JP2013540126A - 3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−金属錯体の製造方法 - Google Patents

3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−金属錯体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013540126A
JP2013540126A JP2013532074A JP2013532074A JP2013540126A JP 2013540126 A JP2013540126 A JP 2013540126A JP 2013532074 A JP2013532074 A JP 2013532074A JP 2013532074 A JP2013532074 A JP 2013532074A JP 2013540126 A JP2013540126 A JP 2013540126A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dimethyl
diazabicyclo
formula
dicarboxylate
pyridyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013532074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5897583B2 (ja
Inventor
シド・クリスティアン
カロン・オードリィ
ラートヴィヒ・ミリアム
ラインハルト・ゲルト
Original Assignee
クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド
クラリアント・スペシャルティ・ファイン・ケミカルズ(フランス)
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド, クラリアント・スペシャルティ・ファイン・ケミカルズ(フランス) filed Critical クラリアント・ファイナンス・(ビーブイアイ)・リミテッド
Publication of JP2013540126A publication Critical patent/JP2013540126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5897583B2 publication Critical patent/JP5897583B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F15/00Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
    • C07F15/02Iron compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F13/00Compounds containing elements of Groups 7 or 17 of the Periodic Table
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F13/00Compounds containing elements of Groups 7 or 17 of the Periodic Table
    • C07F13/005Compounds without a metal-carbon linkage
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F15/00Compounds containing elements of Groups 8, 9, 10 or 18 of the Periodic Table
    • C07F15/02Iron compounds
    • C07F15/025Iron compounds without a metal-carbon linkage

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)

Abstract

次式(2)の金属錯体の製造方法であって、次式(1)の一種またはそれ以上の配位子と鉄−またはマンガン塩との反応を、アセトン/水混合物中で、0〜50℃の温度で行い、そしてこのために、アセトン中の式(1)の一種またはそれ以上の配位子の溶液または懸濁液を、反応を行う温度範囲で鉄−またはマンガン塩の金属塩水溶液と接触させることを特徴とする方法が開示される。
[M]Y (2)
式中、
Mは、Mn(II)、Mn(III)、Mn(IV)、Fe(II)、Fe(III)またはFe(IV)の群からの金属であり、
Xは、金属上に一座、二座または三座配位することができる、一荷電、二荷電または三価電アニオンまたは中性分子から選択される配位性化合物であり、
Yは、錯体の電荷の釣り合いを保証する、非配位性対イオンを表し、
Lは、次式(1)の配位子またはそれのプロトン化もしくは脱プロトン化された形態を表し、
Figure 2013540126

a、x、n、m、R、R、R、R及びzは請求項1に記載の意味を有する。

Description

本発明は、3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−配位子を有する鉄−またはマンガン錯体の製造方法に関する。
3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−化合物は、様々な分野に重要な化合物である。中でも、次式(1)
Figure 2013540126
の配位子を含む遷移金属錯体は、色汚れの漂白のために過酸化物と組み合わせて洗濯洗剤及び洗浄剤中に使用することができる非常に効果的な触媒である。これらの例は、WO00/60045(特許文献1)及びEP1678286(特許文献2)中に記載がある。この用途には、高い生成物純度が必要である。というのも、微量の遊離金属イオンが望ましくない副反応に、それ故洗濯物のダメージに寄与する恐れがあるからである。しかし、これらの錯体の幾つかは、空気酸素の存在下にも極めて作用が高く、そして他は通例の過酸化水素類または無機過酸塩類を使用せずとも、油含有汚れの漂白を可能にする。それらの例は、中でもWO03/104234(特許文献3)に記載されている。
それらの酸素との作用機序に基づき、最近になって、この部類の物質に更に別の使用分野が開拓された。例えば、WO2008/003652(特許文献4)には、アルキドベースの塗料及びコーティング料の乾燥のためにこのような遷移金属錯体を触媒として使用することが記載されている。そこでは、これらは、癌を発生させる疑いのあるコバルト含有脂肪酸誘導体に対する環境に優しい代替物として使われている。
式(1)の配位子及びそれの金属錯体は文献に詳細に記述されている。配位子合成は、例えば、Arzneimittelforschung 1965,15(11),1327−1330(非特許文献1)、Eur.J.Org.Chem.(2008)1019−1030(非特許文献2)、またはWO2006/133869(特許文献5)に記載されており、他方、WO00/60045(特許文献6)、WO02/48301(特許文献7)及びInorg.Chimica Acta,337(2002)407−419(非特許文献3)には、錯化反応が記載されている。
既知の錯化反応は、それぞれの式(1)の配位子と金属塩とを、均一系または不均一系溶液中で反応させることによって行われる。この際、大概の場合では、水不含の状態で有機溶剤中で作業される。この場合、配位子と金属塩とは別々に、アセトニトリルまたはメタノールなどの有機溶剤中に溶解し、次いで均一系溶液中で錯体形成を行う。この場合、アルゴンまたは窒素下にかつ水不の条件下で作業される。形成した金属錯体も溶剤混合物中に良好な溶解性を有するために、生成物を結晶形態で単離できるようにするためには、錯体の単離のために更に別の溶剤(大概はエーテル)を使用しなければならない。多くの場合に、錯体は、次いで、更なる精製のために再結晶化する必要がある。この際、収率は平凡なものに過ぎず、40〜70%の間である。
開示された合成方法は、最終生成物の単離のために、二種の異なる有機溶剤及び厳密に水不含の条件(水不含の溶剤、反応のアルゴンまたは窒素ブランケット)を必要とするため、反応の工業規模の実施は問題とコストを引き起こす。
例えばWO2010/069524(特許文献8)に記載のように、所定の条件下では、該錯化反応は水中で不均一系反応としても行うことができる。この場合は、鉄(II)塩の水溶液を、水中の配位子の懸濁液中に加え、この際、或る一定の反応時間後に、配位子(1)の鉄(II)錯体を、噴霧乾燥かまたは濾過及び乾燥のいずれかによって単離する。このプロセスによれば、確かに高い収率が得られるものの、錯体の純度は95%のオーダーでしかない。これは驚嘆には値しない。なぜならば、噴霧乾燥の時に、鉄(II)塩中に常に存在する鉄(III)イオンなどの副生成物や、未転化の配位子は分離できないからである。これは、濾過による単離ついても当てはまる。なぜならば、錯化されていない配位子は水中に不溶性であり、最終生成物中に残るからである。この作業方法の場合でも、伴う鉄(III)塩の残留量を除去することは非常に困難である。というのも、式(I)の配位子の鉄(II)錯体は7重量%の水溶性を示し、過度に何度も洗浄した場合には、単離収率は低下してしまうからである。
WO00/60045 EP1678286 WO03/104234 WO2008/003652 WO2006/133869 WO00/60045 WO02/48301 WO2010/069524 DE60120781
Arzneimittelforschung 1965,15(11),1327−1330 Eur.J.Org.Chem.(2008)1019−1030 Inorg.Chimica Acta,337(2002)407−419
それ故、工業規模で実施可能であり、かつ特に、金属錯体を高い純度で得ることができる、式(1)の配位子を有する金属錯体を製造するための改良された方法を提供するという課題があった。
驚くべきことに、溶剤混合物としてのアセトン/水中で作業する時に、上記の課題が解消されそして以下の式(2)の鉄−及びマンガン錯体が高純度で製造できることがここに見出された。
それ故、本発明の対象は、次式(2)
[M]Y (2)
[式中、
Mは、Mn(II)、Mn(III)、Mn(IV)、Fe(II)、Fe(III)またはFe(IV)の群からの金属であり、
Xは、金属上に一座、二座または三座配位することができる、一荷電、二荷電または三荷電アニオンまたは中性分子から選択される配位性化合物、好ましくはOH、NO 、NO、S2−、R、PO 3−、HO、CO 2−、ROH、Cl、Br、CN、ClO 、RCOOまたはSO 2−(ここでRはHまたはC−Cアルキルであり、そしてRはC−Cアルキルである)であり、
Yは、錯体の電荷の釣り合いを保証する非配位性対イオン、好ましくはRSO 、SO 2−、NO 、Cl、Br、I、ClO 、BF 、PF 、またはRSO (この際、RはHまたはC−Cアルキルである)を表し、
aは、1または2、好ましくは1であり、
xは、1または2、好ましくは1であり、
nは、0〜4の数であり、
mは、0〜8の数であり、そして
Lは、次式(1)
Figure 2013540126
(式中、
Rは、水素、ヒドロキシルまたはC−Cアルキルであり、
は、C−Cアルキル、C−C10アリール、ピリジニル−C−C−アルキルまたは(CHN(C−C−アルキル)であり;
は、C−C20アルキル、C−C10アリールまたはピリジニル−C−C−アルキルであり;
は、C−Cアルキルであり;
zは、C=OまたはC(OH)であり、そして
kは、1〜6の数を意味する)
の配位子またはそれのプロトン化もしくは脱プロトン化された形態を表す]
の一種またはそれ以上の金属錯体の製造方法であって、上記式(1)の一種またはそれ以上の配位子と鉄塩またはマンガン塩、特に塩化鉄(II)との反応を、アセトン/水混合物中で、0〜50℃、好ましくは5〜35℃、特に好ましくは10〜25℃の温度範囲で行い、そしてこのために、アセトン中の上記式(1)の一種またはそれ以上の配位子の溶液または懸濁液、好ましくは溶液を、前記反応を行う温度範囲において、鉄−またはマンガン塩の金属塩水溶液と接触させることを特徴とする、前記方法である。
式(1)の配位子はアセトン中に良好に溶解する。式(2)の金属錯体は、アセトン/水混合物中に難溶性である。金属塩の水溶液をアセトン中の式(1)の配位子の溶液に加えるかまたはその逆の時に、錯化反応が直接起こり、その反応から式(2)の対応する金属錯体が沈殿する。未転化の式(1)の配位子も、場合によっては未転化の金属塩もアセトン/水中に良好に溶解するため、これらは、式(2)の金属錯体の単離の後に、良好にこの金属錯体から分離することができる。それ故、良好な空時収量で、高純度の所望の式(2)の金属錯体が得られる。
本発明の方法に従い製造された式(2)の金属錯体は、好ましくは>99%の純度(HPLCにより測定)を有する。
特に好ましくは、本発明の方法を用いて、式[FeLCl]Cl、[FeL(SO)]、[MnLCl]Cl、[MnL(SO)]、[FeLCl]PF、[FeL(HO)][PFまたは[FeL(HO)][BFの一種またはそれ以上の錯体が製造され、ここで、Lは、特に、
2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)、
2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−(ピリジン−2−イルメチル)−7−メチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3u)、
2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジエチル−ジカルボキシレート、
2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ビス−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py4)、
2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py2)、
2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジエチル−ジカルボキシレート、
2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(N,N’−ジメチルエチルアミン)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート、
及び対応するジヒドロキシケタール、
からなる群から選択される。
ここで中でも好ましい本発明の実施形態の一つでは、本発明の方法を用いることにより、式[FeLCl]Cl、[FeL(SO)]、[MnLCl]Clまたは[MnL(SO)]の一種またはそれ以上の錯体、特に好ましくは式[FeLCl]Clまたは[FeL(SO)]の一種またはそれ以上の錯体、就中好ましくは式[FeLCl]Clの一種またはそれ以上の錯体が製造される。
本発明の方法で使用される式(1)の配位子は、該方法によって錯化され、それ故、製造された式(2)の金属錯体中に再び見つかる。しかし、これは、式(1)の出発配位子中に含まれるケトン−またはカルボニル基z(z=C=O)が、水の存在によって、本発明の方法の間に水和した形態(z=C(OH))に転化されて変性した状態で式(2)の金属錯体中に存在し得る。これは、配位子が、ケトンの形態で本発明の方法に使用されたとしても、式(2)の金属錯体中でジヒドロキシケタールとして存在し得ることを意味する。
該配位子が、しばしば、ジヒドロキシケタール(z=C(OH))として錯化された形態で存在することは、例えばInorg.Chimica Acta,337(2002)407−419(非特許文献3)中にX線構造分析によって示されている。
工業的規模での該配位子の製造は、DE60120781(特許文献9)またはWO2006/133869(特許文献5)中の記載に従い、以下の反応式により行うことができる。
Figure 2013540126
ジカルボン酸ジエステルから出発して、C−C−アルコール、例えばエタノール、プロパノール類またはブタノール類中で、二つのマンニッヒ縮合ステップを水の解裂下に行う。水の分離が終わった後は、冷却し、生成物を濾別しそして洗浄する。製造方法に依存して、配位子は、多かれ少なかれ大きな結晶の形態で生じ得る。次いで、錯化反応のために、これは、溶剤で湿った形態または乾燥された形態で使用することができる。
本発明方法の更に別の好ましい実施形態の一つでは、式(1)の配位子は、2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)、2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py2)及び対応するジヒドロキシケタールからなる群から選択される。
式(2)の金属錯体の配位性化合物Xは、好ましくは、本発明の方法に使用される鉄塩またはマンガン塩に由来するものである。しかし、これらは、特にX=HOの場合には、溶剤に由来するものであることもできる。
特に好ましくは、配位性化合物Xは、Cl及びSO 2−からなる群から選択される。中でも好ましいものはClである。
非配位性対イオンYも、例えばYがXと同じ意味を有する場合には、好ましくは、本発明方法で使用される鉄またはマンガン塩に由来するものであることができる。
特に好ましくは、非配位子性対イオンYは、Cl及びSO 2−からなる群から選択される。中でも好ましいものはClである。
本発明の好ましい実施形態の一つでは、X及びYは同じ意味を有する。
以下、本発明方法で使用される鉄またはマンガン塩を簡略して“金属塩”とも称する。
好ましくは、金属塩としては、金属(II)塩が本発明方法に使用される。中でも好ましい本発明の実施形態の一つでは、金属(II)塩は鉄(II)塩であり、ここで塩化鉄(II)及び硫酸鉄(II)が特に好ましい。更に別の中でも好ましい本発明の実施形態の一つでは、金属(II)塩は、塩化鉄(II)、硫酸鉄(II)、塩化マンガン(II)及び硫酸マンガン(II)からなる群から選択される。金属塩としては、塩化鉄(II)が特に好ましい。
本発明方法の特に好ましい実施形態の一つでは、式[FeLCl]Clの一種またはそれ以上の錯体が製造され、ここで、Lは、2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)または対応するジヒドロキシケタールを意味する。この場合、2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレートまたは対応するジヒドロキシケタールまたはそれらの混合物を塩化鉄(II)と反応させる。
本発明方法の更に別の好ましい実施形態の一つでは、配位子Lはケトンの形態(z=C=O)で該方法に使用される。
本発明方法の更に別の好ましい実施形態の一つでは、式(2)の一種またはそれ以上の金属錯体が製造され、ここで、錯化された配位子Lはジヒドロキシケタール(z=C(OH))の形態で存在する。
本発明の方法は、極一般的に、式(1)の一種またはそれ以上の配位子をアセトン中に溶解または懸濁させ、そして上記の温度において、金属塩水溶液と接触させて反応させることをその骨子とする。有利には、これは反応混合物の攪拌下に行われる。
本発明方法は、好ましくは、式(1)の一種またはそれ以上の配位子をアセトン中に溶解または懸濁し、そして攪拌しながら、鉄またはマンガン塩の金属塩水溶液と混合することによって行われる。
式(1)の配位子は、乾燥された形態でまたは単離された形態で本発明方法に使用することができる。しかし、式(1)の配位子は、それの製造及び反応混合物からの分離の後に、例えばそれの製造及び濾過による分離の後に、場合により及び洗浄を行った後に、乾燥を行わずにまたは乾燥を完全に行わずに、溶剤で湿った形態で本発明方法に使用することもできる。この場合、式(1)の配位子は溶剤と一緒に本発明方法に使用される。この時、対応する溶剤は、それぞれ式(1)の配位子の量を基準にして、好ましくは<30重量%の量で、特に好ましくは<20重量%の量で存在する。この場合に式(1)の配位子と一緒に本発明方法に投入される溶剤は、好ましくは水と有機溶剤との混合物、特に好ましくは水/アルコール混合物である。このアルコールは、好ましくは、C−C−アルコールから選択され、特に好ましくはiso−ブタノールである。
本発明の方法では、アセトン:式(1)の配位子の重量比は好ましくは15.0:1.0〜0.5:1.0、特に好ましくは10.0:1.0〜1.2:1.0である。この際、アセトンの必要量は、アセトンに対する式(1)の配位子の溶解性に合わせて適合され、それ故、式(1)の配位子に依存して変わり得る。
本発明方法では、式(1)の配位子:金属塩のモル比は、好ましくは0.9:1.0〜1.2:1.0である。特に好ましくは、式(1)の配位子1モルあたり、0.99〜1.01モルの金属塩が使用される。
本発明の方法では、金属塩は、好ましくは10〜50重量%の濃度、特に好ましくは20〜40重量%の濃度の水溶液の状態で使用される。
金属塩を、溶解したまたは懸濁した式(1)の一種またはそれ以上の配位子に加える時、若干の実熱量が発生し、そして式(2)の金属錯体が溶剤混合物から析出する。反応を完全にするために、後攪拌することができる。次いで、生成物を濾過または遠心分離によって単離し、そして洗浄することができる。
式(2)の金属錯体の分離は、当業者に周知の方法に従い反応混合物から固形物として行うことができ、及び好ましくは濾過によって行う。好ましくは、式(2)の金属錯体は、反応混合物から分離した後に洗浄する。洗浄のためには、好ましくはアセトン、水またはアセトン/水混合物が使用される。好ましくは、金属錯体は、反応混合物からの分離の後及び好ましくは洗浄の後に、乾燥する。
好ましくは、本発明の方法は、5〜35℃の温度、特に好ましくは10〜25℃の温度で行われる。これらの温度において特に、非常に良好な濾過特性を持ち及びフィルターケーキ中の残留湿分が低い式(2)の結晶性金属錯体が高い収率で得られる。式(2)の金属錯体の乾燥後に、自由流動性の粉末が得られ、それの粉砕は無しで済ませることができる。
本発明の方法は、保護ガス雰囲気、例えば窒素雰囲気下で行うことができる。
好ましくは、本発明の方法は、周囲圧下で行われる。
本発明の更に別の好ましい実施形態の一つでは、X及びYは異なる意味を有する。この場合には、例えば、先ず、X及びYが同一の意味を有する、特に好ましくはクロライドを意味する式(2)の金属錯体を製造し、次いで非配位性対イオンYを交換することができる。この方法では、Yの交換のためには、新しい非配位性対イオンYを含むアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩を使用することが好ましい。例えば、YがPF (ヘキサフルオロホスフェート)の式(2)の金属錯体は、先ずX=Y=Clの金属錯体を製造し、次いで非配位性対イオンClをKPFを使用して新しい非配位性対イオンPF に交換することによって、得ることができる。このような交換反応は当業者には一般的に知られている。
従来技術の方法と比較して、本発明の方法では、良好な空時収量、短い濾過及び乾燥時間及び高い生成物純度が達成される。
以下の例は、本発明をより詳細に説明するものであるが、本発明はこれらの例に限定されない。
配位子2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)の製造
11.2kgのアセトンジカルボン酸ジメチルエステル(97重量%濃度;64モル)を、15kgのiso−ブタノール中に溶解する。この溶液を10℃に冷却し、次いで10kgのiso−ブタノール中の13.4kgのピリジン−2−アルデヒド(99重量%濃度、125モル)、次いで4.8kgのメチルアミン(水中40重量%、62モル)を、一定の冷却下に温度が維持されるように滴下する。次いで、反応混合物を40〜45℃に加温し、そして真空下に40〜45℃の内部温度で、iso−ブタノール及び水からなる共沸混合物(17リットル)を留去する。その間に、15リットルのiso−ブタノールを連続的に計量添加する。室温に冷却した後、8.4kgのアミノメチルピリジン(78モル)を計量添加し、そして計量添加漏斗を7.0kgのiso−ブタノールで後洗浄する。次いで、13.5kgのフォルムアルデヒド溶液(水中37重量%、166.5モル)を15〜30分間内に添加する。添加終了後、この混合物を55〜60℃に加温し、そして1.5時間、後攪拌する。次いで、最大60℃の内部温度で、iso−ブタノール及び水からなる55kgの共沸混合物を留去し、その間に36kgのiso−ブタノールを連続的に添加する。窒素で換気しそして室温に冷却する。生じた沈殿物を濾別し、そしてiso−ブタノールで洗浄する。配位子は、湿ったフィルターケーキの形態で錯化反応に使用できるが、真空下に50℃で乾燥してもよい。この際、23.3kg(72.1%)の2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレートが無色の結晶性粉末の形態で得られる。
例1
鉄(1+),クロロ[ジメチル9,9−ジヒドロキシ−3−メチル−2,4−ジ(2−ピリジニル−ΚN)−7−[(2−ピリジニル−ΚN)メチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボキシレート−ΚN3,ΚN7]−,クロライド(1:1)
186.8kg(362.7モル)の2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレートを、1100kgのアセトン中に10〜14℃で窒素雰囲気下に溶解した。次いで、水中30重量%濃度のFeCl溶液(154kg;364モル)を1時間内に加え、そして4時間、18〜22℃で後攪拌した。微結晶性の黄色の沈殿物を15分間内で濾別し、そして冷たいアセトンで二回洗浄した。この生成物を30℃で真空下に乾燥した。232.5kgの鉄(1+),クロロ[ジメチル9,9−ジヒドロキシ−3−メチル−2,4−ジ(2−ピリジニル−ΚN)−7−[(2−ピリジニル−ΚN)メチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボキシレート−ΚN3,ΚN7]−,クロライド(1:1)が黄色の粉末として得られる。有効成分含有率99.9%(HPLC);収率:94%。
比較例1(WO2010/069524(特許文献8)による例)
反応容器中に、220.0kg(12.2モル)の水及び145.1kg(280モル)の2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)を注ぎ込み、そして攪拌して均一な懸濁液を調製した。次いで、119.5kg(283モル)の塩化鉄(II)水溶液(30.2重量%濃度)を120分間内に加える。その間、反応混合物を20〜25℃に維持する。反応を完全にするために、25時間、後攪拌し、次いで濾別する。濾過性が悪いために、160分間の濾過時間の後に、44重量%の残留湿分を有するフィルターケーキが得られ、これを、次いで、<1重量%の残留湿分を達成するために、加熱棚中50℃で125分間内で乾燥する。このようにして、鉄(1+),クロロ[ジメチル9,9−ジヒドロキシ−3−メチル−2,4−ジ(2−ピリジニル−ΚN)−7−[(2−ピリジニル−ΚN)メチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボキシレート−ΚN3,ΚN7]−,クロライド(1:1)が黄褐色の固まり付いた(verbackenen)固形物として得られたが、これは更に加工する前に粉砕しなければならない。
収率(不純物無視):96.7%;純度:95.4%(HPLC);収率92.2%。
例2
3,7−ジメチル−9−オキソ−2,4−ジ−2−ピリジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボン酸メチルエステルの塩化マンガン(II)錯体
配位子の3,7−ジメチル−9−オキソ−2,4−ジ−2−ピリジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボン酸メチルエステルをArzneimittelforschung 1965,15(11),1327−1330(非特許文献1)に従い製造した。
5kg(11.4モル)の3,7−ジメチル−9−オキソ−2,4−ジ−2−ピリジル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボン酸メチルエステルを、室温(20℃)で60kgのアセトン中に溶解した。5.26kgの水中に溶解した2.26kg(11.4モル)の塩化マンガン(II)四水和物を、攪拌しながら、30分間内で滴下した。ベージュ色の懸濁液が直ぐに生じ、これを30分間、後攪拌した。次いで固形物を濾別し、アセトンで洗浄しそして30℃及び減圧下に乾燥した。収量:M=Mn、X=Y=Cl、R=H、R=R=R=CHの式(2)の錯体のベージュ白色の微結晶性粉末6.21kg(93.5%)。純度>99%(HPLC)。
例3
配位子の含湿フィルターケーキから製造した鉄(1+),クロロ[ジメチル9,9−ジヒドロキシ−3−メチル−2,4−ジ(2−ピリジニル−ΚN)−7−[(2−ピリジニル−ΚN)メチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボキシレート−ΚN3,ΚN7]−,クロライド(1:1)
例1に従って行うが、但し、配位子の2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレートは乾燥しないで、含湿フィルターケーキ(85.6重量%の配位子、11.5重量%のHO、2.9重量%のiso−ブタノール)の形で錯化に使用した。収率:黄色の粉末としての鉄(1+),クロロ[ジメチル9,9−ジヒドロキシ−3−メチル−2,4−ジ(2−ピリジニル−ΚN)−7−[(2−ピリジニル−ΚN)メチル]−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−1,5−ジカルボキシレート−ΚN3,ΚN7]−,クロライド(1:1)92.2%。有効成分含有率:99.7%(HPLC)。

Claims (15)

  1. 次式(2)の一種またはそれ以上の金属錯体の製造方法であって、次式(1)の一種またはそれ以上の配位子と鉄−またはマンガン塩との反応を、アセトン/水混合物中で、0〜50℃の温度範囲で行い、そしてこのために、アセトン中の式(1)の一種またはそれ以上の配位子の溶液または懸濁液を、鉄−またはマンガン塩の金属塩水溶液と、上記反応を行う温度範囲において接触させることを特徴とする、上記方法。
    [M]Y (2)
    式中、
    Mは、Mn(II)、Mn(III)、Mn(IV)、Fe(II)、Fe(III)またはFe(IV)の群からの金属であり、
    Xは、金属上に一座、二座または三座配位することができる、一荷電、二荷電または三荷電アニオンまたは中性分子から選択される配位性化合物であり、
    Yは、錯体の電荷の釣り合いを保証する、非配位性対イオンを表し、
    aは、1または2であり、
    xは、1または2であり、
    nは、0〜4の数であり、
    mは、0〜8の数であり、そして
    Lは、次式(1)の配位子、またはそれのプロトン化もしくは脱プロトン化された形態を表し、
    Figure 2013540126
    ここで、
    Rは、水素、ヒドロキシルまたはC−Cアルキルであり;
    は、C−Cアルキル、C−C10アリール、ピリジニル−C−C−アルキルまたは(CHN(C−C−アルキル)であり;
    は、C−C20アルキル、C−C10アリールまたはピリジニル−C−C−アルキルであり;
    は、C−Cアルキルであり;
    zは、C=OまたはC(OH)であり、そして
    kは、1〜6の数を意味する。
  2. Xが、OH、NO 、NO、S2−、R、PO 3−、HO、CO 2−、ROH、Cl、Br、CN、ClO 、RCOO及びSO 2−(RはHまたはC−Cアルキルであり、そしてRはC−C−アルキルである)からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. Yが、RSO 、SO 2−、NO 、Cl、Br、I、ClO 、BF 、PF 及びRSO (RはHまたはC−Cアルキルである)からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
  4. 5〜35℃の温度範囲で行われることを特徴とする、請求項1〜3の一つまたはそれ以上に記載の方法。
  5. 式[FeLCl]Cl、[FeL(SO)]、[MnLCl]Cl、[MnL(SO)]、[FeLCl]PF、[FeL(HO)][PFまたは[FeL(HO)][BFの一種またはそれ以上の錯体が製造され、ここでLは、
    2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)、
    2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−(ピリジン−2−イルメチル)−7−メチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3u)、
    2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジエチル−ジカルボキシレート、
    2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ビス−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py4)、
    2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py2)、
    2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジエチル−ジカルボキシレート、
    2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(N,N’−ジメチルエチルアミン)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート、
    及び対応するジヒドロキシケタール、
    からなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜4の一つまたはそれ以上に記載の方法。
  6. 式(1)の配位子が、2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)、2,4−ジ−(2−ピリジル)−3,7−ジメチル−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py2)及び対応するジヒドロキシケタールからなる群から選択されることを特徴とする、請求項1〜5の一つまたはそれ以上に記載の方法。
  7. Xが、Cl及びSO 2−からなる群から選択され、好ましくはClであることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  8. Yが、Cl及びSO 2−からなる群から選択され、好ましくはClであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  9. 使用される鉄−またはマンガン塩が金属(II)塩であることを特徴とする、請求項1〜8の一つまたはそれ以上に記載の方法。
  10. 金属(II)塩が、塩化鉄(II)、硫酸鉄(II)、塩化マンガン(II)及び硫酸マンガン(II)からなる群から選択されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 金属(II)塩が塩化鉄(II)であることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
  12. 式[FeLCl]Clの一種またはそれ以上の錯体が製造され、ここでLは、2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレート(N2Py3o)または対応するジヒドロキシケタールを意味し、そして2,4−ジ−(2−ピリジル)−3−メチル−7−(ピリジン−2−イルメチル)−3,7−ジアザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン−1,5−ジメチル−ジカルボキシレートまたは対応するジヒドロキシケタールまたはこれらの混合物を塩化鉄(II)と反応させることを特徴とする、請求項1〜11の一つまたはそれ以上に記載の方法。
  13. アセトン:式(1)の配位子の重量比が15.0:1.0〜0.5:1.0であることを特徴とする、請求項1〜12の一つまたはそれ以上に記載の方法。
  14. 式(1)の配位子:金属塩のモル比が0.9:1.0〜1.2:1.0であることを特徴とする、請求項1〜13の一つまたはそれ以上に記載の方法。
  15. 10〜50重量%の濃度の水溶液として金属塩が使用されることを特徴とする、請求項1〜14の一つまたはそれ以上に記載の方法。
JP2013532074A 2010-10-11 2011-10-06 3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−金属錯体の製造方法 Active JP5897583B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10290547 2010-10-11
EP10290547.8 2010-10-11
PCT/EP2011/004982 WO2012048815A1 (de) 2010-10-11 2011-10-06 Verfahren zur herstellung von 3,7-diaza-bicyclo[3.3.1]nonan-metallkomplexen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013540126A true JP2013540126A (ja) 2013-10-31
JP5897583B2 JP5897583B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=43449422

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013532074A Active JP5897583B2 (ja) 2010-10-11 2011-10-06 3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−金属錯体の製造方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US8846921B2 (ja)
EP (1) EP2627658B1 (ja)
JP (1) JP5897583B2 (ja)
KR (1) KR101895559B1 (ja)
CN (1) CN103313998A (ja)
ES (1) ES2523280T3 (ja)
WO (1) WO2012048815A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023281046A1 (en) 2021-07-09 2023-01-12 Umicore Novel bispidone ligands and transition metal complexes thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104378A1 (en) * 2002-06-06 2003-12-18 Unilever N.V. Ligand and complex for catalytically bleaching a substrate
WO2010069524A1 (de) * 2008-12-19 2010-06-24 Clariant International Ltd Verfahren zur herstellung von 3,7-diaza-bicyclo[3.3.1]nonan-metall-komplexen

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU4061900A (en) 1999-04-01 2000-10-23 Procter & Gamble Company, The Transition metal bleaching agents
CN1387560A (zh) * 1999-09-01 2002-12-25 荷兰联合利华有限公司 用于漂白载污体的组合物和方法
GB0030673D0 (en) 2000-12-15 2001-01-31 Unilever Plc Ligand and complex for catalytically bleaching a substrate
EP1523482A1 (en) 2002-06-06 2005-04-20 Unilever N.V. Ligand and complex for catalytically bleaching a substrate
GB0325430D0 (en) 2003-10-31 2003-12-03 Unilever Plc Ligand and complex for catalytically bleaching a substrate
DE102004062568B3 (de) * 2004-12-24 2006-02-23 Forschungszentrum Rossendorf E.V. Radioaktive Metallkomplexe von Chelatbildnern und deren Verwendung für die nuklearmedizinische Diagnostik und Therapie sowie Verfahren zur Herstellung radioaktiver Metallkomplexe
DE102005027619A1 (de) 2005-06-15 2006-12-28 Clariant Produkte (Deutschland) Gmbh Verfahren zur Herstellung von 3,7-Diaza-bicyclo[3.3.1]nonan-Verbindungen
ES2349082T3 (es) 2006-07-07 2010-12-27 Unilever Plc Endurecimiento de un líquido.

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003104378A1 (en) * 2002-06-06 2003-12-18 Unilever N.V. Ligand and complex for catalytically bleaching a substrate
WO2010069524A1 (de) * 2008-12-19 2010-06-24 Clariant International Ltd Verfahren zur herstellung von 3,7-diaza-bicyclo[3.3.1]nonan-metall-komplexen

Non-Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5014000362; BOERZEL H.: 'IRON COORDINATION CHEMISTRY WITH TETRA-, PENTA- AND HEXADENTATE BISPIDINE-TYPE LIGANDS' INORGANICA CHIMICA ACTA V337, 20020101, P407-419, ELSEVIER BV *
JPN6015025753; Comba, Peter; Kanellakopulos, Basil; Katsichtis, Charis; Lienke, Achim; Pritzkow, Hans; Rominger, Fr: 'Synthesis and characterization of manganese(II) compounds with tetradentate ligands based on the bis' Journal of the Chemical Society, Dalton Transactio *
JPN6015025754; Atanasov, Mihail; Busche, Christoph; Comba, Peter; El Hallak, Fadi; Martin, Bodo; Rajaraman, Gopalan: 'Trinuclear {M1}CN{M2}2 Complexes (M1 = CrIII, FeIII, CoIII; M2 = CuII, NiII, MnII). Are Single Molec' Inorganic Chemistry Volume 47, Issue 18, 2008, 8112-8125 *
JPN6015025755; Bautz, Jochen; Comba, Peter; Que, Lawrence, Jr.: 'Spin-Crossover in an Iron(III)-Bispidine-Alkylperoxide System' Inorganic Chemistry Volume 45, Issue 18, 2006, 7077-7082 *
JPN6015025756; Comba, Peter; Wunderlich, Steffen: 'Iron-Catalyzed Halogenation of Alkanes: Modeling of Nonheme Halogenases by Experiment and DFT Calcul' Chemistry - A European Journal Volume 16, Issue 24, 2010, 7293-7299 *
JPN6015025757; Comba, Peter; Wadepohl, Hubert; Wiesner, Sebastian: 'Optimization of the Efficiency of Oxidation Catalysts Based on Iron Bispidine Complexes' European Journal of Inorganic Chemistry Issue 16, 2011, 2610-2615 *

Also Published As

Publication number Publication date
CN103313998A (zh) 2013-09-18
EP2627658B1 (de) 2014-08-13
ES2523280T3 (es) 2014-11-24
US20140114073A1 (en) 2014-04-24
WO2012048815A1 (de) 2012-04-19
KR101895559B1 (ko) 2018-09-07
JP5897583B2 (ja) 2016-03-30
KR20140007337A (ko) 2014-01-17
US8846921B2 (en) 2014-09-30
EP2627658A1 (de) 2013-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5648815B2 (ja) 3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−金属錯体の製造方法
Avdeeva et al. Coordination chemistry of iron triad metals with organic N-donor ligands and boron cluster anions [B 10 H 10] 2−,[B 12 H 12] 2−, and [B 10 Cl 10] 2−: Complexation and accompanying processes
JP5746634B2 (ja) 3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン金属錯体の製造方法
Tan et al. Syntheses and structures of copper complexes of 3-(6-(1 H-pyrazol-1-yl) pyridin-2-yl) pyrazol-1-ide and their excellent performance in the syntheses of nitriles and aldehydes
Cui et al. Synthesis and properties of five unexpected copper complexes with ring-cleavage of 3, 6-di-2-pyridyl-1, 2, 4, 5–tetrazine by one pot in situ hydrothermal reaction
Shakdofa et al. Synthesis, characterization and bioactivity¬¬¬¬ Zn2+, Cu2+, Ni2+, Co2+, Mn2+, Fe3+, Ru3+, VO2+ and UO22+ complexes of 2-hydroxy-5-((4-nitrophenyl) diazenyl) benzylidene)-2-(p-tolyl-amino) acetohydrazide
Maurya et al. Study of temperature dependent three component dynamic covalent assembly via Hantzsch reaction catalyzed by dioxido-and oxidoperoxidomolybdenum (VI) complexes under solvent free conditions
JP5688413B2 (ja) トリアザシクロノナンの橋かけマンガン錯体の製造方法
JP5897583B2 (ja) 3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−金属錯体の製造方法
Matesanz et al. A Novel Sulfur‐bridged Dimeric Zinc (II) Complex with 2, 6‐Diacetylpyridine Bis (thiosemicarbazone)
Yang et al. Syntheses, structures, and photoluminescence of 1-D lanthanide coordination polymers
US10144005B2 (en) Catalysts
Ghosh et al. Exchange of pyridine and bipyridine ligands in trimethylplatinum (iv) iodide complexes: substituent and solvent effects
JP5651888B2 (ja) 3,7−ジアザ−ビシクロ[3.3.1]ノナン−金属錯体溶液の製造方法
Jozwiuk et al. Copper (II) complexes of symmetric and asymmetric bis (imine) ligands: Tuning the Cu (I)/Cu (II) redox couple
Ohashi et al. Selective formation and characterization of oxorhenium (V) complexes with 2-methylquinolin-8-ylamido (Hamq). Interconversion between [ReOX2 (Hamq)(PPh3)] and [ReOX2 (Hamq)(OPPh3)](X= Cl, Br)
Zhang et al. Seven new complexes based on various coordination modes of bifunctional ligand: Luminescent sensing and magnetic properties
Shcherbakov et al. Specificity of complex formation of benzoin (phthalazin-1-yl) hydrazone with copper (II) and nickel (II): Physicochemical study and quantum-chemical simulation
Singh et al. Hydroxy-carboxylates of manganese, zinc and cadmium
Basato et al. Metal (II) complexes of the carbonylnitronate ligands O2NCHC (O) R−(R= Ph, OMe or OEt) and X-ray structure of (DMANH)[Ni (O2NCHC (O) Ph) 3](DMAN= 1, 8-bis (dimethylamino) naphthalene)
Rotaru et al. journal homepage: www. elsevier. com/locate/poly
Al-Najjar et al. Some Metal Complexes of a New Carboxylate Derivative of L-Ascorbic Acid

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140813

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141006

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20141010

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150604

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150701

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150917

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5897583

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250