JP2013516654A - パターニングされた機械層を有する干渉画素 - Google Patents

パターニングされた機械層を有する干渉画素 Download PDF

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Abstract

電気機械変調器及びそれを製造する方法が開示されている。一実施形態において、ディスプレイはボイドが形成されたメンブレン層を有する副画素を含む。ボイドは、メンブレン層の柔軟性が増加するように構成されることができる。副画素はさらに、観察者からボイドを隠すように構成された光学マスクを含むことができる。他の一実施形態において、ディスプレイは、少なくとも二つの可動反射体を含むことができ、それぞれの可動反射体は、異なる剛性を有するが、それぞれの可動反射体は、ほぼ同じ有効熱膨張係数を有する。

Description

本発明の技術分野は、電気機械システムに関する。
電気機械システムは、電気的及び機械的な構成要素、アクチュエータ、トランスデューサ、センサ、光学部品(鏡など)、及び電子部品を備えたデバイスを含む。電気機械システムは、マイクロメートルやナノメートルのスケールを含むがそれに限定されない、さまざまなスケールで製造することが可能である。例えば、マイクロ電気機械システム(MEMS:microelectromechanical systems)デバイスは、1マイクロメートルから数百マイクロメートル、あるいはそれより大きい範囲の大きさを備えた構造を含みうる。ナノ電気機械システム(NEMS:nanoelectromechanical systems)デバイスは、1マイクロメートル未満、例えば、数百ナノメートル未満の大きさを備えた構造を含みうる。電気機械素子は、電子デバイスや電気機械デバイスを形成するために、成膜やエッチング、リソグラフィ、及び/または、基板及び/または成膜された材料の層から部品をエッチングで切り離す、または層を追加するなどのその他のマイクロマシニング法を用いて形成されてもよい。
あるタイプの電気機械システムデバイスは、干渉変調器と呼ばれる。本明細書で用いられるように、干渉変調器または干渉光変調器という語句は、光学的な干渉の原理を用いて光を選択的に吸収及び/または反射する装置を指し示す。特定の実施形態において、干渉変調器は一対の導電性平板を備えてもよく、そのうち一方または両方は全体または一部が透明及び/または反射性であり、適切な電気信号の印加によって相対的に動作することができるものでありうる。ある特定の実施形態において、一つの平板は基板上に成膜された固定された層からなってもよく、他方の平板はギャップによって、固定された層から離隔された金属からなるメンブレンを備えていてもよい。本明細書でより詳細に説明するように、一方の平板のもう一方に対する位置関係は、干渉変調器に入射する光の光学的な干渉を変化させることができる。そのような装置は幅広い領域で応用することができ、既存の製品を改良し、これまで開発されていない新しい製品の創出にその特徴が利用できるように、これらのタイプの装置の特性を利用可能とし及び/または改良することは、当技術分野にとって有益であろう。
本発明のシステム、方法、及びデバイスはそれぞれ、ある側面を備えており、それらのどれも単独では、好ましい特性に寄与するものではない。これから、本発明の範囲に限定することなく、そのさらに顕著な特徴を端的に議論する。本議論を踏まえ、具体的な発明を実施するための形態を参照すれば、本発明の特徴がいかに他のディスプレイデバイスに対して優位であるかを理解することができる。
本明細書において記載された様々な実施形態は、複数の副画素を含む干渉画素を備える。それぞれの副画素は、吸収層に対して可動である可動層、及び吸収層と可動層の間に配置された光学共振キャビティを含む。
一実施形態において、干渉ディスプレイは、熱膨張係数特性を有する基板、前記基板上に配置された光学マスク、前記基板上に配置された吸収体、第一の副画素、及び第二の副画素を備える。第一の副画素は、第一の可動反射体に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成される第一の可動反射層を含んでもよい。第一の可動反射体は、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有してもよく、第一の可動反射体は、第一の反射層、第一の導電層、及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に少なくとも部分的に配置された第一のメンブレン層、を含んでもよい。第一の副画素はまた、前記第一の可動反射体に電圧を印加するように構成された第一の電極、並びに前記第一の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定される第一のキャビティ、を含んでもよい。第二の副画素は、第二の可動反射体に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有する第二の可動反射体、前記第二の可動反射体に電圧を印加するように構成された第二の電極、並びに前記第二の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定される第二のキャビティ、を含んでもよい。第二の可動反射体は、第二の反射層、第二の導電層、及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に少なくとも部分的に配置された第二のメンブレン層を含んでもよく、前記第二のメンブレン層は、少なくとも一つのボイドを備え、前記ボイドが、前記第二のメンブレン層の柔軟性を増加するように構成され、前記光学マスクの少なくとも一部が、少なくとも一つの前記ボイドと前記基板の間に配置される。
一側面において、少なくとも一つの前記ボイドを取り囲む前記第二のメンブレン層の少なくとも一つの端部が、少なくとも部分的に曲線である。他の一側面において、前記ボイドを取り囲む前記第二のメンブレン層の表面が、円柱状である。一側面に従えば、前記光学マスクの少なくとも一部が、前記第一のメンブレン層と前記基板の間に配置され、前記第一の可動反射体及び前記第二の可動反射体が、互いに隣接して配置される。他の一側面において、前記基板の熱膨張係数特性が、約3.7ppm/℃である。さらに他の一側面において、前記第二の反射層が、少なくとも一つのボイドを備え、前記光学マスクの少なくとも一部が、前記ボイドと前記基板の間に配置される。一側面において、前記第二の反射層における少なくとも一つの前記ボイドが、前記第二のメンブレン層における少なくとも一つの前記ボイドと、ほぼ整列される。他の一側面において、前記第二の導電層が、少なくとも一つのボイドを備え、前記ボイドが、前記第二の反射層における少なくとも一つの前記ボイドと、ほぼ整列される。
他の一実施形態において、画素は、熱膨張係数特性を有する基板層、前記基板上に配置された吸収体、第一の副画素、及び第二の副画素を含む。第一の副画素は、第一の可動反射体に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記吸収体に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有する第一の可動反射体、前記第一の可動反射体を非作動位置から作動位置まで動かすための電圧を前記第一の可動反射体に印加するように構成された第一の電極、並びに前記第一の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定され、前記第一の可動反射体が非作動位置にあるときの前記第一の可動反射体と前記吸収体の間の距離によって規定される高さを有する第一のキャビティ、を含んでもよい。第一の可動反射体は、第一の反射層、第一の導電層、及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に少なくとも部分的に配置され、前記第一の反射層と前記第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有する第一のメンブレン層、を備えてもよい。第二の副画素は、電圧が第二の可動反射体に印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有する第二の可動反射体、前記第二の可動反射体に電圧を印加するように構成され、前記第一の電極によって印加される電圧とほぼ同じである電圧を印加する第二の電極、並びに前記第二の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定され、前記第二の可動反射体が非作動位置にあるときの前記第二の可動反射体と前記吸収体の間の距離によって規定され前記第一のキャビティの高さよりも大きい高さを有する、第二のキャビティ、を含んでもよい。第二の可動反射体は、第二の反射層、第二の導電層、及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に少なくとも部分的に配置され、前記第二の反射層と前記第二の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、厚さが、前記第一のメンブレン層の厚さとほぼ同じであり、少なくとも一つのボイドを備えた第二のメンブレン層を含んでもよく、前記ボイドが、前記第一の可動反射体及び前記第二の可動反射体に等しい電圧が印加されるときに前記第二の可動反射体が前記第一の可動反射体よりも大きな距離を動くように前記第二のメンブレン層の柔軟性を増加させるように構成される。
一側面において、前記第一のキャビティ及び/または前記第二のキャビティが、光学共振材料、例えば空気を備えてもよい。他の一側面において、前記画素は干渉画素である。他の一側面において、前記基板層の熱膨張係数特性が、約3.7ppm/℃である。また他の一側面において、前記第一のメンブレン層及び/または前記第二のメンブレン層が、誘電体材料、例えば酸窒化シリコンを備える。一側面において、前記第一の導電層、前記第一の反射層、前記第二の導電層、及び/または前記第二の反射層が、アルミニウムを備える。一側面において、前記第一のメンブレン層の厚さが、約1600Åである。他の一側面において、前記第一のメンブレン層が、前記第二のメンブレン層内における前記ボイドよりも小さいボイドを備える。一側面において、前記画素は、前記第二の副画素の少なくとも一部と前記基板の間に配置された光学マスクをさらに備え、前記光学マスクの少なくとも一部が、少なくとも一つの前記ボイドと前記基板の間、及び/または前記第一の副画素の少なくとも一部と前記基板の間に配置されてもよい。前記第一の副画素が、前記第二の副画素に隣接して配置されてもよい。
さらに他の一側面において、前記画素は、ディスプレイ、前記ディスプレイと通信するように構成され、画像データを処理するように構成されたプロセッサ、及び前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイス、をさらに備える。一側面において、前記画素は、前記ディスプレイに少なくとも一つの信号を送信するように構成されたドライバ回路をさらに備え、前記ドライバ回路に前記画像データの少なくとも一部を送信するように構成されたコントローラをさらに備えてもよい。他の一側面において、前記画素は、前記プロセッサに前記画像データを送信するように構成された画像供給モジュールをさらに備え、前記画像供給モジュールが、少なくとも一つの受信部、送受信部、及び送信部を備えてもよい。他の一側面において、前記画素は、入力データを受け取り、前記プロセッサに前記入力データを通信するように構成された入力デバイスをさらに備える。
他の一実施形態において、反射ディスプレイに用いる画素は、熱膨張係数特性を有する基板層、前記基板層上に配置された吸収体層、及び複数の副画素、を備え、前記副画素のそれぞれが、前記吸収体層に対して相対的に動くように構成された可動反射体を備え、前記可動反射体のそれぞれが、第一の厚さを有する反射層、第二の厚さを有する導電層、及び前記反射層と前記導電層の間に少なくとも部分的に配置されたメンブレン層、を備え、前記メンブレン層が第三の厚さを有し、前記可動反射体のそれぞれが、ある電圧値が前記副画素に印加されるときに非作動位置と作動位置の間を動くように構成され、前記可動反射体のそれぞれに独立して同一の電圧値が印加され、第一の副画素が、第一のメンブレン層を有し、前記第一のメンブレン層が第二の副画素の第二のメンブレン層よりも柔軟であり、電圧値が印加されたときに前記第一のメンブレン層が前記第二のメンブレン層よりも大きな距離を動き、前記可動反射体のそれぞれが、前記基板層の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有する。
一側面において、前記第三の厚さが、前記第一の厚さ及び前記第二の厚さよりも大きい。他の一側面において、前記第一の厚さ及び前記第二の厚さが、ほぼ同じである。さらに他の一側面において、少なくとも一つの前記メンブレン層が、ボイドを備える。他の一側面において、前記画素は、可動反射体に電圧値を印加するようにそれぞれ構成された複数の電極をさらに備える。
他の一実施形態において、干渉画素は、熱膨張係数特性を有する基板、前記基板上に配置された光学マスク手段、特定波長の電磁放射を吸収する、前記基板上に配置された吸収体手段、第一の副画素手段、及び第二の副画素手段を備える。前記第一の副画素手段が、第一の可動反射体手段に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有する第一の可動反射体手段、ある電圧値を前記第一の可動反射体手段に印加するように構成された第一の電圧印加手段、並びに前記第一の可動反射体手段の表面及び前記吸収体手段の表面によって規定された第一のキャビティ、を備えてもよい。第一の可動反射体手段が、第一の反射手段、第一の導電手段、及び前記第一の反射手段と前記第一の導電手段の間に少なくとも部分的に配置された第一のメンブレン手段、を備えてもよい。前記第二の副画素手段が、第二の可動反射体手段に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記基板の熱膨張係数とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有する第二の可動反射体手段、前記第二の可動反射体手段にある電圧値を印加するように構成された第二の電圧印加手段、並びに前記第二の可動反射体手段の表面及び前記吸収体手段の表面によって規定された第二のキャビティ、を含んでもよい。前記第二の可動反射体手段が、第二の反射手段、第二の導電手段、及び前記第二の反射体手段と前記第二の導電手段の間に少なくとも部分的に配置された第二のメンブレン手段、を備えてもよく、前記第二のメンブレン手段が、少なくとも一つのボイドを備え、前記ボイドが前記第二のメンブレン手段の柔軟性を増加するように構成され、前記光学マスク手段の少なくとも一部が少なくとも一つの前記ボイドと前記基板の間に配置される。
他の一実施形態において、干渉画素を製造する方法は、基板を提供する段階、前記基板上に光学マスクを形成する段階、前記基板上に第一の可動構造を形成する段階、前記基板上に第二の可動構造を形成する段階、及び前記光学マスクが少なくとも一つのボイドと前記基板の間に位置するように前記第二の可動構造に少なくとも一つのボイドを形成する段階、を備え、前記基板上に第一の可動構造を形成する段階において、前記第一の可動構造が、第一の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第一の可動構造が、第一の反射層、第一の導電層、及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に配置された第一のメンブレン層、を備え、前記第一のメンブレン層が、前記第一の反射層と前記第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、前記基板上に第二の可動構造を形成する段階において、前記第二の可動構造が、第二の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第二の距離が、前記第一の距離よりも大きく、前記第二の可動構造が、第二の反射層、第二の導電層、及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に配置された第二のメンブレン層、を備え、前記第二のメンブレンが、前記第二の反射層と前記第二の導電層の間の距離によって規定された厚さを有し、前記第二のメンブレン層の厚さが、前記第一のメンブレン層の厚さとほぼ同じである。一側面において、前記光学マスクが、前記第一の可動構造の少なくとも一部と前記基板の間に位置する。
他の一実施形態において、干渉画素を製造する方法は、画素を製造する方法であって、熱膨張係数特性を有する基板を提供する段階、前記基板上に光学マスクを形成する段階、及び前記基板上に第一の可動構造を形成する段階、を備え、前記基板上に第一の可動構造を形成する段階において、前記第一の可動構造が、第一の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第一の可動構造が、ある厚さを有する第一の反射層、ある厚さを有する第一の導電層、及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に配置された第一のメンブレン層、を備え、前記第一のメンブレン層が、前記第一の反射層と前記第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、前記第一の可動構造が、有効熱膨張係数特性を有し、前記第一の反射層の厚さ、前記第一の導電層の厚さ、及び前記第一のメンブレン層の厚さの全てが、前記第一の可動構造の有効熱膨張係数特性が前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じになるように選択される。一側面において、前記方法は、前記基板上に第二の可動構造を形成する段階、及び前記光学マスクが少なくとも一つのボイドと前記基板の間に位置するように前記第二の可動構造に少なくとも一つのボイドを形成する段階、をさらに含み、前記基板上に第二の可動構造を形成する段階において、前記第二の可動構造が、第二の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第二の距離が、前記第一の距離よりも大きく、前記第二の可動構造が、ある厚さを有する第二の反射層、ある厚さを有する第二の導電層、及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に配置された第二のメンブレン層、を備え、前記第二のメンブレン層が、前記第二の反射層と前記第二の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、前記第二の可動構造が、有効熱膨張係数特性を有し、前記第二の反射層の厚さ、前記第二の導電層の厚さ、及び前記第二のメンブレン層の厚さの全てが、前記第二の可動構造の有効熱膨張係数特性が前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じになるように選択される。
第一の干渉変調器の可動反射層が緩和位置にあり、第二の干渉変調器の可動反射層が作動位置にある干渉変調器ディスプレイの一実施形態の一部を示す等角図である。 3×3干渉変調器ディスプレイを組み込んだ電子デバイスの一実施形態を示すシステムブロック図である。 図1の干渉変調器の例示的な一実施形態における印加電圧に対する可動鏡の位置の図である。 干渉変調器ディスプレイを駆動するのに用いうる行および列の電圧の組み合わせを示す。 図2の3×3干渉変調器ディスプレイに表示データのフレームを書き込むのに用いうる行および列の信号の例示的な一タイミング図を示す。 図2の3×3干渉変調器ディスプレイに表示データのフレームを書き込むのに用いることができる行および列の信号の例示的な一タイミング図を示す。 複数の干渉変調器を備える視覚ディスプレイデバイスの実施形態を示すシステムブロック図である。 複数の干渉変調器を備える視覚ディスプレイデバイスの実施形態を示すシステムブロック図である。 図1の装置の断面図である。 干渉変調器の代替的な一実施形態の断面図である。 干渉変調器の他の代替的な一実施形態の断面図である。 干渉変調器のさらに他の代替的な一実施形態の断面図である。 干渉変調器の追加的な代替的な一実施形態の断面図である。 可動素子の一実施形態の断面図である。 可動素子の他の一実施形態の断面図である。 干渉ディスプレイの一実施形態の一部を示す上面視平面図である。 図9Aの9B−9B線に沿った、図9Aのディスプレイの断面図である。 干渉ディスプレイを製造する工程の各段階を示す概略的な断面図である。 干渉ディスプレイを製造する工程の各段階を示す概略的な断面図である。 干渉ディスプレイを製造する工程の各段階を示す概略的な断面図である。 干渉ディスプレイを製造する工程の各段階を示す概略的な断面図である。 干渉ディスプレイを製造する工程の各段階を示す概略的な断面図である。 干渉ディスプレイを製造する工程の各段階を示す概略的な断面図である。 干渉ディスプレイを製造する方法の一実施形態における具体的な各段階を示すフロー図である。 干渉ディスプレイを製造する方法の他の一実施形態における具体的な各段階を示すフロー図である。 光学マスク下の可動素子の角に配置されたボイドを含む可動素子の一実施形態の平面図である。 光学マスク下の可動素子の角に配置されたボイドを含む可動素子の一実施形態の平面図である。 光学マスク下の可動素子の角に配置されたボイドを含む可動素子の一実施形態の平面図である。 光学マスク下の可動素子の角に配置されたボイドを含む可動素子の一実施形態の平面図である。 ボイドを含まない可動素子の一実施形態の平面図である。
以下の詳細な説明は特定の具体的な実施形態に向けられたものである。しかしながら、本明細書で示される内容は多数の異なる方法で応用することができる。この説明において、図面において類似した部品は類似した符号で一貫して参照される。実施形態は動画(例えばビデオ)、静止画(例えば写真画像)及び文字または図表のどちらかのような画像を表示するように構成されたどのような装置にも実装されうる。より具体的には、実施形態は様々な電子装置の内部にあるいは関連して実装されてもよく、携帯電話、無線装置、個人データ端末(PDA)、携帯型コンピュータ、GPS受信機/ナビゲータ、カメラ、MP3プレイヤー、カムコーダ、ゲーム機、腕時計、置時計、計算機、テレビモニタ、フラットパネルディスプレイ、コンピュータ用モニタ、自動車の表示(例えば距離計表示など)、コックピット制御装置及び/またはディスプレイデバイス、カメラビューディスプレイデバイス(例えば自動車における後方視界カメラのディスプレイ)、電子写真、電子掲示板または電子看板、プロジェクタ、建築構造物、パッケージ、美的構造物(例えば、宝石片上への画像の表示)に実装されてもよいが、これに限定されるものではない。本明細書で説明したものに類似した構造のMEMS装置を、電子スイッチデバイスのようなディスプレイ以外の応用にも用いることができる。
反射ディスプレイデバイス、例えば、干渉変調器ディスプレイデバイスは、一つまたはそれ以上の副画素を有することができる、一つまたはそれ以上の画素を含むことができる。それぞれの画素、または副画素は、光吸収層に対して動くように構成された可動素子を含むことができ、光吸収層は、本明細書においては単に「吸収体」として呼ばれうる。それぞれの画素、または副画素はまた、可動素子と吸収体との間に配置された光学共振キャビティを含むこともできる。可動素子、吸収体、及び光学共振キャビティは、光学干渉の原理を用いて、入射した光を選択的に吸収及び/または反射するように構成されることができる。可動素子は、二つまたはそれ以上の位置の間で動かされることができ、それによって光学共振キャビティの大きさを変化させ、副画素、それに対応してディスプレイの反射率に影響を与える。ある実施形態において、可動素子は、反射層、導電層、及び反射層と導電層の間に配置された絶縁性メンブレン層、を含む。1つより多い画素または副画素を有するディスプレイデバイスの実施形態において、それぞれの可動素子は、有効熱膨張係数特性を有することができる。可動素子を製造するときに、それぞれの可動素子がほぼ同じ有効熱膨張係数及びほぼ同じ厚さを有するが、それぞれの可動素子の剛性が可動素子ごとに異なるように構成されるように、可動素子を調整することができる。
厚さ、有効熱膨張係数、及び可動素子の剛性を調整(またはチューニング)することは、システムの動作に関する作動電圧を増加させる必要なく、ディスプレイの温度に対する敏感さを減少させ、製造に必要なマスクの数を減少させることができる。ある実施形態において、可動素子の有効熱膨張係数は、メンブレン層の厚さの、反射層と導電層を合計した厚さに対する比を調整することによって選択することができる。可動素子の有効熱膨張係数は、調整して基板層の熱膨張係数にほぼ合致させることができる。可動素子の剛性は、反射層、メンブレン層、および導電層を通して一つまたはそれ以上のボイドを追加することによって調整することができる。有効熱膨張係数及び複数の可動素子の剛性の両方を調整することにより、可動素子のそれぞれを、ほぼ同じ有効熱膨張係数及びほぼ同じ厚さを有するが、異なる剛性を有するように構成することができる。
干渉MEMS表示素子を備える干渉変調器ディスプレイの一実施形態は、図1に示される。このような装置では、画素は明状態または暗状態のいずれかにある。明状態(「緩和状態」または「開状態」)では、表示素子は使用者に対して入射可視光の大部分を反射する。暗状態(「作動状態」または「閉状態」)では、表示素子は使用者に対して入射可視光をほとんど反射しない。実施形態に応じて、「オン状態」と「オフ状態」の光の反射率特性は反対でありうる。MEMS画素は黒及び白に加えて、カラーディスプレイが実現できるように選択された色を主に反射するように構成することもできる。
図1は視覚ディスプレイの一連の画素のうち二つの隣接した画素を示す等角図であり、それぞれの画素はMEMS干渉変調器を備える。ある実施形態において、図示された二つの画素は、それぞれが副画素であってもよく、その場合、二つまたはそれ以上の副画素が画素を構成することになる。ある実施形態において、干渉変調器ディスプレイは、これらの干渉変調器の行/列アレイを備える。それぞれの干渉変調器は、少なくとも一つの可変な大きさを有する光学共振ギャップを形成するようにたがいに対して可変かつ制御可能な距離に位置させられる一対の反射層を含む。一実施形態において、反射層のうち一つは二つの位置の間を動くものでありうる。本明細書では緩和位置として称される第一の位置において、可動反射層は固定された部分的に反射性の層から相対的に大きな距離を取って位置させられる。本明細書では作動位置として称される第二の位置において、可動反射層は部分的に反射性の層とより近接して位置される。二つの層から反射された入射光は可動反射層の位置によって強めあいまたは弱めあって干渉し、それぞれの画素に対して全反射または非反射のいずれかの状態となる。
図1の画素アレイの示された部分は、二つの隣接した干渉変調器12a、12bを含む。左側に位置する干渉変調器12aでは、可動反射層14aが部分的に反射性の層を含む光学積層体16aから所定の距離で緩和位置にある状態が示されている。右側に位置する干渉変調器12bでは、可動反射層14bが光学積層体16bに対して近接した作動位置にある状態が示されている。
光学積層体16a、16b(まとめて光学積層体16と称する)は、本明細書に示すように、典型的にはある融合した層を備え、融合した層はインジウムスズ酸化物(ITO)のような電極層と、クロムのような部分的に反射性の層と、透明の誘電体と、を含んでもよい。従って光学積層体16は導電性であり、部分的に透明かつ部分的に反射性である。また光学積層体16は例えば、透明な基板20上に上述の層の一つまたは複数を成膜することにより形成されうる。部分的に反射性の層は、様々な金属や半導体や誘電体のような部分的に反射性である様々な材料から形成することができる。部分的に反射性の層は、一つまたは複数の材料の層から形成することができ、層のそれぞれは単一の材料または複数の材料の組み合わせで形成されてもよい。
ある実施形態において、光学積層体16の層は、平行な帯状にパターニングされ、さらに後述するようにディスプレイデバイスにおいて行電極を形成しうる。可動反射層14a、14bは成膜された金属の単一または複数の層の平行な一連の帯状(例えば、行電極16a、16bと直交する)として形成され、ポスト18の頂部及びポスト18の間に成膜された中間犠牲材料の上に成膜されて列を形成しうる。犠牲材料が除去されると、可動反射層14a、14bは光学積層体16a、16bから所定のギャップ19だけ離隔される。アルミニウムのような導電性及び反射性の高い材料が反射層14として用いられてもよく、このような帯状パターンはディスプレイデバイスの列電極を形成しうる。図1は必ずしも正しいスケールではないことに注意しなければならない。ある実施形態において、ポスト18の間の間隔は10〜100μmのオーダーであってよく、一方ギャップ19は1000Åよりも小さなオーダーでありうる。
電圧が印加されていない状態では、図1の画素12aに示されるように、ギャップ19は可動反射層14a及び光学積層体16aの間に存在し、可動反射層14aは機械的に緩和状態にある。しかしながら、電位差(電圧)が選択された行および列に印加されると、対応する画素の行電極と列電極との交差位置に形成されるキャパシタは充電され、静電引力が電極を互いに引き付ける。電圧が十分高いと、可動反射層14は変形し、光学積層体16に押し付けられる。図1の右側に位置する作動した画素12bによって示されるように、光学積層体16に含まれる誘電体層(この図には図示されない)は、層14と16の間のショートを防ぎ、層の間の離隔距離を制御しうる。印加された電位差の極性に係わらず、動作は同一である。
図2から図5は、ディスプレイへの応用における干渉変調器アレイを用いるための例示的な一プロセス及びシステムを示す。
図2は、干渉変調器を組み込みうる電子デバイスの一実施形態を示すシステムブロック図である。電子デバイスは、例えば、ARM(登録商標)、Pentium(登録商標)、8051、MIPS(登録商標)、Power PC(登録商標)またはALPHA(登録商標)のようなどのような汎用の単一またはマルチチップマイクロプロセッサでもありうるプロセッサ21、またはデジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラやプログラマブルゲートアレイのようなどのような特殊用途のマイクロプロセッサでもありうるプロセッサを含む。当技術分野で従来用いられるように、プロセッサ21は一つまたは複数のソフトウェアモジュールを実行するように構成されうる。オペレーティングシステムの実行に加えて、プロセッサはウェブブラウザ、電話アプリケーション、電子メールプログラム、またはその他どのようなソフトウェアアプリケーションであっても含む一つまたは複数のソフトウェアアプリケーションを実行するように構成されうる。
一実施形態において、プロセッサ21はまたアレイドライバ22と通信するように構成される。一実施形態において、アレイドライバ22はディスプレイアレイまたはパネル30へ信号を提供する行駆動回路24及び列駆動回路26を含む。図1に示されるアレイの断面図は、図2の1−1線で示される。図2は明瞭化のために、干渉変調器の3×3アレイを示しているが、ディスプレイアレイ30は非常に多数の干渉変調器を備えていてもよく、列と比べて行が異なる数の干渉変調器を有しうる(例えば、行あたり300画素、列あたり190画素)ことに注意しなければならない。
図3は、図1の干渉変調器の例示的な一実施形態において、印加される電圧に対する可動鏡の位置の図である。MEMS干渉変調器において、行/列作動プロトコルは、図3に示すようなこれらのデバイスのヒステリシス特性を利用しうる。干渉変調器は例えば、可動層を緩和状態から作動状態に変形させるために10ボルトの電位差を必要としうる。しかしながら、その値から電圧を下げると、電圧が10ボルト以下に落ちても可動層はその状態を保つ。図3の例示的な実施形態においては、可動層は電圧が2ボルト以下に下がるまで完全には緩和しない。従って図3に示された例においては約3Vから7Vの電圧範囲があり、そこではデバイスが緩和状態または作動状態のいずれかで安定であるような印加電圧のウィンドウが存在する。これを本明細書では、「ヒステリシスウィンドウ」または「安定ウィンドウ」と呼ぶ。図3のヒステリシス特性を有するディスプレイアレイにおいて、行/列作動プロトコルは、行のストローブの間、作動させるべきストローブされる行の画素に約10ボルトの電圧が印加され、緩和させるべき画素に0ボルト近い電圧が印加されるように設計することができる。ストローブ後、画素には、画素が行ストローブによって置かれたどのような状態であれ維持するような、安定状態または約5ボルトのバイアス電圧が印加される。書き込み後、画素のそれぞれは、この例では3から7ボルトの「安定ウィンドウ」内の電位差におかれる。この特徴により、図1に示す画素の設計を、作動または緩和の既存状態のいずれかの状態で、同一の印加電圧状態で安定であるようにする。干渉変調器の画素それぞれは、作動状態であれ緩和状態であれ、本質的には固定反射層及び可動反射層によって形成されるキャパシタなので、この安定な状態はほとんど電力を散逸することなく、ヒステリシスウィンドウの範囲内の電圧において保持することができる。印加された電位が固定されていれば、本質的に画素へ電流が流入することはない。
さらに後述するように、典型的な応用例においては、画像のフレームは(それぞれ特定の電圧レベルを有する)データ信号のセットを、第一の行の作動される画素の所定のセットに従って列電極のセットに渡って送信することにより生成されうる。次いで、行パルスが第一の行電極に印加され、データ信号のセットに対応する画素を作動させる。次いで、データ信号のセットは第二の行の作動される画素の所定のセットに対応するように変更される。次いで、パルスが第二の行電極に印加され、データ信号に従って第二の行の適切な画素を作動する。画素の第一の行は第二の行パルスには影響されず、第一の行パルスで設定された状態を保つ。これが順に一連の行全体に対して繰り返され、フレームを生成しうる。一般に、毎秒ある所定のフレーム数についてこのプロセスを連続的に繰り返すことにより、フレームは新しい画像データに更新及び/または上書きされる。画像フレームを生成するために、画素アレイの行および列電極を駆動する幅広い様々なプロトコルが使用されうる。
図4及び5は、このような駆動方式に関して可能な作動プロトコルを示しており、この作動プロトコルは、図2の3×3アレイにおいて表示フレームを生成するのに用いることができる。図4は、図3のヒステリシス曲線を示す画素に対して使用することが可能な列電圧及び行電圧の組を示している。図4の実施形態において、画素の作動には、適切な列に−Vbiasを設定し、適切な行に、それぞれ−5ボルトまたは+5ボルトに対応しうる+ΔVを設定することを含む。画素の緩和には、適切な列に+Vbiasを印加し、適切な行に同じ+ΔVを印加して、画素に0ボルトの電位差を与えることによって達成される。行電圧が0ボルトに保たれた行において、画素はもともとどのような状態であれ、列が+Vbiasか−Vbiasかにかかわらず安定である。また図4に示されるように、上述したのとは反対の極性の電圧が用いられてもよく、例えば、画素の作動に適切な列に+Vbiasを印加し、適切な行に−ΔVを印加することを含むことも可能である。本実施形態では、画素の開放は、適切な列を−Vbiasに設定し、適切な行を同じ−ΔVに設定し、画素に0ボルトの電位差を作り出すことによって達成される。
図5Bは、図2の3×3アレイに印加される一連の行信号及び列信号を示すタイミング図であり、その結果、図5Aに示される表示状態が得られ、作動した画素は非反射性である。図5Aに示されたフレームを書き込む前には、画素はどのような状態であってもよく、本例では、全ての行が初期状態において0ボルトであり、全ての列が+5Vである。この印加電圧で、全ての画素は既存の作動状態または緩和状態で安定となる。
図5Aのフレームにおいて、(1,1)、(1,2)、(2,2)、(3,2)及び(3,3)の画素が作動状態である。この状態を達成するためには、行1の「ライン時間」の間に、列1及び2が―5Vに設定され、列3は+5Vに設定される。すべての画素が3ボルトから7ボルトの安定ウィンドウ内にあるため、この動作によって、どの画素の状態も変化しない。その後、0ボルトから5ボルトに上がり、0ボルトに戻るパルスで行1がストローブされる。これによって(1,1)及び(1,2)の画素が作動し、(1,3)の画素が緩和される。アレイ中のその他の画素はいずれも影響されない。行2を所定の状態に設定するためには、列2は−5ボルトに設定され、列1及び列3は+5ボルトに設定される。行2に同様のストローブが印加され、画素(2,2)が作動し、画素(2,1)及び画素(2,3)が緩和される。再び、アレイ中のその他の画素はいずれも影響されない。同様に、列2及び列3が−5ボルトに設定され、列1が+5ボルトに設定されて行3が設定される。図5Aに示されるように、行3をストローブし、行3の画素を設定する。フレームを書き込むと、行の電位は0となり、列の電位は+5Vまたは−5Vのいずれの状態のままでも良く、このとき表示は図5Aの配置で安定となる。同じ手順が、何ダースの、あるいは何百の行および列のアレイに対しても適用することができる。行および列の作動に用いられる時間、順序、電圧レベルは、上述した一般的な原理内で幅広く変化させることができる。また、上述した例は単に例示的なものにすぎず、本明細書において説明されたシステムや方法とともに、どのような作動電圧の方法が用いられてもよい。
図6Aおよび図6Bは、ディスプレイデバイス40の実施形態を示すシステムブロック図である。ディスプレイデバイス40は、例えば、携帯電話であってよい。しかしながら、ディスプレイデバイス40と同じ要素や、そのわずかに変形例もまた、例えばテレビや携帯メディアプレーヤーのような様々な種類のディスプレイデバイスの例として適用することができる。
ディスプレイデバイス40は、筐体41と、表示部30と、アンテナ43と、スピーカー45と、入力装置48と、マイク46と、を含む。筐体41は、一般にどのような種々の製造方法から形成されてもよく、射出成形や真空成形が含まれる。さらに、筐体41は、どのような種々の材料から形成されてもよく、プラスチックや、金属や、ガラスや、ゴムや、セラミックや、それらを組み合わせた材料を含んでもよいが、それに限定されることはない。一実施形態において、筐体41は、(図示されない)取り外し可能な部品を含み、その部品は、様々な色を備え、様々なロゴや絵、シンボルなどを含む他の取り外し可能な部品と交換できるものでありうる。
例示的なディスプレイデバイス40のディスプレイ30は、本明細書において説明されるような2状態安定ディスプレイを含むどのような種々なディスプレイでもありうる。他の実施形態においては、ディスプレイ30は、上述したようにプラズマディスプレイやELディスプレイ、OLEDディスプレイ、STN LCDディスプレイ、TFT LCDディスプレイのようなフラットパネルディスプレイ、またはCRTディスプレイや他のブラウン管装置のような非平面ディスプレイを含む。しかしながら、本実施形態の説明の目的のために、ディスプレイ30は本明細書で説明するように干渉変調ディスプレイを含む。
図6Bに、例示的なディスプレイデバイス40の一実施形態の部品の概略図を示す。図示された例示的なディスプレイデバイス40は筐体41を含み、その内部に少なくとも部分的に収容された付加的な部品を含んでもよい。例えば、一実施形態において、例示的なディスプレイデバイス40は送受信部47に接続されるアンテナ43を含むネットワークインターフェース27を含む。送受信部47はプロセッサ21に接続され、プロセッサ21は調整用ハードウェア52に接続される。調整用ハードウェア52は信号を調整する(例えば信号のフィルタ)ように構成されうる。調整用ハードウェア52はスピーカー45およびマイク46に接続される。プロセッサ21はまた入力装置48およびドライバコントローラ29に接続される。ドライバコントローラ29はフレームバッファ28およびアレイドライバ22に接続され、アレイドライバ22はディスプレイアレイ30に接続される。電源部50は具体例のディスプレイデバイス40の設計によって要求されるすべての部品に電力を供給する。
ネットワークインターフェース27は、例示的なディスプレイデバイス40がネットワークを介して一つまたは複数の装置と通信可能なように、アンテナ43と送受信部47とを含む。一実施形態において、ネットワークインターフェース27はまたプロセッサ21の要求を支援するデータ処理能力を有しうる。アンテナ43は、信号を送受信するどのようなアンテナであってもよい。一実施形態において、アンテナは、IEEE802.11(a)、(b)、(g)を含むIEEE802.11規格に従って、RF信号を送受信する。他の一実施形態においては、アンテナはブルートゥース(登録商標)規格に従ってRF信号を送受信する。携帯電話の場合には、アンテナはCDMA、GSM(登録商標)、AMPS、W−CDMAまたは無線携帯電話ネットワーク内で通信するために用いられる他の既知の信号を受信できるように設計される。送受信部47はアンテナ43から受信した信号を事前処理し、プロセッサ21が受け取り、またさらに処理できるようにする。送受信部47はまた、例示的なディスプレイデバイス40からアンテナ43を介して送信されうるように、プロセッサ21から受信した信号を処理する。
他の代替的な一実施形態において、送受信部47を受信器に置き換えてもよい。またさらに他の代替的な一実施形態において、ネットワークインターフェース27は画像供給部によって置き換えられてもよい。画像供給部は、プロセッサ21に送られる画像データを蓄積または生成することができる。例えば、画像供給部は画像データを含むデジタルビデオディスク(DVD)またはハードディスクドライブ、または画像データを生成するソフトウェアモジュールであってよい。
プロセッサ21は、一般に例示的なディスプレイデバイス40のすべての動作を制御する。プロセッサ21はネットワークインターフェース27や画像供給部から圧縮された画像データのようなデータを受信し、データを元画像データまたはすでに元画像データに処理されたフォーマットに処理する。その後、プロセッサ21は処理されたデータをドライバコントローラ29または蓄積のためにフレームバッファ28に送信する。元データは典型的には、画像内の各位置の画像の特性を特定する情報を示す。例えば、そのような画像の特性は、色や、彩度や、階調を含んでもよい。
一実施形態において、プロセッサ21は例示的なディスプレイデバイス40の動作を制御するマイクロコントローラ、CPU、またはロジックユニットを含む。調整用ハードウェア52は一般にスピーカー45に信号を送信し、マイク46からの信号を受信するための増幅器やフィルタを含む。調整用ハードウェア52は例示的なディスプレイデバイス40に含まれるディスクリート部品でありえ、またはプロセッサ21や他の部品に組み込まれたものでありうる。
ドライバコントローラ29は、プロセッサ21によって生成された元画像データを、直接プロセッサ21またはフレームバッファ28のどちらかから取得し、元画像データをアレイドライバ22に高速転送するのに適するように変換する。具体的には、ドライバコントローラ29は、元画像データを、ディスプレイアレイ30を横切って走査するのに適した時間順を有するような、ラスター状のフォーマットを有するデータフローに変換する。その後、ドライバコントローラ29は変換された情報をアレイドライバ22に送信する。液晶ディスプレイコントローラのようなドライバコントローラ29は、しばしば独立した集積回路(IC)としてシステムプロセッサ21と統合されるが、このようなコントローラは様々な方法で実装されうる。コントローラはハードウェアとしてプロセッサ21に埋め込まれてもよく、ソフトウェアとしてプロセッサ21内に埋め込まれうる。またハードウェア内でアレイドライバ22と完全に統合されうる。
典型的には、アレイドライバ22は、ドライバコントローラ29からフォーマットされた情報を受信し、動画データを波形の並行したセットに変換する。変換された波形の並行セットは、ディスプレイのxy画素配列から延びる数百、時には数千のリード線へ毎秒何度も適用される。
一実施形態においては、ドライバコントローラ29、アレイドライバ22、及びディスプレイアレイ30は本明細書において説明されたどのような型のディスプレイにも適している。例えば、一実施形態において、ドライバコントローラ29は従来のディスプレイコントローラまたは2状態安定ディスプレイコントローラ(例えば、干渉変調器コントローラ)である。他の一実施形態において、アレイドライバ22は従来のドライバまたは2状態安定ディスプレイドライバ(例えば、干渉変調ディスプレイ)である。一実施形態において、ドライバコントローラ29はアレイドライバ22と統合される。このような実施形態は、携帯電話や、時計や、その他の小さな領域を占めるディスプレイのような高度に統合されたシステムでは一般的である。また他の一実施形態においては、ディスプレイアレイ30は典型的なディスプレイアレイまたは2状態安定ディスプレイアレイ(例えば、干渉変調器アレイを含むディスプレイ)である。
入力装置48を用いれば、使用者は例示的なディスプレイデバイス40の操作を制御することができる。一実施形態において、入力装置48はQWERTYキーボードや電話のキーパッドのようなキーパッド、ボタン、スイッチ、タッチセンサスクリーン、感圧メンブレンまたは感熱メンブレンを含む。一実施形態において、マイク46は例示的なディスプレイデバイス40の入力装置である。マイク46が装置へデータを入力するのに用いられる場合、例示的なディスプレイデバイス40の操作を制御するために声による命令が使用者から供されうる。
電源部50は、当業者に周知の様々なエネルギー貯蔵装置を含んでもよい。例えば、一実施形態において、電源部50はニッケルカドミウム電池やリチウムイオン電池のような充電池である。他の一実施形態においては、電源部50は、再生可能エネルギー源、キャパシタ、またはプラスチック太陽電池や塗布型太陽電池を含む太陽電池である。他の一実施形態においては、電源部50はコンセントからの電力を受電するように構成される。
ある実装例においては、上述のように、電子表示システム内の幾つかの場所に置かれるドライバコントローラ内に制御プログラム機能が存在する。幾つかの場合、制御プログラム機能はアレイドライバ22内に存在する。上述した最適化はハードウェア及び/またはソフトウェアコンポーネントがどのような数であっても、また様々な構成においても実施することができる。
上述した原理に従って動作する干渉変調器の構造の詳細は、幅広く変化させうる。例えば、図7Aから図7Eは、可動反射層14および支持構造の5つの異なる実施形態を示す。図7Aは、図1の実施形態の断面図であり、金属材料14の帯状構造が支持体18に直交した延長上に成膜される。図7Bにおいて、各干渉変調器の可動反射層14は正方形または長方形であり、テザー32によって頂点の部分のみが支持体に取り付けられている。図7Cにおいて、可動反射層14は正方形または長方形であり、変形可能な層34から吊り下げられている。変形可能な層34は、柔軟な金属を備えるものでありうる。変形可能な層34は、変形可能な層34の周辺部において基板20に直接または間接的に接続される。このような接続は本明細書では支持ポストとして示される。図7Dに示される実施形態は、支持ポストプラグ42を備え、その上に変形可能な層34が載せられる。可動反射層14は図7Aから図7Cに示すようにギャップ上に吊られているが、変形可能な層34は、変形可能な層34と光学積層体16の間の穴を埋めることにより支持ポストを形成しない。むしろ、支持ポストは平面上の材料から形成され、支持ポストプラグ42の形成に用いられる。図7Eに示す実施形態は、図7Dに示される実施形態に基づくが、図示されない付加的な実施形態と同様に、図7Aから図7Cに示されたどの実施形態とも共働するように適合されうる。図7Eに示された実施形態においては、金属または他の導電材料からなる付加層がバス構造44の形成に用いられている。このことにより、干渉変調器の背後に沿って信号を通すことができ、そうでなければ基板20上に形成されなければならなかったであろう電極の数を減ずることができる。
図7に示されるような実施形態においては、画像は変調器が配置される面と反対側の面である透過性の基板20の前面から見るので、干渉変調器は、直視装置としての機能を果たす。これらの実施形態においては、反射層14は、基板20に対して反対側にある反射層の側の、変形可能な層34を含む干渉変調器の一部分を光学的に遮蔽する。これにより、画質に悪影響を及ぼすことなく構成され動作される遮蔽領域を得ることができる。例えば、このような遮蔽により、図7Eに示されるバス構造44は、アドレス指定やアドレス指定の結果としての動作のような変調器の電気機械的な特性から、変調器の光学特性を分離することができる。この変調器の分離構成により、変調器の構造設計や電気機械的側面および光学的な側面から用いられる材料を互いに独立して選択し、機能させることができるようになる。さらには、図7Cから図7Eに示すような実施形態は、反射層14の光学特性を変形可能な層34によってもたらされる機械的な特性から分離する、という副次的な効果を持つ。このことにより、反射層14のための構造設計及び用いられる材料を光学的な特性について最適化し、変形可能な層34のための構造設計及び用いられる材料を望ましい機械特性となるように最適化することができる。
図8Aは、可動素子804aの一実施形態を示す。可動素子804aは、入射する光を選択的に吸収及び/または反射する干渉ディスプレイの一部として吸収層に対して動くように構成することができる。吸収層(図示されない)は、可動素子804aを、一つまたはそれ以上の支持部808で支持することができる。図8Aに示された実施形態において、可動素子804aは、反射層833及び反射層上に配置されたメンブレン層835を含む。例えば材料、構成または製造方法の違いにより、メンブレン層835及び反射層833は、異なる残留応力を有することがある。例えば、メンブレン層835は、約100MPaの残留応力を有することがあり、反射層833は、約300MPaの残留応力を有することがある。メンブレン層835と反射層833の間の残留応力の違いは、図8Aに示すように、可動素子804aに湾曲、屈曲、偏向、またはその他の形状の変化を引き起こすことがある。ある実施形態において、可動素子804aは、その中央が湾曲していない位置から約200nm変位するほど、湾曲しうる。可動素子804aはまた、温度の変化及びそれに対応するメンブレン層835及び反射層833の膨脹及び収縮によって湾曲または屈曲しうる。
図8Bは、可動素子804bの他の一実施形態を示す。可動素子804bは、反射層833、導電層837、並びに反射層及び導電層の間に配置されたメンブレン層835を含むことができる。ある実施形態において、導電層837は、反射層833とメンブレン層835の間の残留応力の差を均等にするように構成されたものであってよい。例えば、残留応力及び/または温度に関する応力による可動素子の湾曲を制限するために、導電層837を可動素子804bに組み込むことができる。
反射層833は、どのような反射性材料または部分的に反射性の材料を備えることもできる。例えば、反射層833は、アルミニウム、銅、銀、モリブデン、金、クロム及び/または合金を含む様々な金属を備えることができる。ある実施形態において、反射層833は、導電性材料を備える。反射層833は、熱膨張係数特性によって特徴づけることができる。本明細書において用いられるように、「熱膨張係数」は、ある所定の材料に関する、温度変化に対する3次元応答を意味する。一実施形態において、反射層833はアルミニウムであり、約24ppm/℃の熱膨張係数を有する。メンブレン層835は、例えば、酸窒化シリコンのような様々な誘電体または絶縁性材料を備えることができる。ある実施形態において、メンブレン層835は、それぞれが誘電体材料を備える複数の層を備える。メンブレン層835は、熱膨張係数特性によって特徴づけることができる。一実施形態において、メンブレン層835は、酸窒化シリコンであり、約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する。導電層837は、どのような導電材料も備えることができ、例えば、アルミニウム、銅及び/またはその他の金属を備えることができる。ある実施形態において、導電層837は、反射層833と同一の材料を備える。導電層837は、熱膨張係数によって特徴づけることができる。一実施形態において、導電層837は、アルミニウムを備え、約24ppm/℃の熱膨張係数を有する。
反射層833、メンブレン層835、及び導電層837の厚さは、変更することができる。反射層833の厚さは、約10nmから約110nmの範囲とすることができる。メンブレン層835の厚さは、約50nmから約1050nmの範囲とすることができる。導電層837の厚さは、約10nmから約110nmの範囲とすることができる。可動素子804bは、全体として、有効熱膨張係数特性によって特徴づけることができる。本明細書で用いられるように、「有効熱膨張係数」は、2つまたはそれ以上の異なる材料から形成されるある所定の物体に関して、温度の変化に対する3次元応答を意味する。一般に、層状の物体に関する有効熱膨張係数(αeffective)は、各層の熱膨張係数(α)、各層の厚さ(t)、及び各層のヤング率(E)を用いて計算することができる。以下の数1に示すように、3層を含む層状の物体の有効熱膨張係数は、それぞれの層について材料を選択することによって(例えば、E及び/またはαを変化させることによって)、及び/または各層の厚さを選択することによって(例えば、tを変化させることによって)、調整することができる。従って、可動素子804bの有効熱膨張係数は、特定の層の厚さを選択し、各層の材料を選択することによって調整することができる。
Figure 2013516654
ある実施形態において、メンブレン層835は、反射層833及び/または導電層837よりも実質的に低い熱膨張係数を有する材料を含むこととなる。ある実施形態において、可動素子804bの有効熱膨張係数は、反射層833および導電層837の合計の厚さに対するメンブレン層833の厚さの比を大きくすることにより、減少させることができる。同様に、可動素子804bの有効熱膨張係数は、メンブレン層833の厚さを減少させ、反射層833および導電層837の厚さを増加させることにより、増加させることができる。ある実施形態において、可動素子804bの有効熱膨張係数は、ディスプレイデバイスの他の部分の熱膨張係数とほぼ合致するように調整することができる。例えば、可動素子804bの有効熱膨張係数は、基板層、例えば、図1に示された基板20の熱膨張係数とほぼ合致するように調整することができる。
それぞれの画素が1つよりも多い副画素を備える干渉ディスプレイの実施形態において、それぞれの可動素子が、有効熱膨張係数を有することができる。可動層の有効熱膨張係数は、副画素の全体的な温度敏感性に影響を与えることができる。一般に、基板層の熱膨張係数とほぼ同じ有効熱膨張係数を有する可動層は、基板の熱膨張係数とほぼ同じでない有効熱膨張係数を有する可動層よりも温度に対して敏感でない。例えば、有効熱膨張係数が4ppm/℃である可動層及び熱膨張係数が3.7ppm/℃である基板を含む副画素は、有効熱膨張係数が3ppm/℃である可動層及び熱膨張係数が3.7ppmである基板を含む副画素よりも敏感でない。温度敏感性を減少させることで、干渉ディスプレイの全体的な性能を改善し、ドライバチップの設計を単純化することができる。
ある実施形態において、可動素子の有効熱膨張係数を調整できるようにメンブレン層の厚さを増加させることにより、可動素子の全体的な剛性を増加させることができる。可動素子の全体的な剛性を増加させることにより、可動素子を動かすのに必要な作動電圧を大きくすることができる。ある実施形態において、可動素子は、可動素子の有効熱膨張係数を基板の熱膨張係数とほぼ合致させても可動素子の全体的な剛性が同一であり続けるように構成することができる。(例えば、ある特定の厚さの)可動素子の剛性は、一つまたはそれ以上の開口(あるいは「穴」、また本明細書においては時に「ボイド」と称される)を下記にさらに詳述するように、可動素子に形成することにより、変化させることができる。特定の実施形態において、より薄い部分が可動素子に、開口の代わりに形成されてもよく、それによって可動層の剛性が減少する。
ある実施形態において、反射ディスプレイ、例えば干渉ディスプレイは、それぞれが複数の副画素を備える一つまたはそれ以上の画素を備えることができる。それぞれの副画素は、独立的に可動な、及び/または独立的に作動させることができる光学変調器を備えることができる。そのような構成によって、単一の画素は、個々の副画素の特定の構成及び作動させる副画素の選択に従って複数の色を反射するように構成することができる。例えば、一実施形態において、干渉ディスプレイは、それぞれ9個の副画素に分割された画素を有するように構成することができ、非作動(緩和)状態で一つの列の三つの副画素は青色の光を反射するように構成し、隣接する列の三つの副画素は緑色の光を反射するように構成し、次の列の三つの副画素は赤の光を反射するように構成することができる。そのような構成において、ある所定の画素の列の変調器は、異なる大きさの、可動素子と吸収層の間で規定される光学共振キャビティを有することができる。そのような例において、副画素の異なる組み合わせを個々に作動させると、画素は異なる色を反射する。
図9Aは、干渉ディスプレイ900の一実施形態の一部を示す上面視平面図であり、干渉ディスプレイ900は、三つの平行な行電極902、及び行電極902に直角に延設する列に配置された三つの帯状可動素子904a、904b、904cを含む。図示された実施形態において、行電極902と可動素子904の列の重なる部分は、9つの副画素906(それぞれ三つの副画素906a、906b、906cを備える)を規定する。支持部908は、それぞれの副画素906の角の領域に配置され、可動素子904の端部を支持するように構成される。当業者であれば、行電極は光学積層体の導電性の部分であってよいことを理解するであろう。例えば、ある実施形態において、この議論及び以下の議論において行電極として参照するものは、光学積層体、例えば図7Aから7Eにおいて図示される光学積層体16の導電金属層(例えば、ITO)を示すものとして理解されるであろう。図9Aは明快性のために、光学積層体のその他の層(例えば、部分的に反射性の層または吸収体、及び/または一つまたはそれ以上の透明誘電体層)を省略しているが、当業者であれば、その他の層は特定の応用分野について好適であるように存在できることを理解するであろう。
さらに図9Aを参照すると、光学マスク構造909が、行電極902及び可動素子904の下に配置される。光学マスク構造909は、周辺光または迷光を吸収し、コントラスト比を増加させることによってディスプレイデバイスの光学的反応を改善するように構成することができる。ある応用例において、光学マスク909はまた、導電性であってよく、そのため、電気的なバスとして機能するように構成することができる。そのような導電性バス構造は、行電極902及び/または可動素子904よりも低い電気抵抗を有し、アレイ中の副画素の反応時間を改善するように構成することができる。例えば、導電性バス構造は、低い電気抵抗を有する材料を備えることができ、及び/または行電極902及び/または可動素子904の断面積よりも大きな断面積を有するように構成することができる。導電性バス構造はまた、光学マスク909から分離して提供することもできる。光学マスク909またはその他の導電バス構造は、ディスプレイ上の一つまたはそれ以上の素子に電気的に接続され、一つまたはそれ以上のディスプレイ素子、例えば可動素子904に印加される電圧のための一つまたはそれ以上の電気的な経路を提供することができる。ある実施形態において、導電性バス構造は、支持部908の下部またはその他の適した場所に配置することのできる一つまたはそれ以上のビアを介して、行電極902へ接続することができる。
図示された実施形態において、可動素子904a、904bの二つは、それぞれの副画素906の角の近くに配置された複数のボイド925を含む。ボイド925は、光学マスク909上にあるように配置される。ボイド925は、可動素子904の剛性を選択できる量だけ減少させるように構成されうる。図示されるように、各可動素子の剛性も可動素子の一つまたはそれ以上のボイドの特定の構成に基づいて変化しうるように、ボイド925の大きさは、可動素子904ごとに異なってもよい。例えば、可動素子904aに配置されたボイド925aは、可動素子904bのボイド925bよりも大きいものでありうる。加えて、ある所定の可動素子904のボイド925の大きさは、互いに大きさ及び/または形状が異なるものであってよい。例えば、可動素子は、第一の大きさを有する第一のボイド及び第二の大きさを有する第二のボイドを含んでもよく、第一の大きさ及び第二の大きさは異なる。一般に、より大きなボイド925は、より小さなボイド925よりも可動素子904の剛性をより減少させることとなる。
ボイド925は、異なる形状を有するように構成することができる。例えば、ボイド925は、おおよそ丸型、おおよそ円形、おおよそ曲線状、おおよそ多角形状、及び/または不規則な形状であってよい。ある所定のディスプレイにおけるボイドは、全て類似した形状またはそれぞれ異なる形状であってよい。ボイド925は、可動素子904のどの部分に配置されてもよい。しかしながら、ボイドがディスプレイの活性領域の外部であるように光学マスク909の下部に配置されたボイド925は、コントラスト比を減少させない結果となりうるが、その一方他の場所に位置するボイドは、ディスプレイデバイスのコントラストを減少させることがある。
図示される実施形態において、副画素906a中のボイド925aは、副画素906b中のボイド925bよりも大きく、副画素906cはボイドを含まない。従って、副画素906a、906b、906cそれぞれの可動素子904それぞれの剛性は異なる。換言すると、一つまたはそれ以上のボイド925を有する可動素子904の剛性は、ボイド925のない可動素子よりも小さくなる。図9Bに図示され、より詳細に後述されるように、光学共振キャビティの厚さが副画素ごとに異なることがある場合でさえも、それぞれの副画素を作動させるために同一の作動電圧が必要となるように、可動素子904それぞれの剛性を選択することができる。
図9Bは、図9Aに示されたディスプレイ900の一部の、9B−9B線に沿った断面図を示しており、光学積層体の下に位置する基板910もまた示し、光学積層体は行電極902、部分的に反射性かつ部分的に透過性の層(例えば、吸収体)903、及び誘電体層912a、912bを含む。基板910は、どのような適した基板を備えてもよく、例えば、ガラスを備えることができる。基板910は、基板の材料組成の結果である熱膨張係数によって特徴づけることができる。
ある実施形態において、可動素子904は複数の層を備えてもよい。例えば、図9Bに図示された可動素子904は、反射層933、メンブレン層935、及び導電層937を備える。可動素子904は、各層の熱膨張係数及び各層の相対的な厚さに依存する特定の有効熱膨張係数を有するように調整することができる。一実施形態において、可動素子904は、基板910の熱膨張係数とほぼ同じ有効熱膨張係数を有するように選択することができる。ある実施形態において、可動素子904は、反射層933及び/または導電層937の熱膨張係数よりも実質的に小さい有効熱膨張係数を有するように選択することができる。
図9Bに図示されるように、光学マスク909は、基板910とボイド925a、925bの間にあるように配置される。従って、ボイド925を、ディスプレイの基板910の側からディスプレイ900を見る観察者から隠すことができる。ギャップ921もまた図9Bに図示されている。ギャップ921は、可動素子904と誘電体層912aの間で規定される。ギャップ921は、可動素子921の間で変化しうる。例えば、それぞれの可動素子は、それぞれ異なる大きさのギャップを有しうる。図示された実施形態において、ギャップ921aはギャップ921bよりも厚く、ギャップ921bはギャップ921cよりも厚い。
可動素子904は、作動電圧によって作動すると、ギャップ921を介して吸収層903に対して相対的に動くように構成される。ある実施形態において、可動素子904は、作動時に誘電体層912aに接触するようにギャップ921を介して動くように構成することができる。ギャップ921が異なる厚さを有するような実施形態において、可動素子904は、作動時に異なる距離を動くように構成されうる。そのような実施形態において、可動素子がギャップ921を介して異なる距離を動くように構成されているにも関わらず、それぞれの可動素子904に同一の電圧を印加することが好適であるようにすることができる。従って、ある実施形態において、可動素子904は、異なる剛性を有するように構成することができる。
図9Bに図示された実施形態において、可動素子904それぞれは、ほぼ同一の厚さを有しうる。さらに、反射層933、メンブレン層935、及び導電層937のそれぞれは、ほぼ同一の厚さを有し、その結果、三つの異なる可動素子904がそれぞれ他の二つの可動素子とほぼ同じ有効熱膨張係数を有するようになる。可動素子がほぼ同一の全体的な厚さ及び有効熱膨張係数を有するように構成できるとしても、可動素子は一つまたはそれ以上のボイド925を組み込むことにより、異なる剛性を有するように構成することができる。例えば、可動素子904bが可動素子904aよりも大きな全体的な剛性を有するように構成することにより、同一の作動電圧がそれぞれの可動素子に印加されるときに、可動素子904aが可動素子904bよりも大きな距離を動くように構成することができる。
ある実施形態において、一つまたはそれ以上の可動素子904は、反射層と導電層の間に配置された複数のメンブレン層を備えることができる。例えば、一つの可動素子が二つのメンブレン層を備え、単一のメンブレン層を備えるその他の可動素子よりも大きな全体的な厚さを有することができる。従って、可動素子それぞれの全体的な厚さは、同一である必要はなく、有効熱膨張係数は同一である必要はない。
上述したように、ボイドが可動素子の全体的な剛性に対して有する効果は、部分的にはボイドの大きさ、形状、分布、及び位置に依存する。ある実施形態において、可動素子904のそれぞれは、可動素子の剛性を調整するための一つまたはそれ以上のボイドを含んでもよい。他の実施形態において、一つまたはそれ以上の可動素子はボイドを含まないように構成され、その一方他の可動素子は可動素子の剛性を調整するためのボイドを含む。
ディスプレイの温度敏感性の減少に加えて、可動素子それぞれがほぼ同じ厚さ及び同じ層の数を有するディスプレイの製造は、製造の際に必要なマスクの数を減少させることができる。図10Aから図10Fは、干渉ディスプレイを製造する方法の一実施形態の各段階を示す概略的な断面図であり、可動素子それぞれは、ほぼ同一の有効熱膨張係数を有し、可動素子それぞれは、異なる全体的な剛性を有する。
図10Aは、基板1010、基板上に形成された光学マスク1009、基板1010上に配置された誘電体層1012b、誘電体層1012b上に形成された行電極1002、誘電体層1012b上に配置された吸収体1003、及び吸収体1003上に形成された他の誘電体層1012aを含む導光部の一実施形態を示す。反射層1033は、誘電体層1012a上で反射層1033を支持する支持部1008上に形成される。反射層1033は、どのような反射性の材料を備えることもでき、例えば、アルミニウムを備えることができる。犠牲層1011は、反射層1033、支持部1008及び誘電体層1012aの間の空間に配置される。ある実施形態において、犠牲層1011は、フォトレジスト材料またはその他の溶解可能な材料、例えば、モリブデンやアモルファスシリコンのようなXeFでエッチングできる材料を備える。犠牲材料の成膜は、物理気相成長(PVD、例えばスパッタリング)やプラズマ化学気相成長(PECVD)、熱化学気相成長(熱CVD)またはスピンコーティングのような成膜技術を用いて実行することができる。反射層1033は、一つまたはそれ以上のパターニング、マスキング、及び/またはエッチング段階と共に一つまたはそれ以上の成膜段階を用いて形成することができる。
図10Bは、図10Aに示された反射層1033上に成膜されたメンブレン層1035を示す。メンブレン層1035は、どのような誘電体または絶縁材料を備えてもよく、例えば、酸窒化シリコンを備えることができる。図10Cは、メンブレン層1035上に成膜された導電層1037を示す。導電層1037は、どのような導電性材料を備えてもよく、例えばアルミニウムを備えてもよい。反射層1033、メンブレン層1035、及び導電層1037は、三層全ての有効熱膨張係数が基板1010の熱膨張係数にほぼ類似するように構成することができる。
図10Dは、導電層1037上に成膜されたハードマスク層1055を示す。ハードマスク層1055は、どのような適したハードマスク材料を備えてもよく、例えば、モリブデンを備えてもよい。ハードマスク層1055が成膜されると、反射層1033、メンブレン層1035、及び導電層1037は、リソグラフィ及びエッチングの段階を用いて処理することができる。この段階において、反射層1033、メンブレン層1035、及び導電層1037は、支持部1008間に離隔されて、図10Eに図示されるように、離隔した可動素子1004を形成することができる。可動素子は、空間1061によって離隔することができる。さらに、ボイド1025は、一つまたはそれ以上の可動素子1004内にエッチングされてこれらの可動素子の剛性を調整しうる。ボイド1025は、同様な大きさ及び形状でありえ、あるいは図示されるように異なる大きさでありうる。一実施形態において、ボイド1025の大きさ及び/または形状は、可動素子の所望の剛性に基づいて選択することができる。図10Fは、干渉ディスプレイを製造する方法の一実施形態における最終段階を示しており、犠牲層1011が除去される。犠牲層1011は、例えば、犠牲層を固体二フッ化キセノン(XeF)から得られる蒸気を含むガス状または蒸気状のエッチャントに、材料の所定の量を除去するのに効果的な時間だけ、典型的には層1011を取り囲む構造に対して選択的に、暴露することによる乾式化学エッチングによって除去することができる。他のエッチング方法、例えば湿式エッチング及び/またはプラズマエッチングもまた用いられうる。犠牲層1011を除去すると、可動素子1004と誘電体層1012aの間に規定されたギャップ1021となり、可動素子1004は基板1010に対して相対的に動くことができるようになる。
図10Aから図10Fに示された方法において、メンブレン層1004a、1004b及び1004cは、単一のメンブレン層成膜プロセスから形成される。しかしながら、他の実施形態においては、可動素子のメンブレン層は一つより多くの層を備えることができる。さらに、ある実施形態において、一つの可動素子は、他の可動素子よりも多くのメンブレン層を備えることができる。例えば、メンブレン層は、二枚マスクプロセスまたは三枚マスクプロセスで形成され、その結果、異なる厚さを有するメンブレン層としてもよい。
図11は、一実施形態に従う干渉画素の製造方法1100を示すブロック図である。方法1100は、ブロック1101に示されるように基板を提供する段階、ブロック1103に示されるように基板上に光学マスクを形成する段階、ブロック1105に示されるように、基板上に第一の可動構造を形成する段階であって、第一の可動構造が第一の距離だけ基板から離隔され、第一の可動構造が第一の反射層、第一の導電層、及び第一の反射層と第一の導電層の間に配置された第一のメンブレン層を備え、第一のメンブレン層が第一の反射層と第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有するようにする段階、ブロック1107に示されるように、基板上に第二の可動構造を形成する段階であって、第二の可動構造は第二の距離だけ基板から離隔され、第二の距離は第一の距離よりも大きく、第二の可動構造は第二の反射層、第二の導電層、及び第二の反射層と第二の導電層の間に配置された第二のメンブレン層を備え、第二のメンブレンは第二の反射層と第二の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、第二のメンブレン層の厚さは第一のメンブレン層の厚さとほぼ同一とする段階、及びブロック1109に示されるように、第二の可動構造内に少なくとも一つのボイドを形成し、光学マスクが少なくとも一つのボイドと基板との間に位置するようにする段階、を含む。
図12は、一実施形態に従う、干渉画素の製造方法1200を示すブロック図である。方法1200は、ブロック1201に示されるように、熱膨張係数特性を有する基板を提供する段階、ブロック1203に示されるように基板上に光学マスクを形成する段階、並びにブロック1205に示されるように、基板上に第一の可動構造を形成する段階であって、第一の可動構造は第一の距離だけ基板から離隔され、第一の可動構造はある厚さを有する第一の反射層、ある厚さを有する第一の導電層、及び第一の反射層と第一の導電層の間に配置される第一のメンブレン層を備え、第一のメンブレン層は第一の反射層と第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、第一の可動構造は有効熱膨張係数特性を有し、第一の反射層の厚さ、第一の導電層の厚さ、及び第一のメンブレン層の厚さは全て第一の可動構造の有効熱膨張係数特性が基板の熱膨張係数特性とほぼ同一であるように選択されるようにする段階、を含む。
図13Aは、光学マスク1309a下の可動素子の角に配置されたボイド1325aを含む可動素子1304aの実施形態の上面視平面図を示す。ボイド1325aは、多角形状であってもよく、約27μmの面積を有してもよい。可動素子1304aは、反射層、メンブレン層、及び導電層を含んでもよい。反射層及び導電層は、それぞれ約30nmの厚さであってもよく、約70GPaのヤング率及び24ppm/℃の熱膨張係数を有するアルミニウム銅合金を備えていてもよい。ある実施形態において、メンブレン層は160GPaのヤング率、約2.6ppm/℃の熱膨張係数、及び約75nmから約160nmの厚さを有する酸窒化シリコンを備えていてもよい。
さらに図13Aを参照すると、一実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する75nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304aの全体的な剛性は、約18Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約8.1ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する115nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304aの全体的な剛性は、約28Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は、約6.6ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張率を有する160nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304aの全体的な剛性は約42Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約5.6ppm/℃である。
図13Bは、光学マスク1309b下の可動素子の角に配置されたボイド1325bを含む可動素子1304bの実施形態の上面視平面図を示す。ボイド1325bは、一般に多角形状であってもよく、約22μmの面積を有してもよい。可動素子1304bは、反射層、メンブレン層、及び導電層を含んでもよい。反射層及び導電層は、それぞれ約30nmの厚さであってもよく、約70GPaのヤング率及び24ppm/℃の熱膨張係数を有するアルミニウム銅合金を備えていてもよい。ある実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率、約2.6ppm/℃の熱膨張係数、及び約75nmから約160nmの厚さを有する酸窒化シリコンを備えていてもよい。
さらに図13Bを参照すると、一実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する75nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304bの全体的な剛性は、約27Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約8.1ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する115nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304bの全体的な剛性は、約38Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は、約6.6ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張率を有する160nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304aの全体的な剛性は約55Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約5.6ppm/℃である。
図13Cは、光学マスク1309c下の可動素子の角に配置されたボイド1325cを含む可動素子1304cの実施形態の上面視平面図を示す。ボイド1325cは、一般に多角形状であってもよく、約17μmの面積を有してもよい。可動素子1304cは、反射層、メンブレン層、及び導電層を含んでもよい。反射層及び導電層は、それぞれ約30nmの厚さであってもよく、70GPaのヤング率及び24ppm/℃の熱膨張係数を有するアルミニウム銅合金を備えていてもよい。ある実施形態において、メンブレン層は160GPaのヤング率、約2.6ppm/℃の熱膨張係数、及び約75nmから約160nmの厚さを有する酸窒化シリコンを備えていてもよい。
さらに図13Cを参照すると、一実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する75nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304cの全体的な剛性は、約41Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約8.1ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する115nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304cの全体的な剛性は、約53Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は、約6.6ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張率を有する160nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304cの全体的な剛性は約80Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約5.6ppm/℃である。
図13Dは、光学マスク1309d下の可動素子の角に配置されたボイド1325dを含む可動素子1304dの実施形態の上面視平面図を示す。ボイド1325dは、一般に曲線形状であってもよく、約9μmの面積を有してもよい。可動素子1304dは、反射層、メンブレン層、及び導電層を含んでもよい。反射層及び導電層は、それぞれ約30nmの厚さであってもよく、約70GPaのヤング率及び24ppm/℃の熱膨張係数を有するアルミニウム銅合金を備えていてもよい。ある実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率、約2.6ppm/℃の熱膨張係数、及び約75nmから約160nmの厚さを有する酸窒化シリコンを備えていてもよい。
さらに図13Dを参照すると、一実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する75nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304dの全体的な剛性は、約62Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約8.1ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する115nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304cの全体的な剛性は、約86Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は、約6.6ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張率を有する160nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304cの全体的な剛性は約95Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約5.6ppm/℃である。
図13Eは、ボイドを含まない可動素子1304eの一実施形態の上面視平面図を示す。可動素子1304eは、反射層、メンブレン層、及び導電層を含んでもよい。反射層及び導電層は、それぞれ約30nmの厚さであってもよく、約70GPaのヤング率及び24ppm/℃の熱膨張係数を有するアルミニウム銅合金を備えていてもよい。ある実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率、約2.6ppm/℃の熱膨張係数、及び約75nmから約160nmの厚さを有する酸窒化シリコンを備えていてもよい。
さらに図13Eを参照すると、一実施形態において、メンブレン層は約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する75nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304eの全体的な剛性は、約75Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約8.1ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張係数を有する115nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304eの全体的な剛性は、約101Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は、約6.6ppm/℃である。他の一実施形態において、メンブレン層は、約160GPaのヤング率及び約2.6ppm/℃の熱膨張率を有する160nmの厚さの酸窒化シリコン層を備える。この実施形態において、可動層1304eの全体的な剛性は約108Pa/nmであり、可動層の有効熱膨張係数は約5.6ppm/℃である。
前述の説明は、本発明の特定の実施形態を詳述する。しかしながら、文中に現れる詳細な前記記載に関わらず、本発明は、多数の方法で実施することができることが理解されよう。さらにまた上述したように、本発明の特定の特徴または側面を記載する際の具体的な用語の使用は、その用語が本明細書で再定義されて用語が関連する本発明の特徴または側面のどのような具体的な特徴も含むように制限されると意図している、と捉えるべきではないことに注意すべきである。それゆえ、本発明の範囲は、添付された特許請求の範囲及びそのあらゆる等価物に従って解釈されるべきである。
12a、12b 干渉変調器
14a、14b 可動反射層
16a、16b 光学積層体
18 ポスト
19 ギャップ
20 基板
21 プロセッサ
22 アレイドライバ
24 行ドライバ回路
26 列ドライバ回路
27 ネットワークインターフェース
28 フレームバッファ
29 ドライバコントローラ
30 ディスプレイアレイ
32 テザー
34 変形層
40 ディスプレイデバイス
41 筐体
42 支持ポストプラグ
43 アンテナ
44 バス構造
45 スピーカー
46 マイク
47 送受信部
48 入力装置
50 電源部
52 調整用ハードウェア
900 干渉ディスプレイ
902 行電極
903、1003 吸収体
804、904、1004、1304 可動素子
906 副画素
808、908、1008 支持部
909、1009、1309 光学マスク
910、1010 基板
1011 犠牲層
912、1012 誘電体層
921、1021 ギャップ
925、1025、1325 ボイド
833、933、1033 反射層
835、935、1035 メンブレン層
837、937、1037 導電層
1055 ハードマスク層
1061 空間
1100 製造方法
1101、1103、1105、1007、1009 製造方法における各段階
1200 製造方法
1201、1203、1305 製造方法における各段階

Claims (46)

  1. 熱膨張係数特性を有する基板、
    前記基板上に配置された光学マスク、
    前記基板上に配置された吸収体、
    第一の副画素、
    及び第二の副画素を備えるディスプレイであって、
    前記第一の副画素が、
    第一の可動反射体、
    前記第一の可動反射体に電圧を印加するように構成された第一の電極、
    並びに前記第一の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定される第一のキャビティ、を備え、
    前記第一の可動反射体が、前記第一の可動反射体に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記第一の可動反射体が、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有し、
    前記第一の可動反射体が、
    第一の反射層、
    第一の導電層、
    及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に少なくとも部分的に配置された第一のメンブレン層、を備え、
    前記第二の副画素が、
    第二の可動反射体、
    前記第二の可動反射体に電圧を印加するように構成された第二の電極、
    並びに前記第二の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定される第二のキャビティ、を備え、
    前記第二の可動反射体が、前記第二の可動反射体に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記第二の可動反射体が、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有し、
    前記第二の可動反射体が、
    第二の反射層、
    第二の導電層、
    及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に少なくとも部分的に配置された第二のメンブレン層、を備え、前記第二のメンブレン層が、少なくとも一つのボイドを備え、前記ボイドが、前記第二のメンブレン層の柔軟性を増加するように構成され、前記光学マスクの少なくとも一部が、少なくとも一つの前記ボイドと前記基板の間に配置された、
    ディスプレイ。
  2. 少なくとも一つの前記ボイドを取り囲む前記第二のメンブレン層の少なくとも一つの端部が、少なくとも部分的に曲線である、請求項1に記載のディスプレイ。
  3. 前記ボイドを取り囲む前記第二のメンブレン層の表面が、円柱状である、請求項2に記載のディスプレイ。
  4. 前記光学マスクの少なくとも一部が、前記第一のメンブレン層と前記基板の間に配置された、請求項1に記載のディスプレイ。
  5. 前記第一の可動反射体及び前記第二の可動反射体が、互いに隣接して配置されている、請求項4に記載のディスプレイ。
  6. 前記基板の熱膨張係数特性が、約3.7ppm/℃である、請求項1に記載のディスプレイ。
  7. 前記第二の反射層が、少なくとも一つのボイドを備え、前記光学マスクの少なくとも一部が、少なくとも一つの前記ボイドと前記基板の間に配置される、請求項1に記載のディスプレイ。
  8. 前記第二の反射層における少なくとも一つの前記ボイドが、前記第二のメンブレン層における少なくとも一つの前記ボイドと、ほぼ整列される、請求項7に記載のディスプレイ。
  9. 前記第二の導電層が、少なくとも一つのボイドを備え、前記ボイドが、前記第二の反射層における少なくとも一つの前記ボイドと、ほぼ整列される、請求項8に記載のディスプレイ。
  10. 熱膨張係数特性を有する基板層、
    前記基板上に配置された吸収体、
    第一の副画素、
    及び第二の副画素を備える画素であって、
    前記第一の副画素が、
    第一の可動反射体、
    前記第一の可動反射体を非作動位置から作動位置まで動かすための電圧を前記第一の可動反射体に印加するように構成された第一の電極、
    並びに前記第一の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定され、前記第一の可動反射体が非作動位置にあるときの前記第一の可動反射体と前記吸収体の間の距離によって規定される高さを有する第一のキャビティ、を備え、
    前記第一の可動反射体が、前記第一の可動反射体に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記吸収体に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記第一の可動反射体が、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有し、
    前記第一の可動反射体が、
    第一の反射層、
    第一の導電層、
    及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に少なくとも部分的に配置された第一のメンブレン層、を備え、前記第一のメンブレン層が、前記第一の反射層と前記第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、
    前記第二の副画素が、
    第二の可動反射体、
    前記第二の可動反射体に電圧を印加するように構成され、前記第一の電極によって印加される電圧とほぼ同じである電圧を印加する第二の電極、
    並びに前記第二の可動反射体の表面及び前記吸収体の表面によって規定され、前記第二の可動反射体が非作動位置にあるときの前記第二の可動反射体と前記吸収体の間の距離によって規定され前記第一のキャビティの高さよりも大きい高さを有する、第二のキャビティ、を備え、
    前記第二の可動反射体が、電圧が前記第二の可動反射体に印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記第二の可動反射体が、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有し、
    前記第二の可動反射体が、
    第二の反射層、
    第二の導電層、
    及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に少なくとも部分的に配置された第二のメンブレン層、を備え、前記第二のメンブレン層が、前記第二の反射層と前記第二の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、前記第二のメンブレン層の厚さが、前記第一のメンブレン層の厚さとほぼ同じであり、前記第二のメンブレン層が、少なくとも一つのボイドを備え、前記ボイドが、前記第一の可動反射体及び前記第二の可動反射体に等しい電圧が印加されるときに前記第二の可動反射体が前記第一の可動反射体よりも大きな距離を動くように前記第二のメンブレン層の柔軟性を増加させるように構成された、
    画素。
  11. 前記第一のキャビティが、光学共振材料を備える、請求項10に記載の画素。
  12. 前記第一のキャビティが、空気を備える、請求項11に記載の画素。
  13. 前記第二のキャビティが、光学共振材料を備える、請求項10に記載の画素。
  14. 前記第二のキャビティが、空気を備える、請求項13に記載の画素。
  15. 前記画素が、干渉画素である、請求項10に記載の画素。
  16. 前記基板層の熱膨張係数特性が、約3.7ppm/℃である、請求項10に記載の画素。
  17. 前記第一のメンブレン層が、誘電体材料を備える、請求項10に記載の画素。
  18. 前記第二のメンブレン層が、誘電体材料を備える、請求項17に記載の画素。
  19. 前記第一のメンブレン層が、酸窒化シリコンを備える、請求項10に記載の画素。
  20. 前記第二のメンブレン層が、酸窒化シリコンを備える、請求項19に記載の画素。
  21. 前記第一の反射層が、アルミニウムを備える、請求項10に記載の画素。
  22. 前記第一の導電層が、アルミニウムを備える、請求項10に記載の画素。
  23. 前記第二の反射層が、アルミニウムを備える、請求項10に記載の画素。
  24. 前記第二の導電層が、アルミニウムを備える、請求項10に記載の画素。
  25. 前記第一のメンブレン層の厚さが、約1600Åである、請求項10に記載の画素。
  26. 前記第一のメンブレン層が、ボイドを備え、前記第一のメンブレン層における前記ボイドが、前記第二のメンブレン層内における前記ボイドよりも小さい、請求項10に記載の画素。
  27. 前記第二の副画素の少なくとも一部と前記基板の間に配置された光学マスクをさらに備える、請求項10に記載の画素。
  28. 前記光学マスクの少なくとも一部が、少なくとも一つの前記ボイドと前記基板の間に配置された、請求項27に記載の画素。
  29. 前記光学マスクが、前記第一の副画素の少なくとも一部と前記基板の間に配置された、請求項28に記載の画素。
  30. 前記第一の副画素が、前記第二の副画素に隣接して配置された、請求項29に記載の画素。
  31. ディスプレイ、
    前記ディスプレイと通信するように構成され、画像データを処理するように構成されたプロセッサ、
    及び前記プロセッサと通信するように構成されたメモリデバイス、をさらに備える、請求項10に記載の画素。
  32. 前記ディスプレイに少なくとも一つの信号を送信するように構成されたドライバ回路をさらに備える、請求項31に記載の画素。
  33. 前記ドライバ回路に前記画像データの少なくとも一部を送信するように構成されたコントローラをさらに備える、請求項32に記載の画素。
  34. 前記プロセッサに前記画像データを送信するように構成された画像供給モジュールをさらに備える、請求項31に記載の画素。
  35. 前記画像供給モジュールが、少なくとも一つの受信部、送受信部、及び送信部を備える、請求項34に記載の画素。
  36. 入力データを受け取り、前記プロセッサに前記入力データを通信するように構成された入力デバイスをさらに備える、請求項31に記載の画素。
  37. 反射ディスプレイに用いる画素であって、
    前記画素が、
    熱膨張係数特性を有する基板層、
    前記基板層上に配置された吸収体層、
    及び複数の副画素、を備え、
    前記副画素のそれぞれが、前記吸収体層に対して相対的に動くように構成された可動反射体を備え、
    前記可動反射体のそれぞれが、
    第一の厚さを有する反射層、
    第二の厚さを有する導電層、
    及び前記反射層と前記導電層の間に少なくとも部分的に配置されたメンブレン層、を備え、前記メンブレン層が第三の厚さを有し、
    前記可動反射体のそれぞれが、ある電圧値が前記副画素に印加されるときに非作動位置と作動位置の間を動くように構成され、
    前記可動反射体のそれぞれに独立して同一の電圧値が印加され、
    第一の副画素が、第一のメンブレン層を有し、前記第一のメンブレン層が第二の副画素の第二のメンブレン層よりも柔軟であり、電圧値が印加されたときに前記第一のメンブレン層が前記第二のメンブレン層よりも大きな距離を動き、
    前記可動反射体のそれぞれが、前記基板層の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有する、
    画素。
  38. 前記第三の厚さが、前記第一の厚さ及び前記第二の厚さよりも大きい、請求項37に記載の画素。
  39. 前記第一の厚さ及び前記第二の厚さが、ほぼ同じである、請求項38に記載の画素。
  40. 少なくとも一つの前記メンブレン層が、ボイドを備える、請求項37に記載の画素。
  41. 可動反射体に電圧値を印加するようにそれぞれ構成された複数の電極をさらに備える、請求項37に記載の画素。
  42. 熱膨張係数特性を有する基板、
    前記基板上に配置された光学マスク手段、
    特定波長の電磁放射を吸収する、前記基板上に配置された吸収体手段、
    第一の副画素手段、
    及び第二の副画素手段、を備えた画素であって、
    前記第一の副画素手段が、
    第一の可動反射体手段、
    ある電圧値を前記第一の可動反射体手段に印加するように構成された第一の電圧印加手段、
    並びに前記第一の可動反射体手段の表面及び前記吸収体手段の表面によって規定された第一のキャビティ、を備え、
    前記第一の可動反射体手段が、前記第一の可動反射体手段に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記第一の可動反射体手段が、前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有し、
    前記第一の可動反射体手段が、
    第一の反射手段、
    第一の導電手段、
    及び前記第一の反射手段と前記第一の導電手段の間に少なくとも部分的に配置された第一のメンブレン手段、を備え、
    前記第二の副画素手段が、
    第二の可動反射体手段、
    前記第二の可動反射体手段にある電圧値を印加するように構成された第二の電圧印加手段、
    並びに前記第二の可動反射体手段の表面及び前記吸収体手段の表面によって規定された第二のキャビティ、を備え、
    前記第二の可動反射体手段が、前記第二の可動反射体手段に電圧が印加されるときに非作動位置と作動位置の間を前記基板に対してほぼ垂直な方向に動くように構成され、前記第二の可動反射体手段が、前記基板の熱膨張係数とほぼ同じである有効熱膨張係数特性を有し、
    前記第二の可動反射体手段が、
    第二の反射手段、
    第二の導電手段、
    及び前記第二の反射体手段と前記第二の導電手段の間に少なくとも部分的に配置された第二のメンブレン手段、を備え、前記第二のメンブレン手段が、少なくとも一つのボイドを備え、前記ボイドが前記第二のメンブレン手段の柔軟性を増加するように構成され、前記光学マスク手段の少なくとも一部が少なくとも一つの前記ボイドと前記基板の間に配置される、
    画素。
  43. 画素を製造する方法であって、
    基板を提供する段階、
    前記基板上に光学マスクを形成する段階、
    前記基板上に第一の可動構造を形成する段階、
    前記基板上に第二の可動構造を形成する段階、
    及び前記光学マスクが少なくとも一つのボイドと前記基板の間に位置するように前記第二の可動構造に少なくとも一つのボイドを形成する段階、を備え、
    前記基板上に第一の可動構造を形成する段階において、前記第一の可動構造が、第一の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第一の可動構造が、第一の反射層、第一の導電層、及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に配置された第一のメンブレン層、を備え、前記第一のメンブレン層が、前記第一の反射層と前記第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、
    前記基板上に第二の可動構造を形成する段階において、前記第二の可動構造が、第二の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第二の距離が、前記第一の距離よりも大きく、前記第二の可動構造が、第二の反射層、第二の導電層、及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に配置された第二のメンブレン層、を備え、前記第二のメンブレンが、前記第二の反射層と前記第二の導電層の間の距離によって規定された厚さを有し、前記第二のメンブレン層の厚さが、前記第一のメンブレン層の厚さとほぼ同じである、
    画素を製造する方法。
  44. 前記光学マスクが、前記第一の可動構造の少なくとも一部と前記基板の間に位置する、請求項43に記載の方法。
  45. 画素を製造する方法であって、
    熱膨張係数特性を有する基板を提供する段階、
    前記基板上に光学マスクを形成する段階、
    及び前記基板上に第一の可動構造を形成する段階、を備え、
    前記基板上に第一の可動構造を形成する段階において、前記第一の可動構造が、第一の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第一の可動構造が、ある厚さを有する第一の反射層、ある厚さを有する第一の導電層、及び前記第一の反射層と前記第一の導電層の間に配置された第一のメンブレン層、を備え、前記第一のメンブレン層が、前記第一の反射層と前記第一の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、前記第一の可動構造が、有効熱膨張係数特性を有し、前記第一の反射層の厚さ、前記第一の導電層の厚さ、及び前記第一のメンブレン層の厚さの全てが、前記第一の可動構造の有効熱膨張係数特性が前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じになるように選択される、
    画素を製造する方法。
  46. 前記基板上に第二の可動構造を形成する段階、
    及び前記光学マスクが少なくとも一つのボイドと前記基板の間に位置するように前記第二の可動構造に少なくとも一つのボイドを形成する段階、をさらに備え、
    前記基板上に第二の可動構造を形成する段階において、前記第二の可動構造が、第二の距離を置いて前記基板から離隔され、前記第二の距離が、前記第一の距離よりも大きく、前記第二の可動構造が、ある厚さを有する第二の反射層、ある厚さを有する第二の導電層、及び前記第二の反射層と前記第二の導電層の間に配置された第二のメンブレン層、を備え、前記第二のメンブレン層が、前記第二の反射層と前記第二の導電層の間の距離によって規定される厚さを有し、前記第二の可動構造が、有効熱膨張係数特性を有し、前記第二の反射層の厚さ、前記第二の導電層の厚さ、及び前記第二のメンブレン層の厚さの全てが、前記第二の可動構造の有効熱膨張係数特性が前記基板の熱膨張係数特性とほぼ同じになるように選択される、
    請求項45に記載の方法。
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