JP2013543131A - 時計のサブアセンブリの振動数の調整方法 - Google Patents

時計のサブアセンブリの振動数の調整方法 Download PDF

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Abstract

緩急針アセンブリを持たない時計調節アセンブリの振動数を所定の振動数に調整する方法であって:
−特定のヒゲゼンマイアセンブリを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
−ヒゲゼンマイアセンブリの復帰トルクを計測する;
−テンプを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
−ヒゲゼンマイについて計測した復帰トルクに従って、所定の振動数を得るために必要な特定のテンプの理論慣性(IT)の計算を行う;
−特定のテンプの実際の慣性(IR)を計測する;
−特定のテンプおよび特定のヒゲゼンマイアセンブリによって形成される調節アセンブリについて所定の振動数を得るために、特定のテンプに直接作用することで、特定のテンプの慣性を計算上の理論慣性値(IT)に補正する。
【選択図】なし

Description

本発明は、時計調節アセンブリの振動数を所定の振動数に調整する方法であって、少なくとも1つのねじれがある少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプで形成される緩急針アセンブリを持たない時計調節部材に関する。
また本発明は、この種の調節部材を少なくとも1つ備える時計にも関する。
本発明は、一般的にマイクロメカニクス分野、そしてさらに具体的に言うと時計製作術の分野に関する。
さらに具体的に言うと、本発明は、調節部材、特に携帯時計および時計のテンプ、または携帯時計もしくは時計のヒゲゼンマイ付きテンプアセンブリの調整および設定に関する。
極めて精密で再現性の水準が高い機械加工にもかかわらず、組立作業の際、またはより頻繁には微調整もしくは仕上げ作業の際にほぼ必ず調整を行い、特に可動部品についてはアンバランスを整えたり慣性を調整したりし、振動子については振動数を設定する必要がある。
とりわけ組立段階では、個々については機械加工公差または製造公差内だが、サブアセンブリまたは完成したアセンブリに特有の操作制約があるために、単純かつ容易に組み立てることができない特定の部品のペアリングを微調整する必要がある。
これは特に時計調節部材、より詳しく言うとヒゲゼンマイ付きテンプアセンブリに当てはまる。実際に、個々の部品の段階でのアンバランスの調整や慣性の設定は静的にも動的にもそもそも非常に難しく、さらに部品を互いに組み立てるときのこうした微調整作業は極めて複雑である。特に、動的調整を行うのは難しい。
ヒゲゼンマイ付きテンプサブアセンブリを調整するためのさまざまな技術が知られており、そのうちの2つがもっとも一般的に用いられている。
「オメガ計測基準」システムは以下で構成される:
−ヒゲゼンマイを等級分けする;
−テンプを等級分けする;
−等級が互いに適合するように、特定の等級から選んだテンプを特定の等級から選んだヒゲゼンマイとペアリングする。
この方法では大量の部品在庫と比較的幅広い等級が必要である。
もう1つの方法として、「スピロマチック(Spiromatic)システム」が知られている:
−一般に、ヒゲゼンマイをテンプに取り付ける;
−ヒゲゼンマイを適切な長さにカットし、テンプの慣性に適したトルクを得る。
この方法では、ヒゲゼンマイの精密さや位置が保証されないため、時間計測性能が劣ってしまう。
これらの従来技術は、費用がかかるか、または結果的に得られる精度が不十分であるかのいずれかである。
本発明は、特に慣性の調整および/または安定化および/または振動数設定を目的として、時計の部品またはサブアセンブリの物理的特徴を形成および調整する単純で効率的で正確な方法を提供することによって、先行技術の限界の克服を提案するものである。サブアセンブリの場合、これは少なくとも1つの第1の部品と少なくとも1つの第2の部品を備える枢動可能なサブアセンブリに関し、部品の1つが部品の少なくとも別の1つの上で旋回軸を中心に弾性復帰トルクを発揮するよう配置された弾性復帰手段を備える。
特に本発明は、緩急針アセンブリを持たない時計のヒゲゼンマイ付きテンプサブアセンブリの時間計測性能を非常に高い水準に調整する方法に関する。
本発明によれば、時計調節アセンブリの振動数を所定の振動数に調整するこの方法は、調節部材が少なくとも1つのねじれがある少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプで形成され緩急針アセンブリを持たず、また以下を特徴とする:
−特定のヒゲゼンマイアセンブリを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
−ヒゲゼンマイアセンブリの復帰トルクを計測する;
−テンプを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
−選び取ったヒゲゼンマイについて計測した復帰トルクに従って、所定の振動数を得るために必要な特定のテンプの理論慣性の計算を行う;
−特定のテンプの実際の慣性を計測する;
−特定のテンプおよび特定のヒゲゼンマイアセンブリによって形成される調節アセンブリの所定の振動数を得るために、特定のテンプの外縁および/または少なくとも1つのアームに直接作用することで、特定のテンプの慣性を計算上の理論慣性値に補正する。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプはその旋回軸に対する各テンプの慣性が所定の慣性閾値に対して公差のある製作品から選び取る。
本発明の1つの特徴によれば、実際に単純な部品として生産されると同時に規定された有効長が保たれる特定のヒゲゼンマイの取付位置には変化がない。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプの慣性は特定のテンプの表面から離れたエネルギー源を用いる切断による材料の除去によって局所的に下方に補正する。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプの慣性は特定のテンプの表面に遠くから遠隔噴霧を行って材料を付加することによって局所的に上方に補正する。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプの慣性は局所融解および融解による液相の移動による、またはエンボス加工による材料の移動によって局所的に上方または下方に補正する。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプに調整慣性ブロックを設け、これを停止位置またはインデックス位置で特定のテンプに固定し、特定のテンプの各慣性計測中および特定のテンプの各慣性補正中はそこから動かないように保つ。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプの慣性は特定のヒゲゼンマイアセンブリとは別に特定のテンプ上で補正する。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプの慣性は特定のヒゲゼンマイアセンブリに取り付けられているとき、特定のテンプ上で補正する。
本発明の1つの特徴によれば、特定のテンプの慣性は駆動手段によるその上での旋回運動中に補正する。
本発明はさらに、少なくとも1つの調節部材が、少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプで形成される緩急針アセンブリを持たない時計調節アセンブリであり、テンプを本発明の方法またはその上述の変形形態に従ってヒゲゼンマイアセンブリに調整することを特徴とする少なくとも1つの調節部材を含む時計に関する。
本発明の1つの特徴によれば、少なくとも1つの調節部材は少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプのみで形成される緩急針アセンブリを持たない時計調節アセンブリであり、テンプは前述の方法に従ってヒゲゼンマイアセンブリに調整する。
本発明の1つの特徴によれば、緩急針アセンブリを持たない調節アセンブリは少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびただ1つのテンプのみで形成され、調節アセンブリの唯一の可動部材はテンプおよびヒゲゼンマイアセンブリで形成されている。
本発明の別の特徴によれば、緩急針アセンブリを持たない調節アセンブリは、停止位置またはインデックス位置でテンプに固定しテンプの各慣性計測中およびテンプの各慣性補正中はそこから動かないように保った調整慣性ブロックのセットおよび少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリならびにただ1つのテンプのみで形成され、さらに調節アセンブリの唯一の可動部材はテンプ、ヒゲゼンマイアセンブリおよび調整慣性ブロックで形成される。
本発明は、一般にマイクロメカニクスの分野、さらに具体的に言うと時計製作術分野に関する。
さらに具体的には、本発明は調節部材、特に携帯時計および時計テンプ、または携帯時計もしくは時計のヒゲゼンマイ付きテンプアセンブリの調整および設定に関する。
特に本発明は、以下を特徴とする、時計調節アセンブリの振動数を所定の振動数に調整する方法であって、少なくとも1つのねじれがある少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプで形成される緩急針アセンブリを持たない調節部材に関する:
−特定のヒゲゼンマイアセンブリを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
−ヒゲゼンマイアセンブリの復帰トルクを計測する;
−テンプを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
−選び取ったヒゲゼンマイについて計測した復帰トルクに従って、所定の振動数を得るために必要な特定のテンプの理論慣性ITの計算を行う;
−特定のテンプの実際の慣性IRを計測する;
−特定のテンプおよび特定のヒゲゼンマイアセンブリによって形成される調節アセンブリについて所定の振動数を得るために、特定のテンプの外縁および/または少なくとも1つのアームに直接作用することで、特定のテンプの慣性を計算上の理論慣性値ITに補正する。
好ましくは、特定のテンプは、その旋回軸に対する各テンプの慣性が所定の慣性閾値に対してより大きく、公差のある製作品から選び取る。本発明の特定の限定されない代わりの実装では慣性は慣性閾値ISより大きい。
有利には、実際に単純な部品として生産されると同時に規定された有効長が保たれる特定のヒゲゼンマイアセンブリの取付位置には変化がない。
本方法の有利な実装では:
−特定のテンプのアンバランス軸ABとアンバランス値ΔBおよびアンバランス軸AB上のアンバランス位置は、特定のテンプの旋回軸APの両側において以下を定義するように測定する:
−アンバランス側に第1の領域D1、
−アンバランスとは反対側に第2の領域D2、
−材料の素量を付加または除去する少なくとも1つの区域を設けることで、この特定のテンプの慣性を特定のテンプの旋回軸に対して対称的に補正し、第1の領域D1に位置する各区域は第1の区域と呼ばれ質量の第1の代数差M1iに対応し、第2の領域D2に位置する各区域は第2の区域と呼ばれ質量の第2の代数差M2jに対応し、
その結果:
−以下の間の差:
−一方で、質量の第2の代数差M2jのアンバランス軸ABに対する慣性モーメントの総和、および
−他方で、質量の第1の代数差M1iのアンバランス軸ABに対する慣性モーメントの総和
がアンバランス値ΔBに等しく、
およびその結果:
−以下の間の差:
−一方で、アンバランス軸ABに垂直で質量の第2の代数差M2jの旋回軸を通る軸に対する慣性モーメントの総和、および
−他方で、アンバランス軸ABに垂直で質量の第1の代数差M1iの旋回軸を通る軸に対する慣性モーメントの総和
がゼロに等しく、
およびまたその結果:
−以下の合計:
−一方で、質量の第2の代数差M2jのアンバランス軸ABに対する慣性モーメントの総和、および
−他方で、質量の第1の代数差M1iのアンバランス軸ABに対する慣性モーメントの総和
が実際の慣性IRと理論慣性ITの間の差に等しい。
特定の実施形態において、これらの区域は特定のテンプの旋回軸に対する実質的な対称対に配列して設け、そこで材料の素量を付加または除去する。
特定の実施形態において、材料を付加または除去する複数の区域はすべてアンバランス軸AB上に配列して設ける。
特定の実施形態において、特定のテンプのアンバランス軸ABおよびアンバランス値ΔBを測定し、テンプのアンバランスを補正し、その後でその慣性をその旋回軸に対して調整する。
別の特定の実施形態において、特定のテンプのアンバランス軸ABおよびアンバランス値ΔBを測定し、特定のテンプのアンバランスを補正するのと同時にその慣性をその旋回軸に対して調整する。
さらに別の特定の実施形態において、特定のテンプのアンバランス軸ABおよびアンバランス値ΔBを測定し、特定のテンプの慣性を補正する際に特定のテンプの実際の慣性を計算上の理論慣性ITに近付けるように大まかな補正を少なくとも1回行い、さらに大まかな補正の際に特定のテンプからアンバランスΔBをなくしてテンプを安定化させ、その後で、特定のテンプについて慣性計測を新たに少なくとも1回行い、最後の慣性補正を行って特定のテンプの慣性を計算上の理論値ITに調整する。
特定の実施形態において、特定のテンプの慣性は特定のテンプの表面から離れたエネルギー源を用いる切断による材料の除去によって局所的に下方に補正する。
特定の実施形態において、特定のテンプの慣性は特定のテンプの表面に遠くから遠隔噴霧を行って材料を付加することによって局所的に上方に補正する。
特定の実施形態において、特定のテンプの慣性は局所融解および融解による液相の移動による、またはエンボス加工による材料の移動によって局所的に上方または下方に補正する。
特定の実施形態において、特定のテンプに調整慣性ブロックを設け、これを停止位置またはインデックス位置で特定のテンプに固定し、特定のテンプの各慣性計測中および特定のテンプの各慣性補正中はそこから動かないように保つ。
特定の実施形態において、各慣性ブロックは本方法の実施中にわたり、および特定のテンプが時計ムーブメントに挿入されるまで可逆的に接合することによって固定する。
特定の実施形態において、特定のテンプの慣性は特定のヒゲゼンマイアセンブリとは別に特定のテンプ上で補正する。
別の特定の実施形態において、特定のテンプの慣性は特定のヒゲゼンマイアセンブリに取り付けられているとき、特定のテンプ上で補正する。
特定の実施形態において、特定のテンプの慣性は駆動手段によるその上での旋回運動中に補正する。
特定の実施形態において、特定のテンプの慣性は特定のテンプの旋回軸に対して対称対になっている製品追跡偽造防止マークの形で補正する。
特定の実施形態において、特定のテンプが調整された特定のヒゲゼンマイに固有の製品追跡識別マークはその慣性の補正の際に特定のテンプ上に付ける。
特定の実施形態において、製品追跡マークはバーコードまたは2次元高密度マトリクスコードの形で付ける。
また本発明は、少なくとも1つの調節部材を備えるムーブメントまたは時計にも関する。
本発明によれば、この少なくとも1つの調節部材は少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプで形成される緩急針アセンブリを持たない時計調節アセンブリであり、テンプは前述の方法に従ってヒゲゼンマイアセンブリに調整する。
特定の実施形態において、この少なくとも1つの調節部材は少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプのみで形成される緩急針アセンブリを持たない時計調節アセンブリであって、テンプはこの方法に従ってヒゲゼンマイアセンブリに調整する。
特定の実施形態において、緩急針アセンブリを持たないこの少なくとも1つの調節アセンブリは少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびただ1つのテンプのみで形成され、調節アセンブリの唯一の可動部材がテンプおよびヒゲゼンマイアセンブリで形成される。
別の特定の実施形態において、緩急針アセンブリを持たないこの調節アセンブリは、停止位置またはインデックス位置でテンプに固定しテンプの各慣性計測中およびテンプの各慣性補正中はそこから動かないように保った調整慣性ブロックのセットおよび少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリならびにただ1つのテンプのみで形成され、さらに調節アセンブリの唯一の可動部材はテンプ、ヒゲゼンマイアセンブリおよび調整慣性ブロックで形成される。
本発明は、ヒゲゼンマイ付きテンプ時計アセンブリの時間計測性能を非常に高い水準に調整できるようにする。
より一般的に、本発明は、部品の、好ましくは旋回軸を中心に枢動可能な部品もしくはサブアセンブリの物理的特性および/またはアンバランスおよび/または慣性および/または振動数の調整方法を完全なものにする。
サブアセンブリの場合、これは少なくとも1つの第1の部品と少なくとも1つの第2の部品を備える枢動可能なサブアセンブリに関し、部品の1つが部品の少なくとも別の1つの上で旋回軸を中心に弾性復帰トルクを発揮するよう配置された弾性復帰手段を備える。
要するに本発明によれば、少なくとも1つの第1の部品と少なくとも1つの第2の部品を備える、旋回軸を中心に枢動可能なサブアセンブリの振動数を設定するこの方法であって、少なくとも1つの第1の部品が旋回軸を中心に第2の部品上で弾性復帰トルクを発揮するよう配置された弾性復帰手段を備える方法は以下から成り立つ:
−少なくとも1つの第1の部品の復帰トルク、または第1の部品が複数ある場合はそれらの結果として生じるトルクを計測し、さらに第2の部品の慣性を計測する;
−その後で、第2の部品の慣性を補正および/または少なくとも1つの第1の部品の復帰トルクもしくは第1の部品が複数ある場合はそれらの結果として生じるトルクを補正する。
本明細書に詳細を記載した、本発明の好ましい実装において、理論暫定値の第2の部品と組み合わせて望ましい振動数が可能となる公差のある製品から無作為に選び取った少なくとも1つの第1の部品の復帰トルクは補正が不要である。その結果として、非常に有利には、機械加工または変形が一番簡単なただ1つの部品に対して調整作業を行うだけでよい。
この慣性および/または復帰トルク補正は、関係サブアセンブリの作業に固有の公差に従って実施する。
当然ながら、第1の部品および第2の部品はそれぞれ基本的なサブアセンブリの形で作ることができ、慣性および/または復帰トルク補正は、必要に応じて、例えば機械加工性、変形性、熱もしくは表面処理に対する適性、形状記憶特性、密度または簡単かつ正確な補正を可能にするその他の特徴もしくは物理的特性について容易に補正を行うことができるものとして選んだ基本的なサブアセンブリの基本的な部品に適用することができる。
本発明の特定の好ましい適用形態において、第1の部品は時計ヒゲゼンマイであり、第2の部品は時計テンプである。補正は、第1の例についてはこのために設けられたコイルまたは区域に対して、または第2の例については慣性ブロック、調節ネジ、ピンまたはそのようなものに対して有利に行うことができるが、これらの例に限定されない。
本方法の特定の実装において、本方法は同じ旋回軸を中心に旋回する複数の第2の部品に適用される。この場合、ただ1つの第2の部品の慣性を補正する代わりに、複数の第2の部品の累積慣性を補正する。特定の事例に応じて、慣性補正はさまざまな第2の部品全体に行うことができるか、または、例えば選択した補正技術の実行しやすさに応じて、1つのもしくは別の第2の部品に対して別の規則を取り入れることができる。好ましい規則に従って、その慣性中心が旋回軸上にとどまるように複数の第2の部品を補正する。
つい先に述べた好ましい実装において、第2の部品の慣性の補正を選択する。
本発明の別の実装において、第1の部品の復帰トルクまたは第1の部品が複数ある場合はそれらの結果として生じるトルクの補正を選択することができる。後者の場合、特定の事例に応じて、復帰トルク補正はさまざまな第1の部品全体に行うことができるか、または、例えば選択した補正技術の実行しやすさに応じて、1つのもしくは別の第1の部品に対して別の規則を取り入れることができる。好ましい規則に従って、少なくともその重心が、そして可能であればその慣性中心が旋回軸上にとどまるように複数の第1の部品を補正する。
本発明のさらに別の実装において、第2の部品の慣性と少なくとも1つの第1の部品の復帰トルク両方の補正を選択する。
第2の部品の慣性を減少させるには、さまざまな手段が可能であり、以下を組み合わせることができる:
−第2の部品の慣性を材料の除去および/または材料の移動によって下方に補正し、および/または
−第2の部品の慣性を材料の除去によって下方に補正し、および/または
−第2の部品の慣性を材料の移動によって下方に補正する。
第2の部品の慣性を増加させるには、さまざまな手段が可能であり、以下を互いに組み合わせることができる:
−第2の部品の慣性を材料の付加および/または材料の移動によって上方に補正し、および/または
−第2の部品の慣性を材料の付加によって上方に補正し、および/または
−第2の部品の慣性を材料の移動によって上方に補正する。
当然ながら、これらの慣性補正は、必要に応じて、主な慣性軸に対する補正と組み合わせ、アンバランスを補うこともできる。適切な静的および/または動的バランス公差内で第2の部品のバランスがすでに取れているとき、慣性補正は望ましくは必要に応じてバランスを取って、または対称的に行う。
同様に、本発明によれば、少なくとも1つの第1の部品の復帰トルクは、材料を除去および/または材料を付加および/または材料を移動することによって補正してよい。有利には、材料を除去することなく、局所または全体の熱処理によってこの復帰トルクを修正することもできる。この技術は、少なくとも1つの第1の部品が時計ヒゲゼンマイで第2の部品が時計テンプである場合に有利である。実際に、熱処理はヒゲゼンマイ付きテンプの組立段階で行うことができる。
第1のまたは第2の部品について行われる補正作業と合わせて、道具を用いた機械加工、例えばフライス加工、旋削加工、ドリル加工、矯正またはその他の手段によって材料の除去を行うことができる。
材料の除去は、レーザー、マイクロレーザー、ナノレーザー、ピコ秒レーザー、フェムト秒レーザー、電食またはその他の手段で、第2の部品または必要に応じて第1の部品の表面から離れたエネルギー源を用いる切断によって行うことができる。
当然ながら、これらのさまざまな種類の材料除去は組み合わせることができ、また、慣性またはトルク補正を可動部品またはサブアセンブリ上で行わなければならない場合、その選択は、静的または動的にとりわけ部品の形態やその利用性によって決まる。
材料が第1の部品または第2の部品に関するものであるときの代替法に関して、材料は第2の部品の表面に遠くから遠隔噴霧を行うことによって付加することができる。この噴霧は、受入表面に対して適切な付着性を有する任意の材料を用いて実現することができ、付加される材料は、具体的には金属、合金、接着剤、インク、樹脂またはその他の材料であってよい。
噴霧媒介物は、印刷ヘッドもしくはジェットヘッドなどのように機械であるか、またはプラズマ溶射トーチもしくはその他の要素で形成することができる。
当然ながら、材料の付加、除去および移動作業は組み合わせることができ、これは付加、除去および移動作業の技巧に応じて決める必要がある場合もある。
後者に関して、材料は変形、エンボス加工またはその他の手段によって移動させることができる。
また材料は局所融解および融解による液相の移動によって移動させることもできる。具体的には、関係部品が運動、例えば旋回しているなら、例えば遠心力を利用して材料の流れを旋回軸から離れるように移動させると有利である。
従って本方法は、周縁を備える時計テンプでありテンプ軸を中心に枢動可能な第2の部品に適用してその慣性を補正することができる。
この方法は、その復帰トルクを補正するために弾性復帰トルクを発揮するよう配置された弾性復帰手段を備えるヒゲゼンマイである第1の部品にも適用することができる。この配置は、ヒゲゼンマイの長さを保持しながら前掲の技術を実行することによりヒゲゼンマイトルクを修正するという利点があり、これによって先行技術の欠点が克服される。
第1の部品および第2の部品の規定公差のある生産品の管理は、調整によって低コストで容易に微調整できるようにするのに不可欠である:
−部品1つのみに、望ましくは第2の部品に作用する可能性;
−単純な部品は公差が小さいため、一斉に実行すべきアンバランスおよび慣性補正の範囲は非常に小さい。
要するに、本発明により部品を等級分けする必要性、特に多額の財政投資を意味する関連在庫の必要性がなくなる。本発明により必要な静的および動的公差内でサブアセンブリを容易に形成することができる。
時計調節アセンブリに適用することで完全な振動数設定が保証される。従って、ヒゲゼンマイの取付位置で緩急針アセンブリを遊ばせておく必要がない。
こういうわけで、本発明は本明細書において、緩急針アセンブリを持たないヒゲゼンマイ付きテンプアセンブリに対する好ましい適用について非常に有利に説明される。

Claims (21)

  1. 少なくとも1つのねじれがある少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよびテンプのみで形成される緩急針アセンブリを持たない時計調節アセンブリの振動数を所定の振動数に調整する方法であって、前記調節アセンブリの唯一の可動部材が前記テンプおよび前記ヒゲゼンマイアセンブリで形成されており:
    −特定のヒゲゼンマイアセンブリを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
    −前記ヒゲゼンマイアセンブリの復帰トルクを計測する;
    −テンプを公差のある製品の製作物から無作為に選び取る;
    −前記選び取ったヒゲゼンマイについて前記計測した復帰トルクに従って、前記所定の振動数を得るために必要な前記特定のテンプの理論慣性(IT)の計算を行う;
    −前記特定のテンプの実際の慣性(IR)を計測する;
    −前記特定のテンプおよび前記特定のヒゲゼンマイアセンブリによって形成される前記調節アセンブリについて前記所定の振動数を得るために、前記特定のテンプの外縁および/または少なくとも1つのアームに直接作用することで、前記特定のテンプの慣性を前記計算上の理論慣性値(IT)に補正すること、
    および:
    −前記特定のテンプのアンバランス軸(AB)とアンバランス値(ΔB)および前記アンバランス軸(AB)上の前記アンバランス位置は、前記特定のテンプの旋回軸(AP)の両側において以下を定義するように測定する:
    −前記アンバランス側に第1の領域(D1)、
    −前記アンバランスとは反対側に第2の領域(D2)、
    −材料の素量を付加または除去する少なくとも1つの区域を設けることで、前記特定のテンプの慣性を前記特定のテンプの前記旋回軸に対して対称的に補正し、前記第1の領域(D1)に位置する各前記区域が第1の区域と呼ばれ質量の第1の代数差(M1i)に対応し、前記第2の領域(D2)に位置する各前記区域が第2の区域とよばれ質量の第2の代数差(M2j)に対応し、
    その結果:
    −以下の間の差:
    −一方で、前記質量の第2の代数差(M2j)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和、および
    −他方で、前記質量の第1の代数差(M1i)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和
    が前記アンバランス値(ΔB)に等しく、
    およびその結果:
    −以下の間の差:
    −一方で、前記アンバランス軸(AB)に垂直で前記質量の第2の代数差(M2j)の前記旋回軸を通る軸に対する慣性モーメントの総和、および
    −他方で、前記アンバランス軸(AB)に垂直で前記質量の第1の代数差(M1i)の前記旋回軸を通る軸に対する慣性モーメントの総和
    がゼロに等しく、
    およびまたその結果:
    −以下の合計:
    −一方で、前記質量の第2の代数差(M2j)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和、および
    −他方で、前記質量の第1の代数差(M1i)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和
    が前記実際の慣性(IR)と前記理論慣性(IT)の間の差に等しい
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記特定のテンプは前記旋回軸に対する各テンプの慣性が所定の慣性に対して公差のある製品の製作品から選び取ることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記特定のヒゲゼンマイの取付位置には変化がなく、前記ヒゲゼンマイは単純な部品として生産される間に規定された有効長が保たれることを特徴とする、請求項1〜請求項2、いずれか1項に記載の方法。
  4. 前記区域は前記特定のテンプの前記旋回軸に対する実質的な対称対に配列して設け、そこで材料の素量を付加または除去することを特徴とする、請求項1〜請求項3、いずれか1項に記載の方法。
  5. 材料を付加または除去する複数の区域はすべて前記アンバランス軸(AB)上に配列して設けることを特徴とする、請求項1〜請求項4、いずれか1項に記載の方法。
  6. 前記特定のテンプの前記アンバランス軸(AB)および前記アンバランス値(ΔB)を測定し、前記テンプのアンバランスを補正し、その後でその慣性をその旋回軸に対して調整することを特徴とする、請求項1〜請求項5、いずれか1項に記載の方法。
  7. 前記特定のテンプの前記アンバランス軸(AB)および前記アンバランス値(ΔB)を測定し、前記特定のテンプのアンバランスを補正するのと同時にその慣性をその旋回軸に対して調整することを特徴とする、請求項1〜請求項6、いずれか1項に記載の方法。
  8. 前記特定のテンプの前記アンバランス軸(AB)および前記アンバランス値(ΔB)を測定すること、さらに前記特定のテンプの前記慣性を補正する際、前記特定のテンプの実際の慣性を前記計算上の理論慣性(IT)に近付けるように大まかな補正を行い、前記大まかな補正の際に前記特定のテンプから前記アンバランス(ΔB)をなくしてそれを安定化させ、その後で、前記特定のテンプについて慣性計測を新たに少なくとも1回行い、前記特定のテンプについて最後の慣性補正を行って前記慣性を前記計算上の理論値(IT)に調整することを特徴とする、請求項1〜請求項7、いずれか1項に記載の方法。
  9. 前記特定のテンプの慣性は前記特定のテンプの表面から離れたエネルギー源を用いる切断による材料の除去によって局所的に下方に補正することを特徴とする、請求項1〜請求項8、いずれか1項に記載の方法。
  10. 前記特定のテンプの慣性は前記特定のテンプの表面に遠くから遠隔噴霧を行って材料を付加することによって局所的に上方に補正することを特徴とする、請求項1〜請求項9、いずれか1項に記載の方法。
  11. 前記特定のテンプの慣性は局所融解および前記融解による液相の移動による、またはエンボス加工による材料の移動によって局所的に上方または下方に補正することを特徴とする、請求項1〜請求項10、いずれか1項に記載の方法。
  12. 前記特定のテンプに調整慣性ブロックを設け、これを停止位置またはインデックス位置で前記特定のテンプに固定し、前記特定のテンプの各慣性計測中および前記特定のテンプの各慣性補正中はそこから動かないように保つことを特徴とする、請求項1〜請求項11、いずれか1項に記載の方法。
  13. 各前記慣性ブロックは前記方法の実施中にわたり、および前記特定のテンプが時計ムーブメントに挿入されるまで可逆的に接合することによって固定することを特徴とする、請求項1〜請求項12、いずれか1項に記載の方法。
  14. 前記特定のテンプの慣性は前記特定のヒゲゼンマイアセンブリとは別に前記特定のテンプ上で補正することを特徴とする、請求項1〜請求項13、いずれか1項に記載の方法。
  15. 前記特定のテンプの慣性は前記特定のヒゲゼンマイアセンブリに取り付けられているとき、前記特定のテンプ上で補正することを特徴とする、請求項1〜請求項14、いずれか1項に記載の方法。
  16. 特定のテンプの慣性は駆動手段によるその上での旋回運動中に補正することを特徴とする、請求項1〜請求項15、いずれか1項に記載の方法。
  17. 前記特定のテンプの慣性は前記特定のテンプの前記旋回軸に対して対称対になっている製品追跡偽造防止マークの形で補正することを特徴とする、請求項1〜請求項16、いずれか1項に記載の方法。
  18. 前記特定のテンプが調整された前記特定のヒゲゼンマイに固有の製品追跡識別マークはその慣性の補正の際に前記特定のテンプ上に付けることを特徴とする、請求項1〜請求項17、いずれか1項に記載の方法。
  19. 前記製品追跡マークはバーコードまたは2次元高密度マトリクスコードの形で付けることを特徴とする、請求項17あるいは請求項18、いずれか1項に記載の方法。
  20. 少なくとも1つの調節部材を備える時計であって、前記少なくとも1つの調節部材が少なくとも1つのねじれがある少なくとも1つのヒゲゼンマイを備えるヒゲゼンマイアセンブリおよび調整されたテンプのみで形成される緩急針アセンブリを持たない時計調節部材で、前記調節アセンブリの唯一の可動部材が前記テンプおよび前記ヒゲゼンマイアセンブリで形成され、アンバランスがゼロで理論慣性(IT)を有する前記調整されたテンプの慣性およびアンバランスが、生産時に材料の付加および/または特定のテンプからの除去によって調整されること、さらに前記特定のテンプの旋回軸(AP)の両側において、前記調整されたテンプが:
    −前記アンバランス側に第1の領域(D1)、
    −前記アンバランスとは反対側に第2の領域(D2)、
    を有すること、さらに前記調整されたテンプは、それぞれについて、慣性設定およびアンバランス補正より先に生産時に前記特定のテンプに対して一定量の材料が付加または除去されている区域を備え、前記第1の領域(D1)に位置する各前記区域が第1の区域と呼ばれ質量の第1の代数差(M1i)に対応し、前記第2の領域(D2)に位置する各区域が第2の区域と呼ばれ質量の第2の代数差(M2j)に対応し、
    −以下の間の差:
    −一方で、前記アンバランス軸(AB)に垂直で前記質量の第2の代数差(M2j)の前記旋回軸を通る軸に対する慣性モーメントの総和、および
    −一方で、前記アンバランス軸(AB)に垂直で前記質量の第1の代数差(M1i)の前記旋回軸を通る軸に対する慣性モーメントの総和
    がゼロに等しいことを特徴とする時計。
  21. 以下の間の差:
    −一方で、前記質量の第2の代数差(M2j)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和、および
    −他方で、前記質量の第1の代数差(M1i)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和
    が前記アンバランス値(ΔB)に等しく、
    以下の合計:
    −一方で、前記質量の第2の代数差(M2j)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和、および
    −他方で、前記質量の第1の代数差(M1i)の前記アンバランス軸(AB)に対する慣性モーメントの総和
    が前記実際の慣性(IR)と前記理論慣性(IT)の間の差に等しいことを特徴とする、請求項1〜請求項20、いずれか1項に記載の時計。
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