JP2014001834A - 車両のニュートラル制御装置 - Google Patents

車両のニュートラル制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014001834A
JP2014001834A JP2012138779A JP2012138779A JP2014001834A JP 2014001834 A JP2014001834 A JP 2014001834A JP 2012138779 A JP2012138779 A JP 2012138779A JP 2012138779 A JP2012138779 A JP 2012138779A JP 2014001834 A JP2014001834 A JP 2014001834A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
torque
control
neutral control
feedback control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012138779A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5999993B2 (ja
Inventor
Shota Hamane
将太 濱根
Akira Mochizuki
亮 望月
Masafumi Kasahara
誠史 笠原
Toshiaki Noda
俊明 野田
Hiroyasu Tanaka
寛康 田中
Satoshi Ishii
智 石井
Kotaro Tagami
幸太郎 田上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd, JATCO Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2012138779A priority Critical patent/JP5999993B2/ja
Publication of JP2014001834A publication Critical patent/JP2014001834A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5999993B2 publication Critical patent/JP5999993B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Abstract

【課題】発進クラッチトルクが変化する走行状態では発進クラッチの締結力フィードバック制御を禁止して、制御の発散による問題が起きないようにする。
【解決手段】S11において、当該条件の成立に呼応し、ニュートラル制御を開始させ、S12において車速VSPを基に、発進クラッチトルクが変化する走行状態か否かをチェックする。S12で停車状態と判定する場合、S13において発進クラッチの締結力を、トルクコンバータ入出力回転差が停車時の目標回転差となるようフィードバック制御し、耐外乱性に優れたフィードバック制御による停車時ニュートラル制御を遂行する。S12で発進クラッチトルクが変化する走行状態と判定する場合、S14においてフィードバック制御によらないニュートラル制御を遂行する。よって、走行中にフィードバック制御が行われることがなく、発進クラッチトルク変化による制御の発散を防止可能である。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両走行中、所定条件が成立するとき車両駆動系を、当該駆動系中におけるトルクコンバータの入出力回転差が所定回転差となるよう行う摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御により、動力伝達が制限されたニュートラル状態となす、車両のニュートラル制御装置に関するものである。
車両のニュートラル制御装置としては従来、例えば特許文献1に記載のようなものが知られている。
このニュートラル制御装置は、走行中のものではなく、停車中におけるクリープトルク制御を旨とするものであるが、停車時ニュートラル制御条件が成立したとき、車輪駆動系を、当該駆動系中におけるトルクコンバータの入出力回転差が所定回転差となるよう行う発進クラッチの締結力フィードバック制御により、動力伝達が制限されらニュートラル状態となす(停車時ニュートラル制御を行う)というものである。
特許第3606157号明細書
ところでニュートラル制御は、停車中だけでなく走行中でも、例えばコースティング(惰性)走行中においてエンジンの切り離しにより燃費向上効果を高める等のために必要な場合がある。
しかし、上記した従来の停車時ニュートラル制御技術をそのまま当該走行時ニュートラル制御に用いると、以下のような問題を生ずる。
つまり発進クラッチの締結力を、トルクコンバータの入出力回転差が所定回転差となるようフィードバック制御する場合、当該フィードバック制御による最適な発進クラッチの締結力は、発進クラッチの前後軸へのトルク(両者で決まる発進クラッチへのトルクを発進クラッチトルクと言う)により異なる。
しかし発進クラッチトルクは、停車中は大きく変化することがないものの、走行中は車速や、車輪駆動系の変速比や、車両減速度などに応じて様々に変化するため、これらをパラメータとして上記フィードバック制御により最適な発進クラッチの締結力を求めることが困難である。
このため停車時ニュートラル制御技術をそのまま走行時ニュートラル制御に用いると、逐一変化する車速、変速比、車両減速度などにフィードバック制御値が追従し得ず、上記のフィードバック制御が発散し、少なくとも制御精度の大幅な低下を否めない。
よって、フィードバック制御による発進クラッチの締結力が、トルクコンバータ入出力回転差を発進クラッチトルク変化にかかわらず所定回転差となすのに必要な最適締結力に対し過不足を生ずる。
発進クラッチの締結力が上記の最適値に対し過大である場合は、エンジンが無用に運転される時間の長さなどに起因して燃費の悪化を招いたり、エンジンストール(エンジン停止)に至るという問題を生ずる。
逆に発進クラッチの締結力が上記の最適値に対し不足する場合は、コースティング走行後の再加速時における応答遅れが大きくなったり、再加速ショックが大きくなるという問題を生ずる。
本発明は、発進クラッチトルクが変化するような走行時は、トルクコンバータ入出力回転差に基づく発進クラッチの上記締結力フィードバック制御を禁止したり、制限することで、上記の問題を回避し得るようにした車両のニュートラル制御装置を提案することを目的とする。
この目的のため、本発明による車両のニュートラル制御装置は、
トルクコンバータおよび摩擦伝動要素を含んだ車両駆動系による車両走行中、所定条件が成立するとき該車両駆動系を、前記トルクコンバータの入出力回転差が所定回転差となるよう行う前記摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御により、動力伝達が制限されたニュートラル状態となすニュートラル制御手段を具えた、車両のニュートラル制御装置を要旨構成の基礎前提とし、
前記摩擦伝動要素へのトルクが変化する走行状態であるのを検知するトルク変化走行検知手段を設け、
該手段によりトルク変化走行が検知されたとき、前記ニュートラル制御手段が前記摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御を禁止または制限するよう構成した点に特徴づけられる。
本発明による車両のニュートラル制御装置では、
摩擦伝動要素へのトルクが変化する走行状態であるため上記摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御が発散したり、制御精度を大幅に低下されるときは、当該摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御を禁止または制限するため、
走行状態であってもフィードバック制御による摩擦伝動要素の締結力が、トルクコンバータ入出力回転差を所定回転差となすのに必要な最適値に対し、大きな過不足を生ずることがない。
よって、摩擦伝動要素の締結力過大により、エンジンが無用に運転される時間の長さなどに起因して燃費が悪化したり、エンジンストールに至るという問題を回避することができると共に、摩擦伝動要素の締結力不足により、コースティング走行後の再加速時における応答遅れが大きくなったり、再加速ショックが大きくなるという問題を回避することができる。
本発明の第1実施例になるニュートラル制御装置を具えた、Vベルト式無段変速伝動機構を含む車両駆動系を示す概略システム図である。 図1における変速機コントローラが実行するニュートラル制御プログラムを示すフローチャートである。 図2によるニュートラル制御の停車時における動作を示すタイムチャートである。 従来のニュートラル制御を停車時においてもそのまま行った場合における動作を示すタイムチャートである。 図2によるニュートラル制御の走行時における動作を示すタイムチャートである。 本発明の第2実施例になるニュートラル制御装置を示す、図2と同様なニュートラル制御プログラムのフローチャートである。 図6によるニュートラル制御の走行時における動作を示すタイムチャートである。 本発明の第3実施例になるニュートラル制御装置を示す、図2と同様なニュートラル制御プログラムのフローチャートである。 図8におけるニュートラル制御で用いる設定車速および設定変速比の求め方を説明するのに用いた説明図である。 図8におけるニュートラル制御で用いる設定車速および設定減速度の求め方を説明するのに用いた説明図である。 本発明の第4実施例になるニュートラル制御装置を示す、図2と同様なニュートラル制御プログラムのフローチャートである。 図11によるニュートラル制御の動作を示すタイムチャートで、 (a)は、ブレーキペダル踏力が途中から設定値以上になった場合の動作タイムチャート、 (b)は、アンチスキッド制御装置が途中から作動した場合の動作タイムチャートある。
以下、本発明の実施の形態を、図面に示す実施例に基づき詳細に説明する。
<第1実施例の構成>
図1は、本発明の第1実施例になるニュートラル制御装置を具えた、Vベルト式無段変速伝動機構1を含む車両駆動系(車輪駆動系)の概略を示す。
このVベルト式無段変速伝動機構1はプライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3を、両者のプーリV溝が軸直角面内に略整列するよう配して具え、これらプーリ2,3のV溝に無終端Vベルト4を掛け渡して構成した周知のものとする。
プライマリプーリ2には発進クラッチ5(摩擦伝動要素)およびトルクコンバータ6を順次介してエンジン7を駆動結合する。
なお発進クラッチ5、トルクコンバータ6およびエンジン7は実際上、プライマリプーリ2に対し同軸に配置して上記の駆動系を成すのが実情であるが、図1では便宜上、発進クラッチ5、トルクコンバータ6およびエンジン7をプライマリプーリ2に対し線図的に横並び配置にして示した。
Vベルト式無段変速伝動機構1のセカンダリプーリ3には、図示せざる駆動車輪を結合する。
かくして図1の車両駆動系は、発進クラッチ5が締結状態であるとき、エンジン7からの動力をトルクコンバータ6によるトルク増大下に発進クラッチ5およびVベルト式無段変速伝動機構1(プライマリプーリ2、無終端Vベルト4、セカンダリプーリ3)を順次経て駆動車輪に向かわせ、車両を走行させることができる。
かかるエンジン動力伝達中、プライマリプーリ2およびセカンダリプーリ3のV溝幅を同期して変更することで、これらプーリ2,3間における回転伝動比(プーリ変速比)を無段階に変化させることができる。
そして図1の車両駆動系は、トルクコンバータ入出力回転差ΔNet(エンジン回転数Ne−タ−ビン回転数Nt)が目標回転差ΔNtgtとなるよう発進クラッチ5の締結力をフィードバック制御することで、動力伝達が制限されたニュートラル状態となすことができる。
Vベルト式無段変速伝動機構1のプーリ間回転伝動比(変速比)は、発進クラッチ5の締結・解放(上記ニュートラル状態を達成するニュートラル制御用の締結力フィードバック制御を含む)と共に、変速制御油圧回路10により制御する。
この変速制御油圧回路10は変速機コントローラ11からの信号に応答し、エンジン駆動されるオイルポンプ12からのオイルを作動媒体として当該制御を行うものとする。
このため変速機コントローラ12には、
プライマリプーリ回転数Npriを検出するプライマリプーリ回転センサ13からの信号と、
セカンダリプーリ回転数Nsecを検出するセカンダリプーリ回転センサ14からの信号と、
アクセル開度APO(アクセルペダル踏み込み量)を検出するアクセル開度センサ15からの信号と、
ブレーキペダルの踏み込みによる制動時にONするブレーキスイッチ16からの信号と、
運転者が操作する変速機シフトレバー17のセレクト位置(駐車Pレンジ、後退Rレンジ、中立Nレンジ、前進Dレンジ)を検出するインヒビタスイッチ18からの選択レンジ信号と、
エンジン回転数Ne(トルクコンバータ6の入力回転数)を検出するエンジン回転センサ19を検出するエンジン回転センサ19からの信号と、
タービン回転数Nt(トルクコンバータ6の出力回転数)を検出するタービン回転センサ20からの信号と、
エンジン7の制御を司るエンジンコントローラ21からの変速機入力トルクに関した信号(エンジン回転数や燃料噴時間)とを入力する。
なおエンジンコントローラ21は、図示せざる各種センサからの入力情報に基づきエンジン7を通常とおりに制御するほか、
変速機コントローラ12が後で詳述するごとく発進クラッチ5の前記締結力フィードバック制御(ニュートラル制御)を行うとき、これに調時してニュートラル制御用のエンジン7のトルクダウンおよびトルク復帰制御をも行うものとする。
<ニュートラル制御>
変速機コントローラ11は、図2の制御プログラムを実行して、以下のように車両駆動系のニュートラル制御(発進クラッチ5の締結力制御)を行う。
図2は、ブレーキペダルの踏み込みによる制動などのニュートラル制御許可条件が成立したときに開始されるもので、先ずステップS11において、当該条件の成立に呼応し、ニュートラル制御を開始させる。
次いでステップS12において、セカンダリプーリ回転数Nsecから求めた車速VSPが0km/hを超えているか否かにより、発進クラッチ5へのクラッチトルクが変化する走行状態か、発進クラッチ5へのクラッチトルクが変化しない停車状態かをチェックする。
従ってステップS12は、本発明におけるトルク変化走行検知手段に相当する。
ステップS12でVSP=0km/hの停車状態と判定する場合、ステップS13において発進クラッチ5の締結力を、トルクコンバータ6の入出力回転差ΔNet(=Ne−Nt)が停車時の目標回転差ΔNtgt(例えば目標クリープトルク相当値)となるようフィードバック制御し、耐外乱性に優れたフィードバック制御による停車時ニュートラル制御を遂行する。
しかしステップS12でVSP>0km/hの走行状態(発進クラッチ5へのクラッチトルクが変化する走行状態)と判定する場合、ステップS14において、ステップS13で行ったフィードバック制御を禁止し、これに代えてフィードバック制御によらないニュートラル制御を行う。
ステップS14の実行後、制御をステップS12に戻すことで、走行中は引き続きステップS14を遂行することにより、フィードバック制御によらないニュートラル制御を継続的に行う。
フィードバック制御によらないニュートラル制御としては、トルクコンバータ6の入出力回転差ΔNet(=Ne−Nt)を走行時の目標回転差ΔNtgt(例えばエンジン7を車両駆動系から切り離して燃費効率を高めるための目標トルクコンバータ入出力回転差)となすのに必要な発進クラッチ5の目標締結力を予めマップとして求めておき、発進クラッチ5の締結力をこの目標値となすフィードフォワード制御がある。
以下、発進クラッチ5へのクラッチトルクが変化する走行状態でフィードバック制御によらないニュートラル制御が必要な理由を説明する。
図3は、車速VSPが0km/hの停車中において、図2にステップS13で実行されるフィードバック制御による停車時ニュートラル制御のタイムチャートである。
瞬時t1にニュートラル制御が、ニュートラル制御許可条件の成立に呼応して開始されると、トルクコンバータ6の入出力回転差ΔNet(=Ne−Nt)が停車時の目標回転差ΔNtgt(目標クリープトルク相当値)となるよう発進クラッチ5の締結力をフィードバック制御する。
ところで、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetをフィードバックしないまま発進クラッチ5の締結力制御(ニュートラル制御)を行うと、無段変速伝動機構1の作動油温変化などの外乱により、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtに対し図3の一点鎖線間内で大きく乖離する。
しかしトルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の上記した締結力フィードバック制御(ニュートラル制御)によれば、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが図3に示すごとく目標回転差ΔNtgtに滑らかに収束し、その後も耐外乱性によって目標回転差ΔNtgtの近辺に保たれ、高い制御精度を維持することができる。
そして停車時は、発進クラッチ5への入力トルク(車輪側からの入力トルクと、エンジン側からの入力トルクで決まる発進クラッチトルク)が図3に示すごとく略一定であるため、上記の高い制御精度が発進クラッチトルクの変化による影響を受けることなく補償される。
しかし車速VSP>0km/hの走行中は図4に示すごとく発進クラッチトルクが車速VSPや、車輪駆動系の変速比iや、車両減速度Gなどに応じて様々に変化する。
そして、この走行中もトルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtとなるよう発進クラッチ5の締結力をフィードバック制御する場合、ΔNet=ΔNtgtとなすのに必要な発進クラッチ5の最適締結力が発進クラッチトルク(車速VSP、車輪駆動系の変速比i、車両減速度Gなど)に応じて様々に変化することから、発進クラッチ5の締結力フィードバック制御は、逐一変化している発進クラッチトルクの変化要因である車速VSP、車輪駆動系の変速比i、車両減速度Gなどをパラメータとして用いる必要がある。
しかし上記発進クラッチ締結力フィードバック制御の応答は発進クラッチトルク(車速VSP、車輪駆動系の変速比i、車両減速度Gなど)の変化速度に及ばないことがあり、フィードバック制御の追従遅れにより却ってトルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtからの乖離を助長される。
この傾向は、車両の急制動時など、発進クラッチトルクが急変する走行状態で特に顕著になり、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtに対し図4に示すごとく、外乱による一点鎖線間の乖離幅を超えて大きくずれ、フィードバック制御が発散したり、少なくとも制御精度の大幅な低下を生ずる。
この場合、フィードバック制御による発進クラッチ5の締結力が、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを発進クラッチトルク変化にかかわらず目標回転差ΔNtgtとなすのに必要な最適締結力に対し過不足を生ずる。
発進クラッチ5の締結力が過大である場合は、エンジンが無用に運転される時間が長くなって燃費が悪化するなどにより燃費の悪化を招いたり、エンジンストール(エンジン停止)に至るという問題を生ずる。
逆に発進クラッチ5の締結力が不足する場合は、コースティング走行後の再加速時における応答遅れが大きくなったり、再加速ショックが大きくなるという問題を生ずる。
本実施例では、発進クラッチトルクが変化するような走行時はフィードバック制御が上記の問題を生ずることから、前記した通り、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御(ステップS13)を禁止し、その代わりにステップS14でフィードバック制御によらない発進クラッチ5の締結力制御(走行時ニュートラル制御)を行う。
従ってステップS13およびステップS14は、本発明におけるニュートラル制御手段に相当する。
<第1実施例の効果>
上記した第1実施例のニュートラル制御によれば、発進クラッチ5へのトルクが変化する走行状態(ステップS12)である場合、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御(ステップS13でのニュートラル制御)を禁止し、フィードバック制御によらない発進クラッチ5の締結力制御(ステップS14でのニュートラル制御)を行うため、
走行状態でトルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を行った場合におけるニュートラル制御の発散や制御精度の低下を生ずることがない。
従って発進クラッチトルクが変化する走行中も、発進クラッチ5の締結力が、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを目標回転差ΔNtgtとなすのに必要な最適値に対し、大きな過不足を生ずることがない。
よって、発進クラッチ5の締結力過大により、エンジンが無用に運転される時間が長くなるなどにより燃費が悪化したり、エンジンストールに至るという問題を回避することができると共に、逆に発進クラッチ5の締結力不足により、コースティング走行後の再加速時における応答遅れが大きくなったり、再加速ショックが大きくなるという問題を回避することができる。
図5に基づき付言するに、この図5は、図4と同様に発進クラッチトルクが変化する走行状態である場合の第1実施例の動作タイムチャートである。
本実施例においては、発進クラッチ5へのトルクが図示のごとくに変化するといえども、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を禁止し、フィードバック制御によらない発進クラッチ5の締結力制御を行うため、
発進クラッチトルクの変化に起因したニュートラル制御の発散や制御精度の低下を生ずることがなく、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを図5に示すごとく目標回転差ΔNtgt近辺の値に維持し得る。
つまり発進クラッチ5へのトルクが変化する走行中であっても、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtから、外乱による一点鎖線間の乖離幅を超えて大きくずれるのを防止することができる。
そして図1のエンジンコントローラ21は、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetおよび目標回転差ΔNtgt間における偏差が小さいため、外乱による一点鎖線間の乖離幅内での最大エンジン入力トルクに対してエンスト保証できる吸気量をエンジン7に指令すればよいことになる。
<第2実施例>
図6は、本発明の第2実施例になるニュートラル制御装置の制御プログラムを示す。
本実施例においても、車輪駆動系およびその制御システムは図1におけると同様なものとするが、変速機コントローラ11は図6の制御プログラムを実行して、以下のように車両駆動系のニュートラル制御(発進クラッチ5の締結力フィードバック制御)を行うものとする。
図6は、ブレーキペダルの踏み込みによる制動などのニュートラル制御許可条件が成立したときに開始されるもので、先ずステップS21において、当該条件の成立に呼応し、ニュートラル制御を開始させる。
次いでステップS22において、発進クラッチ5のクラッチトルクが設定値以上か否かをチェックする。
この設定値は、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtとなるように行う発進クラッチ5の前記した締結力フィードバック制御が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずる発進クラッチトルク域の下限値(前記の問題を生ずるような発進クラッチのクラッチトルク変化を伴う走行状態を表す発進クラッチトルク域の下限値)とする。
従ってステップS22は、本発明におけるトルク変化走行検知手段に相当する。
ステップS22で発進クラッチ5のクラッチトルクが設定値未満と判定する場合、つまり前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずることのない発進クラッチトルク域である場合、ステップS23において発進クラッチ5の締結力を、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが通常のゲインで低トルク時の目標回転差ΔNtgt(例えば目標クリープトルク相当値)となるようフィードバック制御し、耐外乱性に優れたフィードバック制御による低トルク時ニュートラル制御を遂行する。
しかしステップS22で発進クラッチ5のクラッチトルクが設定値以上と判定する場合、つまり前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずる発進クラッチトルク域である場合、ステップS24において、ステップS23で行った通常の制御ゲインによるフィードバック制御に代え、通常よりも減少させた小さな制御ゲインによるフィードバック制御により発進クラッチ5の締結力を、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが当該小さな制御ゲインで大トルク時の目標回転差ΔNtgt(例えばエンジン7を車両駆動系から切り離して無用な運転を少なくして燃費効率を高めるための目標トルクコンバータ入出力回転差)となるようフィードバック制御する、大トルク時ニュートラル制御を遂行する。
ステップS24の実行後、制御をステップS22に戻すことで、大トルク時は引き続きステップS24を遂行することにより、小さな制御ゲインを用いたフィードバック制御によるニュートラル制御を継続的に行う。
従ってステップS23およびステップS24は、本発明におけるニュートラル制御手段に相当する。
<第2実施例の効果>
上記した第2実施例のニュートラル制御によれば、発進クラッチ5へのトルクが設定値未満である場合(ステップS22)、つまり発進クラッチトルクが変化する走行状態である場合、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御(ステップS23でのニュートラル制御)を制限するよう、ステップS24において低下させた小さなゲインに基づき当該フィードバック制御による発進クラッチ5の締結力制御を行うため、
当該走行状態でトルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を通常通りの大きな制御ゲインに基づき行った場合におけるニュートラル制御の発散や制御精度の低下を生ずることがない。
従って発進クラッチトルクが変化する走行中も、発進クラッチ5の締結力が、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを目標回転差ΔNtgtとなすのに必要な最適値に対し、大きな過不足を生ずることがない。
よって、前記した第1実施例と同様な効果を奏することができ、発進クラッチ5の締結力過大により、エンジンが無用に運転される時間が長くなって燃費が悪化したり、エンジンストールに至るという問題を回避し得ると共に、発進クラッチ5の締結力不足により、コースティング走行後の再加速時における応答遅れが大きくなったり、再加速ショックが大きくなるという問題を回避し得る。
図7に基づき付言するに本実施例では、ニュートラル制御の開始瞬時t1から発進クラッチ5へのトルクが図示のごとくに変化する場合について説明すると、この発進クラッチトルクが設定値以上となる(通常通りの大きなゲインに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を行うと、上記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずる発進クラッチトルク域になる)瞬時t2以降は、発進クラッチ5の締結力フィードバック制御をゲインの減少により制限するため、
フィードバック制御量がαだけ低下して、発進クラッチトルクの変化に起因したニュートラル制御の発散や制御精度の低下を生ずることがなく、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを図5につき前述したと同様、目標回転差ΔNtgt近辺の値に維持し得て、第1実施例と同様な効果を達成することができる。
<第3実施例>
図8は、本発明の第3実施例になるニュートラル制御装置の制御プログラムを示す。
本実施例においても、車輪駆動系およびその制御システムは図1におけると同様なものとするが、変速機コントローラ11は図8の制御プログラムを実行して、以下のように車両駆動系のニュートラル制御(発進クラッチ5の締結力フィードバック制御)を行うものとする。
図8は、ブレーキペダルの踏み込みによる制動などのニュートラル制御許可条件が成立したときに開始されるもので、先ずステップS31において、当該条件の成立に呼応し、ニュートラル制御を開始させる。
次いでステップS32において、車速VSP、車両減速度Gおよび変速比iの何れかが設定値以上か否かをチェックする。
これら車速VSP、車両減速度Gおよび変速比iに係わる設定値はそれぞれ、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtとなるように行う発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずる車速VSP、車両減速度Gおよび変速比iの下限値(前記の問題を生ずるような発進クラッチのクラッチトルク変化を伴う走行状態を表す車速域、車両減速度域および変速比域の下限値)とする。
従ってステップS32は、発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御が前記の問題を生ずるような発進クラッチ5のクラッチトルク変化を伴う走行状態(フィードバック制御禁止域)か否かを判定することとなり、本発明におけるトルク変化走行検知手段に相当する。
上記の設定値を、図9および図10に基づき以下に付言する。
図9は、車速VSPおよび変速比iの組み合わせと、エンジン7への負荷トルクとの関係を示し、変速比iごとに車速VSPとエンジン負荷トルクとの間には一定の図示するような相関関係が存在する。
そして、発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずるエンジン負荷領域(フィードバック制御禁止域)は、図9に例示した「フィードバック制御許可エンジン負荷トルク」以上の大負荷域である。
以上のことから、変速比iごとに発進クラッチ5の通常の締結力フィードバック制御を禁止すべき車速の下限値(フィードバック制御禁止車速)を図9にVSP1,VSP2,VSP3,VSP4で示すように求めることができ、これらをステップS32における車速VSPに関した設定値と定め、これらフィードバック制御禁止車速VSP1,VSP2,VSP3,VSP4に対応した変速比iをステップS32における変速比iの設定値と定める。
ステップS32においては、現在の変速比iおよび車速VSPの組み合わせから、両者の何れかが上記の設定値以上である時をもってフィードバック制御禁止域と判定する。
図10は、車速VSPおよび車両減速度Gの組み合わせと、エンジン7への負荷トルクとの関係を示し、車両減速度Gごとに車速VSPとエンジン負荷トルクとの間には一定の図示するような相関関係が存在する。
そして、発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずるエンジン負荷領域(フィードバック制御禁止域)は、図10に例示した「フィードバック制御許可エンジン負荷トルク」以上の大負荷域である。
以上のことから、車両減速度Gごとに発進クラッチ5の通常の締結力フィードバック制御を禁止すべき車速の下限値(フィードバック制御禁止車速)を図10にVSP1,VSP2,VSP3,VSP4で示すように求めることができ、これらをステップS32における車速VSPに関した設定値と定め、これらフィードバック制御禁止車速VSP1,VSP2,VSP3,VSP4に対応した車両減速度GをステップS32における車両減速度Gの設定値と定める。
ステップS32においては、現在の車両減速度Gおよび車速VSPの組み合わせから、両者の何れかが上記の設定値以上である時をもってフィードバック制御禁止域と判定する。
ステップS32でフィードバック制御禁止域でない(フィードバック制御許可域)と判定する場合、ステップS33において発進クラッチ5の締結力を通常通りの大きなゲインで、トルクコンバータ6の入出力回転差ΔNet(=Ne−Nt)が停車時の目標回転差ΔNtgt(例えば目標クリープトルク相当値)となるようフィードバック制御し、耐外乱性に優れたフィードバック制御による停車時ニュートラル制御を遂行する。
しかしステップS32でフィードバック制御禁止域(発進クラッチ5へのクラッチトルクが変化する走行状態)と判定する場合、ステップS34において、ステップS33で行ったフィードバック制御を禁止し、これに代えてフィードバック制御によらないニュートラル制御を行う。
ステップS34の実行後、制御をステップS32に戻すことで、フィードバック制御禁止域で引き続きステップS34を遂行することにより、フィードバック制御によらないニュートラル制御を継続的に行う。
従ってステップS33およびステップS34は、本発明におけるニュートラル制御手段に相当する。
<第3実施例の効果>
上記した第3実施例のニュートラル制御によれば、車速VSP、車両減速度Gおよび変速比iの何れかが前記した設定値以上である場合(ステップS32)、つまりトルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtとなるように行う発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御(ステップS33)が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずるフィードバック制御禁止域(前記の問題を生ずるような発進クラッチのトルク変化を伴う走行状態)である場合、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御(ステップS33でのニュートラル制御)を禁止し、フィードバック制御によらない発進クラッチ5の締結力制御(ステップS34でのニュートラル制御)を行うため、
当該走行状態でトルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を行った場合におけるニュートラル制御の発散や制御精度の低下を生ずることがない。
従って発進クラッチトルクが変化する走行中も、発進クラッチ5の締結力が、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを目標回転差ΔNtgtとなすのに必要な最適値に対し、大きな過不足を生ずることがない。
よって本実施例においても上記第1,2実施例と同様の効果を奏することができ、発進クラッチ5の締結力過大により、エンジンが無用に運転される次官が長くなって燃費が悪化したり、エンジンストールに至るという問題を回避することができると共に、発進クラッチ5の締結力不足により、コースティング走行後の再加速時における応答遅れが大きくなったり、再加速ショックが大きくなるという問題を回避することができる。
<第4実施例>
図11は、本発明の第4実施例になるニュートラル制御装置の制御プログラムを示す。
本実施例においても、車輪駆動系およびその制御システムは図1におけると同様なものとするが、変速機コントローラ11は図11の制御プログラムを実行して、以下のように車両駆動系のニュートラル制御(発進クラッチ5の締結力フィードバック制御)を行うものとする。
図11は、ブレーキペダルの踏み込みによる制動などのニュートラル制御許可条件が成立したときに開始されるもので、先ずステップS41において、当該条件の成立に呼応し、ニュートラル制御を開始させる。
次いでステップS42において、車輪の制動スリップを防止するアンチスキッド制御装置(ABS)の作動中か否かを、若しくはブレーキペダル踏力(制動力)が設定値以上であるか否かをチェックする。
アンチスキッド制御装置(ABS)の作動中は、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtとなるように行う発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずる走行状態(発進クラッチ5のクラッチトルク変化を伴う走行状態)であって、当該フィードバック制御を行うべきでない。
ステップS42におけるブレーキペダル踏力(制動力)に関した設定値は、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtとなるように行う発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずるブレーキペダル踏力の下限値(前記の問題を生ずるような発進クラッチ5のクラッチトルク変化を伴う走行状態となるブレーキペダル踏力の下限値)とする。
従ってステップS42は、発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御が前記の問題を生ずるような発進クラッチ5のクラッチトルク変化を伴う走行状態(フィードバック制御禁止域)か否かを判定することとなり、本発明におけるトルク変化走行検知手段に相当する。
ステップS42でフィードバック制御禁止域でない(フィードバック制御許可域)と判定する場合、ステップS43において発進クラッチ5の締結力を通常通りの大きなゲインで、トルクコンバータ6の入出力回転差ΔNet(=Ne−Nt)が停車時の目標回転差ΔNtgt(例えば目標クリープトルク相当値)となるようフィードバック制御し、耐外乱性に優れたフィードバック制御による停車時ニュートラル制御を遂行する。
しかしステップS42でフィードバック制御禁止域(発進クラッチ5へのクラッチトルクが変化する走行状態)と判定する場合、ステップS44において、ステップS43で行ったフィードバック制御を禁止し、これに代えてフィードバック制御によらないニュートラル制御を行う。
ステップS44の実行後、制御をステップS42に戻すことで、フィードバック制御禁止域で引き続きステップS44を遂行することにより、フィードバック制御によらないニュートラル制御を継続的に行う。
従ってステップS43およびステップS44は、本発明におけるニュートラル制御手段に相当する。
<第4実施例の効果>
上記した第4実施例のニュートラル制御によれば、アンチスキッド制御装置(ABS)が作動中であるか、若しくはブレーキペダル踏力(制動力)が設定値以上である場合(ステップS42)、つまりトルクコンバータ入出力回転差ΔNetが目標回転差ΔNtgtとなるように行う発進クラッチ5の前記した通常の締結力フィードバック制御(ステップS43)が、前記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずるフィードバック制御禁止域(前記の問題を生ずるような発進クラッチのトルク変化を伴う走行状態)である場合、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御(ステップS43でのニュートラル制御)を禁止し、フィードバック制御によらない発進クラッチ5の締結力制御(ステップS44でのニュートラル制御)を行うため、
当該走行状態でトルクコンバータ入出力回転差ΔNetに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を行った場合におけるニュートラル制御の発散や制御精度の低下を生ずることがない。
従って発進クラッチトルクが変化する走行中も、発進クラッチ5の締結力が、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを目標回転差ΔNtgtとなすのに必要な最適値に対し、大きな過不足を生ずることがない。
よって本実施例においても上記第1,2, 3実施例と同様の効果を奏することができ、発進クラッチ5の締結力過大により、エンジンが無用に運転される時間が長くなって燃費が悪化したり、エンジンストールに至るという問題を回避することができると共に、発進クラッチ5の締結力不足により、コースティング走行後の再加速時における応答遅れが大きくなったり、再加速ショックが大きくなるという問題を回避することができる。
図12に基づき付言するに本実施例では、図12(a)のごとくブレーキペダル踏力が設定値以上になる瞬時t2、または図12(b)のごとくアンチスキッド制御装置(ABS)が作動を開始する瞬時t2以降、つまり通常通りの大きなゲインに基づく発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を行うと、上記した発進クラッチ締結力の過不足による問題を生ずるようになった瞬時t2以降、発進クラッチ5の締結力フィードバック制御を中止してフィードバック制御によらずに発進クラッチ5を締結力制御するため、
発進クラッチトルクの変化に起因したニュートラル制御の発散や制御精度の低下を生ずることがなく、トルクコンバータ入出力回転差ΔNetを図5につき前述したと同様、目標回転差ΔNtgt近辺の値に維持し得て、上記の効果を奏することができる。
1 Vベルト式無段変速伝動機構
2 プライマリプーリ
3 セカンダリプーリ
4 無終端Vベルト
5 発進クラッチ
6 トルクコンバータ
7 エンジン
10 変速制御油圧回路
11 変速機コントローラ
12 オイルポンプ
13 プライマリプーリ回転センサ
14 セカンダリプーリ回転センサ
15 アクセル開度センサ
16 ブレーキスイッチ
17 シフトレバー
18 インヒビタスイッチ
19 エンジン回転センサ
20 タービン回転センサ
21 エンジンコントローラ

Claims (4)

  1. トルクコンバータおよび摩擦伝動要素を含んだ車両駆動系による車両走行中、所定条件が成立するとき該車両駆動系を、前記トルクコンバータの入出力回転差が所定回転差となるよう行う前記摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御により、動力伝達が制限されたニュートラル状態となすニュートラル制御手段を具えた、車両のニュートラル制御装置において、
    前記摩擦伝動要素へのトルクが変化する走行状態であるのを検知するトルク変化走行検知手段を設け、
    該手段によりトルク変化走行が検知されたとき、前記ニュートラル制御手段が前記摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御を禁止または制限するよう構成したことを特徴とする車両のニュートラル制御装置。
  2. 請求項1に記載された、車両のニュートラル制御装置において、
    前記ニュートラル制御手段は、前記トルク変化走行の検知時に前記摩擦伝動要素の締結力フィードバック制御量を、前記摩擦伝動要素へのトルクに応じて低下させるものであることを特徴とする車両のニュートラル制御装置。
  3. 請求項1または2に記載された、車両のニュートラル制御装置において、
    前記トルク変化走行検知手段は、車速、車両駆動系の変速比および車両減速度の少なくとも1つが設定値を超えたときをもって、前記摩擦伝動要素へのトルクが変化する走行状態であると判定するものであることを特徴とする車両のニュートラル制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された、車両のニュートラル制御装置において、
    前記トルク変化走行検知手段は、車両減速度を増大させる機器の動作が発生したときをもって、前記摩擦伝動要素へのトルクが変化する走行状態であると判定するものであることを特徴とする車両のニュートラル制御装置。
JP2012138779A 2012-06-20 2012-06-20 車両のニュートラル制御装置 Expired - Fee Related JP5999993B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138779A JP5999993B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 車両のニュートラル制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012138779A JP5999993B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 車両のニュートラル制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014001834A true JP2014001834A (ja) 2014-01-09
JP5999993B2 JP5999993B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=50035194

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012138779A Expired - Fee Related JP5999993B2 (ja) 2012-06-20 2012-06-20 車両のニュートラル制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5999993B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001280485A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Mitsubishi Motors Corp 車両用自動変速機のクリープ力制御装置
JP2002081472A (ja) * 2000-09-08 2002-03-22 Daihatsu Motor Co Ltd 発進クラッチのクリープ力制御方法
JP2004353750A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機のニュートラル制御装置
JP2007092815A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Toyota Motor Corp 複数クラッチ式変速機の制御装置
JP2010060010A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Jatco Ltd 自動変速機の制御装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001280485A (ja) * 2000-03-31 2001-10-10 Mitsubishi Motors Corp 車両用自動変速機のクリープ力制御装置
JP2002081472A (ja) * 2000-09-08 2002-03-22 Daihatsu Motor Co Ltd 発進クラッチのクリープ力制御方法
JP2004353750A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Toyota Motor Corp 車両用自動変速機のニュートラル制御装置
JP2007092815A (ja) * 2005-09-27 2007-04-12 Toyota Motor Corp 複数クラッチ式変速機の制御装置
JP2010060010A (ja) * 2008-09-02 2010-03-18 Jatco Ltd 自動変速機の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5999993B2 (ja) 2016-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101322069B1 (ko) 차량의 제어 장치
JP5728422B2 (ja) ベルト式無段変速機の変速制御装置
JP5790670B2 (ja) 車両の制御装置
US10549761B2 (en) Automatic transmission and control method of the same
JP4172345B2 (ja) 車両の制御装置
US10527165B2 (en) Automatic transmission control device and control method
JPWO2015046188A1 (ja) 有段変速機構の制御装置
JP2015132339A (ja) 惰性走行制御装置及び惰性走行制御方法
JP5084870B2 (ja) 車両のトルクダウン制御装置
JP2014122662A (ja) 無段変速機の制御装置及び制御方法
US10690239B2 (en) Control device for vehicle and control method for vehicle
US10724627B2 (en) Control device for vehicle and control method for vehicle
JP5708185B2 (ja) 車両制御装置
JP5999993B2 (ja) 車両のニュートラル制御装置
JP2013253480A (ja) 車両のニュートラル制御装置
US10086817B2 (en) Control device and control method for vehicle
JP2014137099A (ja) 変速機の制御装置
JP6725255B2 (ja) 車両の制御装置、及び車両の制御方法
US20190283755A1 (en) Control device for vehicle and control method for vehicle
JP2019070426A (ja) 車両の制御装置
JP2013249920A (ja) 車両のニュートラル制御装置
WO2015194206A1 (ja) 自動変速機の油圧制御装置、及びその制御方法
JP6633920B2 (ja) 車両の制御装置、及び車両の制御方法
US10371255B2 (en) Transmission control device and transmission control method
JP6660122B2 (ja) 車両の制御装置、及び車両の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150421

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160225

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160301

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160830

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160830

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5999993

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees