JP2013540600A - 脱落防止装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、スピンドル(16a;16b;16c)からの締付けエレメント(12a;12b;12c)および/または工具(14a;14b;14c)の脱落を回避するための脱落防止装置、特に手持ち式工作機械脱落防止装置であって、少なくとも1つの伝達ユニット(18a;18b;18c)と、少なくとも1つの制御エレメント(22a,72a;22b,72b;22c,72c)を有する少なくとも1つのカム伝動装置(20a;20b;20c)とが設けられている脱落防止装置に係る。本発明によれば、カム伝動装置(20a;20b;20c)が、少なくとも1つの制御切欠き(24a,74a;24b,74b;24c,74c)を有しており、該制御切欠き(24a,74a;24b,74b;24c,74c)内に制御エレメント(22a,72a;22b,72b;22c,72c)が少なくとも部分的に係合していることが提案される。

Description

本発明は、特に制動運転中のスピンドルからの締付けエレメントおよび/または工具の脱落を回避するための脱落防止装置、特に手持ち式工作機械脱落防止装置であって、少なくとも1つの伝達ユニットと、少なくとも1つの制御エレメントを有する少なくとも1つのカム伝動装置とが設けられている脱落防止装置に関する。
さらに、本発明は、手持ち式工作機械、特にアングルグラインダに関する。
背景技術
すでに、スピンドルからの締付けエレメントおよび/または工具の脱落を回避するための脱落防止装置は公知である。この公知の脱落防止装置は、伝達ユニットと、制御エレメントを有するカム伝動装置とを有している。
発明の開示
本発明に係る脱落防止装置によれば、カム伝動装置が、少なくとも1つの制御切欠きを有しており、該制御切欠き内に制御エレメントが少なくとも部分的に係合している。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、制御エレメントが、制御切欠きとの協働によって、少なくとも制動運転中に、スピンドルと、伝達ユニットに設けられた1つの伝達エレメントとの間の第1の相対運動を第2の相対運動に変換するために設けられている。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、制御エレメントがピン状に形成されている。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、伝達ユニットが、少なくとも1つの伝達エレメントを有しており、該伝達エレメントに制御切欠きが配置されている。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、カム伝動装置が、制御エレメントに対して相対的に伝達エレメントに予荷重を加えるために設けられた少なくとも1つのばねエレメントを有している。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、制御切欠きが、少なくとも伝達ユニットの1つの伝達エレメントの周面に周方向に沿って40°よりも小さな角度範囲にわたって配置されている。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、制御エレメントが、符号化範囲を有しており、該符号化範囲が、組み付けられた状態で、スピンドルに設けられた符号化切欠き内に係合するために設けられている。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、伝達ユニットが、別の伝達エレメントを有しており、該別の伝達エレメントに制御エレメントが位置固定されている。
本発明に係る脱落防止装置の有利な態様によれば、別の伝達エレメントが、スピンドルに少なくともほぼ相対回動不能に位置固定可能である。
本発明に係る手持ち式工作機械によれば、該手持ち式工作機械が、本発明に係る脱落防止装置を備えている。
本発明は、特に制動運転中のスピンドルからの締付けエレメントおよび/または工具の脱落を回避するための脱落防止装置、特に手持ち式工作機械脱落防止装置であって、少なくとも1つの伝達ユニットと、少なくとも1つの制御エレメントを有する少なくとも1つのカム伝動装置とが設けられている脱落防止装置に係る。
本発明によれば、カム伝動装置が、少なくとも1つの制御切欠きを有しており、この制御切欠き内に制御エレメントが少なくとも部分的に係合していることが提案される。ここで、「締付けエレメント」とは、特に工具を軸方向で伝達ユニットに対して締め付けるために設けられた、スピンドルに螺着するかもしくはスピンドルから螺脱する、つまり、ねじって取り外すための締付けナットまたは締付けフランジを定義している。ここで、「伝達ユニット」とは、特に締付けエレメントと一緒に工具を軸方向で手持ち式工作機械のスピンドルに対して位置固定しかつ力および/またはトルクをスピンドルから工具に伝達するために設けられたユニットを意味している。伝達ユニットは、形状接続的な結合部材および/または摩擦接続的なもしくは力を伝達することができるような結合部材、たとえば位置固定リングによってスピンドルに取外し可能に位置固定することができる。特に有利には、伝達ユニットは、スピンドルの、手持ち式工作機械に近い方の側でスピンドルに配置された取付けフランジとして形成されている。この取付けフランジは、有利には制御エレメントによってスピンドルに、特に軸方向に沿って位置固定されている。この軸方向は、少なくとも取付けフランジとして形成された伝達ユニットの中心軸線に対してほぼ平行に延びている。ここで、「ほぼ平行」とは、特に1つの平面における基準方向に対して相対的な1つの方向の向きを意味している。この場合、この方向は基準方向に対して、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の偏差を有している。伝達ユニットは、有利には少なくとも中心軸線に対してほぼ回転対称的に形成されている。この中心軸線は、伝達ユニットの組み付けられた状態で少なくともスピンドルの回転軸線に対してほぼ同軸的に延びている。ここで、「設けられた」という概念は、特に「特有に備え付けられた」および/または「特有に設計された」ことを定義している。ここで、「カム伝動装置」とは、特に第1のカム要素の運動、特に1つの軸線を中心とした制御エレメントの運動に基づくと共に第2のカム要素、特に制御切欠きとの協働に基づき、両カム要素の協働により設定された運動を実施する構成部材を制御する機構を意味している。ここで、「制御切欠き」とは、特に運動を発生させるために制御エレメントが係合している材料除去部を意味している。制御エレメントと制御切欠きとは、特に互いに相対的に運動可能である。本発明に係る脱落防止装置によって、制御切欠き内での制御エレメントのガイドを構造的に簡単に達成することができる。
さらに、制御エレメントが、制御切欠きとの協働によって、少なくとも制動運転中に、スピンドルと、伝達ユニットに設けられた1つの伝達エレメントとの間の第1の相対運動を第2の相対運動に変換するために設けられていることが提案される。ここで、「制動運転」とは、特にスピンドルが制動装置によって制動され、これによって、たとえば電動モータへの給電の遮断時のスピンドルの惰性回転を、有利には少なくとも十分に阻止することができる手持ち式工作機械の運転を意味している。制動運転時には、工具、特にディスク状の工具の質量慣性モーメントによって、スピンドルに対して固定された工具と、脱落防止装置と、工具をスピンドルに締付け固定するために設けられた締付けナットとの間に相対運動が生じてしまう。工具と締付けナットとの間のこの相対運動によって、締付けナットが緩められ、したがって、スピンドルから脱落してしまう。特に有利には、伝達ユニットに設けられた1つの伝達エレメント、特に組み付けられた状態で工具に接触している伝達エレメントは、スピンドルと伝達エレメントとの間の制動運転中の回転相対運動に基づき、カム伝動装置によって、スピンドルの回転軸線に沿ってスピンドルに対して相対的に並進運動させられる。したがって、工具を締付け固定するために必要となる締付け力を制動運転の間に有利に維持することができ、これによって、スピンドルからの締付けナットの脱落ひいてはスピンドルからの工具の解離を有利に回避することができる。
有利には、制御エレメントがピン状に形成されている。ここで、「ピン状」とは、特に少なくともほぼ主延在長さ、特に中心軸線に沿った主延在長さを有する幾何学的な形状を意味している。なお、この幾何学的な形状は中心軸線を中心として回転対称的に形成されている。主延在長さは、幾何学的な形状の、主延在長さに対して垂直に延びる延在長さ、特に直径と少なくとも同じサイズに設定されている。特に有利には、制御エレメントが円筒ピンによって形成される。しかし、制御エレメントが、当業者にとって有利と思える別の形状で形成されていることも可能である。制御エレメントの主延在長さは、組み付けられた状態で少なくともスピンドルの回転軸線に対してほぼ垂直に延びている。ここで、「ほぼ垂直」という表現は、特に基準方向に対して相対的な1つの方向の向きを定義している。この場合、この方向と基準方向とは、特に1つの平面で見て、90°の角度を成しており、角度は、特に8°未満、有利には5°未満、特に有利には2°未満の最大の偏差を有している。
しかし、制御エレメントの主延在長さが、当業者にとって有利と思える別の軸線および/または方向に沿って、たとえば少なくともスピンドルの回転軸線に対してほぼ平行に延びていることも可能である。主延在長さが、スピンドルの回転軸線に対して平行に延びている場合には、内部に斜面状の走行路が配置されている制御切欠き内にピン状の制御エレメントが係合していることが可能となる。主延在長さが回転軸線に対して平行に方向設定されている場合には、制御切欠きが、少なくとも伝達ユニットの中心軸線および/またはスピンドルの回転軸線に対してほぼ垂直に延びる平面において延びている。制御エレメントが、特に制御切欠きに向けられた面に滑り被覆層を有していて、斜面状の走行路も滑り被覆層を有しており、これによって、走行路と制御エレメントとの間に少ない摩擦を達成することができる。しかし、スピンドルと、伝達ユニットの、スピンドルに配置された伝達エレメント、特にスピンドルに形状接続的に結合された伝達エレメントとが、それぞれ溝を有しており、制御エレメントが、インタフェースを形成するために、溝内に挿入された転動体、特にボールとして形成されていることも可能である。制御エレメントを、スピンドルと、このスピンドルに配置された、特にこのスピンドルに直接接触する伝達エレメントとの間のねじ山として形成し、これにより、スピンドルの回転軸線に沿って伝達ユニットの一方の伝達エレメントとスピンドルとの間の相対運動を発生させることも可能である。制御エレメントのかつ/またはスピンドルと伝達エレメントとの間のインタフェースの、当業者にとって有利と思える別の構成も可能である。制御エレメントのピン状の構成によって、有利には、安定した制御エレメントを達成することができる。さらに、たとえば特に伝達ユニットをスピンドルに軸方向で位置固定しかつ/または回動に対して位置固定するための位置固定機能を構造的に簡単に達成することができる。
有利には、伝達ユニットが、少なくとも1つの伝達エレメントを有しており、この伝達エレメントに制御切欠きが配置されている。特に有利には、この制御切欠きが、伝達エレメント内に配置されている。この場合、制御切欠きは、特に溝によって形成されている。有利には、伝達エレメントは制御切欠きの範囲に、伝達エレメントの、制御切欠きに隣接した範囲に比べて少ない材料厚さ、特に0mmの材料厚さを有している。しかし、伝達エレメントの外面に、制御エレメントが少なくとも部分的に係合する少なくとも2つのリブが配置されていることも可能である。これらの少なくとも2つのリブは、特に外面を起点として少なくともほぼ鉛直に制御エレメントの方向に延びていてよく、これによって、少なくとも2つのリブが制御エレメントに対するガイドを形成することができる。制御エレメントは、有利には、制御切欠きの範囲で少なくとも部分的に伝達エレメントを貫いて延びている。ここで、「貫いて延びている」という概念は、特に制御エレメントが、少なくとも伝達エレメントの中心軸線に対してほぼ垂直に延びる方向に沿って、少なくとも中心軸線に対してほぼ垂直に延びる方向に沿った制御切欠きの延在長さよりも大きい主延在長さを有していることを意味している。有利には、制御エレメントと、制御切欠きおよび伝達エレメントとの確実な連結を達成することができる。
さらに、カム伝動装置が、制御エレメントに対して相対的に伝達エレメントに予荷重を加えるために設けられた少なくとも1つのばねエレメントを有していることが提案される。ここで、「ばねエレメント」とは、特に荷重下で弾性変形可能であるエレメントを意味している。このエレメントは位置エネルギを蓄えることができ、弛緩後、蓄えられていた位置エネルギによって、荷重が加えられる前にエレメントが有していた形状に自動的に戻ることができる。ばねエレメントは、有利には圧縮ばねとして形成されている。しかし、ばねエレメントが、当業者にとって有利と思える別のエレメントによって形成されていることも可能である。有利には、出発位置への、スピンドルに対して相対的なカム伝動装置および/または伝達エレメントの構造的に簡単な戻りを達成することができる。
有利には、制御切欠きが、少なくとも伝達ユニットの1つの伝達エレメントの周面に周方向に沿って40°よりも小さな角度範囲にわたって配置されている。有利には、制御切欠きは、伝達エレメントの周面に30°よりも小さな角度範囲に沿って、特に有利には20°よりも小さな角度範囲に沿って配置されている。周面は、有利には伝達ユニットの中心軸線を中心として同心的に延びている。特に有利には、周面は、伝達エレメントの中空円筒状のスピンドル収容範囲の周壁面によって少なくとも部分的に形成されている。周方向は、有利には、伝達ユニットの中心軸線に対して少なくとも部分的に垂直に延びる平面において延びている。特に有利には、制御切欠きは周方向に沿って、軸方向への数学的に定義された傾きを有している。制御切欠きの傾きは、特に締付けナットとスピンドルとの間のねじ山の傾きの100〜150%、有利には締付けナットとスピンドルとの間のねじ山の傾きの110〜140%、特に有利には締付けナットとスピンドルとの間のねじ山の傾きの120〜130%に相当している。有利には、コンパクトな脱落防止装置を達成することができる。
さらに、制御エレメントが、符号化範囲を有しており、この符号化範囲が、組み付けられた状態で、スピンドルに設けられた符号化切欠き内に係合するために設けられていることが提案される。ここで、「符号化範囲」および「符号化切欠き」とは、特に協働によって、誤った組付け、特に脱落防止装置の運転に対して適していないスピンドルへの誤った組付けを回避するために設けられた範囲および切欠きを意味している。たとえば125mmの直径を備えた工具を取り付けるための手持ち式工作機械のスピンドルへの、たとえば230mmの直径を備えた工具を取り付けるための手持ち式工作機械のスピンドルに対して設計された本発明における手持ち式工作機械締付け装置の誤った組付けを有利に回避することができる。したがって、有利には、トルク伝達に関して、脱落防止装置により伝達可能なトルクを超過する設計の脱落防止装置がスピンドルに組み付けられることを回避することができ、これによって、有利には、脱落防止装置の長い寿命を達成することができ、たとえば許容可能に伝達すべきトルクの超過に基づく被害の際の、使用者に対する怪我の危険を少なく保つことができる。
有利には、伝達ユニットが、別の伝達エレメントを有しており、この別の伝達エレメントに制御エレメントが位置固定されている。別の伝達エレメントは、有利には、伝達ユニットの、制御切欠きが配置されていて、スピンドルに対して相対的に可動の一方の伝達エレメントを支承するために設けられている。伝達ユニットの伝達エレメントの各々は、有利には、その都度の固有の運転要求に相応に形成することができる。
さらに、別の伝達エレメントが、スピンドルに少なくともほぼ相対回動不能に位置固定可能であることが提案される。ここで、「少なくともほぼ相対回動不能」とは、トルクおよび/または回動運動を少なくともほぼ不変に、特に減少させずに伝達する結合を意味している。別の伝達エレメントは、有利には、スピンドルとの形状接続的なかつ/または摩擦接続的なもしくは力を伝達することができるような結合によって相対回動不能に位置固定可能となる。相対回動不能な位置固定のための、当業者にとって有利と思える別の結合も可能である。特に有利には、別の伝達エレメントとスピンドルとの間の相対回動不能な結合が解離可能に形成されており、これによって、別の伝達エレメントを、有利にはスピンドルから切り離すことができる。別の伝達エレメントによって、本発明に係る脱落防止装置を、有利には既存のスピンドルに使用することができ、これによって、有利には、本発明に係る脱落防止装置の多様な広い使用幅を達成することができる。
さらに、本発明は、手持ち式工作機械、特にアングルグラインダに係る。この手持ち式工作機械は、本発明に係る脱落防止装置を備えている。有利には、手持ち式工作機械のスピンドルからの工具の脱落を回避することができる。
更なる利点は、以下の図説から明らかである。図面には、本発明の複数の実施の形態が示してある。図面、明細書および特許請求の範囲には、数多くの特徴が、組み合わせた形で含めてある。当業者はこれらの特徴を、有利には個々に考慮することもあれば、有利な別の組合せに纏めることもある。
本発明に係る脱落防止装置を備えた本発明に係る手持ち式工作機械を概略的に示す図である。 スピンドルに配置された本発明に係る脱落防止装置の詳細を概略的に示す図である。 本発明に係る脱落防止装置の図2のIII−III線に沿った断面を概略的に示す図である。 図2のIII−III線に沿った類似の断面を含む本発明に係る脱落防止装置の択一的な実施の形態を概略的に示す図である。 図4に示した本発明に係る脱落防止装置の択一的な実施の形態のカム伝動装置の詳細を概略的に示す図である。 図4に示した本発明に係る脱落防止装置の択一的な実施の形態の作動後の断面を概略的に示す図である。 図2のIII−III線に沿った類似の断面を含む本発明に係る脱落防止装置の別の択一的な実施の形態を概略的に示す図である。
実施の形態の説明
図1には、アングルグラインダ40aとして形成された手持ち式工作機械42aが概略的に示してある。この手持ち式工作機械42aは、本発明に係る脱落防止装置10aを備えている。この脱落防止装置10aは、手持ち式工作機械脱落防止装置、つまり、手持ち式工作機械に用いられる脱落防止装置として形成されている。アングルグラインダ40aは、保護フードユニット44aと、手持ち式工作機械ハウジング46aと、メインハンドグリップ48aとを有している。このメインハンドグリップ48aは、工具14aと反対の側50aでアングルグラインダ40aの主延在方向52aの方向に延びている。工具14aは切断ディスク62aとして形成されている。しかし、工具14aが研削ディスクまたは研磨ディスクとして形成されていることも可能である。手持ち式工作機械ハウジング46aは、電動モータ(図示せず)を収容するためのモータハウジング54aと、伝動装置(図示せず)を支承するための伝動装置ハウジング56aとを有している。この伝動装置ハウジング56aには、アングルグラインダ40aの補助ハンドグリップ58aが配置されている。この補助ハンドグリップ58aは、アングルグラインダ40aの主延在方向52aに対して横方向に延びている。
図2には、アングルグラインダ40aのスピンドル16aに配置された脱落防止装置10aが概略的に示してある。スピンドル16aは、主延在方向52aに対して垂直に伝動装置ハウジング56a(ここには図示せず)から延びている。脱落防止装置10aは、取付けフランジ84aとして形成された伝達ユニット18aを有している。この伝達ユニット18aは伝達エレメント26aを有している。工具14aの組付け時には、この工具14aが中心の開口86aで軸方向66aに沿ってスピンドル16aに挿嵌され、その後、工具14aが、脱落防止装置10aの、すでにスピンドル16aに配置されている伝達ユニット18aの伝達エレメント26aの当付け面68aに接触する。次いで、締付けナット60aとして形成された締付けエレメント12aが、この締付けエレメント12aの雌ねじ山(図示せず)でスピンドル16aのねじ山70aに螺着される。この場合、工具14aがスピンドル16aに対して締め付けられる。工具14aは伝達ユニット18aを介してスピンドル16aに支持されている。工具14aを締付けエレメント12aと伝達ユニット18aとの間でスピンドル16aに対して締め付けることによって、このスピンドル16aから工具14aにトルクを伝達することができる。スピンドル16aは、アングルグラインダ40aの伝動装置(図示せず)と電動モータ(図示せず)とによってスピンドル16aの回転軸線64aを中心として回転可能に駆動される。アングルグラインダ40aの作業運転中には、工具14aと脱落防止装置10aとが、アングルグラインダ40aから見て、時計回り方向に回転駆動される。アングルグラインダ40aの作業運転中には、スピンドル16aのねじ山70aと締付けナット60aの雌ねじ山との協働、つまり、相互作用および伝達エレメント26aの当付け面68aと、工具14aの、当付け面68aに接触する面100aとの間の摩擦力によって、締付け力の維持が保証される。
アングルグラインダ40aは、このアングルグラインダ40aのスイッチオフ動作時の、たとえば給電の遮断後のスピンドル16aの惰性回転を回避するための制動装置(図示せず)を有している。スイッチオフ動作時には、アングルグラインダ40aが制動運転に切り換えられ、スピンドル16aを制動装置によって制動させる。制動運転中には、工具14aが質量慣性に基づき引き続き時計回り方向に運動させられるかもしくは引き続きスピンドル16aの回転軸線64aを中心として運動させられ、これによって、工具14aと、スピンドル16aと、伝達ユニット18aと、締付けエレメント12aとの間にトルク差が生じる。このトルク差は、工具14aと、伝達ユニット18aと、締付けエレメント12aとの間の相対運動を招く。締付けエレメント12aと惰性の工具14aとの間の摩擦に基づき、締付けエレメント12aが、アングルグラインダ40aの作業運転中に形成された回転方向と逆方向に工具14aと一緒に回動させられ、これによって、締付けエレメント12aの雌ねじ山のピッチと、スピンドル16aのねじ山70aのピッチとにより形成されていたねじ山予荷重が解消されてしまう。これによって、締付けエレメント12aが、スピンドル16aのねじ山70aの全ねじ山長さにわたって緩められてしまい、締付けエレメント12aが工具14aと一緒にスピンドル16aから脱落してしまう。脱落防止装置10aは、スピンドル16aからの、締付けナット60aとして形成された締付けユニット12aおよび/または工具14aの脱落を回避するために、アングルグラインダ40aに近い方の側でスピンドル16aに配置されている。
締付けエレメント12aおよび/または工具14aの脱落を回避するためには、脱落防止装置10aがカム伝動装置20aを有している。このカム伝動装置20aは2つの制御エレメント22a,72a(図3参照)を有している。両制御エレメント22a,72aは、組み付けられた状態でカム伝動装置20aの2つの制御切欠き24a,74a内に係合している。しかし、カム伝動装置20aが、当業者にとって有利と思える異なる個数の制御エレメント22a,72aと制御切欠き24a,74aとを有していることも可能である。当業者は、使用形態に応じて、適切な個数の制御エレメント22a,72aと制御切欠き24a,74aとを設けることになる。制御エレメント22a,72aは、制御切欠き24a,74a内に可動に配置されている。さらに、制御エレメント22a,72aはピン状に形成されている。この場合、制御エレメント22a,72aは、それぞれスピンドル16aの2つの凹部80a,82aの一方へのプレス嵌めによってスピンドル16aに位置固定されている。しかし、制御エレメント22a,72aが、当業者にとって有利と思える別の結合形態、たとえば摩擦接続的なもしくは力を伝達することができるような結合および/または材料接続的な結合によってスピンドル16aに位置固定されていることも可能である。凹部80a,82aは互いに直径方向において正反対の側でスピンドル16aに配置されている。したがって、凹部80a,82aは周方向30aに沿って均等にスピンドル16aに分配されて配置されている。制御切欠き24a,74aは伝達ユニット18aの伝達エレメント26aに配置されている。制御切欠き24a,74aは、伝達ユニット18aの伝達エレメント26aの周面28aに周方向30aに沿って約20°の角度範囲にわたって配置されている。さらに、制御切欠き24a,74aは、周方向30aに沿って見て、軸方向66aへの数学的に定義された傾きを有している。
制御エレメント22a,72aは、制御切欠き24a,74aとの協働、つまり、相互作用によって、少なくとも制動運転中にスピンドル16aと伝達ユニット18aの伝達エレメント26aとの間の第1の相対運動を第2の相対運動に変換するために設けられている。なお、伝達エレメント26aとスピンドル16aとの間の第1の相対運動とは、回転軸線64aを中心とした回転である。伝達エレメント26aとスピンドル16aとの間の第2の相対運動とは、軸方向66aに沿った並進である。伝達エレメント26aとスピンドル16aとの間の回転は、制動運転時に工具14aと伝達ユニット18aとの間のトルク差から生じる。工具14aは、この工具14aと伝達エレメント26aの当付け面68aとの間に形成されている摩擦によって伝達エレメント26aを一緒に回転させる。制御切欠き24a,74a内への制御エレメント22a,72aの係合と、制御切欠き24a,74aの傾きとによって、伝達エレメント26aが、スピンドル16aに対して相対的な回転に基づき、軸方向66aに沿って並進運動させられる。伝達エレメント26aは軸方向66aに沿って工具14aに力を加える。したがって、この工具14aが軸方向66aに沿って締付けナット60aに向かって押圧され、これによって、スピンドル16aのねじ山70aと締付けナット60aの雌ねじ山とにおいて締付け力が維持され続け、かつ/または増加させられる。これによって、制動運転中の工具14aの緩みひいては工具14aおよび/または締付けナット60aの脱落を阻止することができる。伝達エレメント26aは、スピンドル16aに向けられた面102aに潤滑剤収容エレメント(図示せず)を有している。この潤滑剤収容エレメントは、伝達エレメント26aとスピンドル16aとの間の相対運動を少ない摩擦で可能にするために設けられている。
伝達エレメント26aの区間xに沿った並進運動は、制御切欠き24a,74aの寸法によって制限される。アングルグラインダ40aの作業運転中には、制御エレメント22a,72aが、それぞれ制御切欠き24a,74aの工具側の範囲96aに配置されている。この場合、伝達エレメント26aは、工具14aの、伝達ユニット18aに向けられた面100aに接触している。伝達エレメント26aの当付け面68aは、高い摩擦係数を有する付着被覆層を備えている。伝達ユニット18aに向けられた面100aも同じく付着被覆層を備えている。これによって、脱落時にかつ/または制動運転中に回転力伝達を保証することができる。制動運転中の工具14aと伝達ユニット18aとの間のトルク差によって、制御エレメント22a,72aが、伝達エレメント26aとスピンドル16aとの間の第1の相対運動に基づき、制御切欠き24a,74aの内部でこの制御切欠き24a,74aの機械側の範囲98aの方向に運動させられる。制御切欠き24a,74aの機械側の範囲98aへの制御エレメント22a,72aのその都度の接触時には、伝達エレメント26aが軸方向66aに沿って区間x進行したことになる。制御エレメント22a,72aもそれぞれ同じく制御切欠き24a,74aの工具側の範囲96aに対して軸方向66aに沿って区間x進行したことになる。したがって、伝達エレメント26aの並進運動は、制御切欠き24a,74aの傾きに沿った工具側の範囲96aと機械側の範囲98aとの間隔によって制限されている。
制動運転中の伝達エレメント26aと工具14aとの間でのトルク伝達および/または力伝達を確保するためには、カム伝動装置20aが2つのばねエレメント32a(図2には、一方のばねエレメントしか示していない)を有している。両ばねエレメント32aは、制御エレメント22aに対して伝達エレメント26aに予荷重を加えるために設けられている。ばねエレメント32aは圧縮ばね88aとして形成されている。しかし、ばねエレメント32aが、当業者にとって有利と思える別の形態、たとえばエラストマエレメントまたはこれに類するものとして形成されていることも可能である。圧縮ばね88aは、周方向30aに沿って見て、それぞれ1つの制御切欠き24a,74a内で、この制御切欠き24a,74aの工具側の範囲96aと、各制御切欠き24a,74a内に係合した制御エレメント22a,72aとの間に配置されている。したがって、圧縮ばね88aは伝達エレメント26aをばね力で周方向30aに沿って押圧する。伝達エレメント26aには、制御切欠き24a,74aの傾きと圧縮ばね88aのばね力とに基づき、工具14aの方向に予荷重が加えられる。
図4〜図7には、2つの択一的な実施の形態が示してある。ほぼ不変の構成部材、特徴および機能には、基本的に同じ符号が付してある。実施の形態を区別するために、実施の形態の符号に文字a〜cが付け加えてある。以下の説明は、主として、図1〜図3に示した第1の実施の形態との違いに限定してある。不変の構成部材、特徴および機能については、図1〜図3に示した第1の実施の形態の説明に記載してある。
図4には、アングルグラインダ40bのスピンドル16bからの、締付けナット60bとして形成された締付けエレメント12bおよび/または工具14bの脱落を回避するための脱落防止装置10bが示してある。アングルグラインダ40bは、図1に示したアングルグラインダ40aにほぼ類似の構造を有している。脱落防止装置10bは伝達ユニット18bを有している。この伝達ユニット18bは、第1の伝達エレメント26bと第2の伝達エレメント38bとを有している。スピンドル16bは、取付けフランジ84bとして形成された伝達ユニット18bをスピンドル16bの外周面に取り付けるために、2つの扁平加工部92bを有している。両扁平加工部92bは直径方向において正反対の側でスピンドル16bの外周面に配置されていて、したがって、二面カット部94bを成している。図4には、両扁平加工部92bのうちの一方しか認めることができない。取付けフランジ84bは、組み付けられた状態でスピンドル16bの、アングルグラインダ40bに近い方の側に配置されている。第2の伝達エレメント38bは、二面カット部94bに対応する切欠き(図示せず)を有している。この切欠きには、二面カット部94bが、第2の伝達エレメント38bの組み付けられた状態で係合している。したがって、第2の伝達エレメント38bは、二面カット部94bと、これに対応する切欠きとの協働、つまり、相互作用によって、スピンドル16bに相対回動不能に位置固定されている。
さらに、脱落防止装置10bは、2つの制御エレメント22b,72bを備えたカム伝動装置20bを有している。さらに、このカム伝動装置20bは2つの制御切欠き24b,74bを有している。両制御切欠き24b,74b内には、それぞれ1つの制御エレメント22b,72bが部分的に係合している。この制御エレメント22b,72bは、第2の伝達エレメント38bに設けられた切欠き108b,110b内へのプレス嵌めによって第2の伝達エレメント38bに位置固定されている。しかし、制御エレメント22b,72bが、当業者にとって有利と思える別の結合形態、たとえば材料接続的な結合によって第2の伝達エレメント38bに位置固定されていることも可能である。さらに、制御エレメント22b,72bが、第2の伝達エレメント38bの相対回動不能な位置固定のために、スピンドル16bに設けられた切欠き内に係合しており、これによって、二面カット部94bと、これに対応する、第2の伝達エレメント38bに設けられる切欠きとの形成が省略されてもよい。カム伝動装置20bの制御切欠き24b,74bは、伝達ユニット18bの第1の伝達エレメント26bの周面28bに周方向30bに沿って約20°の角度範囲にわたって配置されている。さらに、制御切欠き24b,74bは、周方向30bに沿って見て、軸方向66bへの数学的に定義された傾きを有している。制御エレメント22b,72bは、第2の伝達エレメント38bを起点として制御切欠き24b,74b内に延びている。さらに、カム伝動装置20bは2つのばねエレメント32bを有している。両ばねエレメント32bは、制御エレメント22b,72bに対して第1の伝達エレメント26bに予荷重を加えるために設けられている(図5参照)。したがって、第1の伝達エレメント26bと第2の伝達エレメント38bとには、周方向30bに沿って互いに予荷重が加えられている。ばねエレメント32bの配置形態は、図2において図説した配置形態に対応しているので、ここでは、再度の説明を省略することにする。
制御エレメント22b,72bは、制御切欠き24b,74bとの協働、つまり、相互作用によって、アングルグラインダ40bの制動運転中にスピンドル16bと伝達ユニット18bの第1の伝達エレメント26bとの間の第1の相対運動を第2の相対運動に変換するために設けられている。第1の伝達エレメント26bは、スピンドル16bと第2の伝達エレメント38bとに対して相対的な回転運動に基づき、スピンドル16bと第2の伝達エレメント38bとに対して相対的にスピンドル16bの回転軸線64bに沿って工具14bの方向に並進運動させられる。第1の伝達エレメント26bの区間xに沿った並進運動は、制御切欠き24b,74bの寸法によって制限される。アングルグラインダ40bの作業運転中には、制御エレメント22b,72bは、それぞれ制御切欠き24b,74bの工具側の範囲96bに配置されている。第1の伝達エレメント26bと第2の伝達エレメント38bとは、工具14bの、伝達ユニット18bに向けられた面100bに接触している。しかし、第2の伝達エレメント38bが作業運転中に工具14bの、伝達ユニット18bに向けられた面100bに対して間隔を置いて配置されていて、第1の伝達エレメント26bしか、工具14bの、伝達ユニット18bに向けられた面100bに接触していないことも可能である。伝達ユニット18bに向けられた面100bに接触する第1の伝達エレメント26bの当付け面68bは、高い摩擦係数を有する付着被覆層を備えている。伝達ユニット18bに向けられた面100bも同じく付着被覆層を備えている。これによって、脱落時にかつ/または制動運転中に回転力伝達を保証することができる。制動運転中の工具14bと伝達ユニット18bとの間のトルク差によって、制御エレメント22b,72bが、第1の伝達エレメント26bと、スピンドル16bに相対回動不能に位置固定された第2の伝達エレメント38bとの間の第1の相対運動に基づき、制御切欠き24b,74bの内部でこの制御切欠き24b,74bの機械側の範囲98bの方向に運動させられる。第2の伝達エレメント38bは、工具14bの、伝達ユニット18bに向けられた面100bから遠ざけられる。制御切欠き24b,74bの機械側の範囲98bへの制御エレメント22b,72bの接触時には、第1の伝達エレメント26bが軸方向66bに沿って区間x進行したことになる。制御エレメント22b,72bも同じく制御切欠き24b,74bの工具側の範囲96bに対して軸方向66bに沿って区間x進行したことになる。したがって、第1の伝達エレメント26bの並進運動は、制御切欠き24b,74bの傾きに沿った工具側の範囲96bと機械側の範囲98bとの間隔によって制限されている(図5および図6参照)。
第1の伝達エレメント26bは、第2の伝達エレメント38bに向けられた面102bに潤滑剤収容エレメント(図示せず)を有している。この潤滑剤収容エレメントは、第1の伝達エレメント26bと第2の伝達エレメント38bとの間の相対運動を少ない摩擦で可能にするために設けられている。また、潤滑剤収容エレメントが第2の伝達エレメント38bに配置されているかまたは第1の伝達エレメント26bにも第2の伝達エレメント38bにも配置されていることも可能である。
図7には、アングルグラインダ40cのスピンドル16cからの、締付けナット60cとして形成された締付けエレメント12cおよび/または工具14cの脱落を回避するための脱落防止装置10cが示してある。アングルグラインダ40cは、図1に示したアングルグラインダ40aにほぼ類似の構造を有している。脱落防止装置10cは、図4〜図6に示した脱落防止装置10bにほぼ類似の構造を有している。脱落防止装置10cは伝達ユニット18cを有している。この伝達ユニット18cは、第1の伝達エレメント26cと第2の伝達エレメント38cとを有している。さらに、脱落防止装置10cは、2つの制御エレメント22c,72cを備えたカム伝動装置20cを有している。さらに、このカム伝動装置20cは2つの制御切欠き24c,74cを有している。両制御切欠き24c,74c内には、それぞれ1つの制御エレメント22c,72cが部分的に係合している。制御エレメント22c,72cは、第2の伝達エレメント38cにプレス嵌めによって位置固定されている。しかし、制御エレメント22c,72cが、当業者にとって有利と思える別の結合形態、たとえば材料接続的な結合によって第2の伝達エレメント38cに位置固定されていることも可能である。制御エレメント22c,72cは、それぞれ1つの符号化範囲34c,76cを有している。この符号化範囲34c,76cは、それぞれ脱落防止装置10cの組み付けられた状態でスピンドル16cの符号化切欠き36c,78c内に係合するために設けられている。この符号化切欠き36c,78cは、スピンドル16cの回転軸線64cに沿って延びる溝104c,106cとして形成されている。スピンドル16cの、ねじ山70cに向けられた面には、溝104c,106cの導入開口が配置されている。符号化範囲34c,76cは、スピンドル16cを収容するための伝達ユニット18cの収容開口90c内に延びている。スピンドル16cへの伝達ユニット18cの組付け時には、符号化範囲34c,76cが軸方向66cに沿って溝104c,106c内に導入される。締付けナット60cのねじ被せによって、伝達ユニット18cが軸方向で位置固定される。さらに、符号化範囲34c,76cと符号化切欠き36c,78cとは、第2の伝達エレメント38cをスピンドル16cに相対回動不能に位置固定するために設けられている。
10a,10b,10c 脱落防止装置
12a,12b,12c 締付けエレメント
14a,14b,14c 工具
16a,16b,16c スピンドル
18a,18b,18c 伝達ユニット
20a,20b,20c カム伝動装置
22a,22b,22c 制御エレメント
24a,24b,24c 制御切欠き
26a 伝達エレメント
26b,26c 第1の伝達エレメント
28a,28b,28c 周面
30a,30b,30c 周方向
32a,32b,32c ばねエレメント
34c 符号化範囲
36c 符号化切欠き
38b,38c 第2の伝達エレメント
40a,40b,40c アングルグラインダ
42a 手持ち式工作機械
44a 保護フードユニット
46a 手持ち式工作機械ハウジング
48a メインハンドグリップ
50a 工具と反対の側
52a 主延在方向
54a モータハウジング
56a 伝動装置ハウジング
58a 補助ハンドグリップ
60a,60b,60c 締付けナット
62a 切断ディスク
64a,64b,64c 回転軸線
66a,66b,66c 軸方向
68a,68b 当付け面
70a,70c ねじ山
72a,72b,72c 制御エレメント
74a,74b,74c 制御切欠き
76c 符号化範囲
78c 符号化切欠き
80a 凹部
82a 凹部
84a,84b 取付けフランジ
86a 開口
88a 圧縮ばね
90c 収容開口
92b 扁平加工部
94b 二面カット部
96a,96b 工具側の範囲
98a,98b 機械側の範囲
100a,100b 伝達ユニットに向けられた面
102a スピンドルに向けられた面
102b 第2の伝達エレメントに向けられた面
104c 溝
106c 溝
108b 切欠き
110b 切欠き
x 区間

Claims (10)

  1. スピンドル(16a;16b;16c)からの締付けエレメント(12a;12b;12c)および/または工具(14a;14b;14c)の脱落を回避するための脱落防止装置、特に手持ち式工作機械脱落防止装置であって、少なくとも1つの伝達ユニット(18a;18b;18c)と、少なくとも1つの制御エレメント(22a,72a;22b,72b;22c,72c)を有する少なくとも1つのカム伝動装置(20a;20b;20c)とが設けられている脱落防止装置において、カム伝動装置(20a;20b;20c)が、少なくとも1つの制御切欠き(24a,74a;24b,74b;24c,74c)を有しており、該制御切欠き(24a,74a;24b,74b;24c,74c)内に制御エレメント(22a,72a;22b,72b;22c,72c)が少なくとも部分的に係合していることを特徴とする、脱落防止装置。
  2. 制御エレメント(22a,72a;22b,72b;22c,72c)が、制御切欠き(24a,74a;24b,74b;24c,74c)との協働によって、少なくとも制動運転中に、スピンドル(16a;16b;16c)と、伝達ユニット(18a;18b;18c)に設けられた1つの伝達エレメント(26a;26b;26c)との間の第1の相対運動を第2の相対運動に変換するために設けられている、請求項1記載の脱落防止装置。
  3. 制御エレメント(22a,72a;22b,72b;22c,72c)がピン状に形成されている、請求項1または2記載の脱落防止装置。
  4. 伝達ユニット(18a;18b;18c)が、少なくとも1つの伝達エレメント(26a;26b;26c)を有しており、該伝達エレメント(26a;26b;26c)に制御切欠き(24a,74a;24b,74b;24c,74c)が配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の脱落防止装置。
  5. カム伝動装置(20a;20b;20c)が、制御エレメント(22a,72a;22b,72b;22c,72c)に対して相対的に伝達エレメント(26a;26b;26c)に予荷重を加えるために設けられた少なくとも1つのばねエレメント(32a;32b;32c)を有している、請求項4記載の脱落防止装置。
  6. 制御切欠き(24a,74a;24b,74b;24c,74c)が、少なくとも伝達ユニット(18a;18b;18c)の1つの伝達エレメント(26a;26b;26c)の周面(28a;28b;28c)に周方向(30a;30b;30c)に沿って40°よりも小さな角度範囲にわたって配置されている、請求項1から5までのいずれか1項記載の脱落防止装置。
  7. 制御エレメント(22c,72c)が、符号化範囲(34c,76c)を有しており、該符号化範囲(34c,76c)が、組み付けられた状態で、スピンドル(16c)に設けられた符号化切欠き(36c,78c)内に係合するために設けられている、請求項1から6までのいずれか1項記載の脱落防止装置。
  8. 伝達ユニット(18b;18c)が、別の伝達エレメント(38b;38c)を有しており、該別の伝達エレメント(38b;38c)に制御エレメント(22b,72b;22c,72c)が位置固定されている、請求項4記載の脱落防止装置。
  9. 別の伝達エレメント(38b;38c)が、スピンドル(16b;16c)に少なくともほぼ相対回動不能に位置固定可能である、請求項8記載の脱落防止装置。
  10. 手持ち式工作機械、特にアングルグラインダにおいて、該手持ち式工作機械が、請求項1から9までのいずれか1項記載の脱落防止装置を備えていることを特徴とする、手持ち式工作機械。
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