JP2013540550A - 半自動化ティーメーカ - Google Patents

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Abstract

ティーメーカ(100)は、水区画内の水を加熱するための加熱素子(222)と、温度センサ(224)と、水区画内へのお茶フィルタの挿入を検出するためのお茶フィルタ有無検出センサ(226)と、ユーザ通知手段とに制御可能に接続された制御部(332)を含む。制御部は、水区画内の水を初期抽出温度にまで加熱し、水が初期抽出温度に加熱されたかどうかを検出し、水が初期抽出温度に加熱されたこと及びお茶フィルタが挿入されることによって抽出が開始されることをユーザに通知するように構成されており、一旦お茶フィルタを挿入するようにユーザに通知すると、所定の待機時間が経過するか、又はこの待機時間内にお茶フィルタの挿入が検出されるかのいずれかまで、初期抽出温度の所定の範囲内に水の温度を維持する。

Description

本発明は、お茶を淹れる電化製品に関し、より詳細には、半自動化ティーメーカに関する。
特許文献1には、半自動化ティーメーカが開示されている。このティーメーカは、容器に含まれる水をユーザが選択可能な様々な抽出温度に加熱し、水が選択された温度であるときには、お茶の抽出動作を(水の中にお茶葉を浸すことによって)開始するようにユーザに促し、ユーザが選択可能な抽出の持続期間が経過したときに、お茶の抽出過程の終了を促し、その後、抽出温度よりも低く、口にすることができる温度にその水を維持することができる。
国際公開第2009/109,001号
特許文献1によるティーメーカは、お茶を淹れることを容易にする、或いは少なくともお茶抽出過程についてある程度ユーザがコントロールできるようにするが、未だユーザが所望するような機能性を高めることが必要とされている。
従って、以下に詳述するように、特許文献1に従って、ティーメーカに関連する1つ以上の欠点を克服することを本発明の目的とする。
特許文献1によるティーメーカに関連する欠点は、所望の抽出温度に水を加熱する動作の直後の挙動に関係している。一旦、このティーメーカの容器内の水が、この抽出温度に到達すると、お茶を水の中に浸漬することが適切であることをユーザに知らせるためにアラート又はインジケータが表示される。しかし、ユーザは少しの間手が塞がっており又はアラート又はインジケータに応答できないことがある。特許文献1によるティーメーカは、そのような状況に対処するために、特有の応答を何ら提供していない。ユーザに警告した後にティーメーカが水を加熱することを停止する場合には、応答に遅くれたユーザは、お茶を淹れるには水があまりにも下がっていると感じるかもしれない。一方で、ティーメーカが無期限に水を加熱し続ける場合には、ユーザがお茶を淹れることを長らく忘れていることがあると、電気エネルギーの消費を停止させることにはならない。
この問題を克服するために、本発明の第1の態様では、水区画と、この水区画内に少なくとも一部が挿入可能であるお茶フィルタと、水区画に含まれる水を加熱するように構成された発熱素子と、水区画に含まれる水の温度を反映する基準信号を生成するように構成された温度センサと、水区画内へのお茶フィルタの挿入を検出するように構成されたお茶フィルタ有無検出センサと、ユーザ通知手段と、発熱素子と温度センサとお茶フィルタ有無検出センサと通知手段とに動作可能に接続される制御部とを含むティーメーカを対象としている。この制御部は、初期抽出温度によって少なくとも一部が規定される所定の温度/時間プロファイルに従って水区画に含まれる水を加熱し、所定の温度/時間プロファイルに従って、水が初期抽出温度に加熱されたかどうかを検出し、温度/時間プロファイルに従って水が初期抽出温度に加熱されること及び水区画にお茶フィルタが挿入されることによって抽出が開始されることを通知手段によってユーザに通知し、一旦お茶フィルタを挿入するようにユーザに通知すると、所定の待機時間が経過するか又はその待機時間内にお茶フィルタの挿入がお茶フィルタ有無センサによって検出されるかのどちらかまで、初期抽出温度の所定の範囲内に水の温度を維持するように構成されている。
ティーメーカは、従って、抽出を開始するために水区画内にお茶フィルタ(お茶葉を保持している)を挿入することが可能であることをユーザに通知した時点から開始して、所定の待機時間に亘って選択された初期抽出温度に又はこの温度近くに、すなわち好ましくは初期抽出温度について5℃の範囲内に水温を保つことができる。待機時間は、好ましくは、非常に長い時間ではなく、そのお茶フィルタの挿入が忘れ去られていることが明らかとなると、ティーメーカは、効果的にそれ自体の電源を遮断するように保護する。一方、待機時間が、好ましくは、非常に短い時間でなく、ユーザが一時的に別の用事に手を取られた後であっても、ユーザはお茶抽出過程をレジューム(一時待機)状態にすることができる。従って、好ましい実施形態において、制御部が初期抽出温度の所定の範囲内に水の温度を維持するように構成されるような待機時間は、60以内であり、好ましくは30分以内であり、例えば5〜15分である。制御部は、待機時間の経過を追跡するためにタイマやカウントダウンカウンターを取り付けることもできる。お茶フィルタが挿入される前に待機時間が経過すると、制御部は、発熱素子がさらに水を加熱することを停止させ及び/又は完全にティーメーカの電源を遮断する。
特許文献1によるティーメーカによって現れる第2の欠点は、ユーザが誤ってあるいは意図的に水を容器に入れ過ぎることがあるという事実に関係する。このような場合には、水位が、水区画に接続された注ぎ口の下部又はその注ぎ口以上に到達することがある。特に温度が水の沸点に、すなわち通常100℃に設定されると、注ぎ口は、加熱中に沸騰する水滴を実際上吐出することがある。その後、水を入れ過ぎた容器から熱いお茶を注ぐと、さらに不意に液体を噴出すことがある。熱いお茶の吐出と噴出しとの両方が、熱傷の危険を生じさせ、これは明らかに望ましくないことである。
この問題を克服するために、ティーメーカの制御部は、初期抽出温度にまで水を加熱する間に、所定の加熱時間間隔に亘って水の温度の上昇を測定し、そしてこの温度の上昇を用いて、観測された加熱時間間隔の継続時間と、水の比熱容量及び発熱素子の消費電力についてのデータと、水区画に含まれる水の量を測定し、測定された水の量を水の最大限度量を示す基準値と比較し、測定された水の量が水の最大限度量を示す基準値を超過する場合には、水を加熱することを停止するように構成することができる。
質量mkgの水の温度をΔT℃だけによる上昇させるために必要な熱/エネルギー量Qは、約4.18J/g℃の水の比熱容量cに依存している。その質量の水をΔT℃だけ加熱するのに要する時間Δtは、熱を供給するために用いられる発熱素子の消費電力Pにさらに依存している。数学的には、これらの変数の間の関係は、次のように表すことができる:
Q=P・Δt=c・M・ΔT (1)
ティーメーカの制御部は、Pとcの値の知見を予めプログラムすることができる。加熱時間の代表的な時間、例えば10〜50秒の時間の経過を監視するために内部タイマを使用するとともに、この加熱期間中に生じる水の温度の上昇を温度センサによって測定することによって、制御部は、質量単位(例えばkg)、体積単位(例えばリットル;1リットルあたりの水の密度で質量mを割ることによってこの質量mから入手可能である)、又は任意の他の適切な単位のいずれかによって水区画に含まれる水の量を計算することができる。制御部は、その後、安全に加熱し且つ注水することができるその水区画に特有の水の最大限度量である予めプログラムされた水の最大限度量を示す基準値と、計算された水の量を比較する。制御部は、水区画に含まれる水の量が安全な最大限度量を超過していると認める場合には、その制御部は水の加熱を停止し、ユーザに通知することができる。
(水を入れ過ぎた状態の)吹きこぼれ防止機能の代わりに又はこれ加えて、本発明によるティーメーカは、(水が少な過ぎる状態の)空焚き防止機能も含むことができる。結局のところ、容器の空焚き状況によって、発熱素子の過熱によってその熱を放出することができなくなり、ティーメーカが破損する恐れがある。
ティーメーカの一実施形態では、制御部は、初期抽出温度にまで水を加熱する間に、所定の加熱時間間隔に亘って水の温度の上昇を測定し、この温度の上昇を使用して、観測された加熱時間間隔の継続時間と、水の比熱容量及び発熱素子の消費電力に関するデータと、水区画に含まれる水の量を測定し、測定された水の量を水の最小限度量を示す基準値と比較し、測定された水の量が、水の最小限度量を示す基準値よりも小さい場合には、水を加熱することを停止するように構成することができる。
特許文献1によるティーメーカの第3の欠点は、選択された抽出温度に水を加熱する方法に関係している:100℃(212華氏温度)よりも低い抽出温度が選択されるときはいつでも、水を沸騰させることなく、選択された温度にその水を加熱する。水温を制御するサーモスタットは、容器内の水が抽出温度を超過することを防止している。
あまりにも長い時間に亘ってお茶の水を沸騰させることは、水に含まれる酸素含有量を激減させることが知られている。水中の溶存酸素は、お茶の本格的な風味を引き立てるために極めて重要であると考えられているので、お茶を淹れるためにあまりにも長い時間に亘って沸騰させた水を使用することは好ましいものではない。しかし、お茶を淹れるために生水を使用することは、疾病を引き起こす病原菌を含む水の可能性があるため、世界の多くの地域では好ましいものではない。さらに、生水を使用すると、淹れたてのお茶のカップの上にお茶のスカム(あく)が浮く原因となる。
これらの問題を克服するために、加熱された水による温度/時間プロファイルは、初期抽出温度に到達する前に、水を沸騰させる短い期間を含むように規定することができる。温度/時間プロファイルを実施する際に、制御部は次に、水が初期抽出温度に加熱されたことをユーザに通知する前に、水を沸点に加熱することができる。水の温度が沸点に維持される短い期間は、典型的に1〜30秒の範囲であってもよい。
本発明の詳細な実施形態によれば、制御部は、水区画内にお茶フィルタの挿入が検出されたときに、所定の抽出時間のカウントを開始する、そして、この抽出時間が経過すると、抽出時間が終了し、お茶をカップに注ぐ準備ができていることをユーザに通報する通知手段を制御するように構成することができる。
一旦制御部が、水区画内にお茶フィルタの挿入を検出すると、お茶抽出工程の加熱段階が終了し、抽出段階が開始される。抽出段階は、事前に決められた、お茶の種類に特有の継続時間を有しており、ここで抽出時間と呼ぶことにする。この抽出時間は制御部によってカウントすることができる。抽出時間が経過すると、お茶の抽出過程は完了し、お茶はカップに注ぐ準備ができている。
以上のことから、初期抽出温度は、抽出段階の開始時において、水区画内の水の温度であることは明らかであろう。最適な(初期)抽出温度は様々なお茶の種類ごとに異なることが知られている。例えばブラック・ティーは、100℃に近い水の温度において抽出することが好ましく、緑茶は、70〜80℃の範囲内の温度で抽出することが最もよい。比較的高い抽出温度によって、抽出過程の終了時に、淹れたてのお茶は、飲むためには比較的高温であり、しばしば熱過ぎることがある。淹れたてのお茶を容易に口にすることを促進するため、ティーメーカの制御部は、好ましくは、抽出の間に水を加熱させないように構成してもよい。つまり、水区画内にお茶のフィルタが挿入され、お茶の抽出が開始された時点から、所定の抽出時間が経過するまで、制御部は、好ましくは、水を加熱することを控えることができる。このことによって、抽出の間にわずかばかり水を冷ますことができ、それによって、抽出過程の終了時において、抽出されたお茶は、安全で快適な口にできる温度に又は少なくともその温度に近い温度となる。抽出段階において加熱を控えるもう1つの利点は、お茶に含まれる砂糖がティーメーカの加熱部分に対してカラメル化し難くくさせることである。
空焚き防止又は吹きこぼれ防止機能は、抽出段階が開始する前に初期抽出温度に又はこの温度付近に水を維持するように構成されたティーメーカについて記載される段落で説明される。この機能は、後者の吹きこぼれ防止の特徴無しに、ティーメーカにおいて実装することができる。
従って、本明細書は、水区画と、水区画内に含まれる水を加熱するように構成された発熱素子と、水区画に含まれる水の温度を反映する基準信号を生成するように構成された温度センサと、発熱素子及び温度センサに動作可能に接続された制御部とを含むティーメーカが開示されていることが理解される。この制御部は、初期抽出温度にまで水を加熱する間に、所定の加熱時間間隔に亘って水の温度の上昇を測定し、この温度上昇を使用して、観測された加熱時間間隔の継続時間と、比熱容量及び発熱素子の消費電力に関するデータと、水区画に含まれる水の量を測定するように構成することができる。吹きこぼれ防止機能を特徴とするティーメーカでは、制御部はさらに、測定された水の量を水の最大限度量を示す基準値と比較し、測定された水の量が、水の最大限度量を示す基準値を超過する場合には、水を加熱することを停止するように構成することができる。空焚き防止機能を特徴とするティーメーカでは、制御部は、あるいはまた又はさらに、測定された水の量を水の最小限度量を示す基準値と比較し、測定された水の量が、水の最小限度量を示す基準値よりも小さい場合には、水を加熱することを停止するように構成することができる。空焚き防止及び/又は吹きこぼれ防止機能を含むティーメーカは、この明細書に記載されたティーメーカの機能又は実施形態と組み合わせることができる。
本発明のこれらの特徴及び他の特徴並びに利点は、本発明の例示を意味しこの例示に制限されないような添付の図面を考慮して、本発明の特定の実施形態について以下の詳細な説明からより完全に理解されるだろう。
図1は、容器と電源用基部とを含む本発明による例示的なティーメーカの概略側断面図である。 図2は、図1に示されるティーメーカの電源用基部の概略分解図であり、その階層構成を示す。 図3は、図1に示されるティーメーカの電源用基部の概略上面図であり、ユーザインターフェイスパネルを示す。 図4Aは、インターフェイスパネルの静電容量性ボタンの概略側断面図である。 図4Bは、インターフェイスパネルの投影ディスプレイの概略側断面図である。 図5は、木製の上部層が使用される場合の別構造の実施形態のインターフェイスパネルの静電容量性ボタンと投影ディスプレイとの側断面図を概略的に例示するテーブルである。 図6は、図2に示されるユーザインターフェイスパネル上のお茶の抽出過程符号に関連付けられた複数のお茶の種類の特定の温度/時間プロファイルを示すグラフである。
図1は、本発明による例示的なティーメーカ100の概略側断面図である。ティーメーカ100は、2つの主要な着脱可能に接続可能な部品、容器200と電源用基部300とを備えることができる。
容器200は、本体202を含むことができる。図1の実施形態では、本体202は、単層構造として図示されている。しかし、ティーメーカ100の別の実施形態では、特に容器の内部の断熱性を向上させるために、二重壁の本体202を有する容器200を備えてもよいことが企図されている。どちらの場合でも、本体202には、そのティーメーカを取扱うためのハンドル204を設けることができる。ハンドル204は、断熱性材料205からなる部分を介して本体202に接続することができ、使用中にハンドルの過熱を防止することができる。水密区画208は、容器200の内部を、水区画210と下部区画212とに分割することができる。水区画210は、容器200の上部と水密区画208との間に延在することができるのに対し、下部区画212は、水密区画と容器の下面との間に延在することができる。可撓性ブリッジ部209、例えば比較的に薄い環状の金属製のスラブ(slab)は、運転中の様々な部品の熱膨張及び/又は熱収縮に対応できるように、水密区画208を、本体202の内側又は側壁に接続、例えば溶接して使用することができる。
水区画210は、ヒンジ式又は着脱式の蓋220によって覆われている容器200の上側において中央開口部214を介してアクセスすることができる。容器200には、水区画210から水を注ぐことがきるような注ぎ口206を設けることもできる。
開口部214は、取外し可能なお茶フィルタ216を受容するように成形することができ、このお茶フィルタは、水区画210内に下ろして入れることができる、少なくとも一部が液体透過性の、例えばメッシュ状のバスケット217を含むことができる。バスケット217は、任意の適切な材料から製作することができるが、好ましくはステンレス鋼から製作される。バスケット217のメッシュ又は代替品の液体透過性の特徴は、抽出の間にお茶の葉を保持するのに十分に細かい、例えば0.1〜0.5mmの範囲の直径を有するすき間を含むことができるということである。フィルタ216はまた、永久磁石218を用いて取り付けられ、この永久磁石は、バスケット217の底部分に取付け又は組込むことができる。この磁石218が存在することによって、こうして、下部区画212に設けられたリードスイッチ226によって、水区画210におけるお茶フィルタの216の存在の有無検出が可能とされる。
下部区画212は、区画208の下面に取り付けることができる、例えば円弧状の発熱素子222を収容することができ、また水区画210の底部を形成する。発熱素子222は、約2〜5分以内に満水状態の水区画210の水を加熱するために適切な消費電力出力、例えば1〜3kWを有してもよい。発熱素子222から水区画210内の水への熱の移動を促進するために、区画208は、その区画が熱拡散器として機能するように、アルミニウムや銅等の熱伝導性の良好な材料から製作することができる。
区画208は、温度センサ224、例えばNTCサーミスタが、下部区画212から水区画210内に延びるための中央開口部等を含むことができる。シール、例えばシリコーン製のOリングが、温度センサの位置において区画208の水密性を確実にするために設けられている。あるいはまた、温度センサ224は、区画208を通じて水区画210の温度を測定するために、区画208の下面に/に対して配置することができ、それによって水シール部品の必要性が排除される。
下部区画212はさらに、取外し可能なお茶フィルタ216上に設けられた又は組込まれた永久磁石218と協働するように構成されるリードスイッチ226を収容することができる。リードスイッチ226と磁石218とが、お茶フィルタ216が容器200に配置されたときに、その磁石の磁界によってリードスイッチが作動されるように配置されており、近接センサ、すなわちより具体的には、お茶フィルタ216の有無感知センサの機能を磁石の磁場に持たせることができる。単一のリードスイッチ226及び単一の磁石218のみを使用して、お茶フィルタ216の検出能を促進するために、前者(リードスイッチ)は、水密区画208の中央部分に取り付けることができ、後者(磁石)は、バスケット217の中央底部領域に配置してもよい。この配置によって、水区画210に配置された角度位置(角度位置が、ティーメーカ100の中央で、垂直方向に延びる軸線Aに対して確認される)に対するお茶フィルタ216の検出感度についての問題を無くすことができる。特に、リードスイッチ226が、区画208に固定されている場合には、そのリードスイッチ226は、断熱ケーシング、例えば、シリコーンチューブで包囲することができ、過熱を十分に防ぐためにこの区画208と発熱素子222との両方から離れて配置することができる。
磁石218とリードスイッチ226とは、信頼性と費用対効果の高いお茶フィルタの有無検出センサを形成することができるが、ティーメーカ100の代替実施形態は、容器200の水区画210内へのお茶フィルタ216の挿入又は配置を検出するための、様々なタイプ(すなわち、非磁性)のセンサを含むことが企図されており、このような光学センサとして例えば光検出器と組み合わせられる光源があり、又は機械的に動作するセンサとして例えば圧力スイッチがある。原理上は、定められた目的に適した任意のセンサを用いてもよい。
容器200の底部の中央凹部228によって、例えば5極の電気コネクタ230の容器部分230aへのアクセス権を付与することができる。コネクタ230の容器部分230aは、区画208の底側に取り付けられてもよいし、コネクタの補完的な電源用基部230bと機能的に係合するように構成してもよい。容器200が、電源用基部300上に載置され、且つ2つのコネクタ部230a,230bが、互いに係合している場合には、電力とデータ信号が、コネクタ230を介して電源用基部と容器との間で交換される。容器200内の全ての電気部品(発熱素子222と温度センサ224とリードスイッチ226とを含む)は、電気コネクタの容器部分230aに電気的に接続されてもよいことが理解されるが、必要な配線は、明確にするために図面から省略されている。
電源用基部300の構造が、図1及び図2の両方を参照して最も良く説明されている。後者(図2)は、一般的に電源用基部の階層構成を例示するこの概略分解図を示す。
電源用基部300は、本体302を含むことができる。図示される実施形態では、本体302は、一般的に椀形状の、射出成形されたプラスチック製のシェルである。本体302の下側は、電源コード306を格納するために環状凹部304を規定するような形状とすることができる。傷を防止するとともに格納された電源コード306が凹部304から脱落することを防止するために、環状凹部304の半径方向の内側部分が、ねじによって本体302に固定される底部キャップ308によって覆われていてもよい。電源用基部300の本体302はさらに、取付隆起部310をさらに含むことができる。この取付隆起部310は、中央に配置された、直立した環状リッジ312を含むことができ、このリッジには、電気コネクタ230の電源基板部230bが設置されている。取付隆起部の半径方向のより外側部分は、環状のプリント回路基板(PCB)320を支持することができる。このプリント回路基板320は、機械的に支持するとともに電気的に接続される以下に示されるa)〜f)の多数の部品を含むことができる。
a).独立して制御可能な複数の第1の照明手段322、具体的には発光ダイオード(LEDs)を含むことができる。この第1の照明手段322は、好ましくは、環状のプリント回路基板320の中央開口部を取り囲む円形又は他の形状のパス(通路)に沿って等間隔に配置することができる。以下に説明されるように、第1の照明手段322は、ティーメーカ100のインターフェイスパネル360のリング形状の点灯可能な抽出過程インジケータ368を形成するために、プリント回路基板320の上部に配置される環状の光ガイド340と協働することができる;なお、インターフェイスパネル360と抽出過程インジケータ368とは、図3に最も良く示されている。第1の照明手段322の複数のLEDが、プリント回路基板320に連結されるとともに配置されており、それによって、図1に示されるようにそれら照明手段の光323は、実質的に半径方向外側に放射され、そして、リング形状の点灯可能な抽出過程インジケータ368の面に実質的に平行にすることができる。第1の照明手段322は、単色のLED又はマルチカラーのLEDを備えてもよく、おそらくは、マルチカラーのLEDの形態である。図1及び図2に例示されるティーメーカ100の例示的な実施形態は、LEDの形態として24個の第1の照明手段322を含んでいる;しかし、ティーメーカ100の異なる実施形態は、様々な、より小さい又はより大きい、多数の第1の照明手段322を含むことが企図されている。
b).複数の静電容量センサ326を含むことができ、これらのセンサは、インターフェイスパネル360の各静電容量性ボタン362のうちの1つに対応する。図示される実施形態では、静電容量センサ326は、コンデンサコイルとして示されており、このコイルは、8つの静電容量性ボタン362のそれぞれのうちの1つに対応する。
c).静電容量センサ326に隣接して配置されるとともにそれぞれの関連する静電容量性ボタン362を点灯するように構成されている、独立して制御可能な複数の第2の照明手段324、具体的には発光ダイオード(LEDs)を含むことができる。図示される実施形態では、2つのLED324が、各々の静電容量センサ326の両側に配置されている。
d).図3に最も良く示されている投影ディスプレイ370を照明するために、独立して制御可能な複数の第3の照明手段328、具体的には発光ダイオード(LEDs)を含むことができる。図示される実施形態では、投影ディスプレイ370は、一緒に0〜199までの数値を示すことができるように2セグメントによって百の位を表し且つ7セグメントによって十の位と一の位をそれぞれ表示するためのインジケータが含まれている。要するに、第3の照明手段328は、このように16個のLEDで構成されてもよい。投影ディスプレイが、追加のインジケータ、例えば温度と時間とをそれぞれ表示するための「温度(℃)」表示又は「時間(分)」表示を含む場合は、これらの追加のインジケータのそれぞれに、独自の、専用の第3の照明手段/LED(複数可)を設けることができる。
e).ユーザに通知するように音声を発生させることができる、スピーカ330又は他の適当な電気音響変換器を含むことができる。
f).中央制御部332を含むことができる。この制御部332は、電源用基部300の全ての電気部品に対して動作可能に接続されてもよく、容器200が電源用基部上に配置されているときは、2つのコネクタ部230a,230bが互いに係合され、この制御部は、容器200の下部区画210の電気部品に動作可能に接続されてもよい。さらに、制御部332は、典型的には、この明細書で説明される動作を実行できるように、特定のプログラム又は一連の指示を実行することが可能なプロセッサ又は集積回路を含むことができる。集積回路の構築及び使用は、当技術分野でよく知られているので、上には詳述されていない。
図2に明確に確認できるように、プリント回路基板320は、一連の環状(すなわち、電気コネクタ230の基部230bを包含するための中央開口部を有する)の、おおむね円盤形状の部品を上に乗せることもできる。上方へ向かう順に、これらの部品は、光ガイド340と、焦点調節マスク350と、透明体354と、マスキング層356と、散乱層358とを備えている。
光ガイド340は、例えばガラスや透明なプラスチック等の光透過性材料からなるリングを備えてもよく、このようなプラスチックは、ポリカーボネートやポリメチル・メタクリレート(アクリルガラス、又はPMMAとして良く知られている)である。このリングは、第1の照明手段322の各々のうちの1つに対応するように等間隔に配置された、半径方向の内側に向かって延びる多数の突起344の形状を有するとともに、波状又は曲がりくねった内周縁部342を含む。組立てられた状態では、突起部344の半径方向の最も内側の縁部や先端部が、第1の照明手段322の光放射面に当接して、これらの突起部344が光ガイド340内に光を結合することを可能にする。光ガイドの上側の、最も外側の縁部が、光漏出ストリップ346を形成する。第1の照明手段322によって光ガイド340内に結合される光が、光漏出ストリップ346を介してこの光ガイドから漏出することを可能とするために、このストリップの外側面は、摩滅、曲げ、切欠き等によって適切に処理されている。このような処理は、ストリップ346の外面の境界において全内部反射を妨げる、従って、この境界に入射する光の少なくとも一部がこの境界を通じて透過することを可能にすることができる。
光ガイド340を包含するのに十分な大きさの内側開口部を有する焦点調節マスク350は、このマスクに取り付けられた不透明な例えば黒色の多数の光コンテナ352を有するリングを含んでもよい(さらに、図4A、Bを参照)。光コンテナ352は、静電容量性ボタン362又は投影ディスプレイ370のセグメント・インジケータのいずれかに関連付けることができる。静電容量性ボタン362に関連付けられる光コンテナ352の各々は、第2の照明手段324とそれぞれのボタンの容量性センサ326との両方が包囲されるような(図4Aを参照)光チャンバを形成するべく、一般的なジャケット形状とすることができる。投影ディスプレイ370に関連付けられる光コンテナ352は、実質的に垂直方向に延びる多数のスロット353を含んでもよい。スロット353の各々は、投影ディスプレイの単一のセグメント372を規定することができ、第3の照明手段328のうちの1つ以上と一意に関連付けられている(図4Bを参照)。光コンテナ352の壁の上縁、具体的には投影ディスプレイ370に関連付けられている壁の上縁は、その光コンテナから漏出する円錐形の光を形成するのに役立つ光コンテナ352の光放射端部において明確に規定された開口部を形成するように、(図4Bに示すように)少し内側を向いて延びている。実際には、そのような内向きに延びる縁部が、マスクとしての機能を果たし、以下で説明するように、マスキング層356を局所的に置換えることができる。光コンテナ352は、光コンテナの基部において第2の照明手段328と第1の照明手段324とによって放射された光のうち、それら第2と第1の照明手段が取り付けられたプリント回路基板320の面に対して少なくともほぼ垂直ではない方向の光がコンテナの黒い色の壁に吸収されることを確実にするために、例えば約10mmと比較的に高さを高くすることができる。
焦点調節マスク350の上部に、連続して、透明体354、マスキング層356及び散乱層358を設けてもよい。図2は、これらの部品を分離可能な部品として示しているが、それらの部品は、好ましくは一体化されていてもよい。つまり、透明体354は、機械的な担持体として機能することができ、この透明体の上側に、比較的に薄いマスキング層356及び光散乱層358がこの順序で適用される。
透明体354は、例えばガラスやポリカーボネート等の透明で且つ機械的強度を有する材料から製作された環状ディスクを含んでもよい。このディスクは、数ミリメートル(mm)オーダの厚さを有することができる。そのディスクの上側は、薄く不透明なマスキング層356でコーティングすることができる。マスキング層356は、数十μmのオーダの厚さを有し、スクリーン印刷等の従来のコーティング技術を用いて透明体に塗布されている。リング形状の抽出過程インジケータ368、静電容量性ボタン362及び投影ディスプレイ370に関連する場所において、マスキング層356は、個別に又はグループで、インターフェイスパネル360の点灯可能な符号364,366又はセグメント372を規定するような透明フィルム357を含むことができる。図示される実施形態では、投影ディスプレイ370に関連するマスキング層356の全体領域は、透明であり(複合的な領域ではなく、単一のセグメント372に関連付けられている各々の領域が透明である)、投影ディスプレイ370のマスキング機能は、ディスプレイの光コンテナ352の壁の上端を内側に向かって延ばすことによって行われるので可能となる(図4Bを参照)。マスキング層356は、交互に、光散乱層358で覆われてもよい。光散乱層358の主な機能は、プリント回路基板320上に設けられた第2の照明手段324と第3の照明手段328とによるバックライトが点灯されたときに、マスキング層350のパターンを画像化することが可能な、投影スクリーンの機能を果たす。光散乱層358はさらに、耐摩耗性、好ましくは水密性のニスの機能を果たすことができる。両方の目的を果たすために、光散乱層358は、例えば二酸化チタン又は硫酸バリウムからなる光散乱顔料粒子を含有する従来のラッカーから構成することができる。輪郭の際立った投影を容易にするとともに完全な不透明となることを防ぐために、光散乱層は、一般的に、約0.1mm未満の厚さを有している。
ティーメーカ100の一実施形態では、散乱層358は、木材から作られてもよく、そのような実施形態では、木製の散乱層は、参照符号359として示されている。木材は、自然でお茶の文化に調和する落ち着いた雰囲気を備えた天然素材であり、また、材料の選択をすることができる。しかし、木材は、不透明性でもある。図5Aと図5Cは、それにもかかわらず、静電容量性ボタン362の符号364,366が、どのようにユーザインターフェイスパネル370上に視覚化されるかの方法を概略的に示している。なお、図5は、静電容量性ボタン362の構造を図示しているが、それは、必要な変更を加えて、ユーザインターフェイスパネル360上で、投影ディスプレイ370のセグメント372や点灯可能な抽出過程インジケータ368のような他のインジケータにも同じく適用可能であることが理解される。図5A及び図5Cの木製の散乱層359は、例えば数mmオーダの厚さを有する木材のスラブ又は木材ベニヤを提供することによって製造されるとともに、符号364,366、セグメント372及び/又は抽出過程インジケータ368の点灯可能な部分に対応する位置にコンマ数ミリ程度の厚さ、例えば0.1〜0.4mmの厚さにその木材を選択的にフライス加工又は他の加工法によって厚さを薄くすることができる。コンマ数ミリの厚さでは、木材が透光性になり、それによって、第1の照明手段322、第2の照明手段324及び/又は第3の照明手段326から放射された光は、その薄くされた木材を通して光を放つことができ、この木材は、散乱層として機能することができる。
図5Aでは、木製のスラブの厚さは、その木製のスラブの正面側又は外側からその一部を削り取ることによって選択的に厚みを薄くしており、図5Cでは、スラブの一部が、背面側又は内側から削り取られている。両方の実施形態では、散乱層359は、水分が容易に電源用基部300にアクセスするような穿孔を有しない、閉じた層のままであるという利点を提供する。しかし、その散乱層が、切欠き又は凹部のない滑らかな又は平坦な表面を有することが所望される場合に、例えば「デッドパネル」のユーザインターフェイス等が所望される場合に、図5Cの実施形態が好ましい場合がある。
電源用基部300の積層構造を参照すると、木製の散乱層を備える実施形態では、図2に示されるマスキング層356は、ティーメーカ100の構成から省かれる、又は透明体354の他方の側(すなわち、底面側)に配置されることに留意されたい。いくつかの実施形態では、特に、木製の散乱層359の底部側や内側に対して設けられたマスキング層356を特徴としない場合には、半透明の白色層は、点灯された符号364,366、セグメント372又は抽出過程インジケータ368の視認性を高めるために、木製の散乱層の背面側に取り付けられてもよい。このような半透明の白色層は、木製の散乱層359の背面側にパッド印刷、ラッカー塗装、スクリーン印刷又は他の方法で設けてもよい。
透明体354それ自体は、インサート成形により木製の散乱層359に加工され、取り付けることができる。図5Cの実施例では、インサート成形処理に用いられる樹脂は、木製の散乱層359の背面側の凹部を少なくとも部分的に埋めるので、こうして、その薄くなった透光部に対して機械的な背面支持を提供することができる。
比較のために、図5Bは、(貫通)孔又は穿孔が、木材のスラブにフライス加工されていることを除いて、図5A及び図5Cの実施形態とほぼ同様の方法で製造することができる代替実施形態を例示する。図5Bの構造は、同じく符号364,366、セグメント372及び/又は抽出過程インジケータ368を用いることができるが、小さい穿孔は、空気が空洞内に捕捉され、透明体354のインサート成形時に樹脂で充填することが困難であることが証明されているので、一般的にあまり好ましくない。加えて、穿孔によって、図5Bの構造の木製の最上層は、実際には、散乱層として機能しないことが明らかになろう。これは、木材の穿孔が、常にインターフェイスパネル360上に視覚化されるので、それは、「デッドパネル」ユーザインターフェイスを形成するにはあまり適していないことを意味している。
図3は、そのユーザインターフェイスパネル360を例示する、ティーメーカ100の電源用基部300の概略上面図である。ユーザインターフェイスパネル360が、いわゆる「デッドパネル」と呼ばれることは上述から明らかであろう。つまり、その目に見える表面は常に任意のマークが表示されているわけではなく、図3に示される符号364,366、セグメント372及び抽出過程インジケータ368は、内部に設けられた第1の照明手段322、第2の照明手段324及び第3の照明手段328によってアクティブに点灯されたときにのみ可視化することができる。従って、ユーザインターフェイスパネル360は、ティーメーカ100が主電源から取り外された場合にブランク表示される(何も表示されない)ことがある。
ユーザインターフェイスパネル360は、多数の並置された静電容量性ボタン362を特徴とし、各々のボタンが、独自の符号364,366とともに提供されている。左から右に、図3に図示されるパネル360は、電源オン/オフボタンと、4つの予めプログラムされた抽出プログラム選択ボタン(投影ディスプレイ370の左側にある)と、2つの表示入力ボタン(ディスプレイの両側に1つずつ)と、一つのプログラム可能な抽出プログラム選択ボタン(投影ディスプレイ370の右側にある)とを含む。この最後の抽出プログラム選択ボタンの右側に、ユーザインターフェイスパネル360は、単にボタンではなく点灯可能なアイコンである、フィルタ配置インジケータを含む。
電源オン/オフボタン、2つの表示入力ボタン及びフィルタ配置インジケータには、それぞれ機能的な符号366が設けられている。電源オン/オフボタンの機能的な符号366は、好ましくは、ユーザによる認識を容易にするために従来のボタンとしてもよいし、必要に応じて、散乱層358,359内に又は上にパッド印刷又はレーザ刻印され、又は上述したようにマスキング層356の構造に設けられる代わりに、レーザ加工による焼印等を行うことができる。同じ方法が、図3に図示された実施形態において、二つの表示入力ボタンに適用され、塗り潰された左向きの三角形及び塗り潰された右向きの三角形の形状として機能的な符号が提供されている。その目的は、ユーザがディスプレイに表示される数字を操作できるようにすることである。抽出プログラム選択ボタンには、それぞれ抽出プログラム符号364が設けられてもよい。後述するように、ティーメーカ100の制御部332は、これらの符号364の各々にお茶の種類に特有の抽出プログラムを割り当てることができる。抽出プログラム符号364それ自体は、好ましくは、複雑な技術的装置を扱うユーザの知覚を和らげるように、数値以外とアルファベット以外の符号となることがある。絵符号の使用はまた、様々な地域に向けてティーメーカ100を製造する際に関与する製造コストを低減することができる。例えば、アルファベットのラベルの場合は、ボタン362は、英語で(Black tea)「ブラック・ティー」、ドイツ語で(Schwarztee)「ブラック」、そしてフランス語で(The noir)「ブラック」と表示する必要があるが、絵文字の場合には、これらの国全てでボタンを同じくすることができる。さらに、抽出プログラム符号364は、好ましくは、典型的には従来の装置に見られる連続的な線符号と異なる符号を設定し、互いに分離した、略円形のドットで構成することができる。
加えて、静電容量性ボタン362、フィルタ配置インジケータ及びユーザインターフェイスパネル360はまた、投影ディスプレイ370と、リング状の抽出過程インジケータ368とを特徴としている。抽出過程インジケータ368によって境界が区切られたユーザインターフェイスパネル360の領域は、図1に示されるように容器200を受容するための容器の受容位置361を規定することができる。
抽出過程インジケータ368は、第1の照明手段322によって照明することができるが、その光は、順次、光ガイド340、透明体354、マスキング層356のそれぞれの透明フィルム357を通じて透過することができ、光散乱層358上に到達させることができる。光ガイド340の構造は、好ましくは、抽出過程インジケータ368が、一連の相互接続された透明部分から構成されており、関連する第1の照明手段322のスイッチをオン又はオフに切り替えることで他の部分から独立して点灯させることができる。抽出過程インジケータ368は、原則として任意の適当な形状を有してもよいが、好ましくは実質的に円形セグメント形状又はリング形状とすることができる。従って、抽出過程インジケータは、例えば、ユーザインターフェイスパネル360から所定の距離に、このパネル360の中央付近に、例えばこのパネル360の内縁の周囲に沿って延びることができる。抽出過程インジケータ368の内径は、好ましくは、容器200の(少なくとも底部の)外径よりも大きくてもよい。このような実施形態では、抽出過程インジケータ368は、容器の受容位置361において電力基部300上に位置された容器200を取り囲むことができ、それによって、完全に点灯された状態で、それでもティーメーカ100に隣接する任意の位置でユーザに少なくとも一部が(典型的には半分程度)表示されるようになる。
ここまでティーメーカの構造についてある程度詳細に説明してきており、次に動作について説明する。
ティーメーカ100によって実施される抽出過程は、典型的には以下の一連のステップを含んでもよい。
1.抽出プログラムの選択
2.選択された初期抽出温度に水を加熱する
3.お茶フィルタの配置
4.選択した抽出時間に亘ってお茶を抽出する
5.お茶の準備ができたことをユーザに通知する
抽出プログラム選択には、ユーザによるお茶抽出プログラムの選択が含まれる。ここで、「抽出プログラム」は、お茶の抽出過程中に容器200の水区画210に含まれる水によって生じるような特定の温度/時間プロファイルを意味する。この温度/時間プロファイルは、典型的には、少なくとも二つの連続する段階、加熱段階(ステップ2)と抽出段階(ステップ4)とを含むことができる。加熱段階の間に、容器200内の水は、初期抽出温度に加熱することができる。水の加熱は、その水を沸騰させることを含むが、この沸騰させることは必ずしも必要ではない。例えば、初期抽出温度が80℃に設定された場合に、例えばほぼ直線状の温度/時間パスに沿って、室温から80℃まで比例して水を昇温することができる。あるいはまた、最初に水を煮沸させ、次いで80℃まで冷却又は放冷することができる。水が、設定した初期抽出温度に到達した後は、お茶フィルタを配置することによってお茶の抽出段階が開始される(ステップ3)。抽出時間によって、抽出段階の継続時間が決定される。抽出時間が経過すると、お茶は、カップに注ぐ準備ができている(ステップ5)。
上述した温度/時間プロファイルの概要は、お茶の様々な種類ごとに異なることがあり、以下に規定する3つのパラメータ、初期抽出温度(温度値)と、抽出前に水が沸点まで加熱されているか否かを制御する抽出前沸点フラグ(真又は偽のブール値)と、抽出時間(時間値)とを含むことができる。ティーメーカ100の制御部332は、そのティーメーカに関連する抽出プログラムを規定するために、ユーザインターフェイスパネル360の抽出プログラム符号364に上記のパラメータのうちの1つ以上の値を割り当てることができる。
図6は、図3に示されるユーザインターフェイスパネル360の4つの予めプログラムされた抽出プログラム選択ボタンと関連付けられる、4つの温度/時間プロファイルI、II、III、IVを示す図である。お茶葉が完全に点灯する形態の抽出プログラム符号を特徴とする左端の抽出プログラム選択ボタンは、例えば「ブラック・ティー」用の抽出プログラムに関連付けられている。制御部332は、初期抽出温度、抽出前沸騰フラグ及び抽出時間のそれぞれに、100℃の値、真、そして2分をそれに応じて割り当てることができる。お茶葉の縁部が点灯される形態の符号を特徴とする左から二番目の抽出プログラム選択ボタンは、同様に緑茶用の抽出プログラムと関連付けられており、制御部332は、上述したパラメータとしてその順番で、80℃値、真、2分を割り当てることができる。花やルイボス植物の形状をそれぞれ有する左から3番目と4番目の符号が、順番にそれぞれハーブティーとルイボスティー用の抽出プログラムに関連付けられている。制御部332は、ハーブティーの抽出プログラム符号に100℃の値、真、7分のパラメータを割り当て、且つルイボスティーの抽出プログラム符号に100℃の値、真、5分のパラメータを割り当てることができる。図6は、これらの割り当てを図示している。なお、上述した割り当ては単なる例示であり、原理的には、任意の値の組み合わせが、任意の抽出過程の符号に割り当てることができるということが理解される。
ユーザによる抽出プログラムの選択を有効にするには、制御部332は、関連する第2の照明手段324に電力を供給することにより、ユーザインターフェイスパネル360の抽出プログラム選択符号364を適切に点灯させる。制御部332は、全ての利用可能なオプションをユーザに提示するために、例えば、全ての符号364を最初に点灯させ、次に、選択された符号のみを点灯し続け、選択されたフィードバックをユーザに提供することができる。制御部332は、加えて又は代替的に、符号364を点滅させることによって、その色を変えることによって(例えば、第2の照明手段が、異なる色の光を提供する)、又は選択と同時にスピーカ330を介して音声を生成することによって、ユーザにフィードバックを提供することができる。
一旦、ユーザが、自分が選択した抽出プログラムを選択するために抽出プログラム選択ボタンを「押下」すると、制御部332は、そのメモリから対応する抽出パラメータを読み込むことができる。ユーザが予めプログラムされた抽出プログラムボタンを押下した場合には、制御部323は、直ちに抽出過程のステップ2に進むことができる。あるいはまた、加熱段階を開始する前に(例えば、選択したボタンを再び押下させるような)確認をするように待機してもよい。ユーザが、ユーザプログラマブル抽出プログラム選択ボタンを押下した場合には、制御部は、オプションとして再確認するために投影ディスプレイ370を介してユーザに抽出プログラムの選択可能なパラメータを提示することができる。ユーザが自分の好みを入力したときに、制御部332は、抽出過程のステップ2に進むことができる。
選択された抽出プログラムに関連する温度/時間プロファイルに従って、初期抽出温度まで容器200内の水を加熱するために、制御部332は、選択的に、発熱素子222のスイッチをオンとオフとに切り替えてもよい。あるいはまた、制御部332は、例えば、発熱素子222に供給される電力を変化させる、又はより高度なPID制御計画を採用してもよい。発熱素子222のスイッチがオンにされると、生成された熱が水に伝達され、その温度を上昇させることができる。発熱素子222のスイッチがオフにされると、容器200から徐々に熱が逃げ出し、水温を低下させることができる。水温それ自体は、温度センサ224によって測定することができる。従って、制御部332は、加熱段階の進捗状況を制御及び監視することができ、一旦選択された初期抽出温度に達すると、例えばユーザインターフェイスパネル360上のフィルタ配置インジケータを適当に照らすことによって、お茶フィルタ216を配置することができることをユーザに通知してもよい(抽出過程のステップ3)。
安全機能としては、加熱ステップは、(水が少な過ぎる状態の)空焚き防止及び/又は(水を入れ過ぎた状態の)吹きこぼれ防止機能を含むことができる。空焚きは、加熱段階の間に、水区画210中に水が存在しないか又は水の量が非常に少なすぎるときに発生する。空焚きの状況を検出できない状況が続く場合には、発熱素子が水を介して熱を放出するのに不十分な状況であるという事実によって発熱素子222にオーバヒートの問題が生じてしまう。対照的に、吹きこぼれは、水区画210にあまりにも多くの水が注水されたときに発生する。高水位の状態で生じる吹きこぼれは、急速に加熱された水のような危険性を有しており、容器200の注ぎ口206からお湯を吐出する又はその容器200の蓋220に対してお湯を噴き出すことがある。吹きこぼれの状況を検出するために、ティーメーカ100の制御部332は、初期抽出温度に水を加熱する際に、加熱する一定時間の間隔に亘って水の温度上昇を測定するように構成することができ、且つこの温度上昇を使用して、観測された加熱される時間間隔の継続時間と、水の比熱容量及び発熱素子の消費電力に関するデータと、水区画210に含まれる水の量とを測定する。そして、測定された水の量を水の最大限度量を示す基準値と比較して、測定された水の量が、水の最大限度量を示す基準値よりも大きい場合には、水を加熱することを停止する。空焚き状況を検知するために、制御部332は、同様に、測定された水の量を水の最小限度量を示す基準値と比較するように構成することができる。測定された水の量が、水の最小限度量を示す基準値より小さい場合には、水を加熱することを停止する。
質量mkgの水の温度をΔT℃だけ上昇させるために必要な熱量Qは、約4.18J/g℃である水の比熱容量cに依存している。水の質量をΔT℃だけ加熱するのに要する時間Δtは、熱を供給するために使用される発熱素子の消費電力Pにさらに依存している。数学的に、これら変数間の関係は次のように表すことができる。
Q=P・Δt=c・m・ΔT (1)
ティーメーカ100の制御部332は、P及びcの値の知見を用いてプログラムすることができる。加熱時間Δt、例えば10〜50秒の代表的な期間の経過を監視するために内部タイマを使用するとともに、この加熱期間中に発生する水の温度ΔTの上昇を温度センサによって測定して、制御部は、質量単位(例えば、kg)、容積単位(例えばリットル;1リットルあたり水の密度で質量mを割って得られるように質量mから入手可能である)又は任意の他の適切な単位のいずれかで水区画210に含まれる水の量を計算することができる。吹きこぼれを防止する場合には、制御部332は、続いて、安全に加熱し且つ注水することができる水区画210に特有の水の最大限度量を表すように予めプログラムされた基準値と計算された水量とを比較することができる。水区画に含まれる水の量が安全な最大値を超えると制御部が認識した場合には、水の加熱を停止し、ユーザに通知することができる。空焚きを防止する場合には、制御部は、次いで、装置を安全に動作するのに必要な水区画210に特有の水の最小限度量を表すように予めプログラムされた基準値と計算された水の量とを比較することができる。水区画に含まれる水の量が、安全な最小値よりも小さいと制御部が認識した場合には、制御部は、水の加熱を停止するために発熱素子222のスイッチをオフに切り替えて、ユーザに通知することができる。
ティーメーカ100が、お茶フィルタ216を配置することができることをユーザに通知するときに、ユーザが一時的に忙しくてこの通知に応答できない場合がある。このような状況に対応するために、制御部332は、フィルタ216が配置される時間を待つ間に、設定した初期抽出温度に近い温度に水の温度を保つように構成することができる。すなわち、制御部332は、水区画210内の水の温度を監視するように構成することができ、例えば3℃〜5℃の所定の値を超えて設定した初期抽出温度を下回ったことを通知する場合には、一時的に発熱素子222を再びアクティブにして、初期抽出温度に温度を回復させることができる。制御部332は、好ましくは、例えば5〜10分の所定の期間だけの間、水の温度を初期抽出温度近くに維持することができる。この期間の後に、フィルタ216が配置されていない場合には、制御部332は、ユーザが忘れてしまったと思われるので、水を加熱することを防止するために、ティーメーカ100のスイッチを遮断することができる。
お茶フィルタ216の配置(及び取除き)(ステップ3)は、フィルタ内に又はフィルタ上に設けられた磁石218によって動作され、リードスイッチ226を介して制御部332によって検出することができる。お茶フィルタ216が配置され、その後このフィルタの配置が検出されたことを制御部332がユーザに通知した時に、制御部は、抽出過程(ステップ4)の抽出段階を開始することができる。
この目的のために、制御部332は、フィルタ216が配置されたことの通知を中止して、発熱素子222のスイッチをオフに切り替えてもよい。次に、選択された抽出プログラムに関連付けられた抽出時間をカウントしてもよい。抽出時間が経過したときは、お茶が抽出され且つカップに注ぐ準備ができたことをユーザに通知しもよい(ステップ5)。
このように、例えば「ブラック・ティー」等のいくつかのお茶の種類は、例えば、90〜100℃付近の比較的に高い最適な抽出温度で抽出される。このような高い抽出温度によって、抽出段階の終了時点の淹れたてのお茶は、快適に飲むためには比較的に高温であり、しばしば非常に熱過ぎるかもしれない。淹れたてのお茶を直ぐに口にすることを可能にするために、ティーメーカ100の制御部332は、好ましくは、抽出の間に水を加熱しないように構成することができる。つまり、お茶フィルタ216が水区画210内に挿入され且つお茶の抽出が開始される時点から、少なくとも所定の抽出時間が経過するまで、制御部332は、好ましくは、水の加熱を控えることができる。これは、従来の伝統的なお茶の抽出法と同じように、抽出の間少しばかり水を冷ますことができ、それによって、抽出段階の終了時点において、抽出されたお茶は、安全で快適な口にし易い温度に、又は少なくともこの温度に近い温度になっている。抽出段階の間に加熱を控えるもう1つの利点として、お茶に含まれる砂糖が、区画208等のティーメーカ100の加熱された部分に対してカラメル化しないということが挙げられる。制御部332は、当然のことながら、一旦、抽出段階が終了すると、例えば60〜70℃の範囲内で適当な口にできる温度に水区画210内の水を維持するように構成することができる。
お茶の抽出過程中に、ティーメーカ100は、説明されたように、様々なイベントをユーザに通報するための通知を出すことができる。なお、これらの通知は、一般的に、ユーザインターフェイスパネル360の符号364,366のうちのいずれかを適当に点灯させる、及び/又はスピーカ330を通じて音声を発生することを含む任意の適切な方法で行われてもよいことが理解される。また、通知は、抽出過程インジケータ368によって行われてもよい。一例として、通知を行う抽出過程インジケータ368の可能な使用法を、ここでもう少し詳細に説明する。
その名前が示すように、抽出過程インジケータ368は、お茶の抽出過程においてある任意の進捗状況をユーザに知らせるために主に使用することができる。この点において、抽出過程の特定のステップ又は段階に到達し又は(部分的に)完了したことをユーザに通知してもよい。抽出過程インジケータ368の動作は、制御部332によって制御され、制御部332に記憶された点灯通知パターンに従って、この制御部が、第1の照明手段322を制御するように構成することができる。通知パターンは、1つ以上の第1の照明手段322の活性化及び/又は非活性化する、1つ以上の第1の照明手段の光強度を増大及び/又は減少させる、所定の期間中に所定の周波数で1つ以上の照明手段を点滅させる、及び1つ以上の第1の照明手段の発光色を設定する等、様々な動作のシーケンス又は配列を含むことができる。1つの通知パターンが、全ての抽出プログラムに対して用いることができるが、いくつかの実施形態では、通知パターンを特定の抽出プログラム又はお茶の種類と一意に関連付けることを可能にする。典型的には、第1の照明手段322の各々は、通知パターンの規定に従って、制御部332によって個別に制御することができる。
お茶の抽出過程において任意の進捗状況をユーザに知らせるために、通知パターン322は、抽出過程インジケータ368が、徐々に延びる一連の光の列を形成するように、例えば隣接する第1の照明手段を連続してスイッチをオンにすることによって、光を徐々に点灯させる又は光量を上げることができる。抽出過程の開始時には、従って、抽出過程インジケータ368は点灯されていないが、一方で抽出過程の完了時点では、抽出過程インジケータ368は(環状に点灯されるように)完全に点灯することができる。通知パターンは、抽出過程インジケータ368が、単色又は複数の色(第1の照明手段322に設けられている場合)で点灯するように規定することができ、例えば、緑色から開始し赤色で終了するようにマルチカラーの円弧部分を形成できる。
点灯されるその点灯時間長さを表す又は点灯時間に比例する部分を有することにより、抽出過程を示すという基本的な機能に加えて、抽出過程インジケータ368はまた、特定のイベントをユーザに通知するか、又はティーメーカ100の状態に関する情報をユーザに提供するために使用することもできる。
例えば、お茶の抽出過程の開始時に、容器200内の水は、所定の初期抽出温度に加熱される。通知パターンは、第1の照明手段322が、この加熱段階の間に水の温度変化を反映するように定めることができる。従って、第1の照明手段は、例えば、水が低温から高温に変化するときに青から赤にその色を変化させるように制御することができる。あるいはまた又はさらに、第1の照明手段322は、水の温度に依存して所定の周波数での加熱期間の間に点滅するように制御することができる。第1の照明手段は、例えば、水が低温のときには低い周波数で点灯させ、水が高温のときには高い周波数で点滅させることができる。さらに別の代替実施形態によれば、第1の照明手段322によって放射される光の光強度は、水が低温から高温に変化するときに低強度から高強度にその光強度を変化させることができる。
別の実施形態では、抽出過程インジケータ368は、フィルタの配置をユーザに通知するために使用することができる(抽出過程のステップ3)。例えば、抽出過程インジケータ368に広がる光の色を周期的に又は連続的に変化させることによって、ユーザは、お茶フィルタ216が挿入することができるという事実を認識することができる。あるいはまた、抽出過程インジケータ368の第1の照明手段322は、それら照明手段が点滅を開始するように制御することができる。混乱を避けるために、制御部332は、第1の照明手段322を制御して、それによって、点滅周波数が、別の通知に結び付けられた点滅周波数と異なる通知をだすように制御することができる。お茶フィルタ216が配置されると、抽出過程インジケータ368は、通常の方法でお茶の抽出過程の進捗状況を表示し続けることができる。
さらに別の実施形態では、抽出過程インジケータ368は、お茶をカップに注ぐ準備ができたという事実をユーザに通知するために使用することができる。そのような通知は、当然のことながら、抽出過程インジケータ368が完全に光で点灯されているという事実によって提供されるが、しかし、通知パターンはさらに、第1の照明手段322が、例えばそれら第1の照明手段が、徐々に明るくなる又は暗くなるように点滅する、或いは上述した任意の他の照明変化を実行するように制御するように定めることができる。
例えば特定のステップ又は段階に到達したことを、抽出過程における進捗状況をユーザに通知することとは別に、抽出過程インジケータ368はまた、ティーメーカ100の状態に関する情報をユーザに知らせるために使用することができる。制御部332は、例えば、ティーメーカ100を使用するときに発生する特定の状況によって、通知が開始されるように予めプログラムしてもよい。上述したように空焚き状況又は吹きこぼれ状況では、ティーメーカ100、又は少なくとも発熱素子222は、ティーメーカ100への損傷を防ぐために又は安全でない状況の発生を防ぐために、自動的にスイッチをオフに切り替えることができる。その後、ユーザは、例えばスピーカ330によって生成される音声及び/又は抽出過程インジケータ368によって、同様に通知することができる。従って、制御部332は、第1の照明手段を制御して、上記照明の変化形態のいずれかを実行することができる。抽出過程インジケータ368はまた、ティーメーカ100の洗浄又は脱スケールを行う必要があることをユーザに定期的に通知するために使用することができる。
本明細書で使用する専門用語に関して、以下に留意されたい。用語「お茶」又は「ティー」は、典型的に植物の葉から作られた飲み物を説明するために広範な意味で使用されている。従って、用語「お茶」又は「ティー」は、植物カメリアシネンシスから用意された飲み物を指すだけでなく、ハーブ茶、ハーブ浸出液等もその範囲に含むことを意図している。
本発明の例示的な実施形態が、上述されてきたが、添付の図面を部分的に参照して、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではないことを理解されたい。開示された実施形態に対する変形形態は、図面、明細書の開示、及び添付の特許請求の範囲の検討から、特許請求の範囲に記載される発明を実施する当業者によって理解され、達成することができる。本明細書全体を通して「一実施形態」又は「ある実施形態」という語句は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、本明細書全体を通して様々な箇所で「一実施形態において」又は「ある実施形態では」という語句が用いられているが、必ずしも全てが同じ実施形態を指すとは限らない。さらに、1つ以上の実施形態の特定の特徴、構造、又は特徴は、明示的に記載されていない新たな実施形態を形成するために任意の適切な方法で組み合わせることができることに留意されたい。


Claims (10)

  1. ティーメーカであって、当該ティーメーカが:
    水区画と;
    該水区画内に少なくとも一部が挿入可能であるお茶フィルタと;
    前記水区画に含まれる水を加熱するように構成された発熱素子と;
    前記水区画に含まれる水の温度を反映する基準信号を生成するように構成された温度センサと;
    前記水区画内へのお茶フィルタの挿入を検出するように構成されたお茶フィルタ有無検出センサと;
    ユーザ通知手段と;
    前記発熱素子、前記温度センサ、前記お茶フィルタ有無検出センサ、及び前記ユーザ通知手段に動作可能に接続された制御部と;
    を備え、
    該制御部が、
    初期抽出温度によって少なくとも一部が規定される所定の温度/時間プロファイルに従って前記水区画に含まれる水を加熱し、
    前記所定の温度/時間プロファイルに従って、水が前記初期抽出温度に加熱されたか否かを検出し、
    水が前記初期抽出温度に加熱されたこと及びお茶フィルタが挿入されることによって抽出が開始されることを通知手段によってユーザに通知するように構成されており、
    前記制御部がさらに、
    一旦前記お茶フィルタを挿入するようにユーザに通知すると、所定の待機時間が経過するまで、前記待機時間内に前記お茶フィルタ有無存在センサによって前記お茶フィルタの挿入が検出されない限り、前記初期抽出温度の所定の範囲内に水の温度を維持するように構成されており、
    前記制御部は、前記お茶フィルタの挿入が検出されるまで、前記初期抽出温度の所定の範囲内に水の温度を維持するように構成されている、
    ティーメーカ。
  2. 前記制御部は、一旦前記初期抽出温度に到達した水の温度を前記初期抽出温度±5℃に維持するように構成されている、
    請求項1に記載のティーメーカ。
  3. 前記制御部が前記初期抽出温度の所定の範囲内に水の温度を維持するように構成されるような前記待機時間は、60分以下である、より好ましくは30分以下である、
    請求項1又は2に記載のティーメーカ。
  4. 前記制御部は、前記お茶フィルタの挿入が検出される前に前記待機時間が経過したときに、前記ティーメーカの電源を遮断するようにさらに構成されている、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のティーメーカ。
  5. 前記制御部がさらに:
    前記初期抽出温度にまで水を加熱する間に、所定の加熱時間間隔に亘って水の温度の上昇を測定し;
    この温度の上昇を使用して、観測された加熱時間間隔の継続時間と、比熱容量及び前記発熱素子の消費電力に関するデータと、前記水区画に含まれる水の量とを測定し;
    測定された水の量を水の最大限度量を示す基準値と比較し;
    前記測定された水の量が、前記水の最大限度量を示す基準値を超過する場合には、水を加熱することを停止するように構成されている、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載のティーメーカ。
  6. 前記制御部はさらに:
    前記初期抽出温度にまで水を加熱する間に、所定の加熱時間間隔に亘って水の温度の上昇を測定し;
    この温度の上昇を使用して、観測された加熱時間間隔の継続時間と、比熱容量及び前記発熱素子の消費電力に関するデータと、前記水区画に含まれる水の量とを測定し;
    測定された水の量を水の最小限度量を示す基準値と比較し;
    前記測定された水の量が、前記水の最小限度量を示す基準値よりも小さい場合には、水を加熱することを停止するように構成されている、
    請求項1〜5のいずれか一項に記載のティーメーカ。
  7. 前記温度/時間プロファイルは、水が前記初期抽出温度に到達する前に、水を沸騰させる期間を含み、それによって、前記制御部は、前記温度/時間プロファイルを実行する際に、
    水が前記初期抽出温度に加熱されたことをユーザに通知する前に、水の沸点まで水を加熱するように構成されている、
    請求項1〜6のいずれか一項に記載のティーメーカ。
  8. 前記制御部は、前記水区画内への前記お茶フィルタの挿入を検出すると、所定の抽出時間をカウントし、該抽出時間が終了すると、抽出が完了しており且つお茶をカップに注ぐ準備ができていることをユーザに通知するための通知手段を制御するように構成されている、
    請求項1〜7のいずれかに一項に記載のティーメーカ。
  9. 前記お茶フィルタ有無検出センサは、前記お茶フィルタに接続された磁石と、前記水区画内に又は隣接して配置されたリードスイッチとを含んでいる、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載のティーメーカ。
  10. 前記制御部は、前記抽出時間がカウントされる時間の間に、前記水区画内の水を加熱しないように構成されている、
    請求項8又は9に記載のティーメーカ。

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