JP2013528991A - 電気的適応dpsk受信器および(d)mpsk受信器 - Google Patents

電気的適応dpsk受信器および(d)mpsk受信器 Download PDF

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Abstract

本願は、差分干渉計に関連付けられた自由スペクトル領域を変える必要なしに光ネットワークの光信号対雑音比性能を改善する方法およびシステムを説明する。このことは、受信器に関連付けられた電子装置の電気的帯域幅を変えることにより達成される。例えば、電気的帯域幅は、光信号を搬送する伝送回線の組み合わされた有効光帯域幅に反比例して変化し得る。本明細書に説明する技術は、mPSK、DPSK、DmPSK、PDmPSK、mQAM、ODB、および他の直接検出フォーマットを含む広い範囲の変調フォーマットに適用可能である。本明細書に説明する技術を用いることにより、光ネットワークの光信号対雑音比性能およびビットエラー率性能は、自由スペクトル領域が可変である高価且つ複雑な差動干渉計を提供する必要なしに改善される。

Description

本発明は、全般的には光通信に関し、さらに詳細には光通信ネットワークにおいて光信号を電気信号に変換するための方法およびシステムに関する。
関連出願の相互参照
本願は、2010年4月15日に出願された米国仮特許出願整理番号第61/324,561号の優先権を主張するものであり、この出願全体は引用することにより本明細書に援用される。
ポイント・トゥ・ポイント情報伝達ネットワークの基幹は、光学的に増幅された高密度波長分割多重方式(DWDM)光リンクのシステムである。40Gb/s以上のチャネルレートで動作するDWDM光ファイバ伝送システムは、より低いチャネルレートのシステムと比べて、潜在的に、ファイバ容量がより大きく且つ1伝送ビット当たりのコストがより低いため、非常に望ましい。
40Gb/sDWDM伝送システムの変調フォーマットは、典型的には、高い光信号対雑音比(OSNR:Optical Signal−to−Noise Ratio)感度を有するために、選択される。OSNR感度が高いということは、伝送の所望のビットエラー率(BER)が、低いOSNRで十分に維持されること、すなわち換言すれば、高レベルの光学雑音が存在する場合であっても、システムが所望のBERで作動可能であることを意味する。加えて、40Gb/sDWDM伝送システムの変調フォーマットは、既存のシステムが、帯域幅を制限する50GHzチャネル間隔向けの光マルチプレクサおよびデマルチプレクサを備える場合もあるため、典型的には、光フィルタに対して耐性を有するものが選択される。また、既存のシステムは縦続接続光学アド・ドロップマルチプレクサを備える場合もある。
したがって、差動位相偏移変調(DPSK)が、部分的にはDPSK伝送システムが優れたOSNR感度を有するため、40Gb/sDWDM伝送システムに対して検討されてきた。差動受信器とも称されることもある平衡直接検出受信器を用いるDPSK伝送システムは、NRZシステムおよびPSBTシステム等のオンオフ変調システムと比較して約3dBのOSNR感度を有することが示されてきた。しかし、従来のDPSK伝送システムは良好なフィルタ耐性を有さない。
DPSKシステムにおいて、データは、搬送波の位相を偏移することにより、搬送波上に符号化される。位相偏移量は、各位相偏移により符号化されるデータ量に基づいて選択されてもよい。例えば、差動2相位相偏移変調(DBPSK:Differential Binary Phase Shift Keying)においては、信号の位相は、単一ビットのデータ(「1」または「0」)を各位相偏移により符号化するために、180度(すなわち、πラジアン)の増加分で変調され得る。例えば、差動4相位相偏移変調(DQPSK:Differential Quadrature Phase Shift Keying)においては、信号の位相は、2ビットのデータ(例えば、「11」または「01」)を各位相偏移により符号化するために、90度(すなわち、π/2ラジアン)の増加分で変調され得る。
可能な位相偏移の個数は、典型的には、変調フォーマットの「配置点」の個数と呼ばれる。例えば、DBPSKは2つの配置点を有し、DQPSKは4つの配置点を有する。異なる個数の配置点(例えば、「m」個の配置点)を用いる変調フォーマットも知られていて、これらは一般にDmPSKフォーマットと称される。
信号の位相および信号の振幅の両方が、データで信号を符号化するために用いられる場合、係る変調フォーマットはQAM(quadrature amplitude modulation:直交増幅変調)またはm−QAMと称される。なお、このmは配置点の個数を示す。
信号の位相偏移は「シンボル」の伝送として参照され、各記号が伝送される速度は「シンボルレート」として参照される。上述のように、複数ビットのデータは各シンボルを用いて符号化され得る。ビットが伝送される速度は「ビットレート」と呼ばれる。したがって、DQPSKシステムにおけるシンボルレートはビットレートの半分である。例えば、それぞれ同一のシンボルレートで伝送するDBPSKシステムおよびDQPSKはビットレートが異なる。すなわち、DQPSKシステムは、DBPSKシステムのビットレートの2倍のビットレートを有することとなる。
したがって、DQPSKシステムにおける43Gb/sデータレートは毎秒21.5ギガシンボルに対応する。このように、DQPSK伝送システムは、従来のフォーマットおよびDBPSKと比較して、スペクトル帯域幅がより狭く、色分散耐性がより大きく、偏光モード分散(PMD:polarization mode dispersion)に対する耐性がより大きい。一方DQPSK伝送システムはDBPSK伝送システムよりも受信器感度がおよそ1.5〜2dB低い。さらに、送信器および受信器の両方が従来のDBPSK送信器/受信器よりも著しく複雑となる。
DBPSKおよびDQPSKは、非ゼロ復帰(NRZ)方式であり得、またはゼロ復帰(RZ)パルスカーバが送信器に加えられる場合、RZ方式であり得る。
図1Aは、とりわけDQPSK光信号を伝送するための光ネットワーク100の1例を示すブロック図である。
送信器102はDQPSK光信号104を生成してもよい。送信器102は例えば発光ダイオード(LED:light emitting diode)またはレーザ等の光源を備えてもよい。パルスカーバは光源から光ビームを受け取り、その光ビームにパルスを加えてもよい。そのパルスビームは、光ビーム上のデータ信号を符号化するために1つまたは複数の干渉計により操作され得る位相を有し得る。操作されたビームはDQPSK光信号104であり得る。
DQPSK光信号104は1つまたは複数のオンオフ変調(OOK:on−off−keyed)された信号106とマルチプレクサ107において組み合わされてもよい。例えば、これらの信号は波長分割多重(WDM:wavelength division multiplexing)を用いて多重化されてもよく、隣接する2つの信号は比較的同様の波長を有してもよい。信号104および106をともに多重化することにより、および/またはこれらの信号を1つまたは複数の光フィルタ108を用いてフィルタリングすることにより、より多くの情報が伝送回線109上で搬送されることができる。フィルタ108は、例えば、マルチプレクサ、デマルチプレクサ、光インターリーバ、光アド・ドロップフィルタ、および波長選択性スイッチを含み得る。フィルタ108はフィルタ108を通る信号をスペクトル的に狭化し得る。
伝送回線109上で搬送されるこれらの組み合わされた光信号は、係る組み合わされた光信号を復調するための受信器110において受信されてもよい。受信器110の前に、デマルチプレクサ111が多重化された信号を受信してもよい。デマルチプレクサ111は、これらの信号のうちの1つ、例えばDQPSK信号104を選択してもよい。デマルチプレクサ111は、この信号を、例えばDQPSK信号104を搬送する特定の波長を分離することにより、選択してもよい。代替的に、受信器110は、入力する変調光信号を受信するためのデマルチプレクサ111またはセレクタを備えてもよい。
受信器110は、DQPSK信号104を2つ以上のソースビーム113および114に分割するためのスプリッタ112を備える。第1ソースビーム113は第1干渉計116において受信され、第2ソースビーム114は第2干渉計119において受信される。
DPSK/DQPSK受信器は、典型的に1つまたは複数の光復調器を用いる。なお、これらの光復調器は、伝送された光信号の位相変調を、直接検出受信器を用いて検出可能な振幅変調信号に変換する。典型的には、光復調器は、遅延干渉計(DI:delay interferometer)116および119として実装される。なお、これらの遅延干渉計は、光信号を2つの部分に分割し、一方の部分を他方の部分に対して差動遅延Δtだけ遅延させ、最終的に、2つの部分を再結合することにより送信器102において光信号上に変調される位相に応じて建設的干渉または相殺的干渉を達成する。このように干渉計はDPSK光信号またはDQPSK光信号と干渉計自体とを干渉させ得る。
光復調器はDPSK/DQPSK位相変調信号を、一方の出力においては振幅変調光信号へと、他方の出力においては反転した振幅変調光信号へと、変換する。これらの信号は光検出器120を用いて検出される。なお、この光検出器120は(例えば)2つの高速検出器から構成されてもよい(例えば図1B参照)。これら2つの検出器の出力は互いから電気的に減算され、その後、生成された電気信号はデータ回復回路に送られる。
作動中、干渉計116および119は入力する信号の位相を偏移する。例えばDQPSKシステムにおいて干渉計116および118は入力する信号の位相を互いに対してπ/2だけ偏移してもよい。係るシフトを達成するために、例えば、第1干渉計116はπ/4だけ信号の位相を偏移し、第2干渉計118は−π/4だけ信号の位相を偏移してもよい。
干渉計116および119は、入力する変調光信号102を分析および/または変調するために用いられ、それぞれの出力を1つまたは複数の検出器120および122に提供する。干渉計116および119は以下で図1B〜図1Dを参照してより詳細に説明される。
これら干渉計のそれぞれは光検出器に対する1つまたは複数の光入力を生成してもよい。例えば、第1干渉計116は光検出器120に提供される第1光入力117および第2光入力118を生成してもよい。同様に、第2干渉計119は光入力を第2光検出器122に提供してもよい。第1光検出器120および第2光検出器122は入力光信号上で動作し、それぞれ第1電気出力信号124および第2電気出力信号126を生成してもよい。これら光検出器は例えば平衡検出器または不平衡検出器であってもよい。
図1Bは図1Aに示す受信器110の1部分のブロック図である。この受信器において、第1干渉計116および第1光検出器120が協働して光ドメインにおける第1光ソースビーム113を電気ドメインにおける第1電気出力信号124に変換する。
第1干渉計116において第1光ソースビーム113はサンプルビーム128および基準ビーム130に分割される。サンプルビーム128および基準ビーム130が処理されると第1光入力117および第2光入力119が生成され、第1光入力117および第2光入力119はそれぞれ第1検出器132および第2検出器134により受信される。第1検出器132および第2検出器134はそれぞれ第1光出力136および第2光出力138を電子装置140に出力する。電子装置140は、例えば、第1電気出力信号124を生成するために第2光出力138から第1光出力136を減算する差動検出器出であってもよい。
図1Cは、(例えば)干渉計116等の干渉計の1例である。干渉計116は例えば信号成分(例えば第1ソースビーム113)のうちの1つをスプリッタ112から受信する不均衡マッハツェンダー干渉計(MZI:Mach−Zehnder interferometer)または遅延線干渉計(DLI:delay line interferometer)であってもよい。干渉計116は例えばガリウム砒素またはニオブ酸リチウムで作られてもよい。
干渉計116は、受信した第1ソースビーム113を2つ以上の干渉計信号成分128および130に分割するための第1スプリッタ142を備えてもよい。第1干渉計信号成分128はサンプルビームと呼ばれ、光路144に沿った第1ミラー148に提供される。同様に、基準ビーム130は第2光路146に沿った第2ミラー150に供給される。光路144および146は光媒体を含み、その光媒体を信号が通過してもよい。例えば、光路144および146は空気またはガラスを含んでもよい。光路144および146内の媒体の光学特性は信号128および130が光路144および146内を移動するに要する時間量に影響を与える。
ミラー148および150から、それぞれの干渉計信号成分128および130が他のスプリッタ152に提供され、このスプリッタ152において、これらの信号はさらに1対の信号(第1光入力117および第2光入力119)に分割され、これらの第1光入力117および第2光入力119は2つ以上の検出器136および134により受信される。
光路144および146(または他の図示しない光路)が長さおよび他の特性において同一であるならば、サンプルビーム128および基準ビーム130は同時に検出器134および136に到達する。しかし光路144および146のうちの1つまたは複数を図1Dに示すように他方に対して変えることにより、時間遅延が導入され得る。
図1Dに示すように、各干渉計116および118は、各干渉計が時間遅延410(しばしば記号「τ」により参照される)を有し、この時間遅延410が、いくつかの状況において、他方の光路146のデータ変調レートのシンボル期間と比較すると、一方の光路144におけるデータ変調レートのシンボル期間(例えば、20ギガシンボル回線レートに対して50ps)に等しい場合もあるという点で不均衡型であり得る。時間遅延410は、それぞれのビーム128および130がそれぞれ検出器132および134に到達する時間に影響を与える。
1「シンボル期間」がしばしば干渉計における時間遅延410の値として用いられる。さらに詳細には、4相位相偏移変調を用いると、信号の位相は4つの異なる方法(0、π/2、π、および3π/2)により偏移され得る。したがって、各位相偏移は、2ビットの情報を有する信号を符号化することができる(例えば、「00」、「01」、「10」、「11」)。シンボル期間が、1つのシンボルが伝送されるのに要する時間量を指すのに対し、シンボルレートはこれらの「シンボル」がネットワークで伝送される速度(例えば、毎秒当たりの伝送媒体に加えられたシンボル変化の個数)を指す。例えば、1つのシンボルを伝送するために46.5ps(すなわち4.65×10−11秒)が必要である場合、シンボル期間は46.5psでありシンボルレートは約毎秒2.15×1010シンボル(すなわち21.5ギガシンボル/秒)である。
従来の干渉計は、特定の信号が位相偏移されたことを判定するために、時間遅延154を含む。従来、時間遅延154は、位相偏移信号の解釈を支援するために、(例えば)1シンボル期間に設定されてもよい。しかし、2010年10月18日に出願された「Method And System For Deploying An Optical Demodulator Arrangement In A Communications Network」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第12/906,554号で説明されるように、時間遅延154はシンボル期間よりもより長く設定されてもよく、より短く設定されてもよい。なお、この出願全体は引用することにより本明細書に援用される。
「古典的」な実装のDPSK受信器においては、干渉計のアーム間の時間遅延154は、光DPSKデータ信号の時間シンボルスロットの整数倍である。すなわちΔt=nT(式中、n=1,2,...T、T=1/Bはシンボル時間スロット、およびBはシンボルビットレート)である。
時間遅延154は、2つの光路144および146の光路長を異なるものとすることにより、または信号128および130のうちの1つが通過する媒体を変えることにより、導入されてもよい。製造の簡便化のために、時間遅延154は、干渉計116の光路144の物理的長さを他方の光路146の物理的長さよりも長くすることにより、導入されてもよい。
各干渉計116および118は、より短い光路146上の電極に適切な電圧を印加することにより、それぞれ相対的位相偏移156を与えるよう設定される。位相偏移156の量は、例えば、変調フォーマットに基づいて判定されてもよい。DQPSKの例においては、相対的位相偏移156はπ/4または−π/4であり得る。DPSKの例においては、相対的位相偏移156はπまたは0であり得る。干渉計および時間遅延に関するより詳細な説明は、「Optical Communications」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第10/451,464号に見出すことができる。なお、この出願全体は引用することにより本明細書に援用される。
時間遅延154の量を変化させることにより、干渉計116の自由スペクトル領域(FSR:Free Spectral Range)を変化させることができる。FSRは例えば干渉計の2つの連続する反射または伝送された光強度の最大値および最小値の間の光周波数または波長における間隔に関する。FSRは、マルチプレクサ107、光フィルタ108、または光ネットワーク100のその他の構成品により変更され得る。
従来、干渉計のFSRは干渉計を通過する光信号の光帯域幅の変化に応じて変更される。干渉計の2つのアーム間の時間遅延Δtが光DPSK/DQPSKデータ信号の時間シンボルスロットの正確に整数倍である(式1)[1]場合に最良の性能(最良の光信号対雑音比OSNR感度)が得られること、およびΔtがその最適値から逸脱すると不利益が急速(〜2次的)に増大することが、最近までは一般的な理解であった(例えば、Peter J. Winzer and Hoon Kim, ”Degradation in Balanced DPSK receivers”, IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS, vol. 15, no. 9, page 1282−1284, September 2003参照)。すなわち、従来の理論においては、DIの最適FSR(FSR=1/Δt)は、1/nTに等しく、(n=1の場合は)信号のシンボルレートに等しい。
DPSK方式で変調された光ネットワークの性能は、信号がスペクトル的に狭化されると(例えば、シンボルレートBがWDM伝送等の伝送路間隔と同程度である場合、光マルチプレクサ/デマルチプレクサ、光インターリーバ、光アド・ドロップフィルタ、波長選択性スイッチ、または他のフィルタ108を通過した後)、著しく低下する。係る帯域幅制限伝送におけるDPSK/DQPSKの性能を改善するために、部分的DPSK(P−DPSK)の概念が導入された。すなわち、遅延干渉計(DI)の2つのアーム間の時間遅延Δtをシンボルサイズより小さくする(または、等価的に、DIのFSRをシンボルレートよりも大きくする:FSR>1/T)ことにより、光学的にフィルタされたDPSKは顕著に改善された(例えば、2007年4月25日に出願された「Partial DPSK (PDPSK) Transmission Systems」を発明の名称とする米国特許出願整理番号第11/740,212号参照。この出願全体は引用することにより本明細書に援用される)。伝送システムにおける信号フィルタリングの量に応じて、DIの最適FSRが存在し、この最適FSRは光フィルタリングの異なる強度に応じて異なることが示された。
それにも関わらず、実際のシステムにおいては、受信器は伝送回線において異なる量の信号スペクトルフィルタリングが存在する状況でも動作可能であるべきである。例えば、再構成可能光アド・ドロップマルチプレクサ(ROADM:reconfigurable optical add/drop multiplexer)を有するシステムの組み合わされた光帯域幅は、システムにおけるROADMの個数およびROADMの設定に応じて劇的に変化し得る。この問題に対処するため、FSRが機械的に切替可能(または調整可能)であるDIを有するP−DPSK受信器を使用することが前述の米国特許出願整理番号第11/740,212号において提案され、業務用システムにおいて正常に用いられている。さらに簡潔には、信号の光帯域幅の変化に応答して信号のFSRを変化させることが知られている。さらに、慣習的常識によれば、光帯域幅が変化するがFSRが一定に保持されるとき、信号品質は速やかに劣化する。したがって、FSRは、速やかな信号劣化を避けるために、光帯域幅とともに変化すべきであると従来は考えられた。
この技術は信号のOSNRを効果的に低下させるが、切替可能/調節可能なDIは複雑度、コスト、および寸法を増大させる。加えて、トラフィックは、FSRが変化すると、遮られる。
本願においては、DIに関連付けられたFSRを変える必要なしに光ネットワークのOSNR性能を改善する方法およびシステムが説明される。このことは、受信器に関連付けられた電子装置の電気的帯域幅を変えることにより達成される。例えば、電気的帯域幅は、光信号を搬送する伝送回線の組み合わされた有効光帯域幅に反比例して変化し得る。本明細書に説明する技術を用いることにより、光ネットワークのOSNR性能およびBER性能は、FSRが可変である高価且つ複雑なDIを提供する必要なしに改善される。
模範的な実施形態によれば、光通信ネットワークの伝送回線において伝送される光信号を電気信号に変換するための方法が説明される。光信号は、例えば、差動2相位相偏移変調(DBPSK)方式の変調信号または差動4相位相偏移変調(DQPSK)方式の変調信号であり得る。光信号は部分差動位相偏移変調(P−DPSK)方式の変調信号(P−DQPSK信号であり得る)であってもよい。
第1入力信号が電子装置において受信されてもよい。電子装置は、例えば、トランスインピーダンス増幅器(TIA:trans−impedance amplifier)および/または電気的フィルタであってもよい。電子装置は光ネットワークのための受信器の1部分として提供されてもよい。受信器は、例えば、マッハツェンダー干渉計(MZI)のそれぞれのアームに提供された第1光検出器および第2光検出器を備えてもよい。
第1入力信号は光信号に関連付けられたデータを表してもよい。例えば、第1入力信号は、干渉計と関連付けられた検出器により出力された光信号であってもよい。
電子装置の電気的帯域幅は、光信号に関連付けられた特性に応答して変えられる。例えば、係る特性は光信号を搬送する伝送回線の光帯域幅であってもよい。光帯域幅は、光ネットワークにおいてマルチプレクサにより出力される光信号の光帯域幅と、1つまたは複数の光フィルタにより出力される1つまたは複数の光信号のそれぞれの光帯域幅との和に基づく組み合わされた有効光帯域幅であってもよい。特性は、光信号の光帯域幅の測定または検出等により光信号から判定されてもよい。
電気的帯域幅は光帯域幅に対して逆相関関係で変えられてもよい。例えば、光帯域幅が増加すると電気的帯域幅は減少させられてもよい。光帯域幅が減少すると電気的帯域幅は増加させられてもよい。電気的帯域幅は例えば電子装置に印加される制御電圧を用いて変えられてもよい。電気的帯域幅は例えば約20GHz〜39GHzの範囲内で変化してもよい。
電子装置の電気的帯域幅を変えるための命令は、1つまたは複数の電子装置可読命令を保持する非一時的電子装置可読記憶媒体上に符号化されてもよい。
電子装置は出力信号を生成してもよい。なお、この出力信号は(例えば)入力光信号を他の入力光信号から減算した結果であってもよい。
本明細書に説明する技術を用いることにより、差動干渉計(DI)に関連付けられた自由スペクトル領域(FSR)が固定され、それにより、可変DIの複雑度および費用を回避することができる。
以下の図面において、同一の参照番号は図面全体を通じて同一の構成要素を参照するために用いられる。
従来の光ネットワーク100の概略ブロック図である。 図1Aに示す光ネットワーク100の受信器110の1部分の概略ブロック図である。 図1Aの干渉計116および光検出器118の1部分を示す図である。 干渉計116のさらなる態様を示す図である。 本発明の模範的な実施形態に係る受信器110の1部分を示す図である。 図2Aの電子装置140、リンク202、電気的帯域幅制御装置200のさらなる詳細を示すブロック図である。 図2Aの電気的帯域幅制御装置200の代替的な実装示すブロック図である。 本発明の模範的な実施形態にしたがって光信号の光帯域幅に基づいて電子装置140の電気的帯域幅を調節するための方法を説明するフローチャートである。 本発明の模範的な実施形態にしたがって電気信号のビットエラー率に基づいて電子装置140の電気的帯域幅を調節するための方法を説明するフローチャートである。 様々な電気的帯域幅および光帯域幅の組み合わせに対するビットエラー率を評価するための実験的設定を示すブロック図である。 図4の実験的設定を用いるシミュレーションに対するビットエラー率と様々な電気的帯域幅および光帯域幅の組み合わせとの間の関係を示すグラフ500である。 電子装置の電気的帯域幅が光帯域幅に対して逆相関関係で変えられるシミュレーション結果と実験結果との間の関係を示すグラフ600である。 一定のDIのFSRおよび適応的受信器電気的帯域幅を有するP−DPSKシステムの性能と、伝送回線の光フィルタリングの強度と、を示すグラフ700である。 本発明の他の模範的な実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の模範的な実施形態を示す図である。 本発明のさらに他の模範的な実施形態を示す図である。
本発明者らは、驚くべきことに一定のDIのFSRを有する(P)DPSK受信器の性能が受信器において適応電気的フィルタリングを加えることにより伝送回線における光信号の広い範囲の光フィルリングにわたって改善されることを予期せず見出した。本明細書に説明する模範的技術によれば、光ネットワークのOSNR性能は、DIに関連付けられたFSRを変える必要なしに改善され得る。さらに詳細には、受信器に関連付けられた電子装置の電気的帯域幅を変えることにより、光ネットワークのOSNR性能およびBER性能は、FSRが可変である高価且つ複雑なDIを提供する必要なしに改善される。例えば、電気的帯域幅は、光信号を搬送する伝送回線の組み合わされた有効光帯域幅に反比例して変化し得る。
受信器における電子装置の電気的帯域幅を変えるための模範的な機構が図2A〜図2Bに示される。例えば、図2Aは本発明の模範的な実施形態に係る受信器110の1部分を示す。
図2Aに示すように、ソースビーム113が干渉計116に提供される。この干渉計はソースビーム113を基準ビームおよびサンプルビームに分割し、これらの分割されたビーム成分を光検出器120に送る。光検出器120内で、2つの検出器が分割されたビーム成分を受信し、第1光出力136および第2光出力138を出力する。これらの光検出器は例えば高速フォトダイオードであってもよい。第1光出力136および第2光出力138は電子装置140において受信される。電子装置140は、例えば、トランスインピーダンス増幅器(TIA)、電気的フィルタ、または差動検出器であってもよい。電子装置140は光入力、電気的入力、または光入力および電気的入力の組み合わせを受け取ってもよい。電子装置は電気信号を出力してもよい。
電子装置140は可変電子帯域幅を有してもよい。「帯域幅」は、変調信号等の信号により占められる周波数の範囲を示し、典型的に、ヘルツ(すなわち、毎秒あたりのサイクル)を単位として測定される。変調信号は、いくつかのドメインで提供されてもよい。例えば、信号が光信号である(すなわち、信号が光ドメインにある)場合、信号は光帯域幅に関連付けられる。例えば、信号が電気信号である(すなわち、信号が電気ドメインにある)場合、信号は電気的帯域幅に関連付けられる。
信号がデバイスを通過するとき、デバイスはその信号と一致する帯域幅で動作すると言われる。さらに、デバイスは、例えば第1帯域幅で信号を受信し第2帯域幅で信号を出力する等により、信号の帯域幅を変更し得る。
電子装置140の電子帯域幅(したがって、受信器110の帯域幅)は変えられてもよい。例えば、電子装置140の電子帯域幅は、コントローラ200から制御電圧を印加して電子装置140の出力周波数の範囲を制御することにより、約20GHz〜約39GHzの範囲内で変えられてもよい。この範囲は、(例えば)光信号のビットレートおよび使用される変調フォーマットを含む、いくつかの要因に基づいて選択されてもよい。
いくつかの実施形態において、受信器110の電気的帯域幅は、光学的光検出器(例えば、光検出器120の検出器)の帯域幅を変えることにより、変えられてもよい。当業者は、周波数の範囲が信号形式および他のシステムパラメータに基づいて変えられることを容易に認識するであろう。
制御電圧は、図2Bに示すように、リンク202を介して電子装置140に接続された電気的帯域幅制御装置200により印加されてもよい。制御装置200は、例えば、コントローラまたはカスタム設計のハードウェア部品もしくはソフトウェア部品、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせであってもよい。例えば、制御装置200は、制御装置により実行されたとき図3に説明した方法等の方法を制御装置に実行させる命令を記憶する非一時的電子装置可読媒体を備えてもよい。制御装置200は電子装置140と一体化されてもよく、または電子装置140から分離していてもよい。同様に、電子装置140は光検出器120および/または受信器110に一体化されてもよく、または完全にもしくは部分的に分離した構成品であってもよい。
リンク202は、電子装置140と制御装置200との間の物理接続または論理接続であってもよい。例えば、リンク202は電子装置140に対する有線インターフェースまたはソフトウェアインターフェースであってもよい。リンク202は双方向性であってもよい。例えば、受信器110を通過する信号の光帯域幅に関する情報が制御装置200にリンク202を通して送信され、制御電圧(または、制御電圧を印加する命令)が制御装置200から電子装置140にリンク202を通して送信されてもよい。
制御装置200は光帯域幅判定ユニット204を備えてもよい。光帯域幅判定ユニット204は受信器110を通過する光信号の光帯域幅を判定し得る。動作時、光帯域幅判定ユニット204は図3Aのステップ320において詳細に説明するいくつかのステップを実行し得る。
制御装置200は電気的帯域幅計算ユニット206をさらに備えてもよい。電気的帯域幅計算ユニット206は、光帯域幅判定ユニット204により判定された光帯域幅に基づく、電子装置により印加される適切な電気的帯域幅を計算し得る。電気的帯域幅計算ユニット206は、電気的帯域幅計算ユニット206により判定された電気的帯域幅範囲内の電気信号を出力することを電子装置140に実施させるために電子装置140に印加される適切な制御電圧をさらに判定し得る。動作時、光学的電気的帯域幅計算ユニット206は図3Aのステップ330において詳細に説明するいくつかのステップを実行し得る。
制御装置200は制御電圧印加ユニット208をさらに備えてもよい。制御電圧印加ユニット208は電気的帯域幅計算ユニット206により判定された制御電圧を印加し得る。動作時、制御電圧印加ユニット208は図3Aのステップ350において詳細に説明するいくつかのステップを実行し得る。
図2Bに示す実施形態において、光信号に関連付けられたDIの光帯域幅、BER、OSNR、またはFSR等の光信号の特性が、電気的帯域幅の範囲を判定するために用いられてもよい。光帯域幅に対して逆相関関係で電気的帯域幅を変えることによりOSNRが改善され、したがって、結果として生成される電気信号に対するビットエラー率(BER)が低下する。他の実施形態においては、BERは光帯域幅のための代理として用いられてもよい。すなわち、光帯域幅を判定し判定された光帯域幅に基づいて電気的帯域幅を変更することよりもむしろ(またはそれと組み合わせて)、結果として生成された電気信号(または光信号)のBERを測定し、BERに基づいて電子装置の電気的帯域幅が変えられてもよい。例えば、電気的帯域幅を変更することにより、図2Cで説明する例におけるように、BERが低減および/または最小化され得る。当業者は、BER以外の信号品質または視覚品質(eye quality)の他の測定値も光帯域幅の代理として用いられ得ることを認識するであろう。
図2Cに示す制御装置200はBER検出ユニット210を備えてもよい。BER検出ユニット210は前方誤り訂正(FEC:forward error correction)を用いてBERを判定してもよい。動作時、制御電圧印加ユニット208は図3Bのステップ370において詳細に説明するいくつかのステップを実行し得る。
BER検出ユニット210により判定されたBERに基づいて、電気的帯域幅計算ユニット212は電子装置により印加される適切な電気的帯域幅を計算してもよい。電気的帯域幅計算ユニット212は、電気的帯域幅計算ユニット212により判定された電気的帯域幅範囲内の電気信号を出力することを電子装置140に実施させるために電子装置140に印加される適切な制御電圧をさらに判定し得る。動作時、光学的電気的帯域幅計算ユニット212は図3Bのステップ380において詳細に説明するいくつかのステップを実行し得る。
制御装置200は制御電圧印加ユニット214をさらに備えてもよい。制御電圧印加ユニット214は電気的帯域幅計算ユニット212により判定された制御電圧を印加し得る。動作時、制御電圧印加ユニット208は図3Bのステップ390において詳細に説明するいくつかのステップを実行し得る。
上述のように、図2Bおよび図2Cの制御装置200は、電子装置140の電気的帯域幅を変えるための方法を実行し得る。模範的方法について以下で図3Aおよび図3Bを参照して説明する。
図3Aは本発明の模範的な実施形態にしたがって光信号の光帯域幅に基づいて電子装置140の電気的帯域幅を調節するための方法を説明するフローチャートである。処理はステップ310から開始し得る。なお、ステップ310において受信器110は光信号を受信する。例えば、光信号は送信器102により生成され、マルチプレクサ107により他の信号と多重化されてもよい。信号はいくつかの光フィルタ108を通過し(信号がマルチプレクサ107を通過する前、通過中、または通過後)、伝送回線109上で伝送されてもよい。受信器110はセレクタまたは復調器111において信号を受信してもよい。
ステップ320において、光帯域幅判定ユニット204は光信号の光帯域幅を判定し得る。光信号の光帯域幅は、伝送回線109に存在するマルチプレクサおよび/またはフィルタ等の、光帯域幅に反映される様々な要因により影響され得る。したがって、光帯域幅判定ユニット204により判定される光帯域幅は、光ネットワークにおいてマルチプレクサにより出力される光信号の光帯域幅と、1つまたは複数の光フィルタにより出力される1つまたは複数の光信号のそれぞれの光帯域幅との和に基づく組み合わされた有効光帯域幅であってもよい。これらの成分の帯域幅に関する情報は、受信器110、フィルタ108、変調器(例えば、送信器102)、マルチプレクサ107、その他により光帯域幅判定ユニット204に提供されてもよく、または光信号から導かれてもよい。
ステップ330において、電気的帯域幅計算ユニット206は、光帯域幅判定ユニット204により判定された光帯域幅に基づく、電子装置により印加される適切な電気的帯域幅を計算し得る。例えば、電気的帯域幅計算ユニット206は、光帯域幅を適切な電気的帯域幅に変換するための公式、方程式、または方法を備えてもよい。いくつかの実施形態において、電気的帯域幅計算ユニット206は、伝送回線109に関する光帯域幅およびDIのFSR(例えば、DPSKおよびDQPSKの場合)の両方にしたがって、電子装置の電気的帯域幅を変えてもよい。代替的に、電気的帯域幅計算ユニット206は、対応する電気的帯域幅に割り当てられたインデックス付き光帯域幅を格納するルックアップテーブルを用いてプログラムされてもよい。この割り当ては、例えば、光ネットワークのシミュレーションを用いてまたは実験により、決定されてもよい。光帯域幅が光帯域幅検出ユニット204により判定される場合、電気的帯域幅計算ユニット206はルックアップテーブルを調べることにより、電子装置140に印加される適切な電気的帯域幅を判定してもよい。
電気的帯域幅計算ユニット206は、電気的帯域幅計算ユニット206により判定された電気的帯域幅範囲内の電気信号を出力することを電子装置140に実施させるために電子装置140に印加される適切な制御電圧をさらに判定し得る。例えば、電気的帯域幅計算ユニット206は、電気的帯域幅範囲を好適な制御電圧に割り当てるための好適な公式、方法、方程式、またはルックアップテーブルを用いてプログラムされてもよい。
ステップ350において、制御電圧印加ユニット208は電気的帯域幅計算ユニット206によりステップ340において判定された制御電圧を印加してもよい。例えば、制御電圧印加ユニットは、判定された制御電圧を、リンク202を介して印加してもよい。したがって、電子装置140は、電気的帯域幅計算ユニット206により判定された電気的帯域幅を有する電気信号を出力させられてもよい。
図3Bは、受信器110に関連付けられた電気信号のビットエラー率を用いて電子装置140の電気的帯域幅を制御するための好適な方法の他の実施形態を示す。
ステップ360において、入力信号が電子装置140により受信されてもよい。入力信号は、受信器110により受信される光信号、または検出器132のうちの1つにより出力される光信号であり得る。例えば、光信号は送信器102により生成され、マルチプレクサ107により他の信号と多重化されてもよい。信号はいくつかの光フィルタ108を通過し(信号がマルチプレクサ107を通過する前、通過中、または通過後)、伝送回線109上で伝送されてもよい。受信器110はセレクタまたは復調器111において信号を受信してもよい。
ステップ370において、BER検出ユニット210は前方誤り訂正(FEC:forward error correction)を用いてBERを判定してもよい。例えば、誤り訂正符号(ECC:error correcting code)等の冗長データが送信器102を用いて伝送回線109上で伝送されてもよい。ECCは、あらかじめ定められ、BER検出ユニット210にあらかじめプログラムされてもよい。ECCは受信器110において受信されて復調され、BER検出ユニット210が、その結果生成されたデータまたは情報とプログラムされたECCとを比較してもよい。一定期間にわたるエラーの個数(例えば、ビット単位で測定される)が、BERを判定するために用いられてもよい。
ステップ380において、電気的帯域幅計算ユニット212は、BER判定ユニット210により判定されたBERに基づく、電子装置により印加される適切な電気的帯域幅を計算してもよい。例えば、電気的帯域幅計算ユニット212は一定期間にわたるビットエラー率を監視して、電子装置140の電気的帯域幅が応答して上昇されるべきか下降されるべきかどうかを計算してもよい。BER判定ユニット210は、フィードバックループまたは制御回路を用いて、電気的帯域幅の適切な方向および変化量を判定してもよい。例えば、電子装置140の電気的帯域幅における第1変化によりBERが増加した場合、BER判定ユニット210は電気的帯域幅がその後逆方向に変化されるべきであると判定してもよい。
他の実施形態においては、電気的帯域幅計算ユニット212は、制御電圧印加ユニット214に対し、電子装置の電気的帯域幅をディザリングし、その結果、BERを最小化(および/または「信号品質」または「視覚品質」を最大化)することにより、適切な電気的帯域幅を見つけることを命令してもよい。信号をディザリングするために、信号品質の変化が観察されるよう、帯域幅を特定の方向に変えてもよい。信号品質が劣化する場合、逆方向の変化がなされてもよい。信号品質が改善される場合、さらなる変化が、信号品質の改善または劣化が停止するまで、同一方向に作られてもよい。帯域幅への変化は反復されてもよく、さらなる変化が、信号品質における観察された差異に応答して、作られてもよい。信号がリアルタイムで変化し得るため、または個別の変化を受けるため、ディザリングは一定または周期的であり得る。ディザリングは、信号に影響が与えられることを避けるために、停止されてもよい。
電気的帯域幅計算ユニット212は、電気的帯域幅計算ユニット212により判定された適切な方向に電子装置140の電気的帯域幅を変化させるために、電子装置140に印加される適切な制御電圧をさらに判定し得る。例えば、電気的帯域幅計算ユニット212は、所望の電気的帯域幅変化または変動を好適な制御電圧に割り当てるための好適な公式、方法、方程式、またはルックアップテーブルを用いてプログラムされてもよい。この割り当ては、例えば、光ネットワークのシミュレーションを用いてまたは実験により、決定されてもよい。BERがBER検出ユニット210により判定される場合、電気的帯域幅計算ユニット212はルックアップテーブルを調べることにより、電子装置140に印加される適切な電気的帯域幅を判定してもよい。
上述の方法は、シミュレーションまたは実験において検証される。例えば、図4は、様々な電気的帯域幅および光帯域幅の組み合わせに対するBERを評価するための実験的設定を示すブロック図である。
図4に示すように、43GbpsのDPSK送信器102からの信号は光フィルタ108を通過し、次いで、信号はノイズ負荷システム402により導入されたノイズが加えられる。ノイズ負荷信号は、さらなる光フィルタ108およびデマルチプレクサ111を通過した後、DPSK受信器110により受信される。実験において縦続接続された光フィルタ108の個数を変えることにより、発明者らは、伝送回線の組み合わされた有効な3dBの光帯域幅を約30GHzから75GHzに変えることができた。
光信号は受信器110により処理される。なお、受信器110は、電子装置140として機能するトランスインピーダンス増幅器を備える。次いでTIAからの電気的出力は、クロック・データ再生装置(CDR:clock and data recovery device)404に導かれ、CDR404の出力はビットエラー率BERカウンタ406に接続される。
受信器110内において、43GHz、50GHz、57GHz、および66GHzのFSRを有するDI干渉計がテストされた。一定値のDIのFSRに対して、伝送回線の組み合わされた有効光帯域幅BWoptが変化すると受信器電気的帯域幅BWeRXが変化する場合に、すなわちBWoptが増加すると最適BWeRXが減少しまたその逆も成り立つ場合に、受信器の最適性能が達成されることが見出された。
図5は、図4の実験的設定を用いるシミュレーションに対するビットエラー率と様々な電気的帯域幅および光帯域幅の組み合わせとの間の関係を示すグラフ500である。図5は、3つの異なる場合(502、504、506)の光フィルタBWoptに対する、OSNR=16dBにおける測定されたFEC前のBERと、受信器の電気的帯域幅との関係を示す。グラフ500が明らかに示すように、伝送回線における異なる値の光帯域幅は、低いBERを達成するにあたり、異なる受信器電気的帯域幅を要求する。特定の光帯域幅に対して最適である受信器電気的帯域幅値は、伝送回線の最適帯域幅が変化した場合に顕著な不利(すなわち、より高いBER)をもたらすこともある。
図6は、電子装置の電気的帯域幅が光帯域幅に対して逆相関関係で変えられるシミュレーション結果と実験結果との間の関係を示すグラフ600である。すなわち、図6は、最適な受信器電気的帯域幅BWeRXと伝送回線の光帯域幅BWoptとの間の数値的シミュレーション(602)および実験的測定(604)の依存関係を示す。図6に示すように、理論および実験は、実質的に同じ結果を達成する。図6上で見られる理論と実験との間で観察されるいくつかの差異は、実験においては受信器の実際のスペクトル応答がいくつかの波形および非理想的形状を示す一方で理論上では受信器の理想的な電気的ベッセルフィルタ形状が想定される事実によるものであると考えられる。
理論的曲線602は、光帯域幅が85GHzから45GHzに低下すると最適BWeRXは約27GHzから約37GHzに増加することを示す。したがって、受信器の電気的帯域幅は、最適BER性能を達成するためには伝送回線の光帯域幅とともに広い範囲で調節される必要がある。すなわち、DIのFSR=50GHz=1.16bの場合、光帯域幅が約85GHzから約30GHzに低下されると、最適BWeRXは約27GHzから約37GHz(すなわち、約0.6Bから約0.86B)に増加する。DIのFSRを変化させると、最適BWeRXが変化することに注目されたい。DIのFSRの値がより高いと、同一のBWoptに対してBWeRXの必要とされる値は低下するが、傾向は同一であり続ける。すなわち、より狭い光フィルタリングは、最適動作のためにより高い電気的帯域幅を要求する。当業者は、狭い光フィルタリングに対して、最適なRF帯域幅は、DPSKおよびDQPSK等の変調フォーマットを有する受信器のためのRF帯域幅に対して広く用いられる設計目標よりも顕著により大きくなり得ることも認識するであろう。
図7は、一定のDIのFSR=50GHzおよび適応的受信器電気的帯域幅を有する43GbpsのP−DPSKシステムの性能と、伝送回線の光フィルタリングの強度と、を示すグラフ700である。当業者が容易に認識するように、増強された性能が、広い範囲の光フィルタリング条件、すなわち、1つのみの100GHzデマルチプレクサ(3dB帯域幅=75GHz、およそ2次ガウシアン形状)から2つの50GHzインターリーバと直列接続された14個の50GHzROADM(4次ガウシアンフィルタ形状を有する、組み合わされた約30GHzの光3dB光帯域幅)にわたって、達成される。1e−3のBERにおけるOSNR感度の係る広い範囲の光フィルタリング条件における変化は、DIのFSRを変化させる必要なく、わずか1.5dB未満である。
電気的帯域幅はいくつかの異なる種類の電子装置をいくつかの異なる組み合わせにおいて用いることにより、変えることが可能である。電子装置140は電気的入力および/または光入力を受信し、電気信号を出力してもよい。例えば、図8〜図10は異なる電子装置を用いる本発明の他の模範的な実施形態を示す。図8において、制御装置200は2つの電気的フィルタ802の電気的帯域幅を制御する。なお、これらの電気的フィルタのそれぞれは光検出器120において検出器の出力に取り付けられる。電気的フィルタ802のそれぞれは光入力を受信し、電気的出力を提供する。電気的フィルタ802の出力は、一方の出力を他方の出力から減算するための差動ユニットに提供される。図9において、検出器の出力は先ず差動ユニットにより減算され、次いで、電気的入力を受信し電気的出力を生成する電気的フィルタ902に提供される。図10において、各検出器出力はそれぞれ調節可能な帯域幅を有するシングルエンド型トランスインピーダンス増幅器1002に提供される。トランスインピーダンス増幅器1002のそれぞれは光信号を受信し電気信号を出力してもよい。トランスインピーダンス増幅器1002により出力された電気信号は差動ユニットにより互いから減算されてもよい。
要約すると、明細書で説明した適応受信器電気的帯域幅の概念を適用することにより、光フィルタリングの広い範囲にわたってDPSK受信器(部分的DPSKおよび他の両方)の性能を顕著に改善することが可能であることを示してきた。同じ概念が、直接検出方式およびコヒーレント検出方式を有する、およびNRZおよびRZの場合に対するmPSK受信器およびmQAM受信器に適用可能である。同じ概念が、光デュオバイナリフォーマットのODB(位相整形2値伝送PSBTとも知られる)および他の直接検出フォーマット(RZおよびNRZ両方のオンオフ変調)にも適用可能である。
以上の説明は、本発明の様々な実施形態の例示および説明を提供し得るものであるが、網羅的であること、および本発明を開示された正確な形態に限定することを意図するものではない。様々な修正例および変化例が以上の教示に照らして可能であり、本発明の実施から得られ得る。例えば、一連の動作が以上で説明されたが、動作の順番は、本発明の原理と一致する他の実装において変更可能である。さらに、非依存的な動作を並行して実施することも可能である。さらに、P−DQPSKを特に強調して説明がなされてきたが、他の変調フォーマットも利用可能である。
加えて、本発明の原則と一致する1つまたは複数の実装が、図面に示された以外のおよび本明細書に説明された以外の1つまたは複数の装置および/または構成を用いて、本発明の精神から逸脱することなく実施され得る。1つまたは複数の装置および/または構成品を、特定の使用および/または用途に応じて、図面に示した実装に追加することおよび/または係る実装から除去することが可能である。また、1つまたは複数の開示された実施形態は、特定の組み合わせのハードウェアに限定されない。
さらに、本発明の特定の部分は1つまたは複数の機能を実行し得るロジックとして実装されてもよい。このロジックは、ハードワイヤードロジック、特定用途集積回路、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ、マイクロプロセッサ、ソフトウェア、またはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせ等の、ハードウェアを含み得る。
本発明の説明において用いられた要素、動作、または命令のいずれもが、明確に記述なき限り、本発明に対して不可欠または本質的であると解釈してはならない。本明細書で用いられる不定冠詞「a」は、1つまたは複数の項目を含むことを意図するものである。ただ1つの項目を意図する場合、「単一の」または同様の言語が用いられる。さらに本明細書で用いる「〜に基づいて」という文言は、別段の明示的な記述なき限り、「少なくとも部分的に〜に基づいて」を意味することを意図する。加えて、本明細書で用いる「ユーザ」という用語は、例えば、演算デバイス(例えば、ワークステーション)または演算デバイスのユーザを含むものとして広く解釈されることを意図する。
本発明の範囲は請求項およびその等価物により定められる。
140 電子装置
200 電気的帯域幅制御装置
202 リンク
204 光帯域幅判定ユニット
206 電気的帯域幅計算ユニット
208 制御電圧印加ユニット
210 BER検出ユニット
212 電気的帯域幅計算ユニット
214 制御電圧印加ユニット

Claims (33)

  1. 光通信ネットワークの伝送回線において伝送される光信号を電気信号に変換するための方法であって、
    前記光信号に関連付けられたデータを表す第1入力信号を電子装置において受信することと、
    前記電子装置の電気的帯域幅を、前記光信号に関連付けられた特性に応答して変えることと、
    前記電気的帯域幅を変えることに基づいて出力信号を生成することと、
    を含む方法。
  2. 前記光信号は、差動2相位相偏移変調(DBPSK)方式の変調信号、差動4相位相偏移変調(DQPSK)方式の変調信号、またはDmPSK光信号である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記電気的帯域幅を変えることは、前記伝送回線の光帯域幅と前記電子装置に関連付けられた干渉計の自由スペクトル領域との組み合わせに基づいて前記電気的帯域幅を変えることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第1入力信号は、自由スペクトル領域(FSR)を有する差動干渉計(DI)に関連付けられ、前記FSRは一定である、請求項1に記載の方法。
  5. 前記特性は前記光信号から判定される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記特性は、前記光信号の符号誤り率、前記光信号の光帯域幅、前記電子装置に接続された差動干渉計の自由スペクトル領域を含む、請求項1に記載の方法。
  7. 差動干渉計、光検出器、電気的フィルタ、または差動検出器から前記第1入力信号を生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記電子装置は増幅器、電気的フィルタ、または光検出器を備える、請求項1に記載の方法。
  9. 前記伝送回線は光帯域幅に関連付けられ、前記特性は前記伝送回線の光帯域幅である、請求項1に記載の方法。
  10. 前記光帯域幅は、前記光ネットワークにおいてマルチプレクサにより出力される光信号の光帯域幅と、1つまたは複数の光フィルタにより出力される1つまたは複数の光信号のそれぞれの光帯域幅との和に基づく組み合わされた有効光帯域幅である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記電子装置の前記電気的帯域幅は前記光帯域幅に対して逆相関関係で変えられる、請求項9に記載の方法。
  12. 前記電子装置において第2入力信号を受信することをさらに含み、
    前記第1入力信号は第1光検出器から出力され前記第2入力信号は第2光検出器から出力され、
    前記出力信号を生成することは、前記第2入力信号から前記第1入力信号を減算することを含む、
    請求項1に記載の方法。
  13. 前記電気的帯域幅を変えることは、前記電子装置に関連付けられたビットエラー率(BER)における変化に応答して前記電気的帯域幅を変えることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  14. DPSK光信号を搬送する伝送回線を含む光通信ネットワークのための受信器であって、
    前記DPSK光信号を受信するために接続された光干渉計であって、前記DPSK光信号とそれ自体とを干渉させ、第1信号および第2信号を出力する光干渉計と、
    前記第1信号と前記第2信号との間の差異に応答する電気信号を提供するための差動検出器であって、可変帯域幅を有し、出力信号を生成する差動検出器と、
    を備える受信器。
  15. 前記差動検出器の前記可変帯域幅は前記光信号の特性に応答して変えられる、請求項14に記載の受信器。
  16. 前記可変帯域幅は電気的帯域幅である、請求項15に記載の受信器。
  17. 前記特性は、前記光信号の符号誤り率、前記光信号の光帯域幅、前記電子装置に接続された差動干渉計の自由スペクトル領域を含む、請求項14に記載の受信器。
  18. 前記DPSK光信号はDmPSK光信号である、請求項14に記載の受信器。
  19. 前記光信号の特性に応答して前記可変帯域幅を調節するために前記差動検出器に接続されたコントローラをさらに備える、請求項14に記載の受信器。
  20. 前記コントローラは、前記光信号の光帯域幅を判定するための光帯域幅判定ユニットと前記判定された光帯域幅に基づいて前記差動検出器に印加される帯域幅を計算するための電気的帯域幅計算ユニットとを備える、請求項14に記載の受信器。
  21. 前記コントローラは、前記光信号に関連付けられたビットエラー率を判定するためのビットエラー率検出ユニットと前記差動検出器に印加される帯域幅を計算するための電気的帯域幅計算ユニットとを備える、請求項14に記載の受信器。
  22. 光信号を伝送するための伝送回線を含む光ネットワークにおいて用いられるシステムであって、
    前記光信号に関連付けられたデータを表す第1入力信号を受信することと、
    出力信号を生成することと、
    を実行するための電子装置と、
    実行されたとき前記光信号に関連付けられた特性に応答して前記電子装置の前記電気的帯域幅を変化させる電子装置可読命令を記憶する電子装置可読記憶媒体と、
    を備えるシステム。
  23. 前記電子装置はトランスインピーダンス増幅器(TIA)である、請求項22に記載のシステム。
  24. 前記電子装置は電気的フィルタである、請求項22に記載のシステム。
  25. 前記電子装置は光学的光検出器である、請求項22に記載のシステム。
  26. 前記命令は前記電子装置の前記電気的帯域幅を約20GHz〜39GHzの範囲内で変化させる、請求項22に記載のシステム。
  27. 前記命令は前記電子装置の前記電気的帯域幅を前記光信号のビットレートおよび前記光信号の変調フォーマットのうちの少なくとも1つに基づく範囲内で変化させる、請求項22に記載のシステム。
  28. 前記電子装置の前記電気的帯域幅は制御電圧を前記電子装置に印加することにより変えられる、請求項22に記載のシステム。
  29. 前記伝送回線は光帯域幅に関連付けられ、前記特性は前記伝送回線の前記光帯域幅である、請求項22に記載のシステム。
  30. 前記光帯域幅は、前記光ネットワークにおいてマルチプレクサにより出力される光信号の光帯域幅と、1つまたは複数の光フィルタにより出力される1つまたは複数の光信号のそれぞれの光帯域幅との和に基づく組み合わされた有効光帯域幅である、請求項29に記載のシステム。
  31. 前記電子装置の前記電気的帯域幅は前記光帯域幅に対して逆相関関係で変化する、請求項29に記載のシステム。
  32. 遅延線干渉計(DLI)のそれぞれのアームに提供された第1光検出器および第2光検出器をさらに備える、請求項22に記載のシステム。
  33. 前記光信号は変調光信号であり、以下のフォーマットすなわちmPSK、DPSK、DmPSK、PDPSK、PDmPSK、mQAM、およびODBのうちの1つにしたがって変調された、請求項22に記載のシステム。
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