JP2013529114A - 沸騰水ディスペンサ - Google Patents

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Abstract

水注入口(2)および水排出口(7)を有し、これらの間に流路(11)が存在する、沸騰水ディスペンサ(1)が開示される。この流路には、流路(11)を通って流れる水を加熱するように構成された加熱装置(4)が配置される。さらに、流路は、水注入口(2)から加熱装置(4)に流路(11)を通る流動方向に水を流すように構成されたポンプ(3)を有する。第1のリストリクタ要素(5)が流路(11)内で加熱装置(4)の下流に配置され、加熱装置(4)内に過剰圧力を作り出す。また、沸騰水ディスペンサ(1)は、流路(11)において第1のリストリクタ要素(5)の下流の熱水リザーバ(15)を有し、熱水リザーバ(15)は、気体の水が液体の水から分離することを可能にするように構成される。熱水リザーバ(15)は、熱水リザーバ入口開口(17)および熱水リザーバ出口開口(18)を有し、熱水リザーバ出口開口(18)から水排出口(7)への流路(11)の一部は、使用中、熱水リザーバ(15)内に水の蓄積をもたらすように構成される。この沸騰水ディスペンサ(1)から流れる水は、飛散することなしに、はっきり定義された方法で水排出口(7)から流出する。これは、この沸騰水ディスペンサを特に使いやすくするとともに安全に使用できるようにする。

Description

本発明は、水注入口、水排出口、水注入口を水排出口に接続する流路、流路を通って流れる水を加熱するように構成された加熱装置、水注入口から加熱装置に流路を通る流動方向に水を流すように構成されたポンプ、流路内で加熱装置の下流に配置された第1のリストリクタ(絞り)要素を有し、第1のリストリクタ要素が加熱装置において過剰圧力を作り出すように構成される、沸騰水ディスペンサに関する。
水を加熱するとともに、加熱されたあるいはまさに沸騰している水を出すように構成された多くの装置が知られている。このような装置の例は特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された給湯システムは、そこで水が加熱されるタンクを有する。この水は、蛇口が開かれたときに放出パイプを通って放出され得る。特許文献1は、その装置のタンクが大気圧より高い圧力で約110℃の温度の水を保持するように構成されることを開示する。蛇口を開くと、熱水が流出し始める。蛇口を出る水は、大気圧に圧力が低下する。水の温度は大気中の沸点を超えているので、流出する水は液体と気体の水の両方の存在のような沸騰している特徴を示す。蛇口において、これは熱水が飛散することをもたらす。例えば、お茶、インスタントスープまたは他のものを作るために沸騰水でカップを満たすことを求める間、熱水が飛び散ることは蛇口の近くでカップを保持するユーザにとって危険になり得るので、蛇口を出る熱水が飛散することは特許文献1に開示された装置の問題である。特に、カップを保持する手は、飛散する熱い沸騰した熱水に当てられる危険がある。これは、ユーザが痛み受けることを起こし得る、またはよりひどい状況では、ユーザの手にやけどを起こし得る。さらに、蛇口を出る沸騰水の飛散は、貴重な加熱された水を損なうことにつながる。さらに、飛散は、カップまたは狭い注入開口を持つ他のタイプの容器を満たすのに問題を起こし得る。
水を加熱するとともに加熱された水を出すように構成された装置のさらなる例が特許文献2に開示されている。特許文献2は、そこで水が100℃直前の温度に加熱される加熱ユニットを通る流れを有する熱水の生成のための装置を開示する。特許文献2の装置は、100℃が水の沸騰する温度である開放システムである。したがって、特許文献2の装置は、沸騰水の供給ができず、湯のみしか供給できない。100℃直前の温度に水を加熱することによって、大量の泡が加熱ユニット内に形成されることが防がれる。気体の水は液体の水とは異なる熱吸収率を有することが広く知られている。この違いは、そこで大量の気体の水が形成される加熱要素の局部過熱につながることが知られている。局部過熱は、ヒータの故障の知られている原因である。ヒータを通る流れが持続時間の間、連続的に動作されることになるとき、これは特に問題である。
国際公開第2009/151321号 欧州特許出願公開第1462040号
本発明の目的は、飛散すること無しにそこから水が流れる沸騰水ディスペンサを提供することである。
本発明の目的は、請求項1に規定された沸騰水ディスペンサによって実現される。特に、本発明による沸騰水ディスペンサは、流路において第1のリストリクタの下流の熱水リザーバを有し、熱水リザーバは、気体の水が液体の水から分離することを可能にするように構成され、熱水リザーバは、熱水リザーバ入口開口および熱水リザーバ出口開口を有し、熱水リザーバ出口開口から水排出口への流路の一部が、使用中、熱水リザーバ内に水の蓄積をもたらすように構成される。
本発明による沸騰水ディスペンサは、水注入口を介して水供給部に接続される。この水供給部は、水道本管からの水供給部、独立した水リザーバまたは水を沸騰水ディスペンサに供給する目的に適した任意の他のタイプの水供給部であり得る。本発明による沸騰水ディスペンサの使用中、水は、ポンプの作動の影響下で流路を経由する水注入口から水排出口への流動方向に流れる。これは、必要な流速で流すのに適した任意のタイプのポンプであり得る。このタイプのポンプは一般的に知られており、本発明の一部を形成しない。典型的には、水注入口での水温は、水排出口での水温よりはるかに低い。水注入口での水温は、例えば15℃と25℃との間であり得る。他の流入口の値もまた可能である。水注入口から水排出口に流れる間、水はポンプの下流の水を加熱するように構成された加熱装置を通過する。加熱装置の下流に、第1のリストリクタ要素が流路内に配置される。リストリクタ要素は、流体輸送システムとの関連で広く知られている。したがって、当業者は目前の状況に適した適切なリストリクタ要素を選択する。基準は以下にさらに明記される。直列に配置されたとき、ポンプとリストリクタ要素はポンプとリストリクタ要素との間の流路に過剰圧力を生じさせることがよく知られている。過剰圧力は、この文脈において、リストリクタ要素が無い場合に行き渡る圧力より高い圧力であると理解されるべきである。過剰圧力の量は、ポンプの特性およびリストリクタ要素の特性の両方に依存する。加熱装置がポンプと第1のリストリクタ要素との間に配置されると同時に、本発明の沸騰水ディスペンサのポンプと第1のリストリクタ要素との間に発生した過剰圧力は、加熱装置内に存在する。水の、より一般的には任意の流体の、沸騰温度または沸点が圧力の関数であることは一般的な常識である。一般的に言って、水の沸騰温度は圧力の増加に伴って上昇する。ポンプおよび第1のリストリクタ要素の組み合わせによってもたらされる加熱装置内の上昇した圧力の結果として、加熱装置内の水は、沸騰を生じさせることなしに周囲の沸騰温度より上の温度に加熱され得る。周囲の沸騰温度は、このようにポンプおよび第1のリストリクタの組合せによってもたらされる圧力上昇のない、周囲圧力での水の沸騰温度であるとみなされる。
本発明による沸騰水ディスペンサは、流路に沿って流れる水が所望の温度に加熱されるように寸法決めされる。寸法決めは当業者に良く知られており、さらに詳述されず、本発明の一部としてみなされない。加熱装置は、加熱装置から流出する実際の水の温度および加熱装置から流出する水の所望の温度に基づいて加熱装置の動作を調整する制御ロジック部を有する。代替的に、または追加で、加熱装置は、加熱装置に流入する水の温度に基づいて加熱装置の動作を調整する制御ロジック部を有してもよい。他の実施形態では、加熱装置は、制御ロジック部なしで動作するように設計されてもよい。
第1のリストリクタ要素を通過する加熱された水は、第1のリストリクタ要素のために、圧力が低下する。第1のリストリクタ要素を越えて流れた水はしたがって、低い沸騰温度を有する。有利な実施形態では、加熱装置を流出する水は、加熱装置に与えられた圧力の水の沸点より下の温度を有するが、同時に、第1のリストリクタ要素の後に行き渡る圧力での沸騰温度より上の温度を有する。一般的に知られた物理法則にしたがって、第1のリストリクタ要素を通過した加熱された水は沸騰し始めるとともに、その温度は行き渡っている圧力での水の沸騰温度に低下する。沸騰水は気体と液体の水の混合物を含む。沸騰水は熱水リザーバに流入する。熱水リザーバは、沸騰水の気相および液相を分離することを可能にする。熱水リザーバ出口開口から水排出口への流路の一部は、使用中、熱水リザーバ内の水の蓄積をもたらすように構成される。この蓄積のために、熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口への水の流動時間は増加し、水の気相および液相の分離がより効率的に行われることを可能にする。
実際的な実施形態では、熱水リザーバ出口開口から水排出口への流路の一部は、第1のリストリクタ要素より大きい直径を有し得る。
実際的な実施形態では、さらなるリストリクタ要素が熱水リザーバ出口開口と水排出口との間に配置される。
他の実際的な実施形態では、水排出口は、重力場で見たときに、熱水リザーバ出口開口の上に位置付けられることができ、したがって、熱水リザーバ出口開口と水排出口との間の流路を通って流れる水は重力に打ち勝たなければならない。
沸騰温度における水の液相は、熱水リザーバから水排出口にさらなるリストリクタ要素を経由して流れる。熱水は、沸騰水ディスペンサ装置から流れるとともに、例えば、おいしい温かい飲料を作るために、ユーザによって使用され得る。液相の水のみが水排出口を通って流れるので、飛散が生じない。言い換えると、熱水リザーバ内で行われる熱水の液相と気相の分離は、沸騰水ディスペンサから水の制御された流出をもたらし、本発明による沸騰水ディスペンサを使いやすくするとともに使用するのに安全にする。与えられる熱水は与えられた周囲圧力の沸騰温度またはその近くであることが理解されるべきである。沸騰温度の近くは、周囲圧力での沸騰温度の90%と100%との間のどこかであり得る。
様々な方法の装置の操作が可能であることが理解されるべきである。例えば、本発明による沸騰水ディスペンサは、ユーザにより1つのボタンを押すことによってのみ操作され得る。このボタンは加熱装置を始動する一方、センサを含む制御回路がヒータ内の水の温度を計測するように構成される。所定の温度に達したとき、ポンプは流路を通る水の流れを始めるように始動され得る。代替実施形態では、本発明による沸騰水ディスペンサは、2つの制御ボタンを有し得る。第1のボタンはユーザが加熱装置のスイッチを入れることを可能にするように構成され得る。第2のボタンは、ユーザがポンプのスイッチを入れることを可能にするように構成され得る。このような実施形態では、ユーザインターフェースが、加熱装置内の水がポンプをスタートさせ、沸騰水を水排出口から流出させるのに十分加熱されていることをユーザに示すために提供され得る。さらなる操作方法もまた実行可能である。
本発明による沸騰水ディスペンサの他の利点は、ユーザが加熱される水の量を非常に精密に分けられることである。これは、従来のやかんでしばしば生じるような余計な量の水の加熱を防ぐ。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、第1のリストリクタ要素が、連続的な動作中、約1.4barの加熱装置内での過剰圧力を作り出すように構成される。約1.4barは、1.2barと1.6barとの間であると理解される。この過剰圧力は、高価な安全対策なしに家庭電化製品内に提供され得る一方、同時に、水が上述された温度に加熱されることを可能にするために加熱装置内の圧力の十分な上昇をもたらすと本発明の発明者に見えた。
本発明による沸騰水ディスペンサでは、加熱装置は、水を沸騰温度に近い温度に、好ましくは90%と98%との間の温度に、より好ましくはその沸騰温度の93%と95%との間の温度に加熱するように構成される。沸騰温度または沸騰温度の近くに水を加熱するように構成された加熱装置では、水が沸騰しているとき、すなわち、気体の水が液体の水に溶けることができないような量発生するとき、加熱装置から水への熱伝達の低下が生じる。この沸騰が始まる直前、気体の水の小さい泡が加熱装置と水の間の境界に形成されることが留意されるべきである。これらの小さい泡は水に急速に溶ける。物理学から一般に知られるように、熱は熱源から液体の水に、気体の水よりはるかに良好に伝達される。その熱を水に伝達することができない熱い加熱装置は、過熱に悩まされる。このような過熱は、加熱装置への損傷および沸騰水ディスペンサ全体の故障にさえつながり得る。気体の水が発生することを防ぐために、水を加熱装置内で加熱装置内の圧力における沸騰温度の90%と98%との間の値に加熱することが有利であることが発明者によって発見された。この範囲の上限は、沸騰温度に近い一方、依然として加熱装置に損傷を与えるかもしれない程度への気体の水の生成につながらない加熱装置内での水の温度の局所的な変動を許容するように選択されるべきである。他方、この範囲の下限は、水が第1のリストリクタ要素を通過した後に沸点になるように選択されるべきである。水が加熱装置内の圧力における沸騰温度の93%と95%の間の温度に加熱装置内で加熱されるとき、沸騰水ディスペンサのさらに信頼性のある動作が達成され得ることが発見された。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、流れ案内部が熱水リザーバ入口開口と熱水リザーバ出口開口との間に配置され、この流れ案内部は、熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口への水の直行する流れを防ぐように構成される。この流れ案内部は、熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口への水の流れを遅らせ、したがって、沸騰水の気相および液相が分かれることを可能にする。これは、液体の水のみが熱水出口開口、したがって水排出口からも流出することを確実にする。
好適な実施形態では、流れ案内部は孔が開けられている。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、ディスペンサは、冷水リザーバをさらに有し、この冷水リザーバは水注入口に流体接続される。冷水リザーバは、水道の本管の出口コネクタが利用できない場所で沸騰水ディスペンサを利用するための選択肢を提供する。たいていの家では、水道の本管のコネクタまたは蛇口はある場所でのみ利用可能である。本発明による沸騰水ディスペンサが他の場所でも使用され得る場合、非常に有益である。これは、冷水リザーバを水注入口に流体接続することによって達成される。水は装置の使用前に冷水リザーバに蓄えられ得る。冷水リザーバは、沸騰水ディスペンサに取外し可能に取り付けられ得るまたは固定して取り付けられ得る。水が冷水リザーバに蓄えられた後、沸騰水ディスペンサは、水道の本管への接続の利用可能性に関係なく、任意の場所で使用され得る。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバはオーバーフロー出口を有する。熱水リザーバは、さらなるリストリクタ要素の前に配置される。結果として、熱水リザーバ内に沸騰温度近くのまたは沸騰温度の水の蓄積がある。上述と同様、沸騰温度近くは、熱水リザーバ内に行き渡る圧力での沸騰温度の90%と100%との間のどこかであり得る。水排出口がいずれかの理由で塞がれる一方ポンプが動作しているとき、熱水リザーバは沸騰水でいっぱいになる。熱水リザーバオーバーフロー出口は、流路内の水が流れるのを停止する一方加熱装置が依然として動作している状況を防ぐ。熱水リザーバオーバーフロー出口が無ければ、加熱装置の水は沸騰するようになり、気体の水は流路内の圧力の急速な上昇をもたらす。この急速な圧力の上昇は、流路の1つまたは複数の要素に損傷を与え得る。熱水リザーバオーバーフロー出口は、このような起こり得る危険な損傷を防ぐ。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバオーバーフロー出口は、冷水リザーバに流体接続される。潜在的に、熱水リザーバオーバーフロー出口から流れる水は沸点または沸点近くにある。この温度の水は、深刻なやけどをもたらし得るので、ユーザにとって潜在的に危険である。したがって、オーバーフロー出口を通って熱水リザーバを出る水がユーザと接触する状態になり得ることが防止されるべきである。熱水リザーバオーバーフロー出口を冷水リザーバに閉じた流路の方法で接続することによって、熱水が水排出口と違った他の場所で沸騰水ディスペンサから出ることを防ぐ流路が作り出される。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバは、水がディスペンサの外から観察され得るように、少なくとも部分的に透明な、または透明なハウジングを有する。代替実施形態では、熱水リザーバは、少なくとも部分的に透明なハウジングを有する。熱水リザーバ内の水の観察によって、ユーザは沸騰水ディスペンサの正しい動作を容易にチェックすることができる。水排出口から流れる水は泡または水の沸騰に典型的な気体の水の他の形跡を含まないので、ユーザは沸騰水ディスペンサが正しく機能していることを判定することができない。上述のように、第1のリストリクタの後に、水は、沸騰に典型的な気体および液体の形態の水の両方の混合物を含む。この混合物は熱水リザーバに流れ込む。ユーザに熱水リザーバ内の水の観察させることを可能にすることによって、ユーザは気体と液体の水の混合物を観察することができ、熱水リザーバに流れ込む水が確かに沸騰しているという範囲で沸騰水ディスペンサが正しく機能していることを彼または彼女自身に確信させることができる。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、沸騰水ディスペンサは光源をさらに有し、光源は熱水リザーバを照らすように配置される。光源からの光は、ユーザが熱水リザーバ内の気体と液体の水の混合物を観察することをさらに容易にする。これは、沸騰水ディスペンサの使いやすさを向上させる。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、加熱装置はフロースルーヒータである。フロースルーヒータの適用は、沸騰水ディスペンサの体積または寸法に関連する設計制約条件を著しく減らす。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、ディスペンサは使用後に温水を空にするように構成される。沸騰水ディスペンサの操作を開始するユーザは、ディスペンサが水を出し始めた時点から期待された温度の水が提供されるべきである。加熱装置は流路の端部ではなく、ポンプと第1のリストリクタ要素との間にあるので、ディスペンサの動作の開始前に加熱装置と水流出部との間の流路にある如何なる水も、加熱装置によって加熱されず、水流出部から流れるとき所望の温度の下にある。したがって、加熱装置を流れる流路に存在する水が、使用後に沸騰水ディスペンサから空にされれば有利である。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバは、熱水リザーバ内に加圧された所が存在し得ないように、周囲大気との開放接続部を含む。これは、使用後に沸騰水ディスペンサを空にすることを実現する非常に安価で便利な方法である。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバの高さは、使用中、このリザーバ内の平衡水高さより高い。第1のリストリクタ要素のために、熱水リザーバ内の水の量は、沸騰水ディスペンサの動作の開始から増加する。十分な高さの水リザーバを有することは、熱水リザーバオーバーフロー出口を通る沸騰水の実質的な量の損失を防ぐまたはオーバーフロー出口なしの熱水リザーバが完全に満たされて危険な状況を生じることを防ぐ。このように完全に満たされた状況では、流路は塞がれ、加熱装置内の水は沸騰するようになる。この沸騰によりもたらされた気体の水は、流路内の圧力の急速な上昇につながる。この急速な圧力の上昇は、流路の1つまたは複数の要素に損傷を与え得る。平衡水高さより高い熱水リザーバである、十分な高さの熱水リザーバは、沸騰水ディスペンサの安全かつ効率的な動作を保証する。
基礎的な物理学を使うとき、平衡水高さはかなり簡単に計算され得る。水柱の底部出口における静水圧は、P=ρghで与えられることが知られており、ここでρは水の密度を示し、gは重力の定数を示し、hは水柱の高さを示す。同時に、この圧力はv=√(2gh)の流出速度になることが一般的に知られており、この流出速度はまた、v=Q/Aとして表されることができ、ここでAは流出開口の表面積でありQは流量である。平衡状態では、熱水リザーバの流入および流出は等しい。この流入は、ポンプの動作によってもたらされしたがって既知である流量に密接に関連する。方程式を組み合わせることで、沸騰水リザーバ内の水の平衡高さがheq=Q2 pump/(2gA2)で表され得ることが見出される
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、ディスペンサは、流路を通る水の流れを測定するように構成された流量計、および少なくとも流量計によって測定されるような流量に基づいてポンプを制御するように構成された制御ユニットをさらに有し、流量計は水注入口と熱水リザーバ入口開口との間の流路に配置される。ポンプによってもたらされる流量を制御することによって、沸騰水ディスペンサの動作中、実際の状態が設計中に沸騰水ディスペンサのより良好かつより信頼性のある性能につながることが想定されたものと同様であることが保証される。これは、流量に依存する加熱装置内の圧力、およびこれもまたポンプによって発生する流量に依存する熱水リザーバ内の水柱の平衡高さに関して特に重要である。
特許請求の範囲を参照して、本発明はまた、様々な請求項に規定された特徴および/または手段の全ての可能な組合せに関連することが留意される。
本発明の詳細な説明が以下に与えられる。説明は、図面を参照して読まれる限定されない例として提供される。
図1は、本発明による沸騰水ディスペンサの第1の実施形態の概略図を示す。
図1は、本発明による沸騰水ディスペンサ1を概略的に示す。冷水リザーバ8はある量の冷水9を収容する。冷水リザーバ8は水注入口2に流体接続される。水注入口2は、流体接続され、流路11を形成する、一連の要素の出発点である。この流路11は、ポンプ3、加熱装置4、第1のリストリクタ要素5、熱水リザーバ15、さらなるリストリクタ要素6および水排出口7をさらに含む。水注入口2から始まり水排出口7までのこれらの要素は組み合わさって沸騰水ディスペンサの中心部を形成する。沸騰水ディスペンサ1の動作中、ポンプ3は流路に沿って水排出口7に向かって水を送ることに従事される。水排出口7から、沸騰水は容器またはカップ13に流入する。ポンプ3は、ユーザの入力を受けることができるユーザインターフェース要素16、流量計19、および加熱装置4に接続された制御ユニット10を介して制御される。熱水リザーバ15は、入口開口17および出口開口18をさらに含む。流れ案内部12が入口開口17と出口開口18との間に配置される。さらに、熱水リザーバ15は、冷水リザーバ9と流体接続されたオーバーフロー出口14を有する。
沸騰水ディスペンサ1の利用を望むユーザは、冷水リザーバを水9で満たす。代替実施形態では、沸騰水ディスペンサは、冷水リザーバを有さなくてもよい。その代わりに、沸騰水ディスペンサは、水道の本管に直接接続され得る。しかし、冷水リザーバを有する沸騰水ディスペンサは、水道の本管の接続点がない場所でも使用され得るので、より使いやすい。冷水リザーバ8は、沸騰水ディスペンサ1に固定してまたは取外し可能に接続され得る。ユーザは、必要な沸騰水の量を考慮して冷水リザーバ8を満たす。しかし、これは後述するように重要ではない。冷水リザーバ8を満たすことの後で、冷水リザーバ8内の冷水の量9は、少なくとも必要な沸騰水の量になる。しかし、冷水の量が十分でない場合、冷水リザーバは再補充されることができ、沸騰水の分配は沸騰水ディスペンサ1の第2ラウンドの動作に続けられる。あり得る場合として、冷水リザーバ8は依然として沸騰水ディスペンサ1の先の使用からの冷水9を含むことができ、冷水リザーバ8の補充は必要ではない。
ユーザは、ユーザインターフェース要素16にかかわり合うことによって動作を開始するように沸騰水ディスペンサ1に指示する。このユーザインターフェース要素16は、ユーザの入力を受けることができ、ある実施形態では、沸騰水ディスペンサ1の動作の情報をユーザにフィードバックできる任意の装置であり得る。ユーザの入力は、例えば、スイッチの作動を登録することまたはユーザによるタッチセンサ領域の接触によって、ユーザインターフェース要素16により受けられ得る。ユーザインターフェース要素16はまた、沸騰水ディスペンサ1の動作を終了したいという要望を示すためにユーザによって使用され得る。あるいは、沸騰水ディスペンサ1の動作は、所定量の水が加熱された後に終了され得る。ある実施形態では、ユーザは加熱されることになる水の量を選択し得る。ユーザインターフェース要素16は、ユーザ入力を示す信号を制御ユニット10に送信する。制御ユニット10は、ポンプ3にポンピングを開始させるとともに加熱装置4に加熱を開始させる。ポンプ3の影響下で、水は水注入口2から水排出口7の方向に流路に沿って流れ始める。水は加熱装置4内で加熱される。水の流れの方向に見たとき加熱装置4の後に位置する第1のリストリクタ要素5は、過剰圧力がポンプ3と第1のリストリクタ要素5との間に存在することを生じさせる。したがって、この過剰圧力は、加熱装置4内にも存在する。過剰圧力を作り出すこの方法は、技術分野でよく知られている。この実施形態では、流量計19がポンプ3の前に配置される。流量計19は、制御ユニット10に接続されるとともに、流路11に沿って流れる水の流量を制御ユニット10に伝達するように構成される。制御ユニット10は、沸騰水ディスペンサ1において所定の流量を得るために、ポンプ3を計測された流量に基づいて調整する。ポンプ3を制御するために、システムを通る流量は明確に定義される。その結果として、ポンプ3と第1のリストリクタ要素5との間の過剰圧力も明確に定義され、沸騰水ディスペンサ1の最適な動作を可能にする。後述されるように、ポンプ3によって作られる流量はまた、熱水リザーバ15の寸法設計に重要である。所定の流量を発生するようにポンプ3を制御することによって、所定の流量に対して設計された熱水リザーバ15が実際の使用中の要件に適合することが保証される。代替実施形態では、流量計9は省略され得る。加熱装置4は、水が沸騰水ディスペンサ1の外側に行き渡る周囲圧力での水の沸騰温度より高い温度に加熱されるように、寸法決めされる。加熱装置4内の水がある高い圧力下にあるので、前に説明されたように、加熱装置4内の水はポンプ3と第1のリストリクタ要素5との組合せによって生じた過剰圧力を受け、加熱装置4内の水の沸騰温度はより高くなる。沸騰温度のこの変化は良く知られた物理法則によって支配され、詳述されない。有利な実施形態では、加熱装置4並びにポンプ3と第1のリストリクタ要素5との組合せが、加熱装置4内に行き渡る過剰圧力が約1.4bar、したがって絶対圧力が2.4barであるように選択される。同時に、水は加熱装置4によって約126℃の絶対圧力2.4barでの水の沸騰温度より多少低い約105℃と120℃との間の温度に加熱される。他の実施形態では、他の圧力および温度が本発明からそれることになしに実現され得ることが留意されるべきである。ある実施形態では、加熱装置4を離れる水の温度が加熱装置4に流入する水の温度に依存し得ることも留意されるべきである。水を加熱装置内の沸点より低い温度に加熱することは有益である。沸騰中、周囲の水に溶けない気体の水が発生する。加熱装置と気体の水との間の熱伝達は、加熱装置と液体の水との間よりも、かなり少ない。したがって、水と接触する加熱装置の表面での温度は上昇する。これは、加熱装置の故障を生じさせる加熱装置の局所的な過熱につながり得る。また、気体の水の形成のために、加熱装置内の圧力が増加し、第1のリストリクタ要素5に向かう水の突入につながる。水が沸騰しそうなとき、小さい泡が加熱要素4と水との間の接触面で発生することが留意されるべきである。これらの小さい泡は、この接触面で自由になり、周囲の水に溶ける。この効果が発生する温度において、加熱装置4と水との間の熱伝達は、技術分野から知られるように、著しく高い。加熱装置4は、いわゆるフロースルー型である。他の実施形態では、他の型の加熱装置も使用され得る。沸騰水ディスペンサ1に用いられるもののようなフロースルー加熱装置を動かすための良く知られた方法は、加熱装置から流出する水の温度を計測し、この測定値を制御ユニット10のような制御装置に送ることである。加熱装置から流れる水の温度が所定の閾値より上昇するとき、加熱装置はオフにされ、このオフは流出する水の温度を低下させる。制御ユニットは、加熱装置を離れる水の温度がさらなる所定の閾値より下に低下したとき、加熱装置を再びオンに切り替える。他の制御戦略が他の実施形態で実行され得ることおよび加熱装置制御なしの実施形態も実現可能であることが留意されるべきである。
第1のリストリクタ要素5を通過した後、水は圧力が低下する。この低い圧力では、水の沸騰温度も低い。加熱装置4で約105℃と110℃との間の温度に加熱された水は、第1のリストリクタ要素5の後に行き渡る圧力における沸騰温度より上の温度にある。これは、温度が行き渡る圧力での沸騰温度に低下する一方で、水が沸騰し始めることをもたらす。水の沸騰のために、気体および液体の水の両方が存在する。この2つの水の相の混合物は、熱水リザーバ入口開口17を介して熱水リザーバ15に入るように、流路11をさらに通って流れる。熱水リザーバ15では、気体の水は熱水リザーバ15の上部に向かって上昇する一方液体の水は熱水リザーバ15の底部に面して留まるので、水の2つの相は分離する。液体の水は、さらなるリストリクタ要素6に向かってそして最終的に液体の水が沸騰水ディスペンサ1を離れるとともにカップ13そうでなければユーザによって熱水または沸騰水を取り込むための位置に提供される他の適切な容器に流入し得る水排出口7に流路に沿って流れるように、熱水リザーバ出口開口18を経由して熱水リザーバ15を離れる。
この実施形態では、流れ案内部12が熱水リザーバ15内の熱水リザーバ入口開口17と熱水リザーバ出口開口18との間に配置される。このような流れ案内部なしの実施形態もまた実現可能である。流れ案内部は、水を迂回するように流させることによって、水が熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口に非常に短い時間で流れることを防ぐ。したがって、水は、流れ案内部12のないときよりもいくらか長い時間熱水リザーバ15内にある。このやや長い時間は、熱水リザーバ15に流入する水の2つの相に分離するためのより多くの時間を与え、この相の改善された分離につながり、したがって、水の両方の相の良好な分離に結びつくので、液体の水のみが高い流量においてさえ水排出口7から出る。
さらなるリストリクタ要素6のため、沸騰水ディスペンサ1の動作中、多少の水が熱水リザーバ15内に蓄積する。図1では水の高さはhによって示される。物理法則にしたがって、熱水リザーバ15内の水の平衡高さは、ほぼheq=Q pump/(2gA)に達し、heqは水の高さhの平衡値を示し、Qpumpはポンプ3によって生み出される水の流量を示し、gは重力の定数を示すとともにAはさらなるリストリクタ要素6の開口の面積を示す。heqは、図示された実施形態の沸騰水ディスペンサの全ての実生活環境面を考慮していない理論モデルの状況から得られた近似値であることが留意されるべきである。例えば、熱水リザーバ15内の水柱の頂部は、上方に移動する気体の水の泡によって乱される。これは、水柱の頂部を定義することを多少難しくする。上述の数式につながる理論モデルの他の近似は、当業者に明らかであろう。近似値であるが、熱水リザーバの高さhを設計する間、heqが考慮されるべきである。図1の実施形態では、hは水柱の高さの平衡値より実質的に高くなるように選択され、通常使用中、熱水リザーバ15は十分大きいことを保証する。さらなるリストリクタ要素6の適用は、沸騰水ディスペンサ1の動作可能な使用中、熱水リザーバ15内にある量の沸騰水の蓄積を得ることができる多くの方法の1つであることが留意されるべきである。他の実施形態では、他の技術的手段が沸騰水リザーバ内のある量の沸騰水の蓄積を実現するために与えられ得る。全てのこのような実施形態において、第1のリストリクタ要素の後に行き渡る圧力において熱水リザーバ出口開口18から水排出口7への流路の一部を通る水の流れがポンプ3によって維持される流量より低いことは重要である。これは、沸騰水ディスペンサ1の動作の開始に続く、最初は、水は熱水リザーバ15に熱水リザーバ15を離れるより高い流量で流入することを意味する。これは、熱水リザーバ15の水の蓄積につながる。この蓄積は、熱水リザーバ出口開口18の近くのより高い静水圧につながる。上述のように、このより高い圧力は、熱水リザーバ出口開口18から水排出口7への流路の一部を通る増加した流れにつながる。代替実施形態は、例えば、熱水リザーバ出口開口18を水排出口7に接続する、第1のリストリクタ要素5と熱水リザーバ入口開口17とを接続するパイプより小さい直径のパイプを有し得る、または、異なる内部流動抵抗を有するパイプを有し得る。例えば、沸騰水ディスペンサを通って案がれる水が熱水リザーバ出口開口と水排出口との間の流路の一部において重力に打ち勝たなければならないように、水排出口を熱水リザーバ出口開口より上に配置する等、他の代替実施形態も実現可能である。
熱水リザーバ15はオーバーフロー出口14をさらに有する。特に熱水リザーバが通常動作中の熱水リザーバの平衡高さより実質的に非常に高い実施形態における、このようなオーバーフロー出口のない他の実施形態も実現可能である。この実施形態では、オーバーフロー出口14は、冷水リザーバ18と流体接続される。他の実施形態では、これは当てはまらないかもしれない。ある理由で、例えば水排出口7の閉塞等、水が沸騰水ディスペンサを出ることができない一方で、ポンプ3が水排出口に向かって水を強制的に送り続けているとき、熱水リザーバ内の水の蓄積が生じる。熱水リザーバ15が完全に満たされるとともに装置を通る水の流れが急激に減らされるあるいはさらに停止される場合に、潜在的に問題が生じる。この減少した流れのために、加熱装置内の水は、比較大きい量の気体の水を発生させる、沸騰温度に加熱される。これらの大量の気体の水は、次いで沸騰水流路内の圧力の急速な増加を生じさせる。圧力のこの増加は、例えば、漏れの発生によって、1つまたは複数の構成部品の故障につながり得る。これは、潜在的にユーザに危険であるとともに、装置の完全な破壊につながり得る。したがって、水排出口7が閉鎖されているにもかかわらず、または他の理由で熱水が沸騰水ディスペンサ1から出ることができないがポンプ3および/または加熱装置4が動作している場合に、オーバーフロー出口14は、熱水が熱水リザーバ15に流入することを可能にし続けるので、熱水リザーバ15と流体接続するオーバーフロー出口14を有することは有利である。この過剰な水は、熱水リザーバオーバーフロー出口14を経由して熱水リザーバ15から出ることを可能にされる。この実施形態では、熱水リザーバオーバーフロー出口14は冷水リザーバ18と流体接続している。これは、他の実施形態の場合には必要ではない。しかし、この実施形態に示された構造は、熱水リザーバオーバーフロー出口14に流入する如何なる熱水も水排出口7以外の場所で沸騰水ディスペンサ1を出る。他の実施形態では、熱水リザーバオーバーフロー出口は、下水または配水管に、或いはある別のオーバーフローリザーバに接続され得る。
この実施形態では、沸騰水ディスペンサ1は、周囲環境と開放接続部20を有する。開放接続部20は、熱水リザーバ15の水柱の頂部の圧力を周囲圧力にさせるとともに、熱水リザーバ15内部の圧力の増大を防ぐ。また、開放接続部20は加圧されたものが熱水リザーバ15に出ることを防ぐので、開放接続部20は、沸騰水ディスペンサ1の使用後に熱水リザーバ15を空にすることを可能にする。代替実施形態では、開放接続部20は省略され得る。
上述のように、加熱された水の気相および液相の分離が熱水リザーバ15内で生じ、水排出口7に向かって流路11に沿って続く水から気相を効率的に除去する。したがって、水排出口7から流れる水は、液相の水のみまたはユーザが液体の水のみが水排出口7から流れることを経験する程度である液相の水を含む。液体の水のみが効果的に水排出口7から流れるので、この水の振る舞いは十分に制御されるとともにユーザは大いに予想可能である。例えば、沸騰水ディスペンサ1から流れる水は飛散しない。これは、たとえユーザがこのような種類の装置の経験のあるユーザでなかっととしても、沸騰水ディスペンサを非常に利用しやすくするとともにユーザの操作を安全にする。
本発明は図面および前述の説明に詳細に図示されるとともに記載されているが、図示および記載は説明的または例示的と見なされるべきであり、限定するものとみなされるべきでない。本発明は開示された実施形態に限定されない。本発明による沸騰水ディスペンサおよび全てのその構成要素は、それ自体が知られているプロセスおよび材料を適用することによって作られ得ることが留意される。一連の請求項および説明において、「有する(comprising)」の語は他の要素を排除せず、不定冠詞「1つの(“a”または“an”)」は複数を排除しない。特許請求の範囲中の如何なる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。一連の請求項に規定された特徴の全ての可能な組合せが本発明の一部であることがさらに留意される。
本発明は、水注入口、水排出口、水注入口を水排出口に接続する流路、流路を通って流れる水を加熱するように構成された加熱装置、水注入口から加熱装置に流路を通る流動方向に水を流すように構成されたポンプ、流路内で加熱装置の下流に配置された第1のリストリクタ(絞り)要素を有し、第1のリストリクタ要素が加熱装置において過剰圧力を作り出すように構成される、沸騰水ディスペンサに関する。
水を加熱するとともに、加熱されたあるいはまさに沸騰している水を出すように構成された多くの装置が知られている。このような装置の例は特許文献1に開示されている。この特許文献1に開示された給湯システムは、そこで水が加熱されるタンクを有する。この水は、蛇口が開かれたときに放出パイプを通って放出され得る。特許文献1は、その装置のタンクが大気圧より高い圧力で約110℃の温度の水を保持するように構成されることを開示する。蛇口を開くと、熱水が流出し始める。蛇口を出る水は、大気圧に圧力が低下する。水の温度は大気中の沸点を超えているので、流出する水は液体と気体の水の両方の存在のような沸騰している特徴を示す。蛇口において、これは熱水が飛散することをもたらす。例えば、お茶、インスタントスープまたは他のものを作るために沸騰水でカップを満たすことを求める間、熱水が飛び散ることは蛇口の近くでカップを保持するユーザにとって危険になり得るので、蛇口を出る熱水が飛散することは特許文献1に開示された装置の問題である。特に、カップを保持する手は、飛散する熱い沸騰した熱水に当てられる危険がある。これは、ユーザが痛み受けることを起こし得る、またはよりひどい状況では、ユーザの手にやけどを起こし得る。さらに、蛇口を出る沸騰水の飛散は、貴重な加熱された水を損なうことにつながる。さらに、飛散は、カップまたは狭い注入開口を持つ他のタイプの容器を満たすのに問題を起こし得る。
水を加熱するとともに加熱された水を出すように構成された装置のさらなる例が特許文献2に開示されている。特許文献2は、そこで水が100℃直前の温度に加熱される加熱ユニットを通る流れを有する熱水の生成のための装置を開示する。特許文献2の装置は、100℃が水の沸騰する温度である開放システムである。したがって、特許文献2の装置は、沸騰水の供給ができず、湯のみしか供給できない。100℃直前の温度に水を加熱することによって、大量の泡が加熱ユニット内に形成されることが防がれる。気体の水は液体の水とは異なる熱吸収率を有することが広く知られている。この違いは、そこで大量の気体の水が形成される加熱要素の局部過熱につながることが知られている。局部過熱は、ヒータの故障の知られている原因である。ヒータを通る流れが持続時間の間、連続的に動作されることになるとき、これは特に問題である。
国際公開第2009/151321号 欧州特許出願公開第1462040号
本発明の目的は、飛散すること無しにそこから水が流れる沸騰水ディスペンサを提供することである。
本発明の目的は、請求項1に規定された沸騰水ディスペンサによって実現される。特に、本発明による沸騰水ディスペンサは、流路において第1のリストリクタの下流の熱水リザーバを有し、熱水リザーバは、気体の水が液体の水から分離することを可能にするように構成され、熱水リザーバは、熱水リザーバ入口開口および熱水リザーバ出口開口を有し、熱水リザーバ出口開口から水排出口への流路の一部が、使用中、熱水リザーバ内に水の蓄積をもたらすように構成される。
本発明による沸騰水ディスペンサは、水注入口を介して水供給部に接続される。この水供給部は、水道本管からの水供給部、独立した水リザーバまたは水を沸騰水ディスペンサに供給する目的に適した任意の他のタイプの水供給部であり得る。本発明による沸騰水ディスペンサの使用中、水は、ポンプの作動の影響下で流路を経由する水注入口から水排出口への流動方向に流れる。これは、必要な流速で流すのに適した任意のタイプのポンプであり得る。このタイプのポンプは一般的に知られており、本発明の一部を形成しない。典型的には、水注入口での水温は、水排出口での水温よりはるかに低い。水注入口での水温は、例えば15℃と25℃との間であり得る。他の流入口の値もまた可能である。水注入口から水排出口に流れる間、水はポンプの下流の水を加熱するように構成された加熱装置を通過する。加熱装置の下流に、第1のリストリクタ要素が流路内に配置される。リストリクタ要素は、流体輸送システムとの関連で広く知られている。したがって、当業者は目前の状況に適した適切なリストリクタ要素を選択する。基準は以下にさらに明記される。直列に配置されたとき、ポンプとリストリクタ要素はポンプとリストリクタ要素との間の流路に過剰圧力を生じさせることがよく知られている。過剰圧力は、この文脈において、リストリクタ要素が無い場合に行き渡る圧力より高い圧力であると理解されるべきである。過剰圧力の量は、ポンプの特性およびリストリクタ要素の特性の両方に依存する。加熱装置がポンプと第1のリストリクタ要素との間に配置されると同時に、本発明の沸騰水ディスペンサのポンプと第1のリストリクタ要素との間に発生した過剰圧力は、加熱装置内に存在する。水の、より一般的には任意の流体の、沸騰温度または沸点が圧力の関数であることは一般的な常識である。一般的に言って、水の沸騰温度は圧力の増加に伴って上昇する。ポンプおよび第1のリストリクタ要素の組み合わせによってもたらされる加熱装置内の上昇した圧力の結果として、加熱装置内の水は、沸騰を生じさせることなしに周囲の沸騰温度より上の温度に加熱され得る。周囲の沸騰温度は、このようにポンプおよび第1のリストリクタの組合せによってもたらされる圧力上昇のない、周囲圧力での水の沸騰温度であるとみなされる。
本発明による沸騰水ディスペンサは、流路に沿って流れる水が所望の温度に加熱されるように寸法決めされる。寸法決めは当業者に良く知られており、さらに詳述されず、本発明の一部としてみなされない。加熱装置は、加熱装置から流出する実際の水の温度および加熱装置から流出する水の所望の温度に基づいて加熱装置の動作を調整する制御ロジック部を有する。代替的に、または追加で、加熱装置は、加熱装置に流入する水の温度に基づいて加熱装置の動作を調整する制御ロジック部を有してもよい。他の実施形態では、加熱装置は、制御ロジック部なしで動作するように設計されてもよい。
第1のリストリクタ要素を通過する加熱された水は、第1のリストリクタ要素のために、圧力が低下する。第1のリストリクタ要素を越えて流れた水はしたがって、低い沸騰温度を有する。有利な実施形態では、加熱装置を流出する水は、加熱装置に与えられた圧力の水の沸点より下の温度を有するが、同時に、第1のリストリクタ要素の後に行き渡る圧力での沸騰温度より上の温度を有する。一般的に知られた物理法則にしたがって、第1のリストリクタ要素を通過した加熱された水は沸騰し始めるとともに、その温度は行き渡っている圧力での水の沸騰温度に低下する。沸騰水は気体と液体の水の混合物を含む。沸騰水は熱水リザーバに流入する。熱水リザーバは、沸騰水の気相および液相を分離することを可能にする。熱水リザーバ出口開口から水排出口への流路の一部は、使用中、熱水リザーバ内の水の蓄積をもたらすように構成される。この蓄積のために、熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口への水の流動時間は増加し、水の気相および液相の分離がより効率的に行われることを可能にする。
実際的な実施形態では、熱水リザーバ出口開口から水排出口への流路の一部は、第1のリストリクタ要素より大きい直径を有し得る。
実際的な実施形態では、さらなるリストリクタ要素が熱水リザーバ出口開口と水排出口との間に配置される。
他の実際的な実施形態では、水排出口は、重力場で見たときに、熱水リザーバ出口開口の上に位置付けられることができ、したがって、熱水リザーバ出口開口と水排出口との間の流路を通って流れる水は重力に打ち勝たなければならない。
沸騰温度における水の液相は、熱水リザーバから水排出口にさらなるリストリクタ要素を経由して流れる。熱水は、沸騰水ディスペンサ装置から流れるとともに、例えば、おいしい温かい飲料を作るために、ユーザによって使用され得る。液相の水のみが水排出口を通って流れるので、飛散が生じない。言い換えると、熱水リザーバ内で行われる熱水の液相と気相の分離は、沸騰水ディスペンサから水の制御された流出をもたらし、本発明による沸騰水ディスペンサを使いやすくするとともに使用するのに安全にする。与えられる熱水は与えられた周囲圧力の沸騰温度またはその近くであることが理解されるべきである。沸騰温度の近くは、周囲圧力での沸騰温度の90%と100%との間のどこかであり得る。
様々な方法の装置の操作が可能であることが理解されるべきである。例えば、本発明による沸騰水ディスペンサは、ユーザにより1つのボタンを押すことによってのみ操作され得る。このボタンは加熱装置を始動する一方、センサを含む制御回路がヒータ内の水の温度を計測するように構成される。所定の温度に達したとき、ポンプは流路を通る水の流れを始めるように始動され得る。代替実施形態では、本発明による沸騰水ディスペンサは、2つの制御ボタンを有し得る。第1のボタンはユーザが加熱装置のスイッチを入れることを可能にするように構成され得る。第2のボタンは、ユーザがポンプのスイッチを入れることを可能にするように構成され得る。このような実施形態では、ユーザインターフェースが、加熱装置内の水がポンプをスタートさせ、沸騰水を水排出口から流出させるのに十分加熱されていることをユーザに示すために提供され得る。さらなる操作方法もまた実行可能である。
本発明による沸騰水ディスペンサの他の利点は、ユーザが加熱される水の量を非常に精密に分けられることである。これは、従来のやかんでしばしば生じるような余計な量の水の加熱を防ぐ。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、第1のリストリクタ要素が、連続的な動作中、約1.4barの加熱装置内での過剰圧力を作り出すように構成される。約1.4barは、1.2barと1.6barとの間であると理解される。この過剰圧力は、高価な安全対策なしに家庭電化製品内に提供され得る一方、同時に、水が上述された温度に加熱されることを可能にするために加熱装置内の圧力の十分な上昇をもたらすと本発明の発明者に見えた。
本発明による沸騰水ディスペンサでは、加熱装置は、水を沸騰温度に近い温度に、好ましくは90%と98%との間の温度に、より好ましくはその沸騰温度の93%と95%との間の温度に加熱するように構成される。沸騰温度または沸騰温度の近くに水を加熱するように構成された加熱装置では、水が沸騰しているとき、すなわち、気体の水が液体の水に溶けることができないような量発生するとき、加熱装置から水への熱伝達の低下が生じる。この沸騰が始まる直前、気体の水の小さい泡が加熱装置と水の間の境界に形成されることが留意されるべきである。これらの小さい泡は水に急速に溶ける。物理学から一般に知られるように、熱は熱源から液体の水に、気体の水よりはるかに良好に伝達される。その熱を水に伝達することができない熱い加熱装置は、過熱に悩まされる。このような過熱は、加熱装置への損傷および沸騰水ディスペンサ全体の故障にさえつながり得る。気体の水が発生することを防ぐために、水を加熱装置内で加熱装置内の圧力における沸騰温度の90%と98%との間の値に加熱することが有利であることが発明者によって発見された。この範囲の上限は、沸騰温度に近い一方、依然として加熱装置に損傷を与えるかもしれない程度への気体の水の生成につながらない加熱装置内での水の温度の局所的な変動を許容するように選択されるべきである。他方、この範囲の下限は、水が第1のリストリクタ要素を通過した後に沸点になるように選択されるべきである。水が加熱装置内の圧力における沸騰温度の93%と95%の間の温度に加熱装置内で加熱されるとき、沸騰水ディスペンサのさらに信頼性のある動作が達成され得ることが発見された。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、流れ案内部が熱水リザーバ入口開口と熱水リザーバ出口開口との間に配置され、この流れ案内部は、熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口への水の直行する流れを防ぐように構成される。この流れ案内部は、熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口への水の流れを遅らせ、したがって、沸騰水の気相および液相が分かれることを可能にする。これは、液体の水のみが熱水出口開口、したがって水排出口からも流出することを確実にする。
好適な実施形態では、流れ案内部は孔が開けられている。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、ディスペンサは、冷水リザーバをさらに有し、この冷水リザーバは水注入口に流体接続される。冷水リザーバは、水道の本管の出口コネクタが利用できない場所で沸騰水ディスペンサを利用するための選択肢を提供する。たいていの家では、水道の本管のコネクタまたは蛇口はある場所でのみ利用可能である。本発明による沸騰水ディスペンサが他の場所でも使用され得る場合、非常に有益である。これは、冷水リザーバを水注入口に流体接続することによって達成される。水は装置の使用前に冷水リザーバに蓄えられ得る。冷水リザーバは、沸騰水ディスペンサに取外し可能に取り付けられ得るまたは固定して取り付けられ得る。水が冷水リザーバに蓄えられた後、沸騰水ディスペンサは、水道の本管への接続の利用可能性に関係なく、任意の場所で使用され得る。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバはオーバーフロー出口を有する。熱水リザーバは、さらなるリストリクタ要素の前に配置される。結果として、熱水リザーバ内に沸騰温度近くのまたは沸騰温度の水の蓄積がある。上述と同様、沸騰温度近くは、熱水リザーバ内に行き渡る圧力での沸騰温度の90%と100%との間のどこかであり得る。水排出口がいずれかの理由で塞がれる一方ポンプが動作しているとき、熱水リザーバは沸騰水でいっぱいになる。熱水リザーバオーバーフロー出口は、流路内の水が流れるのを停止する一方加熱装置が依然として動作している状況を防ぐ。熱水リザーバオーバーフロー出口が無ければ、加熱装置の水は沸騰するようになり、気体の水は流路内の圧力の急速な上昇をもたらす。この急速な圧力の上昇は、流路の1つまたは複数の要素に損傷を与え得る。熱水リザーバオーバーフロー出口は、このような起こり得る危険な損傷を防ぐ。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバオーバーフロー出口は、冷水リザーバに流体接続される。潜在的に、熱水リザーバオーバーフロー出口から流れる水は沸点または沸点近くにある。この温度の水は、深刻なやけどをもたらし得るので、ユーザにとって潜在的に危険である。したがって、オーバーフロー出口を通って熱水リザーバを出る水がユーザと接触する状態になり得ることが防止されるべきである。熱水リザーバオーバーフロー出口を冷水リザーバに閉じた流路の方法で接続することによって、熱水が水排出口と違った他の場所で沸騰水ディスペンサから出ることを防ぐ流路が作り出される。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバは、水がディスペンサの外から観察され得るように、少なくとも部分的に透明な、または透明なハウジングを有する。代替実施形態では、熱水リザーバは、少なくとも部分的に透明なハウジングを有する。熱水リザーバ内の水の観察によって、ユーザは沸騰水ディスペンサの正しい動作を容易にチェックすることができる。水排出口から流れる水は泡または水の沸騰に典型的な気体の水の他の形跡を含まないので、ユーザは沸騰水ディスペンサが正しく機能していることを判定することができない。上述のように、第1のリストリクタの後に、水は、沸騰に典型的な気体および液体の形態の水の両方の混合物を含む。この混合物は熱水リザーバに流れ込む。ユーザに熱水リザーバ内の水の観察させることを可能にすることによって、ユーザは気体と液体の水の混合物を観察することができ、熱水リザーバに流れ込む水が確かに沸騰しているという範囲で沸騰水ディスペンサが正しく機能していることを彼または彼女自身に確信させることができる。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、沸騰水ディスペンサは光源をさらに有し、光源は熱水リザーバを照らすように配置される。光源からの光は、ユーザが熱水リザーバ内の気体と液体の水の混合物を観察することをさらに容易にする。これは、沸騰水ディスペンサの使いやすさを向上させる。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、加熱装置はフロースルーヒータである。フロースルーヒータの適用は、沸騰水ディスペンサの体積または寸法に関連する設計制約条件を著しく減らす。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、ディスペンサは使用後に温水を空にするように構成される。沸騰水ディスペンサの操作を開始するユーザは、ディスペンサが水を出し始めた時点から期待された温度の水が提供されるべきである。加熱装置は流路の端部ではなく、ポンプと第1のリストリクタ要素との間にあるので、ディスペンサの動作の開始前に加熱装置と水流出部との間の流路にある如何なる水も、加熱装置によって加熱されず、水流出部から流れるとき所望の温度の下にある。したがって、加熱装置を流れる流路に存在する水が、使用後に沸騰水ディスペンサから空にされれば有利である。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバは、熱水リザーバ内に加圧された所が存在し得ないように、周囲大気との開放接続部を含む。これは、使用後に沸騰水ディスペンサを空にすることを実現する非常に安価で便利な方法である。
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、熱水リザーバの高さは、使用中、このリザーバ内の平衡水高さより高い。第1のリストリクタ要素のために、熱水リザーバ内の水の量は、沸騰水ディスペンサの動作の開始から増加する。十分な高さの水リザーバを有することは、熱水リザーバオーバーフロー出口を通る沸騰水の実質的な量の損失を防ぐまたはオーバーフロー出口なしの熱水リザーバが完全に満たされて危険な状況を生じることを防ぐ。このように完全に満たされた状況では、流路は塞がれ、加熱装置内の水は沸騰するようになる。この沸騰によりもたらされた気体の水は、流路内の圧力の急速な上昇につながる。この急速な圧力の上昇は、流路の1つまたは複数の要素に損傷を与え得る。平衡水高さより高い熱水リザーバである、十分な高さの熱水リザーバは、沸騰水ディスペンサの安全かつ効率的な動作を保証する。
基礎的な物理学を使うとき、平衡水高さはかなり簡単に計算され得る。水柱の底部出口における静水圧は、P=ρghで与えられることが知られており、ここでρは水の密度を示し、gは重力の定数を示し、hは水柱の高さを示す。同時に、この圧力はv=√(2gh)の流出速度になることが一般的に知られており、この流出速度はまた、v=Q/Aとして表されることができ、ここでAは流出開口の表面積でありQは流量である。平衡状態では、熱水リザーバの流入および流出は等しい。この流入は、ポンプの動作によってもたらされしたがって既知である流量に密接に関連する。方程式を組み合わせることで、沸騰水リザーバ内の水の平衡高さがheq=Q2 pump/(2gA2)で表され得ることが見出される
本発明による沸騰水ディスペンサの好適な実施形態では、ディスペンサは、流路を通る水の流れを測定するように構成された流量計、および少なくとも流量計によって測定されるような流量に基づいてポンプを制御するように構成された制御ユニットをさらに有し、流量計は水注入口と熱水リザーバ入口開口との間の流路に配置される。ポンプによってもたらされる流量を制御することによって、沸騰水ディスペンサの動作中、実際の状態が設計中に沸騰水ディスペンサのより良好かつより信頼性のある性能につながることが想定されたものと同様であることが保証される。これは、流量に依存する加熱装置内の圧力、およびこれもまたポンプによって発生する流量に依存する熱水リザーバ内の水柱の平衡高さに関して特に重要である。
特許請求の範囲を参照して、本発明はまた、様々な請求項に規定された特徴および/または手段の全ての可能な組合せに関連することが留意される。
ドイツ国特許文献DE3133903C1(DE903)が2つの種類のコーヒーを作るための装置を開示することに留意すべきである。この文献による装置は、低い(通常のコーヒー)または高い(エスプレッソコーヒー)水圧に基づいてコーヒーを作るように構成されている。高い水圧に基づいてコーヒーを作る開示された方法では、予め加熱された水が、DE903において要素8として参照される熱交換器に、供給されるとともに10Barに加圧される。熱交換器8は熱水リザーバ1内に配置される。この熱水リザーバ1は、加熱要素4によって加熱される。熱水リザーバ1内部の水は、約96℃の温度を必要とする通常のコーヒーを抽出するために使用される。したがって、熱水リザーバ1内部の水は、このような抽出温度よりわずかにだけ上の温度に加熱される。結果として、熱交換器が熱水リザーバ1内の水によって完全に囲まれるので、熱交換器8内の加圧された水の加熱は、この同じ温度にされる。熱交換器8内の加圧された水はしたがって、約181℃である10Barにおける水の沸点のはるかに下の温度に加熱される。
本発明の詳細な説明が以下に与えられる。説明は、図面を参照して読まれる限定されない例として提供される。
図1は、本発明による沸騰水ディスペンサの第1の実施形態の概略図を示す。
図1は、本発明による沸騰水ディスペンサ1を概略的に示す。冷水リザーバ8はある量の冷水9を収容する。冷水リザーバ8は水注入口2に流体接続される。水注入口2は、流体接続され、流路11を形成する、一連の要素の出発点である。この流路11は、ポンプ3、加熱装置4、第1のリストリクタ要素5、熱水リザーバ15、さらなるリストリクタ要素6および水排出口7をさらに含む。水注入口2から始まり水排出口7までのこれらの要素は組み合わさって沸騰水ディスペンサの中心部を形成する。沸騰水ディスペンサ1の動作中、ポンプ3は流路に沿って水排出口7に向かって水を送ることに従事される。水排出口7から、沸騰水は容器またはカップ13に流入する。ポンプ3は、ユーザの入力を受けることができるユーザインターフェース要素16、流量計19、および加熱装置4に接続された制御ユニット10を介して制御される。熱水リザーバ15は、入口開口17および出口開口18をさらに含む。流れ案内部12が入口開口17と出口開口18との間に配置される。さらに、熱水リザーバ15は、冷水リザーバ9と流体接続されたオーバーフロー出口14を有する。
沸騰水ディスペンサ1の利用を望むユーザは、冷水リザーバを水9で満たす。代替実施形態では、沸騰水ディスペンサは、冷水リザーバを有さなくてもよい。その代わりに、沸騰水ディスペンサは、水道の本管に直接接続され得る。しかし、冷水リザーバを有する沸騰水ディスペンサは、水道の本管の接続点がない場所でも使用され得るので、より使いやすい。冷水リザーバ8は、沸騰水ディスペンサ1に固定してまたは取外し可能に接続され得る。ユーザは、必要な沸騰水の量を考慮して冷水リザーバ8を満たす。しかし、これは後述するように重要ではない。冷水リザーバ8を満たすことの後で、冷水リザーバ8内の冷水の量9は、少なくとも必要な沸騰水の量になる。しかし、冷水の量が十分でない場合、冷水リザーバは再補充されることができ、沸騰水の分配は沸騰水ディスペンサ1の第2ラウンドの動作に続けられる。あり得る場合として、冷水リザーバ8は依然として沸騰水ディスペンサ1の先の使用からの冷水9を含むことができ、冷水リザーバ8の補充は必要ではない。
ユーザは、ユーザインターフェース要素16にかかわり合うことによって動作を開始するように沸騰水ディスペンサ1に指示する。このユーザインターフェース要素16は、ユーザの入力を受けることができ、ある実施形態では、沸騰水ディスペンサ1の動作の情報をユーザにフィードバックできる任意の装置であり得る。ユーザの入力は、例えば、スイッチの作動を登録することまたはユーザによるタッチセンサ領域の接触によって、ユーザインターフェース要素16により受けられ得る。ユーザインターフェース要素16はまた、沸騰水ディスペンサ1の動作を終了したいという要望を示すためにユーザによって使用され得る。あるいは、沸騰水ディスペンサ1の動作は、所定量の水が加熱された後に終了され得る。ある実施形態では、ユーザは加熱されることになる水の量を選択し得る。ユーザインターフェース要素16は、ユーザ入力を示す信号を制御ユニット10に送信する。制御ユニット10は、ポンプ3にポンピングを開始させるとともに加熱装置4に加熱を開始させる。ポンプ3の影響下で、水は水注入口2から水排出口7の方向に流路に沿って流れ始める。水は加熱装置4内で加熱される。水の流れの方向に見たとき加熱装置4の後に位置する第1のリストリクタ要素5は、過剰圧力がポンプ3と第1のリストリクタ要素5との間に存在することを生じさせる。したがって、この過剰圧力は、加熱装置4内にも存在する。過剰圧力を作り出すこの方法は、技術分野でよく知られている。この実施形態では、流量計19がポンプ3の前に配置される。流量計19は、制御ユニット10に接続されるとともに、流路11に沿って流れる水の流量を制御ユニット10に伝達するように構成される。制御ユニット10は、沸騰水ディスペンサ1において所定の流量を得るために、ポンプ3を計測された流量に基づいて調整する。ポンプ3を制御するために、システムを通る流量は明確に定義される。その結果として、ポンプ3と第1のリストリクタ要素5との間の過剰圧力も明確に定義され、沸騰水ディスペンサ1の最適な動作を可能にする。後述されるように、ポンプ3によって作られる流量はまた、熱水リザーバ15の寸法設計に重要である。所定の流量を発生するようにポンプ3を制御することによって、所定の流量に対して設計された熱水リザーバ15が実際の使用中の要件に適合することが保証される。代替実施形態では、流量計9は省略され得る。加熱装置4は、水が沸騰水ディスペンサ1の外側に行き渡る周囲圧力での水の沸騰温度より高い温度に加熱されるように、寸法決めされる。加熱装置4内の水がある高い圧力下にあるので、前に説明されたように、加熱装置4内の水はポンプ3と第1のリストリクタ要素5との組合せによって生じた過剰圧力を受け、加熱装置4内の水の沸騰温度はより高くなる。沸騰温度のこの変化は良く知られた物理法則によって支配され、詳述されない。有利な実施形態では、加熱装置4並びにポンプ3と第1のリストリクタ要素5との組合せが、加熱装置4内に行き渡る過剰圧力が約1.4bar、したがって絶対圧力が2.4barであるように選択される。同時に、水は加熱装置4によって約126℃の絶対圧力2.4barでの水の沸騰温度より多少低い約105℃と120℃との間の温度に加熱される。他の実施形態では、他の圧力および温度が本発明からそれることになしに実現され得ることが留意されるべきである。ある実施形態では、加熱装置4を離れる水の温度が加熱装置4に流入する水の温度に依存し得ることも留意されるべきである。水を加熱装置内の沸点より低い温度に加熱することは有益である。沸騰中、周囲の水に溶けない気体の水が発生する。加熱装置と気体の水との間の熱伝達は、加熱装置と液体の水との間よりも、かなり少ない。したがって、水と接触する加熱装置の表面での温度は上昇する。これは、加熱装置の故障を生じさせる加熱装置の局所的な過熱につながり得る。また、気体の水の形成のために、加熱装置内の圧力が増加し、第1のリストリクタ要素5に向かう水の突入につながる。水が沸騰しそうなとき、小さい泡が加熱要素4と水との間の接触面で発生することが留意されるべきである。これらの小さい泡は、この接触面で自由になり、周囲の水に溶ける。この効果が発生する温度において、加熱装置4と水との間の熱伝達は、技術分野から知られるように、著しく高い。加熱装置4は、いわゆるフロースルー型である。他の実施形態では、他の型の加熱装置も使用され得る。沸騰水ディスペンサ1に用いられるもののようなフロースルー加熱装置を動かすための良く知られた方法は、加熱装置から流出する水の温度を計測し、この測定値を制御ユニット10のような制御装置に送ることである。加熱装置から流れる水の温度が所定の閾値より上昇するとき、加熱装置はオフにされ、このオフは流出する水の温度を低下させる。制御ユニットは、加熱装置を離れる水の温度がさらなる所定の閾値より下に低下したとき、加熱装置を再びオンに切り替える。他の制御戦略が他の実施形態で実行され得ることおよび加熱装置制御なしの実施形態も実現可能であることが留意されるべきである。
第1のリストリクタ要素5を通過した後、水は圧力が低下する。この低い圧力では、水の沸騰温度も低い。加熱装置4で約105℃と110℃との間の温度に加熱された水は、第1のリストリクタ要素5の後に行き渡る圧力における沸騰温度より上の温度にある。これは、温度が行き渡る圧力での沸騰温度に低下する一方で、水が沸騰し始めることをもたらす。水の沸騰のために、気体および液体の水の両方が存在する。この2つの水の相の混合物は、熱水リザーバ入口開口17を介して熱水リザーバ15に入るように、流路11をさらに通って流れる。熱水リザーバ15では、気体の水は熱水リザーバ15の上部に向かって上昇する一方液体の水は熱水リザーバ15の底部に面して留まるので、水の2つの相は分離する。液体の水は、さらなるリストリクタ要素6に向かってそして最終的に液体の水が沸騰水ディスペンサ1を離れるとともにカップ13そうでなければユーザによって熱水または沸騰水を取り込むための位置に提供される他の適切な容器に流入し得る水排出口7に流路に沿って流れるように、熱水リザーバ出口開口18を経由して熱水リザーバ15を離れる。
この実施形態では、流れ案内部12が熱水リザーバ15内の熱水リザーバ入口開口17と熱水リザーバ出口開口18との間に配置される。このような流れ案内部なしの実施形態もまた実現可能である。流れ案内部は、水を迂回するように流させることによって、水が熱水リザーバ入口開口から熱水リザーバ出口開口に非常に短い時間で流れることを防ぐ。したがって、水は、流れ案内部12のないときよりもいくらか長い時間熱水リザーバ15内にある。このやや長い時間は、熱水リザーバ15に流入する水の2つの相に分離するためのより多くの時間を与え、この相の改善された分離につながり、したがって、水の両方の相の良好な分離に結びつくので、液体の水のみが高い流量においてさえ水排出口7から出る。
さらなるリストリクタ要素6のため、沸騰水ディスペンサ1の動作中、多少の水が熱水リザーバ15内に蓄積する。図1では水の高さはhによって示される。物理法則にしたがって、熱水リザーバ15内の水の平衡高さは、ほぼheq=Q pump/(2gA)に達し、heqは水の高さhの平衡値を示し、Qpumpはポンプ3によって生み出される水の流量を示し、gは重力の定数を示すとともにAはさらなるリストリクタ要素6の開口の面積を示す。heqは、図示された実施形態の沸騰水ディスペンサの全ての実生活環境面を考慮していない理論モデルの状況から得られた近似値であることが留意されるべきである。例えば、熱水リザーバ15内の水柱の頂部は、上方に移動する気体の水の泡によって乱される。これは、水柱の頂部を定義することを多少難しくする。上述の数式につながる理論モデルの他の近似は、当業者に明らかであろう。近似値であるが、熱水リザーバの高さhを設計する間、heqが考慮されるべきである。図1の実施形態では、hは水柱の高さの平衡値より実質的に高くなるように選択され、通常使用中、熱水リザーバ15は十分大きいことを保証する。さらなるリストリクタ要素6の適用は、沸騰水ディスペンサ1の動作可能な使用中、熱水リザーバ15内にある量の沸騰水の蓄積を得ることができる多くの方法の1つであることが留意されるべきである。他の実施形態では、他の技術的手段が沸騰水リザーバ内のある量の沸騰水の蓄積を実現するために与えられ得る。全てのこのような実施形態において、第1のリストリクタ要素の後に行き渡る圧力において熱水リザーバ出口開口18から水排出口7への流路の一部を通る水の流れがポンプ3によって維持される流量より低いことは重要である。これは、沸騰水ディスペンサ1の動作の開始に続く、最初は、水は熱水リザーバ15に熱水リザーバ15を離れるより高い流量で流入することを意味する。これは、熱水リザーバ15の水の蓄積につながる。この蓄積は、熱水リザーバ出口開口18の近くのより高い静水圧につながる。上述のように、このより高い圧力は、熱水リザーバ出口開口18から水排出口7への流路の一部を通る増加した流れにつながる。代替実施形態は、例えば、熱水リザーバ出口開口18を水排出口7に接続する、第1のリストリクタ要素5と熱水リザーバ入口開口17とを接続するパイプより小さい直径のパイプを有し得る、または、異なる内部流動抵抗を有するパイプを有し得る。例えば、沸騰水ディスペンサを通って案がれる水が熱水リザーバ出口開口と水排出口との間の流路の一部において重力に打ち勝たなければならないように、水排出口を熱水リザーバ出口開口より上に配置する等、他の代替実施形態も実現可能である。
熱水リザーバ15はオーバーフロー出口14をさらに有する。特に熱水リザーバが通常動作中の熱水リザーバの平衡高さより実質的に非常に高い実施形態における、このようなオーバーフロー出口のない他の実施形態も実現可能である。この実施形態では、オーバーフロー出口14は、冷水リザーバ18と流体接続される。他の実施形態では、これは当てはまらないかもしれない。ある理由で、例えば水排出口7の閉塞等、水が沸騰水ディスペンサを出ることができない一方で、ポンプ3が水排出口に向かって水を強制的に送り続けているとき、熱水リザーバ内の水の蓄積が生じる。熱水リザーバ15が完全に満たされるとともに装置を通る水の流れが急激に減らされるあるいはさらに停止される場合に、潜在的に問題が生じる。この減少した流れのために、加熱装置内の水は、比較大きい量の気体の水を発生させる、沸騰温度に加熱される。これらの大量の気体の水は、次いで沸騰水流路内の圧力の急速な増加を生じさせる。圧力のこの増加は、例えば、漏れの発生によって、1つまたは複数の構成部品の故障につながり得る。これは、潜在的にユーザに危険であるとともに、装置の完全な破壊につながり得る。したがって、水排出口7が閉鎖されているにもかかわらず、または他の理由で熱水が沸騰水ディスペンサ1から出ることができないがポンプ3および/または加熱装置4が動作している場合に、オーバーフロー出口14は、熱水が熱水リザーバ15に流入することを可能にし続けるので、熱水リザーバ15と流体接続するオーバーフロー出口14を有することは有利である。この過剰な水は、熱水リザーバオーバーフロー出口14を経由して熱水リザーバ15から出ることを可能にされる。この実施形態では、熱水リザーバオーバーフロー出口14は冷水リザーバ18と流体接続している。これは、他の実施形態の場合には必要ではない。しかし、この実施形態に示された構造は、熱水リザーバオーバーフロー出口14に流入する如何なる熱水も水排出口7以外の場所で沸騰水ディスペンサ1を出る。他の実施形態では、熱水リザーバオーバーフロー出口は、下水または配水管に、或いはある別のオーバーフローリザーバに接続され得る。
この実施形態では、沸騰水ディスペンサ1は、周囲環境と開放接続部20を有する。開放接続部20は、熱水リザーバ15の水柱の頂部の圧力を周囲圧力にさせるとともに、熱水リザーバ15内部の圧力の増大を防ぐ。また、開放接続部20は加圧されたものが熱水リザーバ15に出ることを防ぐので、開放接続部20は、沸騰水ディスペンサ1の使用後に熱水リザーバ15を空にすることを可能にする。代替実施形態では、開放接続部20は省略され得る。
上述のように、加熱された水の気相および液相の分離が熱水リザーバ15内で生じ、水排出口7に向かって流路11に沿って続く水から気相を効率的に除去する。したがって、水排出口7から流れる水は、液相の水のみまたはユーザが液体の水のみが水排出口7から流れることを経験する程度である液相の水を含む。液体の水のみが効果的に水排出口7から流れるので、この水の振る舞いは十分に制御されるとともにユーザは大いに予想可能である。例えば、沸騰水ディスペンサ1から流れる水は飛散しない。これは、たとえユーザがこのような種類の装置の経験のあるユーザでなかっととしても、沸騰水ディスペンサを非常に利用しやすくするとともにユーザの操作を安全にする。
本発明は図面および前述の説明に詳細に図示されるとともに記載されているが、図示および記載は説明的または例示的と見なされるべきであり、限定するものとみなされるべきでない。本発明は開示された実施形態に限定されない。本発明による沸騰水ディスペンサおよび全てのその構成要素は、それ自体が知られているプロセスおよび材料を適用することによって作られ得ることが留意される。一連の請求項および説明において、「有する(comprising)」の語は他の要素を排除せず、不定冠詞「1つの(“a”または“an”)」は複数を排除しない。特許請求の範囲中の如何なる参照符号も、範囲を限定するものとして解釈されるべきでない。一連の請求項に規定された特徴の全ての可能な組合せが本発明の一部であることがさらに留意される。

Claims (15)

  1. −水注入口と;
    −水排出口と;
    −前記水注入口を前記水排出口に接続する流路と;
    −前記流路を通って流れる水を加熱するように構成された加熱装置と;
    −前記水注入口から前記加熱装置に前記流路を通る流動方向に水を流すように構成されたポンプと;
    −前記流路内で前記加熱装置の下流に配置された第1のリストリクタ要素であって、前記第1のリストリクタ要素が周囲の圧力に対して前記加熱装置において過剰圧力を作り出すように構成される、第1のリストリクタ要素と;を有し、
    前記加熱装置は、沸騰は起こらないが水の前記周囲での沸騰温度より上になるように、前記過剰圧力において沸騰温度に近い温度に水を加熱するように構成される;
    沸騰水ディスペンサであって、
    −前記流路において前記第1のリストリクタ要素の下流の熱水リザーバ;をさらに有し、
    前記熱水リザーバは、気体の水が液体の水から分離することを可能にするように構成され、前記熱水リザーバは、熱水リザーバ入口開口および熱水リザーバ出口開口を有し;
    前記熱水リザーバ出口開口から前記水排出口への前記流路の一部は、使用中、前記熱水リザーバ内に水の蓄積をもたらすように構成される、
    沸騰水ディスペンサ。
  2. 前記熱水リザーバ出口開口と前記水排出口との間に配置されたさらなるリストリクタ要素を有する、
    請求項1に記載のディスペンサ。
  3. 前記第1のリストリクタ要素は、連続的な動作中、約1.4barの前記加熱装置内での過剰圧力を作り出すように構成される、
    請求項1または2に記載のディスペンサ。
  4. 前記加熱装置は、前記過剰圧力において、沸騰温度の90%と98%との間の温度に、より好ましくは沸騰温度の93%と95%との間の温度に水を加熱するように構成される、
    請求項1または2に記載のディスペンサ。
  5. 流れ案内部が前記熱水リザーバ入口開口と前記熱水リザーバ出口開口との間に配置され、前記流れ案内部は、前記熱水リザーバ入口開口から前記熱水リザーバ出口開口への水の直行する流れを防ぐように構成される、
    請求項1または2に記載のディスペンサ。
  6. 冷水リザーバをさらに有し、前記冷水リザーバは前記水注入口に流体接続される、
    請求項1または2に記載のディスペンサ。
  7. 熱水リザーバはオーバーフロー出口を有する、
    請求項1または6に記載のディスペンサ。
  8. 前記熱水リザーバオーバーフロー出口は、前記冷水リザーバに流体接続される、
    請求項7に記載のディスペンサ。
  9. 前記熱水リザーバは、水が前記ディスペンサの外から観察され得るように、少なくとも部分的に透明なまたは透明なハウジングを有する、
    請求項1乃至8のいずれか1項に記載のディスペンサ。
  10. 光源をさらに有し、前記光源は前記熱水リザーバを照らすように配置される、
    請求項9に記載のディスペンサ。
  11. 前記加熱装置はフロースルーヒータである、
    請求項1または2に記載のディスペンサ。
  12. 前記ディスペンサは使用後に温水を空にするように構成される、
    請求項1または2に記載のディスペンサ。
  13. 前記熱水リザーバは、前記熱水リザーバ内に加圧された所が存在し得ないように、前記周囲大気との開放接続部を含む
    請求項12に記載のディスペンサ。
  14. 前記熱水リザーバの高さが、使用中、前記リザーバ内の平衡水高さより高い
    請求項1または2に記載のディスペンサ。
  15. 前記ディスペンサは、前記流路を通る水の流れを測定するように構成された流量計、および少なくとも前記流量計によって測定された流量に基づいて前記ポンプを制御するように構成された制御ユニットをさらに有し、前記流量計は前記水注入口と前記熱水リザーバ入口開口との間の前記流路に配置される、
    請求項1乃至14のいずれか1項に記載のディスペンサ。
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