JP2013535142A - 無線ネットワークにおいて加入者ｉｄデータをプロビジョニングするための装置及び方法 - Google Patents

Abstract

１以上のネットワークにおける動作のために無線デバイスをプロビジョニングする装置及び方法。一実施形態では、プロビジョニングサービスは、無線ユーザデバイス内のセキュアエレメントに対してアクセスクライアント（例えば、加入者ＩＤモジュール）データを提供することができる。デバイスには、プロビジョニングＳＩＭプロファイルがプリロードされていてもよい。デバイスは、プロビジョニングプロファイルを使用して、キャリアにローミングし、プロビジョニングサービスと通信することができる。プロビジョニングサービスは、ユーザに対して、利用可能な無線キャリア（例えば、ユーザの現在の地理的位置にサービス提供しているキャリア）のリストを提示することができる。ユーザによる選択に応えて、プロビジョニングサービスは、選択されたキャリアに関連付けられたＳＩＭプロファイルをセキュアエレメントにロードすることができる。ロードされたＳＩＭプロファイルは、選択されたキャリアから無線サービスを得るために使用可能である。ユーザは、複数のＳＩＭプロファイルを追加することができ、及び／又は、ＳＩＭプロファイルを削除することができる。

Description

［優先権及び関連出願］
本願は、同一人が所有し同時に係属している、２０１０年１１月２２日に出願され「無線ネットワークにおいて加入者ＩＤデータをプロビジョニングするための装置及び方法」というタイトルの米国特許出願第１２／９５２，０８９号の優先権を主張する。米国特許出願第１２／９５２，０８９号は、２０１０年６月１４日に出願され同じタイトルを持つ米国仮特許出願第６１／３５４，６５３号の優先権を主張する。本願は、同一人が所有し同時に係属している、２０１０年１１月２２日に出願され「無線ネットワーク認証装置及び方法」というタイトルの米国特許出願第１２／９５２，０８２号に関連する。前述の各出願は、参照によりその全体が本願に組み込まれる。

本願は、同一人が所有し同時に係属している、２０１０年６月１４日に出願され「無線ネットワークにおいて加入者ＩＤデータをプロビジョニングする方法」というタイトルの米国仮特許出願第６１／３５４，６５３号と、２０１０年７月２１に出願され「仮想加入者ＩＤモジュール配信システム」というタイトルの米国仮特許出願第６１／３６６，５０５号と、２０１０年１０月２８日に出願され「アクセス制御クライアント・アシステッドローミング」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８５８号と、２０１０年１０月２８日に出願され「複数のアクセス制御エンティティのための管理システム」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８６１号と、２０１０年１０月２８日に出願され「無線ネットワークを介して電子識別コンポーネントを配信するための方法及び装置」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８６２号と、２０１０年１０月２８日に出願され「アクセス制御クライアント格納及び実行のための方法及び装置」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８６６号と、２０１０年１０月２９日に出願され「アクセスデータプロビジョニングサービス」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０８，５０４号と、２０１０年１１月３日に出願され「不具合デバイスからのアクセスデータリカバリのための方法及び装置」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０９，８９１号と、２０１０年１１月４日に出願され「物理セキュリティデバイスの偽物、及び方法」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４１０，２９８号と、２０１０年１１月１２日に出願され「マルチソフトウェアエミュレーションに跨るデバイス履歴の記録のための装置及び方法」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４１３，３１７号と、にも関係し、前述の各出願は、参照によりその全体が本願に組み込まれる。
本特許文書の開示の一部には、著作権保護の対象となるマテリアルが含まれる。特許商標庁の特許ファイル及び記録に現れるものなので、著作権者は、特許文書又は特許開示の何人によるＦＡＸ再生に対しても異議を唱えないが、それ以外の場合には何であっても全ての著作権を留保する。

［技術分野］
本発明は、概して、通信システムの分野に関し、より具体的には、１つの例示的な態様において、ユーザデバイスがユーザ制御クライアントを用いて無線ネットワーク（例えば、セルラネットワーク、ＷＬＡＮ、ＷＭＡＮなど）から認証を受けることを可能にする無線システムに関する。

無線システムは、セルラ電話及びコンピュータのようなユーザ装置に対して音声サービス及びデータサービスを提供するために使用される。

従来、ユーザ装置は、加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）カードを備えている。ＳＩＭカードは、セルラネットワークに対してユーザ装置を認証する際に使用可能な秘密鍵情報のようなセキュリティ情報を含んでいる。

従来のＳＩＭカードを使用することが常に望ましいとは限らない。例えば、従来のＳＩＭカードは、ホストデバイス（例えば無線電話）を一層大きくしたり複雑したりし得る。これらはまた、製造業者又はサービスプロバイダによるＳＩＭカードの在庫管理及び配布の必要性を生じさせもする。

従来のＳＩＭカードシステムはまた、無線サービスを購入することを困難にする場合もある。例えば、ユーザが旅行中に外国で無線キャリアとの関係を確立することが困難な場合がある。

ＳＩＭカードは、典型的には、１つのユーザアカウントに関連付けられる。ユーザアカウントデータは、ＳＩＭカード内に事前にロードされ、ＳＩＭカード上に恒久的に格納される。ユーザが既存のアカウントから新たなアカウントへとサービスを変更することを望む場合、ユーザは、既存のアカウントに関連付けられた既存のＳＩＭカードを、新たなアカウントに関連付けられた新たなＳＩＭカードで置き換える必要がある（例えば、ＳＩＭカードスロットから既存のＳＩＭカードを物理的に除去して新たなＳＩＭカードを物理的に挿入することによって）。

ＳＩＭカードを交換する不便さを緩和する努力において、２つのアカウントがプリロードされたＳＩＭカードが開発されてきた。ユーザは、ＳＩＭカードを物理的に取り外さずに２つのアカウントを切り替えることができる。しかしながら、ＳＩＭカード上の２つのアカウントのうちの１つではない新たなアカウントに切り替えることをユーザが望む場合、このタイプのＳＩＭカードのユーザは、新たなカードを挿入する必要があるであろう。ＳＩＭカードスロットのペアを含んだユーザデバイスも開発されてきている。そのようなユーザデバイスによれば、ユーザは複数のアカウント間での切り替えを行うことが可能であるが、サイズが大きくなり、ユーザが新たなアカウント毎に新たなＳＩＭカードを取得することを必要とする。

それゆえ、無線サービスを取得して管理する能力をユーザに与える、改良された方法を提供可能であることが望ましいであろう。

本発明は、とりわけ無線ネットワーク認証のための装置及び方法を提供することにより、前述のニーズに取り組むものである。

本発明の一態様では、所望のキャリアから無線サービスを受けるためにプロビジョニングサービスからアクセスクライアントデータをダウンロード可能な無線電子デバイスが開示される。このデータは、実施形態によっては加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データ、仮想ＳＩＭカードデータ、又はＳＩＭプロファイルと呼ばれる場合もあるが、所望の無線キャリアから無線サービスを取得する際に使用可能である。例えば、ユーザが外国に旅行していてローカル（その地域）のキャリアのアカウントを作成することを望む場合、ユーザは、そのキャリアのための加入者ＩＤデータを無線で取得することができる。

本発明の第２の態様では、ユーザデバイスにはプロビジョニングＳＩＭプロファイルが事前ロードされ得る。新しいプロビジョニングセッションの間に、デバイスはローカルキャリアにローミングすることができる。ローカルキャリアは、プロビジョニングＳＩＭプロファイルに関連付けられたプロビジョニングキャリアにコンタクトすることができる。プロビジョニングキャリアがユーザデバイスを認識した場合（例えば、ユーザデバイスのＳＩＭプロファイルがプロビジョニングキャリアに登録されている場合）、ユーザデバイスは、プロビジョニングサービスと通信することを許可され得る。このプロセスのより一般的なバージョンは、たとえ１つだけのプロビジョニングキャリア（及びそれに関連付けられたローミング契約）だけでは全ての関心のあるローカルキャリアをカバーするのに不十分な場合であってもユーザデバイスがプロビジョニングサービスと通信することを可能にするものであるが、これは、複数のプロビジョニングＳＩＭプロファイル及び複数のプロビジョニングキャリアを許可し、ローミング又はネットワーク選択又はネットワーク登録における試みに先立ってユーザのデバイスが行う利用可能ネットワークの通常の受動的スキャンからどの１つを使用するかを決定する選択肢を与えることによって、行われる。更に別の一般化は、Ｗｉ−Ｆｉを介して、又は、インターネット可能なコンピュータへの有線接続や他の非セルラ通信リンクを介して、ユーザデバイスがプロビジョニングサービスと通信することを可能にする。

加えて、プロビジョニングサービスは、利用可能なキャリアのリスト（例えば、好ましい非ローミングキャリアのリスト、又は、ユーザが既にアカウントを持っているキャリアのリストなど）をユーザに提示してもよい。ユーザは、キャリアのリストから、所望のキャリアを（そして、ユーザがキャリアの既存のアカウントをまだ持っていない場合には、対応する料金プランを）選択することができる。プロビジョニングキャリアを介したデータリンクを維持している間に、選択されたキャリアのためのＳＩＭデータは、デバイス中のセキュアエレメントにロードされ得る。これにより、選択されたキャリアに関連付けられた新しいＳＩＭプロファイルが作成され、ユーザが選択されたキャリアの無線サービスを使用できるようになる。利用可能なキャリアのためのＳＩＭデータは、プロビジョニングサービスの一部である信頼サービスマネージャ（ＴＳＭ）によって維持管理及び配信が可能である。

選択されたキャリアのためのＳＩＭデータがユーザデバイスにダウンロードされると、ユーザには、新たなアカウントを作成することにより、又は、選択されたキャリアの既存のアカウントにログインすることにより、デバイス上でキャリアのサービスをアクティベートする機会が与えられてもよい。ユーザは、オンラインで、店内装置を使用して、アクティベーションサービスに対して電話呼を発信して、などにより、デバイスをアクティベートすることができる。アクティベーションされると、デバイスは、音声電話呼を発着信し、データをダウンロード及びアップロードし、或いはそうでなければ、選択されたキャリアから入手可能なサービスを受けるために、使用可能である。

本発明の更なる態様では、前述のアプローチを使用して複数のＳＩＭプロファイルがプロビジョニングされてもよい。例えば、ユーザが様々な地理的場所へ旅行するたびに、ユーザは、新しいキャリアを繰り返し閲覧し、新しいキャリアとの関係を確立するために必要に応じてＳＩＭデータを無線でダウンロードすることができる。ユーザは新しいキャリアのアカウントを容易にセットアップすることができるので、ローミング料金のような出費を削減することができる。

更に、ユーザは、ユーザのデバイスにおいてＳＩＭプロファイルを能動的に管理することができる。例えば、ユーザは、新しいＳＩＭプロファイルを追加してもよいし、既存のＳＩＭプロファイルを削除してもよいし、複数の格納されたＳＩＭプロファイルから選択することにより所与のタイミングでどのキャリアを使用するかを切り替えてもよい。

本発明の別の態様では、加入者ＩＤモジュールデータを無線電子デバイスにロードする方法が開示される。一実施形態では、この方法は、無線電子デバイスにおいてプロビジョニングサービス無線キャリアのリストを受信してユーザに提示するステップと、無線電子デバイスにおけるユーザによる無線キャリアの１つの選択に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスにおいて、無線キャリアの選択された１つに関連付けられた加入者ＩＤモジュールデータをプロビジョニングサービスから受信するステップと、を備える。

一変形例では、プロビジョニングサービスから加入者ＩＤモジュールデータを受信するステップは、プロビジョニングサービスの信頼サービスマネージャから加入者ＩＤモジュールデータを受信するステップと、受信したデータを無線電子デバイスのセキュアエレメントに格納するステップと、を含む。

別の変形例では、方法は更に、無線電子デバイスに格納された加入者ＩＤモジュールデータを使用して、無線電子デバイスとプロビジョニングサービスとの間の無線リンクを確立するステップを備える。

更に別の変形例では、無線キャリアのリストを受信するステップは、プロビジョニングサービスのプロビジョニングキャリアから、無線キャリアのリスト中の各無線キャリアに関連付けられた料金プラン情報を受信してユーザに提示するステップを含む。例えば、無線電子デバイスは、プロビジョニングキャリアに関連付けられた無線キャリアにローミングすることができる。

本発明の別の態様では、無線電子デバイスを動作させる方法が開示される。一実施形態では、デバイスは、通信ネットワークによって相互接続された無線キャリア及びプロビジョニングサービスを含んだシステムにおいて動作し、方法は、第１のアクセスクライアントデータを使用して前記通信ネットワークとのリンクを確立するステップと、リンクを介して第２のアクセスクライアントデータを前記無線電子デバイスにロードするステップと、を備える。

一変形例では、前記第１のアクセスクライアントデータは、前記第２のアクセスクライアントデータに比べて最小限の機能を有するブートストラッププログラムを含み、前記第１のアクセスクライアントデータを使用する前記ステップは、前記第１のアクセスクライアントデータを使用して前記通信ネットワークとの無線リンクを確立するステップを含む。前記第２のアクセスクライアントデータをロードする前記ステップは、例えば、前記無線リンクを介して前記第２のアクセスクライアントデータを前記無線電子デバイスに無線でロードするステップを含む。

別の変形例では、前記第１のアクセスクライアントデータは、プロビジョニングキャリアに関連付けられたアクセスクライアントデータを含み、前記第１のアクセスクライアントデータを使用する前記ステップは、前記第１のアクセスクライアントデータを使用して無線セルラ電話ネットワークにローミングするステップを含む。

更なる変形例では、前記無線電子デバイスは、前記第１のアクセスクライアントデータを含むセキュアエレメントを備え、前記第２のアクセスクライアントデータを無線でロードする前記ステップは、前記第２のアクセスクライアントデータを前記セキュアエレメントにロードするステップを含む。

更に別の変形例では、前記プロビジョニングサービスは、複数のキャリアのアクセスクライアントデータのデータベースを維持管理する信頼サービスマネージャを備え、前記第２のアクセスクライアントデータを無線でロードする前記ステップは、前記第２のアクセスクライアントデータを前記信頼サービスマネージャから前記セキュアエレメントへ無線でロードするステップを含む。

別の変形例では、前記方法は、前記無線電子デバイスが無線サービスを受ける所望の無線キャリアを選択する機会をユーザに与えるステップを更に備え、前記所望の無線キャリアは、前記無線電子デバイスにロードされた複数のアクセスクライアントデータから選択された１つのアクセスクライアントデータに関連付けられている。

更に別の変形例では、前記第２のアクセスクライアントデータは、無線キャリアが維持管理する少なくとも１つの加入者アカウントを一意に識別する加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データを含む。

本発明の更に別の態様では、無線装置が開示される。一実施形態では、前記無線装置は、通信ネットワークと通信するように構成された１以上の無線通信回路と、１以上の加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データを格納するように構成されたセキュアエレメントと、プロセッサと、コンピュータが実行可能な命令を含んだ、前記プロセッサとデータ通信する記憶装置と、を備える。前記コンピュータが実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行された場合に、プロビジョニングキャリアのアカウントを検証し、前記無線装置と前記プロビジョニングキャリアとの間のデータリンクを確立し、前記１以上のＳＩＭデータを受信し、前記１以上のＳＩＭデータを使用して前記無線装置を動作させるように構成される。

一変形例では、前記１以上の無線通信回路は、セルラ電話回路を含む。

別の変形例では、前記１以上の無線通信回路は、短距離ローカル又はパーソナルエリアネットワーク無線回路を含む。

更に別の変形例では、前記無線装置は、ユーザインタフェースを更に備え、前記コンピュータが実行可能な命令は更に、前記ユーザインタフェースから、１以上のユーザのニーズに関連する入力を受信し、前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータを更新するように構成される。

更なる変形例では、前記コンピュータが実行可能な命令は更に、前記ユーザインタフェースから、前記セキュアエレメントに格納された１以上のＳＩＭプロファイルに関連する入力を受信し、前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータのうちの１つへと切り替えるように構成される。

更に別の変形例では、前記コンピュータが実行可能な命令は更に、前記ユーザインタフェースから、アカウント情報に関連する入力を受信し、前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータをアクティベートするように構成される。

本発明の別の態様では、ネットワーク装置が開示される。一実施形態では、前記ネットワーク装置は、通信ネットワークと通信するように構成された１以上の通信回路と、プロセッサと、コンピュータが実行可能な命令を含んだ、前記プロセッサとデータ通信する記憶装置と、を備える。前記コンピュータが実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行された場合に、ユーザが所望のキャリアを選択したことに応えて、前記所望のキャリアに関連付けられた１以上のＳＩＭデータをユーザデバイスに割り当て、前記ユーザデバイスへの無線リンクを確立し、前記割り当てられた１以上のＳＩＭデータを前記ユーザデバイスにロードし、前記ロードされた１以上の選択されたＳＩＭデータを前記サービスプロバイダに通知するように構成される。

一変形例では、前記ネットワーク装置は、信頼サービスマネージャを備え、前記無線リンクはセキュアである。

別の変形例では、前記セキュアな無線リンクは、共通秘密鍵に基づく。前記共通秘密鍵は、前記信頼サービスマネージャと前記ユーザデバイスとの間のトラヒックを暗号化及び復号するために使用される。

本発明の更に別の態様では、無線ユーザデバイスにアクセスクライアント（例えば、ＳＩＭ）データをプロビジョニングするシステムが開示される。一実施形態では、前記システムは、相互に通信するプロビジョニングエンティティ及び信頼サービスマネージャを備える。前記デバイスは、適切に識別されて認証されると、前記システムから前記ＳＩＭを受信することで、無線ネットワークにおけるそれらの動作を可能にする。

本発明の更に別の態様では、コンピュータ可読装置が開示される。一実施形態では、前記装置は、少なくとも１つのコンピュータプログラムを含んだ媒体を備え、前記少なくとも１つのプログラムは、無線ユーザデバイスにアクセスクライアント（例えば、ＳＩＭ）データをプロビジョニングするように構成される。別の実施形態では、前記少なくとも１つのプログラムは、ネットワークエンティティと交渉し、無線デバイスにおいて使用するＳＩＭデータを取得するように構成される。

本発明の更なる特徴、その性質、及び多様な利点は、添付の図面及び以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。

以下に説明する詳細記述が図面と共に把握されると、そこから本発明の特徴、目的、及び利点が一層明らかになるであろう。
本発明の実施形態に係る例示的な無線システムの図である。 本発明の実施形態に係る、セキュアエレメントを持つ例示的な無線電子デバイスの図である。 本発明の実施形態に係る例示的なセキュアエレメントの図である。 本発明の実施形態に係る、図１に示すタイプの無線システムにおいて様々なエンティティの間でデータを交換するために使用可能な例示的なシーケンスを示す図である。 本発明の実施形態に係る、所望のキャリアを選択する機会をユーザに提供するために提示され得る例示的な選択画面である。 本発明の実施形態に係る、加入者ＩＤデータのダウンロードの間にユーザに対して表示され得る例示的な出力画面である。 本発明の実施形態に係る、無線アカウントをアクティベートする機会をユーザに提供するために提示され得る例示的な入力画面である。 本発明の実施形態に係る、無線アカウントをアクティベートする機会をユーザに提供するために提示され得る例示的な入力画面である。 本発明の実施形態に係る、新たなアカウント情報を入力する機会をユーザに与えるために提示され得る例示的な入力画面である。 本発明の実施形態に係る、無線アカウントがアクティベートされるとユーザに対して表示され得る例示的な出力画面である。 本発明の実施形態に係る、無線電子デバイスに複数の加入者ＩＤプロファイルを無線でプロビジョニングする際に関与する例示的なステップのフローチャートである。 全図（Ｃ）Copyright 2009-2010 Apple Inc. All rights reserved.

これから図面を参照するが、全図を通して、同様の番号は同様の部分を表す。

関連技術分野における当業者は、本発明の多様な実施形態が、従来技術のアーキテクチャ（例えば、物理的なＳＩＭカードに収録されたＳＩＭデータ）及び新しいアーキテクチャ（例えば、セキュアエレメントに格納されたＳＩＭデータ）の両方にとって有用であるということを認識するであろう。いくつかの変形例では、本発明は、従来技術のカード動作及びセキュアエレメント動作の両方の組み合わせを更に可能にすることができ、セキュアエレメントの中に格納されないレガシーのＳＩＭカードをサポートすることを可能にする。

更に、ここで説明する例示的な実施形態は、ＧＳＭ（登録商標）、ＧＰＲＳ／ＥＤＧＥ、又はＵＭＴＳセルラネットワークのようなセルラネットワークの加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）の文脈において主に論じられているが、当業者が認識するであろうこととして、本発明はそのように限定される訳ではない。実際、本発明の多様な態様が、１以上の仮想化アクセスクライアントの使用から利益を得ることのできる任意の無線ネットワーク（セルラであれ他のものであれ）において有用である。

ここで図１を参照すると、例示的な無線システム８が示されており、その中で電子デバイス１０のような電子装置のユーザはプロビジョニングサービスから加入者ＩＤデータを取得することができる。電子デバイス１０は、例えば、セルラ電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又は他の適当なコンピューティング装置である。適切に許可（認可）されると、デバイス１０は、無線キャリア（セルラ電話会社と呼ばれる場合もある）から無線ネットワークサービスを受けることができる。

ユーザデバイス１０は、無線通信回路を持ち得る。例えば、デバイス１０は長距離無線通信回路を使用することができ、これは例えば、８５０ＭＨｚ、９００ＭＨｚ、１８００ＭＨｚ、及び１９００ＭＨｚのセルラ電話帯域（例えば、メインのＧＳＭ（登録商標）セルラ電話帯域）を使用して無線リンク１３を介して通信するセルラ電話回路などである。デバイス１０中の長距離無線通信回路は、２１００ＭＨｚや、セルラ電話のために使用される益々増加している他の多数の帯域のうちの任意のもの（例えば、ＧＳＭ（登録商標）、ＵＭＴＳ、及びそれ以降の標準に関する３ＧＰＰ団体においてアウトラインが定められているようなもの）にも適応していてもよい。それが望ましければ、デバイス１０は、近傍の装置との通信に適応するために近距離無線通信リンクも使用してもよい。例えば、デバイス１０は、２．４ＧＨｚ及び５ＧＨｚのＷｉ−Ｆｉ（Ｒ）（ＩＥＥＥ ８０２．１１）帯域、及び／又は、２．４ＧＨｚのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）帯域を使用して通信してもよい。

図１に示すように、デバイス１０は、リンク１３を介して通信ネットワーク１４と通信可能である。リンク１３は、例えば、有線リンクであってもよいし、ローカルの又はリモートの無線リンクであってもよい。典型的な無線接続構成では、デバイス１０は、長距離リンク（例えば、１マイル以上の距離をカバーできるリンク）を使用してネットワーク１４と無線で通信することができる。このタイプのリンクは、例えば、セルラ電話の基地局を用いて作ることができる。通信ネットワークには、インターネットのような広域ネットワーク、電話ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、又は任意の他の適当な通信ネットワークが含まれ得る。

デバイス１０は、リンク１３及びネットワーク１４を用いて、コンピューティング装置２２のようなコンピューティング装置との通信リンクを形成することができ、また、プロビジョニングサービス１６のようなプロビジョニングサービスとやり取りすることができる。コンピューティング装置２２の様々なセットが、ネットワーク１４に接続され得る。コンピューティング装置２２の各セットは、各キャリアのための通信管理サービス２４及びアカウント管理サービス２６を提供するために使用可能である。

通信管理サービス２４は、電話サービスの使用を管理及び監視し（例えば、各請求期間に無線顧客が使用した総分数を追跡するために）、データサービスの使用を管理及び監視する（例えば、デバイス１０にモバイルウェブへのアクセスを提供するために）ことを担うことができる。アカウント管理サービス２６は、ユーザアカウント情報を管理し、各登録アカウントに関連付けられた請求情報を処理することを担うことができる。それが望ましければ、各キャリアの動作を管理するために、他のシステム（例えば、ネットワーク制御システム）を使用することができる。

図１の例に示すように、コンピューティング装置２２の第１のセットは、ローカルキャリアに通信管理サービス２４及びアカウント管理サービス２６を提供するために使用可能であり、他方、コンピューティング装置２２の第２のセットは、プロビジョニングキャリアにサービス２４，２６を提供するために使用可能であり、他方、コンピューティング装置２２の第３のセットは、キャリアＡにサービス２４，２６を提供するために使用可能である。コンピューティング装置２２の追加のセットが、追加のキャリア（例えば、キャリアＢ、キャリアＣ、など）にサービス２４，２６を提供するために無線システム８において使用されてもよい。

キャリアは一般的に、無線サービスが提供される前に無線ユーザが適切に認証されることを要求する。例えば、キャリアＡは、所与のユーザがキャリアＡのサービスを使用することを許可されるか否かを判定する際に使用される加入者ＩＤデータを維持管理していてもよい。加入者ＩＤデータは、加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データ、仮想ＳＩＭカードデータ、ＳＩＭプロファイル情報などと呼ばれる場合もある。許可されないユーザ（例えば、アクティブなアカウントを持たないユーザ）は、サービスを拒否されるであろう。許可されるユーザは、音声電話呼を発着し、データをダウンロード及びアップロードし、或いはそうでなければキャリアＡから入手可能なサービスを取得するために、リンク１３のようなリンクを確立することを許可される。

従来は、ＳＩＭデータは、権限を有するユーザに対してＳＩＭカードの形態で配布されている。このアプローチは、一般的に、ユーザデバイスにおいてＳＩＭカードスロットが利用可能であることを要求する。図１に示すタイプの構成を用いると、有利なことに、デバイス１０は、リムーバブルＳＩＭカードの形態でＳＩＭデータを受ける必要が無い。むしろ、仮想ＳＩＭカードデータが、有線及び／又は無線のネットワーク接続（例えば、リンク１３）を用いて配布され得る。ユーザが旅行中でありローカルキャリアのアカウントを持たない場合であってもユーザがＳＩＭカードデータをダウンロードすることを可能にするために、ユーザのデバイスは、「ブートストラッピング」ＳＩＭプロファイル（即ち、テンポラリのキャリア（プロビジョニングキャリアと呼ばれる場合もある）によって関連付けされたＳＩＭデータ）を備えていてもよい。

デバイス１０は、セキュアエレメント１２のようなセキュアエレメントを含むことができる（図１）。ＳＩＭデータは、デバイス１０のセキュアエレメント１２に格納可能である。プロビジョニングサービス１６は、所望のＳＩＭデータをデバイス１０にロードすることを担うことができる。プロビジョニングサービス１６は、コンピューティング装置１８，２０においてそれぞれ動作するサービスプロバイダと信頼サービスマネージャ（ＴＳＭ）とによって提供される操作に依拠することができる（一例として）。サービスプロバイダは、ユーザとやり取りしてデバイス１０がどのキャリアから無線サービスを受けるかを決定することを担うことができ、他方、信頼サービスマネージャは、選択されたキャリアに関連付けられた対応するＳＩＭデータであってデバイス１０のセキュアエレメント１２にロードされるべきＳＩＭデータを提供することを担うことができる。ＴＳＭは、ＳＩＭカードを配布する企業によっても管理されてもよい。ＴＳＭはそれゆえ、仮想ＳＩＭカードデータ（ＳＩＭデータ）のデータベースを維持管理することを担うことができる。ＴＳＭは、キャリア間の関係を維持管理することができ、また、各キャリアのＳＩＭデータ（即ち、各キャリアのＳＩＭデータであって、その特定のキャリアとの関係を確立することを願うユーザに対して供給可能なＳＩＭデータ）のデータベースを維持管理することができる。望ましい場合には、他の役割分担がなされてもよい。例えば、信頼サービスマネージャ及びサービスプロバイダの全サービスが単一の組織によって提供されてもよい。３以上のエンティティがプロビジョニングサービス１６のサービスを提供してもよい、などである。

従来のＳＩＭカードとは違い、セキュアエレメント１２に格納されたＳＩＭデータは、ユーザのニーズに従って更新することができる。各々が異なる無線アカウントに関連付けられる複数のＳＩＭプロファイルをセキュアエレメント１２に格納することができる。ユーザは、（例えば追加のＳＩＭデータをセキュアエレメント１２にダウンロードすることにより）新たなＳＩＭプロファイルを追加することもできるし、（例えばセキュアエレメント１２からＳＩＭデータを消去することにより）既存のＳＩＭプロファイルを削除することもできるし、（例えばユーザは各国を旅行するか、そうでなくてもキャリアを変更する必要性に遭遇するので）ダウンロードした複数のＳＩＭプロファイルの間で切り替えを行うこともできるし、などなどである。

例えば、デバイス１０のユーザが国際的に旅をして、国際ローミングレートにより課金されることなく無線サービスを得ることを望むシナリオを考える。デバイス１０には、プロビジョニングＳＩＭプロファイルが事前にロード（プリロード）されていてもよい。プロビジョニングＳＩＭプロファイルは、ユーザのデバイスと一時的プロビジョニングキャリアとの間の関係を確立する。デバイス１０のユーザは、プロビジョニングキャリアの実際のアカウントを持つ必要は無い。例えば、デバイス１０の製造業者（例えば、装置１８のサービスプロバイダ）又は他のエンティティが、プロビジョニングアカウントを維持管理してもよい。それにも関わらず、プロビジョニングアカウントはユーザのデバイスにおいてアクティブであるので、デバイス１０は、ローカルキャリアのネットワークにローミングすることにより、通信ネットワーク１４を介してローカルキャリアを検出することができる。ローカルキャリアは、プロビジョニングキャリアと通信して、デバイス１０が適切にプロビジョニングキャリアに関連付けられているか否かを判定することができる。プロビジョニングキャリアは、ABC Telecom, Inc.であってもよい（一例として）。

プロビジョニングキャリアが登録されたデバイスとしてデバイス１０を認識した場合（例えば、プロビジョニングキャリアがプリロードされたプロビジョニングＳＩＭプロファイルを認識した場合）、ローカルキャリアは、デバイス１０がネットワーク１４を介してプロビジョニングサービス１６と通信することを許可する。プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダは、ユーザとやり取りしてユーザが所望のキャリアを選択することを手助けすることができる。サービスプロバイダは、ユーザに対してキャリアのリストを提示することができる。ユーザは、キャリアＡ、キャリアＢ、などと言ったようなローカルで利用可能な無線キャリアからサービスを受けることを選択することができる。

リストを見たのち、ユーザは所望のキャリアとしてキャリアＡを選択することができる。サービスプロバイダは、信頼サービスマネージャに対してこの選択を通知する。プロビジョニングサービス１６の信頼サービスマネージャは、その後、デバイス１０とのデータリンクを確立して、対応する新たなＳＩＭプロファイル（例えば、キャリアＡに関連付けられたＳＩＭデータ）をデバイス１０のセキュアエレメント１２にロードすることができる。新たなＳＩＭプロファイルは、プロビジョニングＳＩＭプロファイルに代わってデバイス１０のプライマリＳＩＭプロファイルとなってもよい。新たなＳＩＭプロファイルのダウンロードが成功すると、ユーザは、選択したキャリアの新たなアカウントを作成することにより、選択したキャリア（例えば、キャリアＡ）のサービスをアクティブ化することができる。アカウントのアクティブ化操作は、無線キャリアがサポートする任意の伝統的な方法（例えば、電話を介して、店舗で、ウェブ経由で、など）を使用して行われてもよいし、プロビジョニングサービス１６（例えば、装置１８のサービスプロバイダ）の支援を受けて行われてもよい。

ユーザは、このアプローチを用いて、任意の時点で新たなプロビジョニングセッションを開始してデバイス１０に追加のＳＩＭプロファイルをダウンロードすることができる。例えば、ユーザが別の新たな国へ旅行する場合、ユーザは、キャリアＸから無線サービスを受けることを選択することができ、キャリアＸに関連付けられた新たなＳＩＭプロファイルがダウンロードされてセキュアエレメント１２に格納されることになる。キャリアアカウントを確立済みの国々をユーザが行き来する場合、ユーザが２つのＳＩＭプロファイルを手動で切り替えてもよいし、デバイス１０が（例えば衛星測位システムデータ、無線ネットワーク情報、又は手動で入力された地理情報を使用することにより）現在位置に応じて自動で正しいＳＩＭプロファイルに切り替えてもよい。それが望ましければ、ユーザは、３以上のＳＩＭプロファイルをデバイス１０にダウンロードして管理してもよい。ユーザはまた、（例えばデバイス１０を新たなユーザに売る前に）デバイス１０のセキュアエレメント１２から１以上のＳＩＭプロファイルを削除することもできる。

リモート無線リンクを形成することに加えて、デバイス１０は、ローカル無線リンクを形成することができる。例えば、デバイス１０は、デバイスが無線ローカルエリアネットワーク装置と無線で通信することを可能にする無線ローカルエリアネットワークアダプタを有していてもよい。無線ローカルエリアネットワーク装置は、例えば、ＩＥＥＥ ８０２．１１通信（Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）と呼ばれる場合もある）をサポートするルータ又はアクセスポイントであってもよい。それが望ましければ、デバイス１０は、追加的に又は代替的に、ケーブルを使用してネットワーク１４に接続されてもよい。

しかしながら、リモート無線リンクが利用可能な場合、デバイス１０は、無線ローカルエリアネットワーク又は（有線リンクを介して）ネットワーク１４上のコンピュータに接続する必要は無い。

図１の例は、単に例示でしかない。ネットワーク１４において他の無線装置を使用することも可能であるし、また、ネットワーク１４との無線通信リンク１３を形成する際に他の無線装置を使用することも可能である。

図２は、図１の例示的なデバイス１０の図を示す。図２に示すように、デバイス１０は、記憶装置及び処理回路２８のような記憶装置及び処理回路を含むことができる。記憶装置及び処理回路２８は、記憶装置回路及びプロセッサ回路を含むことができる。記憶装置回路は、１以上の異なる種類の記憶装置を含むことができ、これは例えば、ハードディスクドライブ記憶装置、不揮発メモリ（例えば、フラッシュメモリ又は他の電気的にプログラム可能なリードオンリーメモリ）、揮発メモリ（例えば、スタティック又はダイナミックのランダムアクセスメモリ）、などである。プロセッサ回路は、デバイス１０の動作を制御するために使用可能であり、マイクロプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、アプリケーション固有集積回路、及び他の適切な回路などに基づき得る。記憶装置及びプロセッサ回路２８は、メディアサービス、インターネット閲覧アプリケーション、オペレーティングシステム機能などの、デバイス１０上のソフトウェアを実行するために使用可能である。

入出力回路３０は、データをデバイス１０に供給できるようにし、また、デバイス１０から外部デバイスへデータを提供できるようにするために使用可能である。入出力回路３０は、ユーザ入出力デバイス３４を含むことができ、これは例えば、ボタン（例えば、メニューボタン）、ディスプレイ（例えば、タッチスクリーン）、クリックホイール、スクローリングホイール、タッチパッド、キーパッド、キーボード、マイクロフォン、カメラなどである。ユーザは、ユーザ入出力デバイス３４を介してコマンドを供給することにより、デバイス１０の動作を制御することができる。更にデバイス１０の中にコンポーネントが含まれていてもよく、これは、外部ヘッドフォンのためのジャックなどのオーディオインタフェース装置、センサ、入出力ポート（例えば、有線接続経由でデバイス１０をネットワーク１４に接続するためのもの）を含む。

入出力回路３０は、無線通信回路３２のような無線通信回路も含み得る。無線通信回路３２は、アンテナ、無線周波数（ＲＦ）送受信機回路、無線周波数電力増幅回路、受動ＲＦコンポーネント、及びＲＦ無線信号を処理するためのその他の回路を含み得る。

デバイス１０のセキュアエレメント１２は、図２に示すように、セキュアエレメントプロセッサ３６のようなプロセッサ、及びメモリ３８のようなメモリ回路を含み得る。セキュアエレメントプロセッサ３６は、ＳＩＭデータのダウンロード中にプロビジョニングサービス１６とのセキュア通信を処理することを（例えば、セキュアコンテンツをエンコードしデコードすることを）担い得る。ダウンロードされたＳＩＭは、セキュアエレメント１２のメモリ３８の中に格納され得る。メモリ３８は、２００ｋＢの電気的に消去可能なプログラム可能なリードオンリーメモリ（Ｅ２ＰＲＯＭ）、又は、これより大きな或いは小さな不揮発メモリのブロックを含み得る（例として）。

図３は、セキュアエレメント１２の例示的な実施形態の図である。図３に示すように、セキュアエレメント１２のプロセッサ３６及びメモリ３８は、１以上の集積回路４０の中に形成可能である。集積回路４０は、導電線４８を通じてパッケージボンドパッド４６に接続可能である。静電気放電（ＥＳＤ）保護回路４４（分離されたデバイス、又は、回路４０に組み込まれた回路）は、望ましくない電流がセキュアエレメント１２の回路にダメージを与えることを防止するために使用可能である。セキュアエレメント１２を形成するパッケージは、集積回路４０上でデータ信号を外部からプローブする（調べる）ことを防止するために、エポキシ樹脂４２で満たされてもよい。望まれるのであれば、他の開封防止構造がセキュアエレメント１２に含まれていてもよい（例えば、シールド層、マスキング層、など）。

図４は、ＳＩＭデータをデバイス１０にプロビジョニングする際に関係する例示的ステップを示す図である。図４に示すように、ユーザデバイス１０は、スタートアップすると、最初にローカルキャリアと通信することができる（ステップ１）。デバイス１０は、デバイスに格納されたプロビジョニングＳＩＭプロファイルからの情報をローカルキャリアに伝達することができる。ステップ２で、ローカルキャリアは、プロビジョニングＳＩＭデータを使用して対応するプロビジョニングキャリアにコンタクトし、プロビジョニングＳＩＭプロファイルがアクティブなアカウントに関連付けられているか否かをチェックすることができる（例えば、ローカルキャリアは、検証のために識別情報をプロビジョニングキャリアへ中継することができる）。検証されると（ステップ３）、ローカルキャリアは、デバイス１０がネットワーク１４とのローミング無線リンク（例えば、リンク１３）を形成することを可能にする。ネットワーク１４とのローミングリングが形成されると、デバイス１０は、サービスプロバイダのサービス１６との接続を形成することができる（ステップ４）。

ステップ４の間に、デバイス１０及びプロビジョニングサービス１６は、新しいプロビジョニングセッションを開始することができる。プロビジョニングセッションでは、サービスプロバイダは、デバイス１０に対してユーザのためにオンスクリーンオプションを表示するように指示することができる。例えば、図５に示すように、プロビジョニングサービス１６は、デバイス１０のディスプレイ５０に選択画面４９を提供することができる（ステップ５）。デバイス１０のディスプレイ５０は、タッチスクリーンであってもよい。デバイス１０は、タッチスクリーン及びメニューボタン５１のようなボタンを介してユーザ入力を受信することができる。

図５に示すように、選択画面４９のようなオンスクリーンオプションの画面は、ユーザに対して利用可能なキャリア（例えば、ユーザの近くのローカルキャリア、プロビジョニングサービス１６が推薦するキャリア、又はその他のキャリア）のリストを提示するために使用可能である。料金プラン（例えば、セルラ電話プラン料金、データプラン料金、混合プラン料金、及び他のサービス料金）が、画面４９の領域５２のような領域に各キャリアについて表示され得る。各領域５２は、タッチスクリーン５０上に、ボタン５４のような選択可能なオンスクリーンオプションを含み得る。タッチスクリーン上のオンスクリーンボタンは、仮想ボタンと呼ばれる場合もある。それが望まれるならば、デバイス１０によりユーザ入力を収集するために他のシステムを使用してもよい（例えば、音声認識システム、カメラを使用したパターン認識、画面上に表示されたオプションに隣接する物理ボタン、マウスやトラックパッドや他のポインティングデバイスを使用してユーザが選択するオンスクリーンオプション、或いは、他の何らかの適切なユーザ入力インタフェース）。

図５の例に示すように、ユーザに提示されるキャリアのリストには、第１のキャリアＡに関連する情報を表示する第１の領域５２、及び、第２のキャリアＢに関連する情報を含む第２の領域５２が含まれ得る。キャリアＡの電話プラン及びデータプランが、第１の領域に、それぞれ毎月３９．９９ドル及び毎月９．９９ドルとしてリストされてもよく、また、キャリアＢの電話プラン及びデータプランが、第２の領域に、それぞれ毎月５９．９９ドル及び毎月２９．９９ドルとしてリストされてもよい（例として）。図５のキャリア選択画面４９のようなキャリア選択画面は、３以上のキャリアをリストしてもよいし、１つの可能なキャリアのみをリストしてもよい。それが望まれるならば、各キャリアの下にマルチレートプランがリストされてもよい（例えば、キャリアＡは、毎月３９．９９ドルかかるが４５０分の通話時間を含んだ第１の電話プランと、毎月５９．９９ドルかかるが９００分の通話時間を含んだ第２の電話プランとを有してもよい）。それが望まれるならば、各領域５２は、料金プランの追加の詳細を表示してもよい（例えば、プランに含まれる無料の夜間及び週末の時間数、契約期間の長さ、アクティベーション料金情報など）。ユーザには、データプランを選択又は選択解除する機会が与えられ得る。ドロップダウンメニュー及び他のユーザインタフェースが、ユーザが様々な異なるプランコンポーネントから選択する（例えば、何分の通話時間をプランに含ませれるかを選択する）ことを可能にするために使用されてもよい。それが望まれるならば、キャリア選択画面４９は、キャリアの選択肢を提供するためだけに使用されて、特定のプランの詳細を提供するためには使用されなくてもよい。画面４９が所望のキャリアの選択を促すためにのみ、又は主にこのために使用される構成においては、ユーザは、プランタイプの選択を後で（例えば、プロビジョニングサービスとやり取りする時や、選択されたキャリアのウェブサイト又は代理と直接やり取りする時に）行うことができる。例えば、ユーザは、画面４９を使用して所望のキャリアを選択することができ、そして、プランの詳細を完成させてデバイス１０のために選択されたキャリアをアクティベートするためにユーザが選択されたキャリアに対して行った電話呼の間にプランタイプを選択することができる。

図４の例示的な構成におけるステップ６で、ユーザは、対応する仮想選択ボタン５４を押下することで、又はそうでなければプロビジョニングサービス１６によって提示されたオプションとやり取りすることで、所望のキャリア及び料金プランを選択することができる。ユーザが所望のキャリアと所望のサービスタイプ（即ち、所望の無線サービスプラン）を選択すると、プロビジョニングサービス１６は、そのキャリアのＳＩＭデータをユーザのデバイスにダウンロードすることができる。ダウンロードされたＳＩＭデータには、従来のＳＩＭに格納されている種類の情報（例えば、ＳＩＭ「カード」に固有のＩＤ、選択されたキャリアを識別する情報など）が含まれる。

サービスプロバイダ及び信頼サービスマネージャを使用してプロビジョニングサービス１６が実装されるシステムにおいては、サービスプロバイダは、ユーザにキャリア選択オプション（例えば、図５の画面４９）を提示すること、及び、ユーザの応答を処理することを担うことができる。一方、信頼サービスプロバイダは、信頼サービスプロバイダからデバイス１０への（例えばネットワーク１４及びリンク１３を介した）ＳＩＭデータのセキュアな伝送を処理することを担うことができる。例えば、ユーザが所望のキャリアを選択したことに応えて、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダは、信頼サービスマネージャ（ＴＳＭ）に対して、選択されたキャリアに関連付けられたＳＩＭデータをユーザデバイス１０へ配信するように指示することができる（ステップ７）。

ステップ８で、信頼サービスマネージャは、デバイス１０と通信して無線リンクを確立することができる。信頼サービスマネージャとデバイス１０のプロセッサ２８との間のリンクは、最初は、セキュアでないリンクとして確立され得る。ＳＩＭデータダウンロードプロセスの間のセキュリティを確保するために、信頼サービスマネージャとデバイス１０のセキュアエレメント１２とは、ＳＩＭデータがダウンロードされる前にセキュアリンクをセットアップすることができる。それが望ましければ、デバイス１０（即ち、セキュアエレメント１２の中のプロセッサ）及び信頼サービスマネージャは、公衆に知られていない共通秘密鍵を共有していてもよく、この鍵は、信頼サービスマネージャとデバイス１０との間のデータトラヒックを暗号化及び復号するために使用可能である。それが望ましければ、他の形態のセキュア通信が、セキュアエレメント１２と信頼サービスマネージャとの間のセキュアリンクを確立するために使用されてもよい。

デバイス１０とプロビジョニングサービス１６（例えば、信頼サービスマネージャ）との間の通信パスにセキュア通信が存在するので、信頼サービスマネージャとセキュアエレメント１２との間で送信されるデータは、「エンド・ツー・エンド」のセキュリティを示していると言うことができる。ＴＳＭとセキュアエレメント１２との間に成功したリンクが形成されると、ＴＳＭは、セキュアエレメント１２に所望のＳＩＭデータをロードすることができる。新たなＳＩＭデータがデバイス１０にダウンロードされている時に、図６に示すように、デバイスは、ディスプレイ５０にローディングメッセージを表示するように指示されてもよい。例えば、ディスプレイ５０は、図４のステップ８の間に、ユーザに対して「Thank you! Your SIM card data is being loaded .. Please wait」というメッセージをユーザに対して出力してもよい。

所望のＳＩＭデータがデバイス１０のセキュアエレメント１２にロードされると、信頼サービスマネージャは、サービスプロバイダに対して、ロードが完了したことを通知することができる（ステップ９）。ステップ１０で、図７に示すように、サービスプロバイダは、デバイス１０に対して、ディスプレイ５０にアクティベーション指示メッセージを表示するように指示することができる。例えば、プロビジョニングサービス１６は、デバイス１０に対して確認メッセージを提供し、ディスプレイ５０がユーザに対して「Your SIM card data for Carrier A has been successfully loaded onto your device. You may activate at any Carrier A store location or you may activate by calling 1-800-123-4567 or by visiting www.carrierawebsite.com.」というようなメッセージを提示するようにしてもよい。

ディスプレイ５０はまた、仮想ボタン５６，５８のようなオンスクリーンオプションも表示してもよい（例えば、図７参照）。ユーザが後でデバイス１０をアクティベートすることを望む場合（例えば、与えられた電話番号に発信すること、選択されたキャリアのリテールストアの１つを訪問すること、又は、後でオンラインでアクティベートすること、などによってデバイスをアクティベートすることをユーザが望む場合）、ユーザは、オプション（ボタン）５６を選択することができる。選択されたキャリアのアカウントアクティベーションウェブページを訪問することによってオンラインでデバイス１０をアクティベートすることをユーザが望む場合、例えば、ユーザはオプション（ボタン）５８を選択することができる。

ユーザがオプション５８を選択すると、プロビジョニングサービス１６（例えば、サービスプロバイダ）は、ユーザを、アカウント管理ウェブページ、又は選択されたキャリアに関連付けられた他のサービスポータルへとリダイレクトしてもよい。選択されたキャリアとのこの種のオンラインインタフェースを使用することで、ユーザは、新たなアカウントを作成するか、又は、デバイス１０を既存のアカウントにリンクさせることができる。

それが望ましければ、これらのようなアカウント管理機能は、プロビジョニングサービス１６によって提供されてもよい。例えば、図８に示すように、ユーザがオプション５８を選択すると、プロビジョニングサービス１６（例えば、サービスプロバイダ）は、デバイス１０に対して、ディスプレイ５０にアカウント選択画面を表示するように指示してもよい。プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダは、例えば、デバイス１０に画面データを提供して、ディスプレイ５０がユーザに対して「We will now activate your device」というメッセージを提示するようにしてもよい。ディスプレイ５０はまた、仮想ボタン６０，６２を表示してもよい（例えば、図８参照）。ユーザが選択されたキャリアの既存のアカウントを既に持っている場合、ユーザは、オプション（ボタン）６０を選択することができる。ユーザが選択されたキャリアの既存のアカウントを持っていない場合、ユーザはオプション（ボタン）６２を選択して新たなアカウントをサインアップすることができる（ステップ１１）。

ユーザがボタン６２を選択した場合、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダ（又は、キャリアがアカウントのセットアップ及び管理の操作を扱う構成においては、キャリア）は、図９に示すように、新たなアカウント情報の入力画面をディスプレイ５０に表示するようにデバイス１０に対して指示する情報を、デバイス１０に提供していもよい（ステップ１２）。例えば、ディスプレイ５０は、ユーザの名前、住所、請求情報、ユーザ名、パスワード、及びその他の個人情報のような新たなアカウント情報を供給するようにユーザに指示するプロンプトを、ユーザのために表示することができる。ステップ１３で、ユーザは、オプションでディスプレイ５０に表示されるタッチキーパッドをタイプすることにより、又は、英数字入力キーを使用することにより、要求された情報を対応する記入式テキストボックス（例えば、図９参照）に供給することができる。

ユーザがプロビジョニングサービス又はキャリアに対する新たなアカウント情報を供給することが完了すると、ユーザは、オプション６４を選択して、新たなアカウント情報を（例えば、プロビジョニングサービスのサービスプロバイダへ、又は、選択されたキャリアのサービス２６へ直接）送信することができる。この情報がプロビジョニングサービスへ送信される場合、プロビジョニングサービス（例えば、サービスプロバイダ）は、この情報を選択されたキャリアのアカウント管理サービス２６へと中継することができる。その後、ディスプレイ５０は、図１０に示すように、アクティベーション完了メッセージを表示することができる。例えば、ディスプレイ５０は、ユーザに対して「Registration and activation complete. You may now use your device.」というメッセージを出力することができる。その後、デバイス１０は、音声電話呼を発着信し、データをダウンロード及びアップロードし、或いはそうでなければ、選択されたキャリアから入手可能なサービスを受けるために、使用可能である。

この時点で、プロビジョニングサービス１６とデバイス１０との間の通信は、終了してもよい（例えば、プロビジョニングセッションが終了してもよい）。新たなプロビジョニングセッションを開始することもでき、プロビジョニングサービス１６は、ユーザがデバイス１０に追加のＳＩＭプロファイルを追加することを望む場合はいつでも、デバイス１０によってコンタクトされてよい（例えば、図４に関連して説明した種類のアプローチを用いて）。

図１１は、デバイス１０に新たなＳＩＭデータをプロビジョニングする際に関係する例示的ステップのフローチャートである。デバイス１０には、ステップ６６においてプロビジョニングＳＩＭプロファイルがプリロードされていてもよい。例えば、図１のプロビジョニングキャリアに関連付けられたＳＩＭデータ（プロビジョニングＳＩＭデータと呼ばれる場合もある）が、セキュアエレメント１２の中のメモリに格納されてもよい（例えば、製造中に、又は、デバイス１０のファームウェアのロードプロセス又は更新プロセスの間に）。デバイス１０の製造者（例えば、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダに関連付けられた製造者）、又は他のエンティティは、プロビジョニングキャリアのアカウントを維持管理して、プロビジョニング動作の間に（即ち、プロビジョニングセッションの間にプロビジョニングサービス１６と通信する際に、及び／又は、新たに確立されたアカウントをアクティベートするために選択されたキャリア又はプロビジョニングサービスとフォローアップ通信を実行する際に）、プロビジョニングキャリアに関連付けられたＳＩＭデータがデバイス１０のユーザによって使用可能なアクティブアカウントに対応するようにしてもよい。プロビジョニングキャリアは、任意の所望の国に置かれていたもよいし（即ち、単一のプロビジョニングキャリアがグローバルで使用されてもよい）、各国又は関心のある他の地理的地域のために使用される別々のプロビジョニングキャリアが存在してもよい。それが望まれるならば、地理的地域によっては、複数の連携した(associate)プロビジョニングキャリアを有してもよい。デバイス１０にＳＩＭデータがロードされた単数又は複数のプロビジョニングキャリアは、好ましくは、多数のキャリアとのローミング契約を有することで、デバイス１０が多様なサービスロケーションにおいて（ＳＩＭプロビジョニングのために）ローカルキャリアにローミングできるようにする。

ステップ６８で、新たなキャリアとの関係を確立することを望むと共にデバイス１０が新たなキャリアのサービスを使用できるようにするためにＳＩＭデータをダウンロードすることを望むユーザは、デバイス１０を使用して、デバイスの近くのローカルキャリアに（即ち、リンク１３経由で）ローミングすることができる。ローカルキャリアは、プロビジョニングＳＩＭデータに関連付けられたプロビジョニングキャリアと通信して、デバイス１０がローカルキャリアのネットワークにローミングすることを許可されていることを検証することができる。プロビジョニングキャリアのアカウントはデバイス１０の製造者（例えば、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダ又は他のエンティティ）によって良好な状態で維持管理されているので、検証プロセスは成功するであろう。

デバイス１０がローカルキャリアのサービスを使用することを許可されているということの検証が成功すると、ローカルキャリアは、デバイス１０がネットワーク１４との無線リンク１３を使用できるようにする。その後、デバイス１０（又は、図１のシステムにおける他の装置）は、プロビジョニングサービス１６とのプロビジョニングセッションを開始することができる。このプロビジョニングセッションの間に、デバイス１０とプロビジョニングサービス１６との間にデータリンクを確立することができる（ステップ７０）。ステップ７２で、プロビジョニングサービス（例えば、プロビジョニングサービスのサービスプロバイダ）は、ユーザに対して利用可能なキャリアのリストを提示することができ、そして、それが望ましければ、対応する料金プランを提示することができる。ユーザは、表示されたキャリアのリストから所望のキャリアを選択することができる。プロビジョニングサービス（例えば、信頼サービスマネージャ）は、デバイス１０のセキュアエレメント１２とのセキュアリンクを確立することができ、選択されたキャリアに関連付けられた新しいＳＩＭデータをセキュアエレメント１２（即ち、エレメント１２の記憶装置）にロードすることができる（ステップ７４）。

ステップ７６で、プロビジョニングサービスは、デバイス１０をどのようにしてアクティベートするか（即ち、選択されたキャリアのＳＩＭデータをアクティベートすることによって選択されたキャリアに関連付けられた無線サービスをどのようにして使用するか）に関する情報をユーザに対して提示することができる。アクティベーション操作は、任意の適切なエンティティ（例えば、プロビジョニングサービス１６、キャリアなど）によって処理可能である。

１つの適切な構成では、プロビジョニングサービス１６は、新たに選択されたキャリアに関連付けられた無線サービスをアクティベートするための様々なオプションを最初にユーザに提示してもよい。ユーザがオンラインでアクティベートすると決定した場合、ユーザは、図９に関連して説明したように、プロビジョニングサービス又はキャリアによって、新たなアカウント情報を入力するように求められ得る。既存のアカウント又は新しいアカウントをユーザがアクティベートすると、デバイス１０は、プロビジョニングサービスからダウンロードされた新しいＳＩＭデータを用いて、選択されたキャリアから無線サービスを受けることができる（ステップ７８）。

パス８０によって示されるように、図１１のＳＩＭプロファイルダウンロードプロセスは、追加のＳＩＭプロファイルを追加することをユーザが望む場合にいつでも（例えば、所望のサービスを受けるためには新たなキャリアとの関係が必要な場所のような新たな場所へとデバイス１０が移動した場合にいつでも）使用可能である。そのような場所では、セキュアエレメント１２を、利用可能なキャリアに関連付けられた１以上のＳＩＭプロファイルによってアップデートすることができる。

ユーザは、デバイス１０のセキュアエレメント１２に格納された様々なＳＩＭプロファイルをアクティブに管理することを許可されてもよい（ステップ８２）。例えば、ユーザは、ユーザの国又は居住地において無線サービスを受けるために使用可能な３つのアクティブなＳＩＭプロファイルを持っていてもよい。ユーザは、必要に応じて、３つのＳＩＭプロファイルの間で切り替えを行うことができる。それが望ましければ、ユーザは、デバイス１０に格納されたＳＩＭプロファイルの一部又は全部を消去することを選択可能である。例えば、ユーザは、デバイス１０を他人に売却する前に、記憶装置及び処理回路２８とセキュアエレメント１２とを使用して、セキュアエレメント１２からＳＩＭデータを消去することができる（一例として）。

認識されるであろうこととして、方法のステップの具体的なシーケンスに関して本発明の何らかの態様を説明したが、これらの説明は、本発明のより広い方法に関する例示に過ぎず、特定の応用によって要求されるように修正することができる。何らかの状況下では、何らかのステップは不要又はオプションになる場合もある。加えて、何らかのステップ又は機能が開示された実施形態に追加されてもよいし、２以上のステップの実行順序が交換されてもよい。そのようなバリエーションの全てが、本願において開示されクレームされる本発明に包含されるものと解釈される。

上述の詳細な説明は、本発明の新規な特徴を様々な実施形態に適用されるものとして示し、説明し、指摘してきたが、理解されるであろうこととして、説明したデバイス又はプロセスの形態及び詳細における多様な省略、置換、及び変更を、本発明から逸脱することなく、当業者によって行うことができる。前述の説明は、本発明を実施することに関して現在考えられているベストモードである。この説明は、決して限定することを意味してはおらず、むしろ、本発明の一般原理の例示として把握されるべきである。本発明の範囲は、請求項を参照して決定されるべきである。

［優先権及び関連出願］
本願は、同一人が所有し同時に係属している、同一タイトルの、２０１１年６月９日に出願されたＰＣＴ特許出願第ＰＣＴ／２０１１／０３９８５４号の優先権を主張する。ＰＣＴ特許出願第ＰＣＴ／２０１１／０３９８５４号は、同一人が所有し同時に係属している、２０１０年１１月２２日に出願され「無線ネットワークにおいて加入者ＩＤデータをプロビジョニングするための装置及び方法」というタイトルの米国特許出願第１２／９５２，０８９号の優先権を主張する。米国特許出願第１２／９５２，０８９号は、２０１０年６月１４日に出願され同じタイトルを持つ米国仮特許出願第６１／３５４，６５３号の優先権を主張する。本願は、同一人が所有し同時に係属している、２０１０年１１月２２日に出願され「無線ネットワーク認証装置及び方法」というタイトルの米国特許出願第１２／９５２，０８２号に関連する。前述の各出願は、参照によりその全体が本願に組み込まれる。

本願は、同一人が所有し同時に係属している、２０１０年６月１４日に出願され「無線ネットワークにおいて加入者ＩＤデータをプロビジョニングする方法」というタイトルの米国仮特許出願第６１／３５４，６５３号（現在、２０１０年１１月２２日に出願された米国特許出願第１２／９５２，０８９号）と、２０１０年７月２１に出願され「仮想加入者ＩＤモジュール配信システム」というタイトルの米国仮特許出願第６１／３６６，５０５号（現在、２０１１年７月１４日に出願された米国特許出願第１３／１８３，０２３号）と、２０１０年１０月２８日に出願され「アクセス制御クライアント・アシステッドローミング」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８５８号（現在、２０１１年５月１７日に出願された米国特許出願第１３／１０９，８５１号）と、２０１０年１０月２８日に出願され「複数のアクセス制御エンティティのための管理システム」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８６１号（現在、２０１１年４月４日に出願された米国特許出願第１３／０７９，６１４号）と、２０１０年１０月２８日に出願され「無線ネットワークを介して電子識別コンポーネントを配信するための方法及び装置」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８６２号（現在、２０１１年５月１９日に出願された米国特許出願第１３／１１１，８０１号）と、２０１０年１０月２８日に出願され「アクセス制御クライアント格納及び実行のための方法及び装置」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０７，８６６号（現在、２０１１年４月５日に出願された米国特許出願第１３／０８０，５２１号）と、２０１０年１０月２９日に出願され「アクセスデータプロビジョニングサービス」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０８，５０４号（現在、２０１１年４月１日に出願され「アクセスデータプロビジョニング装置及び方法」というタイトルの米国特許出願第１３／０７８，８１１号）と、２０１０年１１月３日に出願され「不具合デバイスからのアクセスデータリカバリのための方法及び装置」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４０９，８９１号（現在、２０１１年１１月２日に出願された米国特許出願第１３／２８７，８７４号）と、２０１０年１１月４日に出願され「物理セキュリティデバイスの偽物、及び方法」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４１０，２９８号（現在、２０１１年４月５日に出願された米国特許出願第１３／０８０，５３３号）と、２０１０年１１月１２日に出願され「マルチソフトウェアエミュレーションに跨るデバイス履歴の記録のための装置及び方法」というタイトルの米国仮特許出願第６１／４１３，３１７号（現在、２０１１年１１月１１日に出願された米国特許出願第１３／２９４，３１号）と、にも関係し、前述の各出願は、参照によりその全体が本願に組み込まれる。

［技術分野］
本開示は、概して、通信システムの分野に関し、より具体的には、１つの例示的な態様において、ユーザデバイスがユーザ制御クライアントを用いて無線ネットワーク（例えば、セルラネットワーク、ＷＬＡＮ、ＷＭＡＮなど）から認証を受けることを可能にする無線システムに関する。

無線システムは、セルラ電話及びコンピュータのようなユーザ装置に対して音声サービス及びデータサービスを提供するために使用される。

従来、ユーザ装置は、加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）カードを備えている。ＳＩＭカードは、セルラネットワークに対してユーザ装置を認証する際に使用可能な秘密鍵情報のようなセキュリティ情報を含んでいる。

従来のＳＩＭカードを使用することが常に望ましいとは限らない。例えば、従来のＳＩＭカードは、ホストデバイス（例えば無線電話）を一層大きくしたり複雑したりし得る。これらはまた、製造業者又はサービスプロバイダによるＳＩＭカードの在庫管理及び配布の必要性を生じさせもする。

従来のＳＩＭカードシステムはまた、無線サービスを購入することを困難にする場合もある。例えば、ユーザが旅行中に外国で無線キャリアとの関係を確立することが困難な場合がある。

ＳＩＭカードは、典型的には、１つのユーザアカウントに関連付けられる。ユーザアカウントデータは、ＳＩＭカード内に事前にロードされ、ＳＩＭカード上に恒久的に格納される。ユーザが既存のアカウントから新たなアカウントへとサービスを変更することを望む場合、ユーザは、既存のアカウントに関連付けられた既存のＳＩＭカードを、新たなアカウントに関連付けられた新たなＳＩＭカードで置き換える必要がある（例えば、ＳＩＭカードスロットから既存のＳＩＭカードを物理的に除去して新たなＳＩＭカードを物理的に挿入することによって）。

ＳＩＭカードを交換する不便さを緩和する努力において、２つのアカウントがプリロードされたＳＩＭカードが開発されてきた。ユーザは、ＳＩＭカードを物理的に取り外さずに２つのアカウントを切り替えることができる。しかしながら、ＳＩＭカード上の２つのアカウントのうちの１つではない新たなアカウントに切り替えることをユーザが望む場合、このタイプのＳＩＭカードのユーザは、新たなカードを挿入する必要があるであろう。
ＳＩＭカードスロットのペアを含んだユーザデバイスも開発されてきている。そのようなユーザデバイスによれば、ユーザは複数のアカウント間での切り替えを行うことが可能であるが、サイズが大きくなり、ユーザが新たなアカウント毎に新たなＳＩＭカードを取得することを必要とする。

それゆえ、無線サービスを取得して管理する能力をユーザに与える、改良された方法を提供可能であることが望ましいであろう。

前述のニーズは、とりわけ無線ネットワーク認証のための装置及び方法を提供することにより、取り組まれるものである。

第１に、所望のキャリアから無線サービスを受けるためにプロビジョニングサービスからアクセスクライアントデータをダウンロード可能な無線電子デバイスが開示される。このデータは、実施形態によっては加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データ、仮想ＳＩＭカードデータ、又はＳＩＭプロファイルと呼ばれる場合もあるが、所望の無線キャリアから無線サービスを取得する際に使用可能である。例えば、ユーザが外国に旅行していてローカル（その地域）のキャリアのアカウントを作成することを望む場合、ユーザは、そのキャリアのための加入者ＩＤデータを無線で取得することができる。

第２に、ユーザデバイスにはプロビジョニングＳＩＭプロファイルが事前ロードされ得る。新しいプロビジョニングセッションの間に、デバイスはローカルキャリアにローミングすることができる。ローカルキャリアは、プロビジョニングＳＩＭプロファイルに関連付けられたプロビジョニングキャリアにコンタクトすることができる。プロビジョニングキャリアがユーザデバイスを認識した場合（例えば、ユーザデバイスのＳＩＭプロファイルがプロビジョニングキャリアに登録されている場合）、ユーザデバイスは、プロビジョニングサービスと通信することを許可され得る。
このプロセスのより一般的な１つのバージョンは、たとえ１つだけのプロビジョニングキャリア（及びそれに関連付けられたローミング契約）だけでは全ての関心のあるローカルキャリアをカバーするのに不十分な場合であってもユーザデバイスがプロビジョニングサービスと通信することを可能にするものであるが、これは、複数のプロビジョニングＳＩＭプロファイル及び複数のプロビジョニングキャリアを許可し、ローミング又はネットワーク選択又はネットワーク登録における試みに先立ってユーザのデバイスが行う利用可能ネットワークの通常の受動的スキャンからどの１つを使用するかを決定する選択肢を与えることによって、行われる。
更に別の一般化は、Ｗｉ−Ｆｉを介して、又は、インターネット可能なコンピュータへの有線接続や他の非セルラ通信リンクを介して、ユーザデバイスがプロビジョニングサービスと通信することを可能にする。

加えて、プロビジョニングサービスは、利用可能なキャリアのリスト（例えば、好ましい非ローミングキャリアのリスト、又は、ユーザが既にアカウントを持っているキャリアのリストなど）をユーザに提示してもよい。ユーザは、キャリアのリストから、所望のキャリアを（そして、ユーザがキャリアの既存のアカウントをまだ持っていない場合には、対応する料金プランを）選択することができる。プロビジョニングキャリアを介したデータリンクを維持している間に、選択されたキャリアのためのＳＩＭデータは、デバイス中のセキュアエレメントにロードされ得る。これにより、選択されたキャリアに関連付けられた新しいＳＩＭプロファイルが作成され、ユーザが選択されたキャリアの無線サービスを使用できるようになる。利用可能なキャリアのためのＳＩＭデータは、プロビジョニングサービスの一部である信頼サービスマネージャ（ＴＳＭ）によって維持管理及び配信が可能である。

選択されたキャリアのためのＳＩＭデータがユーザデバイスにダウンロードされると、ユーザには、新たなアカウントを作成することにより、又は、選択されたキャリアの既存のアカウントにログインすることにより、デバイス上でキャリアのサービスをアクティベートする機会が与えられてもよい。ユーザは、オンラインで、店内装置を使用して、アクティベーションサービスに対して電話呼を発信して、などにより、デバイスをアクティベートすることができる。アクティベーションされると、デバイスは、音声電話呼を発着信し、データをダウンロード及びアップロードし、或いはそうでなければ、選択されたキャリアから入手可能なサービスを受けるために、使用可能である。

前述のアプローチを使用して複数のＳＩＭプロファイルがプロビジョニングされてもよい。例えば、ユーザが様々な地理的場所へ旅行するたびに、ユーザは、新しいキャリアを繰り返し閲覧し、新しいキャリアとの関係を確立するために必要に応じてＳＩＭデータを無線でダウンロードすることができる。ユーザは新しいキャリアのアカウントを容易にセットアップすることができるので、ローミング料金のような出費を削減することができる。

更に、ユーザは、ユーザのデバイスにおいてＳＩＭプロファイルを能動的に管理することができる。例えば、ユーザは、新しいＳＩＭプロファイルを追加してもよいし、既存のＳＩＭプロファイルを削除してもよいし、複数の格納されたＳＩＭプロファイルから選択することにより所与のタイミングでどのキャリアを使用するかを切り替えてもよい。

加入者ＩＤモジュールデータを無線電子デバイスにロードする方法も開示される。一実施形態では、この方法は、無線電子デバイスにおいてプロビジョニングサービス無線キャリアのリストを受信してユーザに提示するステップと、無線電子デバイスにおけるユーザによる無線キャリアの１つの選択に少なくとも部分的に基づいて、無線デバイスにおいて、無線キャリアの選択された１つに関連付けられた加入者ＩＤモジュールデータをプロビジョニングサービスから受信するステップと、を備える。

一変形例では、プロビジョニングサービスから加入者ＩＤモジュールデータを受信するステップは、プロビジョニングサービスの信頼サービスマネージャから加入者ＩＤモジュールデータを受信するステップと、受信したデータを無線電子デバイスのセキュアエレメントに格納するステップと、を含む。

別の変形例では、方法は更に、無線電子デバイスに格納された加入者ＩＤモジュールデータを使用して、無線電子デバイスとプロビジョニングサービスとの間の無線リンクを確立するステップを備える。

更に別の変形例では、無線キャリアのリストを受信するステップは、プロビジョニングサービスのプロビジョニングキャリアから、無線キャリアのリスト中の各無線キャリアに関連付けられた料金プラン情報を受信してユーザに提示するステップを含む。例えば、無線電子デバイスは、プロビジョニングキャリアに関連付けられた無線キャリアにローミングすることができる。

更に、無線電子デバイスを動作させる方法が開示される。一実施形態では、デバイスは、通信ネットワークによって相互接続された無線キャリア及びプロビジョニングサービスを含んだシステムにおいて動作し、方法は、第１のアクセスクライアントデータを使用して前記通信ネットワークとのリンクを確立するステップと、リンクを介して第２のアクセスクライアントデータを前記無線電子デバイスにロードするステップと、を備える。

一変形例では、前記第１のアクセスクライアントデータは、前記第２のアクセスクライアントデータに比べて最小限の機能を有するブートストラッププログラムを含み、前記第１のアクセスクライアントデータを使用する前記ステップは、前記第１のアクセスクライアントデータを使用して前記通信ネットワークとの無線リンクを確立するステップを含む。前記第２のアクセスクライアントデータをロードする前記ステップは、例えば、前記無線リンクを介して前記第２のアクセスクライアントデータを前記無線電子デバイスに無線でロードするステップを含む。

別の変形例では、前記第１のアクセスクライアントデータは、プロビジョニングキャリアに関連付けられたアクセスクライアントデータを含み、前記第１のアクセスクライアントデータを使用する前記ステップは、前記第１のアクセスクライアントデータを使用して無線セルラ電話ネットワークにローミングするステップを含む。

更なる変形例では、前記無線電子デバイスは、前記第１のアクセスクライアントデータを含むセキュアエレメントを備え、前記第２のアクセスクライアントデータを無線でロードする前記ステップは、前記第２のアクセスクライアントデータを前記セキュアエレメントにロードするステップを含む。

更に別の変形例では、前記プロビジョニングサービスは、複数のキャリアのアクセスクライアントデータのデータベースを維持管理する信頼サービスマネージャを備え、前記第２のアクセスクライアントデータを無線でロードする前記ステップは、前記第２のアクセスクライアントデータを前記信頼サービスマネージャから前記セキュアエレメントへ無線でロードするステップを含む。

別の変形例では、前記方法は、前記無線電子デバイスが無線サービスを受ける所望の無線キャリアを選択する機会をユーザに与えるステップを更に備え、前記所望の無線キャリアは、前記無線電子デバイスにロードされた複数のアクセスクライアントデータから選択された１つのアクセスクライアントデータに関連付けられている。

更に別の変形例では、前記第２のアクセスクライアントデータは、無線キャリアが維持管理する少なくとも１つの加入者アカウントを一意に識別する加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データを含む。

加えて、無線装置が開示される。一実施形態では、前記無線装置は、通信ネットワークと通信するように構成された１以上の無線通信回路と、１以上の加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データを格納するように構成されたセキュアエレメントと、プロセッサと、コンピュータが実行可能な命令を含んだ、前記プロセッサとデータ通信する記憶装置と、を備える。前記コンピュータが実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行された場合に、プロビジョニングキャリアのアカウントを検証し、前記無線装置と前記プロビジョニングキャリアとの間のデータリンクを確立し、前記１以上のＳＩＭデータを受信し、前記１以上のＳＩＭデータを使用して前記無線装置を動作させるように構成される。

一変形例では、前記１以上の無線通信回路は、セルラ電話回路を含む。

別の変形例では、前記１以上の無線通信回路は、短距離ローカル又はパーソナルエリアネットワーク無線回路を含む。

更に別の変形例では、前記無線装置は、ユーザインタフェースを更に備え、前記コンピュータが実行可能な命令は更に、前記ユーザインタフェースから、１以上のユーザのニーズに関連する入力を受信し、前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータを更新するように構成される。

更なる変形例では、前記コンピュータが実行可能な命令は更に、前記ユーザインタフェースから、前記セキュアエレメントに格納された１以上のＳＩＭプロファイルに関連する入力を受信し、前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータのうちの１つへと切り替えるように構成される。

更に別の変形例では、前記コンピュータが実行可能な命令は更に、前記ユーザインタフェースから、アカウント情報に関連する入力を受信し、前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータをアクティベートするように構成される。

更に、ネットワーク装置が開示される。一実施形態では、前記ネットワーク装置は、通信ネットワークと通信するように構成された１以上の通信回路と、プロセッサと、コンピュータが実行可能な命令を含んだ、前記プロセッサとデータ通信する記憶装置と、を備える。前記コンピュータが実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行された場合に、ユーザが所望のキャリアを選択したことに応えて、前記所望のキャリアに関連付けられた１以上のＳＩＭデータをユーザデバイスに割り当て、前記ユーザデバイスへの無線リンクを確立し、前記割り当てられた１以上のＳＩＭデータを前記ユーザデバイスにロードし、前記ロードされた１以上の選択されたＳＩＭデータを前記サービスプロバイダに通知するように構成される。

一変形例では、前記ネットワーク装置は、信頼サービスマネージャを備え、前記無線リンクはセキュアである。

別の変形例では、前記セキュアな無線リンクは、共通秘密鍵に基づく。前記共通秘密鍵は、前記信頼サービスマネージャと前記ユーザデバイスとの間のトラヒックを暗号化及び復号するために使用される。

無線ユーザデバイスにアクセスクライアント（例えば、ＳＩＭ）データをプロビジョニングするシステムが本願で更に開示される。一実施形態では、前記システムは、相互に通信するプロビジョニングエンティティ及び信頼サービスマネージャを備える。前記デバイスは、適切に識別されて認証されると、前記システムから前記ＳＩＭを受信することで、無線ネットワークにおけるそれらの動作を可能にする。

コンピュータ可読装置も開示される。一実施形態では、前記装置は、少なくとも１つのコンピュータプログラムを含んだ媒体を備え、前記少なくとも１つのプログラムは、無線ユーザデバイスにアクセスクライアント（例えば、ＳＩＭ）データをプロビジョニングするように構成される。別の実施形態では、前記少なくとも１つのプログラムは、ネットワークエンティティと交渉し、無線デバイスにおいて使用するＳＩＭデータを取得するように構成される。

更なる特徴、性質、及び多様な利点は、添付の図面及び以下の詳細な説明から一層明らかになるであろう。

以下に説明する詳細記述が図面と共に把握されると、そこから本願で説明する特徴、目的、及び利点が一層明らかになるであろう。
本開示に従う一実施形態に係る例示的な無線システムの図である。 一実施形態に係る、セキュアエレメントを持つ例示的な無線電子デバイスの図である。 実施形態に係る例示的なセキュアエレメントの図である。 実施形態に係る、図１に示すタイプの無線システムにおいて様々なエンティティの間でデータを交換するために使用可能な例示的なシーケンスを示す図である。 実施形態に係る、所望のキャリアを選択する機会をユーザに提供するために提示され得る例示的な選択画面である。 実施形態に係る、加入者ＩＤデータのダウンロードの間にユーザに対して表示され得る例示的な出力画面である。 本発明の実施形態に係る、無線アカウントをアクティベートする機会をユーザに提供するために提示され得る例示的な入力画面である。 本発明の実施形態に係る、無線アカウントをアクティベートする機会をユーザに提供するために提示され得る例示的な入力画面である。 実施形態に係る、新たなアカウント情報を入力する機会をユーザに与えるために提示され得る例示的な入力画面である。 実施形態に係る、無線アカウントがアクティベートされるとユーザに対して表示され得る例示的な出力画面である。 実施形態に係る、無線電子デバイスに複数の加入者ＩＤプロファイルを無線でプロビジョニングする際に関与する例示的なステップのフローチャートである。 全図（Ｃ）Copyright 2009-2012 Apple Inc. All rights reserved.

これから図面を参照するが、全図を通して、同様の番号は同様の部分を表す。

関連技術分野における当業者は、本開示の多様な実施形態が、従来技術のアーキテクチャ（例えば、物理的なＳＩＭカードに収録されたＳＩＭデータ）及び新しいアーキテクチャ（例えば、セキュアエレメントに格納されたＳＩＭデータ）の両方にとって有用であるということを認識するであろう。いくつかの変形例では、セキュアエレメントの中に格納されないレガシーのＳＩＭカードをサポートすることを可能にする、従来技術のカード動作及びセキュアエレメント動作の両方の組み合わせが説明される。

更に、ここで説明する例示的な実施形態は、ＧＳＭ（登録商標）、ＧＰＲＳ／ＥＤＧＥ、又はＵＭＴＳセルラネットワークのようなセルラネットワークの加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）の文脈において主に論じられているが、当業者が認識するであろうこととして、本発明はそのように限定される訳ではない。実際、本発明の多様な態様が、１以上の仮想化アクセスクライアントの使用から利益を得ることのできる任意の無線ネットワーク（セルラであれ他のものであれ）において有用である。

ここで図１を参照すると、例示的な無線システム８が示されており、その中で電子デバイス１０のような電子装置のユーザはプロビジョニングサービスから加入者ＩＤデータを取得することができる。電子デバイス１０は、例えば、セルラ電話、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又は他の適当なコンピューティング装置である。適切に許可（認可）されると、デバイス１０は、無線キャリア（セルラ電話会社と呼ばれる場合もある）から無線ネットワークサービスを受けることができる。

ユーザデバイス１０は、無線通信回路を持ち得る。例えば、デバイス１０は長距離無線通信回路を使用することができ、これは例えば、８５０ＭＨｚ、９００ＭＨｚ、１８００ＭＨｚ、及び１９００ＭＨｚのセルラ電話帯域（例えば、メインのＧＳＭ（登録商標）セルラ電話帯域）を使用して無線リンク１３を介して通信するセルラ電話回路などである。デバイス１０中の長距離無線通信回路は、２１００ＭＨｚや、セルラ電話のために使用される益々増加している他の多数の帯域のうちの任意のもの（例えば、ＧＳＭ（登録商標）、ＵＭＴＳ、及びそれ以降の標準に関する３ＧＰＰ団体においてアウトラインが定められているようなもの）にも適応していてもよい。それが望ましければ、デバイス１０は、近傍の装置との通信に適応するために近距離無線通信リンクも使用してもよい。例えば、デバイス１０は、２．４ＧＨｚ及び５ＧＨｚのＷｉ−Ｆｉ（Ｒ）（ＩＥＥＥ ８０２．１１）帯域、及び／又は、２．４ＧＨｚのＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）帯域を使用して通信してもよい。

図１に示すように、デバイス１０は、リンク１３を介して通信ネットワーク１４と通信可能である。リンク１３は、例えば、有線リンクであってもよいし、ローカルの又はリモートの無線リンクであってもよい。典型的な無線接続構成では、デバイス１０は、長距離リンク（例えば、１マイル以上の距離をカバーできるリンク）を使用してネットワーク１４と無線で通信することができる。このタイプのリンクは、例えば、セルラ電話の基地局を用いて作ることができる。通信ネットワークには、インターネットのような広域ネットワーク、電話ネットワーク、ローカルエリアネットワーク、又は任意の他の適当な通信ネットワークが含まれ得る。

デバイス１０は、リンク１３及びネットワーク１４を用いて、コンピューティング装置２２のようなコンピューティング装置との通信リンクを形成することができ、また、プロビジョニングサービス１６のようなプロビジョニングサービスとやり取りすることができる。コンピューティング装置２２の様々なセットが、ネットワーク１４に接続され得る。コンピューティング装置２２の各セットは、各キャリアのための通信管理サービス２４及びアカウント管理サービス２６を提供するために使用可能である。

通信管理サービス２４は、電話サービスの使用を管理及び監視し（例えば、各請求期間に無線顧客が使用した総分数を追跡するために）、データサービスの使用を管理及び監視する（例えば、デバイス１０にモバイルウェブへのアクセスを提供するために）ことを担うことができる。アカウント管理サービス２６は、ユーザアカウント情報を管理し、各登録アカウントに関連付けられた請求情報を処理することを担うことができる。それが望ましければ、各キャリアの動作を管理するために、他のシステム（例えば、ネットワーク制御システム）を使用することができる。

図１の例に示すように、コンピューティング装置２２の第１のセットは、ローカルキャリアに通信管理サービス２４及びアカウント管理サービス２６を提供するために使用可能であり、他方、コンピューティング装置２２の第２のセットは、プロビジョニングキャリアにサービス２４，２６を提供するために使用可能であり、他方、コンピューティング装置２２の第３のセットは、キャリアＡにサービス２４，２６を提供するために使用可能である。コンピューティング装置２２の追加のセットが、追加のキャリア（例えば、キャリアＢ、キャリアＣ、など）にサービス２４，２６を提供するために無線システム８において使用されてもよい。

キャリアは一般的に、無線サービスが提供される前に無線ユーザが適切に認証されることを要求する。例えば、キャリアＡは、所与のユーザがキャリアＡのサービスを使用することを許可されるか否かを判定する際に使用される加入者ＩＤデータを維持管理していてもよい。加入者ＩＤデータは、加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データ、仮想ＳＩＭカードデータ、ＳＩＭプロファイル情報などと呼ばれる場合もある。許可されないユーザ（例えば、アクティブなアカウントを持たないユーザ）は、サービスを拒否されるであろう。許可されるユーザは、音声電話呼を発着し、データをダウンロード及びアップロードし、或いはそうでなければキャリアＡから入手可能なサービスを取得するために、リンク１３のようなリンクを確立することを許可される。

従来は、ＳＩＭデータは、権限を有するユーザに対してＳＩＭカードの形態で配布されている。このアプローチは、一般的に、ユーザデバイスにおいてＳＩＭカードスロットが利用可能であることを要求する。図１に示すタイプの構成を用いると、有利なことに、デバイス１０は、リムーバブルＳＩＭカードの形態でＳＩＭデータを受ける必要が無い。むしろ、仮想ＳＩＭカードデータが、有線及び／又は無線のネットワーク接続（例えば、リンク１３）を用いて配布され得る。ユーザが旅行中でありローカルキャリアのアカウントを持たない場合であってもユーザがＳＩＭカードデータをダウンロードすることを可能にするために、ユーザのデバイスは、「ブートストラッピング」ＳＩＭプロファイル（即ち、テンポラリのキャリア（プロビジョニングキャリアと呼ばれる場合もある）によって関連付けされたＳＩＭデータ）を備えていてもよい。

デバイス１０は、セキュアエレメント１２のようなセキュアエレメントを含むことができる（図１）。ＳＩＭデータは、デバイス１０のセキュアエレメント１２に格納可能である。プロビジョニングサービス１６は、所望のＳＩＭデータをデバイス１０にロードすることを担うことができる。プロビジョニングサービス１６は、コンピューティング装置１８，２０においてそれぞれ動作するサービスプロバイダと信頼サービスマネージャ（ＴＳＭ）とによって提供される操作に依拠することができる（一例として）。サービスプロバイダは、ユーザとやり取りしてデバイス１０がどのキャリアから無線サービスを受けるかを決定することを担うことができ、他方、信頼サービスマネージャは、選択されたキャリアに関連付けられた対応するＳＩＭデータであってデバイス１０のセキュアエレメント１２にロードされるべきＳＩＭデータを提供することを担うことができる。ＴＳＭは、ＳＩＭカードを配布する企業によっても管理されてもよい。ＴＳＭはそれゆえ、仮想ＳＩＭカードデータ（ＳＩＭデータ）のデータベースを維持管理することを担うことができる。ＴＳＭは、キャリア間の関係を維持管理することができ、また、各キャリアのＳＩＭデータ（即ち、各キャリアのＳＩＭデータであって、その特定のキャリアとの関係を確立することを願うユーザに対して供給可能なＳＩＭデータ）のデータベースを維持管理することができる。望ましい場合には、他の役割分担がなされてもよい。例えば、信頼サービスマネージャ及びサービスプロバイダの全サービスが単一の組織によって提供されてもよい。３以上のエンティティがプロビジョニングサービス１６のサービスを提供してもよい、などである。

従来のＳＩＭカードとは違い、セキュアエレメント１２に格納されたＳＩＭデータは、ユーザのニーズに従って更新することができる。各々が異なる無線アカウントに関連付けられる複数のＳＩＭプロファイルをセキュアエレメント１２に格納することができる。ユーザは、（例えば追加のＳＩＭデータをセキュアエレメント１２にダウンロードすることにより）新たなＳＩＭプロファイルを追加することもできるし、（例えばセキュアエレメント１２からＳＩＭデータを消去することにより）既存のＳＩＭプロファイルを削除することもできるし、（例えばユーザは各国を旅行するか、そうでなくてもキャリアを変更する必要性に遭遇するので）ダウンロードした複数のＳＩＭプロファイルの間で切り替えを行うこともできるし、などなどである。

例えば、デバイス１０のユーザが国際的に旅をして、国際ローミングレートにより課金されることなく無線サービスを得ることを望むシナリオを考える。デバイス１０には、プロビジョニングＳＩＭプロファイルが事前にロード（プリロード）されていてもよい。プロビジョニングＳＩＭプロファイルは、ユーザのデバイスと一時的プロビジョニングキャリアとの間の関係を確立する。デバイス１０のユーザは、プロビジョニングキャリアの実際のアカウントを持つ必要は無い。例えば、デバイス１０の製造業者（例えば、装置１８のサービスプロバイダ）又は他のエンティティが、プロビジョニングアカウントを維持管理してもよい。それにも関わらず、プロビジョニングアカウントはユーザのデバイスにおいてアクティブであるので、デバイス１０は、ローカルキャリアのネットワークにローミングすることにより、通信ネットワーク１４を介してローカルキャリアを検出することができる。ローカルキャリアは、プロビジョニングキャリアと通信して、デバイス１０が適切にプロビジョニングキャリアに関連付けられているか否かを判定することができる。プロビジョニングキャリアは、ABC Telecom, Inc.であってもよい（一例として）。

プロビジョニングキャリアが登録されたデバイスとしてデバイス１０を認識した場合（例えば、プロビジョニングキャリアがプリロードされたプロビジョニングＳＩＭプロファイルを認識した場合）、ローカルキャリアは、デバイス１０がネットワーク１４を介してプロビジョニングサービス１６と通信することを許可する。プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダは、ユーザとやり取りしてユーザが所望のキャリアを選択することを手助けすることができる。サービスプロバイダは、ユーザに対してキャリアのリストを提示することができる。ユーザは、キャリアＡ、キャリアＢ、などと言ったようなローカルで利用可能な無線キャリアからサービスを受けることを選択することができる。

リストを見たのち、ユーザは所望のキャリアとしてキャリアＡを選択することができる。サービスプロバイダは、信頼サービスマネージャに対してこの選択を通知する。プロビジョニングサービス１６の信頼サービスマネージャは、その後、デバイス１０とのデータリンクを確立して、対応する新たなＳＩＭプロファイル（例えば、キャリアＡに関連付けられたＳＩＭデータ）をデバイス１０のセキュアエレメント１２にロードすることができる。新たなＳＩＭプロファイルは、プロビジョニングＳＩＭプロファイルに代わってデバイス１０のプライマリＳＩＭプロファイルとなってもよい。新たなＳＩＭプロファイルのダウンロードが成功すると、ユーザは、選択したキャリアの新たなアカウントを作成することにより、選択したキャリア（例えば、キャリアＡ）のサービスをアクティブ化することができる。アカウントのアクティブ化操作は、無線キャリアがサポートする任意の伝統的な方法（例えば、電話を介して、店舗で、ウェブ経由で、など）を使用して行われてもよいし、プロビジョニングサービス１６（例えば、装置１８のサービスプロバイダ）の支援を受けて行われてもよい。

ユーザは、このアプローチを用いて、任意の時点で新たなプロビジョニングセッションを開始してデバイス１０に追加のＳＩＭプロファイルをダウンロードすることができる。例えば、ユーザが別の新たな国へ旅行する場合、ユーザは、キャリアＸから無線サービスを受けることを選択することができ、キャリアＸに関連付けられた新たなＳＩＭプロファイルがダウンロードされてセキュアエレメント１２に格納されることになる。キャリアアカウントを確立済みの国々をユーザが行き来する場合、ユーザが２つのＳＩＭプロファイルを手動で切り替えてもよいし、デバイス１０が（例えば衛星測位システムデータ、無線ネットワーク情報、又は手動で入力された地理情報を使用することにより）現在位置に応じて自動で正しいＳＩＭプロファイルに切り替えてもよい。それが望ましければ、ユーザは、３以上のＳＩＭプロファイルをデバイス１０にダウンロードして管理してもよい。ユーザはまた、（例えばデバイス１０を新たなユーザに売る前に）デバイス１０のセキュアエレメント１２から１以上のＳＩＭプロファイルを削除することもできる。

リモート無線リンクを形成することに加えて、デバイス１０は、ローカル無線リンクを形成することができる。例えば、デバイス１０は、デバイスが無線ローカルエリアネットワーク装置と無線で通信することを可能にする無線ローカルエリアネットワークアダプタを有していてもよい。無線ローカルエリアネットワーク装置は、例えば、ＩＥＥＥ ８０２．１１通信（Ｗｉ−Ｆｉ（登録商標）と呼ばれる場合もある）をサポートするルータ又はアクセスポイントであってもよい。それが望ましければ、デバイス１０は、追加的に又は代替的に、ケーブルを使用してネットワーク１４に接続されてもよい。

しかしながら、リモート無線リンクが利用可能な場合、デバイス１０は、無線ローカルエリアネットワーク又は（有線リンクを介して）ネットワーク１４上のコンピュータに接続する必要は無い。

図１の例は、単に例示でしかない。ネットワーク１４において他の無線装置を使用することも可能であるし、また、ネットワーク１４との無線通信リンク１３を形成する際に他の無線装置を使用することも可能である。

図２は、図１の例示的なデバイス１０の図を示す。図２に示すように、デバイス１０は、記憶装置及び処理回路２８のような記憶装置及び処理回路を含むことができる。記憶装置及び処理回路２８は、記憶装置回路及びプロセッサ回路を含むことができる。記憶装置回路は、１以上の異なる種類の記憶装置を含むことができ、これは例えば、ハードディスクドライブ記憶装置、不揮発メモリ（例えば、フラッシュメモリ又は他の電気的にプログラム可能なリードオンリーメモリ）、揮発メモリ（例えば、スタティック又はダイナミックのランダムアクセスメモリ）、などである。プロセッサ回路は、デバイス１０の動作を制御するために使用可能であり、マイクロプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、アプリケーション固有集積回路、及び他の適切な回路などに基づき得る。記憶装置及びプロセッサ回路２８は、メディアサービス、インターネット閲覧アプリケーション、オペレーティングシステム機能などの、デバイス１０上のソフトウェアを実行するために使用可能である。

入出力回路３０は、データをデバイス１０に供給できるようにし、また、デバイス１０から外部デバイスへデータを提供できるようにするために使用可能である。入出力回路３０は、ユーザ入出力デバイス３４を含むことができ、これは例えば、ボタン（例えば、メニューボタン）、ディスプレイ（例えば、タッチスクリーン）、クリックホイール、スクローリングホイール、タッチパッド、キーパッド、キーボード、マイクロフォン、カメラなどである。ユーザは、ユーザ入出力デバイス３４を介してコマンドを供給することにより、デバイス１０の動作を制御することができる。更にデバイス１０の中にコンポーネントが含まれていてもよく、これは、外部ヘッドフォンのためのジャックなどのオーディオインタフェース装置、センサ、入出力ポート（例えば、有線接続経由でデバイス１０をネットワーク１４に接続するためのもの）を含む。

入出力回路３０は、無線通信回路３２のような無線通信回路も含み得る。無線通信回路３２は、アンテナ、無線周波数（ＲＦ）送受信機回路、無線周波数電力増幅回路、受動ＲＦコンポーネント、及びＲＦ無線信号を処理するためのその他の回路を含み得る。

デバイス１０のセキュアエレメント１２は、図２に示すように、セキュアエレメントプロセッサ３６のようなプロセッサ、及びメモリ３８のようなメモリ回路を含み得る。セキュアエレメントプロセッサ３６は、ＳＩＭデータのダウンロード中にプロビジョニングサービス１６とのセキュア通信を処理することを（例えば、セキュアコンテンツをエンコードしデコードすることを）担い得る。ダウンロードされたＳＩＭは、セキュアエレメント１２のメモリ３８の中に格納され得る。メモリ３８は、２００ｋＢの電気的に消去可能なプログラム可能なリードオンリーメモリ（Ｅ２ＰＲＯＭ）、又は、これより大きな或いは小さな不揮発メモリのブロックを含み得る（例として）。

図３は、セキュアエレメント１２の例示的な実施形態の図である。図３に示すように、セキュアエレメント１２のプロセッサ３６及びメモリ３８は、１以上の集積回路４０の中に形成可能である。集積回路４０は、導電線４８を通じてパッケージボンドパッド４６に接続可能である。静電気放電（ＥＳＤ）保護回路４４（分離されたデバイス、又は、回路４０に組み込まれた回路）は、望ましくない電流がセキュアエレメント１２の回路にダメージを与えることを防止するために使用可能である。セキュアエレメント１２を形成するパッケージは、集積回路４０上でデータ信号を外部からプローブする（調べる）ことを防止するために、エポキシ樹脂４２で満たされてもよい。望まれるのであれば、他の開封防止構造がセキュアエレメント１２に含まれていてもよい（例えば、シールド層、マスキング層、など）。

図４は、ＳＩＭデータをデバイス１０にプロビジョニングする際に関係する例示的ステップを示す図である。図４に示すように、ユーザデバイス１０は、スタートアップすると、最初にローカルキャリアと通信することができる（ステップ１）。デバイス１０は、デバイスに格納されたプロビジョニングＳＩＭプロファイルからの情報をローカルキャリアに伝達することができる。ステップ２で、ローカルキャリアは、プロビジョニングＳＩＭデータを使用して対応するプロビジョニングキャリアにコンタクトし、プロビジョニングＳＩＭプロファイルがアクティブなアカウントに関連付けられているか否かをチェックすることができる（例えば、ローカルキャリアは、検証のために識別情報をプロビジョニングキャリアへ中継することができる）。検証されると（ステップ３）、ローカルキャリアは、デバイス１０がネットワーク１４とのローミング無線リンク（例えば、リンク１３）を形成することを可能にする。ネットワーク１４とのローミングリングが形成されると、デバイス１０は、サービスプロバイダのサービス１６との接続を形成することができる（ステップ４）。

ステップ４の間に、デバイス１０及びプロビジョニングサービス１６は、新しいプロビジョニングセッションを開始することができる。プロビジョニングセッションでは、サービスプロバイダは、デバイス１０に対してユーザのためにオンスクリーンオプションを表示するように指示することができる。例えば、図５に示すように、プロビジョニングサービス１６は、デバイス１０のディスプレイ５０に選択画面４９を提供することができる（ステップ５）。デバイス１０のディスプレイ５０は、タッチスクリーンであってもよい。デバイス１０は、タッチスクリーン及びメニューボタン５１のようなボタンを介してユーザ入力を受信することができる。

図５に示すように、選択画面４９のようなオンスクリーンオプションの画面は、ユーザに対して利用可能なキャリア（例えば、ユーザの近くのローカルキャリア、プロビジョニングサービス１６が推薦するキャリア、又はその他のキャリア）のリストを提示するために使用可能である。料金プラン（例えば、セルラ電話プラン料金、データプラン料金、混合プラン料金、及び他のサービス料金）が、画面４９の領域５２のような領域に各キャリアについて表示され得る。各領域５２は、タッチスクリーン５０上に、ボタン５４のような選択可能なオンスクリーンオプションを含み得る。タッチスクリーン上のオンスクリーンボタンは、仮想ボタンと呼ばれる場合もある。それが望まれるならば、デバイス１０によりユーザ入力を収集するために他のシステムを使用してもよい（例えば、音声認識システム、カメラを使用したパターン認識、画面上に表示されたオプションに隣接する物理ボタン、マウスやトラックパッドや他のポインティングデバイスを使用してユーザが選択するオンスクリーンオプション、或いは、他の何らかの適切なユーザ入力インタフェース）。

図５の例に示すように、ユーザに提示されるキャリアのリストには、第１のキャリアＡに関連する情報を表示する第１の領域５２、及び、第２のキャリアＢに関連する情報を含む第２の領域５２が含まれ得る。キャリアＡの電話プラン及びデータプランが、第１の領域に、それぞれ毎月３９．９９ドル及び毎月９．９９ドルとしてリストされてもよく、また、キャリアＢの電話プラン及びデータプランが、第２の領域に、それぞれ毎月５９．９９ドル及び毎月２９．９９ドルとしてリストされてもよい（例として）。図５のキャリア選択画面４９のようなキャリア選択画面は、３以上のキャリアをリストしてもよいし、１つの可能なキャリアのみをリストしてもよい。それが望まれるならば、各キャリアの下にマルチレートプランがリストされてもよい（例えば、キャリアＡは、毎月３９．９９ドルかかるが４５０分の通話時間を含んだ第１の電話プランと、毎月５９．９９ドルかかるが９００分の通話時間を含んだ第２の電話プランとを有してもよい）。それが望まれるならば、各領域５２は、料金プランの追加の詳細を表示してもよい（例えば、プランに含まれる無料の夜間及び週末の時間数、契約期間の長さ、アクティベーション料金情報など）。ユーザには、データプランを選択又は選択解除する機会が与えられ得る。ドロップダウンメニュー及び他のユーザインタフェースが、ユーザが様々な異なるプランコンポーネントから選択する（例えば、何分の通話時間をプランに含ませれるかを選択する）ことを可能にするために使用されてもよい。それが望まれるならば、キャリア選択画面４９は、キャリアの選択肢を提供するためだけに使用されて、特定のプランの詳細を提供するためには使用されなくてもよい。画面４９が所望のキャリアの選択を促すためにのみ、又は主にこのために使用される構成においては、ユーザは、プランタイプの選択を後で（例えば、プロビジョニングサービスとやり取りする時や、選択されたキャリアのウェブサイト又は代理と直接やり取りする時に）行うことができる。例えば、ユーザは、画面４９を使用して所望のキャリアを選択することができ、そして、プランの詳細を完成させてデバイス１０のために選択されたキャリアをアクティベートするためにユーザが選択されたキャリアに対して行った電話呼の間にプランタイプを選択することができる。

図４の例示的な構成におけるステップ６で、ユーザは、対応する仮想選択ボタン５４を押下することで、又はそうでなければプロビジョニングサービス１６によって提示されたオプションとやり取りすることで、所望のキャリア及び料金プランを選択することができる。ユーザが所望のキャリアと所望のサービスタイプ（即ち、所望の無線サービスプラン）を選択すると、プロビジョニングサービス１６は、そのキャリアのＳＩＭデータをユーザのデバイスにダウンロードすることができる。ダウンロードされたＳＩＭデータには、従来のＳＩＭに格納されている種類の情報（例えば、ＳＩＭ「カード」に固有のＩＤ、選択されたキャリアを識別する情報など）が含まれる。

サービスプロバイダ及び信頼サービスマネージャを使用してプロビジョニングサービス１６が実装されるシステムにおいては、サービスプロバイダは、ユーザにキャリア選択オプション（例えば、図５の画面４９）を提示すること、及び、ユーザの応答を処理することを担うことができる。一方、信頼サービスプロバイダは、信頼サービスプロバイダからデバイス１０への（例えばネットワーク１４及びリンク１３を介した）ＳＩＭデータのセキュアな伝送を処理することを担うことができる。例えば、ユーザが所望のキャリアを選択したことに応えて、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダは、信頼サービスマネージャ（ＴＳＭ）に対して、選択されたキャリアに関連付けられたＳＩＭデータをユーザデバイス１０へ配信するように指示することができる（ステップ７）。

ステップ８で、信頼サービスマネージャは、デバイス１０と通信して無線リンクを確立することができる。信頼サービスマネージャとデバイス１０のプロセッサ２８との間のリンクは、最初は、セキュアでないリンクとして確立され得る。ＳＩＭデータダウンロードプロセスの間のセキュリティを確保するために、信頼サービスマネージャとデバイス１０のセキュアエレメント１２とは、ＳＩＭデータがダウンロードされる前にセキュアリンクをセットアップすることができる。それが望ましければ、デバイス１０（即ち、セキュアエレメント１２の中のプロセッサ）及び信頼サービスマネージャは、公衆に知られていない共通秘密鍵を共有していてもよく、この鍵は、信頼サービスマネージャとデバイス１０との間のデータトラヒックを暗号化及び復号するために使用可能である。それが望ましければ、他の形態のセキュア通信が、セキュアエレメント１２と信頼サービスマネージャとの間のセキュアリンクを確立するために使用されてもよい。

デバイス１０とプロビジョニングサービス１６（例えば、信頼サービスマネージャ）との間の通信パスにセキュア通信が存在するので、信頼サービスマネージャとセキュアエレメント１２との間で送信されるデータは、「エンド・ツー・エンド」のセキュリティを示していると言うことができる。ＴＳＭとセキュアエレメント１２との間に成功したリンクが形成されると、ＴＳＭは、セキュアエレメント１２に所望のＳＩＭデータをロードすることができる。新たなＳＩＭデータがデバイス１０にダウンロードされている時に、図６に示すように、デバイスは、ディスプレイ５０にローディングメッセージを表示するように指示されてもよい。例えば、ディスプレイ５０は、図４のステップ８の間に、ユーザに対して「Thank you! Your SIM card data is being loaded .. Please wait」というメッセージをユーザに対して出力してもよい。

所望のＳＩＭデータがデバイス１０のセキュアエレメント１２にロードされると、信頼サービスマネージャは、サービスプロバイダに対して、ロードが完了したことを通知することができる（ステップ９）。ステップ１０で、図７に示すように、サービスプロバイダは、デバイス１０に対して、ディスプレイ５０にアクティベーション指示メッセージを表示するように指示することができる。例えば、プロビジョニングサービス１６は、デバイス１０に対して確認メッセージを提供し、ディスプレイ５０がユーザに対して「Your SIM card data for Carrier A has been successfully loaded onto your device. You may activate at any Carrier A store location or you may activate by calling 1-800-123-4567 or by visiting www.carrierawebsite.com.」というようなメッセージを提示するようにしてもよい。

ディスプレイ５０はまた、仮想ボタン５６，５８のようなオンスクリーンオプションも表示してもよい（例えば、図７参照）。ユーザが後でデバイス１０をアクティベートすることを望む場合（例えば、与えられた電話番号に発信すること、選択されたキャリアのリテールストアの１つを訪問すること、又は、後でオンラインでアクティベートすること、などによってデバイスをアクティベートすることをユーザが望む場合）、ユーザは、オプション（ボタン）５６を選択することができる。選択されたキャリアのアカウントアクティベーションウェブページを訪問することによってオンラインでデバイス１０をアクティベートすることをユーザが望む場合、例えば、ユーザはオプション（ボタン）５８を選択することができる。

ユーザがオプション５８を選択すると、プロビジョニングサービス１６（例えば、サービスプロバイダ）は、ユーザを、アカウント管理ウェブページ、又は選択されたキャリアに関連付けられた他のサービスポータルへとリダイレクトしてもよい。選択されたキャリアとのこの種のオンラインインタフェースを使用することで、ユーザは、新たなアカウントを作成するか、又は、デバイス１０を既存のアカウントにリンクさせることができる。

それが望ましければ、これらのようなアカウント管理機能は、プロビジョニングサービス１６によって提供されてもよい。例えば、図８に示すように、ユーザがオプション５８を選択すると、プロビジョニングサービス１６（例えば、サービスプロバイダ）は、デバイス１０に対して、ディスプレイ５０にアカウント選択画面を表示するように指示してもよい。プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダは、例えば、デバイス１０に画面データを提供して、ディスプレイ５０がユーザに対して「We will now activate your device」というメッセージを提示するようにしてもよい。ディスプレイ５０はまた、仮想ボタン６０，６２を表示してもよい（例えば、図８参照）。ユーザが選択されたキャリアの既存のアカウントを既に持っている場合、ユーザは、オプション（ボタン）６０を選択することができる。ユーザが選択されたキャリアの既存のアカウントを持っていない場合、ユーザはオプション（ボタン）６２を選択して新たなアカウントをサインアップすることができる（ステップ１１）。

ユーザがボタン６２を選択した場合、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダ（又は、キャリアがアカウントのセットアップ及び管理の操作を扱う構成においては、キャリア）は、図９に示すように、新たなアカウント情報の入力画面をディスプレイ５０に表示するようにデバイス１０に対して指示する情報を、デバイス１０に提供していもよい（ステップ１２）。例えば、ディスプレイ５０は、ユーザの名前、住所、請求情報、ユーザ名、パスワード、及びその他の個人情報のような新たなアカウント情報を供給するようにユーザに指示するプロンプトを、ユーザのために表示することができる。ステップ１３で、ユーザは、オプションでディスプレイ５０に表示されるタッチキーパッドをタイプすることにより、又は、英数字入力キーを使用することにより、要求された情報を対応する記入式テキストボックス（例えば、図９参照）に供給することができる。

ユーザがプロビジョニングサービス又はキャリアに対する新たなアカウント情報を供給することが完了すると、ユーザは、オプション６４を選択して、新たなアカウント情報を（例えば、プロビジョニングサービスのサービスプロバイダへ、又は、選択されたキャリアのサービス２６へ直接）送信することができる。この情報がプロビジョニングサービスへ送信される場合、プロビジョニングサービス（例えば、サービスプロバイダ）は、この情報を選択されたキャリアのアカウント管理サービス２６へと中継することができる。その後、ディスプレイ５０は、図１０に示すように、アクティベーション完了メッセージを表示することができる。例えば、ディスプレイ５０は、ユーザに対して「Registration and activation complete. You may now use your device.」というメッセージを出力することができる。その後、デバイス１０は、音声電話呼を発着信し、データをダウンロード及びアップロードし、或いはそうでなければ、選択されたキャリアから入手可能なサービスを受けるために、使用可能である。

この時点で、プロビジョニングサービス１６とデバイス１０との間の通信は、終了してもよい（例えば、プロビジョニングセッションが終了してもよい）。新たなプロビジョニングセッションを開始することもでき、プロビジョニングサービス１６は、ユーザがデバイス１０に追加のＳＩＭプロファイルを追加することを望む場合はいつでも、デバイス１０によってコンタクトされてよい（例えば、図４に関連して説明した種類のアプローチを用いて）。

図１１は、デバイス１０に新たなＳＩＭデータをプロビジョニングする際に関係する例示的ステップのフローチャートである。デバイス１０には、ステップ６６においてプロビジョニングＳＩＭプロファイルがプリロードされていてもよい。例えば、図１のプロビジョニングキャリアに関連付けられたＳＩＭデータ（プロビジョニングＳＩＭデータと呼ばれる場合もある）が、セキュアエレメント１２の中のメモリに格納されてもよい（例えば、製造中に、又は、デバイス１０のファームウェアのロードプロセス又は更新プロセスの間に）。デバイス１０の製造者（例えば、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダに関連付けられた製造者）、又は他のエンティティは、プロビジョニングキャリアのアカウントを維持管理して、プロビジョニング動作の間に（即ち、プロビジョニングセッションの間にプロビジョニングサービス１６と通信する際に、及び／又は、新たに確立されたアカウントをアクティベートするために選択されたキャリア又はプロビジョニングサービスとフォローアップ通信を実行する際に）、プロビジョニングキャリアに関連付けられたＳＩＭデータがデバイス１０のユーザによって使用可能なアクティブアカウントに対応するようにしてもよい。プロビジョニングキャリアは、任意の所望の国に置かれていたもよいし（即ち、単一のプロビジョニングキャリアがグローバルで使用されてもよい）、各国又は関心のある他の地理的地域のために使用される別々のプロビジョニングキャリアが存在してもよい。それが望まれるならば、地理的地域によっては、複数の連携した(associate)プロビジョニングキャリアを有してもよい。デバイス１０にＳＩＭデータがロードされた単数又は複数のプロビジョニングキャリアは、好ましくは、多数のキャリアとのローミング契約を有することで、デバイス１０が多様なサービスロケーションにおいて（ＳＩＭプロビジョニングのために）ローカルキャリアにローミングできるようにする。

ステップ６８で、新たなキャリアとの関係を確立することを望むと共にデバイス１０が新たなキャリアのサービスを使用できるようにするためにＳＩＭデータをダウンロードすることを望むユーザは、デバイス１０を使用して、デバイスの近くのローカルキャリアに（即ち、リンク１３経由で）ローミングすることができる。ローカルキャリアは、プロビジョニングＳＩＭデータに関連付けられたプロビジョニングキャリアと通信して、デバイス１０がローカルキャリアのネットワークにローミングすることを許可されていることを検証することができる。プロビジョニングキャリアのアカウントはデバイス１０の製造者（例えば、プロビジョニングサービス１６のサービスプロバイダ又は他のエンティティ）によって良好な状態で維持管理されているので、検証プロセスは成功するであろう。

デバイス１０がローカルキャリアのサービスを使用することを許可されているということの検証が成功すると、ローカルキャリアは、デバイス１０がネットワーク１４との無線リンク１３を使用できるようにする。その後、デバイス１０（又は、図１のシステムにおける他の装置）は、プロビジョニングサービス１６とのプロビジョニングセッションを開始することができる。このプロビジョニングセッションの間に、デバイス１０とプロビジョニングサービス１６との間にデータリンクを確立することができる（ステップ７０）。ステップ７２で、プロビジョニングサービス（例えば、プロビジョニングサービスのサービスプロバイダ）は、ユーザに対して利用可能なキャリアのリストを提示することができ、そして、それが望ましければ、対応する料金プランを提示することができる。ユーザは、表示されたキャリアのリストから所望のキャリアを選択することができる。プロビジョニングサービス（例えば、信頼サービスマネージャ）は、デバイス１０のセキュアエレメント１２とのセキュアリンクを確立することができ、選択されたキャリアに関連付けられた新しいＳＩＭデータをセキュアエレメント１２（即ち、エレメント１２の記憶装置）にロードすることができる（ステップ７４）。

ステップ７６で、プロビジョニングサービスは、デバイス１０をどのようにしてアクティベートするか（即ち、選択されたキャリアのＳＩＭデータをアクティベートすることによって選択されたキャリアに関連付けられた無線サービスをどのようにして使用するか）に関する情報をユーザに対して提示することができる。アクティベーション操作は、任意の適切なエンティティ（例えば、プロビジョニングサービス１６、キャリアなど）によって処理可能である。

１つの適切な構成では、プロビジョニングサービス１６は、新たに選択されたキャリアに関連付けられた無線サービスをアクティベートするための様々なオプションを最初にユーザに提示してもよい。ユーザがオンラインでアクティベートすると決定した場合、ユーザは、図９に関連して説明したように、プロビジョニングサービス又はキャリアによって、新たなアカウント情報を入力するように求められ得る。既存のアカウント又は新しいアカウントをユーザがアクティベートすると、デバイス１０は、プロビジョニングサービスからダウンロードされた新しいＳＩＭデータを用いて、選択されたキャリアから無線サービスを受けることができる（ステップ７８）。

パス８０によって示されるように、図１１のＳＩＭプロファイルダウンロードプロセスは、追加のＳＩＭプロファイルを追加することをユーザが望む場合にいつでも（例えば、所望のサービスを受けるためには新たなキャリアとの関係が必要な場所のような新たな場所へとデバイス１０が移動した場合にいつでも）使用可能である。そのような場所では、セキュアエレメント１２を、利用可能なキャリアに関連付けられた１以上のＳＩＭプロファイルによってアップデートすることができる。

ユーザは、デバイス１０のセキュアエレメント１２に格納された様々なＳＩＭプロファイルをアクティブに管理することを許可されてもよい（ステップ８２）。例えば、ユーザは、ユーザの国又は居住地において無線サービスを受けるために使用可能な３つのアクティブなＳＩＭプロファイルを持っていてもよい。ユーザは、必要に応じて、３つのＳＩＭプロファイルの間で切り替えを行うことができる。それが望ましければ、ユーザは、デバイス１０に格納されたＳＩＭプロファイルの一部又は全部を消去することを選択可能である。例えば、ユーザは、デバイス１０を他人に売却する前に、記憶装置及び処理回路２８とセキュアエレメント１２とを使用して、セキュアエレメント１２からＳＩＭデータを消去することができる（一例として）。

認識されるであろうこととして、方法のステップの具体的なシーケンスに関して本開示の何らかの特徴を説明したが、これらの説明は、本開示のより広い方法に関する例示に過ぎず、特定の応用によって要求されるように修正することができる。何らかの状況下では、何らかのステップは不要又はオプションになる場合もある。加えて、何らかのステップ又は機能が開示された実施形態に追加されてもよいし、２以上のステップの実行順序が交換されてもよい。そのようなバリエーションの全てが、本願において開示されクレームされる本開示に包含されるものと解釈される。

上述の詳細な説明は、本開示の新規な特徴を様々な実施形態に適用されるものとして示し、説明し、指摘してきたが、理解されるであろうこととして、説明したデバイス又はプロセスの形態及び詳細における多様な省略、置換、及び変更を、当業者によって行うことができる。前述の説明は、現在考えられているベストモードである。この説明は、決して限定することを意味してはおらず、むしろ、本開示の多様な原理の例示として把握されるべきである。本開示の範囲は、請求項を参照して決定されるべきである。

Claims (20)

1. 通信ネットワークによって相互接続された無線キャリア及びプロビジョニングサービスを含むシステムにおいて無線電子デバイスを動作させる方法であって、
   第１のアクセスクライアントデータを使用して前記通信ネットワークとのリンクを確立するステップと、
   前記リンクを介して第２のアクセスクライアントデータを前記無線電子デバイスにロードするステップと、
   を備えることを特徴とする方法。
2. 前記第１のアクセスクライアントデータは、前記第２のアクセスクライアントデータに比べて最小限の機能を有するブートストラッププログラムを含み、
   前記第１のアクセスクライアントデータを使用する前記ステップは、前記第１のアクセスクライアントデータを使用して前記通信ネットワークとの無線リンクを確立するステップを含む
   ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 前記第２のアクセスクライアントデータをロードする前記ステップは、前記無線リンクを介して前記第２のアクセスクライアントデータを前記無線電子デバイスに無線でロードするステップを含む
   ことを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 前記第１のアクセスクライアントデータは、プロビジョニングキャリアに関連付けられたアクセスクライアントデータを含み、
   前記第１のアクセスクライアントデータを使用する前記ステップは、前記第１のアクセスクライアントデータを使用して無線セルラ電話ネットワークにローミングするステップを含む
   ことを特徴とする請求項３に記載の方法。
5. 前記無線電子デバイスは、前記第１のアクセスクライアントデータを含むセキュアエレメントを備え、
   前記第２のアクセスクライアントデータを無線でロードする前記ステップは、前記第２のアクセスクライアントデータを前記セキュアエレメントにロードするステップを含む
   ことを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 前記プロビジョニングサービスは、複数のキャリアのアクセスクライアントデータのデータベースを維持管理する信頼サービスマネージャを備え、
   前記第２のアクセスクライアントデータを無線でロードする前記ステップは、前記第２のアクセスクライアントデータを前記信頼サービスマネージャから前記セキュアエレメントへ無線でロードするステップを含む
   ことを特徴とする請求項５に記載の方法。
7. 前記無線電子デバイスを使用して、前記第２のアクセスクライアントデータに関連付けられた無線キャリアから無線サービスを受けるステップを更に備える
   ことを特徴とする請求項６に記載の方法。
8. 前記無線リンクを介して追加のアクセスクライアントデータを前記無線電子デバイスにロードする機会をユーザに与えるステップを更に備える
   ことを特徴とする請求項７に記載の方法。
9. 前記無線電子デバイスが無線サービスを受ける所望の無線キャリアを選択する機会をユーザに与えるステップを更に備え、
   前記所望の無線キャリアは、前記無線電子デバイスにロードされた複数のアクセスクライアントデータから選択された１つのアクセスクライアントデータに関連付けられている
   ことを特徴とする請求項８に記載の方法。
10. 前記第２のアクセスクライアントデータは、無線キャリアが維持管理する少なくとも１つの加入者アカウントを一意に識別する加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データを含む
    ことを特徴とする請求項１に記載の方法。
11. 無線装置であって、
    通信ネットワークと通信するように構成された１以上の無線通信回路と、
    １以上の加入者ＩＤモジュール（ＳＩＭ）データを格納するように構成されたセキュアエレメントと、
    プロセッサと、
    コンピュータが実行可能な命令を含んだ、前記プロセッサとデータ通信する記憶装置と、
    を備え、
    前記コンピュータが実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行された場合に、
    プロビジョニングキャリアのアカウントを検証し、
    前記無線装置と前記プロビジョニングキャリアとの間のデータリンクを確立し、
    前記１以上のＳＩＭデータを受信し、
    前記１以上のＳＩＭデータを使用して前記無線装置を動作させる
    ように構成される
    ことを特徴とする無線装置。
12. 前記１以上の無線通信回路は、セルラ電話回路を含む
    ことを特徴とする請求項１１に記載の無線装置。
13. 前記１以上の無線通信回路は、短距離ローカル又はパーソナルエリアネットワーク無線回路を含む
    ことを特徴とする請求項１１に記載の無線装置。
14. 前記無線装置は、ユーザインタフェースを更に備え、
    前記コンピュータが実行可能な命令は更に、
    前記ユーザインタフェースから、１以上のユーザのニーズに関連する入力を受信し、
    前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータを更新する
    ように構成される
    ことを特徴とする請求項１１に記載の無線装置。
15. 前記コンピュータが実行可能な命令は更に、
    ユーザインタフェースから、前記セキュアエレメントに格納された１以上のＳＩＭプロファイルに関連する入力を受信し、
    前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータのうちの１つへと切り替える
    ように構成される
    ことを特徴とする請求項１１に記載の無線装置。
16. 前記コンピュータが実行可能な命令は更に、
    前記ユーザインタフェースから、アカウント情報に関連する入力を受信し、
    前記受信した入力に少なくとも部分的に基づいて、前記１以上のＳＩＭデータをアクティベートする
    ように構成される
    ことを特徴とする請求項１５に記載の無線装置。
17. ネットワーク装置であって、
    通信ネットワークと通信するように構成された１以上の通信回路と、
    プロセッサと、
    コンピュータが実行可能な命令を含んだ、前記プロセッサとデータ通信する記憶装置と、
    を備え、
    前記コンピュータが実行可能な命令は、前記プロセッサによって実行された場合に、
    ユーザが所望のキャリアを選択したことに応えて、前記所望のキャリアに関連付けられた１以上のＳＩＭデータをユーザデバイスに割り当て、
    前記ユーザデバイスへの無線リンクを確立し、
    前記割り当てられた１以上のＳＩＭデータを前記ユーザデバイスにロードし、
    前記ロードされた１以上の選択されたＳＩＭデータをサービスプロバイダに通知する
    ように構成される
    ことを特徴とするネットワーク装置。
18. 前記ネットワーク装置は、信頼サービスマネージャを備え、
    前記無線リンクはセキュアである
    ことを特徴とする請求項１７に記載のネットワーク装置。
19. 前記セキュアな無線リンクは、共通秘密鍵に基づく
    ことを特徴とする請求項１８に記載のネットワーク装置。
20. 前記共通秘密鍵は、前記信頼サービスマネージャと前記ユーザデバイスとの間のトラヒックを暗号化及び復号するために使用される
    ことを特徴とする請求項１９に記載のネットワーク装置。

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