JP2013532125A - カルシウムチャネルに対する親和性を有するスピロ環誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、Cav2.2カルシウムチャネルに対する親和性を有し、かつCav2.2カルシウムチャネルを妨げることができる新規スピロ環誘導体;その調製方法;それを含有する医薬組成物;及びそのような化合物の疼痛の治療のための療法における使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、Cav2.2カルシウムチャネルに対する親和性を有し、かつCav2.2カルシウムチャネルを妨げることができる新規スピロ環誘導体;その調製方法;それを含有する医薬組成物;及びそのような化合物の治療における使用に関する。
脊髄後角のシナプス前Cav2.2(N型)電位開口型カルシウムチャネルは、グルタメート、P物質(SP)、及びカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)などの、侵害受容に親和的な重要な神経伝達物質の放出を調節し、このことは、Cav2.2カルシウムチャネルブロッカーの鎮痛薬としての潜在的な治療用途を示している。
イモガイの毒液から単離されたペプチド性ω-コノトキシンは、Cav2.2カルシウムチャネルに対して選択的であり、脊髄でのSP放出を遮断することができる(Smithらの文献(2002)Pain, 96:119-127)。さらに、該ω-コノトキシンは、髄腔内投与後の慢性疼痛に関する動物モデルにおいて抗侵害受容性であり(Bowersoxらの文献(1996)Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics, 279:1243-1249;Smithらの文献(2002)前掲)、臨床的使用における、特に、神経因性疼痛の治療における有効な鎮痛薬である(Broseらの文献(1997)Clinical Journal of Pain, 13:256-259)。
しかしながら、Cav2.2カルシウムチャネルは、正常な神経細胞機能にとっても重要である。それゆえ、本目的は、慢性疼痛症候群の場合と同様に、増大した神経細胞興奮性の条件下でCav2.2を優先的に遮断する新規の分子、いわゆる使用依存性ブロッカーを同定することである(Winquistらの文献(2005)Biochemical Pharmacology, 70:489-499)。
WO 2007/084314号(Incyte Corporation)には、糖尿病及び肥満などの障害において有用であると主張されている11-βヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型のモジュレーターとしての一連の環状化合物が開示されている。WO 2005/047286号(Ono Pharm Co Ltd)には、ストレス誘発障害を予防及び/又は治療するのに有用であると主張されているミトコンドリアベンゾジアゼピン受容体アンタゴニストとしての一連の複素環スピロ化合物が開示されている。WO 99/65494号(Merck & Co社)には、癌の治療において有用であると主張されているプレニル-タンパク質トランスフェラーゼ阻害剤としての一連のスピロ環化合物が開示されている。WO 2006/006490号(Ono Pharm Co Ltd)には、血栓症、塞栓症、付随して起こる脳血管疾患又は静脈血管疾患を予防及び治療するのに有用であると主張されている一連のスピロ環化合物が開示されている。
本発明は、Cav2.2カルシウムチャネルに対する親和性を有し、かつこれらのチャネルの影響を妨げることができる化合物を提供する。第一の態様において、式(I)の化合物、又はその塩が提供される:
Figure 2013532125
(式中、R1、R3、及びR4は、独立して、水素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシから選択され;
R2は、水素、塩素、フッ素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、又はトリフルオロメトキシを表し;
したがって、R1、R2、R3、及びR4のうちの少なくとも1つは水素以外の基を表し、R1、R2、R3、又はR4のうちの1つがメチルを表すとき、R1、R2、R3、又はR4のうちの少なくとも他の1つは水素以外の基を表し、R2がフッ素を表すとき、R4はトリフルオロメチルを表し;
nは、1又は2の整数を表し;
Xは、-N-(R5)-又は-O-を表し;かつ
R5は、水素又はC1-4アルキルを表す。)
言及し得る本発明の特定の一態様において、式(I)の化合物、又はその塩が提供される:
Figure 2013532125
(式中、R1、R3、及びR4は、独立して、水素、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシから選択され;
R2は、水素、塩素、フッ素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表し;
したがって、R1、R2、R3、及びR4のうちの少なくとも1つは水素以外の基を表し、R1、R2、R3、又はR4のうちの1つがメチルを表すとき、R1、R2、R3、又はR4のうちの少なくとも他の1つは水素以外の基を表し、R2がフッ素を表すとき、R4はトリフルオロメチルを表し;
nは、1又は2の整数を表し;
Xは、-N-(R5)-又は-O-を表し;かつ
R5は、水素又はC1-4アルキルを表す。)
本明細書で使用されるように、用語「アルキル」(基として又は基の一部として使用される場合)は、明記された数の炭素原子を含む直鎖又は分岐炭化水素鎖を指す。例えば、C1-4アルキルは、少なくとも1つかつ多くても4つの炭素原子を含む直鎖又は分岐炭化水素鎖を意味する。アルキルの例としては;メチル(Me)、エチル(Et)、n-プロピル、i-プロピル、及びt-ブチルが挙げられるが、これらに限定されない。
一実施態様において、nは1を表す。代わりの実施態様において、nは2を表す。
一実施態様において、R2は、水素、塩素、フッ素、メチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表す。
一実施態様において、R3は、水素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表す。
一実施態様において、R4は、水素、塩素、メチル、又はトリフルオロメチルを表す。
一実施態様において、R1、R2、R3、及びR4のうちの1つは、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表す。さらなる実施態様において、R1、R2、R3、及びR4のうちの1つは、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表し、その他のものは全て水素を表す。さらなる実施態様において、R1、R2、R3、及びR4のうちの1つは、トリフルオロメチルを表し、その他のものは全て水素を表す。
一実施態様において、R1、R2、及びR4は各々水素を表し、R3は、メチル、エトキシ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表す。
さらなる実施態様において、R1、R2、及びR4は各々水素を表し、R3は、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表す。またさらなる実施態様において、R1、R2、及びR4は各々水素を表し、R3はトリフルオロメチルを表す。
一実施態様において、R1、R3、及びR4は各々水素を表し、R2は、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表す。さらなる実施態様において、R1、R3、及びR4は各々水素を表し、R2はトリフルオロメトキシを表す。
一実施態様において、R2及びR4は各々水素を表し、R3は、メチル又はトリフルオロメチルを表し、R1は、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表す。さらなる実施態様において、R2及びR4は各々水素を表し、R3はトリフルオロメチルを表し、R1は、塩素、臭素、又はメチルを表す。
一実施態様において、R2及びR3は各々水素を表し、R1は、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルを表し、R4はトリフルオロメチルを表す。
一実施態様において、R1及びR3は各々水素を表し、R2は、塩素又はトリフルオロメチルを表し、R4は、塩素、フッ素、メチル、又はトリフルオロメチルを表す。さらなる実施態様において、R1及びR3は各々水素を表し、R2はトリフルオロメチルを表し、R4はメチルを表す。
一実施態様において、R1及びR4は各々水素を表し、R2は、塩素又はトリフルオロメチルを表し、R3は、メチル又はトリフルオロメトキシを表す。さらなる実施態様において、R1及びR4は各々水素を表し、R2は塩素を表し、R3はトリフルオロメトキシを表す。
一実施態様において、Xは、-N(H)-、-N(Me)-、又は-O-を表す。さらなる実施態様において、Xは、-N(H)-又は-N(Me)-を表す。またさらなる実施態様において、Xは、-N(H)-を表す。
一実施態様において、Xは-N-(R5)-を表す。代わりの実施態様において、Xは-O-を表す。
一実施態様において、R5は、水素又はメチルを表す。さらなる実施態様において、R5は水素を表す。代わりの実施態様において、R5はメチルを表す。
本明細書による特定の化合物には、以下から選択される1以上の化合物が含まれる:
7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E1);
2-メチル-7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E2);
7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E3);
7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E4);
2-メチル-8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E5);
7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E6);
7-[(2,4-ジメチルフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E7);
7-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E8);
7-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E9);
8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E10);
8-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E11);
8-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E12);
8-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E13);
7-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E14);
7-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E15);
7-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E16);
8-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E17);
8-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E18);
7-[(3,5-ジクロロフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E19);
7-({3-クロロ-4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E20);
7-{[2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E21);
7-{[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E22);
7-{[4-メチル-3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E23);
7-({4-メチル-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E24);
7-{[3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E25);
7-{[2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E26);
8-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E27);
7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E28);
7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E29);
7-{[4-メチル-2-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E30);
8-({3-[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E31);
7-{[2-(メチルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E32);
7-({3-[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E33);
8-{[4-(エチルオキシ)フェニル]スルホニル}-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E34);及び
8-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E35)。
一実施態様において、式(I)の化合物は、以下から選択される:
2-メチル-7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E2);
7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E3);
7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E4);
2-メチル-8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E5);
8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E10);
8-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E11);
7-({3-クロロ-4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E20);
7-{[2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E21);
7-{[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E22);
7-{[3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E25);及び
7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E28)。
一実施態様において、式(I)の化合物は、以下から選択される:
7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E1);及び
7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E6)。
式(I)の化合物の医薬における使用の可能性のために、式(I)の化合物の塩は、医薬として許容し得るものであることが好ましい。
式(I)の特定の化合物は、場合によっては、その酸付加塩を形成してもよい。医療において使用するために、式(I)の化合物を塩として使用し得ることが理解されるであろうし、その場合、塩は、医薬として許容し得るものであるべきである。医薬として許容し得る塩には、Berge、Bighley、及びMonkhouseの文献(J. Pharm. Sci., 1977, 66, 1-19)によって記載されているものが含まれる。用語「医薬として許容し得る塩」には、無機酸及び有機酸を含む、医薬として許容し得る酸から調製される塩が含まれる。そのような酸としては、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、ムチン酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p-トルエンスルホン酸などが挙げられる。
医薬として許容し得る塩の例としては、マレイン酸、フマル酸、安息香酸、アスコルビン酸、パモ酸、コハク酸、塩酸、硫酸、ビスメチレンサリチル酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、プロピオン酸、酒石酸、サリチル酸、クエン酸、グルコン酸、アスパラギン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、イタコン酸、グリコール酸、p-アミノ安息香酸、グルタミン酸、ベンゼンスルホン酸、シクロヘキシルスルファミン酸、リン酸、及び硝酸から形成されるものが挙げられる。
最終的な脱保護段階の前に生成され得る式(I)の化合物の特定の保護誘導体は、それ自体薬理学的活性を有さなくてもよいが、場合によっては、経口的に又は非経口的に投与された後に、体内で代謝されて、薬理学的に活性のある化合物を形成し得ることが当業者によって理解されるであろう。そのような誘導体は、それゆえ、「プロドラッグ」と記載することができる。化合物の全ての保護誘導体及びプロドラッグが本発明の範囲内に含まれる。本発明の化合物のための好適なプロドラッグの例は、Drugs of Today, 第19巻, 第9号, 1983, pp499-538、及び「化学におけるトピックス(Topics in Chemistry)」(第31章, pp306-316)、及びH. Bundgaardの文献「プロドラッグの設計(Design of Prodrugs)」(Elsevier, 1985, 第1章)に記載されている(これらの文献における開示は、引用により本明細書中に組み込まれる)。例えば、「プロドラッグの設計(Design of Prodrugs)」(この文献における開示は、引用により本明細書中に組み込まれる)においてH. Bundgaardよって記載されているような「プロ部分」として当業者に公知の特定の部分を、適切な官能性が該式(I)の化合物内に存在する場合に、そのような官能性に配置し得ることが当業者によってさらに理解されるであろう。それゆえ、さらなる態様において、本発明は、式(I)の化合物のプロドラッグを提供する。
式(I)の特定の化合物、又はその塩が、水和物などの溶媒和物として存在することができることが理解されるであろう。溶媒和物が存在する場合、本発明はその範囲内に、化学量論的溶媒和物と非化学量論的溶媒和物を含む。
式(I)の特定の化合物、又はその塩が、2以上の多形形態で存在することができることが理解されるであろう。本発明は、純粋な多形形態であれ、任意の他の材料と混合された場合、例えば、別の多形形態であれ、全てのそのような形態に及ぶ。
式(I)の特定の化合物は、立体異性形態(例えば、ジアステレオマー及びエナンチオマー)で存在することができ、本発明は、これらの立体異性形態の各々、及びラセミ化合物を含むその混合物にまで及ぶ。異なる立体異性形態を通常の方法によって互いに分離することができるか、又は任意の所与の異性体を立体特異的合成もしくは不斉合成によって得ることができる。本発明は、任意の互変異性形態及びその混合物にも及ぶ。
本発明は、1以上の原子が、自然に最も多く見られる原子質量又は質量数とは異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置換されているという事実を除き、式(I)及び以下に記載される化合物と同一である同位体標識化合物も含む。本発明の化合物に取り込ませることができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、フッ素の同位体、例えば、3H、11C、14C、及び18Fが挙げられる。
前述の同位体及び/又は他の原子の他の同位体を含有する式(I)の化合物及び該化合物の塩は、本発明の範囲内である。本発明の同位体標識化合物、例えば、3H、14Cなどの放射性同位体が取り込まれている化合物は、薬物及び/又は基質の組織分布アッセイにおいて有用である。トリチウム標識同位体、すなわち3H、及び炭素-14同位体、すなわち14Cは、その調製の容易さ及び検出可能性のために特に好ましい。11C及び18F同位体は、PET(ポジトロン放出断層撮影)において特に有用である。PETは、脳のイメージングにおいて有用である。さらに、重水素、すなわち、2Hなどのより重い同位体との置換は、より大きな代謝安定性から結果として得られる特定の治療的利点、例えば、インビボ半減期の延長、又は投薬の必要性の低減をもたらすことができ、それゆえ、状況によっては、好ましい場合がある。式(I)の同位体標識化合物及び本発明の以下のものは一般に、容易に入手可能な同位体標識試薬を非同位体標識試薬の代わりに用いて、下記のスキームにおいて及び/又は実施例において開示された手順を実施することにより調製することができる。一実施態様において、式(I)の化合物又はその塩は、同位体標識されていない。
式(I)の化合物は、以下のスキームにおいて、及び補足化合物において示される通りに製造することができる。以下の方法は、本発明の別の態様を形成する。
本発明はまた、式(I)の化合物、又はその塩の製造方法を提供し、該方法は:
(a)式(II)の化合物
Figure 2013532125
又はその保護誘導体(式中、X及びnは、上で定義した通りである)を、式(III)の化合物
Figure 2013532125
(式中、R1、R2、R3、及びR4は、上で定義した通りであり、L1は、好適な脱離基、例えば、ハロゲン原子(例えば、塩素)を表す)と反応させること;
(b)式(I)の化合物又は保護されている変換基を脱保護すること;並びに任意にその後、
(c)式(I)の他の化合物への相互変換
を含む。
工程(a)は、典型的には、ジクロロメタンなどの好適な溶媒中、塩基(例えば、トリエチルアミン)の存在下、0℃〜大気温(例えば、大気温)での、式(II)の化合物と式(III)の化合物との反応を含む。
工程(b)において、保護基の例、及びそれらの除去手段は、T. W. Greeneの文献「有機合成における保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」(J. Wiley及びSons, 第3版. 1999)に見出すことができる。好適なアミン保護基としては、スルホニル(例えば、トシル)、アシル(例えば、アセチル、2',2',2'-トリクロロエトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、又はt-ブトキシカルボニル)、及びアリールアルキル(例えば、ベンジル)が挙げられ、それらは必要に応じて、加水分解(例えば、塩酸などの酸を用いる)によるか、又は還元的に(例えば、ベンジル基の水素化分解もしくは酢酸中の亜鉛を用いる2',2',2'-トリクロロエトキシカルボニル基の還元的除去)、除去することができる。他の好適なアミン保護基としては、塩基触媒加水分解によって除去することができるトリフルオロアセチル(-COCF3)、又は例えば、トリフルオロ酢酸による酸触媒加水分解によって除去することができる固相樹脂結合型ベンジル基、例えば、メリフィールド樹脂結合型2,6-ジメトキシベンジル基(Ellmanリンカー)が挙げられる。
工程(c)は、エピマー化、酸化、還元、アルキル化、求核芳香族置換もしくは求電子芳香族置換、又はアミド結合形成などの従来の相互変換手順を用いて実施することができる。相互変換の1つのそのような例は、式(I)の化合物(式中、R3は臭素を表す)の式(I)の化合物(式中、R3はシアノを表す)への相互変換であることができる。そのような相互変換は、好適な溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド)中、高温(例えば、マイクロ波照射を用いて200℃)で、臭素化合物をシアン化物塩(例えば、シアン化銅(I))で処理することによって実施することができる。或いは、相互変換は、パラジウム触媒の源(例えば、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))及び配位子(例えば、1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)の存在下、好適な溶媒(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド)中、高温(例えば、120℃)で、シアン化物塩(例えば、シアン化亜鉛)を用いて実施することができる。相互変換反応の1つの例としては、式(I)の化合物(式中、R1、R2、R3、又はR4のうちの1つは、臭素を表す)の式(I)の化合物(式中、R1、R2、R3、又はR4のうちの1つは、メチルを表す)への反応が挙げられる。そのような相互変換は、トリメチルボロキシンの存在下、好適な塩基(例えば、炭酸カリウム)及び好適な触媒(例えば、Pd(PPh3)4)の存在下、高温(例えば、100℃)での反応を含む。
式(II)の化合物(式中、Xは-O-を表し、nは1を表す)は、以下のスキームに従って調製することができる:
Figure 2013532125
(式中、L2は、好適な脱離基、例えば、臭素を表す)。
工程(i)は、通常、1-boc-ピペリジン-3-カルボン酸(IV)を(トリメチルシリル)ジアゾメタン溶液(例えば、ヘキサン中の2.0M(トリメチルシリル)ジアゾメタン溶液)と、好適な溶媒(例えば、メタノールとジエチルエーテルの混合物)中、大気温で反応させることを含む。
工程(ii)は、通常、式(V)の化合物を式(VI)のアルキル化剤(例えば、臭化アリル)と、好適な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン)中、好適な塩基(例えば、LiHMDS)の存在下、-78℃〜大気温の温度(例えば、-78℃)で反応させることを含む。
工程(iii)は、通常、式(VII)の化合物をオゾンと、好適な溶媒(例えば、メタノールとジクロロメタンの混合物)中、-78℃で反応させることを含み、還元的後処理(例えば、水素化ホウ素ナトリウム)を伴う。この後、通常、好適な溶媒(例えば、ジクロロメタン又はジエチルエーテル)中、大気温での、好適な酸(例えば、TFA又はエーテルHCl)による処理が続く。
式(II)の化合物(式中、Xは-N-(R5)-を表す)、並びに式(III)、(IV)、及び(VI)の化合物は、市販されているか、又は既知の方法で調製することができるかのいずれかである。
Cav2.2カルシウムチャネルに対する親和性を有する化合物は、急性疼痛、慢性疼痛、慢性関節痛、筋骨格痛、神経因性疼痛、炎症性疼痛、内臓痛、癌関連疼痛、片頭痛関連疼痛、緊張性頭痛及び群発頭痛、腸機能障害と関連する疼痛、腰痛及び頸部痛、捻挫及び挫傷と関連する疼痛、交感神経依存性疼痛;筋炎、インフルエンザ又は感冒などの他のウイルス感染と関連する疼痛、リウマチ熱と関連する疼痛、心筋虚血と関連する疼痛、術後痛、癌化学療法、頭痛、歯痛、並びに月経困難を含む、疼痛の治療又は予防に有用であり得る。
「慢性関節痛」状態としては、関節リウマチ、骨関節炎、リウマチ性脊椎炎、痛風性関節炎、及び若年性関節炎が挙げられる。
「腸機能障害と関連する疼痛」としては、非潰瘍性消化障害、非心臓性胸痛、及び過敏性腸症候群が挙げられる。
「神経因性疼痛」症候群としては、糖尿病性ニューロパチー、坐骨神経痛、非特異的腰痛、三叉神経痛、多発性硬化症性疼痛、線維筋痛症、HIV関連ニューロパチー、帯状疱疹後神経痛、三叉神経痛、及び身体的外傷、切断、幻肢症候群、脊髄手術、癌、毒素、又は慢性炎症性状態に起因する疼痛が挙げられる。さらに、神経因性疼痛状態としては、「ピン及び針」などに通常無痛の感覚(感覚異常及び知覚異常)、触診に対する増加した感度(知覚過敏症)、非侵害性刺激後の有痛感覚(動的、静的、熱、又は冷アロディニア)、侵害刺激に対する増加した感度(熱、冷、機械的な痛覚過敏)、刺激の除去後の持続性疼痛感覚(過大痛覚)、又は選択的感覚経路の欠如もしくは欠損(痛覚鈍麻)が挙げられる。
本発明の化合物によって潜在的に治療し得る他の状態としては、神経変性疾患及び神経変性、外傷後の神経変性、耳鳴、オピオイド(opiod)(例えば、モルヒネ)、CNS抑制薬(例えば、エタノール)、精神刺激薬(例えば、コカイン)、及びニコチンなどの依存誘導薬への依存が挙げられる。
神経変性疾患としては、認知症、特に変性性認知症(老年認知症、レビー小体型認知症、アルツハイマー病、ピック病、ハンチントン舞踏病、パーキンソン病、及びクロイツフェルト・ヤコブ病、ALS、運動ニューロン疾患を含む);血管性認知症(多発梗塞性認知症を含む):及び頭蓋内空間占有病変と関連する認知症;外傷;感染及び関連状態(HIV感染、髄膜炎、及び帯状疱疹を含む);代謝;毒素;無酸素症及びビタミン欠乏症;並びに加齢と関連する軽度認知障害、特に加齢関連記憶障害が挙げられる。
式(I)の化合物はまた、神経保護のために、及び外傷、例えば、脳卒中、心停止、肺バイパス、外傷性脳損傷、脊髄損傷などの後の神経変性の治療又は予防において有用であり得る。
式(I)の化合物によって潜在的に治療し得る別の状態は、痙縮又は筋高張性である。
したがって、本発明の一態様によれば、治療に用いるための本明細書で定義したような式(I)の化合物が提供される。
一実施態様において、治療(therapy)は、本明細書に記載の障害のいずれか、特に疼痛の治療(treatment)又は予防に対するものである。特定の一実施態様において、治療(therapy)は、本明細書に記載の障害のいずれか、特に疼痛の治療(treatment)に対するものである。
さらなる態様によれば、本明細書における障害のいずれか、特に疼痛の治療又は予防のための薬剤の製造における、式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩の使用が提供される。より具体的には、本明細書における障害のいずれかの治療のための薬剤の製造における、式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩の使用が提供される。
別の態様によれば、本明細書における障害のいずれか、特にヒトにおける疼痛の治療方法が提供され、該方法は、そのような治療を必要とするヒトに対する、有効量の式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩の投与を含む。
本発明の文脈において、治療は、対症療法を指す。
式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩を、ヒト及び他の哺乳動物の治療又は予防に用いるために、該化合物又は該塩は通常、標準的な薬務に従って医薬組成物として製剤化される。それゆえ、本発明の別の態様において、人間医学又は獣医学における使用に適した、式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩を含む医薬組成物が提供される。
式(I)の化合物を治療に用いるために、それらは通常、標準的な薬務に従って医薬組成物へと製剤化される。本発明は、式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩、及び任意に医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物も提供する。
疼痛の治療又は予防に用いる場合、式(I)の化合物又は医薬として許容し得るその塩は、神経痛、神経炎、及び背部痛を含む神経因性起源の疼痛、並びに骨関節炎、関節リウマチ、急性炎症性疼痛、背部痛、及び片頭痛を含む炎症性疼痛の治療又は予防において有用であることが示されている他の薬剤と組み合わせて用いることができる。そのような治療薬としては、例えば、COX-2(シクロオキシゲナーゼ-2)阻害剤、例えば、セレコキシブ、デラコキシブ、ロフェコキシブ、バルデコキシブ、パレコキシブ、COX-189、又は2-(4-エトキシ-フェニル)-3-(4-メタンスルホニル-フェニル)-ピラゾロ[1,5-b]ピリダジン(WO99/012930号);5-リポキシゲナーゼ阻害剤;NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)、例えば、ジクロフェナク、インドメタシン、ナブメトン、又はイブプロフェン;ビスホスホネート、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト;DMARD(疾患修飾性抗リウマチ薬)、例えば、メトトレキサート;アデノシンA1受容体アゴニスト;ナトリウムチャネルブロッカー、例えば、ラモトリギン;NMDA(N-メチル-D-アスパラギン酸)受容体モジュレーター、例えば、グリシン受容体アンタゴニスト又はメマンチン;電位開口型カルシウムチャネルのα2δ-サブユニットのリガンド、例えば、ガバペンチン及びプレガバリン;三環系抗うつ薬、例えば、アミトリプチリン;ニューロン安定化抗てんかん薬;コリンエステラーゼ阻害剤、例えば、ガランタミン;モノアミン作動性取込み阻害剤、例えば、ベンラファキシン;オピオイド鎮痛薬;局所麻酔薬; 5HT1アゴニスト、例えば、トリプタン、例えば、スマトリプタン、ナラトリプタン、ゾルミトリプタン、エレトリプタン、フロバトリプタン、アルモトリプタン、又はリザトリプタン;ニコチン性アセチルコリン(nACh)受容体モジュレーター;グルタミン酸受容体モジュレーター、例えば、NR2Bサブタイプのモジュレーター;EP4受容体リガンド;EP2受容体リガンド;EP3受容体リガンド;EP4アゴニスト及びEP2アゴニスト;EP4アンタゴニスト;EP2アンタゴニスト及びEP3アンタゴニスト;カンナビノイド受容体リガンド;ブラジキニン受容体リガンド;バニロイド受容体又は一過性受容器電位(TRP)リガンド;並びにP2X3、P2X2/3、P2X4、P2X7、又はP2X4/7におけるアンタゴニストを含むプリン作動性受容体リガンドが挙げられる。さらなるCOX-2阻害剤は、米国特許第5,474,995号、米国特許第5,633,272号;米国特許第5,466,823号、米国特許第6,310,099号、及び米国特許第6,291,523号に;並びにWO 96/25405号、WO 97/38986号、WO 98/03484号、WO 97/14691号、WO99/12930号、WO00/26216号、WO00/52008号、WO00/38311号、WO01/58881号、及びWO02/18374号に開示されている。
アルツハイマー病の治療又は予防に用いる場合、式(I)の化合物又は医薬として許容し得るその塩は、アルツハイマー病の疾患の修飾か又は対症療法のいずれかとして有用であることが示されている他の薬剤と組み合わせて用いることができる。
そのような他の治療剤の好適な例は、コリン作動性伝達を修飾することが知られている薬剤、例えば、5-HT1Aアンタゴニスト(例えば、レコゾタン)、5-HT6アンタゴニスト、M1ムスカリン性アゴニスト、M2ムスカリン性アンタゴニスト、アセチルコリンエステラーゼ阻害剤(例えば、テトラヒドロアミノアクリジン、ドネペジル、もしくはリバスチグミン)、又はアロステリックモジュレーター、ニコチン性受容体アゴニストもしくはアロステリックモジュレーター、対症療法薬、例えば、5-HT6受容体アンタゴニスト、例えば、SB742457、H3受容体アンタゴニスト、例えば、GSK189254及びGSK239512、5-HT4受容体アゴニスト、PPARアゴニスト、さらに、NMDA受容体アンタゴニストもしくはモジュレーター、さらに、疾患修飾薬、例えば、α、β、もしくはγ-セクレターゼ阻害剤(例えば、R-フルルビプロフェン)、さらに、AMPAの正のモジュレーター、及びグリシン輸送体再取込み阻害剤であってもよい。
式(I)の化合物又は医薬として許容し得るその塩を別の治療剤と組み合わせて用いる場合、該化合物を、任意の好都合な経路によって連続的に又は同時に投与してもよい。
このように、本発明は、さらなる態様において、式(I)の化合物又は医薬として許容し得るその塩を、さらなる1つ又は複数の治療薬とともに含む組合せを提供する。
大気温及び大気圧で好適に混合することによって調製し得る本発明の医薬組成物は通常、経口投与、非経口投与、又は直腸投与に適しており、それ自体、錠剤、カプセル剤、経口液体製剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、再構成可能な散剤、注射可能なもしくは注入可能な溶液もしくは懸濁液、又は坐剤の形態であってもよい。経口投与可能な組成物が一般に好ましい。
経口投与用の錠剤及びカプセル剤は、単位用量形態であることができ、従来の賦形剤、例えば、結合剤、充填剤、錠剤化潤滑剤、崩壊剤、及び許容し得る湿潤剤を含むことができる。錠剤は、通常の薬務において周知の方法に従ってコーティングすることができる。
経口液体製剤は、例えば、水性もしくは油性の懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップ剤、もしくはエリキシル剤の形態であることができるか、又は使用前に水もしくは他の好適なビヒクルで再構成するための乾燥製品の形態であることができる。そのような液体製剤は、従来の添加物、例えば、懸濁剤、乳化剤、非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、保存料、及び所望の場合、従来の調味料又は着色料を含むことができる。
非経口投与のために、流体単位剤形は、本発明の化合物又は医薬として許容し得るその塩及び滅菌ビヒクルを利用して調製される。該化合物は、使用されるビヒクル及び濃度に応じて、ビヒクルに懸濁することができるか又は溶解させることができるかのいずれかである。溶液を調製する上で、該化合物を注射用に溶解させ、フィルター滅菌した後に、好適なバイアル又はアンプルに充填して密封することができる。局所麻酔薬、保存料、及び緩衝剤などのアジュバントをビヒクルに溶解させることが有利である。安定性を増大させるために、該組成物は、バイアルに充填して真空下で水を除去した後に凍結させることができる。非経口懸濁液は、該化合物を溶解させる代わりにビヒクルに懸濁し、滅菌が濾過によって達成することができない場合を除いて、実質的に同じ様式で調製される。該化合物は、酸化エチレンに対する曝露によって滅菌した後に、滅菌ビヒクルに懸濁することができる。界面活性剤又は湿潤剤を組成物に含めて、該化合物の均一な分布を容易にすることが有利である。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%〜99重量%、好ましくは10重量%〜60重量%の活性材料を含むことができる。前述の障害の治療又は予防に用いられる、第一及び第二の態様において定義したような式(I)の化合物又は医薬として許容し得るその塩の用量は、障害の重篤度、罹患者の体重、及び他の類似の因子によって普通に変動する。しかしながら、一般的な規準として、好適な単位用量は、0.05〜1000mg、より好適には1.0〜200mgであることができ、そのような単位用量は、1日に2回以上、例えば、1日に2回又は3回投与することができる。そのような治療は、数週間、数カ月間、数年間、又は生涯にわたるものですらあってもよい。
本発明のさらなる態様は、0.05〜1000mgの式(I)の化合物又は医薬として許容し得るその塩、及び0〜3g、より好適には0〜2gの少なくとも1つの医薬として許容し得る担体を含む医薬組成物である。
特許及び特許出願を含むが、これらに限定されない、本明細書で引用される全ての刊行物は、各々個々の刊行物が、完全に示されているかのように引用により本明細書中に組み込まれることが具体的かつ個別的に示されているかのように、引用により本明細書中に組み込まれる。
(補足化合物)
式(I)のいくつかの補足化合物の調製を以下に記載する。
中間体1:7-{[4-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(D1)
Figure 2013532125
氷水浴中で冷却した2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(0.572g、3mmol)及びトリエチルアミン(0.836mL、6.00mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、塩化4-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(0.971g、3.00mmol)を添加した。該反応液を室温に加温し、18時間撹拌した。該反応液をジクロロメタン(35mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、真空中で還元した。残渣を、イソ-ヘキサン中の60%EtOAc(3カラム体積)、60〜100%のEtOAc勾配(9カラム体積超)、その後、EtOAc(3カラム体積)で溶出するシリカクロマトグラフィー(Biotage SP4)で精製すると、7-{[4-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(1.022g、2.316mmol、77%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
中間体2:7-({4-ブロモ-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(D2)
Figure 2013532125
氷水浴中で冷却した2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(0.572g、3mmol)及びトリエチルアミン(0.836mL、6.00mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、塩化4-ブロモ-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンゼンスルホニル(1.019g、3.00mmol)を添加した。該反応液を室温に加温し、18時間撹拌した。該反応液をジクロロメタン(35mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、真空中で還元した。残渣を、イソ-ヘキサン中の60%EtOAc(3カラム体積)、60〜100%のEtOAc勾配(9カラム体積超)、その後、EtOAc(3カラム体積)で溶出するシリカクロマトグラフィー(Biotage SP4)で精製すると、7-({4-ブロモ-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(0.936g、2.047mmol、68%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
中間体3:7-{[3-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(D3)
Figure 2013532125
氷水浴中で冷却した2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(0.572g、3mmol)及びトリエチルアミン(0.836mL、6.00mmol)のジクロロメタン(15mL)溶液に、塩化3-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(0.971g、3.00mmol)を添加した。該反応液を室温に加温し、18時間撹拌した。該反応液をジクロロメタン(35mL)で希釈し、水(30mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、真空中で還元した。残渣を、イソ-ヘキサン中の60%EtOAc(3カラム体積)、60〜100%のEtOAc勾配(9カラム体積超)、その後、EtOAc(3カラム体積)で溶出するシリカクロマトグラフィー(Biotage SP4)で精製すると、7-{[3-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(798mg、1.808mmol、60%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
中間体4:1-(1,1-ジメチルエチル)3-メチル1,3-ピペリジンジカルボキシレート(D4)
Figure 2013532125
1-{[(1,1-ジメチルエチル)オキシ]カルボニル}-3-ピペリジンカルボン酸(10g、43.6mmol)のジエチルエーテル(100mL)及びメタノール(100mL)溶液に、TMS-ジアゾメタン(50mL、100mmol、ヘキサン中2M)を慎重に添加した。該反応液を室温で4時間撹拌した。該反応液を真空中で蒸発させ、残渣をEtOAc(250mL)と飽和NaHCO3(100mL)の間に分配した。有機層を分離し、疎水性フリットに通し、真空中で還元すると、1-(1,1-ジメチルエチル)3-メチル1,3-ピペリジンジカルボキシレート(10.8g、44.8mmol、103%収率)が黄色い油として得られた。
Figure 2013532125
中間体5:1-(1,1-ジメチルエチル)3-メチル3-(2-プロペン-1-イル)-1,3-ピペリジンジカルボキシレート(D5)
Figure 2013532125
1-(1,1-ジメチルエチル)3-メチル1,3-ピペリジンジカルボキシレート(D4;10.61g、43.6mmol)のテトラヒドロフラン(100mL)溶液をアルゴン雰囲気下で-78℃に冷却した。該反応液に、LiHMDS(56.7mL、56.7mmol、ヘキサン中1M)を15分間かけて添加した。該反応液を-78℃で1時間撹拌した後、臭化アリル(4.53mL、52.3mmol)を添加した。冷却浴を取り外し、反応液をさらに5時間撹拌した。該反応液に、飽和塩化アンモニウム水溶液(200mL)及び水(100mL)を添加した。その後、該混合物を酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を10%クエン酸水溶液(2×200mL)、飽和NaHCO3水溶液(200mL)、ブライン(200mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、真空中で還元すると、1-(1,1-ジメチルエチル)3-メチル3-(2-プロペン-1-イル)-1,3-ピペリジン-ジカルボキシレート(11.6g、40.9mmol、94%収率)がオレンジ色の油として得られた。
Figure 2013532125
中間体6:2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(D6)
Figure 2013532125
1-(1,1-ジメチルエチル)3-メチル3-(2-プロペン-1-イル)-1,3-ピペリジンジカルボキシレート(D5; 11.6g、40.9mmol)のメタノール(200mL)及びジクロロメタン(300mL)溶液をアルゴン下で-78℃に冷却した。酸素を10分間、その後、オゾンを2時間泡立てて、該溶液中に通した。この時点で、淡い青色の溶液が形成されていた。該反応液を酸素で10分間、その後、アルゴンで10分間パージした後、水素化ホウ素ナトリウム(3.10g、82mmol)を添加した。該反応液を-78℃で1時間撹拌した。水素化ホウ素ナトリウム(3.10g、82mmol)を添加し、反応液を氷浴中で1時間撹拌した。アセトン(50mL)を添加し、反応液を室温で1時間撹拌した。該反応液に、飽和NH4Cl(200mL)を添加した。その後、有機溶媒を真空下で除去した。得られた懸濁液を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(3×200mL)で抽出した。有機層を合わせ、10%クエン酸水溶液(200mL)、飽和NaHCO3(200mL)、ブライン(100mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、真空中で還元すると、無色の油が得られた。中間体油のジクロロメタン(20mL)溶液を氷水浴中で冷却した後、TFA(39.4mL、511mmol)を慎重に添加した。該反応液を室温に加温し、4時間撹拌した。該反応液を真空中で蒸発させた。残渣をジエチルエーテルに溶解させ、混合物を1M塩酸(3×40mL)で抽出した。合わせた酸性画分をジエチルエーテル(40mL)で洗浄し、その後、炭酸カリウムでpH9に合わせた。該溶液をジクロロメタン(8×50mL)で抽出した。該DCM抽出物を合わせ、疎水性フリットに通し、真空中で蒸発させた。残渣をエタノール(25mL)に溶解させ、ジエチルエーテル(30mL)中の1M HClを添加した。得られた懸濁液を真空中で蒸発させると、2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(2.63g、13.72mmol、34%収率)が黄色い固体として得られた。
Figure 2013532125
中間体7:7-{[4-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(D7)
Figure 2013532125
氷水浴中で冷却した2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(0.572g、3mmol)及びトリエチルアミン(0.836mL、6.00mmol)のジクロロメタン(DCM)(15mL)溶液に、塩化4-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(0.971g、3.00mmol)を添加した。該反応液を室温に加温し、18時間撹拌した。
該反応液をDCM(35ml)で希釈し、水(30mL)で洗浄し、疎水性フリットに通し、真空中で還元した。残渣を、イソ-ヘキサン中の60%EtOAc(3カラム体積)、60〜100%のEtOAc勾配(9カラム体積超)、その後、EtOAc(3カラム体積)で溶出するシリカクロマトグラフィー(Biotage SP4)で精製すると、7-{[4-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オンが白い固体(0.826g、62%)として得られた。
Figure 2013532125
化合物1:7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E1)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(2.314g、12.14mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、トリエチルアミン(8mL、57.4mmol)を添加した。反応混合物を0℃に冷却し、塩化4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(3.27g、13.35mmol)を添加した。2時間後、該反応混合物を1M HCl水溶液、次いで、1M NaOH水溶液で洗浄し、有機層を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。得られた残渣をSP4上でのシリカカラムクロマトグラフィー(勾配溶出:0〜20%DCM - MeOH)で精製した。初めの無色の画分からは、7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(360mg、0.984mmol、8%収率)が白い固体として生じた。後のオレンジ色の画分を合わせ、真空中で濃縮した。得られた残渣をメタノールから再結晶化させると、3つのバッチの白い結晶が得られた:第1のバッチ7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(1.506g、4.11mmol、33%収率)、第2のバッチ7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(400mg、1.093mmol、9%収率)、及び第3のバッチ7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(324mg、0.885mmol、7%収率)。
Figure 2013532125
化合物2:2-メチル-7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E2)
Figure 2013532125
2-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(150mg、0.733mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させた。トリエチルアミン(0.306mL、2.195mmol)を添加し、次いで、塩化4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(197mg、0.806mmol)を添加した。65時間撹拌した後、該混合物を真空中で濃縮し、MDAPで精製すると、2-メチル-7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]-デカン-1-オン(185.5mg、0.483mmol、66%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物3:7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E3)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(150mg、0.787mmol)をジクロロメタン(4mL)及びトリエチルアミン(0.219mL、1.573mmol)に溶解させ、塩化2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(241mg、0.865mmol)を添加した。18時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をMDAPで精製すると、7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(38.2mg、0.094mmol、12%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物4:7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E4)
Figure 2013532125
2-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(161mg、0.787mmol)をジクロロメタン(4mL)及びトリエチルアミン(0.219mL、1.573mmol)に溶解させ、塩化2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(241mg、0.865mmol)を添加した。18時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をMDAPで精製すると、7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)-フェニル]スルホニル}-2-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(191.5mg、0.457mmol、58%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物5:2-メチル-8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E5)
Figure 2013532125
2-メチル-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(137mg、0.624mmol)をジクロロメタン(4mL)及びトリエチルアミン(0.174mL、1.248mmol)に溶解させ、DMAP(1mg、8.19μmol)及び塩化4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(168mg、0.687mmol)を添加した。2時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPを用いて精製すると、2-メチル-8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(163.7mg、0.411mmol、65%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物6:7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E6)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(80mg、0.420mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させた。その後、トリエチルアミン(0.117mL、0.839mmol)を添加し、次いで、塩化4-[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンゼンスルホニル(0.078mL、0.462mmol)を添加した。20時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]-フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(93mg、0.241mmol、57%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物7:7-[(2,4-ジメチルフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E7)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(80mg、0.420mmol)をジクロロメタン(4mL)及びトリエチルアミン(0.117mL、0.839mmol)に溶解させた後、塩化2,4-ジメチルベンゼンスルホニル(94mg、0.462mmol)を添加した。20時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-[(2,4-ジメチルフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(64.4mg、0.190mmol、45%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物8:7-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E8)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(80mg、0.420mmol)をジクロロメタン(4mL)及びトリエチルアミン(0.117mL、0.839mmol)に溶解させた後、塩化3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(144mg、0.462mmol)を添加した。20時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(14mg、0.032mmol、8%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物9:7-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E9)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(80mg、0.420mmol)をジクロロメタン(4mL)及びトリエチルアミン(0.117mL、0.839mmol)に溶解させた後、塩化3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(113mg、0.462mmol)を添加した。20時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(60mg、0.162mmol、39%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物10:8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E10)
Figure 2013532125
2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(300mg、1.466mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.409mL、2.93mmol)に溶解させた。その後、DMAP(1mg、8.19μmol)及び塩化4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(394mg、1.612mmol)を添加した。18時間撹拌した後、該混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMeOHで粉砕して精製すると、8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(381mg、0.992mmol、68%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物11:8-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E11)
Figure 2013532125
2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(107mg、0.524mmol)をジクロロメタン(5mL)及びトリエチルアミン(0.146mL、1.047mmol)に溶解させた。その後、塩化3-[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンゼンスルホニル(0.098mL、0.577mmol)を添加し、16時間撹拌した。該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、8-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}-スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(76mg、0.192mmol、37%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物12:8-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E12)
Figure 2013532125
2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(90mg、0.440mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.123mL、0.879mmol)に溶解させた。塩化3-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(0.077mL、0.484mmol)を添加し、2時間撹拌した。その後、該混合物を真空中で濃縮し、MeOHで粉砕すると、8-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(49mg、0.128mmol、29%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物13:8-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E13)
Figure 2013532125
2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(90mg、0.440mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.123mL、0.879mmol)に溶解させた。塩化4-[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンゼンスルホニル(0.082mL、0.484mmol)を添加し、2時間撹拌した。その後、該混合物を真空中で濃縮し、MDAPで精製すると、8-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(118mg、0.298mmol、68%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物14:7-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E14)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(100mg、0.524mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.219mL、1.573mmol)に溶解させた。その後、塩化3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(165mg、0.629mmol)を添加し、17時間撹拌した。該混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(87.9mg、0.226mmol、43%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物15:7-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E15)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(100mg、0.524mmol)をジクロロメタン(5mL)及びトリエチルアミン(0.146mL、1.047mmol)に溶解させた。その後、塩化3-[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンゼンスルホニル(0.098mL、0.577mmol)を添加し、16時間撹拌した。該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}-スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(85mg、0.222mmol、42%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物16:7-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E16)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(100mg、0.524mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.219mL、1.573mmol)に溶解させ、塩化2,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(197mg、0.629mmol)を添加した。17時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(96mg、0.221mmol、42%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物17:8-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E17)
Figure 2013532125
2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(107mg、0.524mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.219mL、1.573mmol)に溶解させた。その後、塩化3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(165mg、0.629mmol)を添加し、17時間撹拌した。該混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMeOHで粉砕して精製すると、8-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)-フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(39mg、0.097mmol、18%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物18:8-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E18)
Figure 2013532125
2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(107mg、0.524mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.219mL、1.573mmol)に溶解させ、塩化2,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(197mg、0.629mmol)を添加した。17時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、8-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(14.3mg、0.032mmol、6%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物19:7-[(3,5-ジクロロフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E19)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(90mg、0.584mmol)をジクロロメタン(10mL)及びトリエチルアミン(0.163mL、1.167mmol)に溶解させ、塩化3,5-ジクロロベンゼンスルホニル(158mg、0.642mmol)を添加した。17時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をMDAPで精製すると、7-[(3,5-ジクロロフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(130.5mg、0.352mmol、60%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物20:7-({3-クロロ-4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E20)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(150mg、0.973mmol)をトリエチルアミン(0.542mL、3.89mmol)とジクロロメタン(10mL)の混合物に溶解させ、塩化3-クロロ-4-[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンゼンスルホニル(344mg、1.167mmol)を添加した。16時間後、該反応混合物を真空中で濃縮し、得られた残渣をSP4上でのシリカカラムクロマトグラフィー(勾配溶出:0〜20%MeOH - DCM)で精製すると、7-({3-クロロ-4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(350mg、0.839mmol、86%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物21:7-{[2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E21)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(430mg、2.255mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.628mL、4.53mmol)を添加し、次いで、塩化2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(804mg、2.484mmol)を添加した。20時間撹拌した後、該反応混合物を真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOAcに再溶解させ、1M HCl水溶液で洗浄し、次いで、飽和Na2CO3水溶液で洗浄した。有機層を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮し、メタノールから再結晶化させると、7-{[2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(395mg、0.877mmol、38%収率)が得られた。母液を真空中で濃縮すると、以下の不純物質:所望の生成物7-{[2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(419mg、0.548mmol、質量による純度57.7%、24%収率)と塩化2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルの混合物(モル等量で1:1)が得られた。
Figure 2013532125
化合物22:7-{[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E22)
Figure 2013532125
先の実験で形成された7-{[2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]-デカン-1-オン(419mg、0.548mmol、質量による純度57.7%)と塩化2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニルの混合物(モル等量で1:1)を炭酸カリウム(197mg、1.425mmol)に添加し、無水1,4-ジオキサン(10mL) 中で5分間撹拌した後、トリメチルボロキシン(0.198mL、1.426mmol)及びPd(PPh3)4(110mg、0.095mmol)を添加した。該反応液を100℃に加熱し、4時間撹拌した。それを室温に冷却し、その後、酢酸エチル(25mL)で希釈し、水(25mL)で洗浄し、有機層を疎水性フリットに通し、真空中で濃縮した。粗生成物をMDAPで精製した。その後、それをSP4上でのシリカカラムクロマトグラフィー(勾配溶出:0〜10%MeOH - DCM)でさらに精製すると、7-{[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(98.1mg、0.248mmol、45%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物23:7-{[4-メチル-3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E23)
Figure 2013532125
7-{[4-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(D1; 214mg、0.484mmol)を1,4-ジオキサン(4mL)に溶解させた。炭酸カリウム(100mg、0.727mmol)を添加し、次いで、トリメチルボロキシン(0.101mL、0.726mmol)及びPd(PPh3)4(56.0mg、0.048mmol)を添加した。該反応液を100℃に加熱し、70時間撹拌した。溶液をピペットを用いて該反応混合物から除去し、真空中で濃縮した。得られた残渣をDMSOに溶解させ、MDAPを用いて精製すると、7-{[4-メチル-3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(99mg、0.258mmol、53%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物24:7-({4-メチル-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E24)
Figure 2013532125
7-({4-ブロモ-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(D2; 222mg、0.484mmol)を1,4-ジオキサン(4mL)に溶解させた。炭酸カリウム(100mg、0.727mmol)を添加し、次いで、トリメチルボロキシン(0.101mL、0.726mmol)及びPd(PPh3)4(56.0mg、0.048mmol)を添加した。該反応液を100℃に加熱し、70時間撹拌した。溶液をピペットを用いて該反応混合物から除去し、真空中で濃縮した。得られた残渣をDMSOに溶解させ、MDAPを用いて精製すると、7-({4-メチル-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(7mg、0.017mmol、4%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物25:7-{[3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E25)
Figure 2013532125
先の実験からの7-{[3-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(D3; 214mg、0.484mmol)を1,4-ジオキサン(4mL)に溶解させた。炭酸カリウム(100mg、0.727mmol)を添加し、次いで、トリメチルボロキシン(0.101mL、0.726mmol)及びPd(PPh3)4(56.0mg、0.048mmol)を添加した。該反応液を100℃に加熱し、70時間撹拌した。溶液をピペットを用いて該反応混合物から除去し、真空中で濃縮した。得られた残渣をDMSOに溶解させ、MDAPを用いて精製すると、7-{[3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(54mg、0.141mmol、29%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物26:7-{[2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E26)
Figure 2013532125
2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(200mg、1.297mmol)をトリエチルアミン(0.542mL、3.89mmol)とジクロロメタン(10mL)の混合物に溶解させ、塩化2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(503mg、1.556mmol)を添加した。反応混合物を16時間撹拌し、該反応混合物を真空中で濃縮した。得られた黄色い固体7-{[2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(829mg、不純)をさらに精製することなく次の反応で用いた。MS ES+ve m/z 443(M+H).
7-{[2-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(829mg、不純)及び炭酸カリウム(269mg、1.946mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)に懸濁した。その後、トリメチルボロキシン(0.271mL、1.946mmol)及びPd(PPh3)4(150mg、0.130mmol)を添加し、反応混合物を100℃に加熱した。20時間後、該反応液を冷却し、疎水性フリットに通して濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をSP4上でのシリカカラムクロマトグラフィー(勾配溶出:0〜20%MeOH - DCM)で精製した。得られた褐色の残渣をMDAPでさらに精製すると、7-{[2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(152mg、0.400mmol、31%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物27:8-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E27)
Figure 2013532125
2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン塩酸塩(100mg、0.489mmol)をジクロロメタン(10 ml)とトリエチルアミン(0.204ml、1.466mmol)の混合物に溶解させ、塩化3,5-ビス(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(183mg、0.586mmol)を添加した。該反応混合物を16時間撹拌し、真空中で濃縮した。得られた残渣をMDAPで精製すると、8-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]-スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(74mg、0.165mmol、34%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物28:7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E28)
Figure 2013532125
2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(D6; 200mg、1.044mmol)及びトリエチルアミン(0.305mL、2.191mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、塩化4-(トリフルオロメチル)ベンゼンスルホニル(281mg、1.148mmol)を添加した。該反応液を21℃で一晩撹拌した。該反応液をジクロロメタン(10mL)及び水(5mL)で希釈した。有機層を疎水性フリットで回収し、その後、アルゴン流下で蒸発させた。残渣をMDAPで精製すると、7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(0.149g、0.410mmol、39%収率)が白い固体として得られた。
Figure 2013532125
化合物29:7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E29)
Figure 2013532125
2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン塩酸塩(D6; 200mg、1.044mmol)及びトリエチルアミン(0.305mL、2.191mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、塩化4-[(トリフルオロメチル)オキシ]ベンゼンスルホニル(0.195mL、1.148mmol)を添加した。該反応液を21℃で一晩撹拌した。該反応液をジクロロメタン(10mL)及び水(5mL)で希釈した。有機層を疎水性フリットで回収し、その後、アルゴン流下で蒸発させた。残渣をDMSO:アセトニトリル(1:1、1.8mL)中で超音波処理し、濾過し、回収された固体を最少量の冷ジエチルエーテルで洗浄した。該固体を真空下に40℃で乾燥させると、7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(0.112g、0.295mmol、28%収率)が白い固体として得られた。DMSO:アセトニトリル濾液をMDAP精製に供した。所望の生成物を含む画分を合わせ、溶媒を除去すると、第二のバッチの7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(95mg、0.250mmol、24%収率)が得られた。
Figure 2013532125
化合物30:7-{[4-メチル-2-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E30)
Figure 2013532125
7-{[4-ブロモ-2-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(214mg、0.484mmol)(D7)を1,4-ジオキサン(4ml)に溶解させた。炭酸カリウム(100mg、0.727mmol)を添加し、次いで、トリメチルボロキシン(0.101ml、0.726mmol)及びPd(Ph3P)4(56.0mg、0.048mmol)を添加した。該反応液を100℃に加熱し、70時間撹拌した。 溶液をピペットを用いて該反応混合物から除去し、真空中で濃縮した。得られた残渣をDMSOに溶解させ、MDAPを用いて精製した。単離された化合物を、以下の条件を用いて分取HPLC(高速液体クロマトグラフィー)でさらに精製した:
カラム:Zorbax Stablebond C8(250mm×21.2mm内径カラム; 7ミクロン粒径)
溶離液:A=[水+0.1%v/vトリフルオロ酢酸]
B=[メタノール+0.1%v/vトリフルオロ酢酸]
A:B=35:65 v/v;ポンプで混合
アイソクラティック、15分間
流速:実行期間中、17mL分-1
最大圧:150バール
実行時間:15分
温度:実行期間中、大気温
注入量:オートサンプラー経由=室温、ジメチルホルムアミド中、約100mgmL-1の想定濃度の200uLの粗生成物溶液
検出:(a)215nm(帯域幅=10nm)及び270nm(帯域幅=10nm)でのU.V.吸光度
(b)E.S.+によるM.S.(質量範囲=200a.m.u.>600a.m.u.;最大設定)
分画:20mA.U.のピーク閾値でU.V.吸光度を使用
単離された画分を合わせ、有機溶媒を回転蒸発により除去した。主に水性の残りの残渣を、水に慣らしたisolute ENV+カートリッジ(500mg)に充填した。該カートリッジを水(2×25mL)、その後、アセトニトリル(3×25mL)で溶出させた。アセトニトリル画分を合わせ、溶媒を除去した。化合物を真空下に40℃で一晩乾燥させると、7-{[4-メチル-2-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(94mg、50%収率)が白い固体として得られた。
ES+ve m/z 377(M+H)
Figure 2013532125
化合物31〜35:
表1の化合物は、適切なアミン及び塩化スルホニルを用いて、化合物2について記載した手順と同様の手順によって調製した。
Figure 2013532125
略語
Figure 2013532125
機器
(1H NMRスペクトル)
化学シフトは、百万分率(ppm、単位)で表されている。結合定数(J)は、ヘルツ(Hz)の単位である。分裂パターンは、明らかな多重度を表し、s(一重線)、d(二重線) 、t(三重線)、q(四重線)、dd(二重の二重線)、dt(二重の三重線)、m(多重線)、br(ブロード)として表示されている。
(ISOLUTE ENV+-固相抽出カートリッジ)
Isolute ENV+カートリッジは、Biotage社から入手可能である。それらは、ヒドロキシル化されたポリスチレン-ジビニルベンゼンコポリマーを非常に強い非極性(疎水性相)として含む。
(質量標的(Mass-directed)自動HPLC/質量標的自動調製(MDAP))
上記の化合物において示されている場合、以下の装置及び条件を用いて、質量標的自動HPLCによる精製を実施した:
(ハードウェア)
Waters 2525二成分勾配モジュール
Waters 515構成ポンプ
Watersポンプ調節モジュール
Waters 2767注入コレクト
Watersカラム流体工学管理装置
Waters 2996光ダイオードアレイ検出装置
Waters ZQ質量分析計
Gilson 202画分回収装置
Gilson Aspec廃棄物回収装置
(ソフトウェア)
Waters MassLynxバージョン4 SP2
(カラム)
使用したカラムは、Waters Atlantisであり、その寸法は、19mm×100mm(小規模)及び30mm×100mm(大規模)である。固定相の粒子サイズは5μmである。
(溶媒)
A:水性溶媒=水+0.1%ギ酸
B:有機溶媒=アセトニトリル+0.1%ギ酸
構成溶媒=メタノール:水(80:20)
針すすぎ溶媒=メタノール
(方法)
対象となる化合物の分析保持時間に応じて5つの方法を用いる。これらの方法の実行時間は、13.5分であり、10分の勾配後の3.5分のカラムの洗い流し及び再平衡化工程を含んでいる。
大規模/小規模1.0〜1.5=5〜30%B
大規模/小規模1.5〜2.2=15〜55%B
大規模/小規模2.2〜2.9=30〜85%B
大規模/小規模2.9〜3.6=50〜99%B
大規模/小規模3.6〜5.0=80〜99%B(6分、その後、7.5分の洗い流し及び再平衡化)
(流速)
上記の方法は全て、20mL/分(小規模)又は40mL/分(大規模)のいずれかの流速を有する。
緩い勾配
大規模1.5〜2.3分=13〜29%B
大規模1.9〜2.3分=25〜41%B
大規模2.3〜2.6分=37〜53%B
大規模2.6〜3.1分=49〜65%B
大規模3.1〜3.6分=61〜77%B
(液体クロマトグラフィー/質量分析)
液体クロマトグラフィー/質量分析(LC/MS)による上記の化合物の分析を、以下の装置及び条件を用いて実施した:
(ハードウェア)
Waters Acquity二成分溶媒管理装置
Waters Acquityサンプル管理装置
Waters Acquity PDA
Waters ZQ質量分析計
Sedere Sedex 75
(ソフトウェア)
Waters MassLynx バージョン4.1
(カラム)
使用したカラムは、Waters Acquity BEH UPLC C18であり、その寸法は、2.1mm×50mmである。固定相の粒子サイズは、1.7μmである。
(溶媒)
A:水性溶媒=水+0.05%ギ酸
B:有機溶媒=アセトニトリル+0.05%ギ酸
弱い洗浄=1:1のメタノール:水
強い洗浄=水
(方法)
使用した一般的な方法は、2分の実行時間を有する。
Figure 2013532125
上記の方法は、1ml/分の流速を有する。
一般的な方法についての注入容積は、0.5μlである。
カラム温度は、40℃である。
UV検出範囲は、220〜330nmである。
(Biotage SP4(登録商標))
Biotage-SP4(登録商標)は自動精製システムである。それは、予め充填したシリカゲルカラムを用いる。使用者は、その材料をカラムの上部に適用して、溶媒、勾配、流速、カラムサイズ、回収方法、及び溶出容積を選択する。
(分相器(疎水性フリット))
分相器は、塩素化した溶媒から重力下で水性相を容易に分離する最適化したフリット材料に適合した様々なISOLUTE(登録商標)カラムである。
(SCX - 強陽イオン交換カートリッジ)
化合物において示されている場合、SCXカートリッジを化合物精製法の一部として用いた。通常、ISOLUTE SCX-2カートリッジを用いた。ISOLUTE SCX-2は、化学結合したプロピルスルホン酸官能基を有するシリカベースの吸着剤である。
ISOLUTE SCX-2化学データ
基材:シリカ、50μm
官能基:プロピルスルホン酸
容量:0.6meq/g
対イオン:プロトン
(ISOLUTE NH2-弱陰イオン交換カートリッジ)
化合物において示されている場合、isolute NH2カートリッジを化合物精製法の一部として用いた。通常、ISOLUTE NH2カートリッジを用いた。ISOLUTE NH2は、化学結合したアミノプロピル官能基を有するシリカベースの吸着剤である。
説明:アミノプロピル官能化シリカ。三官能性シランを用いて製造。pK9.8。末端はキャッピングされていない。
平均粒径:50μm
名目上の細孔:60Å
交換容量:0.6meq/g
コメント:強くイオン化された酸性薬物の抽出のための、特に、溶出しやすくするための弱陰イオン交換吸着剤
(薬理学的データ)
本発明の化合物は、以下の研究に従って、hCav2.2アッセイにおけるインビトロでの生物活性について試験することができる:
方法
(細胞生物学)
ヒトCav2.2α(α1B)サブユニットを、ヒトβ3及びα2δ1補助サブユニットとともに発現する安定細胞株を、ヒト胎児腎臓(HEK293)細胞の連続的なトランスフェクション及び選択後に作製した。HEK293細胞を、10%胎仔ウシ血清を含み、L-グルタミン(2mM;Invitrogen,カタログ番号25030-024)及び非必須アミノ酸(5%;Invitrogen,カタログ番号11140-035)が添加された、ダルベッコ改変イーグル培地/F12培地(Invitrogen,カタログ番号041-95750V)中で培養した。まず、HEK293細胞に、hCav2.2αサブユニット発現用のプラスミドベクター(ネオマイシン耐性マーカーを有するpCIN5-hCav2.2)とhCavβ3サブユニット発現用のプラスミドベクター(ハイグロマイシン耐性マーカーを有するpCIH-hCavβ3)の2つをトランスフェクトした。クローン細胞株を、0.4mg ml-1ジェネティシンG418(Invitrogen,カタログ番号10131-027)及び0.1mg ml-1ハイグロマイシン(Invitrogen,カタログ番号10687-010)を補充した培地中での選択の後に単離した。これらのクローン細胞株を、IonWorks平面アレイ電気生理学技術(以下に記載)を用いて、Cav2.2α/β3媒介性電流発現について評価した。妥当なレベルの機能的Cav2.2α/β3電流発現を生じさせるクローン株を同定した。この細胞株に、ヒトα2δ1サブユニットの発現のためのプラスミドベクター(ピューロマイシン耐性マーカーを有するpCIP-α2δ1)をトランスフェクトし、クローン細胞株を、0.4mg ml-1ジェネティシンG418及び0.1mg ml-1ハイグロマイシンの他に、0.62μg ml-1ピューロマイシン(Sigma,カタログ番号P-7255)を含む培地中での選択の後に単離した。強いレベルのCav2.2α/β3/α2δ1媒介性電流発現を生じさせるいくつかの細胞株を同定し、これらのうちの1つを化合物プロファイリングのために選択した。この細胞株における3つのサブユニット全ての発現を、G418(0.4mg ml-1)、ハイグロマイシン(0.1mg ml-1)、及びピューロマイシン(0.62μg ml-1)を含めることによって持続的に維持した。細胞を、大気中に5%CO2を含む加湿環境で、37℃で維持した。細胞を、経代のためにT175培養フラスコから剥がし、TrpLE(Invitrogen,カタログ番号12604-013)を用いて回収した。
(細胞調製)
細胞を、T175フラスコ中30〜60%コンフルエンスまで増殖させ、30℃で24時間維持した後、記録した。増殖培地を除去し、Ca2+を含まないPBS(Invitrogen,カタログ番号14190-094)で洗浄し、3mlの加温した(37℃)TrpLE(Invitrogen,カタログ番号12604-013)とともに6分間インキュベートすることによって、細胞を浮揚させた。浮揚した細胞を10mlの細胞外緩衝液に懸濁した。次に、細胞懸濁液を15mlチューブに入れ、700rpmで2分間遠心分離した。遠心分離後、上清を除去し、細胞ペレットを4.5mlの細胞外溶液に再懸濁した。
(電気生理学)
電流を、IonWorks平面アレイ電気生理学技術(Molecular Devices社)を用いて室温(21〜23℃)で記録した。刺激プロトコル及びデータ獲得は、マイクロコンピュータ(Dell Pentium 4)を用いて実施した。平面電極孔抵抗(Rp)を決定するために、10mV、160ミリ秒の電位差を各孔に適用した。これらの測定を実施した後、細胞を加えた。細胞を加えた後、シール試験を実施し、その後、抗生物質(アンホテリシン)を循環させて、細胞内アクセスを達成した。試験パルスの200ミリ秒前に160ミリ秒の過分極(10mV)前パルスを適用して、漏れコンダクタンスを測定することにより、全ての実験において漏れの減算を行った。-90mVから+10mVへと保持電位(VH)が段階的に移行する試験パルスを20ミリ秒間適用し、10Hzの周波数で10回反復した。全ての実験において、試験パルスプロトコルを、化合物の非存在下(読取り前)及び存在下(読取り後)で実施した。読取り前のものと読取り後のものを、化合物の添加後に3〜3.5分間インキュベートすることによって分離した。
(溶液及び薬物)
細胞内溶液は、以下のもの(単位はmM)を含んでいた:グルコン酸K 120、KCl 20mM、MgCl2 5、EGTA 5、HEPES 10、pH7.3に調整。アンホテリシンを30mg/mlストック溶液として調製し、細胞内緩衝溶液中で0.2mg ml-1の最終作業濃度に希釈した。細胞外溶液は、以下のもの(単位はmM)を含んでいた:グルコン酸Na 120、NaCl 120、MgCl2 1、HEPES 10、BaCl2 5、pH7.4に調整。
化合物を10mMストック溶液としてDMSO中で調製し、その後、1:3の連続希釈を実施した。最終的に、該化合物を外部溶液中で1:100に希釈し、1%の最終DMSO濃度を生じさせた。
(データ分析)
記録は、化合物の非存在下でのシール抵抗(>40MΩ)、抵抗低下(>35%)、及びピーク電流振幅(>200pA)を用いて分析及びフィルタリングし、好適でない細胞をさらなる分析から除外した。化合物の添加前と化合物の添加後の対比較を用いて、各化合物の阻害効果を決定した。第一の脱分極パルスによって誘発される電流を50%阻害するのに必要な化合物の濃度(持続性pIC50)を、Hill方程式を濃度応答データに当てはめることによって決定した。さらに、化合物の使用依存的阻害特性を、1回目の脱分極パルスと比べた10回目の脱分極パルスに対する化合物の効果を評価することによって決定した。1回目のパルスに対する10回目のパルスの比を、薬物の非存在下及び存在下で決定し、%使用依存的阻害を算出した。持続性pIC50の場合と同じ方程式を用いてデータを当てはめ、30%阻害を生じさせる濃度(使用依存的pUD30)を決定した。
化合物1〜35をhCav2.2アッセイで試験した。
化合物1〜35は、4.5以上のpUD30値を示した。化合物1〜26、28〜33は、5.0以上のpUD30値を示した。化合物2〜5、10、11、20〜22、25、及び28は、5.5以上のpUD30値を示した。
化合物1〜35は、5.0以下の平均pIC50値を示した。化合物2、5〜10、12〜21、23〜35は、4.5以下の平均pIC50値を示した。

Claims (14)

  1. 式(I)の化合物、又はその塩:
    Figure 2013532125
    (式中、R1、R3、及びR4は、独立して、水素、塩素、臭素、メチル、メトキシ、エトキシ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシから選択され;
    R2は、水素、塩素、フッ素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメトキシ、又はトリフルオロメトキシを表し;
    したがって、R1、R2、R3、及びR4のうちの少なくとも1つは水素以外の基を表し、R1、R2、R3、又はR4のうちの1つがメチルを表すとき、R1、R2、R3、又はR4のうちの少なくとも他の1つは水素以外の基を表し、R2がフッ素を表すとき、R4はトリフルオロメチルを表し;
    nは、1又は2の整数を表し;
    Xは、-N-(R5)-又は-O-を表し;かつ
    R5は、水素又はC1-4アルキルを表す。)。
  2. nが1を表す、請求項1記載の化合物。
  3. R1、R2、及びR4が各々水素を表し、R3が、メチル、エトキシ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシ、例えば、トリフルオロメチル又はトリフルオロメトキシを表す、請求項1又は請求項2記載の化合物。
  4. R1、R3、及びR4が各々水素を表し、R2が、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表す、請求項1又は請求項2記載の化合物。
  5. R2及びR4が各々水素を表し、R3がメチル又はトリフルオロメチルを表し、R1が、塩素、臭素、メチル、トリフルオロメチル、又はトリフルオロメトキシを表す、請求項1又は請求項2記載の化合物。
  6. R2及びR3が各々水素を表し、R1が、メチル、メトキシ、又はトリフルオロメチルを表し、R4がトリフルオロメチルを表す、請求項1又は請求項2記載の化合物。
  7. R1及びR3が各々水素を表し、R2が塩素又はトリフルオロメチルを表し、R4が、塩素、フッ素、メチル、又はトリフルオロメチルを表す、請求項1又は請求項2記載の化合物。
  8. R1及びR4が各々水素を表し、R2が塩素又はトリフルオロメチルを表し、R3がメチル又はトリフルオロメトキシを表す、請求項1又は請求項2記載の化合物。
  9. Xが、-N(H)-、-N(Me)- 、又は-O-、例えば、-N(H)-又は-N(Me)-、特に、-N(H)-を表す、請求項1〜8のいずれか一項記載の化合物。
  10. 以下から選択される請求項1記載の化合物又は塩:
    7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E1);
    2-メチル-7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E2);
    7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E3);
    7-{[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-メチル-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E4);
    2-メチル-8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E5);
    7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E6);
    7-[(2,4-ジメチルフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E7);
    7-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E8);
    7-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E9);
    8-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E10);
    8-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E11);
    8-{[3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E12);
    8-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E13);
    7-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E14);
    7-({3-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E15);
    7-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E16);
    8-{[3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E17);
    8-{[2,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E18);
    7-[(3,5-ジクロロフェニル)スルホニル]-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E19);
    7-({3-クロロ-4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E20);
    7-{[2-ブロモ-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E21);
    7-{[2-メチル-4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E22);
    7-{[4-メチル-3-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E23);
    7-({4-メチル-2-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E24);
    7-{[3-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E25);
    7-{[2-メチル-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E26);
    8-{[3,5-ビス(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E27);
    7-{[4-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E28);
    7-({4-[(トリフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2-オキサ-7-アザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E29);
    7-{[4-メチル-2-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E30);
    8-({3-[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E31);
    7-{[2-(メチルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)フェニル]スルホニル}-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E32);
    7-({3-[(ジフルオロメチル)オキシ]フェニル}スルホニル)-2,7-ジアザスピロ[4.5]デカン-1-オン(E33);
    8-{[4-(エチルオキシ)フェニル]スルホニル}-2-メチル-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E34);及び
    8-[(4-メチルフェニル)スルホニル]-2,8-ジアザスピロ[5.5]ウンデカン-1-オン(E35)。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項記載の式(I)の化合物、又は医薬として許容し得るその塩、及び医薬として許容し得る担体又は賦形剤を含む、医薬組成物。
  12. 治療に用いるための、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩。
  13. 疼痛の治療に用いるための、請求項1〜10のいずれか一項記載の化合物、又は医薬として許容し得るその塩。
  14. (a)式(II)の化合物
    Figure 2013532125
    又はその保護誘導体(式中、X及びnは、請求項1で定義した通りである)を、式(III)の化合物
    Figure 2013532125
    (式中、R1、R2、R3、及びR4は、請求項1で定義した通りであり、L1は、好適な脱離基、例えば、ハロゲン原子、特に塩素を表す)と反応させること;
    (b)式(I)の化合物又は保護されている変換基を脱保護すること;並びに任意にその後、
    (c)式(I)の他の化合物への相互変換
    を含む、請求項1記載の式(I)の化合物又はその塩の製造方法。
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