JP2013531174A - ガスタービンのための排出ガスディフューザ、及び当該排出ガスディフューザを具備するガスタービンの運転方法 - Google Patents

ガスタービンのための排出ガスディフューザ、及び当該排出ガスディフューザを具備するガスタービンの運転方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013531174A
JP2013531174A JP2013519086A JP2013519086A JP2013531174A JP 2013531174 A JP2013531174 A JP 2013531174A JP 2013519086 A JP2013519086 A JP 2013519086A JP 2013519086 A JP2013519086 A JP 2013519086A JP 2013531174 A JP2013531174 A JP 2013531174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide element
exhaust gas
diffuser
wall
gas diffuser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013519086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5551311B2 (ja
Inventor
マルク・ブレーカー
トビアス・ブヒャル
Original Assignee
シーメンス アクティエンゲゼルシャフト
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by シーメンス アクティエンゲゼルシャフト filed Critical シーメンス アクティエンゲゼルシャフト
Publication of JP2013531174A publication Critical patent/JP2013531174A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5551311B2 publication Critical patent/JP5551311B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D9/00Stators
    • F01D9/02Nozzles; Nozzle boxes; Stator blades; Guide conduits, e.g. individual nozzles
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/40Casings; Connections of working fluid
    • F04D29/52Casings; Connections of working fluid for axial pumps
    • F04D29/54Fluid-guiding means, e.g. diffusers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D17/00Regulating or controlling by varying flow
    • F01D17/10Final actuators
    • F01D17/12Final actuators arranged in stator parts
    • F01D17/14Final actuators arranged in stator parts varying effective cross-sectional area of nozzles or guide conduits
    • F01D17/141Final actuators arranged in stator parts varying effective cross-sectional area of nozzles or guide conduits by means of shiftable members or valves obturating part of the flow path
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01DNON-POSITIVE DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, e.g. STEAM TURBINES
    • F01D25/00Component parts, details, or accessories, not provided for in, or of interest apart from, other groups
    • F01D25/30Exhaust heads, chambers, or the like
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/30Arrangement of components
    • F05D2250/32Arrangement of components according to their shape
    • F05D2250/324Arrangement of components according to their shape divergent
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05DINDEXING SCHEME FOR ASPECTS RELATING TO NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES, GAS-TURBINES OR JET-PROPULSION PLANTS
    • F05D2250/00Geometry
    • F05D2250/70Shape
    • F05D2250/71Shape curved
    • F05D2250/711Shape curved convex

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Control Of Turbines (AREA)
  • Supercharger (AREA)

Abstract

本発明は、ディフューザ流れ(30)を案内するための環状の外壁(28)を有している、ガスタービン1のための排出ガスディフューザ(20)であって、排出ガスディフューザ(20)内には、外壁(28)に対して同心に配置されている環状の案内要素(32)が、ディフューザ流れ(30)に影響を及ぼすために配設されている、排出ガスディフューザ(20)に関する。排出ガスディフューザ(20)の空力効果を改善するために、及び、ガスタービンの複数の運転状態についての排出ガスディフューザ(20)の空力効果を同時に最適調整するために、案内要素(32)は、移動要素を形成するように長手方向断面が凸状に形成された境界面を有している表面であって、ラジアル方向内方に面している表面(34)を有しており、案内要素(32)が、第1の位置において、案内要素(32)と外壁(28)との間における流通を可能とするように、及び、案内要素(32)が、第2の位置において、案内要素(32)と外壁(28)との流通の大部分を防止するように、案内要素(32)は、2つの位置の間においてアキシアル方向に移動可能とされる。また、本発明は、ガスタービン(1)を動作させる方法であって、空気力学的損失を低減させると共に圧力回復を高めるために、質量流が増加する場合に、案内要素(32)が第2の位置に向かって移動するか、若しくは第2の位置に移動し、及び/又は、質量流が低減する場合に、案内要素(32)が第1の位置に向かって移動するか、若しくは第1の位置に移動する、方法に関する。

Description

本発明は、ディフューザ流れを案内するための環状の外壁を有しているガスタービンのための排出ガスディフューザであって、環状の外壁に対して同軸に配置されている環状案内要素が、ディフューザ流れに影響を及ぼすためにガスタービン内に設けられている、排出ガスディフューザに関する。さらに、本発明は、上述の排出ガスディフューザを有しているガスタービンを動作させるための方法に関する。
ガスタービン、及び当該ガスタービンのための利用される排出ガスディフューザは、少なくとも先行技術から知られている。例えば、10°以上という比較的大きな開口角度を具備する排出ガスディフューザが、特許文献1から知られている。このような比較的大きな開口角度は、別体の短いガスタービンハブを延長するためにアキシアル方向に延在しているガイド本体をディフューザ流路の中心に配設することによって実現されている。ガイド本体を利用することによって、排出ガスディフューザが環状ディフューザとして形成されている。結論として、ガスタービンハブの後方に位置する逆流領域の大部分が解消されるので、このことは、排出ガスディフューザの効率に関して優位な効果を有している。しかしながら、ガイド本体が比較的長いこと、ひいてはガイド本体の長さに起因して付加的なストラットによってガイド本体を支持する必要があることは、欠点である。さらに、サポートストラットの空気力学的影響が無視されている。
既知の短いガスタービンハブは、大抵、ガスタービンロータのタービン側軸受の後方において直接終端している。しかしながら、ガスタービンハブは、特に大きな逆流領域を有している。それにも関わらず、特に、短いガスタービンハブの費用効率は良い。
また、特許文献2は、外壁に対して同心に配置されている環状案内要素をその内側に有している排出ガスディフューザを開示している。この場合には、案内要素は、壁近傍の流れを加速させることを目的とするノズル流路が外壁と案内要素との間に形成されているように構成されている。結論として、案内要素の下流において壁近傍の流れの剥離を防止することができる。しかしながら、逆流が発生し得るので、案内要素によって、排出ガスディフューザの中心における流れの影響を実現することができない。
さらに、特許文献3は、流れが貫流するディフューザの断面を調整するために変更可能なハブの形状を具備した、蒸気タービンの斜流ディフューザを開示している。
本発明の目的は、ガスタービンハブの後方に位置する逆流領域を可能な限り解消すること、又はある程度低減することによって、ガスタービンの部分負荷運転の際であっても、排出ガスディフューザの高効率を実現すると共に、高い運転信頼性を確保することである。逆流領域が非常に遠位の下流に到達した場合には、逆流領域が排出ガスタービンの下流に配置されているボイラーに達する危険性があり、このことは、動作原理を著しく軽視している。また、非常の遠位の下流に配設されているアフターバーナーの場合には、フラッシュバックを誘導する場合があり、その結果として、ガスタービンとアフターバーナーとの複合動作が厳密に制限される。
独国特許出願公開第19805115号明細書 欧州特許出願公開第1970539号明細書 米国特許第5209634号明細書
本発明の目的は、ガスタービンの最高の効率を実現する一方、ガスタービンの運転状態それぞれについての流れの剥離及び逆流領域を回避すると共に、ガスタービンの下流に配置されているガスタービンの運転状態それぞれについてのボイラー及びアフターバーナーの運転に関する信頼性を確保する、ガスタービンのための、嵩張らない排出ガスディフューザを提供することである。本発明にさらなる目的は、排出ガスディフューザを具備するガスタービンを動作させるための方法を提供することである。
排出ガスディフューザについての目的は、請求項1の特徴部分に記載の排出ガスディフューザによって実現される。
ガスタービンを動作させるための方法についての目的は、請求項8の特徴部分に記載の方法によって実現される。
本発明におけるガスタービンのための排出ガスディフューザは、ディフューザ流れを案内するための環状の外壁を有しており、排出ガスディフューザ内には、外壁に対して同心に配置されている環状の案内要素が、ディフューザ流れに影響を及ぼすために配設されており、案内要素のラジアル方向内方に面した表面が、移動要素を形成するように長手方向断面が凸状に形成されている境界面を有しており、案内要素が、第1の位置において、案内要素と外壁との間における流通を可能となるように、及び、案内要素が、第2の位置において、案内要素と外壁との流通を防止するように、案内要素が、2つの位置の間においてアキシアル方向に移動可能とされる。
本発明における排出ガスディフューザを具備するガスタービンを動作させるための方法では、質量流が増加する場合に、案内要素が、第2の位置に向かって移動するか、若しくは第2の位置に移動し、及び/又は、質量流が減少する場合に、案内要素が、第1の方向に向かって移動するか、若しくは第1の位置に移動する。
本発明は、例えば高温の日にガスタービンを部分負荷運転させる際に発生するような、質量流が小さい場合に、ガスタービンの排出ガスディフューザ内における質量流の大部分が外界すなわち外壁に向かって移動するので、非常に卓越した長い逆流領域がハブ本体の後方に発生することに基づいている。例えば低温の日にガスタービンを全負荷運転させる際に発生するような、質量流が大きい場合に、質量流の大部分が内界すなわちハブ又は中心に向かって移動する。その結果として、外壁近傍における流れの割合が減少するので、外壁において流れが剥離する。従って、排出ガスディフューザ内における質量流の分布を均一にすることが望ましい。
しかしながら、均一にするためには、ガスタービンの運転状態に従って、質量流の多くが排出ガスディフューザの外壁又は中心に向かって移動される必要がある。このことを実現するために、本発明は、当業者には予め想到することができない態様で2つの手段を組み合わせている。質量流を外界に向かって移動させるために、案内要素はアキシアル方向に移動するように構成されており、その結果として、案内要素と外壁との間の距離が調整可能とされる。距離を大きくすることによって、一層大きな割合の流れを外面に向かって偏向させることができるので、壁面近傍において流れが剥離する可能性が低減される。さらに、案内要素は、移動要素を形成するように長手方向断面が凸状に形成されている境界面を、内方に面している表面に有している。その結果として、環状の案内要素の内部輪郭はラバル管の形態とされる。これにより、案内要素によって捕捉されるディフューザ流れの多くが、ハブ又はディフューザの中心に向かって偏向される。このことは、排出ガスディフューザ自体の位置に依存する流路断面積に対する案内要素の円状の開口面積の相対的な割合が大きくなればなる程、当て嵌まる。案内要素が第2の位置に位置している場合に、すなわち、案内要素が外壁に当接している場合に、排出ガスディフューザの断面積が案内要素の断面積に一致する。従って、その比率は1である。案内要素がアキシアル方向において排出ガス流れの下流に向かって移動することによって、案内要素の入口側断面積も配置されているアキシアル方向位置において、排出ガスディフューザの流路断面積が大きくなるが、案内要素の入口側断面積は一定を維持される。結果として、断面積の相対的な比率が低減されるので、すなわち、比率が1より小さくなるので、案内要素と外壁との間の距離を大きくすることに伴って、狭窄部分の効果が低減される。この場合には、排出ガスディフューザの外壁に向かう流れより排出ガスディフューザの中心に向かう流れの割合が大きいからである。
従って、本発明は、内方に面している狭窄部分を利用しているにも関わらず、壁面近傍の流れを強化することができるという、当業者でさえ想到することができない知識に基づいている。以上により、本発明に基づく解決手段によって、排出ガスディフューザの効率は、質量流の大きさに関係なく改善される。比較的大きな逆流領域に起因する又は壁面近傍における流れの剥離に基づく空気力学的損失の大部分を回避することができるからである。
優位な実施形態は、従属請求項に開示されている。
第1の優位な実施例では、案内要素が第2の位置に配置されている場合に、移動要素が、排出ガスディフューザのアキシアル方向断面内に配置されており、アキシアル方向断面内において、排出ガスディフューザの中心に配置されているハブ本体がアキシアル方向で終端している。ハブ本体の端部が中心に配置されているので、逆流領域が、乱流領域内に形成され、案内要素に配置されている狭窄部によって短寸化される。しかしながら、このことを達成するためには、狭窄部が、アキシアル方向においてハブ本体の端部の下流に直接配置されていることが必要とされる。狭窄部が、特に中心すなわち排出ガスディフューザの流れ中心に向かって流れの一部分を移動させるという空気力学的に望ましい効果も実現するように、ハブ本体の端部と狭窄部のアキシアル方向部分との間における過剰に大きなアキシアル方向距離を解消しなくてはならない。
好ましくは、案内要素のラジアル方向外方に面している表面が、外壁の一部分に対して均一に当接可能とされる。案内要素が外壁に対して均一に当接するので、その結果として、案内要素が外壁に対して特に緊密に当接するので、最小の壁面近傍の漏れ流れを効果的に回避することができる。
その大きさが過剰に小さく、その結果として悪影響を及ぼす壁面流れを回避することができる。
さらなる優位な実施例では、案内要素が、外壁の周囲に沿って配置されている複数のリブを介して支持されている。このような配置によって、案内要素を支持するための簡素な構成を実現することができる。上述の実施例の第1の変形例では、リブが、外壁に堅固に固定されており、案内要素をアキシアル方向において移動させるためのアクチュエータが、リブそれぞれの内側端部に配設されている。このために、便宜上、アキシアル方向においてリブひいては外壁に対して案内要素を移動可能とする、複動式ピストンが設けられている。この第1の変形例は、リブ及び案内要素の両方が寸法上高剛性に構成されているという利点を有している。言い換えれば、案内要素の直径もリブの長さも、案内要素の可動性を確保するために可変とする必要が無い。
第2の変形例では、リブそれぞれが、外壁及び案内要素に継手を介して連接した態様で接続されており、継手の回転軸線が、排出ガスディフューザの接線方向において延在している。当該実施例では、アキシアル方向において排出ガスディフューザの流路から案内要素を移動させるための、アクチュエータがガスタービンの若干低温の領域に移動可能なので、耐熱性に関連するアクチュエータの要求を下げることができることが利点である。しかしながら、一定の直径を有する案内要素を利用することが望ましいので、この場合についても、リブのラジアル方向の寸法をある程度変更しなければならない。便宜上、この場合、リブは、案内要素の移動の際に当該リブの長さを調整するためにテレスコピックに可動とされる。
好ましくは、固定式ガスタービンは、上述の実施例に基づく排出ガスディフューザを装備している。
本発明について、典型的な実施例に基づいて以下に詳述する。
固定式ガスタービンの部分的な長手方向断面図である。 案内要素が排出ガスディフューザの外壁に当接した状態における、固定式ガスタービンの排出ガスディフューザの長手方向断面図である。 案内要素が外壁から所定距離で離隔した状態における、図2に表わす排出ガスディフューザを表わす。 案内要素をアキシアル方向に移動させるための駆動装置を具備する、案内要素を表わす。
図1は、ガスタービン1の部分的な長手方向断面図である。ガスタービン1の内側には、―タービンロータ集合体とも呼称される―ロータ3が配設されており、ロータ3は、機械軸線2を中心として回転可能に取り付けられている。取込ハウジング4と、コンプレッサ5と、互いに対して対称に且つ円状に配置されている複数のバーナ7を具備する環状燃焼室6と、タービンユニット8と、排出ガスハウジング9とがロータ3に沿って直列に配置されている。環状燃焼室6は、環状の高温ガス流路16に接続されている燃焼空間17を囲んでいる。燃焼空間17において、4つの直列に接続されたブレード段10がタービンユニット8を形成している。ブレード段10それぞれが、2つのブレードリングから形成されている。ロータブレード15から形成されたロータブレード列14は、環状燃焼室6内で生成された高温ガス11が流れる方向から見ると、高温ガス流路16内においてステータブレード列13に後続している。ステータブレード12はステータに固定されており、ロータブレード列14のロータブレード15それぞれがディスク19を介してロータ3に取り付けられている。発電機又は駆動装置(図示しない)がロータ3に結合されている。
排出ガスハウジング9は、タービンユニット8の下流において高温ガス流路16に隣接している。排出ガスハウジング9は、ガスタービン1の排出ガスディフューザ20の入口側部分である。従って、高温ガス流路16は、排出ガスディフューザ20の流路22に合流している。排出ガスハウジング9内に配置されているリブ24は、ハブ本体26によって囲まれているロータ3のタービン側端部を支持している。ハブ本体26は、流路22内でアキシアル方向において終端しており、排出ガスディフューザ20の中心に配置されている。
排出ガスディフューザ20の外側境界は、機械軸線2に対して同心に配置されている円状の外壁28によって形成されている。外壁28は、ディフューザ流れ30の流れ方向において拡径するように延在している。ディフューザ流れ30は、タービンユニット8内で膨張する前の高温ガス11とも呼称される。
図2は、排出ガスディフューザ20の入口側部分を通過する長手方向断面である。ハブ本体26がアキシアル方向において終端しているアキシアル方向断面において、アキシアル方向に移動可能な案内要素32が配置されている。この場合には、案内要素32の外面は、案内要素32が外壁28に対して均一に当接するように、外壁28と同一の円錐形状に形成されている。案内要素32の内面34には、移動要素を形成するための境界面であって、凹状の長手方向断面を具備する境界面が形成されている。この場合には、境界面は、環状の案内要素32によって包囲されている流路断面がラバル管状となるように形成されている。言い換えれば、案内要素32の入口側の流路断面は、案内要素32の最小流路断面より大きく、案内要素32の出口側の流路断面が、案内要素32の入口側の流路断面より大きい。最小流路断面は、入口側の流路断面と出口側の流路断面との間において、アキシアル方向に配置されている。
流路断面は、常に機械軸線2に対して直角に配置されている。
図3は、図2に表わす排出ガスディフューザ20の断面と同一の断面を表わすが、案内要素32のみが、図2に表わす位置と比較して、アキシアル方向において移動している点において異なる。図3に表わす案内要素32は、図2に表わす案内要素32より下流に位置している。図3に表わす案内要素32の位置は、案内要素32の第1の位置と呼称され、図2に表わす案内要素32の位置は、案内要素32の第2の位置と呼称される。
案内要素32が下流に向かって移動した結果として、外壁28の内面と案内要素32の外面との間に環状流路36が形成され、ディフューザ流れ30の一部分が環状流路36を通じて流れることができる。
上述の排出ガスディフューザ20を装備するガスタービン1の動作中において、以下の状態が発生する。周囲条件が変化する条件下において、部分負荷運転の際に、高温ガス11又は排出ガス30の比較的小さな質量流がガスタービン1を通過する。比較的小さな質量流の通過に起因して、比較的大きな割合の排出ガス流が外界に移動する。従って、従来においては、非常に卓越した長い逆流領域がハブ本体26の後方に発生していた。一方、本発明では、案内要素32が第2の位置に移動されるように構成されている。結果として、狭窄部が、ハブ本体26の比較的近傍に配置されている。このことは、排出ガス30が中心軸線2の方向において急激に偏向される(符号30′参照)という効果を有しているので、アキシアル方向断面においてハブ本体26の後方に位置する逆流領域を著しく小さくすることができる。このことは、空気力学的損失を低減させ、圧力回復を高め、排出ガスディフューザ20の流速及び流れ分布を均一化することができる。
例えば寒冷な日に全負荷運転する際に発生する別の第2の状態では、比較的大きな質量流がガスタービン1を通過する。この場合には、案内要素32はアキシアル方向に沿って第1の位置に移動される。このような案内要素32の移動の結果として、案内要素32によって、排出ガスディフューザ20が流路断面を相対的に遮断することが低減される。さらに、このようにして、外壁28と案内要素32の外面との間に環状流路36が形成される。その結果として、案内要素32の下流において、環状流路36を通過する流れが壁面噴流となるので、このような運転状態において増加する流れの剥離が外壁28において発生する危険性を低減することができる。
また、これにより、排出ガスディフューザ20内における空気力学的損失が防止されるので、圧力回復を高めることができる。結果として、質量流が増加する場合には、案内要素32が第2の位置に向かって移動するか、若しくは第2の位置に(外壁28に当接するまで)移動し、及び/又は、質量流れが低減する場合には、案内要素32が第1の位置に向かって移動するか、若しくは第1の位置に移動する(案内要素32が外壁28から離隔する)。案内要素32は、常に、機械軸線2に対して平行に移動する。
案内要素32はアキシアル方向において移動するにすぎないので、案内要素32は、一定の直径を具備するリングとして構成されている場合がある。
図4は、アキシアル方向に移動可能な案内要素32のアクチュエータについての詳細図である。案内要素32は、排出ガスディフューザ20の周囲に沿って配置されている複数のリブ40を介して取り付けられている。図4に表わさないが、リブ40それぞれが外壁28に堅固に固定されている。リブ40は、流れダクト22内部に向かってラジアル方向に突出している。リブ40それぞれの内側端部42には、液圧式シリンダ45が調整装置として配設されており、液圧式シリンダ45のアキシアル方向に移動可能なピストン46は、案内要素32に固定されている。作動油を加圧することによって、ピストン46はアキシアル方向において移動可能するので、案内要素32も同一方向に移動可能とされる。排出ガスの温度が比較的高いので、必要に応じて、調整装置と作動油のための供給配管とを冷却することが有効である。
本発明は、ディフューザ流れ30を案内するための環状の外壁28を有しているガスタービン1のための、排出ガスディフューザ20であって、排出ガスディフューザ20内には、外壁28に対して同心に配置されている環状の案内要素32が、ディフューザ流れ30に影響を及ぼすために配設されている、排出ガスディフューザ20に関する。本発明では、排出ガスディフューザ20の空力効果を改善するために、及び、ガスタービンの複数の運転状態についての排出ガスディフューザ20の空力効果を同時に最適調整するために、案内要素32は、移動要素を形成するように長手方向断面が凸状に形成されている境界面を有している、ラジアル方向内方に面している表面34を有しており、案内要素32が、第1の位置において、案内要素32と外壁28との間における流通を可能とするように、及び、案内要素32が、第2の位置において、案内要素32と外壁28との間における流通の大部分を防止するように、案内要素32は、第1の位置と第2の位置との間においてアキシアル方向に移動可能とされる。また、本発明は、ガスタービン1を動作させる方法であって、空気力学的損失を低減すると共に圧力回復を高めるために、質量流が増加する場合に、案内要素32が第2の位置に向かって移動するか、若しくは第2の位置に移動し、及び/又は、質量流が低減する場合に、案内要素32が第1の位置に向かって移動するか、若しくは第1の位置に移動する、方法に関する。
1 ガスタービン
2 機械軸線(中心軸線)
3 ロータ(タービンロータ集合体)
4 取込ハウジング
5 コンプレッサ
6 環状燃焼室
7 バーナ
8 タービンユニット
9 排出ガスハウジング
10 ブレード段
11 高温ガス
12 ステータブレード
13 ステータブレード列
14 ロータブレード列
15 ロータブレード
16 高温ガス流路
17 燃焼空間
19 ディスク
20 排出ガスディフューザ
22 (排出ガスディフューザ20の)流路(流れダクト)
24 リブ
26 ハブ本体
28 外壁
30 ディフューザ流れ(排出ガス)
32 案内要素
34 (案内要素32の)ラジアル方向内方に面している表面
36 環状流路
40 リブ
42 (リブ40の)内側端部
45 液圧式シリンダ
46 ピストン

Claims (8)

  1. ディフューザ流れ(30)を案内するための環状の外壁(28)を具備する、ガスタービン(1)のための排出ガスディフューザ(20)であって、前記排出ガスディフューザ(20)内には、前記外壁(28)に対して同心に配置されている環状の案内要素(32)が、前記ディフューザ流れ(30)に影響を及ぼすために配設されている、前記排出ガスディフューザ(20)において、
    前記案内要素(32)が、2つの位置の間においてアキシアル方向に移動可能とされ、
    前記案内要素(32)のラジアル方向内方に面している表面(34)が、移動要素を形成するように長手方向断面が凸状に形成されている境界面を有しており、
    前記案内要素(32)が、第1の位置において、案内要素(32)と外壁(28)との間における流通を可能とし、第2の位置において、案内要素(32)と外壁(28)との流通を防止することを特徴とする排出ガスディフューザ(20)。
  2. 前記案内要素(32)が前記第2の位置に配置されている場合に、前記移動要素が、前記排出ガスディフューザ(20)のアキシアル方向断面内に配置されており、前記排出ガスディフューザ(20)の中心に配置されているハブ本体(26)が、前記アキシアル方向断面内で前記アキシアル方向において終端していることを特徴とする請求項1に記載の排出ガスディフューザ(20)。
  3. 前記案内要素(32)のラジアル方向外方に面している表面が、前記外壁(28)の一部分に当接可能とされることを特徴とする請求項2に記載の排出ガスディフューザ(20)。
  4. 前記案内要素(32)が、前記外壁(28)の周囲に沿って配置されている複数のリブ(40)を介して支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の排出ガスディフューザ(20)。
  5. 前記リブ(40)が、前記外壁(28)に堅固に固定されており、前記案内要素(32)を前記アキシアル方向に移動させるためのアクチュエータが、少なくとも1つの前記リブ(40)の内側端部(42)に配設されていることを特徴とする請求項4に記載の排出ガスディフューザ(20)。
  6. 前記リブ(40)それぞれが、前記外壁(28)及び前記案内要素(32)に継手を介して連接した態様で接続されており、
    前記継手の回転軸線が、前記排出ガスディフューザ(20)の接線方向において延在していることを特徴とする請求項4に記載の排出ガスディフューザ(20)。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の排出ガスディフューザ(20)を有していることを特徴とするガスタービン(1)。
  8. 請求項7に記載のガスタービン(1)を動作させるための方法であって、様々な大きさの質量流が前記ガスタービン(7)を通じて流れる、前記方法において、
    前記質量流が増加する場合に、前記案内要素(32)が、前記第2の位置に向かって移動するか、若しくは前記第2の位置に移動し、及び/又は、
    前記質量流が減少する場合に、前記案内要素(32)が、前記第1の方向に向かって移動するか、若しくは前記第1の位置に移動することを特徴とする方法。
JP2013519086A 2010-07-15 2011-07-13 ガスタービンのための排出ガスディフューザ、及び当該排出ガスディフューザを具備するガスタービンの運転方法 Expired - Fee Related JP5551311B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP10007333A EP2407638A1 (de) 2010-07-15 2010-07-15 Abgasdiffusor für eine Gasturbine und Verfahren zum Betreiben einer Gasturbine mit einem solchen Abgasdiffusor
EP10007333.7 2010-07-15
PCT/EP2011/061944 WO2012007499A1 (de) 2010-07-15 2011-07-13 Abgasdiffusor für eine gasturbine und verfahren zum betreiben einer gasturbine mit einem solchen abgasdiffusor

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013531174A true JP2013531174A (ja) 2013-08-01
JP5551311B2 JP5551311B2 (ja) 2014-07-16

Family

ID=43240602

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013519086A Expired - Fee Related JP5551311B2 (ja) 2010-07-15 2011-07-13 ガスタービンのための排出ガスディフューザ、及び当該排出ガスディフューザを具備するガスタービンの運転方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US9297390B2 (ja)
EP (2) EP2407638A1 (ja)
JP (1) JP5551311B2 (ja)
CN (1) CN103003528B (ja)
WO (1) WO2012007499A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011118735A1 (de) * 2011-11-17 2013-05-23 Alstom Technology Ltd. Diffusor, insbesondere für eine axiale strömungsmaschine
SG10201709161SA (en) 2013-05-17 2017-12-28 Fujifilm Electronic Mat Usa Inc Novel polymer and thermosetting composition containing same
EP3023695A1 (de) * 2014-11-20 2016-05-25 Siemens Aktiengesellschaft Thermische Energiemaschine
US10329945B2 (en) * 2015-04-21 2019-06-25 Siemens Energy, Inc. High performance robust gas turbine exhaust with variable (adaptive) exhaust diffuser geometry
CN105336516B (zh) * 2015-12-10 2018-02-02 二一三电器(上海)有限公司 转换开关装置
JP6776154B2 (ja) * 2017-02-27 2020-10-28 三菱重工マリンマシナリ株式会社 ラジアルタービン、ラジアルタービンの排気部材
CN107470833B (zh) * 2017-09-26 2023-05-02 宜昌船舶柴油机有限公司 一种燃气轮机排气扩散器焊接工装
CN114687817B (zh) * 2020-12-29 2024-09-06 上海电气燃气轮机有限公司 一种中心体、排气扩散器、燃气轮机和联合循环电站

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55500997A (ja) * 1978-11-27 1980-11-20
JPS63100640U (ja) * 1986-12-19 1988-06-30
JP2009103099A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Toshiba Corp 蒸気タービン

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2703959A (en) * 1951-07-19 1955-03-15 United Aircraft Corp Variable flow nozzle
DE1650079A1 (de) * 1967-07-14 1970-08-27 Licentia Gmbh Vorrichtung zur Verbesserung des Wirkungsgrades von stark erweiterten Diffusoren
US3678690A (en) * 1970-07-10 1972-07-25 United Aircraft Corp Convertible composite engine
SU861664A1 (ru) * 1978-11-10 1981-09-07 Харьковский Ордена Ленина Политехнический Институт Им. В.И. Ленина Выхлопной патрубок турбины
JPS63100640A (ja) 1986-10-17 1988-05-02 Hitachi Ltd 光磁気再生装置
US5209634A (en) * 1991-02-20 1993-05-11 Owczarek Jerzy A Adjustable guide vane assembly for the exhaust flow passage of a steam turbine
DE19805115A1 (de) 1998-02-09 1999-08-19 Siemens Ag Abgasdiffusor
JP3999803B2 (ja) * 2006-08-03 2007-10-31 三菱重工業株式会社 ガスタービン
EP1970539A1 (de) * 2007-03-13 2008-09-17 Siemens Aktiengesellschaft Diffusoranordnung

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55500997A (ja) * 1978-11-27 1980-11-20
JPS63100640U (ja) * 1986-12-19 1988-06-30
JP2009103099A (ja) * 2007-10-25 2009-05-14 Toshiba Corp 蒸気タービン

Also Published As

Publication number Publication date
EP2593643A1 (de) 2013-05-22
JP5551311B2 (ja) 2014-07-16
US20130115044A1 (en) 2013-05-09
US9297390B2 (en) 2016-03-29
EP2593643B1 (de) 2014-10-01
EP2407638A1 (de) 2012-01-18
CN103003528A (zh) 2013-03-27
WO2012007499A1 (de) 2012-01-19
CN103003528B (zh) 2015-04-08
RU2013106505A (ru) 2014-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5551311B2 (ja) ガスタービンのための排出ガスディフューザ、及び当該排出ガスディフューザを具備するガスタービンの運転方法
RU2599413C2 (ru) Канал для охлаждения корпуса
JP4990586B2 (ja) ガスタービン内の間隔調整装置
JP5460294B2 (ja) 遠心圧縮機前方スラスト及びタービン冷却装置
JP4185476B2 (ja) ガスタービン内のクリアランスを制御するための装置
US8402769B2 (en) Casing of a gas turbine engine having a radial spoke with a flow guiding element
JP2011179812A (ja) 燃焼器空気流スリーブ内の角度付き静翼
KR20140127291A (ko) 배기가스 확산기와 지지 핀들을 구비한 가스터빈
JP2009062976A (ja) ディフューザを有するターボ機械
JP6258325B2 (ja) 半径方向ディフューザーおよび短縮された中間部を有するガスタービンエンジン
WO2016067978A1 (ja) 排気装置及びガスタービン
JP2010159745A (ja) 燃焼器移行部片用の冷却装置
KR20100080427A (ko) 터빈 엔진용 인듀서와 관련된 방법, 시스템 및/또는 장치
JP6188580B2 (ja) リングセクタ装着手段を備えるタービンケーシング
US20130129498A1 (en) Diffuser, in particular for an axial flow machine
JP2012255440A5 (ja)
WO2015156200A1 (ja) タービンの換気構造
JP2016539276A (ja) 遠心圧縮機の湾曲した拡散流路部
JP2012255440A (ja) 軸流式ターボ圧縮機
US9476355B2 (en) Mid-section of a can-annular gas turbine engine with a radial air flow discharged from the compressor section
KR101055231B1 (ko) 터빈 하우징
JP6625427B2 (ja) ガスタービンエンジン
US11060726B2 (en) Compressor diffuser and gas turbine
EP3461995A1 (en) Gas turbine blade
JP2017538062A (ja) 軸線方向の軸ボア内に補助的なインペラを有する、圧縮機の抽気通路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130307

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131224

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140421

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140521

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5551311

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees