左隣りに荷捌き室16a、16b及び16cが設けられている。荷捌き室16a〜cにはエレベータ18が設けられ、冷却室14a又は14bへの被保冷品24の搬出入は、エレベータ18を使って行うことができる。
1階の荷捌き室16aには、搬出入戸口(ドック)が設けられ、輸送車22の荷台後部が該搬出入戸口に挿入され、被保冷品24の搬出入が行われる。荷捌き室16aには該搬出入戸口を覆うドックシェルタ20が設けられ、荷捌き室16aの空調空気が外部へ逃げたり、外気、雨風、湿気、塵、害虫等が荷捌き室16aに侵入するのを、ドックシェルタ20で防止している。
半地下室12の内部に、アンモニア冷凍機26が設けられている。NH3が循環する1次冷媒回路28と、1次冷媒回路28に設けられた圧縮機30、凝縮器32、膨張弁34及び蒸発器36とで構成されている。に半地下室12の内部にCO2液溜器38が設けられている。CO2液溜器38と蒸発器36との間にCO2循環路40が設けられている。CO2液溜器38からCO2循環路40を経て蒸発器36に入ったガス状のCO2ブラインは、蒸発器36で冷却され液状となってCO2液溜器38に戻る。CO2液溜器38には、内部圧力を検出する圧力センサ42が設けられている。圧力センサ42の検出値は後述する制御装置60に送られる。
冷却室14a〜cには、夫々1個又は複数の空気冷却器44a〜cが設けられている。空気冷却器44a〜cとCO2液溜器38との間は、CO2循環路50及び分岐路52a、52bで接続されている。CO2液溜器38からCO2循環路50及び分岐路52a、52bを通ってCO2ブライン液が空気冷却器44a〜cに送られる。CO2循環路50の往路50aには液ポンプ51が設けられている。各冷却室に複数の冷却室が設けられる場合、各冷却室はCO2循環路50に対して並列に配置される。
空気冷却器44aを挟んで分岐路52aの上流側部位には開閉弁54aが設けられ、下流側部位には開閉弁56aが設けられている。また、空気冷却器44bを挟んで分岐路52bの上流側部位には開閉弁54bが設けられ、下流側部位には開閉弁56bが設けられている。また、空気冷却器44cを挟んでCO2循環路50の上流側部位に開閉弁54cが設けられ、下流側部位には開閉弁56cが設けられている。
空気冷却器44a〜cには夫々ファン46a〜cが設けられ、ファン46a〜cによって空気冷却器44a〜cの内部に空気流aを形成し、CO2ブライン液と室内空気との熱伝達効率を向上できる。冷却室14a〜cには夫々温度センサ58a〜cが設けられ、温度センサ58a〜cの検出値は制御装置60(図2参照)に送られる。
図2に本実施形態の制御系を示す。図2において、制御装置60には圧力センサ42及び温度センサ58a〜cの検出値が入力される。制御装置60は、これらの検出値に基づいて、圧縮機30の駆動装置30a、液ポンプ51、ファン46a〜cの駆動装置48a〜c及び開閉弁54a〜c、56a〜cの動作を制御する。通常運転時には、開閉弁54a〜c及び56a〜cを開放し、アンモニア冷凍機26、液ポンプ51及びファン46a〜cを稼働し、CO2液溜器38からCO2液溜器38を空気冷却器44a〜cに送って、冷却室を冷却する。
かかる構成において、1階に設けられた冷却室14aが被保冷品24の出し入れが激しく、昼間の冷却負荷が大きい高負荷型冷却室であり、冷却室14b及び14cが比較的被保冷品24の出し入れが少ない保管型の冷却室である。CO2液溜器38のCO2の温度は−32℃に、圧力は12.3MPaに設定されている。昼間など冷却室14a〜cの通常の設定温度を−25℃に設定し、冷却室14a〜cがこの温度となるように冷凍機26、液ポンプ51及びファン46a〜c等を運転する。
夜間等の電力消費量が少ない時間帯には、冷却室14a〜cを前記設定温度より低い温度であり、前記圧力下でCO2が液化可能な温度である−28℃に設定し、制御装置60によって、冷却室14a〜cがこの温度になるようにアンモニア冷凍機26の運転を制御する。また、CO2液溜器38のCO2の圧力が設定値を超えたら、アンモニア冷凍機26の運転を制御してCO2ブラインを冷却し、液化してCO2の圧力を低下させる。
昼間の電力消費量がピークとなる時間帯でアンモニア冷凍機26を停止する。アンモニア冷凍機26が停止している間、冷却室14aの被保冷品24の出し入れ等によって冷却負荷が大きくなり、冷却室14aの室内温度が「−25℃+ΔT(例えば1℃)」より高くなったとき、冷却室14a〜cのファン46a〜c及び液ポンプ51を同時に運転する。冷却室14b及び14cでは、夜間の運転により−28℃まで冷やし込みがなされており、空気冷却器44b及び44cを循環するCO2液は、冷却室14b及び14cの冷気で冷却され液化する。
冷却室14aでは、空気冷却器44aを循環するCO2ブライン液は一部蒸発ガス化した気液混合状態となる。冷却室14b及び14cの冷気で冷却されたCO2ブライン液と、冷却室14aで室内空気と熱交換し、一部蒸発ガス化した気液混合状態のCO2ブラインは、CO2循環路の復路50b及びCO2液溜器38で合流し混合され、冷却室14aで一部蒸発したCO2ガスは液化する。液化したCO2ブラインは、CO2循環路50及びCO2液溜器38を介して冷却室14aの空気冷却器44aに供給される。このCO2ブライン液によって冷却室14aが冷却される。これによって、冷却室14aを通常の設定温度−25℃に戻すことができる。
そのため、アンモニア冷凍機26を停止した時でも、被保冷品24の出し入れが多い冷却室14aを含め、各冷却室を通常の設定温度である−25℃に保持できる。このように、比較的被保冷品24の出入りが少ない保管型冷蔵倉庫14b及び14cの蓄熱効果を利用して冷却室14aを冷却すると共に、夜間の運転では、冷やしすぎが起らない設定温度である−28℃になるようにアンモニア冷凍機26を運転するので、省電力化を達成できる。
(実施形態2)
次に、本発明装置の第1実施形態を図3に基づいて説明する。本実施形態では、前記実施形態の構成に加えて、一端が開閉弁54cと空気冷却器44c間のCO2循環路50に接続され、他端がCO2液溜器38の上部に接続されたCO2ブライン液供給路62が設けられている。また、一端が開閉弁54bと冷却室14b間の分岐路52bに接続され、他端がCO2ブライン液供給路62に接続されたCO2ブライン液供給路64が設けられている。CO2ブライン液供給路62には開閉弁66cが設けられ、CO2ブライン液供給路64には開閉弁66bが設けられている。開閉弁66b及び66cの動作は制御装置60によって制御される。その他の構成及び設定温度等の運転条件は前記実施形態と同一である。
本実施形態では、昼間の電力ピーク時にアンモニア冷凍機26を停止し、冷却室14aが「−25℃+ΔT(例えば1℃)」より高くなったとき、開閉弁54b及び54cを閉じ、開閉弁66b及び66cを含むその他の開閉弁を開放する。そして、冷却室14a〜cのファン46a〜c及び液ポンプ51を同時に運転する。冷却室14b及び14cは、夜間の運転により、空気冷却器44b及び44cを循環するCO2を液化するのに十分な冷やし込みがなされている。この時、冷却室14aの空気冷却器44aで室内空気と熱交換し、蒸発ガス化したCO2ガス及びCO2液溜器38のガス状のCO2ブラインは、CO2循環路50の復路50bを自然上昇し、空気冷却器44b及び44cに達して冷却され液化される。
空気冷却器44b及び44cで液化したCO2ブラインは、CO2ブライン液供給路62及び64を重力により流下し、CO2液溜器38に流入する。CO2液溜器38に流入したCO2ブライン液は、液ポンプ51によって開閉弁54aを経由し、空気冷却器44aに供給される。このCO2ブライン液で冷却室14aが冷却され、冷却室14aの温度が設定温度の−25℃に戻る。
本実施形態によれば、図1及び図2に示す実施形態が得られる作用効果に加えて、液ポンプ51はCO2ブライン液を空気冷却器44aに送るだけのために運転すればよい。そのため、液ポンプ51の動力を節減できる。
(実施形態3)
次に、本発明装置の第2実施形態を図4に基づいて説明する。本実施形態は、一端が開閉弁54cと空気冷却器44c間のCO2循環路50に接続され、他端が開閉弁54aと空気冷却器44a間の分岐路52aに接続されたCO2ブライン液供給路68が設けられている。CO2ブライン液供給路68には、空気冷却器44cに近い部位に開閉弁70が設けられ、空気冷却器44aに近い部位に開閉弁72が設けられている。開閉弁70及び72の開閉動作は制御装置60で制御される。その他の構成及び設定温度等の運転条件は図1及び図2に示す実施形態と同一である。
本実施形態では、昼間など冷却室14a〜cの通常の設定温度を−25℃に設定し、冷却室14a〜cがこの温度となるように冷凍機26、液ポンプ51及びファン46a〜c等を運転する。そして、夜間等の電力消費量が少ない時間帯には、冷却室14a〜cを前記設定温度より低い温度であり、前記圧力下でCO2が液化可能な温度である−28℃に設定し、制御装置60によって、冷却室14a〜cがこの温度になるようにアンモニア冷凍機26の運転を制御する。
昼間の電力ピーク時にアンモニア冷凍機26を停止し、冷却室14aが「−25℃+ΔT(例えば1℃)」より高くなったとき、開閉弁54a、56b及び54cを閉じ、開閉弁70及び72を含む他の開閉弁を開放する。そして、冷却室14a及び14cのファン46a及び46cを運転する。冷却室14cは、夜間の運転により、空気冷却器44cを循環するCO2を液化するのに十分冷却されている。この時、冷却室14aを冷却してガス化したCO2ブラインは、開閉弁56a、復路50b及び開閉弁56cを通って空気冷却器44cに流入し、空気冷却器44cで冷却され液化する。
液化したCO2ブラインはCO2ブライン液供給路68を重力により自然流下し、空気冷却器44aに流入する。冷却室14aで室内空気と熱交換しガス化したCO2ブラインは、サーモサイフォン効果の原理で、開閉弁56a、復路50b、開閉弁56c及び空気冷却器44cに上昇する。空気冷却器44cに達したガス状のCO2ブラインは空気冷却器44cで再び冷却され液化する。CO2ブライン液が空気冷却器44aに供給されたことで冷却室14aが冷却され、冷却室14aの温度が設定温度である−25℃に戻る。
本実施形態によれば、図1及び図2の実施形態が得られる作用効果に加えて、サイフォンの原理で空気冷却器44aに供給されるCO2ブラインが自然循環するので、液ポンプ51の稼働が不要になり、液ポンプ51の駆動に要する電力を削減できる。なお、本実施形態では、冷却室14aの温度が設定温度を超えた時、空気冷却器44cのみからCO2ブライン液を空気冷却器44aに供給するようにしているが、空気冷却器44cとCO2ブライン液供給路68とを接続するCO2ブライン液供給路を設け、空気冷却器44bからもCO2ブライン液を供給するようにしてもよい。
なお、前記実施形態は、いずれもNH3を冷媒とする冷凍機を用いているが、本発明はNH3以外の冷媒を使用した冷凍機を用いることができる。
本発明によれば、高負荷型冷却室及び保管型冷却室を含む複数の冷却室を有する冷蔵倉庫において、電力消費量がピークとなる時間帯及びその他の時間帯を含め、省電力化を実現できる。
10 冷蔵倉庫
12 半地下室
14a 冷却室(高負荷型冷却室)
14b、14c 冷却室(保管型冷却室)
16a〜c 荷捌き室
18 エレベータ
20 ドックシェルタ
22 輸送車
24 被保冷品
26 アンモニア冷凍機
28 1次冷媒回路
30 圧縮機
30a 駆動装置
32 凝縮器
34 膨張弁
36 蒸発器
38 CO2液溜器
40 CO2循環路
42 圧力センサ
44a〜c 空気冷却器
46a〜c ファン
48a〜c 駆動装置
50 CO2循環路
50a 往路
50b 復路
51 液ポンプ
52a、52b 分岐路
54a〜c、56a〜c、66b、66c、70,72 開閉弁
58a〜c 温度センサ
60 制御装置
62,64,68 CO2ブライン液供給路
GL 地面
a 空気流

Claims (4)

  1. 被保冷品の出し入れが多い高負荷型冷却室と被保冷品の出し入れが少ない保管型冷却室とを含む複数の冷却室を有する冷蔵倉庫の省電力運転方法において、
    冷凍サイクルを構成する冷凍機でCO2ブライン液を製造する第1工程と、
    該CO2ブライン液を各冷却室に夫々設けられた空気冷却器に供給して各冷却室を第1の設定温度に冷却する第2工程と、
    電力消費量がピークとなる時間帯以外の時間帯に前記冷凍機を運転し、第1の設定温度より低く、CO2ブラインを液化可能な第2の設定温度に各冷却室を冷却する第3工程と、
    電力消費量がピークとなる時間帯を含む時間帯に前記冷凍機の運転を停止し、第1の設定温度より高温となった前記高負荷型冷却室の空気冷却器に、前記保管型冷却室で冷却液化したCO2ブライン液を供給し、該高負荷型冷却室の温度を第1の設定温度に戻す第4工程とからなることを特徴とする冷蔵倉庫の省電力運転方法。
  2. 被保冷品の出し入れが多い高負荷型冷却室と被保冷品の出し入れが少ない保管型冷却室とを含む複数の冷却室を有する冷蔵倉庫において、
    冷凍サイクルを構成する冷凍機と、
    該冷凍機で冷却されたCO2ブライン液を貯留するCO2液溜器と、
    各冷却室に夫々設けられた空気冷却器と、
    前記CO2液溜器から前記空気冷却器にCO2ブライン液を供給するCO2循環路と、
    前記CO2液溜器から前記空気冷却器にCO2ブライン液を供給する前記CO2循環路の往路に設けられた液ポンプと、
    各冷却室に夫々設けられた温度センサと、
    前記CO2循環路から分岐し、前記保管型冷却室で冷却液化したCO2ブライン液を前記高負荷型冷却室に供給するCO2ブライン液供給路とを備えていることを特徴とする冷蔵倉庫。
  3. 前記高負荷型冷却室は前記保管型冷却室より下層の階にあり、前記CO2液溜器は各冷却室より下方に配置され、
    前記CO2ブライン液供給路は、前記保管型冷却室の空気冷却器のCO2流れ方向上流側部位で前記CO2循環路の往路から分岐し、前記CO2液溜器に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵倉庫。
  4. 前記高負荷型冷却室は前記保管型冷却室より下層の階にあり、前記CO2液溜器は各冷却室より下方に配置され、
    前記CO2ブライン液供給路は、前記保管型冷却室の空気冷却器のCO2流れ方向上流側部位で前記CO2循環路の往路から分岐し、前記高負荷型冷却室の空気冷却器のCO2流れ方向上流側部位で前記CO2循環路の往路に接続していることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵倉庫。
JP2012135324A 2012-06-15 2012-06-15 冷蔵倉庫の省電力運転方法及び装置 Active JP5912891B2 (ja)

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