JP2013509592A - 動的撓曲部配列を組み込んだ支持台を有する走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents

動的撓曲部配列を組み込んだ支持台を有する走査型プローブ顕微鏡 Download PDF

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Abstract

走査型プローブ顕微鏡(SPM)(200)は、圧電管への電圧印加によって3平面に移動可能であるプローブ(14)が装着された圧電アクチュエータベースの管スキャナ(12)を有する。1組の撓曲部(40)は管の変位とともに撓曲し、撓曲部に装着された歪み計(74、76、78、80)が撓曲部の撓曲を測定して、対象物の走査中の管の変位に関するフィードバックを提供する。歪み計と撓曲部は、単一の制約体が自由度毎に提供され、制約体が互いに少なくとも略直交している動的感知フレームまたは配列を構成する。

Description

本発明は、概して顕微鏡、より詳細には、サンプル走査中の走査装置の変位を測定する装置を有する走査型プローブ顕微鏡(SPM)などの電気機械式走査装置に関する。
SPMおよび力走査型プローブ顕微鏡(FSPM)などの電気機械式走査装置は通常、サンプルを走査する、あるいは他の形でサンプルと相互作用するプローブを用いて特徴またはサンプルの画像を生成するために使用される。スキャナはプローブおよび/またはサンプルを水平面またはX−Y面で相互に移動させて、プローブをサンプル上の所望の位置に配置し、プローブおよび/またはサンプルは垂直またはZ方向に相互に移動させて計測する。スキャナは所望の計測を行うためにサンプル上の1つまたはそれ以上の異なる位置にプローブを配置することができる、あるいはラスター走査として周知のパターンでサンプル全体にプローブを前後させることができる。プローブがサンプルに対して移動する機器もあれば、サンプルがプローブに対して移動する機器もある。さらに別の機器では、スキャナはプローブとサンプルの両方を並進させる別個のアクチュエータを含む。例えば、いくつかの機器では、X−Yアクチュエータがサンプルをプローブに対して並進させ、Zアクチュエータがプローブをサンプルに対して並進させる。スキャナは通常、スキャナを支持する走査ヘッドまたは台、場合により光学顕微鏡の部品などの他の装置の内部または上に載置される。サンプルとプローブ間の相互作用はプローブの位置の関数として記録され、これらの記録された相互作用はサンプルの一部分を表すデータを捕捉するために使用される。
プローブとサンプルの相互作用がプローブの位置の関数として記録されるため、プローブの位置もまたサンプルの各採取中に正確に把握されねばならない。原子および亜原子規模での撮像の際、サンプリング位置間の変位は極めて小さいため、プローブの位置を極めて正確に知ることが要求される。
SPMの中にはスキャナに供給された電圧を用いてサンプル上の所望の位置にプローブを配置する開ループ制御を利用して、サンプルに対するプローブの位置を判定するものもある。他のSPMには、この開ループ制御を、スキャナの変位測定値を利用する閉ループ制御と置き換える、あるいは閉ループ制御で補完するものもある。サンプルの走査中にプローブの変位を正確に測定するために多数のセンサおよび測定技術が開発されているが、これらのセンサには多くの欠点がある。例えば、多数のセンサが原子および亜原子プローブに必要な感度を欠くことが分かっており、過度に大きいか感知範囲が限定されており、あるいは変位測定の精度に悪影響を及ぼし得る干渉に極めて弱い。
よって、当該技術においては、サンプル走査中、電気機械式走査装置のプローブの変位を極めて正確に測定する装置がなお必要とされている。
簡潔かつ総括的に述べると、本発明の一態様による電気機械式走査装置は、少なくとも2つ、好ましくは3つの相互に直交する次元でのSPMスキャナの変位を感知することができるセンサ配列を含む。好適なセンサ配列は、10kHz等の比較的高い帯域幅と1nm等の比較的低いノイズでのスキャナの変位を測定または感知することができる。センサ配列は、比較的小型で、10mWと電力損失が低いと考えられる。
本発明の一態様によると、第1のすなわちX方向と第2のすなわちY方向に移動するように適合させた圧電アクチュエータを有するスキャナを含む走査型プローブ顕微鏡が提供される。走査型顕微鏡は、それぞれ第1および第2の方向のアクチュエータの変位を感知するように構成された第1のセンサおよび第2のセンサをさらに有する。第1および第2のセンサは、各センサが特定の方向へのアクチュエータの変位に関する情報を、別の方向への変位を感知させない状態で提供するように、互いに分離された別個の出力信号を提供する。
本発明の別の態様によると、SPMは走査ヘッドのヘッダ内の開口部から延在し、管に印加された電圧に応答してX、Y、およびZ方向に移動可能であるスキャナを有する。走査ヘッドは、スキャナの作業端が結合された基部を含むセンサ載置配列をさらに備える。基部は、Z方向のスキャナの変位に応答して撓曲するように構成される。ロッドは基部に結合され、スキャナからさらに間隔をおいて略隣接する基部から上方に延在する。ロッドは、XまたはY方向のアクチュエータの変位に応答して撓曲する。歪み計の配列は、X、Y、およびZ方向のスキャナの変位を独立して測定する。アクチュエータは好ましくは、圧電要素、より好ましくは圧電管を備える。
その結果生じる構造は、単一の制約体が自由度毎に提供され、制約体が互いに少なくとも略直交している(すなわち非縮退で)動的な感知のフレームまたは配列を提供する。
本発明のさらに別の態様によると、圧電管スキャナに選択的に通電して、相互に略直交するX、Y、およびZ方向に管スキャナの作業端を並進させるSPMの作動方法が提供される。該方法は、管アクチュエータアセンブリから機械的に分離されたセンサ載置配列を用いて管の作業端の移動を監視することをさらに含む。監視は、管スキャナの作業端の並進運動を、そこに結合されたセンサ載置配列の運動に変換することを含む。撓曲部を用いて、移動はX軸センサ、Y軸センサ、およびZ軸センサが、それぞれX方向、Y方向、およびZ方向に載置されたセンサ載置配列の一部分に集中させられる。管スキャナの作業端の移動はそれぞれX軸センサ、Y軸センサ、およびZ軸センサを用いてX、Y、およびZ方向で直接監視される。
本発明のこれらのおよび他の目的、特徴、および利点は、当業者において、以下の詳細な説明および添付図面から明らかになるであろう。しかしながら、詳細な説明および具体例は、本発明の好適な実施形態を示す一方で、限定的なものではなく例示的なものとして提供されると理解するべきである。本発明の精神を逸脱せずに、本発明の範囲内で多くの変更および修正が可能であり、本発明はこれらの修正をすべて含む。
本発明の好適な例示的な実施の形態を添付図面に示しており、図中、類似の参照符号は類似の部分を示す。
本発明の好適な実施形態に従って構成された台または走査ヘッドを組み込んでいるAFMの概略図である。 図1のAFMの走査ヘッドの斜視図である。 図2のSPMのX−Y撓曲部モジュールの斜視図である。 図3のX−Y撓曲部モジュールの下部斜視図である。 図2のSPMのZ撓曲部モジュールの上部斜視図である。
図1〜図5は、本発明の一実施形態に係る台または走査ヘッド10を示す。走査ヘッド10は、原子または亜原子規模での対象物の走査および撮像に十分適した原子間力顕微鏡(AFM)200(図1)の形状のSPMの一部分を形成する。ただし、走査ヘッド10、および添付の請求項の範囲に属する他の走査ヘッドは他の機器とともに使用可能であると理解される。
図1を参照すると、本実施形態のAFM200は、構成部品の中でも特に、アクチュエータアセンブリ、XYZアクチュエータアセンブリまたはスキャナ112、ならびに制御ステーション220を含む。スキャナ112はサンプル222上に載置され、サンプル222の下部移動端にプローブ212を保持する。プローブ212は、片持ち梁214と、片持ち梁214の自由端部に載置された先端部とを有する。プローブ212は、この場合、プローブの共振周波数またはその近傍で振動するようにプローブ212を駆動するために使用される振動アクチュエータまたはドライブ216に結合される。一般的に電子信号は、AFM制御ステーション220の制御下で交流信号源218から、好ましくは自由振動振幅A0でプローブ212を振動させるドライブ216まで印加される。
制御ステーション220は通常、データ取得とAFMの制御というタスクを実行する、少なくとも1つのコンピュータおよび関連の電子装置とソフトウェアから成る。制御ステーション220は単一の一体化ユニットで構成する、あるいは電子装置およびソフトウェアの分散化アレイで構成することができる。制御ステーションは、標準的なデスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、産業用コンピュータ、および/または1つまたはそれ以上の組み込みプロセッサを使用することができる。
プローブ212は、アクチュエータアセンブリまたはスキャナ12を用いて、サンプル222に近づいたりサンプル222から離れたりするように作動させることができる。スキャナ12は、制御ステーション220によるフィードバックを介して制御することができる。さらに、プローブ212に連結されたスキャナ12が図示されているが、スキャナ12またはその一部分は、サンプル222を2つまたはそれ以上の相互に直交する方向に移動させるために採用することができる。
動作時、プローブ212が振動させられ、サンプル222と接触させられる際、プローブ212の振動の変化を検出することによってサンプル特性を監視することができる。具体的には、ビーム(図示せず)がプローブ212の裏側に向けられ、その後、4象限光検出器などの検出器226に向かって反射される。ビームが検出器を横断して並進する際、適切な信号が、信号を処理してプローブ212の振動の変化を判定する制御ステーション220へと送信される。制御ステーション220は通常、先端部216とサンプルとの間の力を一定に維持し、通常はプローブ212の振動の設定値の特性を維持するための制御信号を生成する。例えば、制御ステーション220は、しばしば振動振幅を設定値Asに維持して、先端部216とサンプルとの間の略一定の力を確保するために使用されることがある。代替的には、設定値の位相または周波数を使用することもできる。制御ステーション220から収集データを受信し、走査中に得られたデータを処理して上述の地点選択、曲線適合、および距離判定動作を実行するワークステーションも設けられる。そのワークステーションは、制御ステーション220自体、別個の内蔵コントローラ、別個の外付けコントローラ、またはその3つの任意の組み合わせとすることができる。ワークステーションが2つまたはそれ以上のコントローラの組み合わせから構成される場合、好ましくは互いに、例えば配線によって、またはイーサネット(登録商標)接続を介して接続される。
次に図2を参照すると、走査ヘッド10は、図1のAFM200のスキャナ12と、スキャナ12に結合され、スキャナ12の並進を監視するセンサを支持する動的載置配列35とを含む。スキャナ12は、プローブ212を制御してX、Y、およびZ方向に移動させるための電流を選択的に供給することができる任意の装置を備えることができる。好ましくは、圧電スタックなどの圧電アクチュエータアセンブリ、または、より好ましくは、圧電管アクチュエータアセンブリまたは単に「管スキャナ」を備える。管スキャナは、機械的に簡単であり、優れた動的性能を有するという利点を提供するが、スタックアクチュエータよりも反りやヒステリシスを起こしやすい。本明細書に記載のセンサアセンブリは、そのような悪影響に対処するためのフィードバックを提供するために使用することができる。
本実施形態のスキャナ12を形成する圧電管アクチュエータアセンブリはAFM内で現在使用されているものの典型であり、重ねて載置された上側アクチュエータ14と下側アクチュエータ16とを含む。上側アクチュエータ14は上端で剛性の台またはヘッダ28上に載置され、下端で下側アクチュエータ16を支持する。該アクチュエータは、電圧が印加されるとX−Y面で管スキャナ12を変位させる電極20、22を担持する。アクチュエータ14は、測定用に所望のサンプルの位置全体にプローブ12を配置するために使用することができる、および/またはラスターパターンでサンプル22上でプローブを前後に走査するように制御することができる。なお、これに関連して、本明細書でアセンブリ12を「スキャナ」または「管スキャナ」と称しているのは便宜上であり、動作時にサンプル上を前後するようにプローブを走査させねばならないというわけではないと理解すべきである。
アクチュエータ16の下端はスキャナ12の作業端を形成し、それによってその作業下端でプローブ212を支持する。該アクチュエータは、通電すると、スキャナ12の作業端、ひいてはプローブ212をZ方向に変位させる電極24を担持する。これに関連して、プローブ212は、X−Yアクチュエータ14の電極20、22に通電することによってX軸およびY軸に沿って移動させZアクチュエータ16の電極24に通電することによってZ軸に沿って移動させることができる。よって、本願のため、XおよびY方向のスキャナ12の移動はサンプルの測定面に略平行な走査面を画定し、Z方向のスキャナ12の移動は走査面に略直交する。
特に図2を参照すると、図5にさらに示されるように、動的センサ載置配列35はスキャナ12の作業端に結合され、X、Y、およびZ方向のスキャナ12の並進運動をトランスデューサによって感知される運動に変換する。センサ載置配列35は、スキャナ12に結合された基部30、基部30から上方に延在し管スキャナ12から間隔をおいて配置された細長ロッド32、34、およびX、Y、およびZの運動を相互に分離し、それぞれX、Y、およびZ方向の配列35の各部分の局所的運動に集中させる撓曲部を含む。センサは、相互に独立して、X、Y、およびZ方向の正確な変位測定値を得るために、それらの部分の移動を直接監視する。センサは例えば、光学三角測量、シャッタ、または非点収差原理を利用するセンサのような種々の光学式変位センサ(OSD)のうちの任意のものであってもよい。リニア可変式変位トランスデューサ(LVDT)を備えることもできる。ただし、歪み計センサが現在は好ましい。極めて正確な位置情報を提供することに加えて、上記センサは、比較的低コストであり、質量が小さいことで先端部スキャナの最低基本共振周波数への影響が極めて少なく、熱放散が小さいことでスキャナの漂動への影響が極めて小さいという利点を備える。個々の歪み計は任意の適切な形状を取ることができる。また、所望範囲のアクチュエータの移動に対して比較的高い感度と、比較的低いノイズとを有するべきである。半導体歪み計が本実施形態で利用されているが、金属薄膜の歪み計または歪みの関数として抵抗を変化させる代替的な装置を使用することもできる。この目的とSPMスキャナでの使用とに適した歪み計センサは、例えば、米国特許第5,641,897号および米国公開出願第2008/001 1064号に開示されており、両者の主題は参照により本明細書に組み込まれている。
センサ載置配列35のロッド32は、基部30に接続された下端36と、第1の撓曲部モジュール40に接続された上端38とを有する。同様に、ロッド34は、基部30に接続された下端42と、第2の撓曲部モジュール46に接続された上端44とを有する。撓曲部モジュール40についてのみ説明を行うが、撓曲部モジュール46も同様に構成されると理解される。
さらに図3を参照すると、撓曲部モジュール40は、ロッド32の上端38に接続された載置ブロック48を有する。下側撓曲部50は載置ブロック48に結合される、あるいは他の形で載置ブロック48と共に形成され、概して、載置ブロック48の上面56から上方に延在する下側撓曲部材52、54を備える。このように、実際には、面56は下側撓曲部50のための支持部を形成する。下側撓曲部材52、54は、下側撓曲部50のために面56から上側支持部58まで上方に延在する。上側支持部58は好ましくは、上側撓曲部64が結合する隆起平面62を含む略平面状ブロック60と一体的に形成される。上側撓曲部64は、面62から脚部72を介してヘッダ28に結合されたヘッダブロック70まで上方に延在する上側撓曲部材66、68を含む。図2に示されるように、上側撓曲部66、68は、下側撓曲部材52、54の配向に対して90度回転させられる。
下側撓曲部50または「下側撓曲部要素」の撓曲部要素52、54は、X−Y管14の通電時、X方向のロッド32の変位に応答してX方向に撓曲して、X方向に移動するように配向される。その移動は、下側撓曲部50に載置された歪み計センサによって感知される。より具体的には、X方向の管12の移動は基部30によって受け止められ、ロッド32を登り下側撓曲部50まで並進する。下側撓曲部要素52、54の撓曲は一連のX軸歪み計74、76、78、および80を通って伝達される。好適な実施形態では、4つの歪み計が使用され、一対の歪み計が下側撓曲部材52、54の対向側に載置される。しかしながら、4つより少ない、または4つより多い歪み計を使用することができると理解される。撓曲部材の両面上に一対の歪み計を使用して、たとえ各歪み計が受ける歪みがほぼ同一であっても、両方の歪み計による歪み読取値に相違を生じさせる可能性のある温度や他の要因を補正することが好ましい。Y方向のロッド32、ひいては管スキャナ12の移動を感知する上側撓曲部64も好ましくは、撓曲部材66、68の対向側に載置された4つの歪み計82、84、86、および88を含む。したがって、4つの歪み計がXおよびY軸の各々に提供される。
図4に示されるように、歪み計74は、歪み計74と歪み計76とを接続するため、載置ブロック48の傾斜外表面92に載置された読み取り端子90と、ブロック60の下側に載置された端子または橋絡接点94との間に相互接続される。歪み計74は読み取り線96によって端子90に接続され、ワイヤ線98によって橋絡接点94に接続される。同様にして、歪み計76は載置ブロック48の傾斜面92に接続された端子100に接続され、橋絡接点94にも接続される。歪み計76は読み取り線102によって端子100に接続され、ワイヤ104によって橋絡接点94に接続される。図示しないが、歪み計78、80も同様に対応する読み取り線によって読み取り端子に接続され、橋絡接点によって直列に接続されると理解される。橋絡接点の使用によって、単一の計器ではなく2つの計器、例えば計器74および76を直列で使用することができると認識される。歪み計82は、ブロック60の上面に載置された端子または橋絡接点106と、ヘッダブロック70の下側に載置された読み取り端子108との間に接続される。図3に示されるように、歪み計82は線109によって橋絡接点106に接続され、読み取り線116によって読み取り端子108に接続される。同様に、歪み計84は、ブロック60の上面に載置された橋絡接点106とヘッダブロック70の下側に載置された読み取り端子112との間に接続される。歪み計84は線114によって橋絡接点106に接続され、読み取り線116によって読み取り端子112に接続される。図示しないが、歪み計86、88も同様に対応する読み取り線によって読み取り端子に接続されると理解される。したがって、Y軸歪み計はX軸歪み計と同様、各組が相互に直列に配置された2つの歪み計を含む2組の歪み計で提供される。2つの計器を直列で用いることにより、上で言及したように、測定プロファイルの対称性が提供され、熱結合が相殺される。さらに、XおよびY軸の各々に対して4つの歪み計を使用することによって、本発明の本実施形態は、歪みを感知するが、温度変化、振動、および歪み測定値に影響を及ぼし得る他の要因にほぼ応答しない、あるいは最小限にしか応答しないホイートストンブリッジ配列を提供する。
撓曲部、ひいては歪み計の位置は、X方向の管12の変位に関連する撓曲が下側撓曲部50に集中するように選択される。同様に、Y方向の管12の変位は上側撓曲部64に集中する。これに関連して、その積層構成は好都合なことに、X運動を下側撓曲部50に局在させ、Y運動を上側撓曲部64に局在させる。また、好適な実施形態では、ロッド34は、ロッド32に関して上述した撓曲部と類似する撓曲部と対応づけられる。これに関連して、XおよびY方向の移動毎に8つの異なる歪み測定値が採取される。さらに、各撓曲部は、面内にあるときに比較的高い追従性を提供しつつ、面外運動に抵抗するように構成される。よって、XおよびY方向の力および運動は互いに分離され、感知精度を向上させる。
上述したように、管スキャナ12は3つの略垂直軸すべてに移動可能である。さらに図5を参照すると、上記基部30は、管スキャナ12およびロッド32、34にそれぞれ接着された外側および内側リング119および130から成る。リング119および130は、撓曲部要素123によって架橋された環状開口部121によって分離され、略半円状であり、管スキャナ12の下側台16を収容する開口部122を集約的に画定する一対の撓曲部プレートまたは脚部118、120の方向に向かう。間隙124は撓曲部プレートの対向端間に画定され(図示されない別の間隙は、間隙124から180度離れて画定されると理解される)、一対の歪み計126、128が間隙124を横断する。間隙124に対向する間隙(図示せず)が好ましくは、一対の歪み計(図示せず)によって架橋される。ロッド32は撓曲部プレート120に接続され支持され、ロッド34は撓曲部プレート122に接続され支持される。
先に概説したように、基部30は、管スキャナ12が固定され、X、Y、およびZ方向にスキャナ12と共に移動する内側リング130も含む。撓曲部要素123は内側リング130と外側リング119とを相互接続し、外側リング119の脚部118、120を管スキャナ12の移動に追従させる。これに関連して、内側リング130がZ方向に移動すると、対応して撓曲部要素123が捩れ、脚部118および120間を相互接続するビーム129が屈曲する。その屈曲はビーム129によって支持された歪み計126、128によって検出される。ロッド32、34が縦方向に極めて剛性であるために、各々の脚部118、120の中央部分は管スキャナをXおよびY方向に追従するがX方向には追従しない一方で、撓曲部モジュール40、46はスキャナ12の端部をXおよびY方向に移動させる。したがって、スキャナ12は単一ユニットとしてXおよびY方向に移動するが、管スキャナがZ方向に移動すると基部30は屈曲する。この屈曲モーメントは基部30の最も弱い地点、すなわち歪み計126、128が配置されたビーム129に集中する、あるいは局在化する。特に、Z撓曲部はスキャナ12の移動をすべて吸収する。したがって、センサアセンブリおよびその装着台によって管スキャナ12に追加される移動質量は、Z撓曲部の移動部分に限定される。よって、センサアセンブリが管のZ帯域幅に及ぼす影響は極めて小さいものである。Z撓曲部は、追加の組の撓曲部、ビーム、およびスキャナの中心線を中心に対称に配置された歪み計を含むと理解される。
さらに、ロッド32、34は各々の撓曲部プレート120、122と結合されるため、ロッド32、34はXおよびY方向の管12の運動に正確に追従する。その結果、各ロッドは撓曲部プレートの端部と一緒に、ロッドの端部の位置を動的に突き止める三脚を有効に形成する。したがって、ロッドは高周波でも管の変位に応答して正確に移動する。これにより、システムの帯域幅が増大する。
X、Y、およびZの歪み計から得られる歪み情報が端末から読み取られ、制御ステーション220(図1)に送信されて、X、Y、およびZの管スキャナ12の端部の実際の位置に関する正確な情報が得られる。次に、この情報は、ヒステリシス、クリープ、および圧電材料の略非線形な応答による移動の走査の際に、非線形性を補正するための管スキャナ12へのフィードバックなどの様々な目的に利用することができる。歪み計およびそれらの動的載置構造の配列により、10kHzまたはそれ以上の帯域幅で変位の測定が可能になる。歪み計と管スキャナ12との分離、および撓曲部材同士の分離により、ノイズが1nm以下に低減される。測定に歪み計を使用することで、電力損失が10mW未満程度と極めて低くなる。
本発明はサンプルの変位を感知する1つまたはそれ以上のセンサを有する顕微鏡システムと共に利用することもでき、管の変位に関する情報をサンプルの変位に関する情報と併せて使用して、画像データ取得を較正する、あるいは画像データ取得工程中のプローブの移動、例えば、参照によりその開示が本明細書に組み込まれている米国特許第7,044,007号に記載されるようなFSPMを使用するデータ取得中の力曲線測定パラメータの変化をリアルタイムで制御することができると理解される。
さらに、上記の説明から、本発明の好適な実施形態が動的な感知フレームまたは配列を提供すると理解される。これに関連して、好適な実施形態は、自由度毎に単一の制約体があり、制約体が互いに少なくとも略直交している感知配列を提供する。各軸運動におけるロッドおよびヒンジも同様である。ロッドは、屈曲の剛性と比較して、軸に沿って極めて剛直である。ロッドの端部にヒンジ(例えば、撓曲部または玉継手)を設けることで屈曲応力が軽減される。この構造には多数の利点がある。例えば、動的感知フレームは高い剛性を有し、重量は比較的軽いため、スキャナの動力を向上させる。また、歪みが十分に集中し、感度が高く、歪み計信号に対して高感度、高分解能、および低ノイズである。動的構造は、2つまたはそれ以上の制約体が互いに競合または対向するシステムと比較して極めて安定している。したがって、過度に制約されたシステムに付随する熱ドリフトを解決する。
また、本明細書での「直交する」という用語の使用は、自由度、または制約体が相互に連結されないことを指すと理解される。例えば、直交する制約体の配列を有する動的構造では、例えばX軸に沿った1方向への移動、すなわち歪みを制約することで、例えばY軸に沿った別の方向への移動が生じたり、制限されたりすることはない。これに関連して、本明細書で使用される「直交する」という用語は、直交軸が相互に90度と定義される特別な場合に限定されない。それに代わって制約体が作用する方向は、90度よりも大きく、または小さく補正することが可能である。
本発明を実行する発明者によって企図される最適な形態を上述したが、本発明の実施はそれに限定されない。基礎となる発明の概念の精神および範囲を逸脱することなく、本発明の特徴の様々な追加、修正、および再構成を行うことができるのは明白であろう。

Claims (22)

  1. 走査型プローブ顕微鏡(SPM)であって、
    X−Y面で移動可能であり、プローブとサンプル支持部の一方を支持するスキャナと、
    前記スキャナの前記X方向への変位を感知するように構成されたX軸センサと、
    前記スキャナの前記Y方向への変位を感知するように構成されたY軸センサと、
    前記スキャナに結合され、前記第1および第2のセンサが前記スキャナに対して間隔をおいて載置された載置配列と、
    を備え、前記載置配列が、前記センサがそれぞれ前記X方向およびY方向に基本的に排他的かつ独立して運動を感知するように、前記センサを機械的に相互に分離する撓曲部を含むSPM。
  2. 前記スキャナが圧電管アセンブリを備える請求項1に記載のSPM。
  3. 前記圧電管アセンブリが前記X−Y面に垂直なZ方向にも移動可能であり、前記Z方向の前記スキャナの変位を感知するように構成されたZ軸センサをさらに備え、前記Z軸センサが前記載置配列に載置され、少なくとも基本的に排他的かつ独立して前記Z方向の移動を感知するように前記X軸センサおよび前記Y軸センサから機械的に分離された請求項2に記載のSPM。
  4. 前記撓曲部配列がX軸撓曲部、Y軸撓曲部、およびZ軸撓曲部を備え、前記X軸撓曲部および前記Y軸撓曲部を含む撓曲部モジュールをさらに備え、前記Z軸撓曲部から前記撓曲部モジュールまで延在する細長部材をさらに備える請求項3に記載のSPM。
  5. 前記Z軸撓曲部から間隔をおいて配置された撓曲部支持部をさらに備え、前記撓曲部モジュールが前記細長部材に結合された第1の端部と前記撓曲部支持部に結合された第2の端部とを有する請求項4のSPM。
  6. 前記第1の端部が下側撓曲部支持部を含み、前記第2の端部が上側撓曲部支持部を含み、前記X軸センサが前記下側撓曲部支持部に載置され、前記Y軸センサが前記上側撓曲部支持部に載置され、前記下側撓曲部支持部が前記上側撓曲部支持部から90度補正された請求項5に記載のSPM。
  7. 前記センサの各々が歪み計アセンブリを含む請求項2に記載のSPM。
  8. 前記Z軸撓曲部が前記管アセンブリの対向側に沿って間隔をおいて延在する第1の脚部および第2の脚部を含み、前記Z軸センサの前記歪み計アセンブリが前記第1の脚部と前記第2の脚部との間に接続された請求項7に記載のSPM。
  9. 前記第1のセンサが歪み計センサアセンブリであり、前記第2のセンサが歪み計センサアセンブリである請求項1に記載のSPM。
  10. 対象物を撮像する走査型プローブ顕微鏡(SPM)であって、
    圧電管スキャナであって、該圧電管スキャナに印加された電圧に応答して相互に直交するX、Y、およびZ方向に移動し、プローブとサンプル支持部の一方が載置された作業端を有する圧電管スキャナと、
    センサ載置配列であって、前記圧電管スキャナの前記作業端が結合され、前記Z方向の前記圧電管の変位に応答して撓曲する基部と、前記基部に結合され、前記圧電管スキャナに略隣接しそこから間隔をおいて配置された前記基部から上方に延在し、前記XまたはY方向のいずれかの前記圧電管スキャナの変位に応答して撓曲するロッドと、を含むセンサ載置配列と、
    前記Z方向の前記プローブの変位を測定する第1の組の歪み計と、前記X方向の前記プローブの変位を測定する第2の組の歪み計と、前記Y方向の前記プローブの変位を測定する第3の組の歪み計とを含み、前記第1の組の歪み計が前記基部に結合され、前記第2および第3の組の歪み計が前記ロッドに結合され、前記第1、第2、および第3の組の歪み計が相互に機械的に分離された歪み計の配列と、
    を備えるSPM。
  11. 前記第1、第2、および第3の組の歪み計を相互に機械的に分離する撓曲部モジュールをさらに備え、前記撓曲部モジュールがX軸撓曲部およびY軸撓曲部を含み、前記前記第2の組の歪み計が前記X軸撓曲部に結合され、前記第3の組の歪み計が前記Y軸撓曲部に結合された請求項10に記載のシステム。
  12. 前記管スキャナのX軸運動が前記X軸撓曲部に集中し、前記管スキャナのY軸運動が前記Y軸撓曲部に集中するように、前記X軸撓曲部および前記Y軸撓曲部が相互に縦方向に積載された請求項11に記載のシステム。
  13. 前記X軸撓曲部および前記Y軸撓曲部が同様に構成されるが、互いに直交して配列された請求項11に記載のシステム。
  14. 前記センサ載置配列の前記基部が、第1および第2の端部を有する第1のリング部分と、第1および第2の端部を有する第2のリング部分とを含み、前記第1の組の歪み計の第1の歪み計が、前記第1のリング部分と前記第2のリング部分との間に接続されて前記第1のリング部分の前記第1の端部と前記第2のリング部分の前記第1の端部との間の第1の間隙を架橋し、前記第1の組の歪み計の第2の歪み計が前記第1のリング部分と前記第2のリング部分との間に接続されて前記第1のリング部分の前記第2の端部と前記第2のリング部分の前記第2の端部との間の第2の間隙を架橋する請求項10に記載のシステム。
  15. 走査型プローブ顕微鏡(SPM)であって、
    印加電圧に応答して相互に直交するX、Y、およびZ方向に移動可能である圧電管スキャナと、
    前記管スキャナに結合された動的載置配列であって、いずれの方向への前記管スキャナの移動からの干渉をも受けることなく、前記X、Y、およびZの各方向の前記管スキャナの変位を独立して感知することができるように、前記配列の各部分を相互に機械的に分離する第1、第2、および第3の撓曲部を有する動的載置配列と、
    を備えるSPM。
  16. 前記動的載置配列が、前記圧電管スキャナの作業端が結合された基部を含み、前記基部が前記Z方向の前記圧電管スキャナの変位を測定する一対の歪み計によって相互接続された第1のリング部分および第2のリング部分を有する請求項15に記載のSPM。
  17. 前記動的載置配列が前記基部から間隔をおいて配置されたヘッダと、前記基部から前記ヘッダに向かって上方に延在するロッドと、前記ロッドと前記ヘッダを相互接続する撓曲部モジュールとをさらに備え、前記撓曲部モジュールがX軸撓曲部およびY軸撓曲部を含む請求項16に記載のSPM。
  18. 前記X軸撓曲部に結合され、前記X方向の前記圧電管スキャナの変位を測定する一対のX軸歪み計と、前記Y軸撓曲部に結合され、前記Y方向の前記圧電管スキャナの変位を測定する一対のY軸歪み計とをさらに備える請求項17に記載のSPM。
  19. 前記動的撓曲部配列および前記歪み計が、50mW未満の熱放散で前記圧電管の変位を測定するように構成された請求項18に記載のSPM。
  20. 前記動的撓曲部配列および前記歪み計が、約5nm未満のレベルのノイズで前記圧電管の変位を測定するように構成された請求項18に記載のSPM。
  21. 前記動的撓曲部配列および前記歪み計が、約1nm未満のレベルのノイズで前記圧電管の変位を測定するように構成された請求項20に記載のSPM。
  22. 走査型プローブ顕微鏡(SPM)の作動方法であって、
    圧電管スキャナに選択的に通電して、相互に直交するX、Y、およびZ方向に前記管スキャナの作業端を並進させることと、
    前記管アクチュエータアセンブリから機械的に分離されたセンサアセンブリを用いて前記管スキャナの前記作業端の移動を監視することと、
    を備え、前記監視ステップが、
    前記管スキャナの前記作業端の移動を、作業端に結合されたセンサ載置配列の移動に変換させることと、
    撓曲部を用いて、X軸センサ、Y軸センサ、およびZ軸センサがそれぞれ前記X方向、前記Y方向、および前記Z方向に載置された前記センサ載置配列の各部分の移動を集中させることと、
    前記X軸センサ、前記Y軸センサ、および前記Z軸センサを用いてそれぞれ前記X、Y、およびZ方向の前記管スキャナの前記作業端の移動を直接監視することと、
    を含む方法。
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