JP2013518620A - 膨張可能な構成要素が一体化されたシートを使用した褥瘡の予防および治療 - Google Patents
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Abstract
褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために患者の下に配置されるシートは、第1シート層と、第1シート層に固定された膨張可能な構成要素と、を含む。膨張可能な構成要素は、膨張可能な構成要素の外側にある領域を少なくとも部分的に囲み、膨張可能な構成要素が少なくとも部分的に囲む領域が患者の身体部分の下に配置されて膨張可能な構成要素が膨張させられると、患者の身体部分から圧力を除去する。
【選択図】図1A
【選択図】図1A
Description
開示される実施形態は、一般に褥瘡の治療および予防に関し、より詳細には、褥瘡を治療および予防するための膨張可能な構成要素が一体化されたシートに関する。
褥瘡は、床ずれ、圧迫潰瘍、または褥瘡性潰瘍とも称され、医療上の大きな問題となっている。これらの褥瘡は、一般に、急性病治療、長期治療、および在宅治療の人々に生じる。可動性の極めて低い患者(例えば、ICU、脊髄損傷、高齢者、および末期的症状の患者)は、褥瘡を発症するリスクが非常に高い。
褥瘡発症の主因は、身体の骨突出部位上の組織への血流の減少である。仰臥位の患者では、褥瘡は仙骨部、踵部、および後頭部に発症する可能性がある。坐位の患者では、褥瘡は坐骨結節部に発症する可能性がある。側臥位の患者では、褥瘡は大転子部、臀部、足首部、および膝部に発症する可能性がある。どの体位でも、褥瘡は、組織への正常な血流を妨げる圧力が長期間かかる部位に発症する可能性がある。
間欠的な除圧が褥瘡の発生を予防することができる。例えば、自力で体位変換することができない患者は、圧点(pressure points)を移動させるため、場合によっては、2時間毎に看護スタッフに体位変換してもらう必要がある。手で患者の体位変換を行うことは、有効ではあるが、多大な労力を要し、医療スタッフの背部の損傷を引き起こす場合がある。多くの施設では、適時に体位変換を行うのに十分なスタッフがいない。専用のマットレスやクッションで幾らか除圧することができるが、有効性、費用および作業の流れに関して限界がある。間欠的除圧の達成方法が複雑な場合、通常の看護の作業の流れでは実行不可能なことがある。また、間欠的な除圧を達成する装置は、看護中の患者へのアクセスを妨げてはならない。
幾つかの実施形態では、褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために患者の下に配置されるシートが、第1シート層と、第1シート層に固定された膨張可能な構成要素と、を含む。膨張可能な構成要素は、膨張可能な構成要素の外側にある領域を少なくとも部分的に囲み、膨張可能な構成要素が少なくとも部分的に囲む領域が患者の身体部分の下に配置されて膨張可能な構成要素が膨張させられると、患者の身体部分から圧力を除去する。
幾つかの実施形態では、褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために患者の身体部分の除圧を行うシステムが、患者の下に配置されるシートを含む。シートは、第1シート層と、第1シート層に固定された膨張可能な構成要素と、を含む。膨張可能な構成要素は、膨張可能な構成要素の外側にある領域を少なくとも部分的に囲む。膨張可能な構成要素が少なくとも部分的に囲む領域が患者の身体部分の下に配置されて膨張可能な構成要素が膨張させられると、膨張可能な構成要素は患者の身体部分から圧力を除去する。システムは、また、膨張可能な構成要素に連結される管も含む。システムは、さらに、膨張可能な構成要素を膨張および収縮させるために、管に連結されるポンプを含む。
幾つかの実施形態では、褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために患者の身体部分の除圧を行う方法を実施する。本方法では、患者の下にシートを配置する。シートは、第1シート層と、膨張可能な構成要素と、を含む。膨張可能な構成要素は、第1シート層に固定され、膨張可能な構成要素の外側にある領域を少なくとも部分的に囲む。シートを患者の身体の下に配置する工程は、少なくとも部分的に囲まれた領域が患者の身体部分の下に配置される工程を含む。膨張可能な構成要素は、ポンプに連結され、繰り返し膨張および収縮させられる。
図面全体を通して、同様の参照番号は対応する部分を指す。
ここで様々な実施形態を詳細に参照するが、その実施例を添付の図面に示す。以下の詳細な説明では、本発明を十分に理解できるように多くの詳細を記載する。しかし、当業者には、本発明はこれらの詳細がなくても実施できることが明らかであろう。他の例では、実施形態の態様を不要に不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素、および回路は詳細に説明しなかった。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素により、褥瘡発症リスクが高い身体の特定の部分にかかる圧力を間欠的に除去することを可能にする。従って、膨張可能な構成要素は、褥瘡の発症を予防、低減、またはそうでなければ軽減することに役立ち、褥瘡の治癒を改善することができるように圧力を除去することにより、既存の褥瘡を治療する。膨張可能な構成要素の配置を容易にするため、膨張可能な構成要素は、患者の下に配置されるシート(引き抜きシート(draw sheet)と称されることがある)に一体化される。膨張可能な構成要素をシートに一体化すると、膨張可能な構成要素と標準的な看護行為との両立性が向上し、従って、看護作業の流れ、ならびに膨張可能な構成要素の煩わしさ(intrusiveness)を最小限に抑えることに関して都合がよい。シートは、患者とベッドまたは患者を支持する他の構造(例えば、イス)との間に配置される。膨張可能な構成要素は、間欠的な膨張および収縮を提供する供給源構成要素(例えば、空気ポンプまたは水ポンプ)に、管を介して取り付けられる。供給源構成要素によりもたらされる間欠的膨張および収縮により、膨張可能な構成要素が、高リスク身体部分に直接圧力を加えることなく、下にある表面から高リスク身体部分を繰り返し持ち上げることが可能になる。従って、膨張可能な構成要素は、高リスク身体部分への圧力を間欠的に除去し、灌流を可能にし、それにより褥瘡発症リスクを低減する、または既存の褥瘡の治癒を可能にする。
膨張可能な構成要素が、収容するように設計されることが可能な、および従って圧力を低下させるように構成される高リスク身体部分の例としては、仙骨部、踵部、坐骨結節部、腸骨棘部、大転子部、肩甲骨部、および後頭部が挙げられるが、これらに限定されない。膨張可能な構成要素は、患者の体位に応じた高リスクの身体部分に使用されてもよい。例えば、腹臥位の場合、高リスク身体部分としては、胸骨部、胸郭部、膝部、足指部、または肩部が挙げられるが、これらに限定されない。別の例として、側臥位の場合、高リスク身体部分としては、足首部、膝部、大転子部、肩部、および耳介部が挙げられるが、これらに限定されない。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素は、全て同期して膨張および収縮する1以上の膨張可能なセルを1組有し、従って、2組以上の膨張可能な構成要素が交互にまたは他の非同期的方法で膨張および収縮する複雑さを避ける簡単な設計を提供する。あるいは、膨張可能な構成要素は、個々に膨張および収縮し得る2組以上の膨張可能な構成要素を有する。例えば、幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素は、独立して膨張可能な第1セルおよび第2セルを含む。第1セルが膨張すると同時に第2セルが収縮し、患者を傾ける。幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素は、独立して膨張可能な複数のセルを含み、膨張するセルの数を変化させて、様々な程度の除圧または患者の体位の制御を行う。例えば、比較的体重の軽い患者と比較して肥満した患者の場合、その身体部分を持ち上げる力を増加するために、膨張させるセルを増加させる(例えば、圧力に応じて)ことができる。換言すれば、肥満患者とは反対に体重の軽い患者の場合、その身体部分を持ち上げるために使用されるセルは比較的少ない。
図1Aは、幾つかの実施形態に係る、膨張可能な構成要素104が一体化されたシート100の斜視図である。シート100は第1シート層102を含む。膨張可能な構成要素104は第1シート層102に固定される。例えば、膨張可能な構成要素104は、接着剤により第1シート層102に取り付けられるか、第1シート層102に縫い付けられるか、または、面ファスナ材料もしくは他の適切な材料を使用して第1シート層102に着脱可能に取り付けられる。幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素104は、収縮時に第1層102に対して面一になるように第1シート層102に固定されている。膨張可能な構成要素104は、膨張可能な構成要素104の外側にある領域112を少なくとも部分的に囲む。換言すれば、領域112は、膨張可能な構成要素104により少なくとも包囲される開口部である。開口部(即ち、領域112)は、膨張可能な構成要素104の部分間の開口部であり、第1シート層102(幾つかの実施形態では、領域112を連続的に被覆する)または他の任意のシート層中の開口部を意味するものではない。領域112(即ち、少なくとも部分的に囲まれた領域112)が褥瘡発生リスクのある患者の身体部分の下に配置されるようにシート100を患者の下に配置して、膨張可能な構成要素104を膨張させると、患者の身体のリスクのある部分から圧力が除去される。
膨張可能な構成要素104を第1シート層102に固定すると、第1層102に対する膨張可能な構成要素104の位置が定まり、これにより膨張可能な構成要素104が予め効果的に位置合わせされる、即ち、シート100を患者の下に適切に配置すると、領域112が褥瘡のリスクがある身体部分の下に自動的に配置される。
図1Bは、幾つかの実施形態に係る、膨張可能な構成要素104が一体化されたシート120の斜視図である。第1シート層102および膨張可能な構成要素104の他に、シート120は第2シート層122を含む。膨張可能な構成要素104は第1層102と第2層122との間に位置し、層102および122の少なくとも一方に固定される(例えば、取り付けられる)。視覚的に明瞭にするために、第1層102および第2層122は、図1Bでは分離しているものとして示されているが、実際は、第1層102および第2層122は結合され、単一のシート120を形成している。例えば、第1層102および第2層122はシート120の縁部で取り付けられている。
幾つかの実施形態では、第1シート層102および/または第2シート層122は、繊維材料(例えば、木綿)、ゴム、木綿とゴムとのブレンド、ビニール、ポリエステル、レーヨン/ポリエステルブレンド、木綿/ポリエステルブレンド、フリース、またはウールから製造される。幾つかの実施形態では、第1シート層102および/または第2シート層122は失禁用シートである。失禁用シートは、例えば、ポリエステルフィルム支持体、吸収性材料(例えば、フラッフパルプ)の層、および吸収性材料層上の薄い薄葉紙層を含み;薄い薄葉紙層が患者に当てて配置されるようにする。幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素104は、変形することなく膨張する非弾性で追従性のない材料から製造され、従って、膨張可能な構成要素104が膨張時にその形状の輪郭(例えば、平面図における)を維持することが可能となる。例えば、膨張可能な構成要素104は、ビニール、シリコーン、またはプラスチック(例えば、ポリウレタン)から製造される。幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素104は、シートを患者の下に配置した場合、収縮時にシートに対して滑らかに平坦化されるように構成され、このようにして折り目または皺の形成が回避されるが、折り目または皺があると患者の皮膚に押し当てられて、不快感を引き起こし、褥瘡発症の一因となるおそれがある。
図1Aおよび図1Bの実施例では、膨張可能な構成要素104は、第1縦方向セグメント108を第2縦方向セグメント110に接続する横方向セグメント106により形成される「H」字形を有する。横方向セグメント106、第1縦方向セグメント108、および第2縦方向セグメント110は、例えば、患者の仙骨部を収容する形状になっている領域112を部分的に囲み、これにより膨張可能な構成要素104を膨張させると仙骨部から圧力が軽減される。図5Aにさらに示すように、第1の縦方向セグメント108は、横方向セグメント106の上に縦方向に延びる第1部分502と、横方向セグメント106の下に縦方向に延びる第2部分506と、を含む。同様に、第2縦方向セグメント110は、横方向セグメント106の上に縦方向に延びる第1部分504と、横方向セグメント106の下に縦方向に延びる第2部分508と、を含む。従って、横方向セグメント106ならびに第2部分506および508は領域112を部分的に囲む。幾つかの実施形態では、患者の快適さのため、膨張可能な構成要素104は丸角部を有する。
膨張可能な構成要素104の寸法は、膨張可能な構成要素104を膨張させると、背部の曲がりが低減し、最小限に抑えられ、または防止され、このようにして脊柱前彎症の痛みが低減し、最小限に抑えられ、または防止されるように選択されてもよい。例えば、脊柱前彎症の痛みは、横方向構成要素106の高さ516(図5Aに、対抗する矢印で示す)が第1および第2縦方向セグメント108および110の幅510および512より小さくなるように設計することにより低減される。幾つかの実施形態では、高さ516は幅510および512より少なくとも1インチ(2.54センチメートル)小さい。例えば、高さ516は3インチ(7.62センチメートル)以下であり(例えば、1〜3インチ(2.54〜7.62センチメートル)であり)、幅510および512は4インチ(10.16センチメートル)以上である(例えば、4〜6インチ(10.16〜15.24センチメートル)または4〜10インチ(10.16〜25.4センチメートル)である)。一実施例では、高さ516は1インチ(2.54センチメートル)であり、幅510および512は6インチ(15.24センチメートル)である。別の実施例では、高さ516は1.25インチ(3.175センチメートル)であり、幅510および512は5.5インチ(13.97センチメートル)である。
領域112の幅ならびに第2部分506および508間の間隔でもある、横方向セグメント516の幅514は、仙骨部を収容するのに十分な広さであるが、膨張時に仙骨部が持ち上がらないほど広くないように選択される。幾つかの実施形態では、幅514は、1インチ(2.54センチメートル)以上、6インチ(15.24センチメートル)以下である。幾つかの実施形態では、幅514は2インチ(5.08センチメートル)以上、4インチ(10.16センチメートル)以下である。例えば、幅514は2インチ(5.08センチメートル)または2.5インチ(6.35センチメートル)である。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素104は、第1縦方向セグメント108からシート100(図1A)または120(図1B)の側縁に延びるセグメント114も含む。セグメント114は、膨張可能な構成要素104を膨張および収縮することに使用されるポンプに膨張可能な構成要素104を連結する管に取り付け可能な取付部品116に接続する。あるいは、セグメント114は存在せず、取付部品116が、部分108から、シート100(図1A)または120(図1B)の縁部に延び、縁部で膨張可能な構成要素104をポンプに連結する管に取付部品116を取り付けることができる。さらに別の代替形態では、セグメント114は存在せず、管が、部分108から、シート100(図1A)または120(図1B)の縁部に、そしてさらにポンプに延びる。
図2は、幾つかの実施形態に係る、患者に対してシート200を配置する方法を示すマーキング202、204、206、208および210を有するシート200の平面図である。シート200は5つのマーキング202、204、206、208および210を全て有するものとして示されているが、幾つかの実施形態では、シートは、5つのマーキング202、204、206、208および210のいずれか1つ以上を任意の組み合わせで含み、各マーキングはシートの片側に表示されてもまたは両側に表示されてもよい。
マーカー208(例えば、「X」、あるいは星、円、矢印、線、もしくは他の適切な記号)は、床ずれのリスクがある患者の身体部分の下に(例えば、患者の仙骨部の下に)配置される領域112(即ち、膨張可能な構成要素104により少なくとも部分的に囲まれた領域または開口部)内の部位を示す。
マーキング202は、患者の上前腸骨棘部(ASIS)に位置合わせされるようにシート200を横切って横方向に延びる線であり、上前腸骨棘は骨盤の腸骨稜の前端であり、外側から触ることができる。看護師は、患者のASISを触り、患者のASISを線202の真上に配置することにより線202を患者のASISに位置合わせすることができる。線202は、線202を患者のASISに位置合わせすると領域112が患者の仙骨部に位置合わせされることを可能にする、領域112に対するシート200上の位置を有する。特に、線202は、患者の仙骨部の下に配置される領域112内の点(例えば、マーキング208により示される部位に対応する点)より縦方向の距離212だけ上に位置する。距離212は、ASISと仙骨部とのおおよその縦方向の距離に対応する。例えば、距離212は、ASISと仙骨部との平均距離、またはASISと仙骨部との距離の統計母集団内の別の距離であり、そのため患者のASISを線202に位置合わせすると、患者の仙骨部が縦方向で開口部112に位置合わせされるようになる。幾つかの実施形態では、距離212は、3インチ(7.62センチメートル)、または2.8〜3.2インチ(7.112〜8.128センチメートル)、または2〜4インチ(5.08〜10.16センチメートル)である。
幾つかの実施形態では、シート200は、領域112を通ってシート200を横切って横方向に延びる線204を含む。例えば、線204は、マーキング208により示される部位と交差する。幾つかの実施形態では、シート200は、線202および204の両方を含み、線202および204は、ASISと仙骨部とのおおよその縦方向の距離に対応する縦方向の距離212だけ分離している。
幾つかの実施形態では、シート200は、領域112を通りシート200を横切って縦方向に延びる線206を含む。例えば、線206は、マーキング208により示される部位に交差する。線206を患者の背部中央の下および患者の脚の間に配置することにより、確実に領域112が横方向で患者の仙骨部に位置合わせされる。換言すれば、シート200上で患者の体位を整えるとき、領域112を通過する線206の部分が患者の仙骨部の下にくるように、線206を患者の仙骨部に位置合わせすることができる。
線202、204、および206は、シート200の幅もしくは長さ全体を横切って延びる、あるいはシート200の幅もしくは長さの一部だけを横切って延びる。どちらの場合も、線202、204、および206はシートを横切って延びる。
幾つかの実施形態では、シート200は、患者に対するシートの適切な向きを示す配向マーカー210を含む。例えば、マーカー210は、患者の頭部の方向に配置されるシート200の側、あるいは患者の足または右側もしくは左側の方向に配置される側を示す。マーカー210の例としては、矢印(例えば、患者の頭部の方向に配置される側を示す)、シート200の適切な向きを示す人の絵(例えば、棒線画)、またはシート200の適切な向きを示すテキスト(例えば、「こちら側が上」)が挙げられる。
幾つかの実施形態では、マーキング202、204、206、208および210の1以上は、取り外し可能で調節することができる:それらは、シート200から取り外してシート200の異なる位置に再度取り付けられることが可能であり、マーキングを特定の患者用にカスタマイズされることが可能となっている。例えば、マーキング202、204、206、208および/または210は、面ファスナ材料または他の適した結合を使用してシート200に取り外し可能に取り付けることができるフェルトマーキング(felt markings)であってもよい。
幾つかの実施形態では、シート200の幅216(即ち、例えば、シート200をベッド上に適切な向きに配置したとき、ベッドの左右方向に対応する横方向の寸法)は、少なくとも80cm、または少なくとも90cm、または少なくとも100cmである。幾つかの実施形態では、シート200の長さ214(即ち、例えば、シート200をベッド上に適切な向きに配置したとき、ベッドの上下方向に対応する縦方向の寸法)は、少なくとも50cm、または少なくとも60cm、または少なくとも100cmである。幾つかの実施形態では、シート200は、幅216少なくとも80cm、長さ214少なくとも50cmであるか、または幅216少なくとも90cm、長さ214少なくとも60cmであるか、または幅216少なくとも90cm、長さ214少なくとも90cmである。幾つかの実施形態では、幅216は90cmであり、長さ214は66cmである。幾つかの実施形態では、幅216は90cmであり、長さ214は110cmである。幾つかの実施形態では、幅216はツインベッドの幅に対応する。
幾つかの実施形態では、シート200は、患者を支持する外部構造(例えば、ベッドまたは車椅子)にシート200を取り付ける1つ以上の取付部品218を含む。例えば、シート200は、外部構造上に適切に配置されたストリップに取り付けられる面ファスナ材料のストリップ218を含む。他の実施例では、シート200は、シート200を外部構造に取り付ける紐、ストリング、またはストラップを含む。シート200を外部構造に取り付けることにより、患者の可動性が十分である場合、領域112が褥瘡のリスクのある身体部分に配置されるようにシート上で患者が自力で体位を整える(例えば、1つ以上のマーキング202、204、206、208および210を用いて)ことが可能となる。従って、患者は、看護師の介助がなくてもシート200上で、自力で体位を整えることができる。
図3Aは、幾つかの実施形態に係る、図1Bのシート120の側面図または断面図である。膨張可能な構成要素104のセグメント114、108、106、および110は、第1シート層102と第2シート層104との間に位置する。膨張可能な構成要素104が部分的に囲む領域112は、第1層102および第2層122により被覆されている。幾つかの実施形態では、第2層122は第1層102と同じサイズである、または、換言すれば、第1層102と同じ寸法を有する。あるいは、第2層122の長さおよび/または幅は、第1層102の長さおよび/または幅より小さい。幾つかの実施形態では、第2層122は第1層102に取り付けられてポケットを形成しており、その中に膨張可能な構成要素104が位置し;ポケットは膨張可能な構成要素104を第1層102に固定する。あるいは、図3Cに示すように、シート310は、ポケットを形成するように第1層102に取り付けられた第3シート層312を含み、そのポケットの中に膨張可能な構成要素104が位置し、ポケットは膨張可能な構成要素104を第1層102に固定する。シート310では、第2層122は、第3層312により形成されたポケットを被覆する、シート310の外層を提供する。幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素104は、第2層122(図3A)によりまたは第3層312(図3C)により形成されたポケットなどのポケットに挟まれている。
幾つかの実施形態では、第1シート層102および/または第2シート層122は、吸収性パッド(例えば、失禁用シート)を含む。あるいは、吸収性パッドがシート材層に取り付けられている。図3Bは、吸収性パッド302が第2シート層122に取り付けられている、シート300の側面図である。あるいは、吸収性パッド302はシート120(図1B、図3A)または100(図1A)の第1シート層102に固定されている(例えば、取り付けられている)。幾つかの実施形態では、吸収性パッド302は、シート層に一体化されている。幾つかの実施形態では、吸収性パッド302は別のシート層により被覆されている。吸収性パッド302に使用される吸収性材料の例としては、フラッフパルプ、粉砕された木材パルプ(一般に、エアフェルト(airfelt)と称される)、皺加工された紙綿、吸収性フォーム、吸収性スポンジ、高吸収性ポリマー、吸収性ゲル化材料、または任意の同等の材料または材料の組み合わせが挙げられる。幾つかの実施形態では、吸収性パッド302は、セルロース繊維(例えば、レーヨン、リヨセル、木材パルプ、木綿など)、任意の高吸収剤(例えば、ポリアクリレートなど)、またはこれらの種類の繊維の何らかの組み合わせから製造される吸収性材料を含む。幾つかの実施形態では、吸収性パッド302は、粉末の形態または顆粒の形態の高吸収材を含む。
幾つかの実施形態では、シートは、一体化された加熱パッド(例えば、電気加熱パッド)を含む。例えば、加熱パッドは、シート層に取り付けられているか、またはシート層に一体化されている。膨張可能な構成要素を膨張させるのに使用されるポンプが水ポンプである幾つかの実施形態では、温水または熱水を使用して膨張可能な構成要素を膨張させ、温熱を提供する。幾つかの実施形態では、シートは、一体化されたマッサージパッドを含み;マッサージパッドは温熱も提供してもよい。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素は、膨張時に膨張可能な構成要素から空気を逃がすことができる複数の穴(例えば、ピンホール)を含む。これらの実施形態の幾つかでは、膨張可能な構成要素を被覆するシート層は複数の穴(例えば、ピンホール)も含み、空気はこれを通過することができ、このようにして、皮膚を乾燥させ、過剰な水分が皮膚を浸軟することを防止する役割を果たす気流が患者の皮膚に提供される。幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素および/またはシート中の各穴は、面積が2mm2未満、または面積が1mm2未満、または面積が0.5mm2未満である。
図4は、幾つかの実施形態に係る、管406を介してシート408に連結される供給源構成要素404(例えば、空気ポンプまたは水ポンプ)を含むシステム402の概略図である。管406は、供給源構成要素404を、膨張可能な構成要素104の取付部品116に接続する。シート408は、例えば、シート100(図1A)、120(図1B、図3A)、200(図2)、300(図3B)、または310(図3C)に対応する。図4に示すように、領域112が患者の仙骨部410の下に配置されるように、シート408を患者400の下に配置する。ポンプは、管406を介して膨張可能な構成要素104を繰り返し膨張および収縮させる。線204が患者の仙骨部410に位置合わせされるように、線202を患者のASISに位置合わせする。また、線206は患者の背部中央、および患者の脚の間の空間に位置合わせされる。その結果、マーキング208および領域112が仙骨部410の下に配置され、膨張可能な構成要素104は膨張時に仙骨部410から圧力を除去する。
図1〜4は、H字形を有する膨張可能な構成要素104を有するシートを示すが、シートに含まれる膨張可能な構成要素は、褥瘡のリスクがある患者の身体部分の下に配置される領域を少なくとも部分的に囲む様々な形状およびサイズのいずれかを有してもよく、これにより、膨張可能な構成要素を膨張させると身体部分から圧力が除去されるようになる。他の適した形状の例としては、環およびU字形(例えば、三日月形または馬蹄形)が挙げられる。図5Bは、幾つかの実施形態に係る、U字形の膨張可能な構成要素530の平面図である。U字形の膨張可能な構成要素530は、第1縦方向セグメント534および第2縦方向セグメント536を接続する横方向セグメント532を含む。第1縦方向セグメント534および第2縦方向セグメント536は、横方向セグメント532のそれぞれ反対側に位置し、横方向セグメント532の下に(あるいは、上に)縦方向に延び、このようにしてU字形を形成する。セグメント532、534および536は、身体部分の下に配置される領域540を部分的に囲み、これにより、膨張可能な構成要素530を膨張させると身体部分から圧力が除去されるようになる。幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素530は、セグメント114(図5A)と類似の、シートの縁部に延びるセグメント538を含み、縁部でそれを管に取り付けることができる。
図5Cは、幾つかの実施形態に係る、環状の膨張可能な構成要素560の平面図である。環状の膨張可能な構成要素560は、環セグメント562、および、幾つかの実施形態では、セグメント114(図5A)および538(図5B)に類似のセグメント564を含む。環セグメント562は身体部分身体の下に配置される領域540を囲み、これにより、膨張可能な構成要素530を膨張させると身体部分から圧力が除去される。
H字形の膨張可能な構成要素104(図5A)は、環状の膨張可能な構成要素560(図5C)およびU字形の膨張可能な構成要素530(図5B)よりも有利である。環状の膨張可能な構成要素560は領域566を完全に囲むため、領域566と位置合わせされる(例えば、その上に配置される)組織への血流を遮断する。同様に、U字形の膨張可能な構成要素530のセグメント534および536は、膨張時に丸くなる傾向があり、このため、それらは領域540を囲み、またはほとんど囲み、それにより領域540と位置合わせされる組織への血流が遮断される。膨張可能な構成要素104のH字形は、膨張時に、確実にセグメント506および508が丸くならないようにすることに役立つ。従って、領域112は一方側が開放したままとなり、それにより領域112と位置合わせされる組織への血流が改善される。従って、H字形の膨張可能な構成要素104を有するシートでは、環状の膨張可能な構成要素560またはU字形の膨張可能な構成要素530を有するシートと比較して、除圧が行われる身体部分の組織灌流が増加する。組織灌流が増加すると、その結果、褥瘡の治癒または予防が改善される。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素を膨張および収縮させることに使用されるポンプ(例えば、供給源構成要素404、図4)は、病院または看護施設(settings)で使用される様々なタイプのポンプの1つに一体化される。例えば、ポンプは、深部静脈血栓症のリスクを最小限に抑えるのに使用される連続圧迫装置(SCD)システム用の供給源構成要素(例えば、空気ポンプ)に一体化されてもよい。換言すれば、供給源構成要素(例えば、空気ポンプまたはその他のもの)は、既存のSCDシステムに接続可能となるにように構成されてもよく、これにより、供給源構成要素が、幾つかの実施形態に係る図6Aおよび図6Bのブロック図に示すように、シート(例えば、100、図1A;120、図1Bおよび図3A;200、図2;300、図3B;310、図3C;408、図4)の膨張可能な構成要素(例えば、104、530または560、図5A〜5C)および既存のSCDの両方を膨張させることができるようになっていてもよい。図6Aのシステム600におけるように、供給源構成要素602は、管606を介してSCD604を膨張させ、別の管608を介して膨張可能な構成要素を有するシート610を膨張させる。幾つかの実施形態では、管606は供給源構成要素602の第1の接続出口に接続し、管608は供給源構成要素602の第2の接続出口に接続する。あるいは、図6Bのシステム620では、供給源構成要素622は、供給源構成要素622の単一の接続出口に接続し、SCD604およびシート610に分岐する単一の共用管624を介してSCD604とシート610の膨張可能な構成要素とを膨張させる。従って、シート610の膨張可能な構成要素の管接続は、SCDポンプと両立可能であってもよく、SCDポンプはシート610の膨張可能な構成要素の供給源構成要素の役割を果たしてもよい。
幾つかの実施形態では、ポンプは、陰圧創傷療法システム用のポンプに一体化されるか、または組み合わせられる。幾つかの実施形態では、ポンプは、エアマットレス用のポンプに一体化されるか、または組み合わせられる。
幾つかの実施形態では、ノイズを低減するために、フォーム、ガラス繊維、または他の遮音もしくは吸収性材料から製造されるケーシングを有する。
幾つかの実施形態では、供給源構成要素(例えば、404、図4;602、図6A;622、図6B)は、シート(例えば、100、図1A;120、図1Bおよび図3A;200、図2;300、図3B;310、図3C;408、図4)の膨張可能な構成要素(例えば、104、530、または560、図5A〜図5C)の間欠的膨張および収縮を制御する電子システムを有する。間欠的膨張および収縮は、様々な方法のいずれかで時間調整されることができる。膨張および収縮速度は、速くてもまたは遅くてもよい。速い収縮速度の例としては、5秒以下、または10秒以下が挙げられ、遅い収縮速度の例としては、少なくとも2分、または少なくとも5分、または10分以上が挙げられる。幾つかの実施形態では、膨張頻度は5分毎〜4時間毎である。膨張頻度の例としては、5〜10分、20分以下、1時間以下、1〜4時間、または2〜4時間が挙げられる。幾つかの実施形態では、膨張持続時間は30秒〜2時間である。膨張持続時間の例としては、1分以下、2分以下、10分以下、30分〜2時間、または1〜2時間が挙げられる。膨張および収縮速度が速いと、高リスク部位への血液再灌流が速くなり、従って、褥瘡の治癒または予防に役立つ。しかし、膨張および収縮速度が低い方が、患者は急な変化を受けず、ポンプ音も低減するため、患者にとってより快適である。幾つかの実施形態では、膨張および収縮速度、膨張頻度、および/または膨張の持続時間は、時刻、患者の状態、患者の体重、ベッドの柔らかさの程度または他の尺度、患者が起きているかまたは寝ているか、患者の体位(例えば、仰臥位、腹臥位、側臥位、または傾斜)、および/または使用者が定める他の1つ以上の条件に応じて変えられる。幾つかの実施形態では、膨張および収縮速度、膨張頻度、および/または膨張の持続時間は、特定の膨張および収縮速度、膨張頻度、または膨張の持続時間に伴う患者の不快感を低減するため常に変化するようにプログラムされる。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素は受動的に収縮する。例えば、供給源構成要素404(図4)により膨張可能な構成要素104は大気に通気し、患者400の体重により膨張可能な構成要素104は収縮する。しかし、他の幾つかの実施形態では、機械的ポンプは、膨張可能な構成要素を能動的に収縮させる。能動的収縮の利点は、膨張可能な構成要素が平坦になるように吸引されるため、膨張可能な構成要素自体から新たな圧点が作り出される可能性が低減するということである。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素は、能動的に収縮させる吸引構成要素に接続する1つまたは複数のチューブを有する。図7Aは、幾つかの実施形態に係る、膨張可能な構成要素を有するシート610が第1の管706を介して供給源構成要素702に連結され、第2の管708を介して吸引構成要素704に連結されるシステム700を示す。図7Bは、幾つかの実施形態に係る、単一の分岐管722がシート610の膨張可能な構成要素を供給源構成要素702および吸引構成要素704に連結する代替のシステム720を示す。供給源構成要素702および吸引構成要素704は、膨張および能動的収縮の両方をもたらす単一の供給源構成要素710(図7A)または724(図7B)に組み合わせられてもよい。
幾つかの実施形態では、供給源構成要素(例えば、404、図4;602/622、図6A〜図6B;710/724、図7A〜図7B)は、大部分の患者に最適化された膨張および収縮の統一プロトコル(例えば、膨張のレベル、頻度および/または持続時間)を提供する。幾つかの実施形態では、供給源構成要素は、膨張可能な構成要素に異なる(例えば、可変の)レベルの膨張をもたらすことができる1以上のポンプを有する。幾つかの実施形態では、供給源構成要素の機能を調節する(例えば、膨張のレベル、頻度、および/または持続時間を調節する)ことに使用可能なコントロールパネル、1以上のスイッチ、または1以上のダイアルが存在する。コントロールパネルの例としては、簡単なダイアル、または様々な入力(例えば、患者の体重またはベッドのタイプ)を受け、膨張の量を決定し得る電子表示装置が挙げられるが、これらに限定されるものではない。幾つかの実施形態では、例えば、膨張の程度は、患者の体型(即ち、体格)、体重、または性別、ならびに、マットレスのタイプ(例えば、マットレス製造業者およびモデル)などの患者が寝ているマットレスの特徴、またはイスのタイプ(例えば、製造業者およびモデル)などの患者が座っているイスの特徴に合わせて、手動または電子制御により調節される。幾つかの実施形態では、膨張の量は、異なる制御パネル設定に対応する膨張値を記憶しているルックアップテーブルを使用することにより決定される。膨張の頻度および持続時間も同様に、ルックアップテーブルを使用することにより決定されてもよい。あるいは、コントロールパネル、スイッチ、および/またはダイアルを使用して、膨張のレベル、頻度、および/または持続時間を直接指定してもよい。
幾つかの実施形態では、膨張可能な構成要素には、圧力センサが組み込まれており、圧力センサは供給源構成要素にフィードバックする。幾つかの実施形態では、供給源構成要素は、圧力センサの読みに基づいて膨張圧力を調節し、褥瘡発生を予防するのに十分な圧力緩和を確実に行うことができる。幾つかの実施形態では、圧力センサは供給源構成要素自体に内蔵されており、持ち上げ構成要素を十分に膨張させるのに必要な圧力を調節することができる。幾つかの実施形態では、供給源構成要素は、1以上の追加のセンサ(例えば、温度センサ、モーションセンサ、血中酸素センサ、または脈拍センサ)を含む、またはそれに連結されている。
図8は、幾つかの実施形態に係る、褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために、患者の身体部分の除圧を行う方法800を示すフローチャートである。方法800では、患者(例えば、患者400、図4)の下にシート(例えば、100、図1A;120、図1Bおよび図3A;200、図2;300、図3B;310、図3C;408、図4;610、図6A〜図7B)を配置する(802)。シートは、第1シート層(例えば、第1の層102、図1A〜図4)と、膨張可能な構成要素(例えば、104、図1A〜図1B、図2、図4、図5A)(例えば、530、図5B;560、図5C)と、を含む。膨張可能な構成要素は第1シート層に固定され、膨張可能な構成要素の外側にある領域(例えば、領域112、図1A〜図5A;領域540、図5B;領域566、図5C)を少なくとも部分的に囲む。少なくとも部分的に囲まれた領域が患者の身体部分の下に配置されるように、シートを配置する。
幾つかの実施形態では、例えば、図4に示すように、少なくとも部分的に囲まれた領域が患者の仙骨部の下に配置されるようにシートを配置する(804)。
幾つかの実施形態では、患者に対するシートの配置を示す、シート上の1以上のマーキング(例えば、マーキング202、204、206、208および/または210、図2)に従ってシートを配置する(806)。
膨張可能な構成要素を、ポンプ(例えば、供給源構成要素404、図4;602/622、図6A〜図6B;710/724、図7A〜図7B)に連結して(808)、繰り返し膨張および収縮させる(810)。
方法800は、特定の順番で行われるように表示されている多くの操作を含むが、方法800に含まれる操作はそれより多くてもまたは少なくてもよく、2つ以上の操作の順番が変更されてもよく、および/または2つ以上の操作が単一の操作に組み合わせられてもよいことが明らかであろう。
前述の記載は、説明のため、特定の実施形態を参照して記載してきた。しかし、上記の例示的説明は、網羅的であること、または本発明を開示した通りの形態に限定することを意図したものではない。上記教示に鑑みて、多くの変更および変形が可能である。本発明の原理およびそれらの実際の適用を最もよく説明し、それにより当業者が、想到される特定の用途に適するように様々な変更を行って本発明および様々な実施形態を最もよく利用することができるように、実施形態を選択し、記載した。
Claims (31)
- 褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために患者の下に配置されるシートであって、前記シートは、
第1シート層と、
前記第1シート層に固定された膨張可能な構成要素であって、前記膨張可能な構成要素の外側にある領域を少なくとも部分的に囲み、前記少なくとも部分的に囲まれた領域が患者の身体部分の下に配置されて前記膨張可能な構成要素が膨張させられると、患者の身体部分から圧力を除去する、膨張可能な構成要素と、を備えるシート。 - 前記少なくとも部分的に囲まれた領域が患者の仙骨部の下に配置されて前記膨張可能な構成要素が膨張させられると、前記膨張可能な構成要素が患者の仙骨部から圧力を除去する、請求項1に記載のシート。
- 前記第1シート層が幅および長さを有し、
前記第1シート層の幅が少なくとも80cmであり、
前記第1シート層の長さが少なくとも50cmである、請求項1に記載のシート。 - 前記第1シート層の幅が少なくとも90cmであり、
前記第1シート層の長さが少なくとも60cmである、請求項3に記載のシート。 - 前記第1シート層の長さが少なくとも90cmである、請求項4に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素が前記第1シート層に取り付けられている、請求項1に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素を前記第1シート層に固定するように前記第1シート層に取り付けられたポケット、をさらに備え、前記膨張可能な構成要素が前記ポケット内に位置する、請求項1に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素を前記第1シート層に固定するように前記第1シート層に取り付けられたポケット、をさらに備え、前記膨張可能な構成要素が前記ポケットに挟まれている、請求項1に記載のシート。
- 前記第1シート層に取り付けられた第2シート層をさらに備え、前記膨張可能な構成要素が前記第1シート層と前記第2シート層との間に位置する、請求項1に記載のシート。
- 前記第2シート層は、前記膨張可能な構成要素を固定するポケットを形成するように前記第1シート層に取り付けられ、前記膨張可能な構成要素が前記ポケット内に位置する、請求項9に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素を膨張および収縮させるため、前記膨張可能な構成要素を管に連結する取付部品、をさらに備え、前記管が前記シートの外側にある、請求項1に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素を膨張および収縮させるため、前記膨張可能な構成要素に連結される管、をさらに備える、請求項1に記載のシート。
- 前記第1シート層に固定されて、患者に当てて配置される吸収性パッドをさらに備える、請求項1に記載のシート。
- 前記第1シート層が吸収性パッドを備える、請求項1に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素が単一の膨張可能なセルから本質的になる、請求項1に記載のシート。
- 患者を支持する外部構造に前記シートを固定する取付部品をさらに備える、請求項1に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素が「H」字形を有する、請求項1に記載のシート。
- 前記膨張可能な構成要素が、
横方向セグメントと、
前記横方向セグメントのそれぞれ反対側に位置し、前記横方向セグメントにより接続された第1縦方向セグメントおよび第2縦方向セグメントであって、それぞれが前記横方向セグメントの上に縦方向に延びる第1部分と前記横方向セグメントの下に縦方向に延びる第2部分とを含む、第1縦方向セグメントおよび第2縦方向セグメントと、を備え、
前記少なくとも部分的に囲まれた領域が、前記第1縦方向セグメントの第2部分と前記第2縦方向セグメントの第2部分との間に位置し、前記横方向セグメントならびに前記第1縦方向セグメントの第2部分および前記第2縦方向セグメントの第2部分により部分的に囲まれている、請求項1に記載のシート。 - 前記横方向セグメントが高さを有し、
前記第1縦方向セグメントの第2部分および前記第2縦方向セグメントの第2部分がそれぞれ幅を有し、
前記横方向セグメントの高さが、前記第1縦方向セグメントの第2部分および前記第2縦方向セグメントの第2部分の幅より小さい、請求項18に記載のシート。 - 前記第1縦方向セグメントの第2部分および前記第2縦方向セグメントの第2部分の幅が少なくとも4インチ(10.16センチメートル)であり、
前記横方向セグメントの高さが3インチ(7.62センチメートル)以下である、請求項19に記載のシート。 - 患者に対する前記シートの配置を示す1以上のマーキングをさらに備える、請求項1に記載のシート。
- 前記1以上のマーキングが、
前記シートを横切って横方向に延びる第1線であって、前記第1線が患者の上前腸骨棘部に位置合わせされるようになっており、前記第1線は、前記第1線を患者の上前腸骨棘部に位置合わせすると前記少なくとも部分的に囲まれた領域が患者の仙骨部に位置合わせされることを可能にする、前記少なくとも部分的に囲まれた領域に対する前記シート上の位置を有する、第1線を備える、請求項21に記載のシート。 - 前記1以上のマーキングが、
前記少なくとも部分的に囲まれた領域を通って前記シートを横切って横方向に延びる第2線であって、前記第2線が前記仙骨と前記上前腸骨棘とのおおよその間隔に対応する距離だけ前記第1線から分離している、第2線を備える、請求項22に記載のシート。 - 前記第1線から前記第2線を分離する距離が、2〜4インチ(5.08〜10.16センチメートル)である、請求項23に記載のシート。
- 前記第1線から前記第2線を分離する距離が、2.8〜3.2インチ(7.112〜8.128センチメートル)である、請求項23に記載のシート。
- 前記1以上のマーキングが、前記少なくとも部分的に囲まれた領域を通って前記シートを横切って縦方向に延びる第3線を備える、請求項21に記載のシート。
- 前記1以上のマーキングが、
前記少なくとも部分的に囲まれた領域を通って前記シートを横切って横方向に延びる線、を備える、請求項21に記載のシート。 - 前記1以上のマーキングが、
前記患者の仙骨部の下に配置される前記シート上の部位を示すマーキング、を備え、前記部位が前記少なくとも部分的に囲まれた領域内に位置する、請求項21に記載のシート。 - 前記1以上のマーキングが、
患者に対する前記シートの向きを示す配向マーキング、を備える、請求項21に記載のシート。 - 褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために患者の身体部分の除圧を行うシステムであって、
患者の下に配置されるシートであって、
第1シート層と、
前記第1シート層に固定された膨張可能な構成要素であって、前記膨張可能な構成要素の外側にある領域を少なくとも部分的に囲み、前記少なくとも部分的に囲まれた領域が前記患者の身体部分の下に配置されて前記膨張可能な構成要素が膨張させられると、患者の身体部分から圧力を除去する膨張可能な構成要素と、を備えるシートと、
前記膨張可能な構成要素に連結される管と、
前記膨張可能な構成要素を膨張および収縮させるため、前記管に連結されるポンプと、を備える、システム。 - 褥瘡を治療するまたは褥瘡の発生を軽減するために患者の身体部分の除圧を行う方法であって、
患者の下にシートを配置する工程であって、前記シートが第1シート層と膨張可能な構成要素とを含み、前記膨張可能な構成要素が、前記第1シート層に固定され、前記膨張可能な構成要素の外側にある領域を少なくとも部分的に囲み、前記シートを配置する工程が、前記少なくとも部分的に囲まれた領域を前記患者の身体部分の下に配置する工程を含む工程と、
前記膨張可能な構成要素をポンプに連結する工程と、
前記膨張可能な構成要素を繰り返し膨張および収縮させる工程と、を含む、方法。
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