JP2013544809A - 結腸直腸ガンを治療するためのpeg又はpegブロックコポリマー - Google Patents
結腸直腸ガンを治療するためのpeg又はpegブロックコポリマー Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明は、ポリエチレングリコール(PEG)又はPluronic(登録商標)F68のようなPEGブロックコポリマーを使用する、ヒトにおける結腸直腸ガン(CRC)を治療、改善又は予防するための方法に関する。PEGを含むCRCの治療、改善及び/又は予防において使用するための組成物もまた開示される。そのような組成物は本発明の方法において使用され得る。
【選択図】なし
Description
連続する24又は36ヶ月の期間に亘って、毎日投与され得る。さもなくば、そのような用量は、連続する24又は36ヶ月の期間に亘って、断続的に投与され得る。
(a)50−90%w/wの、2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)10−40%w/wの固体(時々ここで“成分(b)の固体”として言及される);
を含む組成物を提供する。
(a)50−90%w/wの、2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)10−40%w/wの固体;及び、任意に
(c)適量−100%w/wまでの、香味料、甘味料及び滑沢剤のような更なる成分
を含む組成物を提供する。
(a)50−90%w/wの、2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)10−40%w/wの、群;ソルビトール、ラクトース、デキストレート、セルロース、キシリトール、マルチトール、マンニトールから選択される固体
を含む組成物を提供する。
(a)50−90%w/wの、2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)10−40%w/wの、群;ソルビトール、ラクトース、ラクトースとデンプン(例えば、Starlac(登録商標)のようなラクトース1水和物及びトウモロコシデンプンを含む化合物)、デキストレート、セルロース(微結晶性セルロースのような)、キシリトール、マルチトール及びマンニトールから選択される固体
を含む組成物を提供する。
(a)50−90%w/wの、2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)10−40%w/wのマンニトール;及び
(c)0.1ないし0.9%(例えば、0.2ないし0.8%、0.3ないし0.7%、例えば、0.5%)w/wのステアリン酸マグネシウムのような滑沢剤
を含む固体組成物を提供する。
それ以上である。
物は、硫酸ナトリウムの味を隠す剤のような“塩味”マスキング剤及び鉱酸の塩のような非−脂肪酸の塩もまた実質的に存在しないことが好ましい。
(a)1.00ないし3.15gの2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)0.20ないし1.40gのマンニトールのような固体
を含む、質量2.0ないし3.5gの固体組成物であり得る。
(a)1.25ないし3.15gの2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)0.25ないし1.40gのマンニトールのような固体
を含む、質量2.0ないし3.5gの固体組成物であり得る。
(a)0.50ないし1.575gの2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)0.10ないし0.70gのマンニトールのような固体
を含む、質量1.0ないし1.75gの固体組成物であり得る。
5gの本発明の固体組成物は、従って、0.002ないし0.525gの香味料、例えば、0.002ないし0.175g、例えば、0.002ないし0.07g、例えば、0.004ないし0.07gの香味料を含み得る。質量3.0ないし7.0gの本発明の、より大きな組成物は、0.003ないし1.05gの香味料、例えば、0.003ないし0.35g、例えば、0.003ないし0.14g、例えば、0.006ないし0.14gの香味料を含み得る。質量1.0ないし1.75gの本発明の、より小さい組成物は、0.001ないし0.2625gの香味料、例えば、0.001ないし0.0525g、例えば、0.001ないし0.021g、例えば、0.002ないし0.021gの香味料を含み得る。
(a)50ないし90%w/wの2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)10ないし30%w/wのマンニトールのような固体;
(c)0.1ないし2.0%w/wの滑沢剤;及び
(d)0.1ないし15%w/wの香味料
を含み得る。
(a)70ないし90%w/wの3000ないし8000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)10ないし25%w/wのマンニトールのような固体;
(c)0.1ないし1.5%w/wのステアリン酸マグネシウム;及び
(d)0.1ないし2.0%w/wの香味料
を含む。
(a)75ないし89%w/wの3000ないし4000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)10ないし20%w/wのマンニトールのような固体;
(c)0.2ないし0.8%w/wのステアリン酸マグネシウム;及び
(d)0.1ないし1.0%w/wの香味料
を含む。
(a)1.00ないし3.15gの2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)0.20ないし1.40gのマンニトールのような固体;
(c)0.002ないし0.07gのの滑沢剤;及び
(d)0.002ないし0.525gの香味料
を含み得る。
(a)1.40−3.15gの3000ないし8000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)0.20ないし0.875gのマンニトールのような固体;
(c)0.002ないし0.0525gのステアリン酸マグネシウム;及び
(d)0.002ないし0.07gの香味料
を含む。
(a)1.5ないし3.115gの3000ないし4000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)0.20ないし0.70gのマンニトールのような固体;
(c)0.004ないし0.016gのステアリン酸マグネシウム;及び
(d)0.002ないし0.035gの香味料
を含む。
(a)2273ないし2284mgの3000ないし4000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)420ないし446mgのマンニトールのような固体;
(c)13.5ないし13.75mgのステアリン酸マグネシウム;及び
(d)11ないし42mgのペパーミント又はラズベリー/レモン香味料のような香味料を含む。
は3個服用することが推奨され得る。より小さな固体組成物(例えば、1.0ないし1.75gの総質量の)のために、健康な対象者は(1日当りPEGを6g又はそのくらいの量まで提供するために)1日当り1ないし6、例えば、1日当り2ないし5個服用することが推奨され得る。逆に、より大きな固体組成物(例えば、全部で3.0ないし7.0gの総質量の)のために、健康な対象者は(1日当りPEGを6g又はそのくらいの量まで提供するために)1日当り1又は2個服用することが推奨され得る。
該組成物は
(a)50ないし90%w/w(例えば、60ないし90%w/w、好ましくは、70ないし90%w/w、より好ましくは、70ないし89%w/w、例えば、75ないし89%w/w、例えば、78ないし89%w/w、80ないし85%w/w、81ないし85%w/w、80ないし84%w/w、82ないし84%w/w)の2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)10ないし40%w/w(例えば、10ないし25%w/w、10ないし20%w/w、好ましくは、12ないし20%w/w、より好ましくは、12ないし19%w/w、12ないし18%w/w又は12ないし17%w/w、例えば、14ないし20%w/w、14ないし19%w/w又は14ないし18%w/w、14ないし17%w/w)のマンニトールのような固体;を
(c)前記したような、任意の滑沢剤、任意の香味料及び/又は任意の甘味料;と共に含み、及び
ここで、前記方法は、前記組成物を投与し、それにより前記対象者が1日当り6g(又はそのくらいの量)までのPEGを消費することを含む固体組成物を提供する。
24又は少なくとも36ヶ月の期間に亘って実施される。
単位(例えば、5以上、10以上、20以上)を含むキット(例えば、包装物)が提供される。例えば、使用説明書は、本発明の錠剤当り、1、2又は3単位が、1日当り一緒に又は分割された用量(例えば、朝1錠、昼1錠)で消費され得ることが示され得る。従って、ヒトにおけるCRCを治療、改善及び/又は予防する(及び、任意に、便秘を予防する)方法において使用するための経口単位用量形態(例えば、錠剤)における組成物は、PEG及び/又はPEGブロックコポリマーの量(例えば、2.2g又はそのくらいの量のような、有効用量で且つ補助緩下剤用量)を含むが、該方法は1日あたり前記組成物の1、2又は3単位を投与することを含む。該組成物は、前記したような方法において使用され得る。
1.研究目的
・異なるタイプの緩下剤への曝露後の、一般診療研究データベース(GPRD)における結腸直腸ガンの発生率を説明すること。
・マクロゴール緩下剤への曝露と結腸直腸ガンのリスクとの間のあらゆる関連を評価すること。
2.方法
データソース及び調査対象母集団
GPRD
一般診療研究データベース(GPRD)は、英国のプライマリー・ケア内で収集された匿名の時系列データを含むコンピュータ化されたデータベースである。それは、大部分が、プライマリー・ケア内の患者の臨床管理の一環として、一般開業医(GPs)によりコンピューターシステムに入力された符号化データからなる。該システムに入力された情報は、人口統計の詳細、症状及び医療診断、詳細な処方箋データ、病院照会及び入院並びに臨床研究及び試験の結果を含む。
この研究において興味深い曝露及び結果の両方の特性は、最も適当な研究設計を決定する場合、以下の検討が考慮される必要があることを意味する:
1.緩下剤使用者は、彼等のCRCのリスクの観点から、非−緩下剤使用者と異なり得る。従って、“適応症による混乱”のリスクを減少させるために、あらゆる関連性が緩下剤使用者の集団内において評価される必要があり得;
2.CRCのリスクは、年齢とともに飛躍的に増加する。従って、事例と対照の間のあらゆる整合が、広範な年齢層ではなく、患者の生年に基づいて実施されることが重要であり;
3.CRCは、長い潜在期間を有し、診断の時点での曝露状態(古典的には、曝露状態は、疫学的な研究において測定される)は、関連する曝露状態ではなく;
4.排便における変化はCRCの最初に提示される兆候であり、従って、緩下剤の使用と、CRCの最初に提示される兆候に起因して緩下剤が処方されなかったCRCとの間のあらゆる関連性が評価される場合、注意する必要があり;
5.緩下剤の使用は、しばしば“必要に応じて”であるが、断続的であり、人は生成物間で転換する。
与えられた興味に関連する複雑さにおいて、完全な回答を提供し得る1つの研究設計が存在しないという結論に達する。調査の全体像を創製するために、コホート研究集団内でネスト化された事例−対照研究と組み合わされた異なる緩下剤曝露群におけるCRC発生速度の研究を実施することが必要であり得ることが決定された。これらの研究の方法及び結果の両方が、今や、順次議論される。
研究期間
Movicol(登録商標)は、1998年に英国において使用が許可され、研究期間は、2000年1月1日から2009年3月31日までに及んだ。処方データにおける長期的な傾向がこの報告中で示されているが、しかしながら、1992年1月から2008年12月までが提供されている:最後の丸1年のデータは入手可能であった。
研究集団は、MHRA(英国医薬品庁)が、研究の目的のために標準に達したと考える、GP診療の提供データに永久に登録されているか又は該データの外へ移動したGPRDにおける全ての患者から構成され、医療記録の期間の間に1以上(≧1)の緩下剤の処方を受けた者がUTS(標準に達した)と考えられた。
年齢制限は存在しなかった。
結腸直腸ガンは、国際疾病分類 第9版に従って規定され、ICD−9 153−154.1(包括)に含まれる。しかしながら、GPRD符号化システムは、ICDコードを使用しておらず、そのため、結腸直腸ガンの偶発的な場合は、“コード解読(read codes)”と3種の異なるアルゴリズムの適用の組み合わせを使用するGPRDにおいて特定される。
患者は、最初に記録された緩下剤処方の日以降のコホート研究に含まれるものを対象とした。緩下剤製品は、英国国民医薬品集(BNF)の章番号1.6.1ないし1.6.5下で分類されるものとして服用された。BNFの章番号1.6.4のPEGをベースとする製品は、マクロゴール3350を約13.125g含むMOVICOL(登録商標)を含む。
患者は、緩下剤処方が医療記録が標準に達した(UTS)と考えられた期間外のみで記録された場合には含まれなかった。
患者の緩下剤曝露は、以下の3つのカテゴリーに分類された
i.非−マクロゴールの使用者のみ
ii.マクロゴールの使用者のみ又は他の緩下剤の使用前
iii.他の緩下剤を使用した後のマクロゴールの使用者
誰かがGPRDにおいて最初のマクロゴール処方を受け取る時点までは、彼等は、“非−マクロゴールの使用者のみ”に分類される。マクロゴールのための処方を受け取った時点から、彼等は、適宜、“マクロゴールの使用者のみ又は他の緩下剤の使用前”又は“他の緩下剤を使用した後のマクロゴールの使用者”の何れかに分類された。研究時に以下の不確定要素が存在したため、このことは行われた:a)マクロゴール以外の緩下剤は、CRCリスクにおいて如何なる増加又は減少も引き起こすとは考えられず;b)マクロゴールの1用量がCRCリスクに影響を与えることができるかどうか、閾値効果(CRCリスクの減少を達成するのに必要な用量の最小数)が存在するかどうか又は用量−応答関係又は持続時間−応答関係が存在するかどうかが不明確であり;及びc)マクロゴール利用により生じるCRCリスクの減少が存在する場合、これが腫瘍発生の減少によるもの又は腫瘍進行の減少によるもののどちらであるか。
研究集団
事例−対照研究は、緩下剤使用者のコホート内でネスト化され、それにより全ての事例及び対照は、前記で特定された緩下剤使用者コホートから採用された。事例及び対照は、最初の緩下剤処方の日付後に含まれる研究を対象とした。
コホート研究と同様に、患者の緩下剤曝露は、以下の3つのカテゴリーに分類された
i.非−マクロゴールの使用のみ
ii.マクロゴールの使用のみ又は他の緩下剤の使用前(“最初にマクロゴール”)
iii.他の緩下剤を使用した後にマクロゴールを使用(“最初に他の緩下剤”)
大半の研究期間の経過に亘って、カテゴリーi.及びiii.は、処方ガイドラインに従って一般的な方法を反映するが、一方、カテゴリーii.は独特である。これは、2006年にに変更され、マクロゴールが第一選択の緩下剤であると結論するCochrane reviewの最近の公開に従って更に変化することが予測されている。
結腸直腸ガンの事例は、2000年1月1日と2009年3月31日の間に新たに診断されたCRCを伴う全ての患者であり、彼等は前記のコホート研究のために記載されたアルゴリズム及び方法を用いて特定された。指標日は、CRC診断の証拠を伴う最も早い日として得られ、CRC発生率の記述的研究のためのものと同じ基準を使用して決定された。結腸直腸ガンの事例は、共変量の情報を収集できるように、CRC指標日の前にUTSデータの6ヶ月以上を有することが必要であった。
最適な統計的検出力を達成するために、6例の対照が各CRC事例のために特定された。定義により、対照は事例を引き起こす集団から抽出されなければならない。従って、対照は、同じ緩下剤コホート集団から抽出され、それらは該事例の指標日において及びその前に無病(結腸直腸ガンの診断を有さない)である必要があった。加えて、年齢及び性による交絡を除外するために、彼等は該事例として同じ生年を有し且つ同じ性である必要が
あった。
対照はまた、共変量の情報を収集できるように、該事例の指標日の前にUTSデータの6ヶ月以上を有することも必要であり、彼等は対応事例のCRC指標日の前に1以上(≧1)の緩下剤の処方を受ける必要があった。
仮説に基づき、マクロゴールが、10%の緩下剤市場占有率を有し、1事例当り6例の対照の選択を伴うと、CRCリスクの20%の低下を提示するために、CRCリスクのネスト化された事例−対照研究は、約2360の新規に診断された事例を必要とし;リスクの25%の低下を提示するために、1480の事例を必要とした。マクロゴールが市場の20%を有する場合、これらの数字は、それぞれ1290と800となった。
指標日における曝露は、ありそうもなかったため、指標日から6ヶ月を引いた、12ヶ月を引いた、18、24、30、36、42、48、54、及び60ヶ月を引いた日から、追加の参照集団が選択され、そして、これらの各解析集団のため、曝露及び危険因子の解析は、“新しい”指標日に基づいて行われた。このことは、“新しい”指標日と原初の指標日の間の期間、曝露状態又は危険因子におけるあらゆる変化は、ガンは既に存在するものの単に未だ診断されていないためこれらは無関係であるということに基づいて無視された。
マクロゴール緩下剤がCRCリスクを減少させる場合、見出されたあらゆる関連性は、指標日を前の日付とすることで、より強くなるか又は安定に維持されると仮定された。
浸透圧性緩下剤のために、受け取られた総用量(ラクツロースのmL数及びマクロゴールのサシェ数)が、全ての事例及び対照のために計算された。前記されたCRCリスクと緩下剤用量の間の関連性が評価された。
以下に列挙したそれぞれの共変量のために、事例及び対照の両方の入手可能である情報を収集した。CRCリスクは食事と関係し、食事における情報はGPRD内に記録されていない。しかしながら、社会経済的地位状態(SES)及び肥満度指数(BMI)の情報が代理的尺度として含まれていた。
共変量はGPRDにおいて存在し、結腸直腸ガンの危険因子であるか又は結腸直腸ガンに対する保護効果を有するかの何れかを報告又は示唆した。
喫煙
アルコール
肥満度指数(BMI)
社会経済的地位状態(SES)
炎症性腸疾患(IBD)
結腸直腸ガン以外のガン診断
糖尿病
胆嚢摘出
以下の処方:
低用量アスピリン(<300mg)
非−低用量アスピリン(≧300mg)
COX−2阻害剤
非アスピリン系非選択的NSAIDs
ダントロン(Dantron)含有緩下剤
スタチン類
オピオイド
ホルモン補充療法(HRT)
カルシウムサプリメント
5−ASA
条件付きロジスティック回帰分析がマクロゴール曝露と結腸直腸ガンの間のあらゆる関連を評価するために行われた。単変量分析におけるp<0.20の水準での全ての共変量の有意性が多変量モデルへの包含のために考慮された。もし、p≦0.05であるか又はそれらが危険性推定を10%を超えて変化させた場合、共変量は多変量モデルに留まった。試験は変数の間の相互作用のために行われ、該モデルの安定性はホスマー・レメショウ統計を用いて評価された。
GPRDにおける結腸直腸ガンの発生
総計14598件の潜在的発生CRC事例は、2000年1月1日と2009年3月31日の間のGPRDにおいて特定され、それに加えて、ガン登録により報告されたUK統計を伴うGPRDにおけるCRC発生の比較のために含まれた肛門のガンの255事例が存在した。総計14853件の結腸直腸ガン及び肛門ガンの特定された事例の2402件(16.7%)は、ガンのタイプを特異的に提示する符号を有するが、診断の補強証拠の記録を伴わなかった。
我々は、1992年1月1日と2009年3月31日の間の総計9866699件の緩下剤処方を受けた、GPRDにおける872959人の患者を特定した。総計721513件のマクロゴール緩下剤処方は、1297件(0.2%)が腸洗浄調製品(Klean−Prep(登録商標)又はMoviprep(登録商標))の処方である、155609人の個人に特定された。
我々は、結腸直腸ガンの4734件の適格な事件事例を特定した。4734件のCRC事例の1592件(33.6%)のみが、CRC指標日前の6ヶ月中に緩下剤処方を受けていた。
これらの事例の49.3%が男性であり、50.7%が女性であった。CRCは、男性において、より一般的であるものの、女性の事例の僅かに多い割合が特定されたことは、平均において、女性は男性よりも長く生きるという事実と組み合わされた緩下剤使用者の
コホートの年齢及び性の分布を反映したものと思われる。診断での平均年齢は、男性及び女性でそれぞれ73.0歳(SD=10.9)及び74.9歳(SD=12.2)であった。
表6に記載の錠剤は、乾燥成分を結合し、打錠及び金型機において圧縮することにより調製された。錠剤2Aないし2Cのために、該機器はI Holland Ltd.からの標準のステンレス鋼のパンチ、平坦な22mm直径の金型、PTFEを伴う傾斜刃及びバルカロン(vulcalon)挿入物を有するManesty16punchDmachineであった。錠剤2D及び2Eのために、単位処方量は、通常の製造速度で及び標準の標準のステンレス鋼のパンチ、平坦な22mm直径の金型及び傾斜刃を有するManestyDmachineで圧縮された。錠剤の特性は記録され、以下の表6bに提示された。
錠剤2Bは、許容される味を有し、打錠機に対する付着、又は該錠剤のキャッピング若しくはラミネーションの証拠は存在しなかった。錠剤2Cは、錠剤2Bと類似の量のPEG、マンニトール及びステアリン酸マグネシウムを含むが、香味料はペパーミントであった。それは、錠剤2Bと類似の特性を示した。錠剤2Dは、香味料を含まず、マンニトール10%を含んだ。それは、キャッピング若しくはラミネーションを示さず、少量のチッピングのみを示した。錠剤2Eは、香味料を含まず、マンニトール40%を含んだ。それは良好な製造特性を示した。錠剤2D及び2Eは、錠剤2Aないし2Cに比して薄い味を有した。このことは、香味料の欠如による可能性が最も高い。この味は、しかしながら、不快なものではない。錠剤2Fないし2Hは全て、良好な製造特性及び許容される味を示した。
表7aに記載した錠剤を製造した。材料を調剤し、その後バッグ混合した。単位処方量は、通常の製造速度で及び標準の標準のステンレス鋼のパンチ、平坦な22mm直径の金
型、傾斜刃及びPTFE挿入物を有するManestyDmachineで圧縮された。錠剤の特性は記録され、以下の表7bに提示された。
種々の香味料を伴う実施例2の錠剤に類似する錠剤は、乾燥成分を結合し、打錠及び金型機において圧縮することにより調製された。該機器はI Holland Ltd.からの標準のステンレス鋼のパンチ、平坦な22mm直径の金型、PTFEを伴う傾斜刃及びバルカロン(vulcalon)挿入物を有するManesty16punchDmachineであった。
マンニトール以外の固体を含む錠剤は、上記の実施例2の錠剤と同様の様式で製造された。これらの錠剤の組成及び特性は、以下の表8a及び8bに提示された。
Claims (51)
- ヒトにおけるCRC(結腸直腸ガン)を治療、改善及び/又は予防する方法に使用するための組成物であって、
該方法は、連続する36ヶ月の期間に亘って、PEG又はPEGブロックコポリマーの約800グラム以上(例えば、800グラムないし2365グラム)を投与することを含む、組成物。 - ヒトにおけるCRCを治療、改善及び/又は予防する方法に使用するための組成物であって、
該方法は、連続する24ヶ月の期間に亘って、PEG又はPEGブロックコポリマーの約800グラム以上(例えば、800グラムないし2365グラム)を投与することを含む、組成物。 - ヒトにおけるCRCを治療、改善及び/又は予防する方法に使用するための組成物であって、
該方法は、連続する18ないし36ヶ月の期間に亘って、PEG又はPEGブロックコポリマーの約800グラム以上(例えば、800グラムないし2365グラム等)を投与することを含む、組成物。 - ヒトにおけるCRCを治療、改善及び/又は予防する方法に使用するための組成物であって、
該方法は、毎日0.1グラムないし6.0グラムを投与することを含む、組成物。 - ヒトにおけるCRCを治療するための請求項1ないし4の何れか1項に記載の組成物。
- 例えば、異常腺窩巣(ACF)の発生及び/又は成長を減少することによる、ヒトにおけるCRCを改善するための請求項1ないし4の何れか1項に記載の組成物。
- ヒトにおけるCRCを予防するための請求項1ないし4の何れか1項に記載の組成物。
- ヒトにおけるCRCを予防するための、及び、ヒトにおける便秘の予防及び/又は正常な胃腸通過時間の維持における併用のための、請求項1ないし7の何れか1項に記載の組成物。
- 前記方法は、連続する12ヶ月の期間に亘って、PEG又はPEGブロックコポリマーの262ないし1181グラム(例えば、400.3ないし1181.3グラム又は266.9ないし787.5グラム又は400.3ないし787.5グラム)を投与することを含む、請求項1ないし8の何れか1項に記載の組成物。
- 前記方法は、1ヶ月の期間に亘って、PEG又はPEGブロックコポリマーの22ないし98グラム(例えば、33.3ないし98.4グラム又は22.2ないし65.6グラム又は65.6ないし98.4グラム)を投与することを含む、請求項1ないし9の何れか1項に記載の組成物。
- 前記方法は、1週間の期間に亘って、PEG又はPEGブロックコポリマーの5.1ないし22.7グラム(例えば、7.7ないし22.7グラム又は5.1ないし15.1グラム又は15.1ないし22.7グラム)を投与することを含む、請求項1ないし10の何れか1項に記載の組成物。
- 前記方法は、1日の期間に亘って、PEG又はPEGブロックコポリマーの0.73ないし3.22グラム(例えば、1.1ないし3.2グラム又は0.73ないし2.2グラム又は2.2ないし3.2グラム)を投与することを含む、請求項1ないし11の何れか1項に記載の組成物。
- PEG又はPEGブロックコポリマーの0.2ないし6.4グラムを含む、請求項1ないし12の何れか1項に記載の組成物。
- PEG又はPEGブロックコポリマーの3.0ないし5.0グラムを含む、請求項1ないし13の何れか1項に記載の組成物。
- PEG又はPEGブロックコポリマーの1.0ないし4.0グラム
を含む、請求項1ないし14の何れか1項に記載の組成物。 - PEG又はPEGブロックコポリマーの1.5ないし2.5グラムを含む、請求項15記載の組成物。
- PEG又はPEGブロックコポリマーの2.0ないし2.5グラムを含む、請求項16記載の組成物。
- PEG又はPEGブロックコポリマーの2.2グラム又はそのくらいの量を含む、請求項17記載の組成物。
- 連続する24又は36ヶ月の期間に亘って毎日投与される請求項13ないし18の何れか1項に記載の組成物。
- 連続する24又は36ヶ月の期間に亘って断続的に投与される請求項13ないし18の何れか1項に記載の組成物。
- 前記PEGは、1000ないし8000ダルトンの平均分子量を有する請求項1ないし20の何れか1項に記載の組成物。
- 前記PEGは、3000ないし8000ダルトンの平均分子量を有する請求項21記載の組成物。
- 前記PEGは、3350、4000、6000、8000ダルトンからなる群より選択される平均分子量を有する請求項22記載の組成物。
- 前記PEGは、マクロゴール3350、マクロゴール4000、マクロゴール6000、マクロゴール8000からなる群より選択される請求項23記載の組成物。
- 前記ヒトは、進行性のCRCになり易い(例えば、CRC又は大腸ポリープの以前の発症、リンチ症候群、家族性ポリープ病のような家族歴及び/又は病歴及び/又は健康状態及び/又は生活様式に起因する)ヒトである請求項1ないし24の何れか1項に記載の組成物。
- 前記ヒトは、50歳以上、例えば、60歳以上、例えば、60ないし75歳又は65ないし75歳のような55歳以上の年齢である請求項1ないし25の何れか1項に記載の組成物。
- 経口投与の形態にある、請求項1ないし26の何れか1項に記載の組成物。
- 前記組成物は、錠剤、カプセル、カプレット、トローチ、粉末、顆粒又は液体の形態にある、請求項1ないし27の何れか1項に記載の組成物。
- ヒトにおけるCRCを治療、改善及び/又は予防する方法に使用するための組成物であって、
(a)50−90%w/wの、2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);及び
(b)10−40%w/wの固体;
(c)香味料、甘味料及び滑沢剤のような任意の更なる成分
を含む組成物。 - 固体として経口投与するための固体組成物である請求項29記載の組成物。
- 前記組成物は錠剤(例えば、チュアブル錠又はサッカブル錠)の形態にある請求項29又は30記載の組成物。
- 成分(b)の前記固体は、ソルビトール、ラクトース、ラクトースとデンプン(例えば、Starlac(登録商標)のようなラクトース1水和物及びトウモロコシデンプンを含む化合物)、デキストレート、セルロース、キシリトール、マルチトール及びマンニトールからなる群より選択される請求項29ないし31の何れか1項に記載の組成物。
- 82ないし84%w/wのPEGを含む請求項29ないし32の何れか1項に記載の組成物。
- 10ないし20%w/wの成分(b)の固体を含む請求項29ない
し33の何れか1項に記載の組成物。 - 成分(b)の前記固体は、マンニトール、例えば、粒状マンニトールである請求項34記載の組成物。
- 前記PEGは、3000と4000Daの間の平均分子量を有する請求項29ないし35の何れか1項に記載の組成物。
- (a)70ないし90%w/wの2000ないし10000Daの範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)10ないし20%w/wのマンニトールのような前記固体;
(c)0ないし2.0%w/wの滑沢剤;及び
(d)0ないし2.0%w/wの香味料
を含む請求項29ないし36の何れか1項に記載の組成物。 - 3:1ないし9:1のPEG:マンニトールの質量比にあるPEG及びマンニトールを含む、請求項37記載の組成物。
- 2.0%w/w以下、例えば、0.2ないし0.8%w/w、例えば、0.5%w/wの量にある滑沢剤を含む、請求項29ないし38の何れか1項に記載の組成物。
- 前記滑沢剤は、ステアリン酸マグネシウムである請求項39記載の組成物。
- 香味料を含む請求項29ないし40の何れか1項に記載の組成物。
- 前記香味料は、好ましくは、0.1ないし1%w/w(例えば、0.4%w/w)のレベルで存在するペパーミントであるか、又は、好ましくは、0.5ないし2%w/w(例えば、1.5%w/w)のレベルで存在するラズベリー−レモンである請求項41記載の組成物。
- 実質的に電解質(例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、重炭酸ナトリウムのような重炭酸塩、硫酸ナトリウムのような硫酸塩又はリン酸塩)が存在しない請求項29ないし42の何れか1項に記載の組成物。
- 0.5ないし10g、例えば、1.0ないし5.0gの質量を有する請求項29ないし43の何れか1項に記載の組成物。
- 2.0ないし3.5gの質量を有し、
(a)1.00ないし3.15gの2000ないし10000の範囲内の平均分子量を有するポリエチレングリコール(PEG);
(b)0.20ないし1.40gのマンニトール
を含む請求項29ないし44の何れか1項に記載の組成物。 - 実施例2ないし6の何れか1つを参照して実質的にここに記載されるような請求項29記載の組成物。
- 請求項1ないし28の何れか1項に記載の方法において使用するための請求項29ないし46の何れか1項に記載の組成物。
- 使用説明書と共に、請求項29ないし46の何れか1項に記載の組成物の複数のユニットを含むキット。
- 請求項1ないし28の何れか1項に記載の方法に従う、ヒトにおけるCRCを治療、改善及び/又は予防するか或いは治療、改善及び/又は予防するための方法。
- 請求項29ないし47の何れか1項に記載の組成物を投与することを含む請求項49記載の方法。
- 請求項1ないし50の何れか1項に記載の組成物又は方法であって、該組成物又は方法は、Pluronic(登録商標)F68のようなPEGブロックコポリマーを含む組成物又は方法。
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