JP2013520249A - 前方開口部を備えたブラケット、及びブラケット連結構造体を備えた歯列矯正ブラケット装置 - Google Patents

前方開口部を備えたブラケット、及びブラケット連結構造体を備えた歯列矯正ブラケット装置 Download PDF

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Abstract

歯列矯正装置のための歯列矯正ブラケットは、歯に取り付けられる後方基部と、後方基部から延び出る第1部分及び第2部分を有する。第1部分と第2部分は離間しており、アーチワイヤーを設置するスロット部を提供する。第1部分と第2部分はアーチワイヤーを受領するための開口部を備えた前方面を提供する。第1部分と第2部分の少なくとも一方はアーチワイヤーへの圧力を調節する調節可能な締付要素を含む。歯列矯正ブラケット装置は、患者の歯に取り付けられる複数のブラケットと、隣接するブラケット対間に取り付けられる少なくとも一つのブラケット連結構造体とを含む。ブラケット連結構造体の長さは可変であり、隣接ブラケット間の距離を対応的に変更させる。
【選択図】図8

Description

(関連出願)
本願は、2010年2月25日に出願された米国仮特許願第60/308226号の優先権を主張する。
本発明は歯列矯正ブラケットに関する。特には、限定はしないが、前方開口部を備えたブラケットと、ブラケット連結機構(構造体)を備えた歯列矯正ブラケット装置とに関する。
歯列矯正ブラケットおよび歯列矯正ブラケット装置は、歯列を整合状態に矯正し、患者の噛み合わせを矯正すべく歯を適性位置に配置させる目的で、歯列矯正産業において使用される装置である。それらはしばしば上下歯の相対的不整合および不正咬合、交叉咬合、開咬合、過蓋咬合、湾曲歯並びに他の様々な歯および顎の位置的欠陥を矯正する目的で使用される。これら装置は、歯の表面に固定される基部をそれぞれに有した複数のブラケットと、これらブラケットに取り付けられ、ブラケットに圧力をかけるアーチワイヤーとを含んでいる。このアーチワイヤーはセットスクリューで歯に係留でき、アーチワイヤーにかけられる引張力を高めたり緩めたりするために定期的に調整される。
アーチワイヤーがブラケットに圧力を加えると歯に圧力が伝わって歯が動く。その結果、歯周粘膜が一方側で拡張し、他方側で縮小し、歯を緩め、新しい骨の成長を促し、新位置で歯を支持する。この動きは緩慢に行われ、顎から歯を完全には引き離しはしない。よって、そのような歯列矯正治療は定期的な調整を伴って長期に亘り行われる。それぞれの歯は歯列矯正中には月に約1ミリ程度移動するが、個人差が大きい。歯列矯正は効果において多様であり、歯列矯正治療に対する多様な経過レスポンスが生じる。
従って、さらに効率的な治療のため、改良されたブラケットおよび歯列矯正装置に対する需要が存在する。
本発明の一目的は歯列矯正ブラケットを提供することである。
本発明の別な一目的は歯列矯正ブラケット装置を提供することである。
本発明の特徴を以下で説明する。
本発明の特徴に従えば、歯列矯正装置のための歯列矯正ブラケットが提供される。
この歯列矯正ブラケットは、歯に取り付けられる後方基部を含む。
さらに、この後方基部から延び、離間しており、アーチワイヤーを設置するために両者間にスロット部を提供し、そのアーチワイヤーをそのスロット部内に受領させるための前方開口部を提供する第1部分と第2部分とを含む。それら第1部分と第2部分の少なくとも一方は、アーチワイヤーと係合する調節可能な締付要素を含んでいる。
この締付要素はスロット部内のアーチワイヤーに対する引張力を増加または減少させる。
本発明の特徴に従って、歯列矯正装置のための歯列矯正ブラケットが提供される。
この歯列矯正ブラケットは、歯に取り付けられる後方面を提供する後方基部を含む。
さらに、この後方基部から延び出し、アーチワイヤーを内部に設置させるスロット部を中間に提供し、後方面に形成されている後方開口部と連続的である少なくとも一つの開口部を有した前方開口部を提供する第1部分および第2部分が含まれる。
その少なくとも一つの開口部内に接着物質を注入することで、後方基部と歯との間に後方開口部を介して接着物質が注入される。
一実施態様においては、第1部分と第2部分とは離間しており、両者間にスロット部が提供される。別実施態様では、前方面はアーチワイヤーをスロット部内に受領するための前方開口部をさらに含む。
本発明の一特徴に従って、歯列矯正装置のための歯列矯正ブラケットが提供される。
この歯列矯正ブラケットは歯に取り付けられる後方基部を含む。
さらに、その後方基部から延び出し、離間しており、両者間にアーチワイヤーを設置させるためのスロット部を提供し、アーチワイヤーをそのスロット部内に受領させるための前方開口部を提供する第1部分と第2部分とを含む。
一実施態様では、そのブラケットは、スロット部と連続し、アーチワイヤーをスロット部に通過させるための開口部をそれぞれ含んだ側部をさらに含んでいる。一実施態様では、開口部の幅を狭めるために挿入体がそれら側部の開口部に取り付け可能である。
本発明の別特徴に従って、歯列矯正ブラケット装置が提供される。
この歯列矯正ブラケット装置は、患者の歯に取り付けられる複数のブラケットを含んでいる。
さらに、一対の隣接ブラケットに取り付けられ、両者間に挟まれた少なくとも一つのブラケット連結構造体を含む。
その一対の隣接ブラケット間の距離を対応させて調節できるよう、ブラケット連結構造体の長さは調節可能である。
一実施態様においては、ブラケット連結構造体は対となった別々な連結要素を含んでいる。一実施態様では、それぞれの別々な連結要素は、一対のブラケットの一方に取り付けられるようになっている取付要素をそれぞれ含む。一実施態様では、ブラケットは取付要素を受領するようになっている側部を含む。一実施態様では、ブラケットに取り付けられた取付部材の一方の動きはブラケット連結構造体の長さを調節させる。一実施例では、ブラケット連結構造体は、その一対の隣接ブラケットのそれぞれに固定される一対のコイルを含む。一実施態様では、それらコイルは相互に重なっている。一実施態様では、第1の方向における一方のコイルの動きは、そのコイルを他方のコイル内に移動させてブラケット連結構造体の長さを減少させ、第2の方向におけるそのコイルの移動は、他方のコイルの外側へそのコイルを移動させ、ブラケット連結構造体の長さを増加させる。
本発明に従って、歯列矯正ブラケット装置が提供される。
この歯列矯正ブラケット装置は、患者の歯に取り付けられる複数のブラケットを含む。
さらに、一対の隣接ブラケットに取り付けられ、両者間に挟まれているフレキシブルな弾性(形状復元)要素を含んだ少なくとも一つのブラケット連結構造体が含まれる。
この弾性要素は、その隣接ブラケット対間の距離を対応的に調節させるように収縮および延伸が可能である。
一実施態様では、このフレキシブルな弾性部材(要素)は、隣接ブラケット対のそれぞれに固定されるコイルを含む。一実施態様では、第1の方向におけるコイルの動作で弾性部材が収縮されてコイルを収縮し、第2の方向におけるコイルの動作でコイルを延伸する。
本発明の一特徴に従えば、歯列矯正ブラケット装置が提供される。
この歯列矯正ブラケット装置は、歯に取り付けられる後方基部を含む。
さらに、後方基部から延び出し、離間しており、両者間にスロット部を提供し、そのスロット部に導く前方開口部を備えた第1部分および第2部分を含んでいる。
さらに、その前方開口部を介してスロット部内に設置させる、窪部分を含んだアーチワイヤーを含んでいる。
一実施態様では、このアーチワイヤーは、長手方向に沿って窪部分と交互に提供されている外出部分を含んでいる。それら外出部分はユーザの歯に取り付けられると歯の外側アーケード(膨出形状部)に沿うように設計されている。一実施態様では、ブラケットはさらに、アーチワイヤーをそこから延出させる開口部を含んだ側部を含む。一実施態様では、少なくとも一つの挿入体が所与のブラケットに挿入されるように提供され、これら側部の開口部の幅を狭くしている。
本発明の特徴に従って、ここで開示するブラケットのいずれかを含んだキットが提供される。
本発明の特徴に従って、ここで開示する歯列矯正ブラケット装置のいずれかを含んだキットが提供される。
本発明の特徴に従って、ここで開示する歯列矯正ブラケット装置を人間の患者の歯に適用することで人間の患者の歯の噛み合わせを治療する方法が提供される。
本発明の他の目的、他の利点および他の特徴は、添付図面に関して例示としてのみ説明されている以下の非限定的な実施例の非限定的な説明を読むことでさらに明確になるであろう。
添付の図面を通じて、同一数字は同一要素を表す。
図1は、本発明の非限定的な実施例による歯列矯正ブラケットの左上方斜視図である。 図1Aは図1の拡大図である。 図2は図1の歯列矯正ブラケットの右斜視図である。 図2Aは図2の拡大図である。 図3は図1の歯列矯正ブラケットの側面図である。 図4は図1の歯列矯正ブラケットの正面図である。 図5は、本発明の非限定的な実施例によるブラケット連結装置の一対のコイルに取り付けられた図1の歯列矯正ブラケットの右斜視図である。 図5Aは、図1の歯列矯正ブラケットのセットスクリューの正面図である。 図6は、図5のブラケット連結構造体の静止コイルの後方斜視図である。 図7は、図5のブラケット連結構造体の可動コイルの後方斜視図である。 図8は、歯列矯正ブラケット装置を提供している、図5で示すブラケット連結構造体を備え、連結状態にある一対の図1で示す歯列矯正ブラケットの正面図である。 図8Aは、本発明の別な非限定的実施例による歯列矯正ブラケット装置の正面図である。 図9は、本発明の非限定的実施例によるロック用の挿入体を備えた図1の歯列矯正ブラケットの左上方斜視図である。 図10は、本発明の別な非限定的実施例による患者の歯に取り付けられた歯列矯正ブラケットおよび歯列矯正ブラケット連結構造体を含んだ歯列矯正ブラケット装置の右斜視図である。 図11は図10の歯列矯正ブラケット装置の前方斜視図である。 図12、図14、図15および図16は、歯に取り付けられた本発明の非限定的な実施例による歯列矯正ブラケットのそれぞれの側面図である。 図13は、歯に取り付けられた状態にある、図12で示す複数のブラケットと、本発明のさらに別である非限定的な実施例によるブラケット連結機構(構造体)とを含んだ歯列矯正ブラケット装置の右斜視図である。 図12、図14、図15および図16は、歯に取り付けられた本発明の非限定的な実施例による歯列矯正ブラケットのそれぞれの側面図である。 図12、図14、図15および図16は、歯に取り付けられた本発明の非限定的な実施例による歯列矯正ブラケットのそれぞれの側面図である。 図17は、本発明のさらに別である非限定的な実施例による、取り付けられたアーチワイヤーを備えた複数のブラケットを含んだ歯列矯正ブラケット装置の上方斜視図である。 図17Aは図17の一部の拡大図である。 図18は図17のA−A線に沿った断面図である。 図19は図17のB−B線に沿った断面図である。 図20は、本発明の非限定的な実施例において、図17の歯列矯正ブラケット装置で使用されるアーチワイヤーの平面図である。 図21と図22は、本発明の非限定的な実施例において、図17の歯列矯正ブラケット装置で使用されるブラケットのためのブラケット挿入体のそれぞれ上方斜視図と下方斜視図である。 図21と図22は、本発明の非限定的な実施例において、図17の歯列矯正ブラケット装置で使用されるブラケットのためのブラケット挿入体のそれぞれ上方斜視図と下方斜視図である。 図23は、本発明の非限定的な別実施例による歯列矯正ブラケットの前方斜視図である。 図24は図23の歯列矯正ブラケットの後方斜視図である。 図25は図23の歯列矯正ブラケットの平面図である。 図26は、本発明のさらに別である非限定的な実施例による、歯列矯正ブラケットと、患者の歯に取り付けられた歯列矯正ブラケット連結構造体とを含んだ歯列矯正ブラケット装置の左斜視図である。
一般的に、本発明の非限定的な実施例では、本発明は歯列矯正ブラケット装置のための歯列矯正ブラケットを提供する。このブラケットは、歯に取り付けられる後方基部と、その後方基部から延び出し、離間しており、両者間にスロット部を提供し、前方開口部を形成している第1部分および第2部分を含む。このスロット部はアーチワイヤーを内部に設置させ、その前方開口部はスロット部内にアーチワイヤーを受領させる。
一実施例では、第1部分と第2部分の少なくとも一方は、アーチワイヤーに係合する調節可能な締付要素を含む。締付要素の調節は、スロット部内のアーチワイヤーに対する引張力を増加あるいは減少させて行う。
別実施例では、ブラケットの側部は開口しており、アーチワイヤーを通過させ、挿入体は側部の開口部の幅を狭くすることができる。
一般的に、本発明の非限定的な実施例では、本発明は、歯に取り付けられる後方面を備えた後方基部と、そこから延び出る第1部分および第2部分とを含んだ歯列矯正器(装置)のための歯列矯正ブラケットが提供される。これら第1部分と第2部分は両者間にスロット部を形成しており、アーチワイヤーをその内部に設置し、後方面に形成された後方開口部と連続的である少なくとも一つの開口部を備えた前方面を有している。その少なくとも一つの開口部内に接着剤を注入すると、その接着剤は後方開口部を介して、後方基部と歯との間に注入される。本発明のさらに別な非限定的実施例では、本発明は、歯に取り付けられる後方基部と、その後方基部から延び出し、離間しており、両者間にスロット部を形成する第1部分および第2部分を含んだ歯列矯正ブラケット装置のための歯列矯正ブラケットを提供する。このスロット部はアーチワイヤーを内部に設置させる。離間した第1部分と第2部分は、スロット部内にアーチワイヤーを受領させるための前方開口部を提供している。
一般的に、本発明の非限定的な実施例では、本発明は、ブラケット連結機構(構造体)を取り付けた複数のブラケットを含んだ歯列矯正ブラケットを提供する。このブラケット連結機構は、対となった隣接ブラケット間に配置される複数のブラケット連結構造体で成る。ブラケット連結構造体は重なって提供された一対のコイルを含む。これらコイルはそれぞれ自由端と、取付要素を備えた反対側端部とを含む。一方のコイルの取付要素は一つのブラケットに取り付けられ、他方のコイルの取付要素は別な隣接要素に取り付けられる。一方の取付要素は可動であり、他方の取付要素は固定されている。可動取付要素を回すと、そこに取り付けられたコイルが回り、他方のコイルに対して内側または外側に移動し、隣接ブラケットを接近方向に引っ張るか、離れる方向に押す。別実施例では、このブラケット連結構造体は、隣接ブラケットに固定され、それらの間に挟まれた一つのフレキシブルな弾性(形状復元)部材を含む。この部材は押圧されると収縮し、引っ張られると延伸することで、対応してブラケット間の距離を変更する捩力を発揮する。
一般的に、本発明の非限定的な実施例では、本発明は、窪部分、または外出部分と窪部分を交互に含んだアーチワイヤーを受領するスロット部に通じる前方開口部を備えた歯列矯正ブラケット装置を提供する。この外出部分は歯に取り付けられると歯の前方アーケードの形状に沿って延びる。
添付図面に関して、本発明の実施例は本発明を例示するために解説されるが、それらは本発明を一切限定するものではない。
図1から図4は、後方面12を提供する後方基部11と、その後方基部11から前方にそれぞれ延び出る第1部分13および第2部分15と、壁部を形成している前方面14および側部16、18とを備えたブラケット10を図示する。この“第1”および“第2”とは図面の明確化を目的としてのみ使用されており、相互に互換性である。この実施例では第1部分13と第2部分15は上方部分および下方部分である。いずれにしろ、図10から図17Aで示す実施例では、第2部分15は上方部分であり、第1部分13は下方部分である。これは、ブラケット10の垂直配置の状態によって決定される事柄である。上顎の歯に取り付けられるとブラケット10はたいてい、図10から図17Aで示すように第1部分を下方に向け、下顎の歯に取り付けられると、この第1部分13は上方部分になる。この配置方法は便利である。なぜなら歯列矯正医は調節可能な締付要素への向上したアクセスを有するからである。このことは以下で説明されている。従って、ブラケット10およびその部材に関してここで使用される“上方”および“下方”は本発明の説明を明確化させるためであり、オプション的に2つの垂直位置(上下)が存在するため、これら“上方”および“下方”はブラケット10に関して互換可能である。
第1部分13は端部面(この実施例では上方面20)を提供し、第2部分15は、反対側の端部面(この実施例では下方面22)を提供する。第1部分13と第2部分15は離間しており、両者間にスロット部を形成している。後方基部11と第1部分13および第2部分15は内側面23を形成する。
後方基部11は、歯Tと後方面12の間に提供された接着剤Sを介して歯Tの表面に固定されるようになっている(図10、図11、図13、図17参照)。
ブラケットの前方面15はスロット部24に通じる前方開口部25を含む。スロット部24はアーチワイヤー26をその中に設置させるように設計されており(図8、図8A、図10、図11参照)、前方開口部25を介してこのアーチワイヤー26を受領する。
特に、スロット部24は前方スロット部分24Aと後方スロット部分24Bを有しており、後方スロット部分24Bはトンネルを形成している。この前方スロット部分24Aはそれぞれ上方壁部28と下方壁部30で形成されている。後方スロット部分24Bは上方壁部28と、下方壁部30に対して窪んでいる下方壁部32とで形成され、それらの間に傾斜した肩部34を形成しており、最終的にスロット部またはトンネル24Bが後方壁部36によって形成される。
アーチワイヤー26は、例えば、図12、図14、図15、図16で示すように後方部分24Bの内部に維持できる。あるいは図10と図11で示すように前方部分24Aの内部に維持できる。
ブラケット10の上方面20は、穴部42を含んだ上方床部40に通じる上方開口部38を含む。穴部42は斜面加工された壁部44で囲まれ、スロット部24に導く。開口部38および穴部42は、セットスクリュー46(図5参照)を受領するような調節可能な締付要素を提供する。図5Aは、セットスクリュー46が、頭部48、および、そこから下方に延び出ているネジ体50を含むことを図示している。ネジ体50はネジ溝を有した壁部44と螺合する。セットスクリューの頭部48の下側または肩部52は上方床部40に接する。セットスクリューの頭部48は、歯列矯正医にネジ体50を穴部42の内部に移動、または、そこから引き抜かせる上方係合要素54を含む。アーチワイヤー26と係合させるため、ネジ体50の下方端部55は、穴部42からスロット部24の内部に突起する。このように、セットスクリュー46は、アーチワイヤー26に対して締付力または引張力を加えるように機能する締付要素である。
上方部分13の上方開口部38は、後方基部11に形成された後方開口部39(図4)と連続的である。さらに、下方部分15は後方基部11の開口部に形成された下方の後方開口部43(図4)と連続的である下方部分の開口部41(図2A)を含む。よって、歯列矯正医は歯Tの上にブラケット10を配置し、開口部38、39、41、43を通して、後方面12と歯Tとの間に前方面から接着剤を注入できる。特に、前方開口部38と41を介して接着剤を注入することで目的を達成できる。前記形態はブラケット10を通して接着剤を注入させる。これでブラケット10と歯Tとを密着させずともブラケット10と歯Tのアーチ腹面を直接的に口内で成型させることができる。ブラケットはブラケット移転スプリント、および、接着剤が十分にポリマー化したときに解放されるスクリューによって適正な位置に維持される。
図1、図1A、図2、図2A、図3、図4に関し、側部16と18はそれぞれ図示の側部開口部56を含む。これらは本例の場合には、C形状を有しており、互いに鏡面対称である。開口部56はアーチワイヤーを通過させて延伸させる。それぞれの開口部56はブラケット10の内側面23に形成された内側スロット部60に隣接した外出部分58を含む。外出部分58は、上方部分62T、下方部分62B、および後方壁部分62Rを有したC形状の壁部62を提供する。内側スロット部60は、C形状の壁部62に対して窪んでいるC形状の壁部66を提供する。下方壁部30、32、後方壁部36、および上方壁部28は内側C形状構造物64を提供する。壁部68は窪んだ壁部66とC形状構造物64との間に提供される。壁部70はC形状壁部62と66の間に提供される。
内側のスロット部60は、離間した隣接のC形状側壁部68と70によって囲まれている。
開口部56はブラケット連結構造体72にブラケット10を取り付けさせる。
図8には、ブラケット連結構造体72を含んだ歯列矯正ブラケット装置Dが図示されている。この歯列矯正ブラケット装置Dは、ブラケット10のそれぞれの側部にそれぞれ取り付けられた一対のブラケット連結要素73Aと73Bを含む。特に、隣接ブラケット10’と10”の連結要素73Aと73B(構造体72を構成)は、重なり合ったコイル(本例ではスプリングコイル74Aと74B)をそれぞれ含む。各スプリングコイル74Aと74Bは取付要素76Aと76B(図7と図6参照)を、その一端と、反対側の自由端78とにそれぞれ含む。取付要素76Aと76Bはアーチワイヤー26のための開口部77を含む。以下で説明するように、取付要素76Aは静止要素であり、取付要素76Bは可動要素である。
図7で図示する取付要素76Bは三部分を含む。すなわち、内側部分80、中央部分82、および外側部分84を含む。内側部分80は内側C形状のスロット部分60内に回転式に挿入された円形要素を有する。中央部分82も円形であり、回転式に内側C形状の壁部66に係合する。外側部分84は、そこに取り付けられたコイル74Bで側壁部18と接する六角形状である。
歯列矯正医はコイル74Aまたは74Bを回転させるために外側部分84と係合できる。図13の実施例で示すように(以下で説明)、外側部分84’は、歯列矯正医による回転制御を向上させるように係合要素85(スポーク形状)を含むことができる。
図6が示す取付要素76Aは、スロット部60に挿入される方形形状を有した内側部分86と、壁部66と係合する中央円形部分88と、側壁部16に接し、そこに取り付けられたコイル74Aを有した外側円形部分90とを含む。内側部分86の方形形状によって、取付要素76Aは静止状態となり、コイル74Aは回転しない。
アーチワイヤー26はコイル74Aと74B、および取付要素76Aと76Bの開口部77を通過して取り付けられる。
図8に示すように、コイル78Aの内部に引っ込むため、またはそこから外側に延び出るためにコイル78Bは回転可能である。このようにして、ブラケット10’と10”との間の距離は大幅に向上した制御下で決定できる。ブラケット10は固定されたコイル74Aを有した側部16と、可動または回転可能なコイル74Bを有した別側部18とを含む。ブラケット10が患者の歯Tに取り付けられると、隣接ブラケットの隣接コイルは重なる。すなわち、ブラケット10’の可動コイル74Bと、隣接ブラケット10”の静止コイル74Aが重なり合い、ブラケット連結構造体72を形成する。
コイル74Aと74Bは中央のアーチワイヤー26の周辺で重なり、2つの隣接ブラケット10間の距離を変化させる。歯列矯正医がこの距離の増大を願えば、コイル(74A、74B)は歯Tとブラケット10との間で圧縮される。よって歯列矯正医は適正方向にコイル(74A、74B)を回し、これら二つのコイル間の重なり部分“I”(図8参照)が減少する。一方、歯列矯正医がブラケット10間(すなわち隣接する歯間)の距離を増大させたいなら、影響を受ける長さ“P”(図8参照)または隣接コイル74Aと74Bの非重合部分はさらに短くなければならず、重なった部分“I”は増加し、二つのコイル74Aと74Bとの間の引張力が増加する。歯列矯正中に患者の需要に応じてコイル74Aとコイル74Bの長さは歯列矯正医によって短縮される。
例えば、二つのブラケット10間の距離は、4mmである共通の重合部分“I”をそれぞれ含んだ7mmの二つのコイルによって調節できる。もし、歯列矯正医がブラケット間の距離の増加を望むなら、重合部分は2mmに減少でき、よって両コイルは2mmだけ巻き戻すように回され、重合部分“I”の各側部で6mmの変動または非重合部分“P”を提供し、二つの隣接ブラケット10間の総変長を12mmとする。ブラケット間の距離を減少させることも可能で、前述のように、両コイルを互いに重なり合わせて重合部分を6mmに増加させることで隣接した歯Tを互いに接近させることができる。
ブラケット10間のコイル74Aと74Bのフレキシブルな性質によって、それらコイルは、搭載されている歯Tの表面アーケードに忠実に沿うことができ(図10と図11参照)、コイル74Aと74Bの内部のアーチワイヤー26を歯Tと整合させる。
図8Aには、一端がブラケット10”に取り付けられた取付要素76Aに接続され、他端が隣接ブラケット10’に取り付けられた取付要素76Bに接続された一本のコイル74の形態で提供されているフレキシブルな弾性部材(要素)を含んでいるブラケット連結構造体72’を含んだ歯列矯正ブラケット装置D’が図示されている。この実施例では、ブラケット間の距離は、ブラケット連結構造体の距離の変動ではなく、コイル74の捩れの変動で影響を受ける。可動な取付要素76Bはコイル74の捩力を増加させて二つの歯Tを接近させるように回すことができる。特に、コイル74を圧縮して二つの隣接ブラケット10’と10”を圧迫し、結果としてブラケット間距離を増加させ、あるいは延伸させ、二つの隣接ブラケット10’と10”を引っ張り、ブラケット間距離を減少させることができる。
図9で示すブラケット10は、ロック要素98と99および延出部97(別実施例ではこの延出部は外されている)によって囲まれているスロット部24内に挿入体96を含ませることで分離できる。よって、ブラケット10は分離が可能である。挿入体96は、ブラケット10を歯Tに接着または係留するとき接着剤なくともスロット部24を保持させる。
図10から図13には、接着剤Sによって歯Tに取り付けられた複数のブラケット10を含んだ歯列矯正ブラケット装置D”が図示されている。いくつかの隣接ブラケットが、ブラケット連結構造体92によって接続されている。本発明の歯列矯正ブラケット装置は、全対の隣接ブラケット10がここで開示されている接続構造体によって接続されることを要求しない。どのブラケットの対を選択された治療に基づいて接続することが必要であるかは歯列矯正医が判断する。
ブラケット連結構造体92は一対の重なったコイルで製造でき、一本のコイルのごときフレキシブルな弾性要素または筒状構造体が、一対の隣接ブラケット10と、これらブラケットが取り付けられる歯との間の距離および引張力を増加または減少させることができる。
ブラケット10は上顎の歯に取り付けられるため、セットスクリューへのアクセスを提供する開口部38を備えた表面20は下方に配置され、歯列矯正医によるセットスクリュー46の調整を容易にしており、第1部分13は下方部分であり、第2部分15は上部部分である。
図10から図13は患者に本発明を適用可能にする種々な方法を図示する。
図10と図11では、アーチワイヤー26’はブラケット連結構造体92の前方、すなわち、前方スロット部分24A内に配置される。あるいは、ブラケット連結構造体92は通過するアーチワイヤー(図11の点線の26参照)も含んでいるため、アーチワイヤー26’は追加のアーチワイヤーである。最後に、図12および図13で図示するように、後方スロット部分124B内に取り付けられ、ブラケット連結構造体92を通過する一本だけのアーチワイヤー26が存在する。
図13で示すロック機構100もスロット部104に挿入できる。ロック機構103は、スロット部24内に配置された挿入体102と、スポーク85と係合し、取付要素83を回転させないストッパ104とを両側に含む。
本発明の歯列矯正ブラケット装置は、ブラケット10の係止を可能にし、歯に対する引張力の分布の制御を向上させ、係止により引き起こされる引張力を低減させ、矯正が不要な歯の移動を回避する。例えば、図10で示す歯T1、T2およびT3はそれぞれ、小さな矯正を必要としているもの、一切の矯正が不要であるもの、および中程度の矯正を必要としているものであり、本発明の歯列矯正ブラケット装置は、大きな効果でそのような必要に応える。
上記の特徴は図12、図14および図16において明瞭に図示されている。図12と図16は係留されたブラケット10を示している。すなわち、セットスクリュー46は内側に移動し、アーチワイヤー26をブラケット10の内面23と挟んで固定するように、方形形状のアーチワイヤー26に対して十分な引張力を加える。従って、ブラケット10とアーチワイヤー26を共に確実にロックする。図14は、図12と図16のものに類似したセッティング例を図示する。しかし、この場合には、アーチワイヤー26は筒状であり、このようなアーチワイヤーは、歯列矯正治療の初期に整合状態を提供するために使用される。一方、図15は、傾斜して設置されているが、ブラケット10内に頑強には固定されていない非係留状態のアーチワイヤー26を図示する。よって、アーチワイヤーはブラケット10の内側面23に沿って容易に横にスライド移動できる。
図16から図22にかけては、上顎Jの歯Tに取り付けられた複数のブラケット10、およびブラケット10に取り付けられたアーチワイヤー110を含んだ歯列矯正ブラケット装置D”’が図示されている。
図22で示すアーチワイヤー110は、両側に自由端111と113を有した本体112を含んでいる。アーチワイヤーは複数の離間した窪部分114を内側に湾曲した凹形態で有しており、交互に外出部分116と窪部分114が形成されている。外出部分116は湾曲しており、当該技術で知られているように、設置されている歯Tの外側アーケードに沿っている。窪部分114は、前方面の開口部25を介してスロット部24内でブラケット10にフィットする。アーチワイヤー110のこの形状は、アーチワイヤー110がブラケット10の側部16と18の開口部56を通って延びることを不要としている。実際に、アーチワイヤー部分114と116の間で形成された角部または関節部118は前方面の開口部25を通過してのみ延び、窪部分114をスロット部内に挿入させることができる。あるいは、角部118と、外出部分116の直接的に隣接する領域は、本実施例で示すように開口部56を通過することができる。
一実施例ではアーチワイヤー110は形状記憶ワイヤーである。
各ブラケットの側部の開口部56の幅は、図18で示すように、スロット部24と開口部25および56を介してブラケットに取り付けられている図21と図22で明瞭に示されるブラケットの挿入体120を利用して減少させることができる。
特に、図18、図19、図21および図22で示す挿入体120は、スロット部24内に挿入され、ブラケットの内壁部30とセットスクリュー46とで挟まれた主プラットホーム122を含む。挿入体120はセットスクリュー46を使用せずとも保持が可能である。プラットホームは、ブラケット10内に挿入されると壁部16または18と連続的となる側壁部126を有した両側の側部翼体124に挟まれている。この側部翼体125は、スロット部60で形成されたブラケットの内壁部62Bおよび66Bとそれぞれ係合するオフセットされた外側壁部130および内側壁部132を有した第1の突出板構造部128を含む。側部翼体124は、第2の突出板構造部134も含んでおり、第2の突出板構造部は、スロット部60により形成されたブラケットの内壁部62Tと66Tとそれぞれ係合するオフセットされた外壁部136と内壁部138を有する。さらに、第2の突出板構造部134のそれぞれの内周壁部140は窪んでおり、アーチワイヤー110の内側凹部114のためのスペースを提供する。第2の突出板構造部134の前端142は内側に窪んでおり、開口部56よりも小さなアーチワイヤー110のためにクレアランスまたは開口部156を提供する(図17A参照)。上記構造は側部開口部56の幅を減少させる。
凹状または窪部分114はセットスクリュー46を囲んでいる。セットスクリュー部分46は、従来のセットスクリューまたは縛付体を介してブラケット10内に維持が可能である。
図23、図24および図25は、ブラケット10と構造的に類似したブラケット160を図示する。両者の相違は構造の簡素性に関するものだけである。本実施例の場合には、前方開口部162は前方開口部25よりも小さく、側部18と16の側部開口部164と形状的に連続しており、内側のスロット部24に導く共通スリット(あるいはスロット)部166が提供されている。
図26は歯列矯正ブラケット装置D””の別実施例を図示する。この装置は、歯Tに取り付けられる複数の歯列矯正ブラケット202と、ブラケット202に取り付けられるアーチワイヤー204とを含む。各ブラケット202は、内部に取り付けられ、アーチワイヤー204を受領するための開口部210を形成するC形状部材208を備えた外側カバー部材206を含む。各ブラケット202は、アーチワイヤー204を両者間で掴んで解放する上方セットスクリュー216と下方セットスクリュー218のそれぞれのための上方穴部212と下方穴部214をそれぞれ含む。
製造方法
本明細書中で開示されている種々なブラケットは、金属、プラスチック樹脂、および他の知られた好適素材を含んで、様々な生物適合性材料により射出成型できる。もちろん、これらブラケットは部分的あるいは完全に機械加工によっても製造できる。対状態のブラケットを金属から製造することが可能である。中央部または芯部はセットスクリューを含んで金属製とすることができ、本体の残り部分はプラスチック樹脂で形成あるいは成型でき、芯部に組み込むことができる。これらブラケットは歯科用の既成実験モデルに取り付け可能である。なぜなら、そのアーチ腹面はこれらモデルの複合物により提供できるからである。続いてそれらは従来技術によって患者の口内で歯に接着させることができる。
歯列矯正ブラケット装置の使用法
本明細書で開示された歯列矯正ブラケット装置は従来式に、接着手段によって直接的に患者の歯に取り付けることが可能である。あるいは間接的に模型(すなわち未矯正歯を配置したもの)を利用して準備してから口内に移すこともできる。さらに精密である別方法では、仮想模型(キャドカム)を介した数的配置を利用し、続いて配置されたブラケットをキャドにより、または従来の方法でブラケット移動スプリントを介して口内に移動させる。
本明細書で開示された歯列矯正ブラケットおよび歯列矯正ブラケット装置は従来のアーチワイヤーと共に使用することができ、従来の治療技術も利用できる。治療手法はブッカル(口)形態またはリンガル(舌)形態あるいはそれらの組み合わせ形態でよく、インビサリン(Invisalign;登録商標)が含まれる。
本発明の歯列矯正ブラケット装置は複数の利点を含む。それらには、相対的に大きなブラケット間の角部との摩擦を回避しつつ、さらに迅速で、さらに快適な治療を可能とする、さらに精密なアーチワイヤーの利用が含まれる。形状記憶アーチワイヤーは、歯の外側アーケードにさらに精密に沿って取り付けられるため、生体力学的欠点を弱化し、さらに向上した整合性の制御、並びにさらに向上した効率を提供する。
専門家であれば容易に理解するであろうが、本発明の範囲内でさらに別な実施態様を提供するために、本明細書で解説されている種々な特徴を多様に組み合わせることができる。さらに、本発明は、添付図面において図示され、本明細書で解説されている構成の細部および部材には限定されない。本発明は、他の実施態様においても実施可能であり、様々に形態で利用できる。本明細書で使用されている表現および用語は本発明の解説を目的としたものであって、本発明を限定するものではない。よって、本発明は、上記の実施例を基にして解説されているが、本発明の精神、範囲、および特性から逸脱することなく変更が可能である。

Claims (92)

  1. 歯列矯正装置のための歯列矯正ブラケットであって、
    歯に取り付けられる後方基部と、
    該後方基部から延び出ていると共に互いに離間した第1部分および第2部分であって、これらの間でその中にアーチワイヤーを配置するスロット部と、該アーチワイヤーを前記スロット内に受領させる前方開口部とを形成しており、前記第1部分と第2部分の少なくとも一方は前記アーチワイヤーとの係合のための調節可能な締付要素を含んでいる、第1部分および第2部分と、を備え、
    前記締付要素は前記スロット部内の前記アーチワイヤーに対する引張力を増加または減少させることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
  2. 前記第1部分と第2部分は前方面を提供しており、該前方面は前記前方開口部を含んでいることを特徴とする請求項1記載の歯列矯正ブラケット。
  3. 側部をさらに含んでいることを特徴とする請求項1または2記載の歯列矯正ブラケット。
  4. 前記側部はブラケット連結構造体を本歯列矯正ブラケットに取り付ける際に利用されることを特徴とする請求項3記載の歯列矯正ブラケット。
  5. 前記側部は前記スロット部に通じるそれぞれの側部開口部を含んでおり、前記アーチワイヤーが前記スロット部に設置されたときに、該アーチワイヤーを前記側部開口部から外側に延び出させることを特徴とする請求項3記載の歯列矯正ブラケット。
  6. 前記第1部分および前記第2部分と前記後方基部はブラケットの内側面を提供しており、該ブラケット内側面は、それぞれの側部の近辺に内側スロット部を含んでいることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  7. 前記内側面はC形状壁部を含んでおり、それぞれの前記内側スロット部は該C形状壁部に沿って形成されていることを特徴とする請求項6記載の歯列矯正ブラケット。
  8. 前記内側スロット部はブラケット連結構造体を本歯列矯正ブラケットに取り付ける際に利用されることを特徴とする請求項6または7記載の歯列矯正ブラケット。
  9. 前記内側スロット部は挿入体を受領するように利用されることを特徴とする請求項6から8のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  10. 前記挿入体は前記開口部の大きさを変更するように利用されることを特徴とする請求項9記載の歯列矯正ブラケット。
  11. 前記スロット部は内部に挿入体を受領することを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  12. 前記第1部分と第2部分の少なくとも一方は前方開口部を含んでおり、前記後方基部は該前方開口部と連続的である後方開口部を含んでおり、前記後方基部と歯との間に前記前方開口部から接着剤を注入させることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  13. 前記後方基部は後方面を含んでおり、該後方面は内側に窪んでいることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  14. 前記調節可能な締付要素はセットスクリューを含んでいることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  15. 前記第1部分と第2部分の一方は、前記セットスクリューを受領するために前記スロット部内に通じる穴部を含んでいることを特徴とする請求項14記載の歯列矯正ブラケット。
  16. 前記第1部分と第2部分のそれぞれは端部表面を含んでおり、前記調節可能な締付要素は調節可能な制御のために前記端部表面の一つから突起することを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  17. 前記第1部分と第2部分の両方は前記アーチワイヤーと係合するために調節可能な締付要素を含んでいることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  18. 前記第1部分は上方部分を含み、前記第2部分は下方部分を含んでいることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  19. 前記第1部分は下方部分を含み、前記第2部分は上方部分を含んでいることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  20. 前記上方部分は上方部分開口部を含んでおり、前記後方基部は該上方部分開口部と連続的である上方後方開口部を含んでおり、前記後方基部と歯との間に前記上方開口部から接着剤を注入させることを特徴とする請求項18または19記載の歯列矯正ブラケット。
  21. 前記下方部分は下方部分開口部を含んでおり、前記後方基部は該下方部分開口部と連続的である下方後方開口部を含んでおり、前記後方基部と歯との間に前記下方開口部から接着剤を注入させることを特徴とする請求項18または19記載の歯列矯正ブラケット。
  22. 歯列矯正装置のための歯列矯正ブラケットであって、
    歯に取り付けるための後方面を提供する後方基部と、
    該後方基部から延び出ている第1部分および第2部分であって、これらの間でアーチワイヤーをその中に配置するスロット部を提供し、前記後方面に形成されている後方開口部と連続的である少なくとも一つの開口部を有した前方面を提供する、第1部分および第2部分と、を備え、
    前記少なくとも一つの開口部に接着剤を注入することで、前記後方基部と歯との間に前記後方開口部を介して接着剤を注入させることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
  23. 前記第1部分と前記第2部分は互いに離間しており、両者間に前記スロット部を形成していることを特徴とする請求項22記載の歯列矯正ブラケット。
  24. 前記前方面は前記アーチワイヤーを前記スロット部に受領させるための前方開口部をさらに含んでいることを特徴とする請求項22または23記載の歯列矯正ブラケット。
  25. 前記第1部分と前記第2部分の少なくとも一方は、前記スロット部に前記アーチワイヤーを係合させるために調節可能な締付要素を含んでいることを特徴とする請求項22から24のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  26. 側部をさらに含んでおり、該側部は前記スロット部に通じるそれぞれの側部開口部を含んでおり、前記アーチワイヤーが前記スロット部に設置されたときに、該アーチワイヤーを前記側部開口部から外側に延び出させることを特徴とする請求項23から25のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  27. 前記側部はブラケット連結構造体を本歯列矯正ブラケットに取り付ける際に利用されることを特徴とする請求項25記載の歯列矯正ブラケット。
  28. 前記側部は挿入体を受領する際に利用されることを特徴とする請求項26又は27記載の歯列矯正ブラケット。
  29. 前記挿入体は前記側部開口部の大きさを変更するように利用されることを特徴とする請求項28記載の歯列矯正ブラケット。
  30. 前記スロット部は挿入体を受領することを特徴とする請求項23から29のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  31. 前記後方基部は後方面を含んでおり、該後方面は内側に窪んでいることを特徴とする請求項22から30のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  32. 前記調節可能な締付要素はセットスクリューを含んでいることを特徴とする請求項1から31のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  33. 前記第1部分と第2部分の一方は、前記セットスクリューを受領するために前記スロット部内に通じる穴部を含んでいることを特徴とする請求項32記載の歯列矯正ブラケット。
  34. 前記第1部分と第2部分のそれぞれは端部表面を含んでおり、前記調節可能な締付要素は、調節可能な制御のために前記端部表面の一つから突起することを特徴とする請求項25から33のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  35. 前記第1部分と第2部分の両方は、前記アーチワイヤーと係合するために調節可能な締付要素を含んでいることを特徴とする請求項23から34のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  36. 前記第1部分は上方部分を含み、前記第2部分は下方部分を含んでいることを特徴とする請求項22から35のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  37. 前記第1部分は下方部分を含み、前記第2部分は上方部分を含んでいることを特徴とする請求項22から35のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット。
  38. 前記上方部分は前記開口部を含んでいることを特徴とする請求項36または38記載の歯列矯正ブラケット。
  39. 前記下方部分は前記開口部を含んでいることを特徴とする請求項36または38記載の歯列矯正ブラケット。
  40. 歯列矯正装置のための歯列矯正ブラケットであって、
    歯に取り付けるための後方基部と、
    該後方基部から延び出ていると共に互いに離間している第1部分および第2部分であって、これらの間でアーチワイヤーをその中に配置するスロット部を提供し、前記アーチワイヤーを前記スロット部に受領させるように前方開口部を形成している、第1部分および第2部分と、を備えることを特徴とする歯列矯正ブラケット。
  41. 前記スロット部と連続的である開口部を含んだ側部をさらに含んでおり、前記アーチワイヤーを延伸させることを特徴とする請求項40記載の歯列矯正ブラケット。
  42. 幅を減少させるために前記側部開口部に取り付け可能な挿入体をさらに含んでいることを特徴とする請求項41記載の歯列矯正ブラケット。
  43. 歯列矯正ブラケット装置であって、
    患者の歯に取り付けられる複数のブラケットと、
    隣接する前記ブラケットの対に取り付けられ、該ブラケット間に設置される少なくとも一つのブラケット連結構造体と、を備え、
    前記ブラケット連結構造体の長さは、前記隣接するブラケットの対の間の距離を対応的に変更するように調節可能であることを特徴とする歯列矯正ブラケット装置。
  44. 前記ブラケット連結構造体は一対の別々となった連結要素を含んでいることを特徴とする請求項43記載の歯列矯正ブラケット装置。
  45. 前記別々の連結要素はそれぞれ、前記ブラケットの対の一方に取り付けるための取付要素を含んでいることを特徴とする請求項44記載の歯列矯正ブラケット装置。
  46. 前記ブラケットは前記取付要素を受領するように設計された側部を含んでいることを特徴とする請求項45記載の歯列矯正ブラケット装置。
  47. 前記側部は前記取付要素を受領させるための開口部をそれぞれ含んでいることを特徴とする請求項46記載の歯列矯正ブラケット装置。
  48. 前記側部は、前記取付要素を受領するスロット部をそれぞれ含んでいることを特徴とする請求項47記載の歯列矯正ブラケット装置。
  49. 前記取付要素の一方は、前記ブラケットに取り付けられると該ブラケットに対して可動であり、他方の前記取付要素は前記ブラケットに取り付けられると該ブラケットに対して不動であることを特徴とする請求項45から48のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  50. 前記可動な取付要素の移動によって前記ブラケット連結構造体の長さが変更されることを特徴とする請求項49記載の歯列矯正ブラケット装置。
  51. 前記可動な取付要素は、自身の移動を制御するために係合要素を含んでいることを特徴とする請求項49または50に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  52. 前記可動な取付要素の移動は回転移動を含んでいることを特徴とする請求項51記載の歯列矯正ブラケット装置。
  53. 前記ブラケット連結構造体は二つのコイルを含んでおり、それぞれのコイルは前記隣接ブラケットの片方にそれぞれ固定されていることを特徴とする請求項43から52のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  54. 前記両コイルは重なり合っていることを特徴とする請求項53記載の歯列矯正ブラケット装置。
  55. 第1の方向での一方の前記コイルの動きは、該コイルの他方の前記コイル内への動きとなり、前記ブラケット連結構造体の長さを減少させ、第2の方向での前記一方のコイルの動きは、該コイルの前記他方のコイルからの外側への動きとなり、前記ブラケット連結構造体の長さを増加させることを特徴とする請求項54記載の歯列矯正ブラケット装置。
  56. 前記一方のコイルの動きは回転であることを特徴とする請求項55記載の歯列矯正ブラケット装置。
  57. 前記ブラケットに取り付けられるアーチワイヤーをさらに含んでいることを特徴とする請求項43から56のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  58. 前記アーチワイヤーは前記ブラケット連結構造体を通過して設置されていることを特徴とする請求項57記載の歯列矯正ブラケット装置。
  59. 前記ブラケットはそれぞれのスロット部とそれぞれの開口した側部とを含んでおり、前記アーチワイヤーは該スロット部と該開口した側部とを通過して設置されていることを特徴とする請求項57または58に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  60. 前記ブラケットのそれぞれは、アーチワイヤーを受領させるために開口した前方面を含んでいることを特徴とする請求項43から59のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  61. 追加のアーチワイヤーをさらに含んでいることを特徴とする請求項58から60のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  62. 前記追加のアーチワイヤーは前記ブラケット連結構造体の前方に設置されていることを特徴とする請求項61記載の歯列矯正ブラケット装置。
  63. 前記アーチワイヤーは前記ブラケット連結構造体の前方に設置されていることを特徴とする請求項57記載の歯列矯正ブラケット装置。
  64. 歯列矯正ブラケット装置であって、
    患者の歯に取り付けられる複数のブラケットと、
    フレキシブルな弾性要素を含み、隣接する前記ブラケットの対に取り付けられ、該ブラケット間に設置される少なくとも一つのブラケット連結構造体と、を備え、
    前記弾性要素は、前記隣接するブラケットの対の間の距離を対応的に変更するように圧縮または延伸が可能であることを特徴とする歯列矯正ブラケット装置。
  65. 前記ブラケット連結構造体は、フレキシブルな前記弾性要素のそれぞれの端部に一対の取付要素を含んでおり、該取付要素はそれぞれ前記ブラケットの一方に取り付けられていることを特徴とする請求項64記載の歯列矯正ブラケット装置。
  66. 前記ブラケットは前記取付要素を受領するように設計された側部を含んでいることを特徴とする請求項65記載の歯列矯正ブラケット装置。
  67. 前記側部は前記取付要素を受領するための開口部をそれぞれに含んでいることを特徴とする請求項66記載の歯列矯正ブラケット装置。
  68. 前記側部は前記取付要素を受領するためのスロット部をそれぞれに含んでいることを特徴とする請求項67記載の歯列矯正ブラケット装置。
  69. 前記ブラケットに取り付けられると前記取付要素の一方は該ブラケットに対して可動であり、前記ブラケットに取り付けられると前記取付要素の他方は該ブラケットに対して不動であることを特徴とする請求項65から68のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  70. 可動に取り付けられた前記取付要素の移動によって、フレキシブルな前記弾性要素は延伸あるいは収縮することを特徴とする請求項69記載の歯列矯正ブラケット装置。
  71. 可動に取り付けられた前記取付要素は、自身の動きを制御するために係合要素を含んでいることを特徴とする請求項69または70記載の歯列矯正ブラケット装置。
  72. 可動に取り付けられた前記取付要素の移動は回転移動を含んでいることを特徴とする請求項71記載の歯列矯正ブラケット装置。
  73. フレキシブルな前記弾性要素は、隣接する前記ブラケットのそれぞれに固定されているコイルを含んでいることを特徴とする請求項43から72のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  74. 第1の方向における前記コイルの動きで該コイルは圧縮され、第2の方向における前記コイルの動きで該コイル延伸することを特徴とする請求項73記載の歯列矯正ブラケット装置。
  75. 前記一つのコイルの動きは回転であることを特徴とする請求項74記載の歯列矯正ブラケット装置。
  76. 前記ブラケットに取り付けられたアーチワイヤーをさらに含んでいることを特徴とする請求項64から75のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  77. 前記アーチワイヤーは前記ブラケット連結構造体を通過して設置されていることを特徴とする請求項75記載の歯列矯正ブラケット装置。
  78. 前記ブラケットはそれぞれスロット部と開口した側部とを含んでおり、前記アーチワイヤーは該スロット部と該開口した側部とを通過して配置されていることを特徴とする請求項76または77記載の歯列矯正ブラケット装置。
  79. 前記ブラケットはそれぞれアーチワイヤーを受領するために開口した前方面を含んでいることを特徴とする請求項64から78のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置。
  80. 追加のアーチワイヤーをさらに含んでいることを特徴とする請求項76又は77記載の歯列矯正ブラケット装置。
  81. 追加された前記アーチワイヤーは前記ブラケット連結構造体の前方に設置されていることを特徴とする請求項80記載の歯列矯正ブラケット装置。
  82. 追加された前記アーチワイヤーは前記ブラケット連結構造体の前方に設置されていることを特徴とする請求項76記載の歯列矯正ブラケット装置。
  83. フレキシブルな前記弾性要素は管状要素を含んでいることを特徴とする請求項64記載の歯列矯正ブラケット装置。
  84. 歯列矯正ブラケット装置であって、
    患者の歯に取り付けられる後方基部と、
    該後方基部から延び出て射ると共に互いに離間した第1部分および第2部分であって、これらの間にスロット部を形成し、該スロット部に通じる前方開口部を提供する、第1部分および第2部分と、
    前記前方開口部を介して前記スロット部内に配置される窪部分を含んだアーチワイヤーと、を備えることを特徴とする歯列矯正ブラケット装置。
  85. 前記アーチワイヤーは、窪部分と交互に配置された外出部分を含んでおり、該外出部分は、ユーザの歯に取り付けられたときに歯の外側アーケードに沿うことを特徴とする請求項84記載の歯列矯正ブラケット装置。
  86. 前記ブラケットは、前記アーチワイヤーを延び出させるための開口部を含んだ側部をさらに含んでいることを特徴とする請求項84または85記載の歯列矯正ブラケット装置。
  87. 前記ブラケットに選択的に挿入される少なくとも一つの挿入体をさらに含んでおり、前記側部の開口部の幅を減少させていることを特徴とする請求項66記載の歯列矯正ブラケット装置。
  88. 請求項1から42のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケットを含んだ歯列矯正キット。
  89. 請求項43から87のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置を含んだ歯列矯正キット。
  90. 請求項1から42のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケットを製造する方法。
  91. 請求項43から87のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置を製造する方法。
  92. 請求項43から87のいずれか一項に記載の歯列矯正ブラケット装置を、人間の患者の歯に適用することで人間の患者の歯の噛み合わせを治療する方法。
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