JP2013544606A - 外形を調節可能なマットレスシステム - Google Patents

Abstract

それぞれの区画が、それぞれの電気−機械アクチュエータによって独立して調節可能なマットレス高さを有する、複数の区画を有する外形を調節可能なマットレスを提供する。アクチュエータは、下部パネル部材とマットレス上層との間においてマットレス内に配置される。制御ユニットが、アクチュエータを作動させるためにアクチュエータに接続されて、マットレス上層のそれぞれの区画を切り替えにより上昇及び降下させる。リモコンは、制御ユニットに操作可能に接続されており、そして個々のユーザがアクチュエータを他のアクチュエータから独立して選択的に作動させることを可能にする指示入力部を含み、これによりユーザは、区画の高さを互いに独立して調節することができる。

Description

本発明は、調節可能な外形を有するマットレスに関する。

標準的な既製のマットレス及び枕は、外形及び硬さに関して個々のニーズを満たすように設計されておらず、従ってユーザの脊椎及び首への適切な支持を提供しない。特に、多くの高齢者が、マットレスの外形及び硬さが最適でないことによる身体への不適切な支持により生じる肩の痛み、首の痛み、背中の痛みから解放されるために、彼らのニーズを１００％満たす市販のマットレス及び枕を見つけることに苦労している。

先行技術として、床擦れ軽減のためのエアバッグタイプのマットレス、及び快適性のための低接触圧のエアバッグタイプのマットレスがある。また、調節可能なベッド支持フレーム（病院で一般的に使用されているような物）も市販されている。

しかし、オーダーメイドの靴や衣類の手法で個々のニーズを満たすようにマットレスを適応させることに関して、市場で入手可能なオーダーメイドのマットレス及び枕はない。

従って、一般の人々にとって手頃な価格であるが、ユーザが自分で望むように外形を調節することもできる量産のマットレス及び枕が必要である。

本発明は、改良されたマットレスを提供することを目的とする。より詳細には、本発明は、個々のユーザの好み及びニーズに従ってマットレス外形のカスタム修正を可能にする改良されたマットレスを提供することを目的とする。用語「外形」は、本明細書では、マットレスの上面の輪郭を意味するために用いられる。外形は、マットレス高さの複数のアクチュエータの動作に従って変更可能であり、ユーザにより調節可能である。マットレスの外形は、マットレスの長さに沿って１次元においてのみ調節可能であって変更することができても、あるいは長さ及び幅の両方を含む２次元において調節可能であって変更することができてもよい。

本発明は、ユーザが望む最良の支持を得るために、マットレス及び枕の外形をユーザが調節及び変更することが可能である、手動で調節可能な電気−機械的マットレスを提供することを目的とする。

特に、本発明は、枕側の端部を始点として複数の区画が全長又は一部に設けられた（図１を参照）マットレスシステムを検討する。

本発明による外形を調節可能なマットレスシステムは、支持フレーム、マットレス、複数のアクチュエータ、制御ユニット、及びリモコン（リモートコントロール）を含む。支持フレームは、フレームの底部外縁に沿って、少なくとも１つの下部パネル部材を有する。一方、マットレスは、少なくとも部分的に弾性の上層を有し、そして複数の高さ調節可能な区画が設けられている。アクチュエータは、マットレスの区画と数が等しく、下部パネル部材と上層との間においてマットレス内に配置される。制御ユニットは、アクチュエータを作動させるために、アクチュエータに操作可能に接続されて、上層のそれぞれの区画を切り替えにより上昇及び降下させる。リモコンは、制御ユニットに操作可能に接続されており、個々のユーザが他のアクチュエータから独立して選択的にアクチュエータを作動させることを可能にする指示入力部を含み、これによりユーザは、区画の高さを互いに独立して調節することができる。区画高さの制御は、リアルタイムで、すなわちユーザがマットレス上にいる間に行われることができる。あるいは、又は追加して、マットレスの区画高さのユーザによる調節は、ユーザにより調節されたマットレス外形の電子記憶、及びそれに続く記憶されたマットレス外形に従ったマットレス高さのアクチュエータの作動により実行されることができる。通常は、マットレスの外形調節は、ユーザがマットレス上に横たわっている間に実施される。外形調節は、ユーザの指示により、「予め決められた」外形として記憶されることができる。

制御ユニット及びリモコンは、同じハウジング内に組み込まれることができる。このハウジングは、ハンドヘルド（手持式）装置又は卓上コンソールにすることができる。リモコン及び制御ユニットは、電線又は無線伝送リンクを介して、アクチュエータに操作可能に接続されることができる。ハンドヘルドのリモコンと制御ユニットとが別々のケーシングに設けられる場合、ハンドヘルドのリモコンは、有線又は無線の伝送路を介して、制御ユニットに操作可能に接続され得る。

アクチュエータが、機械的リンク機構、好ましくは電動式のものを含むことが考えられる。各アクチュエータは、減速ギヤボックスを備えたモータを含むことができ、ギヤボックスは、ねじシャフトを切り替えにより両方向に回転させるために、操作可能にねじシャフトに接続される。ねじシャフトは、各端部で駆動ギヤボックス及びねじナットに連結される。

あるいは、各アクチュエータを、鋏状のリンク機構、少なくとも１つのカム部材、ねじジャッキのアクチュエータ、又はラックアンドピニオン構造などにすることができる。

別の実施形態では、アクチュエータは、リニアアクチュエータ、例えば、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、又は電動ボールスクリューのリニアアクチュエータである。

本発明によるマットレスを調節するための方法は、複数の高さ調節の区画と、この区画と数が等しく且つマットレス内に配置された複数のアクチュエータとを有するマットレスを提供するステップと、区画をそれぞれの高さに上昇させるようにアクチュエータを作動させるステップと、リモコンを操作してアクチュエータのそれぞれを選択的に調節してそれぞれのマットレスの区画の高さを調節するステップとを含む。

本発明によるマットレスシステムを、一部を概略等角図で、一部を切欠図で、一部をブロック図で示した図である。 アクチュエータ組立体が潰された配置又は低い位置の配置にある、図１のマットレスシステムの高さ調節区画におけるアクチュエータ組立体の部分側面概略図である。 図２と同様の部分側面概略図であり、持ち上げられた高い位置の配置でのアクチュエータを示す。 図１のマットレスの長手方向断面概略図であり、起伏のあるマットレス上層を示す。 本発明による他のマットレス高さのアクチュエータの部分側面概略図である。 本発明による他のマットレス高さのアクチュエータの部分側面概略図である。 本発明による他のマットレス高さのアクチュエータの部分側面概略図である。 本発明による他のマットレス高さのアクチュエータの部分側面概略図である。 一部が切欠図である、本発明による別の調節可能なマットレス高さシステムにおけるマットレスの概略等角図である。 図６のマットレスで使用可能なマットレス高さのリニアアクチュエータの概略等角図である。 図１に示した制御ユニット及びリモコンの構成要素のブロック線図である。 図８に示した中央処理装置の構成要素のブロック線図である。

図１に示されるように、外形を調節可能なマットレスシステムは、支持フレーム１０、マットレス１２、複数のアクチュエータ１４、制御ユニット１６、及びリモコン（リモートコントロール）１８を含む。支持フレーム１０は、フレームの底部外縁に沿って、少なくとも１つの下部パネル部材２０を有する。マットレス１２は、パッドの入った材料又は発泡材料から作られた少なくとも部分的に弾性の上層２２を有し、上層２２に高さ調節可能な複数の区画２４が設けられている。アクチュエータ１４は、マットレスの区画２４と数が等しく、下部パネル部材２０と上層２２との間においてマットレス１２内に配置されている。制御ユニット１６は、アクチュエータを互いに独立に作動させて、上層２２のそれぞれの区画２４を切り替えにより上昇及び降下させるために、アクチュエータ１４に操作可能に接続されている。リモコン１８は、制御ユニット１６に操作可能に接続されており、指示入力部２６（例えば、図４のキーパッド）を含み、これは個々のユーザＵＳＲ（図４）が区画２４の高さを互いに独立に調節することができるように、アクチュエータ１４を選択的に又は別々に作動させることを可能にする。通常は、マットレス外形調節は、ユーザがマットレス上に横たわっている時に行われる。外形調節は、ユーザの指示によって、「予め決められた」外形として記憶され得る。従って、ユーザのリモコン１８の操作に応答したマットレス外形の直接の調節は、校正段階の間だけで生じ得る。そして、マットレス外形に対するその後の変更は、特定の記憶されたマットレス外形のユーザ選択に応答してのみ生じ得る。もちろん、記憶されたマットレス外形の１つをユーザが選択したならば、その外形が工場仕様に従った予めプログラミングされた外形であるか、又はユーザにより選択されたマットレス高さ調節を含むかどうかに関係なく、ユーザはリモコン１８を操作して、その時の好みによって、様々なマットレスの区画高さを調節又は「微調整」することができる。

制御ユニット１６及びリモコン１８は、同じハウジング２８内に組み込まれることができる。ハウジング２８は、ハンドヘルド（手持式）装置のケーシング又は卓上コンソールにすることができる。あるいは、リモコン１８と制御ユニット１６とが別々のケーシング内に備えられてもよく、ハンドヘルド装置が制御ユニットに、有線又は無線伝送路３４（図４）を介して操作可能に接続されてもよい。リモコン１８及び制御ユニット１６は、電線３０又は無線伝送リンク３２（図２）を介して、アクチュエータ１４に操作可能に接続され得る。

図２及び図３に示されるように、アクチュエータ１４は、機械的リンク機構３６の対を含み、対の各々が、それぞれのねじナット３８を介して駆動シャフト４０に接続される。各アクチュエータ１４は、減速ギヤボックスが組み込まれた電気モータ４２をさらに含む。ギヤボックスは、シャフトを切り替えにより両方向に回転させるために、駆動又はねじシャフト４０に操作可能に接続されている。ユーザＵＳＲからのリモコン１８を介した指示に応答して、制御ユニット１６は、マットレス上層２２のそれぞれの区画２４を上下させるために、モータ４２の各々を要求に応じて作動させ、それぞれのねじシャフト４０を一方向又は他方向に回転させる。

リンク機構３６は、ねじナット３８が内側に（互いに向かって、図３を参照）移動した時にそれぞれの高さ調節可能な区画２４を上昇させ、又はねじナット３８が外側に（互いに遠ざかるように）移動した時に調節可能な区画のベースを降下させる。リンク機構３６は、その下端で下部フレームパネル２０に接続され、その上端で実質的に硬質であるそれぞれの上部パネル部分４３に枢動可能に接続されている。上部パネル部分４３の各々は、フォームマットレスのそれぞれの下部分４５を保持し、下部分４５の上にマットレス上層２２が配置されている。

図４は、ユーザＵＳＲの好み及びニーズに従って外形が形成されたマットレス１２の上層２２を示す。

図５Ａに示されるように、アクチュエータ１４の各々が、鋏状のリンク機構４４を含むことができる。それぞれの鋏状リンク機構４４が、ピン４８で互いに枢動可能に接続された１対のアーム４６を含む。アーム４６はそれぞれ、枢動ピン５２で下部パネル２０及び上部パネル部分５０に接続されており、さらにスライダ５４で上部パネル部分５０及び下部パネル２０にスライド可能に接続されている。リンク機構４４に加えられた直線状の力５６が、矢印５８により示されるように、上部パネル部分５０及びその上に重なるマットレスの区画２４の上方への移動をもたらす。

あるいは、図５Ｂに示されるように、それぞれがのアクチュエータ１４は、個別の滑車又はギヤ６４、６６上に取り付けられた１対のカム部材６０、６２を含むことができる。そして、ギヤ６４、６６は、モータ７２により両方向７０に移動可能なエンドレスベルト又はチェーン６８に引っ張られる。

あるいは、図５Ｃに示されるように、それぞれのマットレス高さのアクチュエータ１４は、上端で上部パネル部分７６に固定されたねじ７４を含むねじジャッキのアクチュエータの形態を取り得る。ねじ７４は、駆動ギヤ７８とねじで係合する。駆動ギヤ７８は、固定された鉛直方向位置において回転可能に支持パネル８０により保持され、且つ駆動するように電気モータ８４のピニオン８２と噛み合っている。上部パネル部分７６は、支持パネル８０における開口部（図示せず）をスライド可能に通り抜ける１対のガイドピンを備える。ねじジャッキのアクチュエータのその他の作動構造は、当業者に理解される。

図５Ｄは、マットレス高さのアクチュエータ１４として機能し得るラックアンドピニオン構造８６を示す。ラックアンドピニオン構造８６は、２つのラック８８、２つのピニオン９０、及びガイドパネル９２を含む。

図１において、高さ調節の区画２４は、それぞれが主要部分を横切って延びるマットレス幅の細長い領域である。図６は、高さ調節の区画の格子９６を中央領域に有し、細長い区画９８、１００を、それぞれ頭部領域及び足部領域（分けて扱われない）に有するマットレス９４を示す。格子領域において、マットレス９４は、リニアアクチュエータ１０２（図７も参照）を組み込んでおり、これは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、又は電動ボールスクリューのリニアアクチュエータの形態である。それぞれのリニアアクチュエータ１０２は、本体１０４及びプランジャ１０６を含む。本体１０４は、マットレス９４の下部パネル１０８（実質的に硬質）に固定される。一方で、プランジャ１０６の上端は、柔らかいマットレス下層部分１１２の一部を支持する実質的に硬質の上部パネル部分１１０に固定される。

制御ユニット１６のリモコン１８及び／又はコンソール（別個には示さず）には、メニュー選択又はオプション、指示、メッセージ、及び推奨をユーザＵＳＲに提供するディスプレイ（図示せず）が備えられることができる。制御ユニット１６は、リモコン１８のキーパッド又はタッチスクリーンインタフェース１１４（図６を参照）を介して、「予め決められた」又は予めプログラミングされたマットレスの区画高さの複数のセットから、ユーザＵＳＲに選択のオプションを提供することができる。さらなる選択が、ユーザが作った又はユーザが修正したマットレスの区画高さのセットの中からなされ得る。このような既存のマットレスの区画高さ配列の選択時に、ユーザは、各区画２４、９６、９８、１００の高さを、ユーザのその時の要求及び好みに合わせて調節することができる。このような修正は、別のマットレス外形として、その後の選択及び配置のために制御ユニット１６に記憶されることができる。

制御ユニット１６は、通常は基本的な睡眠姿勢である、うつ伏せ、仰向け、左側臥位、右側臥位のためのマットレス外形又は区画高さのセットを記憶することができる。これらの修正は、それぞれの頭部のための傾き及びそれぞれの大腿部の傾斜を含み得る。仰向け姿勢は、程度の差はあるが、腰部における曲げが、座った姿勢に近づくように修正される。

区画２４、９６、９８、１００の幅「Ｗ」は変えることができ、通常は１インチ〜２４インチの範囲であり得る。「格子」区画９６の長さ「Ｌ」（図６）は、３インチ〜１２インチの値を有し得る。

各区画２４、９６、９８、１００の鉛直方向の変位範囲は変えることができ、１インチ〜１０インチの範囲であり得る。制御ユニット１６は、隣り合う区画間の高さの差を、大きな高さの差が非実用的であるか又は過度のストレスをマットレス上層２２及びユーザＵＳＲに与えるような場合に制限するように、プログラミングされ得る。

枕１１６、１１８（図１、４、６）の下のマットレスの区画高さの調節は、枕の外形もまた変更し、ユーザＵＳＲが望むような頭部及び首の支持を提供する。

いかなる枕及びマットレスの所望の外形でも、それぞれの区画２４、９６、９８、１００の位置の組合せにより達成され得る（図４を参照）。

本明細書に記載されるマットレス１２は、高さ調節可能でない、詰まった部分又は発泡体部分１２０を含み得る。

図８に示されるように、制御ユニット１６は中央処理装置（ＣＰＵ）を含むことができ、中央処理装置は、リモコン１８を介してユーザとの通信を送信して可能にするためのプログラム命令及び様々な高さ調節のアクチュエータ１２８を作動させるためのプログラム命令を収容しているメモリ１２６にアクセスする。第１のデータ記憶装置１３０は、多数の「予め決められた」睡眠姿勢を構成する、マットレスの区画高さの予めプログラミングされたセットを収容している。第２のデータ記憶装置１３２は、ユーザからの入力に従って修正されたマットレスの区画高さのセットを収容している。ＣＰＵ１２４は、制御ユニット１６の送信機１３４及び受信機１３６並びにリモコン１８の受信機１３８及び送信機１４０を介してリモコン１８と通信する。リモコン１８は、さらにＣＰＵ１４２を含み、ＣＰＵ１４２は、ディスプレイ１４４を制御するための常駐プログラムメモリ１４３からの命令、及びキーパッドの形態の指示入力部１４６からのその場のユーザの命令を受けて作動する。ディスプレイ１４４及びキーパッド１４６の機能が、タッチスクリーンにおいて組み合わされ得る。

制御ユニット１６及びリモコン１８は、１つ以上のマイクロプロセッサを含み得る。従って、ＣＰＵ１２４は、マイクロプロセッサにより実行され得る。この場合、ＣＰＵ１２４は、本明細書に記載されている高さ調節機能を実行するために命令メモリ１２６からプログラミングすることにより修正される一般的なデジタル処理回路を含む。あるいは、制御ユニット１６及び／又はリモコン１８は、マットレスの区画高さのユーザ選択を処理し、ユーザの高さ調節を組み入れたコード化されたマットレス外形データを記憶し（例えば、データ記憶装置１３２内に）、さらにユーザ入力に従ってマットレス外形を制御するための信号をアクチュエータ１２８に発信するための、配線接続された構成部品を備えた集積回路を含むことができる。配線接続された回路と一般的なデジタル処理回路との組合せが、さらに別の代替手段である。このような代替手段の制御ユニットの実施形態は、十分に当業者の理解の範囲内である。

図９に示されるように、ＣＰＵ１２４は、外形選択モジュール１４８、アクチュエータ作動モジュール１５０、及び高さ調節モジュール１５２を含んだ機能モジュールを有する。外形選択モジュール１４８は、入力がデータ記憶装置１３０、１３２及びメモリ１２６に接続されており、出力がアクチュエータ作動モジュール１５０及び高さ調節モジュール１５２に接続される。そして、アクチュエータ作動モジュール１５０は、命令又はプログラムメモリ１２６に接続され、出力はアクチュエータ１２８に接続される（図８）。高さ調節モジュール１５２はメモリ１２６に接続され、送信機１３４及び受信機１３６を介してリモコン１８に接続される。

高さ調節モジュール１５２を介してリモコン１８から受信したユーザの外形選択（例えば仰向け、右側臥位など）に応答して、外形選択モジュール１２８は、適切な外形データを記憶装置１３０から引き出す。外形選択モジュール１２８は、選択された姿勢についての外形データをユーザが以前に修正したかどうかを、データ記憶装置１３２にアクセスすることによりチェックする。外形選択モジュール１２８は、アクチュエータ１２８の作動のために、外形情報を、入手できる場合は調節された高さのデータと共に、アクチュエータ作動モジュール１５０に送信する。アクチュエータ作動モジュール１５０は、いずれかのマットレスの区画高さが記憶された値から修正されるかどうかについて、定期的に高さ調節モジュール１５２に問い合わせる。高さ調節モジュール１５２は、現在のマットレス輪郭の調節についてのユーザからのあらゆる要求、及び調節を記憶する要求を処理するためにリモコン１８と通信する。後者のタイプの要求の場合、高さ調節モジュール１５２は、記憶装置１３２に記憶された適当な高さ又は外形情報を変更するために記憶装置１３２にアクセスする。リモコン１８のＣＰＵ１４２は、ディスプレイ１４４を作動させるためのモジュラー部品及びキーパッド１４６を介してユーザにより入力された要求を収集するためのモジュラー部品を含む。

先に述べたように、外形選択モジュール１４８、アクチュエータ作動モジュール１５０、及び高さ調節モジュール１５２は、本明細書に記載された高さ調節機能を実行するために命令メモリ１２６からプログラミングされることにより修正される一般的なデジタル処理回路により実行され得る。あるいは、外形選択モジュール１４８、アクチュエータ作動モジュール１５０、及び高さ調節モジュール１５２は、配線接続された集積回路、又は配線接続された回路と一般的なプログラム修正回路との組合せを含むことができる。

本発明を、特定の実施形態及び用途に関して記載したが、当業者は、この教示を参考にして、本発明の趣旨を逸脱することなく、また本発明の範囲を超えることなく、さらなる実施形態及び変更をもたらすことができる。例えば、制御ユニット及びリモコンは、平均的なユーザのそれぞれの睡眠姿勢又は位置に各々が対応した様々な区画高さ配列を用いて、予めプログラムされてもよい。マットレスシステムの最初の使用の際、ユーザは、予期される対象の区画高さ配列を選択してベッドに横たわる（必ずしもこの順番でなくてよい）。次いで、ユーザは、区画高さをユーザの好みに従って選択的に調節する。快適な配置をユーザが見つけたならば、ユーザは、リモコン（又は別個のコンソール若しくはキーパッド）を介して、制御ユニットにその配置を今後の使用のために記憶するように指示することができる。

マットレスの区画高さの調節は、本明細書中で上述された電気機械的アクチュエータとは異なるその他のタイプのアクチュエータによっても達成され得る。例えば、マットレスは、米国特許第７，１０７，６４２号明細書（その開示は、参照により本明細書に援用される。）に記載されるような、圧縮エア源にそれぞれの弁を介して操作可能に接続された複数の加圧区画を含むことができる。本発明によれば、個々のユーザは、それぞれのマットレスの区画の高さ（又は圧力）を調節し、それによってカスタマイズされたマットレス外形を構成するために制御ユニットとやりとりをし、この外形は、コード化された形式でメモリに記憶される。マットレス調節装置を次に使用するとき、制御ユニットは、記憶済みのカスタマイズされたマットレス外形データに従って、個々の区画中の圧力を増減させるために弁を作動させる。

従って、本明細書における図面及び説明は、本発明の理解を容易にするための例として提示され、本発明の範囲を制限するものと解釈されるべきでないことが理解される。

１０ 支持フレーム
１２ マットレス
１４ アクチュエータ
１６ 制御ユニット
１８ リモコン
２０ 下部パネル部材
２２ 上層
２４ マットレスの区画
２６ 指示入力部
３０ 電線
３４ 有線又は無線伝送路
３６ 機械的リンク機構
３８ ねじナット
４０ ねじシャフト
４２ 電気モータ
４３ 上部パネル部分
５０ 上部パネル部分
８２ ピニオン
８４ 電気モータ
８６ ラックアンドピニオン構造
１０２ リニアアクチュエータ
１２０ 発泡体部分

Claims (15)

1. 少なくとも１つの下部パネル部材を有する支持フレームであって、前記下部パネル部材を前記支持フレームの底部外縁に沿って有する前記支持フレームと、
   少なくとも部分的に弾性である上層を有すると共に、複数の独立した高さ調節可能区画が設けられたマットレスと、
   前記区画と数の等しい、前記下部パネル部材と前記上層との間において前記マットレス内に配置された複数のアクチュエータと、
   前記アクチュエータを作動させるために前記アクチュエータに操作可能に接続されて、前記上層のそれぞれの区画を切り替えにより上昇及び降下させる制御ユニットと、
   個々のユーザが前記区画の高さを互いに独立に選択することを可能にする指示入力部を有する、前記制御ユニットに操作可能に接続されたリモコンと、
   を含む外形を調節可能なマットレスシステム。
2. 前記アクチュエータが機械的リンク機構を含む、請求項１に記載のマットレスシステム。
3. 前記アクチュエータが電動式である、請求項２に記載のマットレスシステム。
4. それぞれの前記アクチュエータは、減速ギヤボックスを有するモータを含み、前記ギヤボックスは、ねじシャフトを切り替えにより両方向に回転させるために前記ねじシャフトに操作可能に接続される、請求項１に記載のマットレスシステム。
5. 前記ねじシャフトが、各端部で前記駆動ギヤボックス及びねじナットに連結される、請求項４に記載のマットレスシステム。
6. それぞれの前記アクチュエータが鋏状のリンク機構を含む、請求項１に記載のマットレスシステム。
7. それぞれの前記アクチュエータが少なくとも１つのカム部材を含む、請求項１に記載のマットレスシステム。
8. それぞれの前記アクチュエータがねじジャッキのアクチュエータを含む、請求項１に記載のマットレスシステム。
9. それぞれの前記アクチュエータがラックアンドピニオン構造を含む、請求項１に記載のマットレスシステム。
10. それぞれの前記アクチュエータがリニアアクチュエータを含む、請求項１に記載のマットレスシステム。
11. 前記リニアアクチュエータは、油圧シリンダ、空気圧シリンダ、電動ボールスクリューのリニアアクチュエータからなる群から選択される、請求項１に記載のマットレスシステム。
12. 前記リモコンは、個々のユーザが前記区画の高さを互いに独立に選択することを可能にする指示入力部を有する、請求項１に記載のマットレスシステム。
13. マットレスを調節するための方法であって、
    複数の高さ調節可能な区画と、前記区画と数が等しく且つマットレス外形の調節を実施するために前記マットレスに対して作用する関係で配置された複数のアクチュエータとを有する前記マットレスを提供するステップと、
    前記区画をそれぞれの高さに上昇させるように前記アクチュエータを作動させるステップと、
    リモコンを操作して前記区画の個々の高さを選択するステップと、
    を含み、前記アクチュエータの前記作動が、前記リモコンの前記操作を介して選択された前記区画のそれぞれの区画の高さに従う方法。
14. 前記リモコンを操作する前記ステップが、高さ調節信号を発信するステップと、前記区画のそれぞれの区画の高さをコード化して記憶されたデータを自動的に修正するステップとを含む、請求項１３に記載の方法。
15. 前記アクチュエータを作動させる前記ステップが、前記リモコンを操作する前記ステップにより、少なくとも部分的に決められたマットレス高さのデータを引き出すために、制御ユニットを作動させてメモリにアクセスするステップを含む、請求項１３に記載の方法。

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