JP2013509635A - エネルギ収集システム及び方法 - Google Patents

エネルギ収集システム及び方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013509635A
JP2013509635A JP2012536012A JP2012536012A JP2013509635A JP 2013509635 A JP2013509635 A JP 2013509635A JP 2012536012 A JP2012536012 A JP 2012536012A JP 2012536012 A JP2012536012 A JP 2012536012A JP 2013509635 A JP2013509635 A JP 2013509635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
energy
power
voltage
cell
string
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012536012A
Other languages
English (en)
Inventor
コーンブリット ノイ、ノーム
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Watts and More Ltd
Original Assignee
Watts and More Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Watts and More Ltd filed Critical Watts and More Ltd
Publication of JP2013509635A publication Critical patent/JP2013509635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/34Parallel operation in networks using both storage and other dc sources, e.g. providing buffering
    • H02J7/35Parallel operation in networks using both storage and other dc sources, e.g. providing buffering with light sensitive cells
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/02Details
    • H01L31/02016Circuit arrangements of general character for the devices
    • H01L31/02019Circuit arrangements of general character for the devices for devices characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier
    • H01L31/02021Circuit arrangements of general character for the devices for devices characterised by at least one potential jump barrier or surface barrier for solar cells
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Control Of Electrical Variables (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

過大動作及び過小動作を定義する異なるIV特性を有する複数のエネルギ生成器からのエネルギ収集を最適化するシステム及び方法。エネルギ収集の最適化は、複数の電気的に接続されたエネルギ生成器に電気接続される電力再分配ユニットを提供することにより実現される。電力再分配ユニットは、バスコネクタと、バスコネクタに電気的に接続可能な少なくとも二つの電気結合組立体とを含む。各電気結合組立体は、一つ以上のエネルギ生成器に連結され、所定の時間パターンに従って、バスコネクタと少なくとも二つのエネルギ生成器との間に選択的電気結合を提供するように構成されかつ制御動作可能である。システム動作中、一つ以上のエネルギ生成器の各々に対する電気接続内に少なくとも一つの結合組立体が常に存在し、それによって少なくとも二つのエネルギ生成器の間での電力の再分配を可能にし、それらからのエネルギ収集を最適化する。
【選択図】図3

Description

本発明は、電力生成量が変動する電力生成器のアレイからのエネルギ収集に関する。特に、本発明は、光起電システム又はバッテリパックと共に使用することに非常に適合し、複数の光起電セル又はバッテリセルによって生成される電力を取り入れる方法を最適化する。
多くの電気エネルギ製造技術(エネルギ生成/変換技術)では、互いに直列及び/又は並列接続で接続されている複数の電気エネルギ生成セルを含んでいるエネルギ生成モジュールを利用している。一般に、セルの動作は、前記セルの電流電圧曲線(つまり、I−V曲線)に従っている。I−V曲線は、(例えば、光起電セルの場合、セルの寸法、並びに、例えば、単結晶/多結晶シリコン、アモルファスシリコン、CDTE及び他の材料等の材料によって定義される)所定のセルに対して、並びに、例えば、光起電セルの(その効率に影響を与える可能性がある)動作温度、及び前記セルによって電気エネルギに変換される入力エネルギの量によって決定される前記セルの所定の動作条件に対して、エネルギ生成セルの動作を特徴付ける。
一般にセルストリング又はストリングと呼ばれる、互いに直列に接続されている複数のエネルギ生成セルは、所定の電流を備えている電気出力を提供し、前記電流は、前記ストリングの全てのセル内に等しく流れる。このようなストリングの出力電圧は、セルの対応するI−V曲線、及び、前記ストリングのセルを介して流れる前記所定の電流に従って、各セルによって生成される電圧の合計となる。言い換えると、各セルは、そのI−V曲線に沿った所定の固定点において動作するように拘束され、前記固定点は、前記所定の電流の値に従って決定される。更に、前記所定の電流は、セルストリング全体の電気負荷に依存している。
一般的なエネルギ生成モジュールは、互いに対して並列の電気接続で配置された複数のセルストリングによる構成を含み、そのように接続されたセルストリングからの出力電流を蓄積させる。
図1は、太陽光発電システム(モジュール)100の既知の「中央インバータ」構成を概略的に示している。システム100は、複数の光起電セルを各々含んでいる二つのセルストリング107aと107bを含み、前記光起電セルは本明細書では、互いに直列に電気的に接続されている太陽光パネル101とも呼ばれる。各ストリング(107a、107b)内のセル101の数は、ストリング(107a、107b)の各々から、十分に高い出力電圧を提供するように設計されている。これは、セル(101)によって生成されるDC電気から一般的な標準供給網のAC電圧(約100V、120V、240V又は480V AC等)への効率的な変換が、比較的高い入力DC電圧を必要とするためである(およそ数百VのDCが、インバータの入力として提供されるべきである)。一般的なセルストリングは、複数の太陽光パネルを含み、前記太陽光パネルの数及び種類を選択し、(約400〜600Vの)ストリングからの高DC出力電圧を提供する。セルストリング107aと107bは、電気的に並列に接続され、出力電流が、前記ストリングからの前記電流となる並列構成107を形成する。このような構成のストリングの数は、太陽光発電システム100からの必要な電流出力によって決定される。
このようなエネルギ生成モジュール100は、前記モジュール内の全てのセルストリングのIV曲線に関連付けられた対応するI−V曲線を備えているが、あるストリングのI−V曲線は、個々のセルのI−V曲線と、前記ストリングのセルの間の電気接続の性質とに関連付けられる。このようなモジュールでは、セルストリングの間の並列接続のために、前記セルストリングは、同様の出力電圧で動作するように強いられる。理想的には、最大電力(エネルギ)は、全てのセルが、その最大電力点で動作しているときに、複数のセルから収集される。「中央インバータ」構造によると、ストリング構成107は、最大電力点追跡器(MPPT)105のユニットを介して、DC−ACインバータ103に接続されている。MPPT105のユニットは、モジュールからの全出力電力を最大化することを目的としている。一般に、単一のMPPTユニットは、ストリング上の負荷(抵抗)を制御し、それらの共通の出力電圧、及びそこを介した全出力電流を制御することで、モジュールがI−V曲線に沿って動作する点(動作点)を制御することによって、全モジュールからのエネルギ生成量を最大化するために用いられる。
各ストリングの出力電圧は、前記ストリングのセルの出力電圧の合計である。前記ストリング内の各セルは、迂回ダイオード109で連結され、迂回ダイオード109は、前記ストリングに沿った電流が、そこに連結されたセルを迂回できるようにする。これは、そのセルの少なくとも一つがうまく機能していない場合(例えば、高抵抗のセル、又は遮光条件下で動作し、必要な電流を提供できないセル)でも、ストリングの動作を可能にする。迂回ダイオードは実際には、うまく機能しない又は「弱い」セル(ストリングに沿って流れる電流値を生成できないセル)を全体的に中和するように動作する。並列接続のストリングが、異なる電圧を生成したとき、電流の逆流を避けるために、各ストリングは、個々の直列ストリングの端部で、遮断ダイオード106と連結されている。MPPT105は、最大DC電力を生成する並列構成107のI/V動作点を選択するように動作する。
MPPTユニットは、(上記の全てのストリング用の単一のMPPTを用いる代わりに)個々のセル及び/又は個々のストリングと連結できる。例えば、特許文献1は、電源に各々連結させたMPPTユニットを用いて、DC電源からの電力を結合するシステム及び方法を開示している。このシステムでは、各電源は、変換器に結合されている。各変換器は、入力電力を監視し、最大電力点でそれを維持することによって、入力電力を出力電力に変換する。実質的には、全ての入力電力は、出力電力に変換され、制御は、変換器の出力電圧を変更可能にすることによって実行される。変換器は、直列に結合されている。インバータは、変換器の直列接続と並列に接続され、変換器へのDC入力をAC出力に反転させる。前記インバータは、変換器から取り出される電流の量を変化させることによって、所望の電圧にインバータ入力の電圧を維持する。変換器の電流及び出力電力は、各変換器の出力電圧を決定する。
米国特許出願公開第2008/0143188号明細書
電力生成量が変動している(異なるI−V曲線を備えている)複数の電力生成器から効率的にエネルギ収集を行う必要性が技術的に存在している。本発明は、新規なエネルギ収集システム、及び、それらのI−V曲線に関して不可避的に「同一ではない」複数の電力生成器によって構成されたエネルギ生成システムと共に用いる方法を提供することによって、この必要性を解決する。特に、本発明は、光起電システム又はバッテリパックと共に用いることができ、複数の光起電セル、又は複数のセルバッテリパックによって生成された電力を前記システムから読み出す(収集する)方法を最適化し、従って、本発明は、この特定の用途を参照しながら以降で説明される。しかし、本発明はこの用途には限定されず、例えば、バッテリ等の、任意の他の適切な電力生成器を考慮してもよいことも理解されるべきである。
複数の光起電セルからエネルギを収集する既存の方式に伴う問題は、次のものに関連している。上記のように、電力生成器(セル)は一般に、それらの間で電気的に接続され、一つ以上の多セルストリングを構成する。MPPTユニットを利用して、制御可能な方法で、多セル又は多ストリング電力生成システムからの出力電力を最大化することが知られている。しかし、この方式は、電力最適化の過程を制御する必要性に悩まされ、また、次の欠点にも悩まされている。
多セルモジュールからの動作及び電力生成量を最適化するために、単一のMPPT(図1参照)を使用することは一般に、抽出されない所定の未獲得のエネルギに関連している。これは主に、セルストリングが各々、セルストリングの残りのもののI−V曲線とは異なるI−V曲線に関連付けられ、従って、その最適な電圧出力値に関して、異なる最大電力点に関連付けられるためである。セルストリングは、互いに並列に接続されているので、同じ出力電圧で動作するように拘束され、前記出力電圧は、個々のストリングの(前記ストリングから最大電力が得られる)最適電圧と必ずしも等しくならない。
ストリング専用のMPPTモジュールを利用すれば、各ストリングが、前記ストリングの特定のI−V曲線に関連付けられた、その個々の最大電力点で動作可能になる。しかし、このような構成でもなお、大量の未獲得のエネルギ又は損失エネルギが存在する。これは主に、ストリング内の各セルが、一般に異なるI−V曲線を備えているためである。従って、セルは、各ストリングを介して共通に流れる等しい電流で動作するように拘束されるので、ストリング専用のMPPTを利用してもなお、(それらの個々のI−V曲線の)それらのMPPでのセルの動作を提供することはない。
セル専用のMPPTを使用する(つまり、太陽光パネル又はバッテリパック等の、セル群(アレイ)毎の専用MPPTの構成を含んでいる)場合、これは、専用の電圧変換器の使用を必要とする。しかし、前記電圧変換器は、特に低電圧を処理する場合に、効率の低さに悩まされることになる。
従って、複数のエネルギ生成器(セル)からエネルギを取り入れる既存の方式は、複数のエネルギ生成セルの構成(電気相互接続)が、共通の出力電圧又は共通の出力電流で動作するように、セルを拘束するということに悩まされる。従って、個々のセルの大部分は、それらのMP点で動作せず、多セル発電システム全体の効率は低くなる。
本発明は、直列及び並列構成の組合せでセルを接続する一般的な方法では、最も低性能のセルが、「より良い」セルの性能を低下させるために、(電気エネルギ生成器のアレイを構成している)多セル光起電パネルの潜在的性能の全てを実際には利用していないという理解に基づいている。このような多セルパネルを、それらの間で接続している場合でも、同じことが発生する。
既存の光起電システムでは、光起電セル、従って、多セルパネルのバラツキを補償することは非常に困難である。入射光に対して、全てのセルを同じ方向に配置できない場合、このようなシステムには、更に複雑さと費用が追加される。更に、例えば、物体の影が、セル、又はセルの一部、又は複数のセル(パネル)の一部を横切っている場合、一つ又は複数のセル内で発生する電力低下が、遮蔽効果のために、セルの性能を低下させるだけでなく、更に、遮蔽されたセル(パネル)が、他の遮蔽されていないセル(パネル)からの電力を消費したり、又は、他の遮蔽されていないセル(パネル)からシステムに電力が送られないようにする。
既存の光起電システムでは、MPPTユニットは一般に、各セル/パネルに個々にではなく、多セル構造全体に接続され、影響を与える。前記構造内の接続されたセルの全構成の合計からの最大出力は、別個に生成され、システム内の他のセルのものと共に合計される、各セルの最大電力の合計より小さくなる。この全電力の相違は、実際には、正確に同一の特性(I−V曲線)を備えた、任意のシステム内の全てのセルを見出すことが非常に難しく、その結果、全てのセルが共に結合されると、よく動作していないセルが、よく動作しているセルの性能を低下させるためである。光起電多セルパネルの製造公差は、一般に5〜10%である。
従って、既存の光起電システムでは、前記システムの性能を最適化するために、セルの特性を互いに一致させる必要がある。光起電パネルの特性を一致させると、後でシステムにセルを追加することや、故障したセル/パネルを交換することが非常に困難になる。光起電システム内のセルの一つが故障し、交換する必要があり、例えば、このようなセルがもはや市販されていないと仮定すると、このような場合、I−V曲線等の、異なる特性を備えている異なるセルが用いられる。このように別個のセルを適合させる場合、設計が非常に困難になる。本発明は、異なる特性、例えば、異なるI−V曲線を備えているセルを共に機能させ、システム全体の高効率電力点を獲得可能にする。
既存のシステムの上記の問題を解決することを目的とした既知の技術では、中央処理ユニットと共に、パネル毎にMPPTユニットとDC−DC変換器ユニットの組合せを利用する(例えば、米国特許出願番号2008/0143188号参照)。このようなシステムでは、太陽光パネルによって生成される全てのエネルギが、異なる電圧でDC電流に変換され、全ての出力が、直列接続の場合は同じ電流を提供し、並列接続の場合は同じ電圧を提供するようにする。しかし、このような構成でも、DC−DC変換は実際には100%の効率ではないので、システムの効率は制限される。従って、セルによって生成される全ての電力を変換すると、大きな電力損失を発生させる。また、電力経路を介して、MPPT又はDC−DC変換器等の、追加の能動素子を設置することは、(特定の素子の故障による)システム障害の危険性を増大させ、従って、システム全体の平均故障間隔が短くなる。また、このような高エネルギシステム用のMPPT及びDC−DC変換器は、太陽光設置全体の複雑さとコストを追加する高価な素子となる。
本発明は、光起電システム等の、エネルギ生成システムの上記の問題を解決する新規な方式を提供する。本発明は、複数のエネルギ生成器(例えば、太陽光セル、バッテリ等)を互いに接続している電力分配ユニットを利用する。エネルギ分配ユニットは、直列に接続されたエネルギ生成器の各々の電圧を均一化し、高性能のエネルギ生成器(セル)上の電圧を低下させ、低性能のセル上の電圧を上昇させる。基本的に、本発明によると、ストリング内の全てのセルの性能は、前記ストリングのいわゆる「仮想的平均セル」の性能に均一化される。これは、共通バスラインを介して、セルアレイ内の他のセルのグループに各セルを接続し、前記セルの間の全てのセルによって生成されるエネルギを同時自己分配させることによって実現される。セル間のエネルギの分配は、接続された高電圧及び低電圧接合部の間の電位(電圧)平衡に基づいている。このような電位平衡は自発的に生じ、それを管理する必要もなく、任意の特定の制御ユニットも不要である。
従って、本発明の包括的態様によると、各々電流電圧特性を有する複数の電気的に接続されたエネルギ生成器からエネルギを収集する電子システムが提供される。前記電子システムは、前記複数の電気的に接続されたエネルギ生成器に電気接続される電力再分配ユニットを含み、前記電力再分配ユニットは、バスコネクタと、前記バスコネクタに電気的に接続可能な少なくとも二つの電気結合組立体とを含み、前記電気結合組立体は各々、一つ以上のエネルギ生成器に連結され、前記バスコネクタと少なくとも二つのエネルギ生成器との間で選択的電気結合を提供するように構成されかつ制御動作可能であり、それによって、前記少なくとも二つのエネルギ生成器の間の電力の再分配を可能にし、それらからのエネルギ収集を最適化する。
電気結合組立体は好ましくは、所定の時間パターンに従って構成され、かつ動作可能である。
いくつかの実施形態では、時間パターンは、システム動作中、一つ以上のエネルギ生成器の各々への電気接続内に少なくとも一つの結合組立体が常に存在するように選択される。いくつかの実施形態では、時間パターンは、システム動作中、バスラインとの電気接続内に少なくとも一つの結合組立体が常に存在するようにしてもよい。
電気結合組立体は、少なくとも一つの結合器を含んでいてもよい。前記結合器は、各エネルギ生成器との電気的接続用に構成された電気エネルギ蓄積用のエネルギ蓄積ユニットと、スイッチ組立体とを含んでいる。前記スイッチ組立体は、第一及び第二動作モードで連続的に動作可能である。前記第一動作モードでは、前記スイッチ組立体は、蓄積ユニットの対応する一つと、各エネルギ生成器との電気接続を提供し、前記第二動作モードでは、蓄積ユニットとバスコネクタとの接続を提供し、それによって前記少なくとも一部のエネルギ生成器の間の電力再分配を実行する。
電力再分配ユニットは、バスコネクタを介して、少なくとも一部の蓄積ユニットの間の並列接続を提供するように構成されてもよい。これは、バスに電気的に接続されている間、蓄積ユニットの間の電力の再分配を可能にする。
本発明のいくつかの実施形態では、蓄積ユニットは、少なくとも一つの電荷蓄積素子を含んでいる。
スイッチ組立体は、対応するエネルギ生成器又はバスコネクタのどちらか一方と、各蓄積ユニットの排他的並列接続を行うように構成され、かつ動作可能であってもよい。
本発明のいくつかの実施形態では、電気結合組立体は、少なくとも二つの結合器が、エネルギ生成器の共通の一つと連結されるように構成される。この場合、システム動作中、少なくとも一つの結合器が、スイッチ組立体の第一動作モードに対応しているその動作状態にあるか、又は代替的に、少なくとも一つの結合器が、スイッチ組立体の第二動作モードに対応している動作状態にある。
システムは、第一及び第二モードでスイッチ組立体の連続動作を行うように構成され、かつ動作可能である、同期化ユニットに連結されてもよい(つまり、それに接続可能であるか、又はその構成部品として含んでいてよい)。同期化ユニットは、各エネルギ生成器に連結された一つ以上の結合器に各々接続された、複数の同期化器を含んでいてもよい。
本発明のいくつかの実施形態では、電力蓄積ユニットは、二つ以上の電荷蓄積素子を含み、スイッチ組立体は、電荷蓄積素子の間の並列又は直列接続のどちらかを選択的に実装するように構成される。これによって、電力蓄積ユニット上の電位を制御できる。
電力再分配ユニットは、各エネルギ生成器(各蓄積ユニットに連結されている)の電気パラメータが、全てのエネルギ生成器の前記パラメータの平均値に近づくように構成され、かつ動作可能であってよい。電気パラメータは、電力、電流及び電圧の少なくとも一つを含んでいる。電力蓄積ユニットは、少なくとも二つのコンデンサを含んでいてもよく、コンデンサの間の異なる電気接続に対応している異なる電気条件の間で選択的にシフト可能であってよく、電力蓄積ユニットの異なる有効静電容量を生じさせる。その結果、電力蓄積ユニットの出力電圧変動を提供し、エネルギ生成器の間の電流の再分配を実現する。電力蓄積ユニットは、異なる静電容量によって各々特徴付けられているその異なる電気条件の間で、前記電力蓄積ユニットの選択的シフトを実装するように構成され、かつ動作可能な追加のスイッチング組立体を含んでいてもよい。例えば、電気結合組立体の結合器は各々、各々のスイッチング組立体の第一及び第二動作モードの間でのスイッチングと同調して、その異なる電気条件の間で、電力蓄積ユニットの選択的シフトを実行するように構成され、かつ動作可能な同期化ユニットに連結できる。
本発明の別の包括的形態によると、電流電圧特性を各々備えている電気的に接続されたエネルギ生成器のアレイと、電気的に接続されたエネルギ生成器の前記アレイからエネルギを収集するエネルギ収集システムとを含んでいるエネルギ生成システムが提供される。エネルギ収集システムは、前記エネルギ生成器によって生成された電力を各々蓄積するための、エネルギ生成器のアレイとの電気接続用の蓄積ユニットのアレイと、電力蓄積ユニットのアレイに接続可能なバスコネクタと、スイッチ組立体のアレイとを含み、前記スイッチ組立体は各々、第一動作モードと第二動作モードで制御可能に連続動作可能であり、前記スイッチ組立体は、前記第一動作モードでは、電力蓄積ユニットの対応する一つと、各エネルギ生成器との電気接続を提供し、前記第二動作モードでは、電力蓄積ユニットとバスコネクタとの間の接続を提供し、エネルギ生成器の間の電力再分配を実行する。
本発明の更に別の包括的形態によると、複数の電気的に接続されたエネルギ生成器からエネルギを収集する際に用いる電気結合組立体が提供され、前記エネルギ生成器は各々、電流電圧特性を備え、前記電気結合組立体は、複数のエネルギ生成器に各々連結された複数の結合器を含み、前記結合器は各々、エネルギ生成器との電気接続用、及び前記エネルギ生成器によって生成された電力の蓄積用の電力蓄積ユニットと、第一及び第二動作モードで連続的に動作可能なスイッチ組立体とを含み、前記スイッチ組立体は、第一動作モードでは、電力蓄積ユニットの対応する一つと、各エネルギ生成器との電気接続を提供し、第二動作モードでは、前記電力蓄積ユニットと、外部の全てのエネルギ生成器に共通のバスコネクタとの間の接続を提供し、前記結合器組立体はそれによって、前記エネルギ生成器の間で電力の再分配を実行する。
本発明の更に別の形態によると、直列に電気的に接続されている複数のエネルギ生成器からのエネルギ収集を最適化する方法が提供され、前記エネルギ生成器は、過大動作及び過小動作エネルギ生成器を定義している異なるIV特性を備え、前記方法は、所定の時間パターンで、前記エネルギ生成器の共通バスコネクタへの並列電気接続を操作することを含み、それによって、前記エネルギ生成器の間でエネルギを均一化することによって、前記エネルギ生成器の間でエネルギの再分配を発生させ、過大動作エネルギ生成器から過小動作エネルギ生成器にエネルギを移動させる。
本発明を理解し、それを実際に実行可能な方法を確認するために、添付の図面を参照しながら、限定するものではない単に一例である実施形態について以下に説明する。
太陽光発電システムの従来の中央インバータ構成の概略図である。 過小動作及び過大動作中のエネルギ生成器の間の電力再分配用の、本発明の基となる原理を示す概略図である。 複数のエネルギ生成器からのエネルギ収集用の、本発明による電子システムを利用する電気エネルギ生成システムの一実施形態を示すブロック図である。 エネルギ生成システムを示す全体図である。 図4Aのシステム内での使用に適した結合組立体の構成の一例を示す図である。 結合組立体内で使用するための結合器の一例を示す図である。 結合器に連結した局所制御部の動作を示す図である。 結合器内での使用に適した電力蓄積ユニットの構成の一例を示す概略図である。 結合器内での使用に適した電力蓄積ユニットの構成の一例を示す概略図である。 結合器内での使用に適した電力蓄積ユニットの構成の一例を示す概略図である。 結合器内での使用に適した電力蓄積ユニットの構成の一例を示す概略図である。 少なくとも二つの電力再分配モジュールを利用することによって、ストリング内のセルに連続的電力最適化を提供するように構成した、本発明の一実施形態を示す図である。 セルストリング内のセルに連続的電力最適化を提供するために、単一の電力再分配モジュールを構成した、本発明の別の実施形態を示す図である。 セルストリング内のセルに連続的電力最適化を提供するために、単一の電力再分配モジュールを構成した、本発明の別の実施形態を示す図である。 標準100V高速FETスイッチを用いて、高電圧の両端を備えている長いストリングを処理するように、電力再分配システムを設計した、本発明の別の実施形態を例示的に示す図である。 標準100V高速FETスイッチを用いて、高電圧の両端を備えている長いストリングを処理するように、電力再分配システムを設計した、本発明の別の実施形態を例示的に示す図である。 標準100V高速FETスイッチを用いて、高電圧の両端を備えている長いストリングを処理するように、電力再分配システムを設計した、本発明の別の実施形態を例示的に示す図である。 結合組立体内の結合器の局所側と、最適化されるべき各太陽光セル出力との間に電圧ギャップを形成するように設計した、本発明の原理を利用するエネルギ生成システムを示す図である。 結合組立体内の結合器の局所側と、最適化されるべき各太陽光セル出力との間に電圧ギャップを形成するように設計した、本発明の原理を利用するエネルギ生成システムを示す図である。 複数のストリング構造と共に構成した、本発明のエネルギ生成システムを例示的に示す図である。 複数のストリング構造と共に構成した、本発明のエネルギ生成システムを例示的に示す図である。
本発明は、エネルギ生成器の一つ以上のアレイ/ストリングによって形成された、エネルギ生成システムの性能を改善することを目的とする。より詳細には、本発明は、光起電ストリング/アレイからのエネルギ取り入れ効率を改善するために用いられ、従って、この具体的な用途であるが、限定的ではない用途について以降で説明する。
図1は、多セル/多パネル太陽光発電システム用の既知の構成の一つを概略的に示している。このシステムは、ストリングのセルが直列に接続されている複数のストリング内に配置されたセル/パネルを利用している。前記システムは更に、全てのストリングに共通のMPPTユニットを利用している。
図2を参照すると、本発明の基となっている原理が概略的に示されている。ここで、(異なる環境条件に曝されている等の)異なる条件下で動作している、同じ種類及びサイズの(電気エネルギ生成器を構成している)四つの太陽光セルC1〜C4を含む、一般的な直列ストリングSが示されている。セルC1は、照明及び動作温度について最適な条件下で動作している。セルC2とC3は、弱い照明条件、つまり、遮光条件及びセル表面の汚れによる弱い集光での、それらの動作による過小動作セルである。セルC4は、十分な照明条件に曝されているが、比較的高い動作温度によって同様に過小動作している。
四つの太陽光セルC〜Cの動作に各々対応している、得られたI−V曲線IV〜IVがグラフで示されている。セルC〜Cに対応しているI−V曲線IV〜IVでは、異なる照明条件の主な影響は、前記セルから得られる最大出力電流にあり、前記セルから得られる最大電圧は、実質的に変化していない。セルC4の場合、動作中、セルC4の高温の影響は、セルC4から得られる最大電圧の低下で主に表され、得られる最大電流は、セルC1から得られる最大電流と同様のままであることを、そのI−V曲線IVは示している。
電力セルがバッテリである場合、異なるI−V曲線と異なる最大電力点は、例えば、セルの異なる化学的劣化や、異なる動作温度から生じる可能性があることにも注意すべきである。
更にグラフに示されているように、I−V曲線IV〜IVは、セルC〜Cの最大出力点MP〜MPによって特徴付けられる。それらの各MP点での動作中、セルC〜C上の異なる照明条件の影響は主に、前記セルからの出力電流に及ぼされ、それらの出力電圧は、これらの点においてほぼ同様な値Vとなることが示されている。
図3は、複数の電気的に接続されたエネルギ生成器を利用する、電気エネルギ生産システム500の一実施形態を示すブロック図であり、一般に501の前記エネルギ生成器は、それらの電流電圧特性が異なっていることを意味する異なるセルC1〜C4であり、エネルギ生成器501からエネルギを収集するために、本発明による電子システム510を利用している。エネルギ収集システム510は、少なくとも一部のセルの間で、セル501の全てによって生成される電力/エネルギの自己分配を提供するように構成され、かつ動作可能な電力再分配器として動作し、エネルギ生成器501の少なくとも一部(一般に少なくとも二つ)からのエネルギ収集を最適化する。
この例では、エネルギ生産システム500は、太陽光発電システムであり、それに応じて、エネルギ生成(生産)セル501は、太陽光セル又は光起電セルとなる。しかし、本発明は、太陽光エネルギ生産に限定されず、バッテリ、発電機等の、様々なDC電気エネルギ源(DC電源)から電気エネルギを効率的に取り入れるために用いてもよく、前記エネルギ源は、一般的な太陽光セルのものとは異なるI−V曲線で特徴付けられる。
一般に、電気エネルギ生産システム500は、一つ以上のセルストリング507(このようなストリングの一つだけが示されている)内に配置された複数のセル501を含み、セルストリング507は、互いに並列に電気的に接続され、完全な光起電装置を形成する。セルストリング507は、複数の、直列に接続された、エネルギ生産セル(太陽光セル/パネル)501を含んでいる。エネルギ生産システム500の電力再分配器の場合、一つ以上の電力再分配ユニット510を含んでいてもよく、各々が、ストリング内の少なくとも一部のセルに連結され、個々のセルが動作する電力点を最適化することによって、ストリング507(又はストリング部)からのエネルギ生産を改善するように構成され、かつ動作可能である。電力再分配ユニット510の構成及び動作については、以降で更に説明する。
更に一般に、電力生成システム500内には、DC−ACインバータ503が提供され、インバータ503は、MPPTベースの制御部505を介して、セル507のアレイ(ストリング)に接続され、AC出力504を提供する。上記のように、MPPTユニットは、セルストリングの全I−V曲線に従って、最適電圧で最適電流を引き出すことによって、そこに接続されたセルストリングの動作条件を最適化するように構成され、かつ動作可能である。本発明は、MPPTの原理を利用し(一つ以上のストリングを共通のMPP、つまり最大電力点に持ってくる)、セル/パネル間に適切なエネルギ再分配を提供し、各セル/パネルをそれ自体のMPPに持ってきながら、ストリング全体をそのMPPに維持することを理解されるべきである。インバータ503は、セルストリングのDC電気出力を、所望の電圧及び周波数のAC電力に変換するように動作する。電力変換用のインバータ503の使用は選択可能であり、このようなインバータ530は、システムからの必要な出力に従って、DC−DC変換器等の、他の電気的変換器と置き換えてもよいことを理解されるべきである。
同様に上で説明したように、セル501の数と種類は、ストリング507の公称出力電圧が、効率的なDC−AC変換ができるように十分高くなるよう選択され、例えば、一般的なDC電圧は、400〜600Vの範囲であってもよい。
選択的に、エネルギ生成システム500では、ストリング507は、各セル501と並列電気接続で配置された迂回ダイオード509と連結されている。これは、ストリング507を介した電流が、任意の故障/欠陥太陽光セルを迂回できるようにし、セルストリング507の堅牢性を提供し、一つ以上のセルが適切に動作していなくても、セルストリング507が機能できるようにする。迂回ダイオード509を含むセルストリング内では、前記ストリングを介した電流は、任意の故障又は「より弱い」(過小動作)セルを迂回できる。この点では、ストリング内の各セルは、ストリング507に沿って流れる同じ電流を生成し、このような電流に対応している、そのI−V曲線に沿った電力点に従う電圧を生成するように動作する。セルが故障しているか、又は他のセルより実質的に弱い(例えば、このような電流に対応する、そのI−V曲線に沿った電力点でゼロ電圧が得られる)場合、セルは機能せず、ストリングに沿った電流は、迂回ダイオード509を介してセルを迂回する。迂回ダイオード509がない場合、このような故障又は弱いセルは、ストリング507全体からのエネルギ生産を損ない、停止させる。従って、迂回ダイオードの使用は、実質的に弱いセルの全体的な中和を可能にすることによって、多セルストリングからの電力生産を改善でき、前記実質的に弱いセルの動作からの電力利得は、これらの弱いセルが中和された場合に得られる電力より低く、ストリングを介した電流は増大する。実際には、過小動作セル/パネル501の二つの動作状態(例えば、動作中又は停止中)の間の選択は、迂回ダイオード509によって可能になり、ストリングのMPPT(存在している場合)、又はシステム500全体のMPPT505によって制御される。
本発明の電力再分配ユニット又はモジュール510は、ストリング507を、より高いエネルギ生産率(より高い電力点、つまりPP)で動作可能にする。以降で更に詳しく説明するように、これは、全てのセル501用のエネルギ(電力)交換器としての、モジュール510の構成及び動作によって実現され、モジュールは連結されており、過大動作セルからの余分な電力を自動的に排出し、過小動作中のセルに電力を供給し、電力生産におけるそれらの不足を補償する。更に以降で詳しく説明するように、電力再分配ユニットは、二つの連続モードのシステム動作を提供する。これらの動作モードの一つでは、電力再分配ユニットは、複数のセルから、前記複数のセルによって生成されたエネルギの収集を行い、他方のモードでは、電力再分配ユニットは、前記セルの間で収集されたエネルギの自己分配を可能にし、電力生成に対してセルを最適な状態にする。これらの二つの動作モードは、交互に実行され、目的の用途でのセルからのエネルギの同時収集を可能にする。
より詳細には、セルストリング507は、図2を参照しながら上で説明したセルストリングSと同様の電気的特性を備え、つまり、同様の対応するI−V曲線を備えた同様のC1〜C4を含んでいると仮定する。電力再分配モジュール510と連結していない、ストリングの従来の動作下では、前記ストリングを介した電流Iは、I(図2に示す)と等しく、セルC1、C3、及びC4は、それらの各MP点未満で動作する。前記セルは、より大きな出力電流を生成できるが、ストリング電流Iのものによって制限された電流を提供するように拘束される。このために、電力再分配モジュール510は、エネルギ交換器として機能し、セルC1、C3及びC4が、それらのMP点(つまり、セルの最適動作状態)により近い電力点(PP)で動作し、より高い出力電流を供給可能にする。これにより、セルC1、C3及びC4が、ストリングを介した電流Iより大きな電流を生成可能にする。これらのセルによって生成された追加の電流は、モジュール510によって収集され、それを介して排出され、セルC2の電流不足を補償する。実際には、セルC2によって提供された低電流は、モジュール510から引き出された電流に自動的に追加される。これにより、セルC2が、ストリング電流値Iで電流/エネルギを生成し、ストリングの全出力電力点を上昇させることができる。
ここで、図4A〜4Dを参照すると、エネルギ取り入れシステム500の典型的な構成、つまり、本発明の電力再分配システム510の構成が、更に具体的に示されている。理解を容易にするために、全ての例の同様の要素は、同じ参照番号で示されている。
図4Aに示されているように、電力再分配モジュール510は、バスコネクタ506と、複数の(一般に少なくとも二つの)電気結合組立体502を含んでいる。電気結合組立体502は、所定の時間パターンに従って、バスコネクタ506と、ストリング507のセル(一般にそれらの少なくとも一部、例えば、少なくとも二つ)との間の選択的電気結合を提供するように、(例えば、とりわけ、同期化器機能/モジュールを含んでいる適切な管理部機能によって)構成され、かつ動作可能なように同調させる。この限定的ではない例では、バスコネクタ506は、結合組立体502を互いに並列に接続する二つの導電体によって実装されている。一般に、本発明で用いられる管理部機能は、所定の時間パターンに従って、各セル/パネルに接続されたスイッチの動作を制御するように事前にプログラム可能であり、好ましくは、本実施形態に示されているように、それら自体の間のこれらのスイッチを同期化することも理解されるべきである。更に、この例では、各結合組立体502は、セル501の各々に連結されている(接続可能である)。しかし、同じ結合組立体は、一つより多くのセル、例えば、セルの直列ストリング等のセルのグループと連結することもできることに注意すべきである。複数の結合組立体502は、バスコネクタ506を介して、それらの間の並列電気接続内に配置されている。各結合組立体502は、対応する一つ以上のエネルギ生産セル501と連結されている(例えば、電気的に並列に接続されている)。この例では、結合組立体502は、その対応するセル501の動作のバランスをとる目的で動作する。結合組立体502は、各セル501によって生成された電力を収集し、この電力をバスコネクタ506に送ることで、複数のセルから、それらの各結合組立体を介してであるが、均一的に、複数のセルに、複数の結合組立体によって収集された電力の自己分配を生じさせる。
セル501が、過大動作している(つまり、ストリング507に沿って、電流値によって課されるものとは異なる電力点で動作していることによって、余分な電力を生成できる)場合、各結合組立体502の動作は、前記結合組立体による前記セルからの余分なエネルギの抽出によって、より高い電力点で前記セルを動作可能にする。セル501によって生成された余分な電力は、結合組立体502によって排出され、蓄積される。代替的に、セル501が、過小動作している場合、(従来の方式のように)中和する代わりに、各結合組立体502は、過大動作セルの前記余分なエネルギの自己分配によって、過小動作セルに必要な電力を補償し、過小動作セルを機能させ、それが生成可能なエネルギを生成可能にする。従って、電力は、そうでない場合は全体的に中和される過小動作セルからも抽出される。
エネルギ生成器(セル)501は、システム500によって、その上に課された電気的拘束下で生成不可能な場合、過小動作と呼ばれると理解すべきである。例えば、直列セルストリング507の場合、ストリング507に沿って流れる電流値Iより上の電流Iを生成できないとき、セル501は、電力不足となる。この場合、従来の方式では、ストリングを介して流れるものより低い電流値だけを生成でき、任意の電力(例えば、ゼロ電圧)を生成できず、その対応する迂回ダイオード509によって迂回されているので、セルは全体的に中和される。太陽光エネルギ生産システムの一部のセルは、例えば、故障又は照明がない(陰/汚れ)及び高温によって、過小動作となることがよく発生する。逆に、過大動作セル501は、例えば、システム500によって課されるものとは異なる電力点で動作することによって、余分な電力を生成できるセル501である。例えば、直列セルストリング507の場合、ストリング507に沿って流れる電流値Iより上の出力電流Iを生成できる場合、セル501は過大動作している。
従って、過大動作セル及び過大電力セルという用語、及び各々の反対の過小動作セル及び過小電力セルという用語は、各セルストリング内の他のセルによって得られる公称最大電力に対して、動作中の所定の条件下で、所定のセルによって生成される最大電力の間の関係を指している。例えば、あるセルが、ストリング内のセルの最大電力(MP)の平均より大きな電力を生成できる場合、このセルは過大動作しており、ストリング内のセルの平均最大電力(MP)を生成できない場合、過小動作している。
バスコネクタ506は、それらの間の結合組立体502を接続し、それらの間でのエネルギの流れ(例えば、平衡化)を可能にする。これは、過大電力セルによって生成された余分な電力を、過小電力セルへ送り、それによって、過小電力セルの電力生産の不足を補償する。DC−DC変換器による電圧変換が行われていないので、電力再分配モジュール510の効率は高い。例えば、このような多セルシステムでは、全エネルギの約4%を、過大動作セル/パネルから過小動作セル/パネルに提供しながら、取り入れエネルギの約99.9%の効率が実現でき、つまり、97.5%の効率で4%のエネルギを処理することで、0.1%のエネルギ損失となる。実際には、それらの対応する結合組立体によって過大動作セルから排出されるエネルギは、バスコネクタによって送られ、それらの対応する結合組立体によって過小動作セルに提供されるエネルギと実質的に等しい。従って、再分配モジュール510の動作は、各々その最大、又はほぼ最大の電力点(PP)で、様々なセルの動作を生じさせる。
システム500が、太陽光エネルギシステムとして実装されている(つまり、セル501が太陽光パネルである)場合、結合組立体502の第一動作モードでは、結合組立体502は、過大動作中の各太陽光セル501(例えば、直射日光下に配置されたもの)からの余分な電力を一時的に蓄積する。それから、第二動作モードでは、結合組立体502内に蓄積された電力は、前記結合組立体を接続しているバスコネクタ506を介して均一化される。次の期間では、第一動作モードで、電力は、各結合組立体502から過小動作中の太陽光セル501に送られる。
直列ストリング507は、MPPTユニット505に並列に接続され、MPPTユニット505は、全体のストリング507から最大DC電力を生成する最大I/V動作点を選択するように動作する。上記のように、電力再分配モジュール510がない場合、ストリングの最大動作点は一般に、前記ストリング507内の個々のセル501の全ての最大電力点とは異なっている。これは、直列接続構成によって、全てのセル501がストリング507に沿って同じ電流値を生成するように強いられるが、個々のセル501は一般に、異なるI−V曲線に関連付けられているからである。しかし、本発明の電力再分配モジュール510を使用する場合、ストリング内の各セルは、前記セルの最大電力点に近い点で動作でき、従って、全ストリング507の全体の電力は、このような電力再分配がないストリングの全体の電力より高くなる。
セル501と結合組立体502によって形成された構成を考えると、このような構成のMP点は一般に(標準的なストリング107Aの構成下では)、セル501自体の動作点より高くなる。上記のように、これは、結合組立体502に接続されている場合、過大動作セル501は、過小動作中の太陽光セル501より高い電力点で動作し、各セル501が、それ自体の最大電力点に近い個々の動作点で動作するためである。
電圧変換器(例えば、DC−ACインバータ及びDC−DC変換器)とは異なり、本発明の電力再分配モジュール510の効率E、及び各結合組立体502の効率は、実質的に高い。これは、結合組立体が電圧を上昇させず、比較的低い効率(例えば、降圧DC−DC変換器)のDC−DC変換を利用しない(上昇させない)ことに関連している。
図4Bは、本発明の一実施形態による結合組立体502の構成を更に詳しく示している。図4Bに示されている結合組立体は、図4Aに示されているように、電力再分配システム/モジュール510内での使用に適している。この結合組立体502は、電力再分配モジュール510の一部である(例えば、モジュール510のバスコネクタ506に接続されている)として示され、対応するエネルギ生産セル501に接続されている。
一般に、電気結合組立体502は、少なくとも一つのセル501に連結された少なくとも一つの結合器511を含み、つまり、結合器511は、セル501と、バスコネクタ506とに電気的に結合されている。この例では、結合器511は、電力蓄積ユニット521(この限定的ではない例ではコンデンサとして実装されている)と、この例では、スイッチ526と527によって形成されているスイッチ組立体とを含んでいる。これは更に、図4Cでより詳細に詳しく説明する。
本発明は、様々な種類の電気エネルギ蓄積要素を利用して実装できることにも注意すべきである。このような要素の限定的ではない具体的な例は、電気コイル、圧電素子及びコンデンサを含んでいる。簡略化のために、以降の説明では、電気エネルギ蓄積部は主に、コンデンサを含んでいると考える。しかし、任意の他の適切なエネルギ蓄積ユニットを使用できることは、当業者には理解される。
電力蓄積ユニット521は、スイッチング組立体526と527を介して、各セル501とバスコネクタ506に並列に接続され、各セルによって生成された電力の収集、蓄積及び分配を行うように動作する。スイッチング組立体は、第一及び第二動作モードで連続的に動作するように(ストリング全体に連結された、中央制御システムによって、又はこの例で示されているように、局所的制御部512によって)構成され、かつ動作可能である。第一動作モードでは、スイッチ組立体は、電力蓄積ユニット521と各セル501との間に電気接続を提供し、第二動作モードでは、電力蓄積ユニット521とバスコネクタ506との間に接続を提供する。これらの二つの動作モード内の結合組立体502の連続動作によって、セルによって生成された電力は、前記セルの間で再分配される。
より詳細には、電力蓄積ユニット521は、一対の電子スイッチ526(バススイッチとも呼ばれる)を介して、バスコネクタ506に並列に接続されている。更に、電力蓄積ユニット521は、スイッチング組立体の別の対の電子スイッチ527(セルスイッチ)を介して、セル/パネル501に並列に電気的に接続されている。
本明細書で説明されている電力蓄積ユニット521は、電気エネルギの蓄積用に適した一つ以上のコンデンサの構成の形態であってもよい。図5A〜5Dを参照しながら、以降で更に説明するように、電力蓄積ユニット521は、固定コンデンサであってもよく、その場合、結合器511は、等電圧結合器と呼ばれることもある。代替的に、以降でも説明するように、可変静電容量を用いることもできる。これは、バスコネクタ506の一つ、又はそこに接続されているセル501のどちらかへ結合器によって印加される出力電圧上での一部の制御を可能にする。可変静電容量の場合、結合器は、電圧増倍結合器と呼ばれる。図4A〜4Dの例では、等電圧結合器511は、所定の固定静電容量値Cを備えていると考えられるが、一般に及び図4A〜4Cのシステム構成では、電圧増倍結合器を使用できることにも注意すべきである。
一般に、結合器511は、システム500内の他のエネルギ生成セルの動作から、及びセルストリング507によって課されるセルの動作上の拘束から、その対応するセル501の動作特性を分離するように機能する。上で示したように、分離は、結合器のスイッチング組立体の第一及び第二動作モードを介して実装される結合器511の二つの動作モードによって実現される。第一動作モード(いわゆる局所−蓄積(LTS)モード)では、結合器511は、その対応するセルに排他的に並列に接続される(つまり、結合器のスイッチ組立体は、セルを備えている各蓄積ユニット521の排他的並列接続用に構成され、かつ動作可能であり、バスコネクタから切断されている)。このモードでは、(コンデンサベースの蓄積の例では)蓄積ユニット521上の電圧は、セル501上の電圧に均一化される。セル501が過大動作中である場合、結合器511上の電圧は、セルに排他的に接続される前は、セル501の電圧より低い。これは、セル/パネル501によって生成される余分なエネルギの排出、及びエネルギ/電力貯蔵部(コンデンサ)521内のこのエネルギの貯蔵を生じさせる。セル501が過小動作中である場合は、蓄積ユニット521上の電圧は、セルに排他的に接続さる前は、前記セルの電圧より高く、結合器511の動作は、エネルギ/電力貯蔵部521からのエネルギを前記セルに提供し(取り込み)、セル501のエネルギ不足を補償する。
第二動作モード(いわゆる分配(D)モード)では、結合器511は、バスコネクタ506に排他的に並列に接続される。このモードでは、電力蓄積ユニット521内に蓄積されるエネルギは再分配される。実際には、全ての結合器511と蓄積ユニット521は同様であり、エネルギは、バスコネクタ506で連結及び接続され、第二モードで動作している全ての結合器511の蓄積ユニット521の間で均一化される。
この例では、結合器511の第一動作モード中、バススイッチ526は切断され(開又はオフ状態)、セルスイッチ527は接続される(閉又はオン状態)。従って、この動作モード中では、電力蓄積ユニット521の電圧は、セルの出力電圧で平衡化する。電圧平衡化が発生している間、コンデンサ521は、コンデンサ521とセル501との間の電圧差に従って充電又は放電される。第二動作モード中、バススイッチ526はオン状態であり、セルスイッチ527はオフ状態である。この動作モードでは、電力蓄積ユニット521は、バスコネクタ506によって互いに電気的に接続されている。結合器511内に蓄積されるエネルギは、結合器の間で再分配され、ストリング507の仮想平均セルの性能まで、各結合器内のエネルギを均一化する。
一般に、図2に示されているように、固定出力電流値(I)で動作するように強いられる過大動作セルC1は、同じ出力電流値(I)で動作している過小動作セルC3の電圧より高い電圧を出力する。従って、静電容量方程式CV=Qを利用し、ここで、Cは(電力蓄積ユニット521を構成している)コンデンサの静電容量であり、Vはコンデンサ上の安定状態の電圧であり、Qは、コンデンサ上に蓄積される安定状態の電荷である。結合器(スイッチング組立体)の第一動作モード中、過大動作セルに連結されたコンデンサ521上の電荷及び電圧は、過小動作セルに連結された同様のコンデンサ521上の電荷及び電圧より高くなる。
結合器(スイッチング組立体)の第二動作モード中、電力蓄積ユニット(コンデンサ)は、バスコネクタ506に並列に接続され、電圧(及び同様の静電容量を考慮する場合の電荷)は、前記バスコネクタに接続され、第二モードで動作している結合器の全てのコンデンサ521の間で平衡化する(それらの安定状態に近づく)。その結果、過大動作セルに連結された異なる結合器のコンデンサの電圧は低下し、過小動作セルに連結されたコンデンサの電圧は上昇する。従って、第一動作モードに戻ると、過大動作セルに連結された結合器のコンデンサは、それらの対応するセルより低い電圧を備え、従って、放電され、各セルから電流(電力)を排出する。逆に、過小動作セルに連結された結合器のコンデンサは、それらの対応するセルより高い電圧を備え、従って、セルストリングに放電され、各セルの電流不足を補償する。
結合器511(スイッチング組立体)の第一及び第二動作モード中、その電力蓄積ユニット521は、各セル501とバスコネクタ506のいずれか一方に排他的に接続される。第一モードでは、セルスイッチ527は両方とも閉であるが、バススイッチ526は両方とも開であり、第二モードではその逆になる。その第一及び第二モードの間の結合器511のシフト中、両方のセルスイッチ527と、両方のバススイッチ526は、開状態に切り替えられ、バスコネクタ506がセルストリング507を近道しないようにする。スイッチ526と527は全て、一つ以上の二重モードの排他的OR電子スイッチによって実装できることにも注意すべきである。
本発明のいくつかの実施形態では、電力結合組立体502は、結合器の局所的同期化器512を含み、同期化器512は、スイッチ526と527を同期化するように動作し、その第一及び第二動作モードの間で結合器を切り替える。いくつかの他の実施形態によると、電力結合組立体502は、外部の同期化器に連結されている。このような外部の同期化器は、複数の電力結合組立体の動作と連結させることもできる。
結合器局所的同期化器512は、例えば、有線又は無線通信を介して、セル及びバススイッチ(527、526)と通信を行う。セルスイッチ及びバススイッチ(527、526)の動作は、二つの出力信号、局所−蓄積(LTS)信号514及び分配(D)信号513によって各々制御される。これらの出力信号は、スイッチを動作させ、その第一(LTS)及び第二(D)動作モードの間で、結合器を遷移させる。LTS信号514がオンであり、D信号513がオフである期間中は、結合器511はその第一(LTS)モードで動作し、その各セル501の出力電圧でその電圧を均一化する。LTS信号514がオフであり、D信号513がオンである期間中は、結合器511はその第二(D)モードで動作し、バスコネクタ506を介して、他の電力結合組立体と電力を分配する。LTS信号514とD信号513が両方ともオン又はオフの場合、結合器511のコンデンサ521は完全に切断される。
結合器の局所的同期化器512の動作を一目瞭然に示している図4Dを参照する。同期化器512は、信号LTSとDをそれらのオン及びオフ状態に交互に設定するように動作する。LTS信号とD信号のオン状態の時間帯の間には重複はなく、バスコネクタ506がセルストリング又はその一部を近道しないようにする。LTS時間帯TLTS中、LTS信号はオンであり、D信号はオフであり、結合器511は、その第一(LTS)モードで動作している。分配時間帯T中、LTS信号はオフであり、D信号はオンであり、結合器はその第二(D)モードで動作している。時間帯TLTSとTの持続時間は必ずしも等しくはなく、第一動作モード中のセルとの、コンデンサの実質的な電圧平衡化に必要な時間に従って、及び第二モード中の異なる結合器の間の実質的な電荷分配に必要な時間に従って決定される。これらの持続時間は、更に、電力蓄積ユニット521の静電容量、システムに沿った電気配線の特性、及び前記システムの特性電圧に依存している場合もある。
時間帯TLTSとTは、それらの間のできるだけ短い遷移期間Tで、周期的に交互に繰り返される。時間帯T(遷移期間)中、LTS信号とD信号は両方ともオフである。これは、それらのオン状態とオフ状態との間で、スイッチ526と527を切り替えるために実際的に所定の時間が必要とされるために、求められる場合がある。結合器の局所的同期化器512の動作は、同じ電力再分配モジュールの(つまり、同じバスコネクタ506に接続されている)他の結合組立体502の他のこのような同期化器と同期化される。このような同期化構成により、結合器の第二動作モード中、ストリングに沿った他の全てのセルと連結された全ての他の結合器との電力の再分配が保証される。
同期化構成は、任意の既知の適切な同期化技術を利用して実装できる。例えば、同期化器512は、有線又は無線通信によって、異なる結合組立体502に接続されてもよい。このような通信は、対応する結合器(511)の第二動作モード(Dモード)の期間(開始及び終了)を、同期的にスケジュールするために用いられる場合がある。これらの期間中、全ての結合器511に蓄積される電力が再分配される(例えば、均一化される)。
代替的に、いくつかの場合、結合器の第一(LTS)モードと第二(D)モードとの間の遷移が、他の結合器の動作と相関していない同期化器521の非同期動作を利用することが望ましい。図6Bと6Cを参照しながら、以降で更に説明するように、システムのいくつかの構成では、結合組立体502は、複数の結合器(一般に少なくとも二つ)を含み、他の結合組立体(502)と電力を連続的に再分配する。どの瞬間においても、電力は全てのセルの間で再分配されているので、このような構成では、異なる結合組立体の結合器の動作は、それらの間で同期化させる必要はない。それは、全ての結合組立体が、その第二(D)モードで少なくとも一つの結合器を常に利用しているためである。
上記の結合器内での使用に適した電力蓄積ユニット521の構成を概略的に示している図5A〜5Dを参照する。
上記のように、エネルギ/電力蓄積部は、一つ以上の電気コンデンサを利用している電荷蓄積ユニットとして実装し、点AとBとの間に所定の有効静電容量を提供できる。この例では、エネルギ/電力蓄積部521は、単一のコンデンサ(図5A)、一対の直列接続のコンデンサ(図5C)及び互いに並列に接続されている一対のコンデンサ(図5B)を含んでいる電荷貯蔵部として実装されている。エネルギ/電力蓄積部521(この場合は電荷蓄積部)用のこれらの構成は、点AとBとの間に所定の固定静電容量を示し、上記のように、等電圧型の結合器内で使用できる。
図5Aは、所定の静電容量Cの単一のコンデンサCP1によって実装されるエネルギ/電力蓄積部521を示している。所定の電圧Vの下でこのようなコンデンサに蓄積される電気エネルギの量は、CV/2によって与えられる。図5Bは、この例では同様の静電容量Cである二つのコンデンサCP2とCP3によって実装されるエネルギ電力蓄積ユニット521の並列構成PCを示している。この構成では、コンデンサCP2とCP3は互いに並列に接続されているため、それらの(つまり、点AとBとの間の)等価静電容量は2Cである。図5Cは、二つの直列接続のコンデンサCP2とCP3によって実装されるエネルギ電力蓄積ユニット521の直列構成SCを示している。この例では、各コンデンサは静電容量Cを備え、(点AとBとの間の)等価静電容量はC/2である。電荷蓄積部の形態で、エネルギ/電力蓄積ユニット521を実装するために、直列及び/又は並列接続の複数のコンデンサを含んでいる多くの他の構成を使用できることも理解されるべきである。
図5Dは、電圧増倍を実行可能で、動的可変有効静電容量を備え、電圧増倍型電気蓄積部を提供しているエネルギ/電力蓄積ユニット521の実装を示している。この例では、蓄積ユニット521は、各々が静電容量Cを備えている、二つのコンデンサCP2とCP3を含み、コンデンサは、一組の電気スイッチS1、S2及びS3によって電気的に相互接続されている。異なるオンオフ状態へのスイッチS1、S2及びS3の設定は、コンデンサの間の接続をシフトさせ、蓄積ユニットの出力点AとBとの間の有効静電容量を変化させる。
より詳細には、この例によると、蓄積ユニット521の一つの動作状態では、スイッチS1は閉であり、スイッチS2とS3は開である。この状態では、コンデンサCP2とCP3は直列に相互接続され(図5Cに示した構成SC)、有効静電容量C/2を備えている。蓄積ユニット521の他の状態では、スイッチS1は開であり、スイッチS2とS3は閉である。この状態では、コンデンサCP2とCP3は、互いに並列に相互接続され(図5Bに示した構成PC)、ユニット521の有効静電容量は2Cである。
その上に蓄積される電気エネルギの量を変化させずに、その異なる構成(PC、SC)の間の電圧増倍型蓄積ユニット521を切り替えることで、ユニット521の(点AとBとの間の)出力電圧を実質的に変化させる。実際には、図5Bと5Cに示したPC及びSC構成の間で、電圧増倍型蓄積ユニット521を切り替えることは、個々のコンデンサの出力電圧に対して、蓄積ユニット521の出力電圧の係数2又は1/2で増倍を各々提供する。各PC及びSC構成における出力電圧の間では、全増倍係数の4が得られる。
電圧増倍型蓄積ユニットの上記の例は、前記蓄積ユニットからの出力電圧上で、二つの増倍係数(2又は1/2)だけを可能にすることも理解されるべきである。しかし、二つより多くのコンデンサ、及び前記コンデンサの間の様々な電気相互接続を可能にする複数のスイッチを利用することで、蓄積ユニットの複数の別個の有効静電容量値を提供し、複数の電圧増倍係数を各々提供できる。
上記のことに従って、図4Bに戻ると、電圧増倍型蓄積ユニット521を利用している結合器511のユニットは実際には、前記結合器の端子522と525(例えば、バス及びセルポート)における電圧に関連している増倍値の別個の組に関連した非常に効率的なDC−DC電圧変換を提示する。増倍結合器の使用は、生成器側においてより高い又はより低い電圧を提供可能にする。
電圧増倍型蓄積ユニットの使用は、過大動作セルの出力電圧が、過小動作セルの出力電圧より低い場合でも、電力/エネルギ生成セルからの非常に効率的な電力最適化を提供する。例えば、これは、セルのI−V曲線がかなり異なり、過大動作セルの最大電力点MPが、過小動作セルのそれより低い電圧(しかし高い電流)を備えている場合であってもよい。図4Bに例示されている結合器の構成では(例えば、等電圧型蓄積部521が用いられている)、各セルとバスコネクタとの間の電力ポンピングの方向は、前記バスコネクタに同時に接続されている各セルの間の電位差(及び電圧降下)に依存している。一つのセルにおけるより高い電位は、電力が、結合器によってそこから排出されることを意味し、他の一つのセルにおけるより低い電圧は、電力電圧を、そのセルに向かってポンピングさせる。
いくつかの場合、過大動作エネルギ生産セルは、過小動作エネルギ生産セルに対応しているMPにおいて提供される電圧より、それらの各MPにおいて低い電圧を提供してもよい。例えば、セルストリングは、図2に示したセルC2とC4のIVとIVと同様のI−V特性で動作しているセルを含んでいてもよい。これらのI−V特性は、陰になっている太陽光セル及び過熱状態の太陽光セルの動作に各々対応している。この場合、IVと同様のI−V特性曲線を備えているセルは、I−V特性IVに関連したセルに対して過大動作している。それは、それらの最大電力点MPが、IVと同様のI−V曲線を備えているセルのMPに関連した出力電力より大きな出力電力に関連付けられているためである。このような場合、等電圧型の結合器を備えた、例えば、図4A〜4Cの本発明の電力最適化システムを利用する場合、過大動作セルから過小動作セルへの電力のポンピングを行うことはできない。これは、等電圧結合器が、高い電圧源から低い電圧源への一方向の電力ポンピングを可能とするためである。しかし、この例では、過大動作セル(I−V曲線IVに関連したセル)から過小動作セル(I−V曲線IV)にエネルギをポンピングする際、過大動作セルの動作電力点は、それらの各MPに向かって押され、過小動作セルの出力電圧未満に、過大動作セルからの出力電圧を低下させ、その結果、電力は、過大動作セルから過小動作セルに送られない。
低い出力電圧で動作している過大動作エネルギ生産セルと、より高い出力電圧で動作している過小動作セルを含んでいる太陽光ストリングからの電力最適化は、図5Dを参照しながら、以降で更に例示されるものと同様の、電圧増倍型蓄積ユニットを利用している結合器511を備えた、図4A〜4Dに示したものと同様のシステムを利用することによって可能になる。
図4Bに戻って、結合器511が、電圧増倍型結合器であると考えると、セル毎の特定の最大電力点に到達するために、結合器511の局所的端子525(セル側)と分配端子522(バス側)で異なる電圧が必要となる。高電圧で動作している過小動作セルに電力を取り込むために、結合器の第一LTS動作モード中、電力蓄積ユニットは、高電圧出力に、例えば、図5Cによる直列構成SCに設定される。従って、過小動作セルに接続された局所的セル側端子525における出力電圧は高くなる(増倍される)。結合器511の第二(分配)モードでは、蓄積ユニット521は、低電圧構成に、例えば、図5Bによる並列構成PCに設定される。この例では、バスコネクタ506の電圧の上昇は、それに電力ポンピングを強制するために、過小動作セルを用いて実行される。
低出力電圧を備えている過大動作セルからの電力排出の強制は、逆の手順で実現される。結合器の第一LTS動作モードにおいて、その蓄積ユニット(電圧増倍型蓄積ユニット)は、低電圧出力に、例えば、図5BのPC構成に設定される。過小動作セルに接続されている局所的端子525における出力電圧は、低くなる(例えば、バスコネクタ電圧より低い)。結合器511の第二(分配)モードでは、蓄積ユニット521は、高電圧構成に、例えば、図5CのSC構成に設定される。
PC及びSC構成は、図5Dの蓄積ユニット521を参照しながら説明した低電圧及び高電圧状態を例示しているだけである。図5Dに示した同じ原理は、複数の(二者択一の高/低状態だけではない)電圧状態で実装でき、蓄積ユニットは、任意の数の組のスイッチ及びコンデンサを用いて実装でき、必要な任意の組の電圧増倍を可能にする。代替的に又は追加的に、DC−DC変換器又は任意の他の電圧変換技術を結合器511と共に(例えば、電力蓄積部521と共に)用いて、バスコネクタ506とセル501に異なる電圧を印加できる。高電圧増倍係数に関連した複数の電圧状態を含む蓄積ユニットを用いる場合、各々がより低い電圧増倍係数を構成しているスイッチとコンデンサのグループの段階的な組を用いて、指数関数的な電圧増倍値を獲得することが望ましい。
上記のように、結合器511は、周期的な形態で、その第一及び第二モードのどちらか一方で排他的に動作する。しかし、各結合器511に連結されているセル501の電力最適化は、各結合器511の第一動作モード中にのみ行われる。以降で説明するいくつかの解決策は、セル501上での連続的な電力最適化を可能にするように提案されている。
図4Bに戻ると、結合組立体502は、各セル501に並列に接続されている局所的電力蓄積素子(局所的コンデンサ)515を選択的に含んでいてもよい。この局所的コンデンサ515は、第一動作モード中に行われる電力の供給/排出を拡散し、結合器の第二動作モード中も続くようにする。
結合器511の第一動作モード中、局所的蓄積部515は、結合器511の電力蓄積ユニット521及び各セル501と並列に接続され、それらとの電圧を平衡化する。従って、結合器511の第一動作モード中、局所的蓄積部515上の電圧は、ストリング507の仮想平均セルの出力電圧に関連したある平均値に近づく。結合器の第二動作モード中は、局所的コンデンサ515上の電圧は、セル501の出力電圧と平衡化する。従って、第二動作モード中は、局所的蓄積部515は、セルにエネルギを排出/供給することによって、前記セルの過大/過小動作を補償する。セル501が過小動作中である場合(その出力電圧が、前記平均値より低い可能性がある場合)、局所的コンデンサ515は、ストリングに電力を取り込む(例えば、電流は、局所的コンデンサ515から流れ、それに接続されたセル501の出力電流に追加される)。セル501が過大動作中である場合(その出力電量が一般に、前記平均値より高い場合)、局所的コンデンサ515は、例えば、その各セル501から電力を排出する。セルストリングを介して流れる電流を超えて、セル501によって生成された余分な電流は、局所的コンデンサ515を充電する。この意味では、局所的蓄積部515は、結合器がその第二モードである期間まで、更に結合器511の第一動作モードを延長するように機能する。これらの期間中、局所的コンデンサ515は、その電力点から、その各セル(太陽光パネル)501の電力点に向かってドリフトしている。電力は、過大動作セル501の場合、セル501から局所的コンデンサ515に取り出され、過小動作セルの場合、局所的コンデンサ515からセル501に取り込まれる。
太陽光パネルの間の電力生産の不整合は一般に小さいが、陰になっている状態下では、過大動作及び過小動作太陽光パネルの間の違いは、50%以上にまで増大する場合がある。この場合、バスコネクタ内の余分な電流は、10A以上にまで増加する場合がある。連続的電力収集最適化用の上記のような局所的コンデンサの解決策を使用することは、結合器の第二動作モード用の時間の半分だけを使用するため、電流を著しく(例えば2倍に)増加させる。しかし、複数の非同期結合器を利用する場合、平均では、バスコネクタを介して流れる電流を均一化できる。
局所的コンデンサ515がない場合、結合器511は、その第二動作モードである間は、接続されているセルストリング507に対して動作していない(つまり、セル501からの電力生成を最適化するために、この時間には動作していない)。従って、セルストリング507用の連続的な電力最適化を可能にするために、少なくとも二つの結合器511を好ましくは使用し、任意の所定の時間、少なくとも一つの結合器511が、その第一動作モードであるようにする。
セルストリング507のセル501に、連続的な電力最適化を提供するように構成された、本発明の二つの実施形態を示している図6Aと6Bを参照する。図6Aと6Bの両方の実施形態の共通の特徴は、最適化される電力生成セル501が各々、少なくとも二つの結合器511と連結されている、つまり、並列に接続されていることである。連続的な電力最適化は、任意の所定の時間に、少なくとも一つの結合器511が、その第一(LTS)動作モードで動作するように、少なくとも二つの結合器511を構成することによって実現される。
図6Aには、電気エネルギ生産システム550が示されている。システム550は、図4Aを参照しながら説明したシステムのものと同様の要素を含んでいる。つまり、システム550は、セルストリング507と電力再分配モジュール510を含んでいる。図6Aのこの例では、システム500は、一つの追加の電力再分配モジュール510Aと、モジュール510及び510Aの結合組立体502の動作を同期化するように構成した同期化器モジュール551とを含んでいる。
モジュール510と510Aは、同じセルストリング507に連結され、上記のように、個々のセルが動作している電力点を最適化することによって、ストリング507からのエネルギ生産を改善するように構成され、かつ動作可能である。この例では、各セル501は、異なる電力再分配モジュール510と510Aに各々対応している二つの結合組立体502に連結されている。二つの結合組立体502は、同期化器551によって同期化され、それらの結合器が、第一モードと第二モードで交互に動作し、任意の所定の時間には、それらの結合器の少なくとも一つが、その第一動作モードにあるようにする。実際には、この例では、モジュール510と510Aは、(同期化器551によって)同期化され、同じモジュール(510又は510A)に連結されている全ての結合組立体502の結合器511が、同じ動作モード(例えば、第一(LTS)モード又は第二(D)モードのどちらか)で同時に動作するようにする。従って、この実施形態の以降の説明では、電力再分配モジュール自体は、第一(LTS)動作モードと第二(D)動作モードを備えていると見なされる。
二つの電力再分配モジュール510と510Aは、補完的に共に動作し、セルストリング507からの電力生成を連続的に最適化する。これは、モジュールの第一動作モードと第二動作モードの持続時間TLTS及びTと、モード間のスイッチング(遷移)時間Tを、TLTS≧T+2Tとなるように構成することによって実現される。この場合、少なくとも一つの電力再分配モジュールが、第一モードで動作するだけで十分であり、これにより、ストリングの連続的電力最適化を可能にする。
簡略化のために、単一のセルストリング507と二つの(同様の)対応するモジュール510と510Aだけが、図6Aには示されていることにも注意すべきである。しかし、一般に、二つより多くのこのような電力再分配モジュール510を用いることができる。これは、ストリング507の連続的な電力最適化を可能にするためである。より詳細には、ストリング507の連続的な電力最適化を可能にするために、電流構成に必要な最小の数のモジュールは、(T+2T)/TLTS)の上側整数値として、つまり、第一動作モードと第二動作モードの必要な相対的持続時間と、これらのモードの間の遷移時間によって決定される。
図6Aを参照しながら説明した構成は、同じセル501に連結された、異なる電力再分配モジュールの異なる結合組立体の間の同期化を必要とする。従って、同期化器511は、結合組立体502を同期化するために用いられ、好ましい構成では更に、異なる電力再分配モジュール(510と510A)の各々の結合組立体502の統一された動作を同期化するために用いられる。更に、複数のモジュールの使用は、前記複数のモジュールに対応している複数のバスコネクタ506と関連している。
図6Bは、本発明のエネルギ取り入れシステムとの使用に適した結合組立体502の別の可能な構成を概略的に示している。この図に示した結合組立体502は、電力再分配モジュール510の一部であり(図4Aのものと同様であり、この図には全体的には示されていない)、追加的な、好ましくは同様の、結合組立体が接続されている前記モジュールのバスコネクタ506に接続されている。この図を参照しながら説明される結合組立体502の構成は、それに連結したセル501に連続的な電力最適化(100%の時間)を提供するように設計されている。更に、この構成は、上記の二つの要件、つまり、複数の電力再分配モジュール(複数のバスコネクタ)を利用することと、異なるモジュールの結合組立体の間で同期化を行うことを不要にする。
この実施形態によると、結合組立体502は、少なくとも二つの結合器511と局所的同期化器512Aを含んでいる。実際には、同期化器512Aは、所定の事前に決められた同期化方式/時間パターンに従って、そこに接続されている各結合組立体502の結合器511の各々の動作モードを同期化するように機能する。
この例では、結合組立体502は、同期化器512Aによって制御されている三つの同様の結合器511(1)、511(2)及び511(3)を含んでいる。同期化器512Aの機能は、様々な方法で実装できるが、その機能的動作の説明を簡略化するために、同期化器512Bと、複数の結合器の同期化器、一般に、図4Bを参照しながら既に説明した同期化器512と同様の、512(i)を利用して実装されるように説明する。この例では、同期化器512Aは、三つの結合器511(1)〜511(3)と各々連結され、その動作モードを同期化するように適合させた三つの同期化器512(1)〜512(3)を含んでいる。図4Bの同期化器512と同様に、この例でも、結合器同期化器512(i)は各々、信号D(i)とLTS(i)を用いて、その各結合器511(i)の動作モードを制御する。信号LTS(i)がオンで、信号D(i)がオフであれば、511(i)の第一LTSモードに対応し、信号LTS(i)がオフで、信号D(i)がオンであれば、511(i)の第二(分配)モードに対応している。同期化器512Bは、結合器同期化器512(1)〜512(3)と通信を行い、それらの動作を同期化する。好ましくは、同期化器512(1)〜512(3)の動作は、任意の時間に、少なくとも一つの結合器511(i)が、その第一(LTS)モードになるように同期化される。
図6Cは、図6Bの例の同期化器512Bによって実装される結合器511(1)〜511(3)の動作の同期化をグラフ的に例示している。期間TLTS(i)中、各結合器511(i)の動作モードは、LTS(第一)モードに対応し、そこでは、結合器511(i)は、セル501とその電力蓄積を均一化する。従って、これらの期間中、各信号LTS(i)はオンであり、信号D(i)はオフである。期間D(i)中、各結合器511(i)の動作モードは、分配(第二)モードであり、その期間中、前記各結合器511(i)は、バスコネクタ506を介して、他の結合組立体502とその電力を均一化する。上記のように、同じ結合器511(i)の信号LTS(i)とD(i)が両方ともオン、又は両方ともオフである場合、各結合器511(i)は完全に切断される。同期化器512Bは、同じ結合組立体の結合器511(1)〜511(3)の動作を同期化するように動作する。一般に、図6Cに見られるように、結合器511(1)〜511(3)の動作は、LTS期間TLTS(i)(iは、1、2及び3である)をスケジューリングすることによって同期化され、その期間中、対応する結合器511(i)の信号LTS(i)とD(i)は、異なる結合器511(i)の動作に対して、連続的な周期的形態で、各々オン及びオフである。スケジューリングは、少なくとも一つの結合器が、任意の動作時間にLTSモード中であるように行われる。一般に、結合器の第一動作モードの間には重複があり、つまり、一つの結合器がLTS動作モードに入り、そのときだけは、別の結合器も、そのLTS動作モードに存在している。これは、セル501に連結され、連続的にLTSモード中である少なくとも一つの結合器が存在しているように行われる。
各結合器が、時間の半分より長い間、その第一(LTS)動作モード中であることが可能な場合、そのLTSモードで動作している結合器を、セル501に連続的に提供するには、結合組立体502内の二つの結合器512(1)と512(2)を利用すれば十分であることにも注意すべきである。しかし、結合器511の第一及び第二動作モードの間のスイッチング時間がゼロより大きいことを考慮すると、LTSモードでの連続動作を提供するには、結合組立体502毎に、少なくとも三つの結合器511が必要となる。そこで、任意の時刻に、少なくとも一つの結合器に連結されている各結合組立体502が、バスコネクタに接続され(第二動作モード)、少なくとも一つの結合器が、セル501に接続される(第一動作モード)。従って、電力分配モジュール510の(バスコネクタ506に接続されている)全ての結合組立体上で(同期的であっても、なくても)、図6Cに例示された時間シーケンスを実行することは、全ての時間に、各結合組立体が、バスコネクタ506に接続されている(つまり、その第二モードで動作している)少なくとも一つの結合器511(i)を備えていることを保証し、電力再分配モジュール510の結合組立体の間での定電力交換を確実にする。同じ結合組立体502の二つの隣接している結合器(例えば、511(1)と511(2))が、第二動作モードで同時に動作している重複期間中、電力も、隣接する結合組立体の間で伝達される(例えば、電圧均一化される)。
上記のように、エネルギ/電力再分配は、それらの第二動作モード中である、つまり、バスコネクタに接続されている、全ての結合器の間で発生する。異なる結合器の間のエネルギ電力の伝達の大部分が完了している(例えば、無視できる電力だけが、異なる結合器の間で再分配されていないままである)安定状態は一般に、所定の安定状態の持続時間T後に到達する。安定状態の持続時間Tは一般に、バスコネクタ506の抵抗、用いられる結合器の静電容量、含まれる電圧差等の、電力再分配モジュールの所定の特性に関連している。更に好ましくは、結合器の動作の各サイクルにおいて、第二モード(分配)の持続時間Tは、安定状態持続時間Tと同程度であり、第二モード中の有効な電力再分配を可能にする。
システムのいくつかの実施形態では、例えば、同じ静電容量等の、同じ電気特性を備えている同様の結合器が用いられ、その結果、安定状態において、結合器の間の電力及び電圧平衡化が得られる。従って、動作の各サイクルにおいて、結合器の第二動作モード中、バスコネクタ506の共通電圧に電圧を均一化する。その結果、三つの結合器511(1)〜511(3)を利用して、セル501上の電圧は、LTS(i)信号のサイクル毎に三度、バスコネクタ506の共通電圧に向かって均一化する。
図1のもの等の、一般的な電力生成システム(例えば、太陽光システム)は、高電圧ストリングを含み、前記高電圧ストリングは、多数のエネルギ生成セルを含んでいてもよい。一般的なストリングは、両端で400又は600又は更に1000V DC等の高DC電圧を生成する。このような高電圧ストリングを備えた本発明の電力再分配モジュール(図4に示した510)を利用する場合、結合組立体の動作サイクル中、この高電圧は、一つ以上の結合組立体の二つのスイッチ(例えば、図4A〜4Bのスイッチ526及び/又は527の二つ)を全体として下に設定し、つまり、一つ以上の結合組立体の二つの直列接続のスイッチだけで、セルストリング507の近道を防止する(スイッチの数及び識別は、各時点の結合組立体の各動作モードに依存している)。近道を防止するこのような回路は、バスコネクタに沿った異なる結合組立体の各々の二つの直列スイッチによって開に保持される。このような電圧を保持できるスイッチは、比較的低速で、拡張的である。
ここで、本発明の別の実施形態を例示している図7A〜7Cを参照すると、そこでは、電力再分配モジュール/システムは、標準的な100Vの高速FETスイッチを用いて、両端に高電圧を備えた長いストリングを処理するように設計されている。図7Aに示されているように、電力再分配モジュール510は、複数の別個のコネクタを備えているバスコネクタ506を含み、各コネクタは、多セルストリング507からのセルのグループ(好ましくは連続的な直列接続セル)に連結されている。更に、モジュール510は、二つの種類502Aと502Bの結合組立体を含み、ここで、種類502Aの結合組立体は、上記の結合組立体502と同様に構成され、つまり、各々が単一のバスコネクタ要素に連結されているが、種類502Bの結合組立体は、一つより多くのバスコネクタ要素に連結されている。バスコネクタ506は各々、二つの導電体によって実装され、各結合組立体(502A及び/又は502B)は並列に接続されている。このような構成では、種類502Aの結合組立体は使用しなくてもよく、電力再分配モジュール内の全ての結合組立体は、種類502Bの結合組立体であってもよいことにも注意すべきである。
図7Bは、種類502Bの結合組立体の構成及び動作を更に具体的に示している。結合組立体502Bは、四つの結合器511と局所的同期化器512を備えている。四つの結合器511(i)は、バスコネクタ506の二つのバスコネクタ要素506Lと506Rに連結され、結合器511(1)と511(2)は、バスコネクタ要素506Lに連結され、結合器511(3)と511(4)は、バスコネクタ506Rに連結されている。同期化器512は、二つの出力信号のグループLTS(i)とD(i)を送信できる。LTS(i)信号がオンであり、D(i)がオフである期間TLTS(i)中、各結合器511は、太陽光セル501とその電力蓄積を均一化する。LTS(i)信号がオフであり、D(i)信号がオンである期間TD(i)中、結合器511は、その電力を、各バスコネクタ要素に連結されている他の結合組立体と均一化する。LTS(i)及びD(i)信号が両方ともオン又はオフである場合、各結合器は完全に切断されている。同期化器512は、最小の遷移時間で信号D(1)、D(2)のオン期間と、信号LTS(1)、LTS(2)のオフ期間を連続でスケジュールし、周期的にそれらの間に重複期間はなく、それらの相互のオン時間が最大であり、全体の時間の50%より多くなるようにし、同様に、信号D(3)、D(4)のオン期間と、信号LTS(3)、LTS(4)のオフ期間をスケジュールする。同様の時間シーケンスが、電力再分配モジュールの全ての結合組立体502Bに適用される。結合器511が任意のバスコネクタ要素に接続されているときは常に、モジュールは、少なくとも一部の時間に、同じバスコネクタ要素の他方の端部に接続されている別の結合器を備え、前記結合器が、それらの電圧を均一化させることを、この構成は提供する。このようなタイミングシーケンスは、次のことを保証する。セル501は、提供する全ての時間に少なくとも一つの結合器511に接続され、過大動作の太陽光セルの場合の余分な電流の連続排出、又は過小動作の太陽光セルの場合の不足している電流の供給を実現し、重複期間中は、同じ結合組立体の隣接する結合器が、それらの間の電圧を均一化し、結合組立体内の全ての結合器の間の電圧均一化は、同じ結合組立体502Bに連結されたバスコネクタ要素の間の電圧を均一化し、その結果、LTS(i)信号のサイクル毎に四回、全てのバスコネクタ506上の電圧は、共通電圧に向かって均一化し、セル501上の電圧は、バスコネクタ506の共通電圧に向かって均一化する。このような構成は、同じバスコネクタ要素に連結されていない任意の他の結合器から結合器を切断し、従って、結合組立体によって処理される最大電圧は、同じバスコネクタ要素に連結されているセルの全出力電圧に制限される。この技術は、長いセルストリングを標準的なFETスイッチで動作可能にするが、前記ストリングによって生成される電圧は、スイッチの最大負荷より高くてもよい。
図1のもの等の、一般的な太陽光システムでは、大部分の太陽光パネル/セルは、かなり同様の電気特性を備えている。セルの異なる温度又は照明等の環境条件は、セルの間で異なっていて、太陽光セルの電圧に影響を与える可能性がある。本発明は、各太陽光セルが、他のセルの電流にかかわらず、その最適な電流で動作可能となるが、同時に、電力再分配に関連している全ての太陽光セル上の電圧を均一化する。
図8Aを参照すると、本発明の原理を利用し、結合器のエネルギ生成器側と、実際の生成器接続部との間の電圧差を制御するように設計された、エネルギ生成システム570が示されている。より詳細には、このシステムでは、結合組立体502内の結合器511の局所側と、その特定のMPP電圧に最適化されるべき各太陽光セル出力部との間に、電圧ギャップが生成される。
この例では、上記の例と同様に、結合器組立体502は、一方の端部でバスコネクタ506に連結され、局所端子525を介して、電圧制御モジュール1000に接続されている。電圧制御モジュール1000は、電力が最適化されるセル/パネル501に、その他のポートで接続されている。電圧制御モジュール1000は、セル501に印加される結合器組立体502の出力電圧を修正するように構成され、かつ動作可能である。従って、電圧制御モジュール1000は、セル501と、結合器組立体502の局所端子525との間に、電気的に相互接続されている適切な電圧段差器1001を備えている。電圧段差器1001は、例えば、双方向降圧DC−DC変換器、又は一つのコンデンサと二つのスイッチを備えている負荷サイクル素子として実装されてもよい。
電圧制御モジュール1000は、その各結合器組立体502によって、セル501に印加される電圧の値を制御するように適応され、バスコネクタ506の電圧とは別個に、セル501の電圧を制御できるようにする。これは、セルの動作電力点の正確な調整を可能にする(つまり、個々のセルをそのMPPに向かって押し進める)。
この目的のために、電圧制御モジュール1000は、一つ以上のセンサ、電圧段差器1001、及びそこに接続されている電圧段差器制御部1002を含んでいる。センサは、個々のセル501の動作状態、ストリング(507)の動作状態、及び環境条件の、少なくとも一つを示すデータを提供するように適応される。電圧段差器制御部1002は、センサの出力データを処理し、セル501に印加される電圧の決定及び調整を行うように構成され、かつ動作可能である。セル501への電圧の調整は、そこに連結されている電圧段差器1001を利用することによって行われる。
電圧段差器制御部1002は、基準データベース(ここには示されていない)と選択的に連結されている。電流センサ1004は、電圧段差器1001の端子1012を介した電流を測定するために用いられる。この電流は、その各結合器組立体502によって、「セル501に押し込められる」又は「セル501から排出される」電流を示している。追加の電流センサ1005は、セルストリング507に沿った電流を測定するために用いられる。電圧計1010は、結合器組立体502の局所端子525における電圧を測定するために用いられ、追加の電圧計1011は、セル501の(つまり、セル端子1012における)電圧を測定するために用いられる。更に、太陽光強度及び温度等の環境データは、対応するセンサ(具体的には示されていない)を用いることによって読み取られる。電圧段差器制御部1002は、環境データ1009と、データベースからの基準データを利用して、セルにかかる(端子1012における)予想電圧を計算する。この予想電圧は、端子1012において電圧計1011によって測定された実際の電圧と比較され、セルが、その予想MPPで動作しているかどうか、又はその動作点の修正を必要とするかどうかを決定する。
セルが補正を必要とする場合、電圧段差器制御部1002は、センサ1004と1005によって測定される電流値と、結合器組立体502の端子1011において測定される電圧との測定に基づいて、電圧段差器1001用の新しい動作パラメータを計算する。従って、セル501の電圧(センサ1011によって測定される)は、制御部1002によって計算されるその要求値に設定され、結合器組立体からの出力電圧(局所端子525における電圧)は変化しない。
結合器組立体及び結合器が、図5Dを参照しながら説明したものと同様の、電圧増倍型からなる場合、結合器組立体502の局所端子525上の電圧は、上下に調整(増倍)できる。この場合、電圧段差器1001は、高効率双方向降圧プログラム可能DC−DC変換器、又は簡単な電流チョーク部等の電圧低減素子であってもよい。
更に、本発明のシステムの異なる実装では、電圧段差器1001は、異なる場所で、前記システムの各部品に電気的に接続されることも理解されるべきである。例えば、電圧段差器は、この例のように、結合器組立体502の分配端子522(バス側)、及び/又は局所端子525における電圧を制御するために用いられることもある。更に、電圧段差器は、結合器組立体内に一体化することもでき、この場合、図5Dに示されているもの等の、電圧結合器は、電圧段差器として機能させることもできる。
図8Bは、エネルギ生成システム570の構成を示している(図8Aに部分的に示されている)。システム570は、図4Aを参照しながら上で説明したシステム500と同様に構成されている。しかし、システム500の要素に加えて、この例のシステム570は、図8Aに示したもの等の、電圧制御素子100を備えている。電圧制御素子1000の電圧段差器1001は、各セル/パネル501とその対応する結合器組立体502との間で、図8Aで説明したように、結合組立体502、及びセル501と並列に各々電気的に相互接続されている。従って、システム570は、システム500の効率と同様に、セルの間での効率的な電力再分配を可能にする。更に、電圧制御素子1000の機能を利用して、システム570は、それ自体のMPPにセル501の各々を維持できる。
電圧制御素子1000の多くの要素は、他のこのような電圧制御素子と共通であっても、そうでなくてもよいことも理解されるべきである。例えば、各電圧制御素子1000は、それ自体のセンサ及びデータベースを含んでいる別個のユニットとして実装できる。このようなユニットは、一体型の構造として全体的に実装でき、太陽光パネル/セル又はバッテリセル上に収容することもできる。代替的に、共通の環境センサと共に、単一のデータベースを用いることもできる。更に、複数の電圧段差器制御部(具体的には示されていない)を、単一の制御部モジュール(計算ユニット)として、又は複数の別個のモジュールによって、実装することもできる。
更に、本発明は、多セル電力生成システム用の従来の方式に関連した別の問題の解決策を提供する。図1に戻ると、「大型」エネルギ生成システム100、つまり、複数のセルストリング構成を含むシステムが示されている。複数のセルストリング(107a及び107b)のこのようなエネルギ生成システム100を動作させる場合、異なるストリング107aと107bは一般に、(例えば、異なる環境条件又は異なるセルパラメータによって)異なる出力電圧を備えている。ストリングはMMPT105及びインバータ103に並列に接続されているので、遮断ダイオード106は、より低い電圧ストリングを介して、電流の逆流を防止するために用いられている。
実際には、ストリング107aが(比較的)高出力電圧を備え、ストリング107bが(より低い)低出力電圧を備えていると見なすと、より高い電圧ストリング(107a)の端部における遮断ダイオード106aは、その上の逆バイアス電圧で動作し、セルストリング107aからの出力電圧は、ストリング107bのより低い電圧まで低減される(低下する)。従って、遮断ダイオード106aは、ストリング107aによって生成される余分な電力を消費する。ダイオードによって消費される余分な電力(浪費電力)は、電圧降下(つまり、ストリングの出力電圧の差)とストリング電流の積とに関連付けられる。
図9Aは、複数のストリング構造で構成され、二つのストリング507aと507bを含んでいるエネルギ/電力生成システム580を示している。各ストリングは、本発明による電力再分配モジュール510と各々連結されている。この例では、図8A及び8Bの例と同様に、電力再分配モジュール510は、ストリングのセル501に連結されている電圧制御素子1000を含んでいる。従って、ストリング507a及び507bは、図8A及び8Bのセルストリングと同様に動作し、各セルを、その最大電力点の近傍で動作させる。
この例では、ストリング(507a及び507b)の各々の電力再分配モジュール510a、510bは、各ストリング終端素子(1210A、1210B)を備えている。各ストリング終端素子は、その各ストリングに直列に接続されている電圧源として構成されている。この例では、ストリング終端素子は、各ストリングの遮断ダイオード1304に並列に接続されている。しかし、一般に、ストリング終端素子を用いる場合、遮断ダイオードは使用しなくてもよいことにも注意すべきである。
ストリング終端素子1210A、1210Bは、制御可能な電圧源として動作させることによって、それらの各ストリング507a、507bの出力電圧を補償(上昇)するように構成されている。実際には、ストリング終端素子1210Aは、所定のより高い電圧まで、その各ストリング507aの電圧を上昇させる。前記所定のより高い電圧は一般に、前記ストリング507Aに並列に接続されている、この例では、他のストリング507bによって生成される、最高出力電圧として一般に決定されるか、又は全てのストリングを調整する所定の固定電圧である。
その動作中、ストリング終端素子(例えば、1210A)は、電源として、ストリング507aに各々連結されている電力再分配モジュール510aを利用する。この目的のために、ストリング終端素子1210Aは、電力再分配モジュール510aのバスコネクタ506aに並列に接続されている。その各ストリングの出力電圧を調整し、前記所定の所望する高電圧(いわゆる「目標」電圧)に一致させるために、ストリング終端素子1210Aは、バスコネクタ506aからの電力を利用する。
目標電圧とストリング(507A)の出力電圧(つまり、点P1とP2との間)の電圧差は、ストリング終端素子によって補償される。この接続では、ストリング終端素子は、第一動作方式に従って動作し、(例えば、このギャップをブリッジするその動作の前に)電圧ギャップの大きさを決定し、及び/又は、第二動作方式に従って動作し、ストリング終端素子の動作中、この電圧ギャップ/電圧差の大きさに関連している任意の事前知識を取得するストリング終端素子なしに、電圧ギャップをなくしてもよい。
第一動作方式に従って、電圧差は、MPPT505に印加される(例えば、点P2とP4との間に印加される)目標電圧を定義することによって決定される。それから、ストリング507aの出力電圧を(例えば、点P1とP2との間の電圧を測定することによって)決定する。それから、これらの二つの電圧の間の違いである電圧ギャップを、ストリング終端素子1210Aによって補償する。
しかし、この(第一)動作方式は、補償される(ブリッジされる)電圧ギャップの結果としての先行決定を可能にするために、電圧目標の予備決定を必要とする。目標電圧は、任意のストリングが生成可能な任意の妥当な電圧より高いと予想される独立した(つまり、ストリングの実際の電圧とは別個の)固定電圧値であってもよい。この固定電圧値は、ストリング終端素子1210内に「コード化」又は「ハードコード」することも、測定によって獲得することもできる。例えば、(目標電圧値として機能する)高電圧値は、外部モジュール(例えば、MPPT上の電圧)によって点P3、P4の間で維持できる。それから、この電圧をストリング終端素子で各々測定し、それらの目標電圧を決定できる。
第二動作方式によって、個々のストリング終端素子は、目標電圧値を獲得することなく動作可能になり、個々のストリング終端素子が、MPPTにおける電圧、又はバッチ内の他のストリングの電圧を示すデータを決定する必要がなくなる。これは、ストリング507aの出力電圧V(P1とP2との間)が、他のストリングからの前記所定の出力電圧Vmppt(P3とP4との間)より高い場合、ストリングは、過大動作ストリングであり、その各遮断ダイオード1304上で余分なエネルギを浪費しなければならないという理解に基づいている。従って、遮断ダイオード上の電圧Vは、負V<0(つまり逆バイアス電圧)になり、V+V≒Vmpptになるようにする。これは、ストリングの出力電圧が、他のストリングからの出力電圧Vmpptより低い場合と異なっている。この場合、ストリングは、過小動作ストリングであり、ダイオード上の逆バイアス電圧は最小になる(例えば、V≧0)。従って、その各ストリングの遮断ダイオード上の電圧を測定することによって、ストリング終端素子は、その対応するストリングが、バッチ内の他のストリングに対して過小動作しているか、過大動作しているかを決定し、それに応じて、ストリングの出力電圧を上昇又は低下させるように動作できる。その結果、ストリング終端素子の第二動作方式に従って、それは、その各ストリングの遮断ダイオード1304上の電圧Vを測定するための電圧計センサに連結されるか、又はそれを備える。ダイオード上の測定電圧Vがゼロ以上である限り(又は、多数のストリング終端素子による結果的に「無限の」電圧上昇を防止するために、ゼロより低い所定の閾値より高い場合)、ストリングは、過小動作していると見なされ、ストリング終端素子は、前記ストリングへの電圧供給を増加させる。ストリングへの電圧供給が、電圧Vmpptを超えて増大すると、ダイオード上の電圧はゼロを下回り、ストリングは過大動作する。この点では、ストリング終端素子は、電圧の上昇を停止し、ストリング及びそのストリング終端素子からの全電圧出力は、所望の値に維持される。
それらの各電力再分配モジュール510のバスコネクタに接続されているストリング終端素子1210は、過大動作ストリングのバスコネクタ506からの電力を利用/排出し、過小動作ストリングの出力電圧を増大させる。これは、過小動作ストリング(より低い電圧)及び過大動作ストリング(より高い電圧)の間の電圧を最小化する。このように、全てのストリングのストリング終端部の(ストリングの並列接続点P3、P4における)出力電圧は、最高電圧ストリングの電圧に均一化される。従って、本発明のこの特徴は、並列接続点P4上の電圧である基準点の一つを提供することによって、等しい電圧ストリングを生成するために用いられてもよい。この基準電圧は、並列接続ストリングの領域内の任意の他のストリング電圧より高い。ストリングの電圧を均一化することによって、異なるストリングの遮断ダイオード1304上の電圧は最小化され、前記ダイオードの飽和電圧まで下がる。従って、ダイオードによって消費されるエネルギは一般に、ダイオード電圧の線形関数であるので、それは同様に最小化される。一般に、基準点P4とストリング電圧との間の電圧ギャップがゼロより大きい限り、ダイオードを介して電流は流れない。
図9Bは、(図9Aのストリング終端素子1210A及び1210Bと同様に)ストリング終端素子1210の構成を更に詳しく例示している。一般に、ストリング終端素子1210は、その各ストリング507の電力再分配モジュール510に結合されている。上記の(例えば、図4A〜4D、6A、6B)と同様の構成であってもよい電力再分配モジュール510は、ストリング終端素子1210用の電源として機能し、ストリング終端素子が、その各ストリング507に電圧を供給できるようにする。
ストリング終端素子1210は、ストリング終端制御部1307と、一つ以上の電圧補償ユニット1310とを備え、このような電圧補償ユニット1310は、一般に一つ又は二つが用いられる。
ストリング終端制御部1307は、一つ以上のセンサ(電圧計)と連結され、前記センサは、ストリングの出力電圧と基準電圧との間の電圧ギャップ(例えば、図9Aの点P2、P4における)を測定するように適応される。それから、センサからの測定結果を利用して、ストリング終端制御部1307は、ストリングの出力電圧の不足(つまり、電圧ギャップを補うためにストリング電圧を上げるべき所定の値)を決定する。
更に、ストリング終端制御部1307は、電圧補償ユニット1310と通信を行う(つまり、電圧補償ユニット1310に接続されている)。ストリング終端ユニットは、補償ユニット1310によって、ストリングに供給される電圧を制御するために利用される。各電圧補償ユニット1310は、ストリング内の電圧源として機能し、前記ストリングと直列に電気的に接続されている。更に、電圧補償ユニット1310は、その各ストリングの電力再分配モジュール510のバスコネクタ506と並列に電気的に接続されている。
電圧補償ユニット1310は、結合組立体502と電圧低減段差器(VDS)1302を含んでいる。上記の結合組立体と同様であってもよい結合組立体502は、その分配端子522を介して、バスコネクタ506に電気的に接続されている。更に、結合組立体502は、端子525を介して、電圧低減段差器1302の入力端子に接続されている。電圧低減段差器1302は、上記の電圧制御部1000と同様に構成され、かつ操作される。
更に、電圧低減段差器1302は、その出力端子を介して、ストリング507に直列に電気的に接続され、電圧低減段差器1302からの任意の出力電圧は、ストリング507の出力電圧に追加され、ストリング507の全電圧を上昇させる。選択的に、電圧低減段差器1302は更に、その出力端子によって、迂回ダイオード1303と並列に接続され、前記迂回ダイオードは安全のために役立つ。
上記の結合組立体の動作に従って、各結合組立体502は、その局所端子525上の電圧と、バス側端子522の電圧を均一化、又は増倍する。従って、電圧低減段差器1302がない場合、つまり、電圧補償ユニットが、結合組立体502と共に構成され、結合組立体502が、(その局所端子525を介して)ストリング507に電気的に直列に直接接続されている場合、ストリングの出力電圧は、バス電圧の値、又は前記ストリングに接続されている各電圧補償ユニット毎の電圧の任意の整数倍だけ上昇する。しかし、ストリング電圧を上昇させる電圧を調整可能にするために、電圧段差器は、ストリングと結合器組立体との間の電圧操作及び相互接続用に用いられる。
それらのエネルギ効率は一般的に高いので、電圧低減段差器を利用することが望ましい。更に、電圧低減段差器を利用している間、ストリングの電圧を上昇させる上限は、バスコネクタの公称電圧と、ストリング終端素子で用いられる電圧補償ユニット1310の数との積、及び更に、結合器502の増倍係数との積によって拘束される。バスコネクタの公称電圧は一般に、電力再分配モジュール510内で等しい電圧結合器を用いている場合、ほぼストリングのセル501からの平均出力電圧である。従って、電圧低減段差器は、ストリング終端素子1210内に、十分な数の電圧補償ユニット1310が含まれている場合に用いられ、ストリングの間の標準電圧偏差が、電圧を漸増させることなく補償できるようにする。電圧低減段差器1302は、高効率降圧DC−DC変換器又は電流チョーク部等の、高エネルギ効率で、任意の所定の電圧から任意の他の所望のより低い電圧に、電圧を低減可能な任意の適切な既知の素子を用いて実装できる。
従って、電圧低減段差器1302は、バスコネクタ506上の電圧を入力として受け取り、ストリング終端制御部1307から受け取った命令/指示に従って、この電圧の一部をストリング507に送る。電圧低減段差器1302の出力電圧が、迂回ダイオード1303の飽和電圧より高くなる場合(この飽和電圧は一般に、−0.4〜−0.7Vである)、ダイオード1303を介した電流は停止し、電圧低減段差器1302は負荷を受ける。
その結果、ストリング終端素子1210を介した電流は、常にストリング電流と等しくなる。電圧低減段差器1302は全て、0と、バスコネクタ506の公称電圧に対応している所定の最大電圧との間の出力電圧値を提供する。
上で示したように、いくつかの場合、各ストリングの電圧を上昇させる目標/基準出力電圧は、ストリング内の最高出力電圧に従って決定される。ストリング終端制御部1307は、図9Aの点P2とP4との間の電圧ギャップを測定することによって、目標電圧を決定するように構成されている。しかし、いくつかの場合、目標/基準電圧は、電圧並列接続点(図9AのP3とP4)として設定される。これらの場合、これらの点の間の電圧は、中央インバータによって制御することができる。
従って、本発明は、複数のエネルギ生成器を利用するエネルギ生産システム内に元々存在している問題を解決する。解決される問題は、生成器が異なる性能を備えている可能性があるという事実に関連している。添付の請求項内、及び添付の請求項によるその範囲から逸脱することなく、これまで説明してきたように、本発明の実施形態に様々な修正及び変更を適用できることは、当業者には容易に理解される。

Claims (24)

  1. 各々電流電圧特性を有する複数の電気的に接続されたエネルギ生成器からエネルギを収集する電子システムであって、
    前記複数の電気的に接続されたエネルギ生成器に電気接続される電力再分配ユニットを備え、前記電力再分配ユニットが、バスコネクタと、前記バスコネクタに電気的に接続可能な少なくとも二つの電気結合組立体とを含み、前記電気結合組立体が各々、一つ以上のエネルギ生成器に連結され、前記バスコネクタと少なくとも二つのエネルギ生成器との間の選択的電気結合を提供するように構成され且つ制御動作可能であり、それによって前記少なくとも二つのエネルギ生成器の間での電力の再分配を可能にし、それらからのエネルギ収集を最適化する、電子システム。
  2. 前記電気結合組立体が、少なくとも二つの結合器を含み、前記結合器が、
    各エネルギ生成器との電気的接続用に構成された電気エネルギ蓄積用のエネルギ蓄積ユニットと、
    第一及び第二動作モードで順次動作可能なスイッチ組立体と、を含み、前記スイッチ組立体が、前記第一動作モードで、対応するエネルギ蓄積ユニットと各エネルギ生成器との電気接続を提供し、前記第二動作モードで、前記エネルギ蓄積ユニットとバスコネクタとの間の電気接続を提供し、それによって前記少なくとも二つのエネルギ生成器の間で電力再分配を実行する、請求項1に記載の電子システム。
  3. 前記電力再分配ユニットが、前記バスコネクタを介して少なくとも一部の前記蓄積ユニットの間の並列接続を提供するように構成され、それによって、前記バスコネクタに電気的に接続されている間、前記蓄積ユニットの間の電力の再分配を可能にする、請求項2に記載の電子システム。
  4. 前記電気結合組立体が、所定の時間パターンに従って動作可能である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子システム。
  5. 前記時間パターンは、システム動作中、前記一つ以上のエネルギ生成器の各々への電気接続内に少なくとも一つの結合組立体が常に存在するように選択される、請求項4に記載の電子システム。
  6. 前記時間パターンは、システム動作中、前記バスコネクタへの電気接続内に少なくとも一つの結合組立体が常に存在するように選択される、請求項4又は5に記載の電子システム。
  7. 前記蓄積ユニットが少なくとも一つの電荷蓄積素子を含む、請求項2〜6のいずれか一項に記載の電子システム。
  8. 前記スイッチ組立体が、所定の時間パターンに従って、前記対応するエネルギ生成器又は前記バスコネクタのいずれかと、各蓄積ユニットとの排他的並列接続を行うように構成されかつ動作可能である、請求項2〜7のいずれか一項に記載の電子システム。
  9. 前記電気結合組立体は、少なくとも二つの前記結合器が前記エネルギ生成器の共通の一つと連結され、システム動作中、前記少なくとも二つの結合器のうち少なくとも一方が、前記スイッチ組立体の第一動作モードに対応している動作状態にあるように構成されている、請求項2〜8のいずれか一項に記載の電子システム。
  10. 前記電気結合組立体は、少なくとも二つの前記結合器が前記エネルギ生成器の共通の一つと連結され、システム動作中、前記少なくとも二つの結合器のうち少なくとも一方が、前記スイッチング組立体の第二動作モードに対応している動作状態にあるように構成されている、請求項2〜8のいずれか一項に記載の電子システム。
  11. 所定の時間パターンで事前プログラムされて、第一及び第二モードのスイッチ組立体の連続的な動作を同期化するように構成されかつ動作可能な管理部機能を備える請求項2〜10のいずれか一項に記載の電子システム。
  12. 前記管理部機能が複数の同期化器を含み、前記同期化器が各々、各エネルギ生成器と連結された一つ以上の結合器に接続されている、請求項11に記載の電子システム。
  13. 前記電力蓄積ユニットが、少なくとも二つの電荷蓄積素子と、スイッチ組立体とを含み、前記スイッチ組立体が、前記少なくとも二つの電荷蓄積素子の間の並列又は直列接続のいずれかを選択的に実装するように構成されており、それによって前記電力蓄積ユニット上の電位制御を可能にする、請求項2〜12のいずれか一項に記載の電子システム。
  14. 前記電力再分配ユニットは、蓄積ユニットを一体に含む各エネルギ生成器の所定の電気パラメータが前記少なくとも二つのエネルギ生成器の全ての前記パラメータの平均値に近づく条件を提供するように構成されかつ動作可能である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の電子システム。
  15. 前記電気パラメータが、電力、電流及び電圧の少なくとも一つである、請求項14に記載の電子システム。
  16. 前記電気パラメータが電流である、請求項14に記載の電子システム。
  17. 前記電力蓄積ユニットが少なくとも二つのコンデンサを含むとともに、前記少なくとも二つのコンデンサの間の異なる電気接続に対応した異なる電気接続状態の間で選択的にシフト可能であり、それによって前記電力蓄積ユニットの異なる有効静電容量を生じさせることにより、前記電力蓄積ユニットの出力電圧変動を提供し、前記エネルギ生成器の間の電流の再分配を実現する、請求項16に記載の電子システム。
  18. 前記電力蓄積ユニットが、異なる静電容量によって各々特徴付けられた異なる電気条件の間で前記電力蓄積ユニットの前記選択的シフトを実装するように構成されかつ動作可能な追加のスイッチング組立体を含む、請求項17に記載の電子システム。
  19. 直列接続された前記エネルギ生成器の各アレイと連結されるとともに、前記電力再分配ユニットのバスコネクタに接続された少なくとも一つの終端素子を備え、前記終端素子が、前記バスコネクタからの電力を利用して、前記エネルギ生成器のアレイの出力電圧を制御して上昇させるように構成されかつ動作可能である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の電子システム。
  20. 前記少なくとも一つの終端素子に各々連結された少なくとも一つの終端制御部を備え、前記終端制御部が、前記エネルギ生成器のアレイの出力電圧を上昇させる目標電圧を決定するように構成されかつ動作可能である、請求項19に記載の電子システム。
  21. 前記終端素子が、前記バスコネクタに接続され前記バスコネクタから電力を排出するように動作可能である少なくとも一つの結合組立体と、前記結合組立体に並列に接続され前記エネルギ生成器のアレイに直列に接続されている少なくとも一つの電圧低減段差器とを含む、請求項19又は20に記載の電子システム。
  22. エネルギ生成システムであって、
    各々電流電圧特性を有する複数の電気的に接続されたエネルギ生成器のアレイと、
    前記複数の電気的に接続されたエネルギ生成器のアレイからエネルギを収集するエネルギ収集システムと、を備え、前記エネルギ収集システムが、
    前記複数のエネルギ生成器のアレイと電気接続され、前記複数のエネルギ生成器によって生成された電力を各々蓄積するための複数の蓄積ユニットのアレイと、
    前記複数の蓄積ユニットのアレイに接続可能なバスコネクタと、
    複数のスイッチ組立体のアレイと、を含み、前記複数のスイッチ組立体が各々、第一動作モードと第二動作モードとで順次動作可能に制御され、前記第一動作モードでは、前記複数の蓄積ユニットの対応する一つと各エネルギ生成器との電気的接続を提供し、前記第二動作モードでは、前記蓄積ユニットと前記バスコネクタとの間の接続を提供し、それによって前記複数のエネルギ生成器の間で電力再分配を行う、エネルギ生成システム。
  23. 各々電流電圧特性を有する複数の電気的に接続されたエネルギ生成器からエネルギを収集する際に用いる電気結合組立体であって、
    前記複数のエネルギ生成器に各々連結された複数の結合器を備え、前記複数の結合器が各々、各エネルギ生成器と電気接続されるとともに前記エネルギ生成器によって生成された電力を蓄積するための電力蓄積ユニットと、第一及び第二動作モードで順次動作可能なスイッチ組立体とを含み、前記スイッチ組立体は、前記第一動作モードで、対応する前記電力蓄積ユニットと各エネルギ生成器との電気接続を提供し、前記第二動作モードで、前記電力蓄積ユニットと外部の全てのエネルギ生成器に共通のバスコネクタとの間の接続を提供し、それによって前記複数のエネルギ生成器の間で電力の再分配を行う電気結合組立体。
  24. 直列に電気的に接続されている複数のエネルギ生成器からのエネルギ収集を最適化する方法であって、前記複数のエネルギ生成器が、過大動作エネルギ生成器と過小動作エネルギ生成器とを定義している異なるIV特性を有し、当該方法が、
    所定の時間パターンで、前記複数のエネルギ生成器の全てを共通のバスコネクタに対して並列電気接続することを備え、
    前記複数のエネルギ生成器の間でエネルギを均一化することによって前記複数のエネルギ生成器の間でエネルギの再分配を発生させ、前記過大動作エネルギ生成器から前記過小動作エネルギ生成器にエネルギを移動させる、方法。
JP2012536012A 2009-10-29 2010-10-28 エネルギ収集システム及び方法 Pending JP2013509635A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US25597309P 2009-10-29 2009-10-29
US61/255,973 2009-10-29
PCT/IL2010/000891 WO2011051943A2 (en) 2009-10-29 2010-10-28 Energy collection system and method

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013509635A true JP2013509635A (ja) 2013-03-14

Family

ID=43922716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012536012A Pending JP2013509635A (ja) 2009-10-29 2010-10-28 エネルギ収集システム及び方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20120228947A1 (ja)
EP (1) EP2494421A2 (ja)
JP (1) JP2013509635A (ja)
CN (1) CN102741771B (ja)
AU (2) AU2010310944A1 (ja)
RU (1) RU2012121259A (ja)
WO (1) WO2011051943A2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015002275A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 独立行政法人産業技術総合研究所 太陽電池モジュールの電力配分回路

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9018800B2 (en) * 2010-11-19 2015-04-28 Texas Instruments Incorporated High efficiency wide load range buck/boost/bridge photovoltaic micro-converter
US9285816B2 (en) * 2011-01-28 2016-03-15 Prakash Easwaran Harvesting power from DC (direct current) sources
ITTO20110762A1 (it) * 2011-08-11 2013-02-12 Sisvel Technology Srl Sistema di generazione e utilizzo (per accumulo ed erogazione) di energia elettrica prodotta da fonti di energia elettrica in corrente continua modulari, e relativo metodo di gestione del sistema
JP5747742B2 (ja) * 2011-08-30 2015-07-15 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 太陽光発電を最適化する演算装置、太陽光発電を最適化する方法、太陽光発電システム、及び太陽光発電シミュレーションシステム
CN102522919A (zh) * 2011-12-08 2012-06-27 常州天合光能有限公司 智能光伏组件及其控制方法
WO2013108210A1 (en) * 2012-01-19 2013-07-25 Ramot At Tel-Aviv University Ltd. Overcoming power loss in photovoltaic arrays having differential generating capacity by substring energy harvesting paths
US10014823B2 (en) * 2012-08-05 2018-07-03 Ben-Gurion University Of The Negev Research & Development Authority High efficiency resonant switched capacitor converter with continuous conversion ratio
JP2014033120A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 太陽電池モジュールの電力配分回路
JP2014116991A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 太陽電池の電力配分回路
CN103095181A (zh) * 2013-01-28 2013-05-08 西安交通大学 单电感智能光伏模块及控制方法以及基于该模块的光伏系统
JP2014157996A (ja) * 2013-02-18 2014-08-28 National Institute Of Advanced Industrial & Technology 太陽光発電装置
WO2014140713A1 (en) * 2013-03-11 2014-09-18 Watts & More Ltd. An energy/power generation system
US9325273B2 (en) * 2013-09-30 2016-04-26 General Electric Company Method and system for driving electric machines
US9685819B2 (en) 2014-04-25 2017-06-20 Kohler, Co. Redundant generator control
CN105227126A (zh) * 2014-06-03 2016-01-06 北京动力源科技股份有限公司 一种光伏组件功率优化器及具有该优化器的光伏发电系统
DE102014216870A1 (de) 2014-08-25 2016-02-25 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Betrieb einer Mehrzahl von Energiequellen, deren Leistung von äußeren Bedingungen abhängig ist
JP2016059229A (ja) * 2014-09-12 2016-04-21 パナソニックIpマネジメント株式会社 給電制御装置、電力供給装置
EP3154220A1 (de) * 2015-10-09 2017-04-12 Siemens Schweiz AG Buskopplungseinheit und bussystem mit einer buskopplungseinheit
CN108803770B (zh) * 2017-04-28 2020-07-14 亚洲慧宇纳米科技有限公司 最佳化输入输出功率控制太阳能电源装置及设备
US11264904B2 (en) * 2018-10-22 2022-03-01 Hamilton Sundstrand Corporation Energy storage modules with parallel energy storage module architectures
US10777286B2 (en) * 2018-12-28 2020-09-15 Micron Technology, Inc. Apparatus and methods for determining data states of memory cells
CN116500459B (zh) * 2023-06-28 2023-08-29 中汽研汽车检验中心(常州)有限公司 锂电池安全性能评估方法、装置、存储介质及电子设备

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4175249A (en) * 1978-06-19 1979-11-20 The United States Of America As Represented By The Administrator Of The National Aeronautics And Space Administration Self-reconfiguring solar cell system
DE3316775A1 (de) * 1983-05-07 1984-11-08 Faber, Peter, Dr., 8757 Karlstein Verbundsteuerung von photozellen zur anpassung an elektrische verbraucher oder akkumulatoren
DE3912283A1 (de) * 1989-04-14 1989-12-07 Ernst Maass Schaltungsanordnung fuer solarzellen
DE4032569A1 (de) * 1990-10-13 1992-04-16 Flachglas Solartechnik Gmbh Netzgekoppelte photovoltaikanlage
JPH06334208A (ja) * 1993-05-19 1994-12-02 Nec Corp 太陽発電装置
US6369462B1 (en) * 2001-05-02 2002-04-09 The Aerospace Corporation Maximum power tracking solar power system
AU2003242109A1 (en) 2003-06-09 2005-01-04 Kyosemi Corporation Generator system
CN1322650C (zh) * 2004-09-17 2007-06-20 清华大学 分布式连续无功发生器
US8013472B2 (en) * 2006-12-06 2011-09-06 Solaredge, Ltd. Method for distributed power harvesting using DC power sources
US20090078300A1 (en) 2007-09-11 2009-03-26 Efficient Solar Power System, Inc. Distributed maximum power point tracking converter
CA2737134C (en) * 2007-10-15 2017-10-10 Ampt, Llc Systems for highly efficient solar power
JP5469813B2 (ja) * 2008-01-29 2014-04-16 株式会社日立製作所 車両用電池システム
US8023297B2 (en) * 2008-06-27 2011-09-20 General Electric Company High efficiency photovoltaic inverter

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015002275A (ja) * 2013-06-17 2015-01-05 独立行政法人産業技術総合研究所 太陽電池モジュールの電力配分回路

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011051943A3 (en) 2011-10-13
US20120228947A1 (en) 2012-09-13
EP2494421A2 (en) 2012-09-05
RU2012121259A (ru) 2013-12-10
CN102741771B (zh) 2015-03-25
AU2016202771A1 (en) 2016-05-19
WO2011051943A2 (en) 2011-05-05
CN102741771A (zh) 2012-10-17
AU2010310944A1 (en) 2012-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2013509635A (ja) エネルギ収集システム及び方法
US11728645B2 (en) Enhanced system and method for string balancing
US10998833B2 (en) Distributed voltage source inverters
US20200295569A1 (en) System and method for low-cost, high-efficiency solar panel power feed
US10819117B2 (en) Systems and methods to combine strings of solar panels
US10312692B2 (en) Systems and methods to reduce the number and cost of management units of distributed power generators
US8053929B2 (en) Solar power array with maximized panel power extraction
US8686333B2 (en) System and method for local string management unit
AU2009298259A1 (en) Power generation system and method of operating a power generation system
CA2774982A1 (en) Solar power distribution system
US20190280605A1 (en) Bidirectional DC DC Converter for Renewable Energy Storage
WO2017147686A1 (en) System and method for processing power
CN109787213B (zh) 供电系统及其实现方法
WO2014140713A1 (en) An energy/power generation system
CN110198073B (zh) 能源供应系统及能源管理的方法
JP5912417B2 (ja) 太陽光発電装置