JP2013523811A - フラビン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、リボスイッチリガンドおよび/または 抗感染剤として使用するための新規フラビン誘導体、その使用および組成物に関する。

Description

技術分野
本発明は、リボスイッチリガンドおよび/または抗感染症剤として使用するための、フラビン誘導体ならびにその使用および組成物に関する。
発明の背景
過去数十年にわたる急速な抗生物質耐性増加は、現在利用可能な抗生物質処置の選択肢がすぐに有効ではなくなるであろうとの深刻な懸念を生じている。抗生物質の広範な使用と、その処置に利用可能な10年も経過した骨格化合物と細菌耐性の急速な増加率を考慮すると、細菌病原体との戦いにおいて新薬の開発は必ず必要である。
多くの細菌および真菌では、リボスイッチと呼ばれるRNA構造が、生存または毒性に必須の種々の遺伝子の発現を制御する。典型的に、ある種のmRNAの5’非翻訳領域(5’−UTR)内に位置する既知リボスイッチ群の各々は、特異的有機代謝物を認識する種々の、三次元的に構築された受容体へと折りたたまれ得る。同族代謝物がmRNAの転写中に十分に高い濃度で存在するとき、リボスイッチ受容体は代謝物と結合し、発生期mRNAの構造変化を誘発し、それはオープンリーディングフレーム(ORF)の発現を妨げ、それにより遺伝子発現を変える。同族代謝物の非存在下で、リボスイッチはORFの発現を妨害しない構造へと折りたたまれる。
16種の異なるリボスイッチ群が報告されている。リボスイッチの各群のメンバーは、同じ代謝物と結合し、高度に保存された配列および二次構造を共有する。チアミンピロリン酸(TPP)、フラビンモノヌクレオチド(FMN)、グリシン、グアニン、3’−5’−環状ジグアニル(eiguanylic)酸(c−ジ−GMP)、モリブデン補酵素、グルコサミン−6−リン酸(GlcN6P)、リシン、アデニン、およびアドコバラミン(AdoCbl)リボスイッチに結合するリボスイッチモチーフが同定されている。加えて、S−アデノシルメチオニン(SAM)I、IIおよびIII、IVを認識する4種の異なるリボスイッチモチーフおよびプレ−キューオシン−1(PreQ1)を認識する二つの異なるモチーフが同定されている。TPPリボスイッチに結合するピリチアミンピロリン酸(PTPP)、リシンリボスイッチに結合するL−アミノエチルシステイン(AEC)およびDL−4−オキサリシンならびにFMNリボスイッチに結合するレセオフラビンおよびFMNを含む、既知のリボスイッチ群に結合する数種の代謝拮抗剤リガンドも同定されている。リボスイッチ受容体は、それらの各リガンドに、タンパク質の複雑性および選択性レベルに近づく接点で、結合する。この高度に特異的な相互作用は、リボスイッチを、ほとんどの親密に関連するリガンド類似体と区別することを可能にする。例えば、枯草菌由来のグアニン結合性リボスイッチの受容体は、このリガンドがほとんど完全に覆われるような三次元構造を形成する。グアニンは、2個の芳香族性塩基の間に位置し、グアニン水素の各極性官能基が、それを囲むさらに4種のリボスイッチヌクレオチドと結合する。この特異性のレベルは、リボスイッチを、ほとんどの密接に関連するプリン類似体と区別することを可能にする。同様に、SAM結合性リボスイッチの研究により、SAMのほとんど全ての官能基がリガンドの結合に必須であり、1個のメチル基でしか異ならないS−アデノシルホモシステイン(SAH)とS−アデノシルメチオニン(SAM)のような極めて類似する化合物を区別することを可能にする。同様に、TPPリボスイッチは、チアゾール部分は認識しないが4−アミノ−5−ヒドロキシメチル−2−メチルピリミジン(HMP)部分の全極性官能基を認識する1個のサブドメイン、およびリガンドの負に帯電したピロリン酸部分と結合するために2個の金属イオンと数個の水分子が協調する他のサブドメインを含む。TPPリボスイッチ、グアニンリボスイッチおよびSAMリボスイッチと同様、FMNリボスイッチは、天然代謝物FMNに極めて特異的な受容体構造を形成する。特異的遺伝子の制御のために小分子の設計を可能にするのは、この極めて特異的な相互作用による。
FMNリボスイッチは、このリボスイッチがフラビンモノ−ヌクレオチド(FMN)と結合し、リボフラビンおよびFMN生合成を担う酵素の発現を抑制すると考えられるため、本発明で特に興味深い。リボフラビンは、フラボキナーゼ類およびFADシンターゼ類により補因子FMNおよびFADに変換される水溶性ビタミンであり、これらの補因子は、全ての生物で必須のエネルギー代謝および脂質、ケトン、炭水化物およびタンパク質の代謝に関与する不可欠な補因子である。脊椎動物は、リボフラビン源についてその腸からのビタミンの摂取に依存しているが、ほとんどの原核生物、真菌および植物は、生存するために必要なリボフラビンを合成する。それ故に、FMNリボスイッチに選択的な化合物が、生存または毒性に極めて重要なリボフラビン生合成を遮断する点で細菌病原体に対する標的として有用である可能性が示唆される。加えて、FMN、TPPだけでなく、他の何らかのリボスイッチ群がヒトで同定された例は現在ない。それ故に、リボスイッチは、選択的抗病原体剤の発見の可能性を提供すると考えられる。それ故に、本発明の目的は、FMNリボスイッチを標的とする新規フラビン誘導体およびフラビン誘導体を投与することを含む感染症の処置方法を提供することである。
FMNリボスイッチを標的とするフラビン誘導体は、広くPCT/US2009/004576およびPCT/US2010/001876に開示されており、これはその全てを出典明示により本明細書の一部に組み込まれる。本出願は、さらに、FMNおよび/またはCD3299リボスイッチを標的とする、および/または様々な細菌株に対して活性であるフラビン誘導体を提供する。
(発明の要旨)
本発明は、遊離または塩形態の式Pの化合物に関する:
Figure 2013523811

式中:
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)、アリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)および/またはN(Rc)(Rd)により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、例えば、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)、または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソブトキシまたはイソプロピルオキシ)基で置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-);および
(ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)、またはO-である;
(iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の
1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ヒドロキシ、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)および/または
CH-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)または[(2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
(iv)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
アリール(例えば、フェニル)、または
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
(v)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキルであり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば、[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ハロ(例えば、Cl)、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
-N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)、例えば、-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)により置換されていてもよい、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-CHCH-O-CH-フェニル、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)、または
3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシ、例えば3-ヒドロキシピロリジン-1-イルにより置換されていてもよい;または
(vi)所望により、RおよびRは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは、一緒に連結されて、エチレンジオキシを形成する);
(vii)所望により、RおよびAは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは、連結され、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成する);
(viii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
H、
所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば、2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
(ix)RcおよびRdは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
(x)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(xi)Reは、HまたはC1-4アルキルである。
本発明は、遊離または塩形態の式Qの化合物に関する:
Figure 2013523811
式中、
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはイソブチル)および/またはN(Rc)(Rd)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、例えば、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-);および
(ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)、またはO-である;
(iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の以下の基により置換されていてもよい:
1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ヒドロキシ、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、および/または
CH-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば、[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば、[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)または[(2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
(iv)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
アリール(例えば、フェニル)、または
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
(v)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ハロ(例えば、Cl)、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
-N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)により置換されていてもよい、例えば、-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-CHCH-O-CH-フェニル、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)、または
3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば、3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
(vi)所望により、RおよびRは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは、一緒に連結され、エチレンジオキシを形成する);
(vii)所望により、RおよびAは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは、一緒に連結されて次のものを形成する、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオン;
(viii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
H、
所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば、2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
(ix)RcおよびRdは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
(x)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(xi)Reは、HまたはC1-4アルキルである。
さらなる実施態様において、本発明は、遊離または塩形態の式Iの化合物に関する:
Figure 2013523811
式中:
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)で置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)、または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基で置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン);
(ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
(iii)Aは、アリール(例えば、フェニル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよい;
(iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
(v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、またはC3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;または
(vi)所望により、RおよびRは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは、一緒に連結されエチレンジオキシを形成する);
(vii)RaおよびRbは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル)である;
(viii)RcおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である。
本発明は、さらに、遊離または塩形態の下記の式に記載された式Pの化合物に関する:
P.1. 式Pの化合物;式中、
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)、アリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)および/またはN(Rc)(Rd)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソブトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-);
(ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)、またはO-である;
(iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい:
1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ヒドロキシ、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、および/または
CH-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル) により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば、[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
(iv)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
アリール(例えば、フェニル)、または
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
(v)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、または
-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ハロ(例えば、Cl)、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
-N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)により置換されていてもよい、例えば、-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-CHCH-O-CH-フェニル、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)、または
3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
(vi)所望により、RおよびRは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは、一緒に連結されエチレンジオキシを形成する);
(vii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
H、
所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば、2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
(viii)RcおよびRdは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
(ix)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(x)Reは、HまたはC1-4アルキルである;
P.2. 式PまたはP.1の化合物、ここでRは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-1アルキル-N(Ra)(Rb)、ここでRaは、Hであり、およびRbはC1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)であるか、またはRaおよびRbの双方がメチルである、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ハロ(例えば、Cl)、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)、またはC3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば、3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
P.3. 式 P、P.1またはP.2の化合物:
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)、アリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)、または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソブトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、n-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-);
P.4.式PまたはP.1-P.3のいずれか一項記載の化合物:
式中、
Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、
ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の
1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ヒドロキシ、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
-OCHCHOCH、および/または
CH-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば、[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば、[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
P.5.式Pの化合物:
式中、
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)、アリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)および/またはN(Rc)(Rd)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)である;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、イソブトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、n-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)であり;および
(ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
(iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい:
1-4アルキル(例えば、メチル、エチル t-ブチル)、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば、[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
(iv)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、アリール(例えば、フェニル)、または
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
(v)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば、[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
ハロ(例えば、Cl)、
-N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、- N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)により置換されていてもよい;または
(vi)所望により、RおよびAは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは、連結され、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25) ,14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成する);
(vii)Raは、Hであり、そしてRbは下記のものである:
1-4アルキル(例えば、メチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、または
aおよびRbは、独立して下記のものである:
1-4アルキル(例えば、メチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
(viii)RcおよびRdは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
(ix)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(x)Reは、HまたはC1-4アルキルである。
P.6.式PまたはP.1-P.5のいずれかの化合物:
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、またはn-プロピレン、即ち-CHCHCH-)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、またはn-プロピレン、即ち、-CHCHCH-);および
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)および/またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されていてもよい、
は下記のものである:
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、1-メチルプロピル)、またはC3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
およびRは、Hである;

P.7.式PまたはP.1-P.6のいずれかの化合物:
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、またはn-プロピレン、即ち-CHCHCH-)であるか;または
Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、またはn-プロピレン、即ち、-CHCHCH-)である;および
Xは、単結合であり、Aはアリール(例えば、フェニル)である、ここで該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)および/またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されていてもよい、あるいは
は、C1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、1-メチルプロピル)またはC3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)である、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)であり、
およびRは、Hである;
P.8.式Pまたは式P.1-P.7のいずれかの化合物:
式中、
Alkは、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-であり;
Xは、単結合である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されてもよいフェニルである;
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、またはシクロペンチル、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
およびRは、Hである;

P.9. 式Pまたは式P.1-P.8いずれかの化合物、式中、
Alkは、n-プロピレン;
Xは、単結合である;
Aは、フェニルである;
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
およびRは、Hである;

P.10.式Pまたは式P.1-P.9のいずれかの化合物:
Alkは、n-プロピレンである;
Xは、単結合である;
Aは、1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されてもよいフェニルであり;
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
およびRは、Hである;
P.11.前記式のいずれかに記載の化合物:
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-)であるか、または
Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、CHCH-、またはn-プロピレン、即ち、-CHCHCH-)である;
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)であり、ここで該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(例えば、Cl、F)により置換されていてもよい、
は下記のものである:
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル);

P.12.前記式のいずれかに記載の化合物:
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)により置換されてもよいCアルキレン(例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-)であり;または
Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいCアルキレン(例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-)である;
Xは、単結合である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)であり、ここで該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、ハロ(例えば、Cl、F)により置換されていてもよく、
は下記のものである:
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルまたは1-メチルプロピル)、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル);
P.13.式Pまたは前記式のいずれかに記載の化合物、ここで該置換基は、式1.1-1.107のいずれかに記載したとおりである;
P.14.前記式のいずれかに記載の化合物、ここで該化合物は、式1.27および下記のもの:
Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811

から選択される;
P.15.前記式のいずれかに記載の化合物、ここで該化合物が、式1.28および下記のもの:
Figure 2013523811

Figure 2013523811


Figure 2013523811

から選択される;
P.16.前記式のいずれかの化合物、式中、該化合物が下記のもの:
Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811


Figure 2013523811


から選択される;
P.17.遊離または塩形態の前記式のいずれかの化合物、式中、該化合物が、式1.31および下記のもの:
Figure 2013523811


Figure 2013523811


から選択される。
本発明はさらに、以下に記載の式Qの化合物に関する:
1.1.式Qの化合物、
式中、
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはイソブチル)および/またはN(Rc)(Rd)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)である;
(ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)、またはO-である;
(iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、
ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、
所望により1以上の
1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ヒドロキシ、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば-OCHCHN(CH)
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、および/または
-CH-ヘテロC3-8シクロアルキルにより置換されていてもよい、
ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば、[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)により置換されていてもよい;
(iv)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
アリール(例えば、フェニル)、または
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
(v)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば、[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ハロ(例えば、Cl)、
-O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
-N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
-N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)により置換されていてもよい、例えば、-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-CHCH-O-CH-フェニル、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)、または
3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで、該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば、3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
(vi)所望により、RおよびRは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは、一緒に連結されエチレンジオキシを形成する);
(vii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
H、
所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば、2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
(viii)RcおよびRdは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル);
(ix)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(x)Reは、HまたはC1-4アルキルである;
1.2.式Qの化合物または1.1、ここでRは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-1アルキル-N(Ra)(Rb)、ここでRaはHであり、Rbは、C1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)であるか、または双方RaおよびRbはメチルである、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ハロ(例えば、Cl)、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)、または
3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
1.3. 式Q、1.1または1.2の化合物:
(ii)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはイソブチル)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)、または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、n-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)である;
1.4.式Q、1.1、1.2または1.3の化合物:
式中、
Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の、
1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
ヒドロキシ、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
-OCHCHOCH、および/または
-CH-ヘテロC3-8シクロアルキルにより置換されていてもよい、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
1.5. 式Qまたは1.1-1.3のいずれかの化合物、式中、RおよびRは、Hである;
1.6. 式Qまたは1.1-1.3のいずれかの化合物、式中、RまたはRは、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.7. 式Qの化合物:
式中、
(i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはイソブチル)および/またはN(Rc)(Rd)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)、または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、n-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-);および
(ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
(iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)である、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の、
1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)、
-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH),
ハロ(例えば、Cl、F)、
ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
シアノ、
[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば、[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)、により置換されていてもよい;
(iv)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
アリール(例えば、フェニル)、または
1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
(v)Rは下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
-C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上の
1-4アルキル(例えば、メチル)基、例えば、[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
ハロ(例えば、Cl)、
-N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
-C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
-CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
-C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)により置換されていてもよい、または
(vi)所望により、RおよびAは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは、連結され、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25) ,14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25) ,14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成する);
(vii)Raは、Hであり、Rbは下記のものである:
1-4アルキル(例えば、メチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、または
aおよびRbは、独立して下記のものである:
1-4アルキル(例えば、メチル)、
1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
(viii)RcおよびRdは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
(ix)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(x)Reは、HまたはC1-4アルキルである。
1.8.式Q、または1.1-1.7いずれかの化合物:
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCH-またはn-プロピレン、即ち-CHCHCH-)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCH-、またはn-プロピレン、即ち、-CHCHCH-)である;および
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)である、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の、
1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)および/または
ハロ(例えば、Cl、F)により置換されていてもよい、
は下記のものである:
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、1-メチルプロピル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
およびRは、Hである;
1.9. 式Qまたは1.1-1.8のいずれかの化合物:
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCHまたはn-プロピレン、即ち-CHCHCH-)であるか;または
Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、-CHCH-またはn-プロピレン、即ち、-CHCHCH-);および
Xは、単結合であり、Aはアリール(例えば、フェニル)であり、ここで該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル) により置換されていてもよい、および/または
ハロ(例えば、Cl、F)、または
は、C1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、1-メチルプロピル)であり、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
およびRは、Hである;
1.10.式1.1-1.9のいずれかの化合物、式中、Xは、単結合である;
1.11.式1.1-1.8のいずれかの化合物、式中、Xは-S-である;
1.12.式1.1-1.9のいずれかの化合物、式中、Xは-O-である;
1.13.式Qまたは式1.1-1.12のいずれかの化合物、式中、Alkは、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-である;
1.14.式Qまたは式1.1-1.13のいずれかの化合物:
Alkは、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-;
Xは、単結合である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されてもよいフェニルである;
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
およびRは、Hである;
1.15. 式Qまたは式1.1-1.10または1.13-1.14のいずれかに記載の化合物:
式中、
Alkは、n-プロピレンである;
Xは、単結合である;
Aは、フェニルである;
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
およびRは、Hである;
1.16. 式Qまたは式1.1-1.10または1.13-1.15のいずれかに記載の化合物:
式中、
Alkは、n-プロピレン;
Xは、単結合である;
Aは、1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されたフェニルである;
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
は下記のものである:
H、
1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、n-プロピル、イソブチル、n-ヘキシル)、
およびRは、Hである;
1.17. 式Qまたは式1.1-1.16のいずれかに記載の化合物、ここでRはC1-6アルキル(例えば、メチル)である;
1.18. 式Qまたは式1.1-1.17のいずれかに記載の化合物、ここでRはC1-6アルキル(例えば、メチル)である;
1.19. 式Qまたは式1.1-1.18のいずれかに記載の化合物、ここでRはHである;
1.20. 式Qまたは式1.1-1.19のいずれかに記載の化合物、ここでRはHである;
1.21.式Qまたは式1.1-1.20のいずれかに記載の化合物、ここでRcおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.22.式Qまたは式1.1-1.21のいずれかに記載の化合物、ここでRcおよびRdは、双方Hである;
1.23.式Qまたは式1.1-1.21のいずれかに記載の化合物、ここでRcおよびRdは、双方メチルである;
1.24.式Qまたは式1.1-1.23のいずれかに記載の化合物、ここでReは、HまたはC1-4アルキルである;
1.25.式Qまたは式1.1-1.24のいずれかに記載の化合物、ここでReは、Hである;
1.26. Qまたは式1.1-1.24のいずれかに記載の化合物:
Alkは、C1-6アルキレン、例えば、C2-3アルキレン、好ましくはCアルキレン(例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-)である;
Xは、単結合である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)である;
は、C1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル)である、
は、C1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル)である、
およびRは、Hである;
1.27. 前記式のいずれかに記載の式Qの化合物、ここで該化合物は、下記から選択される:
Figure 2013523811

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Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811
1.28.前記式のいずれかに記載の化合物、ここで該化合物は、下記から選択される:
Figure 2013523811

Figure 2013523811

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1.29. 前記式のいずれかに記載の化合物、ここで該化合物は、下記から選択される:
Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811

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1.30. 前記式のいずれかに記載の化合物、ここで該化合物は、下記から選択される:
Figure 2013523811


Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811

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1.31. 前記式のいずれかに記載の化合物、ここで該化合物は、下記から選択される:
Figure 2013523811

Figure 2013523811


Figure 2013523811


Figure 2013523811

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1.32.前記式のいずれか、ここで遊離または塩形態の式Qの化合物は、例えば実施例Aに記載したとおりのアッセイにおいて、例えば、20%を超えて、好ましくは30%を超える、より好ましくは40%を超えるか、またさらに好ましくは50%を超えるImaxおよび/または実施例Bに記載したとおりのアッセイにおいて、例えば、64μg/mLより低いかまたは同等の、より好ましくは32μg/mLより低いかまたは同等の、さらに好ましくは16μg/mLより低いかまたは同等の最小阻害濃度(MIC)にてFMNおよび/またはCD3299リボスイッチに結合する。
本発明は、下記の式に記載したとおりの式Iの化合物にさらに関する:
1.33 式Iの化合物、式中、Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)であるか;またはAlkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)であり;
1.34 式Iまたは1.33の化合物、式中、Alkは、所望により式1.33に記載したとおりに置換されたC2-5アルキレン(例えば、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
1.35 式Iまたは1.33-1.34のいずれかの化合物、式中、Alkは、所望により式1.33に記載のように置換されていてもよいC3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
1.36 式Iまたは1.33-1.35のいずれかの化合物、式中、Alkは、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレンおよびn-ペンチレンからなる基から選択される、所望により式1.33に記載したとおりに置換されていてもよい;
1.37 式Iまたは1.33-1.36のいずれかの化合物、式中、Alkは、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン、-CHCH(OH)CH-、-CHCHCH(OH)-、-CHCH(NH)CH-およびCHCH(N(CH))CH-からなる基から選択される;
1.38 式Iまたは1.33-1.36のいずれかの化合物、式中、Alkは、エチレン、n-プロピレンまたはn-ブチレンである;
1.39 式Iまたは1.33-1.36のいずれかの化合物、式中、Alkは、n-プロピレンまたはn-ブチレンである;
1.40 式Iまたは1.33-1.39のいずれかの化合物、式中、Xは単結合、-S-、または-O-である;
1.41 式Iまたは1.33-1.39のいずれかの化合物、式中、Xは、単結合である;
1.42 式Iまたは1.33-1.39のいずれかの化合物、式中、Xは-S-である;
1.43 式Iまたは1.33-1.39のいずれかの化合物、式中、Xは-O-である;
1.44 式Iまたは1.33-1.43のいずれかの化合物、式中、Alk-X-は、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン、CHCH(OH)CH-、-CHCHCH(OH)-、-CHCH(NH)CH-、CHCH(N(CH))CH-、-CHCHO-および-CHCHS-からなる基から選択される;
1.45 式Iまたは1.33-1.44のいずれかの化合物、式中、Aは、アリール(例えば、フェニル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよい;
1.46 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、Aは、所望により式1.45に開示されたように置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)である;
1.47 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、Aは、所望により式1.45に開示されたように置換されたフェニルである;
1.48 式Iまたは1.33-1.47のいずれかの化合物、式中、Aは、フェニルである;
1.49 式Iまたは1.33-1.47のいずれかの化合物、式中、Aは、1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されたフェニルである;
1.50 式1.49、ここでAは、メトキシ、ヒドロキシ、クロロ、フルオロ、メチル、CF、-OCFおよび-OCHCHN(CH)(CH)からなる群から選択される1以上の置換基により置換されたフェニルである;
1.51 式1.45-1.49のいずれかの化合物、式中、Aは、フェニル、4-メトキシフェニル、4-ヒドロキシフェニル、4-(2-ジメチルアミノエトキシ)-フェニル、3-メトキシフェニル、4-クロロフェニル、3-クロロフェニル、3,5-ジフルオロフェニル、3-ヒドロキシフェニル、2-フルオロフェニル、4-フルオロフェニル、4-メチルフェニル、3-メチルフェニル、2-メチルフェニル、2,6-ジフルオロフェニル、3-トリフルオロメチルフェニル、3,4-ジフルオロメチル、3-トリフルオロメトキシフェニル、4-トリフルオロメトキシフェニル、4-メトキシフェニル、3-クロロ-4-フルオロフェニルおよび3,4-ジクロロフェニルである;
1.52 式Iまたは1.33-1.44のいずれかの化合物、式中、Aは、アリール(例えば、フェニル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換される;
1.53 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、
−Alkは、n-プロピレンまたはn-ブチレンであり、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいか、あるいは所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されてもよい、
-Xは、単結合、-O-、または-S-であり、および
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいフェニルである;
1.54 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、
-Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいか、または所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されてもよいn-プロピレンまたはn-ブチレンであり、
-Xは、単結合であり、および
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいフェニルである;
1.55 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、
-Alkは、n-プロピレンまたはn-ブチレンである、
-Xは単結合であり、および
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいフェニルである;
1.56 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、
-Alkは、n-プロピレンまたはn-ブチレンであり、
-Xは、単結合であり、および
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されてもよいフェニルである;
1.57 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、
-Alkは、n-プロピレンであり、
-Xは、単結合であり、および
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されてもよいフェニルである;
1.58 式Iまたは1.33-1.45のいずれかの化合物、式中、Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール-C1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
1.59 式Iまたは1.33-1.58のいずれかの化合物、式中、Alk-X-Aは、下記のいずれかから選択される:
Figure 2013523811

Figure 2013523811


1.60 式Iまたは式1.33-1.59のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
1.61 式Iまたは1.33-1.60のいずれかの化合物、式中、RはHである;
1.62 式Iまたは1.33-1.60のいずれかの化合物、式中、RはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.63 式Iまたは1.33-1.60のいずれかの化合物、式中、Rはメチルである;
1.64 式Iまたは1.33-1.63のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;
1.65 式Iまたは1.33-1.63のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;
1.66 式Iまたは1.33-1.63のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;
1.67 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)およびハロ(例えば、Cl)からなる群から選択される;
1.68 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、RはHである;
1.69 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、RはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.70 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、Rはメチルである;
1.71 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、Rは-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.72 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、Rはハロ(例えば、Cl)である;
1.73 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、RおよびRは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)および-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)から選択される;
1.74 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、RおよびRは、双方メチルである;
1.75 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、RはHであり、Rは-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.76 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、RおよびRは、連結され、それらが結合する炭素原子と一緒に環構造を形成できる;
1.77 式Iまたは1.33-1.64のいずれかの化合物、式中、RおよびRはメトキシであり、RおよびRは、連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは、一緒に連結されエチレンジオキシを形成する);
1.78 式Iまたは1.33-1.77のいずれかの化合物、式中、RaおよびRbは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル)である;
1.79 式Iまたは1.33-1.78のいずれかの化合物、式中、RcおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.80 式Iまたは1.33-1.79のいずれかの化合物、式中、RcおよびRdは、Hである;
1.81 式Iまたは1.33-1.79のいずれかの化合物、式中、RcおよびRdは、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.82 式Iまたは1.33-1.79のいずれかの化合物、式中、RcはHであり、RdはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.83 式Iまたは式1.33-1.82のいずれかの化合物、式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいC1-6アルキレン(例えば、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されたC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)であり、ここでアリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよい;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;または
所望により、RおよびRは、一緒に連結され、環構造を形成する(例えば、RおよびRは、一緒に連結され、エチレンジオキシを形成する);
cおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.84 式Iの化合物または式1.33-1.82いずれかに記載の化合物、
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいC2-5アルキレン(例えば、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC2-5アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)であり、ここでアリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよい;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;または
所望により、RおよびRは一緒に連結され、環構造(例えば、RおよびRは、一緒に連結され、エチレンジオキシを形成する)を形成してもよい;
aおよびRbは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル)である;
cおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.85 式Iまたは式1.33-1.82のいずれかの化合物、式中、Rは下記のものである:
H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;

1.86 式Iまたは式1.33-1.82いずれかの化合物、
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいC3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン);
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)であり;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)またはハロ(例えば、Cl)であり;
cおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.87 式Iまたは式1.33-1.82いずれかの化合物、
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいC3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)であり;
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいフェニルである;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)またはハロ(例えば、Cl)である;
cおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.88 式Iまたは式1.33-1.82いずれかの化合物、
式中、
Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されてもよいC3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)であるか;または
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)である;
は、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)またはハロ(例えば、Cl)である;
cおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;

1.89 式Iまたは式1.33-1.82のいずれかの化合物、
式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)である;
は、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)またはハロ(例えば、Cl)である;
cおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
1.90 式Iまたは式1.33-1.82いずれかの化合物、
式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)である;
は、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)またはハロ(例えば、Cl)である;
1.91 式Iまたは式1.33-1.82のいずれかの化合物、
式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)または-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.92 式Iまたは式1.33-1.82いずれかの化合物、式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、-S-である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)または-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.93 式Iまたは式1.33-1.82のいずれかの化合物、
式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)である、;
は、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.94 式Iまたは式1.33-1.82いずれかの化合物、
式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)またはハロ(例えば、Cl、F)により置換されるアリール(例えば、フェニル)である;
は、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.95 式Iまたは式1.33-1.82いずれかの化合物、
式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、1以上のメチル、ClまたはFにより置換されるアリール(例えば、フェニル)である;
は、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)または-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.96 式Iまたは式1.33-1.82のいずれかの化合物、式中、
Alkは、C3-4アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、4-クロロフェニル、3-クロロメチルまたは4-メチルフェニルである;
は、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)または-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)である;
1.97 式1.33-1.96のいずれかの化合物、ここで式Iの化合物は、下記の群のいずれかから選択される:
Figure 2013523811

Figure 2013523811


Figure 2013523811

Figure 2013523811

Figure 2013523811


1.98 式1.33-1.96のいずれかの化合物、式中、式Iの化合物は、下記の群のいずれかから選択される:
Figure 2013523811


Figure 2013523811

Figure 2013523811


1.99 式1.33-1.96のいずれかの化合物、式中、式Iの化合物は、下記の群のいずれかから選択される:
Figure 2013523811

Figure 2013523811


1.100 下記の群のいずれかから選択される式1.33-1.96のいずれかの化合物:
Figure 2013523811





1.101 下記の群から選択される式1.33-1.96のいずれかの化合物:
Figure 2013523811


Figure 2013523811




1.102 式1.101の化合物、ここで式Iの化合物は、下記の群のいずれかから選択される:
Figure 2013523811


Figure 2013523811



1.103 式Iまたは式1.33-1.98のいずれかの化合物、式中、式Iの化合物が、下記の群のいずれかから選択される:
Figure 2013523811


Figure 2013523811

Figure 2013523811



1.104 式1.103、ここで式Iの化合物が、下記の群のいずれかから選択される:
Figure 2013523811



1.105 式1.33-1.96のいずれかの化合物、式中、式Iの化合物が、下記の群のいずれかから選択される:
Figure 2013523811


1.106 遊離または塩形態の前記式のいずれか、ここで式Iの化合物がFMNおよび/またはCD3299リボスイッチに結合する、例えば、アッセイ、例えば実施例Aに記載したとおりのアッセイにおいて、例えば、20%以上、好ましくは30%、より好ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上のImaxにて、および/またはアッセイにおいて、例えば、実施例Bに記載したとおりのアッセイにおいて、64μg/mL以下または等しい、より好ましくは32μg/mL以下または等しい最小阻害濃度(MIC)にて結合する。
本発明はまた、式Qの化合物に関し、ここで該置換基は、遊離または塩形態(式1.107)の式1.33-1.106のいずれかに規定されたとおりである。
第一の態様において、本発明は、式PまたはP.1-P.17、あるいは式Qまたは式1.1-1.32または前記したように遊離または塩形態の1.107のいずれかの化合物を提供する、但し、(1)-Alk-X-Aは、-CHCH-フェニルまたは-CHCH-O-フェニルである場合、RおよびRは、双方Hではないという条件である;(2)-Alk-X-Aが、-CHCH-(3-メトキシフェニル)である場合、RおよびRは双方メチルではない;または(3)Rが-C(O)OEtであり、-Alk-X-Aがフェニルエチルである場合に、RがC1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エニル、n-ブチル、n-ブタ-2-エニルまたはn-ヘキシル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である。
第一の態様のさらなる実施態様において、本発明は、式Iまたは前記したような遊離または塩形態の式1.33-1.106のいずれかの化合物を提供する、但し、(1)-Alk-X-Aが-CHCH-フェニルまたは-CHCH-O-フェニルである場合に、RおよびRは双方Hでない;または(2)-Alk-X-Aが-CHCH-(3-メトキシフェニル)、-CHCH-(3,4,5-トリメトキシフェニル)、-CHCHCH-(2,5-ジメトキシフェニル)または-CHCHCH-(2,5-ジヒドロキシフェニル)である場合に、RおよびRは双方メチルではない。
第二の態様において、本発明は、遊離または塩形態の式II’’の化合物を提供する:
Figure 2013523811

式II’’
式中:
(i)Alkは、所望により1以上のC1-6アルキル(例えば、メチル)または一つのヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
(ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
(iii)Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール(例えば、ピリジニル)である;
(iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
(v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、(C1-4アルコキシ)-C1-4アルキル、(2-C1-4アルコキシエトキシ)-C1-4アルキルである;
(vi)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(vii)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(viii)RaおよびRbは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)である。
第二の態様において、本発明は、遊離または塩形態の式IIの化合物を提供する:
Figure 2013523811


式中:
(i)Alkは、C1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン) 所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよい;
(ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
(iii)Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール(例えば、ピリジニル)である;
(iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
(v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、(C1-4アルコキシ)-C1-4アルキル、(2-C1-4アルコキシエトキシ)-C1-4アルキルである;
(vi)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(vii)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
(viii)RaおよびRbは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)である。
第二の実施態様の別の態様において、本発明は、遊離または塩形態の、下記式の化合物を提供する:
2.1 式IIの化合物、ここでAlkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
2.2 式IIまたは2.1の化合物、ここでAlkは、n-プロピレンである;
2.3 式IIまたは2.1または2.2の化合物、ここで、Xは、単結合、-S-、または-O-である;
2.4 式IIまたは2.1-2.3のいずれかの化合物、式中、Xは単結合であり、ここで、該化合物は式II’の化合物を表す;
Figure 2013523811

2.5 式IIまたは2.1-2.4のいずれかの化合物、式中、Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール(例えば、ピリジニル)である;
2.6 式IIまたは2.1-2.5のいずれかの化合物、式中、Aは、アリール(例えば、フェニル);
2.7 式IIまたは2.1-2.6のいずれかの化合物、式中、Aは、フェニル;
2.8 式IIまたは2.1-2.7のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
2.9 式IIまたは2.1-2.8のいずれかの化合物、式中、Rは、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
2.10 式IIまたは2.1-2.9のいずれかの化合物、式中、Rはメチルである;
2.11 式IIまたは2.1-2.10、ここで、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、(C1-4アルコキシ)-C1-4アルキル、(2-C1-4アルコキシエトキシ)-C1-4アルキルである;
2.12 式IIまたは2.1-2.10のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、(C1-4アルコキシ)-C1-4アルキル、(2-C1-4アルコキシエトキシ)-C1-4アルキルである;

2.13 式IIまたは2.1-2.11のいずれかの化合物、式中、Rはメチルである;
2.14 式IIまたは2.1-2.13のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
2.15 式IIまたは2.1-2.14のいずれかの化合物、式中、RはHである;
2.16 式IIまたは2.1-2.15のいずれかの化合物、式中、Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
2.17 式IIまたは2.1-2.16のいずれかの化合物、式中、RはHである;
2.18 式IIまたは2.1-2.17のいずれかの化合物、式中:
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン);
Xは、単結合、-S-、または-O-である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル);
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、Hである;
は、Hである;
2.19 式IIまたは2.1-2.18のいずれかの化合物、式中:
Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されてもよいアリール(例えば、フェニル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、Hである;
は、Hである;
2.20 式IIまたは2.1-2.19のいずれかの化合物、式中:
Alkは、C1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
Xは、単結合である;
Aは、アリール(例えば、フェニル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
は、Hである;
は、Hである;
2.21 前記式のいずれか、式中、式IIの化合物は、
Figure 2013523811
である、
2.22 前記式のいずれかであって、ここで遊離または塩形態の式IIの化合物が、アッセイ、例えば実施例Aに記載のアッセイにおいて、FMNおよび/またはCD3299リボスイッチに、例えば、20%以上の、好ましくは30%以上の、より好ましくは40%以上の、さらに好ましくは50%以上のImaxにて結合する、および/または、アッセイ、例えば、実施例Bにおいて記載したとおりのアッセイにおいて、64μg/mL以下または同等の、より好ましくは32μg/mL以下または同等の、さらに好ましくは16μg/mL以下または同等の、もっとも好ましくは8μg/mL以下または同等の最小阻害濃度(MIC)を有する。
第二の態様の別の実施態様において、本発明は、式II’’に記載の化合物を提供する、ここで置換基は、式2.1-2.22のいずれかに記載のものである。
第三の態様において、本発明は、医薬上許容し得る希釈剤または担体との混合物中で、遊離または医薬上許容される塩形態の式P、例えばP.1-P.17いずれかの化合物、または式Q、例えば式1.1-1.32または1.107いずれかの化合物を含む医薬組成物を提供する。第三の態様の別の実施態様において、本発明は、医薬上許容し得る希釈剤または担体との混合物中で、遊離または医薬上許容される塩形態の式Iの化合物、例えば、式1.33-1.106のいずれかの化合物を含む医薬組成物を提供する。第三の別の実施態様において、本発明は、医薬上許容し得る希釈剤または担体との混合物において、遊離または医薬上許容される塩形態の、式II’’またはIIの化合物、例えば式2.1-2.22のいずれかの化合物を含む医薬組成物を提供する。
第四の態様において、本発明は、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式P、例えばP.1-P.17のいずれかの化合物、または式Q、例えば式1.1-1.32または1.107のいずれかの化合物を、その必要のある患者に投与することを含む、細菌感染(方法PまたはQ各々)の処置または予防方法を提供する。第四の別の実施態様において、本発明は、それを必要とする患者において、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式Iの化合物、例えば、式1.33-1.106いずれかの化合物を投与することを含む、細菌感染(方法I)の処置または予防のための方法を提供する。第四の態様のさらに別の実施態様において、本発明は、それが必要な患者に遊離または有効量の医薬上許容される塩形態の式II’’の化合物またはII、例えば式2.1-2.22のいずれかの化合物を投与することを含む、細菌感染(方法II)の処置または予防のための方法を提供する。
第四の態様のさらなる実施態様において、本明細書において、前記した方法P、Q、IおよびIIは、グラム陽性またはグラム陰性細菌感染の処置または予防のために有用である(方法P-A、方法Q-A、方法I-Aまたは方法II-A各々)。別の特定の実施態様において、方法P、方法Q、方法Iおよび方法IIは、下記の細菌を含む細菌感染(1以上の下記の細菌による感染に限定するものではない)を処置するために有用である:Clostridium difficile(またはC. difficile)、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis、Klebsiella pneumoniae、Yersinia pestis、Streptococcus viridans、Enterococcus faecium、および/または Borrelia burgdorferi bacteria(方法P-B、方法Q-B、方法I-Bまたは方法II-B各々)。抗生物質を摂取する患者、特に広範囲のスペクトル活性を有するもの、特にC. difficile 感染に対して正常な腸内細菌叢の障害となる抗生物質の使用の結果として脆弱となり、C. difficileの過剰増殖をもたらし、無症状から重度かつ生命を脅かす症状の範囲にわたる感染を引き起こす。本発明の様々な化合物、例えば、式P、Q、I、II’’およびIIの様々な化合物、特に式P.17、1.31、1.101-1.102、1.105および2.21の任意の化合物は、特にCD3299リボスイッチに対して活性であり、C. difficile 細菌を選択的に阻害する。従って、特定の実施態様において、例えば式P.17、1.31、1.101-1.102、1.105および2.21のいずれかの化合物を投与することを含む方法P、Q、IおよびIIは、特にClostridium difficileを原因とする感染を処置するために有用である。さらに、本発明の様々な化合物、例えば式P、式Qまたは式Iの様々な化合物は、特に式1.103、1.104または1.105の任意の化合物はまた、FMNリボスイッチに対して活性である。FMNリボスイッチに対して活性である化合物は、一般的にStaphylococcus aureus および/または Clostridium difficile 感染に対しても活性である。従って、特定の実施態様において、これらの化合物は、Staphylococcus aureusおよび/またはClostridium difficile感染の処置に特に有用である。
第四の態様のさらに別の実施態様において、前記した方法Pは、炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、蜂巣炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎、およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(Clostridium difficile associated)(CDAD)から成る群から選択される疾患、感染または状態の処置または予防に有用であって、それを必要とする対象に、有効量の遊離、薬学的に許容される塩またはプロドラッグ形態の式Pの化合物、例えば式 P.1-P.17のいずれかを投与することを含む(方法P−D)。
第四の態様のまた別の実施態様において、前記したとおりの方法Qは、炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、蜂巣炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎、およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(CDAD)から成る群から選択される疾患、感染または状態の処置または予防に有用であって、それを必要とする対象に、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式Qの化合物、例えば、式1.1-1.32または1.107いずれかの化合物を投与することを含む(方法Q-D)。
第四の態様のまたさらに別の実施態様において、前記したとおりの方法Iは、炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、蜂巣炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎、およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(CDAD)から成る群から選択される疾患、感染または状態の処置または予防に有用であって、それを必要とする対象に、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式Iの化合物、例えば式1.33-1.106のいずれかの化合物を投与することを含む(方法I-D)。
第四の態様のまたさらに別の実施態様において、前記したとおりの方法IIは、炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、蜂巣炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎、およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(CDAD)から成る群から選択される疾患、感染または症状の処置または予防のために有用であって、それを必要とする対象に、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式II’’またはIIの化合物、例えば式2.1-2.22のいずれかの化合物を投与することを含む(方法II-D)。
任意の特定の理論に縛られずに、本発明は、新規メカニズムによる細菌感染を処置する方法、例えば、リボスイッチリガンド結合を利用して、遺伝子発現を変更させることによる方法を提供すると考える。従って、一態様において、本発明の様々な化合物は、FMNリボスイッチに結合することにより、下流のリボフラビン生合成に影響する。別の態様において、本発明の様々な化合物は、CD3299リボスイッチに対して活性であり、それにより隣接するコード領域の発現に影響する。CD3299および/またはFMNリボスイッチに対して活性である化合物は、特にC. difficileに対して選択的である。それ自体、遊離または医薬上許容される塩形態の本発明の様々な化合物、例えば式Pの様々な化合物、例えば、式P.1-P.17の様々な化合物、特に式P.15-P.17いずれかの化合物、または式Q、例えば式1.1-1.32または1.107の様々な化合物、特に式1.28-1.31いずれかの化合物;式Iの様々な化合物、例えば式1.33-1.106の様々な化合物、特に式1.103、1.104または1.105いずれかの化合物;および式II’’またはIIの様々な化合物、例えば式2.1-2.22の様々な化合物、特に式2.21は、感染を処置する際に有効である、ここで伝統的な抗生物質は、薬剤抵抗性のために有効ではなくなる。従って、特定の実施態様において、本発明は、前記したとおりの方法P、例えば、方法P−A〜P-Dのいずれか、または方法Qまたは方法Q-A〜Q-Dのいずれか、または方法Iまたは方法I-A〜I-Dまたは方法IIまたは方法II-A〜II-Dのいずれかの方法を提供する、ここで該感染は、リボスイッチリガンドではない薬剤に耐性である感染剤である(方法P-E、方法Q-E、方法I-Eまたは方法II-E各々)。さらなる実施態様において、遊離または医薬上許容される塩形態の式P、式Q、式I、式II’’または式IIの様々な化合物、特に式1.103、1.104または1.105または2.21のいずれかは、特にペニシリン、バンコマイシン、セファロスポリンおよびメチシリンからなる群から選択される1以上の薬剤に耐性である感染に有用である。特定の実施態様において、該感染は、メチシリン耐性のStaphylococcus aureus感染である。別の実施態様において、方法P、方法Q、方法Iまたは方法IIにおいて処置される感染がC. difficile 感染である。
特定の実施態様において、遊離または医薬上許容される塩形態の式P、Q、I、II’’またはIIの様々な化合物、特に式P.15-P.17、1.28-1.30、1.31、1.101、1.102、1.105または2.21のいずれかの化合物は、特にリボスイッチリガンドではない任意の薬剤、例えばフルオロキノロン(例えば、シプロフロキサシンおよび/またはレボフロキサシン耐性の感染)、メトロニダゾールおよび/またはバンコマイシンに耐性であるC. difficile感染に有用である。
本発明の様々な化合物は実施例Cに開示されたアッセイにおいて低いCC50値を有すること、従ってDNA生合成と干渉し得る抗代謝活性を有し得ることに注目されたい。そのため、一実施態様において、これらの化合物は、抗癌または抗ウィルス剤として有用でありうる。別の実施態様において、実施例BおよびA各々に開示されたとおりのアッセイにおいて低いMICおよび/または高いImax値を有する化合物および実施例Cに開示されたようなアッセイにおいて低いCC50値を有する化合物は、局所投与のための抗微生物剤として有用である。
第五の態様において、本発明は、感染、例えば、方法P、または方法P−A、P-Eからのいずれかに記載したとおりの細菌感染の処置または予防のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式P、例えばP.1-P.17のいずれかの化合物、該化合物の使用(医薬品の製造において)、または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。別の実施態様において、本発明は、感染の処置または予防のための、例えば、方法Q-または方法Q-AからQ-Eのいずれかに記載したとおりの細菌感染のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式Q、例えば式1.1-1.32または1.107のいずれかの化合物の使用(医薬品の製造における)、または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。第五態様の別の実施態様において、本発明は、感染の処置または予防のための、例えば方法Iまたは方法I-A〜I-Eに記載のとおりの細菌感染のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式I、例えば式1.33-1.106のいずれかの化合物化合物の使用(医薬品の製造において)、または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。第五の実施態様のさらなる別の実施態様において、本発明は、感染、例えば方法IIまたは方法II-A〜II-Eのいずれかに記載の細菌感染の処置または予防のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式II’’またはII、例えば式2.1-2.22いずれかの化合物の使用(医薬品の製造において)、または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。
第六の態様において、本発明は、感染、例えば、方法Qまたは方法Q-AからQ-Eのいずれかの方法に記載の細菌感染の処置または予防のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式P、例えばP.1-P.17のいずれかの化合物の使用(医薬品の製造において)、または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。別の実施態様において、本発明は、感染、例えば方法Qまたは方法Q-AからQ-Eいずれかに記載の細菌感染の処置または予防のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式Q、例えば、式1.1-1.32または1.107のいずれかの化合物の使用、または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。第六の実施態様の別の実施態様において、本発明は、感染、例えば、方法Iまたは方法I-A〜I-Eのいずれかに記載したような細菌感染の処置または予防のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式Iのいずれかの化合物、例えば式1.33-1.106の使用または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。第六の態様の実施態様において、本発明は、感染、例えば、方法IIまたは方法II-AからII-Eのいずれかに記載の細菌感染の処置または予防のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式II’’またはIIの化合物または例えば、式2.1-2.22のいずれかの化合物の使用または該化合物を含む医薬組成物の使用を提供する。
第七の態様において、本発明は、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式P、例えばP.1-P.17のいずれかの化合物を、かかる植物に与えることを含む植物における感染の処置のための方法を提供する。別の実施態様において、本発明は、植物に、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式Qの化合物、例えば式1.1-1.32または1.107のいずれかの化合物を投与することを含む植物における感染の処置のための方法を提供する。第七の態様の別の実施態様において、本発明は、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式Iの化合物、例えば式1.33-1.106のいずれかの化合物を、かかる植物に与えることを含む植物における感染の処置のための方法を提供する。また、第七の態様の別の実施態様において、本発明は、有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式II’’の化合物またはII、例えば式2.1-2.22のいずれかの化合物をかかる植物に与えることを含む植物における感染の処置するための方法を提供する。
第八の態様の別の実施態様において、本発明は、方法Pまたは方法P−A〜P-Eのいずれかの、前記したとおりの疾患または症状のいずれかの処置における使用のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式P、例えばP.1-P.17のいずれかの化合物を含む医薬組成物を提供する。別の実施態様において、本発明は、前記したとおりの、例えば、方法Qまたは方法Q-AからQ-Eのいずれかに記載の、いずれかの疾患または症状の処置における、遊離または医薬上許容される塩形態の式Q、例えば式1.1-1.32または1.107の化合物を含む医薬組成物も提供する。第八の実施態様の別の実施態様において、本発明は、遊離または医薬上許容される塩形態の式Iの化合物、例えば式1.33-1.106のいずれかの化合物を含む医薬組成物の、前記したとおりの、例えば、方法Iまたは方法I-A〜I-Eのいずれかの疾患または症状の処置における使用を提供する。第八の実施態様の別の実施態様において、本発明は、前記のとおりのいずれかの疾患または症状の処置、例えば方法IIまたは方法II-AからII-Eのいずれかにおける使用のための、遊離または医薬上許容される塩形態の式II’’またはIIの化合物、例えば式2.1-2.22のいずれかの化合物を含む医薬組成物を提供する。
本発明の詳細な説明
用語“リボスイッチ”または“リボスイッチ(複数を含む)”は、当分野で認識されている用語であり、遺伝子を制御するためにRNA構造を変化させる標的代謝物および発現プラットフォームに結合する天然アプタマーを含む、mRNAを意味する。用語“リボスイッチリガンド”は、遊離または塩形態の、特定のリボスイッチに結合する任意の化合物、例えば、式Pの化合物、式Qまたは式Iの化合物、例えば式P.1-P.17の様々な化合物、式1.1-1.106の様々な化合物、または式II’’またはIIの化合物、例えば、式2.1-2.22の様々な化合物である。用語“FMNリボスイッチ”は、フラビンモノ−ヌクレオチド(FMN)のような代謝物あるいは他のリガンド、例えば、遊離または塩形態にある、式Qの様々な化合物、特に、式Pの様々な化合物、例えばP.1-P.17のいずれかの、特に式P.15-P.17の様々な化合物、または様々な式Qの化合物、特に式1.28-1.31の様々な化合物、または式Iの様々な化合物、例えば式1.33-1.106の様々な化合物、特に式1.103、1.104または1.105の化合物のいずれかのようなリガンドと結合して、下流FMN生合成および輸送タンパク質に影響を及ぼすリボスイッチを意味する。特定の理論に縛られることを意図しないが、リガンドのそのリボスイッチへの結合は、ORFの発現が抑制されるように、例えばリボフラビンおよびFMN生合成を担う酵素の発現が抑制されるように、細菌mRNAの立体構造変化を誘発すると考えられる。これは、mRNAが(1)ORFが合成できる前にRNA合成を停止させるターミネーターヘアピンまたは(2)シャイン・ダルガーノ配列を隔離し、mRNAがORFを翻訳するためにリボソームと結合することを妨げるヘアピンを形成することを誘発することにより達成される。
“CD3299リボスイッチ”は、CD3299と表された遺伝子を制御するC. difficileに見出されたリボスイッチを意味する。5’UTRおよびC. difficile 630(受託番号AM180355)由来のCD3299遺伝子からのORF開始は、下記のとおりである:
Figure 2013523811
配列の上記描写において、リボスイッチは太字で強調され、そして配列番号:2である;
Figure 2013523811
上記配列におけるORFの開始部位は、リボスイッチから下流であり、イタリックで示し、配列番号3である:
Figure 2013523811
推定の終結因子ヘアピンは、太字のイタリックであり、配列番号4である:
Figure 2013523811
ヘアピンは、式1に記載の構造を有するループを形成できる:
Figure 2013523811


可能なアンチ終結因子は、式2に記載の構造を有する:
Figure 2013523811
我々は、遊離または塩形態の本発明の様々な化合物、特に式P.17、1.31、1.101または1.102、1.105または2.21の化合物は、CD3299リボスイッチに十分結合し、C. difficileに対する抗細菌活性を有することを見出した、ただしこれらの化合物が細菌に取り込み易い物理化学特性を所有する場合である。
用語“感染”は、グラム陽性またはグラム陰性細菌による感染を含む。一実施態様において、感染は、グラム陽性細菌による感染である。別の実施態様において、感染が、グラム陰性細菌による感染である。さらに別の実施態様において、該感染が、Clostridium difficile、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis、Klebsiella pneumoniae、Yersinia pestis、Streptococcus viridans、Enterococcus faecium、および/または Borrelia burgdorferiからなる群から選択される1以上の細菌による感染である。
さらなる実施態様において、感染は、Clostridium difficileおよび/またはStaphylococcus aureus 感染である。特定の実施態様において、該感染は、リボスイッチリガンドではない薬剤に耐性である感染である。この特定のさらなる実施態様において、該感染は、ペニシリン、バンコマイシン、セファロスポリン、メチシリンおよびフルオロキノロン(例えば、シプロフロキサシンおよび/またはレボフロキサシン)からなる群から選択される1以上の薬剤に耐性である感染である。特定の実施態様において、該感染は、メチシリン耐性のStaphylococcus aureus(MRSA)感染である。別の特定の実施態様において、該感染は、is a フルオロキノロン耐性(例えば、シプロフロキサシンおよび/またはレボフロキサシン耐性)、メトロニダゾールおよび/またはバンコマイシン耐性C. difficile 感染である。
用語“細菌”または“細菌(複数を含む)”は、下記に限定しないが、Clostridium difficile、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis、Klebsiella pneumoniae、Yersinia pestis、Streptococcus viridans、Enterococcus faecium、および/または Borrelia burgdorferiを含む。
断りがない限り、または文脈から明らかではない限り、本明細書で使用する下記の用語は下記の意味を有する:
a.ここで使用する“アルキル”は、飽和または不飽和の炭化水素部分、好ましくは飽和の、例えば、1〜8個、例えば1〜6個、または1〜4個の炭素原子長であり、断りがない限り直鎖でも分枝鎖でもよく(例えば、n−ブチルまたはtert−ブチル)、そして所望により、炭素原子上のいずれかに対して、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ、ハロゲン(例えば、クロロまたはフルオロ)、ハロC1-4アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、ヒドロキシ、およびカルボキシにより置換、例えば、一、二、または三置換されていてもよい。例えば、"C-Cアルキル"は、1〜8個の炭素原子を有するアルキルを意味する。アルキルの例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、n−ペンチル、n−ヘキシルおよびn−ヘプチルを含むが、これらに限定されない。ここで、該アルキル基は、不飽和または部分飽和であってもよく、それは“アルケニル”または“アルキニル”として示す。従って、n-プロパ-2-エン-1-イルは、-CH-CH=CHであることを意図される。
b.誤解を避けるために、ここで使用する“アルキレン”は、2つの置換基(例えば、フラビンコア構造および別の置換基、例えば-X-Aの間)の間を架橋するアルキル基を表すことを意図される。従って、C1-4アルキレン、例えば、メチレン、エチレン、n-プロピレンおよびn-ブチレンは、-CH-、-CHCH-、-CHCHCH-および-CHCHCHCH-各々を表すと意図される。ここで、該アルキレン基は、不飽和または部分飽和であり、それを“アルケニレン”または“アルキニレン”として表す。従って、n-ブタ-2-エニレンは、-CH-CH=CHCH-であると意図される。
c.ここで使用する“アリール”は、単環式または多環式芳香族炭化水素、好ましくはフェニル、所望により置換される、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ、ハロゲン(例えば、クロロまたはフルオロ)、ハロC1-4アルキル(例えば、トリフルオロメチル)、ヒドロキシ、カルボキシ、または追加のアリールまたはヘテロアリールである。
d.“シクロアルキル”は、飽和または不飽和の非芳香族炭化水素部分をいい、好ましくは飽和の、3〜8個の炭素原子を含み、少なくともいくつかのものが非芳香族単環式または二環式、あるいは架橋した環構造を形成する。
e.“ヘテロシクロアルキル”は、上記に規定したシクロアルキルをいい、ここで少なくとも一つの炭素原子は、N、O、Sから選択されるヘテロ原子で置換される。従って、“C3-8ヘテロシクロアルキル”または“ヘテロC3-8シクロアルキル”は、N、OおよびSから選択される少なくとも一つのヘテロ原子を含有する3〜8員の非芳香環系をいう。
f.ここで、該置換基は、アルキル基、例えば、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル-、またはアリールC1-4アルキルを介して連結され、該アルキル基は、飽和または不飽和あるいは直鎖または分枝鎖であってもよいと理解される。ここで該置換基がC-アルキルにより連結される場合、該アルキルは存在しておらず、該結合性は、隣の置換基に対して直接的であると理解される。例えば、ここで該置換基が−Cアルキル-C3-8シクロアルキルである場合、アルキル基が存在せず、かつシクロアルキル(例えば、シクロプロピル)が直接連結されると理解される。
本発明の化合物または本明細書で開示された化合物のいずれか(例えば、式Pの化合物またはP.1-Pの化合物、例えばP.1-P.17のいずれか、または式Qまたは式I、例えば、式1.1-1.107または式II’’またはIIのいずれかの化合物、例えば式2.1-2.22のいずれか)が、遊離または塩形態で、例えば、酸付加塩またはプロドラッグ形態で存在しうる。十分に塩基性である本発明の化合物の酸付加塩は、例えば、無機または有機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、クエン酸、マレイン酸、トルエンスルホン酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン酸など、との酸付加塩である。加えて十分に酸性の本発明の化合物の塩は、アルカリ金属塩、例えばナトリウム塩またはカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウム塩またはマグネシウム塩、アンモニウム塩または生理学的に許容されるカチオンを提供する有機塩基との塩、例えばメチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、ピペリジン、モルホリンまたはtris−(2−ヒドロキシエチル)アミンとの塩である。特定の実施態様において、本発明の化合物の塩は、トリフルオロ酢酸または塩酸付加塩である。別の実施態様において、本発明の化合物の塩は、酢酸付加塩である。
この明細書において、特に断らのない限り、本発明の化合物という用語は、本明細書に開示された化合物、例えば、式Pの化合物、例えばP.1-P.17のいずれか、または式Qまたは式I、例えば式1.1-1.106いずれか、または式II’’またはIIの化合物、例えば式2.1-2.22のいずれか、例えば、遊離または酸付加塩またはプロドラッグ形態などの任意の形態のもの、または化合物が酸性基の置換基を含有する場合には、塩基性付加塩形態のものを包括すると理解されるべきである。本発明の化合物は、医薬品としての用途を意図し、従って医薬上許容される塩が好まれる。医薬品として好適でない塩は、例えば、本発明の遊離化合物の単離または精製にとって有用であるので含まれる。
本発明の化合物は、1以上のキラル炭素原子を含み得る。それ故に、本化合物は、個々の異性体、例えば、鏡像体またはジアステレオマー形態または個々の形態の混合物、例えば、ラセミ/ジアステレオマー混合物として存在する。不斉中心が(R)−、(S)、または(R,S)−配置である全ての異性体が存在し得る。本発明は、個々の光学活性異性体ならびにその混合物(例えば、ラセミ/ジアステレオマー混合物)の両方を包含すると理解されるべきである。従って、本発明の化合物は、主として、例えば、純粋な、または実質的に純粋な、異性体形態、例えば、70%以上の鏡像体過剰率(“ee”)、好ましくは80%以上のee、より好ましくは90%以上のee、最も好ましくは95%以上のeeであり得る。該異性体の精製および該異性体混合物の分離は、当分野で既知の標準法により達成され得る(例えば、カラムクロマトグラフィー、分取TLC、分取HPLC、擬似移動床など)。
置換基の二重結合または環である性質による幾何異性体は、cis(=Z)、またはtrans(=E−)形態として存在してよく、両方の異性体形態とも本発明の範囲内である。
当業者には理解されるように、本発明の化合物は、ケト−エノール互変異性化を示しうる。従って、本発明において規定したとおりの発明は、本明細書に記載したとおりの構造およびその互変異性型の双方を含むと理解されるべきである。
本発明の化合物はまたその安定放射性元素を含むと理解される。例えば、本発明の化合物の特定の位置での水素原子は、重水素で置換されてもよい。かかる放射性元素を含む化合物の活性は保持されおよび/または薬物動力学的または薬力学特性を変更し得ることが予測される。治療的用途に加えて、かかる放射性元素を含み、かつ変化した薬物動力学的または薬力学特性を有する化合物は、非放射線アナログの動力学を測定するための有用性も有する。
いくつかの場合において、本発明の化合物は、プロドラッグ形態で存在しうる。当分野において用語“プロドラッグ”は、用語は認識されており、投与後にいくつかの化学的または生理学的プロセスを介してインビボで活性な代謝物を生じさせるか、または放出されるが投与前の薬剤前駆体を意味する。例えば、本発明の化合物(例えば、式P、式Qまたは式Iの化合物、例えば式P.1-P.17、1.1-1.106、または式II’’またはIIの化合物、例えば式2.1-2.22のいずれか)がヒドロキシ基を含有する場合、これらの置換基がエステル化されて、生理学的に加水分解可能な、かつ許容可能なエステル(例えば、アシルエステル、例えば、CHC(O)-O-化合物)を形成しうる。本明細書において使用されるとおり、“生理学的に加水分解可能かつ許容可能なエステル”とは、生理学的条件下で加水分解できる本発明の化合物のエステルを意味し、一方でヒドロキシを与え、もう一方で酸、例えばカルボン酸 (例えば、薬剤-O-C(O)-CH → 薬剤-OH+CHCOOH)を提供する、これらは投与されるべき用量で生理学的に耐用可能である。同様に、ここで本発明の化合物は、アミン基、かかるアミン基のプロドラッグ、例えば、アミノ酸、カルバミン酸エステルを含有し、アミドプロドラッグもまた存在しうる、ここで該プロドラッグは開裂されて、投与後に活性なアミン代謝物をインビボで放出する。アミンプロドラッグのさらなる詳細は、Jeffrey P. Krise and Reza Oliyai, Biotechnology: Pharmaceutical Aspects, Prodrugs, Volume 5, Part 3, pages 801-831, the contents of which are herein incorporated by reference in their entiretyに見出され得る。理解されるとおり、該用語は、従来の医薬プロドラッグ形態を含む。
本発明の化合物を使用する方法
本発明の化合物を使用する方法は、細菌による感染、特に下記のClostridium difficile、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis、Klebsiella pneumoniae、Yersinia pestis、Streptococcus viridans、Enterococcus faecium、および/または Borrelia burgdorferi 細菌を含むが、これらに限定されない細菌による感染の処置に有用である。特定の実施態様において、該細菌は、下記のいずれか一つから選択される:Clostridium difficile および Staphylococcus aureus。
従って、本発明は、1以上の下記の症状のいずれかの処置方法を提供する:炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎、およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(CDAD);有効量の遊離または医薬上許容される塩形態の式Pの化合物、例えばP.1-P.17のいずれか、または式Q、例えば式1.1-1.32または1.107のいずれか、式I、例えば式1.33-1.106のいずれか、または式II’’またはIIの化合物、例えば式2.1-2.22のいずれかを、それを必要とする対象に投与することを含む。
用語“処置”および“処置すること”は、従って、疾患の症候の予防および処置または緩和ならびに疾患の病因の処置を含むと理解される。一つの特定の実施態様において、本発明は、疾患の症候または疾患の病因の予防を含む。別の特定の実施態様において、本発明は、疾患の症候または疾患の病因の処置または緩和を包含する。
本明細書において使用されるとおりの用語“対象”とは、ヒトおよび/または非ヒト(例えば、動物)を包含する。
本発明を実施に際して用いる投与量は、当然、例えば、処置する特定の疾患または症状、使用される本発明の特定の化合物、投与様式および所望の治療により変わる。治療的活性量の治療組成物の投与は、所望の結果を達成するために必要な用量および時間での、有効量であると規定される。例えば、FMNまたはCD3299リボスイッチの少なくとも一部と反応性の治療的有効量の本発明の化合物は、例えば、個々の病態、年齢、性別、および体重などの因子、および個々において所望の応答を誘起する化合物の能力に従って変化しうる。投与計画は、最適な治療応答を提供するために調節されうる。例えば、数回に分けた用量を一日に投与してもよく、または該用量は、治療状況の緊急性により示されるとおり比例的に低下される。一般的に、例えば、前記したとおりの疾患の処置のための満足のいく結果は、約0.01〜2.0 mg/kgの範囲の投薬量で経口投与によって得られることが望ましい。ヒトなどの大きな動物において、経口投与のための提示した一日用量は、結果的に、約0.75〜1000 mgの範囲であり、従来的に1日1回投与されるか、または1日に個別用量2〜4回で、または除放性形態である。従って、経口投与のための単位投薬形態は、医薬上許容し得る希釈剤またはそのための担体と共に、例えば、約0.2〜75 mg、250 mg、1000 mg、例えば、本発明の化合物の約0.2または2.0〜50、75、100、250、500、750または1000mgを含んでもよい。
本発明の化合物を含む医薬組成物を、ガレヌス(galenic)分野で慣用の希釈剤または賦形剤および技術を使用して製造し得る。従って、経口形態は、錠剤、カプセル剤、溶液、懸濁液、噴霧乾燥分散剤[例えば、Eudragit L100]などを含み得る。本明細書で使用される用語“医薬上許容し得る担体”とは、希釈剤、例えば、食塩水および水性緩衝溶液などを含むことを意図される。本本発明の化合物は、皮下、静脈内のような注射、経口、吸入、経皮適用、膣内適用、局所適用、鼻腔内、舌下または直腸投与のような慣用の方法により投与してよい。投与経路によって、活性化合物を、本化合物が不活性化し得る酵素、酸および天然状態から本化合物を保護するための物質でコーティングしてよい。一実施態様において、該化合物を経口で投与し得る。別の実施態様において、本化合物を局所適用により投与し得る。
ある態様において、本発明の化合物を、単独で、または、他の薬剤、例えば、本発明の化合物の細胞への浸透を助ける薬剤、例えば、抗菌性カチオン性ペプチドと共に、例えば、同時にまたはほぼ同時に、一緒におよび別々にまたは一緒に混合物で投与してよい。殺菌性カチオン性ペプチドは、(1) ジスルフィド結合したβシートペプチド;(2) 両親媒性α螺旋形ペプチド;(3) 伸長ペプチド;または(4) ループ構造ペプチドを含むペプチドである。カチオン性ペプチドの例は、デフェンシン類、セクロピン類、メリチン類、マガイニン類、インドリシジン類、バクテネシンおよびプロテグリン類を含み、これらに限定されない。他の抗菌性カチオン性ペプチドの他の例は、Friedrich et al., AntiMICrob. Agents Chemother. (2000) 44(8):2086(その内容は、引用によりその全体を本明細書に包含させる)に記載の通りの、ヒト好中球デフェンシン−1(HNP−1)、血小板殺菌性タンパク質−1(tPMP)、DNAグリアーゼまたはタンパク質合成の阻害剤、CP26、CP29、CP11CN、CP10A、Bac2A−NHである。抗菌性カチオン性ペプチドのさらなる例は、ポリミキシン、例えば、ポリミキシンB、ポリミキシンEまたはポリミキシンノナペプチドを含み、これらに限定されない。それ故に、別の実施態様において、本発明の化合物を、ポリミキシン、例えば、ポリミキシンB、ポリミキシンEまたはポリミキシンノナペプチド、好ましくはポリミキシンBと共に投与し得る。
また別の実施態様において、本発明の化合物を、単独で、または、他の抗菌剤、例えば、他の抗真菌または他の全身性抗細菌(殺菌性または静菌性)薬剤と共に、例えば、同時にまたはほぼ同時に、一緒におよび別々にまたは一緒に混合物で投与してよい。細菌剤の例は、細菌細胞壁合成阻害剤(例えば、ペニシリン類、セファロスポリン、カルバペネム類、バンコマイシン)、細胞質膜損傷剤(例えば、上記のポリミキシン類)、核酸合成を調節するか核酸の代謝を変える薬剤(例えば、キノロン類、リファンピン、ニトロフランチオン)、タンパク質合成阻害剤(アミノグリコシド類、テトラサイクリン類、クロラムフェニコール、エリスロマイシン(erythomycin)、クリンダマイシン)、葉酸合成を妨害する薬剤(例えば、フォレート阻害剤)、エネルギー代謝調節剤(例えば、スルホンアミド類、トリメトプリム)および/または他の抗生物質(ベータ−ラクタム抗生物質、ベータ−ラクタマーゼ阻害剤)を含む。具体的な抗感染剤、特に抗細菌および抗真菌剤は、Remington:The Science and Practice of Pharmacy, Chapter 90, pp. 1626-1684 (21st Ed., Lippincott Williams & Wilkins 2005)に記載されており、それらの内容は、引用により本明細書に包含させる。
本発明の化合物の製造方法:
遊離または塩形態の本発明の化合物、例えば、式P、式Qまたは式Iの化合物、例えば、式P.1-P.171.1-1.106のいずれか、または式II’’またはIIの化合物、例えば、式2.1-2.22のいずれかは、本明細書に記載し、かつ例示する方法を用いて、およびそれに準じる方法により、そして化学分野で既知の方法により製造し得る。かかる方法は、以下に記載するものを含むが、それに限定されない。本明細書中の合成法の記載において、全ての提案される反応条件は、溶媒の選択、反応雰囲気、反応温度、実験時間および後処理工程を含み、その方法について当業者により容易に認識される標準的条件となるように選択しなければならないと理解されるべきである。それ故に、反応をより高い温度でまたはより長いもしくは短い時間で行うことが必要なことがある。有機合成の分野の当業者には、本分子の種々の一に存在する官能基が、提案される反応材および反応に適合すべきであることは理解されよう。市販されていないならば、これらの工程用の出発物質は、既知化合物の合成に類似するか、または準ずる化学分野で使用されている方法から選択される方法により製造し得る。ここで引用する全ての文献は、その全体を出典明示により本明細書に包含させる。
本発明の化合物の合成法を一般的な合成方法および/または特定の実施例において以下に説明するものであって、この方法は個別におよび/または組み合わせをいう。置換基についての意義は、別途記載がない限り、上記したような、式P、例えばP.1-P.17のいずれか、式Qまたは式I、例えば式1.1-1.106いずれか、または式II’’またはII、例えば式2.1-2.22のいずれかである。
一般的に、式P、式Qまたは式Iの化合物、例えば式P.1-P.17または1.1-1.106のいずれかは、下記のように製造され得る:(1)ニトロアニリン、Int-A’を、A-X-Alk-L、Int-B’(ここでLは、脱離基、例えばハライド、例えばブロミドである)と反応させて、Int-E’を提供するか、または(2)Int-C’を、A-X-Alk-アミン(ここで、この例において、Xは単結合である)、Int-D’と反応させて、Int−E’を提供する。得られるInt-E’を、Int-F’に変換してもよい、例えば、触媒的水素添加により、例えば水素ガスの存在下に、エタノールなどの溶媒中で、Int-E’を金属(例えば、ラネーニッケル)と反応させて、ジアミン、Int-F’を提供する。Int-F’は、ボロン酸および酢酸の存在下で、ピリミジン-2,4,5,6(1H,3H)-テトロンと反応させて、式P、式Qまたは式Iの化合物を得ることができる。この製造を、下記の反応スキームに要約し得る:
Figure 2013523811

式P、式Qまたは式Iの化合物のRが、-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、例えば-CH-N(CH)である場合、この化合物は、式P、式Qまたは式Iの化合物(ここでRは、例えばメチル基である)を、ハロゲン化により、例えば、臭素を、式Qまたは式Iの化合物(ここでRはメチルである)と、所望により触媒、例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の存在において反応させて製造できる。得られる中間体、Int-G’を、次いでアミン、HN(Ra)(Rb)、例えばHN(CH)と反応させて、式P、式Qまたは式Iの化合物(ここで、Rは-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、例えば-CH-N(CH)である)を提供する。これらの調製を、下記の反応スキームに要約できる:
Figure 2013523811
一般的に、式II’’またはIIの化合物、例えば、式2.1-2.22のいずれかを、圧力管中で中間体-5(Int-5)をアンモニアと反応させることにより製造できる。Int-5を、塩基、例えば炭酸セシウムの存在下で、溶媒中、例えばジメチルホルムアミド(DMF)および塩化メチレン(CHCl)の混合物中に中間体-4(Int-4)をジエチル 2-ブロモ-3-オキソペンタンジオエートと反応させることにより製造できる。Int-4を、中間体-3(Int-3)をInt-4に変換することにより、例えば触媒水素化により、例えばInt-3を、溶媒中、例えばエタノール中で、水素ガス中で金属、例えばラネーニッケルと反応させて製造しうる。あるいは、Int-3を得るために、中間体-1(Int-1)を、NH-Alk-X-A(Int-2)(ここで、Alk、XおよびAは、式IIまたは2.1-2.22のいずれかにおいて規定される)と反応させて、Int-3を製造できる。Int-1は、市販購入し得るか、または以下に記載したような実施例1-16のいずれかに記載したように製造しうる。式II’’またはIIの化合物のRがアルコキシである場合、この化合物は、式II’’またはIIの化合物(ここで、Rはハロ、例えばクロロである)を、塩基の存在下で、R-H、例えばメタノールと反応させて製造されてもよい。式II’’またはIIの化合物の製造方法は、下記の反応スキームに記述されており、ここで全ての置換基は、式II’’またはIIまたは2.1-2.22のいずれかに規定される:
Figure 2013523811


ここで式II’’またはIIの化合物のRが、(C1-4アルコキシ)-メチルである場合、これらの化合物を、式II’’またはIIの化合物(ここで、Rはメチルである)を最初にハロゲン化することにより、例えば、かかる化合物をハロゲン(例えば、臭素)と、例えば、所望により触媒、例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の存在下で反応させることにより製造できる。次いで、得られる中間体、Int-6は、塩基の存在下で、R-H(ここで、R-H、例えばメタノールである)との反応させて、対応するアルコキシ-メチル生成物を提供できる。ここで、式IIの化合物のRは、メチル-N(Ra)(Rb)、例えば-CH-N(CH)であり、この化合物は、式II’’またはIIの化合物(ここで、Rは例えばメチル基である)をハロゲン化することにより製造され得る、例えば、臭素を、式II’’またはIIの化合物(ここでRは、メチルである)と、所望により触媒、例えばアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)の存在下で反応させることにより製造されうる。次いで、得られる中間体、Int-6は、アミン、HN(Ra)(Rb)、例えばHN(CH)と反応させて、式II’’またはIIの化合物(ここで、Rがメチル-N(Ra)(Rb)である、例えば、-CH-N(CH))を提供できる。この調製は、下記のスキームに要約し得る:
Figure 2013523811


ここで、式Pまたは式Qの化合物のRおよびAは、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成するために一緒に連結され、これらの化合物は、例えば、Int-12をベンジリデン-ビス(トリシクロヘキシル-ホスフィン)ジクロロルテニウム(即ち、第一代のグラブス触媒)と、例えば、還流トルエン中で反応させることにより製造されてもよい。この調製は、下記の反応スキームにまとめられる。ここで、Rは、Hであってもよいか、または式Pまたは式QのAにおいて規定されたアリール(例えば、フェニル)を置換できる置換基のいずれかであってもよい:
Figure 2013523811
次に、Int-12は、最初にInt-7を、塩基、例えばジイソプロピルエチルアミンの存在下でInt-8と反応させて、Int-9を得ることにより製造できる。次いで、Int-9を、6-クロロウラシル塩基の存在下で、例えば、ジイソプロピルエチルアミンと、例えば溶媒、例えばDMF中で反応させて、Int-10を得る。次いで、Int-10を、硝酸ナトリウムと、例えば酢酸などの溶媒中で反応させて、Int-11を得る。次いで、Int-11を、ヒドロ亜硫酸ナトリウムなどの還元剤と、例えば、トリエチルアミンなどの塩基存在下で反応させて、Int-12を得る。この調製は、以下に要約されうる:
Figure 2013523811
Int-7を、(R置換)-2-ブロモ-4-ニトロベンゼンを、アリルトリブチルスタナンおよびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)と反応させて製造できる。次いで、得られる生成物を、還元剤、例えば亜鉛粉と反応させて、Int-7を得る。この調製は、以下に要約されうる:
Figure 2013523811
Int-8を、以下に実施例25および26に記載のように製造できる。
実施例:
リガンドとリボスイッチの結合:
実施例A:
Regulski and Breaker, “In-line probing analysis of riboswitches”, (2008), Methods in Molecular Biology, Vol 419, pp 53-67(その内容は、引用によりその全体を本明細書に包含させる)に記載された、インラインプロービングアッセイを使用して、ここに記載するリガンドの各々と、枯草菌のゲノムから増幅したFMNリボスイッチ、またはClostridium difficileのゲノムから増幅されたCD3299リボスイッチの相互作用についての解離結合定数を概算する。前駆体mRNAリーダー分子を、先に記載された方法に従い、PCRおよび[5’−32P]標識により製造した鋳型からインビトロ転写により製造する(Regulski and Breaker, In-line probing analysis of riboswitches (2008), Methods in Molecular Biology Vol 419, pp 53-67)。約5nMの標識RNA前駆体を、41時間、25℃で20mM MgCl、50mM Tris HCl(25℃でpH8.3)中、各リガンドの漸増濃度の存在下または非存在下でインキュベートする。FMNリボスイッチおよびCD3299リボスイッチへの結合を、各々20μMおよび100μMで測定した。インライン開裂生成物を10%ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)で分離し、得られたゲルをMolecular DynaMICsホスフォイメージャーを使用して可視化する。開裂に対応する生成物バンドの位置が、RNase T1(G特異的開裂)、またはアルカリ(非特異的開裂)で部分消化したRNAとの比較により同定される。
インラインプロービングは、RNAが高pHおよび金属イオン濃度(pH≒8.3、25mM MgCl)の存在下で、配置依存的方法で自己開裂する自然の能力を利用する。自己開裂が起こるためには、リボースの2’−ヒドロキシルが、ヌクレオチド間架橋のホスフェート−酸素結合と“インライン”にあり、S2P核性エステル転移反応および鎖開裂を促進しなければならない。典型的に、リボスイッチの一本鎖領域は、活性リガンドの非存在下で動的であり、これらの領域のヌクレオチド間架橋は、必要なインライン配置に頻繁に接近できる。活性リガンドのリボスイッチへの結合は、一般にこれらの領域の動力学を低下させ、それによりインライン配置への接近性を低下させ、これらの領域内のインライン開裂を減らす。RNA開裂におけるこれらのリガンド依存的変化は、変性ゲル電気泳動により容易に検出できる。各リガンドの相対結合親和性を、Imaxとして表し、ここでImaxは、決まった(fixed)リガンド濃度(FMNリボスイッチとして20μMおよびCD3299リボスイッチとして100μM)の存在中で選択されたヌクレオチド内リガンドでのインライン開裂のパーセント阻害を表し、リガンドおよびパーセント阻害の非存在におけるパーセント阻害およびコントロールリガンドの飽和濃度の存在におけるパーセント阻害に対して正規化される。100μM FMNは、FMNリボスイッチへの結合を推定するためのコントロールリガンドとして使用され、そして実施例1(CD3299リボスイッチに対して高親和性を有する化合物)の100μMは、CD3299リボスイッチへの結合を推定するために使用されるコントロールリガンドとして使用される。
実験は、本発明の様々な化合物が、100%までのImax値を有するFMNリボスイッチに対する結合親和性を有し、それらが20μMにてFMNと同様に結合できるという意味でを示す。他の例において、本発明の様々な化合物は、100μMにてコントロールと比べて、20%より多いImax値を有するCD3299スイッチに対する結合親和性を有するということを示す。
MICアッセイ
実施例B:
MICアッセイを、100μLの最終体積で、96ウェル透明丸底プレートで、Clinical Laboratory Standards Institute(CLSI)により確立された方法に従い行う。簡単に言うと、100%DMSO(または他の適当な可溶化緩衝液)に懸濁させた試験化合物を、50μLの総体積となるまで、ある病原体用に適する一定量の培地に添加する。この溶液を、試験化合物のアッセイに適する濃度範囲を得るため、同じ培地の連続試験管に連続2倍希釈する。培地中の各試験化合物の希釈液に、50μlの、ある病原体に適する培地での一夜培養した培養物由来の細菌懸濁液を添加する。最終細菌接種は、約10−10CFU/ウェルである。18−24時間、37℃で増殖後、MICを、添加した抗生物質の非存在において細菌増殖についてのコントロールと比較して、肉眼により決定した完全に生物の増殖を阻害する抗微生物剤の最小濃度と規定した。シプロフロキサシンを、各スクリーニングアッセイにおける抗生物質陽性対照として使用する。American Type Culture Collection (ATCC, www.atcc.org)から入手可能な細菌培養の各々を、そのATCC番号により同定する。
この実験は、種々の本発明の化合物、例えば式P.15の化合物が、Clostridium difficile(例えば、C. difficile MMX3581(臨床)および C. difficile ATCC43596))、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus(例えば、Staphylococcus aureus ATCC29213 および Stephylococcus aureus RN4220)、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、MMX Streptococcus pneumoniae ATCC 49619、MMX Streptococcus pneumoniae PSSP、MMX Streptococcus pneumoniae ATCC 6301、MMX Streptococcus pyogenes ATCC 19615、MMX Haemophilus influenzae ATCC 49247、Bacillus subtilis 1A1、Staphylococcus epidermidis ATCC 12228、Enterococcus faecalis ATCC 29212、S.aureus 13709(Smith)、S.epidermidis 35984、S.aureus VL134(MRSA)、S.aureus 25923(haze not considered growth)、S.aureus NRS384、C. diff ATCC 700057(MMX 4381)、C. diff ATCC BAA-1805(NAP1)、C. diff ATCC BAA-1382(MMX4820)、C. diff ATCC 43596(MMX4822)、C. diff 43255(MMX4821)、B. fragilis ATCC 25285(MMX0123)、C. diff ATCC 43255、C. diff ATCC 43596、C. diff ATCC 700057、C. diff ATCC BAA-1382 および B. fragilis ATCC 25285から選択された少なくとも一つの細菌に対して、64μg/mLよりも低い最小阻害剤濃度(MIC)を有し、特に32μg/mLより低いか、または同等、およびその他の例において、16μg/mLより低いか、または同等である、他の例においては、8μg/mLよりも低いか、または同等であることを示す。
本発明の例示した化合物の全ては、実施例Aに記載のアッセイにおいて(2つのコントロールのうち少なくとも一つと比較して)20%を超えるImax値を有し、および/または実施例Bに記載した通りの少なくとも一つの細菌株に記載のアッセイにおいて64μg/mLより低いかまたは同等のMICを有する。特定の実施態様において、本発明の特定の化合物は、実施例A(2つのコントロールの内少なくとも一つと比較して)に記載したアッセイにおいて50%より高いImax値および/または少なくとも一つの実施例Bに記載した細菌株に対して16μg/mL以下または同等、いくつかの例において8μg/mLより低いかまたは同等ののMICを有する。
細胞毒性アッセイ
実施例C:
HepG2に対する試験化合物の細胞毒性効果を、Promegaより購入し得る細胞生存性アッセイキットを用いて測定した。1日目に、HepG2細胞(1x10細胞)を、飽和湿度下で、約24時間37℃の間、5%COの雰囲気下で、96ウェルプレートにて各ウェルに播種した。2日目に、試験化合物およびDMSOコントロールを、適切なウェルに添加して、アッセイに適切な試験化合物の濃度範囲を提供する。また、テルフェナジンを陽性の細胞毒性コントロールとして各プレートに添加した。細胞を含まない培地を含有するコントロールウェルを調整して、バックグラウンドの発光に対する値を得た。次いで、アッセイプレートを、飽和湿度下で5%CO大気中、約24時間、37℃で培養した。3日目に、アッセイプレートを、37℃のインキュベーターから出して、22℃まで平衡化した。平衡してから、CellTiter-Glo(登録商標)試薬を、細胞培養培地を含有する各ウェルに添加して、その後混合して、細胞分解を行う。CellTiter-Glo(登録商標)アッセイは、ATPの存在の定量、代謝的に活性な細胞の指標に基づいて、培養物中の生存細胞の数を測定する。このアッセイは、ATP存在の量に比例した蛍光シグナルを生成する。ATPの量は、直接培養中に存在する細胞の数に比例する。アッセイプレートを、約10分間室温でインキュベートして、蛍光シグナルを安定化させた後に、蛍光をPerkinElmer 蛍光測定器で記録した。CC50を、非処理細胞に対するシグナルに相対する蛍光シグナルの50%の低下を生じる試験化合物の濃度μMとして規定した。
実験は、本発明の様々な化合物が、30μMよりも高いか、または同等のCC50値を有することを示す。幾つかの例において、本発明の様々な化合物は、少なくとも1:20のMICと細胞毒性の比を有する。
本発明の化合物の合成:
温度は摂氏温度(℃)で示す;別途記載しなければ、操作は、室温または周囲温度で実施される、即ち、18-25℃の範囲の温度である。クロマトグラフィーは、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーを意味する;薄層クロマトグラフィー(TLC)はシリカゲルプレート上で実施される。NMRデータは、主要な診断上のプロトンのデルタ値で存在し、利用される重水素化溶媒の重水素ロックシグナルに対して百万分率(ppm)で示す。シグナル形態について一般的な略語を使用する。マススペクトル(MS)について、最低マスメジャーイオンを、同位体分裂が多重マススペクトルピークとなる場合に分子について記載する。溶媒混合物組成物を体積パーセントまたは体積比で示す。NMRスペクトルが複雑であるとき、構造決定的シグナルのみを記載する。
分析HPLC
方法A:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C18 50 x 4.6 mm 1.8 Micron column、1.5 mL/分、溶媒A-水(0.1% TFA)、溶媒B-アセトニトリル(0.07% TFA)、勾配:5分 95%A−95%B;1分間維持;次いで再循環、UV検出@210および254nm。
方法B:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C18 150 x 4.6 mm 1.8 Micron column、1.5 mL/分、溶媒A-水(0.1% TFA)、溶媒B-アセトニトリル(0.07% TFA)、勾配:7分 95%A−95%B;1分間維持;次いで再循環、UV検出@210および254nm。
システムA:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C8 150 x 4.6 mm 5 Micron column、1.5 mL/分、溶媒A-水(0.1% TFA)、溶媒B-アセトニトリル(0.07% TFA)、勾配:7分 95%A−95%B;2.5分間維持;次いで再循環;UV検出@210および254nm。
方法C:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C18 50x4.6mm 1.8 Micron column、1.5mL/分;溶媒Aは、水(0.1% TFA)、溶媒Bはアセトニトリル(0.07% TFA);勾配:7分 95%A−95%B;1分間維持;次いで再循環;UV検出 @214および254nm。
方法D:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C18 50 x 4.6 mm 1.8 Micron column、1.5 mL/分;溶媒Aは、水(0.1% TFA)、溶媒Bはアセトニトリル(0.07% TFA);勾配:5分間、95%A−95%B;1分間維持;次いで再循環;UV検出@210および254nm。
方法E:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C18 150x4.6mm 1.8 Micron column、1.5 mL/分;溶媒Aは、水(0.1% TFA)、溶媒Bはアセトニトリル(0.07% TFA);勾配:7分間 95%A−95%B;1分間維持;次いで再循環;UV検出@210および254nm。
方法F:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C8 150 x 4.6 mm 5 Micron column、1.5 mL/分;溶媒Aは、水(0.1% TFA)、溶媒Bはアセトニトリル(0.07% TFA);勾配:7分;95%A−95%B;2.5分間維持;次いで再循環;UV検出@210および250nm。
方法G:Agilent 1100 HPLC、Agilent XDB C18 50 x 4.6 mm 5 Micron column、1.5 mL/分;溶媒Aは、水(0.1% TFA)、溶媒Bはアセトニトリル(0.07%TFA);勾配:6分間 95%A−95%B;1分間維持;次いで再循環;UV検出@210および250nm。
分取逆層クロマトグラフィー
方法L:Varian PrepStar, Phenomenex Luna(2) C18 250 x 21.2 mm 10 Micron column、20 mL/分間、溶媒B-水(0.1% TFA)、溶媒A-アセトニトリル(0.07% TFA)、勾配:10分間5%A−80%A;5分間80%A−100%A;5分間維持;次いで再循環;UV検出@254nm。
方法M:SunFireTM Prep C18 OBD(登録商標)5 μm、30 x 100 mm カラム。水相は、USP水中0.1%TFAである。有機相はアセトニトリルである。溶出プロファイルは下記のとおりである:95%水溶液(0−4分間);95%水溶液から58%有機(4−14分間)の勾配;58% 有機(14−27分間)で維持;58%有機から98%有機(27−30分間)の勾配;98%有機(30-33分間);98%有機から95%水溶液(33-34分間)の勾配;95%水溶液(34-36分間)。
方法N:分取HPLCを、SunFireTM Prep C18 OBDTM 5 μm、30 x 100 mm columnを用いて行った。該水相は、USP水中0.1% TFAである。有機相は、アセトニトリルである。溶出プロファイルは次のとおりである:100%水溶液(0−4分間);勾配 100%水溶液−60%有機(4−14分間);60%有機(14−26分間)で保持;95%有機(26−30分間)までの勾配;95%有機(30−34分間)で保持;水性へ平衡化。
用語および略語:
ACN=アセトニトリル、
br=ブロード
t−BuOH=tert-ブチルアルコール
Cat.=触媒的
Conc.=濃縮
d= ダブレット
DCM = ジクロロメタン
DIAD = ジイソプロピルアゾジカルボキシレート
DMF = N,N-ジメチルホルムアミド
DCM = ジクロロメタン
DMSO = ジメチルスルホキシド
EtO = ジエチルエーテル
EtN = トリエチルアミン
EtOAc = 酢酸エチル
EtOH = エチルアルコール
equiv. = 等量
フラッシュクロマトグラフィー;Still, W.C, Kahn, M.; Mitra, A. J. Org. Chem 1978, 43, 2923に記載したとおり
h= 時間
O = 水
HCl = 塩酸
hep= ヘプテット
HPLC= 高速液体クロマトグラフィー
HOAc= 酢酸
IPA= イソプロピルアルコール
CO= 炭酸カリウム
LiBH= リチウムテトラヒドロボレート
LAH=リチウムテトラヒドロアルミネート
m=マルチプレット
min. = 分
MgCl= 塩化マグネシウム
MeOH = メタノール
NaHCO = 重炭酸ナトリウム
NaSO = 硫酸ナトリウム
NHOH = 水酸化アンモニウム
NHOAc =酢酸アンモニウム
NMR= 核磁気共鳴
NMP= N-メチルピロリジノン
p =ペンテット
rt = 室温
RNA = リボ核酸
RNase T1=G残基にて一本鎖RNAを特異的に分解するエンドリボヌクレアーゼ
s = シングレット
t = トリプレット
TFA = トリフルオロ酢酸
THF = テトラヒドロフラン
TLC = 簿層クロマトグラフィー
中間体A:
1-ブロモ-3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロパン
Figure 2013523811

ステップ1 エチル(2E)-3-(2,6-ジフルオロフェニル)アクリレートの調製
Figure 2013523811

窒素下に乾燥THF(20 mL)中の(カルベトキシメチリデン)トリフェニルホスホラン(6.25 g, 17.9 mmol)の十分攪拌した溶液に、2,6-ジフルオロベンズアルデヒド(2.43 g, 17.1 mmol)をゆっくり添加した。該反応を室温で24時間攪拌した。該反応を濃縮して、該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 150 g,10%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)に供して、透明な無色油として所望の生成物[3.41 g(94%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.35(3H, t)、4.23(2H, q)、6.75(1H, d)、6.95(2H, m)、7.31(1H, m)、7.78(1H, d);C1110としてのMS(ESI)、m/z 213.2(M+H)、HPLC保持時間:4.91分間(方法A)。
ステップ2:エチル 3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロピオネートの調製
Figure 2013523811

エタノール(50 mL, 800 mmol)中のエチル(2E)-3-(2,6-ジフルオロフェニル)アクリレート(3.40g, 16.0 mmol)および10% Pd/C(100 mg, 0.9 mmol)のスラリーを、室温で24時間、1atmの水素ガス(バルーン)に供した。該反応混合物を、Celiteを通して濾過し、該フィルターパッドを、酢酸エチルで洗浄し、濾液を併せて、濃縮し、透明な無色油として所望の生成物[3.30 g(96%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.25(3H, t)、2.61(2H, t)、3.01(2H, t)、4.14(2H, q)、6.86(2H, m)、7.16(1H, m);C1112としてのMS(ESI+)、m/z 215.2(M+H)+.
ステップ3:3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811
乾燥THF(20 mL)中のLAH(250 mg, 6.6 mmol)のスラリーを、窒素下に0℃で攪拌し、THF(5 mL)中のエチル 3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロピオネート(1.2 g, 5.6 mmol)の溶液を、ゆっくりと添加した。該反応を室温に温めて、一晩攪拌した。該反応を、0℃に冷却して、酒石酸カリウムナトリウム飽和溶液(5 mL)を注意深く添加した。次いで、該混合物を、室温で4時間攪拌し、酢酸エチルで希釈して、Celiteを通して濾過した。該塩を、酢酸エチルで洗浄し、該濾液を濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、150g, 20%酢酸エチル/ヘキサン溶出)、透明な無色油として所望の生成物[673 mg(70%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.42(1H, t)、1.87(2H, m)、2.79(2H, t)、3.68(2H, q)、6.86(2H, m)、7.15(1H, m);HPLC保持時間:4.91分間(方法A).
ステップ4:1-ブロモ-3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロパンの調製
Figure 2013523811
DCM(20 mL)中の3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロパン-1-オール(670 mg, 0.0039 mol)およびトリフェニルホスフィンジブロミド(1.72 g, 0.00409 mol)の溶液を、窒素下に24時間室温で攪拌した。該反応を、濃縮して、該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 50 g, 10%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)に供し、油状物として所望の生成物[631 mg(69%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.17(2H, m)、2.84(2H, t)、3.43(2H, t)、6.87(2H, m)、7.17(1H, m);HPLC保持時間:5.60分間(方法A).
中間体B:
3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-オール
Figure 2013523811

ステップ1:3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(250 mL)中のLAH(2.10 g, 55.2 mmol)のスラリーを、0℃で窒素下に乾燥させて、THF(10 mL)中の3-(4-クロロフェニル)プロピオン酸(10.2 g, 55.2 mmol)の溶液をゆっくり添加した。該反応を、室温に温めて、一晩攪拌した。該反応を、0℃で冷却して、酒石酸カリウムナトリウムの飽和溶液(20 mL)を注意深く添加した。次いで、該混合物を、室温で4時間攪拌し、酢酸エチルで希釈して、Celiteを通して濾過した。該塩を、酢酸エチルで洗浄し、該濾液を濃縮して、透明な無色油として所望の生成物[9.20 g(97%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.89(2H, m)、2.71(2H, m)、3.69(2H, t)、7.15(2H, d)、7.27(2H, d); HPLC保持時間:3.44分間(方法A)。
ステップ2:1-(3-ブロモプロピル)-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

DCM(200 mL)中のトリフェニルホスフィン(7.42 g, 28.3 mmol)の溶液を、0℃に冷却して、DCM(40 mL)中の臭素(1.46 mL, 28.3 mmol) 溶液を、30分間かけてゆっくりと添加した。DCM(20 mL)中の3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-オール(4.6 g, 27 mmol)の溶液を、次いで添加し、該反応を室温まで温めて、24時間攪拌した。次いで、該反応混合物を、分離漏斗に移した;飽和重炭酸ナトリウム、水および塩水で洗浄した;および有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ(350 g)、7.5 %酢酸エチル/ヘキサンを用いる溶出)、透明な無色油として所望の生成物[6.15 g(97%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.16(2H, m)、2.77(2H, t)、3.41(2H, t)、7.15(2H, d)、7.27(2H, d); HPLC保持時間:5.11分間(方法A)。
中間体C:
1-(3-ブロモプロピル)-1H-ピロール
Figure 2013523811

CHCl(30 mL)中の3-(1H-ピロール-1-イル)プロパン-1-オール(800 mg, 6.39 mmol)の冷溶液(0-5℃)に、トリフェニルホスフィンジブロミド(3.091g, 7.03 mmol)を攪拌しながら加えた。10分後、氷浴をはずして、該混合物を、さらに3時間室温で攪拌した。水を添加して、該混合物をCHClで希釈した。該層を分離して、有機層を塩水で洗浄し、乾燥させて(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下で濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(230-400 メッシュ、溶離液として0.1%イソプロパノールを含有するヘキサン/酢酸エチル(5%)により精製して、透明な油として所望の生成物[630 mg(52%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.82(p, 2H)、3.33(t, 2H)、4.10(t, 2H)、6.18(m, 2H)、6.70(m, 2H); HPLC保持時間:3.91分間(方法G)。
中間体D:
1-(3-ブロモプロピル)-1H-イミダゾール
Figure 2013523811

ステップ1:メチル3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロパノエートの調製
Figure 2013523811

圧力管中のアセトニトリル(20mL)中の1H-イミダゾール(1.000 g, 14.7 mmol)溶液に、メチルアクリレート(2.65 mL, 29.4 mmol)を添加した。該管を密封して、80℃で加熱した。追加のメチルアクリレート(1.32 mL, 14.7 mmol)を、8時間および12時間各々添加した。17時間後、揮発性物質を減圧下で除去し、該残留物を酢酸エチルに溶解させた。該溶液を、塩水で洗浄し、乾燥させて(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下に濃縮して、油として所望の生成物[2.13 g(94%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.80(t, 2H)、3.71(s, 3H)、4.29(t, 2H)、6.94(s, 1H)、7.06(s, 1H)、7.52(s, 1H);C102としてのMS(ESI+) m/z 155.2(M+H)+
ステップ2:3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811
水素化リチウムアルミニウム(379 mg, 9.99 mmol)を含有するフラスコに、ゆっくりとテトラヒドロフラン(8 mL)を添加した。該混合物を、10分間室温で攪拌して、その後冷却した(0−5℃)。THF(3 mL)中のメチル 3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロパノエート (770 mg, 4.99 mmol)の溶液を、滴加して、該混合物を、さらに5分間0-5℃で攪拌した。該混合物を、3時間70℃に加熱した。該混合物を室温まで冷却して、激しく攪拌しながら、該反応を、水(0.38 mL)、15%NaOH水溶液(0.38 mL)、および水(1.14 mL)の連続添加により停止させた。該固体を、Celiteパッドをとおして濾去し、該濾液を乾燥させて(無水硫酸ナトリウム)、濾過して、減圧下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 溶離液としてCHCl/メタノール(3-5%))による残渣の精製により、油として所望の生成物[554 mg(88%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.02(p, 2H)、3.63(t, 2H)、4.13(t, 2H)、6.95(s, 1H)、7.07(s, 1H)、7.49(s, 1H);C102OとしてのMS(ESI+) m/z 127.1(M+H)+.
ステップ3:1-(3-ブロモプロピル)-1H-イミダゾールの調製
Figure 2013523811

CHCl(10 mL)中の0-5℃の3-(1H-イミダゾール-1-イル)プロパン-1-オール(300 mg, 2.38 mmol)溶液に、攪拌しながらトリフェニルホスフィンジブロミド(1.150 g, 2.62 mmol)を添加した。10分後、該氷浴を取り外して、該混合物を、さらに室温で3時間攪拌した。水を加えて、該反応混合物を、CHClで希釈した。該層を分離し、有機層を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、塩水で洗浄して、乾燥させて(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下に約3 mLの容量まで部分濃縮した。この溶液を、すぐに次のステップで使用した。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.29(p, 2H)、2.33(t, 2H)、4.18(t, 2H)、6.95(s, 1H)、7.09(s, 1H)、7.54(s, 1H).
中間体E:
4-(3-ブロモプロピル)-2-クロロ-1-フルオロベンゼン
Figure 2013523811
ステップ1:エチル(2E)-3-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アクリレートの製造
Figure 2013523811

乾燥テトラヒドロフラン(25 mL, 310 mmol)中の3-クロロ-4-フルオロベンズアルデヒド(1.0 g, 6.3 mmol)および(カルボエトキシメチリデン)トリフェニルホスホラン(2.42 g, 6.94 mmol)の溶液に、窒素下で24時間室温にて攪拌した。該混合物を濃縮して、該残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(230-400メッシュ, 150 g, 20% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)に供し、白色固体として所望の生成物[1.35 g(94%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl)δ 7.54 - 7.64(m, 2H)、7.41(m, 1H)、7.18(t, 1H)、6.39(d, 1H)、4.29(q, 2H)、1.36(t, 3H).
ステップ2:エチル 3-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパノエート
Figure 2013523811

ナトリウムテトラヒドロボーレート(0.993 g, 26.2 mmol)を、N下に氷浴中で冷却したMeOH(20 mL)中のエチル(2E)-3-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)アクリレート(1.00 g, 4.37 mmol)および第1銅一塩化物(0.649 g, 6.56 mmol)の混合物に、30分間かけて4等分して添加した。得られる混合物を、氷浴冷却しながら30分間攪拌した。該反応を、0.5N HCl(20 mL)の添加により停止させた。MeOHを、蒸発させて、該混合物を、CHCl(3x20mL)を用いて抽出した。併せた有機層をNaSOで乾燥させ、蒸発により透明な油として所望の生成物[0.90 g(89%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 7.16- 7.19(m, 1H)、6.98(d, 1H)、6.93 - 7.04(m, 1H)、4.05(q, 2H)、2.83(t, 2H)、2.52(t, 2H)、1.16(t, 3H).
ステップ3:3-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパン-1-オール
Figure 2013523811

エチル 3-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパノエート(0.900 g, 3.90 mmol)を、N下に氷浴中で冷却したEtO(20 mL)中のリチウムテトラヒドロアルミニウム(0.148 g, 3.90 mmol)の懸濁液に添加する。1時間後に、水を添加(0.15 mL)し、続いて15% NaOH(0.15 mL)および水(0.45 mL)を添加した。該混合物を、室温で30分間攪拌して、固体を濾去した。NaSO上での濾液の乾燥および蒸発により、透明な油として所望の生成物[0.61 g(83%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 7.16(d, 1H)、6.97 - 6.99(m, 2H)、3.55 - 3.65(m, 2H)、2.61(t, 2H)、1.75 - 1.85(m, 2H)、1.24(br s, 1H).
ステップ4:4-(3-ブロモプロピル)-2-クロロ-1-フルオロベンゼンの調製
Figure 2013523811

臭素(0.250 mL, 4.85 mmol)を、N下に氷浴中で冷却したCHCl(50 mL)中のトリフェニルホスフィン(1.27 g, 4.85 mmol)およびピリジン(0.392 mL, 4.85 mmol)溶液に添加した。トリフェニルホスフィン(〜0.1g)を、黄色が消失するまで添加した。3-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)プロパン-1-オール(0.610 g, 3.23 mmol)を、CHCl(10 mL)中の溶液として滴加し、該混合物を、15分間氷浴で攪拌した。該氷浴を取り外して、該混合物を室温で1時間攪拌した。該混合物を、1.0N HCl(3x50 mL)および飽和NaHCO水溶液(50 mL)を用いて抽出した。NaSO上での溶媒の乾燥および蒸発により、白色固体を得た。該固体を、ヘキサン(200 mL)に縣濁させて、該混合物を、室温で30分間攪拌した。該固体を、シリカゲルパッド(100 g)をとおして濾去し、該パッドを、5% EtOAc/ヘキサン(400 mL)で溶出した。溶出物の蒸発を、透明な油として所望の生成物[0.76 g(93%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 7.20 - 7.40(m, 1H)、7.08(d, 2H)、3.40(t, 2H)、2.77(t, 2H)、2.16(m, 2H).
中間体F:
5-(3-ブロモプロピル)-3-メチルイソオキサゾール
Figure 2013523811

ステップ1:3-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

n-ブチルリチウム(ヘキサン中の2.5M)(8.24 mL, 20.6 mmol)を、−78℃にN下で冷却したTHF(20 mL)中の3,5-ジメチルイソオキサゾール (2.02 mL, 20.6 mmol)の溶液に添加した。該混合物を、-78℃で2時間攪拌した。THF(10 mL)中のエチレンオキシド(0.907 g, 20.6 mmol)の溶液を、−78℃で混合物に添加して、該混合物を-78℃で30分間攪拌した。飽和NHCl水溶液を加えて、該混合物を、室温まで温めた。水相のpHを、1.0N HClを用いて〜7に調整し、THFを蒸発させた。該溶液を、CHCl(3 x 20 mL)で抽出し、併せた有機層をNaSOで乾燥させた。有機層の蒸発により油(1.7g)を得た。残留物の3,5-ジメチルイソオキサゾールを、高真空下のもと室温で2時間乾燥させて除去し、オレンジ色の油として所望の生成物[1.3 g(45%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 5.86(s, 1H)、3.72(d, 2H)、2.85(t, 2H)、2.28(s, 3H)、1.91 - 2.00(m, 2H)、1.65(m, 1H).
ステップ2:5-(3-ブロモプロピル)-3-メチルイソオキサゾールの調製
Figure 2013523811

臭素(0.109 mL, 2.12 mmol)を、Nの下に氷浴中で冷却したCHCl(20 mL)中のトリフェニルホスフィン(0.557 g, 2.12 mmol)およびピリジン(0.172 mL, 2.12 mmol)の溶液に添加した。トリフェニルホスフィンを、黄色が消失するまで添加した。3-(3-メチルイソオキサゾール-5-イル)プロパン-1-オール(0.200 g, 1.42 mmol)を、加えて、該混合物を、15分間氷浴冷却しながら攪拌した。該氷浴を取り外して、該混合物を、室温で1時間攪拌した。該混合物を、1.0N HCl水溶液(3x20 mL)、その後飽和NaHCO水溶液(20 mL)で抽出した。該有機層を、NaSO上で乾燥させて、蒸発により白色固体(0.4 g)を得る。該固体を、ヘキサン(20 mL)中に取り出し、該固体を、シリカゲルパッド(20 g)を通して濾去した。該パッドを、50%EtOAc/ヘキサン(200 mL)で抽出した。溶出物の蒸発により、透明な油として所望の生成物[0.22 g(70%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 5.90(s, 1H)、3.45(t, 2H)、2.93(t, 2H)、2.29(s, 3H)、2.26(m, 2H).
中間体G:
2-メトキシ-3-フェニルプロパン-1-アミン
Figure 2013523811
ステップ1:1-アジド-3-フェニルプロパン-2-オールの調製
Figure 2013523811

DMF(10 mL)および水(2 mL)中の2-ベンジルオキシラン (2.0 g, 15 mmol)、アジ化ナトリウム(1.06 g, 16.4 mmol)の溶液を、65℃で18時間加熱した。該反応を、酢酸エチルおよび塩水(50 mL各々)に分配し、該層を分離して、水層を酢酸エチルで抽出した(3x25 mL)。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400メッシュ, 150 g, 5、10および20%酢酸エチルで溶出)、油として1-アジド-3-フェニルプロパン-2-オール[1.24 g(47%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.97(1H, brs)、2.83(2H, m)、3.31(1H, m)、3.40(1H, m)、4.02(1H, m)、7.22-7.36(5H, m);HPLC保持時間:3.23分間(方法D).
ステップ2:(3-アジド-2-メトキシプロピル)ベンゼンの調製
Figure 2013523811

窒素下に乾燥THF(15 mL, 180 mmol)中の1-アジド-3-フェニルプロパン-2-オール(0.354 g, 2.00 mmol)の冷却(0℃)溶液に、固体として水素化ナトリウム(0.0959 g, 2.40 mmol)を添加した。この混合物を、30分間0℃で攪拌して、ヨウ化メチル(155 uL, 2.50 mmol)を、シリンジにより添加した。次いで、該反応混合物を、室温まで温めて、一晩攪拌した。該反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチル(30 mL各々)に分配して、該層を分離して、水層を酢酸エチルで抽出した(3x20 mL)。該有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400メッシュ, 40 g,10%酢酸エチル/ヘキサンで抽出した)、透明な無色油として(3-アジド-2-メトキシプロピル)ベンゼン[341 mg(89%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.78(1H, m)、2.93(1H, dd)、3.19(1H, m)、3.28(1H, m)、3.42(3H, s)、3.56(1H, m)、7.20-7.33(5H, m);HPLC保持時間:4.20分間(方法D).
ステップ3:2-メトキシ-3-フェニルプロパン-1-アミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(10 mL)中の(3-アジド-2-メトキシプロピル)ベンゼン(341 mg, 1.78 mmol)の十分攪拌したスラリーおよび炭素上の10%パラジウム(38.0 mg, 0.357 mmol)を、18時間水素ガス(バルーン)1atmに供した。該反応混合物を、酢酸エチル(10 mL)で希釈し、Celiteを通して濾過した。該フィルターパッドを、酢酸エチル(3x10 mL)で洗浄し、該濾液を濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、40 g, 5% MeOH(7M NH)/DCMで溶出)、油として2-メトキシ-3-フェニルプロパン-1-アミン[146 mg(49%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.25,(2H, brs)、2.66(1H, m)、2.77(1H, m)、3.19(1H, m)、2.92(1H, dd)、3.36(1H, m)、3.40(3H, s)、7.20-7.33(5H, m);C1015NOとしてのMS(ESI+)、m/z 166.2(M+H)+;HPLC保持時間:2.14分間(方法D).
中間体H:
3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロパン-1-アミン
Figure 2013523811

ステップ1:2-(4-クロロベンジル)オキシラン
Figure 2013523811

DCM(60 mL)中の1-アリル-4-クロロベンゼン(1.10 g, 7.21 mmol)の十分攪拌した溶液を0℃で冷却して、固体MCPBA(1.82 g, 7.93 mmol)を、5分間かけて添加した。該氷浴を取り外して、該反応を、室温で18時間攪拌した。該反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(10 mL)を用いて停止して、酢酸エチルおよび水(50 mL各々)間を分配し、該層を分離して、該水層を酢酸エチルで抽出した(3x25 mL)。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 10%酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、透明な無色油として2-(4-クロロベンジル)オキシラン[945 mg(77%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.53(1H, dd)、2.80(1H, m)、2.85(2H, m)、3.13(1H, m)、7.19(2H, d)、7.29(2H, d); HPLC保持時間:3.72分間(方法D).
ステップ2:3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

イソプロピルアルコール(12 mL)中の2-(4-クロロベンジル)オキシラン(0.970 g, 5.75 mmol)および三塩化インジウム(254.5 mg, 1.150 mmol)のスラリーを、50℃で24時間攪拌した。該反応混合物を、濃縮して、次いでDCMおよび水(200 mL各々)に分配した。該層を分離して、該水層を抽出した(3x 100 mL)。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400メッシュ, 350 g, 10、15、20および25%酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、油として3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロパン-1-オール[340 mg(25%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.06(3H, d)、1.16(3H, d)、2.13(1H, brs)、2.78(2H, m)、3.45(1H, m)、3.59(3H, m)、7.17(2H, d)、7.27(2H, d); HPLC保持時間:3.74分間(方法D)。
ステップ3:3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロピルメタンスルホネートの調製
Figure 2013523811
DCM(7.8 mL, 120 mmol)中の3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロパン-1-オール(360 mg, 1.6 mmol)およびトリエチルアミン(263 uL, 1.89 mmol)の溶液を、0℃で冷却して、塩化メタンスルホニル(146 uL, 1.89 mmol)を、ゆっくりとシリンジにより添加した。反応混合物を、0℃で1時間攪拌して、室温まで温めた。室温で2時間後、該反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(2 mL)を用いて停止した。該反応混合物を、DCMおよび水に分配して(50 mL各々)、該層を分離し、該水層をDCM(3x 30 mL)を用いて抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮し、3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロピルメタンスルホネート[465 mg(96%)]を提供した。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 0.97(3H, d)、1.14(3H, d)、2.79(2H, m)、3.06(3H, s)、3.56(1H, m)、3.75(1H, m)、4.09(1H, m)、4.17(1H, m)、7.16(2H, d)、7.26(2H, d);HPLC保持時間:4.34分間(方法D).
ステップ4:1-(3-アジド-2-イソプロポキシプロピル)-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

MeOH(6.0 g, 190 mmol)および水(3.0 g, 170 mmol)中の3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロピルメタンスルホネート(0.465 g, 1.52 mmol)の十分攪拌した溶液に、アジ化ナトリウム(0.319 g, 4.91 mmol)を添加した。該反応混合物を、65℃で72時間加熱して、室温で冷却した。該混合物を、濃縮して、MeOHを除去し、該残留物を、DCMおよび塩水(30 mL各々)に分配した。該層を分離し、水層をDCM(3x20 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 50 g, 5% 酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、油として1-(3-アジド-2-イソプロポキシプロピル)-4-クロロベンゼン[254 mg(66%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.03(3H, d)、1.19(3H, d)、2.78(2H, m)、3.20(2H, m)、3.62(2H, m)、7.16(2H, d)、7.26(2H, d); HPLC保持時間:5.01分間(方法D).
ステップ5:3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロパン-1-アミンの調製
Figure 2013523811

冷却して(0℃)十分攪拌した乾燥THF(5.0 mL)中の1-(3-アジド-2-イソプロポキシプロピル)-4-クロロベンゼン(0.254 g, 1.00 mmol)の溶液に、THF(1.50 mL, 1.50 mmol)中の1.00M トリメチルホスフィンを添加した。30分後、0℃で水(0.5 mL)を添加し、該氷浴を取り外して、攪拌を2時間継続した。該反応混合物を、塩水および酢酸エチルに分配し(50 mL 各々)、該層を分配し、水層を、酢酸エチルで抽出した(3x 25 mL)。該有機層を、併せて、無水硫酸ナトリウムにて乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 10 g, 5% MeOH(7M NH)/DCMにて溶出)、油として3-(4-クロロフェニル)-2-イソプロポキシプロパン-1-アミン[215 mg(94%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.04(3H, d)、1.18(3H, d)、2.75(4H, m)、3.54(2H, m)、7.16(2H, d)、7.26(2H, d);C1218ClNOとしてMS(ESI+)、m/z 228.2(M+H)+;HPLC保持時間:2.92分間 (方法D)。
中間体I:
4-エチル-5-メチル-2-ニトロアニリン
Figure 2013523811

ステップ1:N-(4-エチル-5-メチルフェニル)アセトアミドの調製
Figure 2013523811

方法A:無水1,4-ジオキサン(100 mL)中の4-ブロモ-3-メチルアセトアニリド(5.0 g, 22 mmol)の十分攪拌した溶液に、[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)-フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.802 g, 1.10 mmol)を添加した。この混合物を、20分間窒素で充填して、ヘキサン(0.8M, 60.3 mL, 48.2 mmol)中のジエチル亜鉛を、シリンジによりゆっくりと添加した。該反応を、窒素下に15分間室温で攪拌し、次いで80℃で2時間加熱した。該反応を、室温に冷却して、酢酸エチルで希釈して(100 mL)、1N HCl、水、飽和炭炭酸ナトリウムおよび塩水で洗浄した。該有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該残渣を、シリカゲル(230-400 メッシュ, 50 g, 酢酸エチルにて溶出)に供して、固体としてN-(4-エチル-5-メチルフェニル)アセトアミド[3.80 g(98%)]を得る。
方法B:無水1,4-ジオキサン(30 mL)中の4-ブロモ-3-メチルアセトアニリド(1.54 g, 6.77 mmol)、エチルボロン酸(1.00 g, 13.5 mmol)およびCsCO(6.4 g, 19.6 mmol)の十分攪拌したスラリーを、乾燥窒素を用いて10分間パージした。DCM(1:1)(0.553 g, 0.677 mmol)との[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)錯体を添加して、さらに10分間パージを継続した。次いで、該反応混合物を、80℃で2時間加熱し、室温に冷却して、酢酸エチルで希釈して(20 mL)、Celiteを通して濾過した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 50% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、固体としてN-(4-エチル-5-メチル-フェニル)アセトアミド[850 mg(71%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.17(3H, t)、2.16(3H, s)、2.27(3H, s)、2.57(2H, q)、7.08(1H, d)、7.24(2H, m);C1115NOとしてMS(ESI+)、m/z 178.2(M+H)+;HPLC保持時間:3.28分間(方法D)。
ステップ2:N-(4-エチル-5-メチル-2-ニトロフェニル)アセトアミドの調製
Figure 2013523811

70%硝酸(20 mL)および硫酸(7.6 mL)の冷却した(0℃)十分に攪拌した溶液に、N-(4-エチル-5-メチル-フェニル)アセトアミド(4.0 g, 22 mmol)を少量づつ添加した。添加完了後に、該反応混合物を、0℃で30分間攪拌し、氷上(50g)に注いだ。該反応を、DCMおよび水に分配して(100 mL 各々)、該層を分離して、該水層をDCM(3x 50 mL)で抽出した。有機層を併せて、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、350 g,10、15および20%酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、黄色固体としてN-(4-エチル-5-メチル-2-ニトロフェニル)アセトアミド[3.0 g(60%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.17(3H, t)、2.20(3H, s)、2.31(3H, s)、2.56(2H, q)、7.92(1H, s)、8.46(1H, s)、10.23(1H, brs);C1114としてのMS(ESI+) m/z 245.2(M+Na);HPLC保持時間:3.68分間(方法D).
ステップ3:4-エチル-5-メチル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

MeOH(40.0 mL)および8.0MのHCl(20.0 mL)中のN-(4-エチル-5-メチル-2-ニトロフェニル)アセトアミド(2.13 g, 9.01 mmol)の十分に攪拌した溶液を、80℃で2時間加熱した。該反応混合物を、室温に冷却して、次いで濃縮した。残留物を、水(100 mL)に縣濁して、pHを、炭酸ナトリウムで〜10に調整した。該混合物を、次いでEtOAc(4x50 mL)で抽出した。併せた有機層を、塩水(1x50 mL)で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。有機層の濃縮により、4-エチル-5-メチル-2-ニトロアニリン(1.60 g, 98%)をオレンジ色の固体として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.21(3H, t)、2.26(3H, s)、2.53(2H, q)、5.91(2H, brs)、6.59(1H, s)、7.89(1H, s);C12としてのMS(ESI+) m/z 181.1(M+H)+; HPLC保持時間:3.89分間(方法D).
中間体J:
メチル 5-アミノ-2-メチル-4-ニトロベンゾエートの調製
Figure 2013523811

8.0M HCl(12 mL)およびMeOH(15 mL)中のメチル 5-アセトアミド-2-メチル-4-ニトロベンゾエート[WO2005/080388](0.545 g, 2.16 mmol)のスラリーを、70℃で18時間加熱した。該反応混合物を、室温に冷却して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液およびDCM(50 mL 各々)の間を注意深く分配し、該層を分離して、該水層をDCM(4x25mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、40g、10、15および20%酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、結晶性オレンジ色の固体としてメチル 5-アミノ-2-メチル-4-ニトロベンゾエート[402 mg(88%)]を得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 2.04(3H, s)、3.86(3H, s)、7.89(1H, s)、7.98(1H, s)、10.32(2H, brs);C10としてMS(ESI)、m/z 209.1(M-H)-; HPLC保持時間:3.57分間(方法D).
中間体K:
1-ブロモ-4,5-ジメチル-2-ニトロベンゼンの調製
Figure 2013523811

水(200 mL)中のHBr水溶液(53 mL, 水中48重量%)を、4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(5.00 g, 30.1 mmol) に添加して、該オレンジ色のスラリーを、70℃で30分間加熱した。該混合物を、−5℃に冷却して、水(60 mL)に溶解した硝酸ナトリウム(12.9 g, 186 mmol)をゆっくりと加えた。添加が完了した後に、該混合物を、-5℃で15分間攪拌した。HBr水溶液(100 mL,水中48重量%)の銅(I)臭化物(53.95 g, 376.1 mmol)の溶液を、該反応温度を<0℃で保持する速度でガス発生を伴って滴加した。銅(I)臭化物溶液の添加の後、該混合物をゆっくりと70℃に加熱した。加熱中に、ガスが発生する。該混合物を、15分間70℃に保ち、次いで室温に冷却して、CHCl(3x 200 mL)を用いて抽出した。該併せた抽出液を、2N 水酸化ナトリウムで洗浄して、次いで硫酸ナトリウムで乾燥した。濃縮により、CHCl(20 mL)に取り出して、シリカゲルパッド(200 g)に吸収させた茶褐色の固体を得る。該パッドを、50%CHCl/ヘキサン(800 mL)で溶出し、該溶出液を蒸発させて、黄色固体として1-ブロモ-4,5-ジメチル-2-ニトロベンゼン[5.8 g(83%)]を提供する。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 7.71(s, 1H)、7.52(s, 1H)、2.32(m, 6H)。
中間体L:
1-(3-ブロモ-2-メチルプロピル)-4-クロロベンゼン
Figure 2013523811

ステップ1:エチル 3-(4-クロロフェニル)-2-メチルプロパノエートの調製
Figure 2013523811

乾燥3つ首フラスコに、乾燥THF(70 mL, 900 mmol)に続き、ヘプタン(1.8M, 15 mL, 27 mmol)中のLDAを添加して、該攪拌溶液を-78℃に冷却した。エチルプロピオネート(2.82 mL, 24.5 mmol, 中性アルミナからの濾過により乾燥させた)を、12分間かけてシリンジにより添加し、該反応温度を-75℃以下で維持する。20分間後、THF(10 mL)中の4-クロロベンジルブロミド(10.07 g, 49.00 mmol)の溶液を、該反応温度を−75℃以下に維持する速度でシリンジにより滴加した(30分間)。該反応を、終夜室温まで温めて、室温で5日間攪拌した。該混合物を濃縮し、EtOAc(80 mL)で希釈し、水(3x20 mL)で洗浄して、濃縮し、乾燥させて、黄色の油を得た。該残留物を、ヘプタンに続いて1% EtOAc/ヘプタンを用いて、シリカゲルクロマトグラフィーに供し、油として3-(4-クロロフェニル)-2-メチルプロパノエート[3.5 g(57%)]を得た。H NMR(DMSO-d) δ 7.19(m, 4H)、4.09(q, 2H)、2.97(m, 1H)、2.67(m, 2H)、1.19(m, 6H);C1215ClOとしてMS(ESI-)、m/z 227.25(M−H).
ステップ2:3-(4-クロロフェニル)-2-メチルプロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(20 mL)中の十分攪拌したエチル 3-(4-クロロフェニル)-2-メチルプロパノエート(2.71 g, 12.0 mmol)の冷却(0℃)溶液に、小分けにしてLiAlH(0.4537 g, 11.95 mmol)を2分間かけて添加した。終夜攪拌後、該反応を、氷(10 mL)に続く水(50 mL)の添加により停止した。20分間攪拌の後に、該混合物を、Celiteを通して濾過した(5x20 mL EtOH リンス)。該濾液を60 mLまで濃縮して、EtOAc(80 mL)を添加した。該層を分離して、該有機層を水で洗浄した(4x10 mL)。該有機層を濃縮して、油として3-(4-クロロフェニル)-2-メチルプロパン-1-オール [2.12 g(96%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 7.19(m, 4H)、3.50(m, 2H)、2.75(m, 1H)、2.40(m, 1H)、1.91(m, 1H)、0.91(m, 3H).
ステップ3:1-(3-ブロモ-2-メチルプロピル)-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

窒素下にCHCl(60 mL)中の十分攪拌したトリフェニルホスフィンジブロミド[臭素(0.887 mL, 17.2 mmol)およびトリフェニルホスフィン(4.52 g, 17.2 mmol)から新たに調製した]の冷却(0℃)溶液に、CHCl(10 mL)中の溶液として3-(4-クロロフェニル)-2-メチルプロパン-1-オール(2.12 g, 11.5 mmol)を添加した。反応混合物を、20分間氷浴冷却しながら攪拌した。該氷浴を取り外して、反応混合物を、室温で終夜攪拌した。該反応混合物を、ヘプタン(60 mL)で希釈して、濃縮して、ヘプタン中に再縣濁し、濾過した。該固体を、ヘプタン(4x100 mL)で洗浄して、該濾液を併せて、-5℃で2日間冷却した。該液体を、静かに上澄みを取り(decanted off)、濃縮し、透明な無色油として1-(3-ブロモ-2-メチルプロピル)-4-クロロベンゼン(2.6 g, 73%)を得た。H NMR(CDCl) δ 7.30(m, 4H)、3.35(m, 2H)、2.75(m, 1H)、2.55(m, 1H)、2.06(m, 1H)、1.04(m, 3H).
中間体M:
1-(3-ブロモ-1-メチルプロピル)-4-クロロベンゼン
Figure 2013523811

ステップ1:3-(4-クロロフェニル)ブタ-3-エン-1-オールの調製
Figure 2013523811

水(7 mL)中の3-ブロモブタ-3-エン-1-オール(1.10 g, 7.28 mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(1.00 g, 0.865 mmol)、炭酸カリウム(2.01 g, 14.6 mmol)、およびベンゼン(14 mL) の攪拌混合物を、Nで5分間パージした。EtOH(8 mL)中の4-クロロフェニルボロン酸(1.48 g, 9.47 mmol)の溶液を加えて、窒素パージをさらに5分間継続した。該反応混合物を、74℃で18時間加熱し、次いで室温に冷却した。過酸化水素水溶液(1 mL, 35%)を、添加して30分後に、該混合物をエーテル(80 mL)で希釈した。該層を分離して、該有機層を、水で洗浄し(2x30 mL)、濃縮した。該残留物を、クロマトグラフィー(シリカゲル, 10および15% EtOAc/ヘプタン)に供して、3-(4-クロロフェニル)ブタ-3-エン-1-オール(0.65 g, 47%)を黄色の油として得た。H NMR(CDCl) δ 7.25(m, 4H)、5.33(s, 1H)、5.11(s, 1H)、3.66(t, 2H)、2.70(t, 2H).
ステップ2:3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オールの調製
Figure 2013523811

3-(4-クロロフェニル)ブタ-3-エン-1-オール(1.060 g, 4.643 mmol)、EtOAc(30 mL)、亜鉛ジブロミド(0.2091 g, 0.9286 mmol)および10% Pd/C(0.06 g, 0.06 mmol)の攪拌混合物を、Hの1気圧下に置く。90時間の後、該混合物を、Solka Floc(登録商標)(4x5 mL EtOAc 濯ぐ)を通して濾過して、淡褐色油に濃縮した。該油を、熱ヘプタン(3x15 mL)で洗浄し、次いで高真空下に置き、油として3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オール(0.847 g, 91.9%)を得た。H NMR(CDCl) δ 7.12(m, 4H)、3.49(m, 2H)、2.80(m, 1H)、1.76(m, 2H)、1.19(m, 3H).
ステップ3:1-(3-ブロモ-1-メチルプロピル)-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811
CHCl(60 mL)中のトリフェニルホスフィンジブロミド[臭素(0.337mL, 6.54 mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.71 g, 6.54 mmol)から新たに製造された]の十分攪拌した冷却(0℃)溶液に、CHCl(10 mL)中の溶液として3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オール(0.847 g, 4.36 mmol)を添加した。該混合物を、20分間氷浴冷却しながら攪拌した。該氷冷を取り外して、該混合物を、室温で2時間攪拌した。2時間後、該反応混合物を、ヘプタン(60 mL)で希釈し、濃縮して、ヘプタン中に再縣濁し、濾過した。該濾液を、蒸発させて、1-(3-ブロモ-1-メチルプロピル)-4-クロロベンゼン(0.719 g, 57%)を油として得た。H NMR(CDCl) δ 7.24(m, 4H)、3.32(m, 1H)、3.17(m, 1H)、2.97(m, 1H)、2.10(m, 2H)、1.28(m, 3H).
中間体N:
5-(4-メトキシブチル)-4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

ステップ1:N-(5-ブロモ-4-メチル-2-ニトロフェニル)アセトアミドの調製
Figure 2013523811

N-(3-ブロモ-4-メチルフェニル)アセトアミド(12.93 g, 56.69 mmol)(Lee et al, Adv. Syn. Cat. 2005, 347, 1921, この内容を参照により本明細書にその全てを組み込む)の混合物を、50℃で2時間、硝酸(70%水溶液, 100 mL)中で加熱した。該反応を、室温に冷却して、氷上に注ぎ(100 g)、酢酸エチルで抽出した。併せた有機抽出層を、水、飽和NaHCO水溶液、塩水で濯ぎ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過して、濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, ヘキサン/酢酸エチル(5−15%、溶離液として0.1% イソプロパノール含有する))に供し、黄色の固体として所望の生成物[6.33 g(41%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 2.31(s, 3H)、2.44(s, 3H)、8.09(s, 1H)、9.08(s, 1H)、10.27(br s, 1H);CBrNとしてのMS(ESI+) m/z 274.1(M).
ステップ2:5-ブロモ-4-メチル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

メタノール(24.46 mL)中のN-(5-ブロモ-4-メチル-2-ニトロフェニル)アセトアミド(0.970 g, 3.55 mmol)の懸濁液に、8.0M HCl水溶液(19.54 mL, 156.3 mmol) を添加した。該混合物を、70℃で3時間加熱して、冷却し、溶液のpHを、固体NaHCOを用いて約10に調整した。該混合物を、酢酸エチルで抽出し、併せた有機抽出物を、飽和NaHCO水溶液、塩水で洗浄して、乾燥させた(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮し、さらなる精製せずに使用される黄色の固体として所望の生成物[816 mg(99%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 2.34(s, 3H)、5.9(2H以下について積分する非常に広幅な交換可能なシグナル)、7.10(s, 1H)、7.99(s, 1H). CBrNとしてのMS(ESI+) m/z 233.1(M+H)+.
ステップ3:5-ブロモ-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリンの調製
Figure 2013523811

冷却した(0-5℃)DMF(20 mL)中の5-ブロモ-4-メチル-2-ニトロアニリン(0.400 g, 1.73 mmol)溶液に、水素化ナトリウム(0.077 g, 1.92 mmol)を添加した。5分間後、該氷浴を取り外して、該混合物を、周囲温度で30分間攪拌した。DMF(5 mL)中の1-ブロモ-3-フェニルプロパン溶液(0.290 mL, 1.90 mmol)を加えて、該混合物を、終夜室温で攪拌した。酢酸(3 mL)を加えて、該混合物を濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400メッシュ, 溶離液としてヘキサン/酢酸エチル(0〜1%、0.1%イソプロパノールを含有する))、黄色の固体として所望の生成物[0.540 g(89%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 2.08(m, 2H)、2.33(s, 3H)、2.80(t, 2H)、3.29(q, 2H)、7.03(s, 1H)、7.27(m, 5H)、7.91(br t, 1H)、8.03(s, 1H).
ステップ4:5-アリル-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリンの調製
Figure 2013523811

N,N-ジメチルホルムアミド(7 mL)中の5-ブロモ-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(0.540 g, 1.55 mmol)の溶液に、20分間Nと共に噴出(sparged)させた。この溶液に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)塩化物(0.043g, 0.06 mmol)を添加した。さらなるN噴出5分後に、アリルトリブチル錫(0.623 mL, 2.01 mmol)を加えて、該混合物を、3時間105℃にて封管中で加熱した。該混合物を、水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。該有機層を、水、KF水溶液、塩水で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400メッシュ, 溶離液としてヘキサン/エーテル(0-0.5%))、所望の生成物[0.423 g(88%)]を油として得た。H NMR(CDCl) δ 2.06(m, 2H)、2.21(s, 3H)、2.79(t, 3H)、3.32(m, 4H)、5.16(m, 2H)、5.91(m, 1H)、6.59(s, 1H)、7.28(m, 5H)、7.97(s, 1H)、8.04(br m, 1H);C1922としてのMS(ESI+)、m/z 311.4(M+H)+.
ステップ5:5-[(2E)-4-メトキシブタ-2-エン-1-イル]-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリンの調製
Figure 2013523811

DCM(4 mL)中の5-アリル-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(0.092 g, 0.30 mmol)および10-カンファースルホン酸(0.069 g, 0.30 mmol)の溶液を、凍結(液体N)、吸引(pump)、溶融の3サイクルにより脱気した。この溶液に、窒素雰囲気下で3-メトキシプロパ-1-エン(0.55 mL, 5.93 mmol)に続き、第2世代グラブス触媒(0.025 g, 0.030 mmol) を添加した。室温で18時間後、該混合物を、濃縮して、該残留物を、フラッシュクロマトグラフィー(230-400メッシュ, 溶離液としてヘキサン/エーテル(0.2-0.6%))により精製し、オレンジ色の油として所望の生成物[0.061 g(58%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 2.06(m, 2H)、2.18(s, 3H)、2.79(t, 2H)、3.32(m, 7 H)、3.91(d, 2H)、5.56(m, 1H)、5.79(m, 1H)、6.56(s, 1H)、7.25(m, 5H)、7.96(s, 1H)、8.03(br t, 1H);C2126としてのMS(ESI+)、 m/z 355.4(M+H)+.
ステップ6:5-(4-メトキシブチル)-4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(15 mL)中の5-[(2E)-4-メトキシブタ-2-エン-1-イル]-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(0.060 g, 0.17 mmol)およびレニーニッケル(ca. 20 mg)のスラリーを、水素ガス(バルーン) 1atmの下で、18時間室温で攪拌した。該反応混合物を、エタノール(25 mL)で希釈して、celiteを通して濾過し、濃縮して、黄褐色固体として所望の生成物[0.055 g(72%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 1.26(m, 2H)、1.59(m, 水のピークにより隠れた積分値)、2.00(m, 2H)、2.17(s, 3H)、2.52(t, 2H)、2.79(t, 2H)、3.14(t, 2H)、3.35(s, 3H)、3.41(t, 2H)、6.42(s, 1H)、6.53(s, 1H)、7.28(m, 5H); としてのMS(ESI+)C2130O m/z 327.4(M+H)+.
中間体O
3-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパン-1-アミン
Figure 2013523811

ステップ1:エチル 3-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパノエートの調製
Figure 2013523811

THF(6.0 mL)中のN,N-ジイソプロピルアミン(1.327 mL, 9.47 mmol)の冷却溶液(-78℃)に、n-ブチルリチウム(ヘキサン中2.500M 溶液, 3.788 ml, 9.47 mmol)を添加した。該溶液を、-78℃で20分間攪拌し、次いで、約−15℃(iPrOH/氷)まで20分間攪拌しながら昇温させた。淡黄色溶液を、-78℃に再度冷却し、2-メチルプロパノン酸溶液、THF(2.0 mL)中のエチルエステル(1.151 mL, 8.60 mmol)を添加した。該溶液を、-78℃で5分間攪拌し、次いでおよそ-15℃でさらに20分間攪拌した。該溶液を、−78℃に再冷却して、THF(2 mL)中の1-(ブロモメチル)-4-クロロベンゼン(1.946 g, 9.47 mmol)の溶液を添加した。1時間後に、該乾燥氷浴を取り外して、該反応混合物を、周囲温度で16時間攪拌した。飽和NHCl水溶液を、加えて、該混合物を、エーテルで希釈した。該層を分離して、該有機層を水、塩水で洗浄して、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過して濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400メッシュ, 溶離液としてヘキサン/エーテル(0−5%))、所望の生成物[1.80 g(87%)]を油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.18(s, 6H)、1.25(t, 3H)、2.84(s, 2H)、4.12(q, 2H)、7.06(d, 2H)、7.24(d, 2H);C1317ClOとしてのMS(ESI+)、m/z 241.1(M+H)+.
ステップ2:3-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

THF(10 mL)中のLAH(0.175 g, 4.61 mmol)の冷却した(0-5℃)スラリーに、THF(5 mL)中のエチル 3-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパノエート(1.00 g, 4.15 mmol)の溶液をゆっくりと添加した。該反応混合物を、室温まで温め、一晩攪拌した。激しく攪拌しながら、水(0.175 mL)、15% NaOH水溶液(0.175 mL)に続いて水(0.525 mL)をゆっくり連続的に添加して反応を停止させた。該混合物を、1時間攪拌して、エチルエーテルで希釈して、Celiteを通して濾過した。該塩を、エチルエーテルで洗浄して、併せた有機物を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過して、濃縮して、さらなる精製せずに使用される淡黄色油[0.796 g(96%)]を得た。
ステップ3:1-(3-アジド-2,2-ジメチルプロピル)-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

DCM(10 mL)中の3-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパン-1-オール(0.430 g, 2.16 mmol)の冷却した(0-5℃)溶液に、トリエチルアミン(0.528 mL, 3.79 mmol) を添加し、その後塩化メタンスルホニル(10 mL, 100 mmol)を滴加した。0-5℃で1時間後、該反応混合物を、さらなるDCMで希釈し、氷冷水、冷0.1N HCl水溶液、飽和NaHCO水溶液、塩水で洗浄して、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過して濃縮し、さらなる精製せずに使用される粗中間体のメシレートを得た。
DMF(6 mL)中の上記したメシレート溶液に、アジ化ナトリウム(1.120 g, 17.3 mmol) を添加した。該混合物を、125℃で16時間、封管中で加熱して、室温に冷却し、酢酸エチルで希釈した。該有機層を、水および塩水で洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400 メッシュ, 溶離液としてヘキサン/酢酸エチル(5%))、所望の生成物を油として[0.162 g(79%)]得た。H NMR(CDCl) δ 0.93(s, 6H)、2.55(s, 2H)、3.07(s, 2H)、7.08(d, 2H)、7.27(d, 2H).
ステップ4:3-(4-クロロフェニル)-2,2-ジメチルプロパン-1-アミンの調製
Figure 2013523811

テトラヒドロフラン(4.9 mL)中の十分に攪拌された1-(3-アジド-2,2-ジメチルプロピル)-4-クロロベンゼン(0.220 g, 0.983 mmol)の冷溶液(0-5℃)に、トリメチルホスフィン(THF中1.00M溶液 1.48 mL, 1.48 mmol)を添加した。0-5℃で90分後、水(0.5 mL)を添加し、該氷浴を取り外して、攪拌を2時間継続した。該反応物を、塩水および酢酸エチルに分配して、該層を分離し、該水層を、酢酸エチルで抽出した。併せた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過して濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400 メッシュ, 溶離液としてDCM/ 2% 0.07N メタノール性アンモニア)、所望の生成物[0.124 g(64%)]を油として得た。H NMR(CDCl) δ 0.84(s, 6H)、1.33(br s, 2H)、2.48(s, 2H)、2.51(s, 2H)、7.08(d, 2H)、7.27(d, 2H);C1116ClNとしてのMS(ESI+)、m/z 198.1(M+H)+.
中間体P
N-(3-{4-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]フェニル}プロピル)-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン
Figure 2013523811

ステップ1:エチル 3-{4-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]フェニル}プロパノエートの調製
Figure 2013523811

1,2-ジクロロエタン(20 mL)中のエチル 3-(4-ホルミルフェニル)プロパノエート(Najera, C., Botella, L. Tetrahedron 2005 61, 9688, これらの内容を参照によりその全ての内容を本明細書に組み込む)(1.010 g, 4.90 mmol)溶液に、2,6-ジメチル-モルホリン(0.603 mL, 4.90 mmol) を添加した。該溶液を、30分間攪拌して、ナトリウムトリアセトキシホウ化水素(1.297 g, 6.12 mmol)を添加した。16時間後、該混合物を、酢酸エチルで希釈して、該有機層を、飽和NaHCO水溶液、塩水で洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過して、濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400メッシュ, 溶離液としてDCM/0.07N メタノール性アンモニア(0.5-1%))、所望の生成物を油として得た[0.849 g(56%)]。該生成物を、ほぼ等量のジアステレオマーの混合物として単離した。H NMR(CDCl) δ 1.15(d, 3H)、1.25(m, 6H)、1.76(m, 1H)、2.16(m, 1H)、2.46(m, 1H)、2.63(t, 2H)、2.70(m, 1H)、2.96(t, 2H)、3.43(m, 2H)、3.71(m, 1H)、4.04(m, 1H)、4.15(m, 2H)、7.17(m, 2H)、7.27(m, 2H); としてのMS(ESI+)C1827NO m/z 306.3(M+H)+.
ステップ2:3-{4-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]フェニル}プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

THF(10 mL)中のLAH(0.109 g, 2.88 mmol)の冷スラリー(0-5℃)に、THF(5 mL)中のエチル 3-{4-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]フェニル}プロパノエート(1.840 g, 2.74 mmol)の溶液をゆっくりと添加した。該反応を、室温まで温めて、一晩攪拌した。該反応を、激しく攪拌しながら、ゆっくりと連続的に水(0.110 mL)、15% NaOH水溶液(0.110 mL)の後に水(0.330 mL)を添加して停止した。該混合物を、1時間攪拌して、エチルエーテルで希釈して、Celiteを通して濾過した。該塩を、エチルエーテルで洗浄し、併せた有機層を乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過し、濃縮して、さらなる精製せずに使用される等量のジアステレオマー混合物として油[0.720 g(95%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 1.16(d, 3H)、1.25(d, 3H)、1.91(m, 2H)、2.16(m, 1H)、2.46(m, 1H)、2.72(m, 3H)、3.43(m, 2H)、3.70(m, 3H)、4.03(m, 1H)、7.20(m, 4H);C1625NOについてのMS(ESI+) m/z 364.3(M+H)+.
ステップ3:N-(3-{4-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]フェニル}プロピル)-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

DCM(10 mL)中の3-{4-[(2, 6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]フェニル}プロパン-1-オール(0.790 g, 3.00 mmol)の冷溶液(0-5℃)に、トリフェニルホスフィンジブロミド(1.384 g, 3.15 mmol)を添加した。該混合物を、0-5℃で10分間攪拌し、次いで周囲温度でさらに3時間攪拌した。該反応を、水の添加により停止した。該混合物を、さらなるDCMで希釈して、該層を分離した。該有機層を、水で洗浄して、次いで飽和NaHCO水溶液、塩水で洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過し、部分濃縮して(25℃を超えない浴温度で)、約10 mLの最終用量とした。DMF(10 mL)を添加して、残っているDCMを、25℃で減圧下に除去した。該中間体の臭化物を、次工程でさらなる精製せずに使用する。
DMF(15 mL)中の4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(0.548 g, 3.30 mmol)の冷溶液(0-5℃)に、水素化ナトリウム(0.132 g, 3.30 mmol)を少量ずつ添加した。該混合物を、5分間0-5℃で攪拌し、さらに20分周囲温度で攪拌した。この混合物に、上記調製したブロミドのDMF溶液を添加して、該混合物を、室温で16時間攪拌した。該反応を、酢酸(3 mL)の添加により停止した。該混合物を濃縮し、次いで残留物を0.07N メタノール性アンモニアを含有するCHClから2回濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400 メッシュ, 溶離液としてDCM/0.07N メタノール性アンモニア(0.25-1%))、ジアステレオマーを得る。早く溶出する異性体(234 mg, 19%):H NMR(CDCl) δ 1.25(d, 6H)、2.06(m, 2H)、2.18(m, 5H)、2.25(s, 3H)、2.47(m, 2H)、2.77(t, 2H)、3.35(m, 4H)、4.03(m, 2H)、6.57(s, 1H)、7.18(d, 2H)、7.28(d, 2H)、7.93(s, 1H)、8.04(br t, 1H);C2433としてのMS(ESI+)、 m/z 412.3(M+H)+.遅く溶出する異性体(248 mg, 20%):H NMR(CDCl) δ 1.15(d, 6H)、1.81(m, 2H)、2.09(m, 2H)、2.19(s, 3H)、2.26(s, 3H)、2.78(m, 4H)、2.32(m, 2H)、3.53(m, 2H)、3.75(br m, 2H)、6.57(s, 1H)、7.24(m, 4H)、7.94(s, 1H)、8.04(br m, 1H).
中間体Q
4-イソプロピル-2-ニトロアニリン
Figure 2013523811

ステップ1:2,2,2-トリフルオロ-N-(4-イソプロピル-2-ニトロフェニル)アセトアミドの調製
Figure 2013523811

窒素下に0℃で無水トリフルオロ酢酸(50 mL)の十分に攪拌した溶液に、シリンジを介してp-イソプロピルアニリン(5.06 mL, 37.0 mmol)を滴加した。0℃で攪拌を30分間続け、硝酸カリウム(4.12 g, 40.8 mmol)を固体として添加した。該スラリーを、0℃で1時間攪拌し、一晩室温まで温めた。この混合物を、氷上に注ぎ(200 g)、酢酸エチルで抽出した(4x 100 mL)。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400メッシュ, 350 g, 10および15%酢酸エチル/ヘキサンで溶出)、黄色固体として2,2,2-トリフルオロ-N-(4-イソプロピル-2-ニトロフェニル)アセトアミド[6.3 g(62%)]を得た。H NMR(CDCl) δ 1.30(6H, d)、3.02(1H, hep)、7.63(1H, dd)、8.15(1H, d)、8.63(1H, d)、11.28(1H, brs);C11113としてのMS(ESI+) m/z 275.4(M-H)-;HPLC保持時間:4.48分間(方法D).
ステップ2:4-イソプロピル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

MeOH(40 mL)中の2,2,2-トリフルオロ-N-(4-イソプロピル-2-ニトロフェニル)アセトアミド(2.1 g, 7.6 mmol)の十分に攪拌した溶液に、水(20 mL)および炭酸カリウム(0.5 g, 4 mmol) を添加した。反応混合物を、室温で18時間攪拌して、酢酸エチルおよび塩水(50 mL 各々)に分配した。該層を分離して、水層を、酢酸エチル(3x 25 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 20および30%酢酸エチル/ヘキサンにて溶出)、4-イソプロピル-2-ニトロアニリン[1.18 g(61%)]をオレンジ色の油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.23(6H, d)、2.85(1H, hep)、6.77(1H, d)、7.28(1H, dd)、7.96(1H, d);C12としてのMS(ESI+) m/z 181.2(M+H)+;HPLC保持時間:3.97分間(方法D).
中間体R
N-[3-(4-クロロフェニル)-2-メチルプロピル]-4-イソプロピル-2-ニトロアニリン
Figure 2013523811

4-イソプロピル-2-ニトロアニリン(0.274 g, 1.52 mmol)、1-(3-ブロモ-2-メチルプロピル)-4-クロロベンゼン(0.500 g, 1.76 mmol)、ヨウ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(0.16 g, 0.43 mmol)およびDIPEA(4 mL)を含有するバイアルを、130℃で振盪した。18時間後、さらなる1-(3-ブロモ-2-メチルプロピル)-4-クロロベンゼン(0.300 g, 1.05 mmol)を加えて、該混合物を、6時間130℃、その後120℃で終夜振盪した。該混合物を、室温に冷却し、次いでヘプタン対1%EtOAc/ヘプタンを用いるシリカゲルでクロマトグラフィーを行い、赤色油として所望の生成物を得た(199 mg;25%)。C1923ClNについてのMS(ESI+) m/z 347.1(M+H)+. HPLC保持時間 6.2分間(方法D).
中間体S
4,5-ジメチル-2-ニトロ-N-(2-フェニルエチル)アニリン
Figure 2013523811

4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(0.325 g, 1.90 mmol)、1-ブロモ-2-フェニルエタン(1 mL, 7 mmol)およびDIPEA(0.50 mL, 2.9 mmol)の混合物を、130℃で振盪した。3時間後、さらなるDIPEA(0.2 mL, 1 mmol)を加えて、加熱を続けた。4時間後、該混合物を、室温に冷却して、EtOAc (50 mL)/EtO(100 mL) で希釈し、水で洗浄して、該有機層を分離して、濃縮した。該残留物を、2.5% EtOAc/ヘプタンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに供して、所望の生成物 (193 mg;37%) を赤色液体として得た。C1618としてのMS(ESI+) m/z 271.2(M+H)+.
中間体T
1-(3-ブロモ-2-エトキシプロピル)-4-クロロベンゼン
Figure 2013523811

DCM(200 mL)中のトリフェニルホスフィン(3.6 g, 14 mmol)の溶液を、0℃で冷却し、DCM(10 mL)中の臭素溶液(0.72 mL, 14 mmol)を、30分間かけてゆっくりと添加した。DCM(20 mL)中の3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシプロパン-1-オール(2.72 g, 12.7 mmol)の溶液を次いで添加し、該反応を室温まで温めて、24時間攪拌した。次いで、該反応を、分離漏斗に移して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水および塩水で洗浄した。該有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400メッシュ, 350 g, 5% 酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、透明無色油として総量3.18gの該生成物を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.17(3H, t)、2.85(1H, dd)、2.96(2H, dd)、3.41(3H, m)、3.62(2H, m)、7.20(2H, d)、7.29(2H, d); HPLC保持時間:5.18分間(方法D).
中間体U
4-シクロペンチル-2-ニトロアニリン
Figure 2013523811

窒素下に0℃で、十分に攪拌した無水トリフルオロ酢酸(20 mL, 200 mmol)溶液に、シリンジを介して4-シクロペンチルアニリン(2.50 g, 15.5 mmol)を滴加した。0℃で攪拌を30分間続けた。該シクロペンチルアニリンは溶解しない。CHCl(20 mL)を加えて、該混合物を0℃で30分間攪拌した。硝酸カリウム(1.96 g, 19.4 mmol)を固体として添加した。該スラリーを1時間0℃および室温で4時間攪拌した。該混合物を、氷上に注ぎ(200 g)、室温で0.5時間攪拌した。該固体を、濾過により回収して、水 (3 x 200 mL)で洗浄した。室温で0.5時間の風乾により、赤色固体を得た。該固体をMeOH(300 mL)中へ取り出し、炭酸カリウム(3.21 g, 23.2 mmol)を添加した。得られるスラリーを、室温で4時間攪拌した。MeOHを、蒸発させて、該残留物を、CHCl(200 mL)および水(200 mL)に分配した。該水層を、2xCHCl(200 mL)で抽出した。併せた有機層をNaSO上で乾燥および蒸発させた。残留油を、50%のCHCl/ヘキサン中におけるシリカゲル(150 g)上のクロマトグラフィーに供し、4-シクロペンチル-2-ニトロアニリン(1.7 g)をオレンジ色の固体として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 7.99(d, 1H)、7.23 - 7.34(m, 1H)、6.77(d, 1H)、5.93(br s, 2H)、2.87 - 3.00(m, 1H)、1.94 - 2.14(m, 2H)、1.71(m, 2H)、1.65 - 1.87(m, 2H)、1.54(m, 2H).
中間体V
1-(3-ブロモ-2-エトキシプロピル)-4-メチルベンゼン
Figure 2013523811

ステップ1:エチル-2-エトキシ-3-(4-メチルフェニル)アクリレートの調製
Figure 2013523811

テトラヒドロフラン(20 mL)中のエトキシ酢酸、エチルエステル(1.50 mL, 11.01 mmol)およびp-トルアルデヒド(0.87 mL, 7.34 mmol)の冷溶液(0-5℃)に、カリウム tert-ブトキシド(988 mg, 8.81 mmol)を少量ずつ添加した。1時間後に、該氷浴を取り外して、該溶液を周囲温度で一晩攪拌した。該混合物を、酢酸エチルで希釈して、飽和NHCl水溶液、0.1N HCl、飽和NaHCO水溶液、塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過して濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーに供して(溶離液としてヘキサン/ジクロロメタン20-50%)、表題化合物(905 mg)を油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.39(overlapping m, 6H)、2.38(s, 3H)、4.01(q, 2H)、4.32(q, 2H)、7.00(s, 1H)、7.20(d, 2H)、7.71(d, 2H);C1418としてのMS(ESI-) m/z 233.1(M-H)-.
ステップ2:エチル 2-エトキシ-3-(4-メチルフェニル)プロパノエートの調製
Figure 2013523811

エチル 2-エトキシ-3-(4-メチルフェニル)アクリレート(905 mg, 3.86 mmol)および10% Pd/C(90 mg)を含有するフラスコに、酢酸エチル(25 mL)を添加した。該混合物を、一晩Hの1atm下で攪拌して、Celiteを通して濾過して、濃縮し、さらなる精製せずに使用される表題化合物(868 mg)を油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.18(t, 3H)、1.24(t, 3H)、2.33(s, 3H)、2.99(d, 2H)、3.47(m, 2H)、4.01(t, 1H)、4.19(q, 2H)、7.13(q, 4H); HPLC保持時間:4.97分間(方法G).
ステップ3:2-エトキシ-3-(4-メチルフェニル)プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

水素化リチウムアルミニウム(155 mg, 4.08 mmol)を含有する冷却したフラスコ(0-5℃)に、ゆっくりとテトラヒドロフラン(10 mL)を添加した。該混合物を、10分間室温で攪拌し、次いで冷却した(0-5℃)。THF(5 mL)中のエチル 2-エトキシ-3-(4-メチルフェニル)プロパノエート(868 mg, 3.67 mmol)の溶液を、滴加して、該混合物を、0-5℃でさらに5分間攪拌した。該氷浴を取り外して、反応混合物を、室温で一晩攪拌した。該反応を、激しく攪拌しながら、水(0.15 mL)、15%NaOH水溶液(0.15 mL)、および水(0.45 mL)を連続的に添加して停止した。該固体を、Celiteパッドを通して濾去し、該濾液を乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製せずに使用される表題化合物(640 mg)を油として提供する。H NMR(CDCl) δ 1.21(t, 3H)、1.97(m, 1H)、2.34(s, 3H)、2.79(m, 2H)、3.51(overlapping m, 5H)、7.11(s, 4H);HPLC保持時間:5.17分間(方法G).
ステップ4:1-(3-ブロモ-2-エトキシプロピル)-4-メチルベンゼンの調製
Figure 2013523811

DCM(10 mL)中のトリフェニルホスフィン(1.296 g, 4.94 mmol)の冷溶液(0-5℃)に、臭素(0.254 mL, 4.94 mmol)を滴加した。10分間後、さらにトリフェニルホスフィン(130 mg, 0.49 mmol)を添加して、無色溶液を形成させる。DCM(3 mL)中の2-エトキシ-3-(4-メチルフェニル)プロパン-1-オール(640 mg, 3.29 mmol)の溶液を次いで添加して、該反応を、室温まで温め、3時間攪拌した。該反応混合物を、次いで分離漏斗に移した;飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水および塩水で洗浄した;そして、併せた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(溶離液として、ヘキサン/酢酸エチル1-5%)、表題化合物(733 mg)を油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.97(t, 3H)、2.34(s, 3H)、2.91(m, 2H)、3.43(overlapping m, 5H)、7.14(m, 4H);HPLC保持時間:5.49分間(方法G).
中間体W
3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシプロパン-1-アミン
Figure 2013523811

ステップ1:エチル 3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシアクリレートの調製
Figure 2013523811

DMF(15 mL)中のエトキシ酢酸、エチルエステル(0.750 mL, 5.50 mmol)および4-クロロベンズアルデヒド(516 mg, 3.67 mmol) 冷溶液(0-5℃)に、カリウム tert-ブトキシド(494 mg, 4.40 mmol)を少量ずつ添加した。1時間後に、該氷浴を取り外して、該溶液を室温で終夜攪拌した。該反応混合物を、酢酸エチルで希釈して、飽和NHCl水溶液、0.1 N HCl、飽和NaHCO、塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濾過し、濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(溶離液として、ヘキサン/ジクロロメタン 20-30%)、表題化合物(510 mg)を油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.38(overlapping m, 6H)、4.03(q, 2H)、4.32(q, 2H)、6.93(s, 1H)、7.35(d, 2H)、7.74(d, 2H);HPLC保持時間:5.55分間(方法G).
ステップ2:エチル 3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシプロパノエートの調製
Figure 2013523811

エチル 3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシアクリレート(300 mg, 1.18 mmol)、亜鉛ジブロミド(53 mg, 0.24 mmol)および10%炭素パラジウム(20 mg, 0.19 mmol)を含有するフラスコに、酢酸エチル(10 mL)を添加した。該混合物を、H雰囲気下で一晩攪拌した。該フラスコを、吸引して、Hの大気により再充填し、一晩攪拌した。該混合物を、Celiteを通して濾過して、水、塩水で洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過して濃縮し、さらなる精製せずに使用される表題化合物(300 mg)を油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.20(t, 3H)、1.27(t, 3H)、3.02(m, 2H)、3.51(m, 1H)、3.70(m, 1H)、4.04(t, 1H)、4.23(q, 2H)、7.21(d, 2H)、7.28(d, 2H);HPLC保持時間:5.05分間(方法G).
ステップ3:3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシプロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

水素化リチウムアルミニウム(49 mg, 1.29 mmol)を含有する冷却したフラスコ(0-5℃)に、ゆっくりとテトラヒドロフラン(4 mL)を添加した。該混合物を、攪拌した10分間室温で攪拌し、次いで冷却した(0-5℃)。THF(5 mL)中のエチル 3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシプロパノエート(300 mg, 1.17 mmol)の溶液を、滴加して、該混合物を、さらに5分間0-5℃で攪拌した。該氷浴を取り外して、該反応を、室温で一晩攪拌した。激しく攪拌しながら、該反応を、水(0.05 mL)、15 % NaOH水溶液(0.05 mL)、および水(0.15 mL)を連続的に添加して停止した。該固体を、Celiteパッドを通して濾去し、該濾液を乾燥させて(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下で濃縮して、さらなる精製せずに使用される表題化合物(243 mg)を淡黄色油として得た。H NMR(CDCl) δ 1.19(t, 3H)、1.96(br t, 1H)、2.80(m, 2H)、3.50(overlapping m, 5H)、7.16(d, 2H)、7.28(d, 2H); HPLC保持時間:3.85分間(方法G).
ステップ4:1-(3-アジド-2-エトキシプロピル)-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

DCM(8 mL)中の3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシプロパン-1-オール(240 mg, 1.12 mmol)の冷溶液(0-5℃)に、トリエチルアミン(0.234 mL, 1.68 mmol)に続いて塩化メタンスルホニル(0.108 mL, 1.40 mmol)を滴加した。1時間後に、該氷浴を取り外して、該混合物を、室温で30分間攪拌した。該反応混合物を、さらにDCMで希釈して、氷冷の飽和NHCl水溶液の添加により停止させた。有機層を分離して、冷水、冷0.1N HCl、冷飽和NaHCO水溶液で洗浄し、乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過して、濃縮し、さらなる精製せずに使用される油を得た。
DMF(3 mL)中の上記調製した粗メシレートの溶液に、アジ化ナトリウム(581 mg, 8.94 mmol)を添加した。該混合物を、65℃で封管中で一晩加熱した。該混合物を、室温に冷却して、酢酸エチルで希釈し、水、塩水で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濾過して濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(ヘキサン/酢酸エチル 10%)、油として表題化合物(150 mg)を得た。H NMR(CDCl) δ 1.19(t, 3H)、2.85(m, 2H)、2.23(m, 2H)、3.54(overlapping m, 3H)、7.16(d, 2H)、7.28(d, 2H); HPLC保持時間:5.30分間(方法G).
ステップ4:3-(4-クロロフェニル)-2-エトキシプロパン-1-アミンの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(13 mL)中の1-(3-アジド-2-エトキシプロピル)-4-クロロベンゼン(620 mg, 2.59 mmol)の十分に攪拌した冷溶液(0-5℃)に、トリメチルホスフィン(THF中の1.00M溶液 3.88 mL, 3.88 mmol)を添加した。2時間後、水(0.5 mL)を添加して、該氷浴を取り外して、室温で2時間攪拌を継続した。該反応混合物を塩水および酢酸エチルに分配して、該層を分離して、該水層を、酢酸エチルで抽出した。併せた有機層を乾燥させて(硫酸ナトリウム)、濾過して濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(DCM/MeOH 1-3% 0.07NH)、固体として表題化合物 (335 mg)を得た。H NMR(CDCl) δ 1.18(t, 3H)、1.31(br s, 2H)、2.75(overlapping m, 4H)、3.45(overlapping m, 3H)、7.15(d, 2H)、7.27(d, 2H);HPLC保持時間:3.02分間(方法G).
中間体X
1-[(1R)-3-ブロモ-1-メチルプロピル]-4-クロロベンゼン
Figure 2013523811
ステップ1:トリエチル(2S)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1,1,1-トリカルボキシレートの調製
Figure 2013523811

乾燥窒素下に乾燥トルエン(12.8 mL)中の(1R)-1-(4-クロロフェニル)エタノール(1.00 g, 6.38 mmol)およびトリエチルメタントリカルボキシレート(2.69 mL, 12.8 mmol)の十分に攪拌した溶液に、シリンジを介してTHF(12.8 mL, 12.8 mmol)中の1Mトリメチルホスフィン溶液を添加した。該混合物を、-78℃で冷却して、DIAD(2.51 mL, 12.8 mmol)を15分間かけてゆっくりと添加した。該反応を、-78℃で1時間攪拌して、該浴を取り出して、該浴がさらに4時間室温に温まるまで攪拌を継続した。該反応混合物を、ジエチルエーテル(100 mL)に濃縮して、1N NaOH(2 x 50 mL)および1N HCl(1 x 50 mL)で洗浄した。該有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮し、該残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 150 g, 5および10% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)に供し、トリエチル(2S)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1,1,1-トリカルボキシレート(1.90 g)を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.20(9H, t)、1.47(3H, d)、3.82(1H, q)、4.17(6H, m)、7.24(2H, d)、7.36(2H, d);C1823ClOとしてのMS(ESI+) m/z 371.1(M+H)+; HPLC保持時間:5.20分間(方法D).
ステップ2:(3R)-3-(4-クロロフェニル)ブタン酸の調製
Figure 2013523811
MeOH(10 mL)中のトリエチル(2S)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1,1,1-トリカルボキシレート(1.90 g, 5.12 mmol)および3.30M 水酸化ナトリウム(9.3 mL, 31 mmol)の溶液を、70℃で18時間加熱した。該反応混合物を、濃縮して、AcOH(30 mL)に再溶解した。該混合物を、120℃で18時間加熱し、室温に冷却して濃縮し、トルエン(3X)と共に共沸させて、あらゆる残留酢酸を除去した。次いで、該反応混合物を、10%クエン酸および酢酸エチル(50 mL 各々)に分配して、該層を分離し、該水層を、酢酸エチル (3 x 30 mL)で抽出した。この併せた有機層を、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、濃縮し、放置時に固化した油として(3R)-3-(4-クロロフェニル)ブタン酸(0.976g)を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.30(3H, d)、2.61(2H, m)、3.26(1H, m)、7.16(2H, d)、7.27(2H, d);C1111ClOとしてのMS(ESI-)、m/z 197.0(M-H)-; HPLC保持時間:3.69分間(方法D).
ステップ3:(3R)-3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オールの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(70 mL)中のLAH(0.669 g, 17.6 mmol)のスラリーを、窒素下に0℃で攪拌し、THF(20 mL)中の(3R)-3-(4-クロロフェニル)ブタン酸(1.75 g, 8.81 mmol)の溶液をゆっくりと添加した。該反応混合物を、室温まで温めて、一晩攪拌した。該反応混合物を、0℃で冷却して、硫酸ナトリウム十水和物(200 mg)を注意深く添加した。次いで、該混合物を、室温で4時間攪拌した。水(2.0 mL)を添加して、該混合物を、エーテルで希釈し、Celiteを通して濾過した。該塩を、エーテルで洗浄し、該濾液を濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、350 g, 20% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、(3R)-3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オール(1.19 g)を、放置時に固化した油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.27(3H, d)、1.83(2H, m)、2.90(1H, m)、3.56(2H, m)、7.15(2H, d)、7.26(2H, d); HPLC保持時間:3.77分間(方法D); 旋光度[α]D 26 -37.5(c=1.36, EtOH).
ステップ4:1-[(1R)-3-ブロモ-1-メチルプロピル]-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

DCM(40 mL, 600 mmol)中のトリフェニルホスフィン(1.6 g, 6.0 mmol)の溶液を、0℃で冷却して、DCM(10 mL)中の臭素(0.31 mL, 6.0 mmol)の溶液を30分かけてゆっくりと添加した。DCM(10 mL)中の(3R)-3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オール(1.0 g, 5.4 mmol)の溶液を、次いで添加して、該反応混合物を室温まで温めて、24時間攪拌した。該反応混合物を、次いで分離漏斗に移した;飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水および塩水で洗浄した;有機物を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 5% 酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、総量1.26 gの1-[(1R)-3-ブロモ-1-メチルプロピル]-4-クロロベンゼンを透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.26(3H, d)、2.08(2H, m)、2.96(1H, m)、3.15(1H, m)、3.32(1H, m)、7.14(2H, d)、7.28(2H, d); HPLC保持時間:5.44分間.
中間体Y
1-[(1S)-3-ブロモ-1-メチルプロピル]-4-クロロベンゼン
Figure 2013523811

ステップ1:トリエチル(2R)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1,1,1-トリカルボキシレートの調製
Figure 2013523811

乾燥窒素下に乾燥トルエン(25 mL)中の(1S)-1-(4-クロロフェニル)エタノール(2.00 g, 12.8 mmol)およびトリエチルメタントリカルボキシレート(5.37 mL, 25.5 mmol)の十分に攪拌した溶液に、THF中(25.5 mL, 25.5 mmol)の1M溶液トリメチルホスフィンを、シリンジを介して添加した。該混合物を、−78℃で冷却して、DIAD(5.03 mL, 25.5 mmol)を15 分間かけてゆっくりと添加した。反応混合物を、-78℃で1時間攪拌して、該浴を取り出して、該浴が室温まで温まるようにさらに4時間攪拌を継続した。該反応混合物を、濃縮して、ジエチルエーテル(200 mL)に溶解し、1N NaOH(2x100 mL)および1N HCl(1 x 100 mL)で洗浄した。該有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮し、該残留物をシリカゲル クロマトグラフィー(230-400 メッシュ、350 g, 5および10% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)に供し、トリエチル(2R)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1,1,1-トリカルボキシレート(3.97 g)を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.20(9H, t)、1.47(3H, d)、3.82(1H, q)、4.17(6H, m)、7.24(2H, d)、7.36(2H, d);C1823ClOとしてのMS(ESI+)、m/z 371.1(M+H); HPLC保持時間:5.20分間(方法D).
ステップ2: (3S)-3-(4-クロロフェニル)ブタン酸の調製
Figure 2013523811
MeOH(30 mL)中のトリエチル(2R)-2-(4-クロロフェニル)プロパン-1,1,1-トリカルボキシレート(3.97 g, 10.7 mmol)および3.30M 水酸化ナトリウム(20 mL, 66 mmol)の溶液を、70℃で18時間加熱した。該反応混合物を、濃縮して、AcOH(60 mL)中に再溶解した。この混合物を、120℃で18時間加熱し、室温に冷却して、濃縮し、トルエン(3X)で共沸させて、あらゆる残留酢酸を除去する。該反応混合物を、次いで10%クエン酸と酢酸エチル(100 mL 各々)に分配して、該層を分離し、該水層を、酢酸エチル(3 x 630 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮し、放置して固化させた(3S)-3-(4-クロロフェニル)ブタン酸(2.1g)を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.30(3H, d)、2.61(2H, m)、3.26(1H, m)、7.16(2H, d)、7.27(2H, d);C1111ClOとしてのMS(ESI-) m/z 197.0(M-H)-;HPLC保持時間:3.69分間(方法D).
ステップ3:(3S)-3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オールの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(70 mL)中のLAH(0.80 g, 21.1 mmol)のスラリーを、0℃で窒素下に攪拌し、THF(20 mL)中の(3S)-3-(4-クロロフェニル)ブタン酸(2.10 g, 10.6 mmol)の溶液をゆっくりと添加した。該反応混合物を、室温まで温めて、一晩攪拌した。該反応を、0℃で冷却し、硫酸ナトリウム十水和物(3g)を注意深く添加した。該混合物を、次いで、室温で4時間攪拌した。水(2.0 mL)を添加して、該混合物を、エーテルで希釈し、Celiteを通して濾過した。該塩を、エーテルで洗浄して、該濾液を濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、350 g, 20% 酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、放置時に固化した油として(3S)-3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オール(1.35 g)を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.27(3H, d)、1.83(2H, m)、2.90(1H, m)、3.56(2H, m)、7.15(2H, d)、7.26(2H, d);HPLC保持時間:3.77分間(方法D); 旋光度[α] 26 +38.3(c=1.31, EtOH).
ステップ4:1-[(1S)-3-ブロモ-1-メチルプロピル]-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

DCM(40 mL, 600 mmol)中のトリフェニルホスフィン(1.6 g, 6.0 mmol) 溶液を0℃で冷却して、DCM(10 mL)中の臭素溶液 (0.31 mL, 6.0 mmol)を、30分間かけてゆっくりと添加した。DCM(10 mL)中の(3S)-3-(4-クロロフェニル)ブタン-1-オール(1.0 g, 5.4 mmol)の溶液を、次いで添加して、該反応を室温まで温めて、24時間攪拌した。該反応混合物を、次いで分離漏斗に移した;飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水および塩水で洗浄した。該有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 5% 酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、1-[(1S)-3-ブロモ-1-メチルプロピル]-4-クロロベンゼン(1.15 g)を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.26(3H, d)、2.08(2H, m)、2.96(1H, m)、3.15(1H, m)、3.32(1H, m)、7.14(2H, d)、7.28(2H, d); HPLC保持時間:5.44分間.
実施例1
7,8-ジメチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:4,5-ジメチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリンの調製
Figure 2013523811

0℃で、乾燥DMF(80 mL)中の4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(3.0 g, 0.018 mol)溶液に、水素化ナトリウム(722 mg, 0.0180 mol)を少量ずつ添加した(ガス発生)。15分間後に、冷却浴を取り出して、溶液を室温で30分間攪拌した。この溶液に、シリンジを介して1-ブロモ-3-フェニルプロパン(3.29 mL, 0.0217 mol)を添加した。室温で18時間の後、該反応を、真空で濃縮して、DMFを除去し、該残留物を、DCMおよび飽和塩化アンモニウム溶液(200 mL 各々)に分配した。該層を分離し、該水層を、DCM(3 x 100mL)で抽出し、有機物を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、350 g, 5% EtOAc/ヘキサンにて溶出)、所望の生成物をオレンジ色の油[3.51 g(68%)]として得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.06(2H, m)、2.18(3H, s)、2.24(3H, s)、2.78(2H, t)、3.30(2H, t)、6.54(1H, s)、7.23(3H, m)、7.31(2H, m)、7.93(1H, s)、8.04(1H, brs);C1720としてのMS(ESI+) m/z 285.2(M+H)+, HPLC保持時間:5.54分間(方法A).
ステップ2:4,5-ジメチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(50 mL)中の4,5-ジメチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(2.31 g, 8.12 mmol)およびレニーニッケル(200 mg, 3 mmol)のスラリーを、水素ガス(バルーン)(1atm)下で18時間室温で攪拌した。該反応混合物を、酢酸エチルで希釈して(50 mL)、Celiteを通して濾過し、濃縮して白色固体として所望の生成物[2.0 g(96%)]を得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 1.86(2H, m)、1.98(3H, s)、2.01(3H, s)、2.69(2H, t)、2.97(2H, t)、6.15(1H, s)、6.33(1H, s)、7.23(5H, m);C1722としてのMS(ESI+) m/z 255.3(M+H), HPLC保持時間:3.36分間(方法A).
ステップ3:7,8-ジメチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

4,5-ジメチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミン(1.00 g, 3.93 mmol)、アロキサン(0.63 g, 3.9 mmol)およびボロン酸(0.73 g, 12 mmol)の混合物に、酢酸(10 mL) を添加した。該反応を、次いで室温で18時間攪拌した。該酢酸を、真空下で除去して、該反応を、DCMおよび塩水(200 mL 各々)に分配した。該層を分離して、該水層を、DCM(5 x 50 mL)で抽出した。有機物を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(シリカゲル(40 g)上に吸収して;カラム, 230-400メッシュ, 150g, 1および1.5% MeOH/CHClにて溶出)、非晶質黄色固体として所望の生成物[645 mg(45%)]を得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 2.03(2H, m)、2.38(3H, s)、2.44(3H, s)、2.80(2H, t)、4.59(2H, m)、7.26(5H, m)、7.54(1H, , s)、7.89(1H, s)、11.30(1H, s);C2120としてのMS(ESI+) m/z 361.2(M+H)+, HPLC保持時間:3.51分間(方法A).
実施例2
12-(3-フェニルプロピル)-8,9-ジヒドロ[1,4]ベンゾジオキシノ[6,7-g]プテリジン-2,4(3H,12H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:7-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-アミンの調製
Figure 2013523811

0℃で、乾燥DMF(12 mL, 150 mmol)中の7-ニトロ-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-アミン(0.500 g, 2.55 mmol)溶液に、水素化ナトリウム(0.102 g, 2.55 mmol)を少量ずつ添加した(ガス発生)。15分間後、冷却浴を、取り外して、溶液を30分間室温で攪拌した。この溶液に、1-ブロモ-3-フェニルプロパン(0.465 mL, 3.06 mmol)をシリンジにより滴加した。18時間後に室温で、該反応を真空で濃縮して、DMFを除去し、該残留物をDCMおよび飽和塩化アンモニウム(50 mL 各々)に分配した。該層を分離して、該水層をDCM(3x200mL)で抽出して、有機物を併せて、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 5、10および20% EtOAc/ヘキサンにて溶出)、オレンジ色の油として所望の生成物[0.695 g(87%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.05(2H, m)、2.77(2H, t)、3.22(2H, m)、4.22(2H, m)、4.33(2H, m)、6.19(1H, s)、7.22(3H, m)、7.31(2H, m)、7.74(1H, s)、8.02(1H, brs);C1718としてのMS(ESI+) m/z 315.1(M+H)+, HPLC保持時間:4.92分間(方法A).
ステップ2:N-(3-フェニルプロピル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6,7-ジアミン(2B)の調製
Figure 2013523811

エタノール(15 mL, 260 mmo)中の7-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6-アミン(675 mg, 2.15 mmol)およびレニーニッケル(50 mg, 0.8 mmol)混合物を、室温で24時間水素ガス(バルーン)(1atm)下で攪拌した。該混合物を、Celiteを通して濾過し、該フィルターパッドを酢酸エチルで洗浄して、該濾液を濃縮して、油として所望の生成物[590 mg(96%)]を得た。C1720としてのMS(ESI+) m/z 285.3(M+H)+, HPLC保持時間:3.07分間(方法A).
ステップ3:12-(3-フェニルプロピル)-8,9-ジヒドロ[1,4]ベンゾジオキシノ[6,7-g]プテリジン-2,4(3H,12H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

N-(3-フェニルプロピル)-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾジオキシン-6,7-ジアミン(0.590 g, 2.07 mmol)、ボロン酸(0.385 g, 6.22 mmol)およびアロキサン(0.349 g, 2.18 mmol)の混合物に、酢酸(10 mL) を添加した。該反応を、次いで室温で18時間攪拌した。該酢酸を、真空で除去して、該反応を、DCMおよび塩水(100 mL 各々)の間を分配し、該層を分離して、該水層を、DCM(5 x 30 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(シリカゲル(40 g)上に吸収して;カラム, 230-400 メッシュ, 50 g, 1および2% MeOH/CHClにより溶出)、非晶質のオレンジ色の固体として所望の生成物[169 mg(20%)]を得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 2.00(2H, t)、2.78(2H, m)、4.40(2H, m)、4.50(2H, m)、4.57(2H, d)、7.18(1H, m)、7.26(4H, m)、7.38(1H, s)、7.59(1H, s)、11.24(1H, s);C21180としてのMS(ESI+) m/z 391.1(M+H)+, HPLC保持時間:3.08分間(方法A).
実施例3
7-メチル-10-(2-フェノキシエチル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:4-メチル-2-ニトロ-N-(2-フェノキシエチル)アニリンの調製
Figure 2013523811

0℃で乾燥DMF(20 mL)中の3-ニトロ-4-アミノトルエン(1.02 g, 6.70 mmol)溶液に、水素化ナトリウム(0.295 g, 7.37 mmol)を少量ずつ添加した(ガス発生)。15分間後、冷却浴を取り外し、溶液を室温で30分間攪拌した。この溶液に、シリンジを介して(2-ブロモエトキシ)ベンゼン(1.62 g, 8.04 mmol)を滴加した。18時間後に室温で、該反応を真空濃縮して、DMFを除去し、該残留物をDCMおよび飽和塩化アンモニウム水溶液(50 mL 各々)に分配した。該層を分離して、該水溶液を、DCM(3 x 20 mL)で抽出し、有機物を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 5、10および20% EtOAc/ヘキサンにて溶出)、所望の生成物[1.22 g(66%)]をオレンジ色の油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.28(3H, s)、3.73(2H, q)、4.24(2H, t)、6.86(1H, d)、6.94(2H, d)、6.99(1H, t)、7.31(3H, t)、8.00(1H, s)、8.23(1H, brs); としてのMS(ESI+)C1516 m/z 273.1(M+H), HPLC保持時間:4.94分(方法A)。
ステップ2:4-メチル-N1-(2-フェノキシエチル)ベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(10 mL)中の4-メチル-2-ニトロ-N-(2-フェノキシエチル)アニリン(0.260 g, 0.955 mmol)およびレニーニッケル(30 mg, 0.5 mmol)のスラリーを、18時間水素ガス(1 atm)下に室温で攪拌した。該反応を、Celiteを通して濾過して、該濾過パッドを酢酸エチルで洗浄して、該濾液を濃縮して、所望の生成物[227 mg(98%)]を油として得た。C1518OとしてのMS(ESI+) m/z 243.3(M+H)+, HPLC保持時間:3.11分間(方法A).
ステップ3:7-メチル-10-(2-フェノキシエチル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

4-メチル-N1-(2-フェノキシエチル)ベンゼン-1,2-ジアミン(110.0 mg, 0.4540 mmol)、アロキサン(76.3 mg, 0.477 mmol)およびボロン酸(84.2 mg, 1.36 mmol)の混合物に、酢酸(4.0 mL) を添加した。該反応を、次いで48 h室温で攪拌した。該酢酸を真空で除去して、該反応を、DCMおよび飽和重炭酸ナトリウム溶液(50 mL 各々)に分配して、該層を分離し、該水層を、DCM(5 x 20 mL)で抽出した。有機層を併せて、10%クエン酸で洗浄して、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(シリカゲル(40 g)上で吸収した;カラム;230-400 メッシュ, 40 g, 2〜3% EtOH/CHClで溶出)、非晶質のオレンジ-黄色固体として不純生成物(96 mg)を得た。該生成物を、エタノールから再結晶化して、黄色の結晶固体として精製生成物[24 mg(15%)]を得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 4.39(2H, t)、5.00(2H, t)、6.85(2H, d)、6.90(1H, t)、7.24(2H, t)、7.80(1H, dd)、7.93(1H, s)、8.08(1H, d)、11.38(1H, s);C19160 としてのMS(ESI+) m/z 349.1(M+H)+, HPLC保持時間:3.19分間(方法A).
実施例4
10-[3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:N-[3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

トルエン(10 mL)中の1-ブロモ-3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロパン(250 mg, 1.1 mmol)、4,5-ジメチル-o-フェニレンジアミン(0.58 g, 4.2 mmol)、重炭酸ナトリウム(0.18 g, 2.1 mmol)およびヨウ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(0.039 g, 0.11 mmol)の十分に攪拌したスラリーを、窒素下に18時間70℃で加熱した。該反応を、室温に冷却して、水および酢酸エチル(50 mL 各々)に分配し、該層を分離し、該水層を、酢酸エチル(3 x 20 mL)で抽出した。有機物を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、40 g, 5% 酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、所望の生成物[160 mg(51%)]を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.95(2H, m)、2.13(3H, s)、2.17(3H, s)、2.82(2H, t)、3.13(2H, t)、6.44(1H, s)、6.53(1H, s)、6.86(2H, t)、7.15(1H, m);C17202としてのMS(ESI+) m/z 291.1(M+H)+, HPLC保持時間:3.48分間(方法A).
ステップ2:10-[3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン)の調製
Figure 2013523811

N-[3-(2,6-ジフルオロフェニル)プロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン(158 mg, 0.54 mmol)、アロキサン(91.5 mg, 0.57 mmol)およびボロン酸(101 mg, 1.63 mmol)の混合物に、酢酸(5 mL)を添加した。該反応を、次いで室温で72時間攪拌した。該酢酸を、真空で除去した。該反応物を、水中でスラリー状にし、濾過した。該固体を、熱エタノールで磨砕して、冷却し、該沈殿物を濾過により回収した。得られる固体により、所望の生成物[121 mg(56%)]を非晶質のオレンジ固体として得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 1.98(2H, m)、2.32(3H, s)、2.47(3H, s)、2.86(2H, t)、4.65(2H, t)、7.09(2H, m)、7.33(1H, m)、7.62(1H, s)、7.90(1H, s)、11.30(1H, s);C2118としてのMS(ESI+) m/z 397.1(M+H)+ , HPLC保持時間:3.57分間(方法A).
実施例5
10-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:メチル 3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロパノエートの調製
Figure 2013523811

室温で乾燥THF(50 mL)中のメチル 3-(4-ヒドロキシフェニル)プロパノエート(1.15 g, 6.38 mmol)、N,N-ジメチルアミノエタノール(0.70 mL, 7.02 mmol)およびトリフェニルホスフィン(1.84 g, 7.02 mmol)の十分に攪拌した溶液に、DIAD(1.38 mL, 7.02 mmol) を滴加した。反応混合物を、室温で18時間攪拌した。該反応を、濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 150 g, 20% THF/CHClに続いて2% MeOH(NHにて飽和)/CHClにより溶出)に供して、所望の生成物[950 mg(59%)]を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.30(6H, s)、2.59(2H, t)、2.71(2H, t)、2.88(2H, t)、3.66(3H, s)、4.03(2H, t)、6.85(2H, d)、7.10(2H, d);C1421NOとしてのMS(ESI+) m/z 252.2(M+H)+, HPLC保持時間:2.41分間(方法A).
ステップ2:3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

室温で乾燥THF(10 mL)中のメチル 3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロパノエート(310 mg, 1.2 mmol)十分に攪拌した溶液に、LiBH(110 mg, 4.9 mmol) を添加した。室温で18時間後に、該反応を、飽和塩化アンモニウム(10 mL)を用いて停止させて、酢酸エチルで抽出し(20 mL 各々)、有機物を併せて、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 50 g, 1:1の酢酸エチル/ヘキサンによる溶出)、放置時に固化した所望の生成物[106 mg(38%)]を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.87(2H, m)、2.67(2H, m)、2.72(6H, s)、3.20(2H, t)、3.68(2H, m)、4.37(2H, t)、6.84(2H, m)、7.13(2H, d);C1321NOとしてのMS(ESI+) m/z 224.3(M+H)+, HPLC保持時間:3.43分間(方法A).
ステップ3:N-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-N-(4,5-ジメチル-2-ニトロフェニル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミドの調製
Figure 2013523811

乾燥1,2-ジメトキシエタン(5.0 mL)中の3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロパン-1-オール(106 mg, 0.47 mmol)、N-(4,5-ジメチル-2-ニトロフェニル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(0.124 g, 0.47 mmol) [Synthetic Commun. 1996 26, 4065]およびトリフェニルホスフィン(0.136 g, 0.52 mmol)の十分に攪拌した溶液に、シリンジを介してゆっくりと0℃でDIAD(102 uL, 0.52 mmol)を添加した。該反応を、0℃で30分間攪拌して、一晩室温まで温めた。該反応を濃縮して、該残留物を、直接シリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 50 g, 2、3、4および5% MeOH(NHにて飽和)/DCMにより溶出)、生成物[120 mg(54%)]を油として得た。C2328としてのMS(ESI+) m/z 480.2(M+Na)+, HPLC保持時間:4.60分間(方法A).
ステップ4:N-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

MeOH中(3.0 mL)のN-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-N-(4,5-ジメチル-2-ニトロフェニル)-2,2,2-トリフルオロアセトアミド(120 mg, 0.26 mmol)およびKCO(0.106 g, 0.770 mmol)の溶液を、室温で18時間攪拌した。該反応混合物を、5%炭酸ナトリウムおよびDCM(50 mL 各々)に分配して、該層を分離し、該水層を、DCM(3 x 20 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 50g, 2および3% MeOH(NHによる飽和)/DCMによる溶出)、所望の生成物[36 mg(38%)]を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.02(2H, m)、2.17(3H, s)、2.24(3H, s)、2.70(2H, m)、2.71(6H, s)、3.20(2H, t)、3.29(2H, m)、4.38(2H, t)、6.55(1H, s)、6.84(2H, d)、7.14(2H, d)、7.92(1H, s)、8.00(1H, brs);C2129としてのMS(ESI+) m/z 372.2(M+H)+, HPLC保持時間:5.38分間(方法A).
ステップ5:N-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(5.0 mL, 86 mmol)中のN-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(36 mg, 0.097 mmol)およびレニーニッケル(20 mg, 0.3 mmol)のスラリーを、18時間水素ガス(1 atm)に供した。該反応混合物を、Celiteを通して濾過して、該フィルターパッドを、酢酸エチルで洗浄し、有機物を併せて、濃縮し、所望の生成物[24 mg(72%)]を無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.86(2H, m)、2.04(3H, s)、2.07(3H, s)、2.27(6H, s)、2.62(2H, t)、2.69(2H, t)、3.04(2H, m)、4.00(2H, t)、6.33(1H, s)、6.44(1H, s)、6.77(2H, d)、7.04(2H, d);C2131OとしてのMS(ESI+) m/z 342.3(M+H)+, HPLC保持時間:2.54分間(方法A).
ステップ6:10-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

N-(3-{4-[2-(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}プロピル)-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン(24.0 mg, 0.070 mmol)、アロキサン(11.2 mg, 0.070 mmol)およびボロン酸(13.0 mg, 0.211 mmol)の混合物に、酢酸(2.0 mL)を添加した。該反応を、次いで室温で72時間攪拌した。該酢酸を、真空で除去して、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 50 g, 5% MeOH/DCMによる溶出、その後5% MeOH(NHで飽和)/DCMにて溶出)に供して、所望の生成物[21 mg(66%)]を非晶質の黄色固体として得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 1.99(2H, m)、2.20(6H, s)、2.38(3H, s)、2.44(3H, s)、2.60(2H, t)、2.72(2H, t)、4.00(2H, t)、4.57(2H, m)、6.86(2H, d)、7.17(2H, d)、7.49(1H, s)、7.89(1H, s)、11.30(1H, s);C2529としてのMS(ESI+) m/z 448.2(M+H)+, HPLC保持時間:2.54分間(方法A).
実施例6
10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811
ステップ1:N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811
トルエン(10.4 mL, 97.2 mmol)中の1-ブロモ-4,5-ジメチル-2-ニトロベンゼン(2.24 g, 9.72 mmol)[Martin Langner, Chemistry - A European Journal, 2005 , 11, 6254の方法により製造した;これらの内容を参照によりその全てを本明細書に組み込む]、3-(4-クロロフェニル)プロパン-1-アミン(1.10 g, 6.48 mmol)、炭酸セシウム(4.22 g, 13.0 mmol)および(オキシジ-2,1-フェニレン)ビス[ジフェニルホスフィン](1.05 g, 1.94 mmol)の十分に攪拌したスラリーを、5分間乾燥窒素と共に噴出する。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.594 g, 0.648 mmol)を、加えてさらに5分間噴出を継続した。次いで、該混合物を、90℃にて一晩油浴中で加熱した。該混合物を、室温に冷却して、5%炭酸ナトリウムとクロロホルム(50 mL 各々)に分配し、該層を分離して、該水層を、クロロホルム(3 x 20 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400メッシュ, 50 g, 30%CHCl/ヘキサンにより溶出)、所望の生成物[0.900 mg(74%)]を赤色固体として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 8.06(br s, 1H)、7.95(s, 1H)、7.26 - 7.31(m, 2H)、7.16(d, 2H)、6.55(s, 1H)、3.30(m, 2H)、2.77(t, 2H)、2.26(s, 3H)、2.20(s, 3H)、2.06(t, 2H);C1719ClNとしてのMS(ESI+) m/z 319(M+H)+.
ステップ2:N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

EtOH(10 mL)中の溶液として、N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(2.90 g, 9.10 mmol)を、ニッケル(0.267 g, 4.55 mmol)に添加して、該混合物を、H(1atm)下に室温で攪拌した。3時間後、該ニッケルを、Celiteを通して濾去し、該濾液を蒸発させて、次工程でそのままで使用されるN-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン[2.6 g(98%)]を得た。
ステップ3:10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン(2.90 g, 10.0 mmol)、アロキサン(1.69 g, 10.5 mmol)およびボロン酸(1.86 g, 30.1 mmol)の混合物に、HOAc(25 mL)を添加した。次いで、該混合物を、室温で18時間攪拌した。該混合物を、ロータリーエバポレーター(rotovap)に、その体積を1/2まで濃縮して、次いで水(100 mL)で希釈した。該混合物を、室温で15分間攪拌して、該固体を、濾過により回収した。3% MeOH/CHClにおけるシリカゲル(230-400 メッシュ)上でのクロマトグラフィーにより、赤色固体として所望の生成物(0.6 g(40%)を得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 11.31(s, 1H)、7.89(s, 1H)、7.58(s, 1H)、7.33(d, 2H)、7.29 - 7.37(d, 2H)、4.60(br s, 2H)、2.80(t, 2H)、2.47(s, 3H)、2.39(s, 3H)、2.02(d, 2H);C2119ClN4についてのMS(ESI+) m/z 395(M+H)+, HPLC保持時間:5.63分間(方法B).
実施例7
10-[3-(4-ヒドロキシフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの製造
Figure 2013523811

窒素下に、0℃にてDCM(10mL)中の10-[3-(4-メトキシフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(0.039 g, 0.10 mmol)の混合物に、DCM(1.00 mL)中の1.00 M 三臭化ホウ素を添加した。2.5時間後に、氷(3 mL)の後に冷水(5 mL)を添加して、該混合物を10分間攪拌した。該反応混合物を濾過して、該固体を、水(4 x 2 mL)、次いでDCM(4 x 3 mL)で洗浄して、シリカゲル上で吸収させて、6% MeOH/DCMを用いる、シリカゲル上のクロマトグラフィー(230-400メッシュ)で吸収した橙茶褐色の固体を得て、オレンジ色の固体(0.012 g, 32%)として所望の生成物を得る;C2120としてのMS(ESI-)、m/z 375.3(M-H)-, HPLC保持時間:3.76分間(方法B)。
実施例8
10-[3-(3-ヒドロキシフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

窒素下に0℃で、DCM(10 mL)中の10-[3-(3-メトキシフェニル)プロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(0.059 g, 0.15 mmol)の混合物に、DCM(1.5 mL, 1.5 mmol)中の1.00 M三臭化ホウ素を添加した。2.5時間後に、氷(3 mL)に続いて冷水(5 mL)を添加して、該混合物を、10分間攪拌した。該反応混合物を濾過して、該固体を水(4 x 2 mL)、次いでDCM(4 x 3 mL)で洗浄して、生成物を橙褐色固体として得た。該固体を、最小DMSOに溶解し、0% MeCN(1%TFA)/100% HO(1%TFA)−55% MeCN(1%TFA)/45% HO(1%TFA)の勾配を用いるクロマトグラフィーに供した(分取逆相クロマトグラフィーC18シリカゲル, 方法L)。該所望の生成物を、黄色固体(0.022 g, 39%)として単離した。C2120としてのMS(ESI+) m/z 377.09(M+H)+, HPLC保持時間:3.85分間(方法B)。
実施例9
8-クロロ-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:5-クロロ-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリンの製造
Figure 2013523811

DMF(60 mL)中の4-アミノ-2-クロロ-5-ニトロトルエン(2.50 g, 0.013 mol) 溶液(0-5℃)に、水素化ナトリウム(536 mg, 0.0134 mol)を少量ずつ滴加した(ガス発生)。15分間後、該冷却浴を取り外して、該溶液を、室温で30分間攪拌した。この溶液に、シリンジを介して1-ブロモ-3-フェニルプロパン(2.44 mL, 0.016 mol)を滴加した。18時間後に室温で、該反応を真空で濃縮して、該残留物を酢酸エチルおよび飽和塩化アンモニウム水溶液に分配した。該層を分離して、該有機層を塩水で洗浄して、乾燥させ(無水硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下で濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400メッシュ, 溶離液としてヘキサン/酢酸エチル(20%))、所望の生成物[3.88 g(95%)]をオレンジ色の油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.07(p, 2H)、2.29(s, 3H)、2.79(t, 2H)、3.27(m, 2H)、6.81(s, 1H)、7.27(m, 5H)、7.94(br t, 1H)、8.05(s, 1H);C1617ClNとしてのMS(ESI+) m/z 305.1(M+H)+, HPLC保持時間:7.88分(系A).
ステップ2:5-クロロ-4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(70 mL)中の5-クロロ-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(3.80 g, 12.5 mmol)およびレニーニッケル(400 mg, 6 mmol)のスラリーを、18時間水素ガス(バルーン)(1atm)の下に室温で攪拌した。該反応混合物を、エタノール(70 mL)で希釈し、Celiteパッドを通して濾過し、濃縮して、次工程で直ぐに使用される所望の生成物[3.09 g(90 %)]を無色固体として得た。HPLC保持時間:5.63分間(系A).
ステップ3:8-クロロ-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-
2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

5-クロロ-4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミン(3.09 g, 11.2 mmol)、アロキサン(1.80 g, 11.2 mmol)およびボロン酸(0.85 g, 22 mmol)の混合物に、酢酸(40 mL) を添加した。18時間後に室温で、揮発性物質を、真空で除去し、該残留物を、酢酸エチルおよび飽和重炭酸ナトリウム水溶液に分配した。該層を分離して、該有機層を、塩水で洗浄し、乾燥させて(無水 硫酸ナトリウム)、濾過し、減圧下に濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400メッシュ, 溶離液としてCHCl/メタノール(1-2%))、非晶質黄色固体として所望の生成物[1.42 g(33 %)]を得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 2.02(p, 2H)、2.48(s, 3H)、2.80(t, 2H)、4.59(br t, 2H)、7.23(m, 5H)、7.95(s, 1H)、8.13(s, 1H)、11.42(s, 1H);C2017ClNとしてのMS(ESI+) m/z 381.1(M+H)+;HPLC保持時間:5.65分(システムA).
実施例10
8-(シクロペンチルアミノ)-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)-ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

DMF(3 mL)中の8-クロロ-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(100 mg, 0.26 mmol)の溶液を含有する圧力管に、シクロペンタンアミン(0.259 mL, 2.62 mmol) を添加した。該管を密封して、該混合物を、16時間80℃で攪拌した。該反応混合物の減圧濃縮により、残留物が得られ、これをフラッシュクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 溶離液としてCHCl/0.07 N メタノール性アンモニア(0-2%))により精製して非晶質の赤色固体として所望の生成物[30 mg(26 %)]を得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 1.67(m, 6H)、1.99(m, 4H)、2.27(s, 3H)、2.81(t, 2H)、3.92(m, 1H)、4.58(m, 2H)、6.28(s, 1H)、6.64(d, 1H)、7.25(m, 5H)、7.64(s, 1H)、10.95(s, 1H);C2527としてのMS(ESI+) m/z 430.3(M+H)+;HPLC保持時間:5.69分(システムA).
実施例11
8-メトキシ-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

メタノール(3 mL)中の8-クロロ-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(75 mg, 0.20 mmol)の0-5℃の冷溶液に、ナトリウムメトキシド(224 mg, 3.94 mmol) を添加した。該氷浴を取り外して、該混合物を、16時間80℃で攪拌した。室温に冷却後、該反応を、若干過剰量の(ナトリウムメトキシドを基にした)酢酸を添加して停止した。減圧濃縮により残留物を得て、これをフラッシュクロマトグラフィー(230-400メッシュ, 溶離液としてCHCl/メタノール(0-2%))により精製して、非晶質黄色固体として所望の生成物[57 mg(77%)]を得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 2.09(p, 2H)、2.29(s, 3H)、2.82(t, 2H)、3.96(s, 3H)、4.66(br t, 2H)、6.93(s, 1H)、7.24(m, 5H)、7.91(s, 1H)、11.25(s, 1H);C2120としてのMS(ESI+) m/z 377.2(M+H)+;HPLC保持時間:5.34分(システムA).
実施例12
8-(シクロプロピルアミノ)-7-メチル-10-(4-フェニルブチル)ベンゾ[g]プテリジン- 2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

8-クロロ-7-メチル-10-(4-フェニルブチル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(4-アミノ-2-クロロ-5-ニトロトルエンおよび1-ブロモ-4-フェニルブタンからの8-クロロ-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンについて記述したように製造される)(75 mg, 0.19 mmol) を含有する圧力管に、シクロプロピルアミン(0.132 mL, 1.90 mmol)およびNMP(2.7 mL)を添加した。該管を密封して、該混合物を、8時間80℃で攪拌した。真空濃縮により、残留物が得られ、これをフラッシュクロマトグラフィー(230-400メッシュ, 溶離液としてCHCl/0.07N メタノール性アンモニア(0-2%))により精製して、所望の生成物[60 mg(76 %)]を非晶質の赤色固体として得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 0.61(m, 2H)、0.86(m, 2H)、1.78(m, 4H)、2.23(s, 3H)、2.61(m, 1H)、2.69(br t, 2H)、4.59(m, 2H)、6.83(s, 1H)、7.21(m, 5H)、7.40(s, 1H)、7.65(s, 1H)、10.98(s, 1H);C2425としてのMS(ESI+) m/z 416.2(M+H)+;HPLC保持時間:5.39分間(システムA).
実施例13
7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H, 10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

イソプロパノール(70 mL)中の8-クロロ-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(70 mg, 0.18 mmol)、トリエチルアミン(31μL, 0.22 mmol)およびパラジウム炭素(10%, 10 mg)の混合物を、水素ガス(バルーン)(1atm)の下に室温で18時間攪拌した。該反応混合物を、エタノール(70 mL)で希釈し、濾過して、Celiteパッドを通して、減圧下に濃縮した。該残留物を、フラッシュクロマトグラフィーにより精製して(230-400メッシュ, 溶離液としてCHCl/メタノール(0-2%))、オレンジ色の非晶質固体として所望の生成物[19 mg(30 %)]を得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 2.03(m, 2H)、2.80(t, 2H)、4.63(br t, 2H)、7.22(m, 5H)、7.78(m, 2H)、7.94(s, 1H)、11.36(s, 1H);C2018としてのMS(ESI+) m/z 347.2(M+H)+;HPLC保持時間:5.17分間(システムA).
実施例14
10-(2-アミノ-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:tert-ブチル(1-((4,5-ジメチル-2-ニトロフェニル)アミノ)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメートの調製
Figure 2013523811

tert-ブチル(1-((4,5-ジメチル-2-ニトロフェニル)アミノ)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメートを、DMSO(1ml)中の1-ブロモ-4,5-ジメチル-2-ニトロベンゼン(115 mg, 0.5 mmol)およびtert-ブチル(1-アミノ-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメート(138 mg, 0.55 mmol)(Accela Chembio Inc.から購入し得る) 溶液を130℃で1時間加熱することにより調製した。この得られる混合物を、DCM(40 ml)中に希釈して、連続的にHO(40 ml)および塩水(40 ml)で洗浄して、次いでNaSO上で乾燥させて、濾過し、濃縮した。該粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(移動相0-40% EtOAc/Hex)により精製し、所望の生成物(123 mg, 62 %)を黄色粉末として得た。LC-MS m/z 399.9 [M+H], 保持時間 7.83分間。
ステップ2:tert-ブチル(1-((2-アミノ-4,5-ジメチルフェニル)アミノ)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメートの調製
Figure 2013523811

tert-ブチル(1-((2-アミノ-4,5-ジメチルフェニル)アミノ)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメートを、室温でAr下にMeOH(5 ml)およびEtOAc(5 ml)の混合物中でPd/C(10% Pd/C, 4% Pd w/w)およびNaBH(35 mg, 0.93 mmol)を用いる触媒的還元により、tert-ブチル(1-((4,5-ジメチル-2-ニトロフェニル)アミノ)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメート(123 mg, 0.31 mmol)から調製した。20分後、該反応混合物を、MeOH(15 ml)およびEtOAc(15 ml)を用いて、Celiteを通して濾過し、該生成物を溶出した。次いで、溶媒を蒸発させて、所望の生成物(定量的)をさらなる精製なしに次工程で扱われるホウ酸塩の混合物として得た。
ステップ3: tert-ブチル(1-(7,8-ジメチル-2,4-ジオキソ-3,4-ジヒドロベンゾ[g]プテリジン-10(2H)-イル)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメートの調製
Figure 2013523811

AcOH(10 ml)中に室温で1.5時間、該粗製tert-ブチル(1-((2-アミノ-4,5-ジメチルフェニル)アミノ)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメート(0.31 mmol)、アロキサン一水和物(53 mg, 0.33 mmol)およびボロン酸(38 mg, 0.62 mmol)を攪拌することによりtert-ブチル(1-(7,8-ジメチル-2,4-ジオキソ-3,4-ジヒドロベンゾ[g]プテリジン-10(2H)-イル)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメートを調製した。該反応混合物を、次いで蒸発させて、乾燥させて、該粗生成物を、カラムクロマトグラフィーにより精製した(移動相 ヘキサン中0-100% EtOAc、次いでDCM中の0-15 % MeOH)。該所望の生成物を、明いオレンジ色の粉末(127 mg, 86 %)として単離した。LC-MS m/z 476.1[M+H]、保持時間6.91分間.
ステップ4:10-(2-アミノ-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

tert-ブチル(1-(7,8-ジメチル-2,4-ジオキソ-3,4-ジヒドロベンゾ[g]プテリジン-10(2H)-イル)-3-フェニルプロパン-2-イル)カルバメート(71 mg, 0.15 mmol)を、DCM(6 ml)に室温で溶解し、次いで一部にTFA(1.5 ml)を添加して、該溶液を室温で45分間攪拌した。該反応混合物を、蒸発され、該得られる粗生成物を凍結乾燥した。該混合物を、シリカゲル上で乾燥させて、次いでカラムクロマトグラフィー(DCM中0−15% MeOH)により精製して、10-(2-アミノ-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(47 mg, 83 %)を黄色粉末として得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d)δ 2.27(s, 3H)、2.36(s, 3H)、3.08(s, 2H)、3.79(s, 1H)、4.40(d, 1H)、5.15(m, 1H)、6.60(s, 1H)、7.37(s, 5H)、7.68(br s, 2H)、7.91(s, 1H)、11.45(s, 1H). LC-MS m/z 376.1[M+H], 保持時間5.69分間。
実施例15
8-シクロプロピル-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:4-アミノ-2-シクロプロピル-5-ニトロトルエンの調製
Figure 2013523811

無水1,4-ジオキサン(12 mL)中の4-アミノ-2-クロロ-5-ニトロトルエン(640 mg, 3.4 mmol)、シクロプロピルボロン酸(585 mg, 6.81 mmol)および炭酸セシウム(3.3 g, 10.2 mmol)の十分に攪拌したスラリーを、窒素と共に10分間噴出させた。ジクロロメタン(1:1)(560 mg, 0.68 mmol)と[1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(ii)錯体を、さらにもう10分間噴出を続けた。該反応を、90℃で24時間加熱した。該反応を冷却して、DCM(100mL)で希釈し、Celiteを通して濾過した。有機物を、飽和重炭酸溶液、塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、濃縮した。該残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィーに供して(Silicycle, 230-400 メッシュ, 150 g, 5から7.5%の酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、所望の生成物(380 mg, 57%)をオレンジ色の固体として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.68(2H, m)、1.04(2H, m)、1.88(1H, m)、2.34(3H, s)、5.92(2H, brs)、6.33(1H, s)、7.89(1H, s);C1012としてのMS(ESI+) m/z 193.2(M+H)+, 保持時間:4.17分間(方法D).
ステップ2:5-シクロプロピル-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリンの調製
Figure 2013523811

0℃で乾燥DMF(20 mL)中の4-アミノ-2-シクロプロピル-5-ニトロトルエン(0.775 g, 4.03 mmol)溶液に、水素化ナトリウム(161 mg, 4.03 mmol)を少量ずつ滴加した。15分間後に、該冷却浴を取り外して、該溶液を室温で30分間攪拌した。この溶液に、1-ブロモ-3-フェニルプロパン(0.736 mL, 4.84 mmol)をシリンジを介して滴加した。18時間の後に室温で、該反応を真空下で濃縮して、DMFを除去し、該残留物を、DCMおよび飽和塩化アンモニウム(100 mL 各々)に分配した。該層を分離して、該水層を、DCM(3 x 40mL)で抽出し、有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(Silicycle, 230-400 メッシュ,150 g, 10% EtOAc/ヘキサンにて溶出)、所望の生成物(1.16 g, 92%)をオレンジ色の油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.66(2H, m)、1.04(2H, m)、1.90(1H, m)、2.06(2H, m)、2.34(3H, s)、2.80(2H, t)、3.31(2H, m)、6.32(1H, s)、7.30(5H, m)、7.96(1H, s)、8.09(1H, brs);C1922としてのMS(ESI+) m/z 311.1(M+H)+, 保持時間:5.68分間(方法D).
ステップ3:5-シクロプロピル-4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(25 mL)中の5-シクロプロピル-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(1.12 g, 3.61 mmol)およびレニーニッケル(0.0424 g, 0.722 mmol)のスラリーを攪拌して、水素ガス(バルーン)(1atm)に18時間暴露した。該スラリーを、酢酸エチルで希釈して(50 mL)、Celiteを通して濾過した。該フィルターパッドを、酢酸エチル(2 x 25mL)で洗浄し、該濾液を濃縮して、所望の生成物(980 mg, 96%)を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl)δppm 0.54(2H, m)、0.84(2H, m)、1.80(1H, m)、1.99(2H, m)、2.29(3H, s)、2.77(2H, t)、3.12(2H, t)、6.33(1H, s)、6.54(1H, s)、7.29(5H, m);C1924としてのMS(ESI+) m/z 281.2(M+H)+, 保持時間:3.62分間(方法D).
ステップ4:8-シクロプロピル-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)-ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

酢酸(20 mL)中の5-シクロプロピル-4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミン(1.0 g, 3.6 mmol)、アロキサン(0.599 g, 3.74 mmol)およびボロン酸(0.662 g, 10.7 mmol)のスラリーを、窒素下に18時間攪拌した。該反応を、濃縮して、水に縣濁して、濾過した。該固体を、水、ジエチルエーテルで洗浄して、風乾させた。この固体を、シリカゲル(30g)上に吸着させて、シリカゲルクロマトグラフィー(Silicycle, 230-400 メッシュ, 150g, 1、2および3 % EtOH/CHClにて溶出)に供して、生成物[755mg(54%)]をオレンジ色の固体として得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d6) 0.77(2H, m)、1.11(2H, m)、2.00(2H, m)、2.13(1H, m)、2.53(3H, s)、2.78(2H, t)、4.60(2H, m)、7.01(1H, s)、7.26(5H, m)、7.90(1H, s)、11.30(1H, s);C2322としてのMS(ESI+) m/z 387.1(M+H)+, 保持時間:3.79分間(方法D).
実施例16
7,8-ジメチル-5-(3-フェニルプロピル)ピリド[3,4-b]キノキサリン-1,3(2H,5)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:エチル(3Z)-3-(2-エトキシ-2-オキソエチリデン)-6,7-ジメチル-4-(3-フェニルプロピル)-3,4-ジヒドロキノキサリン-2-カルボキシレートの調製
Figure 2013523811

炭酸セシウム(5.38 g, 16.5 mmol)を、1:1のDMF/CHCl(40 mL)中の4,5-ジメチル-N-(3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミン(0.600 g, 2.36 mmol)溶液に、その後ジエチル 2-ブロモ-3-オキソペンタンダイオード(4.64 g, 16.5 mmol)に添加した。該混合物を、N下に一晩室温で攪拌した。該混合物を、乾燥するまで蒸発させて、該残留物を、CHCl(50 mL)および水(50 mL)に分配した。該層を、分離して、該水相を、CHCl(2 x 50 mL)で抽出した。この併せた有機層を、水(3 x 50 mL)で抽出した。NaSO上で乾燥させて、蒸発により赤色油(3.5 g)を得た。シリカゲル(150 g)でのクロマトグラフィー、EtOAc/ヘキサン(30%)により、所望の生成物(0.57 g, 56%)を赤色固体として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 7.53(s, 1H)、7.38(d, 1H)、7.41(d, 1H)、7.27 - 7.34(m, 3H)、6.49(s, 1H)、5.06(s, 1H)、4.40(q, 2H)、4.15(q, 2H)、3.80(q, 2H)、2.84(q, 2H)、2.24(m, 6H)、2.15(m, 2H)、1.43(t, 3H)、1.31(t, 3H);C2630としてのMS(ESI+) m/z 435(M+H)+.
ステップ2:7,8-ジメチル-5-(3-フェニルプロピル)ピリド[3,4-b]キノキサリン-1,3(2H,5H)-ジオン
Figure 2013523811

エチル(3Z)-3-(2-エトキシ-2-オキソエチリデン)-6,7-ジメチル-4-(3-フェニルプロピル)-3,4-ジヒドロキノキサリン-2-カルボキシレート(0.300 g, 0.690 mmol)を、MeOH(20 mL)に取り出して、該溶液を氷水中で冷却した。アンモニア ガスを、5分間圧力管内に該溶液を通過させて泡立たせる。該溶液を、密封した圧力管内において室温で終夜攪拌した。該圧力管を、ゆっくりと開けて、NHを放出させた。残液を蒸発させて、暗色固体(0.2 g)を得た。該固体を、シリカゲル上に吸着させて、シリカゲル(50 g)でのクロマトグラフィーに供した。該カラムを、1% MeOH/DCM(1L)に続いて1.5% MeOH/CHCl(1.5L)を用いて溶出した。該生成物を、1.5% MeOH / DCMに溶出した。生成物を含有する画分の蒸発により、紫色の固体(0.07 g)を得た。CHCN(25 mL)からの結晶化により、紫色の固体として該生成物(12 mg)を得る。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ ppm 11.17(s, 1H)、7.63(s, 1H)、7.20 - 7.36(m, 6H)、5.27(d, 1H)、4.01(br s, 2H)、2.82(t, 2H)、2.35(s, 3H)、2.29(s, 3H)、1.93(br s, 2H);C2221としてのMS(ESI+) m/z 360(M+H)+, HPLC保持時間:3.84分間(方法D).
実施例17
10-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:N-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

トルエン(8 mL, 80 mmol)中の1-ブロモ-4,5-ジメチル-2-ニトロベンゼン(0.295 g, 1.28 mmol)、(3-アミノ-2-イソプロポキシプロピル)ベンゼン(0.177 g, 0.916 mmol)、CsCO(597 mg, 1.83 mmol)および(オキシジ-2,1-フェニレン)ビス[ジフェニルホスフィン](74.0 mg, 0.137 mmol)の十分に攪拌したスラリーを、5分間乾燥窒素と共に噴出した。トリス(ジベンジリデンアセトン)-ジパラジウム(0)(41.9 mg, 0.0458 mmol)を、さらに5分間噴出を続けた。次いで、該反応を90℃で18時間加熱した。該反応を、室温に冷却して、水およびDCM(50 mL 各々)に分配して、該層を分離し、該水層を、DCM(3x 20 mL)で抽出した。有機物を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400メッシュ, 150 g, DCMにて溶出)、オレンジ色の油としてN-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン[91 mg(29%)]を得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 1.15(3H, d)、1.19(3H, d)、2.17(3H, s)、2.19(3H, s)、2.81(1H, dd)、3.00(1H, dd)、3.18(1H, m)、3.36(1H, m)、3.70(1H, hep)、3.83(1H, m)、6.40(1H, s)、7.25-7.37(5H, m)、7.93(1H, s)、8.23(1H, br t);C2026としてのMS(ESI+) m/z 343.4(M+H)+; HPLC保持時間:5.54分間(方法D).
ステップ2:N-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

EtOH(5 mL, 80 mmol)中のN-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(91.0 mg, 0.266 mmol)およびレニーニッケル(0.0156 g, 0.266 mmol)のスラリーを、水素ガス(1 atm)に4時間供した。該混合物を、酢酸エチルで希釈して(20 mL)、Celiteを通して濾過して、該フィルターパッドを、さらに酢酸エチル(20 mL)で洗浄した。該濾液を併せて、濃縮し、油としてN-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン[68 mg(82%)]を得た。C2028OとしてのMS(ESI+) m/z 313.4(M+H)+; HPLC保持時間:3.65分間(方法D).
ステップ3:10-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

酢酸(3.0 mL)中のN-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン(68 mg, 0.22 mmol)およびアロキサン(38.3 mg, 0.239 mmol)十分に攪拌した溶液に、ボロン酸(40.4 mg, 0.653 mmol) を添加した。次いで、該反応混合物を、室温で18時間攪拌して、濃縮し、トルエンと共に共沸させた。該黄色固体を、シリカゲル上(5 g)に吸着させて、シリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 50 g, 1、1.5および2% MeOH/DCMにて溶出)に供して、非晶質黄色固体として10-(2-イソプロポキシ-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン[60 mg(66%)]を得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ 0.42(3H, m)、0.62(3H, d)、2.39(3H, s)、2.86(2H, m)、3.08(1H, m)、4.12(1H, m)、4.64(2H, m)、7.24(5H, m)、7.76(1H, s)、7.88(1H, s)、11.34(1H, s);C2426としてのMS(ESI+) m/z 419.5(M+H)+; HPLC保持時間:3.85分間(方法D).
実施例18
8-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:8-(ブロモメチル)-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

窒素下に室温で、1,4-ジオキサン(10 mL, 100 mmol)中の7,8-ジメチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(231.0 mg, 0.6409 mmol)の十分に攪拌した溶液に、過酸化ベンゾイル(77.63 mg, 0.3205 mmol)を固体として添加した。該反応を還流して、15分間後にジオキサン(5 mL)中のBr(72.64 uL, 1.410 mmol)の溶液を一部に添加した。環流を48時間続けて、該反応混合物を、室温まで冷却した。該混合物を濃縮して、直接シリカゲル上に吸着させて(5 g)、シリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ、40 g, 1、2および3% MeOH/DCMにて溶出)に供して、固体として8-(ブロモメチル)-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン[84 mg(30%)]を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ 2.22(2H, m)、2.52(3H, m)、2.88(2H, t)、4.34(2H, s)、4.64(2H, m)、6.84(1H, s)、7.22-7.45(5H, m)、8.06(1H, s)、8.74(1H, br. s.);C2119BrNとしてのMS(ESI+) m/z 439.0 および 441.0(M+H)+;HPLC保持時間:3.74分間(方法D).
ステップ2:8-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

THF(3.0 mL, 37 mmol)中の8-(ブロモメチル)-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(30 mg, 0.07 mmol)の十分に攪拌した溶液に、2,6-ジメチルモルホリン(17uL, 0.14 mmol) を添加した。該反応を、窒素下に4時間室温で攪拌して、DCM(50 mL)で希釈して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(20 mL)で洗浄した。該層を分離して、該水層を、DCM(2x 20 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該残留物を、ジエチルエーテルで磨砕して、該固体を、濾過により回収して、8-[(2,6-ジメチルモルホリン-4-イル)メチル]-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン[16 mg(50%)]を赤色固体として得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d6) δ 1.01(6H, m)、2.02(2H, m)、2.47(3H, s)、2.67(2H, m)、2.79(3H, m)、3.55(4H, m)、7.23(5H, m)、7.64(1H, s)、7.92(1H, s)、11.34(1H, s);C2731としてのMS(ESI+) m/z 474.3(M+H)+; HPLC保持時間:2.65分間(方法D).
実施例19
[7-メチル-2,4-ジオキソ-10-(3-フェニルプロピル)-2,3,4,10-テトラヒドロベンゾ[g]プテリジン-8-イル]酢酸メチル
Figure 2013523811

酢酸ナトリウム(0.0140 g, 0.171 mmol)を、DMF(5 mL)中の8-(ブロモメチル)-7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(0.0500 g, 0.114 mmol)混合物に添加し、該混合物を、室温で晩一攪拌した。DMFを、蒸発させて、該生成物を、50% EtOAc/ヘキサン中の0.5 mm シリカゲルプレートで分取TLCにより精製して、 [7-メチル-2,4-ジオキソ-10-(3-フェニルプロピル)-2,3,4,10-テトラヒドロベンゾ[g]プテリジン-8-イル]酢酸メチル[3.8 mg(8%)]を赤色固体として得た。H NMR(400 MHz, CDCl3) δ 8.55(s, 1H)、8.11(s, 1H)、7.33(d, 3H)、7.34(m, 2H)、7.25(s, 1H)、5.17(s, 2H)、4.75(br s, 2H)、2.91(t, 2H)、2.52(s, 3H)、2.25(d, 2H)、2.17(s, 3H);C2322としてのMS(ESI+) m/z 419.2(M+H)+;HPLC保持時間:3.41分間(システムD).
実施例20
7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)-8-プロピルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:5-クロロ-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリンの調製
Figure 2013523811

攪拌している乾燥DMF(10 mL)中にNを通気した4-アミノ-2-クロロ-5-ニトロトルエン(1.03 g, 5.36 mmol)の溶液を、氷浴中で冷却した。この溶液に、水素化ナトリウム(0.21 g, 5.3 mmol)の添加1時間後に、1-ブロモ-3-フェニルプロパン(0.815 mL, 5.36 mmol)を添加した。18時間後に、追加の水素化ナトリウム(0.02 g, 0.5 mmol)を添加した。21時間で、該反応を、氷(10 g)に続いて水(50 mL)およびEtO(100 mL)を用いて停止した。該混合物を振盪して、該有機層を水で洗浄し(3x30 mL)、濃縮して、赤色の油を得る。該残留物を、3%EtOAc/ヘプタンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに供して、放置時にゆっくりと固化した5-クロロ-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(1.36 g, 83%)を赤色油として得た。H NMR(300 MHz, CDCl) δ 8.05(s, 1H)、7.94(br s, 1H)、7.27(m, 5H)、6.81(s, 1H)、3.27(m, 2H)、2.79(m, 2H)、2.29(s, 3H)、2.07(m, 2H);C1617ClNOとしてのMS(ESI+) m/z 305.09(M+H)+.
ステップ2:4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)-5-プロピルアニリンの調製
Figure 2013523811

を通気した(40 mL) 5-クロロ-4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)アニリン(0.355 g, 1.1 mmol)および1,4-ジオキサン(25 mL)を含有するバイアルに、CsCO(1.82 g, 5.5 mmol)、KF(0.254 g, 4.4 mmol)、プロピルボロン酸(0.392 g, 4.5 mmol)、およびビス(トリ-tert-ブチルホスフィン)パラジウム(0)(0.096 g, 0.18 mmol)を添加した。該反応混合物を、100℃で24時間振盪した。該混合物を、室温に冷却して、DCM(50 mL)を用いるシリカゲルカラムを通して(2x4 cm) 濾過した。該濾液を、濃縮して、シリカゲル(4x14 cm カラム, ヘプタン〜20% DCM/ヘプタンの勾配を用いる)上でのクロマトグラフィーに供し、赤色油として4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)-5-プロピルアニリン[165 mg(48%)]を得る。C1924としてのMS(ESI+) m/z 313.3(M+H)+.
ステップ3:4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)-5-プロピルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

4-メチル-2-ニトロ-N-(3-フェニルプロピル)-5-プロピルアニリン(0.081 g, 0.26 mmol)、EtOH(40 mL)、およびレニーニッケル(100 mg)のスラリーを、Nにより通気して、次いで1大気圧のHの下で18時間攪拌した。該混合物を、Solka Floc(登録商標)(5x5 mL EtOHのすすぎ)を通して濾過して、濃縮して、4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)-5-プロピルベンゼン-1,2-ジアミン(52 mg, 71%)を白色固体として得た。C1926NとしてのMS(ESI+) m/z 283.29(M+H)+. HPLC保持時間 3.84分間(方法D).
ステップ4:7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)-8-プロピルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811
4-メチル-N-(3-フェニルプロピル)-5-プロピルベンゼン-1,2-ジアミン(0.052 g, 0.18 mmol)、アロキサン(29 mg, 0.18 mmol)およびボロン酸(34.6 mg, 0.560 mmol)の混合物に、酢酸(5.1 mL, 9 mmol) を添加した。該反応を、Nで通気して、室温で2時間攪拌した。次いで、該反応混合物を、トルエン(5 mL)で混合して、蒸発させて、乾燥させた。該残留物を、DCM(30 mL)に溶解し、Celiteを通して濾過した。該濾液を、水、NaHCO水溶液(10 mL)で洗浄し(1x10 mL)、該有機層を濃縮した。この残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(1% MeOH/DCM)に供し、7-メチル-10-(3-フェニルプロピル)-8-プロピルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(31 mg;43%)をオレンジ色の固体として得た:H NMR(300 MHz, DMSO-d) δ 11.32(s, 1H)、7.90(s, 1H)、7.29(m, 6H)、4.59(m, 2H)、2.80(m, 2H)、2.71(m, 2H)、2.42(s, 3H)、2.03(m, 2H)、1.56(m, 2H)、0.98(t, 3H);C2324としてのMS(ESI+) m/z 389.26(M+H)+; HPLC保持時間 4.08分間(方法D).
実施例21
7,8-ジメチル-10-(2-(フェニルスルホニル)エチル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

窒素下に7,8-ジメチル-10-[2-(フェニルチオ)エチル]ベンゾ-[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(0.0760 g, 0.201 mmol)およびDCM(20 mL)の攪拌混合物に、EtOH(2 mL)中のMCPBA溶液(0.0900 g, 0.402 mmol) を添加した。3時間で、さらなるMCPBA(0.020 g, 0.089 mmol)をEtOH(1 mL)中の溶液として添加した。45分間後に、NaHCO水溶液(8 mL)を添加して、反応混合物を、1時間攪拌して、濾過した。該固体を、水(3x5 mL)、エタノール(2x2 mL)およびDCM(2x3 mL)で連続的に洗浄して、真空で乾燥させ、7,8-ジメチル-10-[2-(フェニルスルホニル)エチル]ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(45 mg, 52%)をオレンジ色の固体として得た。H NMR(DMSO-d) δ 11.38(s, 1H)、7.97-7.64(m, 6H)、7.35(s, 1H)、4.84(m, 2H)、3.87(m, 2H)、2.42(s, 3H)、2.39(s, 3H);C2018SとしてMS(ESI-) m/z 409.08(M-H)-
実施例22
10-(3-(4-クロロフェニル)-2-ヒドロキシプロピル)-8-メチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:1-(4-クロロフェニル)-3-[(5-メチル-2-ニトロフェニル)アミノ]-プロパン-2-オールの調製
Figure 2013523811

乾燥CHCN(10 mL)中の2-(4-クロロベンジル)オキシラン(0.280 g, 1.66 mmol)、5-メチル-2-ニトロアニリン(0.277 g, 1.82 mmol)およびイッテルビウム(III)トリフレート(0.206 g, 0.33 mmol)のスラリーを、室温で18時間攪拌した。該反応を、濃縮して、8% EtOAc/ヘプタンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに供して、1-(4-クロロフェニル)-3-[(5-メチル-2-ニトロフェニル)アミノ]プロパン-2-オール(0.31 g, 58%)を赤色油として得た。C1617ClNとしてのMS(ESI+) m/z 321.02(M+H)+.
ステップ2:1-[(2-アミノ-5-メチルフェニル)アミノ]-3-(4-クロロフェニル)プロパン-2-オールの調製
Figure 2013523811

1-(4-クロロフェニル)-3-[(5-メチル-2-ニトロフェニル)アミノ]プロパン-2-オール(0.209 g, 0.652 mmol)、EtOH(20 mL)、およびレニーニッケル(100 mg)の攪拌混合物を、Nで通気して、次いでH(バルーン) (1atm)下で攪拌した。終夜攪拌後に、該混合物を、Solka Floc(登録商標)(5x5 mL EtOH濯ぎ)を通して濾過して、濾液を蒸発させて、1-[(2-アミノ-5-メチルフェニル)アミノ]-3-(4-クロロフェニル)プロパン-2-オール(0.114 g, 60%)を白色固体として得た。C1619ClNOとしてのMS(ESI+) m/z 291.04(M+H)+.
ステップ3:10-(3-(4-クロロフェニル)-2-ヒドロキシプロピル)-8-メチルベンゾ-[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

窒素下に1-[(2-アミノ-5-メチルフェニル)アミノ]-3-(4-クロロフェニル)プロパン-2-オール(0.1136 g, 0.3907 mmol)、アロキサン(65.67 mg, 0.4102 mmol)およびボロン酸(72.47 mg, 1.172 mmol)の十分に攪拌した混合物を、AcOH(7 mL) を添加した。72時間後に、該反応混合物を濾過して、該固体をAcOH(4x2 mL)、水(5x15 mL)および90% MeOH/DCM(4x40 mL)により連続的に洗浄した。該固体を、高真空下に60℃で乾燥させて、(10-[3-(4-クロロフェニル)-2-ヒドロキシプロピル]-8-メチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(0.125 g, 78%)を黄色固体として得た。H NMR(DMSO-d) δ 11.39(s, 1H)、7.99(d, 1H)、7.73(s, 1H)、7.47(d, 1H)、7.33(m, 4H)、5.02(m, 1H)、4.64(m, 2H)、4.30(m, 1H)、2.90(m, 2H)、2.55(s, 3H);C2017ClNとしてのMS(ESI+) m/z 397.14(M+H)+
実施例23
N-{10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7-メチル-2,4-ジオキソ-2,3,4,10-テトラヒドロベンゾ[g]-プテリジン-8-イル}プロパンアミド
Figure 2013523811

工程1:N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-メチル-3-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

通気した4-メチル-3-ニトロ-アニリン(1.51 g, 9.92 mmol)、1-(3-ブロモプロピル)-4-クロロベンゼン(1.31 g, 5.61 mmol)、およびDIPEA(3 mL)の溶液を、70℃で18時間振盪した。該反応を濃縮して、2% EtOAc/ヘプタンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに供して、N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-メチル-3-ニトロアニリン(1.34 g;78%)をオレンジ色の固体として得た。C1617ClNとしてのMS(ESI+) m/z 305.2(M+H)+
ステップ2:N1-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-メチルベンゼン-1,3-ジアミンの調製
Figure 2013523811

N-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-メチル-3-ニトロアニリン(1.34 g, 4.41 mmol)、EtOH(40 mL)、およびレニーニッケル(100 mg)の攪拌混合物を、H(バルーン)1気圧下に攪拌した。18時間後、該混合物を、Solka Floc(登録商標)(5x5 mL EtOHすすぎ)を通して濾過し、該濾液を濃縮して、N1-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-メチルベンゼン-1,3-ジアミン(1.23 g, 96%)を白色固体として得た。C1619ClNとしてのMS(ESI+) m/z 275.20(M+H)+.
ステップ3:8-アミノ-10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7- メチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

N1-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-4-メチルベンゼン-1,3-ジアミン(1.23 g, 4.25 mmol)およびビオルル酸一水和物(740 mg, 4.2 mmol)の十分に攪拌した混合物に、AcOH(70 mL) を添加した。該反応を、Nで通気して、115℃で45分間加熱して、一晩室温に冷却した。該沈殿物を濾過により回収して、AcOH(5x2 mL)、DCM(3x20 mL)で洗浄し、終夜高真空下に55℃で乾燥させて、8-アミノ-10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7-メチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(1.399 g, 83%)を赤色固体として得た。H NMR(300 MHz, DMSO-d) δ 10.93(s, 1H)、7.66(s, 1H)、7.32(m, 4H)、7.19(br s, 2H)、6.77(s, 1H)、4.48(m, 2H)、2.77(m, 2H)、2.23(s, 3H)、2.02(m, 2H);C2018ClNとしてのMS(ESI+) m/z 396.19(M+H)+.
ステップ4:N-{10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7-メチル-2,4-ジオキソ-2,3,4,10-テトラヒドロベンゾ[g]プテリジン-8-イル}プロパンアミドの調製
Figure 2013523811

8-アミノ-10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7-メチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(0.071 g, 0.18 mmol)およびDMF(5 mL)の十分に攪拌した混合物に、塩化プロパノイル(2 mL, 20 mmol)を添加した。終夜室温で攪拌後に、該温度を、40℃まで上げて、48時間振盪を続けた。該混合物を、氷水(5 mL)を用いて停止して、30分間振盪して、濾過した。該固体を水(3x2 mL)、MeOH(6x2 mL)で洗浄して、高真空下に70℃で乾燥させて、N-{10-[3-(4-クロロフェニル)プロピル]-7-メチル-2,4-ジオキソ-2,3,4,10-テトラヒドロベンゾ[g]-プテリジン-8-イル}プロパンアミド(63 mg, 76%)をオレンジ色の固体として得た。H NMR(DMSO-d) δ 11.29(s, 1H)、9.55(s, 1H)、8.37(s, 1H)、7.97(s, 1H)、7.31(s, 4H)、4.55(m, 2H)、2.78(m, 2H)、2.55(m, 2H)、2.44(s, 3H)、2.08(m, 2H)、1.16(t, 3H);C2322ClNとしてのMS(ESI+) m/z 452.19(M+H)+.
実施例24
7,8-ジメチル-10-(1-メチル-3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:3-ブロモブチル)ベンゼンの調製
Figure 2013523811

CHCl(30 mL)中のトリフェニルホスフィンジブロミド[臭素(0.686 mL, 13.3 mmol)およびトリフェニルホスフィン(3.49 g, 13.3 mmol)から新たに調製した]の十分に攪拌した冷溶液(0℃)に、4-フェニルブタン-2-オール(2.11 mL, 13.3 mmol)をCHCl(10 mL)溶液として滴加した。氷浴を室温まで一晩昇温させて、ヘプタン(60 mL)で希釈して、濾過した。該固体を、ヘプタン(4x15 mL)で洗浄して、濾液を併せて、濃縮し、溶離液としてヘプタンを用いるシリカゲルでのクロマトグラフィーに供して、(3-ブロモブチル)ベンゼンの無色液体(1.93 g, 68%)を得た。HPLC保持時間 5.25分間(方法D).
ステップ2:4,5-ジメチル-N-(1-メチル-3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

乾燥トルエン(30 mL)中の(3-ブロモブチル)ベンゼン(0.400 g, 1.88 mmol)、4,5-ジメチル-o-フェニレンジアミン(1.02 g, 7.51 mmol)、ヨウ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(0.0693 g, 0.188 mmol)および重炭酸ナトリウム(0.315 g, 3.75 mmol)の十分に攪拌したスラリーを、100℃で加熱した。47時間後に、さらなるヨウ化テトラ-n-ブチルアンモニウム(0.040 g, 0.11 mmol)を加えて、2時間攪拌を継続した。該反応混合物を、室温に冷却して、水およびトルエン(100 mL 各々)に分配した。EtOAc(20 mL)を加えて、該有機層を、水で洗浄し(3x40 mL)、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 15% 酢酸エチル/ヘプタンで溶出)、4,5-ジメチル-N-(1-メチル-3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミン(0.120 g;23%)を赤みを帯びた茶褐色油として得た。C1824としてのMS(ESI+) m/z 269.20(M+H)+.
ステップ3:7,8-ジメチル-10-(1-メチル-3-フェニルプロピル) ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

4,5-ジメチル-N-(1-メチル-3-フェニルプロピル)ベンゼン-1,2-ジアミン(0.109 g, 0.406 mmol)、アロキサン(68.26 mg, 0.4264 mmol)およびボロン酸(75.33 mg, 1.218 mmol)の混合物に、酢酸(8 mL, 100 mmol) を添加した。該反応混合物を、Nで通気して、室温で18時間攪拌した。該反応混合物を、次いでトルエン(2x 30 mL)と共に共沸して、該残留物をDCM(80 mL)でスラリー化して、濾過し、該濾液を水(20 mL)で洗浄した。該有機層を濃縮して、終夜高真空下で乾燥させて、7,8-ジメチル-10-(1-メチル-3-フェニルプロピル)ベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(0.120 g, 78%)を黄色固体として得た。H NMR(300 MHz, DMSO-d) δ 11.29(m, 1H)、7.80(m, 2H)、7.09(m, 5H)、5.21-6.33(m, 1H)、2.94(m, 1H)、2.43(s, 3H)、2.38(s, 3H)、1.68(m, 3H);C2222としてのMS(ESI+) m/z 375.09(M+H)+.
実施例25および26
(10Z)-14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオン
および
(10E)-14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオン
Figure 2013523811

ステップ 1:2-アリル-1-メチル-4-ニトロベンゼンの調製
Figure 2013523811

DMF(15 mL)中の2-ブロモ-1-メチル-4-ニトロベンゼン(2.42 g, 11.2 mmol)、アリルトリブチルスタンナン(4.26 g, 12.8 mmol)およびテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(480 mg, 0.04 mmol)の混合物をマイクロ波により176℃で20分間加熱した。固体を、Celiteパッドを通して濾去して、該パッドをEtOAcで洗浄した。濾液を蒸発させて、該残留物を溶離液としてヘキサン中0−5%EtOAcの勾配を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。該生成物を緑色油として単離した(1.6 g, 80%)。H-NMR(400 MHz, DMSO-d6): δ 2.38(s, 3H)、3.50(d, 2H)、5.06(d, 1H)、5.13(d, 1H)、5.98(ddt, 1H)、7.46(s, 1H)、7.01(m, 2H).
ステップ2:3-アリル-4-メチルアニリンの調製
Figure 2013523811

酢酸(19 mL)を、0℃でDCM(260 mL)中の2-アリル-1-メチル-4-ニトロベンゼン(3.39 g, 19.1 mmol)および亜鉛粉(12.5 g, 191 mmol)で充填した丸底フラスコにゆっくりと添加した。30分後に、該反応混合物を、Celiteを通して濾過して、大量のDCMで洗浄した。飽和NaHCO水溶液(30 mL)を、濾液に添加して、該有機層をNaSOで乾燥させて、次いで濃縮した。所望の生成物をオレンジ色の油として単離した(2.98 g)。H-NMR(400 MHz, CDCl): δ 2.20(s, 3H)、3.30(d, 2H)、3.53(s, 2H)、5.04(d, 1H)、5.06(d, 1H)、5.95(ddt, 1H)、6.51(dd, 1H)、6.54(d, 1H)、6.95(d, 1H). LC-MS m/z 148.0 [M+H]+
ステップ3:メチル 3-(4-ブロモフェニル)プロパノエートの調製
Figure 2013523811

3-(4-ブロモフェニル)プロパン酸および硫酸(1 mL)の混合物を、メタノール(100 mL)中で3時間環流した。該反応を、飽和NaCO水溶液を用いて塩基性とし、DCMで抽出した。該有機層をNaSO上で乾燥させて、濾過し、減圧下に濃縮して、粗生成物(4.25g)を黄色油として得た。この材料をさらなる精製なしに次工程で使用した。H-NMR(400 MHz, DMSO-d6): δ 2.62(t, 2H)、2.82(t, 2H)、3.58(s, 3H)、7.20(d, 2H)、7.46(d, 2H).
ステップ4:メチル 3-(4-アリルフェニル)プロパノエートの調製
Figure 2013523811

メチル 3-(4-ブロモフェニル)プロパノエート(2.43 g, 10 mmol)、カリウムアリルトリフルオロボーレート(1.63 g, 11 mmol)、1,1'-ビス(ジ-tert-ブチルホスフィノ)フェロセン(1.42, 3 mmol)、酢酸パラジウム(II)(0.337 g, 1.5 mmol)および無水KCO(4.14 g, 30 mmol)の混合物を、無水THF(100 mL)中で16時間還流した。該反応混合物を、celiteパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄した。濾液を蒸発させて、該残留物を溶離液としてヘキサン中0−20%EtOAcの勾配を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。該所望の生成物を、緑色油として単離した(1.54 g, 76%)。H-NMR(400 MHz, CDCl): δ 2.64(t, 2H)、2.95(t, 2H)、3.38(d, 2H)、3.69(s, 3H)、5.08(d, 1H)、5.11(d, 1H)、5.99(ddt, 1H)、7.14(m, 4H).
ステップ5:3-(4-アリルフェニル)プロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

LAH(361 mg, 9.5 mmol)を、15分間かけて0℃で2時間ジエチルエーテル(100 mL)中のメチル 3-(4-アリルフェニル)プロパノエート溶液(1048 mg, 5.1 mmol)に添加した。該反応混合物を、水を用いて0℃で停止して、該有機層を回収して、NaSOの上で乾燥させて、真空下に濃縮した。該所望の生成物を無色油として得た(911 mg)。H-NMR(400 MHz, CDCl):δ 2.47(m, 2H)、2.71(t, 2H)、3.39(d, 2H)、3.70(d, 2H)、5.08(d, 1H)、5.11(d, 1H)、5.98(ddt, 1H)、7.14(m, 4H).
ステップ6:1-アリル-4-(3-ブロモプロピル)ベンゼンの調製
Figure 2013523811

トリフェニルホスフィン(1.56 g, 5.93 mmol)を、0℃でDCM(100 mL)中の3-(4-アリルフェニル)プロパン-1-オール(0.82 g, 4.63 mmol)および四臭化炭素(4.7 g, 14.1 mmol)の溶液に添加した。該反応を、次いで室温までゆっくりと昇温させて、さらに2時間攪拌した。該反応混合物を、次いで濃縮して、シリカゲル上に載せて乾燥させ、溶離液としてヘキサン中の0−5%EtOAc勾配を用いて、フラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を無色油として得る(0.942 g,2ステップにわたり85%)。H NMR(400 MHz, CDCl): δ 2.18(m, 2H)、2.78(t, 2H)、3.41(m, 4H)、5.09(d, 1H)、5.11(d, 1H)、5.99(ddt, 1H)、7.15(s, 4H).
ステップ7:3-アリル-N-(3-(4-アリルフェニル)プロピル)-4-メチルアニリンの調製
Figure 2013523811

DIPEA(0.68 g, 5.4 mmol)中の1-アリル-4-(3-ブロモプロピル)ベンゼン(1.1 g, 4.8 mmol)および3-アリル-4-メチルアニリン(1.2 g, 8.15 mmol)の溶液を、100℃で3時間加熱した。該反応混合物を、次いで濃縮して、シリカゲル上に載せて乾燥させて、溶離液としてヘキサン中の0−30%EtOの勾配を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製した。所望の生成物を、オレンジ色の油として単離した(1.05 g, 75%収率)。LC-MS m/z 306.2 [M+H]
ステップ8:6-((3-アリル-4-メチルフェニル)(3-(4-アリルフェニル)プロピル)アミノ)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

マイクロ波バイアル内で、DMF(12 mL)中の3-アリル-N-(3-(4-アリルフェニル)プロピル)-4-メチルアニリン(0.87 g, 2.8 mmol)、DIPEA(0.5 mL, 2.8 mmol)および6-クロロウラシル(1.1 g, 7.6 mmol)の溶液を、30分間175℃に設定した。EtOAcを添加して、該有機相を、水、次いで塩水で洗浄した。該有機層をNaSOで乾燥させて、シリカゲル上において乾燥させた。粗生成物を、溶離液としてヘキサン中の0−20%のEtOAcの勾配に続き、DCM中の0−10% MeOHの勾配を用いるフラッシュカラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の生成物(297 mg, 25%)を黄色固体として得た。LC-MS m/z 416.2(M+H)+.
ステップ9:8-アリル-10-(3-(4-アリルフェニル)プロピル)-7-メチル-2,4-ジオキソ-2,3,4,10-テトラヒドロベンゾ[g]プテリジン 5-オキシドの調製
Figure 2013523811

6-((3-アリル-4-メチルフェニル)(3-(4-アリルフェニル)プロピル)アミノ)ピリミジン-2,4(1H,3H)-ジオン(329 mg, 0.79 mmol)および硝酸ナトリウム(277 mg, 4 mmol)を、酢酸(7 mL)に溶解して、室温で45分間攪拌した。該反応混合物を次いで、真空下に濃縮して、粗生成物(オレンジ色の固体)を次工程で使用した。LC-MS m/z 443.1 [M+H]+
ステップ10:8-アリル-10-(3-(4-アリルフェニル)プロピル)-7-メチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

8-アリル-10-(3-(4-アリルフェニル)プロピル)-7-メチル-2,4-ジオキソ-2,3,4,10-テトラヒドロベンゾ[g]プテリジン 5-オキシド(0.79 mmol)を、EtOH(100 mL)に溶解して、TEA(1 mL)に続いて水(20 mL)中のNa溶液(280 mg, 1.6 mmol)を添加した。得られる溶液を室温で15分間攪拌した。該反応混合物を、次いで真空下に濃縮して、分取HPLC(方法M)により精製し、生成物(35.2 mg, 10%)を黄色固体として得た。LC-MS m/z 427.2 [M+H]+
ステップ11:(10Z)-14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンおよび(10E)-14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオン
Figure 2013523811

乾燥トルエン(1200 mL)を、Dean-Stark濃縮器を備えた丸底フラスコ内で30分間還流して、過剰な水を除去した。Dean-Stark 濃縮器を取り外す際に、DCM(5 mL)中の8-アリル-10-(3-(4-アリルフェニル)プロピル)-7-メチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(30 mg, 0.07 mmol)およびトルエン(5 mL)中のGrubbs 1 試薬(20 mg, 0.02 mmol)を還流時に同時に添加した。該混合物を、さらに20分間攪拌して、DMSO(4 mL)で停止させて、室温に冷却し、真空下に濃縮して、分取HPLC(方法N)により精製して、所望の生成物を得た。
実施例25についてのデータ
(10Z)-14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオン:黄色固体, H NMR(400 MHz, DMSO-d6): δ 1.06(br s, 2H)、2.43(s, 3H)、2.68(br s, 1H)、2.99(br s, 1H)、3.49(s, 2H)、3.67(br s, 1H)、4.55(br s, 1H)、5.09(s, 1H)、5.54(dt, J = 7.5, 7.5 Hz, 1H)、6.14(dt, 1H)、7.39(m, 4H)、7.83(s, 1H)、11.32(s, 1H);LC-MS m/z 399.1 [M+H].
実施例26についてのデータ
(10E)-14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオン:黄色固体, H NMR(400 MHz, DMSO-d6):δ 1.81(m, 2H)、2.31(s, 3H)、2.80(m, 2H)、3.26-3.62(水とオーバーラップするシグナル)、4.08(s, 2H)、5.12(dt, 1H、J = 6.5, 15.5Hz)、5.92(s, 1H)、6.18(dt, 1H)、7.27(d, 2H)、7.31(d, 2H)、7.85(s, 1H)、11.3(s, 1H). LC-MS m/z 399.1[M+H].
実施例27
14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンの調製
Figure 2013523811

EtOAc(8 mL)中の(10E)-14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオン(2 mg, 0.005 mmol) 溶液を、アルゴンで5分間パージした。触媒量の炭素パラジウム(10%wt.炭素に対して)を添加し、さらに該反応混合物を水素雰囲気下に4時間置いた。該反応混合物を、celiteパッドを通して濾過し、色が消失するまでMeOHで洗浄した。濾液を減圧下に濃縮して、乾燥させ、DCM中5% MeOHを用いる分取TLCにより精製して、所望の生成物を黄色固体(0.7 mg, 35%)として得た。LC-MS m/z 401.1 [M+H]+
実施例28
10-(2-(ベンジルアミノ)-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

10-(2-アミノ-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(23 mg, 0.061 mmol)を、MeOH(5 mL)に室温で溶解し、次いでベンズアルデヒド(7 mg, 0.067 mmol)およびAcOH(1 drop)を添加した。反応混合物を、室温で2.5時間攪拌して、次いでNaBHCN(8 mg, 0.13 mmol)を一部に添加して、得られる混合物を室温で4時間攪拌した。該反応を、HO(注意、2 mL)を用いて停止し、該反応混合物を蒸発させた。該粗生成物を、DCM:MeOH[4:1]に溶解して、分取TLCプレート[5% MeOH/DCM、次いで10% MeOH/DCM]を用いて精製し、所望の生成物10-(2-(ベンジルアミノ)-3-フェニルプロピル)-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンを黄色固体として得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ 2.10(3H, t)、2.33(3H, t)、3.16-3.64(2H, m's )、3.8-4.0(1H, m)、4.24-4.48(2H, m)、4.72-4.88(1H, m)、5.44-5.64(1H, m)、6.16-6.28(1H, m)、7.32-7.56(11H、m,s)、7.91(s, 1H)、11.57(s, 1H);C1012としてのMS(ESI+) m/z 466.27(M+H)+.
実施例29
10-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-7-イソプロピルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:イソブチルイソブトキシアセテートの調製
Figure 2013523811

室温でイソブチルアルコール(50 mL)の十分に攪拌した溶液に、金属性のナトリウム(1.00 g, 43.5 mmol) を添加して、該反応混合物を、50℃で18時間加熱した。 該混合物を、室温に冷却して、ナトリウム塩の固化塊を得た。THF(10 mL)を室温で添加して溶液とし、tert-ブチル α-臭化酢酸(7.26 g, 37.2 mmol)を添加した。該混合物を、室温で5時間攪拌して、水(200 mL)で希釈し、ヘキサン(4 x 150 mL)で抽出した。この併せた有機層を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥させて濃縮した。該残留物を、常圧蒸留(140℃の浴)に供した。この容器は、該生成物および過剰アルコールを含む。これを20 torr @100℃で真空蒸留し、残留アルコールを除去した。この容器は、イソブチル イソブトキシアセテート(4.61g)を液体として含む。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.93(12H, m)、1.94(2H, m)、3.30(2H, d)、3.94(2H, d)、4.09(2H, s).
ステップ2:イソブチル 3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシアクリレートの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(18 mL)中のイソブチルイソブトキシアセテート(1.17 g, 6.21 mmol)および4-クロロベンズアルデヒド(0.5824 g, 4.14 mmol)の十分に攪拌した冷溶液(0℃氷浴)に、固体カリウム tert-ブトキシド(0.5579 g, 4.97 mmol)を少量ずつ添加した。1時間後に、該浴を外して、該反応物を、室温に温め、一晩攪拌した。該反応を、飽和塩化アンモニウム水溶液(5 mL)を用いて停止させ、酢酸エチルで希釈した(100 mL)。該層を分離して、該水層を、酢酸エチル(3 x 50mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 10% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、イソブチル 3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシアクリレート(720 mg)を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.00(12 H、m)、2.05(2H, m)、3.69(2H, d)、4.03(2H, d)、6.89(1H, s)、7.33(2H, d)、7.70(2H, d);HPLC保持時間:6.30分間(方法D).
ステップ3:イソブチル 3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロパノエートの調製
Figure 2013523811

酢酸エチル(20 mL, 200 mmol)中のイソブチル(2Z)-3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシアクリレート(0.720 g, 2.32 mmol)および臭化亜鉛(0.104 g, 0.463 mmol)の十分に攪拌したスラリーに、10%炭素パラジウム(0.039 g, 0.37 mmol)を添加した。該反応混合物を、水素ガス(バルーン;排出/チャージ 5X) (1 atm)により充填し、室温で24時間攪拌した。水素ガスを置換して、攪拌をさらに18時間継続した。該反応混合物を、Celiteを通して濾過して、該フィルターパッドを酢酸エチル(4x 25 mL)で洗浄して、濾液を併せた。溶液を飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水および塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。濃縮により、イソブチル 3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロパノエート(720 mg)を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.86(6H, d)、0.93(6H, d)、1.83(1H, m)、1.95(1H, m)、3.01(3H, m)、3.40(1H, dd)、3.91(2H, m)、3.99(1H, m)、7.21(2H, d)、7.29(2H, d); HPLC保持時間:5.94分間(方法D).
ステップ4:3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロパン-1-オールの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(20 mL)中のLAH(0.175 g, 4.60 mmol)のスラリーを、0℃で窒素下に攪拌して、乾燥THF(20 mL)中のイソブチル 3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロパノエート(0.72 g, 2.3 mmol)の溶液をゆっくりと添加した。該反応を室温まで温めて、一晩攪拌した。該反応混合物を、0℃で冷却し、硫酸ナトリウム十水和物(200 mg)を注意深く添加した。該混合物を室温で4時間攪拌して、水(2.0 mL)を添加し、該混合物をエーテルで希釈して、Celiteを通して濾過した。該塩を、エーテルで洗浄し、濾液を濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 50 g, 10および20% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロパン-1-オール(394 mg)を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.88(6H, m)、1.81(1H, m)、1.92(1H, t)、2.73(1H, m)、2.86(1H, m)、3.29(2H)、3.48(2H, m)、3.64(1H, m)、7.14(2H, d)、7.25(2H, d);C1319ClOとしてのMS(ESI+) m/z 265.1(M+Na)+;HPLC保持時間:4.45分間(方法D).
ステップ5:1-(3-ブロモ-2-イソブトキシプロピル)-4-クロロベンゼンの調製
Figure 2013523811

DCM(20 mL)中のトリフェニルホスフィン(460 mg, 1.8 mmol)の溶液を0℃で冷却して、DCM(10 mL)中の臭素(0.091 mL, 1.8 mmol)の溶液を、30分間かけてゆっくり添加した。DCM(10 mL)中の3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロパン-1-オール(390 mg, 1.6 mmol)の溶液を、次いで添加して、反応混合物を室温まで温め、24時間攪拌した。該反応混合物を、次いで分離漏斗に移して;飽和重炭酸ナトリウム水溶液、水および塩水で洗浄した。該有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ、350 g, 5% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、1-(3-ブロモ-2-イソブトキシプロピル)-4-クロロベンゼン(470 mg)を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.87(6H, m)、1.80(1H, m)、2.86(1H, dd)、2.96(1H, dd)、3.11(1H, dd)、3.31(1H, dd)、3.37(2H, m)、3.60(1H, m)、7.20(2H, d)、7.28(2H, d);HPLC保持時間:5.85分間(方法D).
ステップ6:N-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-4-イソプロピル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

乾燥DMF(7.5 mL)中の4-イソプロピル-2-ニトロアニリン(0.23 g, 1.3 mmol) 冷溶液(0℃で)に、少量ずつ水素化ナトリウム(61 mg, 1.53 mmol)を添加した。15分間後に、冷却浴を取り外して、溶液を30分間室温で攪拌した。この溶液に、1-(3-ブロモ-2-イソブトキシプロピル)-4-クロロベンゼン(0.468 g, 1.53 mmol)を、シリンジを介して滴加した。室温で18時間後に、該反応混合物を、60℃で8時間加熱した。この混合物を真空で濃縮して、DMFを除去して、該残留物を、DCMおよび飽和塩化アンモニウム水溶液(50 mL 各々)に分配した。該層を分離して、該水層を、DCM(3 x 20 mL) で抽出し、併せた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 150 g, 5% EtOAc/ヘキサンにより溶出)、N-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-4-イソプロピル-2-ニトロアニリン(335 mg)をオレンジ色の油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.89(12H, m)、1.81(2H, m)、6.67(1H, d)、7.16(3H, m)、7.32(2H, m)、8.02(1H, d); HPLC保持時間:6.50分間(方法D).
ステップ7:N1-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-4-イソプロピルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

エタノール(20 mL)中のN-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-4-イソプロピル-2-ニトロアニリン(0.335 g, 0.827 mmol)およびレニーニッケル(0.200 g, 3.41 mmol)のスラリーを、水素ガス(バルーン)(1atm)に2時間付した。該反応混合物を、エタノール(10 mL)で希釈して、Celiteを通して濾過した。該フィルターパッドを、エタノール(10 mL)で洗浄して、濾液を併せて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 50 g, 10、15および20% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、N1-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-4-イソプロピルベンゼン-1,2-ジアミン(64 mg)を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 0.78(6H, d)、1.10(6H, d)、1.67(1H, m)、2.63(1H, m)、2.81(1H, m)、2.90(1H, m)、2.99(2H, m)、3.12(1H, dd)、3.24(1H, dd)、3.65(1H, m)、4.10(1H, t)、4.42(2H, brs)、6.27(1H, d)、6.34(1H, dd)、6.45(1H, s)、7.27(2H, d)、7.33(2H, d);C2231ClNOとしてのMS(ESI+) m/z 375.2(M+H)+; HPLC保持時間:4.53分間(方法D).
ステップ8:10-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-7-イソプロピルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

酢酸(10 mL)中のN1-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-4-イソプロピルベンゼン-1,2-ジアミン(155.0 mg, 0.4134 mmol)およびアロキサン(72.8 mg, 0.455 mmol)の十分に攪拌した溶液に、ボロン酸(76.7 mg, 1.24 mmol) を添加した。該反応混合物を、次いで室温で18時間攪拌した。該反応を、真空で濃縮して、10% MeOH/DCM(10 mL)中に縣濁して、濾過した。該黄色の溶液を、濃縮して、固体を提供した。この固体を、DCM中で溶解し、シリカゲル上に吸着させて(10 g)、シリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 50 g, 0.5, 1, 1.5 % MeOH/DCMにより溶出)に供して、10-[3-(4-クロロフェニル)-2-イソブトキシプロピル]-7-イソプロピルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(132 mg)を油として得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ ppm 0.40(6H, m)、0.85(1H, m)、1.28(6H, m)、2.77(1H, m)、2.96(3H, m)、3.10(1H, m)、4.05(1H, m)、4.67(2H, br. s.)、7.34(4H, s)、7.84(1H, dd)、7.91(2H, m)、11.39(1H, s);C2629ClNとしてのMS(ESI+) m/z 481.0(M+H)+; HPLC保持時間:4.91分間(方法D).
実施例30
10-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン
Figure 2013523811

ステップ1:[(2-アジド-1-ベンジルエトキシ)メチル]ベンゼンの調製
Figure 2013523811

窒素下に乾燥THF(21 mL)中の1-アジド-3-フェニルプロパン-2-オール(0.5 g, 3 mmol)の冷溶液(0 ℃で)に、水素化ナトリウム(0.135 g, 3.38 mmol)を固体として添加した。この混合物を、さらに30分間0℃で攪拌し、臭化ベンジル(0.420 mL, 3.53 mmol)を、シリンジを介して添加した。該反応を、次いで室温まで温めて、一晩攪拌した。該反応混合物を、飽和塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチル(30 mL 各々)に分配して、該層を分離し、該水層を、酢酸エチル(3 x 20 mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ,40 g, 10% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)、[(2-アジド-1-ベンジルエトキシ)メチル]ベンゼン(614 mg)を透明な無色油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 2.83(1H, m)、2.96(1H, m)、3.28(2H, m)、3.77(1H, m)、4.56(2H, m)、7.29(10H, m);HPLC保持時間:4.96分間(方法D).
ステップ2:2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロパン-1-アミンの調製
Figure 2013523811

乾燥THF(10 mL)中の[(2-アジド-1-ベンジルエトキシ)メチル]ベンゼン(0.614 g, 2.30 mmol)の十分に攪拌した冷溶液(0 ℃)に、THF(3.44 mL, 3.44 mmol)中の1.00Mトリメチルホスフィン溶液を添加した。0℃で30分間後、該氷浴を取り外して、18時間室温で攪拌を継続した。該反応混合物を、0℃に冷却して、水(0.5mL)を添加した。該反応混合物を、次いで室温まで温めて、一晩攪拌した。該反応混合物を塩水および酢酸エチルに分配した(50 mL 各々)、該層を分離して、該水層を、酢酸エチル(3 x 25mL)で抽出した。有機層を併せて、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮した。該残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに供して(230-400 メッシュ, 50 g, 1および2%MeOH(7M NH含有)/DCMにより溶出)、2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロパン-1-アミン(275 mg)を油として得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 1.48(2H, brs)、2.80(3H, m)、3.00(1H, dd)、3.65(1H, m)、4.56(2H, m)、7.35(10H, m); としてのMS(ESI+)C1619NO m/z 242.2(M+H)+;HPLC保持時間:3.02分間(方法D).
ステップ3:N-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリンの調製
Figure 2013523811

トルエン(10 mL)中の1-ブロモ-4,5-ジメチル-2-ニトロベンゼン(0.364 g, 1.58 mmol)、2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロパン-1-アミン(0.273 g, 1.13 mmol)、CsCO(737 mg, 2.26 mmol)および(オキシジ-2,1-フェニレン)ビス[ジフェニルホスフィン](91.4 mg, 0.170 mmol)の十分に攪拌したスラリーを、乾燥窒素と共に5分間噴出させた。トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(51.8 mg, 0.0566 mmol)を、加えて、さらに5分間噴出を続けた。該反応混合物を、次いで48時間100℃で加熱した。該混合物を、室温に冷却して、酢酸エチルで希釈して(15 mL)、濾過し、該塩を酢酸エチル(3 x 10 mL)で洗浄した。有機層を併せて、濃縮し、該残留物を、シリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 150 g, 10% 酢酸エチル/ヘキサンにより溶出)に供し、N-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(198 mg)をオレンジ色の油として得る。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 2.16(6H, s)、2.86(1H, dd)、3.10(1H, dd)、3.28(1H, m)、3.40(1H, m)、3.89(1H, m)、4.59(2H, m)、6.37(1H, s)、7.30(10H, m)、7.92(1H, s)、8.25(1H, m); としてのMS(ESI+)C2426 m/z 391.3(M+H)+; HPLC保持時間:5.57分間(方法D).
ステップ4: N-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミンの調製
Figure 2013523811

MeOH(20 mL)中のN-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-4,5-ジメチル-2-ニトロアニリン(155 mg, 0.397 mmol)および固体塩化アンモニウム(210 mg, 4.0mmol)の十分に攪拌した溶液に、0℃で固体として亜鉛(520 mg, 7.9 mmol) を添加した。5分間後、該反応を、酢酸エチルで希釈して、Celiteを通して濾過した。該溶液を、水で洗浄して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、濃縮し、油としてN-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン(140 mg)を得た。H NMR(400 MHz, CDCl) δ ppm 2.13(6H, s)、2.91(1H, dd)、3.09(2H, m)、3.19(1H, dd)、3.69(3H, br. s.)、4.08(1H, m)、4.58(2H, s)、6.51(1H, s)、6.65(1H, s)、7.32(10H, m); としてのMS(ESI+)C24H28NO m/z 361.1(M+H)+; HPLC保持時間:4.00分間(方法D).
ステップ5:10-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオンの調製
Figure 2013523811

酢酸(9 mL)中のN-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-4,5-ジメチルベンゼン-1,2-ジアミン(140.0 mg, 0.3884 mmol)およびアロキサン(68.4 mg, 0.427 mmol) 十分に攪拌した溶液に、ボロン酸(72.0 mg, 1.16 mmol) を添加した。該反応を、室温で18時間攪拌して、真空で濃縮した。該固体を、10%MeOH/DCMに溶解して、濾過し、シリカゲル上(10 g)に吸着させて、シリカゲルクロマトグラフィー(230-400 メッシュ, 50 g, 0.5、1、1.5% MeOH/DCMにて溶出)に供して、赤オレンジ色の固体として10-[2-(ベンジルオキシ)-3-フェニルプロピル]-7,8-ジメチルベンゾ[g]プテリジン-2,4(3H,10H)-ジオン(121 mg)を得た。H NMR(400 MHz, DMSO-d) δ ppm 2.36(3H, s)、2.38(3H, s)、3.09(2H, d)、4.02(1H, m)、4.24(2H, m)、4.58(1H, m)、4.70(1H, m)、6.62(2H, d)、6.96(2H, t)、7.05(1H, m)、7.26(1H, t)、7.35(4H, m)、7.57(1H, brs)、7.85(1H, s)、11.26(1H, s);C2826としてのMS(ESI+) m/z 467.2(M+H)+;HPLC保持時間:4.02分間(方法D).
本発明の化合物、特に、個々におよび/またはまとめて開示され、請求の範囲に記載された下記の表2に記載された化合物を、上記実施例1-16に記載した類似の方法を用いて、一般的に製造できる。当業者には明らかであるようなそれらの反応のための適切な試薬、溶媒および反応条件を用いることは理解されよう。
表1
Figure 2013523811


Figure 2013523811


Figure 2013523811


Figure 2013523811
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Figure 2013523811

本発明の化合物、特に、個々におよび/またはまとめて開示され、請求の範囲に記載された下記の表2に記載された化合物を、上記実施例1-30に記載した類似の方法を用いて、一般的に製造できる。当業者には明らかであるようなそれらの反応のための適切な試薬、溶媒および反応条件を用いることは理解されよう。
表2
Figure 2013523811


Figure 2013523811


Figure 2013523811


Figure 2013523811
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Figure 2013523811

Claims (50)

  1. 遊離または塩形態の、式Pの化合物:
    Figure 2013523811

    式中:
    (i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)、アリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)および/または-N(Rc)(Rd)により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えばエチレン、即ち-CHCH-、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-、n-ブチレン、例えば-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち-CHCHCHCHCH-)であるか;または
    Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソブトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち、-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち、-CHCHCHCHCH-)である;および
    (ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)-、または-O-である;
    (iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい:
    1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ヒドロキシ、
    -O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
    シアノ、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)および/または
    -CH-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)または[(2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
    (iv)Rは下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
    アリール(例えば、フェニル)、または
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
    (v)Rは下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
    -C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
    -C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ハロ(例えば、Cl)、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
    -N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)により置換されていてもよい、例えば、-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)、
    -C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
    -O-CHCH-O-CH-フェニル、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
    -CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
    -C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)-、または
    3-8ヘテロシクロアルキル(例えばピロリジニル、例えばピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
    (vi)所望により、RおよびRは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは連結され、エチレンジオキシを形成する);
    (vii)所望により、RおよびAは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは連結され、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25)、14,16(24)、17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成する);
    (viii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
    H、
    所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば、2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
    1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
    ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
    N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
    (ix)RcおよびRdは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
    (x)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (xi)Reは、HまたはC1-4アルキルである、
    但し、
    (1) -Alk-X-Aが、-CHCH-フェニルまたは-CHCH-O-フェニルである場合、RおよびRは双方Hではない;
    (2) -Alk-X-Aが、-CHCH-(3-メトキシフェニル)である場合、RおよびRは双方メチルではない;または
    (3) Rが-C(O)OEtであり、-Alk-X-Aがフェニルエチルである場合、RはC1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エニル、n-ブチル、n-ブタ-2-エニルまたはn-ヘキシル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である]。
  2. 化合物が、遊離または塩形態の式Qの化合物:
    Figure 2013523811

    [式中、
    (i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはイソブチル)および/または-N(Rc)(Rd)により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えばC2-5アルキレン、例えばエチレン、即ち-CHCH-、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-、n-ブチレン、例えば-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち-CHCHCHCHCH-)であるか;または
    Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えばメトキシ、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えば、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち-CHCHCHCHCH-)である;および
    (ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)-、または-O-である;
    (iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい:
    1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ヒドロキシ、
    -O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば-OCHCHN(CH)
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
    シアノ、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)および/または
    -CH-ヘテロC3-8シクロアルキルである、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)または[(2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
    (iv)Rは、下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
    アリール(例えば、フェニル)、または
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
    (v)Rは下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
    -C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
    -C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ハロ(例えば、Cl)、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
    -N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)により置換されていてもよい、例えば-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)、
    -C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
    -O-CHCH-O-CH-フェニル、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
    -CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
    -C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)、または
    3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
    (vi)所望により、RおよびRは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは連結され、エチレンジオキシを形成する);
    (vii)所望により、RおよびAは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは、一緒に連結されて、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25)、14,16(24)、17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成する;
    (viii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
    H、
    所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
    1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
    ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
    N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
    (ix)RcおよびRdは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
    (x)RおよびRは、独立してHまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (xi)Reは、HまたはC1-4アルキルである]
    である、請求項1記載の化合物。
  3. 化合物が遊離または塩形態の式Iの化合物:
    Figure 2013523811


    [式中、
    (i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)であるか;または
    Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
    (ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
    (iii)Aは、アリール(例えば、フェニル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよい;
    (iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
    (v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)であり、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;または
    (vi)所望により、RおよびRは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは連結され、エチレンジオキシを形成する);
    (vii)RaおよびRbは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル)である;
    (viii)RcおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    但し、
    (1)-Alk-X-Aが-CHCH-フェニルまたは-CHCH-O-フェニルである場合、RおよびRは双方Hではないか;または(2)-Alk-X-Aが-CHCH-(3-メトキシフェニル)、-CHCH-(3,4,5-トリメトキシフェニル)、-CHCHCH-(2,5-ジメトキシフェニル)または-CHCHCH-(2,5-ジヒドロキシフェニル)である場合、RおよびRは双方メチルではない]
    である、請求項1または2記載の化合物。
  4. 遊離または塩形態の請求項1-3のいずれか一項記載の化合物:
    ここで、
    Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)により置換されていてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ち、CHCH-、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、)であるか、または
    Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ちCHCH-、またはn-プロピレン、即ち-CHCHCH-)である;
    Xは、単結合、-S-、または-O-である;
    Aは、アリール(例えば、フェニル)であり、ここで該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい;
    1-4アルキル(例えば、メチル)、
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    は下記のものである:
    1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)、
    は下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)。
  5. 遊離または塩形態の請求項1-4のいずれか一項記載の化合物:
    ここで、
    Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)により置換されていてもよいCアルキレン(例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、)であるか、または
    Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいCアルキレン(例えば、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-)である;
    Xは、単結合である;
    Aは、アリール(例えば、フェニル)であり、ここで該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい;
    1-4アルキル(例えば、メチル)、
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    は下記のものである:
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルまたは1-メチルプロピル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)、
    は下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)。
  6. 遊離または塩形態の請求項1-5のいずれか一項記載の化合物:
    ここで、
    Alkは、-CHCHCH-である;
    Xは、単結合である;
    Aは、アリール(例えば、フェニル)である;
    は、C1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル)である、
    は、C1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル)である、
    およびRは、Hである。
  7. 以下の群のいずれかから選択される、遊離または塩形態の請求項1-6のいずれか一項記載の化合物:
    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811
  8. 以下の群のいずれかから選択される、遊離または塩形態の請求項1-7のいずれか一項記載の化合物:
    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

  9. 以下の群のいずれかから選択される、遊離または塩形態の請求項1-8のいずれか一項記載の化合物:
    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

  10. 医薬上許容し得る希釈剤または担体との混合物中、遊離形態または医薬上許容される塩形態の式Pの化合物を含む医薬組成物:
    Figure 2013523811
    [式中、
    (i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)、アリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)および/または-N(Rc)(Rd)により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えばエチレン、即ち-CHCH-、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-、n-ブチレン、例えば-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち-CHCHCHCHCH-)であるか;または
    Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソブトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えばn-プロピレン、即ち-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち-CHCHCHCHCH-)である;および
    (ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)-、または-O-である;
    (iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい;
    1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ヒドロキシ、
    -O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
    シアノ、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)および/または、
    -CH-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)または[(2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
    (iv)Rは下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
    アリール(例えば、フェニル)、または
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
    (v)Rは下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
    -C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
    -C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ハロ(例えば、Cl)、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
    -N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)により置換されていてもよい、例えば-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)、
    -C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
    -O-CHCH-O-CH-フェニル、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
    -CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
    -C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)-、または
    3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば3-ヒドロキシピロリジン-1-イル-;または
    (vi)所望により、RおよびRは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは連結され、エチレンジオキシを形成する);
    (vii)所望により、RおよびAは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは連結されて、例えば、14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成する;
    (viii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
    H、
    所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば、2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
    1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
    ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
    N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
    (ix)RcおよびRdは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
    (x)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (xi)Reは、HまたはC1-4アルキルである]。
  11. 化合物が、遊離または医薬上許容される塩形態の式Qの化合物である、請求項10記載の医薬組成物:
    Figure 2013523811

    [式中、
    (i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはイソブチル)および/または-N(Rc)(Rd)により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えばエチレン、即ち-CHCH-、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-、n-ブチレン、例えば-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち-CHCHCHCHCH-)であるか;または
    Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、C2-5アルキレン、例えばn-プロピレン、即ち-CHCHCH-、n-ブチレン、即ち-CHCHCHCH-、またはn-ペンチレン、即ち-CHCHCHCHCH-)である;および
    (ii)Xは、単結合、-S-、-S(O)-、-S(O)-、または-O-である;
    (iii)Aは、アリール(例えば、フェニルまたはナフチル)またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジルまたはナフチルメチル)であり、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい;
    1-4アルキル(例えば、メチル、t-ブチルまたはn-プロパ-2-エン-1-イル)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ヒドロキシ、
    -O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、例えば、-OCHCHN(CH)
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)、
    シアノ、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)および/または
    -CH-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該シクロアルキルは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、例えば[(2R,6S)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル)または[(2R,6R)-2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル);
    (iv)Rは下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピルまたはn-ヘキシル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
    アリール(例えば、フェニル)、または
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ);
    (v)Rは下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-プロパ-2-エン-1-イル、n-ブチル、イソブチル、n-ブタ-2-エン-1-イル、n-ヘキシル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、
    -C1-4アルキル-ヘテロC3-8シクロアルキル、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシおよび/またはC1-4アルキル(例えば、メチル)基により置換されていてもよい、例えば[2,6-ジメチルモルホリン-4-イル]メチル、
    -C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、例えば-Cアルキル-N(Ra)(Rb)または-Cアルキル-N(Ra)(Rb)、
    1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、
    ハロ(例えば、Cl)、
    -O-(CHCHO)1-3-C1-4アルキル(例えば、-OCHCHOCHまたは-O(CHCHO)CH)、
    -N(Re)-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-CH、-N(H)-C(O)-CHCHまたは-N(H)-C(O)-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-O-C1-4アルキル(例えば、-N(H)-C(O)-O-C(H)(CH)CH)、
    -N(Re)-C(O)-アリール、ここで該アリールは、所望により1以上のハロ(例えば、F)により置換されていてもよい、例えば-N(H)-C(O)-(4-フルオロフェニル)、
    -C1-6アルキル-OC1-4アルキル(例えば、-CHCHCHCH-O-CH)、
    -O-CHCH-O-CH-フェニル、
    -O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCHCF)、
    -CH-O-C(O)-C1-4アルキル(例えば、-CH-O-C(O)-CH)、
    -C(O)O-C1-4アルキル(例えば、-C(O)OCH)-、または
    3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えばピロリジン-1-イル)、
    ここで、該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい、例えば3-ヒドロキシピロリジン-1-イル;または
    (vi)所望により、RおよびRは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは連結され、エチレンジオキシを形成する);
    (vii)所望により、RおよびAは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびAは、一緒に連結されて、例えば14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,10,13(25),14,16(24),17,22,26-ノナエン-19,21-ジオンまたは14-メチル-1,17,20,22-テトラアザペンタシクロ[11.10.2.25,8.016,24.018,23]ヘプタコサ-5,7,13(25),14,16(24),17,22,26-オクタエン-19,21-ジオンを形成する;
    (viii)RaおよびRbは、独立して下記のものである:
    H、
    所望により1以上のヒドロキシ基により置換されていてもよいC1-4アルキル(例えば、メチル)、例えば2,3-ジヒドロキシプロパ-1-イル、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピルまたはシクロペンチル)、
    1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、
    ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、
    N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル);
    (ix)RcおよびRdは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である;
    (x)RおよびRは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (xi)Reは、HまたはC1-4アルキルである]。
  12. 化合物が、遊離または医薬上許容される塩形態の式Iの化合物である、請求項10または11に記載の医薬組成物:
    Figure 2013523811

    [式中、
    (i)Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル、-N(Rc)(Rd)により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、エチレン、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)であるか、または
    Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
    (ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
    (iii)Aは、アリール(例えば、フェニル)、またはアリールC1-4アルキル(例えば、ベンジル)である、ここで該アリールまたはアリールアルキルの該アリール基は、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、-O-C1-4アルキル-N(Rc)(Rd)、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよい;
    (iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
    (v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、-C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)、-C0-4アルキル-N(Ra)(Rb)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8ヘテロシクロアルキル(例えば、ピロリジニル、例えば、ピロリジン-1-イル)である、ここで該ヘテロシクロアルキルは、所望により1以上のヒドロキシにより置換されていてもよい;または
    (vi)所望により、RおよびRは連結され、それらが結合している炭素原子と一緒になって環構造を形成する(例えば、RおよびRは連結され、エチレンジオキシを形成する);
    (vii)RaおよびRbは、独立して、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)、C1-4アルコキシ-C1-4アルキル(例えば、メトキシエチル)、ヒドロキシ-C1-4アルキル(例えば、ヒドロキシエチル)、N(Rc)(Rd)-C1-4アルキル(例えば、ジメチルアミノエチル)である;
    (viii)RcおよびRdは、独立して、HまたはC1-4アルキル(例えば、メチル)である]。
  13. 化合物が遊離または医薬上許容される塩形態である、請求項10-12のいずれか一項に記載の医薬組成物:
    ここで、
    Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル、エチルまたはイソブチル)により置換されていてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ちCHCH-、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-、)であるか、または
    Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいC2-3アルキレン(例えば、エチレン、即ちCHCH-、またはn-プロピレン、即ち-CHCHCH-)である;
    Xは、単結合、-S-、または-O-である;
    Aは、アリール(例えば、フェニル)であり、ここで該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい;
    1-4アルキル(例えば、メチル)、
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    は下記のものである:
    1-6アルキル、例えば、C1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、イソブチル、t-ブチル、1-メチルプロピル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル);
    は下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)。
  14. 化合物が遊離または医薬上許容される塩形態である、請求項10-13のいずれか一項に記載の医薬組成物:
    ここで、
    Alkは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチルまたはエチル)により置換されていてもよいCアルキレン(例えば、n-プロピレン、即ち、-CHCHCH-、)であるか;または
    Alkは、所望により1のC1-4アルコキシ(例えば、エトキシまたはイソプロピルオキシ)基により置換されていてもよいCアルキレン(例えば、n-プロピレン、即ち-CHCHCH-)である;
    Xは、単結合である;
    Aは、アリール(例えば、フェニル)であり、ここで該アリール基は、所望により1以上の下記の基により置換されていてもよい;
    1-4アルキル(例えば、メチル)、
    ハロ(例えば、Cl、F)、
    は下記のものである:
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピルまたは1-メチルプロピル)、
    3-8シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)、
    は下記のものである:
    H、
    1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル、エチル、n-プロピルまたはイソプロピル)、
    -C0-4アルキル-C3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル)。
  15. 化合物が遊離または医薬上許容される塩形態である、請求項10-14のいずれか一項に記載の医薬組成物:
    ここで、
    Alkは、-CHCHCH-である;
    Xは、単結合である;
    Aは、アリール(例えば、フェニル)である;
    は、C1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル)である、
    は、C1-6アルキル、例えばC1-4アルキル(例えば、メチル)である、
    およびRは、Hである。
  16. 化合物が、下記の群のいずれかから選択される、遊離または医薬上許容される塩形態の化合物である、請求項10-14のいずれか一項に記載の医薬組成物:
    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

  17. 化合物が、下記の群のいずれかから選択される、遊離または医薬上許容される塩形態の化合物である、請求項10-16のいずれか一項に記載の医薬組成物:
    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

  18. 化合物が、下記の群のいずれかから選択される、遊離または医薬上許容される塩形態の化合物である、請求項10-17のいずれか一項に記載の医薬組成物:
    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

  19. 細菌感染の治療または予防のための方法であって、請求項10-18のいずれか一項記載の有効量の化合物をかかる処置が必要な患者に投与することを含む方法。
  20. 感染がグラム陽性またはグラム陰性細菌感染である、請求項19に記載の方法。
  21. 細菌の感染が、Clostridium difficile、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis、Klebsiella pneumoniae、Yersinia pestis、Streptococcus viridans、Enterococcus faecium、およびBorrelia burgdorferiからなる群から選択される、請求項19-20のいずれか一項に記載の方法。
  22. 細菌感染がC. difficile 感染である、請求項19-21のいずれか一項に記載の方法。
  23. 化合物が、遊離または医薬上許容される塩形態の下記からなる群から選択される化合物である、請求項22に記載の方法:
    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811


    Figure 2013523811

    Figure 2013523811
  24. 細菌感染がStaphylococcus aureus感染である、請求項19-21のいずれか一項に記載の方法。
  25. 化合物が、遊離または医薬上許容される塩形態の下記:
    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    Figure 2013523811

    の群から選択される、請求項24に記載の方法。
  26. 感染が、リボスイッチリガンドではない薬剤に耐性である感染物質である、請求項23または25に記載の方法。
  27. 感染が、ペニシリン、バンコマイシン、セファロスポリンおよびメチシリンからなる群から選択される1以上の薬剤に耐性である感染である、請求項25に記載の方法。
  28. 感染が、メチシリン耐性Staphylococcus aureus感染である、請求項27記載の方法。
  29. 感染が、フルオロキノリン(例えば、シプロフロキサシンおよび/またはレボフロキサシン耐性感染)、メトロニダゾールおよび/またはバンコマイシンに耐性である感染である、請求項23または25に記載の方法。
  30. 方法が、炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(CDAD)からなる群から選択される疾患、症状または感染の治療または予防に有効である、請求項19-29のいずれか一項記載の方法。
  31. 請求項19-30のいずれか一項記載の細菌感染の治療または予防のための医薬品の製造における、請求項10-18のいずれか一項記載の化合物の使用。
  32. 植物における細菌感染の治療または予防のための、有効量の請求項10-18のいずれか一項記載の化合物を植物に与える方法。
  33. 請求項19-30のいずれか一項記載の細菌感染の治療または予防のための、医薬品の製造における使用のための、請求項10-18記載のいずれか一項記載の医薬組成物。
  34. 遊離または塩形態の式II’’の化合物:
    Figure 2013523811
    [式中、
    (i)Alkは、所望により1以上のC1-6アルキル(例えば、メチル)、または1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン)である;
    (ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
    (iii)Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール(例えば、ピリジニル)である;
    (iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
    (v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、(C1-4アルコキシ)-C1-4アルキル、(2-C1-4アルコキシエトキシ)-C1-4アルキルである;
    (vi)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (vii)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (viii)RaおよびRbは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)である。]。
  35. 化合物が遊離または塩形態の式IIの化合物である、請求項34に記載の化合物:
    Figure 2013523811

    [式中、
    (i)Alkは、所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよいC1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン);
    (ii)Xは、単結合、-S-、または-O-である;
    (iii)Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール(例えば、ピリジニル)である;
    (iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
    (v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、(C1-4アルコキシ)-C1-4アルキル、(2-C1-4アルコキシエトキシ)-C1-4アルキルである;
    (vi)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (vii)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (viii)RaおよびRbは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)である]。
  36. Xが単結合であり、化合物が遊離または塩形態の式II’の化合物である、請求項34または35に記載の化合物:
    Figure 2013523811
    [式中、
    (i)Alkは、C1-6アルキレン(例えば、n-プロピレン、n-ブチレン、n-ペンチレン) 所望により1のヒドロキシまたはC1-4アルコキシ基により置換されていてもよい;
    (ii)Aは、所望により1以上のC1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ヒドロキシ、ハロ(例えば、Cl、F)、ハロC1-4アルキル(例えば、CF)、-O-ハロC1-4アルキル(例えば、-OCF)により置換されていてもよいアリール(例えば、フェニル)またはヘテロアリール(例えば、ピリジニル)である;
    (iii)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、またはC1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)である;
    (iv)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)、C1-4アルコキシ(例えば、メトキシ)、ハロ(例えば、Cl)、C3-8シクロアルキル-C1-4アルキル、-C1-4アルキル-N(Ra)(Rb)、(C1-4アルコキシ)-C1-4アルキル、(2-C1-4アルコキシエトキシ)-C1-4アルキルである;
    (v)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である;
    (vi)Rは、H、C1-4アルキル(例えば、メチル)である、
    (vii)RaおよびRbは、独立してH、C1-4アルキル(例えば、メチル)またはC3-8シクロアルキル(例えば、シクロプロピル、シクロペンチル)である]。
  37. 医薬上許容し得る希釈剤または担体との混合物中で、遊離または医薬上許容される塩形態の、請求項34、35または36に記載の化合物を含む、医薬組成物。
  38. 細菌感染の治療または予防のための方法であって、遊離または医薬上許容される塩形態において、有効量の請求項34、35または36に記載の化合物を、かかる処置が必要な患者に投与することを含む、方法。
  39. 感染が、グラム陽性またはグラム陰性細菌感染である、請求項38に記載の方法。
  40. 細菌の感染が、Clostridium difficile、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis, Klebsiella pneumoniae, Yersinia pestis, Streptococcus viridans, Enterococcus faecium、および Borrelia burgdorferiからなる群から選択される、請求項38-39のいずれか一項記載の方法。
  41. 細菌の感染がC. difficile感染である、請求項40に記載の方法。
  42. 感染がリボスイッチリガンドではない薬物に耐性がある感染物質によるものである、請求項38-41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 感染が、フルオロキノリン(例えば、シプロフロキサシンおよび/またはレボフロキサシン耐性感染)、メトロニダゾールおよび/またはバンコマイシンに対して耐性である感染である、請求項42記載の方法。
  44. 方法が、炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(CDAD)からなる群から選択される疾患、症状または感染の治療または予防に有効である、請求項38-43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 細菌感染の治療または予防のための医薬品の製造における、遊離または医薬上許容される塩形態の請求項34、35または36に記載の化合物の使用。
  46. 細菌の感染が、Clostridium difficile、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis、Klebsiella pneumoniae、Yersinia pestis、Streptococcus viridans、Enterococcus faecium、およびBorrelia burgdorferiからなる群から選択される、請求項45に記載の使用。
  47. 炭疽病、ブドウ球菌性皮膚剥脱症候群(ブドウ球菌感染症)、肺炎、膿痂疹、おでき、蜂巣炎、毛包炎、フルンケル、癰、熱傷様皮膚症候群、膿瘍、髄膜炎、骨髄炎、心内膜炎、毒素ショック症候群(TSS)、敗血症、急性副鼻腔炎、中耳炎、敗血症性関節炎、心内膜炎、腹膜炎、心膜炎、脳膿瘍、野兎病、尿路感染、膿胸、食中毒、下痢、結膜炎およびクロストリジウム・ディフィシル関連疾患(CDAD)からなる群から選択される、疾患、症状または感染の処置のための医薬品の製造における、遊離または医薬上許容される塩形態の請求項34、35または36に記載の化合物の使用。
  48. 遊離または塩形態の、有効量の請求項34、35または36に記載の化合物を植物に与えることを含む、植物における細菌感染の治療または予防のための方法。
  49. 細菌感染の治療または予防のための医薬品の製造における使用のための、請求項37記載の医薬組成物。
  50. 細菌感染が、Clostridium difficile、Staphylococcus epidermidis、Staphylococcus aureus、Streptococcus pneumoniae、Pseudomonas aeruginosa、Acinetobacter baumannii、Escherichia coli、Haemophilus influenzae、Enterococcus faecalis、Streptococcus pyogenes、Listeria monocytogenes、Salmonella enterica、Vibrio cholerae、Brucella melitensis、Bacillus anthracis、Francisella tularensis、Moraxella catarrhalis、Klebsiella pneumoniae、Yersinia pestis、Streptococcus viridans、Enterococcus faecium、およびBorrelia burgdorferiからなる群から選択される、請求項49記載の医薬組成物。
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