本発明は、コンピュータ実装グラフィカルユーザインタフェースに関する。詳細には、本発明は、デスクトップとその上に配置されたいくつかのウィジェット(widget)とを有するコンピュータ実装グラフィカルユーザインタフェース、並びにグラフィカルユーザインタフェースをディスプレイ、特に接触感知ディスプレイ上に生成するための方法及びデバイスに関する。
従来技術
グラフィカルユーザインタフェースは、より費用効果の優れた、より高解像度のディスプレイの開発と並行して、この数十年、改良が続けられており、その用途は、情報テクノロジ及び情報処理分野を基礎として、技術のほとんどすべての領域に、特に、遠隔通信、娯楽用電子機器、産業生産及び処理プラントにも拡がっている。産業界では、データ及び命令の再生(出力)及び入力のために、接触感知ディスプレイ、すなわち、接触感知スクリーン又は「タッチスクリーン」上に表示される、グラフィカル操作インタフェースが、機械の操作用にますます使用されるようになっている。こうした状況が生じている理由は、特に、そのような接触感知ディスプレイが、例えば、従来のボタン、キーボード、又は動かして使うコンピュータマウスなど、電気機械的な操作要素を用いるマン−マシンインタフェースよりも、より柔軟で費用効果の優れた適合物を提供するためである。
国際公開第07025396A号パンフレットの主題は、タッチスクリーンと機械的ボタン及びロータリスイッチとの両方から成る、グラフィカルユーザインタフェースである。マン−マシンインタフェースとして設計された操作ユニットを用いて、1つ又は複数の機械のシーケンスを制御するための方法及びデバイスが開示されている。シーケンス及びパラメータは、操作ユニットの操作インタフェースにおいて、ユーザが、入力ポイント(input point)を用いてスクリーン上でサポートされる方法でプログラムし、動作可能なように変更もする。操作インタフェースは、2つの操作パネルに分割される。第1の操作パネルは、相対的に大きなスクリーンを有し、動作状態、表、リストなどを表示することの他に、主にシーケンスプログラミングのためにも使用される。第2の操作パネルは、動作介入のための中心的機能として使用される。どちらの操作パネルも、双方向のデータ交換を行えるように設計されている。
独国特許第112005001152号は、産業用設備についての技術的データを回収し、表示するための方法を説明している。独国特許第112005001152号の主題は、相対的に小さなディスプレイと入力デバイスとを有するモバイルコンピュータ上のユーザインタフェースを、産業用設備に接続されたより大きな端末に移送するための方法である。例えば、ポータブルPDA(携帯情報端末)を操作するユーザが、産業用設備の大型スクリーンに接近した場合、PDAに組み込まれたワイヤレス設備が、大型スクリーンのすぐ近くのワイヤレス設備によって検出され、接続がセットアップされる。その後、ユーザは、対応する端末をマークし、選択することができる。大型スクリーンは、例えば、ユーザのPDA上のものと同じ表示のコピーを表示する。グラフィカルユーザインタフェースにいくつかの独立インタフェース(entity)を設けることによって、特別な機械のいくつかのパラメータを、この方法で迅速に回収し、操作することができる。
欧州特許出願公開第1156437号の主題は、印刷生産ワークフローを監視するためのシステム及び方法である。システムは、ワークフローの方法ステップ、すなわち、注文の開始、注文の入力、注文の処理、印刷生産、及び注文の完了を監視し、円滑に進行させる、ワークフロー管理ソフトウェアを備える。ワークフロー管理ソフトウェアは、ワークフローを視覚的に表示し、ワークフローに介入することを可能にする、統合オブジェクト指向インタフェースを備える。加えて、ソフトウェアは、注文された文書の集まりである複合文書(composite document)を作成し、処理し、変更する機能を提供する。ワークフロー管理ソフトウェアは、文書の1つのページ又はいくつかのページ上で、例えば、削除、コピー、挿入、移動アクションを提供する。この機能は、好ましくは、プルダウンメニュー、挿入されるダイアログウィンドウ、選択バー又は選択シンボルを用いて達成される。加えて、アクションの結果は、処理ステーションのディスプレイ上に、文書の視覚的表示として示される。処理ステーションにおいて実行しなければならない作業の直感的な視覚的表現のために、表示ウィンドウが使用される。
独国特許出願公開第102008001665号では、繊維機械を制御するための統一的なユーザインタフェースを生成するための方法が説明されている。基本アプリケーションプログラムの他に、追加機能を有する追加アプリケーションプログラムがしばしば実施されるが、一般に、追加アプリケーションプログラムは、異なるプログラマによって作成され、異なる外観を含む異なる操作原理に従ったユーザインタフェースを有する。そのため、より高度な訓練をオペレータに施すよう努めなければならず、操作ミスのリスクも高まる。加えて、繊維機械の使用中に操作に費やされる時間も増加する。これを回避するため、表示要素又は表示ルーチンが記憶された独立のグラフィカルプログラムモジュールの使用が、独国特許出願公開第102008001665号では提案されている。したがって、追加アプリケーションプログラムを、基本アプリケーションプログラムとはほとんど独立に開発することができ、基本アプリケーション領域と追加アプリケーション領域のどちらにおいても、統一的な操作原理を有する統一的な外観がオペレータに自動的に提示される。したがって、独国特許出願公開第102008001665号は、基本アプリケーションと追加機能のための統一的なユーザインタフェースの開発を通して、繊維機械コントロールの製造業者を支援する。
産業界における機械、特に、印刷及び印刷製品仕上げ業界における機械の操作は、互いに接続された多くの機械を対象とする制御のレベルと、個々の機械のレベル又は個々の機械の部分を対象とするステーションレベルとの両方において、大部分の様々なビジネス領域、機械タイプ、機能、ユーザ、及びユーザ権限について、設定、制御、監視、保守、並びに商用及び運用情報の編集及び表示に関するユーザインタフェースを必要とする。一般に、機械の製造業者の独自仕様ユーザインタフェースが使用されるが、そのことが、異なる製造業者及び/又は機械世代の機械及び/又はステーションが組み合わされて使用される場合、全体として統一性のない操作インタフェースをもたらす。しかし、効率的な訓練、利用、開発、及び適合に関しては、できるだけ統一的なグラフィカル操作インタフェースが望ましいが、現在のところ、従来技術では統一的なグラフィカル操作インタフェースは利用可能ではない。
さらに、グラフィカル操作インタフェースのための操作端末を、産業環境において、費用効果に優れた方法で、それぞれの機械又は機械構成要素上に配置できること、又はそれらに取り付けられることという要件が存在する。このような状況では、様々な物流上、安全関連上、又は操作上の境界条件を産業環境において満たさなければならないので、寸法上の制約がしばしば存在する。通常、そのような境界条件によって、操作インタフェースは、特に生産領域では、画面サイズが5〜15インチ(約13〜38cm)の小さなディスプレイに制限される。他方、生産又は処理プラント全体についてのより高いレベルの計画、設定、監視、及び制御機能は、また時にはプラントの特別な機械又はステーションの計画、設定、監視、及び制御機能も、寸法がはるかに大きいユーザインタフェースを必要とする。
したがって、特に産業生産及び処理プラントの運用のためのグラフィカル操作インタフェースには、部分的に矛盾した相互に対立する要件が存在する。一方では、同じプラントの運用のために、異なるサイズのディスプレイ及び異なる寸法の操作インタフェースを有する操作端末が使用されるが、他方では、ユーザインタフェースは、統一的で簡単な方法で使用可能であるべきである。
発明の説明
本発明の目的は、コンピュータ実装グラフィカルユーザインタフェースと、グラフィカルユーザインタフェースをディスプレイ上に生成するための方法及びデバイスとを提供することであり、グラフィカルユーザインタフェースは、従来技術の少なくともいくつかの不都合を有さず、特に、ユーザが簡単で効率的な方法でデータを操作することを可能にする。
目的は、独立請求項の特徴によって達成される。さらに、従属請求項及び説明の中には、有利な実施形態も見出される。
上述の目的は、本発明によって達成されるが、それは、特に、コンピュータ実装グラフィカルユーザインタフェースは、デスクトップと、ユーザに見えるようにデスクトップ上に配置されたいくつかのウィジェットとを含み、ソースウィジェット(source widget)は、状況毎に、データ要素を有する1つ又は複数のコンテンツウィンドウ(content window)を含み、ウィジェットとコンテンツウィンドウとは、コンテンツウィンドウ(F13)及び/又はデータ要素(D)が選択された場合に、ユーザが、ユーザによって選択されたコンテンツウィンドウ及び/又はその中で選択されたデータ要素を、それらが配置されているソースウィジェットから、ユーザに見えるいくつかの可能なターゲットウィジェット(target widget)の1つに、処理を目的として動かすことができるように結合されるという事実によるものである。
実施形態の一変形では、ウィジェットとコンテンツウィンドウとは、ユーザが、コンテンツウィンドウ及び/又はその中で選択されたデータ要素を、関連するソースウィジェットから、デスクトップ上に配置することなく引き出すことができ、関連するコンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素をそれぞれ処理できる可能なターゲットウィジェットが、ユーザに示されるように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、ターゲットウィジェットの1つは、ターゲットウィジェット内に位置付けられるコンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素それぞれのコピーを生成し、自らを、コンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素それぞれのコピーとともに、デスクトップ上に配置するように構成される。
実施形態のさらなる一変形では、ウィジェットとコンテンツウィンドウとは、ターゲットウィジェットが屋根瓦のように互いに前後するように重ねて示され、関連するコンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素それぞれが、現在最も手前に示されているターゲットウィジェット内に配置されるか、又は、再びソースウィジェット内に配置されるまで、ターゲットウィジェットの1つが状況毎に交代して重なりの最も手前に示されるように結合される。
実施形態の一変形では、ユーザインタフェースは、デスクトップの区画を表示するための情報領域(information area)と、デスクトップ全体とその上に配置されたウィジェットとの小型化表示を有する、情報領域の外部に配置された、情報領域に比べてはるかに狭いナビゲーション領域(navigation area)とを含み、ナビゲーション領域と情報領域とは、関連するコンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素がそれぞれ配置されたターゲットウィジェットの小型化表示が、ナビゲーション領域においてユーザのために標識付けされるように結合される。
実施形態の一変形では、ウィジェットは、状況毎に1つ又は複数のコンテンツウィンドウを含み、ウィジェットとコンテンツウィンドウは、ユーザがコンテンツウィンドウを関連するウィジェットからデスクトップ上に完全に動かすことができ、ウィジェットから動かされたコンテンツウィンドウは、状況毎に新しいウィジェットを生成し、コンテンツウィンドウが新たに生成されたウィジェット内に配置されるように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、ウィジェット及び/又はコンテンツウィンドウは、状況毎に、ユーザによってヘッダバー(header bar)に縮小することができ、ヘッダバーは、関連するウィジェット又はコンテンツウィンドウにそれぞれ割り当てられた現在のステータス値を示すステータスインジケータを含む。
実施形態のさらなる一変形では、ウィジェットは、状況毎に、関連するウィジェットと関連付けられた他のターゲットウィジェットの1つ又は複数の可視インジケータを含み、ウィジェットとコンテンツウィンドウは、ユーザがコンテンツウィンドウ及び/又はその中で選択されたデータ要素をソースウィジェットからインジケータの1つを介して動かすことができ、対応する処理のためにコンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素をそれぞれ置くことができる関連するターゲットウィジェットの可能な処理アクションが、ユーザに示されるように結合される。
実施形態の一変形では、ウィジェットと可視インジケータは、コンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素それぞれのインジケータの1つに関する移動の場合、インジケータに割り当てられたターゲットウィジェットが、ソースウィジェットの隣に示され、可能な処理アクションが、関連するターゲットウィジェット内にグラフィカル表示されるように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、ユーザインタフェースは、関連するターゲットウィジェットの可能な処理アクションを表示するために示すことができる2次元保有行列(holding matrix)を含み、2次元保有行列は、コンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素それぞれの配置を行列セル(matrix cell)内に提供し、関連する行列セルによって決定される処理アクションによって、コンテンツウィンドウ又は選択されたデータ要素をそれぞれ処理することを可能にする。
実施形態のさらなる一変形では、ウィジェットどうしは、ユーザによって再び互いに分離されるまで、デスクトップ上で単位として動かすことができるように、ユーザがデスクトップ上でつなぎ合わせることによって、いくつかのウィジェットを互いに結び付けることができるように結合される。
実施形態の一変形では、ユーザインタフェースは、利用可能ではあるが現在は排他的に非アクティブであり、デスクトップ上に配置されていないウィジェットの表示を有する、ウィジェットインベントリ(widget inventory)を含み、デスクトップとウィジェットインベントリは、アクティブなウィジェットをユーザがデスクトップからウィジェットインベントリに動かすことができ、このプロセスの間、アクティブなウィジェットは非アクティブになり、非アクティブなウィジェットをユーザがウィジェットインベントリからデスクトップ上に動かすことができ、このプロセスの間、非アクティブなウィジェットはアクティブになるように結合される。
コンピュータ制御のユーザインタフェースに加えて、本発明は、グラフィカルユーザインタフェースを端末のディスプレイ、特に接触感知ディスプレイ上に生成するための、コンピュータ実装方法、及びインタフェースモジュールを有するコンピュータ制御のデバイスにも関する。本発明は、コンピュータプログラム製品、特に、プロセッサがグラフィカルユーザインタフェースをディスプレイ、特に接触感知ディスプレイ上に生成するようにプロセッサを制御するためのコンピュータコードが記憶されたコンピュータ可読媒体にも言及する。
本発明のさらなる一態様では、ディスプレイのためのコンピュータ実装グラフィカルユーザインタフェースは、デスクトップの区画を表示するための情報領域と、情報領域の外部に配置された、情報領域に比べてはるかに狭いナビゲーション領域とを含み、1つ又は複数のウィジェットが、デスクトップ上に配置され、ナビゲーション領域が、デスクトップ全体とその上に配置されたウィジェットとの小型化表示を有し、ナビゲーション領域と情報領域は、ナビゲーション領域内で可動である選択インジケータを介して、選択インジケータによってナビゲーション領域内で決定される、小型化表示されたデスクトップの部分領域が、情報領域内に表示されたデスクトップの区画に対応するように結合される。
ナビゲーション領域内の小型化表示されたウィジェットは、好ましくは、ユーザが小型化デスクトップ上で動かすことができ、ナビゲーション領域と情報領域とは、小型化ウィジェットの、ナビゲーション領域の小型化デスクトップ上への位置付けが、関連するウィジェットの、デスクトップ上への対応する位置付けをもたらすように結合される。
実施形態の一変形では、ウィジェットは、情報領域からナビゲーション領域内の小型化表示されたデスクトップにユーザが動かすことができ、動かされたウィジェットは、ナビゲーション領域内で状況毎に小型化表示され、ナビゲーション領域と情報領域とは、小型化ウィジェットの、ナビゲーション領域の小型化デスクトップ上への位置付けが、関連するウィジェットの、デスクトップ上への対応する位置付けを状況毎にもたらすように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、デスクトップ上のウィジェットどうしは、ユーザによって位置付けられたウィジェットがデスクトップ上の別のウィジェットと重なり合う場合、及び/又は、ユーザによって位置付けられた小型化ウィジェットが小型化デスクトップ上に配置された別の小型化ウィジェットと重なり合う場合、ウィジェット又は小型化ウィジェットの重なり合わない配置がそれぞれ生成されるように結合され、ナビゲーション領域と情報領域とは、ウィジェットの重なり合わない配置が小型化デスクトップ上で小型化ウィジェットの対応する配置を生成するように、又は、小型化ウィジェットの重なり合わない配置がデスクトップ上でウィジェットの対応する配置を生成するように結合される。
実施形態の一変形では、ナビゲーション領域は、互いに分離されたいくつかのナビゲーション部分領域(navigation part−area)を含み、該ナビゲーション部分領域は、デスクトップのいくつかの隣接する部分の1つとその上に配置されたウィジェットとの小型化表示を状況毎に有する。ウィジェットは、ナビゲーション部分領域の1つからナビゲーション部分領域の別の1つにユーザが動かすことができ、ナビゲーション部分領域と情報領域とは、小型化ウィジェットの、デスクトップの関連する部分の小型化表示上への位置付けが、対応するウィジェットの、デスクトップ上への対応する位置付けをもたらすように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、ウィジェットとナビゲーション部分領域とは、ウィジェットをナビゲーション部分領域の1つからナビゲーション部分領域の別の1つにユーザが移動する場合、ナビゲーション部分領域の別の1つにおけるウィジェットの位置付けが許容可能かどうかが、例えば記憶されたルールに従ってチェックされ、位置付けが許容可能であることが示されない場合、ウィジェットの移動が拒否されるように結合される。
実施形態の一変形では、ナビゲーション部分領域上で選択インジケータを動かすことができ、選択インジケータは、情報領域内の2つのナビゲーション部分領域の間の境界領域上に位置付けられている間は、デスクトップの対応する2つの隣り合った部分とその上に配置されるウィジェットとの表示をもたらす。
実施形態の一変形では、コピーモードをユーザが設定することができ、ナビゲーション領域とウィジェットとは、コピーモードにおいて、小型化ウィジェットをナビゲーション領域から情報領域に動かした場合、関連するウィジェットのコピーが生成され、デスクトップ上に配置されるように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、ユーザが情報領域内のウィジェットを寸法(dimensioning)に関して変更することができ、ナビゲーション領域と情報領域とは、情報領域内でのウィジェットの寸法の変更が、ナビゲーション領域内での対応する小型化ウィジェットの対応する変更を状況毎にもたらすように結合される。
実施形態の一変形では、ウィジェットは、インタフェースモジュールと結合され、インタフェースモジュールは、ユーザ定義の変更及び/又はウィジェットの位置付けをユーザプロファイル内に記憶し、ユーザがログインした場合には、ユーザプロファイルに従ってデスクトップ上の情報領域内又はナビゲーション領域内にウィジェットを位置付け、それに対応してウィジェットを表示するように構成される。
実施形態のさらなる一変形では、ナビゲーション領域とウィジェットとは、ナビゲーション領域内に小型化ウィジェットを位置付ける場合、スペースが不足しているときには、ナビゲーション領域内のすべての小型化ウィジェットが重なり合わずに表示されることを保証するために、ウィジェットの小型化表示をスケーリングするように結合される。
実施形態の一変形では、ユーザインタフェースは、高速アクセス要素(rapid−access element)を含み、高速アクセス要素は、ユーザによって起動されるたびに、ユーザによって関連する高速アクセス要素に割り当てられたウィジェットが、情報領域内に表示され、また、選択インジケータが、ナビゲーション領域において、小型化表示されたデスクトップの対応する部分領域を、部分領域上に配置された関連する小型化ウィジェットとともに示す、という効果を有する。
本発明のさらなる一態様では、グラフィカルユーザインタフェースのためのデスクトップの小型化表示を含むグラフィカル構成インタフェース(graphical configuration interface)が、様々な端末のディスプレイのためのグラフィカルユーザインタフェースを構成するために示され、ウィジェットを選択するための構成命令と、小型化表示されたデスクトップ内にウィジェットの小型化表示を位置付けることによって、デスクトップ内にウィジェットを配置するための構成命令が受け取られ、デスクトップの1つ又は複数の定義された部分を状況毎に端末に選択的に割り当てるための構成命令が受け取られ、グラフィカルユーザインタフェースが、デスクトップの割り当てられた部分と、その中に配置されるウィジェットとに基づいて、状況毎に端末の1つのために定義される。
グラフィカルユーザインタフェースは、好ましくは、状況毎に関連する端末に割り当てられる、互いに隣り合って配置されたデスクトップの部分の区画を表示するための情報領域と、情報領域の外部に配置された、情報領域に比べてはるかに狭いナビゲーション領域とを有するように生成され、ナビゲーション領域は、状況毎に、デスクトップの小型化表示を、関連する端末に割り当てられたすべての部分と、それらの上に配置されたウィジェットとともに含み、ナビゲーション領域と情報領域は、ナビゲーション領域内を動くことができる選択インジケータを介して、選択インジケータによってナビゲーション領域内で決定される、小型化表示されたデスクトップの選択領域が、情報領域内に示されたデスクトップの区画に対応するように結合される。
実施形態の一変形では、ナビゲーション領域は、互いに分離されたいくつかのナビゲーション部分領域を有するように生成され、該ナビゲーション部分領域は、関連する端末に割り当てられたデスクトップの部分の1つとその上に配置されたウィジェットとの小型化表示を状況毎に有しており、ナビゲーション部分領域は、小型化表示されたウィジェットをナビゲーション部分領域の1つからナビゲーション部分領域の別の1つにユーザが動かすことができ、ナビゲーション部分領域と情報領域は、小型化ウィジェットの、デスクトップの部分の1つの小型化表示上への位置付けが、関連するウィジェットの、関連する部分が割り当てられた端末におけるデスクトップの関連する部分上への対応する位置付けをもたらすように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、ナビゲーション部分領域どうしは、ウィジェットをナビゲーション部分領域の1つからナビゲーション部分領域の別の1つにユーザが移動する場合、ナビゲーション部分領域の別の1つにおけるウィジェットの位置付けが許容可能かどうかが、例えば記憶されたルールに従ってチェックされ、位置付けが許容可能であることが示されない場合、ウィジェットの移動が拒否されるように結合される。
実施形態の一変形では、第1のナビゲーション部分領域が、印刷生産システム又は印刷生産物処理システムの生産構成を定義するための準備領域として提供され、第2のナビゲーション部分領域が、印刷生産システム又は印刷生産物処理システムそれぞれにおける印刷生産物の生産又は処理を監視及び制御するための生産領域として提供され、第3のナビゲーション部分領域が、印刷生産システム又は印刷生産物処理システムそれぞれにおける印刷生産物の配送を定義するための流通領域として提供される。一変形では、第4のナビゲーション部分領域が、統計機能及び報告機能のための評価領域として提供される。
実施形態のさらなる一変形では、デスクトップの部分を定義するための構成命令を受け取り、1つの部分は、端末のために状況毎に結合型又は分離型として定義することができ、結合型として定義されたデスクトップの部分は、関連する部分が割り当てられた他の端末における関連する部分の変更をそれが複製するように生成され、分離型として定義された部分は、他の端末における関連する部分の変更をそれが複製しないように生成される。
実施形態の一変形では、ユーザインタフェースは、コピー機能を有するように生成され、コピー機能は、ユーザによってコピーモードが設定されている場合、小型化ウィジェットがナビゲーション領域から情報領域に動かされたときにウィジェットのコピーを生成し、関連する部分が割り当てられた端末におけるデスクトップの部分上にそのコピーを配置するように構成される。
実施形態のさらなる一変形では、高速アクセス要素を端末に割り当てるための構成命令を受け取る。ユーザインタフェースは、状況毎に、端末のための高速アクセス要素を有するように構成され、高速アクセス要素は、ユーザによって起動されたときに、関連する高速アクセス要素に割り当てられたデスクトップとその上に配置されたウィジェットとのための定義された領域が情報領域内に表示され、また選択インジケータが、ナビゲーション領域において、小型化表示されたデスクトップとその上に配置された対応する小型化ウィジェットとの対応する選択領域を示すという効果を有する。
実施形態の一変形では、ログイン領域を有するグラフィカルユーザインタフェースが生成され、ログイン領域と情報領域とナビゲーション領域は、ウィジェットが、記憶されたユーザ調整に従ってユーザ固有に、記憶されたグループ調整に従ってグループ固有に、及び記憶された基本調整に従って汎用的に、デスクトップ上に配置され、情報領域及びナビゲーション領域内に示されるように結合される。
実施形態のさらなる一変形では、端末のためのグラフィカルユーザインタフェースが、ウィジェットインベントリ(widget inventory)を有するように状況毎に生成され、ウィジェットインベントリは、利用可能ではあるが現在は排他的に非アクティブであり、関連する端末に割り当てられたデスクトップの部分上に配置されていないウィジェットの表示を含み、デスクトップとウィジェットインベントリは、アクティブなウィジェットをユーザが関連する端末に割り当てられたデスクトップの部分からウィジェットインベントリに動かすことができ、このプロセスの間、アクティブなウィジェットは非アクティブになり、非アクティブなウィジェットをユーザがウィジェットインベントリから関連する端末に割り当てられたデスクトップの部分に動かすことができ、このプロセスの間、非アクティブなウィジェットはアクティブになるように結合される。
これ以降の本文書において、本発明の実施形態が、例を参照して説明される。実施形態の例は、以下の添付の図面によって説明される。
生産ラインの多くの機械と、生産プラントを運用するためのディスプレイを備えたより高レベルのラインマスタ(line master)及びいくつかの端末とを有する、生産プラントのブロック図である。
デスクトップ及び様々な端末の小型化表示と、デスクトップの部分を端末に個々に割り当てるための入力領域とを有する、グラフィカル構成インタフェースを状況毎に示す図である。
デスクトップ及び様々な端末の小型化表示と、デスクトップの部分を端末に個々に割り当てるための入力領域とを有する、グラフィカル構成インタフェースを状況毎に示す図である。
デスクトップとその上に配置されたウィジェットとの小型化表示のためのナビゲーション領域と、デスクトップの選択された区画とその中に配置されたウィジェットとを表示するための情報領域とを有するグラフィカルユーザインタフェースを備えるディスプレイを示す図である。
情報領域内にデスクトップの異なる区画を有し、それに対応してナビゲーション領域内に選択インジケータが位置付けられた、グラフィカルユーザインタフェースを状況毎に示す図である。
情報領域内にデスクトップの異なる区画を有し、それに対応してナビゲーション領域内に選択インジケータが位置付けられた、グラフィカルユーザインタフェースを状況毎に示す図である。
ナビゲーション領域での小型化ウィジェットの移動がどのようにデスクトップ上での関連するウィジェットの対応する位置付けをもたらすかをユーザインタフェースにおいて図式的に示す図である。
情報領域内のウィジェットの移動をユーザインタフェースにおいて図式的に示す図であり、ウィジェットは、情報領域からナビゲーション領域への移動によってデスクトップ全体に位置付け可能である。
ナビゲーション領域から情報領域へのウィジェットの移動をユーザインタフェースにおいて図式的に示す図であり、コピーモードが設定されている場合は、ナビゲーション領域からのウィジェットのコピーが、情報領域内に示されるデスクトップの区画内に生成される。
情報領域からナビゲーション領域内の2つのウィジェットの間の一地点にウィジェットを移動する場合の、ウィジェットの再配置をユーザインタフェースにおいて図式的に示す図である。
情報領域内でのウィジェットの拡大が他のウィジェットの移動、すなわち再位置付けをもたらす場合の、ウィジェットの再配置をユーザインタフェースにおいて図式的に示す図である。
情報領域内でのウィジェットの拡大が他のウィジェットの移動、すなわち再位置付けをもたらす場合の、ウィジェットの再配置をユーザインタフェースにおいて図式的に示す図である。
コンテンツウィンドウを有するウィジェットの表示と、既存のウィジェットから引き出されたコンテンツウィンドウを有するウィジェットの生成とをユーザインタフェースにおいて図式的に示す図である。
関連するウィジェットの形状を変化させた場合の、ウィジェット内でのコンテンツウィンドウの再配置をユーザインタフェースにおいて図式的に示す図である。
小型化表示されたウィジェットを関連する部分領域内のウィジェットのために十分なスペースがない地点に移動した場合の、ナビゲーション部分領域の配置及びスケーリングを図式的に示す図である。
小型化表示されたウィジェットを関連する部分領域内のウィジェットのために十分なスペースがない地点に移動した場合の、ナビゲーション部分領域の配置及びスケーリングを図式的に示す図である。
関連するナビゲーション部分領域内に存在する唯一のウィジェットを別の部分領域に移動した場合の、ナビゲーション部分領域の消滅を図式的に示す図である。
関連するナビゲーション部分領域内に存在する唯一のウィジェットを別の部分領域に移動した場合の、ナビゲーション部分領域の消滅を図式的に示す図である。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、可能な関連付け可能なターゲットウィジェットは、選択のためにカスケードさせて示される。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、可能な関連付け可能なターゲットウィジェットは、選択のためにカスケードさせて示される。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、実行される処理アクションは、シンボル上又は保有行列のセル上に置くことによって決定される。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、実行される処理アクションは、シンボル上又は保有行列のセル上に置くことによって決定される。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、実行される処理アクションは、シンボル上又は保有行列のセル上に置くことによって決定される。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、実行される処理アクションは、シンボル上又は保有行列のセル上に置くことによって決定される。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、実行される処理アクションは、シンボル上又は保有行列のセル上に置くことによって決定される。
コンテンツウィンドウ又はその中で選択されたデータ要素の、処理を目的とした、ソースウィジェットからターゲットウィジェットへの移動を図式的に示す図であり、実行される処理アクションは、シンボル上又は保有行列のセル上に置くことによって決定される。
示された生産順序とそのそれぞれの生産シーケンスとを有するスケーラブルな時間バー(time bar)を示す図である。
示された生産順序とそのそれぞれの生産シーケンスとを有するスケーラブルな時間バーを示す図である。
スクロール可能なコンテンツ領域が示されたコンテンツウィンドウを示す図であり、スクロール可能なライダ(rider)を介してコンテンツ領域がその限界内でスクロール可能な領域限界は可変的に調整可能である。
スクロール可能なコンテンツ領域が示されたコンテンツウィンドウを示す図であり、スクロール可能なライダを介してコンテンツ領域がその限界内でスクロール可能な領域限界は可変的に調整可能である。
スクロール可能なコンテンツ領域が示されたコンテンツウィンドウを示す図であり、スクロール可能なライダを介してコンテンツ領域がその限界内でスクロール可能な領域限界は可変的に調整可能である。
スクロール可能なコンテンツ領域が示されたコンテンツウィンドウを示す図であり、スクロール可能なライダを介してコンテンツ領域がその限界内でスクロール可能な領域限界は可変的に調整可能である。
発明を実施するための手法
図1において、参照記号1は、印刷生産物を処理する業界及び/又は物流及び輸送領域におけるグラフィカル印刷生産分野の生産プラントを指示している。図1に図式的に示される生産プラント1は、コンベヤ21、22、23、24、25を介して互いに接続された、1つ(又はいくつか)の生産ライン(複数可)のいくつかの機械10、11、12、13、14、15を備える。生産プラント1は、特に、(いわゆる輪転機(rotation)などの)印刷機械を備える印刷生産システム及び印刷生産物処理システム、収集(広義)するための、又は組み立て、挿入、若しくは収集(狭義)によっていくつかの生産物からの生産収集物を収集するための収集システム、フィーダ(feeder)、小荷物ホイスト(parcel hoist)、ロッドフィーダ(rod feeder)、ワインディングステーション(winding station)、フーピングマシン(hooping machine)を含む、挿入、包装、ステイプル留め、接着、切断、溶接、宛名書き、及び/又は積み重ねのための処理プラント、新聞発送システム、デジタルオンデマンド書籍生産システム、並びに流通及び発送システム(メールルーム)のための、機械と、例えばコンベヤチェーン及び/又はコンベヤベルトを有するコンベヤとを備える。生産プラント1は、例えば、粘着ラベル(例えばメモスティック(Memostick(登録商標)))の貼付、又は処理のフロー内における印刷など、追加機能(アドオン)を遂行する機械ユニットも備え、それらも、本明細書では機械と呼ばれる。生産物は、特に、厚さが異なる平坦で柔軟性のある印刷生産物であるが、例えば、データ媒体又は他の容器(enclosure)など、他の平坦な生産物でもある。生産プラント1は、大幅に簡略化された方法で示されているが、実際には、機械10〜15及び接続コンベヤ21〜25の連続的配列を備えるばかりでなく、生産プラント1は、柔軟に構成可能なコンベヤシステムも備え、大部分の様々な生産ケースに応じて、機械10〜15及び接続コンベヤ21〜25は、点線矢印Pによって図1に示されるように、異なる方法で構成可能なコンベヤ経路を介して組み合わせ、構成できることが当業者には理解されよう。
生産ライン(複数可)を制御するため、生産プラント1は、コンピュータ制御のラインマスタ8を備え、ラインマスタ8は、例えばサーバなど、1つ又は複数のプロセッサを状況毎に有する1つ又は複数の動作可能なコンピュータを備え、ディスプレイを備える関連端末38に接続される。ラインマスタ8は、通信システム4を介して、ディスプレイを状況毎に有する多くのさらなる端末31、32、33、34、35、36、37に接続される。
端末31〜38のディスプレイは、好ましくは、グラフィカルユーザインタフェースを表示し、データ及び命令を提示(出力)及び入力するための、接触感知ディスプレイ(タッチスクリーン)である。特に好ましくは、同時に数本の指を使用した操作を可能にする、いわゆるマルチタッチスクリーンが使用される。使用される接触感知システムは、やはり特に産業状況が考慮された、例えば、誘導性、容量性、又は圧力関連のセンサ技法である。接触感知マルチタッチスクリーンは、ユーザが、データ及び命令を入力するばかりでなく、自分の指を用いて、例えば、オブジェクトを動かすこと、オブジェクトのサイズ及び寸法を変更すること、又はページをめくること、ユーザインタフェース内でスクロールすること、ユーザインタフェースを構成することなど、ユーザインタフェースを操作することも可能にする。
図1に図式的に示されるように、個々の端末31〜34は、状況毎に、機械11〜14に直接的に並置され、それに接続されるか、又は例えば、自由に動かせるように、機械10〜15とは独立の端末35〜38として設計される。端末31〜38は、1つ又は複数のプロセッサを備え、例えば、データ入力及びデータ出力端末、パーソナルコンピュータ(PC)、産業用PCモジュール、モバイルPC、PDA(携帯情報端末)、又はモバイル電話(スマートフォン)として設計される。生産ライン(複数可)を制御するため、ラインマスタ8が、実施形態の変形及び/又は構成に応じて、通信システム4を介して、機械10〜15及びコンベヤ21、22、23、24、25に直接的に、又は機械11〜14に接続された端末31〜34を介して間接的に接続される。それに対応して、制御、構成、及び問い合わせのデータ及びコマンドが、通信システム4を介して、又は通信システム4及び端末31〜34を介して、ラインマスタ8と生産ライン(複数可)の機械10〜15及びコンベヤ21〜25との間で直接的に交換される。同様に、端末31〜38を介してユーザによって入力される、機械10〜15及びコンベヤ21〜25を制御し、構成し、又はポーリングするための、ユーザ命令及びデータは、状況毎に、関連端末31〜34によって、それに接続された機械11〜14に直接的に運ばれ、通信システム4を介して、遠隔配置された機械10〜15若しくはコンベヤ21〜25にそれぞれ直接的に運ばれ、又はラインマスタ8を介して、関連機械10〜15若しくは関連コンベヤ21〜25にそれぞれ間接的に伝えられる。
実施形態に応じて、通信システム4は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN、WLAN)、システムバス、及び/又は個々の直接線など、無導体型(無線)及び/又は導体接続型(例えば有線)の通信リンク又は通信ネットワークをそれぞれ備える。
生産プラント1は、好ましくは、ラインマスタ8が、現在の制御及び構成パラメータと、生産ライン(複数可)の機械10〜15及びコンベヤ21〜25のステータスデータとを有するデータメモリを備え、生産ライン(複数可)についての生産、分配、及びルート計画に関するデータも受け取り、記憶できるような方法で構成される。ラインマスタ8は、これ以降の本明細書でより詳細に説明されるように、生産プラント1を運用するために端末31〜38の様々なディスプレイ上に表示されるグラフィカルユーザインタフェースの、定義された基本設定、グループ設定、及びユーザ設定のための構成データを有するデータメモリを特に備える。
このような状況では、「生産プラントの運用」という表現は、状況毎に1つの機械、機械の部分(ステーション)、プラント区画、及び/又は生産ライン(複数可)の多くの機械を有するプラントの構成、制御、監視、保守、より高レベルの生産計画に加えて、生産ライン(複数可)に関する操作的、技術的、及び経済的な情報の問い合わせ、編集、表現、及び出力についての大部分の様々な活動も含むことをここで留意されたい。
実施形態及び構成の変形に応じて、生産プラント1を運用し、制御するためのユーザインタフェースは、プログラムされた生産プラント制御システム内に組み込まれ、又はラインマスタ8上で集中的に、若しくはラインマスタ8と端末31〜38上で分散的に実行される、1つ若しくは複数のプログラムされた生産プラント制御アプリケーション内に組み込まれる。それに対応して、生産プラント1は、例えば、従来のクライアント/サーバアーキテクチャ又はシンクライアントアーキテクチャのために構成され、ラインマスタ8及び/又は端末31〜38に配置され、実行される、ユーザインタフェースを生成、表示、及び制御するための、1つ又は複数のインタフェースモジュール9を備える。
図1に図式的に示されるように、ラインマスタ8は、特に、端末31〜38及び/又はそれに接続された操作される機械(複数可)10〜15若しくはコンベヤ21〜25それぞれの、異なる寸法の特定のディスプレイに応じて、生産プラント1の端末31〜38のためのユーザインタフェースを構成するための構成モジュール80を備える。構成モジュール80は、好ましくは、ラインマスタ8の1つ又は複数のプロセッサのためのコンピュータプログラムコードを含む、プログラムされたソフトモジュールとして設計される。コンピュータプログラムコードは、ラインマスタに永続的又は着脱可能に接続されるコンピュータ可読媒体上に記憶される。構成モジュール80は、代替実施形態では、全面的若しくは部分的にハードウェア構成要素を用いて実行できること、及び/又は1つ若しくは複数の他の端末31〜38上に配置し、実行できることが、当業者には理解されよう。
図3は、生産プラント1、又は生産プラント1の少なくとも1つの機械10〜15、少なくとも1つのコンベヤ21〜25、若しくは他の部分を操作するためのグラフィカルユーザインタフェース6を有する、端末31〜38のうちの1つのディスプレイ60の一例を示している。図3に図式的に示されるように、ユーザインタフェース6は、ナビゲーション領域61と、情報領域62と、コントロールバー63とを有する。示される例では、ナビゲーション領域61及びコントロールバー63は、状況毎に垂直方向に並べられるが、代替実施形態又は構成では、垂直方向に並べることもできる。
コントロールバー63は、後でより詳細に説明される、スケーラブルなタイミングバー(timing bar)631と、高速アクセス要素632とを含む。
情報領域62は、デスクトップAの選択された区画A’をユーザに示す。デスクトップAは、例えば、マイクロソフトウィンドウズ(Microsoft Windows)、アップルMac OS(Apple Mac OS)、又はアップルiPhone OS(Apple iPhone OS)など、ウィンドウ指向ユーザインタフェースにおけるデスクトップに匹敵する、仮想2次元領域である。デスクトップAは、ディスプレイ60のサイズを超えるサイズ(幅/高さ)を有し、したがって、与えられた最大の画像解像度では、ディスプレイ60上に完全に表示することができない。
図3に見られるように、いくつかのウィジェットW1、W2、W3、W4、W5が、デスクトップA上に配置され、ウィジェットのサイズは、ユーザがユーザインタフェース6を介して、例えば、双方向矢印P1、P2によって図式的に示されるような接触感知ディスプレイ60上での対応する指操作によって、高さ、幅、及び/又は対角線に関して変更することができる。ウィジェットW1〜W5は、グラフィカルウィンドウシステムの構成要素であり、状況毎に、ユーザ生成イベントを受け取り、データを表現する視覚的領域(ウィンドウ)と、構成要素の状態を記憶し、一定の操作を介して視覚的領域を変更できる非視覚的オブジェクトとから成る。ウィジェットW1〜W5は、生産プラント制御システム又は生産プラント制御アプリケーションのウィンドウシステムにそれぞれ結合され、ウィンドウシステムを利用して、ユーザと、或いはウィンドウシステムの、又は生産プラント制御システム若しくは生産プラント制御アプリケーションの他のウィジェットとそれぞれ対話する。アクティブウィジェットW1〜W5は、デスクトップA上に配置され、生産プラント制御システム又は生産プラント制御アプリケーション内でそれぞれ実行され、すなわち、アクティブウィジェットW1〜W5は、「実行中」状態にあり、1つ又は複数のプロセッサ上で動作する。
図3に図式的に示されるように、ウィジェットW5は、状況毎に、1つ又は複数のコンテンツウィンドウF51、F52を含む。コンテンツウィンドウF51、F52は、データを表示し、及び/又は操作するために使用され、加えて、データ値及び/又は命令を入力するための入力要素も含むことができる。コンテンツウィンドウF51、F52内に示されるデータは、例えば、生産及びプラントパラメータのデータ値と、生産及びプラント固有のステータス値と、生産物名若しくは生産物サイズなどの具体的な生産物データとを有するデータ要素D5、並びに/又は例えば、印刷生産物処理における新聞タイトルページ、カバーページ、若しくはエンクロージャ(enclosure)の生産物画像など、グラフィックス若しくは画像などの他の表示可能データオブジェクト85を含む。具体的な一例では、コンテンツウィンドウF51は、処理される具体的な新聞のタイトルページからの特別に並べられた画像B5、並びに例えば、生産に必要な半生産物(主生産物及びエンクロージャ)がフィードコンベヤに載せられたことに関する、また生産プラント1の機械10〜15及び/又はコンベヤ21〜25の構成及び相互接続を決定する、生産プラント1のために定義され、選択可能な生産状況の現在の定義に関する、新聞の発行体のためのデータ記録など、生産に必要なデータ記録が完了したことに関する生産固有及びプラント固有のステータス値を有するデータ要素を含む。さらなるコンテンツウィンドウF52は、例えば、状況毎にいくつかのデータ要素D5を含み、例えば様々な新聞の部分などの半生産物の名称、挿入される広告、及び関連する版番号を有する。
ナビゲーション領域61は、デスクトップA全体と、その上に配置されたウィジェットW1〜W5との小型化表示をユーザに示す。小型化表示されたデスクトップA*と、小型化表示されたウィジェットW1*、W2*、W3*、W4*、W5*とを有する、ナビゲーション領域61は、情報領域62内に表示されたデスクトップAの区画A’をナビゲーション領域61内でユーザに示す、選択インジケータLを介して、情報領域62と結合される。選択インジケータLは、ユーザによって拡大鏡のように使用され、情報領域62内に最大解像度で表示するためにユーザがデスクトップAの任意の区画A’を選択できるように、ナビゲーション領域61の小型化デスクトップA*内を移動することができる。選択インジケータ内に十字矢印で示されるように、選択インジケータLは、水平方向と垂直方向の両方に移動することができ、区画選択のためにユーザによって位置付けることができる。実施形態の変形に応じて、例えば、関連するディスプレイ60の寸法に応じて、選択インジケータLの寸法(高さ、幅)は、それぞれ調整可能又は設定可能(スケーラブル)である。有利な変形又は構成では、それぞれ、選択インジケータLを垂直方向に動かすだけで、ユーザがデスクトップA全体を移動できるように、選択インジケータLの幅は、縮小デスクトップA*の幅に一致する。十字矢印P3で示されるように、例えば、接触感知ディスプレイ60上で1本又は複数本の指を用いて実施される、所望の方向へのスワイプ動作(swiping movement)を用いて、情報領域62内のデスクトップAを直接的に動かすことによって、ユーザは、デスクトップの指示される区画A’を選択することもできる。
図3に見られるように、ナビゲーション領域61は、いくつかのナビゲーション部分領域N1、N2、N3に分割される。ナビゲーション部分領域N1、N2、N3は、例えば、様々なアプリケーション、生産フェーズ、及び/又はデータグループに対応する。例えば、それぞれ、ナビゲーション部分領域N1は、印刷生産システム又は印刷生産物処理システムの生産構成を定義するためのウィジェット及びコンテンツウィンドウを有する準備領域として提供され、ナビゲーション部分領域N2は、印刷生産システム又は印刷生産物処理システムにおける印刷生産物の生産又は処理を監視及び制御するためのウィジェット及びコンテンツウィンドウを有する生産領域として提供され、ナビゲーション部分領域N3は、印刷生産システム又は印刷生産処理システムの印刷生産物の配送を規定及び監視するためのウィジェット及びコンテンツウィンドウを有する流通領域として提供される。1つの変形では、さらなるナビゲーション部分領域が、印刷生産システム又は印刷生産物処理システムにおける印刷生産物の生産、処理、及び/又は配送に関する、それぞれ、統計機能、報告機能、及び分析機能のための評価領域として提供される。
ユーザインタフェース6は、ウィジェットインベントリ610を有するカタログ領域K1も含み、ウィジェットインベントリ610に含まれるのは、利用可能であるが現在は非アクティブなすべてのウィジェットである。ウィジェットインベントリ610は、排他的に非アクティブなウィジェットを含む。ウィジェットがデスクトップA上に配置されると直ちに、ウィジェットは、アクティブに、すなわち、実行中になり、ウィジェットインベントリ610内には現れていない。インタフェースモジュール9は、ウィジェットが情報領域62又はナビゲーション領域61のナビゲーション部分領域N1、N2、N3からウィジェットインベントリ610に移動された場合、関連するウィジェットをデスクトップAから削除して、それを非アクティブにし、そのウィジェットを利用可能な非アクティブなウィジェットとしてウィジェットインベントリ610内に記載し、及び/又はそのウィジェットをアイコンとして図式的に表示するように構成される。実施形態の変形及び/又は非アクティブなウィジェットの数に応じて、ウィジェットインベントリ610は、その全体が永続的にユーザに見えており、又は例えば、グラフィカルシンボル上でのクリックなど、簡単なユーザコマンドの入力に続いて、ユーザに表示される。
ユーザインタフェース6は、ユーザ識別情報及びアクセス権限データを受け取るように、並びに/又は例えば、ユーザ名、ユーザ識別情報、及び/若しくはユーザの画像で、ログインユーザを示すように構成された、ログイン領域612も含む。ログインは、例えばチップカードなど、データ媒体からユーザ識別情報を読み取り、1つの変形ではアクセス権限データも読み取る、例えば非接触型又は接触接続型のインタフェースを介しても行うことができる。入力された、及び/又は読み込まれたユーザ識別情報及び権限データは、例えばラインマスタ8においてチェックされ、権限がある場合は、ユーザは、関連付けられた権限を有するアクティブユーザとしてログインし、例えば、ログインが行われた関連する端末31〜34に割り当てられる。1つの変形では、各ユーザは、定義されたユーザグループにも割り当てられる。
ユーザのログイン中、インタフェースモジュール9は、関連するユーザ、関連するユーザグループ、及び関連するディスプレイ60にそれぞれ割り当てられた、又は関連する関連付けられた端末31〜38に割り当てられた、記憶された構成データに従って、関連するディスプレイ60上にユーザインタフェース6を表示する。ユーザのためにユーザプロファイル内に記載され、記憶された構成データに応じて、ログイン中に(又は後で選択可能なリセット機能を介しても)、ユーザインタフェース6の現在の構成及び表示のための、並びにユーザインタフェース6内に配置され、位置付けられ、及び寸法設定される、ナビゲーション領域61、情報領域62、コントロールバー63、ウィジェットW1〜W5、ナビゲーション部分領域N1、N2、N3、コンテンツウィンドウF52、選択インジケータL、タイミングバー631、高速アクセス要素632などの、構成要素及び領域のための、関連するユーザプロファイル内に記憶されたユーザ固有のユーザ若しくは作業設定、記憶されたユーザ固有の基本設定、記憶されたグループ固有の基本設定、又は汎用設定に対して、関連する端末31〜38におけるユーザインタフェース6を使用するかどうかを、ユーザは選択することができる。
図4a及び図4bは、2つの隣り合った隣接ナビゲーション部分領域N1、N2上で選択インジケータLを動かすことに伴う、情報領域62内に示される、デスクトップAの区画A’の移動を示している。この移動は、上で説明したように、ユーザが、情報領域62内でデスクトップAを動かすことによって、又はナビゲーション領域61内で選択インジケータLを移動することによって実行することができる。矢印P4によって示されるように、ユーザは、ウィジェットW5のコンテンツウィンドウF52のサイズを変更することができ、それを取り囲むウィジェットW5のサイズは、対応して自らを適合させる。矢印P5によって示されるように、ユーザは、ウィジェットW5のコンテンツウィンドウF52をヘッダバーK5にまで縮小することができる。1つの変形では、ユーザは、ウィジェットもヘッダバーにまで縮小することができる。ウィジェット及び/又はコンテンツウィンドウF52の縮小中、1つ又は複数のステータスインジケータSIが、状況毎に、ヘッダバーK5内に構成可能に示され、インジケータは、状況毎に、関連するウィジェット又はコンテンツウィンドウF52内にそれぞれ含まれるステータス値の現在値を、例えばシンボル又は値として示す。実行、アプリケーション、及び構成に応じて、集団的ステータスを形成するために、事前定義又はユーザ定義ルールに従って、ヘッダバーK5内で、いくつかのステータス値を組み合わせることもできる。
図2a及び図2bは、生産プラント1の端末11〜38のためのユーザインタフェース6を構成するための、構成モジュール80によって生成されたグラフィカル構成インタフェース81、81’の例を示している。構成インタフェース81、81’は、権限を与えられたユーザが、例えば、ユーザインタフェース6内の構成ノブ(configuration knob)611を操作することによって、構成モードを設定したときに、例えばディスプレイ60上に示される。
構成インタフェース81、81’を介して構成モジュール80によって検出された、ユーザインタフェース6を構成するための構成データは、好ましくは、生産プラント1の様々なディスプレイ60又は端末31〜38ためにそれぞれ定義された基本設定として、例えばラインマスタ8内に記憶される。加えて、構成モジュール80又は構成インタフェース81、81’は、それぞれ、ユーザインタフェース6のグループ固有及び/又はユーザ固有の設定の定義も提供する。しかし、概して、ユーザ固有の構成データは、ユーザインタフェース6内でのユーザによる操作によって直接的に決定され、インタフェースモジュール9のプロファイルモジュールによって、例えばラインマスタ8に集中化されたユーザプロファイル内に記憶され、ユーザに割り当てられる。
図2a及び図2bに図式的に示されるように、構成インタフェース81、81’は、生産プラント制御システム又は生産プラント制御アプリケーションにおいてそれぞれ利用可能なウィジェットを有する、ウィジェットカタログKを含む。ウィジェットは、ウィジェットタイプ又はクラスと、その中に含まれる利用可能なウィジェットとによって例えば階層的に構造化された、例えばグラフィカルシンボル又は名称リストとして示される。ウィジェットカタログK内で選択されたウィジェットW’は、ウィジェット構成領域W内でユーザが詳細に指定し、例えば、そのサイズ、含まれるコンテンツウィンドウ、及び/又は他のウィジェットへのリンクに関して構成することができる。
図2a及び図2bに見られるように、構成インタフェース81、81’は、状況毎にデスクトップ6の関連する部分とその上に配置されたウィジェットとを小型化して示す、いくつかのナビゲーション部分領域を有する、上で説明されたようなユーザインタフェース6のナビゲーション領域61’の表示を含む。ナビゲーション部分領域のサイズの調整は、好ましくは、構成インタフェース81、81’のナビゲーション領域61’の表示内で、例えば、対応する領域限界を移動し、設定することによって、直接的に実行することができる。加えて、ナビゲーション部分領域は、結合型又は分離型として定義することができる。結合型として定義されたナビゲーション部分領域は、関連する部分が割り当てられた他の端末31〜38における関連する部分の変更をそれが複製するような方法で後で生成される。対照的に、分離型として定義されたナビゲーション部分領域は、他の端末31〜38における関連する部分の変更をそれが複製しないような方法で生成される。
ウィジェットW’を、ウィジェットカタログKから、又はウィジェット構成領域Wから、示されたナビゲーション領域61’のナビゲーション部分領域内の所望の位置に動かすことによって、ユーザは、構成インタフェース81、81’を介して、ウィジェットW’をデスクトップA上に位置付けることができる。
実施形態に応じて、このような方法で構成されたウィジェットW’を、ユーザがユーザインタフェース6内の許可されていないナビゲーション部分領域N1、N2、N3に移動することができないように、ユーザは、ウィジェットW’を1つ若しくは複数のナビゲーション部分領域に排他的に割り当てること、又は1つ若しくは複数のナビゲーション部分領域に対して明示的にブロックすることができる。ウィジェットW’を許可されていないナビゲーション部分領域に移動しようと試みた場合、インタフェースモジュール9は、ウィジェットW’を、対応するルールに従って、元の位置に差し戻す。実施形態の一変形では、あるウィジェットW’又はウィジェットのクラスは、それぞれ、一般にあるナビゲーション部分領域内にだけ配置することができ、又はあるナビゲーション部分領域に対してはブロックされるような方法で、ウィジェットカタログK内で定義される。
構成インタフェース81、81’は、モニタ領域Mも含み、モニタ領域Mでは、例えば、端末31〜38又はそれらのディスプレイ60が、それぞれ図式的に表示され、それらをユーザが構成インタフェース81、81’を介してアクティブ化し、関連するユーザインタフェース6を用いて構成することができる。
図2aによる例では、構成インタフェース81は、モニタ構成領域nを含み、モニタ構成領域nでは、ユーザが、例えば、特定の端末31〜38又はそのディスプレイ60のためのボックス上でそれぞれクリックを行うことによって、定義されたナビゲーション部分領域を意図的及び選択的にアクティブ化し、割り当てることができる。詳細モニタ領域M’では、ユーザは、例えば、コントロールバー63など、様々な端末31〜38又はそれらのディスプレイ60のためのユーザインタフェースのさらなる態様を、タイミングバー631をオン/オフし、構成することによって、また高速アクセス要素632を追加/削除し、構成することによって、それぞれ設定することができる。関連する高速アクセス要素632が起動されたときに、情報領域62内に、おそらくは割り当てられたウィジェットを有するデスクトップAの対応する区画A’が示され、ナビゲーション領域61内で、選択インジケータLが、関連する小型化ウィジェットがその上に配置された小型化表示されたデスクトップA*の対応する部分領域を示すように、高速アクセス要素632を、ウィジェット、デスクトップA上のある位置、又はデスクトップAの定められた区画A’に割り当てることができる。しかし、高速アクセス要素632は、好ましくは、構成インタフェース81を介するばかりでなく、操作の実行中にユーザがユーザインタフェース6内でも割り当てることができるような方法で構成される。高速アクセス要素632とウィジェットは、例えば、関連するウィジェットをデスクトップAから、又は小型化表示されたデスクトップA*から、割り当てられる所望の高速アクセス要素632に移動(ドラッグ)し、そこにウィジェットを位置付ける又はドロップすることによって、ユーザがユーザインタフェース6内で動的割り当てを実行できるように結合される。しかし、ウィジェットの高速アクセス要素632へのこの動的割り当てでは、デスクトップA又は小型化表示されたデスクトップA*上でのウィジェットの再配置は行えない。
図2bによる例では、構成インタフェース81’は、それぞれ、モニタ領域M内で選択された端末31〜38又はそのディスプレイ60のために、コントロールバー、情報領域、及びいくつかのナビゲーション部分領域をもつナビゲーション領域を有する、上で説明されたような現在の構成に従った、それに関連するユーザインタフェース6’の小型化表示6’を含む。ユーザインタフェースの構成は、小型化表示6’において、ユーザが直接的に実行することができ、特に、定義されたナビゲーション部分領域は、特定の端末31〜38又はそのディスプレイ60のユーザインタフェースのために、ユーザが、それぞれ意図的及び選択的にアクティブ化し、割り当てることができる。例えば、図2bにおいて矢印によって示されるように、タイミングバー631又は高速アクセス要素632の構成要素を選択し、構成領域Sから関連するユーザインタフェース6’のためのコントロールバーの小型化表示に動かすことによって、コントロールバーを、対応するコントロールバー構成領域S内で、それぞれ、ある端末31〜38又はそのディスプレイ60のために追加的に定義し、構成することができる。
様々な端末31〜38又はそれらのディスプレイ60それぞれのためのユーザインタフェース6の構成、並びにデスクトップA及び関連するナビゲーション部分領域N1、N2、N3の関連する構成は、構成モジュール80によって、例えばラインマスタ8及び/又は端末31〜38内に記憶される。
図3、図4a、及び図4bを参照して上で説明されたように、ナビゲーション領域61内で選択インジケータLを動かすことによって、又は情報領域62内でデスクトップ6を動かすことによって、情報領域62内に示される、デスクトップAの区画A’を移動し、変更することができる。構成モジュール80によって定義され、インタフェースモジュール9によって生成されるユーザインタフェース6も、生産操作中にユーザがデスクトップA上でウィジェットを移動し、再配置できるような方法で構成される。
図5は、ユーザが、ナビゲーション領域61において関連するウィジェットW5*の小型化表示を動かすことに対応して、ウィジェットを再配置できることを図式的に示している。図5の例において矢印P6によって示されるように、移動は、例えば、(小型化)ウィジェットのヘッダバーを獲得し、その後、それを所望の位置まで移動することによって実施され、ヘッダバーの獲得は、例えば、コンピュータマウス、トラックボール、若しくはタッチパッドを用いてポインタを位置付けることによって、又は好ましくは、接触感知ディスプレイ60上に1本又は複数本の指を適切に位置付けることによって行われ、ヘッダバーの移動は、例えば、ディスプレイ60のスクリーン上でポインタ又は指をそれぞれドラッグし、所望の位置でドロップすることに対応する。図5の例では、小型化ウィジェットW5*を、ナビゲーション部分領域N1から、ナビゲーション部分領域N2内の参照記号W5*’によって指示される新しい位置まで越境して移動することに対応して、情報領域62内には見えていないデスクトップAの領域から、情報領域62内に示されるデスクトップの区画A’への、参照記号W5’によって示される移動と、関連するウィジェットW5の再配置が行われる。
図面において、小型化表示されたウィジェットは、アスタリスク(*)によって標識付けされ、再配置及び変更は、アポストロフィ(’)を用いて標識付けされ、小型化表示されたオブジェクトの再配置は、組み合わせ*’を用いて標識付けされ、又は再配置された縮小オブジェクトの小型化表示は、組み合わせ’*を用いて標識付けされることを、ここで留意しておかれたい。
図6は、情報領域62内の関連するウィジェットW4、W5を、示されている区画A’において直接的に獲得し、それらをナビゲーション領域61に、又は情報領域62の区画A’内の別の位置に移動することによって、ユーザインタフェース6内のデスクトップA上でユーザがウィジェットを移動するさらなる選択肢を示している。図6の例において矢印P7によって示されるように、ウィジェットW4は、デスクトップA上に示されている区画A’において、参照記号W4’によって示される新しい位置に直接的に移動され、それによって、ナビゲーション領域61内における、小型化ウィジェットW4*の小型化ウィジェットW4*’への移動がもたらされる。他方、ウィジェットW5は、情報領域62内に示されている区画A’から、ナビゲーション領域61のナビゲーション部分領域N2に移動され、それによって、情報領域62内に示されている区画A’から、情報領域62内には見えていないデスクトップAの領域への移動と、ナビゲーション領域61内における小型化ウィジェットW5*の小型化ウィジェットW5*’への移動がもたらされる。
図7は、ユーザインタフェース6において、ユーザが、デスクトップA上のウィジェットW5に関して、そのコピーをデスクトップA上の別の位置にどのようにして生成できるかについて、例を用いて説明している。図7の例において破線矢印P9によって示されるように、ユーザが、ユーザによって設定されたコピーモードにおいて、ウィジェットW5*の小型化表示を、ナビゲーション領域61から、情報領域61内に見えているデスクトップAの区画A’に動かすと、それによって、ウィジェットW5に対応する参照記号W5+によって示されるコピーと、小型化表示されたウィジェットW5+*によって示されるナビゲーション部分領域N2におけるコピーの生成がもたらされる。コピーモードが設定されていない場合、小型化ウィジェットW5*をナビゲーション部分領域N1から情報領域62内のアクティブ区画A*に移動すると、デスクトップA上における関連するウィジェットW5の対応する移動と、それに対応する、小型化ウィジェットW5*のナビゲーション部分領域N1からナビゲーション部分領域N2への移動がもたらされる。
図8は、ウィジェットを重なり合わずに配置するには十分なスペースがなく、ウィジェットを再配置しない限り、動かされたウィジェットが他のウィジェットと重なり合うことになる、デスクトップA上の位置に、ウィジェットW5を動かす場合に、ユーザインタフェース6においてインタフェースモジュール9によって行われるウィジェットの再配置を、例を用いて説明している。図8の例において図式的に示されるように、示されている区画A’から情報領域62内には見えていないナビゲーション部分領域N2への、矢印P10によって示される、ウィジェットW5の移動中に、参照記号W5’*によって示される小型化表示されたウィジェットを重なり合わずに配置するのに十分なスペースが作られるような方法で、小型化表示されたウィジェットW1*、W2*、W3*が、状況毎に水平方向に移動される。デスクトップAと、ナビゲーション領域61内のデスクトップ上に配置されたウィジェットとは、表示寸法が比例しているので、ユーザインタフェース6のナビゲーション領域61内における小型化ウィジェットW1*、W2*、W3*の再配置に伴って、情報領域62内には見えていないデスクトップAの関連する部分における対応するウィジェットW1、W2、W3の対応する再配置も行われる。
図9a及び図9bは、ウィジェットを再配置しない限り、拡大されたウィジェットと他の(隣接する)ウィジェットとの重なり合いが生じるような方法で、ウィジェットW6がその寸法をユーザによって拡大された場合に、ユーザインタフェース6のインタフェースモジュール9によって行われる、ウィジェットの再配置を、例を用いて説明している。図9aは、情報領域62内に示された区画A’において重なり合わずに配置されたウィジェットW6、W7、W8、W9と、ナビゲーション領域61の対応するナビゲーション部分領域N2内に小型化表示された対応するウィジェットW6*、W7*、W8*、W9*との開始位置を示している。
図9bは、ウィジェットW6が参照記号W6’によって示されるように拡大される場合に、ユーザインタフェース6のインタフェースモジュール9によって自動的に行われる、ウィジェットW7、W8、W9、又は対応する小型化表示されたウィジェットW7*、W8*、W9*の再配置を示している。図8の例におけるウィジェットの水平移動に加えて、図9a及び図9bの例では、改行を行わずにウィジェットW8を水平移動すると、定義されたデスクトップAの外側に配置することになるので、インタフェースモジュール9は、ユーザインタフェース6内で改行も行う。図8の例に従ってウィジェットがナビゲーション領域61内に配置される場合にも、ウィジェットが再配置によって押されて、デスクトップAの側端(幅)を超えるならば、改行を伴うウィジェットのそのような再配置が実行される。
図10は、ユーザインタフェース6又はインタフェースモジュール9それぞれによってサポートされ、実施される、さらなるユーザ操作を図式的に示している。矢印P11によって示されるように、コンテンツウィンドウF9は、それらが埋め込まれているウィジェットW9からユーザによって分離することができ、デスクトップA上に新たに生成された別個のウィジェットW+内に位置付けることができる。図10の例では、コンテンツウィンドウF9は、矢印11によって示されるように、ユーザによって獲得され、開始ウィジェットW9から完全に抜き出され、デスクトップ上の開始ウィジェットW9の外部に位置付けられる(ドラッグアンドドロップ)。このプロセスでは、インタフェースモジュール9は、抜き出されたコンテンツウィンドウF9がインタフェースモジュール9によって埋め込まれる、新しいウィジェットW+を生成する。図10に見られるように、新しいウィジェットW+は、ナビゲーション領域61の関連するナビゲーション部分領域N2内では、参照記号W+*によって示されるように、小型化表示される。
図11は、ユーザインタフェース6又はインタフェースモジュール9それぞれによってサポートされる、さらなるユーザ操作を図式的に示している。矢印P12によって示されるように、寸法変更されたウィジェットW10’では幅と高さの比が基本的に反対になるような方法で、ウィジェットW10は、ユーザによって寸法変更されている。図11に見られるように、この場合、インタフェースモジュール9は、新たに寸法設定されたW10’内で、参照記号F11’、F12’によって示されるコンテンツウィンドウが、互いに重なり合わずに隣り合って配置されるように、ユーザインタフェース6内で開始ウィジェットW10のコンテンツウィンドウF11、F12の並べ替えを実行する。必要ならば、このプロセスにおいて、インタフェースモジュールは、新たに配置されたコンテンツウィンドウF10、F11’、F12’を、スクロールを必要とせずに完全に表示できるようにするために、寸法変更されたウィジェットW10’のサイズ適合も実行する。図11に示されるように、それに対応して、小型化表示されたウィジェットW10*も、参照記号W10’*によって示されるように、関連するナビゲーション部分領域N2において適合される。
図12a及び図12bは、小型化ウィジェットを重なり合わずに表示するのに十分なスペースがないナビゲーション部分領域N2内のある位置にウィジェットを配置する際の、インタフェースモジュール9によって制御される、ナビゲーション領域61の挙動を示している。この状況では、新たに配置されるウィジェットは、情報領域62からナビゲーション領域61に移動すること、又はナビゲーション領域61内で移動することができる。図12a及び図12bの例において矢印P13によって示されるように、小型化ウィジェットW11*は、ナビゲーション部分領域N2内において、ウィジェットを重なり合わずに配置するにはあまりにも狭いスペースしかない下縁の位置に移動される。図12bに見られるように、インタフェースモジュール9は、小型化表示されたナビゲーション部分領域N2’を生成し、ナビゲーション部分領域N2’では、参照記号W11*’によって示される移動された小型化ウィジェットをナビゲーション部分領域N2’において重なり合わずに配置できるように、参照記号L’によって示される選択インジケータと小型化ウィジェットの両方がサイズを小さくされ、それに対応して、小型化ウィジェットW11*’も縮小されて示される。一実施形態では、それに対応して、ナビゲーション部分領域N2’に割り当てられるデスクトップAの部分、したがって、デスクトップAの全体は拡大される。別の変形では、デスクトップAの領域全体は、同じに保たれ、ナビゲーション部分領域N2’に割り当てられるデスクトップAの部分は、対応してより小さくなったデスクトップAの別の部分にまでわたる。
図13a及び図13bは、ナビゲーション部分領域N3内に残っている唯一の小型化ウィジェットW12*を移動することによって、ナビゲーション部分領域N3を空にする際の、インタフェースモジュール9によって制御される、ナビゲーション領域61の挙動を示している。矢印P14によって示されるように、ナビゲーション部分領域N3内の唯一の小型化ウィジェットW12*が、移動後にはナビゲーション部分領域N3内にウィジェットが残っていないように、ここから別のナビゲーション部分領域N2’に移動される。図13aに見られるように、縮小されたナビゲーション部分領域N2’内に再配置されたウィジェットW12*’も、それに対応して、縮小されて示される。図13bに図式的に示されるように、例えば、小型化ウィジェットW12*を移動したために空になったナビゲーション部分領域N3をユーザインタフェース6のナビゲーション領域61から削除する準備が実際に整ったことの確認をユーザが最初に要求した後、空にされたナビゲーション部分領域N3は、ナビゲーション領域61から削除される。削除されたナビゲーション部分領域N3は、図2a及び図2bを参照して上で説明された構成インタフェース81、81’を介して、いつでもナビゲーション領域61内において再アクティブ化することができる。図13bに見られるように、空のナビゲーション部分領域N3が削除された結果、縮小しないで表示するのに十分なスペースが再び生まれた後、参照記号N2+によって示されるナビゲーション部分領域と、その中に配置された小型化ウィジェットと、選択インジケータL+は、縮小されていない元のサイズで再び示される。
さらなるユーザ操作では、デスクトップA上で2つ以上のウィジェットを、例えば、状況毎に2つの隣接する辺を押し合わせることによって、ひと続きにし、その後、デスクトップA上で1つの単位として動かすことができ、ひと続きのウィジェットは、例えば、組み合わされた単位オブジェクトを対応する指又はマウス操作を用いてデスクトップA上で「揺り動かす(shaking movement)」など、定められた操作によって再び互いに分離される。
以下のセクションでは、ソースウィジェットからターゲットウィジェットにコンテンツウィンドウ及び/又はその中から選択されるデータ要素を供給することによって、ユーザがユーザインタフェース6を介して定義及びトリガできる、アクション及びアプリケーションの様々な例が、図14a、図14b、図15a〜c、及び図16a〜cを参照して説明される。
図14a及び図14bは、コンテンツウィンドウF13と、その中に含まれる、又はその中で選択されるデータ要素とが、ソースウィジェットW13を起点に、さらなる処理のために、定義されたアクション又はアプリケーションがそれぞれ割り当てられた、いくつかの可能なターゲットウィジェットW13a、W13b、W13cの1つに移送される、一例を示している。矢印P15によって示されるように、ソースウィジェットW13の背後に縦列した、すなわち、屋根瓦のように互いの背後に重なった、様々な可能なターゲットウィジェットW13a、W13b、W13cがユーザに示されており、その状況において、ユーザは、処理されるコンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素を、デスクトップA又は情報領域62内に示される区画A’上にそれぞれ位置付けることなく、ソースウィジェットW13から動かす。可能なターゲットウィジェットW13a、W13b、W13cは、例えば、状況毎に交代して縦列の最も手前に配置され、他のウィジェットによって覆われることなくユーザに見えるような方法で、ユーザに提示される。可能なターゲットウィジェットW13a、W13b、W13cは、ソースウィジェットW13、及び/又は選択されたコンテンツウィンドウ若しくはデータ要素にそれぞれ応じて、例えば、構成インタフェース81、81’を介して永続的に構成された割り当てに従って、或いは、ソースウィジェットW13の定義されたタイプ若しくはクラス、及び/又は選択されたコンテンツウィンドウ若しくはデータ要素の定義されたタイプ若しくはクラスにそれぞれ応じて決定される。概して、可能なターゲットウィジェットW13a、W13b、W13cは、その中に位置付けられるコンテンツウィンドウ又はその中に置かれるデータ要素それぞれのコピーを生成するために構成された、定義されたウィジェットを含む。汎用性が低いターゲットウィジェットW13a、W13b、W13cは、グラフィカル印刷分野、印刷生産物処理産業、並びに/又は物流及び輸送分野における、関連するコンテンツウィンドウ又は関連するデータ要素それぞれのために実行される、アクション、機能、及びアプリケーションを含む。矢印15によって示されるように、ユーザは、選択されたコンテンツウィンドウF13又は選択されたデータ要素それぞれを所望のターゲットウィジェットW13c内又は上に動かすことによって、ターゲットウィジェットW13cへのデータ要素の割り当て、又はターゲットウィジェットW13c内でのデータ要素の処理をそれぞれトリガすることができる。ユーザによって選択されたデータ要素がそれを介して動かされるターゲットウィジェットW13cは、どの場合も、ユーザから完全に見えるように、インタフェースモジュール9によって最前面に示される。選択されたコンテンツウィンドウF13又は選択されたデータ要素をそれぞれ、選択されたターゲットウィジェットW13c内にドロップし、位置付けることで、それらの割り当て及び処理が決定的にトリガされる。図14bに図式的に示されるように、選択されたデータ要素がその中で処理される選択されたターゲットウィジェットW13cの位置は、小型化表示された対応するウィジェットW13c*に標識付け(このケースでは太線)を施すことによって、ナビゲーション領域61内に示される。選択されたターゲットウィジェットW13cが、それまではアクティブでなかった場合、ターゲットウィジェットW13cが、この時点で、非アクティブウィジェットのウィジェットインベントリ610から削除される。
図15a〜図15cの例では、ソースウィジェットW13は、他のウィジェットの、ユーザに見えるインジケータI1、I2、I3を含み、他のウィジェットは、可能なターゲットウィジェットW14として、それぞれ、ソースウィジェットW13に接続され、又は論理割り当てを介して関連付けられる。これらのインジケータは、例えば、グラフィカルシンボル(アイコン)及び/又は読み易い名称として設計される。矢印P16によって示されるように、ユーザが、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dを、ソースウィジェットから、選択されたターゲットウィジェット14のインジケータI1、I2、I3を介して動かすときに、ターゲットウィジェットW13の可能な処理アクションがユーザに示される。ターゲットウィジェットW13の可能な処理アクションは、例えば、やはり可視インジケータI4、I5、I6として、グラフィカルシンボル及び/又は読み易い名称の形式で、ユーザに示される。ユーザが、矢印P16’によって示されるように、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dを、所望の処理アクションのインジケータI4まで動かし(ドラッグし)、それをそこに位置付けた(ドロップした)場合、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dは、関連するインジケータI4によって決定される処理アクションに従った処理のために、ターゲットウィジェットW14に移送される。図15bに図式的に示されるように、選択されたデータ要素がその中で処理される、選択されたターゲットウィジェットW14の位置は、小型化表示されたウィジェット対応するウィジェットW14*に標識付け(このケースでは太線)を施すことによって、ナビゲーション領域61内に示される。選択されたターゲットウィジェットW14が、それまではアクティブでなかった場合、ターゲットウィジェットW14が、この時点で、非アクティブウィジェットのウィジェットインベントリ610から削除される。
図15cには、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dの、選択されたターゲットウィジェットW14の選択可能な処理アクションへの割り当てが、インタフェースモジュール9によって示された保有行列Xを介してユーザによって決定される、変形が示されている。保有行列Xは、好ましくは、2つの組み合わせ可能な基準を含み、2つの基準は、行列Xの行と列とにそれぞれ対応付けられており、行列の対応するセルを選択して、そのセル内にコンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dを位置付けることによって、処理アクションを決定するためのものである。例えば、行位置が生産時間を決定し、列位置が生産プラント1における特定の生産状況又は生産経路を決定する場合、保有行列X内の対応する位置に位置付けることによって、コンテンツウィンドウF13のデータ要素の処理を、特定の生産時間ウィンドウと特定の生産状況の両方に割り当てることができる。選択されたターゲットウィジェットW14の位置は、やはりナビゲーション領域61内で標識付けを施され、ターゲットウィジェットW14は、必要であれば、非アクティブウィジェットのウィジェットインベントリ610から削除される。
図16a〜図16cには、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dの、選択されたターゲットウィジェットW14の特定の処理アクションへの割り当てのさらなる例が示されている。図16aに示されるように、矢印P17によって示されるように、インジケータ12を介してコンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dを位置付けることによって、ユーザによって決定されるターゲットウィジェットW15が、ソースウィジェットW13に連結され、又は図式的にドッキングされる。ナビゲーション領域61のナビゲーション部分領域N3内のウィジェットW15*の小型化表示によって示されるように、ターゲットウィジェットW15がデスクトップA上ですでにアクティブである場合、ウィジェットW15*は、ナビゲーション領域61内の破線矢印によって示されるように、ナビゲーション部分領域N3内の元の位置から、ナビゲーション部分領域N1に移動され、又は少なくとも一時的に示され、そこで、ソースウィジェットW13*の小型化表示とドッキングされて、小型化表示されたターゲットウィジェットW15*’として表示される。図16a〜図16cに見られるように、ターゲットウィジェットW15内には、可能な処理アクションが、例えばグラフィカルシンボルG1、G2、G3、又は様々な生産ライン、生産状況、コンベヤ、生産物配送ルートへの供給ポイントなどとして、図式的に示される。ユーザが、矢印P17’によって示されるように、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dを、所望の処理アクションのグラフィカルシンボルG1に動かし(ドラッグし)、それをそこに位置付けた(ドロップした)場合、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dは、関連するグラフィカルシンボルG1によって決定される処理アクションに従った処理のために、ターゲットウィジェットW15に移送される。ナビゲーション領域61の破線矢印によって図16bに図式的に示されるように、データ要素のターゲットウィジェットW15への移送が完了した後、ドッキングされたターゲットウィジェットW15*’の小型化表示は、それぞれ、小型化表示ターゲットウィジェットW15*の元の位置に移動され、又はドッキングされたターゲットウィジェットW15*’の一時的な表示が終了する。選択されたターゲットウィジェットW15が、それまではアクティブでなかった場合、ターゲットウィジェットW15が、この時点で、非アクティブウィジェットのウィジェットインベントリ610から削除される。
図16cの例では、コンテンツウィンドウF13又はその中で選択されたデータ要素Dの、選択されたターゲットウィジェットW15の選択可能な処理アクションへの割り当て及び移送は、グラフィカルシンボルG1、G2、G3を介してではなく、図15cに関連して上で説明したように、インタフェースモジュール9によって示された保有行列Xを介して行われ、関連するデータ要素は、矢印17’によって示されるように、ユーザによって保有行列Xの特定のセルに割り当てられる。
図17a、図17b、及び図18a〜図18dは、ユーザインタフェース6内に図式的に表示可能であり、ユーザが可変的に調整可能なデータ範囲を示すために構成された、コンテンツウィンドウ又はデータウィンドウの例をそれぞれ示している。
図17a及び図17bの例では、データ範囲は、ユーザが特定のスケーリングを選択することによって調整可能であり、異なる解像度、異なる詳細内容、及び/又は異なる等級に対応して区画の大きさが異なる値の目盛り51が、そのスケーリングに応じて、コンテンツ又はデータウィンドウ5、5’にそれぞれ示されている。スケーリングは、ユーザがスケーリングパラメータを入力することによって調整可能であるが、スケーリングパラメータの入力は、例えば、スライダ、移動可能ライダ(displaceable rider)、回転可能ロータリホイールなどのグラフィカル操作要素によって、定型入力(input mask)によって、又は接触感知ディスプレイ60では、例えば、ディスプレイ60上に置いた2本の指を離したり若しくは合わせたりするなど、対応する指操作によって、それぞれ行われる。好ましい一実施形態では、図17a、図17bのスケーラブルなコンテンツ又はデータウィンドウ5、5’は、スケーラブルな時間ウィンドウにおいて、多くのグラフィカル表示される時間間隔T1、T2、T3を表すための、タイミングバー631として構成されている。時間間隔T1、T2、T3は、例えば、生産プラント1の計画される生産及び/又は現在の生産を表す。図17a及び図17bに見られるように、現在時刻Tが、例えば、グラフィカルシンボル、幾何学的要素、又は特定のカラーマーキングによって、コンテンツ又はデータウィンドウ5、5’にそれぞれ示される。図17aは、5.45hと10.45hの間の時間領域が示された高分解能のスケーリングを有する、コンテンツ又はデータウィンドウ5をそれぞれ示している。図17aの例における分解能では、コンテンツ又はデータウィンドウ5’において、時間間隔T1、T2、T3は、それぞれ、ユーザに全部は見えていない。図17bは、3.45hと12:45hの間のより長い時間領域が示された比較的低分解能のスケーリングを有する、コンテンツ又はデータウィンドウ5をそれぞれ示している。図17bの例におけるスケーリングは、時間間隔T1、T2、T3の完全な表示を可能にする。
参照シンボルE1、E2は、インタフェースモジュール9によって正確に時間が決められて時間間隔T1、T2、T3内にグラフィカルに示された、例えば、生産プラント1で発生した外乱、故障、又は中断など、04:45h又は07:00h頃の時間的イベントをそれぞれ示す。参照シンボルV1、V2は、イベントE1、E2のせいで現在の生産において予想される、時間間隔T1、T2、T3内にグラフィカルに示され又は強調された、約50分又は約20分の時間遅延をそれぞれ示す。インタフェースモジュール9は、例えば、時間間隔T1、T2、T3上でクリックを行った場合、又はそれらにタッチした場合に、ユーザインタフェース6内でイベントE1、E2及び/又は予想時間遅延V1、V2についてのさらに詳細な情報をユーザに示すような方法で構成される。
図18a〜図18dの例では、コンテンツ又はデータウィンドウ7は、データ行が示されたひとまとまりの領域を垂直に移動(スクロール)するためのグラフィカル要素、特にスライダ70をそれぞれ有する。図18aの例では、スライダ70は、最上部の位置に示されており、それに対応して、最上部又は先頭に配置された、本例では1から16までの番号が付けられたデータアレイ又はデータファイルからなるデータ行が、コンテンツ又はデータウィンドウ7内でユーザにそれぞれ示される。図18bの例では、スライダ70は、最下部の位置に設定されており、それに対応して、最下部又は末尾に配置された、本例では85から100までの番号が付けられたデータアレイ又はデータファイルからなるデータ行が、コンテンツ又はデータウィンドウ7内でそれぞれユーザにそれぞれ示される。図18a〜図18dに図式的に示されるように、コンテンツ又はデータウィンドウ7には、移動可能及び表示可能なデータ領域を決定する、限界表示71、72が提供される。図18a及び図18bの例では、コンテンツ又はデータウィンドウ7内で、全部でデータ行1〜100を有するデータ領域全体を、スライダ70の対応する調整によって調べることができるように、限界71、72は、極限値の「1」又は「100」にそれぞれ設定される。限界71、72に応じて、コンテンツ又はデータウィンドウ7内で異なる領域及び異なる数のデータ行を調べ、移動(スクロール)させることができるように、ユーザは、限界71、72を設定することによって、移動可能及び表示可能なデータ領域を調整することができる。図18c及び図18dの例では、コンテンツ又はデータウィンドウ7内で、データ行46〜75を有するデータ領域を、スライダ70の対応する調整によって調べることができるように、限界71、72は、「46」及び「75」にそれぞれ設定される。図18cの例では、スライダは、限界が定められた領域の最上部位置に設定され、それに対応して、ユーザには、データ行46〜61がコンテンツ又はデータウィンドウ7内でそれぞれ示される。図18dの例では、スライダは、限界が定められた領域の最下部位置に設定され、それに対応して、ユーザには、データ行60〜75がコンテンツ又はデータウィンドウ7内でそれぞれ示される。図18c及び図18dに示されるように、限界71、72は、例えば、グラフィカル表示された対応するライダを移動することによって、又はデータ入力フィールド内に限界を入力することによって調整し、表示することができる。
コンテンツ又はデータウィンドウ5、5’、7が、図17a、図17b、及び図18a〜図18dに示されるような縦向きばかりでなく、横向きにも配置できることは、当業者であれば理解されよう。
最後に、コンピュータプログラムコードは特定の機能モジュールに割り当てられ、ステップの実行は部分的には特定の順序で説明されたが、コンピュータプログラムコードは異なる方法で構成でき、少なくともあるステップの順序は変更でき、そのようにしたとしても、保護を求める主題から逸脱することがないことを、当業者であれば理解することに留意されたい。