JP2013509760A - Ueを3gppアクセス・ネットワークに接続するための接続手続の拡張 - Google Patents

Ueを3gppアクセス・ネットワークに接続するための接続手続の拡張 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、UEを3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続するための方法、及び、3GPPアクセス・ネットワークから非3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバ時にUEのベアラ・コンテキスト情報を格納するための方法に関する。さらに本発明は、移動管理エンティティ、サービングゲートウェイ、パック・データ・ゲートウェイなどの3GPPネットワーク・ノードや、これらの方法を実行するよう構成さえたUEに関する。
【解決手段】UEの3GPPアクセス・ネットワークへの(再)接続時の遅延時間を削減するために、本発明は、このUEに関するデータ・ベアラ・コンテキスト情報が使用できるよう、そしてUEが3GPPアクセス・ネットワークに再度接続されたときデータ・ベアラの(再)活性化に使用できるように、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、3GPPアクセス・ネットワークのUEのデータ・ベアラ及びUEに関するコンテキスト情報を維持することを提案する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ユーザ機器を3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続するための方法、及び、3GPPアクセス・ネットワークから非3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバ時にユーザ機器のベアラ・コンテキスト情報を格納するための方法に関する。さらに本発明は、移動管理エンティティ、サービングゲートウェイ、及びパック・データ・ゲートウェイなどの3GPPネットワーク・ノード、並びにこれらの方法を実行するように特別に構成されたユーザ機器に関する。
第3世代移動体通信システム標準化プロジェクト(3GPP)機構は、Global System for Mobile Communications(GSM:登録商標)及びUniversal Mobile Telecommunications System(UMTS)などの、モバイル・セルラ・ネットワークのアーキテクチャを明示する。3GPPによって定義された最新のモバイル・ネットワーク・アーキテクチャは、Evolved 3GPP Packet Switched Domainと呼ばれ、Evolved Packet System(EPS)としても知られる。
EPSは、Universal Terrestrial Radio Access Network(UTRAN)と呼ばれるE−UTRANの前のもの(pre-successor)だけでなく、Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E−UTRAN)と呼ばれる新世代のアクセス・ネットワーク技術を結合することが可能なEvolved Packet Core(EPC)ネットワークを組み合わせる。EPSの説明は、2009年10月付け、3GPP TS 23.401「General Packet Radio Service(GPRS)enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)access」バージョン8.7.0(http://www.3gpp.orgから入手可能であり、参考文献としてここに組み込まれた)で見つけることができる。3GPP EPSは、非3GPPアクセス・ネットワークに接続された移動端末(ユーザ機器(UE)とも呼ばれる)に対して接続を提供することもできる。
2009年10月付け、3GPP TS 23.402「Architecture enhancements for non-3GPP accesses」バージョン8.7.0(http://www.3gpp.orgから入手可能であり、参考文献としてここに組み込まれた)は、EPCと非3GPPアクセス・ネットワークとの間の相互接続について記述している。3GPPアクセス・ネットワークは、3GPP機構によって標準化されたアクセス技術に基づいている。非3GPPアクセス・ネットワークは、電気電子技術者協会(IEEE)及び第3世代移動体通信システム標準化プロジェクト2(3GPP2)などの他の機構によって定義されたアクセス技術に基づいている。例えば、EPCと相互動作可能なIEEEによって定義された2つの技術は、WLAN(ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク)、すなわちIEEE標準802.11ファミリー、及び、IEEE標準802.16ファミリーとしても知られるWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)である。
3GPPは、移動体通信サービスを提供するためにオペレータによって確立及び操作される、Public Land Mobile Network(PLMN)として、モバイル・ネットワークを定義している。3GPPサービスに加入しているUEは、加入データ及び許可されたサービスならびにQoSレベルを維持するホームPLMN(HPLMN)を有する。UEがHPLMN以外のネットワークに接続された場合、UEはローミング・ノードとして示され、訪問先ネットワークは訪問先PLMN(VPLMN)として示されるが、このコンテキストでは、UEが時にはモバイル・ノード(MN)と呼ばれることにも留意されたい。
3GPPは、サービングゲートウェイ(SGW)及びパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)という、UEの移動をサポートするEPC内に配置された2つのデータ・パケット・ゲートウェイを明示する。SGWは、例えばUTRANまたはE−UTRANなどの無線アクセス・ネットワーク向けのインターフェースを終結させる。PGWは、UEのトラフィックを適切なサービス品質(QoS)レベルにマッピングするために、UEのIPアドレス割り当て及びパケット・フィルタリング(例えばディープパケット検査、パケット・スクリーニング)を実行する。PGWは、MIPv6(モバイルIPv6)ベースの移動管理の場合はホーム・エージェント(HA)の機能を実行し、あるいは移動管理にプロキシMIPv6プロトコルが使用される場合はLocal Mobility Anchor(LMA)の機能を実行する。
EPSアーキテクチャ
図1は、PGWが、いわゆるS5インターフェースを介して(アクセス技術タイプ、すなわちUTRAN、E−UTRANとは無関係に)3GPPアクセス・ネットワークに、すなわちSGWに接続され、さらに、いわゆるS2aインターフェースを介して非3GPPアクセス・ネットワーク、すなわちアクセス・ゲートウェイ(AGW)に、またはいわゆるS2bインターフェースを介して非3GPPアクセス・ネットワーク、すなわち進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に接続された、EPSアーキテクチャを示す。さらに、ダブルスタックMIPv6(DSMIPv6)を採用している場合にいわゆるS2cインターフェースを使用して非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている場合、UEはPGWに接続可能である。
UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されている場合、UEは、エア・インターフェースの終端であるeNode B(NB)または進化型ノードB(eNode B)に接続される。eNode Bは、S1−Uインターフェース(すなわち、ユーザ・プレーン・データのためのユーザ・プレーン・インターフェース)を介してSGWに接続される。SGWとPGWとの間のS5インターフェースは、GPRSトンネリング・プロトコル(GTP)またはプロキシMIPv6(PMIPv6)プロトコルのいずれかに基づくものとされ得る。S1−Uインターフェースは、現行の3GPP仕様に従ったGTPプロトコルに基づくものである。非3GPPアクセスでは、AGWとPGW、ePDGとPGWのそれぞれの間のそれぞれのS2aインターフェース、S2bインターフェースは、PMIPv6プロトコルに基づくものである。
EPSのQoS概念
PDN接続
モバイル・ネットワーク、すなわちEPSは、UEと外部パケット・データ・ネットワーク(PDN)との間にIP接続を提供する。3GPPの用語では、これはPDN接続サービスと呼ばれ、UEとPGWとの間のデータ・フローは、通常、PDN接続と呼ばれる。各PDN接続では、UEは異なるIP構成、すなわち、異なるIPv4アドレス及び/又はIPv6プレフィクスを有する。PDN接続は、アクセス・ポイント名(APN)によって表される。UEが3GPPアクセス・ネットワークへの接続手続中に接続を要求する場合、UEは通常、3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティ(MME)、または非3GPPアクセス・ネットワークのAGW/ePDGに対して、APNを示す(図1を参照)。
移動管理にPMIPが使用される場合、MME(またはAGW/ePDG)はEPSの適切なPGWを選択し、これが所望のAPNへの接続を提供することができる。移動管理にUEとPGWとの間でDSMIPv6が使用される場合、UE自体がPGWを選択することができる。
EPSへのUEの(初期の)接続手続は、3GPP TS 23.401のセクション5.3.2に記載されており、参考文献としてここに組み込まれている。
EPSベアラ
PDN接続サービスは、いわゆるEPSベアラによって提供される。UEは、VoIPコール及びFTPダウンロードなどの複数のアプリケーションを同時に実行してもよく、各アプリケーションは異なるQoS要求、すなわち、パケット遅延及び/又はパケット遅延ジッター(jitter)、パケット損失レート、保証ビット・レートなどの異なるQoSパラメータを有することができる。3GPPは、異なるEPSベアラが、異なるアプリケーションの異なるQoS要求に合致するよう定義する。EPSベアラは、UEとPGWとの間の共通のQoS処理を受信するトラフィック・フローを固有に識別する。同じPDN、すなわち同じPDN接続に対して異なるQoS要求を有する複数のアプリケーションが存在したり、あるいは、1つのPDN接続に対して1つのアプリケーションが存在したりすることがある。言うなれば、PDN接続は、1つまたは複数のEPSベアラによってUEに提供される。
3GPP TS 23.401に明示されているように、UEがPDNに接続する場合、1つのEPSベアラが確立され、そのPDNへの常時オンのIP接続をUEに提供するために、確立された状態がPDN接続の存続期間中、維持される。この1つのベアラが「デフォルト・ベアラ」と呼ばれる。デフォルトEPSベアラ・コンテキストは、UEがPDN接続を要求した場合、すなわち、新しいデフォルトEPSベアラがすべての新しいPDN接続に対してセットアップされる場合に、活性化(活動化)される。
同じPDN接続に対して確立される追加のEPSベアラは、専用ベアラと呼ばれる。専用EPSベアラ・コンテキストは、常にデフォルトEPSベアラ・コンテキストにリンクされ、UEとPDNとの間の追加のEPSベアラ・リソースを表す。専用ベアラの確立または修正の決定は、EPCによってのみ実行可能であり、ベアラ・レベルQoSパラメータ値は、常にEPCによって割り当てられる。そのため、MMEは、専用ベアラの確立または修正時にS11参照点で受信したベアラ・レベルQoSパラメータ値を修正するものではない。
3GPPアーキテクチャでは、専用ベアラの確立は、PGW(S5インターフェース上でGTPを使用する場合)またはSGW(S5インターフェース上でPMIPを使用する場合)のいずれかに対して、ポリシー制御及び課金ルール機能(PCRF)によってトリガされる。SGWは、対応するQoSパラメータ及びQoSクラス識別子(QCI)レベルを伴う専用ベアラのセットアップに関して、S11インターフェースを介してMMEに通知する。MMEは、対応するS1ベアラ(eNode BとSGWとの間)及び無線ベアラ(eNode Bとエア・インターフェースのUEとの間)を確立するために、eNode Bをトリガする。
この手続は、3GPP TS 23.401のセクション5.4.1に記載されており、参考文献としてここに組み込まれている。
EPSベアラは、提供するQoSの性質に基づいて、最低保証ビット・レート(GBR)ベアラ及び非GBRベアラの2つのカテゴリに分類される。GBRベアラは、VoIPなどのアプリケーションに使用され、ベアラ確立手続時にGBRベアラに対して専用リソースが予約される。非GBRベアラはいかなる特定のビット・レートも保証しないため、このベアラに対して永続的に予約されるリソースはない。
現行の3GPP EPS仕様では、UEはPDN接続の数に関係なく、最大8つのユーザ・プレーンEPSベアラを同時に有することができる。いくつかのアプリケーション(またはデータ・フロー)が1つのEPSベアラ上にマッピングされ得る。各ベアラは関連付けられたQCIを有する。各QCIは、優先度、パケット遅延バジェット、及び受け入れ可能なパケット損失レートによって特徴付けられる。同じEPSベアラにマッピングされたデータ・トラフィックは、同じパケット転送処理(例えばスケジューリング・ポリシー、キュー管理ポリシー、レート形成ポリシー、RLC構成など)を受信する。
すべてのベンダーが基礎となるサービス特徴を等しく理解し、対応する転送処理を提供することができるために、QCIの限定数が標準化された。
前述のように、S5インターフェースは、GTPまたはPMIPv6プロトコルのいずれかに基づくものである。GTPベースのS5インターフェースの場合、EPSベアラは、S5ベアラ(PGW←→SGW)、S1ベアラ(SGW←→eNode B)、厳密に言えばユーザ・プレーン・トラフィックに関するS1−Uベアラ、及び無線ベアラ(eNode B←→UE)の連結からなる。S5ベアラは、PGWとSGWとの間でEPSベアラのパケットを移送する。SGWは、S1ベアラとS5ベアラとの間で1対1のマッピングを格納する。ベアラは、両方のインターフェースにわたるGTPトンネル・エンドポイントID(TEID)によって、対応するゲートウェイで識別され、すなわち、SGWはS1インターフェースに対して使用されるGTP−TEID(S1−TEID)によってS1ベアラを識別し、SGWはS5インターフェースに対して使用されるGTP−TEID(S5−TEID)によってS5ベアラを識別する。S1ベアラは、SGWとeNode Bとの間でEPSベアラのパケットを移送する。無線ベアラは、UEとeNode Bとの間でEPSベアラのパケットを移送する。
PMIPベースのS5インターフェースの場合、EPSベアラは、PGWとSGWとの間のIP接続、1つのS1ベアラ、及び1つの無線ベアラの連結である。言い換えれば、PMIPベースのS5インターフェースが使用されている場合、厳密に言えば「S5ベアラ」は存在しないが、PGWとSGWとの間のIP接続は提供される。
EPSの移動管理及び接続管理
3GPP仕様は、REGISTERED(登録)及びDEREGISTERED(登録解除)という2つの移動管理状態を定義する。UEがDEREGISTERED状態にある場合、MMEはUEに関する正しい位置またはルーティング情報を有さないため、UEは到達不可能である。DEREGISTERED状態では、UEはスイッチ・オフの状態、あるいは非3GPPアクセスまたはカバレッジ領域外にある可能性が最も高い。しかしながらDEREGISTERED状態では、例えば、各接続手続においてMMEとUEとの間でセキュリティ・アソシエーションを確立するために必要なメッセージ交換及び時間を削減するために、何らかのセキュリティ・コンテキスト情報がUE及びMME内に依然として格納され得る。
REGISTERED状態では、UEはE−UTRANまたはGERAN/UTRANアクセスのいずれかに接続され、UEはEPSサービスを受けることができる。MMEは、少なくともトラッキング領域の正確性によりUEの位置を知る。現行の3GPP仕様は、REGISTERED状態では、UEが常に少なくとも1つのアクティブなPDN接続を有するものとして定義する。少なくとも1つのPDN接続、すなわちデフォルトのEPSベアラがセットアップされるため、MMEではセキュリティ・コンテキスト及びEPSベアラ・コンテキストの両方が利用可能である。
REGISTERED状態では、UEは、IDLE(アイドル)及びCONNECTED(接続)状態という2つの異なる接続管理状態にあり得る。データの伝送がなく無線リソースが解放されるとUEはIDLE状態になるが、UEは依然として有効なIP構成を有する。IDLE状態では、UEとネットワーク、すなわちMMEとの間に、非アクセス階層(NAS)信号接続は存在しない。IDLE状態では、UEが移動し、新しいトラッキング領域を検出すると、UEはトラッキング領域更新(TAU)手続を実行し、これによってMME内のUEの位置が更新される。また、IDLE状態の間、eNode BとSGWとの間にS1ベアラは存在しない(したがってeNode B及びSGW内にS1ベアラ・コンテキストは格納されない)。
例えば新しいトラッキング領域に移動してTAU手続をするために、UEとMMEとの間にNAS信号接続を確立する必要がある場合、UEとMMEはCONNECTED状態に入る。IDLE状態からCONNECTED状態への遷移を開始する初期のNASメッセージは、接続要求、トラッキング領域更新要求、サービス要求、またはデタッチ要求(3GPP TS 23.401、セクション53.3.2、5.3.3、5.3.4、及び5.3.8を参照のこと)である。UEがIDLE状態の場合、UE及びネットワークは同期化されていない可能性がある、すなわちUE及びネットワークは確立済みEPSベアラの異なるセットを有する可能性がある。UE及びMMEがCONNECTED状態に入ると、EPSベアラのセットはUEとネットワークとの間で同期化される。
上記から分かるように、CONNECTED状態では、UE及びMMEはアクティブなNAS信号接続を有する。これは通常、UEがアクティブなデータ・フロー及び対応するS1接続を有し、さらにそのデータ・フローに無線リソースが割り当てられている場合である。言い換えれば、UEはアクティブな無線ベアラ及びS1ベアラを有する。CONNECTED状態では、UEの位置はサービングeNode Bの精度によりMMEに知られ、UEの移動はネットワークによって制御されるハンドオーバ手続によって管理される。ネットワークが、UEがデータの送信/受信を行っていないことを検出すると、ネットワーク(通常はeNode B)は無線リソースを解放するよう決定してもよく、これはS1ベアラも解放され、UEがIDLE状態になることを意味する。
一般に、移動状態及び接続状態は互いに無関係であり、例えばREGISTERED状態からDEREGISTERED状態への遷移は接続状態に関係なく実行可能である。しかしながらUEがREGISTERED状態にある場合にのみ、UEは接続状態、すなわちIDLEまたはCONNECTEDを有することができる。組み合わされた状態/モードは、REGISTERED-IDLEまたはREGISTERED-CONNECTED状態として記述可能である。図2は、前述の異なる状態の簡略化された状態遷移図を示す。
3GPPにおけるポリシー制御及び課金(PCC)
3GPP EPSネットワークにおける重要なサービス・アプリケーションは、おそらくVoice-over-IP(VoIP)及び他のリアルタイム・マルチメディア・アプリケーションである。これらのアプリケーションのセットアップのために、3GPPはIPマルチメディア・サブシステム(IMS)アーキテクチャを標準化した。IMSは、マルチメディア・サービスを提供するためすべてのコア・ネットワーク要素を備える。IPマルチメディア・サービスは、アクセスの独立性を可能にするため、及びインターネット全体にわたる有線端末との平滑な相互動作を維持するため、IETF定義済みセッション制御機能(例えば、セッション開始プロトコル(SIP)、http://www.ietf.orgで入手可能なIETF RFC 3261を参照のこと)に基づいている。したがってIMSは、第1にMN(IMS用語ではUE)がマルチメディア・サービスにアクセスできるように、第2にモバイル・ネットワーク内での必要なリソースのセットアップをトリガするように定義される。IMSの1つの要素はアプリケーション機能(AF)であり、それは移送ネットワークを介してリソースを承認及び予約するためにマルチメディア・サービス・パラメータを適用する。
AFは、マルチメディア・サービスに必要なリソースを承認及び予約するために、ポリシー制御及び課金(PCC)システムと相互作用する。PCCシステムは、サービス・データ・フロー・レベルに基づいている。PCCシステムは、サービス・データ・フローのEPSベアラへのマッピング及びQoSのリソース予約、ならびに、サービス・データ・フローに関するイベント・レポートに注意する。PCCシステムのハイレベルな概観、すなわちPCC機能及び対応する機能間のインターフェースについては図3に示されており、ここで個々のPCC機能及びそれらの実装可能なノードは、3GPP EPSアーキテクチャのそれぞれのノードにおいて矩形で示されている。
AFは、EPSベアラのネットワーク・ベースのセットアップをトリガする。AFは、ベアラ・セットアップに関して決定するためにPCRFに必要な動的セッション情報を転送するために、Rxインターフェースを介してポリシー制御及びルール機能(PCRF)と通信する。こうしたセッション情報は、マルチメディア・サービスのセッション記述プロトコル(SDP)パラメータに基づくフロー・パラメータになり得、それはIPの5組の(5-tuple)パラメータ(ソース・アドレス、宛先アドレス、ソース/宛先ポート、プロトコルID)を含むことが可能である。PCRFは、データ・プレーンでパケット・フローを処理するためのルールを決定する。PCC規則は、ポリシー及び課金制御に関するパラメータを提供する情報のセットとして定義される。PCC規則は、サービス・データ・フローごとに定義される(パケット・データ・フローの集約であり、いくつかのパケット・データ・フローはサービス・データ・フローに集約されてもよく、いくつかのサービス・データ・フローは1つのSAEベアラに集約されてもよい)。
PCCは、動的(PCRFで生成される)にも静的(PCEFに直接供給される)にもなり得る。PCRFは、(PCC規則の決定のために)受信された以下の情報を使用する。
− AFからのサービス情報(例えばSDP情報または他の利用可能なアプリケーション情報)、及び/又は
− 適切なQoS認証(QoSクラス識別子、ビット・レート)を算出するためのUEの加入情報、及び/又は
− PCEFからの要求されたQoS、及び/又は
− それ自身の事前に定義された情報
サービス・データ・フローに関するPCC規則に基づき、PCRFはフロー・フィルタ・パラメータを計算し、それらをポリシー制御及び強化機能(PCEF)又はベアラバインディング及びイベント報告機能(BBERF)へ信号送信する。PCEFはサービス・データ・フロー・テンプレート(SDFT、またはトラフィック・フロー・テンプレート−TFT)を含み、これは着信パケットが正しいデータ・フローにマッピングされるようにするために用いられる。PCEFはPGW内に配置され、GTPベースのS5インターフェースに関連する。EPSがPMIPベースのS5、S2a、またはS2bインターフェースを使用する場合、BBERFはそれに応じてSGW、AGW、またはePDG内に配置される。図3に示されるように、PCRFは、Gxc、Gxa、またはGxbを使用して、SGW、AGW、またはePDGと通信する。
PCCの課金態様は、本発明と本質的に関連性がないため本明細書では考察しない。PCCシステムに関する詳細な情報は、2009年9月付け、3GPP、Technical Specification 23.203「Policy and charging control architecture」バージョン8.7.0(http://www.3gpp.orgから入手可能であり、参考文献としてここに組み込まれた)で見つけることができる。
3GPPアクセス・ネットワークへのUEの再接続
3GPPアクセスから非3GPPアクセスへのハンドオーバ時に、3GPPアクセス・ネットワークのすべてのUEのベアラ(無線ベアラ、S1ベアラ、及びS5ベアラ)は削除され、UEの移動状態がDEREGISTEREDに遷移される。削除されるとは、UE、eNode B、MME、及びSGWにおいて、EPSベアラ用に予約されたリソースが解放され(適用可能)、ベアラのコンテキスト情報が削除されることを意味する。
UEが非3GPPから3GPPアクセスへとハンドオーバすると、3GPP T 23.401、セクション5.3.2に記載されているように、UEはハンドオーバ接続手続を開始しなければならない。ハンドオーバ接続手続の結果、長いハンドオーバ時間(連続するS5及びS1ベアラ・セットアップ)、及び信号送信メッセージのオーバヘッドが生じる。
UEが非3GPPにあると、通常MMEは、セキュリティ・コンテキストをDEREGISTERED状態で維持する。セキュリティ・コンテキストは、UEのホーム加入者サーバ(HSS)またはAAAサーバから取得したUEのセキュリティ関連情報を含む。MMEでのセキュリティ・コンテキストの利用可能性により、MMEと接続手続時のUEの認証のためのHSSとの間で繰り返される相互作用が回避される。
3GPPアクセス・ネットワークへの簡略化されたハンドオーバ接続手続は、図4に示されている。MMEとHSSとの間の破線矢印は、MMEがUEに関するセキュリティ・コンテキストを格納する場合は実行される必要がない。MMEは第1に、SGWとPGWとの間でのS5ベアラの確立を開始する。このステップが完了した後、MMEはeNode Bに対して、無線ベアラ及びS1ベアラの確立の開始を指示する。完全なハンドオーバ接続手続には長い時間を要する。
WLANのような非3GPPアクセスは小規模なセル・カバレッジを有し、3GPPアクセスへのハンドオーバは予測できないため、非3GPPから3GPPアクセスへのハンドオーバは急に発生する可能性がある。非3GPPアクセス・システムのこの特徴により、3GPPシステムへの再ハンドオーバがアプリケーションに対して高速かつシームレスにすることができることは重要である。
EPSベアラに基づくQoS概念は、3GPPアクセス・ネットワークにのみ存在する可能性が最も高いが、非3GPPアクセスにこうした概念が存在しなくてもよい。
2009年10月、3GPP TS 23.401「General Packet Radio Service(GPRS)enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network(E-UTRAN)access」バージョン8.7.0、セクション5.3.2、5.3.3、5.3.4、5.3.8、5.4、5.4.1、5.4.4 2009年10月付け、3GPP TS 23.402「Architecture enhancements for non-3GPP accesses」バージョン8.7.0、セクション5.4 IETF RFC 3261 2009年9月付け、3GPP、Technical Specification 23.203「Policy and charging control architecture」バージョン8.7.0 IETF RFC 2865、「Remote Authentication Dial In User Service(RADIUS)」 IETF RFC 3588、「Diameter Base Protocol」 2009年10月付け、Muhanna等によるIETFインターネット草稿、「Binding Revocation for IPv6 Mobility」、draft-ietf-mext-binding-revocation-14.txt
本発明の1つの目的は、ユーザ機器の3GPPアクセス・ネットワークへの(再)接続時、例えば、非3GPPから3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバ時の遅延時間を削減することである。本発明の他の目的は、ユーザ機器を3GPPアクセス・ネットワークへ(再)接続する場合のメッセージ交換を最小限にすることである。
ユーザ機器が非3GPPアクセス・ネットワークから3GPPアクセス・ネットワークへハンドオーバするシナリオに特に関連する本発明によって扱われる更なる問題は、非3GPPアクセスでの滞在時にあって、UEは追加のPDN接続を確立してもよく、及び/又は既存のPDN接続内で新しいデータ・フローを開始してもよい。UEが3GPPアクセスに移動する場合、非3GPPアクセスで確立されたデータ・フロー/PDN接続に関する適切な対応するベアラ・サービスを確立することが手続として望ましい。
前述の目的及び問題のうちの少なくとも1つが、独立請求項の対象によって解決される。本発明の有利な各実施形態は従属請求項の対象となる。
本発明の一態様は、ユーザ機器に関するデータ・ベアラのコンテキスト情報が、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続するときに利用できるように、3GPPアクセス・ネットワークに接続されていないユーザ機器のデータ・ベアラに関する3GPPアクセス・ネットワークのコンテキスト情報を維持することである。同様に、ユーザ機器は、たとえ接続されていない場合であっても、3GPPアクセス・ネットワークのデータ・ベアラに関するそのコンテキスト情報を維持してもよい。データ・ベアラに関する格納されたコンテキスト情報の使用が有利になる1つの例示的なシナリオは、例えば非3GPPアクセス・ネットワークへ一時的に接続することにより、ユーザ機器が一時的に3GPPアクセス・ネットワークから離れ、その後に3GPPアクセス・ネットワークへ再接続するものである。
本発明のこの態様は、さらに2つの態様に分けることが可能であって、第1に、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れる際の、3GPPアクセス・ネットワーク及びユーザ機器で行われる動作手続であり、第2に、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに再度接続する際の、3GPPアクセス・ネットワーク及びユーザ機器内で行われる動作手続である。全体として、これらの手続を使用して、ユーザ機器と3GPPアクセス・ネットワーク・ノード、特に移動管理エンティティとの間でのデータ・ベアラ・コンテキスト情報の同期化が成し遂げられる。
この第1の態様によれば、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れる際に、データ・ベアラ・コンテキスト情報は、少なくとも移動管理エンティティでは(即時に)削除されない。オプションで、ユーザ機器及び/又はユーザ機器に接続されたサービングゲートウェイ及び/又はパケット・データ・ゲートウェイが、コンテキスト情報を格納するようにしてもよい。
したがって、第2の態様によれば、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに再度接続される際に、3GPPアクセス・ネットワーク(またはより具体的にはEPS)で利用可能なユーザ機器(以前に、及び潜在的には現在使用されている)のデータ・ベアラに関するコンテキスト情報が存在する。3GPPアクセス・ネットワークから離れる際に、ユーザ機器にサービスを提供していた同じ移動管理エンティティが、必ずしも3GPPアクセス・ネットワークに再接続する際にそのユーザ機器にサービスを提供する必要はないが可能性は高いことに留意され、そうでない場合、こうした状況にどのように対処するかのオプションについては以下でより詳細に説明する。
移動管理エンティティにユーザ機器が利用可能なデータ・ベアラ・コンテキスト情報が存在すると仮定すると、移動管理エンティティは、ユーザ機器から受信した(再)接続メッセージに応じて、3GPPアクセス・ネットワーク内でのデータ・ベアラの(再)確立を即時に開始することが可能である。なお、上記(再)接続メッセージは、一般にアクセス・ネットワークに接続する際にユーザ機器によってコア・ネットワークに(具体的にはMMEに)送信される第1のメッセージである。
本発明の更なる態様は、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、3GPPアクセス・ネットワークで維持されるベアラ・コンテキスト情報を最新の状態に保持することに関する。例えば、ユーザ機器は、3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、新しいPDN接続またはデータ・フローを終結または開始することが可能であり、その結果、3GPPアクセス・ネットワークの対応するデータ・ベアラの終結または活性化を生じる。したがって、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、移動管理エンティティが維持されているユーザ機器のデータ・ベアラ・コンテキスト情報を適切に更新することができるように、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、新しいデータ・フロー/PDNの接続またはデータ・フロー/PDN接続の終結に関して、少なくとも3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティに通知するための手段が提供される。したがって、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続しているときに、データ・ベアラに関する正確なコンテキスト情報が利用可能である。このメカニズムは、たとえユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない場合であっても、ユーザ機器のデータ・ベアラ・コンテキスト情報が最新であることを保証してもよく、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間データ・ベアラ・コンテキスト情報を維持する場合、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、ユーザ機器及び移動管理エンティティのコンテキスト情報が同期され続くことが保証されてもよい。
本発明の例示的な一実施形態は、ユーザ機器を3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続するための方法を提供する。こうした(再)接続は、例えば非3GPPアクセス・ネットワークから3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバ接続である。この方法では、ユーザ機器は、3GPPアクセス・ネットワークを介して(再)接続メッセージを3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティ(MME)に送信する。この(再)接続メッセージは、3GPPアクセス・ネットワークで通信するためのユーザ機器のデータ・ベアラの活性化を要求し、データ・ベアラ(の少なくとも一部)に関するコンテキスト情報(「データ・ベアラ・コンテキスト情報」とも呼ばれる)が移動管理エンティティに利用可能である旨を移動管理エンティティに示す。この(再)接続メッセージに応じて、移動管理エンティティは、移動管理エンティティによって維持されるデータ・ベアラ・コンテキスト情報に基づくデータ・ベアラの活性化をトリガする。
本発明の例示的な一実施形態では、(再)接続メッセージは、3GPPアクセス・ネットワークを介してユーザ機器によって(再)接続時に移動管理エンティティに送信される第1のメッセージであることに留意されたい。
本発明がEPS内に実装される本発明の各実施形態では、データ・ベアラは前述のEPSベアラと等価であってもよいが、データ・ベアラ・コンテキスト情報は、EPSノードによって維持される異なるEPSベアラのEPSベアラ・コンテキスト情報を言い表すことに留意されたい。
さらに、「データ・ベアラ」という用語は上記では複数形で使用されているが、ユーザ機器は必ずしも複数のデータ・ベアラ構成を有するものでないことに留意されたい。例えば、デフォルトEPSベアラで1つのPDN接続のみが存在するものであってもよい。これらの状況では、(再)接続メッセージは、単一のデータ・ベアラのコンテキスト情報が移動管理エンティティに利用可能である旨を移動管理エンティティに明示的に示す。
移動管理エンティティが利用可能であるということは、データ・ベアラに関するコンテキスト情報が、移動管理エンティティによって格納されているか、または以前にユーザ機器にサービスを提供していた別の移動管理エンティティから取り出し可能であるかのいずれかを意味する。遅延低減の点から、もちろん、コンテキスト情報が、(再)接続メッセージを受信する移動管理エンティティ内に格納されることが好ましい。
データ・ベアラ・コンテキスト情報は、例えば、ユーザ機器の3GPPアクセス・ネットワークへの以前の接続から、移動管理エンティティが利用可能であってもよい。一例では、例えばロード・バランシング、サービス・エリアの変更などにより、ネットワークがユーザ機器のサービス提供をする移動管理エンティティの変更を決定しない限り、(再)接続メッセージは最後にサービス提供をする移動管理エンティティにルーティングされるため、ユーザ機器は、(再)接続メッセージで、3GPPアクセス・ネットワークのユーザ機器に最後にサービスを提供する移動管理エンティティを識別する。
維持されるデータ・ベアラ・コンテキスト情報は、例えば、3GPPアクセス・ネットワークのサービングゲートウェイに関する情報、及び、非3GPPアクセス・ネットワークにハンドオーバする前に3GPPアクセス・ネットワークでユーザ機器にサービスを提供していたeNode BへのGTPトンネルのサービングゲートウェイのGTPトンネル終点識別子に関する情報を含んでもよい。
例示的な一実施形態では、移動管理エンティティのデータ・ベアラ・コンテキスト情報は、(再)接続メッセージに含まれるデータ・ベアラ情報によって識別される。
データ・ベアラの活性化は、本発明のいくつかの実施形態では、移動管理エンティティ及び/又は移動管理エンティティに接続されたサービングゲートウェイで維持されるデータ・ベアラ・コンテキスト情報に基づくデータ転送のためのリソースの予約を含む。例えば、データ・ベアラの活性化は、ユーザ機器と、3GPPアクセス・ネットワークへの(再)接続時にユーザ機器にサービスを提供するeNode Bとの間のデータ転送のための無線ベアラの活性化を含んでもよい。加えて、または別の方法として、データ・ベアラの活性化は、3GPPアクセス・ネットワークのサービングゲートウェイとユーザ機器のデータを転送するためのeNode Bとの間のデータ・トンネルの活性化を含んでもよい。加えて、または別の方法として、データ・ベアラの活性化は、サービングゲートウェイとユーザ機器のデータを転送するための3GPPアクセス・ネットワークのパケット・データ・ゲートウェイとの間のデータ・トンネルの活性化、あるいは、ユーザ機器のデータを転送するためのパケット・データ・ゲートウェイでのバインディングキャッシュ・エントリの活性化を含んでもよい。
(再)接続メッセージが利用可能なデータ・ベアラ・コンテキスト情報をどのように示すかには異なるオプションがある。例えば(再)接続メッセージは以下を含んでもよい。
− 活性化されるデータ・ベアラのベアラ識別子、または
− PDN接続識別子及びPDN接続ごとのデータ・ベアラ数、または
− 移動管理エンティティでデータ・ベアラ・コンテキスト情報が利用可能である旨を移動管理エンティティに示すフィールドまたはフラグ
(再)接続メッセージ自体を異なる様式で実現してもよい。本発明の一実施形態によれば、(再)接続メッセージは以下のいずれかである。
− アクティブ・フラグが設定されるトラッキング領域更新メッセージ、または
− 確立されるデータ・ベアラに関するデータ・ベアラ情報を含む拡張トラッキング領域更新メッセージ、または
− 確立されるデータ・ベアラに関するデータ・ベアラ情報を含む拡張サービス要求メッセージ
本発明の更なる一実施形態では、(再)接続メッセージは完全保護されている。この例示的な実施形態では、移動管理エンティティは、ユーザ機器と移動管理エンティティとの間のセキュリティ・アソシエーションに関する情報を依然として維持するため、ユーザ機器は、例えば3GPPアクセス・ネットワークへ再接続するときに接続する移動管理エンティティが、3GPPアクセス・ネットワークへの以前の接続時にユーザ機器にサービスを提供した同じ移動管理エンティティであると仮定してもよい。
本発明の他の実施形態は、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れる際に実行される動作に関する。本発明のこの実施形態は、3GPPアクセス・ネットワークから非3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバ時にユーザ機器のベアラ・コンテキスト情報を格納するための方法を提供する。ユーザ機器が非3GPPアクセス・ネットワークへ移動するのに応じて、3GPPアクセス・ネットワークのユーザ機器に関するデータ・ベアラのリソースは解放されるが、ユーザ機器にサービスを提供した3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティは、データ・ベアラのベアラ・コンテキスト情報を維持する(すなわち、格納する)。
さらに、移動管理エンティティに接続された(ユーザ機器にサービスを提供する)パケット・データ・ゲートウェイは、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから非3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバを実行するとき、データ・ベアラに関するそのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を削除しなくてもよい。
本発明の他の実施形態は、非3GPPアクセス・ネットワークに位置する間に、新しいデータ・フローまたはPDN接続を確立するユーザ機器に関する。この実施形態では、移動管理エンティティは、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、ユーザ機器の新しいデータ・ベアラの確立を示す信号メッセージを受信し、移動管理エンティティは新しいデータ・ベアラに関するデータ・ベアラ・コンテキスト情報を生成(及び格納)する。
こうした信号メッセージは、本発明の実装に応じて、例えば非3GPPアクセス・ネットワークを介してユーザ機器から、あるいはPCC、すなわちPCRFサーバ(単一サーバ内でPGWと一緒に置かれるかまたは置かれない場合がある)またはPGWから受信されてもよいことに留意されたい。
さらに、本発明の他の実施形態では、移動管理エンティティに接続されたパケット・データ・ゲートウェイが、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、ユーザ機器の新しいデータ・ベアラの確立を示す信号メッセージを受信してもよく、また同様にパケット・データ・ゲートウェイは、新しいデータ・ベアラに関するベアラ・コンテキスト情報を生成してもよい(及び格納してもよい)。
もちろん、本明細書の様々な実施形態に従って、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間にユーザ機器の新しいデータ・ベアラの確立を信号送信するための方法は、本明細書に記載された様々な実施形態及び例のうちの1つに従って、ユーザ機器を3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続する方法と組み合わせられてもよい。したがって、(再)接続メッセージに含まれるベアラ情報は、例えば、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていなかった間に確立された少なくとも1つの新しいデータ・ベアラを示してもよい。
3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間(例えば非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間)に、ユーザ機器の新しく確立されたデータ・ベアラに関するコンテキスト情報を追加するのと同様に、ユーザ機器が、例えば3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に開始されたアプリケーション(またはさらに精密には関連付けられたデータ・ベアラ)を終結する場合に、データ・ベアラ削除が定義されてもよい。本発明の更なる実施形態によれば、移動管理エンティティ及び/又は移動管理エンティティに接続されたパケット・データ・ゲートウェイは、ユーザ機器のベアラ・コンテキスト情報の削除を要求する信号メッセージを受信し、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、信号メッセージに応じてユーザ機器のベアラ・コンテキスト情報を削除する。
データ・ベアラ・コンテキスト情報に加えて、本発明の他の実施形態では、移動管理エンティティは、ユーザ機器が非3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続されている間に、ユーザ機器のセキュリティ・コンテキスト情報を格納する。ユーザ機器が移動管理エンティティに関連付けられたセキュリティ・コンテキストを維持しているとすれば、これによって、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに再接続すると即座に、ユーザ機器と移動管理エンティティとの間で交換されるメッセージの暗号化及び/又は認証(完全性保護)の使用が可能となる。さらに、ユーザ機器が非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に、ユーザ機器は移動管理エンティティへの信号送信の暗号化または完全性保護をするために格納されたセキュリティ・コンテキスト情報を使用してもよく、ユーザ機器から送信される信号は、移動管理エンティティのベアラ・コンテキスト情報を更新する(すなわち、新しいベアラを確立するか、既存のベアラを削除する)ために用いられる。
移動管理エンティティ、サービングゲートウェイ(SGW)、パケット・データ・ゲートウェイ(PGW)、またはPCCサーバなどのEPS内の様々なノード、及びユーザ機器の手続及び動作を定義する他に、本発明は、異なるネットワーク・ノードでのこれらの手続及び動作の実装にも関連する。したがって、本発明の他の実施形態は、3GPPアクセス・ネットワークで使用するユーザ機器を提供する。ユーザ機器は、3GPPアクセス・ネットワークのユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納するための(例えば、揮発性または不揮発性メモリなどの)格納部を備えている。さらにユーザ機器は通信部を有する。この通信部は、ユーザ機器から様々なデータを送信するための送信器(または送信セクション)、及びユーザ機器で様々なデータを受信するための受信器(または受信セクション)を含んでもよい。ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続するのに応じて、ユーザ機器の送信器は、3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティに(再)接続メッセージを送信する。上記で概説したように、この(再)接続メッセージは、3GPPアクセス・ネットワークでの通信のためにユーザ機器のデータ・ベアラの活性化を要求し、さらに、活性化されるデータ・ベアラ(の少なくとも一部)に関するコンテキスト情報を移動管理エンティティが利用できることを移動管理エンティティに示す。さらに、通信部は、当該格納部に格納されたデータ・ベアラ・コンテキスト情報に基づくデータ・ベアラを活性化するように構成されている。これは、例えばユーザ機器にサービスを提供するeNode B、サービングゲートウェイ、あるいはパケット・データ・ゲートウェイなどの他のEPSノードと、それぞれの制御信号を交換することによって実現可能である。
本発明の他の実施形態に従ったユーザ機器は、移動管理エンティティに送信される(再)接続メッセージを完全保護するためのセキュリティ・モジュールを更に備えている。
本発明の更なる実施形態では、3GPPアクセス・ネットワーク及び非3GPPアクセス・ネットワークで使用する他のユーザ機器が提供され、これは、3GPPアクセス・ネットワークのユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納するための格納部と、ユーザ機器を3GPPアクセス・ネットワークまたは非3GPPアクセス・ネットワークに接続するための通信部とを備えている。さらにこのユーザ機器は、ユーザ機器が非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に、新しいデータ・フローに応じて、新しいPDN接続または新しいデータ・ベアラが3GPPアクセス・ネットワークで新しいデータ・フローのために必要となるかどうかを決定するようにプログラミングされた処理部も含む。さらに処理部は、この決定に応じて、当該格納部のデータ・ベアラ・コンテキスト情報を更新するようにプログラミングされる。このユーザ機器は、以下の開示から明らかになるように、前述のユーザ機器の特徴をオプション的に加えて備えるようにしてもよいことに留意されたい。
本発明の更なる実施形態では、処理部は、PDN接続の終結、あるいは新しいPDN接続またはデータ・ベアラの活性化に応じて、当該格納部のデータ・ベアラ・コンテキスト情報を更新するようにプログラミングされる。
本発明の他の実施形態では、さらに処理部は、新しい/終結したPDN接続、または新しい/終結したデータ・ベアラのアカウント(課金)のために、3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティによってユーザ機器に関して維持されているデータ・ベアラ・コンテキスト情報を更新するために、非3GPPアクセス・ネットワークを介して、通信部の送信器に信号メッセージを送信させるようにプログラミングされる。
さらにユーザ機器の格納部は、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れる場合、ユーザ機器のデータ・ベアラ・コンテキスト情報を維持するように構成されてもよい。
本発明の更なる実施形態は、3GPPアクセス・ネットワークで使用する移動管理エンティティを提供している。この移動管理エンティティは、ユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納し、ユーザ機器のセキュリティ・コンテキスト情報を格納するための格納部と、ユーザ機器からの(再)接続メッセージを受信するための受信機を含む通信部とを備える。上記で概説したように、(再)接続メッセージは、3GPPアクセス・ネットワークでの通信のためにユーザ機器のデータ・ベアラの活性化を要求し、ユーザ機器のために活性化されるデータ・ベアラ(の少なくとも一部)に関するコンテキスト情報が移動管理エンティティに利用できることを移動管理エンティティに示す。加えて、移動管理エンティティの通信部は、(再)接続メッセージに応じて、ユーザ機器のために移動管理エンティティによって維持されているデータ・ベアラ・コンテキスト情報に基づくデータ・ベアラの活性化をトリガするようにも構成されている。
移動管理エンティティは、オプションで、ユーザ機器と交換されるデータの暗号化/復号、及び/又は認証を実行するためのセキュリティ・モジュールを更に含んでもよく、このセキュリティ・モジュールは、ユーザ機器から受信した(再)接続メッセージの完全性を検証することができる。
本発明の他の実施形態に従った移動管理エンティティは、3GPPアクセス・ネットワークへの(再)接続時にユーザ機器とユーザ機器にサービスを提供するeNode Bとの間のデータ転送のために無線ベアラを活性化させること、ユーザ機器のデータを転送するために3GPPアクセス・ネットワークのサービングゲートウェイとeNode Bとの間のデータ・トンネルを活性化させること、並びにユーザ機器のデータを転送するための3GPPアクセス・ネットワークのサービングゲートウェイとパケット・データ・ゲートウェイとの間のデータ・トンネルの活性化、またはユーザ機器のデータを転送するためのパケット・データ・ゲートウェイでのバインディングキャッシュ・エントリの活性化を実行させることによって、データ・ベアラの活性化をトリガするように構成された通信部を有する。
本発明の更なる態様は、ソフトウェアにおける本明細書で説明されたEPSノード及びユーザ機器の様々な方法及び手続の実装である。したがって、本発明の更なる実施形態では、ユーザ機器の処理部によって実行された場合、3GPPアクセス・ネットワークにユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納すること、及び3GPPアクセス・ネットワークへのユーザ機器の接続に応じて、3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティへ(再)接続メッセージを送信することを、ユーザ機器に実行させる命令を格納しているコンピュータ読み取り可能記録媒体が提供される。この(再)接続メッセージは、移動管理エンティティが、3GPPアクセス・ネットワークの通信のためにユーザ機器のデータ・ベアラに関するデータ・ベアラ・コンテキスト情報を利用可能であることを示している。さらに命令は、その実行時に、格納されたデータ・ベアラ・コンテキスト情報に基づくデータ・ベアラをユーザ機器に活性化させるものである。一例では、命令は、ユーザ機器にサービスを提供するeNode B、サービングゲートウェイ、あるいはパケット・データ・ゲートウェイなどの他のEPSノードとそれぞれの制御信号を交換しているユーザ機器に、データ・ベアラを活性化させるものであってもよい。
本発明の他の実施形態では、ユーザ機器の処理部によって実行される場合で、3GPPアクセス・ネットワークにユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報をユーザ機器に格納させ、またユーザ機器が非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に、新しいデータ・フローに応じて、新しいPDN接続または新しいデータ・ベアラが3GPPアクセス・ネットワークで新しいデータ・フローのために必要となるかどうかをユーザ機器に決定させる命令を格納する他のコンピュータ読み取り可能記憶媒体が提供される。さらにこの命令は、それらの実行時に、この決定に応じて、ユーザ機器に当該格納部のデータ・ベアラ・コンテキスト情報を更に更新させる。
本発明の他の実施形態は、移動管理エンティティの処理部によって実行される場合で、移動管理エンティティに、ユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納させ、ユーザ機器のセキュリティ・コンテキスト情報を格納させる命令を格納するコンピュータ読み取り可能媒体に関する。さらに命令は、移動管理エンティティにユーザ機器からの(再)接続メッセージを受信させる。上記で概説したように、(再)接続メッセージは、移動管理エンティティが、3GPPアクセス・ネットワークの通信のためにユーザ機器に関するデータ・ベアラ・コンテキスト情報を利用可能であることを示す。さらに、この命令の実行は、(再)接続メッセージに応じて、移動管理エンティティに、ユーザ機器に関する移動管理エンティティによって維持されるデータ・ベアラ・コンテキスト情報に基づくデータ・ベアラの活性化をトリガさせる。
以下で、本発明について、添付の図面を参照しながらより詳細に説明する。図面内の同様または対応するものには同じ参照番号が付されている。
3GPP Evolved Packet System(EPS)のアーキテクチャに関する概要を示す図である。 3GPP EPSシステム用に定義された、DEREGISTERED状態、REGISTERED-IDLE、及びREGISTERED-CONNECTED状態を含む異なる状態を示す簡略化された状態遷移図である。 3GPPによって指定されたポリシー制御及び課金(PCC)システムのアーキテクチャに関するハイレベルな概観を示す図である。 3GPP EPSシステムにおけるハンドオーバ接続手続を示す図である。 本発明の例示的な実施形態に従った、PCRFによってトリガされたEPSベアラ事前構成のための信号送信手続を示す図である。 UEが非3GPPアクセス・ネットワークへとハンドオーバする場合の本発明の例示的な実施形態に従った、3GPPアクセス・ネットワークのUEのEPSベアラを非活性化するための信号フローを示す図である。 MME及び他の3GPPアクセス・ネットワーク・ノード(例えばSGW及びPGW)内でのベアラ・コンンテキストの更新を可能にする本発明の例示的な実施形態に従った例示的信号フローを示す図である。 MME及び他の3GPPアクセス・ネットワーク・ノード(例えばSGW及びPGW)内でのベアラ・コンンテキストの更新を可能にする本発明の例示的な実施形態に従った例示的信号フローを示す図である。 本発明の例示的な実施形態に従った、DEREGISTERED状態、REGISTERED-IDLE、REGISTERED-CONNECTED状態、及びREGISTERED-NON-ATTACHED状態を含む異なる状態を示す簡略化された状態遷移図である。
以下の段落では、本発明の様々な実施形態について説明する。本発明は、例えば前述の3GPP LTE(リリース8)及びLTE−A(リリース10)通信システムなどの移動体通信システムと結びつけて有利に利用可能であるが、本発明はこの特定の例示的な通信ネットワーク内での使用に限定されるものでない。
上記の背景技術での説明は、本明細書で説明される主に3GPP LTE(リリース8)及びLTE−A(リリース10)特有の例示的な各実施形態をより理解するためのものであり、説明された特有の移動体通信ネットワークにおけるプロセス及び機能の実装に本発明を限定するものではない。それでもなお、本明細書で提案されるランダム・アクセス手続に対する改良点は、背景技術で説明されたアーキテクチャ/システム内で容易に適用可能であり、本発明のいくつかの実施形態ではこれらのアーキテクチャ/システムの標準及び改良された手続も利用可能である。
本発明の第1の態様は、ユーザ機器がかつて3GPPアクセス・ネットワークに接続しているときに使用していたものと同じものが利用できるように、3GPPアクセス・ネットワークに接続されていないユーザ機器のデータ・ベアラに関する3GPPアクセス・ネットワークでのコンテキスト情報を維持することである。したがって、3GPPアクセス・ネットワークのノード内のデータ・ベアラに関するコンテキストを削除する代わりに、例えば他の(非3GPP)アクセス・ネットワークへのハンドオーバによって、ユーザ機器が3GPPアクセスから離れた場合、少なくともユーザ機器の移動管理エンティティは、ユーザ機器のデータ・ベアラに関するコンテキスト情報を維持する。またユーザ機器は、オプションで、たとえ接続されていない場合であっても、3GPPアクセス・ネットワークのデータ・ベアラに関するそのコンテキスト情報を維持してもよい。3GPPアクセス・ネットワーク内のユーザ機器のデータ・ベアラに関する格納されたコンテキスト情報は、例えば非3GPPアクセス・ネットワークへの一時的な接続により、例えば3GPPアクセス・ネットワークから一時的に離れたとき、3GPPアクセス・ネットワークへユーザ機器が再接続するときに有効に用いられる。
本発明のこの第1の態様は、2つの態様に分けて考えられる。一方では、3GPPアクセス・ネットワーク・ノード、より厳密には少なくとも移動管理エンティティ、並びにユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れるときオプション的にユーザ機器で行われる動作及び手続は、ユーザ機器のデータ・ベアラに関するコンテキスト情報が削除されないように改良される。
もう一方で、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに再度接続するとき、3GPPアクセス・ネットワーク及びユーザ機器で行われる動作及び手続は、(再)接続手続で格納されたコンテキスト情報を使用するように改良される。移動管理エンティティでユーザ機器に利用可能なデータ・ベアラ・コンテキスト情報があるものと仮定すると、移動管理エンティティは、ユーザ機器から受信した(再)接続メッセージであって、すなわち一般にはアクセス・ネットワークに接続しているとき、ユーザ機器によって移動管理エンティティに送信される第1のメッセージに応じて、3GPPアクセス・ネットワークでのデータ・ベアラの(再)確立を即時に開始することができる。
さらに、本発明の第2の態様は、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、3GPPアクセス・ネットワークで維持されるコンテキスト情報を最新の状態に保持することに関する。例えば、ユーザ機器は、3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、新しいPDN接続またはデータ・フローを終結または開始することが可能であり、その結果、3GPPアクセス・ネットワークの対応するデータ・ベアラの終結または活性化が生じる。したがって、移動管理エンティティが、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、ユーザ機器のデータ・ベアラに関する維持されたコンテキスト情報を適切に更新することができるように、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、3GPPアクセス・ネットワークの少なくとも移動管理エンティティに、新しいデータ・フロー/PDN接続またはデータ・フロー/PDN接続の終結に関して通知する手段が提供される。したがって、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続すると、活性化されるデータ・ベアラに関する正確なコンテキスト情報が利用可能となる。
以下の本発明の異なる実施の形態では、3GPPアクセス・ネットワークの例として上記の背景技術で議論された(3GPP LTE(リリース8)及び3GPP LTE拡張(リリース10)で使用される、コア・ネットワークとしてのEPC及び無線アクセス・ネットワークとしてのE−UTRANによって形成された)EPSに関して述べられる。しかしながら、本発明の原理は、UMTSのコア・ネットワーク及びUTRANアーキテクチャなどの、他の3GPPベースのコア・ネットワーク・アーキテクチャにも容易に適用可能であることに留意されたい。基本的な相違は、MMEに類似の機能がUMTSアーキテクチャのSGSN(サービングGPRSサポート・ノード)内で実装されること、並びにSGW及びPGWがUMTS内のSGSN(サービングGPRSサポート・ノード)及びGGSN(ゲートウェイGPRSサポート・ノード)に対応することである。
REGISTERED-NON-ATTACHED状態
本発明の第1の態様に従って、本発明の一実施形態によれば、少なくとも移動管理エンティティ及びオプション的にユーザ機器は、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、(少なくとも一時的に)ユーザ機器のデータ・ベアラに関するベアラ・コンテキスト情報を維持する。EPSアーキテクチャでは、これは、ユーザ機器にサービスを提供するMME及びオプション的にユーザ機器が、ユーザ機器がEPS(EPC及びE−UTRAN)に接続されていない間、(一時的に)EPSベアラ・コンテキストを維持/格納することを意味する。一方、UEがEPS及びEPCから離れ、EPSベアラ用のE−UTRANリソースが維持されていないため、この状態は上記で概説したDEREGISTERED状態に類似する。またDEREGISTERED状態と同様に、MMEはユーザ機器に関する正しい位置またはルーティング情報を有さず(したがってUEは到達不可能)、何らかのセキュリティ・コンテキスト情報を格納していてもよい。他方で、この状態は、MME(及びUE)がEPSベアラ・コンテキスト情報を維持するという点で、本明細書の上記で説明した(REGISTERED-)IDLE状態に類似する。
以下では、この状態はREGISTERED-NON-ATTACHED状態と呼ばれる。
本明細書で示されるREGISTERED-NON-ATTACHED状態は、少なくともMMEに影響を与え、オプションで、さらにUEのユーザ・プレーンでUE及びSGWにも影響を与える。さらに、本明細書で説明されるいくつかの例示的な実装では、この状態はPGWにも影響を与える。
REGISTERED-NON-ATTACHED状態は、REGISTERED-IDLE状態及びDEREGISTERED状態と類似する状態としてみなすことができる。通常のREGISTERED-IDLE状態ではS5ベアラはアクティブであり、ユーザ機器に関する無線ベアラ及びS1−Uベアラは解放される。DEREGISTERED状態ではすべてのベアラは解放され、MME及びUEはいかなるEPSベアラ・コンテキストも保持しない。REGISTERED-NON-ATTACHED状態は、以下の特徴によって特徴付けられる。
MMEはEPSベアラ・コンテキストを保持し、UEに関する位置情報は有していない。これに比べて、通常のREGISTERED-IDLE状態では、MMEはEPSベアラ・コンテキストを保持するが、位置情報を有し、これはUEに関するデータが到達したときにページング手続を実行するために必要である。
図9は、本発明の例示的な実施形態に従った、DEREGISTERED状態、REGISTERED-IDLE、REGISTERED-CONNECTED状態、及びREGISTERED-NON-ATTACHED状態を含む異なる状態の簡略化された状態遷移図を示す。示された状態遷移図は、例えば移動管理エンティティ、サービングゲートウェイ、及びパケット・データ・ゲートウェイなどの3GPPアクセス・ネットワーク・エンティティ、並びにユーザ機器に適用可能である。図3の場合と同様に、矢印は異なる状態間の可能な状態伝送を示す。REGISTERED-IDLEまたはREGISTERED-CONNECTEDからREGISTERED-NON-ATTACHEDへの状態遷移は、例えば非3GPPアクセス・ネットワークに接続することによって、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れたことを示す。さらに、ユーザ機器が所与の時間中に(例えば電源オフであることにより)3GPPアクセス・ネットワークに再接続しないか、またはユーザ機器が非3GPPアクセス・ネットワークに接続している間にスイッチをオフにした場合、REGISTERED-NON-ATTACHED状態からDEREGISTERED状態への状態遷移が予見される。さらに、ユーザ機器及び移動管理エンティティがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあり、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークに再接続すると、ユーザ機器及び移動管理エンティティはREGISTERED-CONNECTED状態に遷移することになる。
SGW及びPGWにおけるREGISTERED-NON-ATTACHED状態の意味合い
UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない場合、データはSGWに到達しないことから、REGISTERED-NON-ATTACHED状態では位置情報は必要とされない。REGISTERED-NON-ATTACHED状態では、SGW及びPGW内のS5ベアラ情報が削除されるか否かに関係なく、MMEはEPSベアラ・コンテキストを保持する。
本発明の一実施形態では、ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れた後、PGW及びSGW内のS5ベアラ情報が保持される。ユーザ機器が3GPPアクセス・ネットワークから離れている間、PGW及びSGW内でのS5ベアラ情報の維持は、S5ベアラの非活性化が考えられ、すなわちPGW及びSGW内のベアラ状態(例えばBCE)は保持されるが、それらのベアラ状態はデータ・パケットの転送に使用されない。PGW及びSGW内のベアラ状態(例えばEPSベアラID、QCI、QoSポリシー情報、APN、IPバージョン・タイプなどのようなEPSベアラに関する格納情報)は、S5インターフェース(すなわち、PMIPまたはGTP)を介した通信に使用されるプロトコルに依存する。PMIPの場合、S5ベアラ情報は、EPCのユーザ機器のパケットを適切にルーティングするための、SGW(移動アクセス・ゲートウェイ(MAG)として動作する)及びPGW(ローカル移動アンカ(LMA)として動作する)内のバインディングキャッシュ・エントリ(BCE)である。したがって、PMIPが使用される場合、SGW及びPGWはユーザ機器に関するBCEを維持することができるが、EPSからユーザ機器が離れることに応じて(例えば、非3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバによって)、それらをデータ・パケット転送には使用しない。S5インターフェース上でGTPが使用される場合、PGW内のS5ベアラ情報は、着信IPアドレス情報(宛先及びソースのIPアドレス)を、例えばSGWなどのGTPトンネル・エンドポイントの他方のエンド上のエンティティを識別するGTPトンネル・エンドポイントID(TEID)によって特徴付けられるGTPトンネルにマッピングするためのフィルタを含む、ルーティング・エントリである。SGWでは、S5インターフェース上のGTPトンネルをS1インターフェースのGTPトンネルと1対1で結合するルーティング・エントリがある。GTPトンネル・ルーティング・エントリは、PMIPの場合のIPパケットのPMIPトンネルへのマッピングと同様、IPパケットのGTPトンネルへのマッピングを含む「バインディング」エントリとも呼ばれる場合がある。そこで以下では、PMIP BCE及びGTPのルーティング・エントリは、どちらも「バインディングキャッシュ・エントリ」または「BCE」と呼ばれる。
PGW及びSGW内で非アクティブなBCEを保持することの利点の1つは、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間にPDN接続が解放される場合、PGWは、3GPPアクセス・ネットワークのSGWに対してPDN接続解放手続を開始できることである。PGWは(例えば、UEが特定のコレスポンデント・ノードとの通信を停止した後に)ベアラ自体の解放を決定してもよく、または、UEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続している場合、UEはPDN接続解放に関してPGWに通知してもよい。
次に、PGW、SGW、及びMME内の対応するEPSベアラに関するEPSコンテキスト情報が、この手続の一部として削除される。さらに、UEが非3GPPアクセスに新しいPDN接続を確立する場合、PGWは、EPSノード内でユーザ機器に関するEPSベアラ・コンテキスト情報を最新の状態に保持するように、3GPPアクセス・ネットワークで対応するEPSベアラの事前確立を開始することができる。例えばPGWは、新しいPDN接続に関してSGWに通知し、SGWはMMEに通知し、MMEは対応するEPSベアラIDを生成して、これがSGW及びPGWに再伝達される。
本発明の他の実施形態では、REGISTERED-NON-ATTACHED状態中にPGW及びSGW内のS5ベアラ情報が削除される。これには、PGW及びSGWが3GPPアクセス・ネットワークに登録されていないUEに関する冗長情報を格納する必要がないという利点がある。本質的に、この例示的な実装は、S5ベアラが解放され、関連するコンテキスト情報が削除される、EPS内のPGW及びSGWに関する従来のDEREGISTERED状態に類似している。一見して、UEが3GPPアクセス・ネットワークに戻り、そのEPSベアラの(再)確立を開始する場合、SGWはいずれにしてもPGWに更新を送信する必要があるため、PGW及びSGW内のS5ベアラに関するコンテキスト情報(BCE)を削除すること(S5ベアラの場合、例えばPMIPでは、これはPGWに対するプロキシバインディングアップデート(PBU)である)の不利はない。例えば、MMEで受信される(再)接続メッセージに応じて、PGWに対してS5ベアラのセットアップを実行するために、SGWはMMEによってトリガされてもよく、MMEはS5ベアラの確立に必要な情報をSGWに提供することになる。この実装のあり得る欠点は、以下でさらに詳細に概説されるように、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、UEが3GPPアクセス・ネットワーク内の他のEPSベアラまたはPDN接続を必要とする、データ・フローの終結/新しいデータ・フローの開始をしている場合には、MME内のEPSベアラ・コンテキストの更新を可能にするために、より複雑なメカニズムが必要な可能性があることである。
MMEにおけるREGISTERED-NON-ATTACHED状態の意味合い
本発明の一実施形態によると、従来のREGISTERED-IDLE状態の場合と同様、UEの無線ベアラ及びS1−Uベアラは、UEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態に入ると解放される。さらに、この状態では、UEとMMEとの間にNAS信号接続は存在しない。MMEは、UEのセキュリティ・コンテキストを保持するよう決定してもよく、UEのEPSベアラ・コンテキストを維持してもよい。MMEに格納されたセキュリティ・コンテキストは、認証キーに関する情報に加えて、3GPPアクセス・ネットワークへのUEの接続中に得られる暗号化と完全性保護のための暗号化キーを含む。
従来のIDLE状態では、MME及びSGWはS1ベアラに関する情報を格納する、より具体的に言えば、UEが3GPPアクセス・ネットワークから離れる前に接続されていた、SGWとeNode Bとの間のGTPベースのS1−Uベアラに、SGWによって割り当てられたGTPトンネル・エンドポイントID(GTP TEID)を格納する。REGISTERED-NON-ATTACHED状態では、たとえPGWとSGWとの間のS5ベアラが解放されている場合であっても、MME及びSGWは対応するGTP TEIDも格納する。従来のEPSでは、S5ベアラが解放される場合、SGW及びPGW内のすべてのEPSベアラ関連情報は削除されることに留意されたい。これには、EPSベアラの活性化時に、MMEがGTP TEIDについて知ることになるという利点があり、SGWがPGWと共にS5ベアラを確立する前に、S1−Uベアラ確立のためのUEのeNode Bに即時に信号送信することができる。言い換えれば、S1−Uベアラ確立は、S5ベアラ確立と並行して実行可能であるため、完全なEPSベアラを確立するための期間を削減することができる。
さらに、より詳細な例示的な実装では、MMEはUEがトラッキング領域更新手続を定期的に実行することを予測できない。それにもかかわらず、EPSネットワークのUEのEPSベアラ・コンテキスト情報を無限に格納しないために、MMEは、定期的なTAU手続用のタイマを、例えば12時間または24時間などの非常に長い期間に設定してもよい。このタイマの満了時に(すなわち、UEはタイマが満了する前にTAUを送信していない)、MMEはEPS内のUEのEPSベアラ・コンテキストの削除を開始する。MMEのみがEPSベアラ・コンテキスト情報を維持している場合、MMEはこの情報を単に削除することができる。例えばSGWもEPSベアラ・コンテキスト情報を格納している場合、MMEは、EPSベアラ・コンテキスト情報を削除するよう要求するための信号メッセージをSGWに送信してもよい。SGWでの信号メッセージの受信に応じて、同じくSGWは、PGWが同じくEPSベアラ・コンテキスト情報(例えばBCE)を維持している場合、PGWでも同様にEPSベアラ・コンテキスト情報の削除を開始するために、例えば同様のメッセージをPGWに送信することが可能である。それぞれのノード内でEPSベアラ・コンテキスト情報の削除をトリガするための信号メッセージは、(例えば3GPP TS 23.401、セクション5.4.4に記載されたベアラ解放手続と同様に)信号メッセージを送信するノードに対してEPSベアラ・コンテキスト情報の削除成功の報告を返送するよう知らせてもよい。
さらに詳細には、EPS内に維持されているEPSベアラ・コンテキスト情報を削除するための例示的メカニズムは、何らかの他のエンティティ(例えば、HSS)によって、MMEがEPSベアラ・コンテキストを削除することを知らされるものとすることができる。例えば、非3GPPアクセス・ネットワークでUEが依然としてアクティブである場合、すなわちUEがAAAサーバに登録されている場合、EPSベアラ・コンテキストを削除する必要はない。しかしながら、UEのスイッチがオフになった場合、UEはAAAサーバで登録解除され、HSSにこの登録解除が通知され、それに応答してHSSはEPSベアラ・コンテキストを削除するためにMMEにトリガしてもよい。前述の例のように、さらにMMEは、SGW(及びPGW)内のEPSベアラ・コンテキスト情報の削除を適宜開始してもよい。
ユーザ機器におけるREGISTERED-NON-ATTACHED状態の意味合い
ネットワーク側に加えて、動作に対する何らかの変更も可能である。一般にUEは、(デフォルトで使用されていない限り)REGISTERED-NON-ATTACHED状態が利用され得るか否かを認識している。利用され得れば、UEが、例えば非3GPPアクセス・ネットワークへ移動することによって、3GPPアクセス・ネットワークから離れる場合、本発明の一実施形態では、UEは3GPPアクセス・ネットワークでセットアップされたベアラに関するEPSベアラ・コンテキスト情報を削除しない。UEは、EPSベアラ・コンテキスト情報が3GPPアクセス・ネットワークで維持され、信頼できると仮定しているため、EPSベアラ・コンテキスト情報の維持はオプションであることに留意されたい。さらにUEは、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていたときに得られたセキュリティ・コンテキスト(すなわち、完全性保護及び暗号化のための様々なセキュリティ・キー)を格納する。
UEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にある場合、UEは、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、格納されたEPSベアラ・コンテキストを更新してもよい。例えば、3GPPアクセス・ネットワークから非3GPPアクセス・ネットワークへとハンドオーバされたPDN接続またはデータ・フローが、UEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に終結される場合、UEは、その格納されたEPSベアラ・コンテキスト内の対応するベアラ情報を削除するものとする。他の例では、UEが非3GPPアクセス・ネットワークにある間に新しいPDN接続を確立する場合、UEは、新しく確立されたPDN接続に対応する新しいデフォルト・ベアラに関する状態を含むために、格納されたEPSベアラ・コンテキストを更新する。
他の例では、UEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に、既存のPDN接続に対して新しいデータ・フローが開始される(例えば、UEまたはコレスポンデント・ノードが新しいデータ・フローをトリガする)場合、UEは、この新しいデータ・フローが、3GPPアクセス・ネットワーク内のこの既存のPDN接続に対して新しい専用ベアラのセットアップを必要とするかどうかを決定してもよい。必要とする場合、UEは、既存のデフォルト・ベアラにリンクされた新しい専用ベアラに関する状態を含むために、その格納されたEPSベアラ・コンテキストを更新するものとする。
オプションで、もし適用可能であれば、MMEが、UEに関するEPSベアラ・コンテキストを適宜更新することができ、さらに、新しい専用ベアラの事前確立または専用ベアラの非活性化を開始することができるように、UEは、PDN接続の新しいデータ・フローまたはデータ・フローの終結(すなわち、対応する専用ベアラの確立または非活性化)についてMMEに通知してもよい。
EPSベアラのPGWトリガ非活性化―REGISTERED-NON-ATTACHED状態に入る
図6は、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、本発明の例示的な実施形態による3GPPアクセス・ネットワークのUEのEPSベアラを非活性化するための信号フローを示す。UEは最初に3GPPアクセス・ネットワークに接続されており、PDN接続であるPDN1の1つのアクティブなデフォルトEPSベアラを有しているものと仮定する(無線ベアラ(PDN1、IP ADR1)601及びPMIP(BCE)またはGTP(TEIP1)602)。さらに、MME、SGW、及びPGWのEPSベアラ・コンテキスト内にルーティング情報が維持されるように、このPDN接続のPDN1は、3GPPアクセス・ネットワークのUEのIPアドレスであるIP ADR1にバインディングされると仮定する。UEは、信頼できない非3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバ(HO)を実行し(603)、すなわちUEはePDGに接続する。信頼できない非3GPPアクセス・ネットワークに接続すると、UEはAAAサーバとの認証手続(605)を含むIKEv2信号送信手続(604)を使用してIPsecセキュリティ・アソシエーションの確立を要求する。ePDGは、UEとePDGとの間のIPsecトンネルを介してデータの認証及び暗号化に必要なセキュリティ関連情報を取得するために、AAAサーバと通信するためのRemote Authentication Dial In User Service(RADIUS)又はDIAMETERプロトコルを用いることができる。ここで、Remote Authentication Dial In User Service(RADIUS)はhttp://www.ietf.orgで入手可能であり、参考のためここで組み込まれ、IETF RFC 2865、「Remote Authentication Dial In User Service(RADIUS)」であり、また、DIAMETERはhttp://www.ietf.orgで入手可能であり、参考としてここに組み込まれ、IETF RFC 3588、「DIAMETER Base Protocol」である。PDN接続のPDN1に関するサービスの継続性を保証するために、UEは3GPPアクセス・ネットワークで使用していたものと同じIPアドレスを、PDN接続のPDN1に関する非3GPPアクセス・ネットワークで使用する(これはステップ604でIP ADR1によって示されている)ことを要求していることに留意されたい。
さらに、ePDG(UEの移動アンカ・ポイントとして動作する)は、PMIPプロトコルに定義されるようUEのためにプロキシバインディングアップデート手続(606)を実行する。PBUがステップ604でUEによって示されたIPアドレスIP ADR1を含むため、ePDGはPGW内のUEに関する新しい結合を登録するために、3GPPアクセス・ネットワークのPGWにプロキシバインディングアップデート(PBU)を送信する(607)。PGWは新しいバインディングキャッシュ・エントリを登録し(608)、以前に登録されたバインディングを更新する(したがってBCE内の以前のエントリに上書きする)代わりに、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていた間に、UEに向けて送られたパケットのルーティングをSGWに保証した3GPPアクセス・ネットワークへのUEのBCEポインティングを非活性化する。新しいBCEが首尾良く登録されると、PGWはプロキシバインディング応答(PBA)をePDGに返すこと(609)によって、UEのIPアドレスのIP ADR1に関する新しいBCEを認め、UEのIPアドレスのIP ADR1に向けて送られたIPパケットをePDGにルーティングすることを開始する。ePDGはIPsecトンネルを介してIPアドレスのIP ADR1が利用可能である旨の確認を含むIKEv2応答メッセージを送信すること(610)によって、IPsecトンネルの正常な確立をUEに知らせる。正常なIPsecトンネル確立及びPGWにおけるバインディングの更新の後、UEはePDGへのIPsecトンネルを介してPDN接続のPDN1のデータを交換すること(IPsec(PDN1、IP ADR2)616)ができ、ePDGはPGWへ/PGWからデータを転送する(PMIP(IP ADR2)617)。
ハンドオーバ時、またはより厳密には例えばePDGからのPBU607による新しいBCEの登録時、PGWは3GPPアクセス・ネットワークでEPSベアラの非活動化手続(615)を開始する。従来のベアラ非活動化手続とは異なりこの手続では、3GPPアクセス・ネットワーク内のエンティティ(MME/SGW/PGW)は、DEREGISTERED状態ではなくREGISTERED-NON-ATTACHED状態に入り、これはMME/SGW/PGWがEPSベアラ・コンテキスト情報を削除しないことを意味する。通常、SGW及びPGWはUEにおける非アクティブなBCEを保持するだけであるため、こうした状態はMMEにのみ記述される。PGWは、PDN接続非活動化メッセージをUEのSGWに信号送信する(610)。このメッセージは、例えば、PMIPベースのS5インターフェースの場合、http://www.ietf.orgで入手可能で、2009年10月付け、Muhanna等によるIETFインターネット草稿、「Binding Revocation for IPv6 Mobility」、draft-ietf-mext-binding-revocation-14.txtに指定されたようなプロキシバインディング取り消しメッセージと同様としてもよい。しかしながら、このインターネット草稿のプロキシバインディング取り消しメッセージは、PDN接続非活動化メッセージ(611)の機能を満たしており、UEに関するEPSベアラ情報を削除すべきでない旨の指示をプロキシバインディング取り消しメッセージが含むことを意味する。SGWは、S5ベアラに関するそのBCEエントリを非活動化する(これは、GTPが使用されている場合、SGW内のPMIP BCEまたはルーティング・エントリのいずれかであることが可能であることに留意されたい)。しかしながら、SGWは対応するBCEは使用されないように、この情報を削除しないが、UEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあるものと示す(612)のみである。さらにSGWは、EPSベアラ情報を保持することを示すベアラ解放メッセージによって、S5ベアラの非活動化に関してもMMEに通知し(613)、これによってさらにMMEは、UEをREGISTERED-NON-ATTACHED状態に入れる(614)。しかしながら、本明細書で前述したように、MMEはUEに関するEPSベアラ・コンテキスト情報を削除しない。データ転送に関してUEのそれぞれのバインディングを非活動化している間、MME、SGW、及びPGWでEPSベアラ・コンテキスト情報を維持することは、3GPPアクセス・ネットワークのPDN接続のPDN1のEPSベアラの非活動化とみなされる。
EPSベアラの事前確立及びEPSベアラ・コンテキストの更新
上記で述べたように、UEは、非3GPPアクセス・ネットワークで開始された新しいパケット・データ・フローまたはPDN接続のトラック(跡)を保持してもよい。UEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあり、3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、EPSベアラ・コンテキストを維持する場合、UEはそれに対応してそのEPSベアラ・コンテキストを修正してもよい。
非3GPPアクセス・ネットワークにおいて、既存のPDN接続における新しいデータ・フローが開始された場合、UEはこのデータ・フローが3GPPアクセス・ネットワークで(新しい)専用ベアラになるかどうかを推定してもよい。なる場合、UEは新しい専用EPSベアラに関する情報を格納することによって、そのEPSベアラ・コンテキストを更新する。別の方法として、またはUEに格納されたEPSベアラ・コンテキストの更新に加えて、MMEが維持されているコンテキストを更新できるように、UEはオプションで、3GPPアクセス・ネットワークのMMEにEPSベアラ・コンテキストの更新について通知してもよい。
REGISTERED-NON-ATTACHED状態の使用がデフォルトでない限り、MME及びUEはどちらも、REGISTERED-NON-ATTACHED状態が作動中かどうかを知るべきである。MME及びUEが可能な状態かREGISTERED-NON-ATTACHED状態かの情報は、例えば3GPPアクセス・ネットワークへの初期の接続手続時に交換可能である。例えばUEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態のサポートを示さない場合、UEが非3GPPアクセス・システムへとハンドオーバする際、MME(及びSGW)はREGISTERED-NON-ATTACHED状態を活性化せず、UEが非3GPPアクセス・ネットワークへハンドオーバすると、UEに対して従来のDEREGISTERED状態を設定する。
従来のEPSシステムと同様に、ここでは、EPSベアラ確立のトリガが、ネットワークから(例えばアプリケーション機能(AF)から)、またはUEからのいずれからされると仮定する。トリガがAFからされる場合、PCRFはPCC規則を生成し、これをUEが接続されているゲートウェイ(例えばPGW、AGW、またはePDG)へ送信する。ゲートウェイは、QoSリソース予約がアクセス技術で利用できる場合、対応するQoS予約を、3GPPアクセス・ネットワークまたは非3GPPアクセス・ネットワークでそれぞれ開始する。
本発明の一実施形態によれば、UEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に、3GPPアクセス・ネットワーク・ノード内のEPSベアラ・コンテキストの更新(3GPPアクセス・ネットワークでのEPSベアラの事前確立とも呼ばれる場合がある)を可能にするために、従来のEPSシステムのこれらの機能、そしてREGISTERED-NON-ATTACHED状態に特有の追加の機能が提供される。
例示的な一実施形態では、3GPPアクセス・ネットワークのMME(及びオプションで、PGWまたはSGWなどの他のノード)でのEPSベアラ・コンテキスト情報の更新は、PCRFが3GPPアクセス・ネットワークでの新しいEPSベアラの必要性に関して通知され、それに応じてPCRFが3GPPアクセス・ネットワークでのEPSベアラの事前確立を開始することで実現される。
非3GPPアクセス・ネットワークに動的PCCが配置されると仮定する。この場合、PCRFが新しいPDN接続またはデータ・フローに関して通知され、3GPPアクセス・ネットワークに新しいEPSベアラが必要であるかどうかを決定できるように、PGW/AGW/ePDGは、新しいPDN接続が確立されようとしている場合、または新しいパケット・データ・フローが開始する場合に、PCRFと情報を交換する。PGW/AGW/ePDGとPCRFとの間の通信は、例えばそれぞれGx、Gxa、Gxbを介して実行される。
静的PCCが使用される(PCEFまたはBBERFに規則が直接提供される)か、または非3GPPアクセス・ネットワークにPCCが配置されない場合、PCRFには、非3GPPアクセスでセットアップされる新しいPDN接続または新しいパケット・データ・フローについて通知されない。この場合、PGW/AGW/ePDGからPCRFへと情報を交換するための他の方法が必要である。ここではいくつかのオプションが存在する。
例えば、一実装では、Gx/Gxa/Gxbインターフェース上のプロトコルを拡張することが可能である。静的PCCが使用され、少なくともGxインターフェースが適当である(GxaまたはGxbインターフェースが適当であることも可能である)場合、新しいデータ・フローについてPCRFに通知できるように、Gx(GxaまたはGxb)インターフェースを拡張することが可能である。例えば、DIAMETERプロトコルに関する新しい属性を定義することができる。
他のオプションは、PCRFがUEのAAAサーバによって新しいEPSベアラの必要性を通知されることである。例えば、S2bまたはS2cインターフェースが使用される場合、新しいPDN接続がセットアップされると、AAAサーバに通知される。したがって、非3GPPアクセス・ネットワークでPCCが使用されていないか、または静的PCCが使用されているが、Gx、Gxa、またはGxbインターフェースがセットアップされない場合、AAAサーバはデータ・フローまたは新しいPDN接続のセットアップに関してPCRFに通知することができる。例えばAAAサーバは、認証手続中に、非3GPPアクセスでの新しいPDN接続の確立を知ることができる(例えば、図6のステップ605)。AAAサーバは、少なくともUEの識別子(ID)と、UEのPDN接続の確立先であるAPNとについて知っているため、AAAサーバは少なくともこの情報をPCRFに通知することができる。なお、AAAサーバとPCRFとの間の信号送信の正確な形式については本発明の範囲外である。
他の代替形態は、PGWが新しいEPSベアラの必要性についてPCRFに通知するものである。PCCが非3GPPアクセス・ネットワークで使用されていない場合、または静的PCCが使用されているが、Gx、Gxa、またはGxbインターフェースはセットアップされていない場合、PGWはUEと他のコレスポンデント・ノードとの間で新しいパケット・データ・フローが開始された旨をPCRFに通知することができる。PGWは、新しいパケット・データ・フローの開始を検出できる。例えば、DSMIPv6(S2cインターフェースとも呼ばれる)が使用されている場合、UEが新しいパケット・データ・フローに関するQoS要件について、PGWに通知することができるように、UEが非3GPPアクセス・ネットワークに位置する間、UEとPGWとの間に直接の信号接続が存在することは可能である。なお、PGWとPCRFとの間の信号送信の正確な形式については本発明の範囲外である。
上記のすべてのオプションについて、PCRFに伝達される情報は、影響を受けるPDN接続のAPNと、様々なトラフィック・パラメータ、例えばIPの5組のパラメータ(ソース・アドレス、宛先アドレス、ソース/宛先ポート、プロトコルID)と、利用可能であれば、データ・レート、遅延要求などを含むことが可能である。
新しいEPSベアラの必要性についてPCRFに通知されると、PCRFはUEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続されていることを認識し、PCRFはEPSベアラを事前確立するために3GPPアクセス・ネットワークですべての必要な動作を実行する(これによってUEのEPSベアラ・コンテキスト情報を更新する)と仮定され得る。
EPSベアラの事前確立に関し、EPSベアラ活性化または修正に関する手続は3GPP TS 23.401のセクション5.4に記載されている。しかしながら、EPSベアラの事前確立のみが必要であるため、セッション管理要求を除いて、3GPP TS 23.401の図5.4.1−1からのステップ4から8は実行されず、無線ベアラ・リソースが確立される。3GPP TS 23.401中のEPSベアラ活性化及び修正に関する手続は、GTPベースのS5インターフェース用であり、PMIPベースのS5インターフェース用の手続については、3GPP TS 23.402のセクション5.4に記載されており、これはS5インターフェース上で交換されるメッセージに関するGTPベースのS5インターフェース用の手続とはわずかに異なるが、S1及びS11のインターフェース上での手続は、3GPP TS 23.401のセクション5.4に示されている手続に対応する(ここでも、セッション管理要求を除いて、ステップ4から8は実行されない)ことに留意されたい。
図5では、本発明の例示的な実施形態に従ったEPSベアラ事前構成の信号送信手続が示され、S5インターフェース上でGTPを使用する場合に示された前述のような修正されたEPSベアラ活性化または修正手続を再利用する。この手続では、動的PCCが配置されている場合、PCRFはPCC決定提供(QoSポリシー)メッセージをPGWに送信する(501)。本質的に、このステップは、PDN GWがIP−CANベアラ信号送信を要求する時点まで、PCRF開始IP−CANセッション修正手続の初期ステップに対応する、またはPCRF開始IP−CANセッション修正手続中のPCRF応答に対応する。動的PCCが存在しない場合、PGWはローカルQoSポリシーを適用することになる。次に、PGWはこのQoSポリシーを使用してEPSベアラQoSを割り当てる。これは、PGWが値を決定し、これをQCI(QoSクラス識別子)、ARP(割り当て及び保持優先度)、GBR(保証ビット・レート)、及びMBR(最大ビット・レート)などのベアラ・レベルのQoSパラメータに割り当てることを意味する。PDN GWは、ベアラ作成要求メッセージ(とりわけ、UEのIMSI、リンクされたEPSベアラ識別(LBI)、EPSベアラQoS、TFT、S5/S8 TEID(GTPトンネル・エンドポイントID)などを含む)をSGWに送信する(502)。LBIは、デフォルト・ベアラのEPSベアラIDであることに留意されたい。例えば非3GPPアクセス・ネットワークに新しいPDN接続が確立されたために、デフォルトのEPSベアラが存在しない場合、デフォルト・ベアラのEPSベアラIDの代わりに、APNはLBIフィールドに含められる。SGWはベアラ作成要求メッセージ(とりわけIMSI、EPSベアラQoS、TFT、S1−TEID、LBIなどを含む)をMMEに送信する。
IMSIに基づき、MMEはUEに関するEPSベアラ・コンテキストをすでに維持していることを検出する。ベアラ作成要求メッセージに応じて、MMEはまだUEに割り当てられていないEPSベアラ識別を選択する。以前に示したように、MME EPSベアラ・コンテキスト情報とUE内の対応する情報との間の同期の維持を保証するために、MMEとUEは同じアルゴリズム/機能に基づいてEPSベアラ識別を選択してもよい。MMEは、新しいEPSベアラの課金のためにUEに関するEPSベアラ・コンテキスト情報を更新する。
MMEは、EPSベアラ識別及びS1−TEIDを含むベアラ作成応答メッセージを送信することによって、SGWにベアラ活性化を知らせる(504)。次に、SGWはEPSベアラ識別及びS5/S8−TEIDを含むベアラ作成応答メッセージを送信することによって、PGWにベアラ活性化を知らせる(505)。PCRFからのPCC決定提供メッセージによって専用ベアラ活性化手続がトリガされた場合、PGWは要求されたPCC決定(QoSポリシー)が実行可能であるか否かをPCRFに示し(506)、IP−CANベアラ信号送信完了後に、PCRF開始IP−CANセッション修正手続またはPCEF開始IP−CANセッション修正手続の完了をさせることができる。
S5インターフェース上でPMIPが使用される場合、EPSベアラを事前構成するための手続は、ステップ501、502、505、506を除いて、前述の手続と同様であることに留意されたい。代わりに、PCRFエンティティは、SGWに対してIP−CANセッション修正(501)を開始する。IP−CANセッション修正メッセージ(501)は、とりわけQoSポリシー、LBI、APN、IPバージョン・タイプ(IPv4またはIPv6)、及びオプションでUEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続する際のPGW識別子(ID)を含んでもよい。その後、SGWとMMEとの間の信号送信手続はステップ503及び504を含み、前述と同じである。
MMEが、例えば図5に示されたようなベアラ作成要求(503)などのトリガをSGWから受信した場合、MMEはUEのPDN接続及びベアラ・コンテキストに関する状態を生成/更新する。実行された手続が専用ベアラの事前確立である場合、LBIはデフォルトのEPSベアラIDを含む。ベアラの事前確立がデフォルト・ベアラに関するもの(例えば、非3GPPアクセス・ネットワークの新しいPDN接続が確立された)である場合、LBIは非3GPPアクセスで確立されたPDN接続のAPNを含んでもよい。別の方法として、ベアラの事前確立の対象であるPDN接続のAPNは、ベアラ作成要求(503)メッセージ内の別のフィールドに含めることができる。SGWからのベアラ作成要求(503)は、IPバージョン・タイプ(IPv4またはIPv6)、及びオプションでUEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続する際のPGW識別子(ID)を含んでもよい。
PGW識別子がSGWからのトリガ・メッセージに含まれていない場合、HSSがAPNと関連付けられたPGW識別子との間のマッピングを常に有するため、MMEはAPNを使用してHSSからPGW識別子を取得してもよい。新しいEPSベアラが3GPPアクセス・ネットワークで事前確立される場合、MMEは新しいEPSベアラIDを生成し、データ・ベアラのIPバージョン・タイプ(IPv4またはIPv6)、APN及びPGW識別子、QoSポリシーを格納し、EPSベアラID及びIPバージョン・タイプに関して、例えばベアラ作成応答でSGWに通知する。また、SGWは、例えばSGWからPGWに送信されるセッション作成要求で、EPSベアラIDに関してPGW(すなわちPDN GW)に通知してもよい。S5インターフェースがPMIPベースであるかGTPベースであるかに応じて、SGWまたはPGWのいずれかが新しいEPSベアラID及び状態情報を用いてPCRFを更新する。
他の一拡張実装では、非3GPPアクセス・ネットワークの新しいPDN接続または新しいパケット・データ・フローに対応するEPSベアラIDについて、UEに通知してもよい。新しいPDN接続確立の場合、AAAサーバ及びUEは信号を交換する。関連する信号送信メッセージの1つをUEに通知するために、非3GPPアクセス・ネットワークの新しいPDN接続または新しいパケット・データ・フローに対応するEPSベアラIDを含むように拡張することができる。
基本的に、例えばUEが3GPPアクセス・ネットワークに再接続される場合、トラッキング領域更新またはサービス要求手続の正しい実行のために、EPSベアラIDについてUEに通知されることが都合がよい。しかしながら、MMEで生成されたEPSベアラIDに関してUEに通知することが常に可能であるとは限らない。したがって、UEが利用可能なEPSベアラ・コンテキスト情報は、UEがMMEに送信される(再)接続メッセージで送信できる情報にも影響を与えるため、以下では、3GPPアクセス・ネットワークへのUEの接続に関して代替オプションについて考察する。
図7及び図8は、UEが非3GPPアクセスに新しいPDN接続(PDN2)を確立する場合に、MME内のベアラ・コンテキストの更新を可能にする、本発明の例示的な実施形態に従った2つの例示的な代替信号フローを示す。この信号フローは、3GPPアクセス・ネットワーク内のPDN接続のPDN1の非活性化との関係を示すために、図6の最終ステップを示す信号フローだけが記載されていることに留意されたい。
図7及び図8では、UEが新しいPDN接続のPDN2の確立を開始すると仮定する。したがって、UEは新しいPDN接続のPDN2のための新しいIPアドレス(IP ADR2)を必要とする。新しいPDN接続の開始を望むことを示すために、UEは、例えばそのアクセス・ポイント名のAPN2を用いて、新しいPDN接続のPDN2を示す要求メッセージ(IKEv2要求)をePDGに送信する(701)。次のステップとして、ePDGはUEを許可及び認証する。このためにePDGは、認証者として動作し、RFC 2865、RFC 3588それぞれに定義されるように、RADUISまたはDIAMETERプロトコル・メッセージをAAAサーバ705と交換する。
さらに、PMIPプロトコルに従ってePDGがMAG機能を提供する場合、ePDGはステップ703で、PBUを送信することにより、新しいPDN接続に関するUEの新しいIPアドレスのIP ADR2を宛先とするIPパケットの適切な転送を保証するために、(PMIPのLMA機能を実装する)PGWで更なる結合を登録する。PBUは、少なくとも新しいPDN接続のPDN2またはそのAPN(APN2)を、UE識別子(ID)と共にPGWに示す。PGWはこの新しいPDN接続のために新しいIPアドレス(プレフィクス)IP ADR2をUEに割り当て、そのバインディングキャッシュ内に新しいBCEを登録して(704)、新しい正常なバインディングキャッシュアップデートの旨を通知する(705)。この通知は、UEのために新しく割り当てられたIPアドレス(プレフィクス)のIP ADR2をePDGに提供する。ePDGがAAAサーバでUEを認証し、PGWでIPアドレス構成を確認した後、ePDGは、IKEv2応答メッセージ(ステップ706)で示されるように、UEに新たなIPアドレスのIP ADR2並びに他のセキュリティ及び認証情報を提供して、UEとIKEv2セキュリティ関連付けの確立を完了する。UEはステップ707に示されるように、ePDGから新しいIPアドレス・プレフィクス(IPv6の場合)または新しいIPアドレス(IPv4の場合)を取得し、新しいPDN接続のPDN2に対して、UEとePDGとの間に対応するセキュリティ アソシエーションをセットアップする。新しいIPアドレス構成、すなわち新しいIPv6プレフィクスまたはIPv4アドレスは、それぞれステップ704、705、707、708で、IP ADR2として示される。
図7及び図8に示されるように、UEはその後、ePDGへのIPsecトンネルを介してPDN接続のPDN2のデータを送信してもよく(IPsec(PDN2、IP ADR2)(707)、ePDGは対応するPGWへのPMIPトンネルを介してデータを中継する(PMIP(IP ADR2)708)。
新しいPDN接続のPDN2が首尾よく確立された後、3GPPアクセス・ネットワークで必要となる、新しく確立されたPDN接続のPDN2(及び対応するデフォルト及びオプションの専用ベアラ)のアカウント(課金)のため、UEはそのEPCベアラ・コンテキストを更新する(712)。
図7の例では、PGWはUEに関する新しいBCEの登録(ステップ703から705を参照のこと)に基づいて、UEによる新しいPDN接続の確立を認識する。PGWは、PDN1とPDN2がどちらも同じUEに関連しているため、それらのBCEの間で論理リンクを確立することができる。通常、UEは、例えばIMSIなどのUE識別子によってPGWで識別される。
3GPPアクセス・ネットワークからの古いBCEの情報から、PGWはUEの接続先であったSGWのアドレスを取得してもよい。この情報に基づいて、PGWはUEの新しいPDN接続のPDN2の確立についてSGWに通知するよう決定してもよい(709)。前述の図5の説明と同様、SGWはステップ709で、UE 識別子、新しいAPN、PGW識別子、IPバージョン・タイプ(IPv4またはIPv6)、QoSポリシー情報などに関してPGWから情報を取得する。次に、SGWは新しいPDN接続のPDN2に関して及びPDN2のそれぞれの細部に関してMMEに通知してもよい(710)。このようにして、MME及びSGWは、PDN接続のPDN2に関するEPSベアラを事前確立してもよい、すなわち、新しいPDN接続のアカウントのためにUEの利用可能なEPCベアラ・コンテキスト情報を更新するようにしてもよい。MMEはステップ710でEPSベアラIDを生成し、それに関してSGWに通知してもよい。UEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあるために(例えば図6を参照のこと)、それぞれのEPSベアラ・コンテキスト情報は、それに応じてマーク付けされる、すなわち非アクティブと示されることに留意されたい。
図8に示された例では、UEは3GPPアクセス・ネットワーク・ノードに関するEPSベアラ・コンテキスト情報の更新、すなわち新しいPDN接続のPDN2のアカウントのためのEPSベアラの事前確立を開始している。UEがMMEのIPアドレスを使用できない場合、UEはePDGにMMEのIPアドレスを要求する(801)。ePDGはMMEのIPアドレスをUEに返信する(802)。別の方法として、UEはMMEを識別するために3GPPアクセス・ネットワークで使用されるGlobally Unique Temporary Identity(GUTI)に基づいて、MME IDを導出することが可能であり、その後、MME IDに関するDNSクエリーによってMMEのIPアドレスを取得してもよい。
UEは、新しいPDN接続のPDN2を用いてMME内のEPSベアラ・コンテキストを更新するようMMEに要求するために、IPベース・メッセージをMMEに直接送信する(803)。MMEはメッセージのソース、すなわちUEを検証することができるため、このメッセージ・コンテンツは、NAS信号送信の3GPPアクセス・ネットワークで得られたセキュリティ アソシエーションのキーを使用して、完全性保護され得る。MMEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあり、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていた際に得られたセキュリティ・コンテキストを格納しているため、MMEでこのメッセージ(803)の検証が可能である。メッセージ(803)に含まれる情報は、例えば新しいPDN接続のAPN、IPv4/v6バージョン・タイプ、新しいIPv6プレフィクスまたはIPv4アドレス(新しいPDN接続が非3GPPアクセス・ネットワークで確立された場合)、利用可能であればQoSポリシー情報、オプションでその新しいベアラに対してUE内部に生成されたEPSベアラID、などとすることができる。検証プロセスが成功した後、MMEは新しいPDN接続のPDN2のアカウントのため、UEのEPSベアラ・コンテキストを更新してもよい(806)、すなわち新しいPDN接続のPDN2の新しいEPSベアラを確立してもよい。さらにSGWはUEに関するEPSベアラ・コンテキストを更新することができるため、MMEは、オプションで新しいPDN接続に関してSGWに通知してもよい(804)。同様に、さらにSGWは、新たな事前確立されたEPSベアラ(MMEによって生成されたか、またはUEによって信号送信された場合はMMEによって受け入れられた、EPSベアラIDを含む)に関してPGWに通知してもよい(805)。SGWは非アクティブBCE内に格納された専用EPSベアラの対応する非活性化に関して、PGWに通知してもよいことに留意されたい。デフォルト・ベアラの非活性化は、非3GPPアクセスにおいてPDN接続が解放されたことを意味するため、SGWはデフォルトEPSベアラの非活性化に関してPGWに通知する必要はないが、PGWはePDG/AGWから非3GPPアクセスを介して解放されたPDN接続に関して常に把握している。
既存のPDN接続への新しいデータ・フローが非3GPPアクセス・ネットワークで開始され、(新しいPDN接続の確立とは対照的に)PCC機能が配置されていない場合、UEは、新しいデータ・フローが3GPPアクセス・ネットワークで新しい専用EPSベアラとなるかどうかのみを決定することができる。PGWが必要なUEのQoSポリシー及び加入情報を有していない場合もあるため、PGWは結果として生じる専用ベアラを常に検出することはできない。これらの場合、図8で説明した手続は図7で説明した手続と比べて有利な点がある。
一般に、非3GPPアクセス・ネットワークの既存のPDN接続を介した新しいデータ・フローから生じて、専用EPSベアラが3GPPアクセス・ネットワークで事前に確立される場合、MMEは少なくとも専用ベアラがリンクされるデフォルト・ベアラに関して通知されるべきである。デフォルトのベアラIDに加えて、MMEはデータ・フローに関する相当するトラフィック・フィルタ(TFT)を生成するためにMMEが使用することから、データ・フローのQoS情報を知らなければならない。デフォルト・ベアラに関するEPSベアラIDが利用可能でない場合、デフォルト・ベアラと専用ベアラは同じAPNを有することから、APNをデフォルト・ベアラIDとして使用することが可能である。さらに、専用EPSベアラの事前確立の場合、デフォルト・ベアラに関するものと専用ベアラに関するものが同じであることから、PGW識別子及びIPバージョン・タイプに関してはMMEに通知する必要はない。
3GPPアクセス・ネットワークへのUEの再接続
UEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあり、3GPPアクセス・ネットワークに再接続する場合、UEは本明細書で前述したような(再)接続メッセージを使用して、3GPPアクセス・ネットワーク内でEPSベアラを活性化してもよい。3GPPアクセス・ネットワークのEPSベアラの活性化は、UEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態からREGISTERED-CONNECTED状態に再度遷移する場合の手続の一部としてみなされてもよい。
一般に、(再)接続メッセージは、UEが3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続する場合に、MMEに送信される第1のメッセージとなる。例えば、(再)接続メッセージはアクティブなフラグ・セットを伴うトラッキング領域更新(TAU)又はサービス要求とすることができる。ここで、例えばUEが、一般に3GPP標準に定義されているような時間のかかるハンドオーバ接続手続を実行する代わりに、非3GPPアクセス・ネットワークから3GPPアクセス・ネットワークへとハンドオーバする場合、UEはサービス要求手続を即時に開始するか、またはデータ・ベアラの即時(再)確立をトリガするようにアクティブ・フラグを設定するTAU要求を即時に開始する。
(再)接続メッセージがその形式及びコンテンツに関してどのように設計され得るかについては様々なオプションがある。さらに、3GPPアクセス・ネットワーク(特にMME)及びUEの(UEがEPSベアラ・コンテキストを維持している場合)EPSベアラ・コンテキスト情報が、UEが3GPPアクセス・ネットワークに再接続される時に必ずしも同期化されるとは限らないことも考慮に入れるべきである。例えば、前述のように、非3GPPアクセス・ネットワークで確立された新しいPDN接続またはデータ・フローの場合、非3GPPアクセス・ネットワーク・アーキテクチャはこうした情報をUEに信号送信できないため、UEは3GPPアクセス・ネットワークで割り当てられたEPSベアラIDについて知らない可能性がある。
本発明のいくつかの実施形態では、非3GPPアクセス・ネットワークのUEのPDN接続及びデータ・フローが変更されない場合、UEが非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に、3GPPアクセス・ネットワーク及びUE内のEPSベアラ・コンテキストは変更されないこともさらに留意されたい。したがってこれらのケースでは、UEが3GPPアクセスに戻った場合、3GPPアクセス・ネットワーク及びUE内のコンテキスト情報は依然として同期化されている。しかし、これはUEが3GPPアクセス・ネットワークから他のアクセス・ネットワークへ移動する前に確立されていたそれらのEPSベアラに関する即時再確立のみを、MMEがトリガできることを意味する。しかしながら、UEが3GPPアクセス・ネットワークに再接続する前に、非3GPPアクセス・ネットワークに接続した際に、更なるデータ・フローまたはPDN接続をセットアップしていた場合、UEは3GPPアクセス・ネットワークに対応するEPSベアラをセットアップするために従来の手続を実行する必要がある。3GPPアクセス・ネットワークへのUEの接続は、維持されているEPCベアラ・コンテキスト情報内に含まれるEPSベアラに関して少なくともスピードアップされる。
コンテキスト情報の非同期化の問題を解決するために、3GPPアクセス・ネットワークへの再接続時にUEによって実行される手続は、例えばMME及びUE内のEPSベアラIDに関して、UE及びMMEのEPSベアラ・コンテキストの同期化も可能にする。
コンテキスト情報の非同期化の問題を考慮し、本発明の一実施形態は、3GPPアクセス・ネットワーク、特にMMEで利用可能なデータ・ベアラ・コンテキスト情報にUEが依拠することによってこの問題を解決する策を提案する。これは、3GPPアクセス・ネットワークから離れるときに、UE自体がデータ・ベアラ・コンテキスト情報を維持しなくてもよいことを意味する。
UEが3GPPアクセス・ネットワークへ再接続すると、MMEが格納するデータ・ベアラ・コンテキスト情報に関するすべてのベアラは再確立されることになる。例示的な一実装では、UEはMMEに送信される再接続メッセージ内に、ベアラ状態に関するいかなる情報も含まない(すなわちEPSベアラIDを含まない)。(再)接続メッセージは少なくとも1つのUE識別子を含むため、MMEはそのコンテキスト情報に基づいてどのUEが(再)接続しているか、及びこのUEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあることを把握することができる。MME内に利用可能なデータ・ベアラ・コンテキスト情報が存在するため、MMEはUEのEPSベアラの(再)確立をトリガする。旧3GPPシステム(リリース8)では、MMEは(再)接続メッセージに含まれるAPNのデフォルト・ベアラのみを確立することに留意されたい。したがって、MMEは、MMEが有するベアラ・コンテキストのEPSベアラをセットアップできるように、MMEの動作はREGISTERED-NON-ATTACHED状態用に修正される。UEは、どのEPSデータ・ベアラが活性化されていたかを知り、そのデータ・ベアラ・コンテキスト情報をMMEのものと「同期化」することができるように、さらにMMEは、(再)接続メッセージへの応答内に、例えばUEに送信されたTAU受け入れメッセージまたはサービス受け入れメッセージ内にベアラ状況に関する情報を含めてもよい。同期化は、EPSベアラIDの同期化に加え、MME信号送信QoS情報、トラフィック・フロー・テンプレート(TFT)、あるいはUEへのLBI、またはそれらすべてを含んでもよい。
非同期化の問題を解決する本発明の更なる実施形態による他の実装は、(再)接続メッセージ内に、すべてのデータ・ベアラが3GPPアクセス・ネットワークで活性化されることをUEが示すものである。例えば、(再)接続メッセージがTAUまたはサービス要求メッセージとして実装される場合、UEは、たとえ実際にはすべてがアクティブでない可能性があってもすべてのEPSベアラがアクティブであることを示す。
これは、UEがベアラ状態情報をまったく含まない上記のケースとかなり類似していることに留意されたい。この例では、(再)接続メッセージはMMEがデータ・ベアラを活性化することを明示的に示す。しかし、前の例では、MMEは(再)接続メッセージに応答して自律的に動作し、すべてのベアラを活性化する。本実装では、UEは活性化されるEPSベアラを知らない、すなわちMMEがデータ・ベアラ・コンテキストを維持する。しかし、UEはすべてのデータ・ベアラがアクティブであることをMMEに単に伝える。MMEは、維持するデータ・ベアラ・コンテキストのEPSベアラのみを活性化する。データ・ベアラを再確立すると、次にMMEは上記で概説された代替の実施形態で説明された対応するQoSパラメータと共に、どのEPSベアラが活性化されているかをUEに信号送信する。
MMEに格納されたベアラ・コンテキスト情報に依拠するUEの潜在的な欠点は、MME内のデータ・ベアラ・コンテキストが最新でない場合、MMEは間違った、または不十分なデータ・ベアラをセットアップする可能性があることである。例えばMMEは、もはや必要でないEPSベアラをセットアップすること、及び/又は、UEのアクティブなアプリケーション向けにEPSベアラをセットアップしないことがある。しかしながら、例えば非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている場合など、たとえUEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない場合であっても、MME(及び、実装に応じて、他の3GPPアクセス・ネットワーク・ノード)内のデータ・ベアラ・コンテキスト情報を更新するためのメカニズムが提供される場合、ほぼすべてのケースで、3GPPアクセス・ネットワークのデータ・ベアラ・コンテキスト情報は正確であることが仮定できる。
更なる実施形態では、UEは3GPPアクセス・ネットワークに利用可能なコンテキスト情報に依拠しなくてもよい。例えば、本発明の他の実施形態では、UEが非3GPPアクセスで追加のPDN接続またはデータ・フローをセットアップしている場合、UEは、事前に構成されたIDの範囲から離れてこの接続/フローの新しいEPSベアラのベアラID(すなわち「基本ID」)を生成する。一例では、11の利用可能なEPSベアラIDが存在可能である。EPSベアラIDは、例えば4ビットで表すことができる。すなわち、可能な値の最大数は16となる。しかしながら、値(5〜15)、すなわち11の値はEPSベアラIDとして割り当てられる可能性があるため、値「0〜4」は予約可能である。したがってUEは、新しいPDN接続/データ・フローに関する生成されたEPSベアラIDを示すためにEPSベアラ・コンテキスト情報を更新する。
UEがどのようにEPSベアラIDを生成できるかについて様々な可能性がある。その一例は、UEが新たなEPSベアラIDとして最も小さい利用可能なID値を割り当てる、すなわちUEは他のデータ・フローの識別に使用されていない最も小さな値を選択する。さらにMMEは、同じメカニズムを使用してEPSベアラIDを割り当ててもよい。ここで、UEが3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、MME(及び他の3GPPアクセス・ノード)のEPSベアラ・コンテキストを更新するためのメカニズムが存在する場合、3GPPアクセス・ネットワークのEPSベアラが再確立されると、以下でより詳細に概説するように、MME及びUEのコンテキストが同期され続けるように、MME及びUEは同じEPSベアラIDを新しいデータ・フロー/PDN接続に割り当てる。
代替の実装では、UEはEPSベアラIDを生成するためにハッシュ関数を使用することもできる。例えば、識別子は新しいPDN接続のアクセス・ポイント名(APN)、及び新しいPDN接続用に構成されたIPv4アドレスまたはIPv6プレフィクスの、ハッシュ関数の結果として決定されることができる。ここでも、MME及びUEの両方がそのEPSベアラIDを生成するために同じハッシュ関数を使用する場合、MME及びUE内のEPSベアラIDの同期化は維持され得る。
他の一拡張実装では、3GPPアクセス・ネットワークで維持されるEPSベアラ・コンテキストの更新メカニズムが実装される。一実施形態では、UEがEPSベアラIDを生成した後、UEはこの識別子をPGWに信号送信するために利用可能な手段があることを考えると、EPSベアラIDをPGWに通知する。PGWは、前述のように、新しいPDN接続のため3GPPアクセス・ネットワークでのEPSベアラの事前確立を開始する。この手続は非3GPPアクセス・ネットワークでの手続の完了後に、またはこの手続と並行して実行されてもよい。
本発明の他の実施形態では、UEは3GPPアクセス・ネットワークに接続するときに、UEによってMMEに送信される(再)接続メッセージに以下のいずれかを示す。
− 新しいAPN(非3GPPアクセス・ネットワークで確立された新しいPDN接続に関する)と、この新しいAPNあたりのEPSベアラの合計数(オプションでデフォルト/専用フラグを含んでもよい)、または
− 新しいAPN(非3GPPアクセス・ネットワークで確立されたPDN接続に関する)と、この新しいAPNあたりのEPSベアラの合計数(オプションでデフォルト/専用フラグを含んでもよい)、及び、3GPPアクセス・ネットワークからUEが離れる前に確立されたそれらEPSベアラのEPSベアラID、または
− すべてのPDN接続のAPN(すなわち、3GPPアクセス・ネットワークに確立された依然としてアクティブなPDN接続、及び非3GPPアクセス・ネットワークで新しく確立されたPDN接続に関する)、ならびに、それぞれのAPNのEPSベアラの合計数(オプションでデフォルト/専用フラグを含んでもよい)。
上記の例では、UEが新たなAPNに1つのベアラを示す場合、これはUEがそのAPNへ対応するPDN接続のデフォルト・ベアラを有することを意味する。UEが新たなAPNに関して2つのベアラを示す場合、これはUEがPDN接続に関して1つのデフォルト・ベアラ及び1つの専用ベアラを有することを意味する。オプションで、UEはAPNに関するEPSベアラがデフォルトまたは専用のいずれであるかを示してもよく、例えば、UEは特別なデフォルトまたは専用フラグを使用してもよい。UEが1つのAPNに関して複数の専用ベアラを有する可能性は低いが、そうした場合には、例えばPDN接続/データ・フローが開始された時点に従って、古いベアラほど小さい識別子値が与えられ、新しいベアラほど大きな識別子値が与えられるなど、UEは専用ベアラをそれらが確立された時点に基づいて列挙することができる。
MMEは、UEから示された要求されたアクティブ・ベアラを、データ・ベアラ・コンテキスト情報のデータ・ベアラにマッピングする(また、EPSベアラの事前構成が使用されていない場合、MMEは接続メッセージ内でUEから示された新しいAPNに関するPDN接続(及び、そのEPSベアラ)を確立する)。さらに、事前構成されたベアラまたはデータ・ベアラに関して、MMEは3GPPアクセス・ネットワークでそれらの活性化をトリガする。その後、UEはその維持されているEPSコンテキスト情報に従って、データ・ベアラにEPSベアラIDを割り当てることができるように、MMEは、(再)接続メッセージに対する応答メッセージ(例えば、TAU受け入れメッセージまたはサービス受け入れメッセージ)内に、それぞれAPNのみが受信された、新しく確立された少なくとも活性化されたデータ・ベアラのEPSベアラIDを示してもよい。
本発明の更なる代替の実施形態では、UEはMMEがデータ・ベアラ・コンテキストを有していないとして、新しいベアラに関するQoSパラメータを用いて、非3GPPアクセスに確立されたPDN接続のAPNと、対応するEPSベアラとを示す。言い換えれば、UEは既存のデータ・ベアラに対するTAU/サービス要求と、新しいベアラに対するサービス要求とのある種の組み合わせを送信する。MMEはベアラ・コンテキスト情報を維持していたことからEPSベアラを再確立する。3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間にUEが確立し、新しいAPNによって示された新しいデータ・ベアラについて、MMEはベアラ・コンテキスト情報を有さない。したがって、MMEは新しいEPSベアラの確立を開始する。
この実装は、例えばUEが非3GPPアクセスに新しいPDN接続を確立し、開始されたデータ・フローはデフォルトのEPSベアラにマッピングされるというシナリオで採用することができる。この場合、UEはQoSパラメータを信号送信する必要はないが、新しいAPN(新しいPDN接続が新しいAPNを有する場合)、またはAPN名及び新しいPDN接続に関する指示のいずれかを単に送信する。こうしたケースでは、MMEは対応するデフォルトEPSベアラを用いて新しいPDN接続のセットアップを開始する。
上記の解決策の例では、UEが非3GPPアクセスに新しいPDN接続を確立する場合、UEとアクセス・ネットワーク(例えばPGW)の両方が、新しいPDN接続が3GPPアクセス・ネットワークで新しいデフォルトEPSベアラになることを認識することがわかる。したがって、UE及びPGW/PCRFは、前述のような対応する処置を講じることができる。しかしながら、新しいパケット・データ・フローが非3GPPアクセス・ネットワークで開始された場合、特に非3GPPアクセス・ネットワークにPCC機能が配置されていない場合はさらに複雑である。動的PCC機能は3GPPアクセス・ネットワークであってもオプションであり、すなわちPGW/SGWではQoSポリシーをローカルに構成してもよく、PCRFは配置されないか、またはPGW/SGWとPCRFとの間に干渉が生じないかのいずれかであることにも留意されたい。
これらのケースでは、UE及びPGWは非3GPPアクセス・ネットワークの既存のPDN接続に対する新しいパケット・データ・フローが、3GPPアクセス・ネットワークの新しい専用EPSベアラに対応するかどうかのみを判断することができる。この状況は、非3GPPアクセス・ネットワークのPGWとUEとの間に、新しく確立されたかまたは終結されたEPSベアラに関するこうした情報を送るための信号送信手段がない場合さらに複雑である。静的PCCが提供されると仮定すると、PGW/SGWは、QoSポリシーを用いて事前に構成されるものと仮定してもよく、このポリシーに基づいて決定するとしてもよい。PMIPベースのS5インターフェースが3GPPアクセス・ネットワークで使用される場合、SGW内にQoSポリシーが構成され、これはUEが非3GPPアクセス・ネットワークにある場合、データ・トラフィックの転送に関与しない。
本発明の他の実施形態では、PCCが提供されていないケースであっても、3GPPアクセス・ネットワーク内でEPSベアラ・コンテキスト情報の更新を可能にするために、PGW(常にUEのデータ経路上にある)はUEが新しいパケット・データ・フロー(またはPDN接続)を確立したことと、例えばQoSパラメータなどの対応するトラフィック特徴とをSGWに示す。SGWはこの情報を新しいパケット・データ・フロー(またはPDN接続)のアカウントのため、UEに関するEPSベアラ・コンテキストを更新するMMEに更に送る。
さらに、UEは3GPPアクセス・ネットワークのQoSポリシーを事前構成されてもよい。有利なことに、この事前構成されたQoSポリシーは、PGW/SGW(本明細書で静的PCCとも呼ばれる静的QoSポリシーが配置される場合)、またはPCRF(本明細書で動的PCCとも呼ばれる動的QoSポリシーが配置される場合)で構成されたものと同じである。UEと3GPPアクセス・ネットワークでQoSポリシー構成が同じであることにより、新しいパケット・データ・フローが3GPPアクセス・ネットワークでの新しいEPSベアラに帰着するかどうかをUEが決定する場合、この問題に関してネットワークが決定するものと同じ決定になることを保証する。現行の3GPP規格では、PGW(GTPベースのS5インターフェースの場合)及びSGW(PMIPベースのS5インターフェースの場合)、より具体的にはPGW及びSGW内のそれぞれPCEFまたはBBERF機能が、EPSベアラへのデータ・フローのマッピングに関して決定することに留意されたい。
REGISTERED-NON-ATTACHED状態の前述の概念を適用する場合、3GPPアクセス・ノード、特にMMEが依然としてUEに関するEPSコンテキスト情報を維持しているかどうか、すなわち依然としてREGISTERED-NON-ATTACHED状態にUEがあるかどうかを、UEが認識していない状況または実装が存在する可能性がある。UEは3GPPアクセス・ネットワークに戻った場合、MMEがREGISTERED-NON-ATTACHED状態にあるUEに関するEPSベアラ情報を依然として維持していることを、UEが検証できることが望ましい。MME及び/又はSGWにおけるUEの状態がDEREGISTEREDである場合、UEは従来のハンドオーバ接続手続を実行する。MME及び/又はSGWにおける状態がREGISTERED-NON-ATTACHED状態である場合、UEは、本明細書で説明される様々な実施形態のうちの1つに従って再接続手続を実行する。
更なる例示的な一実施形態では、UEはPGWの非アクティブBCEの利用可能性をチェックすることによって、MME内の状態を間接的に調べることができる。これは、PGWが3GPPアクセス・ネットワークの古いBCEを格納する場合、すなわちS5インターフェースが非アクティブ状態に設定されている場合に有効である。UEはドメイン名システム(DNS)を介してPGWのIPアドレスを発見し、非アクティブBCEが依然として利用可能であるかどうかをチェックするためにPGWに「テスト」メッセージを送信する。
このメカニズムで起こり得る1つの問題は、UEがDNSを介して誤ったPGWを発見することである。他の問題はUEがPGWを信頼する必要があることである。これらの問題を克服するために、さらに改良された実装では、MMEは(初期の)3GPP接続手続時に、PGWに対してPCO IE内にキー(KNASINTまたはKASME)を挿入する。PGWは、非アクティブBCEの利用可能性に関して尋ねるためにUEによって送信された「テスト」メッセージを検証するためにこのキーを使用する。PGWは、同じキーを使用して「テスト」メッセージへの応答に署名する。UEがPGWから署名済み応答を受信した場合、UEはPGWが正しいもので、その応答を信頼することができるかを検証することができる。
MMEでREGISTERED-NON-ATTACHED状態がアクティブであるかどうかを調べるための他の解決策は、UEが非3GGPアクセスのMAG/認証子(すなわちePGD/AGW)を介して、MMEの状態を照会することである。UEはMME IDをePGD/AGWに伝える必要がある。UEは、例えば3GPPアクセス・ネットワークで使用されるGlobally Unique Temporary Identity(GUTI)に基づいて、MME IDを得てもよい。MME IDに基づき、ePGD/AGWは(オペレータの内部DNSサーバを使用して)DNSを実行することにより、MMEのIPアドレスを解明することができる。ePDG/AGWはUEによって送信された要求をMMEに転送するか、あるいはePDG/AGWはMMEのIPアドレスをUEに伝える。
後者の場合、UEはUEの状態を検証するための要求メッセージをMMEに直接送信する。前述のように、UEはキーKNASINTによって要求メッセージに署名(完全性保護)することができる。MMEは、メッセージの署名を検証することによって、受信した要求メッセージが信頼できるかどうかを検証する。要求メッセージに署名する方法を使用することで、MMEとePDG/AGWとの間の信頼関係は不要である。
前の段落で説明した(非3GPPアクセス・ネットワーク内の)UEとMMEとの間で直接の信号送信を可能にするこのメカニズムは、非3GPPアクセス・ネットワークの新しいPDN接続/パケット・データ・フローに関する情報を交換するためのUEとMMEとの間の通信の代替解決策としても利用可能であることに留意されたい。したがって、UE及びMMEのEPSベアラ・コンテキストは、上記で概説したように同期化される(図8も参照のこと)ように、UEはPDN接続及びパケット・データ・フローの変更に関してMMEに通知することができる。
MME及びSGWでEPSベアラ・コンテキストを事前に確立するための他の代替解決策は、AAAサーバを伴うことに基づく。非3GアクセスのAAAサーバは、アクティブPDN接続の変更に関してHSSに通知する。これが可能であるのは、あらゆる新しいPDN接続またはPDN接続の解消に関して、ePDG/AGWがAAAサーバに通知するためである。その後、HSSはUEのPDN接続における変更に関してMMEに通知してもよく、MMEはそれに従ってEPSベアラ・コンテキストを更新することができる。この代替解決策の潜在的に望ましくない影響の1つは、HSSへの/HSSからの信号送信負荷を増加させる可能性があることである。この問題を克服するために、AAAサーバとMMEとの間で直接的な信号送信を定義し使用する。
本発明の他の実施形態は、ハードウェア及びソフトウェアを使用して前述の様々な実施形態を実装することに関する。本発明の様々な実施形態がコンピューティング・デバイス(プロセッサ)を使用して実装または実行されるとわかる。コンピューティング・デバイスまたはプロセッサは、例えば汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイスなどとすることができる。本発明の様々な実施形態は、これらのデバイスの組み合わせによって実行または具体化されてもよい。
さらに、本発明の様々な実施形態はソフトウェア・モジュールを使用して実装されてもよく、プロセッサによって、またはハードウェアで直接実行されてもよい。ソフトウェア・モジュールとハードウェア実装との組み合わせであってもよい。ソフトウェア・モジュールは、例えばRAM、EPROM、EEPROM、フラッシュ・メモリ、レジスタ、ハード・ディスク、CD−ROM、DVDなどの任意のコンピュータ読み取り可能記憶媒体上に格納されてもよい。
さらに、本発明の様々な実施形態の個々の特徴は、個別にまたは任意の組み合わせで他の発明に対する対象となり得ることにも留意されたい。
当業者であれば、広義に説明された本発明の趣旨または範囲を逸脱することなく、多数の変更及び/又は修正が、特定の実施形態で示された本発明に実行可能であることは理解される。したがって本実施形態は、すべての点において例示的であり限定的ではないと考えられる。

Claims (35)

  1. ユーザ機器を3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続するための方法であって、
    前記ユーザ機器から前記3GPPアクセス・ネットワークを介して、前記3GPPアクセス・ネットワーク内の移動管理エンティティへ、前記3GPPアクセス・ネットワークで通信するための前記ユーザ機器のデータ・ベアラの活性化を要求するとともに、前記移動管理エンティティが前記データ・ベアラに関するコンテキスト情報を利用可能である旨を前記移動管理エンティティに示す(再)接続メッセージを送信するステップと、
    前記移動管理エンティティが、前記(再)接続メッセージに応じて、前記移動管理エンティティによって維持された前記データ・ベアラ・コンテキスト情報に基いて前記データ・ベアラの前記活性化をトリガするステップとを、
    有する方法。
  2. 前記データ・ベアラ・コンテキスト情報は、前記3GPPアクセス・ネットワークへの前記ユーザ機器の以前の接続から前記移動管理エンティティにとって利用可能である請求項1に記載の方法。
  3. 前記データ・ベアラの前記データ・ベアラ・コンテキスト情報が、前記(再)接続メッセージに含まれる前記データ・ベアラ情報によって識別される請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記(再)接続メッセージが、前記(再)接続時に前記ユーザ機器によって前記3GPPアクセス・ネットワークを介して前記移動管理エンティティに送信される第1のメッセージである、請求項1から3のいずれか1つに記載の方法。
  5. 前記データ・ベアラの前記活性化は、前記移動管理エンティティ及び/又は前記移動管理エンティティに接続されたサービングゲートウェイで維持される前記データ・ベアラ・コンテキスト情報に基づいたデータ移送のためのリソースの予約を含む請求項1から4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 前記データ・ベアラの活性化は、前記ユーザ機器と、前記3GPPアクセス・ネットワークへの(再)接続時に前記ユーザ機器にサービスを提供するeNode Bとの間のデータ移送のための無線ベアラの活性化を含む請求項5に記載の方法。
  7. 前記データ・ベアラの活性化は、前記3GPPアクセス・ネットワークのサービングゲートウェイと前記ユーザ機器のデータを転送するための前記eNode Bとの間のデータ・トンネルの前記活性化を含む請求項1から6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 前記データ・ベアラの活性化は、前記データ・ベアラのGTPトンネル・エンドポイントIDを前記eNode Bに前記移動管理エンティティが信号送信することを含む請求項7に記載の方法。
  9. 前記データ・ベアラの活性化は、前記サービングゲートウェイと前記ユーザ機器のデータを転送するための前記3GPPアクセス・ネットワークのパケット・データ・ゲートウェイとの間のデータ・トンネルの前記活性化、あるいは、前記ユーザ機器のデータを転送するための前記パケット・データ・ゲートウェイでのバインディングキャッシュ・エントリの前記活性化を含む請求項7又は8に記載の方法。
  10. 前記サービングゲートウェイと前記eNode Bとの間の前記データ・トンネルの前記活性化と、前記サービングゲートウェイと前記パケット・データ・ゲートウェイとの間の前記データ・トンネルの前記活性化とが並行して実行される請求項7又は8に記載の方法。
  11. 前記(再)接続メッセージが、
    − 活性化される前記データ・ベアラのデータ・ベアラ識別子、または
    − PDN接続識別子及びPDN接続当たりのデータ・ベアラ数、または
    − 前記移動管理エンティティでデータ・ベアラ・コンテキスト情報が利用可能である旨を、前記移動管理エンティティに示すフィールドまたはフラグ
    を示す請求項1から10のいずれか1つに記載の方法。
  12. 前記(再)接続メッセージが、
    − アクティブ・フラグが設定されるトラッキング領域更新メッセージ、または
    − 確立される前記データ・ベアラに関するデータ・ベアラ情報を含む拡張トラッキング領域更新メッセージ、または
    − 確立される前記データ・ベアラに関するデータ・ベアラ情報を含む拡張サービス要求メッセージ
    である請求項1から11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 前記接続メッセージは完全性保護である請求項1から12のいずれか1つに記載の方法。
  14. 3GPPアクセス・ネットワークから非3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバ時にユーザ機器のベアラ・コンテキスト情報を格納する方法であって、
    前記ユーザ機器が前記非3GPPアクセス・ネットワークへ移動するのに応じて、前記3GPPアクセス・ネットワークの前記ユーザ機器に関するデータ・ベアラのリソースを解放するとともに、前記ユーザ機器にサービスを提供する前記3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティが、前記解放されたデータ・ベアラのベアラ・コンテキスト情報を維持するステップを、
    有する方法。
  15. 前記移動管理エンティティに接続されたパケット・データ・ゲートウェイによって、前記データ・ベアラに関するデータ・ベアラ・コンテキスト情報を維持するステップを更に有する請求項14に記載の方法。
  16. 前記ユーザ機器が前記3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、前記ユーザ機器の新しいデータ・ベアラの確立を指示する信号メッセージを前記移動管理エンティティで受信するステップと、
    前記移動管理エンティティによって、前記新しいデータ・ベアラに関するデータ・ベアラ・コンテキスト情報を生成し格納するステップとを、
    更に有する請求項14又は15に記載の方法。
  17. 前記信号メッセージは、前記3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に前記ユーザ機器にサービスを提供する前記3GPPアクセス・ネットワークのパケット・データ・ゲートウェイから受信される請求項16に記載の方法。
  18. 前記移動管理エンティティに接続された前記パケット・データ・ゲートウェイで、前記ユーザ機器が前記3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間、前記ユーザ機器の新しいデータ・ベアラの前記確立を指示する信号メッセージを受信するステップと、
    前記移動管理エンティティに接続された前記パケット・データ・ゲートウェイによって、前記新しいデータ・ベアラに関するベアラ・コンテキスト情報を生成し格納するステップとを、
    更に有する請求項14から17のいずれか1つに記載の方法。
  19. 請求項1から13のいずれか1つに記載の方法のステップを更に有する請求項14から18のいずれか1つに記載の方法。
  20. 前記接続メッセージに含まれる前記ベアラ情報が、前記ユーザ機器が前記3GPPアクセス・ネットワークに接続されていなかった間に確立された少なくとも1つの新しいデータ・ベアラを示す請求項19に記載の方法。
  21. 前記維持されるデータ・ベアラ・コンテキスト情報は、前記3GPPアクセス・ネットワークのサービングゲートウェイに関する情報と、非3GPPアクセス・ネットワークにハンドオーバする前に、前記3GPPアクセス・ネットワークの前記ユーザ機器にサービスを提供したeNode Bへの前記GTPトンネルの前記サービングゲートウェイのGTPトンネル・エンドポイント識別子に関する情報とを含む請求項1から20のいずれか1つに記載の方法。
  22. 前記移動管理エンティティ及び/又は前記移動管理エンティティに接続されたパケット・データ・ゲートウェイで、前記ユーザ機器の前記ベアラ・コンテキスト情報の前記削除を要求する信号メッセージを受信するステップと、
    前記ユーザ機器が前記3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、前記信号メッセージに応じて前記ユーザ機器の前記ベアラ・コンテキスト情報を削除するステップとを、
    更に有する請求項1から21のいずれか1つに記載の方法。
  23. 前記信号メッセージは、前記3GPPアクセス・ネットワークに接続されていない間に、前記ユーザ機器にサービスを提供する前記3GPPアクセス・ネットワークのパケット・データ・ゲートウェイから受信される請求項22に記載の方法。
  24. 前記ユーザ機器が前記非3GPPアクセス・ネットワークに(再)接続されている間に、前記移動管理エンティティで、前記ユーザ機器のセキュリティ・コンテキスト情報を維持するステップを更に有する請求項1から19のいずれか1つに記載の方法。
  25. 前記3GPPアクセス・ネットワークへの前記ユーザ機器の前記(再)接続が、非3GPPアクセス・ネットワークから前記3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバである請求項1から24のいずれか1つに記載の方法。
  26. 3GPPアクセス・ネットワークで使用するユーザ機器であって、
    前記3GPPアクセス・ネットワークの前記ユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納する格納部と、
    前記ユーザ機器が前記3GPPアクセス・ネットワークに接続するのに応じて、前記3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティへ、前記3GPPアクセス・ネットワークでの通信のために前記ユーザ機器のデータ・ベアラの活性化を要求するとともに、前記データ・ベアラに関するコンテキスト情報を前記移動管理エンティティが使用できる旨を前記移動管理エンティティに示す(再)接続メッセージを送信する送信器を含む通信部とを備え、
    前記通信部が、前記格納部に格納された前記データ・ベアラ・コンテキスト情報に基づいて前記データ・ベアラを活性化するよう構成されたユーザ機器。
  27. 前記移動管理エンティティに送信される前記(再)接続メッセージを完全保護するセキュリティ・モジュールを更に備える請求項22に記載のユーザ機器。
  28. 3GPPアクセス・ネットワーク及び非3GPPアクセス・ネットワークで使用するユーザ機器であって、
    3GPPアクセス・ネットワークの前記ユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納する格納部と、
    前記ユーザ機器を3GPPアクセス・ネットワークまたは非3GPPアクセス・ネットワークに接続させる通信部と、
    前記ユーザ機器が前記非3GPPアクセス・ネットワークに接続されている間に、新しいデータ・フローに応じて、新しいPDN接続または新しいデータ・ベアラが前記3GPPアクセス・ネットワークの前記新しいデータ・フローのために必要とされるかどうかを決定するようにプログラミングされた処理部とを備え、
    前記処理部が、前記決定に応じて、前記格納部の前記データ・ベアラ・コンテキスト情報を更新するように更にプログラミングされたユーザ機器。
  29. 前記処理部が、PDN接続の終結あるいは新しいPDN接続またはデータ・ベアラの活性化に応じて、前記格納部の前記データ・ベアラ・コンテキスト情報を更新するようにプログラミングされた請求項28に記載のユーザ機器。
  30. 前記処理部が、前記新しい、それぞれ終結したPDN接続、または前記新しい/終結したデータ・ベアラのアカウントのため、前記3GPPアクセス・ネットワークの移動管理エンティティによって前記ユーザ機器の維持されているデータ・ベアラ・コンテキスト情報を更新するために、前記非3GPPアクセス・ネットワークを介して、前記通信部の送信器に信号メッセージを送信させるように更にプログラミングされた請求項28又は29に記載のユーザ機器。
  31. 前記格納部が、前記ユーザ機器が前記3GPPアクセス・ネットワークから離れる場合、前記ユーザ機器のデータ・ベアラ・コンテキスト情報を維持するように構成された請求項28から30のいずれか1つに記載のユーザ機器。
  32. 3GPPアクセス・ネットワークで使用する移動管理エンティティであって、
    ユーザ機器のデータ・ベアラのデータ・ベアラ・コンテキスト情報を格納するとともに、前記ユーザ機器のセキュリティ・コンテキスト情報を格納する格納部と、
    前記ユーザ機器からの(再)接続メッセージであって、前記3GPPアクセス・ネットワークでの通信のために前記ユーザ機器のデータ・ベアラの前記活性化を要求するとともに、前記データ・ベアラに関するコンテキスト情報を前記移動管理エンティティが使用できる旨を移動管理エンティティに示す前記(再)接続メッセージを受信するための受信機を含む通信部とを備え、
    前記通信部が、前記(再)接続メッセージに応じて、前記ユーザ機器のために前記移動管理エンティティによって維持されている前記データ・ベアラ・コンテキスト情報に基づいて前記データ・ベアラの前記活性化をトリガするように構成された移動管理エンティティ。
  33. 前記ユーザ機器と交換されるデータの暗号化/復号、及び/又は認証を実行するためのセキュリティ・モジュールを更に備え、前記セキュリティ・モジュールは、前記ユーザ機器から受信した前記(再)接続メッセージの安全性を検証することができる請求項32に記載の移動管理エンティティ。
  34. 前記通信部が、前記3GPPアクセス・ネットワークへの(再)接続時に前記ユーザ機器と前記ユーザ機器にサービスを提供するeNode Bとの間のデータ移送のために無線ベアラを活性化させること、前記ユーザ機器のデータを転送するために前記3GPPアクセス・ネットワークのサービングゲートウェイと前記eNode Bとの間のデータ・トンネルを活性化させること、及び前記ユーザ機器のデータを転送するための前記3GPPアクセス・ネットワークの前記サービングゲートウェイとパケット・データ・ゲートウェイとの間のデータ・トンネルの活性化、または前記ユーザ機器のデータを転送するための前記パケット・データ・ゲートウェイでのバインディングキャッシュ・エントリの活性化を実行させることによって、前記データ・ベアラの前記活性化をトリガするように構成された請求項32又は33に記載の移動管理エンティティ。
  35. 前記通信部が、前記3GPPアクセス・ネットワークのパケット・データ・ゲートウェイから、前記ユーザ機器の前記ベアラ・コンテキスト情報の更新を要求する信号メッセージを受信するように構成され、
    前記信号メッセージに応じて、前記ユーザ機器の前記ベアラ・コンテキスト情報を更新するための処理部を更に備える請求項32から34のいずれか1つに記載の移動管理エンティティ。
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