JP2013523943A - 分枝状のコンパクトなポリエチレングリコール誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、3本全てのPEG鎖が等しい長さであり、そして各々が1〜30個の−OCHCH−単位を含んでなる3本のPEG鎖に結合した四級炭素と、四級炭素に結合した少なくとも1個の炭素原子を有する1つの基とを有する分子からなる分枝状ポリエチレングリコール(PEG)誘導体に関する。また、そのような誘導体を含む組成物と、そのような誘導体の使用を開示する。
【選択図】図1

Description

本発明は、現在入手可能なPEG誘導体に勝る利点を有する、分枝状ポリエチレングリコール(PEG)誘導体に関する。それらは、ナノ粒子、タンパク質、ペプチド、薬学的に活性な小分子、リポソーム、均質触媒および生物学的に不活性な表面との結合に特に適用可能である。
生物学的に不活性な極性ポリマー、特にポリエチレングリコール(HO(CHCHO)H、PEG、ポリエチレンオキシド;PEOとも呼ばれる)は、特に医薬品および医療用デバイスの領域で、広範な技術的用途が見出されている。最近では、タンパク質、ペプチド、オリゴヌクレオチド、抗体フラグメント、小分子薬剤、触媒、表面および粒子を変性するために、PEGとの共有結合によるグラフト化が使用されている。これらの変性された結合体では、しばしば、免疫原性または抗原性の低下、薬物動態学的および薬力学的特性の改善、水性媒体における溶解度の増加、安定性の増加、および体内からのクリアランス率の低下などの優れた特性が得られる。
巨大分子のPEG誘導体のいくつかは、現在までに、医薬品用途に関して承認されている。最初に承認されたものは、アデノシンデアミナーゼ欠乏症(ADA欠損症)の治療のためのPEG−アデノシンデアミナーゼであった。
また有機触媒は、水中での反応を可能にさせるため、PEG誘導体との共有結合によって変性されている(HongおよびGrubbs,J.Am.Chem.Soc.2006,128,3508)。
伝統的に、PEGグラフト化に多分散系線形PEG誘導体が使用されていたが、最近では、均一な生成物を得るために、単分散系PEG誘導体または一定質量のPEG誘導体が適用されて、PEG誘導体の特徴が単純化され、したがって規制プロセスが促進される。
2本以上のPEG鎖が共通の中心に結合していることを特徴とする分枝状PEGは、より一般的な線形PEG誘導体の代替物として開発された。Monfardiniら(Bioconj.Chem.1995,6,62−69)は、分枝状PEG誘導体を使用するタンパク質の表面変性によって、生物学的適合性が増加し、より良好な安定性が得られることを報告した。これらのPEGは、結合した表面/分子のより良好なマスキングおよび保護を可能にする。加えて、分枝状PEGを使用するタンパク質の変性によって、化学結合に利用可能なアミノ酸/アミノ酸側鎖のより効率的な使用法がもたらされ、したがって、変性につきより多くのポリマーがもたらされる。タンパク質の化学的変性がより少ないことによって、生体分子の自然構造、したがって、生物学的活性を保持する可能性が高まる。
PEGを巨大分子および小型有機分子に結合させるためのそれぞれの戦略は、結合可能なPEG分子径および数に関して異なる。巨大分子では、生物学的活性を保ちながら、血液からのクリアランスの低下、より良好な特異性を得るため、一般に、5kDa〜90kDaの範囲の分子量のPEGポリマーを使用して変性される。しかしながら、大型PEG分子は、小型有機分子の変性には適切でない。薬学的に活性な小分子と、大型PEGポリマーとの結合体では、ほとんどの場合、立体障害のため、結合体がレセプターまたは結合ポケットと相互作用することが阻害されるか、あるいはさらには、それらの標的に達するために膜を通して拡散する分子の能力が変更される。大型PEG部分との結合体は、あらゆる大型分子と同様に、低い拡散速度を有する。したがって、小型有機分子の変性のためには、一般に、2kDa未満の分子量を有するPEG誘導体が使用される(Ouchi,T.,in Poly(ethylene glycol):Chemistry and biological applications,Harris and Zalipsky Eds,Chapter 19)。一般には、巨大分子では、より小さいPEGを使用して、いくつかの位置へのPEGの結合が可能であるが、通常できる限り少ないことが有利である。他方、小型有機化合物では、PEGに対する結合点が少なくて、未変性分子の生理活性特性を保持する結合体を得ることはさらに困難である。
国際公開第95/025763号パンフレットには、(より大きな構造の一部として)分枝状PEG状構造が開示されている。これは本発明の構造と表面的には類似点を有するが、個別であり、本明細書に開示される用途に有用であるという不可欠な特徴が欠如している。
国際公開第2007/025763号パンフレットには、定義された特徴の分枝状PEG誘導体が開示されている。しかしながら、それらの構造は、以下の不利益をもたらす様式で本発明とは異なる。それらは、コア構造として2,2,2−トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミンを利用し、詳細な構造はより複雑であり、したがって、製造するためにはより高価である。コアはアミドに基づき、したがって、加水分解により感受性であり、そして個々の分枝状PEG誘導体はチオエーテルを含有する。チオエーテルは、酸化に感受性であることが知られている官能基であり、酸化は生成物の不均質性のさらなる原因となる可能性がある。コア構造がコンパクトではない。したがって、本明細書で開示される用途のいくつかに有用ではない。
用語の定義
「ナノ粒子」という用語は、1〜100nmの最長寸法を有する、あらゆる形状の粒子を記載するために使用される。
「生物学的に不活性」とは、生物学的適合性、すなわち、生体に無害であり、同時に生体内での分解に安定である物質を指す。
「単分子層」とは、1分子の厚みの層を指す。
コーティングの文脈中での「配向」とは、コーティング分子の全ての頭部および尾部(ケースごとに任意に定義されるが、本発明では一貫して、頭部として、存在する場合、シランを指すように意図される)が、粒子コア表面に関して同様に配向しているコーティング分子の層を指す。
「活性化シラン」は、以下の型、RSi(X)4−n(式中、Xは、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジアルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基であり、そしてRが有機基である)のシランを指す。
「オキシシラン」は、1個またはそれ以上の酸素原子がケイ素原子に結合している、あらゆる有機化合物を指す。それらの非限定的な例は、
Figure 2013523943
である。
「オルガノシラン」は、1個またはそれ以上の炭素ケイ素結合を含有する有機化合物を指す。
「有機残基」は、分子的実体に共有結合した有機化合物を指す。
「オルガノオキシシラン」は、ケイ素原子に結合している1個またはそれ以上の炭素原子および1個またはそれ以上の酸素原子を含有する有機化合物を指す。それらの非限定的な例は、
Figure 2013523943
である。
「炭化水素」または「炭化水素鎖」は、水素および炭素からなる有機残基である。本発明で使用される場合、炭化水素は、示される場合、O、SおよびNから選択されるヘテロ原子を含んでもよい。これは、炭素原子の1個以上がO、SまたはNから選択されるヘテロ原子によって置き換えられたことを意味する。炭化水素は完全に飽和されていてもよく、あるいは1個またはそれ以上の不飽和を含んでもよい。特記されない限り、炭化水素は1〜50のいずれかの数の炭素原子を含有してもよい。次いで、化合物の炭化水素基は、「C1〜8炭化水素」または同様の呼称で記載されてもよい。代表的な炭化水素基としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル、ペンチル、ヘキシル、エテニル、プロペニル、ブテニル、フェニル、ベンジルが含まれる。
「アルキル」は、直鎖または分枝状炭化水素鎖、完全飽和(二重または三重結合がない)炭化水素基を指す。アルキル基は、1〜8個の炭素原子を有してもよい。化合物のアルキル基は、「C1〜8アルキル」または同様の呼称で記載されてもよい。代表的なアルキル基としては、限定されないが、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第3級ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが含まれる。
本明細書で記載される場合、「1から8まで」または「1〜8」などの数値的な範囲は、示された範囲の各々の整数を指し、例えば、「1個から8個までの炭素原子」は、アルキル基が、1個の炭素原子、2個の炭素原子、3個の炭素原子などからなってよく、最大で8個の炭素原子を含むことを意味する。
本明細書で使用される場合、「アルコキシ」は、式−OR(式中、Rは、C1〜8アルキル、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、1−メチルエトキシ(イソプロポキシ)、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシ、アミルオキシ、イソ−アミルオキシなどである)を指す。アルコキシは、任意に置換されていてもよい。
本明細書で使用される場合、「アリールオキシ」は、RがアリールであるRO−を指す。「アリール」とは、完全に非局在化されたパイ電子系を有する炭素環(全て炭素)または2個以上の縮合環(2個の隣接する炭素原子を共有する環)を指す。アリール基の例としては、限定されないが、ベンゼン、ナフタレンおよびアズレンが含まれる。アリール基は任意に置換されてもよく、例えば、フェノキシ、ナフタレニルオキシ、アズレニルオキシ、アントラセニルオキシ、ナフタレニルチオ、フェニルチオなどである。アリールオキシは、任意に置換されてもよい。
本明細書で使用される場合、「アシル」はカルボニル基、すなわち、−C(=O)−を指す。
本明細書で使用される場合、「アシルオキシ」は、酸素原子がカルボニル基を介して結合しているもの、すなわち、−C(=O)−O−を指す。
本明細書で使用される場合、「複素環」は、炭素原子と、窒素、酸素および硫黄からなる群から選択されるヘテロ原子1〜5個とからなる安定な3員〜18員環を指す。複素環は、単環式であっても、二環式であっても、三環式であってもよい。
「強塩基」は、本文脈中、水酸化物よりも強く、水性環境に適合性がない塩基を指す。
「結合体」は、蛍光性マーカー、染料、スピン標識、放射性マーカー、生物学的受容体へのリガンド、キレート、酵素阻害物質、酵素基質、抗体または抗体関連構造である分子的実体を指す。例えば、この主題の背景に関しては、“Bioconjugate Techniques”,Greg T.Hermanson second edition,Elsevier 2008,ISBN 978−0−12−370501−3を参照のこと。
「結合のためのハンドル」または「結合点」は、シランコーティングに結合可能であるか、またはシランコーティング中に組み込み可能であるが、上記で定義された結合体に結合可能な1個の反応基を残す二官能性分子を指す。代表的であるが、排除的ではない例は、(EtO)SiCHCHCHNHである。
「m−PEG」は、nが状況次第である構造CH−(OCHCH−OHを指す。
「非プロトン性溶媒」は、水性環境で除去可能であるか、または迅速に交換可能であるプロトンを有さない溶媒を指す。そのような溶媒の代表的な例は、限定されないが、テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエーテル、グリム、ジグリム、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシドまたはN−メチルピロリジノン(NMP)である。
DCMは、ジクロロメタンの頭字語である。
本発明の第1の態様は、共通の四級炭素原子に結合した3本のPEG鎖を含んでなる分枝状ポリエチレングリコール(PEG)誘導体である。3本全てのPEG鎖が等しい長さであり、そして、各々が1〜30個の−OCHCH−単位を含んでなることが好ましい。前記四級炭素原子に結合する第4の基は、多数の種々の有機基のいずれであることも可能である。この第4の基は炭素原子を含有すべきであり、これが四級炭素原子に結合する。四級炭素原子に結合する第4の基の例の非限定的なリストは、以下の基Rを記載するリストに与えられる。
本発明による分枝状ポリエチレングリコール(PEG)誘導体は、式Iまたは式II
Figure 2013523943
(式中、
mは1〜30から選択され、
は、以下の表1に示されるリストから選択され、
A、BおよびCは、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR 、−CHCOORから選択され、
は、C〜C炭化水素から選択され、
は、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基から選択され、
は、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートから選択され、Rは上記と同様であり、
は、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NH、−(C=O)−OCH、−(C=O)OCHCHから選択される)を有してもよい。
Figure 2013523943
Figure 2013523943
図1は、実施例11からの物質のDLS分析を示しており、下記の実施例において参照される。
いくつかの実施形態において、式I中のRはO(CHSi(Rであり、そしてRは、C1〜8アルコキシ、アシルオキシ、ジアルキルアミノおよびアリールオキシからなる群から選択されてもよい。
いくつかの実施形態において、式I中のRは、CHNHまたはOCHCOOHである。
いくつかの実施形態において、mは3〜20である。
いくつかの実施形態において、mは3〜10である。
いくつかの実施形態において、mは3〜5である。
いくつかの実施形態において、A、BおよびCは全て等しい。
いくつかの実施形態において、A、BおよびCは全て−CHである。
あるいは本発明による分枝状ポリエチレングリコール(PEG)誘導体は、次式
Figure 2013523943
(式中、「生体分子」は、ペプチドまたは抗体フラグメントまたはリボ核酸または炭水化物を示し、そしてXはカップリングに使用される官能性の残基であり、そしてYは、nが1〜50から選択される構造−(OCH2CH2)O−を有するスペーサー基であり、そしてmは2〜30から選択され、そしてA、BおよびCは、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR および−CHCOORから選択され、そしてRはC〜C炭化水素から選択され、そしてRは、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基から選択され、そしてRは、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートから選択され、そして、Rは、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NH、−(C=O)−OCHまたは−OCHCHから選択される)を有してもよい。
あるいは本発明による化合物は、次式
Figure 2013523943
(式中、「薬剤」は、1000g/mol未満の分子量の薬学的に活性な薬剤を示し、そしてXはカップリングに使用される官能性の残基であり、そしてYは、nが1〜50から選択される構造−(OCH2CH2)O−を有するスペーサー基であり、そしてmは2〜30から選択され、そしてA、BおよびCは、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR および−CHCOORから選択され、そしてRはC〜C炭化水素から選択され、そしてRは、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基から選択され、そしてRは、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートから選択され、そして、Rは、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NHまたは−(C=O)−OCHから選択される)の2つのうちの1つを有してもよい。
あるいは本発明による化合物は、式va
Figure 2013523943
(式中、m=1〜30であり、そしてA、BおよびCは、独立して、Hおよびメチルからなる群から選択される)を有してもよい。
あるいは本発明による化合物は、式IXa
Figure 2013523943
(式中、
およびRは、独立して、C〜C25炭化水素からなる群から選択され、
mは2〜30から選択され、
A、BおよびCは、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR および−CHCOORからなる群から選択され、
はC〜C炭化水素から選択され、
は、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基から選択され、
は、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートから選択され、
は、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NH、−(C=O)−OCHまたは−OCHCHから選択され、
Xは、通常の原子価則によって化合物を形成するような、C、O、N、PおよびSから独立して選択される0〜10個の線形原子を有する結合、鎖または環構造である)を有してもよい。
本発明のいくつかの実施形態にとって重要なことは、組成物が、いずれかの鎖長mが、望ましい長さとは異なる値を有する分子を本質的に含まず、すなわち、生成物が一定の分子量を有して、同義的に単分散であり、生成物の純度は50%より高いということである。適切な純度は、例えば、80%より高く、90%より高く、95%より高く、99%をより高い。本発明の一実施形態において、純度は95%より高い。
この種類のPEG誘導体は、スキーム3に概説される簡潔な合成戦略を使用して、安価な出発材料から容易に製造される。式Iに従う化合物には、経済的に実行可能であるという長所もある。特に、m=3または4を有する式Iに対する出発材料が好ましい。以下の計算は、本発明の経済的な利点を示す。構造I中のRが−OHであり、そしてm=4である場合、生成物の分子量は707g/molである。出発材料のコストは、小規模で購入される場合、生成物1gあたり20ドルである。同様の分子量を有する商業的に入手可能な線形m−PEGは、高価で時間がかかるクロマトグラフィーを使用して、PEG混合物から単離される。代表的な例は、11個の繰り返しエチレングリコール単位を有するm−PEGであり、これは240ドル/g(Polypure,Norway)のコストで入手可能である。単分散系PEG類似体に基づく分枝状アミドは、Quanta Biodesignから1300ドル/gで入手可能である。
したがって、本発明は、低コストの出発材料に基づくPEG誘導体の形成を可能にする。
一定の分子量のPEGアルコールは、約30個のモノマー単位の長さまで商業的に入手可能であり、したがって、本発明は、mが1〜30、または、例えば、2〜20、3〜12、3〜6および3〜4である一般構造Iに関する。一実施形態において、mは3〜4である。
本発明の分枝状PEG誘導体の合成において使用されるPEGアルコールの由来次第で、最終生成物は、微小な不純物のスペクトルを有する。それらの不純物のいくつかは、一般構造IまたはIIの同等物中でmを有さず、したがって、望ましい物質ではなく、不純物として考えられる。一般には、純粋な出発材料を使用することが望ましい。出発材料の適切な純度は、70%より高いか、または90%より高いか、または95%より高いか、または99%より高い。中間体の不完全な反応からの残基もあり得る。そのような残基は、反応時間、反応温度、溶媒の量、溶媒の同一性、または塩基の同一性を最適化することによって、ケースごとに最小にすることができる。
本発明の第2の態様は、第1の態様による分子を製造する方法に関する。生成物IまたはIは、当業者に明らかであるいくつかのルートによって製造可能であるが、本発明の第2の態様として本明細書に記載される方法は、スキーム3に概説されるように、重要な中間体および四級炭素の供給源として、安くて商業的に入手可能なトリハロアルコールを使用する利点を有する。
この方法は、以下のステップを含んでなる。
a.重要な出発材料、3−ハロ−2,2−ビス(ハロメチル)プロパノールを、好ましくは、3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロパノールの形態で、塩化アリル、メシル酸アリル、もしくはトシル酸アリル、または好ましくは臭化アリルなどのアリル化試薬と、任意に反応条件に不活性な溶媒中で、強塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下で、接触させるステップ。次いで、中間体を、有機化学のテキスト(Advanced practical organic chemistry,Leonard,Lygo and Procter 1998,2nd ed,Stanley Thornes Publishers,Cheltenham)に記載されるいずれかの標準的な技術によって単離してもよい。中間体、3−(3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロポキシ)プロプ−1−エンを単離することなく、次のステップに進むことも考えられる。
b.中間生成物を、一定の分子量を有する構造A−(OCHCHO−のPEG−オリゴマー、または塩基およびA−(OCHCHOH(式中、Aは、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR および−CHCOORから選択され、そしてRはC〜C炭化水素から選択され、そしてRは、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基から選択され、そしてRは、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートから選択され、そして、Rは、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NH、−(C=O)−OCH、−OCHCHから選択され、そしてmは1〜30から選択される)と、任意に反応条件に不活性な溶媒中で、水素化ナトリウムのような強塩基存在下で接触させるステップ。このステップの温度は、都合よく、30〜150℃、または70〜120℃、または好ましくは90〜110℃などで室温より高くてもよい。任意に、得られた分枝状PEG中間体を、有機化学のテキスト(Advanced practical organic chemistry,Leonard,Lygo and Procter 1998,2nd ed,Stanley Thornes Publishers,Cheltenham)に記載されるいずれかの標準的な技術によって単離してもよい。
c.次いで、当業者に明らかである多くの方法のいずれかによって、ステップbの中間体を実際の誘導体化剤に変換する。限定されないが、いくつかの例を以下に記載し、実施例3〜6でさらに詳述する。
一実施形態において、抽出手順または真空蒸留が、a)で使用されることが好ましいことが見出された。
一実施形態において、単純なクロマトグラフィーが続いて行われる抽出手順が、b)で使用されることが好ましいことが見出された。
Idのアリル基が、標準的な保護基処理、例えば、DMSO/KOt−Bu(カリウムtert−ブトキシド)と、その後、HCl(塩酸)によって除去される場合(実施例4)、続いて生じるアルコールIaを、いくつかの他の官能基へと合成することができる。ここで、非限定的ないくつかの例を示す。例えば、クロロクロム酸ピリジニウムまたはDess−MartinペルヨージナンによるIaの水酸基の穏やかな酸化によって、アルデヒドII(R=H)が生じるのに対し、発煙硝酸または過マンガン酸カリウムのようなより強力な酸化条件によって、相当するカルボン酸II(R=OH)が生じる。次に、カルボン酸は、多数の方法で活性化および誘導体化が可能である。アルデヒドに還元アミノ化条件、すなわち、NaCNBH/NHを受けさせ、アミンIgが得られる。その代わりに、アルコールを、SOClまたはPBrなどのハロゲン化試薬で処理し、ハロゲン化合物IUを得る。次にこれを使用して、例えば、チオ尿素による反応と、それに続いて、NaOH/EtOH中での加水分解によって、チオールIqを製造することができる。次にチオールをIrにアルキル化すること、またはスルホン酸Isに酸化することができる。次いで、ItをスルホキシドIuまたはスルホンIvに酸化することができる。あるいは、亜リン酸ジメチルまたはジエチルとの反応によって、IuをホスホネートIacへと変換することができる。トリメチルシリルブロミドによる処理によって、これを相当するホスホン酸Iabへと加水分解することができる。
が表1に定義されたとおりであるZ=(RSi(CHO−を有するIamを中間体Idから得るためには、ヒドロシリル化の方法が好ましい。これは、触媒の存在下で、二重結合を横断して、トリアルコキシシランを付加することを伴う。白金に基づく触媒が好ましく、特に、Karstedtの触媒が効率的であることが見出された。
Idから直接アクセス可能なものは、2つの他の手順によるアルデヒドIae(R=H)である。小規模では、オゾン化と、それに続く還元処理を考えることができる。より大きな規模では、隣接ジアルコールを生じる四酸化オスミウムによる反応と、それに続く過ヨウ素酸による裂開が好ましい。
上記の方法のさらなる利点は、短いということ、そして分枝状PEG誘導体が、変化しやすい結合を含まないということである。商業的に入手可能な分枝状PEG誘導体はアミドに基づき、したがって、加水分解に対してより感受性である。これは、生成物の不均質性のさらなる原因となり、したがって、臨床使用のための開発の間、規制の複雑化につながるおそれがある。
本発明の第3の態様において、溶解度、粘度、安定性、生物学的適合性または薬物動態学もしくは薬力学に関する特性を高めるため、ナノ粒子などのナノサイズ材料に共有結合した一般構造IまたはIIを含んでなる組成物が考えられる。腎クリアランスのために考案されるナノ粒子を誘導体化する目的で、一方では、コアの最良の保護および安定化と、他方では、最小径との間で最良の妥協を与えるコーティングを使用することは避けられないか、または物質が腎臓を通って濾過されず、そして本発明に記載される分枝状PEGは、この目的のためにきわめて適切である。特に、遷移金属、重金属またはランタニドのような体に異質の物質を含有するナノ粒子に関連して、これは重要である。これらの物質は、以前のものと組み合わせて、診断学もしくは治療学または両方として興味深いものである。特に、ナノ粒子に組み込まれた金、タンタルまたはタングステンのような重元素をCT(コンピューター断層撮影)のための造影剤として使用することは興味深く、そして、それらは、一般構造IまたはIIの物質の単分子層でコーティングされることで利益があるであろう。それらの物質の有効性は、ナノ粒子中の重元素の体積分数と非常に相関しており、そして保護層が、安定化を達成しながらも非常に薄いことから、IまたはIIの単分子層によるコーティングは、非常に良好な特性を有する物質をもたらす。
末端アルキルシラノキシ基を有する線形PEG−誘導体は、金属酸化物のコアを有するナノ粒子の表面変性のために適切である。これらのシロキサンは、PEG尾部が周囲溶液に配向して表面上に存在するヒドロキシル基と結合する。溶解度および安定性が改善されたが、粒子表面の湾曲とPEG−尾部の折りたたみのために、コア金属酸化物を暴露しているPEG−コーティングにおいてギャップがなお存在する。したがって、理想的なコーティング分子は、1個の表面反応基、例えばシロキサンと、2個以上の尾部、例えばPEGを含有して、円錐形構造を生じるべきである。この種類の分枝状PEG−シロキサンでは、より少ない金属酸化物コアを暴露するより高密度のPEG層が導かれる。この理論と一致して、直接的にナノ粒子を取り扱わないが、Monfardiniら(Bioconj.Chem.1995,6,62−9)は、分枝状PEG誘導体を使用するタンパク質の表面変性によって、バイオコンパビリティ(biocompability)の増加と、より良好な安定性がもたらされることを示している。
特に、そのような粒子の安定化のために、R=(RSi(CHO−(式中、Rは表1中で定義されたものと同様である)であるIam、R=HOCCHO−であるIae(R=OH)、R=HOS(CHO−であるIs、R=(HO)PO(CHO−であるIab、R=HS(CHO−であるIq、R=HSCH(HS)CHCHO−であるIz、またはR=−O(CHNHCO(CHCH(SH)CHCHSHであるIanが好ましい。我々の知る限りでは、分枝状PEG−シロキサンは商業的に入手可能ではなくて、文献に記載されていなかった。
CdS、ZnSまたはInSのような様々な半導体材料に基づく、しばしばナノオードと呼ばれる発光性ナノ粒子も、腎臓を通して体から排除される必要があり、そしてIまたはIIの単分子層でコーティングされることによる利益があるだろう。特に、そのような粒子の安定化のために、Zが、HS(CHO−、HSCH(HS)(CHO−またはR=−O(CHNHCO(CHCH(SH)CHCHSHから選択されたIまたはIIが好ましい。
本発明の第4の態様において、一般構造IまたはIIの分子は、タンパク質、ペプチド、リボ核酸または炭水化物のような生体分子に結合され、そして、Xが、カップリングに使用される基の残基であり、そしてYが、nが1〜50から選択される−NH(C=O)CH(OCHCH−などの結合またはリンカーであり、mは1〜30から選択され、そしてA、BおよびCが、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNHならびに限定されないがアミド、カルバメートおよび尿素などのそれらの誘導体、CHCOOHならびに限定されないが、エステル、無水物、酸塩化物、アミド、カルバメートなどのそれらの誘導体から選択される構造IIIまたはIVを形成する。
生体分子のこのような誘導体化の目的は、溶解度、凍結乾燥後の再構成性、粘度、処理に対する安定性、製剤の安定性、生体内で安定性、生物学的適合性、免疫原性、抗原性または薬物動態学もしくは薬力学に関するその特性を高めることである。粘度に関しては、生成物の注入に関して非常に重要であり、そして、これらのよりコンパクトなPEG誘導体は、相当する線形誘導体よりも低い粘度をもたらす。以下のスキーム1には、1つまたはそれ以上の位置で生体分子を誘導体化するための、いくつかの方法を示す。
Figure 2013523943
本発明の第5の態様において、一般構造IまたはIIは、溶解度、粘度、製剤の安定性、生体内安定性、生物学的適合性、薬物動態学または薬力学に関するその特性を高めるため、薬学的に活性な小分子に結合される。PEG誘導体は、薬剤が血液脳関門を通過する能力を低下させることから、薬剤をCNSの中に入れない効果は特に重要である。より大きな分子径は、血流からのより遅いクリアランスをもたらすことが可能であり、したがって、経時的により均一な薬剤濃度をもたらすことが可能である。
多分散系材料によってこの概念が使用されており、そして本発明の分枝状PEG誘導体を使用することが利益をもたらすであろう非限定的な例は、オピオイドが、中枢神経系ではなく末梢器官を標的とする国際公開第2008112288号パンフレットに見出すことができる。
小分子に関しては通常1つの変性部位のみが利用可能であるが、本発明の分枝状構造では1本ではなく3本のPEG鎖が導入されるため、利点をもたらす。鎖長がより短いということも、薬剤の生物学的効果に対する望ましくない阻害の可能性を少なくさせる。
Figure 2013523943
(式中、Xは、スキーム1に誘導体化に関して概説されたようなカップリングに使用される基の残基であり、そして、Yは、nが1〜50から選択される−NH(C=O)CH(OCHCH−などの結合またはリンカーである)非限定的な例は、m=1〜30であり、A、BおよびCがHまたはメチルである構造Vaである。一態様において、m=1〜10であり、A、BおよびCはメチルである。一態様において、m=1〜5であり、A、BおよびCはメチルである。
Figure 2013523943
アルテミシニン部分とPEGとの間の結合については多くの些細な変化を想像することができる。例えば、スペーサー基が挿入されてもよく、そして/または結合が、エステル、アミドまたはスルホンアミドを含有してもよい。硫黄、炭素または窒素原子によってヘミアセタール酸素を置換することも可能である。
本発明の第6の態様において、一般式IまたはIIの分子は、触媒的に活性な分子に結合し、Xが、スキーム1に誘導体化に関して概説されたようなカップリングに使用される基の残基であり、そしてYが、nが1〜50から選択される−NH(C=O)CH(OCHCH−などの結合またはリンカーである化合物VIIまたはVIIIを形成する。様々な溶媒中、特に水中でのその溶解度を高めるため、固体状態もしくは溶液中での安定性を改善するため、溶解度特性を変性して、生成物からの除去を促進するため、または触媒の活性を高めるため、通常、触媒は均質触媒である。特に、これは、オレフィンメタセシス触媒、接触水素化触媒およびクロスカプリング触媒に関連して興味深い。
Figure 2013523943
HongおよびGrubbs,J.Am.Chem.Soc.2006,128,3508に、いくつかの合成ステップを通して、多分散系線形m−PEGによる誘導体化によって水溶性にされた触媒が記載されており、この物質はより扱いやすく、したがって、その代わりに一般式IまたはIIのPEGなどの単分散系PEGで製造するよりも安上がりである。
ほとんどの均質触媒は、構造の必要不可欠な部分としてホスフィンを有し、ホスフィンを通して可溶性の基Iを組み込むことは、しばしば都合がいい。これに関しては多くの可能性があるが、芳香族ホスフィンが望ましい場合、IまたはIIは、エーテル酸素を通して結合可能である。脂肪族ホスフィンが望ましい場合は、アルキル化を通して導入されたリン原子に直接結合する基としてIまたはIIを使用することが、しばしば可能である。
本発明の分枝状PEG誘導体のよりコンパクトな構造が、触媒プロセスを阻害するリスクを低下させることも重要である。
本発明の第7の態様において、一般構造IまたはIIは、デバイスの表面に結合する。医療用デバイス、特に人工器官またはスクリュー、それを通して体液が循環して、体に返送されるデバイス、またはインプラントもしくは電極インプラントなどのデバイスが体液と接触している場合を目的とする。そのようなデバイスの表面は、デバイスによる体のタンパク質との相互作用を減少させるためにIまたはIIでコーティングされることによって利益がもたらされ得る。特に、これは、デバイス周辺で瘢痕組織の形成を減少させ得、デバイス上でのバイオフィルムの形成を減少させ得、デバイス周辺での感染症のリスクを減少させ得、デバイス周辺での炎症のリスクを減少させ得、デバイスの腐食のリスクを減少させ得るか、またはデバイスに対する免疫反応のリスクを減少させ得る。
分枝状PEG誘導体の結合は、デバイス材料次第であり、そして当該分野において多くの標準方法がある。1つは、アンモニア水の存在下でオキシ−シラン状Iamを使用して、PEG誘導体を表面に結合することである。もう1つは、表面に対して高い親和性を有するIabのようなホスホネートを使用することである。
本発明の第8の態様において、一般構造IまたはIIは、ポリマー構造(巨大分子フレームワーク)、好ましくは一定の分子量の、または多分散性の低いポリマー構造にグラフト化される。これには、高いが一定の分子量の物質を生じさせるという利点があり、そしてそれは、比較的少ない結合点が利用可能である上記のようなタンパク質を誘導体化する場合に特に有益であり得る。スキーム2に、この態様によるいくつかの代表的な構造を示す。
一態様において、第4および第8の態様を組み合わせる。一態様において、第7および第8の態様を組み合わせる。
Figure 2013523943
本発明の第9の態様において、両親媒性分子を得るために、一般構造IおよびIIを非極性部分と組み合わせる。薬物送達の媒体としてリポソームを使用することは興味深く、そしてそのような生成物への免疫反応を抑制するため、それらはしばしば、それらの表面においてPEGによって誘導体化される。本発明の一態様は、リポソームの一部として脂質に結合した一般式IまたはIIの分子を使用することである。これには、より均一な生成物が得られ、したがって、承認のための規制プロセスを単純化するという利点がある。mが1〜30、例えば、2〜20、または3〜12、または3〜6もしくは3〜4から選択される構造IX。RおよびRは、独立して、C8〜25炭化水素から選択される。A、BおよびCは、以前に定義されたとおりである。リポソーム以外の他のラメラ構造も考えられ得る。非限定的な例は、ミセル、逆ミセル、ベシクルおよび液晶である。
本発明の一態様において、mは3〜4である。
構造IXaは、本発明によるリポソームの形成のために適切な化合物の一般構造である。構造IXbおよび10は、リポソームまたは他のラメラ構造への組み込みのために適切な非限定的な例である。
Figure 2013523943
構造IXa、Xは、通常の原子価則によって化合物を形成するような、C、O、N、PおよびSから独立して選択される0〜10個の線形原子を有する結合、鎖または環構造である。
Figure 2013523943
構造IXb、m、A、BおよびCは、化合物IおよびIIに関して定義されたとおりである。
Figure 2013523943
Figure 2013523943
実施例1:3−(3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロポキシ)プロプ−1−エン(1)。窒素下、0℃で、乾燥および脱気(真空による)DMF(40ml、24時間 4Å MS)中、水素化ナトリウム(1.68g、42mmol)を3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロパノール(9.75g、30mmol)および臭化アリル(12.9ml、150mmol)に分割添加した。次いで、温度を室温(22℃)まで高め、そして反応混合物をさらに3時間撹拌した。次いで、反応混合物を水飽和NHCl(50ml)に慎重に添加した。次いで、HO相をジエチルエーテル(2×50ml)で抽出し、そして組み合わせた有機相をHO(5×50ml)および塩水(50ml)で洗浄した。有機相をNaSOで乾燥させ、続いて濾過を行った。揮発性物質を減圧除去し、淡黄色油状物(9.7g)が得られた。カラムクロマトグラフィー(ヘプタン:EtOAc 9:1)によって、透明油状物として6.6g(62%)の1が得られた。この生成物は減圧蒸留を使用して単離可能であった。0.05mbarで沸点85〜87℃。H−NMR(CDCl);5.93(m,1H),5.28(m,2H),4.05(d,2H),3.58(s,6H),3.52(s,2H)。
実施例2:16−(アリルオキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(2)。窒素下、0℃で、シリンジを使用して、乾燥および脱気DMF(3.5ml、24時間、4Å MSで乾燥)中に溶解したテトラエチレングリコールモノメチルエーテル(1.91ml、9mmol)を、乾燥および脱気DMF(15ml、24時間 4Å MSで乾燥)中の水素化ナトリウム(365mg、9mmol)に慎重に添加した。次いで、温度を室温まで高め、そして反応混合物をさらに30分間撹拌した。次いで、三臭化物1(730mg、2.0mmol)を添加し、そして温度を100℃まで高めた。14時間後、反応は完了した(HPLC−ELSD−C18、95:5〜5:95 HO/ACN、25分、R生成物=19.5分)。温度を室温まで下げて、そして反応混合物をHO(150ml)に慎重に添加し、そしてHO相をジエチルエーテル(2×50ml)で洗浄した。次いで、塩化ナトリウムを、飽和するまでHO相に添加した。HO相をEtOAc(4×50ml)で抽出し、そして組み合わせた有機相を塩水(2×30ml)で洗浄した。硫酸ナトリウムおよびチャコールを有機相に添加した。透明な有機相を濾過し、そして揮発性物質を減圧除去した(8mmHg、40℃、次いで、0.1mmHg(油ポンプ)および40℃、残留DMFを除去する)。カラムクロマトグラフィー(EtOAc:MeOH 9:1)によって、1.05g(70%)の2が得られた。H−NMR(CDCl);5.90(m,1H),5.20(m,2H),3.94(dt,2H),3.70−3.55(m,48H),3.45(s,6H),3.43(s,2H),3.40(s,9H)。
実施例3:3,3−ジメトキシ−9,9−ジ−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,7,11,14,17,20,23−ヘプタオキサ−3−シラテトラコサン(3)。窒素下、室温で、乾燥トルエン(6ml)中、プラチナ(0)−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルシロキサン(20μl、キシレン中2%)を、2(0.75g、1.0mmol)およびトリメトキシシラン(255μl、2.0mmol)に添加した。反応混合物を24時間、室温で振った。次いで、チャコールを添加し、そして反応混合物を2分後に濾過した。揮発性物質を減圧除去したところ、35%の16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−16−((プロプ−1−エニルオキシ)メチル)−2,5,8,11,14,18,21,24,27,−30−デカオキサヘントリアコンタン(HPLC−ELSD−C18、95:5〜5:95 HO/ACN、25分)を含有する830mg(96%)の表題生成物が得られた。
実施例4:16,16−ジ−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14−ペンタオキサヘプタデカン−17−オール(4)。DMSO(3ml)中、2(500mg、0.66mmol)にカリウムtert−ブトキシド(74mg、0.66mmol)を添加した。反応混合物を15分間、100℃で振った。HPLC分析(HPLC−ELSD−C18、95:5〜5:95 HO/ACN、25分)によって、生成物への完全な変換が示された。室温で塩水(20ml)を添加し、そして水相を酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機相を塩水(3×20ml)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過および揮発性物質の減圧除去によって、透明油状物として16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−16−((プロップ−1−エニルオキシ)メチル)−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタンが得られた。次いで、アセトン(4ml)中に溶解されたこの油状物にHCl(0.1M)を添加し、そして混合物を30分間55℃で振った。次いで、揮発性物質を減圧除去し、透明油状物として420mg(89%)の4が得られた。H−NMR(CDCl);3.66−3.52(m,48H),3.47(s,6H),3.37(s,9H)。
実施例5:tert−ブチル16,16−ジ−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18−ヘキサオキサイコサン−20−オエート(5)。乾燥THF(3ml)中、カリウムtert−ブトキシド(32mg、0.28mmol)を4(100mg、0.14mmol)およびtert−ブチル−2−ブロモアセテート(105mg、0.54mmol)に添加した。反応混合物を30分間振った。ジエチルエーテル(10ml)および塩水(5ml)を添加し、そして水相を酢酸エチル(3×20ml)で抽出した。組み合わせた有機相を塩水で洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させた。揮発性物質を減圧除去し、そして粗製生成物をカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル/メタノール 9:1)によって精製したところ、60mg(52%)の5が得られた。H−NMR(CDCl);3.91(s,2H),3.66−3.52(m,48H),3.51(s,2H),3.45(s,6H),3.37(s,9H),1.46(s,9H)。
実施例6a:16,16−ジ−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18−ヘキサオキサイコサン−20酸(6)。トリフルオロ酢酸(TFA、0.5ml)およびジクロロメタン(DCM、0.5ml)を20mgの5に添加した。この混合物を1時間、室温で振り、次いで揮発性物質を減圧除去し、黄色油状物として18mgの6を得た。
実施例6b:16,16−ジ−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18−ヘキサオキサイコサン−20酸(6)の別の合成。HO(9.5ml)中に溶解した過酸化水素(145mg、4.26mmol)を、モノリン酸ナトリウム(588mg、3.87mmol)に添加した。次いで、この混合物を、アセトニトリル(7ml)中に溶解したPEGアルデヒド8(実施例8、2.20g、2.94mmol)に移した。反応混合物を0℃まで冷却し、そしてHO(9ml)中の亜塩素酸ナトリウム(898mg、7.94mmol)を添加した。反応混合物を4.5時間、室温で撹拌した。水性の氷冷却されたメタ重亜硫酸ナトリウム(1M、12ml)を添加し、そして混合物をさらに25分間撹拌した。次いで、反応混合物を塩化ナトリウムで飽和し、そして水酸化ナトリウム(1M)の添加によってpHを7まで上げた。混合物をEtOAcによって2回抽出し、それから、HCl(6M)によって水相のpHを2に調節した。混合物をDCM(4×25ml)で抽出し、そして組み合わせた有機相を塩水で洗浄して、硫酸ナトリウムで乾燥させた。濾過と、それに続く溶媒の減圧除去によって、油状物として1.30gの生成物が得られた。HPLC分析(HPLC−ELSD−C18、90:10〜10:90 HO/ACN、20分)では、10.2分に単一ピークが示された。
実施例7:16−(2−ペルオキシプロポキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(7)。3−クロロペルオキシベンソイック酸(3−chloroperoxy bensoic acid)(247mg、1.0mmol)に、室温で、DCM(10ml)中に溶解した6−(アリルオキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(実施例2)(374mg、0.50mmol)を添加した。反応混合物を室温で72時間撹拌し、次いで、塩化ナトリウムで飽和した重亜硫酸ナトリウム水、飽和重炭酸ナトリウム水、そして最後に塩水で洗浄し、次いで濾過した。溶媒を減圧除去し、そしてトルエンを残渣に添加した。混合物を濾過し、そして濾液から溶媒を減圧除去し、320mgの生成物を得た。HPLC分析(HPLC−ELSD−C18、90:10〜10:90 HO/ACN、20分)では、15分に単一ピークが示された。
実施例8:16,16−ジ−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18−ヘキサオキサイコサン−20−アール(8):2,6 ルチジン(1.15g、10.7mmol)、四酸化オスミウム(1.36mlの2%水溶液、0.11mmol)およびペルヨウ素化ナトリウム(4.58g、21.4mmol)を、室温で、ジオキサン/HO(3:1、65ml)中に溶解した16−(アリルオキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(2)(4.0g、5.35mmol)に連続的に添加した。反応混合物を4.5時間撹拌し、そして揮発性物質を減圧除去した。残渣に塩水(20ml)を添加し、そして水相をDCM(5×25ml)で抽出した。組み合わせた有機相を塩水(20ml)で2回洗浄し、次いで硫酸ナトリウムで乾燥させた。粗製生成物の濾過および溶媒の減圧除去と、それに続くカラムクロマトグラフィー(DCM/メタノール 95:5)によって、2.65gの最終生成物が得られた。HPLC分析(HPLC−ELSD−C18、90:10〜10:90 HO/ACN、20分)では、13.5分に単一ピークが示された。H−NMR(CDCl);9.70(s,1H),4.01(s,2H),3.7−3.4(m,56H),3.37(9H)。
実施例9:16−(2,3−ジヒドロキシプロポキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(9):四酸化オスミウム(127lの2%水溶液、0.01mmol)と、それに続いて4−メチルモルホリンN−オキシド(176mg、1,5mmol)を、4:1のt−BuOH/HO(5ml)中で、6−(アリルオキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(2)(747mg、1.0mmol)に添加した。反応物を室温で20時間撹拌した。重硫酸ナトリウム(100mg)を添加し、そして反応混合物をさらに10分間撹拌した。揮発性物質を減圧除去し、そして残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM100%〜DCM/MeOH 9:1)によって精製し、透明油状物として600mgの生成物が得られた。HPLC分析(HPLC−ELSD−C18、90:10〜10:90 HO/ACN、20分)では、12分に単一ピークが示された。H−NMR(CDCl);3.66−3.52(m,48H),3.47(s,6H),3.37(s,9H)。
実施例10:16−(2,3−ジオレイルオキシプロポキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(10):乾燥ピリジン(0.5ml、4Å MSで乾燥)中に溶解したオレイン酸無水物(492mg、0.9mmol)を、室温で、乾燥ピリジン(1ml)中に溶解したPEGジオール9(234mg、0.3mmol)に添加した。次いで、N,N−ジメチルアミノピリジン(0.5mg)を反応混合物に添加し、そして撹拌を室温で4時間続けた。次いで、さらなるオレイン酸無水物(246mg、0.45mmol)を添加し、そして反応混合物をさらに20時間撹拌した。揮発性物質を減圧除去し、そして残渣をカラムクロマトグラフィー(DCM100%〜DCM/MeOH 95:5)によって精製し、透明油状物として360mgの生成物が得られた。H−NMR(CDCl);5.36(m,4H),5.20(m,1H),4.33(dd,1H,J=12.0および3.2Hz),4.14(dd,1H,J=12および6.4Hz),3.70−3.50(m,50H),3.44(s,2H),3.42(6H),3.40(9H),2.31(m,4H),2.03(m,8H),1.62(m,4H),1.30(m,44H),0.90(t,6H,J=7.2Hz)。
実施例11:10のリポソーム:PEG−グリセリルジオレエート10(20mg)をHO(1ml)中に溶解した。混合物を37℃で30分間、そして室温で30分間振った。透明溶液を濾過し(0.2umシリンジフィルター)、そして生じたナノ構造の径をDLS(Malvern Zetasizer)によって決定し、30nmの代表的な流体力学直径(体積平均)を得た。
実施例11からの物質のDLS分析の結果を図1に示す。
実施例12:ジヒドロアルテミシニン−PEG結合体12:ボルトリフルオリド エーテレート(Bortrifluoride etherate)(104μl、1.0mmol)を、室温で、乾燥ジエチルエーテル(20ml)中、16−(ヒドロキシメチル)−16−2,5,8,11,14−ペンタオキサペンタデシル−2,5,8,11,14,18,21,24,27,30−デカオキサヘントリアコンタン(m=4、A、B、C=MeのIa)(707mg、1.0mmol)およびジヒドロアルテミシニン(426mg、1.5mmol)に添加した。4時間後、さらなるボルトリフルオリドエーテレート(31μl、0.25mmol)を添加し、そして反応混合物をさらに20時間撹拌した。希釈重炭酸ナトリウム水(2%)を添加し、そして反応混合物をさらに30分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(3×30ml)、続いてDCM(2×25ml)によって抽出した。組み合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥した。濾過および溶媒の減圧除去、それに続く粗製生成物のカラムクロマトグラフィー(EtOAc/ヘプタン 1:1、次いで、DCM/MeOH 9:1)によって、780mgの生成物が得られた。HPLC分析(HPLC−ELSD−C18、90:10〜5:95 HO/ACN、20分)では、23.5分に生成物のピークが示された。MS(ESP+)[M+Na]:995.6。

Claims (32)

  1. 3本のPEG鎖に結合した四級炭素と、少なくとも1個の炭素原子を有する1つの基とを有する分子からなる分枝状ポリエチレングリコール(PEG)誘導体において、3本全てのPEG鎖が等しい長さであり、そして各々が1〜30個の−OCHCH−単位を含んでなり、前記少なくとも1個の炭素原子が前記四級炭素に結合していることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  2. 請求項1に記載の分枝状PEG誘導体において、一般式IまたはII
    Figure 2013523943
    (式中、
    は、−OH、−OSOCH、−OSOPhCH、−OCHCH=CH、−Oベンジル、−ハロゲン、−NH、−NHCO、−NHCONHR、−NHCON(R、−NCO、NHCO(CHCH(SH)CHCHSH、−NHCOCHSH、−SH、−SR、−SOH、−O(CHSH、−OCHCH(SH)CHSH、−OCO(CHCH(SH)CHCHSH、−PO、−PO(R、−OCHCOOH、−OCHCOR、−O(CHNH、−O(CHNHR、−O(CHN(R、−O(CHNHCO、−O(CHNHCONHR、−O(CHNHCON(R、−O(CHNCO、−O(CHSi(R、−O(CHNHCO(CHおよびCH(SH)CHCHSHからなる群から選択され、
    A、BおよびCは、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR およびCHCOORからなる群から独立して選択され、
    は、C〜C炭化水素からなる群から選択され、
    は、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基からなる群から選択され、
    は、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートからなる群から選択され、
    そしてRは、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NH、−(C=O)−OCH、−OCHCHからなる群から独立して選択され、そしてmは1〜30から選択される)を有することを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  3. 請求項1または2に記載の分枝状PEG誘導体において、mが3〜20であることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体において、mが3〜10であることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体において、mが3〜5であることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  6. 請求項2乃至5の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体において、A、BおよびCが全て同一であることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  7. 請求項6に記載の分枝状PEG誘導体において、A、BおよびCが全て−CHであることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  8. 請求項2乃至7の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体において、前記化合物が式Iを有し、そしてRがO(CHSi(Rであり、Rが、C1〜8アルコキシ、アシルオキシ、ジアルキルアミノおよびアリールオキシ)からなる群から選択されることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  9. 請求項2乃至7の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体において、前記化合物が式Iを有し、そしてRがCHNHまたはOCHCOOHであることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  10. 請求項1に記載の分枝状PEG誘導体において、以下の2つの一般式:
    Figure 2013523943
    (式中、
    「生体分子」は、ペプチドまたは抗体フラグメントまたはリボ核酸または炭水化物を示し、
    Xは、カップリングに使用される官能性の残基であり、
    Yは、nが1〜50から選択される構造−(OCH2CH2)O−を有するスペーサー基であり、
    mは2〜30であり、
    A、BおよびCは、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR および−CHCOORからなる群から選択され、
    はC〜C炭化水素からなる群から選択され、
    は、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基からなる群から選択され、
    は、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートからなる群から選択され、
    そしてRは、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NH、−(C=O)−OCHおよび−OCHCHからなる群から選択される)の1つを有することを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  11. 請求項1に記載の分枝状PEG誘導体において、以下の2つの一般式:
    Figure 2013523943
    (式中、
    「薬剤」は、1000g/mol未満の分子量の薬学的に活性な薬剤を示し、
    Xは、カップリングに使用される官能性の残基であり、
    Yは、nが1〜50から選択される構造−(OCH2CH2)O−を有するスペーサー基であり、
    mは2〜30であり、
    A、BおよびCは、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR および−CHCOORからなる群から選択され、
    はC〜C炭化水素からなる群から選択され、
    は、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基からなる群から選択され、
    は、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートからなる群から選択され、
    そしてRは、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NHおよび−(C=O)−OCHからなる群から選択される)の1つを有することを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  12. 請求項1に記載の分枝状PEG誘導体において、一般式Va
    Figure 2013523943
    (式中、m=1〜30であり、そしてA、BおよびCは、独立して、Hおよびメチルからなる群から選択される)を有することを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  13. 請求項1に記載の分枝状PEG誘導体において、
    一般式IXa
    Figure 2013523943
    (式中、
    およびRは、独立して、C〜C25炭化水素からなる群から選択され、
    mは2〜30から選択され、
    A、BおよびCは、独立して、−C〜C炭化水素、−(CH、−(CHNR および−CHCOORからなる群から選択され、
    はC〜C炭化水素から選択され、
    は、C1〜8アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン、ジ−C1〜8−アルキルアミノ基、窒素含有複素環またはアシルオキシ基から選択され、
    は、H、OH、OR、NHR、N(R、ハロゲン、N−ヒドロキシスクシンイミジル(NHSエステル)およびペルフルオロフェノレートから選択され、
    は、独立して、−H、−C〜C炭化水素、−(C=O)NH、−(C=O)−OCHまたは−OCHCHから選択され、
    Xは、通常の原子価則によって化合物を形成するような、C、O、N、PおよびSから独立して選択される0〜10個の線形原子を有する結合、鎖または環構造である)を有することを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  14. 請求項1乃至13の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体において、前記四級中心炭素が、3−ハロ−2,2−ビス(ハロメチル)プロパノールに由来することを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  15. 請求項14に記載の分枝状PEG誘導体において、前記3−ハロ−2,2−ビス(ハロメチル)プロパノールが、3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロパノールであることを特徴とする分枝状PEG誘導体。
  16. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体を含んでなることを特徴とする組成物。
  17. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体を含んでなる表面コーティングを有するナノ粒子を含んでなることを特徴とする組成物。
  18. 請求項13、請求項13に従属する請求項14、または請求項13に従属する請求項15に記載の分枝状PEG誘導体を含んでなる組成物において、前記組成物が、前記分枝状PEG誘導体を含んでなるリポソームを含んでなることを特徴とする組成物。
  19. 請求項16乃至18の何れか1項に記載の組成物において、前記組成物の主要部分が、請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体からなることを特徴とする組成物。
  20. 請求項16乃至19の何れか1項に記載の組成物において、前記分枝状PEG誘導体が、一定分子量であるか、または単分散系であり、生成物の純度が50%より高いことを特徴とする組成物。
  21. 請求項20に記載の組成物において、前記純度が80%より高いことを特徴とする組成物。
  22. 請求項20または21に記載の組成物において、前記純度が90%より高いことを特徴とする組成物。
  23. 請求項20乃至22の何れか1項に記載の組成物において、前記純度が95%より高いことを特徴とする組成物。
  24. 請求項20乃至23の何れか1項に記載の組成物において、前記純度が99%より高いことを特徴とする組成物。
  25. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体の製造方法において、非プロトン溶媒中の(3−ハロ−2,2−ビス(ハロメチル)プロパノール)の溶液を、A−(OCHCHO−、または塩基およびA−(OCHCHOH(式中、Aは、C1〜8炭化水素、ベンジル、NCH、−(CHNH、またはRがC1〜8炭化水素である−CHCOORから選択される)と接触させ、そして前記溶液を30分間〜30時間、30〜150℃の温度で加熱することを特徴とする方法。
  26. 請求項25に記載の方法において、前記溶液を30分間〜30時間、70〜120℃の温度で加熱することを特徴とする方法。
  27. 請求項25に記載の方法において、前記溶液を30分間〜30時間、90〜110℃の温度で加熱することを特徴とする方法。
  28. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体または請求項16乃至24の何れか1項に記載の組成物の使用において、タンパク質、ペプチド、抗体、抗体フラグメント、炭水化物および核酸からなる群から選択される生体分子、または小分子薬剤の構造変性のためであることを特徴とする使用。
  29. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体または請求項16乃至24の何れか1項に記載の組成物の使用において、ナノ粒子におけることを特徴とする使用。
  30. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体または請求項16乃至24の何れか1項に記載の組成物の使用において、均質触媒におけることを特徴とする使用。
  31. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体または請求項16乃至24の何れか1項に記載の組成物の使用において、医療用デバイスにおけることを特徴とする使用。
  32. 請求項1乃至15の何れか1項に記載の分枝状PEG誘導体または請求項16乃至24の何れか1項に記載の組成物を含んでなる表面コーティングを有することを特徴とする、医療用デバイス、または人工器官もしくはスクリュー、またはそれを通して体液が循環して、体に返送されるデバイス、またはインプラントもしくは電極インプラントなどのデバイス。
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