JP2013544801A - 安定なサンスクリーン組成物 - Google Patents

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Abstract

本願発明は、パーソナルケア組成物、とりわけ、安定なサンスクリーン組成物に関する。ジベンゾイルメタンサンスクリーンに関連した課題は、特にUV-B サンスクリーンの存在下で、比較的不安定であることである。より容易でより手軽に入手できる化合物をサンスクリーン安定化剤として使用することが必要とされており、その結果このようなサンスクリーン組成物のコストを低下させることを確実にする。本願発明者らは、本願発明者らは、この課題を集中的に解決することに取り組み、ショウガ中に見いだされる活性体(ジンゲロール)の誘導体、すなわちジンゲロンがこのような改善された安定性を提供することを発見した。

Description

本願発明はパーソナルケア組成物に関する。とりわけ、本願発明は安定なサンスクリーン組成物に関する。
世界中の消費者は、外観の良い肌を有することを望んでいる。外観の良い肌を有する方法のひとつは、日光、特に太陽から放出される有害な紫外線から肌を保護することによる。彼らはしばしば、パーソナルケア組成物、例えばサンスクリーン組成物の使用によってこのことを達成する。
サンスクリーン組成物は、通常サンスクリーン/サンブロックを含有する。サンブロックは太陽放射線によって引き起こされる炎症および日焼けの危険性から肌を保護することを助ける。サンブロックは一般的に、入射する紫外〜可視光線を反射し、結果として肌を保護する酸化亜鉛またはチタニアなどの無機微粒子である。サンスクリーンは一般的に紫外放射線を吸収し、異なる形態、例えば可視領域のスペクトラムまたは熱形態でエネルギーを放出する有機分子であり、その結果、炎症および日焼けから肌を保護している。サンスクリーンは一般的に有機小分子である。
一般に使用されているひとつの有機サンスクリーンは、ジベンゾイルメタン化合物、具体的には、Parsol 1789(商標)(またはAvobenzone(商標))として販売されている4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタンである。このサンスクリーンに関連した課題は、天然で、特にp-メトキシケイヒ酸群のUV-Bサンスクリーンの存在下で、比較的不安定であることである。パーソナルケア組成物中のジベンゾイルメタン化合物の安定性を改善するため、オクトクリレン(商標)などのいくつかの外部分子を添加する努力がなされてきた。しかし、p-メトキシケイヒ酸ベースのUV-Bサンスクリーン存在下におけるParsol 1789(商標)の安定性のさらなる改善が必要とされている。さらには、より容易でより手軽に入手できる化合物をサンスクリーン安定化剤として使用し、その結果、このようなサンスクリーン組成物のコストを低下させることを確実にすることが必要とされている。本願発明者らは、この課題を解決することに集中的に取り組み、ショウガ中に見いだされる活性体(ジンゲロール)の誘導体、すなわちジンゲロン(zingerone)がこのような改善された安定性を提供することを発見した。
スキンケア組成物中にショウガ抽出物およびジンゲロールを包含させることに関する刊行物がいくつかある。国際公開第2010/000877号は、ショウガ由来の活性物質(パラドール、ジンゲロールおよびショウガオール)を、スキンケアのための抗炎症剤として包含させること開示している。米国特許出願公開第2008/069784号明細書は、以下の化学構造を含有するショウガ抽出物から成る群から選択される活性物質を、サンスクリーンと共に含有するパーソナルケア組成物を開示している。
特開2009-196980号公報は、メラニン形成阻害因子および美容化粧品として、以下に示すジンゲロンの使用を開示しているが、UVAサンスクリーンとの組み合わせは開示していない。
したがって、本願発明は、p-メトキシケイヒ酸群のUVBサンクスリーンとともに存在する場合に、比較的安定化されたUVAサンスクリーンであるジベンゾイルメタンまたはその誘導体を含むパーソナルケア組成物を提供することを目的とする。本願発明のさらにもう一つの目的は、例えば天然材料の誘導体を使用して、ジベンゾイルメタンまたはその誘導体を安定化することである。本願発明のさらにもう一つの目的は、脂肪酸またはシリコーンエラストマーベースの組成物中に存在する場合に、p-メトキシケイヒ酸UV-Bサンスクリーンの存在下でジベンゾイルメタンベースのUV-Aサンスクリーンを安定化することである。
国際公開第2010/000877号 米国特許出願公開第2008/069784号明細書 特開2009-196980号公報
本願発明に従い、以下を含む光安定性のサンスクリーン組成物を提供する:
(a) 0.1〜10質量%のジベンゾイルメタンまたはその誘導体;
(b) 0.1〜10質量%のp-メトキシケイヒ酸またはその誘導体;
(c) 0.5〜5質量%のジンゲロン; および
(d) 脂肪酸またはシリコーンエラストマーを含む美容的に許容可能なベース。
本願発明はまた、ヒトケラチン基体の光保護のための、本願発明の組成物の使用を提供する。
これらおよびその他の態様、特徴および有利な点は、以下の詳細な説明および添付の請求項を読むことで当業者に明らかとなるであろう。誤解を避けるために言うと、本願発明のひとつの態様の任意の特徴は、本願発明の任意の他の態様において利用され得る。用語「含んでいる」は、「包含している」を意味することを意図するが、必ずしも「から成っている」または「を構成する」を意味することを意図しない。以下の本明細書中の所与の実施例は、本願発明を明確にすることを意図しており、本願発明をそれら実施例そのものに制限することを意図しないことに留意されたい。同様に、すべてのパーセンテージは、示さない限り質量/質量パーセンテージである。すべての量は、明記しないかぎり最終組成物中の質量による。作業実施例および比較実施例以外においては、または明白に示さない限りは、材料の量または反応条件、材料の物理的性質ならびに/または使用量を示す本願明細書および特許請求の範囲中のすべての数字は、用語「約」で修飾されて理解されるべきである。書式「xからyまで」で表される数値範囲は、xおよびyを包含すると理解される。具体的な特徴について、多数の好ましい範囲が、書式「xからyまで」で記載される場合、異なるエンドポイントを組み合わせるすべての範囲もまた考慮されると理解される。本願明細書中で見いだされるような本願発明の開示は、請求項において多項目従属または余剰性が見いだされ得ないという事実に関わらず、互いに多項目従属するとして請求項に見いだされるすべての態様に及ぶと考慮されるべきである。
本願明細書で使用される「パーソナルケア組成物」は、哺乳動物、特にヒトの肌および/または髪への局所適用のための組成物を包含することを意味する。このような組成物は、一般的に、リーブオン型またはリンスオフ型として分類され得て、基本的にはサンスクリーンの利点のためにヒトの体に適用される任意の製品を包含するが、また、外観の改善、洗浄、悪臭防止または一般的なエステティックなどの追加の利点も有し得る。本願発明の組成物は、液体、ローション、クリーム、フォーム、スクラブ、ゲル、棒セッケンもしくはトナーの形態であり得て、または、装置もしくはフェイスマスク、パッド、もしくはパッチを介して適用され得る。パーソナルケア組成物の非限定的な例は、リーブオンスキンローションおよびクリーム、シャンプー、コンディショナー、シャワーゲル、化粧バー、制汗剤、デオドラント、リップスティック、ファンデーション、マスカラ、サンレスタナーならびにサンスクリーンローションを包含する。
本願明細書で使用される「肌」は、顔および身体の肌、特に、一般的に日光に曝露される身体の部分(例えば首、腕、手、脚、および頭皮)の肌を包含することを意味するが、また、故意に曝露される身体の領域(例えば、ビーチなどで曝露される胸部、背中、腋下、臀部など)を包含し得る。本願発明の組成物はまた、製品が光保護を提供することを具体的な目標として製剤化され得る、肌以外のヒトの身体の任意の他のケラチン基体(例えば、髪)へと適用することに関連する。
太陽放射線の紫外線(UV)部分は、 波長に基づいて3つの範囲、つまり、UVC(200〜280nm)、UVB(280〜320nm)およびUVA(320〜400nm)に分割される。UVCの大部分はオゾン層によって吸収されるため、光保護製剤においては、人々は一般的に、UVAおよびUVB両方のサンスクリーンを使用する。
本願発明の通り、前記パーソナルケア組成物は、ジベンゾイルメタンまたはその誘導体、p-メトキシケイヒ酸またはその誘導体、ジンゲロン、および、脂肪酸またはシリコーンエラストマーを含む美容的に許容可能なベースを含む。4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタンは、本願発明の目的のために、好ましいジベンゾイルメタン誘導体である。
4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタンは、よく知られたジベンゾイルメタン誘導体であり、Avobenzone(商標)、Parsol 1789(商標)、Eusolex 9020(商標)、またはEscalol 517(商標)という商品名で販売されているサンスクリーン剤である。UV放射線から基体を保護することを意図する消費者ケア製品のほとんどが、ジベンゾイルメタン化合物を使用している。これは、UVA線の全スペクトラムに対する保護を提供するためのサンスクリーン製品において使用される油溶性成分である。4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタンは、基底状態ではエノール形態およびケト形態の混合物として、好都合には、キレートされたエノールとして存在することができる。それは、多くの有機サンスクリーン剤と比較して、より広い波長領域の紫外線を吸収する。それが、「広域スペクトラム」サンスクリーンと呼ばれる所以である。4-t-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタンは、最大吸収357nmを有する。
本願発明によると、前記パーソナルケア組成物は、好ましくは、組成物に対して0.1〜10質量%のジベンゾイルメタン誘導体、より好ましくは0.1〜4質量%のジベンゾイルメタン誘導体を含む。
本願発明のパーソナルケア組成物は、全領域の紫外線から保護するために、UVBサンスクリーン p-メトキシケイヒ酸およびその誘導体(例えば、Parsol MCX(商標)というブランド名で販売されている4-メトキシケイヒ酸2-エチル-ヘキシル)を含む。本願発明によると、前記パーソナルケア組成物は、組成物に対して、0.1〜10質量%、好ましくは0.1〜6質量%、最も好ましくは0.1〜3質量%のメトキシケイヒ酸エチルヘキシルを含む。知られているUV-B保護の提供ばかりでなく、ジンゲロンを使用することで、パーソナルケア組成物はp-メトキシケイヒ酸誘導体の存在下でのジベンゾイルメタン誘導体のより良い安定性を確実にするため、p-メトキシケイヒ酸誘導体を包含させることが特に有用である。
本願発明はジンゲロンによるジベンゾイルメタン誘導体の安定化に関する。本願発明の組成物は、組成物に対して、0.5〜5質量%、より好ましくは1〜3質量%および最も好ましくは1.2〜2質量%のジンゲロンを含む。ジンゲロンの化学構造は、下記の通りである。
前記構造中のnの値は、好ましくは1〜20の範囲、より好ましくは1〜5の範囲である。 ジンゲロンはCAS番号122-48-5である。ジンゲロンは広く入手できる化学物質であるが、本願発明の実施例においては、Ace Rasayan(バンガロール、インド)から購入したものである。本願発明の好ましい組成物は、ジンゲロン:ジベンゾイルメタン誘導体の質量比が10:1〜1:10、好ましくは0.8:1〜2.0:1であるものである。 ジンゲロン:ジベンゾイルメタンの最適な質量比は、0.9:1.1〜1.1:0.9である。
ジンゲロンは、天然材料のショウガから抽出した活性物質の誘導体化によって調製され得る、または、合成法によって調製され得る。天然材料のショウガ抽出物は、熱分解されてジンゲロンとなるジンゲロールを有する。ジンゲロンを調製するための典型的な工程は下記の通りである。
前記パーソナルケア組成物は、脂肪酸またはシリコーンエラストマーを含む美容的に許容可能なベースを含む。前記美容的に許容可能なベースは、好ましくはクリーム、ローション、ゲルまたはエマルションである。
パーソナルケア組成物は、異なる美容的に許容可能な乳化または非乳化システムおよびビヒクルを使用して調製され得る。美容的に許容可能なベースが脂肪酸を含む場合は、脂肪酸は組成物に対して好ましくは1〜25質量%、より好ましくは3〜25質量%、さらにより好ましくは5〜25質量%存在する。より好ましい構成はクリーム、さらにより好ましくは、バニシングクリームベースであるものである。バニシングクリームベースは、5〜25質量%の脂肪酸および0.1〜10質量%のセッケンを含むものである。このようなクリームにおいては、脂肪酸は、好ましくは実質的にステアリン酸およびパルミチン酸の混合物であり、セッケンは、好ましくは脂肪酸混合物のカリウム塩である。バニシングクリームベース中の脂肪酸は、しばしば実質的に(一般的に約90〜95%)ステアリン酸およびパルミチン酸の混合物であるヒステリック酸を使用して調製される。典型的なヒステリック酸は、総パルミチン酸−ステアリン酸混合物中、約52〜55%のパルミチン酸および45〜48%のステアリン酸を含む。
したがって、バニシングクリームベースを調製するためにヒステリック酸およびそのセッケンを包含させることは、本願発明の範囲内である。前記組成物は、7質量%より多くの脂肪酸、好ましくは10質量%より多くの脂肪酸, より好ましくは12質量%より多くの脂肪酸を含むことがとりわけ好ましい。
美容的に許容可能なベースがシリコーンエラストマーを含む場合、組成物に対して、好ましくは10〜60質量%、より好ましくは20〜50質量%存在する。
本願発明の組成物において使用するために適するシリコーンエラストマーは、ダウコーニングから市販されており、入手できるジメチコンクロスポリマーであるところのDC 9045である。本願発明において使用され得るその他の有用なシリコーンエラストマーブレンドは、以下のものとして市販されており、入手できる:
(i) ダウコーニングから入手できるDC9027(極めて高粘度のジメチコノールおよびシリコーンエラストマーのシクロペンタシロキサン中のブレンド)、
(ii) ダウコーニングから入手できるDC9546 (高分子量のシリコーンエラストマー、シクロペンタシロキサン、および高分子量の直鎖シリーンポリマーのブレンド)、
(iii) ダウコーニングから入手できるEL8050 (高分子量のポリグリコール変性シリコーンエラストマーのイソドデカン中のブレンド)および
(iv) ダウコーニングから入手できるEL8051 (高分子量のポリグリコール変性シリコーンエラストマーのイソデシルネオペンタノエート中のブレンド)。
美容的に許容可能なベースは通常、組成物に対して、10〜99.9質量%、好ましくは50〜99質量%である。前記美容的に許容可能なベースは、水を含むまたは無水であり得る。前記美容的に許容可能なベースが脂肪酸を含む場合、組成物に対して、好ましくは35〜90質量%、より好ましくは50〜85質量%、さらにより好ましくは50〜80質量%の水が含まれる。前記美容的に許容可能なベースがシリコーンエラストマーを含む場合、水は油中水エマルションを調製するように含まれ得る、または、組成物がごくわずかの水を含み得る、または、まったく水を含み得ず、実質的に無水であり得る。
本願発明の組成物は、追加的にスキンライトニング剤を含み得る。前記スキンライトニング剤は、好ましくは、ビタミンB3化合物もしくはその誘導体(例えばナイアシン、ニコチン酸、ナイアシンアミド)またはその他の良く知られたスキンライトニング剤から選択される。スキンライトニング剤として、ビタミンB6、ビタミンB12、ビタミンCまたはビタミンAなどのその他のビタミンが含まれ得る。ビタミンB3化合物またはその誘導体(例えばナイアシン、ニコチン酸、ナイアシンアミド)は、本願発明によるより好ましいスキンライトニング剤であり、最も好ましいのはナイアシンアミドである。ナイアシンアミドが使用される場合、好ましくは組成物に対して0.1〜10質量%、より好ましくは0.2〜5質量%の範囲の量で存在する。
本願発明においては、有用な無機サンブロックもまた好ましくは使用される。これらは、例えば、酸化亜鉛、酸化鉄、フュームドシリカなどのシリカおよび二酸化チタンを包含する。
本願発明による組成物はまた、その他の希釈剤を含み得る。前記希釈剤は、組成物中に存在するその他の材料の分散剤または担体として作用し、組成物が肌に適用された場合にそれらの分布を促進する。
水以外の希釈剤は、液体または固体のエモリエント、溶媒、保湿剤、増粘剤および粉末を包含し得る。
美容的に許容可能なベースは通常、組成物に対して10〜99.9質量%、好ましくは50〜99質量%であり、その他のパーソナルケア添加物の非存在下で、組成物の残余を形成し得る。
本願発明の組成物は、美容的に許容可能な担体として従来のデオドラントベースを含み得る。デオドラントとは、パーソナルデオドラントの利点(例えば脇の下部分ヘの適用)のために使用される、棒状、ロールオンまたは噴射剤の製品を意味し、制汗剤活性成分を含有し得るまたは含有し得ない。
デオドラント組成物は、一般的に硬い固体、軟らかい固体、ゲル、クリーム、および液体の形態であり得て、組成物の物理的性質に適する塗布器を使用して分注される。ロールオンで送達されるデオドラント組成物は、一般的に液体担体を含む。このような液体担体は、疎水性であり得る、または親水性の液体および疎水性の液体の両方の混合物を含み得る。それらはエマルションまたはマイクロエマルションの形態であり得る。液体担体または担体の混合物は、組成物に対してしばしば30〜95質量%、多くの例においては40〜80質量%を構成する。疎水性液体担体は一般に、融点が25℃より高くなく、沸点が少なくとも100℃である、シロキサン、炭水化物、分枝脂肪族アルコール、エステルおよびエーテルの化学的分類の範囲内から選択される、ひとつまたは複数の材料を含み得る。本願明細書中の組成物に用いられ得る親水性液体担体は、一般に水および/または、一価アルコールもしくは多価アルコールもしくは水混和性ホモログを含む。一価アルコールはしばしば短鎖であり、そのため、それらは6個以下の炭素を含有することを意味し、実際には、ほとんどの場合エタノールまたは時にイソプロパノールである。多価アルコールは、一般にエチレングリコールもしくはプロピレングリコールを含む、または、ホモログは、ジエチレングリコールなどが用いられ得る。これ以外に、デオドラント組成物に使用するのに適するその他のビヒクルおよび構成成分が添加され得る。
本願発明の組成物は、本願発明の組成物における使用に適する他の任意選択的な構成成分を幅広い範囲で含み得る。例として以下を包含する:抗酸化剤、結合剤、生物添加物、緩衝剤、着色料、増粘剤、ポリマー、収斂剤、香料、保湿剤、乳白剤、コンディショナー、剥離剤、pH調整剤、保存料、天然抽出物、エッセンシャルオイル、肌感覚剤、肌潤滑剤、および肌治療剤。
前記組成物は任意の知られた構成で製剤化され、より好ましい構成はクリームまたはローションである。
本願発明は以下の非限定的な実施例の助けを借りて例証される。
[実施例1および2: ジンゲロンを包含させることによる、UV-Aサンスクリーン組成物における安定性の改善]
光保護性のバニシングクリームベースのパーソナルケア組成物を表1に示したように調製した。
(組成物の光安定性の定量化)
組成物を、4枚の清潔のガラスプレート上へ、均一の厚さの薄層フィルムを生じるようにアプライした(〜3mg/cm2)。これらのうち、3枚のプレートを、Atlas太陽シミュレーション化放射線(UVA flux、5.5mW/cm2)に曝露した。UV曝露から30分後、60分後および120分後に、各一つのプレートを除いた。対照サンプルとして、4番目のプレートを非曝露で維持した。前記プロトコールが完了した後、4枚すべてのフィルムのクリームを、適するHPLCグレードのメタノールに別々に溶解した。UV-A/BMDM(4-t-ブチル, 4’-メトキシジベンゾイルメタン)定量化は、Perkin Elmer UV/可視スペクトロメーターを使用して行った。各溶液の走査範囲200〜800nmにおける吸収を、石英キュベットおよび各ブランク溶液スペクトロメーターを使用して測定した。スペクトラムから、様々な時点における残存するUV-A化合物(例えば、Parsol 1789)の割合を、(代表的な波長355nmで)読み、図2に要約した。
表2のデータは、本願発明による組成物(実施例2)が、従来の組成物(実施例1)と比較して改善された光安定性を提供したことを示す。
[実施例3〜5:ジンゲロンを包含させることによる、UV-AおよびUV-Bサンスクリーン組成物における安定性の改善]
バニシングクリームベースの光保護性のパーソナルケア組成物を表3に示したように調製した。
表3の様々な組成物の光安定性を、実施例1および2で使用したものと同じ手法を使用して測定し、以下の表4に要約した。
表4のデータは、本願発明による組成物(実施例4)が、ジンゲロンなしの組成物(実施例3)およびよく知られたUV-A安定化剤Octocrylene(商標)入りの組成物(実施例5)と比較して、改善された光安定性を提供したことを示す。
[実施例6〜9: ジンゲロンを包含させることによる、ポリマーベースのサンスクリーン組成物における安定性の改善]
ポリマーベースの光保護性のパーソナルケア組成物を表5に示したように調製した。
表5の様々な組成物の光安定性を、実施例1および2で使用したものと同じ手法を使用して測定し、以下の表6に要約した。
表6のデータは、ポリマーベースで製剤化された場合に、本願発明による組成物(実施例7および9)にジンゲロンを包含させることにより、ジンゲロンなしの各組成物(実施例6および8)に改善された光安定性を提供したことを示す。
[実施例10:毛髪ケア組成物]
表7に示すように、本願発明による毛髪ケア組成物は、ヘアスタイリングゲルの形態で作られた。Aristoflex AVC(陽イオンコポリマー)を、ホモジナイザーを使用して水中に溶解した。Parsol 1789(商標)およびジンゲロンを、プロピレンカーボネート中に別々に溶解した。その後前記2つの混合物を混合し、高速ホモジナイザーを使用してホモジナイズした。
[実施例11および12:ジンゲロンの代替としてショウガ抽出物を包含させることの効果]
ジンゲロン成分をショウガ抽出物(実施例11では0.1%および実施例12では1.5%)に置換した点以外は実施例4と同様に組成物を調製した。実施例11および12で使用したショウガ抽出物は、Natural Remedies Pvt. Ltd.(バンガロール、インド)から供給され、3.0%ジンゲロールを含有していた。ショウガ抽出物は、水抽出可能な活性物質を、水:ショウガ=10:1の比で水抽出することによって調製した。その後、抽出物を濃縮し、真空トレイ乾燥して粉末にした。
実施例11および12の組成物の光安定性を、実施例4の組成物の測定するために使用したものと同様の手法を使用して測定した。実施例4のサンプルの光安定性を、比較のために繰り返した。データを図8に要約した。
表8のデータは、ジンゲロンを含む組成物(実施例4)が、(ジンゲロールを含む)ショウガ抽出物の使用と比較して大幅に改善されたUVAサンスクリーンの安定性を提供したことを示す。
したがって、本願発明は比較的安定化されたUV-Aサンスクリーン入りのパーソナルケア組成物を提供し、このことは天然材料の誘導体を使用することによって達成された。

Claims (9)

  1. 以下を包含する光安定性のサンスクリーン組成物:
    (a) 0.1〜10質量%のジベンゾイルメタンまたはその誘導体;
    (b) 0.1〜10質量%のp-メトキシケイヒ酸またはその誘導体;
    (c) 0.5〜5質量%のジンゲロン;および
    (d) 脂肪酸またはシリコーンエラストマーを含む美容的に許容可能なベース。
  2. 前記ジベンゾイルメタン誘導体が4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 前記p-メトキシケイヒ酸誘導体が4-メトキシケイヒ酸2-エチル-ヘキシルである、請求項1に記載の組成物。
  4. 組成物に対して1.0〜3質量%のジンゲロンを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の組成物。
  5. ジベンゾイルメタンに対するジンゲロンの質量比が0.8〜2.0である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 美容的に許容可能なベースがクリーム、ローション、ゲルまたはエマルションである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の組成物。
  7. 美容的に許容可能なベースが1〜25質量%の脂肪酸および0.1〜10質量%のセッケンを含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の組成物。
  8. ヒトケラチン基体の光保護のための、請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物の使用。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の組成物をヒトケラチン基体に適用する工程を含む、ヒトケラチン基体を光保護する方法。
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