JP2013536332A5 - キー・センサを備えるロック用ロータ，並びにそのロータを有するロック及び車両操舵ロック装置 - Google Patents

Description

最後に、本発明によれば、本発明によるロータ、又は本発明によるロックを備える、車両用盗難防止装置も提供される。

図示のロック２は、自動車ステアリングコラム盗難防止装置に設けられている。このロック２は、回転バレルを有している。ロック２は、ステアリングコラムに固定されたステータ６と、このステータ６の中心軸８を中心として回動するようになっているロータ４とを備えている。

ロータ４の中心には、中心軸線８を有する、ハウジング１０が設けられている。この実施例におけるハウジング１０は、４個の主要面を有し、各面は、平らで、図１に示すように、中心軸８と直交する断面は四角形である。

ロック２の詳細は図示していないが、キーが挿入されていない時には、ステータ６に対するロータ４の回転を阻止する手段を備えている。この手段は、例えば、中心軸線８と直交する方向に、ロータ４の本体に対し、滑動するように取り付けた薄片よりなり、キー１２が挿入されていない時に、ステータ６と係合し、ロータ４が回転するのを防止している。アンロック位置において、キー１２をハウジング１０に挿入すると、薄片がキー１２のキャビティ１４を押圧し、ステータ６に対しロータ４を回転させるようになっている。この回転により、例えば、車両が起動させられるようになっている。

さらにロック２は、アンロック位置において、ハウジング１０にキー１２が挿入されるのを検知するセンサ１６を備えている。このセンサ１６は、中心軸線８と平行な回転軸１８を中心として、ロータ４のボディに、一端が回転可能に取り付けられており、センサ１６は、これらの軸に対して、直交する面内で動くようになっている。この実施例では、センサ１６は、円弧状であり、円弧の中心とハウジング１０は、センサ１６の同じ側に配置されている。

またこのロック２は、ステータ６に対して、可動なスイッチ２４を備えている。この実施例においては、スイッチ２４は、中心軸線８に対して、直交する面に設けられている。即ち、スイッチ２４は、中心軸線８及び回転軸１８と直交する方向２５に滑動するように取り付けられているが、図１に示すように、キー１２とハウジング１０の各面と直交する方向には設けられていない。スイッチ２４は、静止位置にあるとき、作動位置にあるときより、中心軸線８に近い位置にあり、バネ（図示せず）により、静止位置に戻るようになっている。

このロック２は、次のように作動する。
図２と図３に示すように、キー１２を挿入する前、ロック２は静止位置にある。センサ１６が、キー１２の通路に沿って、ハウジング１０内に配置されており、スイッチ２４は、静止位置にある。ステアリングコラムの動きをロックする手段は、作動状態にあり、この動きを抑えている。更に、薄片により、ロータ４のステータ６に対する回動が停止されている。自動車は作動しない状態にある。

本発明は、ハウジング１０に対し、センサ１６とスイッチ２４を位置決めする最大限の自由度を有している。特に、ハウジング１０とキー１２の面の１つと直交する方向に、スイッチを作動させなくてもよい。従って、図１のように、スイッチ２４が、ハウジングとキーの稜角部に対して、直交する方向を向いている時でさえ、ロック２は適切に作動する。

センサ１６は、ロータ４に対し、バイヨネット式に差し込んで取り付けられている。このような取り付けは、センサ１６の端部において、回転軸１８は定められ、ロータ４に設けた凹部と係合する１個若しくは２個の指部３０によりなされる。図５のように、開口位置で、指部３０は、センサ１６とともに、キャビティに取り付けられ、次に、センサ１６は静止位置になるように、折り畳まれる。

２ ロック
４ ロータ
６ ステータ
８ 中心軸線
１０ ハウジング
１２ キー
１４ キャビティ
１６ センサ
１８ 回転軸
２０ 内側斜面
２２ 末端
２４ スイッチ
２５ 直交する方向
２６ 外側斜面
２７ 矢印
２８ 基端
２９ 矢印
３０ 指部

Claims (10)

1. ハウジング（１０）と、前記ハウジング（１０）内におけるキー（１２）の存在を検知するセンサ（１６）とを備え、前記キー（１２）を前記ハウジング（１０）に挿入する方向と平行な回転軸（１８）の回りに、前記センサ（１６）を、前記ハウジング（１０）に対して、動きうるようにして取り付けたことを特徴とする、ロック（２）用ロータ（４）。
2. 前記センサ（１６）の回転軸（１８）は、前記ハウジング（１０）から離れて位置している、請求項１に記載のロータ。
3. 前記センサ（１６）は、前記ハウジング（１０）に対向して延びる斜面（２０）を有している、請求項１又は２に記載のロータ。
4. 請求項１〜３のいずれか１項に記載のロータ（４）を備えているロック（２）。
5. 前記センサ（１６）により動かされるようになっているスイッチ（２４）を備えている、請求項４に記載のロック。
6. 前記スイッチ（２４）が、前記キー（１２）の挿入方向と直交する面に、可動として設けられている、請求項４又は５に記載のロック。
7. 前記ハウジング（１０）の各面と直交しない方向に、前記スイッチ（２４）が滑動するようになっている、請求項４〜６のいずれか１項に記載のロック。
8. 前記スイッチ（２４）が、前記センサ（１６）における外側斜面（２６）を押圧するようになっている、請求項４〜７のいずれか１項に記載のロック。
9. 車両用盗難防止ロックとなっている、請求項４〜８のいずれか１項に記載のロック。
10. 請求項１〜３のいずれか１項に記載のロータ（４）、又は請求項４〜９のいずれか１項に記載のロック（２）を備えることを特徴とする、車両操舵ロック装置。